乗用芝刈機のジャッキ装置
【課題】乗用芝刈機に車体前部を上昇させるジャッキ装置を備えるに際し、取扱性及びメンテナンス性も良い構成とする。
【解決手段】前後輪(2,3)の間に芝刈り装置12を備えるミッドモア型の乗用芝刈機において、走行車体(1)のフロア(7)前部に、同フロア(7)下方を左右巾に亘って開放可能に構成され且つ左右横方向に沿わせたフレーム部材(32)を覆う開閉カバー(24)を設ける。同フレーム部材(32)に伸縮式ジャッキ装置(31)を長手方向に収納する収納用ブラケット部材(33)と、前記伸縮式ジャッキ装置(31)を使用するときに同ジャッキ装置(31)を連結支持する支持用ブラケット部材(34)を備える。
【解決手段】前後輪(2,3)の間に芝刈り装置12を備えるミッドモア型の乗用芝刈機において、走行車体(1)のフロア(7)前部に、同フロア(7)下方を左右巾に亘って開放可能に構成され且つ左右横方向に沿わせたフレーム部材(32)を覆う開閉カバー(24)を設ける。同フレーム部材(32)に伸縮式ジャッキ装置(31)を長手方向に収納する収納用ブラケット部材(33)と、前記伸縮式ジャッキ装置(31)を使用するときに同ジャッキ装置(31)を連結支持する支持用ブラケット部材(34)を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所謂ミッドモア型の乗用芝刈機の構成に関し、芝刈装置の着脱或いはメンテナンス時に、車体前部を上昇させるジャッキ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、これ種の乗用芝刈機においては、特開2000−342040号公報に示されるように、車体側フレームの左右中間部に前後方向の回動軸を構成し、同回動軸に前輪支持フレームの中間部を回動自在に連結し、この前輪支持フレームを前記車体側フレームに対してジャッキ装置により強制的に回動させて、車体前部を後輪を支点として持ち上げ姿勢とするものが知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000-342040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の技術は、芝刈り装置を着脱したり、メンテナンスする際に、車体前部を上昇姿勢とするものであるが、このメンテナンス状態では、前記前輪支持フレームを大きく傾けて立設させる為、運転部床板(フロア)が緩衝しないように、フロア全体を車体から取り外す手間を要したり、キャスター式の前輪が操舵されないように固定する手間を必要とし、メンテナンス性を向上するには、尚、改良の余地がある。
【0004】
また、乗用芝刈機に、車体を上昇させるジャッキ装置を備える場合は、取扱性が良く且つコンパクトに収納する構成が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明は、走行車体(1)の前輪(2,2)と後輪(3,3)の間に芝刈り装置(12)を備え、同芝刈り装置(12)の上方をフロア(7)にて覆うと共に、前記車体(1)の前部を前記後輪(3,3)を支点として上昇させることにより前記芝刈り装置(12)の前部を同時に上昇可能な乗用芝刈機において、
走行車体(1)のフロア(7)前部に、同フロア(7)下方を左右巾に亘って開放可能に構成され且つ左右横方向に沿わせたフレーム部材(32)を覆う開閉部(24)を設け、同フレーム部材(32)に伸縮式ジャッキ装置(31)を長手方向に収納する収納用ブラケット部材(33)と、前記伸縮式ジャッキ装置(31)を使用するときに同ジャッキ装置(31)を連結支持する支持用ブラケット部材(34)を備えたことを特徴とする乗用芝刈機のジャッキ装置。
(請求項1の作用)
前記構成によると、芝刈り装置(12)を、着脱したり、メンテナンスする場合は、フロア(7)前部の開閉部(24)を開放して、ジャッキ装置(31)を取り出す。そして、同ジャッキ装置(31)を、支持用ブラケット部材(34)に連結し、後輪(3,3)を支点として前輪(2,2)側、即ち走行車体(1)の前部を上昇させる。これと同時に、芝刈り装置(12)の前側も同時に上昇させることができる。
【0006】
また前記ジャッキ装置(31)を収納する場合は、前記開閉部(24)下方の収納用ブラケット部材(33)に収納する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明は、ジャッキ装置(31)により走行車体(1)の前部を持ち上げると左右の前輪(2,2)を同時に持ち上げるので、車体下方に広い空間が形成されメンテナンス作業が容易となる。
【0008】
また、ジャッキ装置(31)を使用する時には、このジャッキ装置(31)を連結する支持部も前記フレーム部材(32)に備えられているので、同装置(31)の取扱操作も解り易く、操作も簡単である。またジャッキ装置(31)を収納する時には、同ジャッキ装置(31)が、フレーム部材(32)に沿って固定されるので、コンパクトに収納することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、この発明を具備する乗用芝刈機について説明する。
