ワークの返却装置及びその返却方法
【課題】複数種類のワークを返却するワークの返却装置を小型化する技術を提供することを課題とする。
【解決手段】ワークの返却装置23は、指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構18と、第2の専用レール22に沿って進退自在に設けられ異種ワークを受取る受取り部材43と、この受取り部材43の近傍に昇降自在に設けられ異種ワークを移送する移送部材45と、移送部材45を支持すると共に移送部材45に収納されたワーク11、12を起立姿勢で案内する案内レール47と、上部ガイド51と、異種ワークを第1、第2の専用供給コンベア13、14に返送する返送コンベア52と、異種ワークを該当する専用供給コンベア13、14に振り分ける振り分け部材54とからなる。
【効果】複数種類のワークに対して、構成部品を共通化したので、返却装置全体を小型化できる。
【解決手段】ワークの返却装置23は、指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構18と、第2の専用レール22に沿って進退自在に設けられ異種ワークを受取る受取り部材43と、この受取り部材43の近傍に昇降自在に設けられ異種ワークを移送する移送部材45と、移送部材45を支持すると共に移送部材45に収納されたワーク11、12を起立姿勢で案内する案内レール47と、上部ガイド51と、異種ワークを第1、第2の専用供給コンベア13、14に返送する返送コンベア52と、異種ワークを該当する専用供給コンベア13、14に振り分ける振り分け部材54とからなる。
【効果】複数種類のワークに対して、構成部品を共通化したので、返却装置全体を小型化できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2台のパーツフィーダーから供給されたワークであって、途中で選別排除されたワークを返却する装置として、それぞれ独立した返却装置を2台備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−58955号公報(図2)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図15は従来の技術の基本原理を説明する図であり、ワークの供給装置100のパーツフィーダー101から供給されたワーク102のうち、選別機構103で選別排除されたワーク102は、第1のワークの返却装置104に送られ、パーツフィーダー101に戻される。
また、ワークの供給装置100のパーツフィーダー105から供給されたワーク106のうち、選別機構107で選別排除されたワーク106は、第2のワークの返却装置108に送られ、パーツフィーダー105に戻される。
【0004】
ワークの供給装置100は、第1のワークの返却装置104と第2のワークの返却装置108を備えているので、複数のワーク102、106をそれぞれパーツフィーダー101、105に返却することができる。
しかし、複数のワークに応じて、ワークの返却装置をそれぞれ設けると、ワークの供給装置104、108が大型化し、広いスペースが必要になる。すなわち、複数種類のワークを返却するワークの返却装置104、108を小型化する技術が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数種類のワークを返却するワークの返却装置を小型化する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却装置において、このワークの返却装置は、前記パーツフィーダーの下流に設けられ前記指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構と、この把持機構の近傍にワークの種類に応じてそれぞれ設けられ前記ワークを組立装置に流動する複数の専用レールと、これらの複数の専用レールのいずれかの近傍に前記専用レールに沿って進退自在に設けられ前進方向に向かって下降している傾斜部で前記ワークを受取る受取り部材と、この受取り部材に臨み昇降自在に設けられ前記受取り部材の傾斜部と組み合わされて連続する連続傾斜部で前記ワークを移送する移送部材と、この移送部材の上昇端より低い位置に設けられ前記移送部材を支持すると共に前記移送部材に収納された前記ワークを起立姿勢で案内する案内レールと、この案内レールの上部に設けられ前記移送部材から受け渡された前記ワークを返送する返送コンベアと、この返送コンベアの終端部に設けられ種類に応じて前記ワークを振り分ける振り分け部材と、からなることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、受取り部材の傾斜部及び移送部材の連続傾斜部は、ワークを自重で滑走させる斜面であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、把持機構は専用レールに沿って移動し、受取り部材は把持機構より低い位置で専用レール上を移動しつつ、把持機構から前記ワークを受取ることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明では、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却方法であって、前記パーツフィーダーから供給されたワークを把持機構で把持する把持工程と、把持されたワークを専用レールに沿って移動する移動工程と、移動されたワークを受取り部材で受取る受取り工程と、受取ったワークを受取り部材から移送部材に受渡す受け渡し工程と、受け渡されたワークを起立姿勢で案内レールに沿って上昇させてこの案内レールの上端より高い位置まで移送する移送工程と、移送されたワークを前記移送部材から返送コンベアへ払い出す払出工程と、払い出されたワークを種類に応じて該当する専用供給コンベアに振り分けて返却する返却工程と、からなることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、受け渡し工程は、ワークを自重により傾斜部及び連続傾斜部を滑走させることで受け渡されることを特徴とする。
【0011】
請求項6に係る発明は、受取り工程は、受取り部材を前進させることでワークを受取ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、ワークの返却装置は、指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構と、傾斜部でワークを受取る受取り部材と、ワークを移送する移送部材と、ワークを案内する案内レールと、受け渡されたワークを返送する返送コンベアと、種類に応じてワークを振り分ける振り分け部材とからなる。複数種類のワークに対して、構成部品を共通化したので、返却装置全体を小型化できる。
加えて、構成部品が少なくなるので、返却装置のコストを低減することができる。
【0013】
請求項2に係る発明では、受取り部材の傾斜部及び移送部材の連続傾斜部は、ワークを自重で滑走させる斜面である。受取り部材から移送部材へのワーク移動と、移送部材から返送コンベアへのワーク移動は、ワークの自重を利用するので、特別な機構が必要なく返却装置の構成を簡素化できる。
加えて、構成部品が少ないので、装置のメンテナンスも容易である。
【0014】
