説明

乗客コンベア

【課題】リフト装置の部品を乗客コンベアの機械室にあるマンホールカバーに格納することにより、リフト装置の部品の運搬を省く乗客コンベアを提供する。
【解決手段】マンホールカバー18の裏面にリフト装置の部品を格納するボックス26が設けられている。ボックス26内には、リフト装置の部品を格納するとともに、格納状態を保持できるように、リフト装置の部品の形状に合わせた型枠27が取り付けられている。ボックス26には、格納したリフト装置の部品が脱落しないように蓋28が取り付けられ、蓋28の一端部は回転出来るように蝶番29が取り付けられている。蝶番29の一方は蓋28に取り付けられ、他方はボックス26に取り付けられている。蓋28が取り付けられた側の反対側は、蓋28とボックス26を蝶ボルト30で固定できるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エスカレーターや動く歩道などの乗客コンベアに係り、特に、乗客コンベアを駆動する駆動機あるいは駆動機の制御装置などを持ち出す装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、エスカレーターや動く歩道などの乗客コンベアは、無端状に連結されて主枠内を循環移動する多数の踏段と、この踏段を駆動する電動機を備えた駆動機と、この駆動機を収納する機械室と、この機械室内に収納された駆動機を制御する制御装置とを備えている。そして、上記駆動機や制御装置を保守、点検するために、保守作業員が機械室内に入る必要がある。また、近年乗客コンベアは速度を可変制御するなど複雑な制御をするようになってきており、制御装置にインバータなどの装備が必要で、制御装置の大型化、重量の増加が避けられなくなっている。
【0003】
ところで、近年、建物における乗客コンベアの占有スペースの縮小化が要求されるようになり、例えばスカレーターにおいても、エスカレーターを設置する建物側の開口寸法(図1の符号L)の縮小化が強く要求されている。上記開口寸法の縮小化が要求されたときは、上部主枠長さ寸法(図1の符号J)や、下部主枠長さ寸法(図1の符号K)を短縮させて対応している。
【0004】
そこで、保守作業員による機械室内での保守、点検作業のスペースを確保して駆動機や制御装置を配置しようとすると、機械室、即ち、乗客コンベアの主枠寸法を大きくしなければならず、上記開口寸法の縮小化要求に沿わないため、保守、点検作業時にその対象となる機器を乗客コンベアの主枠外に持ち出すことによって機械室内の作業スペースを確保しようとする試みが行われている。
【0005】
しかし、保守、点検の対象となる機器を乗客コンベアの主枠外に持ち出すことによって機械室内の作業スペースを確保しようとする場合は、保守作業員が直接制御装置を持ち出さなければならず、重量が大きいと複数の作業員が必要になるという問題がある。
【0006】
このような問題を解決するため、制御装置をリフト装置により機械室から持ち出すことにより、保守作業員の負担を軽減する制御装置の持ち出し装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2007−76854号公報(要約の欄、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記特許文献1に開示された制御装置の持ち出し装置によれば、リフト装置により制御装置を機械室から持ち出す場合に、リフト装置の部品を保守会社から保守、点検の対象となる乗客コンベアの機械室まで運搬したり、建物内の格納場所から保守、点検の対象となる乗客コンベアの機械室まで運搬したりしているが、必要のある度にリフト装置の部品を乗客コンベアの機械室まで運搬するには手間がかかり、保守、点検作業の効率を低下させていた。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、リフト装置の部品を乗客コンベアの機械室にあるマンホールカバーに格納することにより、リフト装置の部品の運搬を省く乗客コンベアを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係る乗客コンベアは、マンコンベアの主枠と、上記主枠の端部に設けられた機械室と、上記機械室を形成する主枠に固定された固定支柱と、上記固定支柱に回動自在に取り付けられ、上記機械室に収納される機器を上記機械室の外部に持ち上げるリフト装置と、を備えた乗客コンベアにおいて、上記リフト装置を、上記機械室のマンホールカバーの裏面に設けたボックス内に分割して収納するものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係る乗客コンベアによれば、保守作業員が乗客コンベアを駆動する駆動機、あるいはその制御装置などを保守、点検するときに、リフト装置の部品を保守会社、あるいは建物内の格納場所から運搬するのを省くことができ、保守、点検作業の効率化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照して、この発明に係る乗客コンベアについて好適な実施の形態を説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0013】