乗用芝刈機は、図1に示すように、走行車体1をミッションケース1aと、この前端部に取り付けられている車体フレーム1bにより構成されていて、同車体1の前端側に左右一対のキャスター式前輪2,2を設け、同車体1の後端側に駆動用の左右一対の後輪3,3を設けると共に、この車体1後部には後輪3,3の車軸の上方にエンジン4を設けている。また走行車体1のエンジン4よりも前側に操縦席6を設け、走行車体1上には操縦席6の下方から前側にかけてフロア7を設けている。また、走行車体1の前輪2,2と後輪3,3間には、刈刃17を内装する芝刈り装置12を昇降リンク機構13を介して昇降自在に取り付け、左右の後輪3,3の間に位置する伝動装置からPTO動力を取り出し、前記芝刈り装置12に伝達している。
【0010】
また前記芝刈り装置12は、モアデッキ11と、モアデッキ11内に左右方向に並んで配置されていて上下方向の軸回りに回転する複数の刈刃17,…と、モアデッキ11の前後左右に設けたゲージホイル18,18…等により構成されている。しかして、昇降リンク機構13を下降操作して芝刈り装置12を走行車体1から下降しゲージホイル18,…を接地状態とし、車体を走行させると、エンジン4からの動力伝達を受けて回転している刈刃17,…により芝草類が所定高さで刈り取られる。芝刈り装置12で刈り取られた芝草類は左右の後輪3,3の間に設けられているシュータ8を経て機体後部のコレクタ9に集草される。
【0011】
また、前記操縦席6の後側でかつエンジン4の左右両側部には、正面視門型の安全フレーム19を設け、安全フレーム19の上部にコレクタ昇降リフト機構74,74を設けて左右の後輪3,3間に配設しているコレクタ9を支持し、コレクタ昇降シリンダ76によりコレクタ9を昇降自在に構成している。
【0012】
しかして、コレクタ9を車体後部に接近して配置でき、芝草類の集草性能を向上させることができる。
次に、図3及び図4によりフロア7前部の構成について説明する。
【0013】
前記走行車体1の車体フレーム1bには、この前上部にステップフレーム21を備え、このフレーム21にフロア7の前部を支持する構成となっている。
このステップフレーム21は、上下方向の左右2つの上下ステップフレーム21a,21aと、上下ステップフレーム21a,21aの上端部を接続する横方向の左右ステップフレーム21bとで正面視門型に構成されていて、上下ステップフレーム21a,21aの下端部を車体フレーム1bに取り付け、左右ステップフレーム21bの上面にフロア7の下面を当接支持している。
【0014】
また、ステップフレーム21の左右の上下ステップフレーム21a,21aに左右のカバー固定板22,22を取り付け、カバー固定板22,22に屈折した左右の回動アーム23,23をピン23P回りに回動自在に取り付け、この回動アーム23,23にフロア7の前側に面一状に位置する開閉カバー(開閉部)24を取り付け、この開閉カバー24を実線で示す下方に回動して車体フレーム1bの前端部上方を覆う閉鎖状態と、仮想線で示す上方へ回動した開放状態に回動する構成としている。
【0015】
また、左右の上下ステップフレーム21a,21aに一体的に固着したアーム26,26に開ストッパ27,27を取り付け、この開ストッパ27,27により回動アーム23,23の上方への回動を規制し、上下ステップフレーム21a,21aに設けた係止具28,28と、回動アーム23,23側の係止ピン29,29とを嵌合させて閉鎖状態の開閉カバー24を係止するように構成している。
【0016】
次に、図2と図5及び図6に基づき走行車体1の前側部を持ち上げるジャッキ装置31について説明する。
車体フレーム1bの前端部には、取付フレーム32を左右方向に沿うように取り付け、同フレーム32に前記前輪2,2の支持ブラケット20を左右ローリング自在に支持すると共に、この上方を開閉カバー24により覆う構成としている。また、取付フレーム32の上部には、適度間隔を空けて凹状のジャッキ装置31収納用ブラケット33,33を取り付け、このブラケット33,33の凹部にジャッキ装置31を左右方向に沿わせて嵌合支持する構成としている。また、取付フレーム32の左右中央部には、前側に向けて突出する凹状の支持用ブラケット34を取り付けている。なお、ジャッキ装置31は、ねじ嵌合している軸及び筒体により構成されていて、ハンドル31aを正逆回転することにより軸及び筒体が伸縮し、下端部には接地板31bが横方向のピンで軸支されている。
【0017】
しかして、乗用芝刈機の走行作業中には、取付フレーム32の収納用ブラケット33の凹部にジャッキ装置31を左右方向に沿わせて嵌合支持し、開閉カバー24で閉鎖する。また、走行車体1の前側部を上昇させ芝刈り装置12を着脱、或いはメンテナンスする場合には、後輪3,3にブレーキを掛けた状態で、ジャッキ装置31を支持用ブラケット34に嵌合装着し、接地板31bを接地させた状態でジャッキ装置31を立設位置する。そして、ハンドル31aを回動操作しジャッキ装置31を伸長させて走行車体1の前側部を上昇させ、芝刈り装置12を地面に対して所定角β(凡そ45度)まで立ち上げた状態で点検する。
