説明

中空コンクリート杭の継手部の除去装置

【課題】中空コンクリート杭を効率的に破壊して、安全に継手部を除去する。
【解決手段】除去装置20は、中空コンクリート杭23の中空部24内に挿入できる装置本体1の水平軸3、3に破砕腕5を揺動自在に取り付けて構成する。破砕腕5は破砕腕中心部10に下腕6及び上腕12が所定角度で連設された「く」字状に形成される。破砕腕5の下腕6の先端に、下腕6の下腕先端部8の延長方向に破砕刃11を突設し、上腕12の先端部に端板当接部16を形成する。破砕刃11が中空コンクリート杭23の内壁25に当接した状態で、「端板当接部16が中空コンクリート杭23の上端板27の上面に当接し」かつ「上腕12が上端板27の内周27bに当接しない」ように、破砕腕5を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、既に、埋設された中空コンクリート杭を破砕して除去する際に、継手部を除去する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既設の建物を解体して、その場所に新しい建物を施工する際に、地中に打ち込まれた中空コンクリート杭が施工の障害となる場合には、これを撤去する必要があった。また、回転埋設工法により中空コンクリート杭を埋設した場合に、中空コンクリート杭がねじれ破壊を生じるなどの施工不良を生じた場合、これを取り除く必要があった。このような場合に、従来様々な装置や方法が提案されていた(特許文献2、3)。出願人は、これらを改良して、小型化できかつ中空コンクリート杭の杭径や肉厚に左右されない適用範囲の広い除去方法及び除去装置を提案している(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−328569公報
【特許文献2】特許第2863487号公報
【特許文献3】特開平9−203039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の技術では、下腕に対して90度に近い角度で破砕刃を突設しており、破砕刃に負担が掛かり、これに耐えるため、下腕の構造や破砕刃の構造・材料の選択などに制限をうける問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
然るにこの発明は、破砕腕の下腕の先端部の延長方向に破砕刃を形成し、かつ上腕の端板当接部のみが中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し、上端板の内周に当接しないように構成したので、前記問題点を解決した。
【0005】
即ちこの発明は、以下のように構成したことを特徴とする中空コンクリート杭の継手部の除去装置である。
(1) 前記中空コンクリート杭の中空部内に挿入できる装置本体の外面に放射状に水平軸を設ける。
(2) 装置本体の水平軸に、破砕腕の破砕腕中心部を揺動自在に取り付ける。
(3) 破砕腕は、破砕腕中心部に下腕と上腕とが所定角度で連設して形成する。
(4) 破砕腕の下腕の先端に、下腕の先端部の延長方向に破砕刃を形成する。
(5) 前記上腕の先端部に端板当接部を形成し、前記破砕刃が破砕予定の中空コンクリート杭の内壁に当接した状態で、「前記端板当接部が破砕予定の中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し」かつ「前記上腕が前記上端板の内周に当接しない」ように、前記破砕腕を形成する。
【0006】
また、前記において、破砕刃は、中空コンクリート杭の内壁に、下方に向けて斜めに当接するように形成したことを特徴とする中空コンクリート杭の継手部の除去装置である。また、破砕刃が破砕予定の中空コンクリート杭を破砕して、該中空コンクリート杭の外周壁側に至った状態で、「端板当接部が破砕予定の中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し又は上方に位置する」ように、破砕腕を形成したことを特徴とする中空コンクリート杭の継手部の除去装置である。
【0007】
また、前記において、以下のように形成したことを特徴とする中空コンクリート杭の継手部の除去装置である。
(1) 上腕は、破砕腕中心部に連結した上腕基部と、端板当接部を有する上腕先端部とからなり、該上腕先端部は、前記上腕基部に対して、前記下腕に近づくように屈折して形成した。
(2) 下腕は、破砕腕中心部に連結した下腕基部と、破砕刃を有する下腕先端部とからなり、該下腕先端部は、前記下腕基部に対して、前記上腕に近づくように屈折して形成した。
【0008】
また、前記において、破砕刃が、中空コンクリート杭の外周壁に至った以降に、破砕腕の回動を保持するロック機構を設けた中空コンクリート杭の継手部の除去装置である。
【発明の効果】
【0009】
破砕刃を有する下腕と上腕を所定角度で連設してなる破砕腕を揺動自在に取り付けて装置を構成するので、超大径杭(杭径1200mm程度)の既設杭や肉厚の厚い(200mm程度)既設杭であっても、大規模な装置を使用しなくても、環状の溝を形成して容易に切断して継手部を除去できる効果がある。また、幅広い杭径(例えば、300〜1200mm程度)に対応できる効果がある。
