説明

ワイヤレス通信システム中での、信号をサーチする方法および装置

アウトオブサービス状態中に信号をサーチする技術を記述する。1つの観点において、ネットワークエンティティが、指定エリア内のワイヤレスデバイスに対する情報を収集し、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータ(例えば、スキャンレート)を決定し、サーチパラメータを指定エリア内のワイヤレスデバイスに提供してもよい。ワイヤレスデバイスは、それらがアウトオブサービスであるときに、サーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行してもよい。別の観点において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集し、収集した情報をネットワークエンティティに送り、ネットワークエンティティからサーチパラメータを受信し、アウトオブサービスのときに、サーチパラメータにしたがって、サーチを実行してもよい。

【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は一般に、通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システム中での、信号をサーチする技術に関する。
【背景】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、音声や、ビデオや、パケットデータや、メッセージングや、ブロードキャストなどのような、さまざまな通信サービスを提供するために幅広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソースを共有することにより複数のユーザをサポートできる多元接続システムであってもよい。そのような多元接続システムの例は、コード分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システムおよび単一搬送波FDMA(SC−FDMA)システムを含む。
【0003】
ワイヤレスデバイス(例えば、セルラ電話機)は、1つ以上のワイヤレス通信システムからサービスを受信できてもよい。電源投入時に、ワイヤレスデバイスは、それがサービスを受信してもよいシステムからの信号をサーチしてもよい。システムが見つけられた場合、ワイヤレスデバイスは、システムに登録してもよい。ワイヤレスデバイスは、システムとアクティブに通信してもよく、または、通信が必要とされない場合、アイドルモードになってもよい。ワイヤレスデバイスが、その後システムを失う場合、ワイヤレスデバイスは、アウトオブサービス状態に入って、サービスを取得してもよい信号を再捕捉してもよい。
【0004】
アウトオブサービス状態中に、ワイヤレスデバイスは、その動作環境に関する知識を有していないかもしれない。信号の再捕捉は、システムの配備、ユーザモビリティ、チャネル状態、システム負荷などのような、さまざまなファクターに依存し得ることから、ワイヤレスデバイスは、それが、信号を再捕捉できるかどうか、または、信号をいつ再捕捉できるかを知らないかもしれない。ワイヤレスデバイスは、それが、アウトオブサービス状態中に、信号を絶えずサーチする場合、大量のバッテリー電力を消費し得る。この大量のバッテリー電力消費は、待機時間とトーク時間との両方を著しく低減させるかもしれない。
【概要】
【0005】
アウトオブサービス状態中に信号を効率的にサーチする技術をここで記述する。1つの観点において、ネットワークエンティティが、複数のワイヤレスデバイスに対して情報を収集してもよい。収集した情報は、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、ネットワーク負荷、中断した通話、天候状態などを含んでいてもよい。ネットワークエンティティは、ワイヤレスデバイスから、および/または、基地局のような他のネットワークエンティティから、情報を受信してもよい。ネットワークエンティティは、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定してもよい。例えば、ネットワークエンティティは、収集した情報に基づいて、ワイヤレスデバイスに対する平均のアウトオブサービス時間を推定してもよく、推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定してもよい。スキャンレートは、ワイヤレスデバイスが信号のサーチを実行するレートである。ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、ネットワークエンティティは、信号のサーチを実行する際に使用するために、少なくとも1つのサーチパラメータをワイヤレスデバイスに提供してもよい。
【0006】
別の観点において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集してもよい。収集した情報は、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、信号強度などを含んでいてもよい。ワイヤレスデバイスは、収集した情報をネットワークエンティティに送ってもよい。ワイヤレスデバイスは、複数のワイヤレスデバイスに対して収集された情報に基づいてネットワークエンティティにより決定された、少なくとも1つのサーチパラメータ(例えば、スキャンレート)を受信してもよい。ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、ワイヤレスデバイスは、少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、サーチを実行してもよい。
【0007】
さらに別の観点において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集してもよく、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定してもよい。ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、ワイヤレスデバイスは、少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、サーチを実行してもよい。1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、収集した情報に基づいて、第1のスキャンレートを決定し、ネットワークエンティティから第2のスキャンレートを受信し、第1および第2のスキャンレートに基づいて、第3のスキャンレートを決定し、第3のスキャンレートにしたがって、サーチを実行してもよい。
【0008】
本開示のさまざまな観点および特徴を、以下でさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、ワイヤレス通信システムを示す。
【図2】図2は、サーチを定期的に実行する設計を示す。
【図3】図3は、信号のサーチをサポートするプロセスを示す。
【図4】図4は、信号のサーチをサポートする装置を示す。
【図5】図5は、ワイヤレスデバイスを動作させるプロセスを示す。
【図6】図6は、ワイヤレスデバイスを動作させる装置を示す。
【図7】図7は、ワイヤレスデバイスを動作させる別のプロセスを示す。
【図8】図8は、ワイヤレスデバイスを動作させる別の装置を示す。
【図9】図9は、ワイヤレスデバイス、基地局、およびネットワークエンティティのブロック図を示す。
【詳細な説明】
【0010】
ここで記述する技術は、CDMAシステムや、TDMAシステムや、FDMAシステムや、OFDMAシステムや、SC−FDMAシステムのような、さまざまなワイヤレス通信システムに対して使用してもよい。用語“システム”および“ネットワーク”は、区別なく使用されることが多い。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)や、cdma2000などのような無線技術を実現してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA)と、CDMAの他の変形体とを含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856の標準規格をカバーする。IS−2000は、CDMA2000 1X、1Xなどとも呼ばれている。IS−856は、高レートパケットデータ(HRPD)、1xEV−DOなどとも呼ばれている。TDMAシステムは、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAシステムは、進化型UTRA(E−UTRA)や、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)や、IEEE802.16(WiMAX)や、IEEE802.20や、フラッシュ−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実現してもよい。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。ロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの、これから出てくるリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、“第3世代パートナーシップ・プロジェクト”(3GPP)と名付けられた組織からの文書で説明されている。cdma2000およびUMBは、“第3世代パートナーシップ・プロジェクト2”(3GPP2)と名付けられた組織からの文書で説明されている。
【0011】
図1は、ワイヤレス通信システム100を示し、ワイヤレス通信システム100はまた、アクセスネットワーク(AN)または無線アクセスネットワーク(RAN)とも呼ばれてもよい。システム100は、多数の基地局120を含んでいてもよい。基地局は一般に、ワイヤレスデバイスと通信する固定局であり、ノードB,進化型ノードB、アクセスポイントなどとも呼ばれてもよい。各基地局は、特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供する。3GPPにおいて、用語“セル”は、基地局のカバレッジエリアおよび/または、このエリアを担当する基地局サブシステムを指すことができる。
【0012】
