丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置
【課題】丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置の提供。
【解決手段】本丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置は、シリンダと、シリンダ上方に環状に設けられた複数の給糸板を具えた丸編み機内に、軸で取り付けられ、固定棒、自転供給ユニット及び糸屑吹き飛ばしユニットを包含し、糸屑吹き飛ばしユニットは第１送風管と第２送風管を具えている。第１送風管の一端が自転供給ユニットに接続され、別端は第１送風口を形成し、第２送風管は一端が第１送風管に接続され、もう一端が第２送風口を形成している。この構成により、最も容易に糸屑が付着する給糸板外縁下半部と給糸板内縁下半部に対して、最も接近し且つ強力な風量で同時に両面の糸屑を吹き飛ばすと共に、シリンダ回転と編針摩擦時に発生する熱を排出させる。
【解決手段】本丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置は、シリンダと、シリンダ上方に環状に設けられた複数の給糸板を具えた丸編み機内に、軸で取り付けられ、固定棒、自転供給ユニット及び糸屑吹き飛ばしユニットを包含し、糸屑吹き飛ばしユニットは第１送風管と第２送風管を具えている。第１送風管の一端が自転供給ユニットに接続され、別端は第１送風口を形成し、第２送風管は一端が第１送風管に接続され、もう一端が第２送風口を形成している。この構成により、最も容易に糸屑が付着する給糸板外縁下半部と給糸板内縁下半部に対して、最も接近し且つ強力な風量で同時に両面の糸屑を吹き飛ばすと共に、シリンダ回転と編針摩擦時に発生する熱を排出させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は一種の糸屑吹き飛ばし装置に係り、特に丸編み機に適用される糸屑吹き飛ばし装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
丸編み機は編成過程で、編成作業を順調に行えるように、供給する綿糸を緊張させる必要があり、これらの綿糸は糸を引出し、案内し、供給する過程で、糸ガイド舌片或いは給糸板との摩擦により非常に多くの糸屑を発生する。編成過程で、丸編み機の編成部品には定期的に自動的に潤滑油或いは冷却油がスプレーされるが、このために、シリンダが急速回転して潤滑油或いは冷却油に衝突した後、飛沫状となった油が給糸板に付着し、これらの糸屑がこの油で汚れた給糸板に非常に付着しやすく、時間がたつと掃除しにくくなり、堆積して綿球状となって糸送りを妨害し、さらには編成中の糸と一緒に編地に編み込まれ、編地表面に突出して平坦でない不良を形成し、編地の品質に厳重な影響を与えることがある。
【０００３】
既に、多種類の糸屑吹き飛ばし技術が公開されており、たとえば、特許文献１−３がある。
【０００４】
特許文献１はその図４から分かるように、その技術特徴は、糸ガイド舌片の糸ガイド孔に堆積した糸屑に対して、上から下に片面吹き飛ばしを行うこととされ、垂直設置された給糸板に対する糸屑吹き飛ばし技術は記載されていない。
【０００５】
特許文献２は、その図１及び図６から分かるように、その糸屑吹き飛ばしの技術特徴は、糸ガイド舌片の糸ガイド孔に堆積した糸屑に対して、機構回転方式により比較的大きな範囲で上から下の片面吹き飛ばしを行い、別に、同様に機構回転方式で、給糸板に対して、比較的大きな範囲で内から外の片面吹き飛ばしを行うこととされ、垂直設置された給糸板に対する外から内の糸屑吹き飛ばし技術は記載されていない。
【０００６】
特許文献３は、その図４Ａ及び図６から明らかであるように、その開示する糸屑吹き飛ばし装置の技術特徴は、糸ガイド舌片の糸ガイド孔に堆積された糸屑に対して、軟管揺動により形成される比較的大範囲の上から下の片面糸屑吹き飛ばしを行い、もう一側は同様に軟管揺動により給糸板に対して比較的大範囲の内から外の片面糸屑吹き飛ばしを行い、垂直に設置された給糸板に対して外から内への糸屑吹き飛ばしの技術は開示されていない。
【０００７】
上述周知の技術はいずれも糸ガイド舌片の糸ガイド孔に対して糸屑吹き飛ばしを行っている。実務上、分かったことは、丸編み機において最も糸屑の付着しやすい位置、及び糸屑堆積後に、糸屑が編み糸と共に編地に引き込まれて編地の品質に影響を与え易い位置は、給糸板外縁下半部の給糸孔付近であり、すなわち、糸が編針に引っかけられてから編成される前の最も末端の位置である。しかし、前述周知の技術に記載された内容によると、いずれもその既存の構造設計により形成される制限のために、給糸板外縁下半部に対して外から内に直接糸屑吹き飛ばしを行う構造と機能を具備することはできない。
【０００８】
総合すると、周知の技術の欠点は、丸編み機において最も容易に糸屑が堆積しやすい給糸板外縁下半部位置に対して、最も接近し及び最も直接対向する方式により、外から内に糸屑吹き飛ばしを行うことができないことにある。すなわち、周知の技術は、糸が編針にひっかけられてから編成される前の最も末端の位置に対して直接外から内に糸屑吹き飛ばしを行えず、このため、編針にひっかけられた糸に付帯して堆積した糸屑が編成され、編地の表面に突出する不平坦な不良を形成し、厳重に編地の品質に影響を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
【特許文献１】特開２０００−２３９９５１号公報
【特許文献２】特許第３３５２７２６号