請求項3に係る発明では、把持機構は専用レールに沿って移動し、受取り部材は把持機構より低い位置で専用レール上を移動しつつ、把持機構からワークを受取る。把持機構をワークの供給とワークの返却とに共用して使用するので、装置をよりいっそう簡素化できる。
【0015】
請求項4に係る発明では、ワークを前記移送部材から返送コンベアへ払い出し、払い出されたワークを種類に応じて該当する専用供給コンベアに振り分けて返却する。返却場所が異なるワークを共通の工程で返却するので、ワークの返却を容易にできる。
【0016】
請求項5に係る発明では、受け渡し工程は、ワークを自重により傾斜部及び連続傾斜部を滑走させる。自重により滑走するので、ワークの受け渡しを迅速に行うことができる。
【0017】
請求項6に係る発明では、受取り工程は、把持装置が専用レールにワークを移すのと同様の動作、且つ同じサイクルタイムで、前進させた受取り部材にワークを移すので、ワークの返却を迅速にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るワークの返却装置を含む供給装置の基本構成を説明する図であり、ワークの供給装置10は、種類の異なるワークとしてのロングボルト11及びワークとしてのショートボルト12をそれぞれ貯留して現在使用中の種類に合わせて下流工程にワーク11、12を供給する第1の専用供給コンベア13及び第2の専用供給コンベア14と、これらの第1、第2の専用供給コンベア13、14に臨むように設けられワーク11、12を整列して下流工程に供給する1個のパーツフィーダー15と、このパーツフィーダー15に設けられワーク11、12を流動する1条の共用レール16と、この共用レール16に臨むように設けられワーク11、12の種類を判別する判別機構17と、共用レール16に臨むように設けられ判別されたワーク11、12を把持する把持機構18と、この把持機構18の近傍にワーク11、12の種類に応じてそれぞれ設けられワーク11、12を組立装置(不図示)に流動する第1の専用レール21及び第2の専用レール22と、判別機構17で現在組付け中のワークと異なる種類と判別された異種ワークを第1、第2の専用供給コンベア13、14へそれぞれ返却する返却装置23と、一連の制御を実施する制御部24と、第1、第2の専用供給コンベア21、22にワーク11、12のストックが無くなったことを知らせるパトライト25と、からなる。
【0019】
また、ワークの供給装置10は、パーツフィーダー15で整列させたワーク11、12を数える計測機構26を備えている。この結果、パーツフィーダー15の内側壁27に当接して流動できる個数のワーク11、12を供給することができる。
【0020】
共通レール16に所定数以上のワーク11、12が整列していることを検出する為に、共通レール16の出口28から一定の距離をおいた部位にて共通レール16にワーク11、12を検出する共通レール用センサー31を設け、第1の専用レール21に所定数以上のワーク11が整列していることを検出する為に、第1の専用レール21の出口32から一定の距離をおいた部位にて専用レールにワーク11を検出する第1の専用レール用センサー33を設け、第2の専用レール22に所定数以上のワーク12が整列していることを検出する為に、第2の専用レール22の出口34から一定の距離をおいた部位にて専用レール22にワーク12を検出する第2の専用レール用センサー35を設けている。
【0021】
また、第1の専用供給コンベア13には、ワークとしてのロングボルト11を検出する第1のコンベア用センサー36と、ワーク11をパーツフィーダー15に導くガイド37とが備えられ、第2の専用供給コンベア14には、ワークとしてのショートボルト12を検出する第2のコンベア用センサー41と、ワーク12をパーツフィーダー15に導くガイド42とが備えられている。第1、第2の専用供給コンベア21、22が稼働してから一定時間、ワーク11、12を検出しない場合に、ワーク11、12のストックが無くなったことをパトライト25で知らせることができる。
【0022】
図2は本発明に係るワークの返却装置の平面図であり、ワークの返却装置23は、パーツフィーダー15の下流に設けられ指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構18と、この把持機構18の近傍にワークの種類に応じて設けられワークを組立装置に流動する第2の専用レール22と、第2の専用レール22の近傍に第2の専用レール22に沿って進退自在に設けられ判別機構で現在組付け中のワークと異なる種類と判別された異種ワークを受取る受取り部材43と、この受取り部材43を進退させる受取り部材用シリンダ44と、この受取り部材43の近傍に昇降自在に設けられ異種ワークを移送する移送部材45と、この移送部材45を昇降させる昇降シリンダ46と、移送部材45を支持すると共に移送部材45に収納されたワーク11、12を起立姿勢で案内する案内レール47と、この案内レール47の上端部48に設けられワーク11、12を導く上部ガイド51と、第1、第2の専用供給コンベア13、14まで延出して設けられ異種ワークを第1、第2の専用供給コンベア13、14に返送する返送コンベア52と、この返送コンベア52の終端部53に揺動自在に設けられ異種ワークを該当する専用供給コンベア13、14に振り分ける振り分け部材54と、この振り分け部材54を揺動させる揺動駆動減55と、からなる。
【0023】
受取り部材43は、進退する前進方向に向かって下降する傾斜部56を備えている。この受取り部材56の対向位置に配置されている移送部材45は、受取り部材43の傾斜部56と組み合わされて連続する連続傾斜部57を備えている。
傾斜部56と連続傾斜部57が連続しているので、ワークが自重によって傾斜部としての斜面56及び連続傾斜部としての斜面57を滑走しながら受取り部材43から移送部材45に受け渡される。
【0024】
なお、実施例では受取り部材43を第2の専用レール22の近傍に設けたが、これに限定するものではなく、第1の専用レール21の近傍に設けてもよく、把持装置18が専用レール21、22にワーク11、12を移す動作と同様にして、受取り部材43にワーク11、12を移せる位置に配置されてあれば、受取り部材43を他の専用レールの近傍に設けてもよい。
【0025】
図3は図2の3−3線断面図であり、把持機構18は、柱61に固定された横断レール62に摺動自在に設けられている。把持機構18は、横断レール62に摺動自在に設けられている摺動部材63と、この摺動部材63に設けられワークの頭部に押さえる押さえ部64と、この押さえ部64に開閉自在に設けられワークを把持する把持爪65、65と、この把持爪65、65を開閉させる開閉駆動源66とからなる。
【0026】
判別機構17は、支柱71に設けられている第1の判別センサー72と、この第1の判別センサー72より上方に設けられている第2の判別センサー73と、この第1、第2の判別センサー72、73の近傍に昇降自在に設けられワークの種類に応じて第1の判別センサー72又は第2の判別センサー73を遮る遮断部材74と、この遮断部材74に昇降自在に設けられワークの下端部に当接する当接部材75と、この当接部材75及び遮断部材74を昇降させる昇降駆動源76とからなる。
【0027】
遮断部材74が上昇し、第1の判別センサー72を一定時間遮ると第1の判別センサー72が遮断部材74を検出する。遮断部材74がさらに上昇し、第2の判別センサー73を一定時間遮ると第2の判別センサー73が遮断部材74を検出する。
当接部材75及び遮断部材74の上昇位置が、ワークの種類に応じて異なるため、ワークの種類を判別することができる。
