乗客コンベア
【課題】回転体を構成する部品の破損等が発生した場合にも踏段及び移動手摺が停止することなく基本機能を維持する乗客コンベアを得る。
【解決手段】乗客コンベアは、無端状に連結されて移動する踏段列、踏段列の両側に移動方向と平行に配設されたデッキボード、デッキボード上に立設された透視可能な欄干、欄干に配設された手摺ボード、手摺ボード上に立設されたガードレール、および、ガードレールに摺動自在に支持されるとともに踏段列と同期して移動する移動手摺を備える乗客コンベアにおいて、欄干は、デッキボードと手摺ボードとの間を塞ぐ内側透明パネルおよび外側透明パネルを備え、欄干の移動手摺ニュアル部の内側透明パネルと外側透明パネルとの間にデッキボードまたは手摺ボードに取付けられる支持部材と、支持部材に軸支される回転体と、回転体を移動手摺と略同期して回転する駆動モーターと、を備える。
【解決手段】乗客コンベアは、無端状に連結されて移動する踏段列、踏段列の両側に移動方向と平行に配設されたデッキボード、デッキボード上に立設された透視可能な欄干、欄干に配設された手摺ボード、手摺ボード上に立設されたガードレール、および、ガードレールに摺動自在に支持されるとともに踏段列と同期して移動する移動手摺を備える乗客コンベアにおいて、欄干は、デッキボードと手摺ボードとの間を塞ぐ内側透明パネルおよび外側透明パネルを備え、欄干の移動手摺ニュアル部の内側透明パネルと外側透明パネルとの間にデッキボードまたは手摺ボードに取付けられる支持部材と、支持部材に軸支される回転体と、回転体を移動手摺と略同期して回転する駆動モーターと、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベヤに関し、特に、透視可能な欄干の端部に移動手摺と同期して回転する回転体を設けて意匠性の向上を図った乗客コンベヤに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の意匠性の向上を図った乗客コンベアは、移動する踏段列又は踏板列の両側に移動方向と平行に立設された透視可能な欄干と、その欄干上に摺動自在に支持され踏段列又は踏板列と同期して走行する移動手摺と、その欄干に回転自在に軸支され移動手摺に従動して回転する回転体とを具備する（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−１３１３７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、上述の乗客コンベアは、移動手摺の移動駆動力により回転体が回転するという構造になっているため、回転体を構成する部品が破損して回転体が回転不可能になった場合に移動手摺も停止してしまうという問題がある。
【０００５】
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、回転体を構成する部品の破損等が発生した場合にも踏段及び移動手摺が停止することなく基本機能を維持する乗客コンベアを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明に係る乗客コンベアは、無端状に連結されて移動する踏段列、上記踏段列の両側に移動方向と平行に配設されたデッキボード、上記デッキボード上に立設された透視可能な欄干、上記欄干に配設された手摺ボード、上記手摺ボード上に立設されたガードレール、および、上記ガードレールに摺動自在に支持されるとともに上記踏段列と同期して移動する移動手摺を備える乗客コンベアにおいて、上記欄干は、上記デッキボードと上記手摺ボードとの間を塞ぐ内側透明パネルおよび外側透明パネルを備え、上記欄干の移動手摺ニュアル部の上記内側透明パネルと上記外側透明パネルとの間に上記デッキボードまたは上記手摺ボードに取付けられる支持部材と、上記支持部材に軸支される回転体と、上記回転体を上記移動手摺と略同期して回転する駆動モーターと、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
この発明に係る乗客コンベアは、移動手摺ニュアル部に設けた回転体を独立した駆動モーターで駆動させることにより、回転体を構成する部品の破損等が発生した場合にも乗客コンベアの踏段及び移動手摺を停止させることなく乗客コンベアの基本機能を維持することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの全体図である。
【図２】この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。
【図３】図２の断面Ａ−Ａでの断面図である。
【図４】この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。
【図５】図４の断面Ｂ−Ｂでの断面図である。
【図６】この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。
【図７】図６の断面Ｃ−Ｃでの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の乗客コンベアの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態１．
図１は、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの全体図である。図２は、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。図３は、図２の断面Ａ−Ａでの断面図である。
