主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む賭け事をするカードゲームのプレイ方法、及び、ゲーミングマシン
【課題】１回のカードゲームで１つのゲームしか行えず、所要時間の割に遊技者が味わうことのできるカードゲームの密度が低いのを、解消できるカードゲームのプレイ方法を提供する。
【解決手段】プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂにそれぞれ配ったバカラゲームのプレーヤとバンカーのカード（４枚以上）のランクが、予め定められたランクと一致する場合に配当を行うサイドベットゲームを、バカラの基本ゲームと同時に行う。基本ゲームに参加する遊技者は、別途チップをベットすることで、サイドベットゲームに任意で参加することができる。したがって、１回のカードゲームにおいて遊技者が複数のゲームに参加できるようにして、カードゲームに対する遊技者の満足感を向上させることができる。
【解決手段】プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂにそれぞれ配ったバカラゲームのプレーヤとバンカーのカード（４枚以上）のランクが、予め定められたランクと一致する場合に配当を行うサイドベットゲームを、バカラの基本ゲームと同時に行う。基本ゲームに参加する遊技者は、別途チップをベットすることで、サイドベットゲームに任意で参加することができる。したがって、１回のカードゲームにおいて遊技者が複数のゲームに参加できるようにして、カードゲームに対する遊技者の満足感を向上させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、１組又は複数組のカードを用いて賭け事をするカードゲームのプレイ方法、及び、ゲーミングマシンに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、１組又は複数組のカードを用いて賭け事をするカードゲームが、種々知られている。例えばその一つであるバカラゲームでは、各カードゲーム毎に遊技者（カードゲームの参加者）が、「Banker」と「Player」のどちらが勝つか（又は引き分けるか）を予想して掛け金をベットする。
【０００３】
したがって、１回のカードゲーム中に遊技者が行える賭けが１つしかなく、カードゲームの所要時間の割には遊技者が味わうことのできるカードゲームの密度が低かった。このような事情は、バカラゲームに限らず、ブラックジャックやその他のカードゲームについても共通して存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、遊技者に満足感を持たせることが可能であるカードゲームのプレイ方法、及び、ゲーミングマシンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）をプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベット（placing a first wager ）する段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベット（placing a second optional wager ）する段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階とを含むことを特徴とする。
【０００６】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行される。
【０００７】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金の、カードのランクに係るベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【０００８】
請求項２に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする。
【０００９】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにより、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートが高く設定される。
【００１０】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほど高く精算される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００１１】
請求項３に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering game ）をプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベット（placing a first wager ）する段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベット（placing a second optional wager ）する段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階とを含むことを特徴とする。
【００１２】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行される。
【００１３】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、掛け金が精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００１４】
請求項４に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする。
【００１５】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにより、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートが高く設定される。
【００１６】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど掛け金が高く精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００１７】
請求項５に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering game ）をプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベット（placing a first wager ）する段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベット（placing a second optional wager ）する段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階とを含むことを特徴とする。
【００１８】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行される。
【００１９】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、各カードのランクが予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、賭け金の精算が行われる補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００２０】
請求項６に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする。
【００２１】
従って、主たるカードゲームを実行するために、補助のカードゲームのゲームルールにより、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートが高く設定される。
【００２２】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金が高く精算される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００２３】
請求項７に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、主たるカードゲームに参加するための第１の掛け金のベットは必須であることを特徴とする。
【００２４】
従って、主たるカードゲームに参加するための第１の掛け金のベットを行うと、補助のカードゲームに参加するための第２の掛け金のベットが、オプションとして行えるようになる。
【００２５】
このため、主たるカードゲームに参加するプレーヤに対して、１回のカードゲーム中に複数の賭けを同時に行える機会を提供することができる。
【００２６】
請求項８に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、前記主たるカードゲームがバカラ（baccarat）ゲームを含んでいることを特徴とする。
【００２７】
従って、バカラゲームを１回行う毎に、プレーヤが、バカラゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金のベットを、オプションとして行うことができる。これにより、１回のバカラゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行えるようにすることができる。
【００２８】
請求項９に記載した本発明のゲーミングマシンは、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）に参加するための掛け金のベットを行う（placing a wager ）ゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００２９】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズされ、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われる補助のカードゲームの実行がコントローラにより制御される。
【００３０】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金の、カードのランクに係るベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００３１】
請求項１０に記載した本発明のゲーミングマシンは、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがってコントローラは、第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００３２】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにおいて、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートが高く設定されメモリに記憶される。
【００３３】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほど高く賭け金が精算される補助のカードゲームに対する第２の掛け金のベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００３４】
請求項１１に記載した本発明のゲーミングマシンは、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）に参加するための掛け金のベットを行う（placing a wager ）ゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００３５】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行がコントローラにより制御される。
【００３６】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、掛け金が精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００３７】
請求項１２に記載した本発明のゲーミングマシンは、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがってコントローラは、第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００３８】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにおいて、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金の精算が高く設定されメモリに記憶される。
【００３９】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど掛け金が高く精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００４０】
請求項１３に記載した本発明のゲーミングマシンは、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）に参加するための掛け金のベットを行う（placing a wager ）ゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００４１】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行がコントローラに制御される。
【００４２】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、賭け金が精算される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００４３】
請求項１４に記載した本発明のゲーミングマシンは、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがってコントローラは、第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００４４】
従って、主たるカードゲームを実行するために、補助のカードゲームのゲームルールにおいて、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金の精算が高く設定されメモリに記憶される。
【００４５】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金の精算が高く設定される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００４６】
請求項１５に記載した本発明のゲーミングマシンは、コントローラが、主たるカードゲームに参加するためのゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付けた場合に、補助のカードゲームに参加するためのゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付けることを特徴とする。
【００４７】
従って、プレーヤがゲーミングターミナルにおいて、主たるカードゲームに参加するための第１の掛け金のベットを行うと、補助のカードゲームに参加するための第２のオプションの掛け金のベットを、プレーヤがゲーミングターミナルにおいて行えるようになる。
【００４８】
このため、主たるカードゲームに参加するプレーヤに対して、１回のカードゲーム中に複数の賭けを同時に行える機会を提供することができる。
【００４９】
請求項１６に記載した本発明のゲーミングマシンは、前記主たるカードゲームがバカラ（baccarat）ゲームを含んでいることを特徴とする。
【００５０】
従って、バカラゲームを１回行う毎に、プレーヤが、バカラゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金のベットを、オプションとして行うことができる。これにより、１回のバカラゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行えるようにすることができる。
【発明の効果】
【００５１】
本発明に係るカードゲームのプレイ方法及びゲーミングマシンによれば、１回のカードゲーム中にプレーヤが行える賭けを複数にして、カードゲームの所要時間に対してプレーヤが味わうことのできるカードゲームの密度を高め、カードゲームに対するプレーヤの満足感を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００５２】
以下、図１乃至図７を参照して、本発明に係るカードゲームのプレイ方法の第１実施形態を説明する。
【００５３】
図１は、本発明によるカードゲームのプレイ方法を適用したバカラゲームの進行手順の一例を示すフローチャートである。図２は、バカラの基本ゲームにおける各カードの数字の数え方を示す一覧表である。図３は、バカラの基本ゲームにおけるバンカーのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。図４は、バカラの基本ゲームにおけるプレーヤのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。図５は、バカラの基本ゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。図６は、バカラのサイドベットゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【００５４】
配られた（ディスプレイされた）カードの内容がゲームの終了時点で全て開かれる（ディスクローズされる）ガードゲームの一例として、バカラゲームを挙げることができる。バカラゲームには、バンク・ア・トゥーバ（Banque a Tout Va）、シェマン・ド・フェール（Chemin De Fer ）、プント・バンコ（Punto Banco 、所謂大バカラ）、ミニ・バカラ等の、基本ゲームをベースにして変形を加えた変形ゲームが多数存在する。各変形ゲームのルールはそれぞれ異なり、また、その変形ゲームを提供するカジノによっても若干異なることがある。しかし、各変形ゲームの基礎となる基本ゲーム自体は、どの変形ゲームにおいても変わらない。
【００５５】
基本ゲーム（請求項中の主たるカードゲームに相当）は、プレーヤ（Player）及びバンカー（Banker）と呼ばれる二人の架空の競技者のカード（手）の良し悪しを競うことで行われる。したがって、この基本ゲームにおいては、図１のフローチャートにおけるステップＳ１のように、まず、ゲームに参加する遊技者（請求項中のプレーヤに相当）が、基本ゲームについてのチップのベットを行う。つまり、プレーヤとバンカーのうち基本ゲームの勝者であると予想した方に、遊技媒体としてのチップをベットする。このとき、遊技者は、勝者と予想した方へのチップのベットに加えて、プレーヤとバンカーが引き分けると予想し両者がタイとなることに対してチップをさらにベットすることもできる。遊技者が基本ゲームについてのチップのベットを行った後には、ステップＳ３のように、プレーヤとバンカーのカードがそれぞれ配られる。
【００５６】
このステップＳ３では、最初に、プレーヤとバンカーのカードがそれぞれ２枚ずつ配られる。そして、プレーヤの２枚のカードのスコア次第では、プレーヤの３枚目のカードがさらに配られる。同様に、バンカーの２枚のカードのスコア次第では、バンカーの３枚目のカードがさらに配られる。
【００５７】
ここで、プレーヤやバンカーのカードのスコアを計算する際には、各カードのランク（カードにしるされたＡ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号）に応じて図２のテーブルに示す数でカウントする。つまり、ランク「Ａ（エース）」のカードは「１」として数える。ランク「２」〜「９」のカードはそのまま「２」〜「９」として数える。ランク「１０」、「Ｊ（ジャック）」、「Ｑ（クイーン）」、「Ｋ（キング）」のカードはいずれも「０（ゼロ）」として数える。そして、バンカーやプレーヤのスコアは、それぞれに配られた２枚のカードの数を合計した下一桁の数となる。
【００５８】
このようにして計算されたプレーヤのスコアが、図３のヒット＆スタンドチャートに示す「ヒット」に該当する値である場合は、プレーヤの３枚目のカードがさらに配られる。プレーヤのスコアが、図３のヒット＆スタンドチャートに示す「スタンド」に該当する値である場合は、プレーヤの３枚目のカードは配られない。同様に、計算されたバンカーのスコアが、図４のヒット＆スタンドチャートに示す「ヒット」に該当する値である場合は、バンカーの３枚目のカードがさらに配られる。バンカーのスコアが、図４のヒット＆スタンドチャートに示す「スタンド」に該当する値である場合は、バンカーの３枚目のカードは配られない。
【００５９】
尚、ステップＳ３においてプレーヤとバンカーのカードを配る際には、当初、カードの表を伏せた（クローズされた）状態と、カードを表向きにした（ディスクローズした）状態との、どちらの状態で配っても構わない。但し、次のステップＳ４に進む前の段階で、プレーヤとバンカーの全てのカードを表向きにしておく（ディスクローズしておく）必要がある。
【００６０】
以上のようにして、プレーヤとバンカーの２枚又は３枚のカードがそれぞれ配られると、プレーヤとバンカーのそれぞれのカードのスコアに応じて、図１のフローチャートにおけるステップＳ４のように、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算が行われる。この精算を行う際には、まず、それぞれのカードからプレーヤとバンカーのスコアが計算される。そして、計算されたプレーヤとバンカーのスコアから、今回のゲームの勝敗が確認される。具体的には、スコアが「９」に近い（又は等しい）方がゲームの勝者となり、プレーヤとバンカーのスコアが同じであれば、タイとなる。今回のゲームの勝敗が確認されると、確認された勝敗に応じて、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算の内容が決定される。
【００６１】
基本ゲームについての精算の内容は、例えば、図５の一覧表に示すようなものとすることができる。即ち、勝者がプレーヤである場合、プレーヤにベットした遊技者には、ベットしたチップと等倍のチップが配当される。尚、バンカーにベットした遊技者のチップと、タイにベットした遊技者のチップは、いずれも回収される。一方、勝者がバンカーである場合、バンカーにベットした遊技者には、ベットしたチップと等倍のチップから、カジノのハウスコミッション（ベットしたチップの５％分）を差し引いた残りのチップが配当される。尚、プレーヤにベットした遊技者のチップと、タイにベットした遊技者のチップは、いずれも回収される。また、プレーヤとバンカーがタイである場合、タイにベットした遊技者には、ベットしたチップの８倍のチップが配当される。プレーヤにベットした遊技者のチップとバンカーにベットした遊技者のチップは、いずれも遊技者に返還される。以上に説明したような、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算の内容は、カジノ毎にローカルルールで定めることもできる。
【００６２】
尚、本実施形態では、図５の一覧表に示す基本ゲームについての精算の内容が、請求項中の主たるカードゲームのゲームルールに相当するものである。
【００６３】
以上に説明した基本ゲームにおいて、「プレーヤ」とは、あくまでバカラゲームにおける役柄のことを指すものであって、請求項中における「プレーヤ」とは異なる。この点は、本明細書の以下の説明においても同様である。
【００６４】
そして、本発明に係るカードゲームのプレイ方法では、上述したバカラの基本ゲーム（請求項中の主たるカードゲームに相当）が行われる毎に、オプションのサイドベットゲーム（請求項中の補助のカードゲームに相当）が同時に行われる。このサイドベットゲームは、以下に説明する本発明の第１実施形態に係るカードゲームのプレイ方法においては、１回の基本ゲームにおいてプレーヤとバンカーに配られた全てのカードにおいて、予め定められたランク（上述したように、Ａ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号のうち特定の番号）にカードのランク（カードにしるされたＡ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号）が一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、サイドベットゲームのゲームルールにしたがって掛け金の精算を行う。ゲームが始まる前に、予め定められたランクであるラッキーナンバーに対してチップをベットすることで、サイドベットゲームに参加することができる。このサイドベットゲームに参加するか否かは、基本ゲームにおいてタイに対するベットを行うか否かと同様に、遊技者の自由である。
【００６５】
上述したサイドベットゲームにおいては、図１のフローチャートにおけるステップＳ１において、ゲームに参加する遊技者が、基本ゲームに対するチップのベットを行った後に、ステップＳ２において、サイドベットゲームに対するチップのベットを任意に行う。そして、ステップＳ４において、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算が行われた後、ステップＳ５において、サイドベットゲームについての遊技者の任意（オプション）のベットに対する精算が行われる。
【００６６】
サイドベットゲームについての精算の内容は、例えば、図６の一覧表に示すようなものとすることができる。即ち、遊技者がチップをサイドベットゲームにベットした場合、予め定められたランクにディスプレイしディスクローズしたカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定している。具体的には、例えば、予めランク「８」が定められている場合に、基本ゲームにおいてランク「８」のカードがディスプレイまたはディスクローズされない場合は、遊技者がベットしたチップは回収される。一方、基本ゲームにおいてディスプレイまたはディスクローズしたランク「８」のカードが全部で１枚の場合にはベットしたチップの１．５倍の配当があり、同じく全部で２枚の場合は３倍の配当があり、全部で３枚の場合は１０倍の配当がある。上述ではラッキーナンバーとして、ランク「８」を例に説明したが、プレーヤあるいはバンカーのうちランク「８」のカードが配られた方は勝つ可能性が高い強いカードということができる。なお、予め定められるランクは、ランク「８」以外のものに設定してもよいことは勿論である。
【００６７】
尚、本実施形態では、図６の一覧表に示すサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。
【００６８】
ちなみに、上述したステップＳ１の基本ゲームについてのチップのベットとステップＳ２のサイドベットゲームについてのチップのベットとは、順番を入れ替えて、或いは、同時に行うことができる。また、ステップＳ４の基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算と、ステップＳ５のサイドベットゲームについての遊技者のベットに対する精算とは、順番を入れ替えて、或いは、同時に行うことができる。
【００６９】
