説明

乳首装置

乳首装置10は、乳首11と、乳首11を保持する乳首保持体15とを有している。乳首保持体15内に液体透過体25が設けられ、さらに乳首保持体15にキャップ17が装着される。キャップ17内に、フィルム21により覆われた薬剤容器20が収納されている。乳首保持体15にキャップ17を装着した場合、乳首保持体15の突起19がフィルム21を突き刺す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は乳児に対して薬剤を投与できる乳首装置に関する。
【背景技術】
従来より、乳児に対しておしゃぶりさせながら薬剤を投与するものとして、薬剤を充てんしたおしゃぶりが知られている(例えば特表2001−511644号公報参照)。
このようなおしゃぶりは、マウスピースを有し、このマウスピースの空所に錠剤が配置される。乳児がこのようなマウスピースを口にくわえることにより、錠剤が乳児に投与される。
上述した従来のおしゃぶりにおいて、錠剤はマウスピースの空所に配置されるが、このおしゃぶりに錠剤を補充する場合、錠剤をマウスピースの空所に配置しなければならず、その補充作業が煩雑である。
また、おしゃぶりを定期的に洗浄する必要があるが、おしゃぶりは一体化して構成されているため容器洗浄作業を行うことができない。
【発明の開示】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、薬剤の補充および洗浄を容易に行うことができる乳首装置を提供することを目的とする。
本発明は、乳首と、乳首を保持する乳首保持体と、乳首保持体に係合するキャップとを備え、キャップ内に、薬剤が充てんされるとともに乳首側がフィルムにより覆われた薬剤容器部を設け、乳首保持体に、キャップが乳首保持体に係合する際、フィルムを破断させる破断部を設けたことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、乳首保持体に乳首内へ延びる液体透過体を設け、乳首保持体の破断部はフィルムを突き刺す突起からなることを特徴とする乳首装置である。
本発明は、乳首保持体に外ねじを設け、キャップにこの外ねじに係合する内ねじを設けたことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、液体透過体は、薬剤容器部のフィルムに当接する板状体と、この板状体から乳首側へ延びる棒状体とからなることを特徴とする乳首装置である。
本発明は、液体透過体の板状体に開口が設けられ、突起は乳首側からこの開口を通って薬剤容器部側へ突出することを特徴とする乳首装置である。
本発明は、薬剤容器部は、キャップ内に設けられた薬剤容器からなることを特徴とする乳首装置である。
本発明は、薬剤容器部は、キャップ内のうちフィルムにより区画された領域からなることを特徴とする乳首装置である。
本発明は、乳首保持体は、乳首内に連通する連通空間を有し、この連通空間は薬剤容器部側に設けられ連通口を有する区画壁により覆われていることを特徴とする乳首装置である。
本発明は、乳首保持体の破断部は、区画壁の端部からなることを特徴とする乳首装置である。
本発明は、区画壁の開口に、薬剤容器部から乳首保持体へ薬剤を流入させるワンウェイ弁を設けたことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、乳首と、乳首を保持するとともに乳首側に連通する容器収納部を有する乳首保持体と、乳首保持体に揺動自在に取付けられて容器収納部を覆うキャップとを備え、容器収納内に薬剤が充てんされ、かつ乳首側に開口を有する薬剤容器を配置したことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、容器収納部に、乳首側へ突出する円筒ガイドが設けられ、薬剤容器はこの円筒ガイド内に挿入される注出口を有することを特徴とする乳首装置である。
本発明は、薬剤容器は容器収納部から取外自在となっており、キャップに容器収納部の円筒ガイドに係合する係合リブを設けたことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、薬剤容器は柔軟材料からなるとともに容器収納部内に固定され、キャップに薬剤容器を押しつぶす押圧部を設けたことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、薬剤はキシリトール成分を含むことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、薬剤はウイルス捕捉組成物を含むことを特徴とする乳首装置である。
本発明は、ウイルス捕捉組成物は燕窩の水抽出物及び/又は燕窩の酵素処理物を有効成分として含有することを特徴とする乳首装置である。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明による乳首装置の第1の実施の形態を示す側断面図。
図2は乳首装置の分解図。
図3は図1のIII線方向矢視図。
