説明

乗用田植機の苗警報装置

【課題】機体重量が後方バランスとなっている場合の畦越え操作を防止する乗用田植機の警報装置を提供することを課題とする。
【解決手段】走行機体3の車輪1,2に駆動力を入り切り自在に伝動し、降車して機体前方から操作可能なクラッチと、走行機体3後部に連結され苗載せ台4を有する植付作業機6と、走行機体3前部に設けられ走行機体3外部から走行機体3の前部を押し下げ操作可能な地上操作具19とを備えた乗用田植機において、苗載せ台4上の苗の有無又は苗量を検出する苗検出部57と、地上操作具19の操作を可能にする準備操作を検出する操作検出部58と、上記苗検出部57と上記操作検出部58とによる検出動作に起因して苗載せ台4上の苗又は一定以上の苗量があることを警報する警報装置14,61を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乗用田植機の苗警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
畦越え作業を容易に行うことができる乗用田植機として、走行機体の車輪に駆動力を入り切り自在に伝動し、降車して機体前方から操作可能なクラッチと、走行機体後部に連結され苗載せ台を有する植付作業機と、走行機体前部に設けられ走行機体外部から走行機体の前部を押し下げ操作可能な地上操作具とを備えた特許文献1に示すものが公知となっている。
【特許文献1】特開2006−166818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記文献の乗用田植機においては、畦越え時には上記地上操作具によって走行機体の前部を押し下げ操作して前後輪を傾斜面に接地させながら十分な駆動力で畦越えを行うことができるが、苗載せ台上の苗量を確認しないで畦越えしようとすると、苗載せ台上に苗が多量に残っている場合には、機体が後方バランスとなり、機体前部の浮き上がりを押し下げる力が余分に必要になり、畦越え時の機体操作に支障をきたすという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明は、第1に走行機体3の車輪1,2に駆動力を入り切り自在に伝動し、降車して機体前方から操作可能なクラッチと、走行機体3後部に連結され苗載せ台4を有する植付作業機6と、走行機体3前部に設けられ走行機体3外部から走行機体3の前部を押し下げ操作可能な地上操作具19とを備えた乗用田植機において、苗載せ台4上の苗の有無又は苗量を検出する苗検出部57と、地上操作具19の操作を可能にする準備操作を検出する操作検出部58と、上記苗検出部57と上記操作検出部58とによる検出動作に起因して苗載せ台4上の苗又は一定以上の苗量があることを警報する警報装置14,61を設けてなることを特徴としている。
【0005】
第2に、地上操作具19を使用できるようにステアリングハンドル9をロックするロック装置21又は地上操作具19の準備操作部に操作検出部58を設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
以上のように構成される本発明の乗用田植機によれば、苗載せ台に苗がある状態又は一定量の苗がある状態で地上操作具を使用するようとすると、警報装置から警報が発せられ、機体重量が後方バランスとなっている場合の畦越え操作を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1,図2は本発明を適用した乗用田植機の側面図及び要部平面図である。本乗用田植機は、前後輪1,2を備えた走行機体3の後方に、苗載せ台4から苗を掻き取って圃場に苗を植え付ける植付作業機6が昇降自在に連結されている。走行機体3中央上部には運転席7が設けられており、該運転席7には、座席8と、ステアリングハンドル9と、クラッチブレーキペダル11と、走行機体3の変速及び前後進の切り替えを行う主変速レバー12と、各種操作部が備え付けられたフロント操作パネル13とが設けられている。
【0008】
主変速レバー12により、HST(油圧無段階変速装置)5を操作し、走行機体3を走行させる。次に、クラッチブレーキペダル11について説明する。図6に示すようにクラッチの入り切り操作を行うクラッチ操作アーム10と、クラッチブレーキペダル11と、前後輪1,2を制動させるブレーキ15とはリンク機構20によって接続されている。クラッチ操作アーム10を下方揺動させると前後輪1,2への駆動力伝達を入り切りするクラッチが入り操作される。一方、上方揺動させるとクラッチが切り操作される。なお、クラッチ操作アーム10はクラッチ入り側の付勢力により下方揺動方向に付勢されており、通常、下方揺動状態とになっている。
【0009】
上記構成において、運転席7の床面右側にあるクラッチブレーキペダル11を踏み込むと、揺動アーム10が上方に揺動されてクラッチを切り状態にするとともに、ブレーキ15を作動させ、機体を制動停止させる。
【0010】
走行機体3には、オペレータの注意を喚起する警報ブザー14(図7参照)が備えられており、図3に示すように、上記フロント操作パネル13には、警報ブザー14を警報可能状態にセットする警報準備スイッチ16と、警報ブザー14の警報時に警報音を停止させる警報停止スイッチ17とが設けられている。
