説明

ワイヤレス通信デバイスを利用するためのシステムおよび方法

製品の識別情報を決定し、次いでその製品のオファー価格を計算するためのシステムおよび方法が開示される。製品の識別情報は、一態様では近距離場通信を使用して決定され得る。本システムおよび方法は、消費者に対するオファー価格を決定するために、小売業者が、その製品の最低価格を与えることと、一連のオファー価格計算を行うこととを可能にするように動作可能である。オファーは、部分的に、トランザクションを実行する際の消費者にとってのコスト(たとえば、移動時間、燃料など)に基づく。オファーは、製品の購入を誘うために依然として消費者に割引を提供しながら、それぞれ、各小売業者によって決定された最低価格よりも高くなり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信デバイスを利用するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスデバイスは、多くの消費者の生活の一部である。ワイヤレスデバイスの機能は、過去10年間にわたって、GPSナビゲーション、音声認識、3Dグラフィックス、タッチスクリーン機能、電子メール、カレンダー、ストリーミングマルチメディア、デジタル写真などを含むように拡張してきた。しかしながら、消費者が商品およびサービスを効率的に購入するのを支援するためにワイヤレスデバイスの機能を拡張する機会が存在する。
【0003】
図において、別段に規定されていない限り、様々な図を通して、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
製品を購入するための方法であって、前記方法が、第1の小売業者における購入のための前記製品と前記製品の価格とを識別するステップと、製品情報を逆オークションサーバに送信するステップであって、前記逆オークションサーバが、少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定する、送信するステップと、少なくとも1つの第2の小売業者が前記製品を前記価格+消費者コスト未満でオファーし、割引を引いた前記価格が、前記第1の小売業者によって定義された最低価格以上である場合、前記第1の小売業者から前記製品を購入するために前記割引を受信するステップと、を含むことを特徴とする製品を購入するための方法である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】逆オークションシステムを運営するように動作可能なシステムのブロック図である。
【図2】逆オークションシステムを利用するように動作可能なワイヤレスデバイスのブロック図である。
【図3A】逆オークションサーバのブロック図である。
【図3B】小売業者情報データ構造のブロック図である。
【図3C】ユーザ選好データ構造のブロック図である。
【図3D】製品情報データ構造のブロック図である。
【図4】逆オークション購入プロセスのフローチャートである。
【図5】逆オークションプロセスのフローチャートである。
【図6A】商品を購入している消費者を示す図である。
【図6B】逆オークションプロセスを起動している消費者を示す図である。
【図6C】逆オークションプロセスにおいて使用される画面の図である。
【図6D】クーポンの図である。
【図6E】償還コードの図である。
【図6F】さらに別のクーポンの図である。
【図6G】製品を購入しているユーザの図である。
【図7】マップ上のロケーション、ルート、および小売業者の図である。
【図8】ワイヤレスデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。
【0007】
本明細書では、「アプリケーション」という用語は、オブジェクトコード、スクリプト、バイトコード、マークアップ言語ファイル、およびパッチなど、実行可能なコンテンツを有するファイルをも含むことができる。さらに、本明細書で言及する「アプリケーション」は、開く必要があり得るドキュメント、またはアクセスする必要がある他のデータファイルなど、事実上実行可能でないファイルをも含むことができる。
【0008】
本開示で使用する「構成要素」または「モジュール」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、ローカルシステム、分散システム内の別の構成要素と対話する、および/またはインターネットなどのネットワーク上で信号を介して他のシステムと対話する、1つの構成要素からのデータ)を有する信号によるなど、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0009】
本明細書では、「通信デバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「ワイヤレス電話」、「ワイヤレス通信デバイス」、および「ワイヤレスハンドセット」という用語は、互換的に使用される。ワイヤレスデバイスは、セルラー電話、ページャ、携帯情報端末(「PDA」)、スマートフォン、ナビゲーションデバイス、またはワイヤレス接続をもつコンピュータとすることができる。
【0010】
本明細書で使用する「商品」は、消費者による購入のために利用可能な有形および無形の商品を指す。本出願では、便宜上「商品」に言及するが、商品は、有形および無形の商品に限定されるのではなく、サービスをも含み得る。
【0011】
本出願で使用する、「ユーザ」と「消費者」という用語は、互換的に使用され、いずれも、開示するシステム、方法、または装置を利用する人間を指すことを当業者は諒解されよう。
【0012】
本発明を正しい見方でとらえるためには、消費者および小売業者の社会経済的モチベーションについて、高いレベルで説明することが必要である。北アメリカおよび西ヨーロッパでは、比較的安価な商品の消費者取引は、概してダイナミックではなく、すなわち、商品は、あらかじめ規定された価格で小売業者によってオファーされ、消費者は、小売業者のオファーを受け入れるか、または他の場所で買物をしなければならない。要するに、小売業者は、「買うか買わないか(take it or leave it)」方式で商品を提供する。たとえば、Best Buy(登録商標)、Amazon.com(登録商標)、Wal-Mart(登録商標)、Target(登録商標)などの家庭用電子機器ストアは、「買うか買わないか」ベースで商品を提供する。消費者は、価格を確認し、オファーされた商品を購入すべきか否かを決定するために、広告、店内訪問、口コミなどに依拠する。
【0013】
それと比較して、一部の小売業は交換取引のシステム上で動作する。たとえば、小売自動車販売は、大部分は、オファーおよびカウンターオファーの反復過程によって運営される。たとえば、自動車は、地域の状況、卸売りコスト、割引などを考慮に入れない人為的に高い価格であるメーカー希望小売価格 (「MSRP」)でオファーされ得る。次いで、自動車ディーラは、しばしば、(概して大衆に知られていない)卸値と(人為的である)MSRPとの間のどこかにある価格に達するように、消費者と交換取引する。したがって、ある産業では、相互に許容できる価格に達するように消費者と交換取引することに依拠するが、他の産業では、妥協なしに特定の価格で商品を提供するだけである。
【0014】
価格決定の手法の差異についての1つの説明は、トランザクションコストに起因する。「トランザクションコスト」は、経済交流を行うことに関連するコストである。「交換取引する」小売業者は、各販売を保証するために延長されるオファー/カウンターオファー交渉に係わらなければならないので、「買うか買わないか」方式で商品を提供する小売業者についてのトランザクションコストは、「交換取引する」小売業者のトランザクションコストに比較して比較的低い。たとえば、レクサス(登録商標)自動車ディーラは、見込みのあるクライアントに会い、電話をかけ、名刺を印刷し、試運転を監視するなどしなければならない。対照的に、「買うか買わないか」の小売業者は、商品を大衆の前に陳列し、消費者が商品を購入するのを店員とともに待つだけである。たとえば、BestBuy(登録商標)は、デジタルカメラに価格ラベルを貼り、そのカメラを商品棚に置き、多数のキャッシュレジスタのうちの1つで支払いを受け付ける。
【0015】
1つの相当なトランザクションコストは、従業員補償のコストである。たとえば、米国における小売店店員は、平均して毎年$24,000の給料を稼得する(出典:indeed.com、2008年12月22日にアクセス)。小売店店員は、概して、それらの店舗においてオファーされる商品の価格に関して交換取引する権限を有しておらず、トランザクションを登録し、消費者から支払いを受け取るためにのみ雇用されている。際立って対照的に、自動車ディーラは、主に、自動車ディーラが自動車の価格に関して消費者と交換取引するという要件により、平均して毎年$66,000を稼得する(出典:indeed.com、2008年12月22日にアクセス)。導かれ得る1つの結論は、交換取引することが、従業員の必要な補償を劇的に増大させ、したがってトランザクションコストを跳ね上がらせるということである。
【0016】
(小売自動車販売などの)一部の産業では、商品の少ない量と高い価格とのために、高いトランザクションコストは許容でき得る、すなわち、自動車は、消費者にとって最も費用のかかる購入の1つである。比較すると、(家庭用電子機器、たとえば、iPod、デジタルカメラ、Nintendo(登録商標)Wiiなどの)大量、低価格の商品についての高いトランザクションコストは、市場が負担したがらないコストを生じることがある。
【0017】
トランザクションコストの増大にもかかわらず、小売業者と消費者との間の交換取引プロセスは有益でありえる。当事者は、両方の当事者にとって最適である価格に達し、したがって「ウィンウィン(win-win)」状況を生じ得る。トランザクションコストが交換取引プロセスを経済的に非効率的にするポイントまでトランザクションコストを増大させることなく、消費者が、比較的低価格で比較的大量に販売される商品に関して効率的に交換取引できるようにするシステムが長年にわたって必要である。本出願は、低いトランザクションコストを有し、小売業者と消費者の両方にとって「ウィンウィン」状況を生じる方式で、小売業者と消費者とが商品の価格に関して交換取引できるようにするためのシステム、方法、および装置を提案する。
【0018】
図1に、逆オークション購入のためのシステム100を示す。ワイヤレスデバイス105は、リンク101を介してワイヤレスネットワーク125に接続される。ワイヤレスネットワーク125は、ワイヤレスネットワーク事業者またはサードパーティによって動作させられ得、したがって、リンク101およびリンク103は、逆オークションサーバ110にアクセスするためにワイヤレスネットワーク事業者またはサードパーティによって与えられ得る。ワイヤレスネットワーク事業者は、インフラストラクチャと、ワイヤレス通信技術を動作させるための何らかのライセンスとを所有する。米国におけるワイヤレスネットワーク事業者の例は、Verizon(登録商標)、Sprint(登録商標)、およびAT&T(登録商標)である。しかしながら、一部のワイヤレス技術は、インフラストラクチャを所有し、いくつかのワイヤレス技術(たとえば、802.11a/b/g/nまたは「Wifi」)を動作させるためのライセンスを必要としないことがあるサードパーティによって動作させられる。たとえば、リンク101および103は、ローカルコーヒーショップ(たとえば、Starbucks(登録商標))における「Wifi」ホットスポットによって、または小売業者自体によって可能にされ得る(たとえば、BestBuy(登録商標)は、その店舗内で「Wifi」アクセスを提供し得る)。逆オークション購入システム100は、ワイヤレスネットワーク事業者またはサードパーティによってホスティングされるかどうかにかかわらず、リンク101または103上で動作することができる。
【0019】
逆オークションサーバ110は、概して、割引価格で商品をオファーするために小売業者と消費者との間で協調することを課される。逆オークションサーバ110は、リンク135を介してインターネット130に接続され得る。リンク101・103に関して上記で説明したように、リンク135はワイヤレスとすることができる。代替的に、リンク135は、ローカルエリアネットワーク構成(たとえば、ギガビットイーサネット(登録商標))において見つけられるものと同様のワイヤード接続とすることができる。
【0020】
インターネット130は、複数の小売業者140への接続性を提供する。複数の小売業者140は、小売業者A141、小売業者B142、小売業者C143、および小売業者D144から構成される。複数の小売業者140は、図1では4つの小売業者のみ(A、B、C、およびD)で示されていることを当業者なら諒解されよう。しかしながら、上記複数内の小売業者140の数は、2よりも大きい任意の数とすることができる。上記複数内の小売業者140の各々は、それぞれ、リンク150・151・152・153を介してインターネットに接続され得る。リンク135と同様に、リンク101・103に関して説明したように、リンク150・151・152・153はワイヤレスとすることができる。代替的に、リンク150・151・152・153は、一般にローカルエリアネットワーク構成(たとえば、ギガビットイーサネット(登録商標))において見つけられる、ワイヤード接続とすることができる。
