説明

乗客コンベヤの隙間処理装置及び隙間処理方法

【課題】乗客コンベヤの外装部に過大な負担をかけることなく、外装部と設置床との間の隙間を塞ぐことができる乗客コンベヤの隙間処理装置等の提供。
【解決手段】隙間処理装置21は、塞ぎ板23と、押付部25とを備える。塞ぎ板は、エスカレータの外装パネル11と建屋の床13との間の隙間15を覆う。押付部は、その塞ぎ板と床との間に設けられ、押付部の一端は、床に支持され、押付部の他端は、塞ぎ板を外装パネルに押し付けるよう弾性力を塞ぎ板に付与する。押付部は、固定ばねと、操作ねじとを含む。固定ばねは、塞ぎ板と床との間に配置され、操作ねじは、固定ばねに係合しており、固定ばねを変形させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベヤの隙間処理装置及び隙間処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乗客コンベヤは、乗員を載せた搬送部が移動することにより、乗員を目的の場所に搬送するものであり、例えば、エスカレータや動く歩道等がある。通常、乗客コンベヤは、設置対象となる設置床(建屋床)に埋設される部分を有しており、埋設部においては、乗客コンベヤと設置床との間の隙間を塞ぐ処理が必要となっていた。エスカレータの乗降床と設置対象の建屋床との間の隙間を処理する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものがあった。この技術では、エスカレータの乗降床と建屋床との隙間に挿入された端板の溶接態様を工夫することによって、当該隙間からエスカレータへの水滴の侵入を防止するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭55−8435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、乗客コンベヤの設置においては、乗降床と設置床との間だけでなく、側面外装パネル等の外装部と設置床との間についても隙間を塞ぐ処理が必要である。そして、外装部と設置床との隙間処理には、外装部に対して過大な負担がかからない態様が望まれるところである。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、乗客コンベヤの外装部に過大な負担をかけることなく、外装部と設置床との間の隙間を塞ぐことができる乗客コンベヤの隙間処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するため、本発明に係る乗客コンベヤの隙間処理装置は、乗客コンベヤの外装部と設置対象の設置床との間の隙間を覆う塞ぎ板と、前記塞ぎ板と前記設置床との間に設けられ、該設置床に支持されると共に、前記塞ぎ板を前記外装部に押し付けるよう弾性力を前記塞ぎ板に付与する押付部とを備える。
さらに、同目的を達成するための本発明は、乗客コンベヤの外装部と設置対象の設置床との間の隙間を覆う乗客コンベヤの隙間処理方法であって、前記隙間を覆う塞ぎ板と、該塞ぎ板に支持された操作ねじと、該操作ねじの回転によって姿勢変更可能に該操作ねじに係合された固定ばねとを用意し、前記操作ねじを緩め、前記固定ばねが前記隙間に挿入可能な状態としたうえで、該隙間を前記塞ぎ板によって覆うと共に前記固定ばねを前記隙間に挿入し、その後、前記操作ねじを締め込み、前記固定ばねを前記設置床及び前記塞ぎ板に当接させ、さらに該操作ねじを締め込んで、該固定ばねを前記隙間挿入時から変形させ、それによって、前記塞ぎ板を前記外装部に対して押付固定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の乗客コンベヤの隙間処理装置等によれば、乗客コンベヤの外装部に過大な負担をかけることなく、外装部と設置床との間の隙間を塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る隙間処理装置を適用するエスカレータの平面図である。
【図2】図1のエスカレータの側面図である。