【0011】
走行機体3の前方には、エンジンの上方側を覆うボンネット18が設けられ、該ボンネット18の前方位置で走行機体3前端中央部には、走行機体3の走行を車外から操作する地上操作具19が設けられている。図4に示すように、走行機体3の前端部右側には、ステアリングハンドル9をロックするロックレバー21が取り付けられている。
【0012】
図5は、地上操作具19の側面図である。地上操作具19は、前後方向の左右一対のフレーム22と、左フレーム22の前端から右フレーム22の前端に亘る杆部23と、左右のフレーム22,22前端から上方にそれぞれ突設された支幹部24とにより構成され、正面視及び平面視において略U字形、側面視において略L字形に形成されている。左右の支幹部24先側は、互いの先端面が対抗した状態で、それぞれ内側に屈曲形成されており、屈曲部分から先端側が把持部26を形成している。
【0013】
走行機体3の機体フレーム(図示しない)前側には左右方向の取付軸27が取り付けられており、該取付軸27には左右一対のホルダ28が回転自在に支持されている。左右のホルダ28,28には、地上操作具の左右のフレーム22,22がそれぞれ前後スライド自在に挿入され、地上操作具19が機体前方に引き出された作業姿勢と、フレームが機体側に収容された格納姿勢とに切換可能になるとともに、フレーム22がホルダ28と一体回動し地上操作具19の上下揺動が可能になっている。
【0014】
ホルダ18下方にはスナップ受け29が一体的に設けられ、フレーム22にはスナップピン31が設けられており、フレーム22を後方にスライドさせるとスナップピン31がスナップ受け29に嵌まり、地上操作具19の格納姿勢が維持される。一方、フレーム22後端にはストッパピン32が下方に向かって突出して設けられ、ホルダ28からフレーム22が抜けることが防止される。
【0015】
また、ホルダ28の上方回動(図5における反時計回り)は、ホルダ28とピン(図示しない)との当接によって規制され、ホルダとピンとの当接時、フレーム22は略水平になり、地上操作具19が起立状態になる。この起立状態が維持されるように、ホルダ28はバネ等の弾性部材(図示しない)により上方回動方向に付勢されている。
【0016】
オペレータは上記付勢力に抗して地上操作具19の押し下げ操作を行う。一方、オペレータが地上操作具19から手を離すと上記付勢力により地上操作具19は自動的に起立状態に復帰する。ちなみに、地上操作具19の格納姿勢時、フレーム22の後端上方位置には回動規制部材(図示しない)が設けられており、ホルダ28の下方回動(図5における反時計回り)が規制されて地上操作部19の上下揺動がロックされる。
【0017】
ホルダ28には両てこ機構のリンク33を介して操作軸34が連結され、オペレータが地上操作具19の押し下げ操作を行うと、ホルダ28の回転に伴って操作軸34が回動する。図4に示すように操作軸34は地上操作具19の取付部分からロックレバー21の取付部に亘り機体フレーム側に回動自在に支持され、図5に示すように操作軸34右側(ロックレバー21側)には操作軸34と一体回動する規制アーム36が一体的に設けられている。
【0018】
規制アーム36は三角プレート37の上方回動方向(図5における反時計回り)への回動を規制する。三角プレート37は、一頂点部を回動支点として機体フレーム側に回転自在に支持され、スプリング38の付勢部材により上方回動方向に付勢されている。三角プレート37の回動支点以外の頂点部において、上部に位置する頂点部には回動自在にフックプレート39が取り付けられ、下部に位置する頂点部にはピン41が設けられている。
【0019】
上記フックプレート39にはバネ42が取り付けられ、バネ42の付勢力により、先端が上方を向いている。また、上記ピン41と規制アーム36との当接により三角プレート37の上方回動が規制されるとともに、地上操作部19の押し下げ操作時には、規制アーム36が三角プレート37のピン41との当接を保ちつつ、上方回動(図5における時計回り)し、三角プレート37も規制アーム36の上方回動に伴って上方に回動する(図5における反時計回り)。規制アーム36と上記ピン41との当接が維持されるのは、三角プレート37がスプリング38により常に規制アーム側に付勢されているためである。
【0020】
一方、オペレータが地上操作具19から手を放すと、前述したように上方回動方方向に規制されている地上操作具19は起立状態時に復元し、規制アーム36が三角プレート37のピン41を下方に押し下げ、元の上方回動規制位置まで三角プレート37が下方回動する。
【0021】
図6(A)はクラッチブレーキペダル11に地上操作具19が連結されていない状態のクラッチブレーキペダル11及びロックレバー21の側面図であり、(B)はクラッチブレーキペダル11に地上操作具19が連結されている状態のクラッチブレーキペダル11及びロックレバー21の側面図である。ロックレバー21は回動規制部材43のガイド孔44に沿って前後に揺動案内され、バネ46等により機体外方に付勢されている。
【0022】