【0021】
ワイヤレスデバイス105は、製品165に関してリンク160を介して情報を受信するように動作可能であり得る。一態様では、製品165に関して通信される情報は、近距離場通信を使用して達成される。たとえば、製品165に関連する送信機は、製品165の名称、価格、在庫などを識別するように動作可能な情報を提供し、リンク160を介してそのような情報をワイヤレスデバイス105に搬送することができる。別の態様では、ワイヤレスデバイスは、製品165の写真を撮るためにワイヤレスデバイス105のカメラを利用し、製品165の識別情報を判断するために画像認識、コンピュータビジョン、パターン認識などを実行することができる。小売業者140の例は、Amazon.com、Wal-Mart、Target、Best Buy、Fry's Electronics、Staples、Costco、Sears、Lowe's、The Home Depot、Safeway、Ralph's、Macy's、JC Penney's、Gap、Toys R Us、Nordstrom、GameStop、Bed Bath & Beyond、Borders、Barnes & Noble、Foot Locker、RadioShack、Starbuck's、McDonald's、Petco、Circuit City、K-Mart、Buy.com、Overstock.com、Wal-Mart.com、Target.com、BestBuy.comなどを含む。これらの小売業者の多くはオンラインカウンターパートを有することに留意されたい。たとえば、Wal-Martは、そのオンライン小売店であるWal-Mart.comを所有し、運営している。したがって、小売業者140は、実小売業者とオンライン小売業者の両方から構成され得る。一構成では、小売業者A141はWal-Mart(登録商標)とすることができ、小売業者B142はAmazon.com(登録商標)とすることができ、小売業者C143はTarget(登録商標)とすることができ、小売業者D144はBestBuy(登録商標)とすることができる。代替構成では、小売業者D144はWalMart.comとすることができる。したがって、実店舗は、ある状況ではそれ自体のオンラインカウンターパートと競合することさえある。
【0022】
一態様では、リンク101は、符号分割多重アクセス(「CDMA」)、時分割多重アクセス(「TDMA」)、周波数分割多重アクセス(「FDMA」)、直交周波数分割多重アクセス(「OFDMA」)、「GSM」(global system for mobile communications)、アナログ高度移動電話システム(「AMPS」)、「UMTS」(Universal Mobile Telecommunications System)、802.11a/b/g/n(「Wifi」)、「WiMAX」(World Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth、または他のワイヤレス通信技術を使用して実装され得る。
【0023】
図2は、ワイヤレスデバイス200のブロック図である。一実施形態では、ワイヤレスデバイス200はワイヤレスデバイス105と同様に利用され得る。ワイヤレスデバイス200は、ファームウェアまたはメモリ(図示せず)中に含まれる命令に応答してハードウェア中に実装され得る、いくつかのモジュールを含むことができる。ワイヤレスデバイス200内のモジュールは、消費者選好モジュール205と、スキャニングモジュール210と、逆オークションクライアント215と、ロケーションモジュール220と、クーポンモジュール225とを含むことができる。
【0024】
消費者選好モジュール205は、名前が示唆するように、消費者入力選好(consumer-entered preference)を管理する。逆オークションサーバ110は、逆オークションを運営し、消費者からの選好をワイヤレスデバイス105に入力することを要求し得る。そのような選好は、逆オークションプロセスの結果を大幅に変更し得る。
【0025】
消費者選好は、消費者が快く支払う価格に影響を及ぼし得る任意の数のファクタを含むことができる。一態様では、消費者選好は、アイテムを購入する店舗までの消費者の移動コストとすることができる。たとえば、消費者は、ガソリン、消費者の車両の消耗コスト、道路通行料、車両登録、車両保険、公共輸送コストなどのコストを入力することができる。さらに別の態様では、消費者選好は、アイテムを購入する消費者の時間の値とすることができる。たとえば、消費者は、その時間が極めて有益である整形外科医とすることができる。そのような場合、消費者は、その外科医が余暇時間をほとんど有しないので、自分の余暇時間の値が毎時$100であると述べ得る。対照的に、十分な自由時間をもつ空腹の大学生は、その学生が十分な余暇時間を有するので、自分の時間を毎時$5と評価することができる。逆オークションシステム100は、逆オークションを運営するために消費者の余暇時間の値を考慮に入れることができる。
【0026】
スキャニングモジュール210は、商品、製品、および/またはサービスの識別情報を判断することができる。スキャニングモジュール210は、商品に関する情報を受信するために専用ハードウェアを利用することができる。一態様では、スキャニングモジュール210は、所望の製品の識別情報を確認するためにカメラを利用することができる。たとえば、スキャニングモジュール210は、ワインのボトルの写真を撮り、ワインの識別情報と供給源とを判断するために、ラベル、バーコード、および/またはパッケージングに対して画像認識を実行することができる。別の態様では、スキャニングモジュール210はバーコードスキャナを利用することができる。さらに別の態様では、スキャニングモジュール210は、商品の識別情報を判断するために近距離場通信を利用することができる。さらに別の態様では、スキャニングモジュール210は、人間入力に基づいてデータを受信することができる。たとえば、ユーザは、製品165に関するデータ(たとえば、UPC、説明、ブランドなど)を入力するためにキーパッドまたはタッチスクリーンを使用することができる。製品の識別情報が決定されると、識別情報は逆オークションクライアント215に通信され得る。
【0027】
逆オークションクライアント215は、ワイヤレスデバイス105の消費者と小売業者とが逆オークションを行うことができるようにワイヤレスデバイス105と逆オークションサーバ110との間で情報を通信する。逆オークションクライアント215は、消費者選好モジュール205によって収集され、処理された消費者選好を逆オークションサーバ110に通信することができる。さらに、逆オークションクライアント215は、スキャニングモジュール210によって収集され、処理された所望の商品、製品、および/またはサービスの識別情報を通信することができる。さらに、ロケーションモジュール220によって確認されたロケーションは、逆オークションクライアント215を介して逆オークションサーバ110に通信され得る。最後に、クーポンモジュール225は、逆オークションクライアント215を介してクーポンを受信し得る。一態様では、逆オークションクライアント215は、そのディスプレイを介してワイヤレスデバイス105にユーザインターフェースを提示し、キーパッドを介したユーザ入力を可能にすることができる。別の態様では、逆オークションクライアント215は、タッチスクリーンを介して情報を提示し、受信することができる。たとえば、逆オークションクライアント215は、新しいLG Dare(登録商標)タッチスクリーン電話上で動作しているBREW(登録商標)アプリケーションとすることができる。
【0028】
逆オークションサーバ110が、消費者選好モジュール205によって収集された消費者選好の影響を判断し得るように、ロケーションモジュール220は、ワイヤレスデバイス200のロケーションを判断することができる。たとえば、ロケーションモジュール220が、小売業者A141が位置するロサンゼルス中にワイヤレスデバイスのロケーションがあることを決定した場合を考える。その場合、逆オークションサーバ110は、小売業者B142と、小売業者C143と、小売業者D144とまでの距離を計算することができる。様々な小売業者までの距離は、ユーザ選好モジュール205によって収集された移動コストを決定する際に有用である。
【0029】
クーポンモジュール225は、逆オークションサーバ110から逆オークションクライアント215を介してクーポンを受信することができる。逆オークション購入プロセス400は、以下で、逆オークションシステム100中のクーポンモジュール225の使用をさらに示す。
【0030】
図3Aに、逆オークションサーバ300内の様々なモジュールを示す。一態様では、逆オークションサーバ300は、上記で説明した逆オークションサーバ110と同様とすることができる。図2に関して前述したように、図3A中のモジュールのいずれも、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれかで実装され得る。逆オークションサーバ300は、以下のモジュール、すなわち、小売業者データベース305と、逆オークション論理310と、消費者選好データベース315と、マッピングモジュール320と、製品データベース325とから構成され得る。当業者は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、逆オークションサーバ300を別様に構成し得ることに留意されたい。たとえば、マッピングモジュール320は、マッピングおよびナビゲーションデータを専門に扱うサードパーティパートナー(たとえば、MapQuest(登録商標)、Google(登録商標)、Garmin(登録商標)など)によってホスティングまたは運営され得る。さらに、図3Aに示すモジュールは、クライアント側またはサーバ側のいずれかで、異なる物理的機械にわたって位置し得る。同じく、当業者は、図示のように本開示を諒解し、モジュールの多くの構成が機能的に等価であることを了解されよう。図3A中のモジュールのうちのいくつかは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装され得る様々なデータ構造を操作、処理、および/または記憶する。例示的なデータ構造が、下の図3B、図3C、および図3Dに提示されている。
【0031】
小売業者データベース305は、概して、小売業者140に固有の情報を収集し、記憶するために利用される。逆オークションサーバ300は、図3Aに示すように、小売業者140から静的な小売業者情報350を収集することができる。小売業者情報350は、複数のオファー製品(offered product)355と、店舗ロケーション360と、小売業者選好365とを含むことができる。当業者は、追加情報を小売業者情報350に関連付けることができる。たとえば、店舗レビュー、写真、消費者製品レビュー、返品/交換ポリシー、運送コスト、宣伝、広告などである。
【0032】
当業者は、小売業者情報350をリレーショナルデータベース(たとえば、MySQL、SQLite、Postgresqlなど)に記憶することができ、したがって、その情報は、実際に小売業者情報350自体に記憶されることなしに、小売業者情報350によって参照され得る。
【0033】
オファー製品データベース355は、小売業者によってオファーされている製品を列挙する。一態様では、製品は、様々な小売業者間で同じ製品IDによって全般的に追跡される。たとえば、書籍は、書籍をカタログ化し、識別し、販売するために、国際標準図書番号(「ISBN」)を利用する。代替的に、万国製品コード(「UPC」)が製品のために利用され得る。したがって、小売業者140の各々は、逆オークション購入プロセス400を行うために共通の識別手段を利用することができる。別の態様では、逆オークションサーバ300は、小売業者に固有の製品IDの、小売業者にわたって汎用性がある製品IDへの変換を実行することができる。たとえば、小売業者A141は、その製品のためのプロプライエタリ識別手段を採用することができ、逆オークションサーバ300は、プロプライエタリ識別手段を汎用製品ID(たとえば、ISBN、UPCなど)に変換することができる。したがって、逆オークションサーバ100は、一態様では、一意の在庫システムをもつ小売業者が、それらの現在の動作モードを変更することなしに依然として逆オークション購入プロセス400に参加できるようにするために追加の処理を実行することができる。代替的に、小売業者140は、汎用製品識別システムに関して同意し、逆オークションサーバ300の動作オーバーヘッドを低減することができる。
【0034】
店舗ロケーションデータベース360は、小売業者140の店舗のロケーションを列挙する。一態様では、オンライン店舗は、店舗ロケーションデータベース360中でオンラインとしてフラグを付けられ得る。逆オークションサーバ300は、オンラインショッピングに固有の条件(たとえば、送料無料、非課税、運送の遅れなど)考慮に入れられるように逆オークションプロセス500を変更するために、このオンラインのフラグ付けを利用することができる。
【0035】
