説明

一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤

【課題】生体内において生成される一次胆汁酸と二次胆汁酸の量を生体に対して適切な量に調節する一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤を提供する。
【解決手段】本発明の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤は、α−グルコシダーゼ活性阻害成分、好ましくは、サラシア属植物、桑及びギムネマからなる群から選択される少なくとも1種の植物に由来する成分を含むものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤に関する。
【背景技術】
【0002】
脂肪の消化吸収に重要な役割をする胆汁には胆汁酸が多く含まれている。この胆汁酸は、肝臓においてコレステロールを原料に生合成され、肝臓から胆道系に、一次胆汁酸として分泌されている。一次胆汁酸は主として、コール酸、ケノデオキシコール酸を含み、グリシン又はタウリンと結合して抱合型胆汁酸となって、胆道より腸内に分泌される。分泌された胆汁酸は、界面活性剤として食餌性脂質の消化吸収に関与する。腸内の胆汁酸の殆どは回腸末端より再吸収された後、門脈を介して肝臓に回収されたのち再利用される。胆汁酸が不足すると、脂質の消化吸収効率が低下し、消化不良及び栄養源の不足が生じ、またコレステロールの消費が低下して血中コレステロール量の上昇を引き起こすことが知られている。
【0003】
一方、胆汁として分泌された一次胆汁酸は、一部の腸内細菌によって二次胆汁酸に変換する。二次胆汁酸は、デオキシコール酸、リトコール酸及びウルソデオキシコール酸など、一次胆汁酸には含まれない成分を含み、大腸ガンの発症への寄与が疑われている。
このため、腸内における二次胆汁酸の量を低減させるために、二次胆汁酸の生成抑制作用や吸着作用を有する成分の開発が行われている。
【0004】
胆汁酸の生成がコレステロールの消費に関連していることから、胆汁酸の生成量を高めて血中コレステロールの低下させる技術が開発されている。例えば、特許文献1には、キトサン・オロチン酸塩を有効成分とする胆汁酸吸着剤が開示されており、キトサン・オロチン酸塩が腸管内の胆汁酸を吸着除去して胆汁酸の腸肝循環を抑制させ、結果、コレステロールから胆汁酸への異化作用を促進すると記載されている。
また、特許文献2には、茶抽出物を含む胆汁酸生成促進剤が開示されており、カテキンタブレットにより血清胆汁酸濃度が高まることが記載されている。
【0005】
一方、二次胆汁酸の生成抑制については腸内細菌に着目した技術が知られている。例えば、特許文献3には、所定のガラクトオリゴ糖を有効成分とする二次胆汁酸低下剤が開示されており、このガラクトオリゴ糖は、ヒトの腸内における二次胆汁酸の生成を抑制すると記載されている。また、特許文献4には、特定の腸内細菌株が胆汁酸を菌体内に取り込む性質を有することを見出し、これを利用した胆汁酸を吸着させる方法を開示している。
【0006】
しかしながら、生体で生合成される胆汁酸、即ち一次胆汁酸の生成を合成系に直接関与して胆汁酸の生合成を高めた胆汁酸生成促進剤については知られていない。特許文献1では胆汁酸そのものを吸着しているため、生体内において利用可能な胆汁酸の量を増加させている訳ではない。
特許文献2では、血清コレステロール及び血清胆汁酸量を測定しているものの、胆汁酸の極めて閉鎖的な腸肝循環の状態を適格に反映しているものではないため実質的な一次胆汁酸の生成量を増加しているとは限らない。また、そもそも血清胆汁酸は、急性肝炎、胆汁欝滞、食後でも上昇するため、胆汁酸の生成量そのものについては明らかではない。
更には、上記の文献記載の技術はいずれも、一次胆汁酸と二次胆汁酸との生成は密接に関連しているにも拘わらず一次胆汁酸及び二次胆汁酸のいずれか一方のみを考慮したものであって、これら双方の量を直接調節した技術はこれまで知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−051615号公報
【特許文献2】特開2001−302529号公報
【特許文献3】特許第3572103号公報
【特許文献4】特開2006−314219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、生体内において生成される一次胆汁酸と二次胆汁酸の量を生体に対して適切な量に調節する一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下のとおりである。
[1] α−グルコシダーゼ活性阻害成分を含む一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
[2] 前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分のスクラーゼ50%阻害(IC50)が0.0001μg/ml〜800μg/mlである[1]に記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