上述したバカラの基本ゲーム及びサイドベットゲームを実行するためのカードを、ゲームの進行役であるディーラーが配り、且つ、遊技者が基本ゲームやサイドベットゲームに対する賭けを行うためには、例えば、図７に示すテーブル１を用いることができる。
【００７０】
このテーブル１には、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂが設けられている。プレーヤカードエリア２ａには、ディーラーによって配られるプレーヤのカードが置かれる。バンカーカードエリア２ｂには、ディーラーによって配られるバンカーのカードが置かれる。
【００７１】
また、このテーブル１には、遊技者がベットを行うための７つのエリア３ａ〜３ｇが設けられている。したがって、このテーブル１では７人の遊技者が同時にゲームに参加することができる。各エリア３ａ〜３ｇには、１番から８番（但し、４番は欠番）の番号が割り当てられている。
【００７２】
各エリア３ａ〜３ｇには、基本ゲームに対するベットを行うためのエリアとして、プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇと、バンカーベットエリア５ａ〜５ｇと、タイベットエリア６ａ〜６ｇとが設けられている。また、各エリア３ａ〜３ｇには、サイドベットゲームに対するベットを行うためのエリアとして、ラッキーナンバーベットエリア７ａ〜７ｇが設けられている。
【００７３】
プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇには、プレーヤの勝ちと予想した遊技者によって、ベットするチップが置かれる。バンカーベットエリア５ａ〜５ｇには、バンカーの勝ちと予想した遊技者によって、ベットするチップが置かれる。タイベットエリア６ａ〜６ｇには、バンカーとプレーヤが引き分けると予想した遊技者によって、ベットするチップが置かれる。各遊技者は、プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇとバンカーベットエリア５ａ〜５ｇとにチップを同時に置くことはできない。しかし、各遊技者は、プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇとタイベットエリア６ａ〜６ｇとにチップを同時に置くことができる。同様に、各遊技者は、バンカーベットエリア５ａ〜５ｇとタイベットエリア６ａ〜６ｇとにチップを同時に置くことができる。
【００７４】
また、ラッキーナンバーベットエリア７ａ〜７ｇには、基本ゲームの終了時点で、予め定められたランク（ラッキーナンバー）にカードのランクが一致した枚数をカウントし、この枚数が規定の枚数の場合にチップが支払われるサイドベットゲームに参加したい遊技者によりベットするチップが置かれる。ここで、予め定められたランク（ラッキーナンバー）は基本ゲームが開始される前に、例えば、ディーラーにより設定される。図７を参照するに、ラッキーナンバー表示エリア１３にランク「８」（例えば、「８」がしるされた札）が表示されている。これが予め定められたランクとなる。
【００７５】
尚、テーブル１にはさらに、ゲームに使用する１又は複数組（deck）のカードをシャッフルするシャッフルマシン９と、使用済のカードを置くための捨て札置き場１０と、貨幣を投入するための貨幣投入口１１と、チップを収納するためのチップトレー１２とが設けられている。
【００７６】
本実施形態に係るバカラの基本ゲームとサイドベットゲームとを同時に行う際には、まず、遊技者が自分に対応するエリア３ａ〜３ｇにおいて、基本ゲームについてのチップのベットを行う。具体的には、プレーヤが勝つと予想した遊技者は、自分のエリア３ａ〜３ｇのプレーヤベットエリア４ａ〜４ｇにベットするチップを置く。バンカーが勝つと予想した遊技者は、自分のエリア３ａ〜３ｇのバンカーベットエリア５ａ〜５ｇにベットするチップを置く。バンカーとプレーヤが引き分けると予想した遊技者はさらに、自分のエリア３ａ〜３ｇのタイベットエリア６ａ〜６ｇにベットするチップを置く。
【００７７】
また、基本ゲームについてのチップのベットを行った遊技者が、自分に対応するエリア３ａ〜３ｇにおいて、サイドベットゲームについてのチップを任意に行う。具体的には、ラッキーナンバー「８」に基本ゲームにおけるカードのランクが一致すると予想した遊技者で、サイドベットゲームに参加したい場合、自分のエリア３ａ〜３ｇのラッキーナンバーベットエリア７ａ〜７ｇにベットするチップを置く。
【００７８】
基本ゲーム及びサイドベットゲームについてのチップのベットをディーラーが締め切ると、続いてディーラーは、基本ゲームのためのプレーヤとバンカーのカードをシャッフルマシン９から１枚ずつ繰り出して、プレーヤカードエリア２ａ、バンカーカードエリア２ｂ、プレーヤカードエリア２ａ、バンカーカードエリア２ｂの順に２枚ずつ配る。このとき、ディーラーは、プレーヤとバンカーのカードを、カードの表を伏せた（クローズされた）状態で配る。ディーラーが２枚ずつ配ったプレーヤとバンカーのカードは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂとにおいて、ディーラーによって表向きにそれぞれ裏返される（ディスクローズされる）。
【００７９】
続いて、ディーラーは、プレーヤのカードのスコアとバンカーのカードのスコアをそれぞれ計算する。そして、計算したプレーヤのスコアが図３に示すチャートで「ヒット」に該当する値ならば、３枚目のカードをプレーヤカードエリア２ａに、表向きにして（ディスクローズした状態で）配る。また、計算したバンカーのスコアが図４に示すチャートで「ヒット」に該当する値ならば、３枚目のカードをバンカーカードエリア２ｂに、表向きにして（ディスクローズした状態で）配る。
【００８０】
プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに２枚又は３枚のカードを配り終え、全てのカードを表向きに（ディスクローズされた状態に）したならば、ディーラーは、プレーヤのカードのスコアとバンカーのカードの最終的なスコアをそれぞれ計算し、基本ゲームの勝敗を確認して、基本ゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行う。この精算においてディーラーは、基本ゲームの勝者にベットした遊技者に対して、ベットしたチップと等倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。これと共に、ディーラーは、基本ゲームの敗者にベットした遊技者のチップと、タイにベットした遊技者のチップを回収して、チップトレー１２に収納する。基本ゲームの勝敗が引き分け（タイ）の場合は、ディーラーは、タイにベットした遊技者に対して、ベットしたチップの８倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。プレーヤとバンカーに遊技者がそれぞれベットしたチップは、回収せず各遊技者に返還する。
【００８１】
また、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに２枚又は３枚のカードを配り終えたならば、ディーラーは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配って表向きとされた全てのカードのランク（Ａ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号）によってサイドベットゲームの勝敗を確認し、サイドベットゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行う。この精算においてディーラーは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られたカードのランクが予め定められたランクと一致する枚数をカウントし、この枚数が規定の枚数の場合にベットしたチップに基づき配当を遊技者に行う。例えば、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られた全てのカード中、予め定められたランクと一致したカードの枚数が１枚のとき、サイドベットゲームにおいてベットした遊技者に対して、ベットしたチップの１．５倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。同じく予め定められたランクと２枚一致した場合は、ディーラーは、ベットした遊技者に対して、ベットしたチップの３倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。予め定められたランクと３枚一致した場合は、ディーラーは、ベットした遊技者に対して、ベットしたチップの１０倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。なお、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られた全てのカードの中に、予め定められたランクと一致するカードが無い場合はディーラーはサイドベットを行った全ての遊技者のサイドベットチップを回収する。
【００８２】
以上に説明した第１実施形態のバカラゲームによれば、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われるサイドベットゲームが実行される（ここで一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定すると遊技者の期待感が徐徐に増す）。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、前述したように勝ちに有利なランク（例えば、ランク「８」）が予め定められたラッキーナンバーの場合に遊技者はランク「８」のカードがディスクローズされることに強い期待感を持ちゲームへの集中が高まる。そして、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【００８３】
次に、図８及び図９を参照して、本発明に係るカードゲームのプレイ方法の変形例を説明する。
【００８４】
上述した実施形態では、１回の基本ゲームのために配られたプレーヤとバンカーのカードを用いて行うサイドベットゲームが、予め定められたランクとカードのマークが一致した枚数に基づき配当を行うものであった。しかし、以下に説明する変形例では、ディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、サイドベットゲームのゲームルールにしたがって掛け金の精算が行われる。また、ディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツ（スペード，クラブ，ハート，ダイヤであるマークの絵柄）が特定のスーツの場合に、サイドベットゲームのゲームルールにしたがって掛け金の精算が行われるようにしてもよい。さらに、サイドベットゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど配当を高く設定してもよい。さらに、この組合せは、ポーカー役（ワンペア，ツーペア，フルハウス等）と同一にしてもよい。
【００８５】
即ち、本変形例では、図１のフローチャートで示すのと同一の流れで基本ゲームとサイドベットゲームが同時に実行される。そして、基本ゲームの内容については、図２乃至図５を参照して説明したバカラゲームと同様であり、サイドベットゲームの内容が異なる。
【００８６】
そして、サイドベットゲームについての精算の内容は、例えば、図８の一覧表に示すようなものとすることができる。即ち、遊技者がサイドベットゲームにベットした場合、カードのランクが予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、遊技者に、特別の配当が与えられる。ここで、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定する。例えば、ランクを２種類含んだ組合せの場合（例えば、ランク「７」，ランク「８」でスーツは同一）にはベットしたチップの３倍のチップが配当される。ランクを３種類含んだ組合せの場合（例えば、ランク「Ｊ」，ランク「Ｑ」，ランク「Ｋ」でスーツは同一）にはベットしたチップの１０倍のチップが配当される。
【００８７】
尚、本実施形態では、図８の一覧表に示すサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。
【００８８】
上述したバカラの基本ゲーム及びサイドベットゲームを実行するためのカードを、ゲームの進行役であるディーラーが配り、且つ、遊技者が基本ゲームやサイドベットゲームに対する賭けを行うためには、例えば、図９に示すテーブル１Ａを用いることができる。
【００８９】
このテーブル１Ａは、第１実施形態において説明した図７のテーブル１と多くの部分が共通しており、僅かに、ラッキーナンバーとして、例えば、予め定められたカードのランクの組合せ表示エリア１３に組合せランク「Ｊ」，「Ｑ」，「Ｋ」が表示され、また、カードのシーツ表示エリア１４にカードのスーツ「スペード」が表示されている点で異なる。
【００９０】
ランクの組合せに一致する例として、基本ゲームでディスプレイしディスクローズしたカードのランク（例えば、１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの４枚が表示した場合）に表示エリア１３に表示されたランクの組合せ（例えばＪ，Ｑ，Ｋのランク）が含まれる場合で、且つ、このランクのカードのスーツが特定（例えば、スペード）の場合は一致するものと判断する。
【００９１】
本実施形態に係るバカラの基本ゲームとサイドベットゲームとを同時に行う際には、基本ゲームについてのチップのベットを行った遊技者が、自分に対応するエリア３ａ〜３ｇにおいて、サイドベットゲームについてのチップを任意に行う。具体的には、基本ゲームにおいて、ディスプレイしディスクローズしたカードのランクが予め定められたランクの組合で、且つ、特定のスーツと一致すると予想した遊技者は、サイドベットゲームに参加したい場合、自分のエリア３ａ〜３ｇのサイドベットエリア７ａ〜７ｇにベットするチップを置く。
【００９２】
基本ゲーム及びサイドベットゲームについてのチップのベットをディーラーが締め切ると、続いてディーラーは、上述のバカラゲームの場合と同様に、基本ゲームのためのプレーヤとバンカーのカードをシャッフルマシン９から１枚ずつ繰り出して、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂにそれぞれ配る。そして、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに２枚又は３枚のカードを配り終え、全てのカードを表向きに（ディスクローズされた状態に）したならば、ディーラーは、基本ゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行うと共に、サイドベットゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行う。
【００９３】
このサイドベットゲームについての精算においてディーラーは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られたカードのディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、遊技者に対して、ベットしたチップの所定倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。これと共に、ディーラーは、ランクが予め定められたランクでない場合、または、予め定められたシーツでない場合にベットした遊技者全員のチップを回収して、チップトレー１２に収納する。
【００９４】
以上に説明した変形例のバカラゲームによれば、基本ゲームを実行するために、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に（さらに、各カードのスーツが特定のスーツの場合を条件に加えることもできる）、精算が行われるサイドベットゲームが実行される。また、異なるランクを複数含む組合せにおいてランクを多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することができる。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、予め定められたランクの組合せにディスクローズされたカードのランクが徐徐に一致したカードが増えて行くため期待感が持続する。また、組合せに複数の役（例えば、ポーカー役）を設定すれば基本ゲームに負けてサイドベットゲームに勝ったり色々な結果のパターンが発生し遊技者の趣向か高まる。このように、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【００９５】
以上に、ディーラーがテーブル１，１Ａ上でカードを配ってカードゲームを行う場合の実施形態について説明した。しかし、本発明は、各遊技者がゲーミングターミナルにおいてベット操作を行うゲーミングマシンによっても実現することができる。
【００９６】
そこで、以下、図１０乃至図２３を参照して、本発明の第２実施形態に係るゲーミングマシンとしてのバカラゲーム機を説明する。
【００９７】
図１０は、本発明の第２実施形態に係るバカラゲーム機の概略構成を示す外観斜視図である。図１１は、図１０のゲーミングターミナルの斜視図である。図１２は、図１１のゲーミングターミナルに設けられたディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【００９８】
図１２に示すディスプレイ１０８は、図１１に示すゲーミングターミナル１０４に設けられている。このゲーミングターミナル１０４は、図１０に示す本発明の第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１（本発明のゲーミングマシンに相当）は、共通ディスプレイ１０２、ゲームコントローラ１０３、複数台のゲーミングターミナル１０４、及び、サーバ１１３を有している。各ゲーミングターミナル１０４やゲームコントローラ１０３とサーバ１１３との間は、ローカルエリアネットワーク等によって接続することができる。ゲームコントローラ１０３と共通ディスプレイ１０２との間は、専用の通信ケーブル等によって接続することができる。
【００９９】
共通ディスプレイ１０２では、ゲームコントローラ１０３及びサーバ１１３の制御により、第１実施形態において説明したバカラの基本ゲームとサイドベットゲームが同時に実行されてプレーヤに表示される。プレーヤは、共通ディスプレイ１０２に表示されるバカラの基本ゲームに参加するため、また、この基本ゲームに使用されたカードを利用して実行されるサイドベットゲームに任意に参加するために、共通ディスプレイ１０２を囲んで複数台配置されたゲーミングターミナル１０４を使用する。本実施形態では、バカラゲーム機１０１が９台のゲーミングターミナル１０４を有している。したがって、最大９人のプレーヤが同時に共通の基本ゲームやサイドベットゲームに参加することができる。
【０１００】
共通ディスプレイ１０２において表示されるバカラの基本ゲームは、ゲームコントローラ１０３及びサーバ１１３の制御によって、所定時間周期で繰り返し実行される。したがって、各ゲーミングターミナル１０４を使用してプレーヤが今回の基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットを行うことができるベット期間（受付期間）は、ゲームの進行に合わせて制限される。そのため、今回の基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットを行うことができるベット期間が終了すると、今回の基本ゲームが終了して基本ゲームやサイドベットゲームについての精算が終了するまでの間、各ゲーミングターミナル１０４から基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットを行うことができなくなる。基本ゲームやサイドベットゲームについての精算が終了すると次のベット期間か開始され、次回の基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットが各ゲーミングターミナル１０４から行えるようになる。
【０１０１】
上述したベット期間には、図１２に示すように、各ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８に、共通ディスプレイ１０２で実行され表示される基本ゲームや、基本ゲームに使用されたカードを利用して実行されるサイドベットゲームに対するＢＥＴ画面１６１が表示される。このＢＥＴ画面１６１の表示内容は、後に詳述する。
【０１０２】
図１３は、図１０のバカラゲーム機に設けられた共通ディスプレイ１０２で実行されて表示されるバカラゲームの表示例である。図１３に示すように、共通ディスプレイ１０２に表示されるバカラの基本ゲームは、まさに、図７に示したテーブル１のプレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂにディーラーが配ったカードによって実行される基本ゲームである。したがって、共通ディスプレイ１０２には、プレーヤカードエリア１０２ａ、バンカーカードエリア１０２ｂ、そして、それぞれのエリアに配られるプレーヤとバンカーのカード等が表示される。
【０１０３】
図１４は、ゲームコントローラ１０３の内部構成を示すブロック図である。図１４に示すように、ゲームコントローラ１０３は、ゲームコントローラ１０３の全体の制御を行うコントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａ、ＲＯＭ１０３ｂ、ＲＡＭ１０３ｃ、ハードディスク１０３ｄ、キーボード１０３ｅ、共通ディスプレイ１０２が接続される液晶駆動回路１０３ｆを備えている。
【０１０４】
ハードディスク１０３ｄには、バカラの基本ゲームを共通ディスプレイ１０２上で実行表示させるためのゲームプログラムが記憶保存されており、キーボード１０３ｅにより入力される指令信号によって、そのゲームプログラムがＲＡＭ１０３ｃにダウンロードされる。そして、ＲＯＭ１０３ｂのプログラムにしたがいコントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａが行う制御下で、このゲームが実行される。また、コントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａは、サーバ１１３から供給される入力信号、ＲＯＭ１０３ｂ、及び、ＲＡＭ１０３ｃに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいて共通ディスプレイ１０２に表示信号を送信することにより、共通ディスプレイ１０２における基本ゲームの実行、表示を主導的に制御する。
【０１０５】
次に、ゲーミングターミナル１０４の構成について説明する。図１１に示すように、ゲーミングターミナル１０４は、その上面に、貨幣やチップ、メダル等の通貨価値を有する遊技媒体を投入するメダル投入口１０７と、ゲームに係る画像を表示させる上述のディスプレイ１０８とを少なくとも有している。ゲーミングターミナル１０４は、これらメダル投入口１０７及びディスプレイ１０８を用いて、プレーヤのベット操作を受け付ける。プレーヤは、ディスプレイ１０８に表示される画像を見ながら、ディスプレイ１０８の前面に設けられているタッチパネル１５０（図１８参照）等を操作することにより、展開されるゲームを進行させることができる。尚、以下の説明において、遊技媒体を代表して「メダル」ということがある。
【０１０６】
また、ゲーミングターミナル１０４の上面には、上述したメダル投入口１０７及びディスプレイ１０８の他に、ペイアウトボタン１０５、チケットプリンタ１０６、紙幣挿入口１０９、及び、スピーカ１１０が設けられている。ゲーミングターミナル１０４の前面には、メダル払出口１１２及びメダルトレイ１１４が設けられている。
【０１０７】
ペイアウトボタン１０５は、クレジットされているメダルをメダル払出口１１２からメダルトレイ１１４に払い出す指示を入力するためのボタンである。チケットプリンタ１０６は、クレジット数や日時やゲーミングターミナル１０４の識別番号等のデータがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケットとして出力するものである。プレーヤは、バーコード付チケットを他のゲーミングターミナル１０４に読み取らせてそのゲーミングターミナル１０４でゲームへのベットを行ったり、バーコード付チケットを遊技施設の所定箇所（例えばカジノ内のキャッシャ）で紙幣等に交換したりすることができる。
【０１０８】
紙幣挿入口１０９は、紙幣の適否を識別するとともに正規の紙幣を受け入れるものである。尚、バーコード付チケットを読み取ることができるように構成されていてもよい。スピーカ１１０は、音楽、効果音等を流すためのものである。
【０１０９】
各ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８の上部には、ＷＩＮランプ１１１がそれぞれ設けられている。ゲーミングターミナル１０４で行った基本ゲームやサイドベットゲームについてのベットが当たった場合に、当たったゲーミングターミナル１０４のＷＩＮランプ１１１を点灯させる。尚、このＷＩＮランプ１１１は、設置された全てのゲーミングターミナル１０４（本実施形態では９台）から認視可能な位置に設けられており、同一のバカラゲーム機１０１で遊技中の他のプレーヤは、その点灯を常に確認することが可能である。
【０１１０】
メダル投入口１０７の内部にはメダルセンサ（図示せず）が設けられており、メダル投入口１０７より投入されたメダル等の通貨価値の識別を行うとともに、投入されたメダルをカウントする。また、メダル払出口１１２の内部にはホッパー（図示せず）が設けられており、所定枚数のメダルをメダル払出口１１２から払い出す。
【０１１１】
各ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８には、ゲームの進行に応じてサーバ１１３で設定されるベット期間に、図１２に示すＢＥＴ画面１６１が表示される。ＢＥＴ画面１６１は、テーブル式ベッティングボード１６０を有している。ＢＥＴ画面１６１がディスプレイ１０８に表示されるベット期間中において、プレーヤは、ディスプレイ１０８の前面に設けられているタッチパネル１５０（図１８参照）を操作することによって、ゲーミングターミナル１０４に電子情報としてクレジットされている手持ちのチップを使用して、バカラゲームにベットすることができる。
【０１１２】
まず、図１２に基づいて、ベット期間中に表示されるＢＥＴ画面１６１について説明する。ＢＥＴ画面１６１に表示されるテーブル式ベッティングボード１６０には、基本ゲームに対するベットを行うためのエリアとして、プレーヤベットエリア１６２と、バンカーベットエリア１６３と、タイベットエリア１６４とが設けられている。また、テーブル式ベッティングボード１６０には、サイドベットゲームに対するベットを行うためのエリアとして、ラッキーナンバーベットエリア１６５が設けられている。そして、ラッキーナンバーはラッキーナンバー表示エリア１７４に表示される。本例ではラッキーナンバーとして「８」が表示されている。すなわち、予め定められたランクが「８」なので、基本ゲームでディスプレイしディスクローズしたカードにおいて、ランク「８」のカードが含まれていればサイドベットした遊技者に所定の配当が与えられる。また、サイドベットゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定してもよい。なお、ラッキーナンバー表示エリア１７４は共通ディスプレイ１０２に設けてもよい。
【０１１３】