図4は本発明による乳首装置の第2の実施の形態を示す側断面図。
図5は乳首装置の分解図。
図6は本発明による乳首装置の第3の実施の形態を示す斜視図。
図7は乳首装置の部分断面図。
図8は本発明による乳首装置の変形例を示す図。
図9は本発明による乳首装置の変形例を示す図。
図10はウイルス捕捉組成物のインフルエンザウイルス感染中和活性を調べた結果を示す図表。
図11はウイルス捕捉組成物に含まれるシアル酸分子種と含量を調べた結果を示す図表。
図12はウイルス捕捉組成物に含まれる糖ペプチドをSDS−PAGEにより分離し、インフルエンザウイルスとの結合性を調べた結果を示す図。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明による乳首装置の第1の実施の形態を示す図である。このうち、図3は図1のIII線方向の矢視図である。
図1乃至図3に示すように、乳首装置10は乳児が口にくわえる乳首11と、乳首11を保持する乳首保持体15と、乳首保持体15から乳首11内へ延びる液体透過体25と、乳首保持体15に係合するキャップ17とを備えている。
またキャップ17内に、液体状の薬剤、例えば虫歯予防のキシリトール成分が入った液体状の薬剤が充てんされた薬剤容器(薬剤容器部)20が設けられ、この薬剤容器20の乳首11側は銀紙または樹脂製のフィルム21によって覆われている。またキャップ17が乳首保持体15に係合する際、薬剤容器20のフィルム21を突き刺す突起19が乳首保持体15に設けられている。この突起19は、キャップ17が乳首保持体15に係合する際、フィルム21を破断させる破断部として機能する。
次に各部の構成部材につき、更に詳述する。まず乳首11は、円筒状の乳首本体11aと、この乳首本体11の基端に設けられた板状の基端部11bとを有している。乳首本体11aには、液体透過体25を介して送られる薬剤を外方へ供給する開孔12が設けられている。
また、乳首保持体15は円筒部15aと、この円筒部15aより大径の大径部15bとを有している。乳首11の基端部11bが乳首保持体15の大径部15b内に挿着され、さらに基端部11bの外方から保持枠13が大径部15b内に嵌込まれる。このようにして乳首11は乳首保持体15により保持されるようになっている。
また薬剤容器20は乳首保持体15の円筒部15a内に入り込むようになっており、この薬剤容器20はキャップ17に接合されている。
薬剤容器20の乳首11側は、前述のようにフィルム21により覆われており、このフィルム21は乳首保持体15の突起20により容易に突き刺し破損される。
また流体透過体25は、薬剤容器20のフィルム21と同一形状をなしこのフィルム21に当接する円板状の板状体25bと、板状体25bから乳首11側へ延びる棒状体25aとを有している。液体透過体25は全体としてスポンジ材からなっており、薬剤容器20内の薬剤を乳首11側へ透過させるようになっている。
また液体透過体25の板状体25bには、棒状体25aの下方に位置する開口26が形成されている。この板状体25bの開口26内に乳首保持体15の突起19を挿着することにより、液体透過体25を乳首保持体15により位置決め固定することができる。
また液体透過体25の棒状体25aは、好ましくは乳首11の乳首本体11aの内面形状と同一の外面形状を有しており、この場合、液体透過体25を乳首本体11aにより位置決め固定することができる。
なお、乳首保持体15の突起19は、円筒部15aと大径部15bとの間に保持されており、薬剤容器20のフィルム21側の先端が尖っている。
また乳首保持体15の円筒部15aの外面には外ねじ16が設けられ、キャップ17の内面に外ねじ16に係合する内ねじ18が設けられている。但し、円筒部15aとキャップ17とを、ねじ係合ではなく、ワンタッチの嵌込みにより係合させてもよい。
いずれにしても乳首保持体15の円筒部15aとキャップ17とは、密封状体で係合するようになっている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図2に示すように、乳首保持体15の突起19を液体透過体25の板状体25bの開口26内に挿着する。
次に乳首保持体15の大径部15b内に乳首11の基端部11bを嵌込み、更にこの大径部15b内に保持枠13を嵌込んで、乳首11を乳首保持体15により保持する。
この場合、乳首保持体15の大径部15bと保持枠13との間にシール材を介在させておくことが好ましい。また、乳首保持体15の突起19が液体透過体25の開口26内に挿着され、かつ液体透過体25の棒状体25aが乳首本体11aの内面に当接することにより、液体透過体25は乳首保持体15および乳首11により位置決め固定される。
次に乳首保持体15の外ねじ16にキャップ17の内ねじ18が係合し、乳首保持体15の円筒部15aにキャップ17が嵌込まれる。この場合、キャップ17内には、予め薬剤容器20が接着剤により取り付けられており、乳首保持体15の円筒部15aにキャップ17を嵌込む際、薬剤容器20のフィルム21が乳首保持体15の突起19により突き刺し破損される。