【0018】
また、図2に示すように、前記ジャッキ装置31は、支持用ブラケット34に対して側面視で所定角度αの前傾姿勢で取り付ける構成となっている。そしてこのジャッキ装置31を伸長させると、走行車体1は、水平状態からこの前部を上昇し、後輪3,3の接地点が3Aから後側の3Bに移動する。この際、前記ジャッキ装置31の接地板31bは、この基部が横軸を中心に回動自在に支持されている為、前後移動せずにそのままの位置に接地しながら、後傾姿勢に変化することとなる。
【0019】
以上のように構成した乗用芝刈機のジャッキ装置31では、走行車体1の前部を持ち上げると左右の前輪2,2を同時に持ち上げるので、車体下方に広い空間が形成されメンテナンス作業が容易となる。
【0020】
また、ジャッキ装置31を使用する時には、このジャッキ装置31を連結する支持部も前記取付フレーム32に備えられているので、同装置31の取扱操作も解り易く、操作も簡単である。またジャッキ装置31を収納する時には、同ジャッキ装置31が、取付フレーム32に沿って収納されるので、コンパクトに収納することができる。
【0021】
次に、前記ジャッキ装置31の収納用ブラケット33と支持用ブラケット34を備えた取付フレーム32の別形態について説明する。
第一の別形態は、図6に示すように、収納用ブラケット33の後部に上方へ延出する延長部36を構成し、この上端に屈折部36aを構成し、この屈折部36aにより閉鎖状態の開閉カバー24の下面を受ける構成としている。
【0022】
これにより、前記開閉カバー24の閉鎖時の強度アップを図り、オペレータの腰掛けや足載せ時の変形を防止することができる。
また、第二の別形態は、図7に示すように、開閉カバー24の下面に押圧板37を取り付け、開閉カバー24の閉鎖時に収納用ブラケット33に支持されているジャッキ装置31を押圧板37により下向きに押さえる構成としている。
【0023】
これにより、開閉カバー24の強度アップを図りながらジャッキ装置31の支持を確実化することができる。
また更に、第三の別形態は、図8に示すように、前記ストッパ板37に板バネ材を有する支持部38を取り付け、収納用ブラケット33に支持されているジャッキ装置31を閉鎖した開閉カバー24のストッパ板37により押さえると共に、支持部38でジャッキ装置31を前後から挟むように構成している。
【0024】
これにより、前記同様、開閉カバー24の強度アップを図りながらジャッキ装置31の支持を確実化することができる。
また、第四の別形態では、図9に示すように、前記ジャッキ装置31の支持用ブラケット34を利用して、キャリアを取り付ける構成としている。詳しくは、前記支持用ブラケット34に、側面視凹部を屈曲形成したプレート41を前後回動自在に軸支し、前方に回動した突出状態で前記凹部をキャリヤの受部として利用し、後方に回動した収納状態では開閉カバー24の上方を覆い、開閉カバー24のガードとして利用するものである。
【0025】
次に、図10及び図11に基づき乗用芝刈機の操作パネル46について説明する。
前記乗用芝刈機には、操縦席6の右側方に操作パネル46を設け、この操作パネル46には芝刈り装置12の下限位置を調節設定する刈高さ調整器47を設けている。
【0026】
この刈高さ調整器47は、パネル46下方のフレーム46aの前後方向の軸P回りにダイヤル47aを回転自在に軸支し、このダイヤル47aの周面には所定間隔毎に回動操作用の凹部47b,…を形成している。また、前記軸Pのダイヤル47aの側方には回転板47cを回転自在に軸支し、回転板47cの外周部に所定間隔毎に円弧状になるように調節孔47d,…を設け、ダイヤル47aに支持されたピン47eを調節孔47d,…のいずれか一つに選択的に挿入して両部材が一体回転するようにし、ピン47eには調整ワイヤ47fの一端を連結し、調整ワイヤ47fの他端を芝刈り装置12のフレーム部に長さ調節自在の調節ボルトを介して連結している。また回転板47cの円弧状外周面に刈高さを表示している。
【0027】
回転板47cの周面には多数の位置決め用の凹部47g,…を設け、この凹部47g,…を前記調整ワイヤ47fの引張方向、即ち、図10(A)の右下部に位置するようにし、操作部46のブラケット46aに位置決め用の板バネ47hを取り付け、板バネ47hの凸部を凹部47g,…のいずれかに嵌合させて、ダイヤル47a及び回転板47cの回転位置を規制し、芝刈り装置12の刈高さを所定高さに規制するように構成している。また、回転板47cの凹部47gの側方には外周側に突出した上限ストッパ47iを構成し、この上限ストッパ47iが前記ブラケット46aに当接することで回転板47cの上昇側への回動を規制している。
【0028】