プレーヤベットエリア１６２には、プレーヤの勝ちと予想した遊技者によってチップがベットされる。バンカーベットエリア１６３には、バンカーの勝ちと予想した遊技者によってチップがベットされる。タイベットエリア１６４には、バンカーとプレーヤが引き分けると予想した遊技者によってチップがベットされる。プレーヤベットエリア１６２とバンカーベットエリア１６３とにチップを同時にベットすることはできない。しかし、プレーヤベットエリア１６２とタイベットエリア１６４とにチップを同時にベットすることができる。同様に、バンカーベットエリア１６３とタイベットエリア１６４とにチップを同時にベットすることができる。
【０１１４】
また、ラッキーナンバーベットエリア１６５には、基本ゲームの終了時点でディスプレイしディスクローズしたカードのランクが予め定められたランクと一致すると予想した遊技者によってチップがベットされる。プレーヤベットエリア１６２とバンカーベットエリア１６３とのいずれにもチップをベットしていない状態で、ラッキーナンバーベットエリア１６５にチップをベットすることはできない。
【０１１５】
テーブル式ベッティングボード１６０の下方には、ＢＥＴ確定ボタン１６７、単位ＢＥＴボタン１６８、払い戻し結果表示部１６９、クレジット数表示部１７０が表示されている。
【０１１６】
単位ＢＥＴボタン１６８は、プレーヤが指定したベットエリア１６２〜１６５にチップをベットする為のボタンである。単位ＢＥＴボタン１６８は１ＢＥＴボタン１６８Ａ、５ＢＥＴボタン１６８Ｂ、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃ、１００ＢＥＴボタン１６８Ｄの四種類から構成されている。
【０１１７】
プレーヤは、まず、ベットするベットエリア１６２〜１６５を、指等で画面を直接押すことにより、後述のカーソル１７２で指定する。その状態で、１ＢＥＴボタン１６８Ａを押下すると、プレーヤはチップを１枚毎（１ＢＥＴボタン１６８Ａを指等で押す毎に「１」→「２」→「３」→・・・の順にベット枚数が増加）にベットすることが可能である。また、５ＢＥＴボタン１６８Ｂを押下すると、チップを５枚単位（５ＢＥＴボタン１６８Ｂを指等で押す毎に「５」→「１０」→「１５」→・・・の順にベット枚数が増加）でベットすることが可能である。また、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃを押下すると、チップを１０枚単位（１０ＢＥＴボタン１６８Ｃを指等で押す毎に「１０」→「２０」→「３０」→・・・の順にベット枚数が増加）でベットすることが可能である。さらに、１００ＢＥＴボタン１６８Ｄを押下すると、チップを１００枚単位（１００ＢＥＴボタン１６８Ｄを指等で押す毎に「１００」→「２００」→「３００」→・・・の順にベット枚数が増加）でベットすることが可能である。
【０１１８】
上述したベット操作の後、プレーヤが指でＢＥＴ確定ボタン１６７に触れることにより、ベットした内容が確定される。このため、ＢＥＴ確定ボタン１６７に触れる前の段階であれば、上述したベット操作でベットした内容は常時訂正することができる。
【０１１９】
払い戻し結果表示部１６９は、前回のゲームにおけるプレーヤのチップのベット枚数、及び払い戻しのクレジット数が表示される。ここで、払い戻しクレジット数よりベット枚数を引いた数が、前回のゲームによりプレーヤが新たに獲得したクレジット数である。
【０１２０】
クレジット数表示部１７０は、現在のプレーヤが所有するクレジット数が表示される。このクレジット数は、チップをベットした際にはそのベット数（１ベットに対して１クレジット）に応じて減少する。また、ベットしたチップが当選し、クレジットの払い戻しが行われた場合には、払い戻し枚数分のクレジット数が増加する。尚、プレーヤが所有するクレジット数が０となった場合には、遊技終了となる。
【０１２１】
また、テーブル式ベッティングボード１６０の上部には、ＢＥＴタイム表示部１７１が設けられている。ＢＥＴタイム表示部１７１はプレーヤがベットすることが可能な残り時間を表示するものであり、ベット操作の受付開始時には「６０」が表示され、１秒ごとに数字が１ずつ減少し、数字が「０」となったときにベット操作の受付を終了する。尚、ベット操作の受付が終了すると、ディスプレイ１０８の表示が固定されて、上述したベット操作が行えなくなる。
【０１２２】
また、テーブル式ベッティングボード１６０上には、現在プレーヤが選択しているベットエリア１６２〜１６５を示すカーソル１７２が表示される。また、現時点までにおいてベットしたチップの枚数とベットエリア１６２〜１６５を示すチップマーク１７３が表示され、チップマーク１７３上に表示された数字が、チップのベット枚数を示す。例えば、図１２に示すようにプレーヤベットエリア１６２に置かれた「２０」のチップマーク１７３は、プレーヤの勝利に２０枚のチップをベットしていることを示している。
【０１２３】
上記のように構成されたＢＥＴ画面１６１でプレーヤがベットする際には、まず、ベットを行うベットエリア１６２〜１６５を画面上で直接指により押圧して指定する。その結果、カーソル１７２が指定したベットエリア１６２〜１６５に移動する。
【０１２４】
その後、単位ＢＥＴボタン１６８の各単位ボタン（１ＢＥＴボタン１６８Ａ、５ＢＥＴボタン１６８Ｂ、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃ、１００ＢＥＴボタン１６８Ｄ）を押下することにより、その単位数分のチップが指定されたベットエリア１６２〜１６５にベットされる。例えば、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃを４回、５ＢＥＴボタン１６８Ｂを１回、１ＢＥＴボタン１６８Ａを３回押下すれば、合計４８枚のチップをベットすることができる。
【０１２５】
図１５は、本実施形態に係るバカラゲーム機１０１の内部構成を示すブロック図である。図１５に示すように、バカラゲーム機１０１（請求項中のゲーミングマシンに相当）は、サーバ１１３とサーバ１１３に接続された共通ディスプレイ１０２及び複数（本実施形態では９台）のゲーミングターミナル１０４とから構成されている。尚、ゲーミングターミナル１０４の内部構成に関しては後に詳細に説明する。
【０１２６】
サーバ１１３は、サーバ１１３の全体の制御を行うサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａ、ＲＯＭ１１３ｂ、ＲＡＭ１１３ｃ、タイマ１１３ｄ、液晶駆動回路１１３ｅを介して接続された液晶ディスプレイ１３２、及び、キーボード１３３を備えている。
【０１２７】
サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、各ゲーミングターミナル１０４から供給される入力信号、ＲＯＭ１１３ｂ、及び、ＲＡＭ１１３ｃに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいてゲーミングターミナル１０４に命令信号を送信することにより、各ゲーミングターミナル１０４を主導的に制御する。特に、ゲームコントローラ１０３に制御信号を送信し、共通ディスプレイ１０２における基本ゲームの実行、表示を制御する。
【０１２８】
ＲＯＭ１１３ｂは、例えば、半導体メモリ等により構成され、バカラゲーム機１０１の基本的な機能を実現させるためのプログラムや、メンテナンス時期の報知及び報知する報知条件の設定、管理を実行するプログラム、基本ゲームやサイドベットゲームに対する配当倍率（チップ一枚あたりの当選に対するクレジットの払い出し数）、各ゲーミングターミナル１０４を主導的に制御するためのプログラム等を記憶する。
【０１２９】
一方、ＲＡＭ１１３ｃは、各ゲーミングターミナル１０４から供給されるチップのベット情報、共通ディスプレイ１０２で実行、表示された基本ゲームの勝敗、サイドベットゲームの当選内容、及び、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａにより実行された処理の結果に関するデータ等を一時的に記憶する。
【０１３０】
さらに、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａには、時間計測を行うタイマ１１３ｄが接続されている。タイマ１１３ｄの時間情報はサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに送信される。サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、タイマ１１３ｄからの時間情報に基づいて後述のように基本ゲームの制御を行う。
【０１３１】
図１６は、本実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂの記憶エリアを示した模式図である。図１６に示すように、ＲＯＭ１１３ｂには、図５の一覧表に示された基本ゲームについての精算の内容が記憶された基本ゲーム配当記憶エリア１１３Ａと、図６の一覧表に示されたサイドベットゲームについての精算の内容が記憶されたサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂとが設けられている。
【０１３２】
したがって、本実施形態では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂの基本ゲーム配当記憶エリア１１３Ａに記憶される、図５の一覧表に示す基本ゲームについての精算の内容が、請求項中の主たるカードゲームのゲームルールに相当するものである。また、本実施形態では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂのサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶される、図６の一覧表に示されたサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。即ち、本実施形態では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂによって、請求項中のメモリが構成されている。
【０１３３】
図１７は、本実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ１１３のＲＡＭ１１３ｃの記憶エリアを示した模式図である。図１７に示すように、ＲＡＭ１１３ｃには、現在遊技中のプレーヤのベット情報が記憶されるベット情報記憶エリア１１３Ｃ、共通ディスプレイ１０２で実行、表示された基本ゲームの勝敗を記憶する基本ゲーム勝敗記憶エリア１１３Ｄ、サイドベットゲームの当選内容を記憶するサイドベットゲーム当選記憶エリア１１３Ｅが設けられている。尚、ベット情報は、具体的には、上述したＢＥＴ画面１６１において指定したベットエリア１６２〜１６５（図１２参照）や、指定したベットエリア１６２〜１６５にそれぞれベットしたチップの枚数（ベット数）等の、各ゲーミングターミナル１０４を用いて行ったベットに関する情報である。
【０１３４】
図１８は、本実施形態に係るゲーミングターミナルの内部構成を示すブロック図である。尚、９台設けられたゲーミングターミナル１０４は基本的に同じ構成を有しており、以下には１台のゲーミングターミナル１０４を例にして説明する。
【０１３５】
ゲーミングターミナル１０４は、図１８に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａとＲＯＭ１０４ｂとＲＡＭ１０４ｃとから構成されるターミナル制御部１０４ｄを備えている。ＲＯＭ１０４ｂは、例えば、半導体メモリ等により構成され、ゲーミングターミナル１０４の基本的な機能を実現させるためのプログラム、その他ゲーミングターミナル１０４の制御上必要な各種のプログラム、データテーブル等が格納されている。また、ＲＡＭ１０４ｃは、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａで演算された各種データ、プレーヤの現在所有する（ゲーミングターミナル１０４に貯留された）クレジット数、プレーヤによるチップのベット状況等を一時的に記憶しておくメモリである。
【０１３６】
ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、ペイアウトボタン１０５が接続されている。ペイアウトボタン１０５は、通常、ゲーム終了時にプレーヤによって押下されるボタンである。ペイアウトボタン１０５がプレーヤによって押下されると、プレーヤがゲーム等によって獲得して現在所有しているクレジットに応じたメダル（通常は１クレジットに対してメダル１枚）が、メダル払出口１１２から払い戻される。
【０１３７】
ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるペイアウトボタン１０５の押下によりペイアウトボタン１０５から出力される操作信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。具体的には、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるＢＥＴ確定ボタン１６７の押下に伴う信号が入力されたことを受けて、その入力信号や、ＲＯＭ１０４ｂとＲＡＭ１０４ｃとに記憶されたデータ及びプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果をサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに送信する。
【０１３８】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからの命令信号を受信し、ゲーミングターミナル１０４を構成する周辺機器を制御し、ゲーミングターミナル１０４においてゲームを進行させる。また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、処理の内容によっては、上述した入力信号、及び、ＲＯＭ１０４ｂとＲＡＭ１０４ｃとに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果に基づいて、ゲーミングターミナル１０４を構成する周辺機器を制御し、ゲームを進行させる。
【０１３９】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、ホッパー１９４が接続されている。ホッパー１９４は、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａからの命令信号により、所定枚数のメダルをメダル払出口１１２（図１０参照）から払い出す。
【０１４０】
さらに、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、液晶駆動回路１９５を介してディスプレイ１０８が接続されている。液晶駆動回路１９５は、プログラムＲＯＭ、画像ＲＯＭ、画像制御ＣＰＵ、ワークＲＡＭ、ＶＤＰ（ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ）及びビデオＲＡＭを備えている。プログラムＲＯＭには、ディスプレイ１０８での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。画像ＲＯＭには、例えば、ディスプレイ１０８で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。画像制御ＣＰＵは、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａで設定されたパラメータに基づき、プログラムＲＯＭ内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ＲＯＭ内に予め記憶されたドットデータの中からディスプレイ１０８に表示する画像の決定を行うものである。ワークＲＡＭは、画像制御プログラムを画像制御ＣＰＵで実行するときの一時記憶装置として構成される。ＶＤＰは、画像制御ＣＰＵで決定された表示内容に応じた画像を形成し、ディスプレイ１０８に出力するものである。尚、ビデオＲＡＭは、ＶＤＰで画像を形成するときの一時記憶装置として構成される。
【０１４１】
また、ディスプレイ１０８の前面には、上述したようにタッチパネル１５０が取り付けられている。プレーヤによるタッチパネル１５０の操作に関する情報は、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信される。タッチパネル１５０では、ＢＥＴ画面１６１においてプレーヤによるチップのベット操作が行われる。具体的には、ベットエリア１６２〜１６５の選択、単位ＢＥＴボタン１６８、ＢＥＴ確定ボタン１６７の操作等において、プレーヤによるタッチパネル１５０の操作が行われる。プレーヤによりタッチパネル１５０が操作されると、その操作に関する情報がターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに送信される。そして、その情報に基づいてＲＡＭ１０４ｃに現在のプレーヤのベット情報（ＢＥＴ画面１６１において指定したベットエリア１６２〜１６５、並びにベットしたチップの枚数）が随時記憶される。さらに、そのベット情報はサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに対して送信され、ＲＡＭ１１３ｃのベット情報記憶エリアに記憶される。
【０１４２】
さらに、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、音出力回路１９６及びスピーカ１１０が接続されている。スピーカ１１０は、音出力回路１９６からの出力信号に基づき各種演出を行う際に各種の効果音を発生するものである。
【０１４３】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、メダルセンサ１９７が接続されている。メダルセンサ１９７は、メダル投入口１０７（図１０参照）から投入されたメダルを検出するとともに、投入されたメダルを演算し、その結果をターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信する。ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、送信された信号に基づいてＲＡＭ１０４ｃに記憶されたプレーヤの所有するクレジット数を増加させる。
【０１４４】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、ＷＩＮランプ１１１が接続されている。ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ＢＥＴ画面１６１で行った基本ゲームやサイドベットゲームについてのベットが当たった場合に、ＷＩＮランプ１１１を所定の色で点灯させる。
【０１４５】
続いて、本実施形態に係るバカラゲーム機１０１のサーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａがＲＯＭ１１３ｂに格納されたプログラムにしたがって実行するサーバ側遊技処理と、ゲームコントローラ１０３のＣＰＵ１０３ａがＲＯＭ１０３ｂに格納されたプログラムにしたがって実行するコントローラ側遊技処理とを、図１９及び図２０に基づき説明する。図１９及び図２０は、本実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ及びゲームコントローラの遊技処理を示すフローチャートである。
【０１４６】
最初に、図１９及び図２０に基づいてサーバ１１３側の遊技処理について説明する。まず、図１９に示すように、ステップＳ１０１において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間の計時を開始する。ベット期間は、プレーヤがベット入力をすることが可能な期間である。ゲームに参加したプレーヤは、このベット期間中に、タッチパネル１５０を操作して、自分が予想する基本ゲームの勝敗やサイドベットゲームの結果に関連したベットエリア１６２〜１６５に自らのチップをベットすることができる。ベット期間の計時を開始したら、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が開始したことを示すベット期間開始信号をターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信する（ステップＳ１０２）。
【０１４７】
次に、ステップＳ１０３において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が残り５秒となったか否かを判断する。尚、残りのベット期間は、ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８のＢＥＴタイム表示部１７１に表示される（図１２参照）。残り５秒に到達していないと判断した場合、処理をステップＳ１０３に戻す。一方、残り５秒であると判断した場合、処理をステップＳ１０４に移す。
【０１４８】
ステップＳ１０４において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間の終了を予告するベット期間終了予告信号を、各ゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに送信する。次に、ステップＳ１０５において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が終了したか否かを判断する。ベット期間が終了していないと判断した場合、ベット期間が終了するまで待機する。一方、ベット期間が終了したと判断した場合、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が終了したことを示すベット期間終了信号を、各ゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信する（ステップＳ１０６）。
【０１４９】
次に、ステップＳ１０７において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、各ゲーミングターミナル１０４においてプレーヤが行ったベット情報（指定したベットエリア１６２〜１６５、指定したベットエリア１６２〜１６５にベットしたチップの枚数（ベット数））を、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａから受信し、ＲＡＭ１１３ｃのベット情報記憶エリア１１３Ｃに記憶する（ステップＳ１０８）。
【０１５０】
次に、図２０に示すように、ステップＳ１０９において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、基本ゲーム決定処理を行う。この処理において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、サンプリング回路等でサンプリングされた乱数値を用いて、プレーヤとバンカーにそれぞれ配るカードの内容と、基本ゲームの勝者及びサイドベットゲームの当たりの内容を決定する。
【０１５１】
次に、ステップＳ１１０において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１０９の処理に基づいて、ゲームコントローラ１０３のＣＰＵ１０３ａに制御信号を送信することにより、共通ディスプレイ１０２に表示させる基本ゲームの内容をゲームコントローラ１０３に通知する。
【０１５２】
次に、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１０７で受信した各ゲーミングターミナル１０４のベット情報と、ステップＳ１０９で決定した、基本ゲームの勝者及びサイドベットゲームの当たりの内容とから、各ゲーミングターミナル１０４において基本ゲーム及びサイドベットゲームにベットしたチップが当たっているか否かの判定を行う（ステップＳ１１１）。
【０１５３】
次に、ステップＳ１１２において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、配当計算処理を実行する。配当計算処理では、基本ゲームやサイドベットゲームの当たりに対してベットされた当たりチップをゲーミングターミナル１０４ごとに認識し、ＲＯＭ１１３ｂの基本ゲーム配当記憶エリア１１３Ａやサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶された、各ベットエリア１６２〜１６５に対する配当倍率（チップ一枚（１ベット）あたりに払い出されるクレジット数）を用いて、各ゲーミングターミナル１０４に払い出されるクレジットの配当額の合計を計算する。
【０１５４】
次に、ステップＳ１１３において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１１２の配当計算処理に基づくゲームのクレジットの払出結果の送信処理を実行する。具体的には、基本ゲーム及びサイドベットゲームの当たりが発生したゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対してゲームの配当額に相当するクレジットデータが出力される。
【０１５５】
次に、ステップＳ１１４において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１０９で決定した、基本ゲーム及びサイドベットゲームの当たりの内容を、基本ゲーム勝敗記憶エリア１１３Ｄやサイドベットゲーム当選記憶エリア１１３Ｅにそれぞれ記憶する。ステップＳ１１４の処理の後、本サブルーチンを終了する。
【０１５６】
次に、図２０に基づいてゲームコントローラ１０３側の遊技処理について説明する。まず、図２０に示すように、コントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａは、サーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａから送信された、共通ディスプレイ１０２に表示させる基本ゲームの内容を示す制御信号を受信する（ステップＳ２０１）。
【０１５７】
次に、ステップＳ２０２において、コントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａは、サーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａから受信した制御信号に基づいて、その制御信号によって通知された内容の基本ゲームを、現在表示されている内容に代えて共通ディスプレイ１０２に表示させる。このステップＳ２０２の処理の後、本サブルーチンを終了する。
【０１５８】
続いて、本実施形態に係るバカラゲーム機１０１のゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａがＲＯＭ１０４ｂに格納されたプログラムにしたがって実行する処理を、図２１乃至図２３に基づき説明する。図２１乃至図２３は、本実施形態に係るバカラゲーム機のゲーミングターミナルの遊技処理を示すフローチャートである。
【０１５９】
ここで、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦは、デフォルトの、ベット期間中であることを示す「１」に設定されており、且つ、ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８には、図１２に示したＢＥＴ画面１６１が表示されているものとする。この状態で、図２１に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、まず、ステップＳ３０１において、ベット期間確認処理を行い、次に、ステップＳ３０２において、ベット受付処理を行う。
【０１６０】