ステアリングハンドル9が直進操作されている際、ロックレバー21を後方(機体内側)に揺動操作すると、ロックアーム47が下方に回動し、ステアリングハンドル9のステアリング軸48と一体回動するピットマンアーム49に取り付けられた係合プレート51とロックアーム47先端とが係合し、走行機体3が直進状態でロックされる。
【0023】
さらに、クラッチブレーキペダル11が踏み込み操作されている際、ロックレバー21を後方に揺動操作すると、上記フックプレート39に設けられたピン52にロックレバー21が当接し、フックプレート39を図6における反時計回りに回動させ、クラッチブレーキペダル11に接続されている前述のリンク機構20を構成するアーム54にフックプレート39が係合する。該係合により、地上操作レバー19と、走行機体3の前後輪1,2への駆動力伝達を入り切りするクラッチとが接続される。
【0024】
上記接続時、クラッチ入り側への付勢力よりも、地上操作具19の上方への付勢力の方が強く設定されているため、ロッド56が前方に引っ張られ、クラッチ切り状態で維持される。このクラッチ切り状態において地上操作レバー19が押し下げ操作されると、前述したように三角プレート37が上方回動し、フックプレート39に連結された前述のリンク機構20を構成するロッド56が後方に引き戻され、クラッチ入り側への付勢力によりクラッチが入り状態になり、走行機体3が走行する。
【0025】
地上操作具19を、押し下げ操作状態から起立状態に戻すと、前述したように三角プレート37が下方回動し、再びロッド56が前方に引っ張られ、クラッチブレーキペダル11が踏み込み状態になるため、クラッチが切り操作されるとともにブレーキが作業し、走行機体3を制動停止する。なお、地上操作具19とクラッチとを、ロックレバーに21よって連結させず、地上操作具19を押し下げ、単に機体前部を押し下げ操作してもよい。
【0026】
上記構成の乗用田植機において、苗載せ台4の苗の有無又は苗量を検出する苗検出部として、苗載せ台4に、植付乗数に対応させた個数の苗残量スイッチ57を設ける。植付乗数が4条の本乗用田植機では、図2に示すように、4つの苗残量スイッチ57を等間隔で同じ高さで取り付ける。取り付け位置は苗載せ台の下側にする。
【0027】
苗載せ台4の苗残量スイッチ57部分に苗が載置されていると、苗残量スイッチ57がONになり、苗残量スイッチ57部分に苗がないと苗残量スイッチがOFFになる。本構成では、苗載せ台4の低位置に苗残量スイッチ57を設けているため、苗載せ台4に載置された苗量が僅かになった場合に、苗残量スイッチ57がOFFされる。なお、苗残量スイッチ57を苗載せ台4の一定高さ毎に設け、苗載せ台4に残った苗量を細かく検出させる構成にしてもよい。
【0028】
また、地上操作具19の操作を可能にする準備操作を検出する操作検出部として、地上操作具19のフレーム22をスライド自在に支持するホルダ28の後端に畦越検出スイッチ58を設ける。地上操作具19を引き出して作業姿勢にすると、地上操作具19後端のストッパピン32がホルダ28後端に設けられた畦越検出スイッチ58と当接し、畦越検出スイッチ58がONされる。
【0029】
なお、操作検出部は、地上操作具19の操作を可能にする準備操作を検出できればよいため、スナップピン31とスナップ受け29の係合の解除、フックプレート39とリンク機構20の係合、又はロックアーム47と係合プレート51の係合等を検出してもよい。また、地上操作具19による押し下げ操作時のホルダ28の回動を検出しても、同様の効果が期待できる。
【0030】
図7に示すように、マイコン59等の制御部の入力部側には、上記の警報準備スイッチ16、苗残量スイッチ57、畦越検出スイッチ58及び警報停止スイッチ17が接続されている。一方、マイコン59の出力部側には、上記警報ブザー14及び苗載せ台の苗残量を報知する苗残量モニター61が接続されている。
【0031】
図8は、本発明を適用した苗警報装置の処理フロー図である。本苗警報装置の処理フローは、まずステップS1に進む。ステップS1では、警報準備スイッチ16のON・OFF状態を検出し、警報準備スイッチ16がONになっていればステップS2に進む。ステップS2では、畦越検出スイッチ58のON・OFF状態を検出し、ONになっていれば、ステップS3に進む。
【0032】
ステップS3では、苗残量スイッチ57のON・OFF状態を検出し、ONになっていればステップS4に進む。本乗用田植機では苗残量スイッチ57を複数個設けているが、何れかの苗残量スイッチ57がONになっていればON状態であると判断する。なお、全ての苗残量スイッチがONになっているときのみ、ON状態であると判断するようにしてもよい。
【0033】
ステップS4では、苗残量モニター61の苗残量警報ランプを点灯させるとともに警報ブザー14を鳴らし、ステップS6に進む。ステップS6では警報停止スイッチ17のON・OFF状態を検出し、ONになっていればステップS7に進む。ステップS7では、警報ブザー14を停止させ処理をステップS1に戻す。
【0034】