従来技術には芝刈り装置12の下限位置を規制するにあたり、操作用のダイヤルに調整ワイヤを連結し、ダイヤルの周面部に回動操作用の凹部を設けて、この凹部により回動操作すると共に、板バネの凸部を凹部に嵌合させて刈高さを規制するものがある。このような構成であると、操作用の凹部が板バネの凸部で傷つけられ操作しにくくなる不具合が発生するが、前記構成とすることにより、このような不具合も解消し、上限規制用の上限ストッパ47iによりダイヤル47aの上限が規制されて、ダイヤル47aの不自然な動きが解消され操作性の向上を図ることができる。
【0029】
次に、図11により操作パネル46上の各種設定器のレイアウトについて説明する。
操作パネル46には、開口部が設けられ、この開口部に、各種設定器を一体的に取り付ける操作盤46bが嵌め込み固定されている。操作盤46bの右側部には、車体前側から後側にかけて非常停止スイッチ48、ダイヤル用長孔44及び同穴44から望む前記操作用ダイヤル47a、燃料計49、各種パイロットランプ51,51…を設けている。また、操作盤46bの左右中央部には、その前側部にエンジンキースイッチ52を、その後側部に前記芝刈り装置12の昇降レバー及びそのレバーガイド53を設けている。また、操作盤46bの内側には、その前側部にアクセルレバー及びそのレバーガイド54、その後側部にアワーメータ56設けている。しかして、操縦席6の右側方の操作部46に操作具や操作状態を示すパイロットランプ類をまとめて配置したので操作性を向上させることができる。
【0030】
次に、図12乃至図15に基づき、乗用芝刈機の伝動構成について説明する。
走行車体1の後部には、操縦席6の後側に位置するようにエンジン4を横向きに搭載し、走行車体1のエンジン4と操縦席6と間にミッションケース1aを設けている。エンジン4の左右方向に沿ったクランク軸4aの動力は伝動軸62、伝動ケース63内の伝動装置を経てHST(静油圧式無段変速装置)77に伝達される。このHST77は、左右の独立した油圧ポンプ77a,77a及び油圧モータ77b,77bで構成されていて、伝動ケース63内の伝動装置、入力軸64を経由した動力が左右の油圧ポンプ77a,77aに伝達され、左右のトラニオン軸の回動操作により油圧ポンプ77a,77aが独立的に変速され、変速後の油圧が左右の油圧モータ77b,77bに送られて駆動され、左右の出力軸66,66から独立的に変速された動力が取り出され、次いで、左右の縦方向の走行伝動ケース67,67内の走行伝動装置を経て左右の後輪3,3に伝達される。
【0031】
また、背面視でHST77と伝動ケース63の間で且つ機体中心から偏位した部位にPTO伝動ケース68を配置し、このPTO伝動ケース68内の伝動装置68aの上手側には入力軸64からベベルギヤを介してPTO動力が分岐されて、伝動装置68aで減速され下手側から取りPTO動力が取り出される。PTO動力は更にPTO軸69、前部伝動ケース71内の伝動装置、モアー伝動軸72を経て芝刈り装置12に伝達される。
【0032】
しかして、ミッションケース1a及びPTO伝動ケース68が障害とならずに走行車体の下方空間を広くすることができ、芝草類を通すシュータ8の挿通面積を大きく構成することができる。また、PTO伝動ケース68から取り出されるPTO動力は機体中心から左右一側に偏位した部位を通ってPTO軸69により前側に伝達され、次いで、平面視で芝刈り装置12の前方に位置する左右方向の前部伝動ケース71を経て芝刈り装置12に伝達されので、芝刈り装置12のリフト量を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図。
【図2】乗用芝刈機の前部側面図。
【図3】開閉カバーの作用を示す側面図。
【図4】開閉カバー部の平面図。
【図5】ジャッキ装置の収納状態を示す平面図。
【図6】(A)第一の別形態を示す開閉カバー部の平面図。(B)第一の別形態を示す開閉カバー部の側面図。
【図7】(A)第二の別形態を示す開閉カバー部の平面図。(B)第二の別形態を示す開閉カバー部の側面図。
【図8】(A)第三の別形態を示す開閉カバー部の平面図。(B)第三の別形態を示す開閉カバー部の側面図。(C)要部の拡大側面図。
【図9】(A)支持用ブラケットにキャリアを備えた側面図。(B)上記キャリアの斜視図。
【図10】(A)刈高さ調整器の支持構成を示す操作パネルの切断側面図。(B)刈高さ調整器の支持構成を示す操作パネルの平面図。
【図11】操作パネル部の平面図。
【図12】芝刈り装置への伝動装置を示す切断平面図。
【図13】乗用芝刈機の伝動構成を示す切断背面図。
【図14】後輪への伝動構成を示す切断背面図。
【符号の説明】
【0034】
1 走行車体
2 前輪
3 後輪
7 フロア
12 芝刈り装置
24 開閉カバー
31 ジャッキ装置
33 収納用ブラケット部材
34 支持用ブラケット部材
【技術分野】
【0001】