製品を製品165の実際の在庫入手可能性と照合するために、オファー製品と店舗ロケーションとを相関させ得るように、オファー製品データベース355と店舗ロケーションデータベース360とを相互参照することができる。たとえば、製品165は、小売業者A141によってオファーされ得るが、そのオンラインウェブサイトから、または特定の店舗ロケーションにおいてのみ入手可能であり得る。当業者は、店舗ロケーションに対して製品を追跡することが、いくつかの方法で実装され得ることを諒解されよう。要するに、逆オークションサーバ300は、割引されている製品165が店舗内またはオンラインのいずれかで実際に購入のために入手可能であるときに、消費者に割引価格を提供することにおいてより有効である。
【0036】
小売業者選好365は、小売業者360の任意の追加の条件、選好、および/または要件を指定することができる。一態様では、小売業者140は、小売業者140が小売業者140自体に対して競合することを望まないことを指定することができる。たとえば、Targetは、Target.comの価格に対して競合することを望まないことがある。消費者選好データベース315は、消費者選好370を処理し、記憶する。図2に関して上記で説明したように、消費者選好は、消費者によって開示された選好内で適切な割引が計算され得るように逆オークションサーバ300に影響を及ぼす。消費者選好は、図3Cに示すように任意の数のファクタとすることができる。たとえば、移動コスト375、税ステータス376、消費者時間コスト337、店舗選好378などは、すべて、逆オークションモジュール310、ユーザ選好データベース315、またはそれらの組合せによる逆オークションサーバ300によって記憶され、処理され得る。示されたユーザ選好370に記載されているファクタのリストは網羅的でなく、逆オークションサーバ300の機能から逸脱することなく任意の数の同様のファクタが利用され得ることを、当業者は諒解されよう。
【0037】
図3Cで開示されるファクタに関して、移動コスト375は、消費者の移動に関連するコストとすることができる。図2で前述したように、移動コスト375は、ガソリン、消費者の車両の消耗コスト、道路通行料、車両登録、車両保険、公共輸送コストなどのコストとすることができる。一態様では、移動コスト375は、ワイヤレスデバイス105のロケーションに基づいてサードパーティサーバ(図示せず)から受信され得る。たとえば、ワイヤレスデバイス105は、ニューヨーク市に位置し、そのロケーションをサードパーティサーバに送信し、移動コスト375(たとえば、ガソリン、トールなどの地域コスト)を受信することができる。図4および図5に示すように、逆オークション購入プロセス400に関して、消費者にとって利用可能な潜在的な割引を計算するために、移動コスト375は逆オークションサーバ300によって考慮に入れられる。
【0038】
税ステータス376は、税を免除されたユーザに適用可能とすることができる。一般に、米国では、製品165に課される税は製品165および消費者のロケーションの基づき、したがって実際の消費者の税ステータス376は概して適用不可能である。しかしながら、他の国では、製品165が、消費者に課される税により特定の消費者にとってより安価/高価になり得るように、消費者の税ステータス376が考慮に入れられることがある。したがって、消費者の税ステータス376は、ある条件下で逆オークションプロセス500に影響を及ぼすことがある。
【0039】
消費者時間コスト377は、消費者が、自分の時間が価値があると考えるコストである。したがって、消費者時間コスト377は、頻繁におよび動的に変化し得る主観的値である。一態様では、消費者は、極めて忙しく、したがって自分の余暇時間を高く評価することがある。たとえば、消費者は、裁判のために拘置所に戻らなければならない前に2週間しか有しない、保釈された元エンロン役員とすることができる。そのような状況では、元役員は、自分の時間を極めて有益である、たとえば、毎時$700と考えることがある。逆オークションサーバ300は、適用可能な割引のその計算において、この高い消費者時間コストを考えることができる。そのような状況では、逆オークションサーバ300は、浪費される消費者時間コスト377を最小限に抑えるために、元役員の現在のロケーションのごく近くにある代替物または割引のみを提示し得る。
【0040】
別の態様では、消費者時間コスト377は極めて低くなり得る。たとえば、モーゲージ担保証券格付者は、証券化モーゲージ資産(securitized mortgage assets)を正確に格付けすることができないために解雇された後、大量の自由時間を有し得る。したがって、格付者は低いユーザ時間コスト377を有し得る。一態様では、格付者の消費者時間コスト377は毎時$1とすることができる。逆オークションサーバ300が製品代替物および割引を計算するとき、逆オークションサーバ300は、その金融業者の多くの低く評価された余暇時間を消費するであろう長い移動時間を必要とする、いくつかのオプションをその金融業者に提示することができる。言い方を変えれば、格付者は、失業し、喜んで特価品を探すようになって以来、格付者の時間が価値がないので、製品165を低価格で購入するために移動する時間を有する。したがって、逆オークションサーバ300は、役員ではなく格付者のためにより多くの割引を見つけ得る。
【0041】
購入選好378は、概して購入に関係する任意の選好とすることができる。一態様では、購入選好378は、消費者が訪問するかまたは訪問しない特定の店舗ロケーションとすることができる。たとえば、消費者は、消費者が自分の先妻および彼女の新しい映画スターの恋人と遭遇したくないので、製品165を購入するためにカリフォルニア州ビバリーヒルズに移動したがらないことがある。別の態様では、消費者は、その消費者が商品を購入することを拒絶する特定の小売業者を指定することができる。たとえば、消費者は、その不公正な商習慣、幼年労働搾取、価格操作、株価暴騰などで知られているUnfair Trade Market, Inc.から商品を購入することを拒絶することができる。さらに別の態様では、購入選好378は、単に消費者が喜んでオンライントランザクションに係わるか否かとすることができる。たとえば、消費者は、過去になりすまし問題を経験したことがあり、インターネット130を介して機密性の高い金融データを与えたがらないことがある。要するに、購入選好は、製品がどのように購入されるかに関する消費者の選好に関係する任意の数のファクタとすることができる。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく逆オークションプロセス500を実行するために、異なる購入選好378またはまったく新しい購入選好378が要求され得ることを、当業者は判断し得る。
【0042】
再び図1を参照すると、ユーザ選好370は、逆オークションサーバ300、ワイヤレスデバイス105、および/またはサードパーティサーバ(図示せず)に記憶され得る。当業者は、逆オークションシステム100が配備される実際の環境を考慮に入れ、実装形態をカスタマイズすることができる。そのような実装形態詳細は、本開示の範囲を越えており、(ワイヤレスデバイス105中の)ユーザ選好モジュール205内か、または(逆オークションサーバ300内の)ユーザ選好データベース315中のユーザ選好370の位置特定は、実際に逆オークションシステム100を実装するときに当業者によって判断され得る。
【0043】
マッピングモジュール320は、ロケーションベースサービスを逆オークションサーバ300に提供する。一態様では、マッピングモジュール320は、ワイヤレスデバイス105の現在ロケーションを確認する。たとえば、ワイヤレスデバイス105は、スキャニングモジュール210を使用してアイテムをスキャンすることができる。ワイヤレスデバイス105内のロケーションモジュール220は、スキャニングモジュール210によって収集された任意のデータとともにワイヤレスデバイス105の現在ロケーションを送信することができる。次いで、逆オークションサーバ300は、製品を識別するために、任意のスキャニングデータとともにワイヤレスデバイス105の現在ロケーションを受信することができる。一態様では、ワイヤレスデバイス105のロケーションは、スキャンされている製品の識別情報を判断する際に有用であり得る。たとえば、ワイヤレスデバイス105がタイヤ小売店舗中にあり得、逆オークションサーバ300は、ワイヤレスデバイス105がタイヤに関係する製品をスキャンしたという妥当な量の信頼度を有するであろうことから、逆オークションサーバ300は、製品165をタイヤ店舗の在庫と照合することができる。
【0044】
製品データベース325は、製品情報380を処理し、記憶する。一態様では、製品情報380は、図3Dに示され、逆オークションサーバ300によって管理される製品に関するデータを記憶するために利用され得る。製品データ380は、製品ID381と、小売業者ID382と、運送コスト383と、税384と、最低価格385とを含むことができる。製品ID381は、製品165を識別するために利用される一意のIDである。図3Bに示す小売業者情報350においてオファー製品データベース355に関して前述したように、製品ID381は、オファー製品データベース355に戻るリレーショナル参照とすることができる。リレーショナルデータベース構成に対するほぼ無限数の置換があり、その置換の多くが機能的に等価であることを、当業者は諒解されよう。一般的理解は、製品ID381が、一意に製品165を識別し、小売業者によって利用されるプロプライエタリ識別手段であり得るか、または、汎用性のある一意の識別情報(たとえば、ISBN、UPCなど)であり得るということである。
【0045】
小売業者ID382は、製品165をオファーしている小売業者を識別するために利用される。小売業者ID382は、一態様では、図3Bから小売業者情報350に戻るリレーショナル参照とすることができる。上述のように、当業者は、実装形態詳細に応じてデータベースを別様に構成することができる。
【0046】
運送コスト383は、製品165を消費者に運送することに関連するコストである。図5に示す逆オークションプロセス500は、逆オークションプロセス500を行うとき、逆オークションサーバ300が運送コスト383をどのように考慮に入れるかをより良く示す。一態様では、運送コスト383は、製品情報380に記憶され、また、消費者によって用意されたほぼすべての宛先に基づいて計算され得る。たとえば、消費者は、製品165を自分の家庭、オフィス、ホテルなどに運送され得る。運送コスト383は、高度に動的であり、複数のコストおよび所要時間(たとえば、夜間、翌日、翌営業日、郵便小包など)でオファーされることを、当業者は諒解されよう。したがって、運送コスト383は、いくつかの方法で計算され、逆オークション購入プロセス400中にオプションとして消費者に提示され得る。一態様では、消費者は、消費者選好370の一部として運送タイプを選択することができる。たとえば、消費者は、その消費者が常に夜間運送を望むことを示す消費者選好を有することができる。逆オークションサーバ300が逆オークションプロセスを行うとき、逆オークションサーバ300は、割引の一部として夜間運送のコストを計算することが可能である。
【0047】
税384は、逆オークションプロセス500の一部として逆オークションサーバ300によって利用され得る。一態様では、一部のオンライン小売業者は、税を免除された製品をオファーする。別の態様では、一部の製品は、いかなる状況(たとえば、調理されていない食品、処方箋など)下でも、その製品に関連する税を有しない。
【0048】
図3Dに示す製品情報380は限定的ではなく、当業者は、追加のデータが逆オークションプロセス500にとって有用であることを発見し得る。たとえば、当業者は、製品写真、説明、レビュー、保証情報などを追加することができる。
【0049】
図4に逆オークション購入プロセス400を示す。逆オークション購入プロセス400は、概して、消費者が製品165の割引を受信するために逆オークションプロセスを利用し得るプロセスを示す。
【0050】
逆オークション購入プロセス400は、開始ブロック401において開始し、ブロック405に進み、ブロック405において製品情報を収集する。一態様では、ワイヤレスデバイス105は、スキャニングモジュール210を利用して、消費者が購入を考えている製品165をスキャンする。たとえば、製品情報380が、製品165からワイヤレスデバイス105にワイヤレスに送信されるように、ワイヤレスデバイス105は、スキャニングモジュール210に結合され得る近距離場通信デバイスを備えることができる。したがって、製品165自体が、ワイヤレスデバイス105または逆オークションサーバ110に対してそれ自体を識別するのに必要な情報を含むことができる。たとえば、製品情報380は、製品165中のメモリに記憶され、ワイヤレスデバイス105中のスキャニングモジュール210によって読み取られ得る。
【0051】