フィルム21が破損すると、薬剤容器20内の液体状の薬剤(キシリトール成分を含む)が液体透過体25を介して乳首11側へ移行する。
乳児が乳首11をくわえると、液体透過体25により乳首11側へ移行した薬剤は、その後乳首本体11aの開孔12から乳児の口内へ入り、キシリトール成分により虫歯予防を図ることができる。
なお、薬剤容器20内の薬剤がすべて消費された場合、キャップ17と薬剤容器20とが乳首保持体15から取外され、予め薬剤が充てんされた薬剤容器20を有する新しいキャップ17が乳首保持体15に取付けられる。
また、乳首装置10を長時間使用した後、前述と逆の方法によって各構成部品を分解して、各々の構成部材を洗浄することができる(図2参照)。
以上のように本実施の形態によれば、薬剤容器20内の薬剤が消費された場合に、新しい薬剤容器20とキャップ17を乳首保持体15に取付けるだけで、容易かつ簡単に薬剤の補充を行うことができる。また、各構成部材を分解するだけで、各構成部材の洗浄を容易に行うことができる。
次に図4および図5により本発明による乳首装置の第2の実施の形態について説明する。なお、図4および図5に示す第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説明は省略する。
図4および図5に示すように、乳首装置10は乳児が口にくわえる乳首11と、乳首11を保持する乳首保持体15と、乳首保持体15に係合するキャップ17とを備えている。
またキャップ17内にフィルム21が設けられている。そしてキャップ17のうち、フィルム21により区画された領域30内に、液体状の薬剤、例えば虫歯予防のキシリトール成分が入った液体状の薬剤が充てんされている。この場合、キャップ17内のフィルム21により区画された領域30は薬剤容器部を構成する。
また、キャップ17が乳首保持体15に係合する際、後述する乳首保持体15の区画壁15cの端部(破断部)15dがフィルム21を破断するようになっている。
ところで乳首保持体15は円筒部15aと、この円筒部15aの一側に設けられた大径の大径部15bとを有し、円筒部15aの他側に前述した区画壁15cが設けられている。
このような構成からなる乳首保持体15は、その内部に乳首11内に連通する連通空間33を有し、この連通空間33は上述した区画壁15cにより覆われている。また区画壁15cには連通口31が設けられており、区画壁15cの連通空間33側の面に連通口31を開閉自在に密封するワンウェイ弁32が取付けられている。このワンウェイ弁32は領域30内の薬剤を連通空間33内へ流入させるものであり、連通空間33内の薬剤は領域30側へ移行できないようになっている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず図4に示すように、乳首保持体15の大径部15b内に乳首11の基端部11bを嵌込み、更にこの大径部15b内に保持枠13を嵌込んで、乳首11を乳首保持体15により保持する。
次に乳首保持体15の外ねじ16にキャップ17の内ねじ18が係合し、乳首保持体15の円筒部15aにキャップ17が嵌込まれる。この場合、キャップ17内のフィルム21によって区画された領域30内には予め薬剤が充てんされており、乳首保持体15の円筒部15aにキャップ17を嵌込む際、キャップ17内のフィルム21が乳首保持体15の区画壁15cの端部15dにより破断される。
フィルム21が破断すると、領域30内の薬剤が連通口31およびワンウェイ弁32を介して乳首保持体15の連通空間33内へ流入し、その後連通空間33内の薬剤は乳首11側へ移行する。
乳児が乳首11をくわえると、乳首11側へ移行した薬剤が開孔12から乳児の口内へ入り、キシリトール成分により虫歯予防を図ることができる。
なお、キャップ17の領域30内の薬剤がすべて消費された場合、キャップ17が乳首保持体15から取外され、予め薬剤が充てんされた新しいキャップ17が乳首保持体15に取付けられる。
また乳首装置10を長時間使用した後、前述と逆の方法によって各構成部品が分解され、各々の構成部品が洗浄される(図5参照)。
以上のように本発明によれば、薬剤が消費された場合、薬剤の補充作業を容易かつ簡単に行うことができ、かつ各構成部材を分解して洗浄作業を容易に行うことができる。
次に図6乃至図9により本発明による乳首装置の第3の実施の形態について説明する。
図6および図7に示すように、乳首装置10は乳児が口にくわえる乳首11と、乳首11を保持するとともに乳首11側に連通する容器収納部33を有する乳首保持体15と、乳首保持体15に揺動自在に取付けられて容器収納部43を覆うキャップ42とを備えている。
このうち乳首11は中空状をなし、後述のように薬剤容器45内に充てんされた流体状の薬剤、例えば虫歯予防のキシリトール成分を含む薬剤が送られて貯留するようになっている。また乳首11には、内部に貯留された薬剤を外方へ供給するための開孔12が設けられている。
