説明

不連続送信スキーム

セットの周波数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係(Δ,A,A)を特定する所定の不連続送信スキームに現れる他の周波数(f,f,f,f)についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクル(TC)の一部であり、開始時間を有するアクティブ送信インターバル(TI)において、基地局はある周波数(f)上で信号を送信する。移動局は、送信サイクル(TC)に対応するスキャンサイクル(SC)の期間に周波数のセットをスキャンし、基地局が送信を行う周波数を判定する。各スキャンの開始は、対応する周波数について不連続送信スキームによって特定される時点で為され、1つの周波数のスキャンは、所定の長さのタイムレンジ内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジ(TR)の終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信ネットワークにおける不連続送信スキーム(discontinuous transmission scheme)の提供、及び、そのようなスキームがどのように移動端末によって提供される(handed)べきかに関する。より具体的には、本発明は、基地局を発見するための方法と、基地局を発見することが可能な移動局と、移動局に基地局を発見させるためのコンピュータプログラムプロダクトとに関する。本発明は、基地局から信号を送信するための方法と、そのような信号を送信するように構成される少なくとも1つの無線通信ユニットを備える基地局と、基地局に信号を送信させるコンピュータプログラムプロダクトとにも関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的に、セルラネットワークといった無線広域ネットワークにおけるセル又は基地局は、幾つかのキャリア上、例えば、公知のブロードキャストキャリア上、即ち、公知且つ専用のキャリア周波数上で連続的に送信を行っている。
【0003】
このようにして、移動局は、全ての考え得る(possible)キャリア及び周波数を単にスキャンすることによって、どの基地局又はセルが移動局の近隣にあるのかを判定し、当該基地局又はセルを識別するデータを検出し、及び、最も適当な基地局を介してネットワークに接続することが可能である。
【0004】
しかしながら、LTE(Long Term Evolution)といった将来的なネットワークにおいて、例えば、セルにおいてエネルギー消費及びセル間干渉を低減するために、概して通常の通信について用いられる通常のフレーム長よりもずっと長い長期間にわたって、基地局が無音(silent)であることは興味深い(of interest)。これは、どの周波数及びキャリアが移動局の付近において提供されているのかを移動局が判定することをより困難にもし、結果として、移動局が無線通信ネットワークに接続することをより困難にもする。
【0005】
それ故に、この技術分野における改良の必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、例えば基地局が低アクティビティモード(low activity mode)において動作しているといった、基地局が長期間にわたり無音になり得るこうした状況を改善することに向けられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの観点は、周囲のネットワークが無音(silent)モード又は低アクティビティモードにおいて動作している場合、基地局が送信を行う無線周波数の存在の移動局における識別を高速化することに向けられる。
【0008】
この目的は、本発明の第1の観点によれば、無線通信ネットワークにおいて基地局を発見するための、移動局における方法によって達成される。上記方法は、送信サイクルのアクティブ送信インターバルにおける基地局による送信に割り当てられる周波数のセットをスキャンするステップと、周波数のセットは、セットにおける周波数の前記アクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定する所定の不連続送信スキームに関連づけられていることと、スキャンは、送信サイクルに対応するスキャンサイクルの期間に実行されることと、
基地局が送信を行う周波数を判定するステップとを含む。
各スキャンの開始は、不連続送信スキームによって対応する周波数について特定される時点において為され、1つの周波数のスキャンは、アクティブ送信インターバルの長さに対応する所定の長さのタイムレンジ内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジの終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む。
【0009】
上記目的は、本発明の第2の観点によれば、無線通信ネットワークにおける基地局を発見することが可能な移動局によって達成される。移動局は、送信サイクルのアクティブ送信インターバルにおいて基地局による送信に割り当てられる周波数のセットをスキャンし、当該周波数のセットは、当該セットにおける周波数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定する所定の不連続送信スキームに関連付られ、スキャンは、送信サイクルに対応するスキャンサイクルの期間に実行され、
基地局が送信を行う周波数を判定するように構成される少なくとも1つの無線通信ユニットを備える。
各スキャンの開始は、不連続送信スキームによって対応する周波数について特定される時点において為され、1つの周波数のスキャンは、アクティブ送信インターバルの長さに対応する所定の長さのタイムレンジ内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジの終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む。
【0010】
ここで、無線通信ユニットは、スキャンを実行し、及び、周波数を判定するためのスキャン制御ユニットを備えてもよい。
【0011】
上記目的は、本発明の第3の観点によれば、移動局に無線通信ネットワークにおける基地局を発見させるコンピュータプログラムプロダクトによって達成され、
当該コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードは、移動局において実行される場合に、移動局に、
送信サイクルのアクティブ送信インターバルにおいて基地局による送信に割り当てられる周波数のセットをスキャンさせ、周波数のセットは、当該セットにおける周波数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定する所定の不連続送信スキームに関連づけられ、スキャンは、送信サイクルに対応するスキャンサイクルの期間に実行され、
基地局が送信を行う周波数を判定させる。
各スキャンの開始は、対応する周波数について不連続送信スキームによって特定される時点において為され、1つの周波数のスキャンは、アクティブ送信インターバルの長さに対応する所定の長さのタイムレンジ内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジの終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む。
【0012】
ここで、スキャンの開始は、移動局がスキャンすることを望むある周波数のアクティブ送信インターバルが送信されるべき時まで移動局が待つことを含むことができることが認識されるべきである。スキャンの開始は、現時点において現在送信されつつある、又は、現時点に関して次に送信されるべき周波数を移動局がスキャンすることも含むことができる。
【0013】
本発明の1つの変形例において、不連続送信スキームによって特定される開始時間は、対応する周波数に依存する。
【0014】