この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアは、上下の階床間にわたって架け渡されている乗客コンベアの主枠１と、この主枠１の内側に無端状に連結されて階床間を循環移動する踏段列１５と、この踏段列１５の両側に踏段列１５の移動方向と平行に配設されるデッキボード１７と、このデッキボード１７の上に踏段列１５の移動方向と平行に立設された透視可能な欄干２と、この欄干２の頂部に取付けられる手摺ボード５と、この手摺ボード５に立設されたガードレール１６と、このガードレール１６に摺動自在に支持されるとともにこの踏段列１５と同期して移動する移動手摺３と、移動手摺３を駆動する手摺駆動装置４と、を備える。
【００１０】
移動手摺３は、手摺駆動装置４により踏段列１５と同期して同じ方向に走行するようになっている。すなわち、図示しないが、踏段列１５を駆動する駆動軸には手摺駆動用スプロケットが取り付けられており、これに巻き掛けられた手摺駆動チェーンを介して手摺駆動装置４の各ローラが回転駆動されるようになっている。したがって、踏段列１５の移動に同期して移動手摺３が同じ方向に走行する。
この欄干２は、ガードレール１６より踏段列１５側に手摺ボード５とデッキボード１７との間を塞ぐ内側透明パネル６と、踏段列１５から見てガードレール１６より外側に手摺ボード５とデッキボード１７との間を塞ぐ外側透明パネル９と、を備える。
【００１１】
また、この乗客コンベアは、移動手摺ニュアル部１８の内側透明パネル６と外側透明パネル９とに囲まれた空間にデッキボード１７に取付けられる支持部材７と、支持部材７に支持される駆動モーター１０と、駆動モーター１０により回転される回転体８と、を備える。駆動モーター１０は駆動モーターカバー１１により覆われている。
回転体８は、円盤状であり、移動手摺３の幅の内側に位置し、移動手摺３の移動方向、すなわち踏段列１５の移動方向に略同期して回転している。
【００１２】
この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアは、移動手摺ニュアル部１８に設けた回転体８を踏段列１５や移動手摺３の駆動とは独立した駆動モーター１０で駆動させることにより、回転体８を構成する部品の破損等が発生した場合にも乗客コンベアの踏段列１５及び移動手摺３を停止させることなく乗客コンベアの基本機能を維持することができる。
また、駆動モーター１０を外部から見えないようにすることで、意匠性（見栄え）が良くなる。
【００１３】
なお、上述の実施の形態１においてはデッキボード１７と手摺ボード５から支持部材７を設けたが、一方からのみ支持部材７を設けても良い。
【００１４】
実施の形態２．
図４は、この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。図５は、図４の断面Ｂ−Ｂでの断面図である。
この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアと回転体８と駆動モーター１０との回転動力を伝達する機構が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
上述の実施の形態１においては回転体８の軸が駆動モーター１０の回転軸に直結されていますが、実施の形態２においては駆動モーター１０をデッキボード１７上に配置するとともに回転動力をＶベルトのような動力伝達体１２により駆動モーター１０の回転軸と回転体８の軸との間で伝達する。
動力伝達体１２は動力伝達体カバー１３により覆われている。
【００１５】
この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアと同様な効果を奏するとともに、駆動モーター１０を回転体８から外れた場所に配置できるので、内側透明パネル６と外側透明パネル９との間隔を狭くすることができる。
【００１６】
実施の形態３．
図６は、この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。図７は、図６の断面Ｃ−Ｃでの断面図である。
この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアと内側透明パネル６の配置位置が異なり、それに関連して回転体８の配置位置が異なり、それ以外は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアでは内側透明パネル６がガードレール１６の幅方向の中心から外れた踏段列１５側のデッキボード１７上に立設されているが、この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアでは内側透明パネル６がガードレール１６の幅方向の中心のデッキボード１７上に立設されている。
そこで、この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアでは回転体８がガードレール１６より外側に且つ支持部材７よりも外側に配置されている。
【００１７】
この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアと同様な効果を奏するとともに、回転体８を移動手摺３の幅の外部に設けたことにより移動手摺３の直下に内側透明パネル６がある欄干タイプにも回転体８を取り付けることができる。