乳首保持体15は乳首11を保持するフランジ40と、フランジ40上に設けられたフランジカバー41とを有し、容器収納部43はフランジカバー41内に設けられている。
フランジカバー41に設けられた容器収納部43は上方が開口するとともに、この容器収納部43内には液体状の薬剤が充てんされた薬剤容器45が収納される。また容器収納部43には乳首11側へ突出する円筒ガイド11が設けられ、容器収納部43はこの円筒ガイド44を介して乳首11側へ連通している。
ところで、キャップ42は乳首保持体15のフランジカバー41に揺動軸42aを介して揺動自在に取付けられ、容器収納部43を上方から覆うようになっている。またキャップ42の内面には、円筒ガイド44の上端部に係合する係合リブ48が設けられている。そしてキャップ42により容器収納部43を覆った場合、係合リブ48が容器収納部43内に挿入されて円筒ガイド44の上端部に係合する。
この場合、円筒ガイド44の上端部は、下方に向って先細となるテーパ形状を有し、係合リブ48の先端48aは円筒ガイド44の上端部に対応して下方に向って先細となるテーパ形状を有している。また係合リブ48は柔軟材料からなることが好ましい。
また薬剤容器45の内部に液体状の薬剤が充てんされており、容器収納部43に取外自在に収納される。すなわち、薬剤容器45は全体として柔軟材料からなり、薬剤を収容する容器本体45aと、容器本体45aの下端部に設けられた硬質材料からなる注出口46とを有している。薬剤容器45の注出口46は、その外面に外ねじ46aが形成され、注出口46は乳首保持体15の円筒ガイド44内に、外ねじ46aを円筒ガイド44の内ねじ(図示せず)にねじ込むことにより挿着される。
なお、注出口46の外面に外ねじを形成することなく、注出口46を円筒ガイド44内に嵌込んでもよい。
図6および図7において、使用にあたってはまず、薬剤容器45の注出口46にねじ込まれているカバー47を取外し、薬剤容器45を乳首保持体15の容器収納部43内に収納する。この場合、薬剤容器45の注出口46の外ねじ46aを円筒ガイド45の内ねじにねじ込むことにより、薬剤容器45を容器収納部43内に堅固に固定することができる。
次に薬剤容器45の柔軟材料からなる容器本体45aを上方かつ押圧し、容器本体45a内の薬剤を注出口46および円筒ガイド44を介して乳首11側へ供給する。その後、薬剤容器45を容器収納部43から取外し、キャップ42を揺動軸42aを介して揺動させ、キャップ42により容器収納部43を密閉する。このときキャップ42の内面に設けられた係合リブ48が円筒ガイド44の上端部に係合し、円筒ガイド44の上端部を完全に密封する。
係合リブ48は全体として柔軟材料により形成されているため、係合リブ48の先端48aにより円筒ガイド44の上端部を確実に密封することができる。
乳児が乳首11をくわえると、乳首11内の薬剤は、乳首11の開孔12から乳児の口内へ入り、キシリトール成分により虫歯予防を図ることができる。
次に図8および図9により、図6および図7に示す実施の形態の変形例について説明する。図8および図9に示す実施の形態は、薬剤容器45が容器収納部43に固定されるものである。
図8および図9において、図6および図7に示す実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、薬剤容器45は薬剤が充てんされたじゃばら状の柔軟材料からなる容器本体45aと、容器本体45の下端部に設けられた注出口46とを有している。
また、乳首11を保持する乳首保持体15はフランジ40と、フランジ40に設けられた容器収納部43とを有している。
容器収納部43は、その内部に薬剤容器45が収納されるようになっており、容器収納部43の下部には乳首11側へ突出する円筒ガイド44が設けられている。
さらに容器収納部43は上方が開口するとともに、容器収納部43には、収納部43を覆うキャップ42が揺動自在に取付けられている。さらにキャップ42の内面には、じゃばら状の容器本体45aを押圧する押圧部49が設けられている。
図8において、薬剤容器45が乳首保持体15の容器収納部43内に収納され、同時に薬剤容器45の注出口46が円筒ガイド44内に挿入される。
このとき薬剤容器35の注出口46の外面に外ねじを形成するとともに、円筒ガイド44の内面に内ねじを形成することにより、注出口46を円筒ガイド44内にねじ込んで薬剤容器45を容器収納部43に堅固に固定することができる。
次にキャップ42を揺動させて、キャップ42により容器収納部43を覆う。この場合、キャップ42の押圧部49により薬剤容器45の容器本体45aが押圧され、容器本体45a内の薬剤が注出口46および円筒ガイド44を経て乳首11側へ送られる。
次に図9により本発明の更なる変形例について述べる。図9に示す変形例において、薬剤容器45は薬剤が充てんされた容器本体45aと、容器本体45の下端部に設けられた注出口46とを有している。この場合、容器本体45aはじゃばら状となっておらず、薄型状を有し、柔軟材料からなっている。