そして、ステップＳ３０１のベット期間確認処理では、図２２に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３１１において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからのベット期間開始信号を受信したか否かを確認する。受信した場合は（ステップＳ３１１でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ベット期間中であることを示すＲＡＭ１０４ｃのフラグＦを「１」に設定して（ステップＳ３１２）、ベット期間確認処理を終了する。
【０１６１】
一方、ベット期間開始信号を受信していない場合は（ステップＳ３１１でＮＯ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３１３において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからのベット期間終了信号を受信したか否かを確認する。受信した場合は（ステップＳ３１３でＹＥＳ）、ベット期間中であることを示すＲＡＭ１０４ｃのフラグＦを「０」に設定して（ステップＳ３１４）、ベット期間確認処理を終了する。ベット期間終了信号を受信していない場合は（ステップＳ３１３でＮＯ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ベット期間確認処理を終了する。
【０１６２】
次に、図２１のステップＳ３０２におけるベット受付処理では、図２３に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３２１において、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」であるか否かを確認し、「０」である場合は（ステップＳ３２１でＹＥＳ）、ベット受付処理を終了する。
【０１６３】
一方、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」でない場合は（ステップＳ３２１でＮＯ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３２２において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからのベット期間終了予告信号を受信したか否かを確認する。受信した場合は（ステップＳ３２２でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、図１２に示したＢＥＴ画面１６１に、ベット期間の終了を予告する「HURRY UP! THE BET TIME ENDING SOON. 」等のメッセージを表示させて（ステップＳ３２３）、後述するステップＳ３２４に進む。また、ベット期間の残り時間が５秒になっていない（６秒以上残っている）場合は（ステップＳ３２２でＮＯ）、ステップＳ３２４に進む。
【０１６４】
ステップＳ３２４では、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるチップのベットを検出する。チップのベットの検出は、プレーヤによるテーブル式ベッティングボード１６０のベットエリア１６２〜１６５や単位ＢＥＴボタン１６８の押下を、タッチパネル１５０によって検出することで行われる。チップのベットが検出されると、ベットしたチップの枚数に応じて、ディスプレイ１０８の指定したベットエリア１６２〜１６５にチップマーク１７３が表示される。
【０１６５】
次に、ステップＳ３２５において、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるチップのベットが確定したか否かを確認する。ベットが確定したことは、プレーヤによるディスプレイ１０８のＢＥＴ確定ボタン１６７の押下を、タッチパネル１５０によって検出することで確認される。
【０１６６】
プレーヤによるチップのベットが確定していないと確認した場合は（ステップＳ３２５でＮＯ）、ステップＳ３２６において、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」であるか否かを確認する。フラグＦが「０」でない場合は（ステップＳ３２６でＮＯ）、ステップＳ３２２にリターンする。
【０１６７】
一方、フラグＦが「０」である場合は（ステップＳ３２６でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるディスプレイ１０８のＢＥＴ確定ボタン１６７の押下をタッチパネル１５０によって検出していなくても、その時点でステップＳ３２４において検出されたチップのベットの内容を強制的に確定させる（ステップＳ３２７）。その後、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３２９に進む。
【０１６８】
また、ステップＳ３２５において、プレーヤによるチップのベットが確定したと確認した場合（ＹＥＳ）は、ステップＳ３２８において、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」であるか否かを確認する。フラグＦが「０」でない場合は（ステップＳ３２８でＮＯ）、ステップＳ３２８をリピートする。一方、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」である場合は（ステップＳ３２８でＹＥＳ）、ステップＳ３２９に進む。
【０１６９】
ステップＳ３２７において、それまでに検出されたチップのベットの内容を強制的に確定させた場合と、ステップＳ３２８において、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」である場合（ＹＥＳ）は、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、タッチパネル１５０でのベット操作の受付を終了する（ステップＳ３２９）。その後、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ゲーミングターミナル１０４においてプレーヤが行ったベット情報（指定したベットエリア１６２〜１６５や、指定したベットエリア１６２〜１６５にベットしたチップの枚数（ベット数））を、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに送信する（ステップＳ３３０）。
【０１７０】
次に、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａから送信されたクレジットの払出結果を受信したか否かを確認する（ステップＳ３３１）。受信していない場合は（ステップＳ３３１でＮＯ）、ステップＳ３３１をリピートする。一方、受信した場合は（ステップＳ３３１でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３３２において、ステップＳ３３１で受信した払出結果に基づいて、クレジットの払い出しを行う。具体的には、ゲームの配当に相当する額のクレジットデータをＲＡＭ１０４ｃに記憶する。そして、ペイアウトボタン１０５が押下されると、現在ＲＡＭ１０４ｃに記憶されたクレジット数に応じたメダル（通常は１クレジットに対してメダル１枚）がメダル払出口１１２から払い戻される。その後、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ベット受付処理を終了する。
【０１７１】
尚、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａが図２０のステップＳ１１４において行う、基本ゲーム及びサイドベットゲームの当たりの内容を基本ゲーム勝敗記憶エリア１１３Ｄやサイドベットゲーム当選記憶エリア１１３Ｅにそれぞれ記憶する処理は、図２０のステップＳ１０９の基本ゲーム決定処理において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａが、プレーヤとバンカーにそれぞれ配るカードの内容と共に、基本ゲームの勝者及びサイドベットゲームの当たりの内容を決定した後であれば、いつの時点において行っても良い。
【０１７２】
以上の説明からも明らかなように、第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１では、サーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａと、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａと、ゲームコントローラ１０３のコントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａとで、本発明のコントローラが構成されている。
【０１７３】
以上に説明した本発明の第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１では、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われるサイドベットゲームの実行の制御が行われる（ここで一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定すると遊技者の期待感が徐徐に増す）。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、前述したように勝ちに有利なランク（例えば、ランク「８」）が予め定められたラッキーナンバーの場合に遊技者はランク「８」のカードがディスクローズされることに強い期待感を持ちゲームの密度が高まる。そして、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【０１７４】
尚、第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１では、１回の基本ゲームのために配られたプレーヤとバンカーのカードを用いて行うサイドベットゲームが、予め定められたランクとディスプレイしディスクローズしたカードのランクが一致した場合にサイドベットした遊技者に配当が発生するものであった。しかし、ディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に配当を発生させるようにしてもよい（また、各カードのスーツが特定のスーツの場合に配当が発生させる条件を加えてもよい）。さらに、サイドベットゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいてランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することもできる。さらに、この組合せをポーカー役（ワンペア，ツーペア，フルハウス等）と同一にしてもよい。
【０１７５】
以下、この内容を踏まえた本発明の変形例に係るバカラゲーム機を説明する。
【０１７６】
本発明の変形例に係るバカラゲーム機は、基本的に、第２実施形態のバカラゲーム機１０１と同様のハードウェア構成を有している。したがって、変形例に係るバカラゲーム機の外観及び内部に関する基本的な構成は、図１０乃至図１８を参照し符号を付して行った説明を援用して、重複説明を省略することとする。
【０１７７】
そして、この変形例に係るバカラゲーム機１０１は、図２４に示すように、ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８に表示されるＢＥＴ画面１６１Ａが、図１２に示す、第２実施形態のバカラゲーム機１０１のゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８に表示されるＢＥＴ画面１６１とは異なっている。具体的には、変形例に係るバカラゲーム機１０１のＢＥＴ画面１６１Ａでは、ラッキーナンバーを表示するエリア１７５において、予め定められ複数の異なるランクを含むランクの組合せ（例えば「Ｊ」，「Ｑ」，「Ｋ」）が表示されるとともに、カードのシーツ表示エリア１７６にシーツ（例えば、スペード）が表示される。
【０１７８】
また、この変形例に係るバカラゲーム機１０１は、サーバ１１３のＲＡＭ１１３ｃのサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶される、サイドベットゲームについての精算の内容が、第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１における図６の一覧表の内容から、変形例に係るバカラゲーム機１０１では図８の一覧表の内容に変更される。
【０１７９】
したがって、本変形例では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂのサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶される、図８の一覧表に示されたサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。即ち、本変形例では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂによって、請求項中のメモリが構成されている。
【０１８０】
以上に説明した本発明の変形例に係るバカラゲーム機１０１では、基本ゲームを実行するために、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に（さらに、各カードのスーツが特定のスーツの場合を条件に加えることもできる）、精算が行われるサイドベットゲームの実行の制御が行われる。また、異なるランクを複数含む組合せにおいてランクを多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することができる。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、予め定められたランクの組合せにディスクローズされたカードのランクが徐徐に一致したカードが増えて行くため期待感が持続する。また、組合せに複数の役（例えば、ポーカー役）を設定すれば基本ゲームに負けてサイドベットゲームに勝ったり色々な結果のパターンが発生し遊技者の趣向か高まる。このように、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【０１８１】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【０１８２】
例えば、上述した実施形態では、カードゲームとして、バカラゲーム機１０１を例にとって説明した。しかし、本発明は、ディスプレイしたカードが主たるカードゲームの終了時点までに全てディスクローズされるのであれば、その種のカードゲームにも適用することができる。
【０１８３】
また、上述した実施形態では、遊技者がチップをベットした場合、予め定められたランクと同じランクのカードがディスプレイしディスクローズした場合、遊技者に、ベットしたチップの所定倍のチップが配当されるものとした。しかし、この配当のルールを無くし、プレーヤとバンカーに配られた全てのカードのうち、カードのランクを予想したランクに対してサイドベットを行うようにしてもよい。
【０１８４】
さらに、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、特許請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【０１８５】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、１の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【産業上の利用可能性】
【０１８６】
１回のカードゲームにおいて遊技者が複数のゲームに参加できるようにして、カードゲームに対する遊技者の満足感を向上させる上で極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【０１８７】
【図１】本発明によるカードゲームのプレイ方法を適用したバカラゲームの進行手順の一例を示すフローチャートである。
【図２】バカラの基本ゲームにおける各カードの数字の数え方を示す一覧表である。
【図３】バカラの基本ゲームにおけるプレーヤのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。
【図４】バカラの基本ゲームにおけるバンカーのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。
【図５】バカラの基本ゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【図６】本発明の第１実施形態に係るバカラのサイドベットゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【図７】本発明の第１実施形態に係るカードゲームに使用されるテーブルの一例を示す平面図である。
【図８】本発明の第２実施形態に係るバカラのサイドベットゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【図９】本発明の第２実施形態に係るカードゲームに使用されるテーブルの一例を示す平面図である。
【図１０】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機の概略構成を示す外観斜視図である。
【図１１】図１０のゲーミングターミナルの斜視図である。
【図１２】図１１のゲーミングターミナルに設けられたディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図１３】図１０の共通ディスプレイで実行されて表示されるバカラゲームの表示例を示す図である。
【図１４】図１０のゲームコントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図１５】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機の内部構成を示すブロック図である。
【図１６】図１０のバカラゲーム機に設けられたサーバのＲＯＭの記憶エリアを示す模式図である。
【図１７】図１０のバカラゲーム機に設けられたサーバのＲＡＭの記憶エリアを示す模式図である。
【図１８】本発明の実施形態に係るゲーミングターミナルの内部構成を示すブロック図である。
【図１９】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ及びゲームコントローラの遊技処理を示すフローチャートである。
【図２０】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ及びゲームコントローラの遊技処理を示すフローチャートである。
【図２１】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機のゲーミングターミナルの遊技処理を示すフローチャートである。
【図２２】図２１のベット期間確認処理を示すフローチャートである。
【図２３】図２１のベット受付処理を示すフローチャートである。
【図２４】本発明の第４実施形態に係るバカラゲーム機のゲーミングターミナルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
【０１８８】
１，１Ａ テーブル
２ａ プレーヤカードエリア
２ｂ バンカーカードエリア
３ａ〜３ｇ エリア
４ａ〜４ｇ プレーヤベットエリア
５ａ〜５ｇ バンカーベットエリア
６ａ〜６ｇ タイベットエリア
７ａ〜７ｇ ラッキーナンバーベットエリア
９ シャッフルマシン
１０ 捨て札置き場
１１ 貨幣投入口
１２ チップトレー
１０１ バカラゲーム機
１０２ 共通ディスプレイ
１０２ａ プレーヤカードエリア
１０２ｂ バンカーカードエリア
１０３ ゲームコントローラ
１０３ａ コントローラ制御用ＣＰＵ
１０３ｂ ＲＯＭ
１０３ｃ ＲＡＭ
１０３ｄ ハードディスク
１０３ｅ キーボード
１０３ｆ 液晶駆動回路
１０４ ゲーミングターミナル
１０４ａ ターミナル制御用ＣＰＵ
１０４ｂ ＲＯＭ
１０４ｃ ＲＡＭ
１０４ｄ ターミナル制御部
１０５ ペイアウトボタン
１０６ チケットプリンタ
１０７ メダル投入口
１０８ ディスプレイ
１０９ 紙幣挿入口
１１０ スピーカ
１１１ ＷＩＮランプ
１１２ メダル払出口
１１３ サーバ
１１３ａ サーバ制御用ＣＰＵ
１１３ｂ ＲＯＭ
１１３ｃ ＲＡＭ
１１３ｄ タイマ
１１３ｅ 液晶駆動回路
１１３Ａ 基本ゲーム配当記憶エリア
１１３Ｂ サイドベットゲーム配当記憶エリア
１１３Ｃ ベット情報記憶エリア
１１３Ｄ 基本ゲーム勝敗記憶エリア
１１３Ｅ サイドベットゲーム当選記憶エリア
１１４ メダルトレイ
１３２ 液晶ディスプレイ
１３３ キーボード
１５０ タッチパネル
１６０ テーブル式ベッティングボード
１６１，１６１Ａ ＢＥＴ画面
１６２ プレーヤベットエリア
１６３ バンカーベットエリア
１６４ タイベットエリア
１６５ ラッキーナンバーベットエリア
１６７ ＢＥＴ確定ボタン
１６８ 単位ＢＥＴボタン
１６８Ａ １ＢＥＴボタン
１６８Ｂ ５ＢＥＴボタン
１６８Ｃ １０ＢＥＴボタン
１６８Ｄ １００ＢＥＴボタン
１６９ 払い戻し結果表示部
１７０ クレジット数表示部
１７１ ＢＥＴタイム表示部
１７２ カーソル
１７３ チップマーク
１７５ ラッキーナンバー表示エリア
１９４ ホッパー
１９５ 液晶駆動回路
１９６ 音出力回路
１９７ メダルセンサ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、１組又は複数組のカードを用いて賭け事をするカードゲームのプレイ方法、及び、ゲーミングマシンに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、１組又は複数組のカードを用いて賭け事をするカードゲームが、種々知られている。例えばその一つであるバカラゲームでは、各カードゲーム毎に遊技者（カードゲームの参加者）が、「Banker」と「Player」のどちらが勝つか（又は引き分けるか）を予想して掛け金をベットする。
【０００３】
したがって、１回のカードゲーム中に遊技者が行える賭けが１つしかなく、カードゲームの所要時間の割には遊技者が味わうことのできるカードゲームの密度が低かった。このような事情は、バカラゲームに限らず、ブラックジャックやその他のカードゲームについても共通して存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、遊技者に満足感を持たせることが可能であるカードゲームのプレイ方法、及び、ゲーミングマシンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）をプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベット（placing a first wager ）する段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベット（placing a second optional wager ）する段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階とを含むことを特徴とする。
【０００６】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行される。
【０００７】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金の、カードのランクに係るベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【０００８】
請求項２に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする。
【０００９】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにより、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートが高く設定される。
【００１０】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほど高く精算される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００１１】
請求項３に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering game ）をプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベット（placing a first wager ）する段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベット（placing a second optional wager ）する段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階とを含むことを特徴とする。
【００１２】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行される。
【００１３】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、掛け金が精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００１４】
請求項４に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする。
【００１５】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにより、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートが高く設定される。
【００１６】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど掛け金が高く精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００１７】
請求項５に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering game ）をプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベット（placing a first wager ）する段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベット（placing a second optional wager ）する段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階とを含むことを特徴とする。
【００１８】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行される。
【００１９】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、各カードのランクが予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、賭け金の精算が行われる補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００２０】
請求項６に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする。