この発明は、所謂ミッドモア型の乗用芝刈機の構成に関し、芝刈装置の着脱或いはメンテナンス時に、車体前部を上昇させるジャッキ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、これ種の乗用芝刈機においては、特開2000−342040号公報に示されるように、車体側フレームの左右中間部に前後方向の回動軸を構成し、同回動軸に前輪支持フレームの中間部を回動自在に連結し、この前輪支持フレームを前記車体側フレームに対してジャッキ装置により強制的に回動させて、車体前部を後輪を支点として持ち上げ姿勢とするものが知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000-342040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の技術は、芝刈り装置を着脱したり、メンテナンスする際に、車体前部を上昇姿勢とするものであるが、このメンテナンス状態では、前記前輪支持フレームを大きく傾けて立設させる為、運転部床板(フロア)が緩衝しないように、フロア全体を車体から取り外す手間を要したり、キャスター式の前輪が操舵されないように固定する手間を必要とし、メンテナンス性を向上するには、尚、改良の余地がある。
【0004】
また、乗用芝刈機に、車体を上昇させるジャッキ装置を備える場合は、取扱性が良く且つコンパクトに収納する構成が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明は、走行車体(1)の前輪(2,2)と後輪(3,3)の間に芝刈り装置(12)を備え、同芝刈り装置(12)の上方をフロア(7)にて覆うと共に、前記車体(1)の前部を前記後輪(3,3)を支点として上昇させることにより前記芝刈り装置(12)の前部を同時に上昇可能な乗用芝刈機において、
走行車体(1)のフロア(7)前部に、同フロア(7)下方を左右巾に亘って開放可能に構成され且つ左右横方向に沿わせたフレーム部材(32)を覆う開閉部(24)を設け、同フレーム部材(32)に伸縮式ジャッキ装置(31)を長手方向に収納する収納用ブラケット部材(33)と、前記伸縮式ジャッキ装置(31)を使用するときに同ジャッキ装置(31)を連結支持する支持用ブラケット部材(34)を備えたことを特徴とする乗用芝刈機のジャッキ装置。
(請求項1の作用)
前記構成によると、芝刈り装置(12)を、着脱したり、メンテナンスする場合は、フロア(7)前部の開閉部(24)を開放して、ジャッキ装置(31)を取り出す。そして、同ジャッキ装置(31)を、支持用ブラケット部材(34)に連結し、後輪(3,3)を支点として前輪(2,2)側、即ち走行車体(1)の前部を上昇させる。これと同時に、芝刈り装置(12)の前側も同時に上昇させることができる。
【0006】
また前記ジャッキ装置(31)を収納する場合は、前記開閉部(24)下方の収納用ブラケット部材(33)に収納する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明は、ジャッキ装置(31)により走行車体(1)の前部を持ち上げると左右の前輪(2,2)を同時に持ち上げるので、車体下方に広い空間が形成されメンテナンス作業が容易となる。
【0008】
また、ジャッキ装置(31)を使用する時には、このジャッキ装置(31)を連結する支持部も前記フレーム部材(32)に備えられているので、同装置(31)の取扱操作も解り易く、操作も簡単である。またジャッキ装置(31)を収納する時には、同ジャッキ装置(31)が、フレーム部材(32)に沿って固定されるので、コンパクトに収納することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、この発明を具備する乗用芝刈機について説明する。
乗用芝刈機は、図1に示すように、走行車体1をミッションケース1aと、この前端部に取り付けられている車体フレーム1bにより構成されていて、同車体1の前端側に左右一対のキャスター式前輪2,2を設け、同車体1の後端側に駆動用の左右一対の後輪3,3を設けると共に、この車体1後部には後輪3,3の車軸の上方にエンジン4を設けている。また走行車体1のエンジン4よりも前側に操縦席6を設け、走行車体1上には操縦席6の下方から前側にかけてフロア7を設けている。また、走行車体1の前輪2,2と後輪3,3間には、刈刃17を内装する芝刈り装置12を昇降リンク機構13を介して昇降自在に取り付け、左右の後輪3,3の間に位置する伝動装置からPTO動力を取り出し、前記芝刈り装置12に伝達している。
【0010】
また前記芝刈り装置12は、モアデッキ11と、モアデッキ11内に左右方向に並んで配置されていて上下方向の軸回りに回転する複数の刈刃17,…と、モアデッキ11の前後左右に設けたゲージホイル18,18…等により構成されている。しかして、昇降リンク機構13を下降操作して芝刈り装置12を走行車体1から下降しゲージホイル18,…を接地状態とし、車体を走行させると、エンジン4からの動力伝達を受けて回転している刈刃17,…により芝草類が所定高さで刈り取られる。芝刈り装置12で刈り取られた芝草類は左右の後輪3,3の間に設けられているシュータ8を経て機体後部のコレクタ9に集草される。
【0011】
また、前記操縦席6の後側でかつエンジン4の左右両側部には、正面視門型の安全フレーム19を設け、安全フレーム19の上部にコレクタ昇降リフト機構74,74を設けて左右の後輪3,3間に配設しているコレクタ9を支持し、コレクタ昇降シリンダ76によりコレクタ9を昇降自在に構成している。