【００１８】
なお、上述の実施の形態３においては回転体８の軸と駆動モーター１０の回転軸とを動力伝達体１２により伝達しているが、実施の形態１のように回転体８の軸に駆動モーター１０の回転軸を直結しても良い。
また、上述の実施の形態３においては駆動モーター１０を何かで覆っていないが、実施の形態２にように駆動モーターカバー１１で覆っても良い。
【符号の説明】
【００１９】
１ 主枠、２ 欄干、３ 移動手摺、４ 手摺駆動装置、５ 手摺ボード、６ 内側透明パネル、７ 支持部材、８ 回転体、９ 外側透明パネル、１０ 駆動モーター、１１ 駆動モーターカバー、１２ 動力伝達体、１３ 動力伝達体カバー、１５ 踏段列、１６ ガードレール、１７ デッキボード、１８ 移動手摺ニュアル部。
【技術分野】
【０００１】
この発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベヤに関し、特に、透視可能な欄干の端部に移動手摺と同期して回転する回転体を設けて意匠性の向上を図った乗客コンベヤに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の意匠性の向上を図った乗客コンベアは、移動する踏段列又は踏板列の両側に移動方向と平行に立設された透視可能な欄干と、その欄干上に摺動自在に支持され踏段列又は踏板列と同期して走行する移動手摺と、その欄干に回転自在に軸支され移動手摺に従動して回転する回転体とを具備する（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−１３１３７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、上述の乗客コンベアは、移動手摺の移動駆動力により回転体が回転するという構造になっているため、回転体を構成する部品が破損して回転体が回転不可能になった場合に移動手摺も停止してしまうという問題がある。
【０００５】
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、回転体を構成する部品の破損等が発生した場合にも踏段及び移動手摺が停止することなく基本機能を維持する乗客コンベアを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明に係る乗客コンベアは、無端状に連結されて移動する踏段列、上記踏段列の両側に移動方向と平行に配設されたデッキボード、上記デッキボード上に立設された透視可能な欄干、上記欄干に配設された手摺ボード、上記手摺ボード上に立設されたガードレール、および、上記ガードレールに摺動自在に支持されるとともに上記踏段列と同期して移動する移動手摺を備える乗客コンベアにおいて、上記欄干は、上記デッキボードと上記手摺ボードとの間を塞ぐ内側透明パネルおよび外側透明パネルを備え、上記欄干の移動手摺ニュアル部の上記内側透明パネルと上記外側透明パネルとの間に上記デッキボードまたは上記手摺ボードに取付けられる支持部材と、上記支持部材に軸支される回転体と、上記回転体を上記移動手摺と略同期して回転する駆動モーターと、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
この発明に係る乗客コンベアは、移動手摺ニュアル部に設けた回転体を独立した駆動モーターで駆動させることにより、回転体を構成する部品の破損等が発生した場合にも乗客コンベアの踏段及び移動手摺を停止させることなく乗客コンベアの基本機能を維持することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの全体図である。
【図２】この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。
【図３】図２の断面Ａ−Ａでの断面図である。
【図４】この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。
【図５】図４の断面Ｂ−Ｂでの断面図である。
【図６】この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。
【図７】図６の断面Ｃ−Ｃでの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の乗客コンベアの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態１．
図１は、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの全体図である。図２は、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。図３は、図２の断面Ａ−Ａでの断面図である。
この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアは、上下の階床間にわたって架け渡されている乗客コンベアの主枠１と、この主枠１の内側に無端状に連結されて階床間を循環移動する踏段列１５と、この踏段列１５の両側に踏段列１５の移動方向と平行に配設されるデッキボード１７と、このデッキボード１７の上に踏段列１５の移動方向と平行に立設された透視可能な欄干２と、この欄干２の頂部に取付けられる手摺ボード５と、この手摺ボード５に立設されたガードレール１６と、このガードレール１６に摺動自在に支持されるとともにこの踏段列１５と同期して移動する移動手摺３と、移動手摺３を駆動する手摺駆動装置４と、を備える。