[3] 前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分が、サラシア属植物、桑及びギムネマからなる群から選択される少なくとも1種の植物に由来するものである[1]又は[2]に記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
[4] 前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分が、サラシア属植物抽出物、桑葉抽出物及びギムネマ粉末から選択された少なくとも1つである[1]〜[3]のいずれかに記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
[5] 前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分が、サラシア属植物抽出物である[1]〜[4]のいずれかに記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生体内において生成される一次胆汁酸と二次胆汁酸の量を生体に対して適切な量に調節する一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤は、α−グルコシダーゼ活性阻害成分を含む一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤(以下、単に「胆汁酸生成調節剤」ということがある)である。
本発明の胆汁酸生成調節剤は、α−グルコシダーゼ活性阻害成分を含むので、生体内における胆汁酸の生合成を促進して一次胆汁酸の生成を高める一方で、一次胆汁酸の生成量が上昇するにも拘わらず一次胆汁酸からの二次胆汁酸の生成を抑制して、二次胆汁酸の量を低減させる。この結果、生体内において生成される一次胆汁酸と二次胆汁酸の双方の量を生体に対して適切な量に調節することができる。
本発明において「生体に対して適切な量に調節する」とは、本薬剤の投与後の量を投与前と比較したときに、一次胆汁酸の生成量を多くすると共に二次胆汁酸の生成量を少なくして、一次胆汁酸の二次胆汁酸に対する量比を高くすることを意味する。
【0012】
なお、本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても本工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本発明において、各成分の量について言及する場合、各成分が複数存在する場合には、単独であることを特に断らない限り、存在する複数の成分の合計量を意味する。
以下、本発明について説明する。
【0013】
本発明におけるα−グルコシダーゼ活性阻害成分は、小腸上皮にあるα−グルコシダーゼを阻害する成分であれば構わない。例として、アカルボース、ボグリボース、ミグリトール、サラシノール、コタラノール、デオキシノジリマイシン、アクテオシドなどの他、天然の植物に由来する成分であってもよい。植物に由来するα−グルコシダーゼ活性阻害成分としては、グァバ、豆鼓、甘草、小麦、サラシア属植物、桑、バラ花、ギムネマ、ウコギ類(ウコギ、ウド、タラノキなど。以下、同じ)、ユーカリ、ケイヒ、ビワ、ラフマなどの植物に由来する天然成分を挙げることができる。これらは単独でも2種以上を組み合わせてもよい。
天然のα−グルコシダーゼ活性阻害成分の具体的としては、グァバ葉ポリフェノール、豆鼓エキス、甘草エキス、小麦アルブミン、サラシアエキス(サラシア属植物の粉砕物または抽出物)、桑の葉エキス、バラ花エキス、ギムネマ葉末、ウコギ類、ユーカリ、ケイヒ、ビワの葉、ラフマなどが挙げられる。これらの中でも胆汁酸生成調節能の観点からアカルボース、ボグリボース、デオキシノジリマイシン、グァバ葉ポリフェノール、サラシア属植物の粉砕物または抽出物、桑の葉エキス、ギムネマ葉末、豆鼓エキスが好ましい。α−グルコシダーゼ阻害成分として特に好ましくはサラシノールまたはコタラノールである。
これらは、化学合成品であってもよいが、天然物の粉砕物または抽出物の形態で用いられることが好ましい。なお、サラシア属植物の抽出物である場合には、熱水抽出物であってもアルコール抽出物であってもよい。
これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0014】
なかでも、サラシア属植物とは、主としてスリランカやインドや東南アジア地域に自生するニシキギ科の植物で、より具体的にはサラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata)、サラシア・オブロンガ(S. oblonga)、サラシア・プリノイデス(S. prinoides)、サラシア・キネンシス(S. chinensis)から選ばれる1種類以上の植物が用いられる。これらの植物を粉砕したものや、根、幹、葉、花、果実など可食部から抽出したエキス末が用いられる。1種類以上の部位を混合して使用してもよい。より好ましくは根、幹から抽出したエキス末が用いられる。
【0015】