図9において、薬剤容器45が乳首保持体15の容器収納部43内に収納される。このとき薬剤容器45の注出口46に外ねじを形成しておき、円筒ガイド44内に内ねじを形成し、注出口46を円筒ガイド44内にねじ込んでもよい。
次にキャップ42を揺動させて、キャップ42により容器収納部43を覆い、押圧部49により薬剤容器45の容器本体45aを押圧する。このことにより容器本体45内の薬剤を注出口46および円筒ガイド44を経て乳首11側へ送ることができる。
次に図10乃至図12により本発明による乳首装置の第4の実施の形態について説明する。
図10乃至図12に示す実施の形態は、液体状の薬剤としてキシリトール成分を含む薬剤の代わりにウイルス捕捉組成物を含む薬剤を用いた点が異なるのみであり、他は図1乃至図9に示す実施の形態と略同一である。
すなわち、図1乃至図3に示す薬剤容器20内に、キシリトール成分を含む薬剤の代わりにウイルス捕捉組成物を含む薬剤が充てんされ、図4および図5に示すキャップ17の領域30内に、キシリトール成分を含む薬剤の代わりにウイルス捕捉組成物を含む薬剤が充てんされている。さらに図6乃至図9に示す薬剤容器45内に、キシリトール成分を含む薬剤の代わりにウイルス捕捉組成物を含む薬剤が充てんされている。
次にこのウイルス捕捉組成物について詳述する。ウイルス捕捉組成物は、燕窩の水抽出物及び/又は燕窩の酵素処理物を有効成分として含有している。
このうち、燕窩は、アナツバメが自らの唾液を糸状にして作る巣であり、中国では古くから高級な食材として食されているほか、肺疾患、健胃、去痰、皮膚の若返り、滋養強壮等の医療効果のある食品としても用いられている。また、その成分としては、タンパク質と糖質を多く含み、また、脂質はほとんど含まれていない。
一般に市販されている燕窩には、自然の洞窟で採取されたもの(cave nest)と屋内で養殖したもの(house nest)があるが、両者とも用いることができる。また、採取した燕窩から毛や糞等の汚れを取り除いて洗浄しただけのものから、燕窩のクズを集めて漂白と洗浄を繰り返して成形したものまで様々な種類があるが、前処理において過度の洗浄や漂白等が行われていない燕窩を用いることが好ましい。
本発明の燕窩水抽出物は、例えば以下のようにして得ることができる。粒径2mm以下、好ましくは150μm以下の大きさに粉砕した燕窩に、その質量の10〜1,000倍量の水を加えて、1〜100℃、0.5〜48時間静置又は撹拌して抽出を行った後、濾過して濾液を得る。この濾液はそのまま、又は適宜濃縮して濃縮液とし、本発明のウイルス捕捉組成物とすることができる。また、これらを凍結乾燥又は噴霧乾燥して粉末化してもよい。
また、燕窩の酵素処理物は、上記と同様の大きさに粉砕した燕窩に、その質量の10〜1,000倍量の水又は熱水を加えて上記と同様にして抽出した抽出液(濾過前の溶液)、前記抽出液を濾過した濾液、又は前記抽出液を60〜130℃、5〜30分間加熱処理した溶液を酵素処理して得ることができる。
上記酵素としては、プロテアーゼが好ましく、例えば一般に食品用の酵素として市販されているものを1種又は2種以上組合せて用いることができる。具体的には、「パンクレアチンF」(商品名、天野製薬製)、「アロアーゼAP−10」(商品名、ヤクルト薬品工業製)、「パパインソルブル」(商品名、ヤクルト薬品工業製)、「耐熱性プロテアーゼ サモアーゼ」(商品名、大和化成製)等が例示できる。
また、酵素処理条件は、特に制限はなく、溶液のpHを使用する酵素の至適pHに調整して酵素を適量加え、酵素の至適温度で0.5〜24時間反応させた後、加熱処理するなどして酵素を失活させればよい。この反応液を濾過して得られる濾液は、そのまま、又は適宜濃縮して濃縮液とし、本発明のウイルス捕捉組成物とすることができる。また、これらを凍結乾燥又は噴霧乾燥して粉末化してもよい。
上記酵素処理物の平均分子量は500〜20万が好ましく、2,000〜7万がより好ましい。
本発明のウイルス捕捉組成物は、上記のようにして得られた燕窩水抽出物又はその酵素処理物以外に、各種糖分、乳酸菌、ビフィズス菌、ポリフェノール、オリゴ糖などの機能性食品素材、蛋白質、脂肪酸、ミネラル、ビタミン、食物繊維、糖アルコール、界面活性剤、保存料等の成分を含むことができる。
本発明のウイルス捕捉剤の形態は特に制限はないが、溶液剤やゼリー剤とすることが好ましい。また、本ウイルス捕捉組成物は、食品由来の成分であるので安全性が高く、吸入剤等として直接人体に使用することもできる。
本発明のウイルス捕捉組成物における燕窩の水抽出物及び/又は燕窩の酵素処理物の含有量は、0.1〜10,000μg/mLが好ましく、0.2〜400μg/mLがより好ましい。
表1に示すような各サンプルを調製して、以下の試験に用いた。

(1)感染中和試験