本発明の1つの変形例によれば、方法は、移動局によって用いられるローカルタイミングと無線通信ネットワークにおいて用いられるネットワークタイミングとの対応の度合いを推定するステップをさらに含み、当該対応の度合いが充分であると認められる場合、スキャンするステップが実行される。
【0015】
本発明の同じ変形例によれば、移動局の無線通信ユニットは、移動局によって用いられるローカルタイミングと無線通信ネットワークにおいて用いられるネットワークタイミングとの対応の度合いを推定し、当該対応の度合いが充分であると認められる場合、スキャンを実行するようにさらに構成されてもよい。対応の度合いの推定は、無線通信ユニットのタイミング対応判定モジュールによって実行されてもよい。
【0016】
本発明の同じ変形例によれば、コンピュータプログラムプロダクトのコンピュータプログラムコードは、移動局によって用いられるローカルタイミングと無線通信ネットワークにおいて用いられるネットワークタイミングとの対応の度合いを推定し、当該対応の度合いが充分であると認められる場合、スキャンを実行するようにさらに構成されてもよい。
【0017】
ここで、移動局のタイミングがネットワークのタイミングとはアクティブ送信インターバルの長さの半分又はより小さい分だけ異なると推定される場合、対応の度合いは充分であると推定されることが可能である。
【0018】
本発明のさらなる変形例によれば、方法は、対応の度合いが不充分であると認められる場合、ローカルタイミングとネットワークタイミングとの間の推定される差に基づいて、移動局のタイミングを調節するステップをさらに含む。
【0019】
この変形例によれば、移動局の無線通信ユニットは、対応の度合いが不充分であると認められる場合、ローカルタイミングとネットワークタイミングとの間の推定される差に基づいて、移動局の前記タイミングを調節するようにさらに構成されてもよい。これは、無線通信ユニットのタイミング対応判定モジュールによって実行されてもよい。
【0020】
同じ変形例によれば、コンピュータプログラムプロダクトのコンピュータプログラムコードは、対応の度合いが不充分であると認められる場合、ローカルタイミングとネットワークタイミングとの間の推定される差に基づいて、移動局のタイミングを調節するようにさらに構成されてもよい。
【0021】
ここで、スキャンは、ローカルタイミングが調整された後に実行されてもよい。
【0022】
本発明のさらに別の変形例によれば、方法は、信号が受信されるまで、又は、送信サイクルに対応するスキャンタイムアウト時間に到達するまで、セットにおける1つの周波数のプレスキャンを実行し、当該1つの周波数上で信号が受信される場合、セットの周波数の全てについてスキャンを実行するさらなるステップを含む。
【0023】
この変形例によれば、移動局の無線通信ユニットは、信号が受信されるまで、又は、送信サイクルに対応するスキャンタイムアウト時間に到達するまで、セットにおける1つの周波数のプレスキャンを実行し、当該1つの周波数上で信号が受信される場合、セットの周波数の全てについてスキャンを実行するようにさらに構成されてもよい。ここで、プレスキャンは、プレスキャン制御モジュールによって実行されてもよい。
【0024】
同じ変形例によれば、コンピュータプログラムプロダクトのコンピュータプログラムコードは、信号が受信されるまで、又は、送信サイクルに対応するスキャンタイムアウト時間に到達するまで、セットにおける1つの周波数のプレスキャンを実行し、当該1つの周波数上で信号が受信される場合、セットの周波数の全てについてスキャンを実行するように構成されてもよい。
【0025】
スキャンタイムアウト時間に到達する場合、プレスキャンの実行は、セットにおける別の周波数について繰り返されることができる。
【0026】
周波数送信スキームは、不連続受信モードにある移動局によって用いられる周波数受信スキームに対応してもよい。
【0027】
本発明の別の目的は、周囲のネットワークが無音モードにおいて動作している場合、基地局が送信を行う無線周波数の存在を移動局がより簡単に識別することを可能にすることである。
【0028】
これは、本発明の第4の観点によれば、基地局から、当該基地局によって処理される少なくとも1つのセルに関して信号を送信するための方法によって解決される。この方法は、少なくとも1つの周波数上で信号を送信するステップを含み、開始時間を有し、他の周波数についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクルの一部であるアクティブ送信インターバルにおいて、ある周波数上での送信が為される。少なくとも1つの周波数は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数のセットに含まれ、当該不連続送信スキームは、セットの周波数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定し、少なくとも1つの周波数上の送信の開始時間は、セットの他の周波数の開始時間に対して、当該周波数について不連続送信スキームによって定義される関係を有する。
【0029】
これは、本発明の第5の観点によれば、少なくとも1つの無線通信ユニットを備える基地局によっても達成される。無線通信ユニットは、少なくとも1つの周波数上で信号を送信するように構成され、開始時間を有し、他の周波数についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクルの一部であるアクティブ送信インターバルにおいて、ある周波数上での送信が為される。少なくとも1つの周波数は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数のセットに含まれ、当該不連続送信スキームは、セットの周波数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定し、少なくとも1つの周波数上の送信の開始時間は、セットの他の周波数の開始時間に対して、当該周波数について不連続送信スキームによって定義される関係を有する。
【0030】
送信は、有利には、無線通信ユニットの送信制御モジュールを用いて提供されてもよい。
【0031】
これも、本発明の第6の観点によれば、少なくとも1つのセルを処理する基地局に信号を送信させるコンピュータプログラムプロダクトによって達成される。コンピュータプログラムプロダクトは、基地局において実行される場合に、基地局に、少なくとも1つの周波数上で信号を送信させ、開始時間を有し、他の周波数についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクルの一部であるアクティブ送信インターバルにおいて、ある周波数上での送信が為される、コンピュータプログラムコードを含む。少なくとも1つの周波数は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数のセットに含まれ、当該不連続送信スキームは、セットの周波数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定し、少なくとも1つの周波数上の送信の開始時間は、セットの他の周波数の開始時間に対して、当該周波数について不連続送信スキームによって定義される関係を有する。
【0032】
本発明の1つの変形例によれば、方法は、ネットワークのセルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する移動局が存在しない場合、エネルギー節約モードに入るさらなるステップを含んでもよく、アクティブ送信インターバルにおける送信は、当該エネルギー節約モードにおいて為される。
【0033】
この変形例によれば、基地局の無線通信ユニットは、ネットワークのセルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する移動局が存在しない場合、エネルギー節約モードに入るようにさらに構成されてもよく、この場合、アクティブ送信インターバルにおける送信は、当該エネルギー節約モードにおいて為される。
【0034】