【特許文献３】米国特許第ＵＳ７０１７３７５Ｂ１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明の目的は、上述周知の技術の欠点を改善することにあり、すなわち、本発明は丸編み機において最も容易に糸屑が堆積しやすい給糸板外縁下半部と内縁下半部の位置に対して、最も接近し及び最も直接対向する方式により、外から内に糸屑吹き飛ばしを行えるようにし、これにより糸を安定して順調に障害なく送り、並びに丸編み機に平坦で不良のない良好な品質の編地を編成させ、また、シリンダの回転と編針進退時の摩擦により形成される熱を排出させて、シリンダと編針の使用寿命を延長する。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明は一種の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置は、丸編み機内に軸で設けられ、該丸編み機にシリンダが設けられ、該シリンダに複数の編針が配設され、該シリンダの上方に、糸ガイド孔を具え且つ水平設置された複数の糸ガイド舌片と、垂直設置された複数の給糸板が環状に配設されている。そのうち、該糸屑吹き飛ばし装置は、軸方向に該丸編み機の中心に固着された固定棒、該固定棒に同軸関係をもって設けられ、且つ加圧気体を導入する自転供給ユニットを具え、該自転供給ユニットは該糸屑吹き飛ばし装置を駆動して該固定棒に対して回転させる駆動モータを具え、該糸屑吹き飛ばし装置は更に、該自転供給ユニットに接続された糸屑吹き飛ばしユニットを包含する。該糸屑吹き飛ばしユニットを包含し、該糸屑吹き飛ばしユニットは第１送風管と第２送風管を具えている。該第１送風管の一端が該自転供給ユニットに接続され、別端は延伸されて給糸板上方を通過した後に給糸板外縁の下半部に向けて湾曲し、給糸板外縁下半部に対向する第１送風口を形成し、第２送風管は一端が第１送風管に接続され、もう一端が延伸されて給糸板内縁下半部及び編針上方位置に接近し、給糸板内縁下半部に対向する第２送風口を形成している。
【発明の効果】
【００１２】
上述の技術手段により、本発明は周知の技術と比較して実質的に以下の有益な効果を達成する。
１．本発明は丸編み機において最も容易に糸屑が付着する給糸板外縁下半部と給糸板内縁下半部に対して、圧力気体の強力な風量で且つ最も接近して、直接その内外の両面に対して同時に送風し糸屑吹き飛ばしを行うことができる。すなわち、本発明の第１送風口と第２送風口は直接糸が編針にひっかけられて編成される前の最も末端の位置に対して、糸屑が堆積開始する前に、両面から吹き付ける方式で同時に強力に送風して糸屑を吹き飛ばし、これにより編針がひっかけた糸に、堆積した糸屑が引き込まれて共に編成されるのを防止する。
２．本発明の第１送風口は、給糸板外縁下半部の位置に対して直接に、接近した位置から強力な風量で送風して糸屑を吹き飛ばし、ゆえに、その跳ね返った余分の風量は周知の技術より大きく、シリンダ内に進入し、ゆえに、シリンダと編針の熱量を奪うことができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の糸屑吹き飛ばし装置の丸編み機における配置の平面表示図である。
【図２】本発明の糸屑吹き飛ばし装置の外観立体図である。
【図３】図２の局部拡大図である。
【図４】図１の局部拡大図である。
【図５】図４の糸屑吹き飛ばしユニットの送風表示図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
本発明の好ましい実施例と技術内容は、以下に図面を組み合わせて説明される。
【００１５】
まず、図１から図４を参照されたい。これらは本発明の糸屑吹き飛ばし装置の丸編み機における配置の平面表示図、本発明の糸屑吹き飛ばし装置の外観立体図、図２の局部拡大図、及び図１の局部拡大図である。該この糸屑吹き飛ばし装置（１０）は丸編み機（１）内に軸で取り付けられ、シリンダ（５０）に複数の編針（５１）が設けられ、該シリンダ（５０）の上方に、糸ガイド孔（３１）を有し且つ水平設置された複数の糸ガイド舌片（３０）、及び垂直に設置された複数の給糸板（４０）が環状に配設されている。該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の底辺には給糸底溝（４２）が設けられ、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の該給糸底溝（４２）に接近した上方位置に、該給糸板（４０）内縁（４５）に連通する少なくとも一つの給糸孔（４１）が設けられている。このほか、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は、該丸編み機（１）の中心に軸方向に固着された固定棒（２０）と、該固定棒（２０）に取り付けられ且つ加圧気体を導入する自転供給ユニット（１１）とを具え、該自転供給ユニット（１１）は該糸屑吹き飛ばし装置（１０）を駆動して該固定棒（２０）に対して回転させる駆動モータ（１３）を具えている。該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に連通する糸屑吹き飛ばしユニット（１２）を具えている。
【００１６】