インフルエンザウイルスに感染にしたMDCK(Madian−Darby Canine Kidney)単層細胞から放出される乳酸脱水素酵素(LDH)の活性を測定することにより、ヒトインフルエンザウイルスによる細胞膜の破壊度を測定した(C−T Guo,C−H Wong,T Kajimoto,T Miura,Y Ida,L R Juneja,M J Kim,H Masuda,T Suzuki,and Y Suzuki.Synthetic sialylphosphatidyl−ethanolamine derivatives bind to human influenza A viruses and inhibit viral infection.Glycoconjugate J.,1998,15(11):1099−1108参照)。
すなわち、約100TCID50(50% Tissue−Culuture Infectious Dose:50%組織培養感染量)のインフルエンザウイルス(A/PR/8/34(H1N1)又はA/Aichi/2/68(H3N2))、及び表1に示す各サンプル(終濃度1〜5000μg/mL)を含むEMEM培地(Eagles Minimum Essential Medium)を、96穴タイタープレート(平底)に単層培養したMDCK細胞へ接種し、34.5℃で5時間培養した。
培養後、液を除去し、100μLの同培地に懸濁した。さらに34.5℃で20時間培養し、得られた培養液の12.5μLを100mMトリス塩酸緩衝液(pH8.2)で4倍に希釈し、50μLの反応液(2mM NAD、200m−unit/mLのディアフォラーゼ、190mM乳酸リチウム、0.78mMニトロブルーテトラゾリウム、100mMトリス塩酸緩衝液(pH8.2))を添加した。37℃で10分インキュベートした後、100μLの0.5M塩酸を添加して反応を停止させた。550nmの吸光度(対照は630nm)を測定してLDH活性を求めた。なお、陽性対照としてフェツイン(Fetuin)を用いた。フェツインは、ウシ胎児血清に含まれる成分で、インフルエンザ中和活性を有していることが知られている。その結果を図10に示す。
図10(A)、(B)に示すように、サンプル1のヒトインフルエンザウイルス(A/PR/8/34(H1N1)とA/Aichi/2/68(H3N2))に対するIC50は、80μg/mLであり、陽性対照としたフェツインの阻害活性に比べて2〜8倍の強い阻害活性を有することが分かった。一方、サンプル2は、ヒトインフルエンザウイルス(A/PR/8/34(H1N1))に対してフェツインとほぼ同等の阻害活性を有することが分かった。
なお、上記の各サンプルについて、MDCK単層細胞を用いて、2倍ずつ希釈した燕窩溶液(始濃度5mg/mL)を含むEMEM培地を96穴タイタープレート(平底)に単層培養したMDCK細胞へ加えて37℃で25時間培養し、得られた培養液の乳酸脱水素酵素(LDH)の活性を測定することにより、細胞毒性があるかを調べたところ、すべてのサンプルでMDCK細胞に対して細胞毒性を示さず、安全性が高いことが分かった。
(2)赤血球凝集阻害試験
96穴タイタープレート(U底)の各ウェルにPBSを25μLずつ分注し、被検サンプル(サンプル1、2)溶液25μLをタイタープレートの1列目に入れ、マイクロピペットで数回吸引吐出を行った。1列目のウエルの25μLを2列目に移し、マイクロピペットで数回吸引吐出を行った。この操作を3列目へ、4列目へと同様に行い、2倍希釈列を作製した。
各ウェルに、表2に示す各ウイルスを含む溶液を25μLずつ分注した後、タイタープレートを緩やかにゆすり、その後4℃で60分放置した。そして、各ウェルに0.5%(V/V)ヒト赤血球浮遊液を50μLずつ分注して、タイタープレートを緩やかにゆすり、その後4℃で60分放置してから、各ウェルの底部への赤血球の沈降状態により凝集の有無を判定し、各サンプルの、凝集阻害を起こすことのできた最低濃度を算出した。その結果を表2に示す。

表2に示すように、サンプル1は、調べたインフルエンザウイルス(ヒト、トリ或いはブタから分離されたウイルス)中、A/Swine/Colorado/1/77(H3N2)を除いたウイルスに対して非常に低濃度で赤血球凝集阻害活性を示すことが分かる。一方、サンプル2は、A/Memphis/1/71とA/Swine/Colorado/1/77(H3N2)を除いたウイルスに対して低濃度で赤血球凝集阻害活性を示すことが分かる。
以上の結果から、サンプル1、2は、幅広いタイプのインフルエンザウイルスに対して吸着能を有していることが分かった。
(3)サンプル1及びサンプル2に含まれるシアル酸分子種と含量
インフルエンザウイルスは、シアル酸を含む特定の糖鎖を認識し、結合することが明らかになっている。そこで、燕窩におけるシアル酸の分子種及び含量を以下の方法で調べた(Hara,S.,Yamaguchi,M.,Takemori,Y.,Nakamura,M.,Ohkura,Y.:Highly sensitive determination of N−acetyl− and N−glycolylneuraminic acids in human serum and urine and rat serum by reversed−phase liquid chromatography with fluorescence detection.J.Chromatogr.,377,111−119(1980)、Hara,S.,Takemori,Y.,Yamaguchi,M.,Nakamura,M.,Ohkura,Y.:Fluorometric high−performance liquid chromatography of N−acetyl and N−glycolylneuraminic acids and its application to their microdetermination inn human and animal sare.Analytical Biochem.,164,138−145(1987)参照)。
