万能コネクタソケット
【課題】RF外科手術のための異なる外科手術機器の異なるプラグコネクタを受け入れるための数個のプラグ接触開口部を有する外科手術装置用の万能コネクタソケットを提案する。
【解決手段】万能コネクタソケット7は、単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dがオーバーラップする仕方で配置されることと、プラグコネクタの明確なプラグイン位置を規定するために、プラグ接触開口部から離れて配置された、異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部7Eが設けられることとを特徴とする。
【解決手段】万能コネクタソケット7は、単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dがオーバーラップする仕方で配置されることと、プラグコネクタの明確なプラグイン位置を規定するために、プラグ接触開口部から離れて配置された、異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部7Eが設けられることとを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文による外科手術装置用の万能コネクタソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
ここで取り組まれるタイプの万能コネクタソケットは、独国特許出願公開第102007061483(A1)号明細書から知られている。この万能コネクタソケットは、外科手術装置内への設置のために、および高周波外科手術に使用される種々の電気外科手術機器に関連付けられ得る種々のプラグコネクタの接続のために、デザインされている。この万能コネクタソケットは、任意の電気外科手術機器に接続されるそれぞれのプラグコネクタの接触ピンを受け入れる数個のプラグ接触開口部を有する。適切な高周波電流がプラグ接触窓と接触ピンとを介して電気外科手術機器に供給されるが、この場合必要なRF電流は通常、外科手術装置内に配置されたRF発生器によって生成される。更に従来技術は、例えば外科手術用取っ手、またはかんしといったアクセサリをRF外科手術装置に接続するための多くの種々のプラグおよびソケットコネクタを開示している。通常、これらの機器は、これら機器の機能に関して僅かでも互いに異なっている。しかしながら関連するプラグおよびソケットコネクタの機械的デザインは、確かに変わり得る。実際に各製造業者は、製造業者の生産ラインに製造業者の好適なプラグおよびソケットコネクタを有するので、異なる製造業者から来る同等の外科手術機器のプラグおよびソケットコネクタが互いに異なる場合がある。その結果、同じタイプの機器の接続のために異なるコネクタソケットが必要とされる。他方では時が経つにつれて、すべての製造業者によって提供されている僅かな特に有利なタイプのプラグコネクタが具体化している。原則としてここでは、厳密に双極のコネクタ・ソケット・タイプと厳密に単極のコネクタ・ソケット・タイプとの間に、すなわち1つのアクティブな電極を備える単極機器を接続するためのコネクタと2つのアクティブな電極を備える双極機器を接続するためのコネクタソケットとの間に、差異が生じる。単極「3ピン」プラグコネクタは、例えば上記で取り組まれたような、第三者供給業者によってアクセサリのために使用される好適な単極プラグコネクタを表す。双極の用途を考えると、各々が2つの接触ピンを有する2つの好適なプラグコネクタが利用可能であり、それによって一方のプラグコネクタの接触ピンは互いから22mmの距離にあり、他方のプラグコネクタの接触ピンは互いから28.5mmの距離にある。万能コネクタソケットは、種々のプラグコネクタを収容できる小さな範囲のプラグおよびソケットコネクタのために既に利用可能であるが、しかしながら、これらの万能コネクタソケットは、厳密に双極の、または厳密に単極の用途に限定されている。またこれらのコネクタの機能に関しては、これら既知のコネクタソケットは大きく限定されている。通常、これらは、万能の機械的アセンブリとしてのみ存在するプラグコネクタである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第102007061483(A1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、したがって、外科手術装置用の万能コネクタソケット、ならびに他方では改善された機械的万能的有用性を特徴とし、更に拡張されたに機能を提供できる万能プラグおよびソケット接続部をも提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、請求項1の特徴を示す万能コネクタソケット、ならびに請求項12の特徴を示す万能プラグおよびソケット接続部も提案される。この万能プラグおよびソケット接続部は、単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために数個のプラグ接触開口部がオーバーラップするように配置されていることと、プラグコネクタの明確なプラグイン位置を保持するために、他のプラグ接触開口部から離れて配置された、異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部が設けられることとを特徴とする。
【0006】
本発明の本質的な態様は、市場で一般に販売されている単極ならびに双極プラグコネクタを収容でき、挿入されたプラグコネクタに機能的な仕方で応答する万能プラグおよびソケット接続部を提供することである。これを達成するためにこのプラグおよびソケット接続部は、万能コネクタソケットに関連付けられた開口部の形をした少なくとも1つの接触手段と、プラグコネクタに関連付けられた突起、例えばピンの形をした少なくとも1つの突き出た接触要素とを備える。
【0007】
更にこの共用される基準接触開口部は、異なるプラグコネクタのための明確なプラグコネクタ位置を与えるが、この場合、プラグコネクタの接触要素の固定された相対的距離が明確なプラグ位置を保証する。その結果として、異なるプラグコネクタによって示される多数の接触距離をカバーできるために円形のプラグ接触開口部と長円形のかつ/または細長いプラグ接触開口部との両者を有する機械的コネクタソケットが提案される。
【0008】
好適には、万能コネクタソケットの少なくとも1つのプラグ接触開口部は、数箇所の接触領域も有する接触要素との接続部として働く接触領域であって、互いから電気的に分離している数箇所の接触領域を有する。接触要素がプラグ接触開口部にプラグインされると、接触要素とプラグ接触開口部との接触領域は互いに接触し、また、電気的に分離または絶縁された電流経路および/または信号経路を形成する。少なくとも1つのプラグ接触開口部の複数の分離した接触領域は、異なる仕方で構成され配置され得る。例えば、プラグ接触開口部はその内周に、軸方向に電気的に分離された数箇所の接触領域を有し、それによってラグジャック(lug jack)の仕方で接触要素と相互作用することが可能である。少なくとも1つのプラグ接触開口部の複数の接触領域が、互いから電気的に分離されたこの開口部の内周上に長手方向に配置されるとともに、その接触部が長手方向に電気的に分離して配置された接触要素と相互作用することも可能である。接触領域は、接触要素、または対応するプラグ接触開口部の全長に亘って配置され得る。しかしながら、これらの接触領域がこの長さの一部だけを取り上げることも、そして電気的に絶縁された状態で順次的に、または更に接触要素またはプラグ接触開口部の円周上に互いに隣接して配置されることも可能である。接触要素が互いに電気的に絶縁された数個の個別の接触ピンを備えることも可能である。次いで、プラグ接触開口部は、電気的接触を効果的に確実にするために接触ピンの数に対応する数の接触ソケットを有する。接触要素または接触ピンは、円形、長円形、正方形、矩形または異なる形状も持ち得るが、この場合、接触要素または接触ピンに割り当てられたプラグ接触開口部は対応する断面形状を有するので、接触要素とプラグ接触開口部とが結合したときに電気的に動作可能な接続部が形成される。プラグ接触開口部と接触要素との間の電気的接触が、上記のように異なるように構成された接触領域の組合せを備えることも可能である。更に本発明による万能コネクタソケットは、この万能コネクタソケット内に位置するプラグコネクタが検出され得るように少なくとも1つのプラグ検出デバイスを備え得る。プラグ検出デバイスは、少なくとも1つの更なる接触ピンによって、または少なくとも1つのリード接点(Reed contact)によって、または少なくとも1つのマイクロスイッチによって、実現され得る。更に、万能コネクタソケットに接続された外科手術機器タイプを検出するための機器検出デバイスが、提供され得る。好適には、万能コネクタソケットには、互いから22mmの距離を有する、少なくとも2つのプラグ接触開口部が設けられる。好適には、互いから28.5mmの距離を有する2つの更なるプラグ接触開口部が設けられる。このようにして、万能コネクタソケットは、異なる距離に接触要素を有する双極プラグコネクタを受け入れることが可能である。特に好適な実施形態を考慮すると、共通の中心軸に沿って設けられた全部で5個のプラグ接触開口部が設けられる。