サラシア属植物の抽出エキス末を用いる場合、前述の可食部から溶媒抽出によって得られたものを乾燥させたものである。抽出溶媒としては、水、またはメタノール、エタノールを初めとするアルコール類、あるいは水とアルコール類またはアセトンなどのケトン類との混合溶媒から選択されてよい。好ましくは水、アルコール、含水アルコールを用いる。より好ましくは、抽出溶媒として熱水もしくはエタノールあるいは含水エタノールを用いる。前記含水アルコールのアルコール濃度は、30〜90%、好ましくは40〜70%の濃度のものを使用すればよい。乾燥方法は噴霧乾燥、凍結乾燥などが挙げられるが、これに限られるものではない。
【0016】
本発明におけるα−グルコシダーゼ阻害成分は、スクラーゼ50%阻害濃度(IC50値)が0.0001μg/ml以上800μg/ml以下が好ましい。また、スクラーゼ50%阻害濃度は0.001μg/ml以上600μg/ml以下がより好ましく、0.001μg/ml以上450μg/ml以下が更に好ましい。スクラーゼ50%阻害濃度(IC50値)は、特開2009−249315号公報の段落[0009]〜[0012]に記載の方法で測定すればよい。
【0017】
本発明の胆汁酸生成調節剤は、液状、固形状、粉末、ゲル状のいずれの形態であってもよく、溶液、錠剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤、顆粒剤等の形態としてもよい。
【0018】
α−グルコシダーゼ活性阻害成分の胆汁酸生成調節剤における含有量としては、胆汁酸生成調節剤の剤型又は投与形態によって異なるが、胆汁酸生成調節活性に有効な量であればよく、例えば胆汁酸生成調節剤が溶液形態の場合には、胆汁酸生成調節剤の全質量の90質量%〜1質量%、好ましくは73質量%〜1質量%とすることができ、固形形態の場合には胆汁酸生成調節剤の全質量の90質量%〜0.5質量%、好ましくは80質量%〜1質量%とすることができるが、特に制限はない。投与量としては、剤型等によって異なるが、一般に、1日1回として、α−グルコシダーゼ活性阻害成分として0.5mg〜1500mg、好ましくは2mg〜800mgとすることができるが、特に制限はない。
【0019】
また、本発明の胆汁酸生成調節剤は、それぞれの薬剤の形態に応じて、製薬的に許容可能な担体や周知の他の添加成分を含んでいてもよい。
溶液状とする場合に好ましく用いられる担体としては水等の水性媒体を挙げることができる。固形状にするために好ましく用いられる添加成分としては、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウムのような賦形剤、コーンスターチ、アルギン酸のような膨化剤を用いることができる。また、錠剤、カプセル剤、顆粒剤の被覆剤として、シェラックや砂糖、フイルムコーティング基材、イーストラップ等を用いることができる。
【0020】
本発明ではサラシア属植物の抽出エキス末の経時による変色を改善するため、炭酸カルシウムまたは二酸化ケイ素を、錠剤またはハードカプセルの形態にした際の質量の1%以上の量を含有することが好ましい。更に食品あるいは食品添加物として利用可能な低吸湿原料、吸湿剤を用いることができる。好ましくは低吸湿性原料としてセルロース、結晶セルロース、粉末セルロース、微結晶セルロース、乳糖、オリゴ糖、糖アルコール、トレハロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどが用いられる。吸湿剤としてはケイ酸塩類、炭酸マグネシウム、フェロシアン化物、多糖類などが用いられる。より好ましくは低吸湿性原料として結晶セルロース、微結晶セルロース、乳糖が用いられる。また、粉末、固形剤または液剤に成型するのに必要な化合物として、エリスリトール、マルチトール、ヒドロキシプロピルセルロース、カオリン、タルクなどが挙げられる。
【0021】
本胆汁酸生成調節剤の投与形態としては、経口投与であることが好ましいが、非経口投与、例えば、経直腸投与、舌下投与を適用してもよい。
【実施例】
【0022】
以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。しかしながら、本発明はそれらに何ら限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
【0023】
[実施例1]
α−グルコシダーゼ活性阻害成分が肝臓における胆汁酸の生合成を促進することについて、以下のように、肝臓におけるCyp7a1の発現量に基づいて確認した。Cyp7a1は、主要な胆汁酸合成経路の最初の段階であり、律速段階である段階を触媒するため、胆汁酸の生産に最も重要な酵素であることが知られている。
【0024】
8週齢のオスのSDラットを7匹ずつの群に分け、それぞれ放射線滅菌済みの固形飼料CRF−1(オリエンタル酵母社製)を通常の条件で給餌しながら、更に各種有効成分を、それぞれが20mg/kg/dayとして、胃ゾンデを用いて30日間摂取させた。
【0025】
なお、表1に記載の有効成分としては、以下のものを使用した。これらの成分を、それぞれ注射用水で溶解し、10mg/mlの水溶液として投与した。
サラシアエキス末は、サラシア・レチキュラータ(S. reticulata)とサラシア・オブロンガ(S. oblonga)の根及び幹の部分を粉砕後、98℃の熱水抽出工程を経て得られた液をスプレー乾燥して調製した。
桑葉抽出物は、桑葉乾燥粉末300gに1リットルの25%(v/v)エタノールを加えて抽出し、ろ液を減圧下脱溶媒して乾燥して調製した。