【図3】図1及び図2のIII-III線に沿う縦断面図である。
【図4】図3のIV部に相当する領域を示す図である。
【図5】本実施の形態の隙間処理装置の分解斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る隙間処理方法の一工程を示す図である。
【図7】図6に続く工程を示す図である。
【図8】図7に続く工程を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る隙間処理方法に関する変形例を示す図である。
【図10】本発明の特徴を説明するための参考例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る乗客コンベヤの隙間処理装置の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、乗客コンベヤは、可動な搬送部を用いて乗員を目的の場所に搬送するものとして様々なものがありうるが、以下では、エスカレータを例に説明する。
【0010】
図1及び図2はそれぞれ、本実施の形態に係る隙間処理装置を適用するエスカレータの平面及び側面を示すものであり、特にその下部乗降口近傍を示す。エスカレータ1は、上下斜めに延びる長手方向に沿ってトラス(図示せず)を備えており、そのトラスには、無端状に連結された複数の踏段3が乗員搬送部として設けられている。踏段3は、通常はトラス内に設けられる駆動機(図示せず)の駆動力によって、上部乗降口(図示せず)及び下部乗降口5の間を循環移動される。
【0011】
踏段3の左右両側には、欄干7が立設されている。欄干7はそれぞれ、トラスの長手方向に沿って延びており、通常、所定のブラケット(図示せず)を介してトラス上部に支持されている。また、欄干7のそれぞれには、踏段3の進行と同期して移動される移動手摺9が設けられている。移動手摺9は、無端状をなすベルト状部材であり、欄干7の前後上下の外周において周回移動するように設けられている。
【0012】
図3は、図1及び図2のIII-III線に沿う縦断面図である。図4は、図3のIV部に相当する領域(ばねは緩んだ状態)を示す図であり、図5は、本実施の形態の隙間処理装置に関する分解斜視図である。図3に示されるように、欄干7の下部には、外装パネル11(外装部)が設けられている。エスカレータ1の下部乗降口5近傍は、建屋下階(設置対象)の床13(設置床)に埋設されている。よって、建屋の床13と、エスカレータ1の外装パネル11との間の隙間15の処理が必要となり、本実施の形態における隙間処理装置はかかる隙間の処理を行うものである。
【0013】
隙間処理装置21は、エスカレータ1の外装パネル11と、建屋の床13との間の隙間15に配置されている。隙間処理装置21は、図4及び図5に示されるように、塞ぎ板23と、押付部25とを備えている。塞ぎ板23は、隙間15を覆う部材である。一方、押付部25は、塞ぎ板23と床13との間に設けられ、一端25aが床13に支持される共に、他端25bが塞ぎ板23と当接する。
【0014】
塞ぎ板23は、所定方向(図5参照)に長く延びる部材であり、隙間15を覆う本体部27と、その本体部27の一端側に設けられた当接面部29とを含んでいる。本体部27における床13側の端部は、僅かに下方に突出した突出部27aを有している。さらに、突出部27aの外側面には、下方にいくほど隙間15に近づくような向きの面取り部27bが形成されている。一方、当接面部29は、本体部27の外装パネル11側の端部から上方に延びる部分と下方に延びる部分とからなり、それら両部分において外装パネル11側の面が面一に形成されている。すなわち、塞ぎ板23は、概ね、本体部27と当接面部29とがほぼ直交するようにつながった形態をなし、図4に示されるような縦断面においてみてT字状断面を有する形態をなしている。
【0015】
押付部25は、本実施の形態では、固定ばね31と、操作ねじ33とを含んでいる。用いられる固定ばね31及び操作ねじ33の数については特に限定はなく、それぞれ少なくとも一つは含まれているものとするが、本実施の形態では、一つの固定ばね31に対して二つの操作ねじ33が割り当てられたセットが複数セット設けられている。