【0009】
以下に、本発明を、図面を参照しながら、より詳細に説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、単極電気外科手術機器の接続のための従来型3ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。
【図2】図2は、双極電気外科手術機器の接続のための第1のタイプの従来型2ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。
【図3】図3は、双極電気外科手術機器の接続のための第2のタイプの従来型2ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。
【図4】図4は、単極および双極電気外科手術機器の接続のための本発明による万能コネクタソケットの概略平面図である。
【図5】図5は、単極電気外科手術機器のための多機能型3ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図6】図6は、単極電気外科手術機器のための単純型3ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7A】図7Aは、単極電気外科手術機器のための単純型/多機能型3ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7B】図7Bは、双極電気外科手術機器のための第1の単純型/多機能型2ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7C】図7Cは、双極電気外科手術機器のための第2の単純型/多機能型2ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7D】図7Dは、本発明による万能コネクタソケットの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、図には示されていない単極電気外科手術機器の接続のための従来型3ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。ここでは、コネクタソケット1は絶縁された状態で示されているが、通常、上記ソケットは外科手術装置の外部からアクセス可能な一体部分であるということが理解される。コネクタソケット1は、(この例示的実施形態では)プラグコネクタの接触ピンの形で示されている接触要素を受け入れるための全部で3個のプラグ接触開口部1a、1bおよび1cを有するが、この場合、プラグコネクタは任意の外科手術機器にも接続され得る。プラグ接触開口部の深さは好適には接触要素の長さに対応しているので、好適には接触要素はプラグ接触開口部内に完全に挿入され得る。プラグ接触開口部と接触要素との間の電気的接触は、一方におけるプラグ接触開口部の内壁と、他方における接触要素の周辺表面とに設けられた接触部であって、接触要素がプラグ接触開口部にプラグインされたときに互いに物理的に接触する接触部を介して作り出される。プラグ接触開口部1a、1bの接触部とプラグコネクタの接触要素との間の電気的接触を介して、電気外科手術機器は、RF発生器によって高周波電流を供給される。
【0012】
図2は、双極外科手術機器の接続のための従来型コネクタソケット3を示す。このソケットは、互いから22.0mmの距離に配置されて対応するプラグコネクタを受け入れるように配置された2つのプラグ接触開口部2aおよび3bを有する。その結果、適切なプラグコネクタは、互いから22.0mmの距離に配置された2つの整合する接触要素を有する。
【0013】
図3は、同様に双極電気外科手術機器の接続のために配置される第3の従来型コネクタソケット5を示す。コネクタソケット5は、図2によるコネクタソケット3とは対照的に互いから28.5mmの距離に配置された2つのプラグ接触開口部5aおよび5bを有する。コネクタソケット5は、同様に互いから28.5mmの距離に配置された2つの接触要素を有する対応するプラグコネクタを受け入れるように配置される。
【0014】
図1〜図3を参照したて上記に記載された従来型コネクタソケットは、電気医療装置または電気医療アクセサリの実際上すべての製造業者によって提供される特に好適なコネクタソケットを提供する。従来から、これらのコネクタソケットは、個々に外科手術装置に一体化されているので、プラグコネクタのタイプに依存して単極または双極コネクタソケットが電気外科手術機器を接続するために使用され得る。
【0015】
図4は、既知の好適な単極および双極ソケットコネクタを単一の万能コネクタソケット内に有する、本発明による万能コネクタソケット7の概略平面図を示す。したがって、この万能コネクタソケット7は、単極および双極電気外科手術機器の選択的接続のために配置される。従来型コネクタソケットとは対照的に上記万能コネクタソケットは、(少なくとも部分的にオーバーラップするように)万能コネクタソケット7の中心軸Mに沿って配置された数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dを有する。更に、他のプラグ接触開口部から離れて配置された、すなわち他のいずれのプラグ接触開口部ともオーバーラップしない円形プラグ接触開口部7Eが設けられる。
【0016】
好適には、図4に示されているように、プラグ接触開口部のそれぞれ2つ、すなわち7aおよび7bならびに7cおよび7dは、中心軸Mに沿ってオーバーラップするように配置される。その結果、これらのプラグ接触開口部は、対でオーバーラップする。このようにして、プラグ接触開口部7aおよび7bの2つは1つの本質的に長円形の、または(中心軸Mに沿って延びる)細長い組み合わされたプラグ接触開口部7Fという結果をもたらし、他の2つのオーバーラップするプラグ接触開口部7cおよび7dはまた、中心軸Mに沿って延びる1つの組み合わされた細長い、または本質的に長円形のプラグ接触開口部7Gという結果をもたらす。プラグ接触開口部7a、7b、7c、7dならびに分離したプラグ接触開口部7Eのすべては好適には、万能コネクタソケット7の共通の中心軸Mに沿って配置される。しかしながら基本的には、共通の中心としてプラグ接触開口部7Eを有する同心円上にプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dの少なくとも少数を配置することも考えられる。しかしながら、よりスペース節約的で費用効果的な修正を考えると、プラグ接触開口部は、対でオーバーラップしている。
【0017】
本例を参照すると、プラグ接触開口部7a、7dおよび7Eの位置と、これらのプラグ接触開口部間の距離とは、図1の単極3ピン・コネクタ・ソケットのプラグ接触開口部1a、1b、1cの位置と、これらの間の距離とに対応している。更に、プラグ接触開口部7cおよび7Eは、これらの位置と互いからのこれらの距離とが図2の双極22.0mm2ピン・コネクタ・ソケットのプラグ接触開口部3aおよび3bに対応するような仕方で配置される。最後に、プラグ接触開口部7bおよび7Eは、これらの位置とこれらの互いからの距離とが図2の双極28・5mm2ピン・コネクタ・ソケットのプラグ接触開口部5aおよび5bに対応するような仕方で配置される。本例とは異なる接触要素間の距離を有するプラグコネクタを接続するために、2つより多いオーバーラップしているプラグ接触開口部を設けることも、またはプラグ接触開口部間で変化する距離を有することも可能であることが理解される。
【0018】
プラグ接触開口部7Eは、異なるプラグコネクタのための共用される基準接触開口部を形成する。これは、万能コネクタソケットに接続された各プラグコネクタの接触要素の1つが、いずれにしても常に基準プラグ接触開口部にプラグインされることを意味する。これを達成するために基準プラグ接触開口部7Eは、(上記のように)残りのプラグ接触開口部7a、7b、7cおよび7dから離れて、または細長いプラグ接触開口部7Fおよび7Gから離れて、すなわちもう1つのプラグ接触開口部とオーバーラップしないように、配置される。プラグコネクタの接触要素と万能コネクタソケットのプラグ接触開口部との間の整合した距離のおかげで、プラグコネクタの更なる接触要素(単数または複数)のための正しいプラグ位置が必然的にもたらされるという結果になる。このようにして、例えば非対称またはラグ(lug)の形をした如何なる更なるプラグ位置符号化(キーイング:keying)もまったく必要がない。