ギムネマ末は、ギムネマ葉を乾燥させ、粉末化して調製した。
使用したこれらの3種の有効成分を含む試料についてはスクラーゼIC50を調べたところ、いずれのスクラーゼIC50も450μg/ml以下であることを確認した。
【0026】
また、α−グルコシダーゼ活性阻害活性を示さないことが確認済みの他の有効成分として、グルコース、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、難消化性デキストリン及びラードを用いた。
イソマルトオリゴ糖は林原商事の「パノラップ」、ガラクトオリゴ糖は日新製糖の「カップオリゴ」、桑の葉エキスは株式会社クロスより入手したものを用いた。
また、難消化性デキストリンはシクロケム社製のものを用いた。
【0027】
30日の摂取期間後に、ラットの肝臓を摘出し、常法に従って全mRNAを抽出した。肝臓におけるCyp7a1の発現は、肝臓のmRNAを常法により抽出して、RT−PCRにより発現量を測定した。結果を表1に示す。*:P<0.05
【0028】
【表1】

【0029】
表1に示されるように、試料B〜CではCyp7a1の発現量を非投与群と比較して有意に高めた。従って、サラシア属植物抽出物、桑の葉末及びギムネマには、肝臓におけるCyp7a1の発現量を高めて胆汁酸の生合成を促進することがわかる。
【0030】
[実施例2]
次にサラシア属植物抽出物を用いて、糞便中の一次胆汁酸及び二次胆汁酸の生成量を以下のように測定した。
8週齢のオスのSDラットを10匹ずつ3群に分け、実施例1で作製したサラシア属植物抽出エキスを、それぞれ0mg/day/kg、20mg/day/kg、40mg/day/kgとして、胃ゾンデを用いて10日間摂取させた。非投与群には注射用水のみを投与した。
30日間投与後に、1日間糞便を採取し、測定に供与した。採取した糞は、凍結乾燥機で乾燥させ乾燥重量を測定したのち、糞をミル機で粉砕し、熱エタノールで抽出し試料とした。胆汁酸組成は、3α−ヒドロキシステロイドデヒドロケナーゼ(3α−HDS)固定化酵素カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーで蛍光分析によって各胆汁酸の検出を行った。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】

【0032】
表2に示されるように、サラシア属植物抽出物を含む試料L及び試料Mでは、非投与群(試料K)と比較して、糞便中の一次胆汁酸量が増加すると共に、糞便中の二次胆汁酸量を大幅に低減させた。一次胆汁酸の生成増加率は二次胆汁酸の増加率よりも大きく、一次胆汁酸の生成量が大幅に増加したことがわかる。二次胆汁酸の量も非投与群と比較して20mg/dayで約半分以下となっており、サラシア属植物抽出物の量を倍量しても、非投与群よりも大幅に低減できた。なお、実験に用いたラットの糞便量については、群間に有意な差は認められなかった。
【0033】
従って、本発明によれば、一次胆汁酸の生合成を直接促進することができると共に、二次胆汁酸の生成を抑制することができ、その結果、生体における一次胆汁酸及び二次胆汁酸の量を生体に対して適切な量に調節することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
α−グルコシダーゼ活性阻害成分を含む一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
【請求項2】
前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分のスクラーゼ50%阻害(IC50)が0.0001μg/ml以上800μg/ml以下である請求項1記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
【請求項3】
前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分が、サラシア属植物、桑及びギムネマからなる群から選択される少なくとも1種の植物に由来するものである請求項1又は請求項2に記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
【請求項4】
前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分が、サラシア属植物抽出物、桑葉抽出物及びギムネマ粉末から選択された少なくとも1つである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。
【請求項5】
前記α−グルコシダーゼ活性阻害成分が、サラシア属植物抽出物である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の一次胆汁酸及び二次胆汁酸生成調節剤。

【公開番号】特開2011−173846(P2011−173846A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40501(P2010−40501)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】