この変形例によれば、コンピュータプログラムのコンピュータプログラムコードは、ネットワークのセルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する移動局が存在しない場合、エネルギー節約モードに入るようにさらに構成されてもよく、この場合、アクティブ送信インターバルにおける送信は、当該エネルギー節約モードにおいて為される。
【0035】
本発明の別の変形例によれば、方法は、セルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する少なくとも1つの移動局が存在する場合、エネルギー節約モードから出るさらなるステップを含んでもよい。
【0036】
この変形例によれば、基地局の無線通信ユニットは、セルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する少なくとも1つの移動局が存在する場合、エネルギー節約モードから出るようにさらに構成されてもよい。
【0037】
エネルギー節約モードから離れるべきか又はエネルギー節約モードに入るべきかの判定は、無線通信ユニットのエネルギー節約判定モジュールによって実行されてもよい。
【0038】
この変形例によれば、コンピュータプログラムのコンピュータプログラムコードは、セルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する少なくとも1つの移動局が存在する場合、エネルギー節約モードから出るようにさらに構成されてもよい。
【0039】
本発明は多くの利点を有する。本発明は、基地局が不連続送信スキームにおいて送信を行っている場合に、移動局において高速セルサーチが実行されることを可能にする。この速度は、不連続送信スキームにおいて特定される周波数全てを移動局が受信できない場合でも達成される。さらに、これは、移動局が基地局の送信と時間的に正確に調節される必要無しに、又は、基地局に通常動作を再開させることを要求すること無しに為されることができる。従って、移動局と基地局との間にはタイミング差が存在することがある。このように、エネルギーを節約し、及び基地局の平均修理時間(mean time between repair)を低減することも可能となる。
【0040】
「含む/備える」という用語は、本明細書において用いられる場合、述べられる特徴、整数、ステップ又は構成要素の存在を特定するために用いられるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、構成要素又はこれらの組み合わせの存在又は付加を排除するものではないことが強調されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本発明は、添付の図面に関連して、より詳細に記載されるであろう。
【0042】
【図1】複数のキャリア上で信号を送信する複数の基地局と、これらのキャリアのレンジ内にある移動局とを含む無線通信ネットワークを概略的に示す。
【図2】無線通信ネットワークについて提供される不連続送信スキームに従った周波数のセットを含む送信サイクルのタイミングを概略的に示す。
【図3】1つの基地局の単純化された概略ブロック図を示す。
【図4】図3の基地局において実行される方法において実行される複数の方法ステップのフローチャートを示す。
【図5】不連続送信スキームのセットにおける幾つかの周波数のタイミングを、移動局によるセットの全ての周波数のスキャンと共に概略的に示す。
【図6】移動局の単純化された概略ブロック図を示す。
【図7】移動局によって実行される本発明の一実施形態に係る、無線周波数を発見するための方法における複数の方法ステップを示す。
【図8】本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムプロダクトを、本発明の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されるCD ROMディスクの形で概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下の記載において、限定ではなく説明の目的で、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技法等といった具体的な詳細が、本発明の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細から逸脱する他の実施形態において実施をされ得ることは当業者には明らかであろう。他の例において、周知の装置、回路、及び方法の詳細な記載は、本発明の記載を不必要な詳細で不明瞭にしないように省略される。
【0044】
今日のセルラシステムは、移動局が接続することが可能なセルを処理する基地局を提供するために、アクセスネットワークのような無線通信ネットワークをしばしば採用する。こうしたネットワークにおいて、セル又は基地局が送信していない、即ち、セル又は基地局が無音である、より長い時間をセル又は基地局が有することも最近では興味深い。
【0045】
この無音(silence)は、例えば、データトラフィックを要求する移動局が存在しない場合に維持されてもよく、当該データトラフィックは、メッセージング、マルチメディアセッション、並びに音声及びビデオセッションを含んでもよい。無音は、エネルギーを節約するために維持されてもよい。無音が興味深くなり得る別の理由は、修理の必要無しに無線回路をより長い時間用いることができるためである。従って、平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)を増加させ得る。ここで議論される無音の時間は、概して、送信について用いられる無線フレームよりも長く、即ち、通常の無線送信のフォーマットよりも長い。
【0046】
しかしながら、しばしばユーザ機器(UE)と示される移動局がこれらのセル又は基地局を実際に発見することが可能であるように、送信が為される方法において何らかのロジックがなければならない。
【0047】
このため、基地局がかなり長い期間についてオフにされ、且つ、より短い時間についてオンにされる無音モード又は低アクティビティモードのニーズがある。これは、通常の同期信号及びブロードキャストチャネルが提供されるアクティブ送信期間においては基地局がセルについて送信を行い得ることを意味する。アクティブ送信期間の後には、送信信号が存在しないアイドル期間が続く。
【0048】
それ故に、このタイプの無音モードは、アクティブな移動端末が存在しない又は非常に少ない場合、基地局に近接するアクティブな端末がアイドルセル(idle cell)を発見するために必要な信号の断続的な送信を除き、基地局がセルにおいてダウンリンク送信を実行することを控えるべきであることを要し得る。これは、マクロセルがマイクロセルに重複する(overlay)場合に特に興味深い。低負荷の場合、アイドル端末(idle terminals)はマクロセルにとどまる(camp on)ことができるため、その同期シンボルを用いてアイドル端末をネットワークと同期させることができる。
【0049】
無線通信ネットワークは、どのセルにアクティブ端末(active terminals)が接続されているのかを把握しているため、「空の(empty)」又は非常に低負荷のセルを識別することは容易である。端末がアイドルセルによってカバーされるエリアに移動すると、基地局は起動され(wake up)、信号の通常の送信及び受信を再開する必要がある。基地局が通常の動作を再開すべきかを判定するために、端末がアイドルセル内へ移動しているかを検出することが必要となり得る。そのような端末は、セルを発見するために、同期信号、リファレンス信号、及びブロードキャストチャネルのような、ある信号を求める。それ故に、低アクティビティモードにあるにも関わらず、移動性(mobility)のために必要な信号が断続的に送信される。潜在的なエネルギー削減は、ここではTa/(Tp+Ta)におおよそ比例し、ここでTaはアクティブ期間の持続時間であり、Tpはアイドル期間の持続時間である。
【0050】