【００１０】
移動手摺３は、手摺駆動装置４により踏段列１５と同期して同じ方向に走行するようになっている。すなわち、図示しないが、踏段列１５を駆動する駆動軸には手摺駆動用スプロケットが取り付けられており、これに巻き掛けられた手摺駆動チェーンを介して手摺駆動装置４の各ローラが回転駆動されるようになっている。したがって、踏段列１５の移動に同期して移動手摺３が同じ方向に走行する。
この欄干２は、ガードレール１６より踏段列１５側に手摺ボード５とデッキボード１７との間を塞ぐ内側透明パネル６と、踏段列１５から見てガードレール１６より外側に手摺ボード５とデッキボード１７との間を塞ぐ外側透明パネル９と、を備える。
【００１１】
また、この乗客コンベアは、移動手摺ニュアル部１８の内側透明パネル６と外側透明パネル９とに囲まれた空間にデッキボード１７に取付けられる支持部材７と、支持部材７に支持される駆動モーター１０と、駆動モーター１０により回転される回転体８と、を備える。駆動モーター１０は駆動モーターカバー１１により覆われている。
回転体８は、円盤状であり、移動手摺３の幅の内側に位置し、移動手摺３の移動方向、すなわち踏段列１５の移動方向に略同期して回転している。
【００１２】
この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアは、移動手摺ニュアル部１８に設けた回転体８を踏段列１５や移動手摺３の駆動とは独立した駆動モーター１０で駆動させることにより、回転体８を構成する部品の破損等が発生した場合にも乗客コンベアの踏段列１５及び移動手摺３を停止させることなく乗客コンベアの基本機能を維持することができる。
また、駆動モーター１０を外部から見えないようにすることで、意匠性（見栄え）が良くなる。
【００１３】
なお、上述の実施の形態１においてはデッキボード１７と手摺ボード５から支持部材７を設けたが、一方からのみ支持部材７を設けても良い。
【００１４】
実施の形態２．
図４は、この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。図５は、図４の断面Ｂ−Ｂでの断面図である。
この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアと回転体８と駆動モーター１０との回転動力を伝達する機構が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
上述の実施の形態１においては回転体８の軸が駆動モーター１０の回転軸に直結されていますが、実施の形態２においては駆動モーター１０をデッキボード１７上に配置するとともに回転動力をＶベルトのような動力伝達体１２により駆動モーター１０の回転軸と回転体８の軸との間で伝達する。
動力伝達体１２は動力伝達体カバー１３により覆われている。
【００１５】
この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアと同様な効果を奏するとともに、駆動モーター１０を回転体８から外れた場所に配置できるので、内側透明パネル６と外側透明パネル９との間隔を狭くすることができる。
【００１６】
実施の形態３．
図６は、この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアの移動手摺ニュアル部の拡大図である。図７は、図６の断面Ｃ−Ｃでの断面図である。
この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアと内側透明パネル６の配置位置が異なり、それに関連して回転体８の配置位置が異なり、それ以外は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明の実施の形態２に係る乗客コンベアでは内側透明パネル６がガードレール１６の幅方向の中心から外れた踏段列１５側のデッキボード１７上に立設されているが、この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアでは内側透明パネル６がガードレール１６の幅方向の中心のデッキボード１７上に立設されている。
そこで、この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアでは回転体８がガードレール１６より外側に且つ支持部材７よりも外側に配置されている。
【００１７】
この発明の実施の形態３に係る乗客コンベアは、この発明の実施の形態１に係る乗客コンベアと同様な効果を奏するとともに、回転体８を移動手摺３の幅の外部に設けたことにより移動手摺３の直下に内側透明パネル６がある欄干タイプにも回転体８を取り付けることができる。
【００１８】
なお、上述の実施の形態３においては回転体８の軸と駆動モーター１０の回転軸とを動力伝達体１２により伝達しているが、実施の形態１のように回転体８の軸に駆動モーター１０の回転軸を直結しても良い。
また、上述の実施の形態３においては駆動モーター１０を何かで覆っていないが、実施の形態２にように駆動モーターカバー１１で覆っても良い。
【符号の説明】
【００１９】