ステップS1において、警報準備スイッチ16がOFFになっていることが検出されると、ステップS8に進む。ステップS8では、苗残量モニター61の苗残量警報ランプを消灯させ、ステップS1に処理を戻す。ステップS3において、苗残量スイッチがOFFになっている場合にはステップS9に進む。ステップS9では、苗残量モニター61の苗残量警報ランプを消灯させ、ステップS1に処理を戻す。
【0035】
ステップS2において、畦越検出スイッチ58がOFFになっているとステップS11に進む。ステップS11では、苗残量スイッチ57のON・OFFを検出し、OFFになっている場合にはステップS4に進み、ONになっている場合にはステップS8に進む。ステップS6において、警報停止スイッチ17がOFFの場合にはステップS1に処理を戻す。
【0036】
以上のように構成される本発明の乗用田植機によれば、畦越検出スイッチ58のONになっていて且つ苗残量スイッチ57がONになっている場合には、苗残量警報ランプや警報ブザー14によって警報を発するため、オペレータが苗載せ台4に載置された苗量等の確認しないまま地上操作具19を用いて畦越え操作を行うことが防止される。
【0037】
また、畦越検出スイッチ58がOFF(通常、圃場走行時)になっており、且つ苗残量スイッチ57がOFFになっている場合には、苗残量警報ランプや警報ブザー14によって警報を発するため、オペレータが苗載せ台4に苗をないことに気が付かずそのまま作業を開始してしまうことが防止される。
【0038】
そして、警報準備スイッチ16がOFFになっている場合には、苗残量警報ランプや警報ブザー14による警報は発せられないので、オペレータが適宜警報の有無を選択できる。さらに、一度、警報ブザー14の警報が発せられると、その後に苗残量スイッチ57や畦越スイッチ58がON、OFFされても警報停止スイッチ17が押されるまで警報ブザー14の警報出力が停止しないため、オペレータの注意を高確率で喚起できる。
【0039】
以上、地上操作具19の準備操作部に操作検出部を設けた例につき説明したが、図9は、ステアリングハンドル9をロックするロックレバー21(ロック装置)に、操作検出部を設けた例につき示している。操作検出部としての畦越検出スイッチ58は、ロックレバー21の回動を規制する回動規制部材43上に取り付けられ、ロックレバー21を後方に揺動操作した場合に、ロックレバー21の側面が畦越検出スイッチ58に近接するように位置決めされている。
【0040】
操作検出部は以上のように構成され、その他の構成は上記乗用田植機の苗警報装置と略同一であり、ロックレバー21を後方に揺動操作すると、畦越検出スイッチ58がON状態になり、図8に示す処理が実行される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】乗用田植機の要部平面図である。
【図3】フロント操作パネルの平面図である。
【図4】地上操作具及びロックレバーの正面図である。
【図5】地上操作具の側面図である。
【図6】(A)はクラッチブレーキペダルに地上操作具が連結されていない状態のクラッチブレーキペダル及びロックレバーの側面図であり、(B)はクラッチブレーキペダルに地上操作具が連結されている状態のクラッチブレーキペダル及びロックレバーの側面図である。
【図7】苗警報装置の概略を示す構成図である。
【図8】苗警報装置の処理フロー図である
【図9】ロックレバーの正面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 前輪(車輪)
2 後輪(車輪)
3 走行機体
4 苗載せ台
6 植付作業機
9 ステアリングハンドル
19 地上操作具
21 ロック装置(ロックレバー)
57 苗残量スイッチ(苗検出部)
58 畦越検出スイッチ(操作検出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体(3)の車輪(1),(2)に駆動力を入り切り自在に伝動し、降車して機体前方から操作可能なクラッチと、走行機体(3)後部に連結され苗載せ台(4)を有する植付作業機(6)と、走行機体(3)前部に設けられ走行機体(3)外部から走行機体(3)の前部を押し下げ操作可能な地上操作具(19)とを備えた乗用田植機において、苗載せ台(4)上の苗の有無又は苗量を検出する苗検出部(57)と、地上操作具(19)の操作を可能にする準備操作を検出する操作検出部(58)と、上記苗検出部(57)と上記操作検出部(58)とによる検出動作に起因して苗載せ台(4)上の苗又は一定以上の苗量があることを警報する警報装置(14),(61)を設けてなる乗用田植機の苗警報装置。
【請求項2】
地上操作具(19)を使用できるようにステアリングハンドル(9)をロックするロック装置(21)又は地上操作具(19)の準備操作部に操作検出部(58)を設けた乗用田植機の苗警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−86266(P2008−86266A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−271315(P2006−271315)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】