Taの値は、移動局が充分に高い成功の確率で同期信号を発見することができるだけでなく、セルについて信号測定を実行できるように充分に大きくなるように選択されるべきである。これに必要とされる時間は、端末における信号対雑音比に依存する。ただし、Taが100msから1sのオーダーにある場合、アイドルセルを発見することができない確率は充分に低くなることを期待することができる。
【0051】
Tpの値は、エネルギー消費における有意な削減が可能となるように充分に大きいべきである。同時に、あまりに大きいTpは、端末がアイドルセルを発見しないかもしれないことを意味する。Tpの典型的な値は、1〜10sのオーダーにあってもよい。
【0052】
長いDTXをマクロセルについても可能にするために、移動局が低アクティビティモードのセル内で移動性測定(mobility measurements)及び初期セルサーチを実行できることを確保することが必要となり得る。初期セルサーチは、ここでは、移動局のオリジナルのセルサーチ手続きを拡張することによって実行され得る。ここでは、第1の通常のセルサーチが実行され、この場合、移動局は通常動作モードのセルを検出することができるにすぎない。この手順が失敗した場合、移動局は、低アクティビティモードのセルを発見するために拡張されたセルサーチを実行し得る。基地局は断続的な通信を実行しているだけなので、移動局は、これらの周波数を検出するために、各周波数候補(candidate frequency)をより長く測定する必要があるであろう。
【0053】
この拡張されたセルサーチは、幾つかの場合において、通常のセルサーチと比較して非常に長いセルサーチになり得る。
【0054】
このシナリオにおいて、移動局が基地局の位置を特定する(locate)ことができるように単純化するために、本発明の実施形態は、基地局によって採用され得る不連続送信スキームを提案する。このスキームについての知識があれば、基地局が長時間無音であっても、移動局は、比較的速く基地局の位置を特定することができる。
【0055】
それ故に、そのようなセルサーチを速くするために導入され得る1つの手段は、セルが送信する送信シーケンスを提供することである。このシーケンスは、移動局が当該シーケンスを把握している場合、セルを識別する課題を単純化する。
【0056】
そのような状況は、図1及び図2によって概略的に開示される。
【0057】
図1は、無線ネットワークの一部にある複数の基地局12、14、及び16を概略的に示す。この部分は、ここでは、アクセスネットワーク又は無線通信ネットワークNである。ここでは、基準基地局BS0 12と、第1のさらなる基地局BS1 14と、第2のさらなる基地局BS2 16とが存在する。さらに、各基地局は、ある無線周波数の少なくとも1つのキャリア上でデータを送信し、ここで当該データは同期データ及びブロードキャストデータであってもよい。基地局は1つよりも多いセルをカバーしてもよく、それ故に、基地局は1つよりも多いキャリア上で送信してもよい。この場合、そのようなキャリアの各々は異なるセルに割り当てられてもよい。しかしながら、本発明の実施形態の記載を単純化するために、この例における各基地局は1つのセルのみをカバーし、それ故に、1つの周波数の1つのキャリア上でデータを送信する。基地局は、このようにキャリア上で送信を行っている。これらの送信信号は、不連続送信(DTX)スキームにさらに同期される。基地局は、このように自身の送信信号を不連続送信スキームと同期させる。
【0058】
基準基地局12は、ここで、基準周波数fを有する基準キャリアC0で送信を行う一方、第1のさらなる基地局14は、第1のさらなる周波数fで第1のさらなるキャリアC1上で送信を行う。第2の付加的な基地局16は、第3のさらなる周波数fで第3のさらなるキャリアC3上で送信を行う。これらのキャリアは全て、上述した不連続送信スキームに従って送信される。これは、後に記載されるであろう。ただし、このスキームに従うことが可能であるように、基地局は全てネットワーククロックN_CL18に接続される。
【0059】
移動局10は、ここではこれらの基地局のレンジ内にあり、あるキャリアの周波数にチューニングされる場合、当該キャリア上のデータを受信することが可能であろう。
【0060】
図2を参照しつつ、どのように不連続送信スキームが提供され得るかが記載されるであろう。図2は、不連続送信スキームに従った周波数のグループを含む送信サイクルのタイミングを概略的に示す。
【0061】
上述したように、基地局は、基地局がデータをより低頻度で送信するエネルギー節約モードに入ってもよい。即ち、基地局は、長期間無音であってもよい。これは、基地局がエネルギー節約モードに入るために為されてもよい。移動局10のような移動局がこれらの低頻度の送信信号を検出することを可能とするために、これらの送信信号は図2における例示の不連続送信スキームに従って送信される。それ故に、これらは、長いDTXモード又は低アクティビティモードで送信しており、そのモードには、基地局の近隣に基地局の支援を要求する移動局が存在しない場合に入り得る。
【0062】
このDTXモードにおいて送信が構造化され得る手法は、図2に概略的に示される。ここでは、4つのキャリアの周波数f、f、f、及びfが示される。これらの周波数は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数のセットにおける周波数である。これらの周波数のうち、1つは基準周波数fであり、他の2つは、第1及び第2のさらなる基地局14及び16の第1及び第3のさらなる周波数f及びfである。このスキームにおいて、また別の基地局に関連付けられた第2のさらなる周波数fもある。これらの周波数は、不連続送信スキームに従って逐次的な送信サイクルTCにおいて送信される。ここでは、例示の時間の0秒から1秒までの間に伸びる第1の送信サイクルと、1秒から2秒までの第2の送信サイクルと、2秒から3秒までの第3の送信サイクルとがある。一例として、各サイクルは、このように1秒の長さであってもよい。前述のように、ここでは、送信サイクルは、通常のネットワーク送信において、及び、特に通常のブロードキャストチャネル送信において用いられる通常のフレーム長よりもかなり長い。
【0063】
不連続送信スキームは、ここでは、キャリア群についての送信シーケンスを特定する。これは、種々の無線周波数における送信信号がある順序で互いに続くことを意味する。この順序は、標準において特定されていてもよい。さらに、ある周波数上の送信は、送信サイクルTCの限られたアクティブ送信インターバル(active transmission interval)TIにおいて実行される。このインターバルTIは、異なる周波数全てについて等しいサイズであってもよい。ただし、これは要件ではないことが認識されるべきである。アクティブ送信インターバルTIは、このように互いに異なっていてもよい。ある周波数の各アクティブ送信インターバルの後には、無音インターバルSIが続き、これら2つのインターバルは合わせて送信サイクルTCと同じ長さを有する。ある周波数についての1つのアクティブ送信インターバルTI及び1つの無音インターバルSIは、このように1つの送信サイクルの長さである。図2から分かるように、さらに、アクティブ送信インターバルの始まりは、先行するアクティブ送信インターバルの終わりの直後に続く必要はない。このように複数のアクティブ送信インターバルの間には無音が存在し得る。異なる周波数のアクティブ送信インターバルが、互いに直後に提供されること、又は、それらが互いに重なり合うことも可能である。
【0064】
図2からさらに分かるように、複数の周波数上の送信信号は時間的にずらして配置される(staggered)。不連続送信スキームに従った周波数のシーケンスは、ここでは、基準周波数fで始まり、第1のさらなる周波数fが続くものとして例示される。次いで、第2のさらなる周波数f、最後に第3のさらなる周波数fがある。
【0065】