別の態様では、製品165の写真がキャプチャされ得るように、ワイヤレスデバイス105は、ワイヤレスデバイス105上に常駐するカメラを利用することができる。逆オークション購入プロセス400はブロック410に進み、ブロック410において、キャプチャされた写真を処理して、製品165の識別情報を決定する。たとえば、ワイヤレスデバイス105は、キャプチャされた写真を分析および処理のためにサードパーティサーバ(図示せず)に送信することができる。画像分析を使用することによって製品165を識別するための手段が存在することを、当業者は諒解されよう。たとえば、サードパーティサーバは、画像認識を使用して製品165のUPCバーコードを見つけ、そのUPCバーコードを既知のUPCバーコードのデータベースと照合して、製品165の識別情報および供給源を確認することができる。代替的に、サードパーティサーバは、キャプチャされた写真に示されている製品165のラベルを識別することができる。たとえば、サードパーティサーバは、よく知られている商標(たとえば、Coke、Nike、Starbuck's、Appleなど)を認識するようにトレーニングされ得る。逆オークション購入プロセス400は、所望の製品165の識別情報を分析し、決定するために、逆オークションサーバ110、ワイヤレスデバイス105、またはサードパーティサーバ内の論理に依拠することがある。
【0052】
製品165自体が製品情報380を含んでいる態様では、製品情報380は製品165自体によって提供されたので、製品の識別情報および供給源を決定するために画像認識または他の分析を実行する必要がないので、ブロック410において実行される処理は最小限に抑えられることに留意されたい。
【0053】
逆オークション購入プロセス400は、ブロック415に進み、ブロック415において、消費者選好370および/または製品情報380を逆オークションサーバ110に通信する。ブロック415は随意とすることができるので、このブロックは点線で示されていることに留意されたい。たとえば、消費者選好370および/または製品情報380は逆オークションサーバ110上にすでに常駐し得る(たとえば、消費者選好370は、消費者によって自宅でウェブアプリケーションを使用して事前に受信されていることがある)。図3Aに関して上述したように、消費者選好データベース315および/または製品データベース325は逆オークションサーバ110に記憶され得る。一態様では、画像認識を使用することによって製品165が識別された場合、製品情報380は逆オークションサーバ110内で完全に決定され得る。そのような態様では、ワイヤレスデバイス105は製品165の識別情報を判断するために逆オークションサーバ110(またはサードパーティサーバ)に依拠しているので、製品情報380はワイヤレスデバイス105によって送信され得ない。逆オークションサーバ110、ワイヤレスデバイス105、またはサードパーティサーバ(図示せず)のいずれかは、消費者選好370および/または製品情報380を収集し(そのような収集が必要である場合)、記憶することができることを、当業者は諒解されよう。
【0054】
逆オークション購入プロセス400はブロック417に進み、ブロック417において、逆オークションサーバ110が逆オークションプロセスを行う。逆オークションプロセスは、適用可能な割引、クーポン、またはインセンティブを確認し、消費者にオファーすることができる。
【0055】
逆オークションプロセスから戻ると、逆オークション購入プロセス400は、決定ブロック420に進み、決定ブロック420において、確認された割引、クーポン、および/またはインセンティブをワイヤレスデバイス105に送信する。一態様では、逆オークションプロセスが、割引が利用可能であると決定した場合、逆オークション購入プロセス400は、YESブランチの下の決定ブロック425に進む。ブロック420に戻ると、逆オークションプロセスが、割引が所望の製品のために利用可能でないと決定した場合、逆オークション購入プロセス400は、NOブランチの下の終了ブロック435に進む。決定ブロック420に戻ると、消費者が何らかのクーポンをオファーされている場合、これらのクーポンを受信し、ワイヤレスデバイス105上に常駐するクーポンモジュール225に記憶する。逆オークション購入プロセス400は、YESブランチの下の(割引が利用可能な場合)決定ブロック425に進む。
【0056】
決定ブロック425において、ワイヤレスデバイス105は、逆オークションプロセスによって計算された割引を受け付けるオプションを提示される。一態様では、ワイヤレスデバイス105は、そこから選択すべきオプションのリストを消費者に提示する。たとえば、利用可能なオファーのリストは、下の表1と同様とすることができる。
【0057】
【表1】

【0058】
上記の表1に示すように、参加している小売業者140は、逆オークションプロセスに参加し、ワイヤレスデバイス105へのオファーを行った。第1の列に、小売業者の名称を示す(たとえば、上記の図1からの小売業者A(141))。表1に提示された小売業者のリストは網羅的でなく、実際に実装されるときには、より長くなるか、またはより短くなり得ることに留意されたい。表1の第2の列を参照すると、オファーは、第1の列から小売業者ごとに提示される。一部の小売業者140は、参加しないことを選択し得ることに留意されたい。しかしながら、表1に示すように、各小売業者は、製品165についてワイヤレスデバイス105へのオファーを行っている。オファーは、商品と引き換えに小売業者が消費者に望む金額を表す。たとえば、小売業者A141は、トランザクションを完了するために$182を必要とする。
【0059】
表1の第3の列を参照すると、商品の「消費者コスト」もワイヤレスデバイス105に表示される。消費者コストは、問題の購入に影響を及ぼすいくつかの変数に基づいて計算される。消費者コストは、上記の図3Dからの製品情報380中のファクタ(たとえば、運送コスト383、税384など)によって影響を及ぼされ得る。別の態様では、消費者コストは、上記の図3Cに示したように消費者選好370(たとえば、移動コスト375、税ステータス376、消費者時間コスト377など)によって影響を及ぼされ得る。したがって、消費者コストは、概して、小売業者によって請求される額(すなわち、第2の列のオファー)に加えられるコストによって影響を及ぼされる。逆オークションプロセスは、オファーを計算するために、(消費者コストに影響を及ぼす)これらの追加コストを考慮に入れる。さらに、消費者は、部分的に、消費者コストを計算する逆オークションプロセスの能力のために、提案されたオファーが本当に有利な経済トランザクションであるかどうかを決定することが、より良く可能である。
【0060】
表1の第4の列を参照すると、購入に関する追加の詳細を提供するために、複数のメッセージが提示され得る。たとえば、小売業者A141の第1の行において、購入は20マイルの移動を必要とする。第4の列に提示されたメッセージは、消費者または小売業者のいずれかについて購入に関係するどんなものでもあり得、上記で与えた例は、限定的なものではなく、例示的なものであることを、当業者は諒解されよう。
【0061】
上述のように、消費者は、表1に示されたものと同様の購買オプションのリストを提示され得る。消費者は、提案されたオファーのいずれかを受け入れるか、または受け入れないことを決定し得る。ワイヤレスデバイス105がオファーを拒絶した場合、逆オークション購入プロセス400は、NOブランチの下の終了ブロック435に進み、逆オークション購入プロセス400は終了する。決定ブロック425に戻ると、ワイヤレスデバイス105が小売業者140から提案されたオファーのうちの少なくとも1つを受け入れた場合、逆オークション購入プロセス400は、YESブランチの下のブロック427に進む。
【0062】
ブロック427において、逆オークション購入プロセス400は、トランザクションを完了するために、追加の割引情報をワイヤレスデバイス105に送信する。一態様では、クーポンがワイヤレスデバイス105のクーポンモジュール225に送信され得る。この態様では、ワイヤレスデバイス105は、小売業者のレジスタにおいて償還のためのクーポンモジュール225にクーポンを記憶することができる。たとえば、クーポンは、消費者が、上記の表1に示されたオファー価格で商品を購入できるようにし得る。したがって、棚上の商品の小売価格が小売業者D144において$200であり、小売業者A141からのオファー価格が$182であった場合、(棚価格が小売業者A141において通常そうであることとは反対に)クーポンは、消費者が小売業者A141から商品を$182で購入することを可能にするであろう。
【0063】
クーポンは物理的または電子的のいずれかのいくつかの形態を取り得ることを、当業者は諒解されよう。一態様では、購入より前に消費者によるピックアップのために利用可能なクーポンは、店頭で専用プリンタによって印刷され得る。別の態様では、クーポンは、ワイヤレスデバイス105自体の上に示され、小売業者のキャッシュレジスタによってスキャンされるように動作可能であり得る。たとえば、ワイヤレスデバイス105のディスプレイは、小売業者のレジスタによってスキャンされるように動作可能なバーコードを提示することができる。別の態様では、クーポンは、クーポンモジュール225に記憶され、近距離場通信を使用してレジスタに通信され得る。さらに別の態様では、クーポンは、ワイヤレスデバイス105によって表示されるかまたは声に出して読み込まれるコードであり、キャッシュレジスタを動作させる小売業者の従業員によって手動で入力されるように動作可能であり得る。さらに別の態様では、消費者がオファー価格のみを支払い、したがってクーポンが本質的に購入に結合されるように、トランザクション全体はワイヤレスデバイス105内で行われ得る。たとえば、消費者は、自動的に商品を購入し、自分のクレジットカードからオファー金額を引き落とされるオプションをワイヤレスデバイス105のディスプレイ上に提示され得る。要するに、消費者が、逆オークションプロセスによって計算されるオファーを利用することができるように、消費者にクーポンまたは割引を提示する複数の方法がある。当業者は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなくクーポン態様をわずかに別様に実装することができる。
【0064】
逆オークション購入プロセス400はブロック430に進み、ブロック430において、ワイヤレスデバイス105が製品165を購入する。一態様では、商品は、ワイヤレスデバイス105を使用することによって購入され得る。たとえば、ワイヤレスデバイス105は、小売業者のオファーを受け入れ、インターネット購入が現在行われる方法と同様に、クレジットカードトランザクションを起動することができる。別の態様では、クーポンは、ワイヤレスデバイス105上で利用可能になり、キャッシュレジスタにおいて商品を購入するときに、クーポンは小売業者において償還され得る。商品が購入されると、逆オークション購入プロセス400は終了ブロック435に進み、終了する。
【0065】
図5に逆オークション購入プロセス500を示す。一態様では、逆オークションプロセス500は、ソフトウェア実装形態またはハードウェア実装形態のいずれかで逆オークションサーバ110上で実行される。逆オークションプロセス500は、ワイヤレスデバイス105またはサードパーティサーバ(図示せず)上で実行するように実装され得ることを、当業者は諒解されよう。一態様では、逆オークションプロセス500は、上記の図3Aに示した逆オークションサーバ110内の逆オークション論理310内で実装され得る。
【0066】
開始ブロック505において開始し、逆オークションプロセス500はブロック510に進み、どの製品165が逆オークションプロセス500に参加しているかを判断する。再び、図4を参照すると、逆オークション購入プロセス400は、ワイヤレスデバイス105上で行われる決定によって起動され、影響を及ぼされ得る。これらの決定の1つは、消費者がどの製品について購入を考えているかということである。図4では、製品165の選択は、上記で説明したブロック405、410、および415において行われる。一態様では、ブロック510において、逆オークションプロセス500はこの製品選択を入力として受信する。逆オークションプロセス500は、上記の図3Aに示したように、逆オークションサーバ110の製品データベース325内で製品165を探索することができる。一態様では、製品情報380は、上記の図3Dに示したように利用される。たとえば、逆オークションサーバ110は、逆オークションプロセス500を起動し、製品データベース325内で製品ID381を探索することができる。次いで、製品ID381は、製品165に関する関係情報(たとえば、最低価格385、運送コスト383、税384など)を決定するために使用され得る。データベース中でアイテムを探索するためのいくつかの方法が存在することを、当業者は諒解されよう。
【0067】
製品165が決定されると、逆オークションプロセス500はブロック512に進み、ブロック512において、逆オークションプロセス500は、どの小売業者140が逆オークションプロセス500に参加することを望むかを決定する。一態様では、すべてよりも少ない小売業者140が逆オークションプロセス500に参加し得る。たとえば、小売業者A141および小売業者D144は参加し得るが、小売業者B142および小売業者C143は参加しない。一態様では、小売業者140は、小売業者情報350のオファー製品データベース355内で適切なフラグを設定することによって、小売業者140の参加する意欲を示すことができる。たとえば、小売業者A141は、そのオファーされた全商品のサブセットが逆オークションプロセス500のために利用可能であることを指定することができる。たとえば、小売業者A141が高度に要求された製品(たとえば、Nintendo(登録商標) Wii)をオファーしている場合、高度に要求された製品を販売する必要がないとき、小売業者A141は割引をオファーすることを望まないので、小売業者A141は、逆オークションプロセス500を介してその製品を喜んでオファーしないことがある。