【0028】
以上の構成からなるワークの供給装置の作用を次に述べる。
図4は第1供給工程から共用レール流動工程までを説明する図である。
(a)は第1供給工程を説明する図であり、第1の専用供給コンベア13を作動させ、ワークとしてのロングボルト11を、矢印(1)のように、移動させてパーツフィーダー15に供給する。
【0029】
(b)は第2供給工程を説明する図であり、パーツフィーダー15を作動させ、ワークとしてのロングボルト11を、振動により内側壁27に沿って整列させ、矢印(2)のように、共用レール16に供給する。
【0030】
(c)は共用レール流動工程を説明する図であり、ワークとしてのロングボルト11は、ボルトの首下部分がレールの溝77に落ちてボルトの頭部が共用レール16に引っ掛かり、姿勢を吊り下げ状態にし、矢印(3)のように、共用レール16を流動して判別場78に移動する。
【0031】
図5は図4(c)の5−5線断面図であり、把持工程では、(a)に示すように、把持機構18を矢印(4)の向きに下降させ、ワークとしてのボルト11の頭部を押さえる。
(b)に示すように、把持爪65、65を、矢印(5)、(5)の向きに閉じ動作させ、ワークとしてのボルト11を把持する。
判別機構17の遮断部材74及び当接部材75を、矢印(6)の向きに上昇させ、当接部材75をワークとしてのボルト11の下端部に当接させる。
【0032】
図6は種類判別工程を説明する図であり、(a)に示すように、ワークとしてのロングボルト11に当接部材75が当接されると、遮断部材74が第1の判別センサー72を遮る。この結果、判別場78にあるワークの種類が、ロングボルト11であると種類判別できる。
現在組付け中のワークと種類判別された場合、判別把持機構18を移動させ、矢印(7)のように、ワークとしてのボルト11を第1の専用レール21に移す。
【0033】
(b)に示すように、把持爪65、65を、矢印(8)、(8)の向きに動作させて開き、ワークとしてのボルト11を開放する。把持機構18を矢印(9)のように移動させて原点位置に戻す。判別機構17の当接部材75を、矢印(10)のように移動させて原点位置に戻す。
【0034】
図7は専用レール流動工程を説明する図であり、ワークとしてのロングボルト11は、矢印(11)のように第1の専用レールを流動し、組立装置に供給される。
なお、現在組付け中のワークが、ワークとしてのショートボルト12である場合は、上述した説明と同様にして、第2の専用供給コンベア14を作動させ、ワークとしてのショートボルト12を第2の専用レール22に供給する。
【0035】
ここで、上述した構成からなる返却装置の作用を次に述べる。
ワークの種類の切替時又は誤品検出時に返却装置が動作するが、ここでは、誤品検出された場合を例に説明する。
図8は現在組付け中のワークに誤品が混在している様子を説明する図であり、仮に、現在組付け中のワークは、ロングボルト11であるとする。
共用レール16には、ロングボルト11の中に、誤品としてのショートボルト12が混在している。ロングボルト11が供給されるにつれて、ショートボルト12は姿勢を吊り下げ状態にし、矢印(12)のように、共用レール16を流動して判別場78に移動する。
【0036】
図9は誤品の把持工程及び判別工程を説明する図であり、把持工程では、把持機構18を矢印(13)の向きに下降させ、誤品としてのボルト12を把持する。
判別機構17の遮断部材74及び当接部材75を、矢印(14)の向きに上昇させ、当接部材75をワークとしてのボルト11の下端部に当接させる。
【0037】
図10は移動工程を説明する図であり、誤品としてのショートボルト12に当接部材75が当接されると、遮断部材74が第2の判別センサー73を遮る。この結果、判別場78にあるワークの種類が、ショートボルト12であると種類判別できる。
現在組付け中のものと異なるワークと種類判別された場合、把持機構18を移動させ、矢印(15)のように誤品としてのショートボルト12を、第2の専用レール22の上方に移動させる。
【0038】
図11は受取り工程及び受け渡し工程を説明する図であり、(a)に示すように、受取り部材43を把持機構18より低い位置で、矢印(16)の向きに前進させる。誤品としてのショートボルト12を、矢印(17)のように下降させ、把持装置18から開放する。この結果、受取り部材43でワークとしてのショートボルト12を受け取る。
(b)に示すように、ショートボルト12の首下部分は受取り部材の溝81に入り、ショートボルト12の頭部は傾斜部56に引っ掛かる。ショートボルト12は、姿勢を吊り下げ状態にし、矢印(18)のように、傾斜部56から連続傾斜部57へ自重によって斜面を滑走しながら移送部材45に受け渡される。なお、移送部材45では、ボルトの首下部分は移送部材の溝82に入る。
【0039】
図12は移送工程及び払出工程を説明する図であり、(a)に示すように、昇降シリンダ46を作動させ、移送部材45を矢印(19)の向きに上昇させる。このとき、ワークとしてのショートボルト12は、自重により連続傾斜部57の斜面を滑走する方向に力が作用し、案内レール47で受け止められた状態で上昇される。移送部材45が案内レール47の上端部48より高い位置まで移動し、ワークとしてのショートボルト12は移送される。
【0040】
すると、(b)に示すように、ワークとしてのショートボルト12は、矢印(20)のように、上部ガイド51上へ倒れこみ、返送コンベア52に払い出される。
このように、案内レール47の上端部48が、移送部材45の上昇端より低い位置に設けられているので、ワーク11、12が自重により上部ガイド51に倒れこむことができる。
【0041】
図13は返却工程を説明する図であり、(a)に示すように、返送コンベア52を作動させ、矢印(21)の向きに誤品としてのショートボルト12を移動させる。振り分け部材54を、矢印(22)のように回転させる。
すると、(b)に示すように、第2の専用コンベア14に導かれる経路が形成される。誤品としてのショートボルト12は、矢印(23)のように第2の専用供給コンベア14に返却される。
また、返送コンベア用センサー83で、ワークとしてのショートボルト12を監視し、返却ワークが専用供給コンベアに返却されるまで、次のワークを返却しない。
【0042】
なお、現在組付け中のワークがショートボルト12であり、誤品としてのロングボルト11が混在していた場合、同様にして誤品としてのロングボルト11は、第1の専用供給コンベア13に返却される。
また、機種変更時に、種類判別工程で機種変更に該当すると種類判別されたワークの場合も、同様にして返却される。
【0043】
ここで、供給するワーク数の制御について、図1に戻って説明する。
現在組付け中のワークが、ロングボルト11であると仮定する。
ワークとしてのロングボルト11が第1の専用レール用センサー31に一定時間以上検出されている場合、制御部24は、第1の専用レール21に一定数以上のワーク有りと判断する。
【0044】
組立装置にロングボルト11が持ち出されると、第1の専用レール用センサー31は、ワーク無しを検出する。すると、共用レール16にあるワークが判別され、ワークとしてのロングボルト11が、共用レール16から第1の専用レール21に補充される。
【0045】