本発明の実施形態によれば、スキームにおいて現れる周波数のシーケンス又は順序のみが知られているわけではない。複数のアクティブ送信インターバルの間の時間的な関係も知られている。ここでは、基準周波数fが送信されるアクティブ送信インターバルの開始時間と、第1のさらなる周波数fのアクティブ送信インターバルの開始時間との間には、第1の時間差(time difference)Δの形で第1の関係がある。基準周波数fのアクティブ送信インターバルの開始時間と、第2のさらなる周波数fのアクティブ送信インターバルの開始時間との間には、第2の差Δの形で第2の関係がある。最後に、基準周波数fのアクティブ送信インターバルの開始時間と、第3のさらなる周波数fのアクティブ送信インターバルの開始時間との間には、第3の差Δの形で第3の関係がある。それ故に、各周波数における送信の開始時間は、不連続送信スキームによって定義される時間に提供される。このように、送信スキームは、複数のアクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係を特定し得る。本発明の幾つかの変形例において、ある周波数における送信の時間は、実際の周波数に依存することができる。これは、時間差の長さが、周波数に、又は、2つの周波数、即ち、基準周波数とさらなる周波数との間の差に実際に対応し得ることを意味する。従って、これはキャリア周波数の関数となり得る。ここでは、時間差は、互いに200kHzずつ隔てられた周波数について提供されることができる。このように、移動局のような他のエンティティは、単に送信に用いられる周波数を知っていることによって、及び、おそらくどの周波数が基準周波数であるかを知っていることによって、時間差を知ることが可能となる。
【0066】
ここで、本発明は、決してこのように基準周波数を用いることに限定されるものではなく、必要な情報を提供する任意の他の方法を用いることができることが知られるべきである。また、不連続送信スキームに従って、より多数又はより少数の周波数が用いられてもよいことが知られるべきである。
【0067】
このようにして既知の送信スキームが提供され、そのスキームにおいて、基地局は、ネットワーククロックの助けを借りて、いつ送信を行うべきかを追跡する。
【0068】
図3は、本発明の1つの変形例に係る第1のさらなる基地局14の概略ブロック図を概略的に示す。このタイプのネットワークにおいてeNBとしばしば示される基地局は、ネットワーククロック18といった、アクセスネットワークNにおける他の装置との通信を可能とし、且つ、種々の通信処理サーバ及び他の基地局といった、当該ネットワークの他の部分における装置と通信可能とするためのネットワークインタフェースユニットNI_U23を備える。基地局14には、移動局と通信するために、無線通信ユニットBS_RCU22も設けられる。このため、無線通信ユニット22は、アンテナ20に接続される。無線通信ユニット22は、ここでは、本発明の一実施形態に係る方法を実行するために用いられる複数のモジュールを備える。無線通信ユニット22は、ここでは、キャリア変調モジュール24と、エネルギー節約判定モジュールESD_M26と、送信制御モジュールTC_M28とを備える。
【0069】
上述された図1、図2、図3及び図4を参照しつつ、不連続送信スキームにおいて送信を行うことを可能とするための第1のさらなる基地局14の動作がここで記載されるであろう。図4は、第1のさらなる基地局において実行される複数の方法ステップのフローチャートを示す。
【0070】
第1のさらなる基地局14は、上述したDTXスキームに従って送信を行うべきである場合、DTXモードに入るべきかを追跡し得る。これは、ステップ30において、この第1のさらなる基地局14の基地局アクティビティステータスBS ASをチェックすることによって為され得る。このようなアクティビティステータスASは、エネルギー節約判定ユニット23によって、アンテナ20を介して提供されるべき任意の通信に関するクエリがアンテナ20自体又はネットワークインタフェースユニット23のいずれかを介して受信されたかを調査することにより、チェックされてもよい。これらのクエリは、概して、これらの2つのインタフェースのいずれかを介して受信される、移動局に関連する通信についての要求である。
【0071】
従って、基地局によって提供されるセルを介したデータトラフィックを要求する移動局があるか否かによってエネルギー節約モードに入る。このようなクエリは、別の基地局に関するハンドオーバ、又は、移動局への呼のセットアップ若しくは移動局からの呼のセットアップに関係し得る。このようにして、エネルギー節約判定モジュール26は、移動局MSがデータの送信(tx)又は受信(rx)を必要とするかを判定する。ステップ32において、少なくとも1つの移動局が通信を必要とする場合、ステップ34において、基地局14はノーマルモードNMに入る。一方、通信することが必要な移動局が存在しない場合、ステップ44において、基地局14は、DTXモードが適用される少なくとも1つのセルに関してエネルギー節約モードESMに入る。エネルギー節約判定モジュール26は、送信制御モジュール28に、どのモードが用いられるべきかについて通知する。ノーマルモードにおいて、送信制御モジュール28は、キャリア変調モジュール24を制御して、ステップ36において通常の送信を実行するために普通に動作させる。即ち、例えば、キャリアC1上でデータを継続的に送信させる。このノーマルモードにある場合、ステップ38において、エネルギー節約判定モジュール26は、基地局アクティビティステータスを絶えずチェックし、ステップ40において、移動局がデータを受信し及び/又は送信する必要がある限り、ステップ36において通常の送信が為される。しかしながら、ステップ40において、通信する必要がある移動局が存在しない場合、ステップ42においてノーマルモードを離れ、ステップ44においてエネルギー節約モードに入る。
【0072】
エネルギー節約モードにおいて、ステップ46では、送信制御モジュール28は、キャリア変調モジュール24を制御して、第1のさらなる周波数fで、DTXスキームによって送信サイクルTC内の当該周波数に割り当てられたアクティブ送信インターバルTIにおいて、データを送信させる。この送信は、この周波数について不連続送信スキームによって定義された開始時間を有する。それ故に、開始時間は、不連続送信スキームによって定義されるセットの他の周波数の開始時間と関係を有する。データはこのように送信され、ここでは第1のキャリアC1上へ変調される。このデータは、同期データを含む。セル識別データといった他のデータが送信されることも可能である。次いで、送信制御モジュール28は、無音期間SIの間、第1のさらなる基地局14を無音に維持し、その終了後、DTXスキームに従って送信が再度為される。このような動作は、基地局がこのエネルギー節約モードにある限り継続される。この間ずっと、ステップ48において、エネルギー節約判定モジュール26は、任意の移動局が通信することを必要としているかをチェックし続け、ステップ50において、通信することを必要とする移動局が存在しない場合、エネルギー節約モードにおける動作が継続される。一方、ステップ50において、任意の移動局が通信を必要とする場合、ステップ52においてエネルギー節約モードを離れ、ステップ34においてノーマルモードに入る。
【0073】
このようにして、基地局は、エネルギーが必要とされない場合はエネルギーを節約する一方でそれと同時に、移動局が送信スキームの知識を有する場合は移動局が基地局に到達可能であることを確保することができる。
【0074】
図5、図6及び図7を参照しつつ、上記の原理に従って動作する基地局と連絡を取る必要があり得る例示の移動局10が、ここで記載されるであろう。図5は、不連続送信スキームに従った送信サイクルTCのタイミングと、移動局による当該スキームの周波数のスキャンとを概略的に示す。図6は、移動局の簡略化された概略ブロック図を示し、図7は、本発明の一実施形態に係る無線周波数を発見する方法における複数の方法ステップを示す。
【0075】
図5の上部において、図2に開示されるものと同じ送信シーケンスが、1つの重要な例外と共に示される。第2のさらなる周波数f上には信号が存在しない。これは、本発明の幾つかの実施形態には重要である。
【0076】