【0010】
また、破砕腕の下腕の先端に、下腕の先端部の延長方向に破砕刃を形成するので、破砕時に破砕刃に生じる負担を軽減できる。また、破砕刃が破砕予定の中空コンクリート杭の内壁に当接した状態で、「端板当接部が破砕予定の中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し」かつ「上腕が上端板の内周に当接しない」ように、破砕腕を形成するので、端板上面を支点として、押し込み力を破砕刃に伝えて効率良い破砕ができる。また、破砕刃を、中空コンクリート杭の内壁に、下方に向けて斜めに当接するように構成すれば、さらに折り込み力を破砕刃に伝え、効率良い破砕ができる。
【0011】
また、破砕刃が破砕予定の中空コンクリート杭を破砕して、中空コンクリート杭の外壁側に至った状態で、「端板当接部が破砕予定の中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し又は上方に位置する」ように、破砕腕を形成すれば、破砕完了して、分離した継手部を確実に保持して所定位置まで運ぶことができる。
【0012】
さらに、上腕を、破砕腕中心部に連結した上腕基部と、端板当接部を有する上腕先端部とからなり、該上腕先端部は、前記上腕基部に対して、前記下腕に近づくように屈折して形成し、
下腕を、破砕腕中心部に連結した下腕基部と、破砕刃を有する下腕先端部とからなり、該下腕先端部は、前記下腕基部に対して、前記上腕に近づくように屈折して形成した場合には、掘削効率高め、破砕後の継手部を安全に除去・運搬できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
この発明の継手部の除去装置20は、以下のように構成する(図1)。
適用する中空コンクリート杭23の中空部24内に挿入できる装置本体1の外面に放射状に水平軸3、3を設ける。装置本体1の両水平軸3、3に、夫々破砕腕5を揺動自在に取り付ける。破砕腕5は破砕腕中心部10に下腕6及び上腕12が所定角度で連設された「く」字状に形成され、中心軸3は、破砕腕中心部10に取り付けられている。破砕腕5の下腕6の先端に、下腕6の下腕先端部8の延長方向に破砕刃11を突設して形成する。
上腕12の先端部に端板当接部16を形成する。また、破砕刃11が破砕予定の中空コンクリート杭23の内壁25に当接した状態で、「端板当接部16が破砕予定の中空コンクリート杭23の上端板27の上面に当接し」かつ「上腕12が上端板27の内周27bに当接しない」ように、破砕腕5を形成する。
【実施例1】
【0014】
図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0015】
[1]装置の構成
【0016】
(1) 破壊すべき既設コンクリート杭23の中空部24内に挿入できる大きさの装置本体1の上端にオーガー軸22に連結する為の連結部2を形成し、前記装置本体1の側面で直径対称な位置に水平方向に水平軸3、3を設け、水平軸3、3に下端部に破砕刃11を有する破砕腕5の破砕腕中心部10を揺動自在に夫々軸止する。
【0017】
(2) 破砕腕5は、破砕腕中心部10の下方に、下端に破砕刃11を設けた下腕6を連設し、破砕腕中心部10の横方向(オーガ軸22、装置本体1に対して放射状)に上腕12を連設して構成する。従って、破砕腕5は全体が正面視(水平軸方向)で略「く」字状に屈曲した形状となっている。破砕腕5の上腕12と下腕6とで成す角は通常90度程度で形成され、破砕腕5で、この180度より狭い側の上腕12の面、下腕6の面を夫々、内面15、内面9とする。
【0018】
(3) また、下腕6は、破砕腕中心部10に接続した部分を下腕基端部7として、破砕刃11を設けた部分を下腕先端部8として、下腕先端部8は、下腕基端部7に対して、上腕12側に向けて屈折して、角度をもって形成されている。破砕刃11は、下腕先端部8の長さ方向(先端に向けた方向)の延長線上に配置されている。
【0019】
(4) また、上腕12は、破砕腕中心部10に接続した部分を上腕基端部13して、他の部分を上腕先端部14とする。上腕先端部14の内面15の先端を端板当接部16とする。上腕12の内面15で、上腕基端部13と上腕先端部14との屈折部分で、180度より小さい角度となっている部分を空隙部17とする。
【0020】
また、前記破砕腕5は、自重で下腕6が下方に垂れた状態となるように、上腕12より下腕6の方が体積が大きく(長さが長く及び/又は幅広に)形成されている。
【0021】
(5) また、前記破砕腕5は、下腕6が破砕すべき既製コンクリート杭23の中空部24内に入り、下腕6の破砕刃11の先端が内周壁25に当接した状態で、上腕12の端板当接部16が既製コンクリート杭23の端板27の上面で、中心部分27aに当接する(端板27の内周27b付近や外周27c付近には当接しない)。また、この際に、上腕12の空隙部17は、端板27の内周27b上方に位置して、上腕12は、端板当接部16以外の部分が端板27や既製コンクリート杭23の他の部分にも当接しないように形成されている。