【0068】
別の態様では、小売業者140は、小売業者140が、選択された製品について現在品切れであり、したがって逆オークションプロセス500に参加することができないことを指定することができる。しかしながら、後日購入券オファーが逆オークションプロセス500によって考慮され得る(後日購入券ステータスが上記の表1の第4の列中に表示され得る)ことを、当業者は諒解されよう。小売業者140の在庫を追跡することは、逆オークションプロセス500が小売業者140内の市況を変更するように動的に適応させることを可能にする。一態様では、在庫が減少するにつれて、小売業者140は、製品情報380内のそれらの最低価格385を増加させることができる。逆に、在庫が上昇することになった場合、小売業者140は、それらの最低価格385を動的に減少させて、在庫を減少させることができる。当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく逆オークション論理310内に追加の条件、行為、および反応を実装することができる。
【0069】
さらに別の態様では、(上記の図3Cに示した)購入選好378は逆オークションサーバ110によって考えられ得る。前述したように、消費者がオンラインショッピングを嫌っており、購入選好378を介してそのようなことを示した場合、逆オークションサーバ110は、オンライン小売業者が逆オークションプロセス500に参加することを防ぐことができる。
【0070】
さらに別の態様では、逆オークションサーバ110は、小売業者140が逆オークションプロセス500に参加することを望むか否かを指定する状況を考えることができる。一態様では、小売業者140は、小売業者自体と競合することを望まないことがある。たとえば、小売業者A141はWal-Mart(登録商標)とすることができ、小売業者B142はWalMart.comとすることができる。一態様では、Wal-Mart(登録商標)は、Wal-Mart(登録商標)がそのオンラインカウンターパートを相手に入札することを望まないことを(上記の図3Bからの)小売業者選好365中に示すことができる。したがって、WalMart.com(すなわち、この例では小売業者B142)は逆オークションプロセス500から除外され得る。別の態様では、小売業者140は、小売業者140がオンライン小売業者と競合することをまったく望まないことを指定することができる。別の態様では、小売業者140は、小売業者140が逆オークションプロセス500に参加することを望む限定された領域を指定することができる。たとえば、米国の小売業者は、メキシコにおけるその存在を高めようと試みており、したがってメキシコから発する逆オークションのみに喜んで参加し得る。
【0071】
ブロック515に進むと、逆オークションプロセス500は入札の第1ラウンドを行う。逆オークションプロセス500をより良く示すために、以下の非限定的なシナリオを提示する。消費者が小売業者A141の店舗でデジタルカメラを見つけたと仮定する。そのデジタルカメラは店舗価格$210とマークされる。一態様では、その店舗価格は、入札の第1ラウンドをブートストラップ(bootstrap)するためにシーディング店舗価格(seeding store price)が利用されるので、シーディング店舗価格と定義される。したがって、この例では、シーディング店舗価格は$210である。次いで、消費者は、より良いオファーを見つけるために、自分のワイヤレスデバイス105を利用して(上記の図4に示した)逆オークション購入プロセス400を起動し得る。次いで、小売業者B142、小売業者C143、および小売業者D144は、小売業者A141の店舗価格に勝とうとするために逆オークションプロセス500に続いて参加する。小売業者140の各々は、以下で説明し、上記で説明したように、逆オークションプロセス500中にそれらの潜在的なビヘイビアを制御するために、逆オークションサーバ110中で確定される固有の基準およびファクタを有する。以下の表2に、小売業者140が入札の第1ラウンドに先だって設定することができる値の典型的なセットを示す。
【0072】
【表2】

【0073】
表2に示すように、小売業者140は、選択された製品165について変動する最低価格384を有する。図示の最低価格は、最低価格384の$200を有する小売業者A141の場合でさえ、消費者に現在オファーされている現在の実売価格$210よりも低いことにさらに留意されたい。第2の列に示す最低価格384は、一態様では、小売業者が、依然として利益を上げながら製品165について受け入れる最低価格を反映する。別の態様では、小売業者は、単に在庫を減らし、利用可能な棚スペースを再割り振りすることを望むので、最低価格384はほとんどまたはまったく利益を生じないことがある。
【0074】
表2の第2の列は、ワイヤレスデバイス105の現在の位置から小売業者までの距離を示すことができる。たとえば、小売業者B142は、ワイヤレスデバイス105の現在の位置から10マイル離れている。別の態様では、距離は、ワイヤレスデバイス105の実際の位置ではなく小売業者の所在地住所に基づいて計算され得る。小売業者D144はオンラインオファーを表し、したがって距離は小売業者D144から製品165を購入することに関連しないので、小売業者D144に対する距離は適用可能でないことに留意されたい。
【0075】
表2の第3の列を参照すると、燃料コストは、小売業者において商品を購入することに関連するコストを表す。一態様では、燃料コストは、上記の図3Cからの消費者選好370によって与えられる移動コスト375から計算され得る。購入がオンラインであり、消費者は、移動する必要がなく、したがって燃料費、車両保守、トール、公共輸送コストなどを負わないので、小売業者D144は、選択された製品に関連する燃料コストを有しないことに留意されたい。
【0076】
表2の第4の列は、小売業者140の各々を訪問することに関連する消費者時間コスト377を示す。図3Cで前述したように、消費者時間コスト377は、消費者選好370の場合のように記憶され、潜在的なオファー価格を計算するために逆オークションプロセス500によって利用され得る。一態様では、消費者時間コスト377は、代替小売業者から製品165を購入しなければならないことによって消費される消費者の時間の消費者の主観的値を表す。この例では、小売業者B142を訪問するにはある程度の移動と時間が必要になるので、消費者は、自分が小売業者B142を訪問するために$2を補償されるべであると考える。部分的に、小売業者C143は消費者の現在ロケーションから2倍遠い(したがって、2倍の移動時間を必要とする)ので、小売業者C143についての関連する消費者時間コスト377は小売業者B142の消費者時間コストの2倍になることに留意されたい。最後に、小売業者D144はユーザ時間コスト377の$7を有する。この特定の例では、消費者は、オンライン配信を待たなければならないことは許容できなくはないが、オンライン購入に関係する待つことによる消費者時間コストに影響を及ぼすことを示している。別の態様では、消費者は、単に、(たとえば、不正行為などの可能性により)オンライン購入が望ましくなく、したがって割引の形態で補償されたいと感じることがある。要するに、消費者時間コストは、製品165の購入に関係する客観的および主観的コストのホストに関係し得る。
【0077】
再び上記の表1を参照すると、表2に示された燃料コストおよび消費者時間コストは表1の消費者コストに相関することを、当業者は諒解されよう。したがって、小売業者140が小売業者140の最低価格で製品をオファーすることになった場合でも、消費者コスト(この例では、燃料コストおよび消費者時間コスト)は、消費者によって考慮されなければならない。
【0078】
逆オークションプロセス500は、下の式1を使用して入札の第1ラウンドを行う。
式1:
オファー価格小売業者=シーディング店舗価格-(消費者コスト小売業者+入札増分)
【0079】
式1に示すように、オファー価格小売業者は小売業者固有である。したがって、オファー価格小売業者は、参加している小売業者(すなわち、小売業者A141、小売業者B142など)ごとに、それぞれ計算される。前述したように、シーディング店舗価格は、消費者が店舗で見た最初の店舗価格である(すなわち、シーディング店舗価格は、一態様では実売価格に基づくことがある)。逆オークションサーバ110は、小売業者140に逆オークションプロセス500を介してオファー価格を提示させることによって、このシーディング店舗価格に勝とうと試みている。
【0080】
消費者コスト小売業者は、商品の購入に本質的でないコスト(たとえば、移動コスト375、時間コスト377など)に対応し得る。入札増分は、各後続の入札に各ラウンドを促進させるための触媒として利用され得る。一態様では、入札増分は、$0.01程度に低くすることができる。別の態様では、入札増分は、$1,000,000.00程度に高くすることができる。入札増分値を低くすると、最終オファー価格が決定されるまで、より多くの入札ラウンドを行わなければならなくなることを、当業者は諒解されよう。さらに、極めて高い入札増分は、後続の入札が有効になることを防ぐことができる(すなわち、入札増分は、負の価格を生じるほど大きいとすることができる)ことを、当業者は諒解されよう。したがって、低い入札増分を有することは、逆オークションプロセス500が最終オファー価格に達するが、望ましくなく多数の入札ラウンドを有し得ることを確実にする。
【0081】
下の表3は、式1に基づく例示的な第1の入札ラウンドを示す。
【0082】
【表3】

【0083】
表3に示すように、小売業者A141は、その店舗から製品165を購入することに関連する消費者コストを有しない。この例では、消費者が製品165の前に立っており、喜んで買うので、消費者コストはない。(図3Cに示した)移動コスト375、消費者時間コスト377、または購入選好378は、表3の消費者コストを増していない。小売業者A141が第1の入札ラウンド中に入札プロセスに参加しないので、小売業者A141に対する入札増分は適用可能でない。小売業者B142、小売業者C143、および小売業者D144はそれぞれ、上記の式1に基づいてそれらのオファー価格を計算する。前述したように、逆オークションサーバ110は、小売業者B142と、小売業者C143と、小売業者D144とに小売業者A141の店舗価格に勝たせようとしている。
【0084】
逆オークションプロセス500は、決定ブロック520に進み、決定ブロック520において、逆オークションプロセス500は、最終オファー価格が見つけられたかどうかを判断する。一態様では、ただ1つの小売業者が入札プロセスに残ったとき、最終オファー価格が決定する。たとえば、小売業者C143が、他の小売業者の最低価格385よりも低い価格をオファーすることになった場合、小売業者C143のオファー価格が最終オファー価格になるであろう。最終オファー価格は、多くの例において小売業者140にとって最低価格385でないことがあることに留意されたい。したがって、逆オークションプロセス500は、実売価格よりも低い価格だが、小売業者の最低価格385を依然として上回る価格を提示することができる。したがって、割引されたにもかかわらず、小売業者は依然として利益を受けることができる。
【0085】
最終オファー価格が決定しなかった場合、逆オークションプロセス500は、NOブランチに沿ってブロック522に進み、ブロック522において、入札の別のラウンドを予想する。ブロック522において、シーディング店舗価格を更新する。一態様では、入札の各後続のラウンドは、上記の式1を利用する。しかしながら、シーディング店舗価格は、入札増分によって減分され得る。したがって、この例で、シーディング店舗価格は$209になり、これは、第1の入札ラウンドから入札増分を引いたシーディング店舗価格を表す。上記の式1に基づいて、以下の表4に、行われている例示的な一連の入札ラウンドを示す。(下の表4の第2の列に示すように)小売業者A141のオファー価格(すなわち、シーディング店舗価格)が、どのように各ラウンドで入札量だけ減分されるかに留意されたい。
【0086】
【表4】

【0087】
オファー価格が最低価格385を下回ると、小売業者A141は逆オークションプロセス500に参加するのを止めることに留意されたい。したがって、第12のラウンド中、小売業者B142、小売業者C143、および小売業者D144のみが逆オークションプロセス500に参加している。第16のラウンド中、小売業者C143が唯一の残りの小売業者であり、したがって、入札は停止する。小売業者C143によって与えられるオファー価格は、最低価格385でなく、むしろ、消費者を、小売業者A141の店舗を出て、小売業者C143の店舗を訪問するように誘い得る価格であることに留意されたい。
【0088】
ブロック520に戻ると、最終オファー価格が決定した場合、逆オークションプロセス500は、YESブランチの下の終了ブロック525に進み、終了ブロック525の時点で逆オークションプロセス500は終了する。一態様では、上記で前に説明したように、逆オークション購入プロセス400は、ブロック420において制御を再開する。