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る乗客コンベアの全体図であり、図2は乗客コンベアの駆動装置が設けられている機械室部分の側面図である。また、図3は図2の機械室部分を上方から見た平面図である。なお、図3は後述するマンホールカバーを取り外した状態を示している。
【0014】
これらの図において、乗客コンベア1は、上階床面1aと下階床面1bとの間に細長状に延びる主枠2と、主枠2内の上階床面1a側端部に形成された機械室3aと、主枠2内の下階床面1b側端部に形成された機械室3bとを備えている。
【0015】
また、主枠2は上階床面1aに支持金具2aにより連結され、さらに下階床面1bに支持金具2bにより連結されている。主枠2の上階床面1a側機械室3a内には、電動機を備えた駆動機4と、駆動機4を制御する制御装置、例えばインバータ制御装置5が設けられている。
【0016】
駆動機4には動力駆動チェーン6が連結され、この動力駆動チェーン6により主枠2内に配置された駆動スプロケット7が駆動される。さらに主枠2の長手方向の他端部に設けられた下階床面1b側機械室3b内には、従動スプロケット8が設けられ、駆動スプロケット7と従動スプロケット8に無端状の踏段チェーン9が巻き掛けられている。さらにこの踏段チェーン9に多数の踏段10が等間隔で連結されている。
【0017】
各踏段10の前後に前輪10a及び後輪10b(図2参照)が取り付けられており、踏段10は、これらの前輪10a及び後輪10bを介して主枠2内に設けられた往路ガイドレール、帰路ガイドレール及び反転ガイドレールからなるガイドレール(図示せず)に案内される。このようにして多数の踏段10は、踏段チェーン9の移動に連動して循環走行するように構成されている。
【0018】
次に、図2および図3を用いて機械室3aの詳細について説明する。機械室3a内には前述のように、インバータ制御装置5が設けられており、インバータ制御装置5の上部にはアイボルト5aが取り付けられている。また、機械室3aの角部に位置する主枠2に後述する固定支柱11が取り付けられるとともに、固定支柱11の上方端部に軸穴11aが形成されて、この軸穴11aに後述するリフト装置が連結されるように構成されている。なお、固定支柱11に並設して受電盤12が取り付けられ、この受電盤12からケーブル13によりインバータ制御装置5に電力が供給されるように構成されている。
【0019】
機械室3aの上部には、主枠2に取り付けられた床板支持部材14、15が乗客コンベア1の幅方向に延設され、欄干16の下方端部から延設されるランデングカバー17が床板支持部材14により保持される。また、マンホールカバー18が床板支持部材14、15により保持され、このマンホールカバー18によって機械室3aが閉塞される。
【0020】
図4は、インバータ制御装置5を持ち上げるリフト装置19の分解図で、この図に示すようにリフト装置19は、連結支柱20、ウインチ付き支柱21、及びL形状のアーム支柱22に3分割され、後述するようにマンホールカバー18に収納できる構成となっている。
【0021】
連結支柱20の一端部には、固定支柱11の軸穴11aに回転可能に係合する軸部20aが形成され、他端部には第1の多角形断面形状穴20bが形成されている。
【0022】
ウインチ付き支柱21の一端部には、第1の多角形断面形状穴20bに係合する第1の多角形断面形状突起部21aが形成され、他端部には第2の多角形断面形状穴21bが形成されている。ウインチ付き支柱21の中央部には、ウインチ21cが回転可能に取り付けられており、ハンドル21dにより回転されるように構成されている。なお、図4においては省略しているが、ウインチ21cには減速機構が設けられ、ハンドル21dの回転によりインバータ制御装置5を持ち上げることが出来るように構成されている。
【0023】
また、L形状のアーム支柱22の基端部には、第2の多角形断面形状穴21bに係合する第2の多角形断面形状突起部22aが形成され、先端部とL形状折曲部にそれぞれシーブ23a、23bが取り付けられている。シーブ23a、23bには、ワイヤー24が巻き掛けられている。ワイヤー24の先端部にはフック25が取り付けられ、他端部はウインチ21cに巻き取られるように構成されている。