【００２１】
従って、主たるカードゲームを実行するために、補助のカードゲームのゲームルールにより、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートが高く設定される。
【００２２】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金が高く精算される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００２３】
請求項７に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、主たるカードゲームに参加するための第１の掛け金のベットは必須であることを特徴とする。
【００２４】
従って、主たるカードゲームに参加するための第１の掛け金のベットを行うと、補助のカードゲームに参加するための第２の掛け金のベットが、オプションとして行えるようになる。
【００２５】
このため、主たるカードゲームに参加するプレーヤに対して、１回のカードゲーム中に複数の賭けを同時に行える機会を提供することができる。
【００２６】
請求項８に記載した本発明のカードゲームのプレイ方法は、前記主たるカードゲームがバカラ（baccarat）ゲームを含んでいることを特徴とする。
【００２７】
従って、バカラゲームを１回行う毎に、プレーヤが、バカラゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金のベットを、オプションとして行うことができる。これにより、１回のバカラゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行えるようにすることができる。
【００２８】
請求項９に記載した本発明のゲーミングマシンは、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）に参加するための掛け金のベットを行う（placing a wager ）ゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００２９】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズされ、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われる補助のカードゲームの実行がコントローラにより制御される。
【００３０】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金の、カードのランクに係るベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００３１】
請求項１０に記載した本発明のゲーミングマシンは、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがってコントローラは、第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００３２】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにおいて、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートが高く設定されメモリに記憶される。
【００３３】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほど高く賭け金が精算される補助のカードゲームに対する第２の掛け金のベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００３４】
請求項１１に記載した本発明のゲーミングマシンは、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）に参加するための掛け金のベットを行う（placing a wager ）ゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００３５】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行がコントローラにより制御される。
【００３６】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、プレーヤが、主たるカードゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、掛け金が精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００３７】
請求項１２に記載した本発明のゲーミングマシンは、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがってコントローラは、第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００３８】
従って、補助のカードゲームのゲームルールにおいて、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金の精算が高く設定されメモリに記憶される。
【００３９】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど掛け金が高く精算される補助のカードゲームをオプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００４０】
請求項１３に記載した本発明のゲーミングマシンは、
主たるカードゲーム（an underlying card game ）及び補助のカードゲーム（an auxiliary card game）を含む、賭け事をするカードゲーム（wagering card game）に参加するための掛け金のベットを行う（placing a wager ）ゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００４１】
従って、主たるカードゲームを実行するために、主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、精算が行われる補助のカードゲームが実行がコントローラに制御される。
【００４２】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、賭け金が精算される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００４３】
請求項１４に記載した本発明のゲーミングマシンは、補助のカードゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがってコントローラは、第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする。
【００４４】
従って、主たるカードゲームを実行するために、補助のカードゲームのゲームルールにおいて、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金の精算が高く設定されメモリに記憶される。
【００４５】
このため、主たるカードゲームを１回行う毎に、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど賭け金の精算が高く設定される補助のカードゲームを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行える。
【００４６】
請求項１５に記載した本発明のゲーミングマシンは、コントローラが、主たるカードゲームに参加するためのゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付けた場合に、補助のカードゲームに参加するためのゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付けることを特徴とする。
【００４７】
従って、プレーヤがゲーミングターミナルにおいて、主たるカードゲームに参加するための第１の掛け金のベットを行うと、補助のカードゲームに参加するための第２のオプションの掛け金のベットを、プレーヤがゲーミングターミナルにおいて行えるようになる。
【００４８】
このため、主たるカードゲームに参加するプレーヤに対して、１回のカードゲーム中に複数の賭けを同時に行える機会を提供することができる。
【００４９】
請求項１６に記載した本発明のゲーミングマシンは、前記主たるカードゲームがバカラ（baccarat）ゲームを含んでいることを特徴とする。
【００５０】
従って、バカラゲームを１回行う毎に、プレーヤが、バカラゲームに対する第１の掛け金のベットと共に、補助のカードゲームに対する第２の掛け金のベットを、オプションとして行うことができる。これにより、１回のバカラゲーム中にプレーヤが複数の賭けを同時に行えるようにすることができる。
【発明の効果】
【００５１】
本発明に係るカードゲームのプレイ方法及びゲーミングマシンによれば、１回のカードゲーム中にプレーヤが行える賭けを複数にして、カードゲームの所要時間に対してプレーヤが味わうことのできるカードゲームの密度を高め、カードゲームに対するプレーヤの満足感を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００５２】
以下、図１乃至図７を参照して、本発明に係るカードゲームのプレイ方法の第１実施形態を説明する。
【００５３】
図１は、本発明によるカードゲームのプレイ方法を適用したバカラゲームの進行手順の一例を示すフローチャートである。図２は、バカラの基本ゲームにおける各カードの数字の数え方を示す一覧表である。図３は、バカラの基本ゲームにおけるバンカーのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。図４は、バカラの基本ゲームにおけるプレーヤのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。図５は、バカラの基本ゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。図６は、バカラのサイドベットゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【００５４】
配られた（ディスプレイされた）カードの内容がゲームの終了時点で全て開かれる（ディスクローズされる）ガードゲームの一例として、バカラゲームを挙げることができる。バカラゲームには、バンク・ア・トゥーバ（Banque a Tout Va）、シェマン・ド・フェール（Chemin De Fer ）、プント・バンコ（Punto Banco 、所謂大バカラ）、ミニ・バカラ等の、基本ゲームをベースにして変形を加えた変形ゲームが多数存在する。各変形ゲームのルールはそれぞれ異なり、また、その変形ゲームを提供するカジノによっても若干異なることがある。しかし、各変形ゲームの基礎となる基本ゲーム自体は、どの変形ゲームにおいても変わらない。
【００５５】
基本ゲーム（請求項中の主たるカードゲームに相当）は、プレーヤ（Player）及びバンカー（Banker）と呼ばれる二人の架空の競技者のカード（手）の良し悪しを競うことで行われる。したがって、この基本ゲームにおいては、図１のフローチャートにおけるステップＳ１のように、まず、ゲームに参加する遊技者（請求項中のプレーヤに相当）が、基本ゲームについてのチップのベットを行う。つまり、プレーヤとバンカーのうち基本ゲームの勝者であると予想した方に、遊技媒体としてのチップをベットする。このとき、遊技者は、勝者と予想した方へのチップのベットに加えて、プレーヤとバンカーが引き分けると予想し両者がタイとなることに対してチップをさらにベットすることもできる。遊技者が基本ゲームについてのチップのベットを行った後には、ステップＳ３のように、プレーヤとバンカーのカードがそれぞれ配られる。
【００５６】
このステップＳ３では、最初に、プレーヤとバンカーのカードがそれぞれ２枚ずつ配られる。そして、プレーヤの２枚のカードのスコア次第では、プレーヤの３枚目のカードがさらに配られる。同様に、バンカーの２枚のカードのスコア次第では、バンカーの３枚目のカードがさらに配られる。
【００５７】
ここで、プレーヤやバンカーのカードのスコアを計算する際には、各カードのランク（カードにしるされたＡ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号）に応じて図２のテーブルに示す数でカウントする。つまり、ランク「Ａ（エース）」のカードは「１」として数える。ランク「２」〜「９」のカードはそのまま「２」〜「９」として数える。ランク「１０」、「Ｊ（ジャック）」、「Ｑ（クイーン）」、「Ｋ（キング）」のカードはいずれも「０（ゼロ）」として数える。そして、バンカーやプレーヤのスコアは、それぞれに配られた２枚のカードの数を合計した下一桁の数となる。
【００５８】
このようにして計算されたプレーヤのスコアが、図３のヒット＆スタンドチャートに示す「ヒット」に該当する値である場合は、プレーヤの３枚目のカードがさらに配られる。プレーヤのスコアが、図３のヒット＆スタンドチャートに示す「スタンド」に該当する値である場合は、プレーヤの３枚目のカードは配られない。同様に、計算されたバンカーのスコアが、図４のヒット＆スタンドチャートに示す「ヒット」に該当する値である場合は、バンカーの３枚目のカードがさらに配られる。バンカーのスコアが、図４のヒット＆スタンドチャートに示す「スタンド」に該当する値である場合は、バンカーの３枚目のカードは配られない。
【００５９】
尚、ステップＳ３においてプレーヤとバンカーのカードを配る際には、当初、カードの表を伏せた（クローズされた）状態と、カードを表向きにした（ディスクローズした）状態との、どちらの状態で配っても構わない。但し、次のステップＳ４に進む前の段階で、プレーヤとバンカーの全てのカードを表向きにしておく（ディスクローズしておく）必要がある。
【００６０】
以上のようにして、プレーヤとバンカーの２枚又は３枚のカードがそれぞれ配られると、プレーヤとバンカーのそれぞれのカードのスコアに応じて、図１のフローチャートにおけるステップＳ４のように、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算が行われる。この精算を行う際には、まず、それぞれのカードからプレーヤとバンカーのスコアが計算される。そして、計算されたプレーヤとバンカーのスコアから、今回のゲームの勝敗が確認される。具体的には、スコアが「９」に近い（又は等しい）方がゲームの勝者となり、プレーヤとバンカーのスコアが同じであれば、タイとなる。今回のゲームの勝敗が確認されると、確認された勝敗に応じて、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算の内容が決定される。
【００６１】
基本ゲームについての精算の内容は、例えば、図５の一覧表に示すようなものとすることができる。即ち、勝者がプレーヤである場合、プレーヤにベットした遊技者には、ベットしたチップと等倍のチップが配当される。尚、バンカーにベットした遊技者のチップと、タイにベットした遊技者のチップは、いずれも回収される。一方、勝者がバンカーである場合、バンカーにベットした遊技者には、ベットしたチップと等倍のチップから、カジノのハウスコミッション（ベットしたチップの５％分）を差し引いた残りのチップが配当される。尚、プレーヤにベットした遊技者のチップと、タイにベットした遊技者のチップは、いずれも回収される。また、プレーヤとバンカーがタイである場合、タイにベットした遊技者には、ベットしたチップの８倍のチップが配当される。プレーヤにベットした遊技者のチップとバンカーにベットした遊技者のチップは、いずれも遊技者に返還される。以上に説明したような、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算の内容は、カジノ毎にローカルルールで定めることもできる。
【００６２】
尚、本実施形態では、図５の一覧表に示す基本ゲームについての精算の内容が、請求項中の主たるカードゲームのゲームルールに相当するものである。
【００６３】
以上に説明した基本ゲームにおいて、「プレーヤ」とは、あくまでバカラゲームにおける役柄のことを指すものであって、請求項中における「プレーヤ」とは異なる。この点は、本明細書の以下の説明においても同様である。
【００６４】
そして、本発明に係るカードゲームのプレイ方法では、上述したバカラの基本ゲーム（請求項中の主たるカードゲームに相当）が行われる毎に、オプションのサイドベットゲーム（請求項中の補助のカードゲームに相当）が同時に行われる。このサイドベットゲームは、以下に説明する本発明の第１実施形態に係るカードゲームのプレイ方法においては、１回の基本ゲームにおいてプレーヤとバンカーに配られた全てのカードにおいて、予め定められたランク（上述したように、Ａ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号のうち特定の番号）にカードのランク（カードにしるされたＡ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号）が一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、サイドベットゲームのゲームルールにしたがって掛け金の精算を行う。ゲームが始まる前に、予め定められたランクであるラッキーナンバーに対してチップをベットすることで、サイドベットゲームに参加することができる。このサイドベットゲームに参加するか否かは、基本ゲームにおいてタイに対するベットを行うか否かと同様に、遊技者の自由である。
【００６５】
上述したサイドベットゲームにおいては、図１のフローチャートにおけるステップＳ１において、ゲームに参加する遊技者が、基本ゲームに対するチップのベットを行った後に、ステップＳ２において、サイドベットゲームに対するチップのベットを任意に行う。そして、ステップＳ４において、基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算が行われた後、ステップＳ５において、サイドベットゲームについての遊技者の任意（オプション）のベットに対する精算が行われる。
【００６６】
サイドベットゲームについての精算の内容は、例えば、図６の一覧表に示すようなものとすることができる。即ち、遊技者がチップをサイドベットゲームにベットした場合、予め定められたランクにディスプレイしディスクローズしたカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定している。具体的には、例えば、予めランク「８」が定められている場合に、基本ゲームにおいてランク「８」のカードがディスプレイまたはディスクローズされない場合は、遊技者がベットしたチップは回収される。一方、基本ゲームにおいてディスプレイまたはディスクローズしたランク「８」のカードが全部で１枚の場合にはベットしたチップの１．５倍の配当があり、同じく全部で２枚の場合は３倍の配当があり、全部で３枚の場合は１０倍の配当がある。上述ではラッキーナンバーとして、ランク「８」を例に説明したが、プレーヤあるいはバンカーのうちランク「８」のカードが配られた方は勝つ可能性が高い強いカードということができる。なお、予め定められるランクは、ランク「８」以外のものに設定してもよいことは勿論である。
【００６７】
尚、本実施形態では、図６の一覧表に示すサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。
【００６８】
ちなみに、上述したステップＳ１の基本ゲームについてのチップのベットとステップＳ２のサイドベットゲームについてのチップのベットとは、順番を入れ替えて、或いは、同時に行うことができる。また、ステップＳ４の基本ゲームについての遊技者のベットに対する精算と、ステップＳ５のサイドベットゲームについての遊技者のベットに対する精算とは、順番を入れ替えて、或いは、同時に行うことができる。
【００６９】
上述したバカラの基本ゲーム及びサイドベットゲームを実行するためのカードを、ゲームの進行役であるディーラーが配り、且つ、遊技者が基本ゲームやサイドベットゲームに対する賭けを行うためには、例えば、図７に示すテーブル１を用いることができる。
【００７０】
このテーブル１には、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂが設けられている。プレーヤカードエリア２ａには、ディーラーによって配られるプレーヤのカードが置かれる。バンカーカードエリア２ｂには、ディーラーによって配られるバンカーのカードが置かれる。
【００７１】
また、このテーブル１には、遊技者がベットを行うための７つのエリア３ａ〜３ｇが設けられている。したがって、このテーブル１では７人の遊技者が同時にゲームに参加することができる。各エリア３ａ〜３ｇには、１番から８番（但し、４番は欠番）の番号が割り当てられている。
【００７２】
各エリア３ａ〜３ｇには、基本ゲームに対するベットを行うためのエリアとして、プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇと、バンカーベットエリア５ａ〜５ｇと、タイベットエリア６ａ〜６ｇとが設けられている。また、各エリア３ａ〜３ｇには、サイドベットゲームに対するベットを行うためのエリアとして、ラッキーナンバーベットエリア７ａ〜７ｇが設けられている。
【００７３】
プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇには、プレーヤの勝ちと予想した遊技者によって、ベットするチップが置かれる。バンカーベットエリア５ａ〜５ｇには、バンカーの勝ちと予想した遊技者によって、ベットするチップが置かれる。タイベットエリア６ａ〜６ｇには、バンカーとプレーヤが引き分けると予想した遊技者によって、ベットするチップが置かれる。各遊技者は、プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇとバンカーベットエリア５ａ〜５ｇとにチップを同時に置くことはできない。しかし、各遊技者は、プレーヤベットエリア４ａ〜４ｇとタイベットエリア６ａ〜６ｇとにチップを同時に置くことができる。同様に、各遊技者は、バンカーベットエリア５ａ〜５ｇとタイベットエリア６ａ〜６ｇとにチップを同時に置くことができる。
【００７４】
また、ラッキーナンバーベットエリア７ａ〜７ｇには、基本ゲームの終了時点で、予め定められたランク（ラッキーナンバー）にカードのランクが一致した枚数をカウントし、この枚数が規定の枚数の場合にチップが支払われるサイドベットゲームに参加したい遊技者によりベットするチップが置かれる。ここで、予め定められたランク（ラッキーナンバー）は基本ゲームが開始される前に、例えば、ディーラーにより設定される。図７を参照するに、ラッキーナンバー表示エリア１３にランク「８」（例えば、「８」がしるされた札）が表示されている。これが予め定められたランクとなる。
【００７５】
尚、テーブル１にはさらに、ゲームに使用する１又は複数組（deck）のカードをシャッフルするシャッフルマシン９と、使用済のカードを置くための捨て札置き場１０と、貨幣を投入するための貨幣投入口１１と、チップを収納するためのチップトレー１２とが設けられている。
【００７６】
本実施形態に係るバカラの基本ゲームとサイドベットゲームとを同時に行う際には、まず、遊技者が自分に対応するエリア３ａ〜３ｇにおいて、基本ゲームについてのチップのベットを行う。具体的には、プレーヤが勝つと予想した遊技者は、自分のエリア３ａ〜３ｇのプレーヤベットエリア４ａ〜４ｇにベットするチップを置く。バンカーが勝つと予想した遊技者は、自分のエリア３ａ〜３ｇのバンカーベットエリア５ａ〜５ｇにベットするチップを置く。バンカーとプレーヤが引き分けると予想した遊技者はさらに、自分のエリア３ａ〜３ｇのタイベットエリア６ａ〜６ｇにベットするチップを置く。
【００７７】
また、基本ゲームについてのチップのベットを行った遊技者が、自分に対応するエリア３ａ〜３ｇにおいて、サイドベットゲームについてのチップを任意に行う。具体的には、ラッキーナンバー「８」に基本ゲームにおけるカードのランクが一致すると予想した遊技者で、サイドベットゲームに参加したい場合、自分のエリア３ａ〜３ｇのラッキーナンバーベットエリア７ａ〜７ｇにベットするチップを置く。
【００７８】
基本ゲーム及びサイドベットゲームについてのチップのベットをディーラーが締め切ると、続いてディーラーは、基本ゲームのためのプレーヤとバンカーのカードをシャッフルマシン９から１枚ずつ繰り出して、プレーヤカードエリア２ａ、バンカーカードエリア２ｂ、プレーヤカードエリア２ａ、バンカーカードエリア２ｂの順に２枚ずつ配る。このとき、ディーラーは、プレーヤとバンカーのカードを、カードの表を伏せた（クローズされた）状態で配る。ディーラーが２枚ずつ配ったプレーヤとバンカーのカードは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂとにおいて、ディーラーによって表向きにそれぞれ裏返される（ディスクローズされる）。
【００７９】
続いて、ディーラーは、プレーヤのカードのスコアとバンカーのカードのスコアをそれぞれ計算する。そして、計算したプレーヤのスコアが図３に示すチャートで「ヒット」に該当する値ならば、３枚目のカードをプレーヤカードエリア２ａに、表向きにして（ディスクローズした状態で）配る。また、計算したバンカーのスコアが図４に示すチャートで「ヒット」に該当する値ならば、３枚目のカードをバンカーカードエリア２ｂに、表向きにして（ディスクローズした状態で）配る。
【００８０】
プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに２枚又は３枚のカードを配り終え、全てのカードを表向きに（ディスクローズされた状態に）したならば、ディーラーは、プレーヤのカードのスコアとバンカーのカードの最終的なスコアをそれぞれ計算し、基本ゲームの勝敗を確認して、基本ゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行う。この精算においてディーラーは、基本ゲームの勝者にベットした遊技者に対して、ベットしたチップと等倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。これと共に、ディーラーは、基本ゲームの敗者にベットした遊技者のチップと、タイにベットした遊技者のチップを回収して、チップトレー１２に収納する。基本ゲームの勝敗が引き分け（タイ）の場合は、ディーラーは、タイにベットした遊技者に対して、ベットしたチップの８倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。プレーヤとバンカーに遊技者がそれぞれベットしたチップは、回収せず各遊技者に返還する。
【００８１】