本発明の特徴は、以下のとおりである。すなわち、該糸屑吹き飛ばしユニット（１２）は、第１送風管（１２１）と第２送風管（１２３）を具え、該第１送風管（１２１）の一端が該自転供給ユニット（１１）に接続され、別端は延伸されて該給糸板（４０）の上方を通過した後に給糸板（４０）外縁（４４）下半部に向けて湾曲し、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部に対向する第１送風口（１２２）を形成し、該第２送風管（１２３）は一端が該第１送風管（１２１）に接続され、もう一端が延伸されて給糸板（４０）内縁（４５）下半部及び該編針（５１）上方位置に接近し、該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に対向する第２送風口（１２４）を形成していることである。該第２送風管（１２３）に風量調節器（１２５）が設けられ、且つ該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面は長尺状であり、その目的は、送風の強度と有効送風範囲を増加することにある。該第２送風管（１２３）に位置する該風量調節器（１２５）が、該第２送風口（１２４）の送風量を小さく調節する時、該第１送風口（１２２）の送風量は大きくなり、同様に該第２送風管（１２３）に位置する該風量調節器（１２５）が、該第２送風口（１２４）の送風量を大きく調節する時、該第１送風口（１２２）の送風量は小さくなり、こうして該風量調節器（１２５）により該第１送風口（１２２）或いは第２送風口（１２４）の必要な風量の大きさを制御する。このほか、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に、該自転供給ユニット（１１）に設けられたファンユニット（１４）を有し、該ファンユニット（１４）は該糸屑吹き飛ばしユニット（１２）と同期回転し並びに大範囲の送風を行う。
【００１７】
図４と図５を参照されたい。図４は本発明の局部拡大平面図であり、図５は糸屑吹き飛ばしユニット（１２）の送風表示図である。注意すべきことは、丸編み機（１）において最も容易に糸屑の付着する位置、及び糸屑堆積後に、糸屑が編糸に引き込まれて共に編成されて編地品質に影響を与えやすい位置は、すなわち、給糸板（４０）外縁（４４）下半部の給糸孔（４１）付近であり、この位置はまた該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の給糸底溝（４２）位置を包含し、すなわち、糸が編針（５１）にひっかけられて編成される前の最も末端の位置である。しかし、上述の糸は、糸ガイド孔（３１）より給糸孔（４１）を通りさらに編針（５１）に引っかけられる綿糸（６０）と、糸ガイド輪（４３）を通り給糸底溝（４２）に送られさらに編針（５１）にひっかけられて綿糸（６０）と編成されて編地を形成する合成糸（６１）を包含する。該合成糸（６１）はポリウレタン弾性繊維、或いはスパンデックスヤーン、或いはラバースレッドとされ得る。上述の位置に糸屑が最も容易に付着しやすい原因は、丸編み機（１）が動作する時、該綿糸（６０）は不断に供給され、糸ガイド孔（３１）及び給糸孔（４１）と摩擦を形成し、この摩擦により多くの糸屑（糸埃）が脱落するが、該丸編み機（１）の動作中には自動的に定期的に潤滑油或いは冷却油がスプレーされるため、これらの脱落した糸屑が非常に油の付着した給糸板（４０）、特に該給糸板（４０）の給糸孔（４１）下方の該給糸底溝（４２）上方の位置に付着しやすいのである。すなわち、本発明は該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の位置に対して糸屑吹き飛ばしを行う必要がある。なぜなら、この位置は油汚れがあるために該綿糸（６０）より該給糸孔（４１）との摩擦により脱落した糸屑が付着しやすいほか、該合成糸（６１）が糸ガイド輪（４３）との摩擦により発生する静電気のために、糸屑が該合成糸（６１）に付着しやすく、該合成糸（６１）がさらに該給糸底溝（４２）を通過する時に、給糸底溝（４２）の上縁に堆積して掃除されなかった糸屑が綿球状となって、該合成糸（６１）の前進を邪魔し、さらにはこの綿球が該合成糸（６１）と共に編針（５１）により編成されて編地に混入し、編地綿に突出する不良を形成し、編地品質に厳重な影響を与える。
【００１８】
これにより、本発明は丸編み機（１）において、最も容易に糸屑が付着して堆積しやすい該給糸板（４０）外縁（４４）下半部と該給糸板（４０）内縁（４５）下半部の両面位置に対して、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の送出する圧力気体の強力な風量を利用し、最も接近した位置から直接給糸板（４０）外縁（４４）下半部と給糸板（４０）内縁（４５）下半部両面に吹き付けることで同期に糸屑吹き飛ばしを行う。前述の「最も接近した位置」とは、すなわち、第１送風口（１２２）が、該糸ガイド孔（３１）の斜め上方にあって、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部に対向する位置であり、これは、該第１送風口（１２２）が該自転供給ユニット（１１）が駆動され回転する時に、綿糸（６０）及び合成糸（６１）の前進方向に影響を与えず、また、該糸ガイド舌片（３０）に衝突する問題を発生しない位置である。該第２送風口（１２４）の「最も接近した位置」とは、すなわち、第２送風口（１２４）が、該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に対向し且つ接近し、且つ該編針（５１）上方に接近する位置であり、これにより、該第２送風口（１２４）は回転中に最も接近する位置から直接該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に送風して糸屑吹き飛ばしを行なう。すなわち、本発明の第１送風口（１２２）と第２送風口（１２４）は直接綿糸（６０）と合成糸（６１）が編針（５１）に引っかけられて編地を編成する前の最も末端の位置に対して、糸屑が堆積する前に、すなわち、最も接近した位置から、両面から吹き付ける方式で同時に強力に送風し、こうして編針（５１）に引っかけられた綿糸（６０）及び合成糸（６１）に、堆積した糸屑が付着して共に編地に編成されないようにする。