【0012】
しかして、コレクタ9を車体後部に接近して配置でき、芝草類の集草性能を向上させることができる。
次に、図3及び図4によりフロア7前部の構成について説明する。
【0013】
前記走行車体1の車体フレーム1bには、この前上部にステップフレーム21を備え、このフレーム21にフロア7の前部を支持する構成となっている。
このステップフレーム21は、上下方向の左右2つの上下ステップフレーム21a,21aと、上下ステップフレーム21a,21aの上端部を接続する横方向の左右ステップフレーム21bとで正面視門型に構成されていて、上下ステップフレーム21a,21aの下端部を車体フレーム1bに取り付け、左右ステップフレーム21bの上面にフロア7の下面を当接支持している。
【0014】
また、ステップフレーム21の左右の上下ステップフレーム21a,21aに左右のカバー固定板22,22を取り付け、カバー固定板22,22に屈折した左右の回動アーム23,23をピン23P回りに回動自在に取り付け、この回動アーム23,23にフロア7の前側に面一状に位置する開閉カバー(開閉部)24を取り付け、この開閉カバー24を実線で示す下方に回動して車体フレーム1bの前端部上方を覆う閉鎖状態と、仮想線で示す上方へ回動した開放状態に回動する構成としている。
【0015】
また、左右の上下ステップフレーム21a,21aに一体的に固着したアーム26,26に開ストッパ27,27を取り付け、この開ストッパ27,27により回動アーム23,23の上方への回動を規制し、上下ステップフレーム21a,21aに設けた係止具28,28と、回動アーム23,23側の係止ピン29,29とを嵌合させて閉鎖状態の開閉カバー24を係止するように構成している。
【0016】
次に、図2と図5及び図6に基づき走行車体1の前側部を持ち上げるジャッキ装置31について説明する。
車体フレーム1bの前端部には、取付フレーム32を左右方向に沿うように取り付け、同フレーム32に前記前輪2,2の支持ブラケット20を左右ローリング自在に支持すると共に、この上方を開閉カバー24により覆う構成としている。また、取付フレーム32の上部には、適度間隔を空けて凹状のジャッキ装置31収納用ブラケット33,33を取り付け、このブラケット33,33の凹部にジャッキ装置31を左右方向に沿わせて嵌合支持する構成としている。また、取付フレーム32の左右中央部には、前側に向けて突出する凹状の支持用ブラケット34を取り付けている。なお、ジャッキ装置31は、ねじ嵌合している軸及び筒体により構成されていて、ハンドル31aを正逆回転することにより軸及び筒体が伸縮し、下端部には接地板31bが横方向のピンで軸支されている。
【0017】
しかして、乗用芝刈機の走行作業中には、取付フレーム32の収納用ブラケット33の凹部にジャッキ装置31を左右方向に沿わせて嵌合支持し、開閉カバー24で閉鎖する。また、走行車体1の前側部を上昇させ芝刈り装置12を着脱、或いはメンテナンスする場合には、後輪3,3にブレーキを掛けた状態で、ジャッキ装置31を支持用ブラケット34に嵌合装着し、接地板31bを接地させた状態でジャッキ装置31を立設位置する。そして、ハンドル31aを回動操作しジャッキ装置31を伸長させて走行車体1の前側部を上昇させ、芝刈り装置12を地面に対して所定角β(凡そ45度)まで立ち上げた状態で点検する。
【0018】
また、図2に示すように、前記ジャッキ装置31は、支持用ブラケット34に対して側面視で所定角度αの前傾姿勢で取り付ける構成となっている。そしてこのジャッキ装置31を伸長させると、走行車体1は、水平状態からこの前部を上昇し、後輪3,3の接地点が3Aから後側の3Bに移動する。この際、前記ジャッキ装置31の接地板31bは、この基部が横軸を中心に回動自在に支持されている為、前後移動せずにそのままの位置に接地しながら、後傾姿勢に変化することとなる。
【0019】
以上のように構成した乗用芝刈機のジャッキ装置31では、走行車体1の前部を持ち上げると左右の前輪2,2を同時に持ち上げるので、車体下方に広い空間が形成されメンテナンス作業が容易となる。
【0020】
また、ジャッキ装置31を使用する時には、このジャッキ装置31を連結する支持部も前記取付フレーム32に備えられているので、同装置31の取扱操作も解り易く、操作も簡単である。またジャッキ装置31を収納する時には、同ジャッキ装置31が、取付フレーム32に沿って収納されるので、コンパクトに収納することができる。
【0021】
次に、前記ジャッキ装置31の収納用ブラケット33と支持用ブラケット34を備えた取付フレーム32の別形態について説明する。
第一の別形態は、図6に示すように、収納用ブラケット33の後部に上方へ延出する延長部36を構成し、この上端に屈折部36aを構成し、この屈折部36aにより閉鎖状態の開閉カバー24の下面を受ける構成としている。
【0022】
これにより、前記開閉カバー24の閉鎖時の強度アップを図り、オペレータの腰掛けや足載せ時の変形を防止することができる。