【0089】
図6A〜図6Gは、逆オークションシステム100を使用した例示的な買物経験を示す。図6Aを参照すると、小売業者A141の音楽部門において商品をブラウズしている消費者606が示されている。消費者606は、ワイヤレスデバイス605を持っており、情報を得、価格、店内在庫、製品レビュー、同様の製品/代替製品などを決定するために、店舗中の商品をスキャンするためにワイヤレスデバイス605を使用する準備をしている。ワイヤレスデバイス605をヘヴィメタルギター615に接続するリンク610が示されている。リンク610は、上記のリンク101・103・135・150・151・152・153が利用する同じ技術のいずれかを利用することができる。一態様では、上記の図1中のリンク160に関して上述のように、リンク610は、ヘヴィメタルギター615とワイヤレスデバイス605との間の近距離場通信によって実行される。別の態様では、リンク160は、上述のように写真を撮り、画像認識を実行するワイヤレスデバイス605を表すことができる。
【0090】
図6Bを参照すると、消費者606は、小売業者A141の店舗において商品を積極的にスキャンしている。一態様では、ワイヤレスデバイス605のディスプレイは、スクリーン620を表示する。スクリーン620内にヘヴィメタルギター615の画像625が示される。店舗価格630の$300と、逆オークションプロセス500を起動するボタン635とがスクリーン620内に表示される。スクリーン620は、示されない追加情報、たとえば、店内在庫、代替購買オプション(たとえば、色、サイズ、量など)、消費者レビュー、最後に見たアイテム、重量、寸法、代替ブランド(たとえば、ジェネリック対指名されたブランド)などを含むことができることを、当業者は諒解されよう。
【0091】
図6Cを参照すると、消費者606は、逆オークション開始ボタン635を押すことによって、逆オークションプロセス500を起動する。スクリーン637は、ワイヤレスデバイス605のディスプレイ上に示され得る。複数の小売業者140、すなわち、小売業者A141ラベル640と、小売業者B142ラベル641と、小売業者C143ラベル642と、小売業者D144ラベル643とがスクリーン637上に示される。各小売業者の次は、価格と、それぞれの小売業者からそれぞれの価格で製品165を購入するボタンとを含んでいる購買オプションである。スクリーン637は、小売業者A141の$275の購買ボタン645と、小売業者B142の$257の購買ボタン646と、小売業者C143の$271の購買ボタン647と、小売業者D144の$281の購買ボタン648とを含んでいる。
【0092】
一態様では、それぞれの小売業者からヘヴィメタルギター615を購入することに関連する現実世界のコストに基づいて、複数のアイコンが小売業者の各々の次に示される。たとえば、小売業者A141と小売業者C143とからヘヴィメタルギター615を購入することが、自動車による移動を必要とするので、自動車アイコン650が小売業者A141と小売業者C143との次に示される。コンピュータアイコン652は、割引を得るためにオンライン購入を要求する小売業者の次に表示され得る。たとえば、小売業者B142は、$257の価格を受け取るためにオンライン購入を要求し得る。標的アイコン655は、オファーが消費者606が現在位置する店舗に対して有効であることを示すために示され得る。たとえば、(消費者606がギターをブラウズしている店舗を運営する)小売業者D143は、オファー価格$281が小売業者D144の店舗内で有効であることを標的アイコン655を用いて示している。追加の、さらに同様のアイコンが、購入に関する情報を消費者606に搬送するように動作可能とすることができることを、当業者は諒解されよう。
【0093】
一態様では、複数のメッセージボックス660・662・663・665によって示されるように、各小売業者によって提示された各オファーの次にメッセージが出現し得る。メッセージボックス660は、消費者606が小売業者A141から$275でヘヴィメタルギター615を購入するために5マイルを移動しなければならないであろうことを示す。同様に、メッセージボックス662は、(オンラインである)小売業者B142からの購入が運送の3日間を必要とするであろうことを示し得る。小売業者C143用のメッセージボックス663は、追加情報がメッセージボックス663中に含まれ得ることを示す。たとえば、オファーが時間または所要時間によって限定されることを示すメッセージ、たとえば「今日のみ!」である。最後に、メッセージボックス665に関して、「今この場で」のメッセージは、オファーが消費者606が現在位置する店舗、すなわち、小売業者D144の店舗に対して有効であることを消費者606に示すことができる。ほぼすべての適切なメッセージが、複数のメッセージボックス660・662・663・665中に出現し得ることを、当業者は諒解されよう。
【0094】
図6D〜図6Fに、消費者606が、上記の図6Cに提示された様々な小売業者のオファーの各々を選択したとき、ディスプレイがどのように変化するかを示す。各図について、下に順に説明する。下に説明するスクリーンのいずれのレイアウトも、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく変更され得ることを、当業者は諒解されよう。アイテムを購入するためのユーザインターフェースのすべての可能な置換について説明することは、本開示の範囲を越えている。しかしながら、当業者は、以下の例示的なスクリーンによって示される目的および機能を諒解されよう。
【0095】
図6Dを参照すると、消費者606が、図6Cに示すスクリーン637から小売業者A141のオファーを選択した後のスクリーン670が示されている。小売業者A141のキャッシュレジスタにおいてスキャンされるように動作可能であるバーコード371が提示され得る。償還コード672は、代替または追加として示され得る。たとえば、小売業者の従業員は、割引を計算するためにコードを手動で入力することができる。一態様では、小売業者のキャッシュレジスタは、割引を判断するために逆オークションサーバ110と通信する。方向ボタン673が示され、消費者606が小売業者A141のロケーションへの方向を要求するように動作可能とすることができる。たとえば、方向ボタン673を押すことにより、ワイヤレスデバイス605が上記の図2に示したロケーションモジュール220を利用することができる。一態様では、ロケーションモジュール220は、消費者606の現在ロケーションから小売業者A141のロケーションまでのルートを決定し、計画するために(上記の図3Aに示した)逆オークションサーバの110のマッピングモジュール320と通信することができる。消費者が方向ボタン673を利用することができる例示的なシナリオが、同様に(下の)図7に示されている。
【0096】
消費者606のための追加の命令を示すメッセージボックス676が存在し得る。たとえば、スクリーン670に示すように、メッセージボックス676は「割引を受信するために、小売業者Aの店舗を訪問する」命令を表示する。一態様では、命令は、オーディオまたはビデオを介して提示され得る。たとえば、マルチメディアクリップは、購入を済ませるように消費者606を説得する命令を含んでいる短い広告を提示することができる。
【0097】
図6Eを参照すると、消費者606が上記の図6Cで小売業者B641からのオファー価格を選択した後のスクリーン375が示されている。価格674が金額$257で示されている。メッセージボックス676は、「割引を受信するために、オンライン店舗を訪問する」と述べるメッセージを表示する。一態様では、メッセージボックス676を選択でき、ワイヤレスデバイス上のウェブブラウザを開くことができる。さらに、ウェブブラウザは、小売業者B142のオンライン店舗の正しいウェブページに自動的にナビゲートすることができる。さらに、償還コード672が小売業者B142のオンライン店舗に自動的に送信され得る。たとえば、償還コード672は、パラメータとしてURL中に含めることができる。
【0098】
図6Fを参照すると、消費者606が上記の図6Cから小売業者D144のオファーを選択した後のスクリーン677が、ワイヤレスデバイス605上に表示される。スクリーン677は、図6Dに示すスクリーン670とまったく同様である。しかしながら、メッセージボックス676中に提示された命令は「割引を受信するために、アイテムとともにレジスタに進む」と述べている。また、価格674は、$281、すなわち上記の図6Cで小売業者D144によって行われたオファーに更新されている。
【0099】
図6Gは、上記の図6Cで提示された小売業者D144からのオファーに基づいてヘヴィメタルギター615を購入している消費者606を示す。さらに、消費者606は、上記の図6F中のスクリーン677と実質的に同様のスクリーンを提示されている。小売業者D144の従業員679は、ワイヤレスデバイスを取り、バーコード671がレジスタ680によってワイヤレスデバイス605から読み取られるように、ワイヤレスデバイス605のディスプレイをスキャンすることができる。一態様では、ヘヴィメタルギター615の代金を支払うために、資金が、消費者の606の預金口座またはクレジットカード口座から自動的に差し引かれる。別の態様では、消費者606は、通常米国および西ヨーロッパに展開されている標準ポイントオブセール端末を使用して、単に現金、小切手またはクレジットカードで支払うことができる。別の態様では、図6F中のオファーの選択により、ペーパークーポンをキャッシュレジスタ380で印刷することができ、ペーパークーポンは、購入のときに同時に消費者606によって収集され得る。
【0100】
図7に、逆オークションシステム100に関連する動的移動コスト375を示す。一態様では、ロケーションモジュール220は、ワイヤレスデバイス605の現在ロケーションを通信することができる。さらに、逆オークションサーバ110は、小売業者140を訪問しなければならない消費者に関連する移動コスト375を動的に更新することができる。たとえば、ワイヤレスデバイス605が消費者の毎日の通勤を認識しており、したがってGPSを使用して自宅との間のルート715をプロットすると仮定する。図7に示すように、自宅ロケーション705は、消費者が住んでいるところである。消費者は、ルート715に沿って仕事ロケーション720まで50マイルを通勤し得る。小売業者A141は、仕事ロケーション720から2マイル離れて位置し、ルート725上で移動することによって訪問され得る。同様に、小売業者B142は、自宅ロケーション705から10マイル離れて位置し、ルート710によって訪問され得る。最後に、小売業者C143は、ルート715の近くに位置し、ルート715からルート750を介して訪問され得る。この例では、ルート750は、ルート715から小売業者C143まで測定された1マイルの長さである。
【0101】
一態様では、消費者選好370の移動コスト375は、動的に計算され得る。たとえば、逆オークションサーバ110はマッピングモジュール320を利用して、消費者が小売業者A141を訪問する「消費者コスト」が52マイル(ルート715およびルート725がそれぞれ、50マイルと2マイルであり、ルート715およびルート725にわたる合計距離)でないと判断できる。そうではなく、消費者は、仕事ロケーションを最終的に訪問するので、逆オークションサーバ110は、移動コスト375が、単にルート725に沿った仕事ロケーション720から小売業者Aまでの距離に基づかなければならないと判断できる。したがって、小売業者A141と小売業者B142とが比較されたとき、小売業者A141は、自宅ロケーション705から物理的により遠いにもかかわらず、小売業者Aはより近いと考えられる。
【0102】
別の態様では、マッピングモジュール320は、消費者の計画されたルートに沿って小売ロケーションを計算することができる。たとえば、小売業者C143は、消費者の通勤ルート715の中間点から1マイルに位置する。この例では、逆オークションサーバ110は、小売業者C143が、自宅ロケーション705との間の消費者の通勤に沿って立寄りを要求することを消費者に通知することができる。この例では、消費者が通勤の間、ルート715に沿って移動する可能性があるので、小売業者C143を訪問することは、ごく少量の消費者コストをトランザクションに追加する。
【0103】
図7に示す例示的な状況を通して、移動コスト375は動的であり、ワイヤレスの現在ロケーション、ワイヤレスの将来のロケーション(たとえば、午前8時00分における仕事ロケーション720)、またはワイヤレスの典型的なロケーション(たとえば、月曜日から金曜日にルート715に沿って)に基づいて計算され得ることを、当業者は諒解されよう。したがって、移動コスト375は、消費者、ワイヤレスデバイス605、移動されるルート、または小売業者のロケーションのアクティビティに基づいて高度に動的とすることができる。逆オークションサーバ110は、小売業者140によって提示されたオファーを決定する際に、これらの動的移動コスト375を考慮に入れることができる。
【0104】