共用レール16からワークとしてのロングボルトが持ち出されると、共用レール用センサー31は、ワーク無しを検出する。すると、パーツフィーダー15が動作され、ワークとしてのロングボルト11が、パーツフィーダー15から共用レール16に一定個数(例えば、5個。)供給される。この結果、共用レール用センサー31は、ワーク有りを検出する。制御部24は、パーツフィーダー15を停止させる。
【0046】
パーツフィーダー15の動作時に、計数機構26により、内側壁27を流動するワークとしてのロングボルト11の数を数える。計数機構26に一定時間以上ワークが検知されず数えられない場合、第1の専用供給コンベア13を動作させ、ワークとしてのロングボルト11が、第1の専用供給コンベア13からパーツフィーダー15に補充される。この結果、計数機構26は、ワークとしてのロングボルト11を数えることができ、一定個数(例えば、5個。)になったところで、制御部24は、第1の専用供給コンベア13を停止させる。
第1の専用供給コンベア13の動作時に、第1のコンベア用センサー36で、一定時間ワークが検出されない場合、制御部24は、パトライト15を点灯させる。
【0047】
この結果、パーツフィーダー15及び共通レール16のワークのストック数を必要最低限にでき、機種変更時のワーク返却を迅速に行うことができる。
加えて、専用レール21、22のワークを一定数以上に保つので、機種変更時、ワークの供給が迅速に、かつ、途切れることなく実施できる。
【0048】
図14は本発明の別実施例のワークの返却装置の基本構成を説明する図であり、図1と同様の部材で構成されている部分は、符号を流用して詳細な説明は省略する。
別実施例に係るワークの返却装置23に使用されるワークの供給装置85は、異なる4種類のワークを貯留する第1の専用供給コンベア13、第2の専用供給コンベア14、第3の専用供給コンベア86及び第4の専用供給コンベア87と、第1の専用供給コンベア13から供給されるワークをパーツフィーダー15に供給する第1のサブ供給コンベア88と、第4の専用供給コンベア87から供給されるワークをパーツフィーダー15に供給する第4のサブ供給コンベア89と、組立装置にワークを供給する第1の専用レール21、第2の専用レール22、第3の専用レール91及び第4の専用レール92と、各専用供給コンベア13、14、86、87に返却ワークを返送する第1の専用返送コンベア93、第2の専用返送コンベア94、第3の専用返送コンベア95及び第4の専用返送コンベア96と、返送コンベア52に臨むように揺動自在に設けられ各専用返送コンベア93、94、95、96に返却ワークを振り分ける振り分け機構97と、を備えている。
【0049】
次に、別実施例に係るワークの返却装置23の作用を説明する。
図1に示したワークの供給装置10及び図2に示したワークの返却装置と同様の作用は説明を省略する。
振り分け機構97は、判別機構17によるワークの種類判別情報に基づいて、矢印(24)のように回転し、返却ワークの返却通路を形成する。この結果、複数種類のワークを1個のパーツフィーダーと、1条の共用レールを備えたワークの供給装置で供給することができる。
【0050】
尚、本発明のワークの供給装置は、実施の形態ではボルトに適用したが、ねじ、クリップ等の他のワークにも適用可能であり、一般の機械部品に適用することは差し支えない。
また、本発明の判別機構は、ボルトの首下部分の長さによりボルトの種類を判別したが、これに限定されず、ワークの色、カメラによるワークの形状認識、ワークの質量等、ワークの種類を判別できれば、他の判別手段でも問題はない。
さらに、本発明のワークの供給装置は、2種類又は4種類のワークに適用したが、3種類、5種類等、複数種類のワークに適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のワークの供給装置は、複数種類のボルトを供給するワークの供給装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係るワークの返却装置を含む供給装置の基本構成を説明する図である。
【図2】本発明に係るワークの返却装置の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】第1供給工程から共用レール流動工程までを説明する図である。
【図5】図4(c)の5−5線断面図である。
【図6】種類判別工程を説明する図である。
【図7】専用レール流動工程を説明する図である。
【図8】現在組付け中のワークに誤品が混在している様子を説明する図である。
【図9】誤品の把持工程及び判別工程を説明する図である。
【図10】移動工程を説明する図である。
【図11】受取り工程及び受け渡し工程を説明する図である。
【図12】移送工程及び払出工程を説明する図である。
【図13】返却工程を説明する図である。
【図14】本発明の別実施例のワークの返却装置の基本構成を説明する図である。
【図15】従来の技術の基本原理を説明する図である。
【符号の説明】
【0053】
10…ワークの供給装置、11…ワーク(ロングボルト)、12…ワーク(ショートボルト)、13…第1の専用供給コンベア、14…第2の専用供給コンベア、15…パーツフィーダー、18…把持機構、21…第1の専用レール、22…第2の専用レール、23…返却装置、43…受取り部材、45…移送部材、51…上部ガイド、52…返送コンベア、54…振り分け部材、56…傾斜部(斜面)、57…連続傾斜部(斜面)、97…振り分け機構。
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2台のパーツフィーダーから供給されたワークであって、途中で選別排除されたワークを返却する装置として、それぞれ独立した返却装置を2台備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−58955号公報(図2)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図15は従来の技術の基本原理を説明する図であり、ワークの供給装置100のパーツフィーダー101から供給されたワーク102のうち、選別機構103で選別排除されたワーク102は、第1のワークの返却装置104に送られ、パーツフィーダー101に戻される。
また、ワークの供給装置100のパーツフィーダー105から供給されたワーク106のうち、選別機構107で選別排除されたワーク106は、第2のワークの返却装置108に送られ、パーツフィーダー105に戻される。
【0004】
ワークの供給装置100は、第1のワークの返却装置104と第2のワークの返却装置108を備えているので、複数のワーク102、106をそれぞれパーツフィーダー101、105に返却することができる。
