説明

三味線

【課題】沖縄らしさを強調でき、かつ簡易で安価な三味線を実現することを目的とし、しかも緩みにくい糸巻を実現するなど、調弦の負担を軽減する。
【解決手段】2個のパーランクーを背中合わせに接合することによって、三味線の胴を形成し、沖縄風のデザインにした。また、三味線の本体上に調弦用基準音発音体として厚さ6mm以下の薄型の発音体を重ねて取付けて、初心者が調弦にすみやかになじめるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構成が簡易で安価な三味線に関する。この三味線には、沖縄や奄美で使用されている三線(蛇皮線)に限らず、日本で全国的に使用されている三味線も含まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
沖縄では、学校教育の場でも郷土の文化を知ろうという見地から、児童生徒たちの間でも三味線の教育が広まっている。また、沖縄ブームの影響で三味線を習おうという観光客や愛好家が増えていることなどの理由から、三味線演奏者の人口が急増している。このような事情で、構成が簡易で安価な三味線の需要が増えている。
【0003】
簡易型の三味線として、胴の部分を空き缶で形成したカンカラ三味線が一般的であるが、これに代わる簡易型の三味線として、特開2001−117557号公報に記載のように、胴部をポリスチレンの発泡樹脂で形成する案も提案されている。また、簡易型の三味線の場合、棹や糸巻きの部分も安価な軟質の木材を使用するため、糸巻きが容易に緩んでしまうという問題がある。一方、通常タイプの三味線においても、糸巻きが緩むのを防ぐために、登録実用新案第3077621 号のようにギターの糸巻き構造を用いることも提案されている。
【特許文献1】特開2001−117557号
【特許文献2】登録実用新案第3077621 号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、胴の部分を発泡樹脂で形成したのでは、余りにも安っぽく見えるという問題がある。沖縄ブームという理由から三味線が広く普及しつつあるという背景も有るが、発泡樹脂で形成した胴の場合は、蛇皮を用いてないため、沖縄らしい雰囲気を全く出すことできず、沖縄の三味線としてはあまり価値がない。また、調弦は初心者にとっては最もむづかしく、高度の技術を要するので、簡易型三味線において、弦がゆるみ易いことは普及の大きな妨げとなっている。さらに、簡易型三味線においては、平坦な棒体で棹と糸巻き機構部を作るので、弦の歌口押さえ力が不十分となり、弦を強く弾くと弦が歌口の所定位置からずれ易いという問題がある。
【0005】
一方、特許文献2のように、糸巻きにギターの糸巻き構造を用いた場合は、かえってコスト高となるので、児童生徒でも使用できるような安価な三味線には適しない。また、ゆるみ防止のために三味線とは全く異る構造を用いることは、三味線としてのイメージがくずれる。したがって、三味線として違和感の生じない本来のデザインにおいて、簡易なゆるみ防止機構が望まれる。
【0006】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、沖縄らしさを強調でき、かつ簡易で安価な三味線を実現することにあり、しかも緩みにくい糸巻を実現するなど、調弦の負担を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、2個のパーランクーを背中合わに接合することによって、三味線の胴を形成してなることを特徴とする三味線である。このように、2個のパーランクーを背中合わせに接合することによって三味線の胴を構成するため、既存のパーランクーをそのまま利用できる。すなわち、片方のパーランクーには三味線の棹を挿通するための孔を開けることは言うまでもないが、既存の2個のパーランクーを背中合わせに接着して接合するだけであるから、製造は簡単である。また、児童生徒が踊りに使用できるような安価なパーランクーも多いので、それを利用することによって、より安価な三味線を実現できる。パーランクーを用いる演舞は三味線の音楽に合わせて舞うので、三味線の胴にパーランクー採用することは、極めて沖縄的であり、パーランクーを用いて演舞するエイサーをイメージしながら練習でき、初心者にとっては楽しく練習に打ち込める。
【0008】
請求項2は、糸巻き棒の巻き取り部に、糸巻き挿入孔への挿入部と逆向きのテーパを形成し、この逆向きテーパ部に弦を巻き取る構造としてあることを特徴とする請求項1に記載の三味線である。このように、糸巻き棒の逆向きテーパ部において弦を巻き取ることで、巻き取る際の弦の張力によって、糸巻き棒を糸巻き挿入孔に押し込ませることとなり、糸巻き棒のゆるみが抑制される。