【0016】
固定ばね31は、無負荷時の形態として、第1部分31a、第2部分31b、第3部分31cという三つの平坦面からなる屈曲した弾性部材である。第2部分31bは、第1部分31aの外装パネル11側の端部とつながっており、無負荷時、第1部分31aと鋭角をなす。第3部分31cは、第1部分31aの床13側の端部とつながっており、無負荷時、第1部分31aと鈍角をなしている。また、第3部分31cにおける床13側の端部には、鋸歯状の凹凸35が形成されている。
【0017】
操作ねじ33は、塞ぎ板23を上下に貫通しており、より詳細には、塞ぎ板23の本体部27に形成された貫通穴37に挿通されている。さらに、操作ねじ33の先端部は、固定ばね31の第1部分31aにねじ込まれている。これにより、操作ねじ33の回転によって、固定ばね31の隙間15内での姿勢が変更されるようになっている。一例として、図4に示されるように、操作ねじ33が緩められ、固定ばね31の第2部分31bが塞ぎ板23の当接面部29と面接触しているような状態において、固定ばね31の第1部分31aは傾斜しており、第3部分31cの先端部(上記した一端25a)は隙間15内にあるとき床13と離隔しており、操作ねじ33は傾斜しているという関係に構成されている。また、操作ねじ33の傾きの自由度を確保すべく、塞ぎ板23に形成されている貫通穴37は、操作ねじ33の外径よりも十分に大きな径に形成されている。一方、操作ねじ33の先端部が係合するために固定ばね31の第1部分31aに形成された穴の態様は、特に限定はなく、操作ねじ33を回転させることによって、固定ばね31が力を受け取り第1部分31aが操作ねじ33の回転軸方向に移動されるような態様に構成されていればよい。
【0018】
図4に示されているように、固定ばね31は、塞ぎ板23の下方に配置されており、操作ねじ33の頭部33aは、塞ぎ板23の上面に露出している。操作ねじ33の頭部33aと、塞ぎ板23の上面との間には、カバー用座板39が設けられている。座板39は、操作ねじ33の傾きの自由度を確保すべく大きめ形成された貫通穴37を覆い隠すことができるような十分な大きさを有している。
【0019】
続いて、このように構成された乗客コンベヤの隙間処理装置を用いた隙間処理方法について説明する。まず、操作ねじ33を緩め、固定ばね31が隙間15に挿入可能な状態としたうえで、図4に示されるように、固定ばね31を隙間15に挿入し、塞ぎ板23を隙間15の上部開口を覆うように床13上に置く。より詳細に述べると、本実施の形態では、操作ねじ33を緩めることで、押付部25の固定ばね31の第1部分31aが塞ぎ板23の本体部27に対して大きく傾斜するので、固定ばね31の第3部分31cの先端部(一端25a)が床13と干渉しない状態となる。よって、その状態で、上記のように固定ばね31を隙間15に挿入すると共に塞ぎ板23によって隙間15を覆う。
【0020】
次に、操作ねじ33を締め込んでいくと、押付部25の固定ばね31が変位し、すなわち、その第1部分31aの傾斜の姿勢が塞ぎ板23の本体部27に徐々に近づくように変更される。そして、ある程度、操作ねじ33を締め込んでいくと、図6に示されるように、固定ばね31の第3部分31cの先端部(一端25a)が床13と当接する状態となる。
【0021】
図6の状態から、さらに、操作ねじ33を締め込んでいくと、図7に示されるように、操作ねじ33の姿勢が本体部27と直交するような状態に向けて変化すると共に、第1部分31aの姿勢がさらに本体部27に近づくように変更される。このとき、押付部25の両端25a,25bはすでに外装パネル11及び床13に当接しているため、操作ねじ33の締め込みにより、第1部分31a及び第3部分31cが歪むように弾性変形する。このようにして、押付部25の固定ばね31は、隙間15への挿入時の状態から、外力を受けたときのような状態へと弾性変形される。そして、押付部25の一端25aは、床13に当接支持されているので、押付部25の他端25bが、塞ぎ板23を外装パネル11に押し付けるように弾性力を塞ぎ板23に付与する。よって、塞ぎ板23は、外装パネル11に締結されるような手段を用いられずに、外装パネル11に対して堅固に固定される。