しかし、複数のワークに応じて、ワークの返却装置をそれぞれ設けると、ワークの供給装置104、108が大型化し、広いスペースが必要になる。すなわち、複数種類のワークを返却するワークの返却装置104、108を小型化する技術が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数種類のワークを返却するワークの返却装置を小型化する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却装置において、このワークの返却装置は、前記パーツフィーダーの下流に設けられ前記指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構と、この把持機構の近傍にワークの種類に応じてそれぞれ設けられ前記ワークを組立装置に流動する複数の専用レールと、これらの複数の専用レールのいずれかの近傍に前記専用レールに沿って進退自在に設けられ前進方向に向かって下降している傾斜部で前記ワークを受取る受取り部材と、この受取り部材に臨み昇降自在に設けられ前記受取り部材の傾斜部と組み合わされて連続する連続傾斜部で前記ワークを移送する移送部材と、この移送部材の上昇端より低い位置に設けられ前記移送部材を支持すると共に前記移送部材に収納された前記ワークを起立姿勢で案内する案内レールと、この案内レールの上部に設けられ前記移送部材から受け渡された前記ワークを返送する返送コンベアと、この返送コンベアの終端部に設けられ種類に応じて前記ワークを振り分ける振り分け部材と、からなることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、受取り部材の傾斜部及び移送部材の連続傾斜部は、ワークを自重で滑走させる斜面であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、把持機構は専用レールに沿って移動し、受取り部材は把持機構より低い位置で専用レール上を移動しつつ、把持機構から前記ワークを受取ることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明では、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却方法であって、前記パーツフィーダーから供給されたワークを把持機構で把持する把持工程と、把持されたワークを専用レールに沿って移動する移動工程と、移動されたワークを受取り部材で受取る受取り工程と、受取ったワークを受取り部材から移送部材に受渡す受け渡し工程と、受け渡されたワークを起立姿勢で案内レールに沿って上昇させてこの案内レールの上端より高い位置まで移送する移送工程と、移送されたワークを前記移送部材から返送コンベアへ払い出す払出工程と、払い出されたワークを種類に応じて該当する専用供給コンベアに振り分けて返却する返却工程と、からなることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、受け渡し工程は、ワークを自重により傾斜部及び連続傾斜部を滑走させることで受け渡されることを特徴とする。
【0011】
請求項6に係る発明は、受取り工程は、受取り部材を前進させることでワークを受取ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、ワークの返却装置は、指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構と、傾斜部でワークを受取る受取り部材と、ワークを移送する移送部材と、ワークを案内する案内レールと、受け渡されたワークを返送する返送コンベアと、種類に応じてワークを振り分ける振り分け部材とからなる。複数種類のワークに対して、構成部品を共通化したので、返却装置全体を小型化できる。
加えて、構成部品が少なくなるので、返却装置のコストを低減することができる。
【0013】
請求項2に係る発明では、受取り部材の傾斜部及び移送部材の連続傾斜部は、ワークを自重で滑走させる斜面である。受取り部材から移送部材へのワーク移動と、移送部材から返送コンベアへのワーク移動は、ワークの自重を利用するので、特別な機構が必要なく返却装置の構成を簡素化できる。
加えて、構成部品が少ないので、装置のメンテナンスも容易である。
【0014】
請求項3に係る発明では、把持機構は専用レールに沿って移動し、受取り部材は把持機構より低い位置で専用レール上を移動しつつ、把持機構からワークを受取る。把持機構をワークの供給とワークの返却とに共用して使用するので、装置をよりいっそう簡素化できる。
【0015】
請求項4に係る発明では、ワークを前記移送部材から返送コンベアへ払い出し、払い出されたワークを種類に応じて該当する専用供給コンベアに振り分けて返却する。返却場所が異なるワークを共通の工程で返却するので、ワークの返却を容易にできる。
【0016】
請求項5に係る発明では、受け渡し工程は、ワークを自重により傾斜部及び連続傾斜部を滑走させる。自重により滑走するので、ワークの受け渡しを迅速に行うことができる。
【0017】
請求項6に係る発明では、受取り工程は、把持装置が専用レールにワークを移すのと同様の動作、且つ同じサイクルタイムで、前進させた受取り部材にワークを移すので、ワークの返却を迅速にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るワークの返却装置を含む供給装置の基本構成を説明する図であり、ワークの供給装置10は、種類の異なるワークとしてのロングボルト11及びワークとしてのショートボルト12をそれぞれ貯留して現在使用中の種類に合わせて下流工程にワーク11、12を供給する第1の専用供給コンベア13及び第2の専用供給コンベア14と、これらの第1、第2の専用供給コンベア13、14に臨むように設けられワーク11、12を整列して下流工程に供給する1個のパーツフィーダー15と、このパーツフィーダー15に設けられワーク11、12を流動する1条の共用レール16と、この共用レール16に臨むように設けられワーク11、12の種類を判別する判別機構17と、共用レール16に臨むように設けられ判別されたワーク11、12を把持する把持機構18と、この把持機構18の近傍にワーク11、12の種類に応じてそれぞれ設けられワーク11、12を組立装置(不図示)に流動する第1の専用レール21及び第2の専用レール22と、判別機構17で現在組付け中のワークと異なる種類と判別された異種ワークを第1、第2の専用供給コンベア13、14へそれぞれ返却する返却装置23と、一連の制御を実施する制御部24と、第1、第2の専用供給コンベア21、22にワーク11、12のストックが無くなったことを知らせるパトライト25と、からなる。
【0019】
また、ワークの供給装置10は、パーツフィーダー15で整列させたワーク11、12を数える計測機構26を備えている。この結果、パーツフィーダー15の内側壁27に当接して流動できる個数のワーク11、12を供給することができる。
【0020】
共通レール16に所定数以上のワーク11、12が整列していることを検出する為に、共通レール16の出口28から一定の距離をおいた部位にて共通レール16にワーク11、12を検出する共通レール用センサー31を設け、第1の専用レール21に所定数以上のワーク11が整列していることを検出する為に、第1の専用レール21の出口32から一定の距離をおいた部位にて専用レールにワーク11を検出する第1の専用レール用センサー33を設け、第2の専用レール22に所定数以上のワーク12が整列していることを検出する為に、第2の専用レール22の出口34から一定の距離をおいた部位にて専用レール22にワーク12を検出する第2の専用レール用センサー35を設けている。
【0021】
また、第1の専用供給コンベア13には、ワークとしてのロングボルト11を検出する第1のコンベア用センサー36と、ワーク11をパーツフィーダー15に導くガイド37とが備えられ、第2の専用供給コンベア14には、ワークとしてのショートボルト12を検出する第2のコンベア用センサー41と、ワーク12をパーツフィーダー15に導くガイド42とが備えられている。第1、第2の専用供給コンベア21、22が稼働してから一定時間、ワーク11、12を検出しない場合に、ワーク11、12のストックが無くなったことをパトライト25で知らせることができる。