また、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに２枚又は３枚のカードを配り終えたならば、ディーラーは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配って表向きとされた全てのカードのランク（Ａ，２〜１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの番号）によってサイドベットゲームの勝敗を確認し、サイドベットゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行う。この精算においてディーラーは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られたカードのランクが予め定められたランクと一致する枚数をカウントし、この枚数が規定の枚数の場合にベットしたチップに基づき配当を遊技者に行う。例えば、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られた全てのカード中、予め定められたランクと一致したカードの枚数が１枚のとき、サイドベットゲームにおいてベットした遊技者に対して、ベットしたチップの１．５倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。同じく予め定められたランクと２枚一致した場合は、ディーラーは、ベットした遊技者に対して、ベットしたチップの３倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。予め定められたランクと３枚一致した場合は、ディーラーは、ベットした遊技者に対して、ベットしたチップの１０倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。なお、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られた全てのカードの中に、予め定められたランクと一致するカードが無い場合はディーラーはサイドベットを行った全ての遊技者のサイドベットチップを回収する。
【００８２】
以上に説明した第１実施形態のバカラゲームによれば、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われるサイドベットゲームが実行される（ここで一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定すると遊技者の期待感が徐徐に増す）。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、前述したように勝ちに有利なランク（例えば、ランク「８」）が予め定められたラッキーナンバーの場合に遊技者はランク「８」のカードがディスクローズされることに強い期待感を持ちゲームへの集中が高まる。そして、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【００８３】
次に、図８及び図９を参照して、本発明に係るカードゲームのプレイ方法の変形例を説明する。
【００８４】
上述した実施形態では、１回の基本ゲームのために配られたプレーヤとバンカーのカードを用いて行うサイドベットゲームが、予め定められたランクとカードのマークが一致した枚数に基づき配当を行うものであった。しかし、以下に説明する変形例では、ディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、サイドベットゲームのゲームルールにしたがって掛け金の精算が行われる。また、ディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツ（スペード，クラブ，ハート，ダイヤであるマークの絵柄）が特定のスーツの場合に、サイドベットゲームのゲームルールにしたがって掛け金の精算が行われるようにしてもよい。さらに、サイドベットゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほど配当を高く設定してもよい。さらに、この組合せは、ポーカー役（ワンペア，ツーペア，フルハウス等）と同一にしてもよい。
【００８５】
即ち、本変形例では、図１のフローチャートで示すのと同一の流れで基本ゲームとサイドベットゲームが同時に実行される。そして、基本ゲームの内容については、図２乃至図５を参照して説明したバカラゲームと同様であり、サイドベットゲームの内容が異なる。
【００８６】
そして、サイドベットゲームについての精算の内容は、例えば、図８の一覧表に示すようなものとすることができる。即ち、遊技者がサイドベットゲームにベットした場合、カードのランクが予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、遊技者に、特別の配当が与えられる。ここで、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定する。例えば、ランクを２種類含んだ組合せの場合（例えば、ランク「７」，ランク「８」でスーツは同一）にはベットしたチップの３倍のチップが配当される。ランクを３種類含んだ組合せの場合（例えば、ランク「Ｊ」，ランク「Ｑ」，ランク「Ｋ」でスーツは同一）にはベットしたチップの１０倍のチップが配当される。
【００８７】
尚、本実施形態では、図８の一覧表に示すサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。
【００８８】
上述したバカラの基本ゲーム及びサイドベットゲームを実行するためのカードを、ゲームの進行役であるディーラーが配り、且つ、遊技者が基本ゲームやサイドベットゲームに対する賭けを行うためには、例えば、図９に示すテーブル１Ａを用いることができる。
【００８９】
このテーブル１Ａは、第１実施形態において説明した図７のテーブル１と多くの部分が共通しており、僅かに、ラッキーナンバーとして、例えば、予め定められたカードのランクの組合せ表示エリア１３に組合せランク「Ｊ」，「Ｑ」，「Ｋ」が表示され、また、カードのシーツ表示エリア１４にカードのスーツ「スペード」が表示されている点で異なる。
【００９０】
ランクの組合せに一致する例として、基本ゲームでディスプレイしディスクローズしたカードのランク（例えば、１０，Ｊ，Ｑ，Ｋの４枚が表示した場合）に表示エリア１３に表示されたランクの組合せ（例えばＪ，Ｑ，Ｋのランク）が含まれる場合で、且つ、このランクのカードのスーツが特定（例えば、スペード）の場合は一致するものと判断する。
【００９１】
本実施形態に係るバカラの基本ゲームとサイドベットゲームとを同時に行う際には、基本ゲームについてのチップのベットを行った遊技者が、自分に対応するエリア３ａ〜３ｇにおいて、サイドベットゲームについてのチップを任意に行う。具体的には、基本ゲームにおいて、ディスプレイしディスクローズしたカードのランクが予め定められたランクの組合で、且つ、特定のスーツと一致すると予想した遊技者は、サイドベットゲームに参加したい場合、自分のエリア３ａ〜３ｇのサイドベットエリア７ａ〜７ｇにベットするチップを置く。
【００９２】
基本ゲーム及びサイドベットゲームについてのチップのベットをディーラーが締め切ると、続いてディーラーは、上述のバカラゲームの場合と同様に、基本ゲームのためのプレーヤとバンカーのカードをシャッフルマシン９から１枚ずつ繰り出して、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂにそれぞれ配る。そして、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに２枚又は３枚のカードを配り終え、全てのカードを表向きに（ディスクローズされた状態に）したならば、ディーラーは、基本ゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行うと共に、サイドベットゲームについて各遊技者のベットに対する精算を行う。
【００９３】
このサイドベットゲームについての精算においてディーラーは、プレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂに配られたカードのディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、各カードのスーツが特定のスーツの場合に、遊技者に対して、ベットしたチップの所定倍のチップをチップトレー１２から取り出して配当する。これと共に、ディーラーは、ランクが予め定められたランクでない場合、または、予め定められたシーツでない場合にベットした遊技者全員のチップを回収して、チップトレー１２に収納する。
【００９４】
以上に説明した変形例のバカラゲームによれば、基本ゲームを実行するために、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に（さらに、各カードのスーツが特定のスーツの場合を条件に加えることもできる）、精算が行われるサイドベットゲームが実行される。また、異なるランクを複数含む組合せにおいてランクを多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することができる。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、予め定められたランクの組合せにディスクローズされたカードのランクが徐徐に一致したカードが増えて行くため期待感が持続する。また、組合せに複数の役（例えば、ポーカー役）を設定すれば基本ゲームに負けてサイドベットゲームに勝ったり色々な結果のパターンが発生し遊技者の趣向か高まる。このように、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【００９５】
以上に、ディーラーがテーブル１，１Ａ上でカードを配ってカードゲームを行う場合の実施形態について説明した。しかし、本発明は、各遊技者がゲーミングターミナルにおいてベット操作を行うゲーミングマシンによっても実現することができる。
【００９６】
そこで、以下、図１０乃至図２３を参照して、本発明の第２実施形態に係るゲーミングマシンとしてのバカラゲーム機を説明する。
【００９７】
図１０は、本発明の第２実施形態に係るバカラゲーム機の概略構成を示す外観斜視図である。図１１は、図１０のゲーミングターミナルの斜視図である。図１２は、図１１のゲーミングターミナルに設けられたディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【００９８】
図１２に示すディスプレイ１０８は、図１１に示すゲーミングターミナル１０４に設けられている。このゲーミングターミナル１０４は、図１０に示す本発明の第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１（本発明のゲーミングマシンに相当）は、共通ディスプレイ１０２、ゲームコントローラ１０３、複数台のゲーミングターミナル１０４、及び、サーバ１１３を有している。各ゲーミングターミナル１０４やゲームコントローラ１０３とサーバ１１３との間は、ローカルエリアネットワーク等によって接続することができる。ゲームコントローラ１０３と共通ディスプレイ１０２との間は、専用の通信ケーブル等によって接続することができる。
【００９９】
共通ディスプレイ１０２では、ゲームコントローラ１０３及びサーバ１１３の制御により、第１実施形態において説明したバカラの基本ゲームとサイドベットゲームが同時に実行されてプレーヤに表示される。プレーヤは、共通ディスプレイ１０２に表示されるバカラの基本ゲームに参加するため、また、この基本ゲームに使用されたカードを利用して実行されるサイドベットゲームに任意に参加するために、共通ディスプレイ１０２を囲んで複数台配置されたゲーミングターミナル１０４を使用する。本実施形態では、バカラゲーム機１０１が９台のゲーミングターミナル１０４を有している。したがって、最大９人のプレーヤが同時に共通の基本ゲームやサイドベットゲームに参加することができる。
【０１００】
共通ディスプレイ１０２において表示されるバカラの基本ゲームは、ゲームコントローラ１０３及びサーバ１１３の制御によって、所定時間周期で繰り返し実行される。したがって、各ゲーミングターミナル１０４を使用してプレーヤが今回の基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットを行うことができるベット期間（受付期間）は、ゲームの進行に合わせて制限される。そのため、今回の基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットを行うことができるベット期間が終了すると、今回の基本ゲームが終了して基本ゲームやサイドベットゲームについての精算が終了するまでの間、各ゲーミングターミナル１０４から基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットを行うことができなくなる。基本ゲームやサイドベットゲームについての精算が終了すると次のベット期間か開始され、次回の基本ゲームやサイドベットゲームに対するベットが各ゲーミングターミナル１０４から行えるようになる。
【０１０１】
上述したベット期間には、図１２に示すように、各ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８に、共通ディスプレイ１０２で実行され表示される基本ゲームや、基本ゲームに使用されたカードを利用して実行されるサイドベットゲームに対するＢＥＴ画面１６１が表示される。このＢＥＴ画面１６１の表示内容は、後に詳述する。
【０１０２】
図１３は、図１０のバカラゲーム機に設けられた共通ディスプレイ１０２で実行されて表示されるバカラゲームの表示例である。図１３に示すように、共通ディスプレイ１０２に表示されるバカラの基本ゲームは、まさに、図７に示したテーブル１のプレーヤカードエリア２ａとバンカーカードエリア２ｂにディーラーが配ったカードによって実行される基本ゲームである。したがって、共通ディスプレイ１０２には、プレーヤカードエリア１０２ａ、バンカーカードエリア１０２ｂ、そして、それぞれのエリアに配られるプレーヤとバンカーのカード等が表示される。
【０１０３】
図１４は、ゲームコントローラ１０３の内部構成を示すブロック図である。図１４に示すように、ゲームコントローラ１０３は、ゲームコントローラ１０３の全体の制御を行うコントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａ、ＲＯＭ１０３ｂ、ＲＡＭ１０３ｃ、ハードディスク１０３ｄ、キーボード１０３ｅ、共通ディスプレイ１０２が接続される液晶駆動回路１０３ｆを備えている。
【０１０４】
ハードディスク１０３ｄには、バカラの基本ゲームを共通ディスプレイ１０２上で実行表示させるためのゲームプログラムが記憶保存されており、キーボード１０３ｅにより入力される指令信号によって、そのゲームプログラムがＲＡＭ１０３ｃにダウンロードされる。そして、ＲＯＭ１０３ｂのプログラムにしたがいコントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａが行う制御下で、このゲームが実行される。また、コントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａは、サーバ１１３から供給される入力信号、ＲＯＭ１０３ｂ、及び、ＲＡＭ１０３ｃに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいて共通ディスプレイ１０２に表示信号を送信することにより、共通ディスプレイ１０２における基本ゲームの実行、表示を主導的に制御する。
【０１０５】
次に、ゲーミングターミナル１０４の構成について説明する。図１１に示すように、ゲーミングターミナル１０４は、その上面に、貨幣やチップ、メダル等の通貨価値を有する遊技媒体を投入するメダル投入口１０７と、ゲームに係る画像を表示させる上述のディスプレイ１０８とを少なくとも有している。ゲーミングターミナル１０４は、これらメダル投入口１０７及びディスプレイ１０８を用いて、プレーヤのベット操作を受け付ける。プレーヤは、ディスプレイ１０８に表示される画像を見ながら、ディスプレイ１０８の前面に設けられているタッチパネル１５０（図１８参照）等を操作することにより、展開されるゲームを進行させることができる。尚、以下の説明において、遊技媒体を代表して「メダル」ということがある。
【０１０６】
また、ゲーミングターミナル１０４の上面には、上述したメダル投入口１０７及びディスプレイ１０８の他に、ペイアウトボタン１０５、チケットプリンタ１０６、紙幣挿入口１０９、及び、スピーカ１１０が設けられている。ゲーミングターミナル１０４の前面には、メダル払出口１１２及びメダルトレイ１１４が設けられている。
【０１０７】
ペイアウトボタン１０５は、クレジットされているメダルをメダル払出口１１２からメダルトレイ１１４に払い出す指示を入力するためのボタンである。チケットプリンタ１０６は、クレジット数や日時やゲーミングターミナル１０４の識別番号等のデータがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケットとして出力するものである。プレーヤは、バーコード付チケットを他のゲーミングターミナル１０４に読み取らせてそのゲーミングターミナル１０４でゲームへのベットを行ったり、バーコード付チケットを遊技施設の所定箇所（例えばカジノ内のキャッシャ）で紙幣等に交換したりすることができる。
【０１０８】
紙幣挿入口１０９は、紙幣の適否を識別するとともに正規の紙幣を受け入れるものである。尚、バーコード付チケットを読み取ることができるように構成されていてもよい。スピーカ１１０は、音楽、効果音等を流すためのものである。
【０１０９】
各ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８の上部には、ＷＩＮランプ１１１がそれぞれ設けられている。ゲーミングターミナル１０４で行った基本ゲームやサイドベットゲームについてのベットが当たった場合に、当たったゲーミングターミナル１０４のＷＩＮランプ１１１を点灯させる。尚、このＷＩＮランプ１１１は、設置された全てのゲーミングターミナル１０４（本実施形態では９台）から認視可能な位置に設けられており、同一のバカラゲーム機１０１で遊技中の他のプレーヤは、その点灯を常に確認することが可能である。
【０１１０】
メダル投入口１０７の内部にはメダルセンサ（図示せず）が設けられており、メダル投入口１０７より投入されたメダル等の通貨価値の識別を行うとともに、投入されたメダルをカウントする。また、メダル払出口１１２の内部にはホッパー（図示せず）が設けられており、所定枚数のメダルをメダル払出口１１２から払い出す。
【０１１１】
各ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８には、ゲームの進行に応じてサーバ１１３で設定されるベット期間に、図１２に示すＢＥＴ画面１６１が表示される。ＢＥＴ画面１６１は、テーブル式ベッティングボード１６０を有している。ＢＥＴ画面１６１がディスプレイ１０８に表示されるベット期間中において、プレーヤは、ディスプレイ１０８の前面に設けられているタッチパネル１５０（図１８参照）を操作することによって、ゲーミングターミナル１０４に電子情報としてクレジットされている手持ちのチップを使用して、バカラゲームにベットすることができる。
【０１１２】
まず、図１２に基づいて、ベット期間中に表示されるＢＥＴ画面１６１について説明する。ＢＥＴ画面１６１に表示されるテーブル式ベッティングボード１６０には、基本ゲームに対するベットを行うためのエリアとして、プレーヤベットエリア１６２と、バンカーベットエリア１６３と、タイベットエリア１６４とが設けられている。また、テーブル式ベッティングボード１６０には、サイドベットゲームに対するベットを行うためのエリアとして、ラッキーナンバーベットエリア１６５が設けられている。そして、ラッキーナンバーはラッキーナンバー表示エリア１７４に表示される。本例ではラッキーナンバーとして「８」が表示されている。すなわち、予め定められたランクが「８」なので、基本ゲームでディスプレイしディスクローズしたカードにおいて、ランク「８」のカードが含まれていればサイドベットした遊技者に所定の配当が与えられる。また、サイドベットゲームのゲームルールは、予め定められたランクにカードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定してもよい。なお、ラッキーナンバー表示エリア１７４は共通ディスプレイ１０２に設けてもよい。
【０１１３】
プレーヤベットエリア１６２には、プレーヤの勝ちと予想した遊技者によってチップがベットされる。バンカーベットエリア１６３には、バンカーの勝ちと予想した遊技者によってチップがベットされる。タイベットエリア１６４には、バンカーとプレーヤが引き分けると予想した遊技者によってチップがベットされる。プレーヤベットエリア１６２とバンカーベットエリア１６３とにチップを同時にベットすることはできない。しかし、プレーヤベットエリア１６２とタイベットエリア１６４とにチップを同時にベットすることができる。同様に、バンカーベットエリア１６３とタイベットエリア１６４とにチップを同時にベットすることができる。
【０１１４】
また、ラッキーナンバーベットエリア１６５には、基本ゲームの終了時点でディスプレイしディスクローズしたカードのランクが予め定められたランクと一致すると予想した遊技者によってチップがベットされる。プレーヤベットエリア１６２とバンカーベットエリア１６３とのいずれにもチップをベットしていない状態で、ラッキーナンバーベットエリア１６５にチップをベットすることはできない。
【０１１５】
テーブル式ベッティングボード１６０の下方には、ＢＥＴ確定ボタン１６７、単位ＢＥＴボタン１６８、払い戻し結果表示部１６９、クレジット数表示部１７０が表示されている。
【０１１６】
単位ＢＥＴボタン１６８は、プレーヤが指定したベットエリア１６２〜１６５にチップをベットする為のボタンである。単位ＢＥＴボタン１６８は１ＢＥＴボタン１６８Ａ、５ＢＥＴボタン１６８Ｂ、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃ、１００ＢＥＴボタン１６８Ｄの四種類から構成されている。
【０１１７】
プレーヤは、まず、ベットするベットエリア１６２〜１６５を、指等で画面を直接押すことにより、後述のカーソル１７２で指定する。その状態で、１ＢＥＴボタン１６８Ａを押下すると、プレーヤはチップを１枚毎（１ＢＥＴボタン１６８Ａを指等で押す毎に「１」→「２」→「３」→・・・の順にベット枚数が増加）にベットすることが可能である。また、５ＢＥＴボタン１６８Ｂを押下すると、チップを５枚単位（５ＢＥＴボタン１６８Ｂを指等で押す毎に「５」→「１０」→「１５」→・・・の順にベット枚数が増加）でベットすることが可能である。また、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃを押下すると、チップを１０枚単位（１０ＢＥＴボタン１６８Ｃを指等で押す毎に「１０」→「２０」→「３０」→・・・の順にベット枚数が増加）でベットすることが可能である。さらに、１００ＢＥＴボタン１６８Ｄを押下すると、チップを１００枚単位（１００ＢＥＴボタン１６８Ｄを指等で押す毎に「１００」→「２００」→「３００」→・・・の順にベット枚数が増加）でベットすることが可能である。
【０１１８】
上述したベット操作の後、プレーヤが指でＢＥＴ確定ボタン１６７に触れることにより、ベットした内容が確定される。このため、ＢＥＴ確定ボタン１６７に触れる前の段階であれば、上述したベット操作でベットした内容は常時訂正することができる。
【０１１９】
払い戻し結果表示部１６９は、前回のゲームにおけるプレーヤのチップのベット枚数、及び払い戻しのクレジット数が表示される。ここで、払い戻しクレジット数よりベット枚数を引いた数が、前回のゲームによりプレーヤが新たに獲得したクレジット数である。
【０１２０】
クレジット数表示部１７０は、現在のプレーヤが所有するクレジット数が表示される。このクレジット数は、チップをベットした際にはそのベット数（１ベットに対して１クレジット）に応じて減少する。また、ベットしたチップが当選し、クレジットの払い戻しが行われた場合には、払い戻し枚数分のクレジット数が増加する。尚、プレーヤが所有するクレジット数が０となった場合には、遊技終了となる。
【０１２１】
また、テーブル式ベッティングボード１６０の上部には、ＢＥＴタイム表示部１７１が設けられている。ＢＥＴタイム表示部１７１はプレーヤがベットすることが可能な残り時間を表示するものであり、ベット操作の受付開始時には「６０」が表示され、１秒ごとに数字が１ずつ減少し、数字が「０」となったときにベット操作の受付を終了する。尚、ベット操作の受付が終了すると、ディスプレイ１０８の表示が固定されて、上述したベット操作が行えなくなる。
【０１２２】
また、テーブル式ベッティングボード１６０上には、現在プレーヤが選択しているベットエリア１６２〜１６５を示すカーソル１７２が表示される。また、現時点までにおいてベットしたチップの枚数とベットエリア１６２〜１６５を示すチップマーク１７３が表示され、チップマーク１７３上に表示された数字が、チップのベット枚数を示す。例えば、図１２に示すようにプレーヤベットエリア１６２に置かれた「２０」のチップマーク１７３は、プレーヤの勝利に２０枚のチップをベットしていることを示している。
【０１２３】
上記のように構成されたＢＥＴ画面１６１でプレーヤがベットする際には、まず、ベットを行うベットエリア１６２〜１６５を画面上で直接指により押圧して指定する。その結果、カーソル１７２が指定したベットエリア１６２〜１６５に移動する。
【０１２４】
その後、単位ＢＥＴボタン１６８の各単位ボタン（１ＢＥＴボタン１６８Ａ、５ＢＥＴボタン１６８Ｂ、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃ、１００ＢＥＴボタン１６８Ｄ）を押下することにより、その単位数分のチップが指定されたベットエリア１６２〜１６５にベットされる。例えば、１０ＢＥＴボタン１６８Ｃを４回、５ＢＥＴボタン１６８Ｂを１回、１ＢＥＴボタン１６８Ａを３回押下すれば、合計４８枚のチップをベットすることができる。
【０１２５】
図１５は、本実施形態に係るバカラゲーム機１０１の内部構成を示すブロック図である。図１５に示すように、バカラゲーム機１０１（請求項中のゲーミングマシンに相当）は、サーバ１１３とサーバ１１３に接続された共通ディスプレイ１０２及び複数（本実施形態では９台）のゲーミングターミナル１０４とから構成されている。尚、ゲーミングターミナル１０４の内部構成に関しては後に詳細に説明する。
【０１２６】
サーバ１１３は、サーバ１１３の全体の制御を行うサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａ、ＲＯＭ１１３ｂ、ＲＡＭ１１３ｃ、タイマ１１３ｄ、液晶駆動回路１１３ｅを介して接続された液晶ディスプレイ１３２、及び、キーボード１３３を備えている。
【０１２７】
サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、各ゲーミングターミナル１０４から供給される入力信号、ＲＯＭ１１３ｂ、及び、ＲＡＭ１１３ｃに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいてゲーミングターミナル１０４に命令信号を送信することにより、各ゲーミングターミナル１０４を主導的に制御する。特に、ゲームコントローラ１０３に制御信号を送信し、共通ディスプレイ１０２における基本ゲームの実行、表示を制御する。
【０１２８】
ＲＯＭ１１３ｂは、例えば、半導体メモリ等により構成され、バカラゲーム機１０１の基本的な機能を実現させるためのプログラムや、メンテナンス時期の報知及び報知する報知条件の設定、管理を実行するプログラム、基本ゲームやサイドベットゲームに対する配当倍率（チップ一枚あたりの当選に対するクレジットの払い出し数）、各ゲーミングターミナル１０４を主導的に制御するためのプログラム等を記憶する。
【０１２９】
一方、ＲＡＭ１１３ｃは、各ゲーミングターミナル１０４から供給されるチップのベット情報、共通ディスプレイ１０２で実行、表示された基本ゲームの勝敗、サイドベットゲームの当選内容、及び、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａにより実行された処理の結果に関するデータ等を一時的に記憶する。
【０１３０】