【００１９】
このほか、本発明の第１送風口（１２２）は給糸板（４０）外縁（４４）下半部の位置に直接に強力な風量で糸屑吹き飛ばしを行い、ゆえにその跳ね返された余剰の風量は比較的大きく且つシリンダ（５０）内に進入し、さらに該ファンユニット（１４）が同時に大範囲の送風を行うことで、有効にシリンダと編針の熱量を奪うことができる。
本発明は以上の好ましい実施例により説明されたが、これは本発明を限定するものではなく、この技術に習熟する者が本発明の精神と範囲内より離脱せずに行うことのできる変更或いは修飾は、いずれも本発明の権利請求範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【００２０】
１ 丸編み機
１０ 糸屑吹き飛ばし装置
１１ 自転供給ユニット
１２ 糸屑吹き飛ばしユニット
１２１ 第１送風管
１２２ 第１送風口
１２３ 第２送風管
１２４ 第２送風口
１２５ 風量調節器
１３ 駆動モータ
１４ ファンユニット
２０ 固定棒
３０ 糸ガイド舌片
３１ 糸ガイド孔
４０ 給糸板
４１ 給糸孔
４２ 給糸底溝
４３ 糸ガイド輪
４４ 外縁
４５ 内縁
５０ シリンダ
５１ 編針
６０ 綿糸
６１ 合成糸
【技術分野】
【０００１】
本発明は一種の糸屑吹き飛ばし装置に係り、特に丸編み機に適用される糸屑吹き飛ばし装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
丸編み機は編成過程で、編成作業を順調に行えるように、供給する綿糸を緊張させる必要があり、これらの綿糸は糸を引出し、案内し、供給する過程で、糸ガイド舌片或いは給糸板との摩擦により非常に多くの糸屑を発生する。編成過程で、丸編み機の編成部品には定期的に自動的に潤滑油或いは冷却油がスプレーされるが、このために、シリンダが急速回転して潤滑油或いは冷却油に衝突した後、飛沫状となった油が給糸板に付着し、これらの糸屑がこの油で汚れた給糸板に非常に付着しやすく、時間がたつと掃除しにくくなり、堆積して綿球状となって糸送りを妨害し、さらには編成中の糸と一緒に編地に編み込まれ、編地表面に突出して平坦でない不良を形成し、編地の品質に厳重な影響を与えることがある。
【０００３】
既に、多種類の糸屑吹き飛ばし技術が公開されており、たとえば、特許文献１−３がある。
【０００４】
特許文献１はその図４から分かるように、その技術特徴は、糸ガイド舌片の糸ガイド孔に堆積した糸屑に対して、上から下に片面吹き飛ばしを行うこととされ、垂直設置された給糸板に対する糸屑吹き飛ばし技術は記載されていない。
【０００５】
特許文献２は、その図１及び図６から分かるように、その糸屑吹き飛ばしの技術特徴は、糸ガイド舌片の糸ガイド孔に堆積した糸屑に対して、機構回転方式により比較的大きな範囲で上から下の片面吹き飛ばしを行い、別に、同様に機構回転方式で、給糸板に対して、比較的大きな範囲で内から外の片面吹き飛ばしを行うこととされ、垂直設置された給糸板に対する外から内の糸屑吹き飛ばし技術は記載されていない。
【０００６】
特許文献３は、その図４Ａ及び図６から明らかであるように、その開示する糸屑吹き飛ばし装置の技術特徴は、糸ガイド舌片の糸ガイド孔に堆積された糸屑に対して、軟管揺動により形成される比較的大範囲の上から下の片面糸屑吹き飛ばしを行い、もう一側は同様に軟管揺動により給糸板に対して比較的大範囲の内から外の片面糸屑吹き飛ばしを行い、垂直に設置された給糸板に対して外から内への糸屑吹き飛ばしの技術は開示されていない。
【０００７】
上述周知の技術はいずれも糸ガイド舌片の糸ガイド孔に対して糸屑吹き飛ばしを行っている。実務上、分かったことは、丸編み機において最も糸屑の付着しやすい位置、及び糸屑堆積後に、糸屑が編み糸と共に編地に引き込まれて編地の品質に影響を与え易い位置は、給糸板外縁下半部の給糸孔付近であり、すなわち、糸が編針に引っかけられてから編成される前の最も末端の位置である。しかし、前述周知の技術に記載された内容によると、いずれもその既存の構造設計により形成される制限のために、給糸板外縁下半部に対して外から内に直接糸屑吹き飛ばしを行う構造と機能を具備することはできない。
【０００８】
総合すると、周知の技術の欠点は、丸編み機において最も容易に糸屑が堆積しやすい給糸板外縁下半部位置に対して、最も接近し及び最も直接対向する方式により、外から内に糸屑吹き飛ばしを行うことができないことにある。すなわち、周知の技術は、糸が編針にひっかけられてから編成される前の最も末端の位置に対して直接外から内に糸屑吹き飛ばしを行えず、このため、編針にひっかけられた糸に付帯して堆積した糸屑が編成され、編地の表面に突出する不平坦な不良を形成し、厳重に編地の品質に影響を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
【特許文献１】特開２０００−２３９９５１号公報
【特許文献２】特許第３３５２７２６号