【0024】
図5は、マンホールカバー18を裏面から見た図で、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のAA断面図である。この図において、符号18aはマンホールカバー18の上面を示し、この上面18aを利用者が歩行することになる。マンホールカバー18の裏面にリフト装置19の部品を格納するボックス26が設けられている。ボックス26内には、リフト装置19の部品を格納するとともに、格納状態を保持できるように、リフト装置19の部品の形状に合わせた型枠27が取り付けられている。
【0025】
ボックス26には、格納したリフト装置19の部品が脱落しないように蓋28が取り付けられ、蓋28の一端部は回転出来るように蝶番29が取り付けられている。蝶番29の一方は蓋28に取り付けられ、他方はボックス26に取り付けられている。蓋28が取り付けられた側の反対側は、蓋28とボックス26を蝶ボルト30で固定できるように構成されている。なお、詳細は省略しているが、図5に示すように、蓋28を閉めている状態において、マンホールカバー18を機械室3aの上方に配設したとき、リフト装置19の部品が型枠27から抜けないように、蓋28とリフト装置19の部品との間に押え部材(図示せず)が設けられている。なお、図6はマンホールカバー18の蓋28を開放した状態を示し、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)のBB断面図である。
【0026】
実施の形態1に係る乗客コンベア1は上記のように構成されており、次に保守作業員による機械室3a内での保守、点検作業のときに、インバータ制御装置5を持ち上げて移動させる手順について説明する。
【0027】
まず、機械室3aからマンホールカバー18を取り、蓋28を開放してリフト装置19の部品を取り出して次の手順により組み立てる。
【0028】
連結支柱20に形成された軸部20aを固定支柱11の軸穴11aに係合する。この連結支柱20と固定支柱11の係合により、連結支柱20は主枠2に対し回転可能に連結されることになる。
【0029】
次に、連結支柱20に形成された第1の多角形断面形状穴20bに、ウインチ付き支柱21に形成された第1の多角形断面形状突起部21aを係合する。この連結支柱20とウインチ付き支柱21の係合により、連結支柱20とウインチ付き支柱21の相互間は回転できない状態で連結される。
【0030】
次に、ウインチ付き支柱21に形成された第2の多角形断面形状穴21bに、L形状のアーム支柱22の基端部に形成された第2の多角形断面形状突起部22aを係合する。このウインチ付き支柱21とL形状のアーム支柱22の係合により、ウインチ付き支柱21とL形状のアーム支柱22の相互間は回転できない状態で連結される。
【0031】
上記のように、連結支柱20、ウインチ付き支柱21、及びL形状のアーム支柱22を連結してリフト装置19を組み立てたのち、インバータ制御装置5のアイボルト5aにワイヤー24の先端部に取り付けられたフック25を係合させ、ハンドル21dを回転してインバータ制御装置5を持ち上げる。図7はインバータ制御装置5を持ち上げ始めた状態を示している。
【0032】
図8は、ウインチ21cによりインバータ制御装置5を持ち上げて保守、点検作業位置まで移動させる状態を示す図で、図8(a)はインバータ制御装置5の底面が上階床面1aより上方の位置までインバータ制御装置5を持ち上げた状態を示し、図8(b)は図8(a)の状態から固定支柱11の回転部、即ち軸穴11aの個所でリフト装置19を回転させ、インバータ制御装置5が上階床面1aまで回転させた状態を示し、図8(c)はインバータ制御装置5を上階床面1aに置いた後、フック25を取り外した状態を示している。
【0033】
以上のように、実施の形態1に係る乗客コンベアによれば、保守作業員が乗客コンベアの制御装置を保守点検するときに、リフト装置の部品を保守会社、あるいは建物内の格納場所からの運搬を省くことができ、保守点検作業の効率化を図ることができる。
【0034】
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る乗客コンベアについて説明する。実施の形態2は、機械室からインバータ制御装置を持ち上げるときに、インバータ制御装置が自由回転し、他の機器に接触して損傷したり、インバータ制御装置が他の機器に引っ掛かって持ち上げ作業に支障が出ることを防止するものである。
【0035】
図9は、実施の形態2に係る乗客コンベアの機械室を閉塞するマンホールカバー18を示す図で、図9(a)は裏面から見た平面図、図9(b)は図9(a)のCC断面図である。この図において、実施の形態1と同様にマンホールカバー18の裏面にリフト装置19の部品を格納するボックス26が設けられている。ボックス26内には、リフト装置19の部品を格納するとともに、格納状態を保持できるように、リフト装置19の部品の形状に合わせた型枠27が取り付けられている。