基地局制御装置(BSC)122が、1組の基地局に結合して、これらの基地局に対して、調整および制御を提供してもよい。移動交換局(MSC)124が、1組のBSCに結合し、ワイヤレスデバイスに対する通信サービスをサポートしてもよい。BSC122およびMSC124は、他のシステムにおいて他の名前により呼ばれてもよい。システム100は、図1中で示していない他のネットワークエンティティを含んでいてもよい。ネットワークエンティティ130は、以下で説明するように、ワイヤレスデバイスによるサーチを容易にする機能を提供してもよい。ネットワークエンティティ130は、(図1中で示すような)BSC122、MSC124、基地局120、および/または、他のネットワークエンティティに結合していてもよい。ネットワークエンティティ130はまた、基地局、MSC、または、他の何らかのネットワークエンティティ、の一部であってもよい。ネットワークエンティティ130はまた、中央エンティティ、ネットワークサーバなどと呼ばれてもよい。
【0013】
ワイヤレスデバイス110が、システム全体にわたって分散されていてもよく、各ワイヤレスデバイスは、固定されたものであってもよく、または、移動するものであってもよい。ワイヤレスデバイスはまた、移動局(MS)、ユーザ機器(UE)、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局などと呼ばれてもよい。ワイヤレスデバイスは、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータなどであってもよい。ワイヤレスデバイスは、フォワードリンクおよび/またはリバースリンク上で基地局と通信して、通信サービスを取得してもよい。図1において、両端に矢印を有する実線は、ワイヤレスデバイスと基地局との間のアクティブな通信を表してもよい。一端に矢印を有する破線は、信号をサーチしているワイヤレスデバイスを表してもよい。
【0014】
ワイヤレスデバイスは、位置決定能力を有していてもよく、衛星140からの信号を受信してもよい。衛星140は、米国のグローバルポジショニングシステム(GPS)、欧州のガリレオシステム、ロシアのGLONASSシステム、または、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の一部であってもよい。ワイヤレスデバイスは、衛星140からの信号を測定し、衛星に対する擬似距離測定値を取得してもよい。代わりに、または、追加として、ワイヤレスデバイスは、基地局120からの信号を測定して、基地局に対するタイミング測定値を取得してもよい。擬似距離測定値および/またはタイミング測定値を使用して、ワイヤレスデバイスに対する位置推定を導出してもよい。
【0015】
ワイヤレスデバイスは、電源投入時に、システムからの信号をサーチしてもよい。システムが見つけられた場合、ワイヤレスデバイスは、(i)接続モードで、システムとアクティブに通信して、通信サービスを取得する、または、(ii)通信が必要とされない場合、アイドルモードで、システムにキャンプする、のいずれかで動作してもよい。ワイヤレスデバイスは、(例えば、ワイヤレスデバイスが、サービスのないエリアにある場合)電源投入時にシステムを捕捉しないかもしれず、あるいは、アイドルモードまたは接続モード中に、(例えば、ユーザの移動性または無線リンクの失敗に起因して)捕捉したシステムを失うかもしれない。ワイヤレスデバイスは、アウトオブサービス状態に入って、信号をサーチしてもよい。
【0016】
ワイヤレスデバイスは、アウトオブサービス状態中に、サーチを定期的に実行して、信号を検出してもよい。サーチは、スキャン、システムサーチ、セルサーチ、信号再捕捉などと呼ばれてもよい。以下で記述するように、異なるシステムに対して異なる方法で、サーチを実行してもよい。
【0017】
図2は、アウトオブサービス状態中に、サーチを定期的に実行する設計を示す。この設計において、ワイヤレスデバイスは、Tscan_period秒のスキャン期間毎にウェイクアップして、Tawake秒の間サーチを実行してもよい。ワイヤレスデバイスは、アウェイク期間後のTsleep秒の間スリープしてもよく、バッテリー電力を節約して使うために、スリープしている間にできるだけ多くの回路の電源を切断してもよい。したがって、各スキャン期間は、Tawake秒のアウェイク/オン期間と、Tsleepのスリープ/オフ期間とを含んでいてもよい。スキャン期間およびスキャンレートを、次のように与えてもよい。
scan_period=Tawake+Tsleep、および、Rscan=1/Tscan_period
ここで、Rscanは、スキャンレートである。
【0018】
図2中で示した設計において、固定されたアウェイク期間と、固定されたスキャン期間とにより、サーチを実行してもよい。別の設計において、固定されたアウェイク期間と、可変のスキャン期間とにより、サーチを実行してもよい。さらに別の設計において、可変のスキャン期間と、アウェイク期間に対する固定されたデューティーサイクルとにより、サーチを実行してもよい。すべての設計に対して、スキャンレートおよび/またはアウェイク期間は、バッテリー寿命と、信号の再捕捉性能との間のトレードオフに基づいて選択してもよい。より速いスキャンレートおよび/またはより長いアウェイク期間を、より速い信号再捕捉のために選択してもよい。より遅いスキャンレートおよび/またはより短いアウェイク期間を、より長いバッテリー寿命のために選択してもよい。
【0019】
アウトオブサービス状態中に、ワイヤレスデバイスは、さまざまな方法でサーチを実行してもよい。ユニフォームサーチと呼ばれてもよい1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、アウトオブサービス状態の全継続時間に対して、固定されたスキャンレートでサーチを実行してもよい。テレスコピック(telescopic)サーチと呼ばれてもよい別の設計において、ワイヤレスデバイスは、アウトオブサービス状態中に、徐々に遅くなるスキャンレートでサーチを実行してもよい。例えば、ワイヤレスデバイスは、最初のX秒に対して、初期のスキャンレートでサーチを実行し、次に、次のY秒に対して、より遅いスキャンレートでサーチを実行し、次に、次のZ秒に対して、さらに遅いスキャンレートでサーチを実行してもよい、などである。両方の設計に対して、スキャンレートおよびアウェイク期間は、(例えば、ワイヤレスデバイスの設計段階の間に)アプリオリに決定されていてもよく、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときはいつでも、使用されてもよい。予め設定されているスキャンレートと、アウェイク期間とを使用することは、多くのシナリオにおいて、最適下限の性能を提供するかもしれない。
【0020】
1つの観点において、スキャンレートおよび/またはサーチのための他の何らかのパラメータを、以下のもののうちの1つ以上に基づいて決定してもよい:
・ネットワーク情報−システム負荷、中断された通話の数などのような、システムの動作特性に関連した何らかの情報
・デバイス情報−利用可能なバッテリーの量などのような、ワイヤレスデバイスのステータスに関連した何らかの情報
・環境情報−ネットワーク情報またはデバイス情報ではない、何らかの情報
一般に、サーチのためのパラメータを決定することに関係があってもよい何らかの情報を収集してもよい。収集した情報を使用して、アウトオブサービス状態の全継続時間に対するユニフォームサーチに使用する、単一のスキャンレートを決定してもよい。また、収集した情報を使用して、テレスコピックサーチに対する、徐々に遅くなるスキャンレートを決定してもよい。一般に、収集した情報を使用して、スキャンレート、アウェイク時間、スリープ時間、(スキャン期間に対するアウェイク時間の割合である)サーチデューティーサイクルなどのような、1つ以上のサーチパラメータを決定してもよい。簡単にするために、スキャンレートを決定するための、収集情報の使用を以下で記述する。このスキャンレートは、アウトオブサービス状態の全継続時間に対するユニフォームサーチに対して使用される単一のスキャンレート、テレスコピックサーチに対する、徐々に遅くなるスキャンレートのうちの最初のスキャンレートなどであってもよい。より遅いスキャンレートは、最初のスキャンレートに基づいて決定してもよい。
【0021】
1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、環境情報と、デバイス情報とを収集してもよい。ワイヤレスデバイスは、収集した情報を使用して、そのスキャンレートを決定してもよい。代わりに、または、さらに、ワイヤレスデバイスは、収集した情報をネットワークエンティティ130に送ってもよく、ネットワークエンティティ130は、多くのワイヤレスデバイスからの収集情報を使用して、ワイヤレスデバイスにより使用するスキャンレートを決定してもよい。
【0022】
ワイヤレスデバイスは、以下の環境情報のうちのいくつかまたはすべてを収集してもよい:
・ワイヤレスデバイスが、アウトオブサービスに向かうとき(例えば、日付および時間)
・ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときの、ワイヤレスデバイスの位置
・ワイヤレスデバイスが信号を再捕捉するとき
・ワイヤレスデバイスが信号を再捕捉するときのワイヤレスデバイスの位置
・ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうとき、ワイヤレスデバイスは、移動するものであるか、または、固定されたものであるか
・各アウトオブサービスイベントの継続時間
・ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かう頻度
・信号強度、システム識別子(ID)、時間、およびワイヤレスデバイスの位置
アウトオブサービスの継続時間は、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときからワイヤレスデバイスが信号を再捕捉するときまでの時間量である。アウトオブサービスの継続時間は、アウトオブサービス時間、再捕捉時間などと呼ばれてもよい。
【0023】
ワイヤレスデバイスは、その能力次第で、先にリスト表示した情報のいくつかまたはすべてを収集してもよい。例えば、ワイヤレスデバイスの位置は、ワイヤレスデバイスが位置決定能力を有する場合、利用可能であり、さもなければ、利用可能でないかもしれない。ワイヤレスデバイスの位置は、例えば、衛星ベースの位置決定に対して、細かい精度、ネットワークベースの位置決定に対して、粗い精度のような、ワイヤレスデバイスの位置決定能力次第で、細かい、または、粗い精度を有していてもよい。ワイヤレスデバイスはまた、他のタイプの環境情報を収集してもよい。
【0024】
ワイヤレスデバイスは、以下のデバイス情報のうちのいくつかまたはすべてを収集してもよい:
・ワイヤレスデバイスにおいて利用可能なバッテリー電力の量
・ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときに、ワイヤレスデバイスは、接続モードであるか、または、アイドルモードであるか
ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときに、ワイヤレスデバイスは、音声通話を有しているか、またはデータ通話を有しているか
ワイヤレスデバイスはまた、他のタイプのデバイス情報を収集してもよい。
【0025】
ワイヤレスデバイスは、収集した情報に基づいて、スキャンレートを決定してもよい。ワイヤレスデバイスはまた、例えば、ワイヤレスデバイスが信号を再捕捉した後に、収集した情報をネットワークエンティティ130に送ってもよい。ワイヤレスデバイスはまた、収集した情報を統合して、例えば、オフピーク時間中のような、都合のよい時間に、情報をネットワークエンティティ130に送ってもよい。ワイヤレスデバイスは、ユーザからの入力を必要とせずに、バックグラウンドタスクとして、収集した情報をネットワークエンティティ130に自動的に報告してもよい。
【0026】
別の設計において、ネットワークエンティティ130は、ワイヤレスデバイスからの情報を、および/または、基地局120、BSC122、MSC124などのような他のネットワークエンティティからの情報を収集してもよい。一般に、ネットワークエンティティ130は、何らかのサイズの指定エリアに対する情報を収集してもよい。例えば、指定エリアは、基地局のカバレッジエリア、1組の基地局のカバレッジエリア、BSCのカバレッジエリア、MSCのカバレッジエリアなどを含んでいてもよい。
【0027】
ネットワークエンティティ130は、以下の環境情報のうちのいくつかまたはすべてを収集してもよい:
・ワイヤレスデバイスにより収集された環境情報
・どれくらいの数のワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるか
・ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントの継続時間
・ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かう回数
・例えば、アウトオブサービスに向かう前の、および、信号を再捕捉した後の、ワイヤレスデバイスの位置
どれくらいの数の通話が、指定エリア中で中断されているか
・指定エリアにおける天候状態
ワイヤレスデバイスの位置は、ワイヤレスデバイスにより決定されて、ネットワークエンティティ130に報告されてもよい。ワイヤレスデバイスの位置はまた、ワイヤレスデバイスにより送られ、基地局により測定されるリバースリンク信号に基づいて決定されてもよい。ネットワークエンティティ130はまた、他のタイプの環境情報を収集してもよい。
【0028】
ネットワークエンティティ130は、以下のネットワーク情報のうちのいくつかまたはすべてを収集してもよい:
・指定エリアにおけるネットワーク負荷
・指定エリア中でワイヤレスデバイスによりなされた通話のタイプ
・ワイヤレスデバイスによりなされた通話のスループット
・アクティブな1組の各ワイヤレスデバイスにおける基地局の数
ネットワークエンティティ130はまた、他のタイプのネットワーク情報を収集してもよい。ネットワークエンティティ130はまた、指定エリア中のワイヤレスデバイスからデバイス情報を収集してもよい。
【0029】
一般に、ネットワークエンティティ130および/またはワイヤレスデバイスは、さまざまなスキームまたはアルゴリズムに基づいて、スキャンレートを決定してもよい。利用可能な情報のタイプ、および、所望の最適化基準次第で、異なるスキームを使用して、例えば、バッテリー寿命を伸ばし、再捕捉性能を向上させ、あるいは両方を実行してもよい。スキャンレートを決定する、いくつかの例示的なスキームを以下で説明する。
【0030】
1つの設計において、スキャンレートは、平均のアウトオブサービス時間に基づいて決定してもよい。エンティティ(例えば、ワイヤレスデバイスまたはネットワークエンティティ130)が、各アウトオブサービスイベントの継続時間に関する情報を収集して、平均のアウトオブサービス時間を決定してもよい。例えば、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより遭遇される各アウトオブサービスイベントの継続時間を決定してもよく、ワイヤレスデバイスに対する平均のアウトオブサービス時間を決定してもよい。ネットワークエンティティ130は、指定エリア内のワイヤレスデバイスにより遭遇された各アウトオブサービスイベントの継続時間を取得してもよく、指定エリア内のすべてのワイヤレスデバイスに対して、平均のアウトオブサービス時間を決定してもよい。平均のアウトオブサービス時間はまた、環境情報、ネットワーク情報、および/または、デバイス情報に基づいて推定してもよい。いずれにせよ、スキャンレートは、平均のアウトオブサービス時間に基づいて設定されてもよい。1つの設計において、平均のアウトオブサービス時間がT秒である場合、スキャンレートは、T秒またはη・T秒に等しくてもよく、ここでηは、所望の最適化基準に依存してもよいスケーリングファクターである。例えば、ηは、再捕捉性能を向上させるために、より小さい値(例えば、η<1)であってもよく、または、バッテリー寿命を延ばすために、より大きな値(例えば、η>1)であってもよい。
【0031】
上述した設計は、(バッテリー寿命および/または再捕捉性能の点から)良好な性能を平均して取得できるように、スキャンレートを決定する。平均のアウトオブサービス時間およびスキャンレートを決定する際に、位置情報は使用されない。ワイヤレスデバイスは、その平均のアウトオブサービス時間に基づいてスキャンレートを決定して、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときはいつでも、このスキャンレートを使用してもよい。ネットワークエンティティ130もまた、指定エリア内のすべてのワイヤレスデバイスに対する平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定してもよく、このスキャンレートをワイヤレスデバイスに提供してもよい。各ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときはいつでも、ネットワークエンティティ130により提供されたスキャンレートを使用してもよい。
【0032】
1つの設計において、ネットワークエンティティ130により、スキャンレートを適応的に更新して、再捕捉性能および/またはバッテリー寿命を向上させてもよい。ネットワークエンティティ130は、例えば、上述したように、収集した情報に基づいて、R(例えば、R=10秒毎に1回)のスキャンレートを決定してもよい。指定エリア内のワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティ130により決定されたRのスキャンレートでサーチを実行してもよい。
【0033】
ワイヤレスデバイスの平均の再捕捉時間は、スキャン期間に依存していてもよく(例えば、スキャン期間におおよそ等しくてもよい)、スキャン期間は、T=1/Rである。ネットワークエンティティ130は、より高いスキャンレートが、平均の再捕捉時間を改善すると仮定してもよい。ネットワークエンティティ130は、平均の再捕捉時間を減少させようとして、Rhigher1のより高いスキャンレート(例えば、Rhigher1=5秒毎に1回)を使用するようにワイヤレスデバイスに指示してもよい。ネットワークエンティティ130は、アウトオブサービスの継続時間に関する情報を収集して、より高いスキャンレートを使用するワイヤレスデバイスによる、平均の再捕捉時間を決定してもよい。新しい平均の再捕捉時間がTよりも短い場合、より高いスキャンレートは、平均の再捕捉時間を改善する。ネットワークエンティティ130は、Rのオリジナルのスキャンレートの代わりに、Rhigher1のより高いスキャンレートを使用してもよい。
【0034】
ネットワークエンティティ130は、より速い再捕捉時間に対して、スキャンレートをさらに向上させることを試みてもよい。上述の例において、平均の再捕捉時間が、Rhigher1のより高いスキャンレートによる、1/Rhigher1に近い場合、ネットワークエンティティ130は、例えば、Rhigher2=2.5秒毎に1回のような、Rhigher2のさらに高いスキャンレートを選択してもよい。ネットワークエンティティ130は、アウトオブサービスの継続時間に関する情報を収集し、Rhigher2のより高いスキャンレートが平均の再捕捉時間を改善するかどうかを決定し、それに応じてスキャンレートを選択してもよい。逆に、上述の例において、平均の再捕捉時間が、Rhigher1のより高いスキャンレートによるTに近い場合、ネットワークエンティティ130は、例えば、Rhigher3=7.5秒毎に1回のような、Rhigher1とRとの間のスキャンレートを選択してもよい。ネットワークエンティティ130は、アウトオブサービスの継続時間に関する情報を収集し、Rhigher3のスキャンレートが平均の再捕捉時間を改善するかどうかを決定し、それに応じて、スキャンレートを選択してもよい。平均の再捕捉時間が、もはや改善されないか、または、適切になるまで、ネットワークエンティティ130は、(例えば、バイナリサーチまたはリニアサーチを使用して)スキャンレートを繰返し調整してもよい。
【0035】
別の設計において、収集した情報に基づいて、カバレッジマップを決定してもよく、カバレッジマップを使用して、スキャンレートを決定してもよい。ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうとき、ネットワークエンティティ130は、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスの継続時間、および/または他の情報を取得してもよい。ネットワークエンティティ130は、短いアウトオブサービスの継続時間を有する良好なカバレッジのエリアと、長いアウトオブサービスの継続時間を有する乏しいカバレッジのエリアとを識別してもよい。ネットワークエンティティ130は、異なるエリアに対する平均のアウトオブサービスの継続時間に基づいて、これらのエリア対する適切なスキャンレートを決定してもよい。ネットワークエンティティ130は、各エリアに対するスキャンレートを、そのエリア内に位置しているワイヤレスデバイスに提供してもよい。各ワイヤレスデバイスは、その現在の位置に対して適用可能なスキャンレートに基づいて、サーチを実行してもよい。
【0036】