【0022】
図2は本発明に係るワークの返却装置の平面図であり、ワークの返却装置23は、パーツフィーダー15の下流に設けられ指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構18と、この把持機構18の近傍にワークの種類に応じて設けられワークを組立装置に流動する第2の専用レール22と、第2の専用レール22の近傍に第2の専用レール22に沿って進退自在に設けられ判別機構で現在組付け中のワークと異なる種類と判別された異種ワークを受取る受取り部材43と、この受取り部材43を進退させる受取り部材用シリンダ44と、この受取り部材43の近傍に昇降自在に設けられ異種ワークを移送する移送部材45と、この移送部材45を昇降させる昇降シリンダ46と、移送部材45を支持すると共に移送部材45に収納されたワーク11、12を起立姿勢で案内する案内レール47と、この案内レール47の上端部48に設けられワーク11、12を導く上部ガイド51と、第1、第2の専用供給コンベア13、14まで延出して設けられ異種ワークを第1、第2の専用供給コンベア13、14に返送する返送コンベア52と、この返送コンベア52の終端部53に揺動自在に設けられ異種ワークを該当する専用供給コンベア13、14に振り分ける振り分け部材54と、この振り分け部材54を揺動させる揺動駆動減55と、からなる。
【0023】
受取り部材43は、進退する前進方向に向かって下降する傾斜部56を備えている。この受取り部材56の対向位置に配置されている移送部材45は、受取り部材43の傾斜部56と組み合わされて連続する連続傾斜部57を備えている。
傾斜部56と連続傾斜部57が連続しているので、ワークが自重によって傾斜部としての斜面56及び連続傾斜部としての斜面57を滑走しながら受取り部材43から移送部材45に受け渡される。
【0024】
なお、実施例では受取り部材43を第2の専用レール22の近傍に設けたが、これに限定するものではなく、第1の専用レール21の近傍に設けてもよく、把持装置18が専用レール21、22にワーク11、12を移す動作と同様にして、受取り部材43にワーク11、12を移せる位置に配置されてあれば、受取り部材43を他の専用レールの近傍に設けてもよい。
【0025】
図3は図2の3−3線断面図であり、把持機構18は、柱61に固定された横断レール62に摺動自在に設けられている。把持機構18は、横断レール62に摺動自在に設けられている摺動部材63と、この摺動部材63に設けられワークの頭部に押さえる押さえ部64と、この押さえ部64に開閉自在に設けられワークを把持する把持爪65、65と、この把持爪65、65を開閉させる開閉駆動源66とからなる。
【0026】
判別機構17は、支柱71に設けられている第1の判別センサー72と、この第1の判別センサー72より上方に設けられている第2の判別センサー73と、この第1、第2の判別センサー72、73の近傍に昇降自在に設けられワークの種類に応じて第1の判別センサー72又は第2の判別センサー73を遮る遮断部材74と、この遮断部材74に昇降自在に設けられワークの下端部に当接する当接部材75と、この当接部材75及び遮断部材74を昇降させる昇降駆動源76とからなる。
【0027】
遮断部材74が上昇し、第1の判別センサー72を一定時間遮ると第1の判別センサー72が遮断部材74を検出する。遮断部材74がさらに上昇し、第2の判別センサー73を一定時間遮ると第2の判別センサー73が遮断部材74を検出する。
当接部材75及び遮断部材74の上昇位置が、ワークの種類に応じて異なるため、ワークの種類を判別することができる。
【0028】
以上の構成からなるワークの供給装置の作用を次に述べる。
図4は第1供給工程から共用レール流動工程までを説明する図である。
(a)は第1供給工程を説明する図であり、第1の専用供給コンベア13を作動させ、ワークとしてのロングボルト11を、矢印(1)のように、移動させてパーツフィーダー15に供給する。
【0029】
(b)は第2供給工程を説明する図であり、パーツフィーダー15を作動させ、ワークとしてのロングボルト11を、振動により内側壁27に沿って整列させ、矢印(2)のように、共用レール16に供給する。
【0030】
(c)は共用レール流動工程を説明する図であり、ワークとしてのロングボルト11は、ボルトの首下部分がレールの溝77に落ちてボルトの頭部が共用レール16に引っ掛かり、姿勢を吊り下げ状態にし、矢印(3)のように、共用レール16を流動して判別場78に移動する。
【0031】
図5は図4(c)の5−5線断面図であり、把持工程では、(a)に示すように、把持機構18を矢印(4)の向きに下降させ、ワークとしてのボルト11の頭部を押さえる。
(b)に示すように、把持爪65、65を、矢印(5)、(5)の向きに閉じ動作させ、ワークとしてのボルト11を把持する。
判別機構17の遮断部材74及び当接部材75を、矢印(6)の向きに上昇させ、当接部材75をワークとしてのボルト11の下端部に当接させる。
【0032】
図6は種類判別工程を説明する図であり、(a)に示すように、ワークとしてのロングボルト11に当接部材75が当接されると、遮断部材74が第1の判別センサー72を遮る。この結果、判別場78にあるワークの種類が、ロングボルト11であると種類判別できる。
現在組付け中のワークと種類判別された場合、判別把持機構18を移動させ、矢印(7)のように、ワークとしてのボルト11を第1の専用レール21に移す。
【0033】
(b)に示すように、把持爪65、65を、矢印(8)、(8)の向きに動作させて開き、ワークとしてのボルト11を開放する。把持機構18を矢印(9)のように移動させて原点位置に戻す。判別機構17の当接部材75を、矢印(10)のように移動させて原点位置に戻す。
【0034】
図7は専用レール流動工程を説明する図であり、ワークとしてのロングボルト11は、矢印(11)のように第1の専用レールを流動し、組立装置に供給される。
なお、現在組付け中のワークが、ワークとしてのショートボルト12である場合は、上述した説明と同様にして、第2の専用供給コンベア14を作動させ、ワークとしてのショートボルト12を第2の専用レール22に供給する。
【0035】
ここで、上述した構成からなる返却装置の作用を次に述べる。
ワークの種類の切替時又は誤品検出時に返却装置が動作するが、ここでは、誤品検出された場合を例に説明する。
図8は現在組付け中のワークに誤品が混在している様子を説明する図であり、仮に、現在組付け中のワークは、ロングボルト11であるとする。
共用レール16には、ロングボルト11の中に、誤品としてのショートボルト12が混在している。ロングボルト11が供給されるにつれて、ショートボルト12は姿勢を吊り下げ状態にし、矢印(12)のように、共用レール16を流動して判別場78に移動する。
【0036】
図9は誤品の把持工程及び判別工程を説明する図であり、把持工程では、把持機構18を矢印(13)の向きに下降させ、誤品としてのボルト12を把持する。
判別機構17の遮断部材74及び当接部材75を、矢印(14)の向きに上昇させ、当接部材75をワークとしてのボルト11の下端部に当接させる。
【0037】
図10は移動工程を説明する図であり、誤品としてのショートボルト12に当接部材75が当接されると、遮断部材74が第2の判別センサー73を遮る。この結果、判別場78にあるワークの種類が、ショートボルト12であると種類判別できる。