伝統的に、セルサーチ手続きにおいてセルをサーチする移動局は、信号が受信されるまでできる限り長く、ある無線周波数をリッスンする。しかしながら、第2のさらなる周波数fのような、移動局が受信できない周波数が存在する場合、これは、信号が存在しないと移動局が最終的に決定するまで、移動局が非常に長い時間リッスンするであろうことを意味し得る。これは、基地局が無音モードにおいて動作している場合、より深刻な遅延をもたらし得る。
【0077】
しかしながら、移動局が送信シーケンスに気付いている場合において、信号が受信されないとき、移動局は、そのスキームの次の周波数に続行してよい。これは、本発明の少なくとも幾つかの実施形態に当てはまる。
【0078】
図5の下部から分かるように、移動局のタイミングは、無線通信ネットワークのタイミングと同期していないことがある。これは、移動局が長い時間オフにされていた場合に当てはまり得る。その結果、移動局は、送信サイクルTCの始まり及び終わりがどこであるのかを知らないことがあり得る。従って、移動局は同期していないことがあり得る。この図から分かるように、移動局のタイミングとネットワークのタイミングとの間には差ΔMSが存在する。
【0079】
図5の下部において、移動局が送信サイクルTCの周波数をスキャンするスキャンサイクルSCを移動局がどのように有するかも示される。スキャンサイクルの各周波数は、タイムレンジTRにおいてスキャンされる。このタイムレンジは、ここでは、送信サイクルの対応する送信のアクティブ送信インターバルよりも長くなるように示される。スキャンサイクルは、送信サイクルに対応する。即ち、スキャンサイクルは、アクティブ送信インターバルに対応するタイムレンジにおいて、同じ周波数を同じ順序で含む。時間インターバル間の時間差も、アクティブ送信インターバル間の時間差と同じであってもよい。スキャンサイクルSCは、概して、長さにおいて送信サイクルと等しいが、未知の差ΔMS分ずれている。
【0080】
図6は、移動局10の概略ブロック図を示す。移動局10は、無線通信ユニットMS_RCU56に接続される、ローカルクロックであるクロックMS_CL57を備え、当該無線通信ユニット56は、アンテナ54に接続される。無線通信ユニット56において、タイミング対応判定モジュールTCD_M62と、プレスキャン制御モジュールPSCC_M64と、スキャン制御モジュールSCC_M60と、測定モジュールM_M58とがさらに設けられる。
【0081】
動作において、概して、移動局が長時間オフにされていた後にオンにされた後、即ち、移動局のパワーオン時、又は、初めてオンにされた後、ステップ66において、タイミング対応判定モジュール62は、ローカルな移動局クロック57によって提供されるローカルタイミングとネットワークNにおいて用いられ且つネットワーククロックによって提供されるネットワークタイミングとの対応の度合いDOC(degree of correspondence)を推定する。これは複数の方法で為され得る。ローカルクロックのドリフト、即ち、ローカルクロックがネットワーククロックよりもどのくらい早く進み又は遅れるかが既知であってもよい。このドリフトは、次いで、ローカルクロックがネットワークからどのくらいの時間隔絶されていたかと比較されることができる。ドリフト及び経過時間は、タイミング誤差を提供するため用いられてもよい。このドリフトが既知でない場合でも、例えば履歴データに基づいて、推定を行うこともできる。
【0082】
対応の度合いが推定された後、対応の度合い又はタイミング誤差は、次いで、閾値と比較される。概して、閾値は、ネットワークにおいてある周波数上での送信が為されているアクティブ送信インターバルTIとサイズにおいて対応する。この閾値は、アクティブ送信インターバルの長さの半分以下に設定されてもよい。従って、上述したタイミング誤差を閾値と比較することが可能である。ステップ68において、対応の度合いが充分である場合、即ち、上記の例において対応の度合いがアクティブ送信インターバルの長さの半分以下に等しい場合、タイミング対応判定モジュール62は、スキャン制御モジュール60にスキャンが実行されるべきであることを通知する。ステップ68において、対応の度合いが充分でない場合、タイミング対応判定モジュール62は、ローカルクロック57を調整し、次いでスキャン制御モジュール60にスキャンが実行されるべきであることを通知することによって、移動局のローカルタイミングを調整してもよい。この実施形態において、タイミング対応判定モジュール62は、そのようなことはしない。代わりに、タイミング対応判定モジュール62は、プレスキャン制御モジュール64にプレスキャンを実行するように通知する。この場合、ステップ70において、プレスキャン制御モジュール64は、基準周波数fといったある周波数にチューニングし、測定モジュール58に当該周波数上に現れる任意の信号を例えば信号強度測定を実行することによって測定させることによって、プレスキャンを実行する。測定モジュール58は、次いで、信号強度を継続的に測定し、任意の信号が受信されるとすぐに、測定モジュール58によってプレスキャン制御モジュール64はこの事実を通知される。任意の信号が受信されるのは、最悪の場合、完全な送信サイクルがほぼ経過するときであり得る。プレスキャン制御モジュール64は、続けて、スキャン制御モジュール60にフルスキャンが為されるべきであることを通知する。ここでは、スキャンタイムアウト時間(scanning time out period)を適用することが可能である。スキャンタイムアウト時間に到達する場合、周波数のセットにおける別の周波数のプレスキャンが為されるようにする。
【0083】
フルスキャンが為されつつあるときに、スキャン制御モジュール60は、ステップ72において、まずカウンタxをゼロに設定し、次いで、ステップ74において、スキームの第1の、即ち、スキームの順序において最初の周波数を、当該周波数が送信スキームにおいて現れるべき時にスキャンする。このように、スキャン制御モジュール60は、不連続送信スキームに従って送信サイクルTCの周波数fをスキャンする。従って、スキャンの開始は、その周波数についてスキームによって特定される時点において為される。このスキャンは、ここでは、周波数にチューニングし、そこに信号が存在するかを測定モジュール58に測定させることによっても実行され得る。プレスキャンが実行される場合、このプレスキャンにおいて信号が発見された周波数も通常のスキャンの第1の周波数を構成し得る。このようにスキャンされる第1の周波数は、この例においては基準周波数fである。スキャン制御モジュール60は、ここでは、この周波数のアクティブ送信インターバルTIに長さで対応するタイムレンジTR内で周波数をスキャンする。このタイムレンジは、キャリアのアクティブ送信インターバルと同じとすることができるが、より短く又はより長くてもよい。タイムレンジは、有利には、若干長くてもよい。それ故に、タイムレンジは、送信サイクルのアクティブ送信インターバルの長さに対応する所定の長さを有する。ローカルクロックが充分な対応の度合いを有する限り、このタイムレンジは、アクティブ送信インターバルにおいて周波数上で送信される信号が受信され及び測定されることを確保するように設定される。ステップ76において、測定モジュール58によって提供される測定値が周波数上に信号Sが存在することを示す場合、キャリアCはスキャン制御モジュール60によって判定され、次いで、ステップ78において、信号が存在した場合、又は、スキャンタイムST、即ち、スキャンが実行された時間がタイムレンジTRと等しくなり若しくはこれを超える場合、カウンタがインクリメントされる(x=x+1)。
【0084】
タイムレンジTRはアクティブ送信インターバルTIに対応するように設定されるので、信号Sが存在する場合、信号Sはタイムレンジ内で受信されていたはずである。これは、特定の周波数上に信号が存在しない場合、この周波数のスキャンはタイムレンジTRの終わりにおいて終了するであろうことを意味する一方、当該周波数上に信号が存在する場合、当該スキャンは、より早く、例えば信号が検出されたらすぐに終了していたかもしれないことを意味する。タイムレンジTRの終わりまでスキャンを継続することも可能である。その後、ステップ80において、スキャン制御ユニット60は、シーケンスの最後の周波数がスキャンされたかを調査し、スキャンされた場合、ステップ82においてスキャンが終了される。一方、ステップ80において、最後の周波数がスキャンされなかった場合、ステップ74において次の周波数がスキャンされる。次いで、キャリアのスキャン及び判定は、不連続送信スキームの全ての周波数がスキャンされるまで、上述されたように継続される。