【0022】
その後は、図8に示されるように、隙間処理装置21を覆い隠すようにして、床13の上方に、コンクリートなどの仕上げ層41を設ける。
【0023】
なお、床13が下地層である場合として、図8のように仕上げ層41を設ける例を説明したが、床13が仕上げ済みの層である場合には、化粧枠である塞ぎ板23を用いることが好適である。その場合には、図9に示すように、床13の上面に仕上げ層を設けることを省くことができる。さらに、仕上げ済みの床面は必ずしも綺麗な平面ではないので、必要に応じ、面取り部27bを利用し塞ぎ板23の端部と床13との間にコーキング材43を充填し、さらに意匠美観の向上を図ることもできる。
【0024】
以上のような本実施の形態に係る乗客コンベヤの隙間処理装置及び隙間処理方法によれば、次のような様々な利点がある。
【0025】
まず参考に、乗客コンベヤの乗降口と建屋床との間の隙間の処理について述べれば、乗降口側においてトラスの上梁が露出しているため、その上梁と建屋床との間に塞ぎ板を渡し、上梁に塞ぎ板を溶接するだけで隙間処理が行える。これに対し、本願発明がターゲットとする乗客コンベヤ側部と建屋床との間の隙間の処理については、建屋床と対向する部分がトラスではなく外装部であるため、上記のように塞ぎ板を直接、溶接することは困難である。よって、例えば図10に参考例として示すように、まず、外装パネル11にねじ穴加工を行い、外装パネル11に受け材12をねじ留めし、その受け材12と床13との間に塞ぎ板14を渡すようにして、塞ぎ板14を受け材12に溶接固定する態様が可能である。しかしながら、このような態様では、外装パネル11にドリルによる穴あけ加工を行う際、外装パネル11を押さえつけておく必要があり、外装パネル11の裏補強がない部分ではパネルが変形する恐れがあった。また、特にエスカレータのように斜めに延びる機構では、外装パネルの裏補強のある部分に沿って穴あけ加工を行うことが容易ではない場合もある。
【0026】
上記のような問題に対し、本実施の形態では、一端が建屋の床13に支持され、他端が外装パネル11に向けた弾性力を生じる押付部25を用い、その押付部25と外装パネル11との間に塞ぎ板23の一部を介在させることによって、塞ぎ板23が外装パネル11に押付固定される。したがって、外装パネル11への穴あけや溶接、外装パネル11の変形を回避し、外装パネルへ過大な負担をかけることなく、外装パネル11と床13との間の隙間15を塞ぐことができる。さらに、外装パネル11に穴あけ加工を行わずに済むため、エスカレータのように斜めに延びる機構に対しても、容易に施工することができる。
【0027】
また、押付部25が固定ばね31及び操作ねじ33で構成されているので、操作ねじ33を締め付けるという簡易な態様によって、塞ぎ板23を、外装パネル11に押し付け、隙間15に対して固定することができる。さらに、塞ぎ板23を貫通する操作ねじ33に固定ばね31が掛止されているので、それら塞ぎ板23、操作ねじ33及び固定ばね31を一体的にハンドリングして隙間15に配置することができ、施工がやり易く、且つ、施工ステップ数も低減することができる。特に、図4、図6及び図7等から了解されるように、塞ぎ板23における本体部27と当接面部29との交差部に、固定ばね31の第1部分31aと第2部分31bとの境界部が嵌りこむので、隙間処理装置21を隙間15に配置するハンドリング中や、操作ねじ33の締め込み中、固定ばね31を安定して保持することができる。
【0028】
また、固定ばね31は、塞ぎ板23の下方に配置されており、操作ねじ33は、塞ぎ板23を上下に貫通すると共に、その頭部33aが塞ぎ板23の上面に露出しているので、塞ぎ板23の下方に固定ばね31があっても、その固定ばね31に上方からアクセスすることができ、施工性が良好となっている。また、このような構成は、固定ばね31を塞ぎ板23の下方に隠すように配置することができ、後述するように塞ぎ板23を化粧枠とした場合、建築意匠性の向上を図ることも助けている。