【0036】
ボックス26には、格納したリフト装置19の部品が脱落しないようにガイド蓋31が取り付けられる。ガイド蓋31は図10(a)および図10(b)に示すように、ガイド板31aと、第1および第2の取付板31b、31cの3部材から構成されるとともに、第1および第2の取付板31b、31cがガイド板31aに蝶番32で連結され、蝶番32により回転できるように構成されている。なお、ガイド蓋31は上記のようにボックス26に取り付けできるとともに、後述するように床板支持部材14、15に取り付けできる寸法としている。
【0037】
ガイド板31aにはインバータ制御装置5の位置に合わせてインバータ制御装置5の外径から一定の隙間を持たせてガイド穴31dが設けられ、また、インバータ制御装置5に接続されるケーブル13を通過させるための穴31eが設けられている。なお、図10に図示されている蝶ボルト33は、蝶ボルト33の取付位置を示したものであり、実際には床板支持部材14、15、およびマンホールカバー18のボックス26に締め込まれるように構成されている。なお、床板支持部材14、15には、蝶ボルト33の取付位置に合わせてねじ穴(図示せず)が設けられている。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であり、図示説明を省略する。
【0038】
上記のように構成されたガイド蓋31は、機械室3aからインバータ制御装置5を持ち上げるときに、図11および図12に示すように、インバータ制御装置5の上方からガイド板31aのガイド穴31dをインバータ制御装置5の頂部に通して、ガイド蓋31の一端を床板支持部材14に、他端を床板支持部材15に蝶ボルト33で締め込んで固定した後、リフト装置19でインバータ制御装置5を持ち上げるものである。上記のように、ガイド蓋31はインバータ制御装置5を持ち上げる際の案内手段となり、また、マンホールカバー18のボックス26に格納されるリフト装置19の部品が脱落しないための蓋の役目を果たしている。なお、図11は実施の形態2に係る機械室3a部分の側面図、図12は図11を上方より見た平面図で、何れもマンホールカバー18を取り外した状態を示している。また、図13は実施の形態2に係る乗客コンベアのリフト装置により、インバータ制御装置5を持ち上げ始めた状態を示す図である。
【0039】
以上のように、実施の形態2に係る乗客コンベアによれば、実施の形態1の効果を奏するとともに、インバータ制御装置5の持ち上げのときに、ガイド板31aのガイド穴31dにより、インバータ制御装置5が自由回転するのを阻止出来るので、インバータ制御装置5が回転して他の機器に接触して損傷したり、インバータ制御装置5が他の機器に引っ掛かって持ち上げ作業に支障が出ることを防止できる。
【0040】
また、乗客コンベア1の通常運転時には、ガイド蓋31がマンホールカバー18に形成されるボックス26の蓋の役目をするため、通常時においてガイド蓋31の保管場所を別途確保する必要がない。また、インバータ制御装置5の持ち上げに必要なリフト装置の部品とガイド板31aが同一個所に保管される利点がある。
【0041】
なお、上記の実施形態においては、インバータ制御装置5などの制御装置の持ち上げ用として図示説明したが、この発明は制御装置に限らず、乗客コンベアにおける他の機器の持ち上げ用としても実施可能である。
【0042】
また、上記の実施形態においては、主枠2内の上階床面1a側端部に形成された機械室3aのマンホールカバーにリフト装置の部品を格納した実施の形態について説明したが、リフト装置の部品は、主枠2内の下階床面1b側端部に形成された機械室3bのマンホールカバーに格納してもよい。
【0043】
更に、建物内に複数台の乗客コンベアがある場合には、全ての乗客コンベアのマンホールカバーにリフト装置の部品を格納する必要はなく、任意の乗客コンベアのみに設けておくようにするとリフト装置の費用削減ができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
この発明に係る乗客コンベアは、エスカレーターや動く歩道などに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの全体図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの駆動装置が設けられている機械室部分の側面図である。