現在組付け中のものと異なるワークと種類判別された場合、把持機構18を移動させ、矢印(15)のように誤品としてのショートボルト12を、第2の専用レール22の上方に移動させる。
【0038】
図11は受取り工程及び受け渡し工程を説明する図であり、(a)に示すように、受取り部材43を把持機構18より低い位置で、矢印(16)の向きに前進させる。誤品としてのショートボルト12を、矢印(17)のように下降させ、把持装置18から開放する。この結果、受取り部材43でワークとしてのショートボルト12を受け取る。
(b)に示すように、ショートボルト12の首下部分は受取り部材の溝81に入り、ショートボルト12の頭部は傾斜部56に引っ掛かる。ショートボルト12は、姿勢を吊り下げ状態にし、矢印(18)のように、傾斜部56から連続傾斜部57へ自重によって斜面を滑走しながら移送部材45に受け渡される。なお、移送部材45では、ボルトの首下部分は移送部材の溝82に入る。
【0039】
図12は移送工程及び払出工程を説明する図であり、(a)に示すように、昇降シリンダ46を作動させ、移送部材45を矢印(19)の向きに上昇させる。このとき、ワークとしてのショートボルト12は、自重により連続傾斜部57の斜面を滑走する方向に力が作用し、案内レール47で受け止められた状態で上昇される。移送部材45が案内レール47の上端部48より高い位置まで移動し、ワークとしてのショートボルト12は移送される。
【0040】
すると、(b)に示すように、ワークとしてのショートボルト12は、矢印(20)のように、上部ガイド51上へ倒れこみ、返送コンベア52に払い出される。
このように、案内レール47の上端部48が、移送部材45の上昇端より低い位置に設けられているので、ワーク11、12が自重により上部ガイド51に倒れこむことができる。
【0041】
図13は返却工程を説明する図であり、(a)に示すように、返送コンベア52を作動させ、矢印(21)の向きに誤品としてのショートボルト12を移動させる。振り分け部材54を、矢印(22)のように回転させる。
すると、(b)に示すように、第2の専用コンベア14に導かれる経路が形成される。誤品としてのショートボルト12は、矢印(23)のように第2の専用供給コンベア14に返却される。
また、返送コンベア用センサー83で、ワークとしてのショートボルト12を監視し、返却ワークが専用供給コンベアに返却されるまで、次のワークを返却しない。
【0042】
なお、現在組付け中のワークがショートボルト12であり、誤品としてのロングボルト11が混在していた場合、同様にして誤品としてのロングボルト11は、第1の専用供給コンベア13に返却される。
また、機種変更時に、種類判別工程で機種変更に該当すると種類判別されたワークの場合も、同様にして返却される。
【0043】
ここで、供給するワーク数の制御について、図1に戻って説明する。
現在組付け中のワークが、ロングボルト11であると仮定する。
ワークとしてのロングボルト11が第1の専用レール用センサー31に一定時間以上検出されている場合、制御部24は、第1の専用レール21に一定数以上のワーク有りと判断する。
【0044】
組立装置にロングボルト11が持ち出されると、第1の専用レール用センサー31は、ワーク無しを検出する。すると、共用レール16にあるワークが判別され、ワークとしてのロングボルト11が、共用レール16から第1の専用レール21に補充される。
【0045】
共用レール16からワークとしてのロングボルトが持ち出されると、共用レール用センサー31は、ワーク無しを検出する。すると、パーツフィーダー15が動作され、ワークとしてのロングボルト11が、パーツフィーダー15から共用レール16に一定個数(例えば、5個。)供給される。この結果、共用レール用センサー31は、ワーク有りを検出する。制御部24は、パーツフィーダー15を停止させる。
【0046】
パーツフィーダー15の動作時に、計数機構26により、内側壁27を流動するワークとしてのロングボルト11の数を数える。計数機構26に一定時間以上ワークが検知されず数えられない場合、第1の専用供給コンベア13を動作させ、ワークとしてのロングボルト11が、第1の専用供給コンベア13からパーツフィーダー15に補充される。この結果、計数機構26は、ワークとしてのロングボルト11を数えることができ、一定個数(例えば、5個。)になったところで、制御部24は、第1の専用供給コンベア13を停止させる。
第1の専用供給コンベア13の動作時に、第1のコンベア用センサー36で、一定時間ワークが検出されない場合、制御部24は、パトライト15を点灯させる。
【0047】
この結果、パーツフィーダー15及び共通レール16のワークのストック数を必要最低限にでき、機種変更時のワーク返却を迅速に行うことができる。
加えて、専用レール21、22のワークを一定数以上に保つので、機種変更時、ワークの供給が迅速に、かつ、途切れることなく実施できる。
【0048】
図14は本発明の別実施例のワークの返却装置の基本構成を説明する図であり、図1と同様の部材で構成されている部分は、符号を流用して詳細な説明は省略する。
別実施例に係るワークの返却装置23に使用されるワークの供給装置85は、異なる4種類のワークを貯留する第1の専用供給コンベア13、第2の専用供給コンベア14、第3の専用供給コンベア86及び第4の専用供給コンベア87と、第1の専用供給コンベア13から供給されるワークをパーツフィーダー15に供給する第1のサブ供給コンベア88と、第4の専用供給コンベア87から供給されるワークをパーツフィーダー15に供給する第4のサブ供給コンベア89と、組立装置にワークを供給する第1の専用レール21、第2の専用レール22、第3の専用レール91及び第4の専用レール92と、各専用供給コンベア13、14、86、87に返却ワークを返送する第1の専用返送コンベア93、第2の専用返送コンベア94、第3の専用返送コンベア95及び第4の専用返送コンベア96と、返送コンベア52に臨むように揺動自在に設けられ各専用返送コンベア93、94、95、96に返却ワークを振り分ける振り分け機構97と、を備えている。
【0049】
次に、別実施例に係るワークの返却装置23の作用を説明する。
図1に示したワークの供給装置10及び図2に示したワークの返却装置と同様の作用は説明を省略する。
振り分け機構97は、判別機構17によるワークの種類判別情報に基づいて、矢印(24)のように回転し、返却ワークの返却通路を形成する。この結果、複数種類のワークを1個のパーツフィーダーと、1条の共用レールを備えたワークの供給装置で供給することができる。
【0050】
尚、本発明のワークの供給装置は、実施の形態ではボルトに適用したが、ねじ、クリップ等の他のワークにも適用可能であり、一般の機械部品に適用することは差し支えない。
また、本発明の判別機構は、ボルトの首下部分の長さによりボルトの種類を判別したが、これに限定されず、ワークの色、カメラによるワークの形状認識、ワークの質量等、ワークの種類を判別できれば、他の判別手段でも問題はない。
さらに、本発明のワークの供給装置は、2種類又は4種類のワークに適用したが、3種類、5種類等、複数種類のワークに適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のワークの供給装置は、複数種類のボルトを供給するワークの供給装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係るワークの返却装置を含む供給装置の基本構成を説明する図である。