図8を参照すると、ワイヤレスデバイス805の例示的な、非限定的な態様が示されている。図示のように、ワイヤレスデバイス805は、互いに結合されたデジタルベースバンドプロセッサ822とアナログベースバンドプロセッサ824とを含むオンチップシステム826を含む。図8に示すように、ディスプレイコントローラ828およびタッチスクリーンコントローラ830はデジタルベースバンドプロセッサ824に結合される。次に、オンチップシステム822の外部のタッチスクリーンディスプレイ832は、ディスプレイコントローラ828とタッチスクリーンコントローラ830とに結合される。
【0105】
図8はさらに、ビデオエンコーダ834、たとえば、位相反転線(「PAL」)エンコーダ、順次式カラーメモリ(「SECAM」)エンコーダ、または全米テレビジョン方式委員会(「NTSC」)エンコーダがデジタルベースバンドプロセッサ324に結合され得ることを示す。さらに、ビデオ増幅器836は、ビデオエンコーダ834とタッチスクリーンディスプレイ832とに結合される。また、ビデオポート838はビデオ増幅器836に結合される。図8に示すように、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)コントローラ840はデジタルベースバンドプロセッサ824に結合される。また、USBポート842はUSBコントローラ840に結合される。メモリ844および加入者識別モジュール(「SIM」)カード846もデジタルベースバンドプロセッサ824に結合され得る。さらに、図8に示すように、デジタルカメラ848はデジタルベースバンドプロセッサ824に結合され得る。例示的な一態様では、デジタルカメラ848は電荷結合デバイス(「CCD」)カメラまたは相補型金属酸化物半導体(「CMOS」)カメラである。
【0106】
図8にさらに示すように、ステレオオーディオコーデック850はアナログベースバンドプロセッサ826に結合され得る。さらに、オーディオ増幅器852はステレオオーディオコーデック850に結合され得る。例示的な一態様では、第1のステレオスピーカー854および第2のステレオスピーカー856はオーディオ増幅器852に結合される。図8は、マイクロフォン増幅器858もステレオオーディオコーデック850に結合され得ることを示す。さらに、マイクロフォン860はマイクロフォン増幅器858に結合され得る。特定の態様では、周波数変調(「FM」)ラジオチューナ862はステレオオーディオコーデック850に結合され得る。また、FMアンテナ864はFMラジオチューナ862に結合される。さらに、ステレオヘッドフォン866はステレオオーディオコーデック850に結合され得る。
【0107】
図8はさらに、無線周波数(「RF」)トランシーバ868がアナログベースバンドプロセッサ826に結合され得ることを示す。RFスイッチ870は、RFトランシーバ868とRFアンテナ872とに結合され得る。図8に示すように、キーパッド874はアナログベースバンドプロセッサ826に結合され得る。また、マイクロフォン付きモノラルヘッドセット876はアナログベースバンドプロセッサ826に結合され得る。さらに、バイブレータデバイス878はアナログベースバンドプロセッサ826に結合され得る。図8はまた、電源880がオンチップシステム822に結合され得ることを示す。特定の態様では、電源880は、電力を必要とするワイヤレスデバイス805の様々な構成要素に電力を供給する直流電流(「DC」)電源である。さらに、特定の態様では、電源は、再充電可能なDC電池、またはAC電源に接続された交流電流(「AC」)からDCへの変圧器から得られるDC電源である。
【0108】
特定の態様では、ワイヤレスデバイス805は、DSP824またはアナログベースバンドプロセッサ826に結合された全地球測位システム(「GPS」)モジュール884を含むことができる。GPSモジュール884とプロセッサ824・826のうちの少なくとも1つとは、ワイヤレスデバイス805の位置を特定するための手段をオファーすることができる。
【0109】
図8に示すように、タッチスクリーンディスプレイ832、ビデオポート838、USBポート842、カメラ848、第1のステレオスピーカー854、第2のステレオスピーカー856、マイクロフォン860、FMアンテナ864、ステレオヘッドフォン866、RFスイッチ870、RFアンテナ872、キーパッド874、モノラルヘッドセット876、バイブレータ878、および電源880はオンチップシステム822の外部にある。
【0110】
逆オークションサーバの貨幣化およびマーケティングは、いくつかの方法で達成され得る。一態様では、逆オークションサーバ110は、トランザクションごとに消費者および/または小売業者に手数料を請求することによって資金を供給され、運営され得る。別の態様では、小売業者または消費者は、逆オークションシステム100にアクセスできるように、毎日の、月間の、または年間の購読料を支払い得る。さらに別の態様では、消費者または小売業者は、逆オークションシステム100に参加するためにワンタイム料金を支払い得る。
【0111】
上記の態様はワイヤレスデバイス805について説明したが、一態様では、ワイヤレスデバイス105は、パーソナルコンピュータによって置き換えられ得ることを、当業者は諒解されよう。たとえば、逆購入プロセス400は、ワイヤレスデバイス805ではなくパーソナルコンピュータによって開始され得る。たとえば、消費者は、インターネットを介して自宅で買物をすることができる。
【0112】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(「DSL」)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術が媒体の定義に含められる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(disc)(「CD」)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタルバーサタイルディスク(disc)(「DVD」)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、高精細度DVD(「HD-DVD」)、およびブルーレイディスク(disc)が含まれ、ただし、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再現するのに対して、ディスク(disc)は、レーザを使用してデータを光学的に再現する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0113】
選択された実施形態について詳細に図示および説明したが、以下の特許請求の範囲によって規定されるように、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な置換および改変を本明細書で行うことができることを理解されたい。
【符号の説明】
【0114】
105 ワイヤレスデバイス
110 逆オークションサーバ
125 ワイヤレスネットワーク
130 インターネット
165 製品
141 小売業者A
142 小売業者B
143 小売業者C
144 小売業者D
205 消費者選好モジュール
210 スキャニングモジュール
215 逆オークションクライアント
220 ロケーションモジュール
225 クーポンモジュール
305 小売業者データベース
310 逆オークション論理
315 消費者選好データベース
320 マッピングモジュール
325 製品データベース
350 小売業者情報
355 オファー製品データベース
360 店舗ロケーションデータベース
365 小売業者選好
370 消費者選好
375 移動コスト
376 税ステータス
377 消費者時間コスト
378 購入選好
380 製品情報
381 製品ID
382 小売業者ID
383 運送コスト
384 税
385 最低価格
605 ワイヤレスデバイス
606 消費者
610 リンク
615 ヘヴィメタルギター
620 スクリーン
625 画像
630 店舗価格
635 逆オークション開始ボタン
640 小売業者A141ラベル
641 小売業者B142ラベル
642 小売業者C143ラベル
643 小売業者D144ラベル
645 小売業者A141の購買ボタン
646 小売業者B142の購買ボタン
647 小売業者C143の購買ボタン
648 小売業者D144の購買ボタン
650 自動車アイコン
652 コンピュータアイコン
655 標的アイコン
660 メッセージボックス
662 メッセージボックス
663 メッセージボックス
665 メッセージボックス
670 スクリーン
671 バーコード
672 償還コード
673 方向ボタン
676 メッセージボックス
677 スクリーン
705 自宅ロケーション
710 ルート
715 ルート
720 仕事ロケーション
725 ルート
750 ルート
822 オンチップシステム
824 デジタルベースバンドプロセッサ(DSP)
826 アナログベースバンドプロセッサ
828 ディスプレイコントローラ
830 タッチスクリーンコントローラ
832 ディスプレイ/タッチスクリーン
834 PAL/SECAM/NTSCエンコーダ
836 ビデオ増幅器
838 ビデオポート
840 USBコントローラ
842 USBポート
844 メモリ
846 SIMカード
848 CCD/CMOSカメラ
850 ステレオオーディオコーデック
852 オーディオ増幅器
854 ステレオスピーカー
858 マイクロフォン増幅器
860 マイクロフォン
862 FMラジオチューナ
866 ステレオヘッドフォン
868 RFトランシーバ
870 RFスイッチ
874 キーパッド
876 マイクロフォン付きモノラルヘッドセット
878 バイブレータ
880 電源
884 GPSモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を購入するための方法であって、前記方法が、
第1の小売業者における購入のための前記製品と前記製品の価格とを識別するステップと、
製品情報を逆オークションサーバに送信するステップであって、前記逆オークションサーバは、少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定する、送信するステップと、
少なくとも1つの第2の小売業者が前記製品を前記価格+消費者コスト未満でオファーし、割引を引いた前記価格が、前記第1の小売業者によって定義された最低価格以上である場合、前記第1の小売業者から前記製品を購入するために前記割引を受信するステップと
を含むことを特徴とする製品を購入するための方法。
【請求項2】
前記製品を識別するステップが、カメラを使用して写真をキャプチャするステップ、画像認識を実行するステップ、近距離場通信を使用して前記製品から製品情報を受信するステップ、バーコードスキャナを使用するステップ、またはそれらの組合せによって実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定するステップが、前記第1の小売業者への物理的近接度に基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定するステップが、前記製品の店内在庫に基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定するステップが、小売業者選好に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の小売業者、または他の第2の小売業者のうちの少なくとも1つが、第2の小売業者によって所有される場合、前記小売業者選好は、前記第2の小売業者が参加しないことを指定することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記割引が、クーポンを印刷するステップ、キャッシュレジスタによってスキャンされるように動作可能なワイヤレスデバイスのディスプレイ上にバーコードを表示するステップ、電子的クーポンを送信するステップ、償還コードを印刷するステップ、償還コードを送信するステップ、またはそれらの組合せによって償還され得ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記消費者コストが、移動コスト、消費者時間コスト、税、購入選好、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記移動コストが、燃料コスト、保険コスト、車両保守、公共輸送コスト、トール、前に移動したルート、移動の計画されたルート、現在の宛先、前の宛先、またはそれらの組合せに基づいて決定されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の小売業者における購入のための製品と前記製品の価格とを識別するための手段と、
製品情報を逆オークションサーバに送信するための手段であって、前記逆オークションサーバが、少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定する、送信するための手段と、
少なくとも1つの第2の小売業者が前記製品を前記価格+消費者コスト未満でオファーし、割引を引いた前記価格が、前記第1の小売業者によって定義された最低価格以上である場合、前記第1の小売業者から前記製品を購入するために前記割引を受信するための手段と