さらに、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａには、時間計測を行うタイマ１１３ｄが接続されている。タイマ１１３ｄの時間情報はサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに送信される。サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、タイマ１１３ｄからの時間情報に基づいて後述のように基本ゲームの制御を行う。
【０１３１】
図１６は、本実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂの記憶エリアを示した模式図である。図１６に示すように、ＲＯＭ１１３ｂには、図５の一覧表に示された基本ゲームについての精算の内容が記憶された基本ゲーム配当記憶エリア１１３Ａと、図６の一覧表に示されたサイドベットゲームについての精算の内容が記憶されたサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂとが設けられている。
【０１３２】
したがって、本実施形態では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂの基本ゲーム配当記憶エリア１１３Ａに記憶される、図５の一覧表に示す基本ゲームについての精算の内容が、請求項中の主たるカードゲームのゲームルールに相当するものである。また、本実施形態では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂのサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶される、図６の一覧表に示されたサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。即ち、本実施形態では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂによって、請求項中のメモリが構成されている。
【０１３３】
図１７は、本実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ１１３のＲＡＭ１１３ｃの記憶エリアを示した模式図である。図１７に示すように、ＲＡＭ１１３ｃには、現在遊技中のプレーヤのベット情報が記憶されるベット情報記憶エリア１１３Ｃ、共通ディスプレイ１０２で実行、表示された基本ゲームの勝敗を記憶する基本ゲーム勝敗記憶エリア１１３Ｄ、サイドベットゲームの当選内容を記憶するサイドベットゲーム当選記憶エリア１１３Ｅが設けられている。尚、ベット情報は、具体的には、上述したＢＥＴ画面１６１において指定したベットエリア１６２〜１６５（図１２参照）や、指定したベットエリア１６２〜１６５にそれぞれベットしたチップの枚数（ベット数）等の、各ゲーミングターミナル１０４を用いて行ったベットに関する情報である。
【０１３４】
図１８は、本実施形態に係るゲーミングターミナルの内部構成を示すブロック図である。尚、９台設けられたゲーミングターミナル１０４は基本的に同じ構成を有しており、以下には１台のゲーミングターミナル１０４を例にして説明する。
【０１３５】
ゲーミングターミナル１０４は、図１８に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａとＲＯＭ１０４ｂとＲＡＭ１０４ｃとから構成されるターミナル制御部１０４ｄを備えている。ＲＯＭ１０４ｂは、例えば、半導体メモリ等により構成され、ゲーミングターミナル１０４の基本的な機能を実現させるためのプログラム、その他ゲーミングターミナル１０４の制御上必要な各種のプログラム、データテーブル等が格納されている。また、ＲＡＭ１０４ｃは、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａで演算された各種データ、プレーヤの現在所有する（ゲーミングターミナル１０４に貯留された）クレジット数、プレーヤによるチップのベット状況等を一時的に記憶しておくメモリである。
【０１３６】
ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、ペイアウトボタン１０５が接続されている。ペイアウトボタン１０５は、通常、ゲーム終了時にプレーヤによって押下されるボタンである。ペイアウトボタン１０５がプレーヤによって押下されると、プレーヤがゲーム等によって獲得して現在所有しているクレジットに応じたメダル（通常は１クレジットに対してメダル１枚）が、メダル払出口１１２から払い戻される。
【０１３７】
ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるペイアウトボタン１０５の押下によりペイアウトボタン１０５から出力される操作信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。具体的には、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるＢＥＴ確定ボタン１６７の押下に伴う信号が入力されたことを受けて、その入力信号や、ＲＯＭ１０４ｂとＲＡＭ１０４ｃとに記憶されたデータ及びプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果をサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに送信する。
【０１３８】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからの命令信号を受信し、ゲーミングターミナル１０４を構成する周辺機器を制御し、ゲーミングターミナル１０４においてゲームを進行させる。また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、処理の内容によっては、上述した入力信号、及び、ＲＯＭ１０４ｂとＲＡＭ１０４ｃとに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果に基づいて、ゲーミングターミナル１０４を構成する周辺機器を制御し、ゲームを進行させる。
【０１３９】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、ホッパー１９４が接続されている。ホッパー１９４は、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａからの命令信号により、所定枚数のメダルをメダル払出口１１２（図１０参照）から払い出す。
【０１４０】
さらに、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、液晶駆動回路１９５を介してディスプレイ１０８が接続されている。液晶駆動回路１９５は、プログラムＲＯＭ、画像ＲＯＭ、画像制御ＣＰＵ、ワークＲＡＭ、ＶＤＰ（ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ）及びビデオＲＡＭを備えている。プログラムＲＯＭには、ディスプレイ１０８での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。画像ＲＯＭには、例えば、ディスプレイ１０８で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。画像制御ＣＰＵは、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａで設定されたパラメータに基づき、プログラムＲＯＭ内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ＲＯＭ内に予め記憶されたドットデータの中からディスプレイ１０８に表示する画像の決定を行うものである。ワークＲＡＭは、画像制御プログラムを画像制御ＣＰＵで実行するときの一時記憶装置として構成される。ＶＤＰは、画像制御ＣＰＵで決定された表示内容に応じた画像を形成し、ディスプレイ１０８に出力するものである。尚、ビデオＲＡＭは、ＶＤＰで画像を形成するときの一時記憶装置として構成される。
【０１４１】
また、ディスプレイ１０８の前面には、上述したようにタッチパネル１５０が取り付けられている。プレーヤによるタッチパネル１５０の操作に関する情報は、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信される。タッチパネル１５０では、ＢＥＴ画面１６１においてプレーヤによるチップのベット操作が行われる。具体的には、ベットエリア１６２〜１６５の選択、単位ＢＥＴボタン１６８、ＢＥＴ確定ボタン１６７の操作等において、プレーヤによるタッチパネル１５０の操作が行われる。プレーヤによりタッチパネル１５０が操作されると、その操作に関する情報がターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに送信される。そして、その情報に基づいてＲＡＭ１０４ｃに現在のプレーヤのベット情報（ＢＥＴ画面１６１において指定したベットエリア１６２〜１６５、並びにベットしたチップの枚数）が随時記憶される。さらに、そのベット情報はサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに対して送信され、ＲＡＭ１１３ｃのベット情報記憶エリアに記憶される。
【０１４２】
さらに、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、音出力回路１９６及びスピーカ１１０が接続されている。スピーカ１１０は、音出力回路１９６からの出力信号に基づき各種演出を行う際に各種の効果音を発生するものである。
【０１４３】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、メダルセンサ１９７が接続されている。メダルセンサ１９７は、メダル投入口１０７（図１０参照）から投入されたメダルを検出するとともに、投入されたメダルを演算し、その結果をターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信する。ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、送信された信号に基づいてＲＡＭ１０４ｃに記憶されたプレーヤの所有するクレジット数を増加させる。
【０１４４】
また、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａには、ＷＩＮランプ１１１が接続されている。ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ＢＥＴ画面１６１で行った基本ゲームやサイドベットゲームについてのベットが当たった場合に、ＷＩＮランプ１１１を所定の色で点灯させる。
【０１４５】
続いて、本実施形態に係るバカラゲーム機１０１のサーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａがＲＯＭ１１３ｂに格納されたプログラムにしたがって実行するサーバ側遊技処理と、ゲームコントローラ１０３のＣＰＵ１０３ａがＲＯＭ１０３ｂに格納されたプログラムにしたがって実行するコントローラ側遊技処理とを、図１９及び図２０に基づき説明する。図１９及び図２０は、本実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ及びゲームコントローラの遊技処理を示すフローチャートである。
【０１４６】
最初に、図１９及び図２０に基づいてサーバ１１３側の遊技処理について説明する。まず、図１９に示すように、ステップＳ１０１において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間の計時を開始する。ベット期間は、プレーヤがベット入力をすることが可能な期間である。ゲームに参加したプレーヤは、このベット期間中に、タッチパネル１５０を操作して、自分が予想する基本ゲームの勝敗やサイドベットゲームの結果に関連したベットエリア１６２〜１６５に自らのチップをベットすることができる。ベット期間の計時を開始したら、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が開始したことを示すベット期間開始信号をターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信する（ステップＳ１０２）。
【０１４７】
次に、ステップＳ１０３において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が残り５秒となったか否かを判断する。尚、残りのベット期間は、ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８のＢＥＴタイム表示部１７１に表示される（図１２参照）。残り５秒に到達していないと判断した場合、処理をステップＳ１０３に戻す。一方、残り５秒であると判断した場合、処理をステップＳ１０４に移す。
【０１４８】
ステップＳ１０４において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間の終了を予告するベット期間終了予告信号を、各ゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに送信する。次に、ステップＳ１０５において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が終了したか否かを判断する。ベット期間が終了していないと判断した場合、ベット期間が終了するまで待機する。一方、ベット期間が終了したと判断した場合、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ベット期間が終了したことを示すベット期間終了信号を、各ゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対して送信する（ステップＳ１０６）。
【０１４９】
次に、ステップＳ１０７において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、各ゲーミングターミナル１０４においてプレーヤが行ったベット情報（指定したベットエリア１６２〜１６５、指定したベットエリア１６２〜１６５にベットしたチップの枚数（ベット数））を、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａから受信し、ＲＡＭ１１３ｃのベット情報記憶エリア１１３Ｃに記憶する（ステップＳ１０８）。
【０１５０】
次に、図２０に示すように、ステップＳ１０９において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、基本ゲーム決定処理を行う。この処理において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、サンプリング回路等でサンプリングされた乱数値を用いて、プレーヤとバンカーにそれぞれ配るカードの内容と、基本ゲームの勝者及びサイドベットゲームの当たりの内容を決定する。
【０１５１】
次に、ステップＳ１１０において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１０９の処理に基づいて、ゲームコントローラ１０３のＣＰＵ１０３ａに制御信号を送信することにより、共通ディスプレイ１０２に表示させる基本ゲームの内容をゲームコントローラ１０３に通知する。
【０１５２】
次に、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１０７で受信した各ゲーミングターミナル１０４のベット情報と、ステップＳ１０９で決定した、基本ゲームの勝者及びサイドベットゲームの当たりの内容とから、各ゲーミングターミナル１０４において基本ゲーム及びサイドベットゲームにベットしたチップが当たっているか否かの判定を行う（ステップＳ１１１）。
【０１５３】
次に、ステップＳ１１２において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、配当計算処理を実行する。配当計算処理では、基本ゲームやサイドベットゲームの当たりに対してベットされた当たりチップをゲーミングターミナル１０４ごとに認識し、ＲＯＭ１１３ｂの基本ゲーム配当記憶エリア１１３Ａやサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶された、各ベットエリア１６２〜１６５に対する配当倍率（チップ一枚（１ベット）あたりに払い出されるクレジット数）を用いて、各ゲーミングターミナル１０４に払い出されるクレジットの配当額の合計を計算する。
【０１５４】
次に、ステップＳ１１３において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１１２の配当計算処理に基づくゲームのクレジットの払出結果の送信処理を実行する。具体的には、基本ゲーム及びサイドベットゲームの当たりが発生したゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａに対してゲームの配当額に相当するクレジットデータが出力される。
【０１５５】
次に、ステップＳ１１４において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａは、ステップＳ１０９で決定した、基本ゲーム及びサイドベットゲームの当たりの内容を、基本ゲーム勝敗記憶エリア１１３Ｄやサイドベットゲーム当選記憶エリア１１３Ｅにそれぞれ記憶する。ステップＳ１１４の処理の後、本サブルーチンを終了する。
【０１５６】
次に、図２０に基づいてゲームコントローラ１０３側の遊技処理について説明する。まず、図２０に示すように、コントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａは、サーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａから送信された、共通ディスプレイ１０２に表示させる基本ゲームの内容を示す制御信号を受信する（ステップＳ２０１）。
【０１５７】
次に、ステップＳ２０２において、コントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａは、サーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａから受信した制御信号に基づいて、その制御信号によって通知された内容の基本ゲームを、現在表示されている内容に代えて共通ディスプレイ１０２に表示させる。このステップＳ２０２の処理の後、本サブルーチンを終了する。
【０１５８】
続いて、本実施形態に係るバカラゲーム機１０１のゲーミングターミナル１０４のターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａがＲＯＭ１０４ｂに格納されたプログラムにしたがって実行する処理を、図２１乃至図２３に基づき説明する。図２１乃至図２３は、本実施形態に係るバカラゲーム機のゲーミングターミナルの遊技処理を示すフローチャートである。
【０１５９】
ここで、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦは、デフォルトの、ベット期間中であることを示す「１」に設定されており、且つ、ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８には、図１２に示したＢＥＴ画面１６１が表示されているものとする。この状態で、図２１に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、まず、ステップＳ３０１において、ベット期間確認処理を行い、次に、ステップＳ３０２において、ベット受付処理を行う。
【０１６０】
そして、ステップＳ３０１のベット期間確認処理では、図２２に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３１１において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからのベット期間開始信号を受信したか否かを確認する。受信した場合は（ステップＳ３１１でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ベット期間中であることを示すＲＡＭ１０４ｃのフラグＦを「１」に設定して（ステップＳ３１２）、ベット期間確認処理を終了する。
【０１６１】
一方、ベット期間開始信号を受信していない場合は（ステップＳ３１１でＮＯ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３１３において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからのベット期間終了信号を受信したか否かを確認する。受信した場合は（ステップＳ３１３でＹＥＳ）、ベット期間中であることを示すＲＡＭ１０４ｃのフラグＦを「０」に設定して（ステップＳ３１４）、ベット期間確認処理を終了する。ベット期間終了信号を受信していない場合は（ステップＳ３１３でＮＯ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ベット期間確認処理を終了する。
【０１６２】
次に、図２１のステップＳ３０２におけるベット受付処理では、図２３に示すように、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３２１において、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」であるか否かを確認し、「０」である場合は（ステップＳ３２１でＹＥＳ）、ベット受付処理を終了する。
【０１６３】
一方、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」でない場合は（ステップＳ３２１でＮＯ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３２２において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａからのベット期間終了予告信号を受信したか否かを確認する。受信した場合は（ステップＳ３２２でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、図１２に示したＢＥＴ画面１６１に、ベット期間の終了を予告する「HURRY UP! THE BET TIME ENDING SOON. 」等のメッセージを表示させて（ステップＳ３２３）、後述するステップＳ３２４に進む。また、ベット期間の残り時間が５秒になっていない（６秒以上残っている）場合は（ステップＳ３２２でＮＯ）、ステップＳ３２４に進む。
【０１６４】
ステップＳ３２４では、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるチップのベットを検出する。チップのベットの検出は、プレーヤによるテーブル式ベッティングボード１６０のベットエリア１６２〜１６５や単位ＢＥＴボタン１６８の押下を、タッチパネル１５０によって検出することで行われる。チップのベットが検出されると、ベットしたチップの枚数に応じて、ディスプレイ１０８の指定したベットエリア１６２〜１６５にチップマーク１７３が表示される。
【０１６５】
次に、ステップＳ３２５において、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるチップのベットが確定したか否かを確認する。ベットが確定したことは、プレーヤによるディスプレイ１０８のＢＥＴ確定ボタン１６７の押下を、タッチパネル１５０によって検出することで確認される。
【０１６６】
プレーヤによるチップのベットが確定していないと確認した場合は（ステップＳ３２５でＮＯ）、ステップＳ３２６において、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」であるか否かを確認する。フラグＦが「０」でない場合は（ステップＳ３２６でＮＯ）、ステップＳ３２２にリターンする。
【０１６７】
一方、フラグＦが「０」である場合は（ステップＳ３２６でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、プレーヤによるディスプレイ１０８のＢＥＴ確定ボタン１６７の押下をタッチパネル１５０によって検出していなくても、その時点でステップＳ３２４において検出されたチップのベットの内容を強制的に確定させる（ステップＳ３２７）。その後、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３２９に進む。
【０１６８】
また、ステップＳ３２５において、プレーヤによるチップのベットが確定したと確認した場合（ＹＥＳ）は、ステップＳ３２８において、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」であるか否かを確認する。フラグＦが「０」でない場合は（ステップＳ３２８でＮＯ）、ステップＳ３２８をリピートする。一方、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」である場合は（ステップＳ３２８でＹＥＳ）、ステップＳ３２９に進む。
【０１６９】
ステップＳ３２７において、それまでに検出されたチップのベットの内容を強制的に確定させた場合と、ステップＳ３２８において、ＲＡＭ１０４ｃのフラグＦが「０」である場合（ＹＥＳ）は、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、タッチパネル１５０でのベット操作の受付を終了する（ステップＳ３２９）。その後、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ゲーミングターミナル１０４においてプレーヤが行ったベット情報（指定したベットエリア１６２〜１６５や、指定したベットエリア１６２〜１６５にベットしたチップの枚数（ベット数））を、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａに送信する（ステップＳ３３０）。
【０１７０】
次に、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａから送信されたクレジットの払出結果を受信したか否かを確認する（ステップＳ３３１）。受信していない場合は（ステップＳ３３１でＮＯ）、ステップＳ３３１をリピートする。一方、受信した場合は（ステップＳ３３１でＹＥＳ）、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ステップＳ３３２において、ステップＳ３３１で受信した払出結果に基づいて、クレジットの払い出しを行う。具体的には、ゲームの配当に相当する額のクレジットデータをＲＡＭ１０４ｃに記憶する。そして、ペイアウトボタン１０５が押下されると、現在ＲＡＭ１０４ｃに記憶されたクレジット数に応じたメダル（通常は１クレジットに対してメダル１枚）がメダル払出口１１２から払い戻される。その後、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａは、ベット受付処理を終了する。
【０１７１】
尚、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａが図２０のステップＳ１１４において行う、基本ゲーム及びサイドベットゲームの当たりの内容を基本ゲーム勝敗記憶エリア１１３Ｄやサイドベットゲーム当選記憶エリア１１３Ｅにそれぞれ記憶する処理は、図２０のステップＳ１０９の基本ゲーム決定処理において、サーバ制御用ＣＰＵ１１３ａが、プレーヤとバンカーにそれぞれ配るカードの内容と共に、基本ゲームの勝者及びサイドベットゲームの当たりの内容を決定した後であれば、いつの時点において行っても良い。