【0019】
このように全体として、図4によって示された本発明の万能コネクタソケットが、プラグ接触開口部のオーバーラップする配置のおかげで、また共用される基準プラグ接触開口部7Eの装備のおかげで、上記万能コネクタソケットが単極電気外科手術機器と双極電気外科手術機器の両者のためのプラグコネクタを受け入れることができるような仕方で異なるプラグコネクタのために構成されることが、明らかである。
【0020】
図5は、接続ライン11を介してRF電流を伝送するための電気外科手術機器(図示せず)に接続されたプラグコネクタ9の概略側面図である。コネクタソケットとの接続のために、プラグコネクタ9は、3個の接続ピン9a、9bおよび9cを有し、これによって外科手術装置と単極電気外科手術機器との間の接続を与える。図1は、関連する従来技術のコネクタソケットを示す。
【0021】
プラグコネクタ9は、多機能機器プラグとして構成される。このために、接触要素9aは、その周辺表面上で互いからある距離離れたところで環状の接触要素9aの中心軸Aに沿って1つの軸方向に配置された数箇所の電気的に分離された環状接触領域または接触表面13を備えている。接触表面13は、接続ライン11を介して電気外科手術機器(図示せず)につながるケーブルであって接触要素内の対応するケーブルに接続される。
【0022】
環状接触表面13は、以下に説明される、例えば機器検出または活性化検出といったプラグコネクタ9または電気外科手術機器の更なる機能を有効にする。
【0023】
図6は、3個の接触要素9a’、9b’および9c’をも有するプラグコネクタであって、(接続ケーブル11’を介して)対応する単極電気外科手術機器にも接続されるプラグコネクタ9’を示す。しかしながら、図5のようなプラグコネクタ9とは対照的に、プラグコネクタ9’は多機能プラグコネクタとしては構成されず、したがって更なる機能を可能にしない。その結果として、接触要素9a’は、如何なる環状の電気的に分離した接触表面も形成せず、コネクタソケットの対応するプラグコネクタ開口部内にプラグインされる単一の連続した接触表面を有する。
【0024】
図7A〜図7Cは、本発明による万能コネクタソケット(図7D)内にプラグインされ得る種々の例示的プラグコネクタを示す。その際に、図7B〜図7Cのプラグコネクタの図示の位置は、図7Dによる万能コネクタソケットの正しいプラグイン位置に対応する。
【0025】
再び図7Aは、少なくとも1つの接触要素上に単純に単一の接触表面14によって、または多機能的に数個の接触表面13によって、構成され得るプラグコネクタ9を示す。同様に、図7Bおよび図7Cによる2つの接触要素10aおよび10bまたは12aおよび12bを有するプラグコネクタ10および12は、少なくとも1つの接触要素上で「単純に」単一の接触表面によって、または多機能的に数個の接触表面によって、構成され得る。図7A〜図7Cは、本例において好適には複数の環状接触表面13が、基準プラグ接触開口部7E(「基準接触ピン」)に挿入される接触要素9a、10aおよび12a上に設けられることを示す。他の任意の接触要素上に、または数個の接触要素上にも、複数の接触表面13を配置することも可能であることが、理解される。
【0026】
図7Dは、細長いプラグ接触開口部7Fおよび7Gであって、結果として2つのオーバーラップした従来型接触開口部からなるプラグ接触開口部が、単極外科手術機器ならびに双極外科手術機器用のプラグコネクタを接続するというオプションを万能コネクタソケット7に与えることを示す。
【0027】
図7Dは、多機能プラグコネクタを受け入れるように、すなわち数箇所の接触領域13と少なくとも1つの接触要素を有するプラグコネクタを受け入れるように構成された基準プラグ接触開口部7Eを示す。これに関して少なくとも基準プラグ接触開口部7Eは、その内面に、好適には環状であるとともに、基準プラグ接触開口部7Eの中心軸Hに沿って互いから電気的に分離されて軸方向に基準プラグ接触7Eの壁領域において配置された接触領域であって、例えば図5のプラグコネクタ9といった多機能プラグコネクタのプラグインされた状態において接触要素9aの接触領域13に接触する数箇所の接触領域15を有する。接触領域15は、分離した電流経路および/または信号経路を形成するラインに接続される。これらのラインを介して接触領域15は、例えば外科手術装置の交換マトリックス(switching matrix)および/または制御デバイスに接続され得る。
【0028】
プラグ接触開口部7Eにおける複数の接触領域の結果として、拡張された機能、例えば外科手術機器の機器検出または活性化検出を実現するために接触要素9a上の複数の接触領域13を接触させることが、可能である。1接触領域ごとに1つの接触点を有する多機能プラグコネクタを持たない標準的機器がソケットにプラグインされる場合には、プラグ接触開口部における複数の接触領域15は、少なくとも部分的に短絡し、外科手術機器は通例のように拡張機能なしで使用され得る。
【0029】
図7Dは更に、プラグ接触開口部7Fおよび7Gが、プラグコネクタの接触要素の1つにそれぞれ接触するように配置された接触表面または接触領域17も有することを示す。共用されるプラグ接触開口部7Fおよび7Gの接触領域17は好適には、プラグ接触開口部の内面に沿って環状に配置される。しかしながら、少なくとも2つの接触領域が各共用プラグ接触開口部7Fおよび7Gにそれぞれ設けられるために、各個別プラグ接触開口部7a、7b、7cおよび7dに別々に離れた接触領域を設けることも考えられる。
【0030】
更に、図7Dによる本発明の万能コネクタソケットの断面図は、プラグ接触開口部7Fおよび7Gが、(それぞれ2つのプラグ接触開口部のオーバーラップ配置に起因して)単一のプラグ接触開口部の幅よりも中心軸Mの方向において大きい内部幅、特に基準プラグ接触開口部7Eよりも大きい内部幅を有する断面を有することを示している。このようにして、接触要素10bならびに9cをプラグ接触開口部7Fに、また、接触要素12bおよび9bをプラグ接触開口部7Gに選択的に挿入することが可能である。
【0031】
市場で一般に販売されている多数のプラグコネクタとの本発明の機械的互換性に加えて、プラグ接触開口部にプラグインされたときにプラグコネクタの個別の接触要素の存在の検出を可能にするデバイスを万能コネクタソケットに一体化することが可能である。これに関して、1つまたは複数のプラグ検出デバイス19および19’は、特にプラグ接触開口部の底部に、またはプラグ接触開口部の中または上の他の任意の適切な位置にも設けられ得る。RF信号が意図されていない接触領域に出力されることを防止するために、既存の接触領域の1つのタイプの機器への明確な割当てが保証されなくてはならない。これは、例えば更なる接触要素、マイクロスイッチまたはリード接点などといった電気デバイスまたは電気機械デバイスによって達成され得る。
【0032】
外科手術装置の動作モードにおいて万能コネクタソケットの機能は下記のように見える可能性がある:
【0033】
プラグ検出デバイス19または19’は、万能コネクタソケットの「プラグイン状態」について、すなわち特にプラグコネクタが万能コネクタソケットに接続されていることについて、また、好適にはどの電気外科手術機器がプラグコネクタ(単極、双極、機器タイプ、活性化状態など、・・・)に接続されているかについて、例えば信号の形でフィードバックをRF外科手術装置の制御デバイスに出力する。例えば、プラグコネクタ12の接触要素12bがプラグ検出デバイス19’によってプラグ接触開口部7Gにおいて検出された場合には、2ピン双極プラグコネクタ(22.0mm)が万能コネクタソケット7接続されていることを示すフィードバックが制御デバイスに供給されるが、このとき適切な電流がRF発生器によって電気外科手術機器に出力される。特に数箇所の接触領域15と接触要素12aの対応する接触領域13とを有するプラグ接触開口部7Eの多機能構成によって機器検出が実現され得る限りにおいて、特定の電気外科手術機器に対する電流パラメータの的確な適応が可能である。
【0034】
フィードバックがプラグ検出デバイスによって受け取られた後に、外科手術装置の制御デバイスは、(接触構成に関するフィードバックと一致する)RF電流がプラグ接触開口部内の整合した接触要素にとって使用可能にされることを保証する信号を生成する。機器に依存して、RF電流ならびに信号ラインの出力のために、例えば活性化検出のために、個々の接触要素を使用することが可能である。多機能機器では機器タイプの検出は、電気信号を介して機器内の例えばレジスタ、EEPROMまたはマイクロコントローラによって、軸方向に互いから分離されている更なる環状接触表面を経由して実現され得る。