を含むことを特徴とするワイヤレスデバイス。
【請求項11】
前記製品を識別するための前記手段が、カメラを使用して写真をキャプチャするための手段、画像認識を実行するための手段、近距離場通信を使用して前記製品から製品情報を受信するための手段、バーコードスキャンするための手段、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記第1の小売業者への物理的近接度に基づくことを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記製品の店内在庫に基づくことを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、小売業者選好に基づいて決定されることを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項15】
前記第1の小売業者、または他の第2の小売業者のうちの少なくとも1つが、第2の小売業者によって所有される場合、前記小売業者選好は、前記第2の小売業者が参加しないことを指定することを特徴とする請求項14に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項16】
前記割引が、クーポンを印刷すること、キャッシュレジスタによってスキャンされるように動作可能なワイヤレスデバイスのディスプレイ上にバーコードを表示すること、電子的クーポンを送信すること、償還コードを印刷すること、償還コードを送信すること、またはそれらの組合せによって償還され得ることを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項17】
前記消費者コストが、移動コスト、消費者時間コスト、税、購入選好、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項18】
前記移動コストが、燃料コスト、保険コスト、車両保守、公共輸送コスト、トール、前に移動したルート、移動の計画されたルート、現在の宛先、前の宛先、またはそれらの組合せに基づいて決定されることを特徴とする請求項17に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項19】
命令を有するメモリ媒体であって、前記メモリ媒体が、
第1の小売業者における購入のための製品と前記製品の価格とを識別するための命令と、
製品情報を逆オークションサーバに送信するための命令であって、前記逆オークションサーバが、少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定する、送信するための命令と、
少なくとも1つの第2の小売業者が前記製品を前記価格+消費者コスト未満でオファーし、割引を引いた前記価格が、前記第1の小売業者によって定義された最低価格以上である場合、前記第1の小売業者から前記製品を購入するために前記割引を受信するための命令と
を含むことを特徴とするメモリ媒体。
【請求項20】
前記製品を識別するための前記命令が、カメラを使用して写真をキャプチャするための命令、画像認識を実行するための命令、近距離場通信を使用して前記製品から製品情報を受信するための命令、バーコードスキャンするための命令、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項19に記載のメモリ媒体。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記第1の小売業者への物理的近接度に基づくことを特徴とする請求項19に記載のメモリ媒体。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記製品の店内在庫に基づくことを特徴とする請求項19に記載のメモリ媒体。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、小売業者選好に基づいて決定されることを特徴とする請求項19に記載のメモリ媒体。
【請求項24】
前記第1の小売業者、または他の第2の小売業者のうちの少なくとも1つが、第2の小売業者によって所有される場合、前記小売業者選好は、前記第2の小売業者が参加しないことを指定することを特徴とする請求項23に記載のメモリ媒体。
【請求項25】
前記割引が、クーポンを印刷すること、キャッシュレジスタによってスキャンされるように動作可能なワイヤレスデバイスのディスプレイ上にバーコードを表示すること、電子的クーポンを送信すること、償還コードを印刷すること、償還コードを送信すること、またはそれらの組合せによって償還され得ることを特徴とする請求項19に記載のメモリ媒体。
【請求項26】
前記消費者コストが、移動コスト、消費者時間コスト、税、購入選好、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項19に記載のメモリ媒体。
【請求項27】
前記移動コストが、燃料コスト、保険コスト、車両保守、公共輸送コスト、トール、前に移動したルート、移動の計画されたルート、現在の宛先、前の宛先、またはそれらの組合せに基づいて決定されることを特徴とする請求項26に記載のメモリ媒体。
【請求項28】
逆オークションサーバと通信するように動作可能なトランシーバと、
割引を記憶するように動作可能なメモリと、
プロセッサであって、
第1の小売業者における購入のための製品と前記製品の価格とを識別することと、
前記トランシーバを使用して製品情報を逆オークションサーバに送信することであって、前記逆オークションサーバが、少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定する、送信することと、
少なくとも1つの第2の小売業者が前記製品を前記価格+消費者コスト未満でオファーし、割引を引いた前記価格が、前記第1の小売業者によって定義された最低価格以上である場合、前記トランシーバを使用して前記第1の小売業者から前記製品を購入するために前記割引を受信することと
を行うように動作可能なプロセッサと
を含むことを特徴とするワイヤレスデバイス。
【請求項29】
前記製品を識別することが、カメラを使用して写真をキャプチャすること、画像認識を実行すること、近距離場通信を使用して前記製品から製品情報を受信すること、バーコードスキャンすること、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項30】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記第1の小売業者への物理的近接度に基づくことを特徴とする請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項31】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記製品の店内在庫に基づくことを特徴とする請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項32】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、小売業者選好に基づいて決定されることを特徴とする請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項33】
前記第1の小売業者、または他の第2の小売業者のうちの少なくとも1つが、第2の小売業者によって所有される場合、前記小売業者選好は、前記第2の小売業者が参加しないことを指定することを特徴とする請求項32に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項34】
前記割引が、クーポンを印刷すること、キャッシュレジスタによってスキャンされるように動作可能な前記ワイヤレスデバイスのディスプレイ上にバーコードを表示すること、電子的クーポンを送信すること、償還コードを印刷すること、償還コードを送信すること、またはそれらの組合せによって償還され得ることを特徴とする請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項35】
前記消費者コストが、移動コスト、消費者時間コスト、税、購入選好、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項36】
前記移動コストが、燃料コスト、保険コスト、車両保守、公共輸送コスト、トール、前に移動したルート、移動の計画されたルート、現在の宛先、前の宛先、またはそれらの組合せに基づいて決定されることを特徴とする請求項35に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項37】
製品情報を受信し、割引を送信するように動作可能なトランシーバと、
プロセッサであって、
製品情報を受信することと、
第1の小売業者からの店舗価格に基づいてシーディング店舗価格を定義することであって、前記第1の小売業者が前記製品の第1の最低価格を定義する、シーディング店舗価格を定義することと、
少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することであって、前記第2の小売業者の各々が、それぞれ前記第2の小売業者の各々によってオファーされた前記製品の第2の最低価格を定義する、参加を決定することと、
前記第1の小売業者と前記第2の小売業者の各々とから前記製品を購入することに関連する消費者コストを決定することと、
入札増分を定義することと、
(i)前記第1の小売業者が前記シーディング店舗価格をオファー価格として提示し、(ii)前記第2の小売業者の各々が、前記第2の小売業者の各々についてオファー価格を決定するために、前記シーディング店舗価格から前記関連する消費者コストと前記入札増分とを減算する、第1のオファー価格を決定することと、
後続のオファー価格を決定することであって、
(a)前記オファー価格が、前記小売業者の各々によってそれぞれ定義された前記第1の最低価格または前記第2の最低価格以下である場合、前記第1の小売業者または前記第2の小売業者がさらに参加することを防ぐことと、
(b)前に計算されたオファー価格から前記入札増分を減算することによって、(a)の後に残っている、前記残りの第1または第2の小売業者の各々について前記オファー価格を再計算することと、
(c)最終オファー価格が決定されるまで、ステップ(a)〜(b)を繰り返すことと
を含む、後続のオファー価格を決定することと、
前記第1または第2の小売業者の各々についてそれぞれ計算された、直近に計算されたオファー価格に基づいて、前記第1または第2の小売業者の各々から前記製品を購入するために割引を送信することと
を行うように動作可能なプロセッサと
を含むことを特徴とするコンピュータ。
【請求項38】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記第1の小売業者への物理的近接度に基づくことを特徴とする請求項37に記載のコンピュータ。
【請求項39】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、前記第2の小売業者の各々について、それぞれ前記製品の店内在庫に基づくことを特徴とする請求項37に記載のコンピュータ。
【請求項40】
前記少なくとも1つの第2の小売業者の間の参加を決定することが、小売業者選好に基づいて決定されることを特徴とする請求項37に記載のコンピュータ。
【請求項41】
前記第1の小売業者、または他の第2の小売業者のうちの少なくとも1つが、第2の小売業者によって所有される場合、前記小売業者選好は、前記第2の小売業者が参加しないことを指定することを特徴とする請求項40に記載のコンピュータ。
【請求項42】
前記消費者コストが、移動コスト、消費者時間コスト、税、購入選好、またはそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項37に記載のコンピュータ。
【請求項43】
前記移動コストが、燃料コスト、保険コスト、車両保守、公共輸送コスト、トール、前に移動したルート、移動の計画されたルート、現在の宛先、前の宛先、またはそれらの組合せに基づいて決定されることを特徴とする請求項42に記載のコンピュータ。
【請求項44】
ただ1つの小売業者が後続の入札ラウンド中に残っているとき、前記最終オファー価格が決定されることを特徴とする請求項37に記載のコンピュータ。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−517653(P2012−517653A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550329(P2011−550329)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/024667
【国際公開番号】WO2010/096617
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.Bluetooth
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】