１ 主枠、２ 欄干、３ 移動手摺、４ 手摺駆動装置、５ 手摺ボード、６ 内側透明パネル、７ 支持部材、８ 回転体、９ 外側透明パネル、１０ 駆動モーター、１１ 駆動モーターカバー、１２ 動力伝達体、１３ 動力伝達体カバー、１５ 踏段列、１６ ガードレール、１７ デッキボード、１８ 移動手摺ニュアル部。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
無端状に連結されて移動する踏段列、上記踏段列の両側に移動方向と平行に配設されたデッキボード、上記デッキボード上に立設された透視可能な欄干、上記欄干に配設された手摺ボード、上記手摺ボード上に立設されたガードレール、および、上記ガードレールに摺動自在に支持されるとともに上記踏段列と同期して移動する移動手摺を備える乗客コンベアにおいて、
上記欄干は、上記デッキボードと上記手摺ボードとの間を塞ぐ内側透明パネルおよび外側透明パネルを備え、
上記欄干の移動手摺ニュアル部の上記内側透明パネルと上記外側透明パネルとの間に上記デッキボードまたは上記手摺ボードに取付けられる支持部材と、上記支持部材に軸支される回転体と、上記回転体を上記移動手摺と略同期して回転する駆動モーターと、を備えることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項２】
上記回転体は、上記移動手摺を鉛直方向に投影した領域内に設けられたことを特徴とする請求項１に記載の乗客コンベア。
【請求項３】
上記回転体は、上記移動手摺を鉛直方向に投影した領域外に設けられたことを特徴とする請求項１に記載の乗客コンベア。
【請求項４】
上記回転体は、軸が上記駆動モーターの回転軸に直結されたことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の乗客コンベア。
【請求項５】
上記回転体は、上記駆動モーターから動力伝達体を介して駆動されたことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の乗客コンベア。
【請求項６】
上記動力伝達体を外部から見えないように覆う動力伝達体カバーを設けたことを特徴とする請求項５に記載の乗客コンベア。
【請求項７】
上記駆動モーターを外部から見えないように覆う駆動モーターカバーを設けたことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の乗客コンベア。
【請求項１】
無端状に連結されて移動する踏段列、上記踏段列の両側に移動方向と平行に配設されたデッキボード、上記デッキボード上に立設された透視可能な欄干、上記欄干に配設された手摺ボード、上記手摺ボード上に立設されたガードレール、および、上記ガードレールに摺動自在に支持されるとともに上記踏段列と同期して移動する移動手摺を備える乗客コンベアにおいて、
上記欄干は、上記デッキボードと上記手摺ボードとの間を塞ぐ内側透明パネルおよび外側透明パネルを備え、
上記欄干の移動手摺ニュアル部の上記内側透明パネルと上記外側透明パネルとの間に上記デッキボードまたは上記手摺ボードに取付けられる支持部材と、上記支持部材に軸支される回転体と、上記回転体を上記移動手摺と略同期して回転する駆動モーターと、を備えることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項２】
上記回転体は、上記移動手摺を鉛直方向に投影した領域内に設けられたことを特徴とする請求項１に記載の乗客コンベア。
【請求項３】
上記回転体は、上記移動手摺を鉛直方向に投影した領域外に設けられたことを特徴とする請求項１に記載の乗客コンベア。
【請求項４】
上記回転体は、軸が上記駆動モーターの回転軸に直結されたことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の乗客コンベア。
【請求項５】
上記回転体は、上記駆動モーターから動力伝達体を介して駆動されたことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の乗客コンベア。
【請求項６】
上記動力伝達体を外部から見えないように覆う動力伝達体カバーを設けたことを特徴とする請求項５に記載の乗客コンベア。
【請求項７】
上記駆動モーターを外部から見えないように覆う駆動モーターカバーを設けたことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の乗客コンベア。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１１−４２４６１（Ｐ２０１１−４２４６１Ａ）
【公開日】平成２３年３月３日（２０１１．３．３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１９１８９０（Ｐ２００９−１９１８９０）
【出願日】平成２１年８月２１日（２００９．８．２１）
【出願人】（０００００６０１３）三菱電機株式会社 (33,312)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年３月３日（２０１１．３．３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年８月２１日（２００９．８．２１）
【出願人】（０００００６０１３）三菱電機株式会社 (33,312)
【Ｆターム（参考）】
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