【0035】
本例では、多機能接触要素、すなわち軸方向に互いから分離された幾つかの接触表面または接触領域を有する接触ピンは、ラグジャックとして構成される。しかしながら、幾つかの接触表面を有する接触要素が、互いに平行に1つの軸方向に延びる幾つかの電気的に分離された接触ピンを有することも基本的に可能である。この場合、個々に接続された電気外科手術機器の多機能的作動がそれによって可能になる接触ピンを受け入れるための対応する電気的に分離された接触開口部領域または接触ソケットを関連するプラグ接触開口部が有することが、理解される。
【0036】
全体として、本発明による万能コネクタソケット7が、一方では一般に市場で販売されている単極および双極プラグコネクタに接続され得ることと、他方ではプラグコネクタのための明確なプラグイン位置を予め指定する基準接触開口部7Eが設けられることとが明らかである。接触要素の所定の距離に接続している基準接触開口部7Eは、万能コネクタソケットにおけるプラグコネクタの正しい位置決めを保証する。各プラグコネクタまたはプラグの場合における互いからのピンの固定された接触距離の結果として、明確なプラグ位置がこのようにして保証される。更に、単一のプラグインオプションの検出は、例えば非対称またはラグといった特定の形または機械的コード(キー)を有する基準接触部が与えられるということにおいて実現され得ることが理解される。電子的解決策は、交換マトリックス、制御デバイス、事前選択デバイスまたはデータメモリであり得る。各プラグシステムが異なる接触割当て(contact assignment)を持ち得るので、外科手術装置は、現在プラグインされているプラグコネクタへの万能コネクタソケットの接触割当てを調整することができなくてはならない、すなわちプラグ検出とプラグの割当てとが必要である。
【0037】
多機能プラグコネクタの更なる機能が接触要素またはプラグ接触開口部を介して実現され得る限りにおいて、上記プラグコネクタは好適には、接触ピンの形をした最大8個またはこれを超える接触要素を有する。
【0038】
本発明によるコネクタソケットはまた、電気信号またはデータの伝送のために更なる他の接触要素または接触手段も持ち得る。これらの接触手段は、例えばユニバーサル・シリアル・バス(USB)接点の形をしていてもよい。
【0039】
プラグコネクタ9、9’、10、12の接触要素9a、9a’、9b、9b’、9c、9c’、10a、10b、12a、12bを受け入れるための数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7d、7Eを有する、外科手術装置のための万能コネクタソケット7が、RF外科手術のための異なる外科手術機器の異なるプラグコネクタ9、9’、10、12の接続のために提案される。万能コネクタソケット7は、単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dがオーバーラップする仕方で配置されることと、プラグコネクタ9、9’、10、12の明確なプラグイン位置を規定するために、他のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dから離れて配置された基準プラグ接触開口部であって異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部7Eが設けられることとを特徴とする。
【符号の説明】
【0040】
1 コネクタソケット
1a、b、c プラグ接触開口部
3 コネクタソケット
3a、3b プラグ接触開口部
5 コネクタソケット
5a、5b プラグ接触開口部
7 万能コネクタソケット
7a、b、c、d プラグ接触開口部
7G、F 細長い、または長円形のプラグ接触開口部
7E 基準プラグ接触開口部
9、9’ プラグコネクタ
9a、b、c 接触要素、接触手段
10 プラグコネクタ
11、11’ 接続ケーブル
12 プラグコネクタ
13 接触領域
14 接触表面
15 接触領域
17 接触表面
19、19’ プラグ検出デバイス
M 中心軸、万能コネクタソケット
A 中心軸、接触要素
H 中心軸、基準プラグ接触開口部
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文による外科手術装置用の万能コネクタソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
ここで取り組まれるタイプの万能コネクタソケットは、独国特許出願公開第102007061483(A1)号明細書から知られている。この万能コネクタソケットは、外科手術装置内への設置のために、および高周波外科手術に使用される種々の電気外科手術機器に関連付けられ得る種々のプラグコネクタの接続のために、デザインされている。この万能コネクタソケットは、任意の電気外科手術機器に接続されるそれぞれのプラグコネクタの接触ピンを受け入れる数個のプラグ接触開口部を有する。適切な高周波電流がプラグ接触窓と接触ピンとを介して電気外科手術機器に供給されるが、この場合必要なRF電流は通常、外科手術装置内に配置されたRF発生器によって生成される。更に従来技術は、例えば外科手術用取っ手、またはかんしといったアクセサリをRF外科手術装置に接続するための多くの種々のプラグおよびソケットコネクタを開示している。通常、これらの機器は、これら機器の機能に関して僅かでも互いに異なっている。しかしながら関連するプラグおよびソケットコネクタの機械的デザインは、確かに変わり得る。実際に各製造業者は、製造業者の生産ラインに製造業者の好適なプラグおよびソケットコネクタを有するので、異なる製造業者から来る同等の外科手術機器のプラグおよびソケットコネクタが互いに異なる場合がある。その結果、同じタイプの機器の接続のために異なるコネクタソケットが必要とされる。他方では時が経つにつれて、すべての製造業者によって提供されている僅かな特に有利なタイプのプラグコネクタが具体化している。原則としてここでは、厳密に双極のコネクタ・ソケット・タイプと厳密に単極のコネクタ・ソケット・タイプとの間に、すなわち1つのアクティブな電極を備える単極機器を接続するためのコネクタと2つのアクティブな電極を備える双極機器を接続するためのコネクタソケットとの間に、差異が生じる。単極「3ピン」プラグコネクタは、例えば上記で取り組まれたような、第三者供給業者によってアクセサリのために使用される好適な単極プラグコネクタを表す。双極の用途を考えると、各々が2つの接触ピンを有する2つの好適なプラグコネクタが利用可能であり、それによって一方のプラグコネクタの接触ピンは互いから22mmの距離にあり、他方のプラグコネクタの接触ピンは互いから28.5mmの距離にある。万能コネクタソケットは、種々のプラグコネクタを収容できる小さな範囲のプラグおよびソケットコネクタのために既に利用可能であるが、しかしながら、これらの万能コネクタソケットは、厳密に双極の、または厳密に単極の用途に限定されている。またこれらのコネクタの機能に関しては、これら既知のコネクタソケットは大きく限定されている。通常、これらは、万能の機械的アセンブリとしてのみ存在するプラグコネクタである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第102007061483(A1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、したがって、外科手術装置用の万能コネクタソケット、ならびに他方では改善された機械的万能的有用性を特徴とし、更に拡張されたに機能を提供できる万能プラグおよびソケット接続部をも提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、請求項1の特徴を示す万能コネクタソケット、ならびに請求項12の特徴を示す万能プラグおよびソケット接続部も提案される。この万能プラグおよびソケット接続部は、単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために数個のプラグ接触開口部がオーバーラップするように配置されていることと、プラグコネクタの明確なプラグイン位置を保持するために、他のプラグ接触開口部から離れて配置された、異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部が設けられることとを特徴とする。
【0006】
本発明の本質的な態様は、市場で一般に販売されている単極ならびに双極プラグコネクタを収容でき、挿入されたプラグコネクタに機能的な仕方で応答する万能プラグおよびソケット接続部を提供することである。これを達成するためにこのプラグおよびソケット接続部は、万能コネクタソケットに関連付けられた開口部の形をした少なくとも1つの接触手段と、プラグコネクタに関連付けられた突起、例えばピンの形をした少なくとも1つの突き出た接触要素とを備える。