【0022】
以上のようにして、破砕除去装置20を構成する(図1)。
【0023】
[2]装置20を使った破砕作業
【0024】
次に、前記実施例に基づきこの発明の破砕除去装置20の使用について説明する。
【0025】
(1) 破砕予定の既製コンクリート杭23は破砕及び継手部28を除去できる位置まで、既製コンクリート杭23の中空部24の外周壁26の土や固化したセメントミルクなどを除去する。また、端板27が上面に位置している(図2(a)。また、破砕時の摩擦熱により破砕腕5及び破砕刃11が破傷するおそれがあるため、既製コンクリート杭23の中空部24内には破砕位置まで予め水等を溜める等の冷却手段を施すことが望ましい。
【0026】
(2) オーガー軸22の下端部に破砕除去装置20の連結部2を連結する。既製コンクリート杭23の上方から、破砕除去装置20(オーガー軸22)をゆっくりと下降して、破砕除去装置20を既製コンクリート杭23の中空部24内に挿入する(図2(a))。この状態で、破砕腕5は自重で、下腕6が下方に垂れた状態となっている。
【0027】
(3) 下降した破砕除去装置20の上腕12の端板当接部16が既製コンクリート杭23の端板27の上面で中心部分に当接した状態で(支点)(図2(a)、図1(b))、更に破砕除去装置20を下方に押し込むと、下腕6の破砕刃11が既製コンクリート杭23の内周壁25であって、継手金物27の下方に当接する(作用点)(図3(a))。この際、破砕除去装置20の上腕12は、内面が15が放射方向に下方に向けて傾斜しているので、端板当接部16以外の部分が、既製コンクリート杭23に触れることはない。
【0028】
また、この際、破砕刃11は、既製コンクリート杭23の内周壁25に水平よりも下方に向けて当接するので、破砕除去装置20を下方に下げる力点の動きが破砕刃11に伝わり、既製コンクリート杭23の内周壁25を削り易い。
【0029】
(4) 続いて、オーガー軸22を回転して、破砕除去装置20を回転しながら下方に押さえつけて(力点)、両側の破砕腕5、5の破砕刃11で既製コンクリート杭23を内周壁25から環状の溝30を外方に向けて広げながら破砕する(図2(c))。この際、上腕12の上腕12の端板当接部16が既製コンクリート杭23の端板27の上面に当接した状態で、上腕12が案内となり、既製コンクリート杭23の内周壁25の上縁25aほぼ同一高さで破砕刃11が回転するので、環状の溝30を形成できる。また、2つの破砕腕5、5により、破砕刃11、17及び案内となる上腕12、12は、夫々直径対称の位置に2ヶ所づつ設定されるので、切断(環状の溝30の形成)の正確さと効率とを高められる。また、このとき、オーガー軸22の押圧及び/又は回転負荷を調節することにより、破砕時間を短縮することができる。
【0030】
(5) 更に、破砕除去装置20を回転しながら、押し込むと、破砕刃11、11が、既製コンクリート杭23の内部のPC鋼棒などの鋼棒や鉄筋を切断して、環状の溝30が既製コンクリート杭23の外周壁26側に貫通し、破砕刃11も既製コンクリート杭23の外周壁26側に貫通している(図3(b)、図2(d))。この状態でも、破砕除去装置20の上腕12は、内面が15が放射方向に下方に向けて傾斜し、あるいは水平状態となっているので、端板当接部16以外の部分が既製コンクリート杭23に触れないあるいは、内面15が既製コンクリート杭23の端板27の上面にのみ接触する。
【0031】
(6) この状態で、一旦オーガー軸22の回転を止め、オーガー軸22を引き下げると、既製コンクリート杭23から分離切断された、継手部(円柱状の形状)28の上下面は、上腕12の端板当接部16と、下腕6の下腕先端部8(破砕刃11を含む)とに挟まれて、落下することなく、上方に持ち上げられる(図3(b))。
【0032】
(7) 以上のようにして、既製コンクリート杭23から継手部28を分離できる。以上の作業を繰り返して、既製コンクリート杭23を破壊する(図4)。
【0033】
[3]他の実施例
【0034】
(1) 前記実施例において、上腕12は、上腕基端部13と上腕先端部14とを屈折した形状とし、内面15も屈折した形状で折り曲げ部に空隙部17が形成される構造としたが、内面15がフラットで、空隙部17付近に凹部が形成される構造とすることもできる(図示していない)。また、この場合、端板当接部16は内面15に突起を形成して構成することもできる(図示していない)。
【0035】
(2) また、前記実施例において、下腕6は、下腕基端部7と下腕先端部6とを屈折して構成したので、破砕後に分離した継手部28を引き上げる際に、継手部28をつかみ易いが任意である(図示していない)。
【0036】
(3) また、前記実施例において、破砕刃8が、既製コンクリート杭23の外周壁26に至り、継手部28を分離した状態で(図3(b)、その状態の破砕腕5の揺動を止めるロック機構を設けることもできる。