また、第二の別形態は、図7に示すように、開閉カバー24の下面に押圧板37を取り付け、開閉カバー24の閉鎖時に収納用ブラケット33に支持されているジャッキ装置31を押圧板37により下向きに押さえる構成としている。
【0023】
これにより、開閉カバー24の強度アップを図りながらジャッキ装置31の支持を確実化することができる。
また更に、第三の別形態は、図8に示すように、前記ストッパ板37に板バネ材を有する支持部38を取り付け、収納用ブラケット33に支持されているジャッキ装置31を閉鎖した開閉カバー24のストッパ板37により押さえると共に、支持部38でジャッキ装置31を前後から挟むように構成している。
【0024】
これにより、前記同様、開閉カバー24の強度アップを図りながらジャッキ装置31の支持を確実化することができる。
また、第四の別形態では、図9に示すように、前記ジャッキ装置31の支持用ブラケット34を利用して、キャリアを取り付ける構成としている。詳しくは、前記支持用ブラケット34に、側面視凹部を屈曲形成したプレート41を前後回動自在に軸支し、前方に回動した突出状態で前記凹部をキャリヤの受部として利用し、後方に回動した収納状態では開閉カバー24の上方を覆い、開閉カバー24のガードとして利用するものである。
【0025】
次に、図10及び図11に基づき乗用芝刈機の操作パネル46について説明する。
前記乗用芝刈機には、操縦席6の右側方に操作パネル46を設け、この操作パネル46には芝刈り装置12の下限位置を調節設定する刈高さ調整器47を設けている。
【0026】
この刈高さ調整器47は、パネル46下方のフレーム46aの前後方向の軸P回りにダイヤル47aを回転自在に軸支し、このダイヤル47aの周面には所定間隔毎に回動操作用の凹部47b,…を形成している。また、前記軸Pのダイヤル47aの側方には回転板47cを回転自在に軸支し、回転板47cの外周部に所定間隔毎に円弧状になるように調節孔47d,…を設け、ダイヤル47aに支持されたピン47eを調節孔47d,…のいずれか一つに選択的に挿入して両部材が一体回転するようにし、ピン47eには調整ワイヤ47fの一端を連結し、調整ワイヤ47fの他端を芝刈り装置12のフレーム部に長さ調節自在の調節ボルトを介して連結している。また回転板47cの円弧状外周面に刈高さを表示している。
【0027】
回転板47cの周面には多数の位置決め用の凹部47g,…を設け、この凹部47g,…を前記調整ワイヤ47fの引張方向、即ち、図10(A)の右下部に位置するようにし、操作部46のブラケット46aに位置決め用の板バネ47hを取り付け、板バネ47hの凸部を凹部47g,…のいずれかに嵌合させて、ダイヤル47a及び回転板47cの回転位置を規制し、芝刈り装置12の刈高さを所定高さに規制するように構成している。また、回転板47cの凹部47gの側方には外周側に突出した上限ストッパ47iを構成し、この上限ストッパ47iが前記ブラケット46aに当接することで回転板47cの上昇側への回動を規制している。
【0028】
従来技術には芝刈り装置12の下限位置を規制するにあたり、操作用のダイヤルに調整ワイヤを連結し、ダイヤルの周面部に回動操作用の凹部を設けて、この凹部により回動操作すると共に、板バネの凸部を凹部に嵌合させて刈高さを規制するものがある。このような構成であると、操作用の凹部が板バネの凸部で傷つけられ操作しにくくなる不具合が発生するが、前記構成とすることにより、このような不具合も解消し、上限規制用の上限ストッパ47iによりダイヤル47aの上限が規制されて、ダイヤル47aの不自然な動きが解消され操作性の向上を図ることができる。
【0029】
次に、図11により操作パネル46上の各種設定器のレイアウトについて説明する。
操作パネル46には、開口部が設けられ、この開口部に、各種設定器を一体的に取り付ける操作盤46bが嵌め込み固定されている。操作盤46bの右側部には、車体前側から後側にかけて非常停止スイッチ48、ダイヤル用長孔44及び同穴44から望む前記操作用ダイヤル47a、燃料計49、各種パイロットランプ51,51…を設けている。また、操作盤46bの左右中央部には、その前側部にエンジンキースイッチ52を、その後側部に前記芝刈り装置12の昇降レバー及びそのレバーガイド53を設けている。また、操作盤46bの内側には、その前側部にアクセルレバー及びそのレバーガイド54、その後側部にアワーメータ56設けている。しかして、操縦席6の右側方の操作部46に操作具や操作状態を示すパイロットランプ類をまとめて配置したので操作性を向上させることができる。
【0030】
次に、図12乃至図15に基づき、乗用芝刈機の伝動構成について説明する。