【0007】
更にこの共用される基準接触開口部は、異なるプラグコネクタのための明確なプラグコネクタ位置を与えるが、この場合、プラグコネクタの接触要素の固定された相対的距離が明確なプラグ位置を保証する。その結果として、異なるプラグコネクタによって示される多数の接触距離をカバーできるために円形のプラグ接触開口部と長円形のかつ/または細長いプラグ接触開口部との両者を有する機械的コネクタソケットが提案される。
【0008】
好適には、万能コネクタソケットの少なくとも1つのプラグ接触開口部は、数箇所の接触領域も有する接触要素との接続部として働く接触領域であって、互いから電気的に分離している数箇所の接触領域を有する。接触要素がプラグ接触開口部にプラグインされると、接触要素とプラグ接触開口部との接触領域は互いに接触し、また、電気的に分離または絶縁された電流経路および/または信号経路を形成する。少なくとも1つのプラグ接触開口部の複数の分離した接触領域は、異なる仕方で構成され配置され得る。例えば、プラグ接触開口部はその内周に、軸方向に電気的に分離された数箇所の接触領域を有し、それによってラグジャック(lug jack)の仕方で接触要素と相互作用することが可能である。少なくとも1つのプラグ接触開口部の複数の接触領域が、互いから電気的に分離されたこの開口部の内周上に長手方向に配置されるとともに、その接触部が長手方向に電気的に分離して配置された接触要素と相互作用することも可能である。接触領域は、接触要素、または対応するプラグ接触開口部の全長に亘って配置され得る。しかしながら、これらの接触領域がこの長さの一部だけを取り上げることも、そして電気的に絶縁された状態で順次的に、または更に接触要素またはプラグ接触開口部の円周上に互いに隣接して配置されることも可能である。接触要素が互いに電気的に絶縁された数個の個別の接触ピンを備えることも可能である。次いで、プラグ接触開口部は、電気的接触を効果的に確実にするために接触ピンの数に対応する数の接触ソケットを有する。接触要素または接触ピンは、円形、長円形、正方形、矩形または異なる形状も持ち得るが、この場合、接触要素または接触ピンに割り当てられたプラグ接触開口部は対応する断面形状を有するので、接触要素とプラグ接触開口部とが結合したときに電気的に動作可能な接続部が形成される。プラグ接触開口部と接触要素との間の電気的接触が、上記のように異なるように構成された接触領域の組合せを備えることも可能である。更に本発明による万能コネクタソケットは、この万能コネクタソケット内に位置するプラグコネクタが検出され得るように少なくとも1つのプラグ検出デバイスを備え得る。プラグ検出デバイスは、少なくとも1つの更なる接触ピンによって、または少なくとも1つのリード接点(Reed contact)によって、または少なくとも1つのマイクロスイッチによって、実現され得る。更に、万能コネクタソケットに接続された外科手術機器タイプを検出するための機器検出デバイスが、提供され得る。好適には、万能コネクタソケットには、互いから22mmの距離を有する、少なくとも2つのプラグ接触開口部が設けられる。好適には、互いから28.5mmの距離を有する2つの更なるプラグ接触開口部が設けられる。このようにして、万能コネクタソケットは、異なる距離に接触要素を有する双極プラグコネクタを受け入れることが可能である。特に好適な実施形態を考慮すると、共通の中心軸に沿って設けられた全部で5個のプラグ接触開口部が設けられる。
【0009】
以下に、本発明を、図面を参照しながら、より詳細に説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、単極電気外科手術機器の接続のための従来型3ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。
【図2】図2は、双極電気外科手術機器の接続のための第1のタイプの従来型2ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。
【図3】図3は、双極電気外科手術機器の接続のための第2のタイプの従来型2ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。
【図4】図4は、単極および双極電気外科手術機器の接続のための本発明による万能コネクタソケットの概略平面図である。
【図5】図5は、単極電気外科手術機器のための多機能型3ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図6】図6は、単極電気外科手術機器のための単純型3ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7A】図7Aは、単極電気外科手術機器のための単純型/多機能型3ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7B】図7Bは、双極電気外科手術機器のための第1の単純型/多機能型2ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7C】図7Cは、双極電気外科手術機器のための第2の単純型/多機能型2ピン・プラグ・コネクタの概略表現図である。
【図7D】図7Dは、本発明による万能コネクタソケットの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、図には示されていない単極電気外科手術機器の接続のための従来型3ピン・コネクタ・ソケットの概略平面図である。ここでは、コネクタソケット1は絶縁された状態で示されているが、通常、上記ソケットは外科手術装置の外部からアクセス可能な一体部分であるということが理解される。コネクタソケット1は、(この例示的実施形態では)プラグコネクタの接触ピンの形で示されている接触要素を受け入れるための全部で3個のプラグ接触開口部1a、1bおよび1cを有するが、この場合、プラグコネクタは任意の外科手術機器にも接続され得る。プラグ接触開口部の深さは好適には接触要素の長さに対応しているので、好適には接触要素はプラグ接触開口部内に完全に挿入され得る。プラグ接触開口部と接触要素との間の電気的接触は、一方におけるプラグ接触開口部の内壁と、他方における接触要素の周辺表面とに設けられた接触部であって、接触要素がプラグ接触開口部にプラグインされたときに互いに物理的に接触する接触部を介して作り出される。プラグ接触開口部1a、1bの接触部とプラグコネクタの接触要素との間の電気的接触を介して、電気外科手術機器は、RF発生器によって高周波電流を供給される。
【0012】
図2は、双極外科手術機器の接続のための従来型コネクタソケット3を示す。このソケットは、互いから22.0mmの距離に配置されて対応するプラグコネクタを受け入れるように配置された2つのプラグ接触開口部2aおよび3bを有する。その結果、適切なプラグコネクタは、互いから22.0mmの距離に配置された2つの整合する接触要素を有する。
【0013】
図3は、同様に双極電気外科手術機器の接続のために配置される第3の従来型コネクタソケット5を示す。コネクタソケット5は、図2によるコネクタソケット3とは対照的に互いから28.5mmの距離に配置された2つのプラグ接触開口部5aおよび5bを有する。コネクタソケット5は、同様に互いから28.5mmの距離に配置された2つの接触要素を有する対応するプラグコネクタを受け入れるように配置される。
【0014】
図1〜図3を参照したて上記に記載された従来型コネクタソケットは、電気医療装置または電気医療アクセサリの実際上すべての製造業者によって提供される特に好適なコネクタソケットを提供する。従来から、これらのコネクタソケットは、個々に外科手術装置に一体化されているので、プラグコネクタのタイプに依存して単極または双極コネクタソケットが電気外科手術機器を接続するために使用され得る。
【0015】
図4は、既知の好適な単極および双極ソケットコネクタを単一の万能コネクタソケット内に有する、本発明による万能コネクタソケット7の概略平面図を示す。したがって、この万能コネクタソケット7は、単極および双極電気外科手術機器の選択的接続のために配置される。従来型コネクタソケットとは対照的に上記万能コネクタソケットは、(少なくとも部分的にオーバーラップするように)万能コネクタソケット7の中心軸Mに沿って配置された数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dを有する。更に、他のプラグ接触開口部から離れて配置された、すなわち他のいずれのプラグ接触開口部ともオーバーラップしない円形プラグ接触開口部7Eが設けられる。
【0016】