【0009】
請求項3は、三味線の各弦を支持する歌口と各糸巻き棒との間に中継バーを固定しておき、各弦はこの中継バーの下側を通してあることを特徴とする請求項1に記載の三味線である。これにより、歌口を通過後の各弦は、歌口に最寄りの中継バーの下側に引っ張られるため、弦による歌口の押し下げ力が増大し、強く弾いても弦がずれにくくなる。
【0010】
請求項4は、初心者が調弦にすみやかになじむようにするために、三味線の本体の一部に、調弦用基準音発音体として、厚さ6mm以下の薄型の発音体を重ねて取付けてある三味線である。基準音発音体としてメロディーカード(音の出るペーパー)を用いた場合、たとえば、基本の音程であるド、ファ、ドと三下げ用のシ、二上げ用のソを発する様にする。このように、三味線の本体上に発音シート状体が重ねて取付けてあるため、この発音シート状体から発する基準音に合わせて調弦でき、調弦が容易になる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のように、2個のパーランクーを背中合わに接合することによって、三味線の胴を構成するため、沖縄的な雰囲気を強調できるデザインの胴を容易にかつ安価に実現できる。また、既存のパーランクーをそのまま利用できる。パーランクーは太鼓の一種であるから、予め震動用の膜を張ってあるので、背中合わせにすると、三味線の胴の部分の表裏に膜(皮革や人工皮革)を張ってあるのと同じ状態となるので、三味線の胴と全く同じ機能をする。これにより、本来の蛇皮線の乾いた音色とはいささか異なるが、通りのよい伸びのある音色が実現される。
【0012】
請求項2のように、三味線の各糸巻きの巻き取り部に、糸巻き挿入孔への挿入部と逆向きのテーパを形成し、この逆向きテーパ部に弦を巻くため、弦を巻き取る際の弦の圧縮力が、弦をより小径側(握り手側)に巻きつこうとさせる。このことが糸巻き棒を糸巻き挿入孔により強く押し込む作用となる。すなわち、弦を巻き取る程に、糸巻きの緩みが抑制される。
【0013】
請求項3のように、三味線の各弦を支持する歌口と各糸巻き棒との間に中継バーを固定しておき、前記中継バーの下側を通して各糸巻き棒に巻き取るため、各弦の張力の一部は中継バーに作用することとなり、各糸巻き棒に作用する張力は弱くなるため、各糸巻き棒の緩みはある程度抑制される。また、歌口を通過後の各弦は中継バーの下側に引っ張られるため、弦を歌口の所定の位置に押しつける作用をして、強く演奏しても各弦が歌口上で位置ずれしにくくなる。
【0014】
請求項4のように、基準音発音体が三味線上に取付けてあることは、初心者の三味線上達にとって大きな助けとなる。あらゆる弦楽器において調弦が初心者にとって最も大きな壁である。三味線に取付けた基準音発音体は、三味線をはじめて手にした初心者に調弦の習慣を容易に身につける道具となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に本発明による簡易型の三味線が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による三味線の斜視図であり、胴1の部分は、パーランクーP1とP2とが背中合わせになっている。そして、合わせ部を接着材で接合してある。パーランクーとは、沖縄で三味線の音に合わせて演舞する際に用いる片手持ちタイプの太鼓であり、タンバリンに近似した形状をしている。図示のパーランクーP1、P2は、予め震動用の皮革2などを張って、その外周を胴輪3に鋲4…などによって固定してある。胴の表半分を構成するパーランクーP1の胴輪3には、直径方向に芯穴を開けて、棹5の取付け軸を挿通してある。51は棹の後端にあたる取付け軸の先端であり、表側のパーランクーP1の側壁から部分的に突出している。
【0016】
図2は、前記の取付け軸の挿入位置における縦断面図であり、図3は、前記の取付け軸の挿入位置における水平断面図である。パーランクーP1、P2は、通常のありふれた構成と同じであり、図示のように、肉厚tが一定で、幅Wの円筒状の胴輪3を有し、その片側の開口に振動膜2を張って、鋲3…を打って固定してある。鋲4…に代えて、振動膜2の外周とパーランクーP1、P2の胴輪3との間を紐で絞め上げてもよい。
【0017】
胴輪3は、図示のように、鼓状に中央部が膨らんだ形状とする。そして、振動膜2を張らずに開口している側を、鎖線6のように、中央側にフランジ状に延ばして、開口が狭くなるように形成し、パーランクー操作の際の取っ手にしている。そして、振動膜2を張ってない開口側同士を背中合わせにして、互いに接着して接合してあるため、内部が密閉された空洞状態となり、通常の三味線の胴と同様な共鳴空間として作用する。
【0018】