【図2】本発明に係るワークの返却装置の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】第1供給工程から共用レール流動工程までを説明する図である。
【図5】図4(c)の5−5線断面図である。
【図6】種類判別工程を説明する図である。
【図7】専用レール流動工程を説明する図である。
【図8】現在組付け中のワークに誤品が混在している様子を説明する図である。
【図9】誤品の把持工程及び判別工程を説明する図である。
【図10】移動工程を説明する図である。
【図11】受取り工程及び受け渡し工程を説明する図である。
【図12】移送工程及び払出工程を説明する図である。
【図13】返却工程を説明する図である。
【図14】本発明の別実施例のワークの返却装置の基本構成を説明する図である。
【図15】従来の技術の基本原理を説明する図である。
【符号の説明】
【0053】
10…ワークの供給装置、11…ワーク(ロングボルト)、12…ワーク(ショートボルト)、13…第1の専用供給コンベア、14…第2の専用供給コンベア、15…パーツフィーダー、18…把持機構、21…第1の専用レール、22…第2の専用レール、23…返却装置、43…受取り部材、45…移送部材、51…上部ガイド、52…返送コンベア、54…振り分け部材、56…傾斜部(斜面)、57…連続傾斜部(斜面)、97…振り分け機構。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却装置において、
このワークの返却装置は、前記パーツフィーダーの下流に設けられ前記指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構と、この把持機構の近傍にワークの種類に応じてそれぞれ設けられ前記ワークを組立装置に流動する複数の専用レールと、これらの複数の専用レールのいずれかの近傍に前記専用レールに沿って進退自在に設けられ前進方向に向かって下降している傾斜部で前記ワークを受取る受取り部材と、この受取り部材に臨み昇降自在に設けられ前記受取り部材の傾斜部と組み合わされて連続する連続傾斜部で前記ワークを移送する移送部材と、この移送部材の上昇端より低い位置に設けられ前記移送部材を支持すると共に前記移送部材に収納された前記ワークを起立姿勢で案内する案内レールと、この案内レールの上部に設けられ前記移送部材から受け渡された前記ワークを返送する返送コンベアと、この返送コンベアの終端部に設けられ種類に応じて前記ワークを振り分ける振り分け部材と、からなることを特徴とするワークの返却装置。
【請求項2】
前記受取り部材の傾斜部及び前記移送部材の連続傾斜部は、ワークを自重で滑走させる斜面であることを特徴とする請求項1記載のワークの返却装置。
【請求項3】
前記把持機構は前記専用レールに沿って移動し、前記受取り部材は前記把持機構より低い位置で前記専用レール上を移動しつつ、前記把持機構から前記ワークを受取ることを特徴とする請求項1記載のワークの返却装置。
【請求項4】
パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却方法であって、
前記パーツフィーダーから供給されたワークを把持機構で把持する把持工程と、
把持されたワークを専用レールに沿って移動する移動工程と、
移動されたワークを受取り部材で受取る受取り工程と、
受取ったワークを受取り部材から移送部材に受渡す受け渡し工程と、
受け渡されたワークを起立姿勢で案内レールに沿って上昇させてこの案内レールの上端より高い位置まで移送する移送工程と、
移送されたワークを前記移送部材から返送コンベアへ払い出す払出工程と、
払い出されたワークを種類に応じて該当する専用供給コンベアに振り分けて返却する返却工程と、からなることを特徴とするワークの返却方法。
【請求項5】
前記受け渡し工程は、ワークを自重により前記傾斜部及び前記連続傾斜部を滑走させることで受け渡されることを特徴とする請求項4記載のワークの返却方法。
【請求項6】
前記受取り工程は、前記受取り部材を前進させることでワークを受取ることを特徴とする請求項4記載のワークの返却方法。
【請求項1】
パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却装置において、
このワークの返却装置は、前記パーツフィーダーの下流に設けられ前記指定外のワーク又は余剰ワークを把持する把持機構と、この把持機構の近傍にワークの種類に応じてそれぞれ設けられ前記ワークを組立装置に流動する複数の専用レールと、これらの複数の専用レールのいずれかの近傍に前記専用レールに沿って進退自在に設けられ前進方向に向かって下降している傾斜部で前記ワークを受取る受取り部材と、この受取り部材に臨み昇降自在に設けられ前記受取り部材の傾斜部と組み合わされて連続する連続傾斜部で前記ワークを移送する移送部材と、この移送部材の上昇端より低い位置に設けられ前記移送部材を支持すると共に前記移送部材に収納された前記ワークを起立姿勢で案内する案内レールと、この案内レールの上部に設けられ前記移送部材から受け渡された前記ワークを返送する返送コンベアと、この返送コンベアの終端部に設けられ種類に応じて前記ワークを振り分ける振り分け部材と、からなることを特徴とするワークの返却装置。
【請求項2】
前記受取り部材の傾斜部及び前記移送部材の連続傾斜部は、ワークを自重で滑走させる斜面であることを特徴とする請求項1記載のワークの返却装置。
【請求項3】
前記把持機構は前記専用レールに沿って移動し、前記受取り部材は前記把持機構より低い位置で前記専用レール上を移動しつつ、前記把持機構から前記ワークを受取ることを特徴とする請求項1記載のワークの返却装置。
【請求項4】
パーツフィーダーから供給されたワークのうち、指定外の種類のワークを返却する又は、パーツフィーダーから供給されたワークのうち、余剰分を返却するワークの返却方法であって、
前記パーツフィーダーから供給されたワークを把持機構で把持する把持工程と、
把持されたワークを専用レールに沿って移動する移動工程と、
移動されたワークを受取り部材で受取る受取り工程と、
受取ったワークを受取り部材から移送部材に受渡す受け渡し工程と、
受け渡されたワークを起立姿勢で案内レールに沿って上昇させてこの案内レールの上端より高い位置まで移送する移送工程と、
移送されたワークを前記移送部材から返送コンベアへ払い出す払出工程と、
払い出されたワークを種類に応じて該当する専用供給コンベアに振り分けて返却する返却工程と、からなることを特徴とするワークの返却方法。
【請求項5】
前記受け渡し工程は、ワークを自重により前記傾斜部及び前記連続傾斜部を滑走させることで受け渡されることを特徴とする請求項4記載のワークの返却方法。
【請求項6】
前記受取り工程は、前記受取り部材を前進させることでワークを受取ることを特徴とする請求項4記載のワークの返却方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−89874(P2010−89874A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−259749(P2008−259749)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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