【特許文献３】米国特許第ＵＳ７０１７３７５Ｂ１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明の目的は、上述周知の技術の欠点を改善することにあり、すなわち、本発明は丸編み機において最も容易に糸屑が堆積しやすい給糸板外縁下半部と内縁下半部の位置に対して、最も接近し及び最も直接対向する方式により、外から内に糸屑吹き飛ばしを行えるようにし、これにより糸を安定して順調に障害なく送り、並びに丸編み機に平坦で不良のない良好な品質の編地を編成させ、また、シリンダの回転と編針進退時の摩擦により形成される熱を排出させて、シリンダと編針の使用寿命を延長する。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明は一種の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置は、丸編み機内に軸で設けられ、該丸編み機にシリンダが設けられ、該シリンダに複数の編針が配設され、該シリンダの上方に、糸ガイド孔を具え且つ水平設置された複数の糸ガイド舌片と、垂直設置された複数の給糸板が環状に配設されている。そのうち、該糸屑吹き飛ばし装置は、軸方向に該丸編み機の中心に固着された固定棒、該固定棒に同軸関係をもって設けられ、且つ加圧気体を導入する自転供給ユニットを具え、該自転供給ユニットは該糸屑吹き飛ばし装置を駆動して該固定棒に対して回転させる駆動モータを具え、該糸屑吹き飛ばし装置は更に、該自転供給ユニットに接続された糸屑吹き飛ばしユニットを包含する。該糸屑吹き飛ばしユニットを包含し、該糸屑吹き飛ばしユニットは第１送風管と第２送風管を具えている。該第１送風管の一端が該自転供給ユニットに接続され、別端は延伸されて給糸板上方を通過した後に給糸板外縁の下半部に向けて湾曲し、給糸板外縁下半部に対向する第１送風口を形成し、第２送風管は一端が第１送風管に接続され、もう一端が延伸されて給糸板内縁下半部及び編針上方位置に接近し、給糸板内縁下半部に対向する第２送風口を形成している。
【発明の効果】
【００１２】
上述の技術手段により、本発明は周知の技術と比較して実質的に以下の有益な効果を達成する。
１．本発明は丸編み機において最も容易に糸屑が付着する給糸板外縁下半部と給糸板内縁下半部に対して、圧力気体の強力な風量で且つ最も接近して、直接その内外の両面に対して同時に送風し糸屑吹き飛ばしを行うことができる。すなわち、本発明の第１送風口と第２送風口は直接糸が編針にひっかけられて編成される前の最も末端の位置に対して、糸屑が堆積開始する前に、両面から吹き付ける方式で同時に強力に送風して糸屑を吹き飛ばし、これにより編針がひっかけた糸に、堆積した糸屑が引き込まれて共に編成されるのを防止する。
２．本発明の第１送風口は、給糸板外縁下半部の位置に対して直接に、接近した位置から強力な風量で送風して糸屑を吹き飛ばし、ゆえに、その跳ね返った余分の風量は周知の技術より大きく、シリンダ内に進入し、ゆえに、シリンダと編針の熱量を奪うことができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の糸屑吹き飛ばし装置の丸編み機における配置の平面表示図である。
【図２】本発明の糸屑吹き飛ばし装置の外観立体図である。
【図３】図２の局部拡大図である。
【図４】図１の局部拡大図である。
【図５】図４の糸屑吹き飛ばしユニットの送風表示図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
本発明の好ましい実施例と技術内容は、以下に図面を組み合わせて説明される。
【００１５】
まず、図１から図４を参照されたい。これらは本発明の糸屑吹き飛ばし装置の丸編み機における配置の平面表示図、本発明の糸屑吹き飛ばし装置の外観立体図、図２の局部拡大図、及び図１の局部拡大図である。該この糸屑吹き飛ばし装置（１０）は丸編み機（１）内に軸で取り付けられ、シリンダ（５０）に複数の編針（５１）が設けられ、該シリンダ（５０）の上方に、糸ガイド孔（３１）を有し且つ水平設置された複数の糸ガイド舌片（３０）、及び垂直に設置された複数の給糸板（４０）が環状に配設されている。該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の底辺には給糸底溝（４２）が設けられ、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の該給糸底溝（４２）に接近した上方位置に、該給糸板（４０）内縁（４５）に連通する少なくとも一つの給糸孔（４１）が設けられている。このほか、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は、該丸編み機（１）の中心に軸方向に固着された固定棒（２０）と、該固定棒（２０）に取り付けられ且つ加圧気体を導入する自転供給ユニット（１１）とを具え、該自転供給ユニット（１１）は該糸屑吹き飛ばし装置（１０）を駆動して該固定棒（２０）に対して回転させる駆動モータ（１３）を具えている。該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に連通する糸屑吹き飛ばしユニット（１２）を具えている。
【００１６】