好適には、図4に示されているように、プラグ接触開口部のそれぞれ2つ、すなわち7aおよび7bならびに7cおよび7dは、中心軸Mに沿ってオーバーラップするように配置される。その結果、これらのプラグ接触開口部は、対でオーバーラップする。このようにして、プラグ接触開口部7aおよび7bの2つは1つの本質的に長円形の、または(中心軸Mに沿って延びる)細長い組み合わされたプラグ接触開口部7Fという結果をもたらし、他の2つのオーバーラップするプラグ接触開口部7cおよび7dはまた、中心軸Mに沿って延びる1つの組み合わされた細長い、または本質的に長円形のプラグ接触開口部7Gという結果をもたらす。プラグ接触開口部7a、7b、7c、7dならびに分離したプラグ接触開口部7Eのすべては好適には、万能コネクタソケット7の共通の中心軸Mに沿って配置される。しかしながら基本的には、共通の中心としてプラグ接触開口部7Eを有する同心円上にプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dの少なくとも少数を配置することも考えられる。しかしながら、よりスペース節約的で費用効果的な修正を考えると、プラグ接触開口部は、対でオーバーラップしている。
【0017】
本例を参照すると、プラグ接触開口部7a、7dおよび7Eの位置と、これらのプラグ接触開口部間の距離とは、図1の単極3ピン・コネクタ・ソケットのプラグ接触開口部1a、1b、1cの位置と、これらの間の距離とに対応している。更に、プラグ接触開口部7cおよび7Eは、これらの位置と互いからのこれらの距離とが図2の双極22.0mm2ピン・コネクタ・ソケットのプラグ接触開口部3aおよび3bに対応するような仕方で配置される。最後に、プラグ接触開口部7bおよび7Eは、これらの位置とこれらの互いからの距離とが図2の双極28・5mm2ピン・コネクタ・ソケットのプラグ接触開口部5aおよび5bに対応するような仕方で配置される。本例とは異なる接触要素間の距離を有するプラグコネクタを接続するために、2つより多いオーバーラップしているプラグ接触開口部を設けることも、またはプラグ接触開口部間で変化する距離を有することも可能であることが理解される。
【0018】
プラグ接触開口部7Eは、異なるプラグコネクタのための共用される基準接触開口部を形成する。これは、万能コネクタソケットに接続された各プラグコネクタの接触要素の1つが、いずれにしても常に基準プラグ接触開口部にプラグインされることを意味する。これを達成するために基準プラグ接触開口部7Eは、(上記のように)残りのプラグ接触開口部7a、7b、7cおよび7dから離れて、または細長いプラグ接触開口部7Fおよび7Gから離れて、すなわちもう1つのプラグ接触開口部とオーバーラップしないように、配置される。プラグコネクタの接触要素と万能コネクタソケットのプラグ接触開口部との間の整合した距離のおかげで、プラグコネクタの更なる接触要素(単数または複数)のための正しいプラグ位置が必然的にもたらされるという結果になる。このようにして、例えば非対称またはラグ(lug)の形をした如何なる更なるプラグ位置符号化(キーイング:keying)もまったく必要がない。
【0019】
このように全体として、図4によって示された本発明の万能コネクタソケットが、プラグ接触開口部のオーバーラップする配置のおかげで、また共用される基準プラグ接触開口部7Eの装備のおかげで、上記万能コネクタソケットが単極電気外科手術機器と双極電気外科手術機器の両者のためのプラグコネクタを受け入れることができるような仕方で異なるプラグコネクタのために構成されることが、明らかである。
【0020】
図5は、接続ライン11を介してRF電流を伝送するための電気外科手術機器(図示せず)に接続されたプラグコネクタ9の概略側面図である。コネクタソケットとの接続のために、プラグコネクタ9は、3個の接続ピン9a、9bおよび9cを有し、これによって外科手術装置と単極電気外科手術機器との間の接続を与える。図1は、関連する従来技術のコネクタソケットを示す。
【0021】
プラグコネクタ9は、多機能機器プラグとして構成される。このために、接触要素9aは、その周辺表面上で互いからある距離離れたところで環状の接触要素9aの中心軸Aに沿って1つの軸方向に配置された数箇所の電気的に分離された環状接触領域または接触表面13を備えている。接触表面13は、接続ライン11を介して電気外科手術機器(図示せず)につながるケーブルであって接触要素内の対応するケーブルに接続される。
【0022】
環状接触表面13は、以下に説明される、例えば機器検出または活性化検出といったプラグコネクタ9または電気外科手術機器の更なる機能を有効にする。
【0023】
図6は、3個の接触要素9a’、9b’および9c’をも有するプラグコネクタであって、(接続ケーブル11’を介して)対応する単極電気外科手術機器にも接続されるプラグコネクタ9’を示す。しかしながら、図5のようなプラグコネクタ9とは対照的に、プラグコネクタ9’は多機能プラグコネクタとしては構成されず、したがって更なる機能を可能にしない。その結果として、接触要素9a’は、如何なる環状の電気的に分離した接触表面も形成せず、コネクタソケットの対応するプラグコネクタ開口部内にプラグインされる単一の連続した接触表面を有する。
【0024】
図7A〜図7Cは、本発明による万能コネクタソケット(図7D)内にプラグインされ得る種々の例示的プラグコネクタを示す。その際に、図7B〜図7Cのプラグコネクタの図示の位置は、図7Dによる万能コネクタソケットの正しいプラグイン位置に対応する。
【0025】
再び図7Aは、少なくとも1つの接触要素上に単純に単一の接触表面14によって、または多機能的に数個の接触表面13によって、構成され得るプラグコネクタ9を示す。同様に、図7Bおよび図7Cによる2つの接触要素10aおよび10bまたは12aおよび12bを有するプラグコネクタ10および12は、少なくとも1つの接触要素上で「単純に」単一の接触表面によって、または多機能的に数個の接触表面によって、構成され得る。図7A〜図7Cは、本例において好適には複数の環状接触表面13が、基準プラグ接触開口部7E(「基準接触ピン」)に挿入される接触要素9a、10aおよび12a上に設けられることを示す。他の任意の接触要素上に、または数個の接触要素上にも、複数の接触表面13を配置することも可能であることが、理解される。
【0026】
図7Dは、細長いプラグ接触開口部7Fおよび7Gであって、結果として2つのオーバーラップした従来型接触開口部からなるプラグ接触開口部が、単極外科手術機器ならびに双極外科手術機器用のプラグコネクタを接続するというオプションを万能コネクタソケット7に与えることを示す。
【0027】
図7Dは、多機能プラグコネクタを受け入れるように、すなわち数箇所の接触領域13と少なくとも1つの接触要素を有するプラグコネクタを受け入れるように構成された基準プラグ接触開口部7Eを示す。これに関して少なくとも基準プラグ接触開口部7Eは、その内面に、好適には環状であるとともに、基準プラグ接触開口部7Eの中心軸Hに沿って互いから電気的に分離されて軸方向に基準プラグ接触7Eの壁領域において配置された接触領域であって、例えば図5のプラグコネクタ9といった多機能プラグコネクタのプラグインされた状態において接触要素9aの接触領域13に接触する数箇所の接触領域15を有する。接触領域15は、分離した電流経路および/または信号経路を形成するラインに接続される。これらのラインを介して接触領域15は、例えば外科手術装置の交換マトリックス(switching matrix)および/または制御デバイスに接続され得る。
【0028】
プラグ接触開口部7Eにおける複数の接触領域の結果として、拡張された機能、例えば外科手術機器の機器検出または活性化検出を実現するために接触要素9a上の複数の接触領域13を接触させることが、可能である。1接触領域ごとに1つの接触点を有する多機能プラグコネクタを持たない標準的機器がソケットにプラグインされる場合には、プラグ接触開口部における複数の接触領域15は、少なくとも部分的に短絡し、外科手術機器は通例のように拡張機能なしで使用され得る。
【0029】
図7Dは更に、プラグ接触開口部7Fおよび7Gが、プラグコネクタの接触要素の1つにそれぞれ接触するように配置された接触表面または接触領域17も有することを示す。共用されるプラグ接触開口部7Fおよび7Gの接触領域17は好適には、プラグ接触開口部の内面に沿って環状に配置される。しかしながら、少なくとも2つの接触領域が各共用プラグ接触開口部7Fおよび7Gにそれぞれ設けられるために、各個別プラグ接触開口部7a、7b、7cおよび7dに別々に離れた接触領域を設けることも考えられる。
【0030】