【0029】
さらに、塞ぎ板23を化粧枠とした場合には、塞ぎ板23を隠す仕上げを省くことができるので、より安価且つ綺麗に隙間処理を完了させることができる。さらに、塞ぎ板23を隠す仕上げ層41であるコンクリートの打設を省略する場合、コンベヤ設置業者だけで隙間処理を行うことも容易になる。
【0030】
また、塞ぎ板23には、本体部27の一端側に設けられ上下に広く延びる当接面部29
が含まれ、その当接面部29が外装パネル11に押し付けられるので、外装パネル11と塞ぎ板23との広範な面接触が確保され、例えば塞ぎ板または受け材を外装パネルにねじ留めした場合のように、外装パネルで応力集中が生じることがなく、外装への負担を大きく低減させることができる。
【0031】
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
【0032】
例えば、押付部は、設置床に支持されると共に、塞ぎ板を外装部に押し付けるよう弾性力を塞ぎ板に付与する構成であればよく、前述した操作ねじ33や固定ばね31に限定されるものではない。
【0033】
また、上記実施の形態は、エスカレータを例に説明したものであるが、本発明は、エスカレータに適用することに限定されるものではなく、例えば動く歩道など、エスカレータ以外の乗客コンベヤに適用することも可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 エスカレータ(乗客コンベヤ)、11 外装パネル(外装部)、13 床、23 塞ぎ板、25 押付部、27 本体部、29 当接面部、31 固定ばね、33 操作ねじ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベヤの外装部と設置対象の設置床との間の隙間を覆う塞ぎ板と、
前記塞ぎ板と前記設置床との間に設けられ、該設置床に支持されると共に、前記塞ぎ板を前記外装部に押し付けるよう弾性力を前記塞ぎ板に付与する押付部と
を備えた乗客コンベヤの隙間処理装置。
【請求項2】
前記押付部は、固定ばねと、操作ねじとを含み、
前記固定ばねは、前記塞ぎ板と前記設置床との間に配置され、
前記操作ねじは、前記固定ばねに係合しており、該固定ばねが前記塞ぎ板に弾性力を付与するように該固定ばねを変形させる、
請求項1の乗客コンベヤの隙間処理装置。
【請求項3】
前記固定ばねは、前記塞ぎ板の下方に配置されており、
前記操作ねじは、前記塞ぎ板を上下に貫通すると共に、その頭部が該塞ぎ板の上面に露出している、
請求項1又は2の乗客コンベヤの隙間処理装置。
【請求項4】
前記塞ぎ板は化粧枠である、請求項1乃至3の何れか一項の乗客コンベヤの隙間処理装置。
【請求項5】
前記塞ぎ板は、前記外装部と前記設置床との間の隙間を覆う本体部と、該本体部の一端側に設けられた当接面部とを含み、
前記当接面部は、前記本体部から上下に延びている、
請求項1乃至4の何れか一項の乗客コンベヤの隙間処理装置。
【請求項6】
乗客コンベヤの外装部と設置対象の設置床との間の隙間を覆う乗客コンベヤの隙間処理方法であって、
前記隙間を覆う塞ぎ板と、該塞ぎ板に支持された操作ねじと、該操作ねじの回転によって姿勢変更可能に該操作ねじに係合された固定ばねとを用意し、
前記操作ねじを緩め、前記固定ばねが前記隙間に挿入可能な状態としたうえで、該隙間を前記塞ぎ板によって覆うと共に前記固定ばねを前記隙間に挿入し、
その後、前記操作ねじを締め込み、前記固定ばねを前記設置床及び前記塞ぎ板に当接させ、さらに該操作ねじを締め込んで、該固定ばねを前記隙間挿入時から変形させ、それによって、前記塞ぎ板を前記外装部に対して押付固定する、
乗客コンベヤの隙間処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−153016(P2011−153016A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−17096(P2010−17096)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】