別の設計において、追加情報を使用して、スキャンレートをさらに改良してもよい。スキャンレートは、ネットワークエンティティ130により収集された情報の1つ以上のタイプの関数であってもよい。ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうとき、ネットワークエンティティ130は、アウトオブサービスの継続時間、ネットワーク負荷、天候状態、時刻、および/または、他の情報を取得してもよい。ネットワークエンティティ130は、収集情報の異なる値に対してスキャンレートを決定してもよい。例えば、ネットワークエンティティ130は、快晴、曇り、雨などのような異なる天候状態に対して、平均のアウトオブサービス時間を決定してもよい。ネットワークエンティティ130は、各天候状態に対する平均のアウトオブサービス時間に基づいて、その天候状態に対するスキャンレートを決定してもよい。ネットワークエンティティ130は、現在の天候状態に対するスキャンレートをワイヤレスデバイスに提供してもよい。
【0037】
一般に、ネットワークエンティティ130は、情報または情報の任意の組み合せの、任意のタイプの関数に基づいて、スキャンレートを決定してもよい。例えば、ネットワークエンティティ130は、ネットワーク負荷の関数、時刻の関数などに基づいて、スキャンレートを決定してもよい。情報の異なるタイプに対するスキャンレートの関数は、ルックアップテーブル、線形および/または非線形の方程式などにより実現してもよい。ネットワークエンティティ130は、ワイヤレスデバイスに対する現在の動作状態に基づいて、適切なスキャンレートをワイヤレスデバイスに提供してもよい。
【0038】
別の設計において、異なる最適化基準に対して、異なるスキャンレートを規定してもよい。例えば、Rfastのより速いスキャンレートを、より速い再捕捉時間に対して使用してもよく、Rslowのより遅いスキャンレートを、バッテリー寿命を延ばすために使用してもよく、Rnomの公称スキャンレートを、両方に対して使用してもよく、ここで、Rslow<Rnom<Rfastである。1つのスキャンレート(例えば、Rnom)は、収集情報に基づいて決定してもよい。他のスキャンレート(例えば、RfastおよびRslow)は、決定されたスキャンレートの関数であってもよい。ワイヤレスデバイスは、所望の性能次第で、適切なスキャンレートを使用してもよい。例えば、ワイヤレスデバイスのバッテリーが少ないとき、または、ワイヤレスデバイスが、アイドルモードにおいてアウトオブサービスに向かうとき、ワイヤレスデバイスは、Rslowのより遅いスキャンレートを使用してもよい。ワイヤレスデバイスのバッテリーが十分に充電されているとき、または、ワイヤレスデバイスが接続モードにおいてアウトオブサービスに向かうとき、ワイヤレスデバイスは、Rfastのより速いスキャンレートを使用してもよい。
【0039】
一般に、スキャンレートを決定するために上述したさまざまな設計は、ネットワークエンティティ130により、および/または、ワイヤレスデバイスにより、実行してもよい。ネットワークエンティティ130は、ネットワークエンティティ130によりカバーされている指定エリア内のすべてのワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいて、スキャンレートを決定してもよい。ネットワークエンティティ130は、例えば、ワイヤレスデバイスが指定エリアに入るとき、スキャンレートをワイヤレスデバイスに提供してもよい。ネットワークエンティティ130はまた、例えば、上述したように、スキャンレートを更新してもよく、これらのワイヤレスデバイスが、ネットワークエンティティ130によりサービスが提供される間の任意の時間において、更新したスキャンレートをワイヤレスデバイスに提供してもよい。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスがサービスを受けている間に、ネットワークエンティティ130からスキャンレートを受信し、スキャンレートを記憶させ、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスに向かうときの後の時間において、スキャンレートにしたがってサーチを実行してもよい。
【0040】
ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより収集した情報に基づいて、そのスキャンレートを決定してもよい。1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより決定されたスキャンレートに基づいて、サーチを実行してもよい。別の設計において、ワイヤレスデバイスは、その収集した情報に基づいて、Rwdのスキャンレートを決定してもよく、また、指定エリア内のワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいてネットワークエンティティ130により決定されたRneのスキャンレートを受信してもよい。1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、以下のように、その計算したスキャンレートと、受信したスキャンレートとに基づいて、Rfinalの最終的なスキャンレートを決定してもよい:
final=αwd・Rwd+αne・Rne 等式(3)
ここで、αwdは、ワイヤレスデバイスにより決定されたスキャンレートに対する重みであり、αneは、ネットワークエンティティ130から受信したスキャンレートに対する重みである。
【0041】
各重みは、0ないし1の範囲内の値を有していてもよい。αwdのより大きな値を使用して、ワイヤレスデバイスにより決定されるスキャンレートにより大きな重みを与えてもよい。αneのより大きな値を使用して、ネットワークエンティティ130により決定されるスキャンレートにより大きな重みを与えてもよい。重みは、αwd+αne=1を満たすように制約を受けてもよい。ワイヤレスデバイスは、最終的なスキャンレートに基づいて、サーチを実行してもよい。
【0042】
固定レートスキャニングと呼ばれてもよい1つの設計において、スキャンレートは、予め定められている時間において、ワイヤレスデバイスに対して取得されてもよい。このスキャンレートは、上述したように、ワイヤレスデバイスにより決定されてもよく、ネットワークエンティティ130により提供されてもよく、ワイヤレスデバイスにより決定されたスキャンレートと、ネットワークエンティティにより提供されたスキャンレートとに基づいて、導出されてもよい。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスが指定エリア内にあり、ネットワークエンティティ130によりサービスが提供される全継続時間に対して、このスキャンレートを使用してもよい。
【0043】
可変レートスキャニングと呼ばれてもよい別の設計において、ワイヤレスデバイスに対するスキャンレートは、ネットワークエンティティ130および/またはワイヤレスデバイスにより変更されてもよい。スキャンレートにおける変更は、ワイヤレスデバイスが指定エリア内にあり、ネットワークエンティティ130によりカバーされている任意の時間において発生してもよい。
【0044】
明瞭にするために、サーチのためのスキャンレートを決定するために、技術を特に上述している。技術はまた、(i)アウェイク時間、スリープ時間などのような他のサーチパラメータ、(ii)コヒーレントな累積時間、非コヒーレントな累積時間などのような信号処理パラメータ、および/または、(iii)サーチに適用可能な他のパラメータ、を決定するために使用してもよい。
【0045】
明瞭にするために、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであり、何らかの基地局から適切な信号を受信していないときに、ワイヤレスデバイスにより実行されるサーチに対して、技術を特に上述している。他のシステムまたは無線技術からの信号のサーチ(すなわち、システム間サーチ)や、他の周波数チャネル上の信号のサーチ(すなわち、周波数間サーチ)や、他のセルからの信号のサーチなどのような、他のタイプのサーチに対するサーチパラメータを決定するために、技術を使用してもよい。したがって、用語“アウトオブサービス”は、上述したシナリオのいずれかを包含してもよく、別のシステム、別の無線技術、別の周波数チャネル、別のセルなどに関してアウトオブサービスであることを指してもよい。
【0046】
図3は、ワイヤレス通信システム中での、信号のサーチをサポートするプロセス300の設計を示す。プロセス300は、(以下で説明するように)ネットワークエンティティ130により、または、他の何らかのエンティティにより実行されてもよい。ネットワークエンティティ130は、複数のワイヤレスデバイスに対する情報を収集してもよい(ブロック312)。収集した情報は、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスのイベントの頻度、ネットワーク負荷、中断された通話、天候状態、先に与えた他のタイプの情報、または、これらの組み合せを含んでいてもよい。ネットワークエンティティ130は、複数のワイヤレスデバイスから、および/または、例えば、基地局120、BSC122、MSC124などのような、少なくとも1つの他のネットワークエンティティから、情報を受信してもよい。
【0047】
ネットワークエンティティ130は、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定してもよい(ブロック314)。1つの設計において、少なくとも1つのサーチパラメータは、サーチを実行するレートに対応するスキャンレートを含んでいてもよい。別の設計において、少なくとも1つのサーチパラメータは、(i)より長いバッテリー寿命が望まれるときに、サーチを実行する際に使用する第1のスキャンレート、(ii)より速い信号の再捕捉が望まれるときに、サーチを実行する際に使用する第2のスキャンレート、を含んでいてもよく、第2のスキャンレートは、第1のスキャンレートよりも速い。上述したように、少なくとも1つのサーチパラメータは、他のパラメータを含んでもよい。
【0048】
ブロック314の1つの設計において、ネットワークエンティティ130は、収集した情報に基づいて、複数のワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定してもよい。ネットワークエンティティ130は次に、推定された、平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定してもよい。ネットワークエンティティ130はまた、スキャンレートを調整し、調整されたスキャンレートによる、更新された平均のアウトオブサービス時間を決定し、更新された平均のアウトオブサービス時間が、推定された平均のアウトオブサービス時間と比べて改善されている(すなわち、短い)場合、調整されたスキャンレートを使用してもよい。ネットワークエンティティ130は、終了条件に遭遇するまでスキャンレートを繰返し調整してもよく、終了条件は、平均のアウトオブサービス時間が許容できるものであるか、または、さらに改善できないときに、生じてもよい。ネットワークエンティティ130は、終了条件に遭遇したときに取得したスキャンレートを使用してもよい。