更に、図7Dによる本発明の万能コネクタソケットの断面図は、プラグ接触開口部7Fおよび7Gが、(それぞれ2つのプラグ接触開口部のオーバーラップ配置に起因して)単一のプラグ接触開口部の幅よりも中心軸Mの方向において大きい内部幅、特に基準プラグ接触開口部7Eよりも大きい内部幅を有する断面を有することを示している。このようにして、接触要素10bならびに9cをプラグ接触開口部7Fに、また、接触要素12bおよび9bをプラグ接触開口部7Gに選択的に挿入することが可能である。
【0031】
市場で一般に販売されている多数のプラグコネクタとの本発明の機械的互換性に加えて、プラグ接触開口部にプラグインされたときにプラグコネクタの個別の接触要素の存在の検出を可能にするデバイスを万能コネクタソケットに一体化することが可能である。これに関して、1つまたは複数のプラグ検出デバイス19および19’は、特にプラグ接触開口部の底部に、またはプラグ接触開口部の中または上の他の任意の適切な位置にも設けられ得る。RF信号が意図されていない接触領域に出力されることを防止するために、既存の接触領域の1つのタイプの機器への明確な割当てが保証されなくてはならない。これは、例えば更なる接触要素、マイクロスイッチまたはリード接点などといった電気デバイスまたは電気機械デバイスによって達成され得る。
【0032】
外科手術装置の動作モードにおいて万能コネクタソケットの機能は下記のように見える可能性がある:
【0033】
プラグ検出デバイス19または19’は、万能コネクタソケットの「プラグイン状態」について、すなわち特にプラグコネクタが万能コネクタソケットに接続されていることについて、また、好適にはどの電気外科手術機器がプラグコネクタ(単極、双極、機器タイプ、活性化状態など、・・・)に接続されているかについて、例えば信号の形でフィードバックをRF外科手術装置の制御デバイスに出力する。例えば、プラグコネクタ12の接触要素12bがプラグ検出デバイス19’によってプラグ接触開口部7Gにおいて検出された場合には、2ピン双極プラグコネクタ(22.0mm)が万能コネクタソケット7接続されていることを示すフィードバックが制御デバイスに供給されるが、このとき適切な電流がRF発生器によって電気外科手術機器に出力される。特に数箇所の接触領域15と接触要素12aの対応する接触領域13とを有するプラグ接触開口部7Eの多機能構成によって機器検出が実現され得る限りにおいて、特定の電気外科手術機器に対する電流パラメータの的確な適応が可能である。
【0034】
フィードバックがプラグ検出デバイスによって受け取られた後に、外科手術装置の制御デバイスは、(接触構成に関するフィードバックと一致する)RF電流がプラグ接触開口部内の整合した接触要素にとって使用可能にされることを保証する信号を生成する。機器に依存して、RF電流ならびに信号ラインの出力のために、例えば活性化検出のために、個々の接触要素を使用することが可能である。多機能機器では機器タイプの検出は、電気信号を介して機器内の例えばレジスタ、EEPROMまたはマイクロコントローラによって、軸方向に互いから分離されている更なる環状接触表面を経由して実現され得る。
【0035】
本例では、多機能接触要素、すなわち軸方向に互いから分離された幾つかの接触表面または接触領域を有する接触ピンは、ラグジャックとして構成される。しかしながら、幾つかの接触表面を有する接触要素が、互いに平行に1つの軸方向に延びる幾つかの電気的に分離された接触ピンを有することも基本的に可能である。この場合、個々に接続された電気外科手術機器の多機能的作動がそれによって可能になる接触ピンを受け入れるための対応する電気的に分離された接触開口部領域または接触ソケットを関連するプラグ接触開口部が有することが、理解される。
【0036】
全体として、本発明による万能コネクタソケット7が、一方では一般に市場で販売されている単極および双極プラグコネクタに接続され得ることと、他方ではプラグコネクタのための明確なプラグイン位置を予め指定する基準接触開口部7Eが設けられることとが明らかである。接触要素の所定の距離に接続している基準接触開口部7Eは、万能コネクタソケットにおけるプラグコネクタの正しい位置決めを保証する。各プラグコネクタまたはプラグの場合における互いからのピンの固定された接触距離の結果として、明確なプラグ位置がこのようにして保証される。更に、単一のプラグインオプションの検出は、例えば非対称またはラグといった特定の形または機械的コード(キー)を有する基準接触部が与えられるということにおいて実現され得ることが理解される。電子的解決策は、交換マトリックス、制御デバイス、事前選択デバイスまたはデータメモリであり得る。各プラグシステムが異なる接触割当て(contact assignment)を持ち得るので、外科手術装置は、現在プラグインされているプラグコネクタへの万能コネクタソケットの接触割当てを調整することができなくてはならない、すなわちプラグ検出とプラグの割当てとが必要である。
【0037】
多機能プラグコネクタの更なる機能が接触要素またはプラグ接触開口部を介して実現され得る限りにおいて、上記プラグコネクタは好適には、接触ピンの形をした最大8個またはこれを超える接触要素を有する。
【0038】
本発明によるコネクタソケットはまた、電気信号またはデータの伝送のために更なる他の接触要素または接触手段も持ち得る。これらの接触手段は、例えばユニバーサル・シリアル・バス(USB)接点の形をしていてもよい。
【0039】
プラグコネクタ9、9’、10、12の接触要素9a、9a’、9b、9b’、9c、9c’、10a、10b、12a、12bを受け入れるための数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7d、7Eを有する、外科手術装置のための万能コネクタソケット7が、RF外科手術のための異なる外科手術機器の異なるプラグコネクタ9、9’、10、12の接続のために提案される。万能コネクタソケット7は、単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために数個のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dがオーバーラップする仕方で配置されることと、プラグコネクタ9、9’、10、12の明確なプラグイン位置を規定するために、他のプラグ接触開口部7a、7b、7c、7dから離れて配置された基準プラグ接触開口部であって異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部7Eが設けられることとを特徴とする。
【符号の説明】
【0040】
1 コネクタソケット
1a、b、c プラグ接触開口部
3 コネクタソケット
3a、3b プラグ接触開口部
5 コネクタソケット
5a、5b プラグ接触開口部
7 万能コネクタソケット
7a、b、c、d プラグ接触開口部
7G、F 細長い、または長円形のプラグ接触開口部
7E 基準プラグ接触開口部
9、9’ プラグコネクタ
9a、b、c 接触要素、接触手段
10 プラグコネクタ
11、11’ 接続ケーブル
12 プラグコネクタ
13 接触領域
14 接触表面
15 接触領域
17 接触表面
19、19’ プラグ検出デバイス
M 中心軸、万能コネクタソケット
A 中心軸、接触要素
H 中心軸、基準プラグ接触開口部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグコネクタ(9、9’、10、12)の接触要素(9a、9a’、9b、9b’、9c、9c’、10a、10b、12a、12b)を受け入れるための数個のプラグ接触開口部(7a、7b、7c、7d、7E)を有する万能コネクタソケットであって、高周波外科手術のための異なる外科手術機器の異なるプラグコネクタ(9、9’、10、12)の接続のための外科手術装置用の万能コネクタソケット(7)において、
単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために前記数個のプラグ接触開口部(7a、7b、7c、7d)がオーバーラップする仕方で配置されることと、
前記プラグコネクタ(9、9’、10、12)の明確なプラグイン位置を規定するために、他のプラグ接触開口部(7a、7b、7c、7d)から離れて配置された、異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部(7E)が設けられることと
を特徴とする万能コネクタソケット(7)。
【請求項2】
少なくとも1つのプラグ接触開口部(7E)が、接触要素を接続するための数箇所の電気的に分離された接触領域(15)を有することを特徴とする、請求項1に記載の万能コネクタソケット。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプラグ接触開口部(7E)の前記複数の電気的に分離された接触領域(15)は、