すなわち、各サンプルを20μLの2M酢酸中で80C、3時間加熱してシアル酸のグリコシド結合を加水分解した後、蛍光試薬(Sodium hydrosulfate 15.7mg、2−mercaptoethanol 350μL及びdiamino4,5−methylenedioxybenzene 2HCl(以下DMB、同仁化学)7.9mgに水を加え5mLに調製したもの)20μLを加え、暗所で50℃、2.5時間加熱した。
この反応液のうち、10μLをCOSMOSIL/COSMOGELカラム(商品名、ナカライテスク社製)を用いたHPLCにてシアル酸の蛍光誘導体を分離し、分光蛍光光度計(商品名「650−10S」HITACHI製)にて検出した。その結果を図11に示す。
図11に示すように、サンプル1及びサンプル2はいずれもシアル酸を含み、N−アセチルノイラミン酸(NeuAc)が主要分子種であることが判明した。また、比率は少ないがN−グリコリルイラミン酸(NeuGc)も含まれることが分かった。また、サンプル1のN−アセチルノイラミン酸含量(12.25%)は、サンプル2(6.52%)に比べて約2倍高く、N−グリコリルイラミン酸含量は、サンプル1で0.41%、サンプル2では0.09%であった。
この結果から、サンプル1、2中に含まれるシアル酸は、ヒトのシアル酸分子種とよく似ており、これらシアル酸を含むタンパク質、ペプチドあるいは脂質分子がインフルエンザウイルスと結合する成分であることが示唆された。
また、サンプル1は、サンプル2に比べて高いインフルエンザウイルス結合活性及び感染阻害活性が認められたが、この事実とサンプル1はサンプル2に比べてシアル酸含量が高いことは良く相関していることからも、サンプル中のシアル酸含有分子が抗インフルエンザ活性を有することが示唆される。
(4)SDS−アクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により分離した糖ペプチドへのインフルエンザウイルスの結合性を以下の方法で調べた(Takashi Suzuki,Mikiko Tsukimoto,Masato Kobayashi,Akira Yamada,Yoshihiro Kawaoka,Robert G.Webster,Yasuo Suzuki:Sialoglycoproteins that Bind Influenza A Virus and Resist Viral Neuraminidase in Different Animal Sera.J.Gen.Virology,75,1769−1774(1994)参照)。
すなわち、PBSに溶解したサンプル1又はサンプル2(0.2mg)を、等量のSDS−PAGE用試料調製用緩衝液(2%SDS、10%グリセリン、0.001% Bromphenol Blue、含有0.0625Mトリス緩衝液、pH6.8)で希釈した。各サンプルは沸騰水浴中で5分間処理し、非還元下、10−20%の濃度のSDS−ポリアクリルアミド(SDS−PAGEプレート:商品名「ET−1020L」、アトー社製)により分離した。
ゲルに展開された糖ペプチドはPolyvinylidene difluoride(PVDF)膜(第一化学社製)に転写し(2mA/cmで30分間通電)、5%ウシ血性アルブミン(BSA)−PBS溶液(0.2mL/cm)で4℃、15時間ブロッキングした。このPVDF膜をPBSで5回洗浄後、2HAUに調製したインフルエンザウイルス−0.25%BSA−PBS懸濁液を加え、ウイルスノイラミニダーゼの影響を避けるために4℃で15時間穏やかに振盪した。その後、ウイルス懸濁液を除き、PVDF膜をPBSで5回洗浄後、抗インフルエンザ抗体を加えて4℃で2時間振盪した。抗体溶液を取り除き、このPVDF膜をPBSで5回洗浄後、VECTASTAIN KitのABC(ペルオキシダーゼ)キット(商品名、Vector Laboratories,Inc製)の0.25%BSA−PBS溶液を加え、4℃で2時間振盪した。このPVDF膜をPBSで5回洗浄後、0.1M酢酸(pH6.0)10mLに、発色液(110mM 4−chloro−1−naphtholのアセトニトリル溶液200μL、60mM N,N−diethyl−p−phenylenediamine−dihydrochlorideのアセトニトリル溶液200μL、31%過酸化水素水1μLを混和したもの)を用いてウイルスの結合を調べた。その結果を図5に示す。