【０１７２】
以上の説明からも明らかなように、第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１では、サーバ１１３のサーバ制御用ＣＰＵ１１３ａと、ターミナル制御用ＣＰＵ１０４ａと、ゲームコントローラ１０３のコントローラ制御用ＣＰＵ１０３ａとで、本発明のコントローラが構成されている。
【０１７３】
以上に説明した本発明の第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１では、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、精算が行われるサイドベットゲームの実行の制御が行われる（ここで一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定すると遊技者の期待感が徐徐に増す）。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、前述したように勝ちに有利なランク（例えば、ランク「８」）が予め定められたラッキーナンバーの場合に遊技者はランク「８」のカードがディスクローズされることに強い期待感を持ちゲームの密度が高まる。そして、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【０１７４】
尚、第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１では、１回の基本ゲームのために配られたプレーヤとバンカーのカードを用いて行うサイドベットゲームが、予め定められたランクとディスプレイしディスクローズしたカードのランクが一致した場合にサイドベットした遊技者に配当が発生するものであった。しかし、ディスプレイしディスクローズした基本ゲームのためのカードにおいて、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に配当を発生させるようにしてもよい（また、各カードのスーツが特定のスーツの場合に配当が発生させる条件を加えてもよい）。さらに、サイドベットゲームのゲームルールは、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいてランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することもできる。さらに、この組合せをポーカー役（ワンペア，ツーペア，フルハウス等）と同一にしてもよい。
【０１７５】
以下、この内容を踏まえた本発明の変形例に係るバカラゲーム機を説明する。
【０１７６】
本発明の変形例に係るバカラゲーム機は、基本的に、第２実施形態のバカラゲーム機１０１と同様のハードウェア構成を有している。したがって、変形例に係るバカラゲーム機の外観及び内部に関する基本的な構成は、図１０乃至図１８を参照し符号を付して行った説明を援用して、重複説明を省略することとする。
【０１７７】
そして、この変形例に係るバカラゲーム機１０１は、図２４に示すように、ゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８に表示されるＢＥＴ画面１６１Ａが、図１２に示す、第２実施形態のバカラゲーム機１０１のゲーミングターミナル１０４のディスプレイ１０８に表示されるＢＥＴ画面１６１とは異なっている。具体的には、変形例に係るバカラゲーム機１０１のＢＥＴ画面１６１Ａでは、ラッキーナンバーを表示するエリア１７５において、予め定められ複数の異なるランクを含むランクの組合せ（例えば「Ｊ」，「Ｑ」，「Ｋ」）が表示されるとともに、カードのシーツ表示エリア１７６にシーツ（例えば、スペード）が表示される。
【０１７８】
また、この変形例に係るバカラゲーム機１０１は、サーバ１１３のＲＡＭ１１３ｃのサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶される、サイドベットゲームについての精算の内容が、第２実施形態に係るバカラゲーム機１０１における図６の一覧表の内容から、変形例に係るバカラゲーム機１０１では図８の一覧表の内容に変更される。
【０１７９】
したがって、本変形例では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂのサイドベットゲーム配当記憶エリア１１３Ｂに記憶される、図８の一覧表に示されたサイドベットゲームについての精算の内容が、請求項中の補助のカードゲームのゲームルールに相当するものである。即ち、本変形例では、サーバ１１３のＲＯＭ１１３ｂによって、請求項中のメモリが構成されている。
【０１８０】
以上に説明した本発明の変形例に係るバカラゲーム機１０１では、基本ゲームを実行するために、基本ゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズすると、各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に（さらに、各カードのスーツが特定のスーツの場合を条件に加えることもできる）、精算が行われるサイドベットゲームの実行の制御が行われる。また、異なるランクを複数含む組合せにおいてランクを多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することができる。一方、カードのランクはゲームの勝ち負けに関係するので遊技者は常に注視している。そして、基本ゲームとは別の賭けゲームであるサイドベットゲームがランクを介して行われるため互いの異なる賭けゲームがランクにより相乗的な効果も奏するようになる。例えば、予め定められたランクの組合せにディスクローズされたカードのランクが徐徐に一致したカードが増えて行くため期待感が持続する。また、組合せに複数の役（例えば、ポーカー役）を設定すれば基本ゲームに負けてサイドベットゲームに勝ったり色々な結果のパターンが発生し遊技者の趣向か高まる。このように、基本ゲームを１回行う毎に、プレーヤが、基本ゲームに対するベットと共に、上述のサイドベットゲームに対するベットを、オプションとして行うことができ、１回のカードゲーム中に遊技者が複数の賭けを同時に行えカードゲームに対する満足感を高めることができる。
【０１８１】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【０１８２】
例えば、上述した実施形態では、カードゲームとして、バカラゲーム機１０１を例にとって説明した。しかし、本発明は、ディスプレイしたカードが主たるカードゲームの終了時点までに全てディスクローズされるのであれば、その種のカードゲームにも適用することができる。
【０１８３】
また、上述した実施形態では、遊技者がチップをベットした場合、予め定められたランクと同じランクのカードがディスプレイしディスクローズした場合、遊技者に、ベットしたチップの所定倍のチップが配当されるものとした。しかし、この配当のルールを無くし、プレーヤとバンカーに配られた全てのカードのうち、カードのランクを予想したランクに対してサイドベットを行うようにしてもよい。
【０１８４】
さらに、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、特許請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【０１８５】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、１の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【産業上の利用可能性】
【０１８６】
１回のカードゲームにおいて遊技者が複数のゲームに参加できるようにして、カードゲームに対する遊技者の満足感を向上させる上で極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【０１８７】
【図１】本発明によるカードゲームのプレイ方法を適用したバカラゲームの進行手順の一例を示すフローチャートである。
【図２】バカラの基本ゲームにおける各カードの数字の数え方を示す一覧表である。
【図３】バカラの基本ゲームにおけるプレーヤのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。
【図４】バカラの基本ゲームにおけるバンカーのカードのヒット＆スタンドチャートを示す一覧表である。
【図５】バカラの基本ゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【図６】本発明の第１実施形態に係るバカラのサイドベットゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【図７】本発明の第１実施形態に係るカードゲームに使用されるテーブルの一例を示す平面図である。
【図８】本発明の第２実施形態に係るバカラのサイドベットゲームにおける遊技者のベットに対する精算のルールの一例を示す一覧表である。
【図９】本発明の第２実施形態に係るカードゲームに使用されるテーブルの一例を示す平面図である。
【図１０】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機の概略構成を示す外観斜視図である。
【図１１】図１０のゲーミングターミナルの斜視図である。
【図１２】図１１のゲーミングターミナルに設けられたディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図１３】図１０の共通ディスプレイで実行されて表示されるバカラゲームの表示例を示す図である。
【図１４】図１０のゲームコントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図１５】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機の内部構成を示すブロック図である。
【図１６】図１０のバカラゲーム機に設けられたサーバのＲＯＭの記憶エリアを示す模式図である。
【図１７】図１０のバカラゲーム機に設けられたサーバのＲＡＭの記憶エリアを示す模式図である。
【図１８】本発明の実施形態に係るゲーミングターミナルの内部構成を示すブロック図である。
【図１９】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ及びゲームコントローラの遊技処理を示すフローチャートである。
【図２０】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機のサーバ及びゲームコントローラの遊技処理を示すフローチャートである。
【図２１】本発明の第３実施形態に係るバカラゲーム機のゲーミングターミナルの遊技処理を示すフローチャートである。
【図２２】図２１のベット期間確認処理を示すフローチャートである。
【図２３】図２１のベット受付処理を示すフローチャートである。
【図２４】本発明の第４実施形態に係るバカラゲーム機のゲーミングターミナルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
【０１８８】
１，１Ａ テーブル
２ａ プレーヤカードエリア
２ｂ バンカーカードエリア
３ａ〜３ｇ エリア
４ａ〜４ｇ プレーヤベットエリア
５ａ〜５ｇ バンカーベットエリア
６ａ〜６ｇ タイベットエリア
７ａ〜７ｇ ラッキーナンバーベットエリア
９ シャッフルマシン
１０ 捨て札置き場
１１ 貨幣投入口
１２ チップトレー
１０１ バカラゲーム機
１０２ 共通ディスプレイ
１０２ａ プレーヤカードエリア
１０２ｂ バンカーカードエリア
１０３ ゲームコントローラ
１０３ａ コントローラ制御用ＣＰＵ
１０３ｂ ＲＯＭ
１０３ｃ ＲＡＭ
１０３ｄ ハードディスク
１０３ｅ キーボード
１０３ｆ 液晶駆動回路
１０４ ゲーミングターミナル
１０４ａ ターミナル制御用ＣＰＵ
１０４ｂ ＲＯＭ
１０４ｃ ＲＡＭ
１０４ｄ ターミナル制御部
１０５ ペイアウトボタン
１０６ チケットプリンタ
１０７ メダル投入口
１０８ ディスプレイ
１０９ 紙幣挿入口
１１０ スピーカ
１１１ ＷＩＮランプ
１１２ メダル払出口
１１３ サーバ
１１３ａ サーバ制御用ＣＰＵ
１１３ｂ ＲＯＭ
１１３ｃ ＲＡＭ
１１３ｄ タイマ
１１３ｅ 液晶駆動回路
１１３Ａ 基本ゲーム配当記憶エリア
１１３Ｂ サイドベットゲーム配当記憶エリア
１１３Ｃ ベット情報記憶エリア
１１３Ｄ 基本ゲーム勝敗記憶エリア
１１３Ｅ サイドベットゲーム当選記憶エリア
１１４ メダルトレイ
１３２ 液晶ディスプレイ
１３３ キーボード
１５０ タッチパネル
１６０ テーブル式ベッティングボード
１６１，１６１Ａ ＢＥＴ画面
１６２ プレーヤベットエリア
１６３ バンカーベットエリア
１６４ タイベットエリア
１６５ ラッキーナンバーベットエリア
１６７ ＢＥＴ確定ボタン
１６８ 単位ＢＥＴボタン
１６８Ａ １ＢＥＴボタン
１６８Ｂ ５ＢＥＴボタン
１６８Ｃ １０ＢＥＴボタン
１６８Ｄ １００ＢＥＴボタン
１６９ 払い戻し結果表示部
１７０ クレジット数表示部
１７１ ＢＥＴタイム表示部
１７２ カーソル
１７３ チップマーク
１７５ ラッキーナンバー表示エリア
１９４ ホッパー
１９５ 液晶駆動回路
１９６ 音出力回路
１９７ メダルセンサ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームをプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベットする段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベットする段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階と、
を含むことを特徴とするカードゲームのプレイ方法。
【請求項２】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする請求項１記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項３】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームをプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベットする段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベットする段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階と、
を含むことを特徴とするカードゲームのプレイ方法。
【請求項４】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする請求項３記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項５】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームをプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベットする段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベットする段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階と、
を含むことを特徴とするカードゲームのプレイ方法。
【請求項６】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする請求項５記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項７】
前記主たるカードゲームに参加するための前記第１の掛け金のベットは必須である請求項１、２、３、４、５又は６記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項８】
前記主たるカードゲームはバカラゲームを含んでいる請求項１、２、３、４、５又は６記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項９】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームに参加するための掛け金のベットを行うゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う、
ことを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項１０】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがって前記コントローラは、前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする請求項９記載のゲーミングマシン。
【請求項１１】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームに参加するための掛け金のベットを行うゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う、
ことを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項１２】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがって前記コントローラは、前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする請求項１１記載のゲーミングマシン。
【請求項１３】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームに参加するための掛け金のベットを行うゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う、
ことを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項１４】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがって前記コントローラは、前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする請求項１３記載のゲーミングマシン。
【請求項１５】
前記コントローラは、前記主たるカードゲームに参加するための前記ゲーミングターミナルにおける前記第１の掛け金のベットを受け付けた場合に、前記補助のカードゲームに参加するための前記ゲーミングターミナルにおける前記第２のオプションの掛け金のベットを受け付ける請求項９、１０、１１、１２、１３又は１４記載のゲーミングマシン。
【請求項１６】
前記主たるカードゲームはバカラゲームを含んでいることを特徴とする請求項９、１０、１１、１２、１３又は１４記載のゲーミングマシン。
【請求項１】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームをプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベットする段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベットする段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階と、
を含むことを特徴とするカードゲームのプレイ方法。
【請求項２】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする請求項１記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項３】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームをプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベットする段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベットする段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階と、
を含むことを特徴とするカードゲームのプレイ方法。
【請求項４】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする請求項３記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項５】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームをプレイする方法であって、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するために第１の掛け金をベットする段階と、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するために第２のオプションの掛け金をベットする段階と、
（ｃ）前記主たるカードゲームのためのカードをディスプレイしディスクローズする段階と、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行う段階と、
（ｅ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う段階と、
を含むことを特徴とするカードゲームのプレイ方法。
【請求項６】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定することを特徴とする請求項５記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項７】
前記主たるカードゲームに参加するための前記第１の掛け金のベットは必須である請求項１、２、３、４、５又は６記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項８】
前記主たるカードゲームはバカラゲームを含んでいる請求項１、２、３、４、５又は６記載のカードゲームのプレイ方法。
【請求項９】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームに参加するための掛け金のベットを行うゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数をカウントし、前記枚数が規定の枚数の場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う、
ことを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項１０】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められたランクに前記カードのランクが一致した枚数が多いほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがって前記コントローラは、前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする請求項９記載のゲーミングマシン。
【請求項１１】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームに参加するための掛け金のベットを行うゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのための前記カードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う、
ことを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項１２】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがって前記コントローラは、前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする請求項１１記載のゲーミングマシン。
【請求項１３】
主たるカードゲーム及び補助のカードゲームを含む、賭け事をするカードゲームに参加するための掛け金のベットを行うゲーミングターミナルと、
前記第１の掛け金の精算を行う際に参照される前記主たるカードゲームのゲームルール、及び、前記第２のオプションの掛け金の精算を行う際に参照される前記補助のカードゲームのゲームルールを記憶するメモリと、
コントローラとを備えるゲーミングマシンであって、
前記コントローラは、
（ａ）前記主たるカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第１の掛け金のベットを受け付け、
（ｂ）前記補助のカードゲームに参加するための、前記ゲーミングターミナルにおける第２のオプションの掛け金のベットを受け付け、
（ｃ）前記第１の掛け金及び前記第２のオプションの掛け金のベットの受け付けを締め切った後にディスプレイされディスクローズされた、前記主たるカードゲームのためのカードに基づいて、前記主たるカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第１の掛け金の精算を行い、
（ｄ）ディスプレイしディスクローズした前記主たるカードゲームのためのカードにおいて、前記各カードのランクが、予め定められ異なるランクを含むランクの組合せに一致する場合で、且つ、前記各カードのスーツが特定のスーツの場合に、前記補助のカードゲームのゲームルールにしたがって遂行される前記第２のオプションの掛け金の精算を行う、
ことを特徴とするゲーミングマシン。
【請求項１４】
前記補助のカードゲームのゲームルールは、前記予め定められ異なるランクを含むランクの組合せにおいて、ランクを数多く含んだ組合せほどペイアウトレートを高く設定し、該ペイアウトレートにしたがって前記コントローラは、前記第２のオプションの掛け金の精算を行うことを特徴とする請求項１３記載のゲーミングマシン。
【請求項１５】
前記コントローラは、前記主たるカードゲームに参加するための前記ゲーミングターミナルにおける前記第１の掛け金のベットを受け付けた場合に、前記補助のカードゲームに参加するための前記ゲーミングターミナルにおける前記第２のオプションの掛け金のベットを受け付ける請求項９、１０、１１、１２、１３又は１４記載のゲーミングマシン。
【請求項１６】
前記主たるカードゲームはバカラゲームを含んでいることを特徴とする請求項９、１０、１１、１２、１３又は１４記載のゲーミングマシン。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【公開番号】特開２００８−２１２２８３（Ｐ２００８−２１２２８３Ａ）
【公開日】平成２０年９月１８日（２００８．９．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−５１７１３（Ｐ２００７−５１７１３）
【出願日】平成１９年３月１日（２００７．３．１）
【出願人】（５９８０９８５２６）アルゼ株式会社 (7,628)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年９月１８日（２００８．９．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年３月１日（２００７．３．１）
【出願人】（５９８０９８５２６）アルゼ株式会社 (7,628)
【Ｆターム（参考）】
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