ラグジャックの仕方で構成されるとともに、前記接触要素(9a、10a、12a)の軸方向に配置された数箇所の電気的に分離した接触領域(13)を有する接触要素(9a、10a、12a)に接触するように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の万能コネクタソケット。
【請求項4】
前記万能コネクタソケットは、前記万能コネクタソケット(7)内に存在するプラグコネクタ(9、10、12)を検出するための少なくとも1つのプラグ検出デバイス(19、19’)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプラグ検出デバイス(19、19’)は、少なくとも1つの更なる接触ピンによって、または少なくとも1つのリード接点によって、または少なくとも1つのマイクロスイッチによって、実現されることを特徴とする、請求項4に記載の万能コネクタソケット。
【請求項6】
前記万能コネクタソケットに接続された外科手術機器の前記タイプを検出するための機器検出デバイスが設けられることを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項7】
互いから22.0mmの距離に少なくとも2つのプラグ接触開口部(7c、7E)が設けられることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項8】
互いから28.5mmの距離に少なくとも2つのプラグ接触開口部(7b、7E)が設けられることを特徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項9】
2つのオーバーラップするプラグ接触開口部(7a、7b;7c、7d)から形成されたプラグ接触開口部(7G、7E)の前記断面が、前記プラグ接触開口部(7E)の前記断面とは異なることを特徴とする、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項10】
前記中心軸(M)の長手方向に測定される場合、前記プラグ接触開口部(7G、7E)の断面の幅が、前記プラグ接触開口部(7E)の幅よりも大きいことを特徴とする、請求項9に記載の万能コネクタソケット。
【請求項11】
請求項1に記載の万能コネクタソケット(7)と、少なくとも2つの接触要素(9a、9a’、9b、9b’、9c、9c’、10a、10b、12a、12b)を有する少なくとも1つのプラグコネクタ(9、9’、10、12)とを備えるプラグおよびソケット接続部。
【請求項12】
前記プラグおよびソケット接続部が、接触ピンの形をした少なくとも1つの接触手段、およびソケットの形をした少なくとも1つの更なる接触手段を備えることと、
前記接触ピンならびに前記接触ソケットは数箇所の電気的に分離した接触領域(15)を有するとともに、この場合前記接触ソケットは前記プラグ接触開口部(7E)に割り当てられ、かつ前記接触ピンは前記接触要素(9a、10a、12a)に割り当てられることと
を特徴とする請求項11に記載のプラグおよびソケット接続部。
【請求項1】
プラグコネクタ(9、9’、10、12)の接触要素(9a、9a’、9b、9b’、9c、9c’、10a、10b、12a、12b)を受け入れるための数個のプラグ接触開口部(7a、7b、7c、7d、7E)を有する万能コネクタソケットであって、高周波外科手術のための異なる外科手術機器の異なるプラグコネクタ(9、9’、10、12)の接続のための外科手術装置用の万能コネクタソケット(7)において、
単極および双極外科手術機器を選択的に接続するために前記数個のプラグ接触開口部(7a、7b、7c、7d)がオーバーラップする仕方で配置されることと、
前記プラグコネクタ(9、9’、10、12)の明確なプラグイン位置を規定するために、他のプラグ接触開口部(7a、7b、7c、7d)から離れて配置された、異なるプラグコネクタのための共用される基準プラグ接触開口部(7E)が設けられることと
を特徴とする万能コネクタソケット(7)。
【請求項2】
少なくとも1つのプラグ接触開口部(7E)が、接触要素を接続するための数箇所の電気的に分離された接触領域(15)を有することを特徴とする、請求項1に記載の万能コネクタソケット。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプラグ接触開口部(7E)の前記複数の電気的に分離された接触領域(15)は、
ラグジャックの仕方で構成されるとともに、前記接触要素(9a、10a、12a)の軸方向に配置された数箇所の電気的に分離した接触領域(13)を有する接触要素(9a、10a、12a)に接触するように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の万能コネクタソケット。
【請求項4】
前記万能コネクタソケットは、前記万能コネクタソケット(7)内に存在するプラグコネクタ(9、10、12)を検出するための少なくとも1つのプラグ検出デバイス(19、19’)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプラグ検出デバイス(19、19’)は、少なくとも1つの更なる接触ピンによって、または少なくとも1つのリード接点によって、または少なくとも1つのマイクロスイッチによって、実現されることを特徴とする、請求項4に記載の万能コネクタソケット。
【請求項6】
前記万能コネクタソケットに接続された外科手術機器の前記タイプを検出するための機器検出デバイスが設けられることを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項7】
互いから22.0mmの距離に少なくとも2つのプラグ接触開口部(7c、7E)が設けられることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項8】
互いから28.5mmの距離に少なくとも2つのプラグ接触開口部(7b、7E)が設けられることを特徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項9】
2つのオーバーラップするプラグ接触開口部(7a、7b;7c、7d)から形成されたプラグ接触開口部(7G、7E)の前記断面が、前記プラグ接触開口部(7E)の前記断面とは異なることを特徴とする、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の万能コネクタソケット。
【請求項10】
前記中心軸(M)の長手方向に測定される場合、前記プラグ接触開口部(7G、7E)の断面の幅が、前記プラグ接触開口部(7E)の幅よりも大きいことを特徴とする、請求項9に記載の万能コネクタソケット。
【請求項11】
請求項1に記載の万能コネクタソケット(7)と、少なくとも2つの接触要素(9a、9a’、9b、9b’、9c、9c’、10a、10b、12a、12b)を有する少なくとも1つのプラグコネクタ(9、9’、10、12)とを備えるプラグおよびソケット接続部。
【請求項12】
前記プラグおよびソケット接続部が、接触ピンの形をした少なくとも1つの接触手段、およびソケットの形をした少なくとも1つの更なる接触手段を備えることと、
前記接触ピンならびに前記接触ソケットは数箇所の電気的に分離した接触領域(15)を有するとともに、この場合前記接触ソケットは前記プラグ接触開口部(7E)に割り当てられ、かつ前記接触ピンは前記接触要素(9a、10a、12a)に割り当てられることと
を特徴とする請求項11に記載のプラグおよびソケット接続部。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【公開番号】特開2012−169273(P2012−169273A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−26207(P2012−26207)
【出願日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【出願人】(592245823)エルベ エレクトロメディジン ゲーエムベーハー (40)
【氏名又は名称原語表記】Erbe Elektromedizin GmbH
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−26207(P2012−26207)
【出願日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【出願人】(592245823)エルベ エレクトロメディジン ゲーエムベーハー (40)
【氏名又は名称原語表記】Erbe Elektromedizin GmbH
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