【0049】
ブロック314の別の設計において、ネットワークエンティティ130は、複数のワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいて、カバレッジマップを決定してもよい。カバレッジマップは、長い平均のアウトオブサービス時間を有する、乏しいカバレッジのエリアと、短い平均のアウトオブサービス時間を有する、良好なカバレッジのエリアとを識別することにより、取得されてもよい。これらの異なるエリアは、収集情報により提供され得る、アウトオブサービスの継続時間と、複数のワイヤレスデバイスの位置とに基づいて、識別され得る。平均のアウトオブサービス時間は、それが第1のしきい値を超える場合、長いものであり、または、それが第2のしきい値よりも小さい場合、短いものであると考えられてもよく、しきい値は、適切に選択された値である。ネットワークエンティティ130は、カバレッジマップに基づいて、少なくとも1つのエリアに対して、少なくとも1つのスキャンレートを決定してもよい。例えば、乏しいカバレッジのエリアは、より遅いスキャンレートに関係付けられてもよく、良好なカバレッジのエリアは、より速いスキャンレートに関係付けられてもよい。
【0050】
ネットワークエンティティ130は、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるとき、信号のサーチを実行する際に使用するために、少なくとも1つのサーチパラメータをワイヤレスデバイスに提供してもよい(ブロック316)。ネットワークエンティティ130は、指定エリア内に位置しているワイヤレスデバイスに対する情報を収集してもよく、少なくとも1つのサーチパラメータを、指定エリア内に位置しているワイヤレスデバイスに提供してもよい。
【0051】
図4は、信号のサーチをサポートする装置400の設計を示す。装置400は、複数のワイヤレスデバイスに対する情報を収集するモジュール412と、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータ(例えば、スキャンレート)を決定するモジュール414と、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるとき、信号のサーチを実行する際に使用するために、少なくとも1つのサーチパラメータをワイヤレスデバイスに提供するモジュール416とを含む。
【0052】
図5は、ワイヤレスデバイスを動作させるプロセス500の設計を示す。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集してもよい(ブロック512)。収集した情報は、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、信号強度、上述した情報のいずれか、または、これらの組み合せを含んでいてもよい。ワイヤレスデバイスは、少なくとも1つのサーチパラメータを決定する際に使用するために、収集した情報をネットワークエンティティに送ってもよい(ブロック514)。ワイヤレスデバイスは、複数のワイヤレスデバイスに対してネットワークエンティティにより収集された情報に基づいてネットワークエンティティにより決定された、少なくとも1つのサーチパラメータを受信してもよい(ブロック516)。ワイヤレスデバイスは、その後、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行してもよい(ブロック518)。
【0053】
少なくとも1つのサーチパラメータは、ワイヤレスデバイスがネットワークエンティティによりカバーされる全継続時間に対して使用するスキャンレートを含んでいてもよい。代わりに、少なくとも1つのサーチパラメータは、ワイヤレスデバイスがネットワークエンティティによりカバーされている時間中にネットワークエンティティにより変更可能であるスキャンレートを含んでいてもよい。いずれにせよ、ワイヤレスデバイスは、それがアウトオブサービスであるときにスキャンレートでサーチを実行してもよい。1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、例えば、その位置や、受信した信号強度や、動作モードや、利用可能なバッテリー電力などのような、その現在の動作状態を決定してもよい。ワイヤレスデバイスは、その現在の動作状態に基づいて、スキャンレートを調整してもよく、調整されたスキャンレートでサーチを実行してもよい。
【0054】
図6は、ワイヤレスデバイスを動作させる装置600の設計を示す。装置600は、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集するモジュール612と、収集した情報をネットワークエンティティに送るモジュール614と、複数のワイヤレスデバイスに対してネットワークエンティティにより収集された情報に基づいてネットワークエンティティにより決定された、少なくとも1つのサーチパラメータを受信するモジュール616と、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行するモジュール618とを含む。
【0055】
図7は、ワイヤレスデバイスを動作させるプロセス700の設計を示す。ワイヤレスデバイスは、例えば、図5に関して上述した情報のような、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集してもよい(ブロック712)。ワイヤレスデバイスは、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定してもよい(ブロック714)。ワイヤレスデバイスは、それがアウトオブサービスであるときに、少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行してもよい(ブロック716)。
【0056】
ブロック714の1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、収集した情報に基づいて、ワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定してもよい。ワイヤレスデバイスは、推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定してもよい。1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、例えば、その位置や、受信した信号強度や、動作モードや、利用可能なバッテリー電力などのような、その現在の動作状態を決定してもよい。ワイヤレスデバイスは、その現在の動作状態にさらに基づいて、スキャンレートを決定してもよい。
【0057】
1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、収集した情報に基づいて、第1のスキャンレートを決定してもよく、ネットワークエンティティから第2のスキャンレートを受信してもよい。ワイヤレスデバイスは、第1および第2のスキャンレートに基づいて、第3のスキャンレートを決定してもよい。ワイヤレスデバイスは次に、それがアウトオブサービスであるときに、第3のスキャンレートにしたがって、サーチを実行してもよい。
【0058】
図8は、ワイヤレスデバイスを動作させる装置800の設計を示す。装置800は、ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集するモジュール812と、収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定するモジュール814と、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行するモジュール816とを含む。
【0059】
図4、6および8中のモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子コンポーネント、論理回路、メモリなど、または、これらの任意の組み合せを含んでいてもよい。
【0060】
ワイヤレスデバイスは、異なるシステムまたは無線技術に対して、異なる方法でサーチを実行してもよい。WCDMAにおけるサーチに対して、ワイヤレスデバイスは、1つ以上の周波数スキャンを実行して、周波数帯域中で強い周波数チャネルを検出してもよい。ワイヤレスデバイスは、例えば、3ステップのプロセスを使用して、強い各周波数チャネル上で捕捉を試みてもよい。ステップ1において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにおける受信信号を、異なる時間オフセットでローカルに発生したプライマリ同期コード(PSC)と相関させることにより、プライマリ同期チャネル(SCH)上で送られた、256チップのプPSCをサーチしてもよい。ワイヤレスデバイスは、PSCを使用して、セルの存在を検出し、そのセルのスロットタイミングを確認してもよい。ステップ2において、ワイヤレスデバイスは、PSCが検出されている各セルにより使用されるセカンダリ同期コード(SSC)のパターンを決定してもよい。セルに対して検出されたSSCパターンに基づいて、ワイヤレスデバイスは、そのセルに対して使用される、フレームタイミングとスクランブリングコードグループとを決定できる。ステップ3において、ワイヤレスデバイスは、SSCパターンが検出されている各セルにより使用されるスクランブリングコードを決定してもよい。各SSCパターンは、8個のスクランブリングコードのグループに関係付けられている。ワイヤレスデバイスは、8個のスクランブリングコードのそれぞれを評価して、どのスクランブリングコードがセルにより使用されるかを決定してもよい。
【0061】
GSMにおけるサーチに対して、ワイヤレスデバイスは、電力スキャンを実行して、周波数帯域中の各無線周波数(RF)チャネルの受信電力を測定してもよく、強いRFチャネルを識別してもよい。ワイヤレスデバイスは次に、(i)周波数補正チャネル(FCCH)上で送られたトーンを検出すること、(ii)同期チャネル(SCH)上で送られたバーストをデコードして、GSMセルに対するベーストランシーバ局識別コード(BSIC)を取得すること、(iii)ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)をデコードして、システム情報を取得すること、により、強い各RFチャネル上で捕捉を試みてもよい。