【0037】
例えば、破砕腕5に水平軸3を取り付ける孔を、水平方向に長い長孔32で、かつ、下に凸となるような平面「逆へ」字型に形成する。この場合、破砕刃8が、既製コンクリート杭23の外周壁26に至る前(図2(a)(b)(c))の段階では、破砕腕5の自重により、水平軸3が長孔32の一側33(腕6、12の反対側)の端に位置している(図5(a)(b)、(d)の長孔32a、32b)。また、破砕刃8が、既製コンクリート杭23の外周壁26に至ったならば(図3(b)、図2(d))、それ以降の回動位置で、破砕腕5の自重により破砕腕10が平行移動し、長孔32の他側34(腕6、12の側)の端が水平軸3側に移動する(図5(c)、(e)の長孔32c)。この状態で、破砕腕10を止めるストッパー35を装置本体1に設ける。これにより、破砕腕10はその位置を保ち、分離された継手部を安全に所定位置まで運搬できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図2】この発明の装置を使用を表し、(a)は破砕前、(b)は上腕が端板に当接した状態、(c)は破砕途中、(d)は破砕完了後、を夫々表す。
【図3】この発明の装置の正面図で、(a)は破砕刃が既製コンクリート杭の内周壁に位置した状態、(b)は破砕刃が既製コンクリート杭の内周壁に位置した状態、を夫々表す。
【図4】既製コンクリート杭の概略した正面図である。
【図5】この発明のロック機構について説明する図で、(a)〜(c)は概略した正面図、(d)(e)は長孔の拡大正面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 装置本体
2 連結部
3 水平軸
5 破砕腕
6 下腕
7 上腕基端部
8 上腕先端部
9 下腕の内面
10 掘削腕中心部
11 破砕刃
12 上腕
13 上腕基端部
14 上腕先端部
15 上腕の内面
17 上腕の空隙部
20 継手部の破砕除去装置
22 オーガー軸
23 既製コンクリート杭
24 既製コンクリート杭の中空部
25 既製コンクリート杭の内周壁
26 既製コンクリート杭の外周壁
27 端板
27a 端板
27b 端板の内周
27c 端板の外周
28 既製コンクリート杭の継手部
30 環状の溝
32、32a、32b、32c 長孔
33 長孔の一端
34 長孔の他端
35 ストッパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のように構成したことを特徴とする中空コンクリート杭の継手部の除去装置。
(1) 前記中空コンクリート杭の中空部内に挿入できる装置本体の外面に放射状に水平軸を設ける。
(2) 装置本体の水平軸に、破砕腕の破砕腕中心部を揺動自在に取り付ける。
(3) 破砕腕は、破砕腕中心部に下腕と上腕とが所定角度で連設して形成する。
(4) 破砕腕の下腕の先端に、下腕の先端部の延長方向に破砕刃を形成する。
(5) 前記上腕の先端部に端板当接部を形成し、
前記破砕刃が破砕予定の中空コンクリート杭の内壁に当接した状態で、「前記端板当接部が破砕予定の中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し」かつ「前記上腕が前記上端板の内周に当接しない」ように、前記破砕腕を形成する。
【請求項2】
破砕刃は、中空コンクリート杭の内壁に、下方に向けて斜めに当接するように形成したことを特徴とする請求項1記載の中空コンクリート杭の継手部の除去装置。
【請求項3】
破砕刃が破砕予定の中空コンクリート杭を破砕して、該中空コンクリート杭の外周壁側に至った状態で、「端板当接部が破砕予定の中空コンクリート杭の上端板の上面に当接し又は上方に位置する」ように、破砕腕を形成したことを特徴とする請求項1記載の中空コンクリート杭の継手部の除去装置。
【請求項4】
以下のように形成したことを特徴とする請求項1記載の中空コンクリート杭の継手部の除去装置。
(1) 上腕は、破砕腕中心部に連結した上腕基部と、端板当接部を有する上腕先端部とからなり、該上腕先端部は、前記上腕基部に対して、前記下腕に近づくように屈折して形成した。
(2) 下腕は、破砕腕中心部に連結した下腕基部と、破砕刃を有する下腕先端部とからなり、該下腕先端部は、前記下腕基部に対して、前記上腕に近づくように屈折して形成した。
【請求項5】
破砕刃が、中空コンクリート杭の外周壁に至った以降に、破砕腕の回動を保持するロック機構を設けた請求項1記載の中空コンクリート杭の継手部の除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−243242(P2009−243242A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−94346(P2008−94346)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000176512)三谷セキサン株式会社 (91)
【Fターム(参考)】