走行車体1の後部には、操縦席6の後側に位置するようにエンジン4を横向きに搭載し、走行車体1のエンジン4と操縦席6と間にミッションケース1aを設けている。エンジン4の左右方向に沿ったクランク軸4aの動力は伝動軸62、伝動ケース63内の伝動装置を経てHST(静油圧式無段変速装置)77に伝達される。このHST77は、左右の独立した油圧ポンプ77a,77a及び油圧モータ77b,77bで構成されていて、伝動ケース63内の伝動装置、入力軸64を経由した動力が左右の油圧ポンプ77a,77aに伝達され、左右のトラニオン軸の回動操作により油圧ポンプ77a,77aが独立的に変速され、変速後の油圧が左右の油圧モータ77b,77bに送られて駆動され、左右の出力軸66,66から独立的に変速された動力が取り出され、次いで、左右の縦方向の走行伝動ケース67,67内の走行伝動装置を経て左右の後輪3,3に伝達される。
【0031】
また、背面視でHST77と伝動ケース63の間で且つ機体中心から偏位した部位にPTO伝動ケース68を配置し、このPTO伝動ケース68内の伝動装置68aの上手側には入力軸64からベベルギヤを介してPTO動力が分岐されて、伝動装置68aで減速され下手側から取りPTO動力が取り出される。PTO動力は更にPTO軸69、前部伝動ケース71内の伝動装置、モアー伝動軸72を経て芝刈り装置12に伝達される。
【0032】
しかして、ミッションケース1a及びPTO伝動ケース68が障害とならずに走行車体の下方空間を広くすることができ、芝草類を通すシュータ8の挿通面積を大きく構成することができる。また、PTO伝動ケース68から取り出されるPTO動力は機体中心から左右一側に偏位した部位を通ってPTO軸69により前側に伝達され、次いで、平面視で芝刈り装置12の前方に位置する左右方向の前部伝動ケース71を経て芝刈り装置12に伝達されので、芝刈り装置12のリフト量を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図。
【図2】乗用芝刈機の前部側面図。
【図3】開閉カバーの作用を示す側面図。
【図4】開閉カバー部の平面図。
【図5】ジャッキ装置の収納状態を示す平面図。
【図6】(A)第一の別形態を示す開閉カバー部の平面図。(B)第一の別形態を示す開閉カバー部の側面図。
【図7】(A)第二の別形態を示す開閉カバー部の平面図。(B)第二の別形態を示す開閉カバー部の側面図。
【図8】(A)第三の別形態を示す開閉カバー部の平面図。(B)第三の別形態を示す開閉カバー部の側面図。(C)要部の拡大側面図。
【図9】(A)支持用ブラケットにキャリアを備えた側面図。(B)上記キャリアの斜視図。
【図10】(A)刈高さ調整器の支持構成を示す操作パネルの切断側面図。(B)刈高さ調整器の支持構成を示す操作パネルの平面図。
【図11】操作パネル部の平面図。
【図12】芝刈り装置への伝動装置を示す切断平面図。
【図13】乗用芝刈機の伝動構成を示す切断背面図。
【図14】後輪への伝動構成を示す切断背面図。
【符号の説明】
【0034】
1 走行車体
2 前輪
3 後輪
7 フロア
12 芝刈り装置
24 開閉カバー
31 ジャッキ装置
33 収納用ブラケット部材
34 支持用ブラケット部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(1)の前輪(2,2)と後輪(3,3)の間に芝刈り装置(12)を備え、同芝刈り装置(12)の上方をフロア(7)にて覆うと共に、前記車体(1)の前部を前記後輪(3,3)を支点として上昇させることにより前記芝刈り装置(12)の前部を同時に上昇可能な乗用芝刈機において、
走行車体(1)のフロア(7)前部に、同フロア(7)下方を左右巾に亘って開放可能に構成され且つ左右横方向に沿わせたフレーム部材(32)を覆う開閉部(24)を設け、同フレーム部材(32)に伸縮式ジャッキ装置(31)を長手方向に収納する収納用ブラケット部材(33)と、前記伸縮式ジャッキ装置(31)を使用するときに同ジャッキ装置(31)を連結支持する支持用ブラケット部材(34)を備えたことを特徴とする乗用芝刈機のジャッキ装置。
【請求項1】
走行車体(1)の前輪(2,2)と後輪(3,3)の間に芝刈り装置(12)を備え、同芝刈り装置(12)の上方をフロア(7)にて覆うと共に、前記車体(1)の前部を前記後輪(3,3)を支点として上昇させることにより前記芝刈り装置(12)の前部を同時に上昇可能な乗用芝刈機において、
走行車体(1)のフロア(7)前部に、同フロア(7)下方を左右巾に亘って開放可能に構成され且つ左右横方向に沿わせたフレーム部材(32)を覆う開閉部(24)を設け、同フレーム部材(32)に伸縮式ジャッキ装置(31)を長手方向に収納する収納用ブラケット部材(33)と、前記伸縮式ジャッキ装置(31)を使用するときに同ジャッキ装置(31)を連結支持する支持用ブラケット部材(34)を備えたことを特徴とする乗用芝刈機のジャッキ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−25734(P2006−25734A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−211637(P2004−211637)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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