三味線においては、胴1の部分に棹5を取付ける必要があり、そのため、棹5の取付け軸52を挿通できるように、片方のパーランクーP1の胴輪3に直径方向の貫通穴31、32を開けてある。通常、取付け軸52は断面形状が四角形になっているので、貫通穴31、32も四角形に開けてある。また、取付け軸52は、棹5の根元側を延長して一体形成されている。そして、棹5側より先端51側が細くなるように、図3のようなテーパ状に形成されている。したがって、貫通穴31、32も、棹5側の貫通穴31よりも先端側の貫通穴32が小さくなっている。なお、通常は、取付け軸52は貫通穴31、32中に挿通するだけであるが、互いに接着してもよい。
【0019】
図1のように、3本の弦71、72、73の根元側は、取付け軸先端51に嵌めてある糸掛け8に結び付けた状態で、先端側を糸巻き棒91、92、93に巻き付けてある。なお、表側のパーランクーP1の振動膜2に立てた弦支持用の馬10の上に各弦71、72、73を支持した状態で演奏する。
【0020】
以上のように、胴の部分は、2個のパーランクーP1とP2を背中合わせにして互いに接着固定して、その片方のパーランクーP1に、棹5の取付け軸52を挿通して取付けた構成になっているので、2個のパーランクーP1とP2だけで胴1を実現できる。なお、既成のパーランクーは、片方の開口に振動膜2を張ってあり、他方は多少の形状の違いはあるが、片手で持てるように開口したままであるから、どのようなパーランクーでも利用できる。パーランクーP1、P2は、最初から、三味線用に制作してもよいことは言うまでもない。
【0021】
図4は糸巻き棒91、92、93における逆テーパの実施形態を示す平面図で、9wが弦の巻き取り部であって、予め所定の位置に開けた直径1mm程度の小孔9hに弦の先端を挿入し仮止めして巻き取る。棹5先端の糸巻き機構13の糸巻き挿入孔はテーパ孔になっているため、糸巻き棒91、92、93も、糸巻き挿入孔に挿入される部分9i、9iは鎖線のように同じ角度のテーパになっている。これに対し、中間の鎖線部分は、実線9wで示すような逆テーパにしてある。この糸巻き棒91、92、93を糸巻き機構13に装着すると図5のようになる。すなわち、図5は、巻き取り部を逆テーパにした糸巻き棒を棹先端の糸巻き機構13に装着した状態を示す平面図である。
【0022】
各糸巻き棒91、92、93を挿入保持する糸巻き挿入孔は、鎖線で示すようなテーパになっており、この糸巻き挿入孔に挿入される糸巻き棒9i、9iも同じ方向の同じ角度の順テーパになっている。これに対し、本発明では図4に示した様に糸巻き棒91、92、93の巻き取り部9wを逆テーパに形成してある。したがって、この巻き取り部9wのテーパは、各糸巻き棒91、92、93の先端側が大径となっている。
【0023】
その結果、巻き取り部9wに弦を巻き取る際に生じる弦の圧縮力が、糸巻き棒91、92、93を先端側に押し込む方向に作用する。つまり、弦を巻き上げる程に各糸巻き棒91、92、93の順テーパ部を糸巻き挿入孔に押し込む方向に作用するので、糸巻きの緩みが抑制されることになる。なお、図5におけるZは、第3弦73を糸巻き棒93の先端側に押すように挿入した、断面形状が半月状の補助的な押し棒である。
【0024】
逆テーパ部9wに弦を巻き始める際に挿入する仮止め用の小孔9hの位置も重要である。歌口11寄りの糸巻き棒91の逆テーパ部9wは、糸巻き棒先端寄り(逆テーパの大径側)に小孔9hを開けて第1弦71を巻き取っているのに対し、中間の第2弦72を巻き取る糸巻き棒92の逆テーパ部9wの場合は、中間位置に小孔9hを開けて第2弦72を巻き取り、図示のように、最終巻き取り位置を糸巻き棒92の握り手側(逆テーパの小径側)に偏位させることによって、順テーパ部を押し込む方向の力を発生し易くしている。
【0025】
図5からも明らかなように、逆テーパ部9wは、制作時に、糸巻き機構13の握り手側の挿入孔を通過する必要があるので、糸巻き棒91、92、93の先端寄りの逆テーパ大径部9Lは、握り手側の糸巻き挿入孔の直径より小さくすることは当然である。他方、逆テーパの小径部9sで糸巻き棒が折れないように、材質を選択するなど、強度を確保する工夫をする。
【0026】
糸巻き機構13の先端ヘッドHの表側には、調弦用基準音発音体Aを重ねて取付けてある。この基準音発音体Aとしては、いろいろな実施形態が有るが、例えば積層した紙の中にIC製の発音体を埋め込んでなる発音シートや、祝電を打電する際に併用されているメッセージやメロディーの発音体などがある。これらの発音体は、近年の集積技術によって、5mm前後以下の厚さに薄型化されているので、棹先端のヘッド部Hや棹の付け根の表面又は裏面などに単に重ねたり、凹部を形成して埋め込んだりできる。あるいは、胴部1の側面に取付けることもできる。