【0062】
1XまたはHRPDにおけるサーチに対して、ワイヤレスデバイスは、異なる周波数チャネル上で、例えば、1つ以上の最も最近使用された周波数チャネル、および/または、優先するローミングリスト(PRL)中の1つ以上の周波数チャネル上で、パイロットをサーチしてもよい。ワイヤレスデバイスは、パイロットが検出される各周波数チャネル上で捕捉を試みてもよい。
【0063】
1つの設計において、ワイヤレスデバイスは、スリープに向かうのに先立ってサーチを完了してもよい。この設計において、アウェイク期間は、可変であってもよく、検出される周波数チャネルの数や、受信信号の強度などのような、さまざまなファクターに依存してもよい。別の設計において、ワイヤレスデバイスは、固定されたアウェイク期間に対してサーチを実行してもよい。サーチが、アウェイク期間の間に完了しない場合、サーチのための状態情報をセーブしてもよく、次のアウェイク期間中でサーチを再開してもよい。
【0064】
図9は、図1中のワイヤレスデバイス110と、基地局120と、ネットワークエンティティ130との設計のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス110において、モデムプロセッサ924は、ワイヤレスデバイスにより送るべきデータを受け取り、データを処理し(例えば、エンコードおよび変調し)、出力チップを発生させてもよい。送信機(TMTR)932は、出力チップを調整して(例えば、アナログに変換し、フィルタリングし、増幅し、周波数アップコンバートして)、アンテナ934により送信してもよいリバースリンク信号を発生させてもよい。フォワードリンク上で、アンテナ934は、基地局120および/または他の基地局からフォワードリンク信号を受信してもよい。受信機(RCVR)936は、アンテナ934からの受信信号を調整して(例えば、フィルタリングし、増幅し、周波数ダウンコンバートし、デジタル化して)、サンプルを提供してもよい。モデムプロセッサ924は、サンプルを処理して(例えば、復調およびデコードして)、デコードされたデータを提供してもよい。モデムプロセッサ924はまた、ワイヤレスデバイス110がアウトオブサービスであるときに、適切なスキャンレートにしたがってサーチを実行してもよい。モデムプロセッサ924は、システムにより利用される無線技術(例えば、CDMA 1X、HRPD、WCDMA、GSMなど)にしたがって、処理およびサーチを実行してもよい。
【0065】
制御装置/プロセッサ920は、ワイヤレスデバイス110における動作を指示してもよい。制御装置/プロセッサ920は、図5中のプロセス500、図7中のプロセス700、および/または、ここで記述した技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。制御装置/プロセッサ920はまた、ワイヤレスデバイス110により遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集してもよい。メモリ922は、ワイヤレスデバイス110に対するプログラムコードとデータとを記憶してもよい。メモリ922はまた、収集した情報を記憶してもよく、収集した情報は、スキャンレートを決定するために制御装置/プロセッサ920により使用されてもよく、および/または、ネットワークエンティティ130に送られてもよい。デジタル信号プロセッサ926は、ワイヤレスデバイス110に対して、さまざまなタイプの処理を実行してもよい。プロセッサ920、924および926と、メモリ922は、特定用途向け集積回路(ASIC)910上で実現されてもよい。メモリ922はまた、ASICの外部で実現されてもよい。
【0066】
基地局120において、送信機/受信機(TMTR/RCVR)946は、ワイヤレスデバイス110および/または他のワイヤレスデバイスとの無線通信をサポートしてもよい。制御装置/プロセッサ940は、ワイヤレスデバイスとの通信のために、さまざまな機能を実行してもよい。制御装置/プロセッサ940はまた、図3中のプロセス300、および/または、ここで記述した技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。制御装置/プロセッサ940はまた、例えば、上述した環境情報およびネットワーク情報のような、基地局120により担当されるワイヤレスデバイスに対する情報を収集してもよい。メモリ942は、基地局120に対するプログラムコードおよびデータを記憶してもよい。メモリ942はまた、収集した情報を記憶してもよく、収集した情報は、スキャンレートを決定するために制御装置/プロセッサ940により使用されてもよく、および/または、ネットワークエンティティ130に送られてもよい。通信(Comm)ユニット944は、例えば、ネットワークエンティティ130のような、他のネットワークエンティティとの通信をサポートしてもよい。一般に、基地局120は、任意の数の制御装置、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機、通信ユニットなどを含んでもよい。
【0067】
ネットワークエンティティ130において、制御装置/プロセッサ950は、ワイヤレスデバイスによるサーチをサポートする、さまざまな機能を実行してもよい。制御装置/プロセッサ950は、図3中のプロセス300、および/または、ここで記述する技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。メモリ952は、ネットワークエンティティ130に対するプログラムコードおよびデータを記憶してもよい。メモリ952はまた、収集した情報を記憶してもよく、収集した情報は、ワイヤレスデバイス、基地局、および/または、他のネットワークエンティティから受信してもよい。制御装置/プロセッサ950は、収集した情報に基づいて、スキャンレートおよび/または他のサーチパラメータを決定してもよい。通信ユニット954は、例えば、基地局120、BSC122、MSC124などのような、他のネットワークエンティティとの通信をサポートしてもよい。一般に、ネットワークエンティティ130は、任意の数の制御装置、プロセッサ、メモリ、通信ユニットなどを含んでもよい。
【0068】
さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して情報および信号を表わしてもよいことを、当業者は理解するであろう。例えば、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光領域または光粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせにより、上の記述を通して参照されているデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップを表わしてもよい。
【0069】
電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組み合わせとして、ここでの開示に関して記述したさまざまな実例となる論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップを実現してもよいことを、当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、さまざまな実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップをそれらの機能の点から一般的に上述した。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、各特定の用途に対して、さまざまな方法で、記述した機能を実現するかもしれないが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0070】
汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいはここで記述した機能を実行するために設計された、これらの任意の組み合わせにより、ここでの開示に関して記述した、さまざまな実例となる、論理ブロック、モジュールおよび回路を実現または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態遷移機械であってもよい。計算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意のこのような構成として、プロセッサを実現してもよい。
【0071】
ここでの開示に関して記述した方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェア中で直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール中で、またはその2つの組み合わせ中で具体化してもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、または技術的に知られている他の任意の形態の記憶媒体中に存在してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、例示的な記憶媒体はプロセッサに結合されている。代わりに、記憶媒体はプロセッサと一体化されていてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在してもよい。ASICはユーザ端末中に存在してもよい。代わりに、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中にディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。
【0072】