【0085】
このように、DTXスキームの種々の周波数を効率的に且つ信号が存在しない場合には信号を待つ必要無しにスキャンすることが可能である。このように、効率的なスキャンは、無線通信ネットワークのタイミングが知られていない場合でも、DTXスキームについて可能となる。
【0086】
ここで、本発明において為され得る多数の変形例が存在することが認識されるべきである。例えば、無線通信ネットワークは、いつアクティブな移動局が移動性測定を実行するのかを制御することが可能である。なぜなら、これは、移動局に付加的なサーチ負荷を課すことなく、長いDTXを可能とするからである。
【0087】
さらに、送信スキームは、移動局によって用いられる不連続受信(DRX:discontinuous reception)と一致するように選択されてもよい。これは、移動局が起動し、この受信スキームに従って隣接セル測定(neighbouring cell measurement)を実行すべきである場合、これらが互いに続けて行われると有益であることを意味する。
【0088】
ここで、プレスキャン及び/又はローカル時間調査(local time investigation)は省略されてもよいことも述べられるべきである。本発明は、これらの手段無しに実行されることができる。
【0089】
本発明は、多くの利点を有する。本発明は、基地局が不連続送信モードにおいて送信を行っている場合に、移動局において実行されるべき高速セルサーチを可能にする。この速度は、不連続送信スキームにおいて特定される周波数全てを移動局が受信できない場合でも達成される。さらに、これは、移動局が基地局の送信と時間的に正確に調節される必要無しに、又は、基地局に通常動作を再開させることを要求すること無しに為されることができる。従って、移動局と基地局との間にはタイミングの差が存在し得る。このように、エネルギーを節約し、基地局の平均故障間隔(mean time between repair)を低減することも可能である。
【0090】
移動局が不連続送信スキームに関する情報を受信し得る方法は幾つかある。移動局は、不連続送信スキームの知識を無線通信ネットワークから受信することもできたはずである。あるいは、不連続送信スキームはネットワークの通信標準の一部であってもよい。また、不連続送信スキームは、SIMカード又は何らかの他のデータキャリアを介して移動局に提供されてもよい。
【0091】
基地局は、当該基地局が処理する(handles)セルに関して、移動局がランダムアクセスを実行していることを当該基地局が検出する場合に、アイドルモードから離れることができる。また、ハンドオーバは移動局にコマンドを送信するネットワークによって制御されるので、ネットワークもハンドオーバ手続きに関連してアイドル状態の基地局(idle base stations)を起動させることができる。移動局に第2のさらなる基地局16へのハンドオーバを実行するように命令する図1における第1のさらなる基地局14は、移動局へのハンドオーバコマンドに加えて、第2のさらなる基地局16にウェイクアップコマンドも送信するであろう。
【0092】
上述された無線通信ユニットの各々は、有利には、無線通信ユニットの機能性を実行するためのコンピュータプログラムコードを含む関連付られたプログラムメモリと共にプロセッサの形で提供されてもよい。そのようなユニットは、例えばASIC回路の形のようなハードウェアの形で提供されてもよいことが認識されるべきである。本発明は、ソフトウェアとして提供されてもよい。これは、移動局又は基地局におけるプロセッサにおいて実行される場合に、当該移動局又は基地局に無線通信ユニットの機能性を実行させるコンピュータプログラムコードとして本発明が提供されてもよいことを意味する。このプログラムコードは、さらに、移動局にロードされる場合に、上述した機能性を実装するであろうCD ROMディスク又はメモリスティックのようなデータキャリア上で提供され得る。そのようなコンピュータプログラムコード86が記憶されるCD ROMディスク84の形の1つのそのようなコンピュータプログラムプロダクトは、図8に概略的に示される。
【0093】
本発明は、最も実用的且つ好適な実施形態と現状考えられる実施形態に関連して記載されているが、本発明は、開示される実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、種々の変更例及び均等物を包含することを意図されることが理解されるべきである。それ故に、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(N)において基地局(12,14,16)を発見するための、移動局(10)における方法であって、
送信サイクル(TC)のアクティブ送信インターバル(TI)における基地局による送信に割り当てられる周波数(f,f,f,f)のセットをスキャンするステップ(74)と、
前記周波数のセットは、前記セットにおける前記周波数の前記アクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係(Δ,Δ,Δ)を特定する所定の不連続送信スキームに関連づけられていることと、
前記スキャンは、前記送信サイクル(TC)に対応するスキャンサイクル(SC)の期間に実行されることと、
前記基地局が送信を行う前記周波数を判定するステップ(76)と、
を含むことを特徴とし、
各スキャンの開始は、対応する周波数について前記不連続送信スキームによって特定される時点において為され、1つの周波数の前記スキャンは、前記アクティブ送信インターバル(TI)の長さに対応する所定の長さのタイムレンジ(TR)内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジの終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む、
方法。
【請求項2】
前記不連続送信スキームによって特定される前記開始時間は、前記対応する周波数に依存する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動局によって用いられるローカルタイミングと前記無線通信ネットワークにおいて用いられるネットワークタイミングとの対応の度合いを推定し(66)、当該対応の度合いが充分であると認められる場合、前記スキャンするステップを実行するステップ、をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記移動局の前記タイミングが前記ネットワークの前記タイミングとは前記アクティブ送信インターバルの長さの半分又はより小さい分だけ異なると推定される場合、前記対応の度合いは充分である推定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対応の度合いが不充分であると認められる場合、前記ローカルタイミングと前記ネットワークタイミングとの間の推定される差に基づいて、前記移動局の前記タイミングを調節するステップ、をさらに含む、請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記スキャンするステップは、前記ローカルタイミングが調節された後に実行される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
信号が受信されるまで、又は、前記送信サイクルに対応するスキャンタイムアウト時間に到達するまで、前記セットにおける1つの周波数のプレスキャンを実行し(70)、当該1つの周波数上で信号が受信される場合、前記セットの前記周波数の全てについて前記スキャンするステップを実行するステップ、
をさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