本発明の特徴は、以下のとおりである。すなわち、該糸屑吹き飛ばしユニット（１２）は、第１送風管（１２１）と第２送風管（１２３）を具え、該第１送風管（１２１）の一端が該自転供給ユニット（１１）に接続され、別端は延伸されて該給糸板（４０）の上方を通過した後に給糸板（４０）外縁（４４）下半部に向けて湾曲し、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部に対向する第１送風口（１２２）を形成し、該第２送風管（１２３）は一端が該第１送風管（１２１）に接続され、もう一端が延伸されて給糸板（４０）内縁（４５）下半部及び該編針（５１）上方位置に接近し、該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に対向する第２送風口（１２４）を形成していることである。該第２送風管（１２３）に風量調節器（１２５）が設けられ、且つ該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面は長尺状であり、その目的は、送風の強度と有効送風範囲を増加することにある。該第２送風管（１２３）に位置する該風量調節器（１２５）が、該第２送風口（１２４）の送風量を小さく調節する時、該第１送風口（１２２）の送風量は大きくなり、同様に該第２送風管（１２３）に位置する該風量調節器（１２５）が、該第２送風口（１２４）の送風量を大きく調節する時、該第１送風口（１２２）の送風量は小さくなり、こうして該風量調節器（１２５）により該第１送風口（１２２）或いは第２送風口（１２４）の必要な風量の大きさを制御する。このほか、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に、該自転供給ユニット（１１）に設けられたファンユニット（１４）を有し、該ファンユニット（１４）は該糸屑吹き飛ばしユニット（１２）と同期回転し並びに大範囲の送風を行う。
【００１７】
図４と図５を参照されたい。図４は本発明の局部拡大平面図であり、図５は糸屑吹き飛ばしユニット（１２）の送風表示図である。注意すべきことは、丸編み機（１）において最も容易に糸屑の付着する位置、及び糸屑堆積後に、糸屑が編糸に引き込まれて共に編成されて編地品質に影響を与えやすい位置は、すなわち、給糸板（４０）外縁（４４）下半部の給糸孔（４１）付近であり、この位置はまた該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の給糸底溝（４２）位置を包含し、すなわち、糸が編針（５１）にひっかけられて編成される前の最も末端の位置である。しかし、上述の糸は、糸ガイド孔（３１）より給糸孔（４１）を通りさらに編針（５１）に引っかけられる綿糸（６０）と、糸ガイド輪（４３）を通り給糸底溝（４２）に送られさらに編針（５１）にひっかけられて綿糸（６０）と編成されて編地を形成する合成糸（６１）を包含する。該合成糸（６１）はポリウレタン弾性繊維、或いはスパンデックスヤーン、或いはラバースレッドとされ得る。上述の位置に糸屑が最も容易に付着しやすい原因は、丸編み機（１）が動作する時、該綿糸（６０）は不断に供給され、糸ガイド孔（３１）及び給糸孔（４１）と摩擦を形成し、この摩擦により多くの糸屑（糸埃）が脱落するが、該丸編み機（１）の動作中には自動的に定期的に潤滑油或いは冷却油がスプレーされるため、これらの脱落した糸屑が非常に油の付着した給糸板（４０）、特に該給糸板（４０）の給糸孔（４１）下方の該給糸底溝（４２）上方の位置に付着しやすいのである。すなわち、本発明は該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の位置に対して糸屑吹き飛ばしを行う必要がある。なぜなら、この位置は油汚れがあるために該綿糸（６０）より該給糸孔（４１）との摩擦により脱落した糸屑が付着しやすいほか、該合成糸（６１）が糸ガイド輪（４３）との摩擦により発生する静電気のために、糸屑が該合成糸（６１）に付着しやすく、該合成糸（６１）がさらに該給糸底溝（４２）を通過する時に、給糸底溝（４２）の上縁に堆積して掃除されなかった糸屑が綿球状となって、該合成糸（６１）の前進を邪魔し、さらにはこの綿球が該合成糸（６１）と共に編針（５１）により編成されて編地に混入し、編地綿に突出する不良を形成し、編地品質に厳重な影響を与える。
【００１８】
これにより、本発明は丸編み機（１）において、最も容易に糸屑が付着して堆積しやすい該給糸板（４０）外縁（４４）下半部と該給糸板（４０）内縁（４５）下半部の両面位置に対して、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の送出する圧力気体の強力な風量を利用し、最も接近した位置から直接給糸板（４０）外縁（４４）下半部と給糸板（４０）内縁（４５）下半部両面に吹き付けることで同期に糸屑吹き飛ばしを行う。前述の「最も接近した位置」とは、すなわち、第１送風口（１２２）が、該糸ガイド孔（３１）の斜め上方にあって、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部に対向する位置であり、これは、該第１送風口（１２２）が該自転供給ユニット（１１）が駆動され回転する時に、綿糸（６０）及び合成糸（６１）の前進方向に影響を与えず、また、該糸ガイド舌片（３０）に衝突する問題を発生しない位置である。該第２送風口（１２４）の「最も接近した位置」とは、すなわち、第２送風口（１２４）が、該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に対向し且つ接近し、且つ該編針（５１）上方に接近する位置であり、これにより、該第２送風口（１２４）は回転中に最も接近する位置から直接該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に送風して糸屑吹き飛ばしを行なう。すなわち、本発明の第１送風口（１２２）と第２送風口（１２４）は直接綿糸（６０）と合成糸（６１）が編針（５１）に引っかけられて編地を編成する前の最も末端の位置に対して、糸屑が堆積する前に、すなわち、最も接近した位置から、両面から吹き付ける方式で同時に強力に送風し、こうして編針（５１）に引っかけられた綿糸（６０）及び合成糸（６１）に、堆積した糸屑が付着して共に編地に編成されないようにする。
【００１９】