【0027】
このようなメロディーカード(音の出るペーパー)は、たとえば、基本の音程であるド、ファ、ドと三下げ用のシや二上げ用のソを発する様にする。このように、三味線の本体上に発音シートなどの基準音発音体Aが重ねて取付けてあるため、この発音シートから発する基準音に合わせて調弦でき、調弦が習慣づけられる。したがって、前記の糸巻き棒のゆるみ防止機構と相まって、初心者による調弦がより簡便化され、初心者が調弦にすみやかになじむことができる。
【0028】
図6における中継バー12は、歌口11に最寄りの糸巻き91と歌口11との中間の位置において、各糸巻き棒91、92、93と平行に配置し、棹5先端の糸巻き機構部13の糸巻き棒91、92、93と同様に挿入し、さらに接着するなどの手法で固定してある。そして、各弦71、72、73は、歌口11の上から、中継バー12の下側を通過して、糸巻き棒91、92、93に巻き取る仕組みになっている。したがって、歌口11を通過後の各弦71、72、73が急角度となって、各弦71、72、73で弦を歌口11の所定の位置に押しつける力が増大し、弦71、72、73のずれを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
以上のように、三味線の胴の部分を、2個のパーランクーP1とP2を背中合わせに接合して構成しているので、沖縄風のデザインの三味線を簡易かつ安価に実現できる。また、糸巻き棒に逆テーパ部を設けこれに弦を巻くので、弦を巻き上げる程に糸巻き棒は糸巻き孔に押しつけられ、調弦後の弦のゆるみを防止している。この技法はバイオリンなどのあらゆる弦楽器に応用できる。さらに、各糸巻き棒と歌口との間に設けた中継バーの下側から糸巻き棒に巻き取るので、安価で簡易タイプの三味線における演奏時の歌口上での弦の踊りが防止され、普及型三味線の発展に貢献できる。さらに、調弦用の基準音発音体を三味線の棹先端や胴の側面などの三味線本体に取付けておくことで、調弦が初心者自身でも可能となり、糸巻き棒のゆるみ防止機構と相まって、調弦が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による三味線の全容を示す斜視図である。
【図2】棹の取付け軸の挿入位置における縦断面図である。
【図3】棹の取付け軸の挿入位置における水平断面図である。
【図4】糸巻き棒の逆テーパの実施形態を示す平面図である。
【図5】糸巻き機構部に逆テーパ棒を装着した状態を示す平面図である。
【図6】糸巻き機構部に中継バーを設けた実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 胴
P1・P2 パーランクー
2 震動膜
3 胴輪
31・32 貫通穴
4 鋲
5 棹
H 棹先端のヘッド部
52 取付け軸
6 取っ手フランジ
71・72・73 弦
8 糸掛け
91・92・93 糸巻き棒
9i 糸巻き挿入孔への挿入部(順テーパ部)
9w 逆テーパ巻き取り部
9h 小孔
10 馬
11 歌口
12 中継バー
13 糸巻き機構部
Z 弦押し用の補助突起
A 基準音発音体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2個のパーランクーを背中合わせに接合することによって、三味線の胴を形成してあることを特徴とする三味線。
【請求項2】
糸巻き棒の巻き取り部に、糸巻き挿入孔への挿入部と逆向きのテーパを形成し、この逆向きテーパ部に弦を巻き取る構造としてあることを特徴とする請求項1に記載の三味線。
【請求項3】
三味線の各弦を支持する歌口と最寄りの糸巻き棒との間に中継バーを固定しておき、この中継バーの下側を通してから各糸巻き棒に巻き取る構造としてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の三味線。
【請求項4】
三味線の本体の一部に調弦用基準音発音体として厚さ6mm以下の薄型の発音体を重ねて取付けてあることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の三味線。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−47415(P2006−47415A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−224684(P2004−224684)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(504292990)
【出願人】(504293252)
【Fターム(参考)】