【図3】図2に示す機械室部分を上方から見た平面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアのリフト装置の分解図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアのマンホールカバーを裏面か見た図である。
【図6】図5に示すマンホールカバーの蓋を開放した状態を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアのリフト装置によりインバータ制御装置を持ち上げ始めた状態を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアのリフト装置によりインバータ制御装置を持ち上げて保守、点検作業位置まで移動させる状態を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係る乗客コンベアのマンホールカバーを示す図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係る乗客コンベアのガイド蓋を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態2に係る乗客コンベアの駆動装置が設けられている機械室部分の側面図である。
【図12】図11に示す機械室部分を上方から見た平面図である。
【図13】この発明の実施の形態2に係る乗客コンベアのリフト装置によりインバータ制御装置を持ち上げ始めた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1 乗客コンベア
1a 上階床面
1b 下階床面
2 主枠
2a、2b 支持金具
3a、3b 機械室
4 駆動機
5 インバータ制御装置
5a アイボルト
6 動力駆動チェーン
7 駆動スプロケット
8 従動スプロケット
9 踏段チェーン
10 踏段
10a 前輪
10b 後輪
11 固定支柱
11a 軸穴
12 受電盤
13 ケーブル
14、15 床板支持部材
16 欄干
17 ランデングカバー
18 マンホールカバー
18a マンホールカバーの上面
19 リフト装置
20 連結支柱
20a 軸部
20b 第1の多角形断面形状穴
21 ウインチ付き支柱
21a 第1の多角形断面形状突起部
21b 第2の多角形断面形状穴
21c ウインチ
21d ハンドル
22 アーム支柱
22a 第2の多角形断面形状突起部
23a、23b シーブ
24 ワイヤー
25 フック
26 ボックス
27 型枠
28 蓋
29 蝶番
30 蝶ボルト
31 ガイド蓋
31a ガイド板
31b 第1の取付板
31c 第2の取付板
31d ガイド穴
31e 穴
32 蝶番
33 蝶ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンコンベアの主枠と、上記主枠の端部に設けられた機械室と、上記機械室を形成する主枠に固定された固定支柱と、上記固定支柱に回動自在に取り付けられ、上記機械室に収納される機器を上記機械室の外部に持ち上げるリフト装置と、を備えた乗客コンベアにおいて、
上記リフト装置を、上記機械室のマンホールカバーの裏面に設けたボックス内に分割して収納することを特徴とする乗客コンベア。
【請求項2】
上記ボックス内に、上記分割したリフト装置の格納状態を保持する型枠を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
上記型枠は、上記リフト装置の分割形状に合わせた形状であることを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア。
【請求項4】
上記ボックスに取り外しのできるガイド蓋を設け、
上記ガイド蓋を、ガイド穴を設けたガイド板と、上記ガイド板に回転可能に連結される第1の取付板と、上記ガイド板を介して上記第1の取付板と反対側の上記ガイド板に回転可能に連結される第2の取付板と、から構成し、
上記機械室に収納される機器を上記機械室の外部に持ち上げるとき、上記ボックスから上記ガイド蓋を取り外し、上記ガイド穴に上記持ち上げ対象機器の頂部を通すとともに、上記第1の取付板と上記第2の取付板のそれぞれを上記主枠に取り付けた床板支持部材に取り付けることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の乗客コンベア。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−249133(P2009−249133A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100482(P2008−100482)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】