1つ以上の例示的な設計において、記述した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせ中で実現してもよい。ソフトウェアにおいて実現する場合、コンピュータ読み取り可能媒体上に、1つ以上の命令またはコードとして、機能を記憶させてもよく、または機能を送信してもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする何らかの媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または特殊用途のコンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。一例として、限定ではないが、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用でき、そして、汎用用途または特殊用途のコンピュータ、あるいは、汎用用途または特殊用途のプロセッサによりアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。さらに、いくつかの接続は、適切にコンピュータ読み取り可能媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバまたは他のリモート情報源から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用されるディスク(Diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、一方、ディスク(disc)は、レーザにより光学的にデータを再生する。上述の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0073】
いかなる当業者であっても本開示を実施しまたは使用できるように、本開示の記述をこれまでに提供している。本開示に対してさまざまな修正が当業者に容易に明らかであり、本開示の範囲から逸脱することなく、ここで規定した一般的な原理を、他のバリエーションに適用してもよい。したがって、本開示は、ここで記述した例および設計に限定されるように向けられていないが、ここで開示した原理および新規な特徴に矛盾しない最も広い範囲に一致すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システム中での、信号のサーチをサポートする方法において、
複数のワイヤレスデバイスに対する情報を収集することと、
前記収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定することと、
ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、信号のサーチを実行する際に使用するために、前記少なくとも1つのサーチパラメータを前記ワイヤレスデバイスに提供することとを含む方法。
【請求項2】
前記情報を収集することは、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、ネットワーク負荷、中断した通話、天候状態、または、これらの組み合せ、に関する情報を収集することを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記複数のワイヤレスデバイスから、または、少なくとも1つのネットワークエンティティから、あるいは、その両方から、前記複数のワイヤレスデバイスに対する情報を受信することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのサーチパラメータは、サーチを実行するレートに対応するスキャンレートを含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのサーチパラメータは、より長いバッテリー寿命が望まれるときに、サーチを実行する際に使用する第1のスキャンレートと、より速い、信号の再捕捉が望まれるときに、サーチを実行する際に使用する第2のスキャンレートとを含み、前記第2のスキャンレートは、前記第1のスキャンレートよりも速い請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することは、
前記収集した情報に基づいて、前記複数のワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定することと、
前記推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することは、
前記スキャンレートを調整することと、
前記調整されたスキャンレートによる、更新された平均のアウトオブサービス時間を決定することと、
前記更新された平均のアウトオブサービス時間が、前記推定された平均のアウトオブサービス時間に比べて改善されている場合に、前記調整されたスキャンレートを使用することとをさらに含む請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することは、
終了条件に遭遇するまで、前記スキャンレートを調整することと、前記更新された平均のアウトオブサービス時間を決定することとを繰返し実行することと、
前記終了条件に遭遇したときに取得される、最終的な、調整されたスキャンレートを使用することとをさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することは、
前記複数のワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいて、カバレッジマップを決定することと、
前記カバレッジマップに基づいて、少なくとも1つのエリアに対する少なくとも1つのスキャンレートを決定することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記カバレッジマップを決定することは、
前記収集情報から、前記複数のワイヤレスデバイスの、アウトオブサービス継続時間と、位置とを取得することと、
前記複数のワイヤレスデバイスの、アウトオブサービス継続時間と、位置とに基づいて、長いアウトオブサービス時間を有する、乏しいカバレッジのエリアと、短いアウトオブサービス時間を有する、良好なカバレッジのエリアとを識別することとを含む請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記乏しいカバレッジのエリアは、良好なカバレッジのエリアに対するスキャンレートよりも遅いスキャンレートに関係付けられている請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記情報を収集することは、指定されたエリア内に位置している前記複数のワイヤレスデバイスに対する情報を収集することを含み、前記少なくとも1つのサーチパラメータを提供することは、前記少なくとも1つのサーチパラメータを、前記指定エリア内に位置しているワイヤレスデバイスに提供することを含む請求項1記載の方法。
【請求項13】
信号のサーチをサポートする装置において、
複数のワイヤレスデバイスに対する情報を収集し、前記収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定し、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、信号のサーチを実行する際に使用するために、前記少なくとも1つのサーチパラメータを前記ワイヤレスデバイスに提供するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備する装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、ネットワーク負荷、中断した通話、天候状態、または、これらの組み合せ、に関する情報を収集するように構成されている請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記収集した情報に基づいて、前記複数のワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定し、前記推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定するように構成されている請求項13記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記スキャンレートを調整し、前記調整されたスキャンレートによる、更新された平均のアウトオブサービス時間を決定し、前記更新された平均のアウトオブサービス時間が、前記推定された平均のアウトオブサービス時間に比べて改善されている場合に、前記調整されたスキャンレートを使用するように構成されている請求項15記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数のワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいて、カバレッジマップを決定し、前記カバレッジマップに基づいて、少なくとも1つのエリアに対する少なくとも1つのスキャンレートを決定するように構成されている請求項13記載の装置。
【請求項18】
信号のサーチをサポートする装置において、
複数のワイヤレスデバイスに対する情報を収集する手段と、
前記収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定する手段と、
ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、信号のサーチを実行する際に使用するために、前記少なくとも1つのサーチパラメータを前記ワイヤレスデバイスに提供する手段とを具備する装置。
【請求項19】
前記情報を収集する手段は、アウトオブサービスの継続時間、ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、ネットワーク負荷、中断した通話、天候状態、または、これらの組み合せ、に関する情報を収集する手段を備える請求項18記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定する手段は、
前記収集した情報に基づいて、前記複数のワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定する手段と、
前記推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定する手段とを備える請求項18記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定する手段は、
前記複数のワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいて、カバレッジマップを決定する手段と、
前記カバレッジマップに基づいて、少なくとも1つのエリアに対する少なくとも1つのスキャンレートを決定する手段とを備える請求項18記載の装置。
【請求項22】
コンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、
複数のワイヤレスデバイスに対する情報を少なくとも1つのコンピュータに収集させるためのコードと
前記収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを前記少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードと、
ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、信号のサーチを実行する際に使用するために、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記少なくとも1つのサーチパラメータを前記ワイヤレスデバイスに提供させるためのコードとを備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項23】
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、
前記収集した情報に基づいて、前記複数のワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を、前記少なくとも1つのコンピュータに推定させるためのコードと、
前記推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、前記少なくとも1つのコンピュータにスキャンレートを決定させるためのコードとをさらに備える請求項22記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項24】
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、
前記複数のワイヤレスデバイスに対する収集情報に基づいて、カバレッジマップを前記少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードと、
前記カバレッジマップに基づいて、少なくとも1つのエリアに対する少なくとも1つのスキャンレートを前記少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードとをさらに備える請求項22記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項25】
ワイヤレスデバイスを動作させる方法において、
複数のワイヤレスデバイスに対してネットワークエンティティにより収集された情報に基づいて前記ネットワークエンティティにより決定された、少なくとも1つのサーチパラメータを受信することと、
前記ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、前記少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行することとを含む方法。
【請求項26】
前記ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集することと、
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定する際に使用するために、前記収集した情報を前記ネットワークエンティティに送ることとをさらに含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つのサーチパラメータはスキャンレートを含み、前記方法は、
前記ワイヤレスデバイスの現在の動作状態を決定することと、
前記現在の動作状態に基づいて、前記スキャンレートを調整することとをさらに含み、
サーチは、前記調整されたスキャンレートにしたがって実行される請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのサーチパラメータは、前記ワイヤレスデバイスが前記ネットワークエンティティによりカバーされる全継続時間に対して使用するスキャンレートを含み、
サーチは、前記スキャンレートで実行される請求項25記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つのサーチパラメータは、前記ワイヤレスデバイスが前記ネットワークエンティティによりカバーされる継続時間中に、前記ネットワークエンティティにより変更可能なスキャンレートを含み、
サーチは、前記スキャンレートで実行される請求項25記載の方法。
【請求項30】
ワイヤレス通信のための装置において、
複数のワイヤレスデバイスに対してネットワークエンティティにより収集された情報に基づいて前記ネットワークエンティティにより決定された、少なくとも1つのサーチパラメータを受信し、ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、前記少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備する装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集し、前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定する際に使用するために、前記収集した情報を前記ネットワークエンティティに送るように構成されている請求項30記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ネットワークエンティティからスキャンレートを受信し、前記ワイヤレスデバイスの現在の動作状態を決定し、前記現在の動作状態に基づいて、前記スキャンレートを調整し、前記調整されたスキャンレートにしたがって、サーチを実行するように構成されている請求項30記載の装置。
【請求項33】
ワイヤレスデバイスを動作させる方法において、
前記ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集することと、
前記収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定することと、
前記ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、前記少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行することとを含む方法。
【請求項34】
前記情報を収集することは、アウトオブサービスの継続時間、前記ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、信号強度、または、これらの組み合せ、に関する情報を収集することを含む請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することは、
前記ワイヤレスデバイスの現在の動作状態を決定することと、
前記現在の動作状態にさらに基づいて、前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することとを含む請求項33記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定することは、
前記収集した情報に基づいて、前記ワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定することと、
前記推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定することとを含む請求項33記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つのサーチパラメータは、前記収集した情報に基づいて決定された第1のスキャンレートを含み、前記方法は、
複数のワイヤレスデバイスに対してネットワークエンティティにより収集された情報に基づいて前記ネットワークエンティティにより決定された、第2のスキャンレートを受信することと、
前記第1および第2のスキャンレートに基づいて、第3のスキャンレートを決定することとをさらに含み、
サーチは、前記ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、前記第3のスキャンレートにしたがって実行される請求項33記載の方法。
【請求項38】
ワイヤレス通信のための装置において、
ワイヤレスデバイスにより遭遇されるアウトオブサービスイベントに関連した情報を収集し、前記収集した情報に基づいて、少なくとも1つのサーチパラメータを決定し、前記ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、前記少なくとも1つのサーチパラメータにしたがって、信号のサーチを実行するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備する装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つのプロセッサは、アウトオブサービスの継続時間、前記ワイヤレスデバイスの位置、アウトオブサービスイベントの頻度、信号強度、または、これらの組み合せ、に関する情報を収集するように構成されている請求項38記載の装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ワイヤレスデバイスの現在の動作状態を決定し、前記現在の動作状態にさらに基づいて、前記少なくとも1つのサーチパラメータを決定するように構成されている請求項38記載の装置。
【請求項41】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記収集した情報に基づいて、前記ワイヤレスデバイスに対する、平均のアウトオブサービス時間を推定し、前記推定された平均のアウトオブサービス時間に基づいて、スキャンレートを決定するように構成されている請求項38記載の装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記収集した情報に基づいて第1のスキャンレートを決定し、複数のワイヤレスデバイスに対してネットワークエンティティにより収集された情報に基づいて前記ネットワークエンティティにより決定された、第2のスキャンレートを受信し、前記第1および第2のスキャンレートに基づいて、第3のスキャンレートを決定し、前記ワイヤレスデバイスがアウトオブサービスであるときに、前記第3のスキャンレートにしたがって、サーチを実行するように構成されている請求項38記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−522490(P2011−522490A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511867(P2011−511867)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/045717
【国際公開番号】WO2009/146435
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】