スキャンタイムアウト時間に到達する場合、前記セットにおける別の周波数の前記プレスキャンを実行するステップを繰り返す、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
周波数送信スキームは、不連続受信モードにある前記移動局によって用いられる周波数受信スキームに対応する、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
無線通信ネットワーク(N)における基地局(12,14,16)を発見することが可能な移動局(10)であって、当該移動局は少なくとも1つの無線通信ユニット(56)を備え、
前記少なくとも1つの無線通信ユニットは、
送信サイクル(TC)のアクティブ送信インターバル(TI)において基地局による送信に割り当てられる周波数(f,f,f,f)のセットをスキャンし、
前記基地局が送信を行う前記周波数を判定する、
ように構成されることを特徴とし、
前記周波数のセットは、前記セットにおける前記周波数の前記アクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係(Δ,Δ,Δ)を特定する所定の不連続送信スキームに関連付られ、
前記スキャンは、前記送信サイクル(TC)に対応するスキャンサイクル(SC)の期間に実行され、
各スキャンの開始は、対応する周波数について前記不連続送信スキームによって特定される時点において為され、1つの周波数の前記スキャンは、前記アクティブ送信インターバル(TI)の長さに対応する所定の長さのタイムレンジ(TR)内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジの終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む、
移動局(10)。
【請求項11】
移動局(10)に無線通信ネットワーク(N)における基地局(12,14,16)を発見させるコンピュータプログラムプロダクト(84)であって、
当該コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータプログラムコード(86)を含み、当該コンピュータプログラムコードは、前記移動局(10)において実行される場合に、前記移動局(10)に、
送信サイクル(TC)のアクティブ送信インターバル(TI)において基地局による送信に割り当てられる周波数(f,f,f,f)のセットをスキャンさせ、
前記基地局が送信を行う前記周波数を判定させる、
ことを特徴とし、
前記周波数のセットは、前記セットにおける前記周波数の前記アクティブ送信インターバルの開始時間の間の関係(Δ,Δ,Δ)を特定する所定の不連続送信スキームに関連づけられ、
前記スキャンは、前記送信サイクル(TC)に対応するスキャンサイクル(SC)の期間に実行され、
各スキャンの開始は、対応する周波数について前記不連続送信スキームによって特定される時点において為され、1つの周波数の前記スキャンは、前記アクティブ送信インターバル(TI)の長さに対応する所定の長さのタイムレンジ(TR)内に信号が検出されない場合、当該タイムレンジの終わりに当該周波数のスキャンを終了することを含む、
コンピュータプログラムプロダクト(84)。
【請求項12】
基地局(14)から、当該基地局によって処理される少なくとも1つのセルに関して信号を送信するための方法であって、
少なくとも1つの周波数(f)上で信号を送信するステップ(46)、を特徴とし、
開始時間を有し、他の周波数についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクル(TC)の一部であるアクティブ送信インターバル(TI)において、ある周波数上での送信が為され、
前記少なくとも1つの周波数(f)は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数(f,f,f,f)のセットに含まれ、当該不連続送信スキームは、前記セットの前記周波数の前記アクティブ送信インターバルの前記開始時間の間の関係(Δ,Δ,Δ)を特定し、
前記少なくとも1つの周波数(f)上の前記送信の前記開始時間は、前記セットの前記他の周波数の前記開始時間に対して、当該周波数について前記不連続送信スキームによって定義される前記関係(Δ)を有する、
方法。
【請求項13】
周波数送信スキームは、不連続受信モードにある前記移動局によって用いられる周波数受信スキームに対応する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ネットワークのセルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する移動局が存在しない場合(32、40)、エネルギー節約モードに入るステップ(44)をさらに含み、前記アクティブ送信インターバルにおける前記送信は、前記エネルギー節約モードにおいて為される、請求項12又は請求項13に記載の方法。
【請求項15】
セルに関して、当該セルを介したデータトラフィックを要求する少なくとも1つの移動局が存在する場合(32、40)、エネルギー節約モードから出るステップ(52)、をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つの無線通信ユニット(22)を備える基地局(14)であって、
当該無線通信ユニットは、
少なくとも1つの周波数(f)上で信号を送信するように構成されることと、
開始時間を有し、他の周波数についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクル(TC)の一部であるアクティブ送信インターバル(TI)において、ある周波数上での送信が為されることと、
を特徴とし、
前記少なくとも1つの周波数(f)は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数(f,f,f,f)のセットに含まれ、当該不連続送信スキームは、前記セットの前記周波数の前記アクティブ送信インターバルの前記開始時間の間の関係(Δ,Δ,Δ)を特定し、
前記少なくとも1つの周波数(f)上の前記送信の前記開始時間は、前記セットの他の周波数の前記開始時間に対して、当該周波数について前記不連続送信スキームによって定義される前記関係(Δ)を有する、
基地局(14)。
【請求項17】
少なくとも1つのセルを処理する基地局(14)に信号を送信させるコンピュータプログラムプロダクト(84)であって、
前記基地局において実行される場合に、前記基地局に、
少なくとも1つの周波数(f)上で信号を送信させ、
開始時間を有し、他の周波数についての他のアクティブ送信インターバルを含む送信サイクル(TC)の一部であるアクティブ送信インターバル(TI)において、ある周波数上での送信が為される、
コンピュータプログラムコード(86)によって特徴付られ、
前記少なくとも1つの周波数(f)は、所定の不連続送信スキームにおいて現れる周波数(f,f,f,f)のセットに含まれ、当該不連続送信スキームは、前記セットの前記周波数の前記アクティブ送信インターバルの前記開始時間の間の関係(Δ,Δ,Δ)を特定し、
前記少なくとも1つの周波数(f)上の前記送信の前記開始時間は、前記セットの他の周波数の前記開始時間に対して、当該周波数について前記不連続送信スキームによって定義される前記関係(Δ)を有する、
コンピュータプログラムプロダクト(84)。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−520920(P2013−520920A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554960(P2012−554960)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【国際出願番号】PCT/SE2010/050212
【国際公開番号】WO2011/105939
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】