このほか、本発明の第１送風口（１２２）は給糸板（４０）外縁（４４）下半部の位置に直接に強力な風量で糸屑吹き飛ばしを行い、ゆえにその跳ね返された余剰の風量は比較的大きく且つシリンダ（５０）内に進入し、さらに該ファンユニット（１４）が同時に大範囲の送風を行うことで、有効にシリンダと編針の熱量を奪うことができる。
本発明は以上の好ましい実施例により説明されたが、これは本発明を限定するものではなく、この技術に習熟する者が本発明の精神と範囲内より離脱せずに行うことのできる変更或いは修飾は、いずれも本発明の権利請求範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【００２０】
１ 丸編み機
１０ 糸屑吹き飛ばし装置
１１ 自転供給ユニット
１２ 糸屑吹き飛ばしユニット
１２１ 第１送風管
１２２ 第１送風口
１２３ 第２送風管
１２４ 第２送風口
１２５ 風量調節器
１３ 駆動モータ
１４ ファンユニット
２０ 固定棒
３０ 糸ガイド舌片
３１ 糸ガイド孔
４０ 給糸板
４１ 給糸孔
４２ 給糸底溝
４３ 糸ガイド輪
４４ 外縁
４５ 内縁
５０ シリンダ
５１ 編針
６０ 綿糸
６１ 合成糸
【特許請求の範囲】
【請求項１】
丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置であって、この糸屑吹き飛ばし装置（１０）は丸編み機（１）内に軸で取り付けられ、シリンダ（５０）に複数の編針（５１）が設けられ、該シリンダ（５０）の上方に、糸ガイド孔（３１）を有し且つ水平設置された複数の糸ガイド舌片（３０）、及び垂直に設置された複数の給糸板（４０）が環状に配設され、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は、該丸編み機（１）の中心に軸方向に固着された固定棒（２０）と、該固定棒（２０）に取り付けられ且つ加圧気体を導入する自転供給ユニット（１１）とを具え、該自転供給ユニット（１１）は該糸屑吹き飛ばし装置（１０）を駆動して該固定棒（２０）に対して回転させる駆動モータ（１３）を具え、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に連通する糸屑吹き飛ばしユニット（１２）を具えている、上記丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、
該糸屑吹き飛ばしユニット（１２）は、第１送風管（１２１）と第２送風管（１２３）を具え、該第１送風管（１２１）の一端が該自転供給ユニット（１１）に接続され、別端は延伸されて該給糸板（４０）の上方を通過した後に給糸板（４０）外縁（４４）下半部に向けて湾曲し、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部に対向する第１送風口（１２２）を形成し、該第２送風管（１２３）は一端が該第１送風管（１２１）に接続され、もう一端が延伸されて給糸板（４０）内縁（４５）下半部及び該編針（５１）上方位置に接近し、該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に対向する第２送風口（１２４）を形成していることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項２】
請求項１記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の底辺に給糸底溝（４２）が設けられたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項３】
請求項２記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の該給糸底溝（４２）に接近した上方位置に、該給糸板（４０）内縁（４５）に連通する少なくとも一つの給糸孔（４１）が設けられたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項４】
請求項１乃至３のいずれか記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第２送風管（１２３）に風量調節器（１２５）が設けられたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項５】
請求項４記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に設けられたファンユニット（１４）を具えたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項６】
請求項４記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項７】
請求項５記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項８】
請求項１乃至３のいずれか記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に設けられたファンユニット（１４）を具えたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項９】
請求項８記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項１０】
請求項１記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項１】
丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置であって、この糸屑吹き飛ばし装置（１０）は丸編み機（１）内に軸で取り付けられ、シリンダ（５０）に複数の編針（５１）が設けられ、該シリンダ（５０）の上方に、糸ガイド孔（３１）を有し且つ水平設置された複数の糸ガイド舌片（３０）、及び垂直に設置された複数の給糸板（４０）が環状に配設され、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は、該丸編み機（１）の中心に軸方向に固着された固定棒（２０）と、該固定棒（２０）に取り付けられ且つ加圧気体を導入する自転供給ユニット（１１）とを具え、該自転供給ユニット（１１）は該糸屑吹き飛ばし装置（１０）を駆動して該固定棒（２０）に対して回転させる駆動モータ（１３）を具え、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に連通する糸屑吹き飛ばしユニット（１２）を具えている、上記丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、
該糸屑吹き飛ばしユニット（１２）は、第１送風管（１２１）と第２送風管（１２３）を具え、該第１送風管（１２１）の一端が該自転供給ユニット（１１）に接続され、別端は延伸されて該給糸板（４０）の上方を通過した後に給糸板（４０）外縁（４４）下半部に向けて湾曲し、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部に対向する第１送風口（１２２）を形成し、該第２送風管（１２３）は一端が該第１送風管（１２１）に接続され、もう一端が延伸されて給糸板（４０）内縁（４５）下半部及び該編針（５１）上方位置に接近し、該給糸板（４０）内縁（４５）下半部に対向する第２送風口（１２４）を形成していることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項２】
請求項１記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の底辺に給糸底溝（４２）が設けられたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項３】
請求項２記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該給糸板（４０）外縁（４４）下半部の該給糸底溝（４２）に接近した上方位置に、該給糸板（４０）内縁（４５）に連通する少なくとも一つの給糸孔（４１）が設けられたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項４】
請求項１乃至３のいずれか記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第２送風管（１２３）に風量調節器（１２５）が設けられたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項５】
請求項４記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に設けられたファンユニット（１４）を具えたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項６】
請求項４記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項７】
請求項５記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項８】
請求項１乃至３のいずれか記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該糸屑吹き飛ばし装置（１０）は更に該自転供給ユニット（１１）に設けられたファンユニット（１４）を具えたことを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項９】
請求項８記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【請求項１０】
請求項１記載の丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置において、該第１送風口（１２２）と該第２送風口（１２４）の管内断面が長尺状であることを特徴とする丸編み機の給糸板両面糸屑吹き飛ばし装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−１４９１０９（Ｐ２０１１−１４９１０９Ａ）
【公開日】平成２３年８月４日（２０１１．８．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−９１９８（Ｐ２０１０−９１９８）
【出願日】平成２２年１月１９日（２０１０．１．１９）
【出願人】（３９３０１０１０１）佰龍機械廠股▲ふん▼有限公司 (33)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年８月４日（２０１１．８．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１月１９日（２０１０．１．１９）
【出願人】（３９３０１０１０１）佰龍機械廠股▲ふん▼有限公司 (33)
【Ｆターム（参考）】
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