図12に示すように、サンプル1及びサンプル2はいずれもインフルエンザウイルス(A/Aichi/2/68(H3N2)、A/Memphis/1/71(H3N2))と結合するバンド(図中矢印で示すバンド)が確認された。一方、ウイルスを加えないで他の操作を全て同じように処理した対照実験(Virus(−))ではウイルスに結合するバンドは確認できないので、上記のバンドはウイルスに特異的に結合できる糖ペプチドであると考えられた。また、クマシーブリリアントブルー(CBB)(タンパク質やペプチドを染色できる)によるバンドの染色度合いはサンプル1、2ともにほぼ同じであるが、ウイルスとの結合性は、サンプル1の方がサンプル2よりも強く、その種類も多いことが明らかとなった。この結果から、サンプル1中には、インフルエンザウイルスと結合するシアル酸を含む糖ペプチドがサンプル2に比べてより豊富に含まれていることが明らかとなった。
本発明のウイルス捕捉組成物は、食品由来の成分を有効成分としているので安全性が高く、また、様々なタイプのウイルスに対して吸着能を有しているので、ウイルスの感染予防剤等として利用することができる。また、本ウイルス捕捉組成物を乳首装置10の乳首11から乳児の口内へ送ることにより、乳児のウイルス感染を防ぐことができる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳首と、
乳首を保持する乳首保持体と、
乳首保持体に係合するキャップとを備え、
キャップ内に、薬剤が充てんされるとともに乳首側がフィルムにより覆われた薬剤容器部を設け、
乳首保持体に、キャップが乳首保持体に係合する際、フィルムを破断させる破断部を設けたことを特徴とする乳首装置。
【請求項2】
乳首保持体に乳首内へ延びる液体透過体を設け、
乳首保持体の破断部はフィルムを突き刺す突起からなることを特徴とする請求項1記載の乳首装置。
【請求項3】
乳首保持体に外ねじを設け、キャップにこの外ねじに係合する内ねじを設けたことを特徴とする請求項1記載の乳首装置。
【請求項4】
液体透過体は、薬剤容器部のフィルムに当接する板状体と、この板状体から乳首側へ延びる棒状体とからなることを特徴とする請求項2記載の乳首装置。
【請求項5】
液体透過体の板状体に開口が設けられ、突起は乳首側からこの開口を通って薬剤容器部側へ突出することを特徴とする請求項4記載の乳首装置。
【請求項6】
薬剤容器部は、キャップ内に設けられた薬剤容器からなることを特徴とする請求項1記載の乳首装置。
【請求項7】
薬剤容器部は、キャップ内のうちフィルムにより区画された領域からなることを特徴とする請求項1記載の乳首装置。
【請求項8】
乳首保持体は、乳首内に連通する連通空間を有し、
この連通空間は薬剤容器部側に設けられ連通口を有する区画壁により覆われていることを特徴とする請求項1記載の乳首装置。
【請求項9】
乳首保持体の破断部は、区画壁の端部からなることを特徴とする請求項8記載の乳首装置。
【請求項10】
区画壁の開口に、薬剤容器部から乳首保持体へ薬剤を流入させるワンウェイ弁を設けたことを特徴とする請求項8記載の乳首装置。
【請求項11】
乳首と、
乳首を保持するとともに乳首側に連通する容器収納部を有する乳首保持体と、
乳首保持体に揺動自在に取付けられて容器収納部を覆うキャップとを備え、
容器収納内に薬剤が充てんされ、かつ乳首側に開口を有する薬剤容器を配置したことを特徴とする乳首装置。
【請求項12】
容器収納部に、乳首側へ突出する円筒ガイドが設けられ、
薬剤容器はこの円筒ガイド内に挿入される注出口を有することを特徴とする請求項11記載の乳首装置。
【請求項13】
薬剤容器は容器収納部から取外自在となっており、
キャップに容器収納部の円筒ガイドに係合する係合リブを設けたことを特徴とする請求項12記載の乳首装置。
【請求項14】
薬剤容器は柔軟材料からなるとともに容器収納部内に固定され、
キャップに薬剤容器を押しつぶす押圧部を設けたことを特徴とする請求項12記載の乳首装置。
【請求項15】
薬剤はキシリトール成分を含むことを特徴とする請求項1または11のいずれか記載の乳首装置。
【請求項16】
薬剤はウイルス捕捉組成物を含むことを特徴とする請求項1または11のいずれか記載の乳首装置。
【請求項17】
ウイルス捕捉組成物は燕窩の水抽出物及び/又は燕窩の酵素処理物を有効成分として含有することを特徴とする請求項16記載の乳首装置。

【国際公開番号】WO2004/103258
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【発行日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−506314(P2005−506314)
【国際出願番号】PCT/JP2004/005628
【国際出願日】平成16年4月20日(2004.4.20)
【出願人】(391003912)コンビ株式会社 (165)
【Fターム(参考)】