乾電池収容装置
【課題】 同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とした構造を提供すること。
【解決手段】 機器本体に電池ケース2を装着する枠体6を構成し、前記電池ケース2の両側面のガイド軸2b、2cに対応するように前記枠体6の両側面にガイド穴6a、6bを設け、前記電池ケース2の底面に、横幅方向に単一形乾電池を収容する第一位置決めリブ2gと、高さ方向に単二形乾電池または単三形乾電池を収容する第二位置決めリブ2hとを備え、前記電池ケース2の開口面の電池蓋2aに、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部2ebと、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部2eaを備えるようにした。
【解決手段】 機器本体に電池ケース2を装着する枠体6を構成し、前記電池ケース2の両側面のガイド軸2b、2cに対応するように前記枠体6の両側面にガイド穴6a、6bを設け、前記電池ケース2の底面に、横幅方向に単一形乾電池を収容する第一位置決めリブ2gと、高さ方向に単二形乾電池または単三形乾電池を収容する第二位置決めリブ2hとを備え、前記電池ケース2の開口面の電池蓋2aに、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部2ebと、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部2eaを備えるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異種類の乾電池を収容できるようにした乾電池収容装置に係わり、より詳細には、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とする構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異種類の乾電池を収容できるようにした乾電池収容ケースは、例えば、防災無線関連機器等に用いられ、単一形乾電池を長辺方向に収容できるケースに、単二形乾電池から単四形乾電池までを長辺方向に対して垂直に挿入する領域を設け、各乾電池を電気的に並列接続するようにした構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記乾電池収容ケースによれば、緊急時に備えて前記単一形乾電池から前記単四形乾電池のいずれかを使用でき、各乾電池に共通する占有部分を有した省スペース構造になっている。
【0004】
しかしながら、前記乾電池収容ケースでは、省スペース構造になっている反面、前記ケースに対する各乾電池の挿入方向が共通し、前記ケースの開口面に沿って前記単二形乾電池から前記単四形乾電池までを垂直に挿入する前記領域の区画形成によって密集した構造となっているため、各乾電池が取出し難いという問題点があった。
【0005】
また、前記ケースの前記防災無線関連機器への組込み構造によっては、前記防災無線関連機器を携帯使用し、振動を伴うような場合等に各乾電池の位置ずれを起こし、安定した収容状態にならないという問題点があった。
【0006】
【特許文献1】特開平10−003894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点に鑑み、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とした構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するため、単一形乾電池、単二形乾電池、単三形乾電池を選択的に収容する電池ケースと、同電池ケースの開口面を覆う電池蓋と、前記電池ケースを機器本体に装着する装着部を備えた乾電池収容装置において、前記電池ケースは、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の収容状態が、前記単一形乾電池の収容時の電極軸方向に対し交差する方向を電極軸方向として収容されるように形成され、前記電池蓋は、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えた構成となっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電池蓋を、単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、単二形乾電池または、および単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えた構成としたので、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とした構造となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。図1は本発明による乾電池収容装置の機器本体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は背面図、(c)は上面図、図2は本発明による乾電池収容装置の電池ケースの外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は別の斜視図、(c)は(b)の正面からみた正面図、図3は本発明による乾電池収容装置の電池ケースの別の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は別方向からみた斜視図、図4は本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は別方向からみた斜視図、図5は本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体に電池ケースを装着した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【0011】
図6は本発明による乾電池収容装置の乾電池の未収容状態を示す図で(a)は電池ケースを引き出した状態の側断面図、(b)は電池ケースを収納した状態の側断面図、図7は本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図、図8は本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図、図9は本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は上面側断面図、(c)は側断面図、図10は本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図、図11は本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図、図12は本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は側断面図である。
【実施例1】
【0012】
本発明による乾電池収容装置は電池ケースと枠体とをそれぞれ備え、前記電池ケースを前記枠体によって機器本体に摺動可能に装着するように構成され、前記電池ケースに単一形乾電池、単二形乾電池、単三形乾電池のいずれかを選択的に2本ずつ収容する。
【0013】
まず、図1(a)で示すように、機器本体1は、例えば、市町村防災無線システムで各家庭に設置される戸別受信機本体として、前面ケース1aと背面ケース1bを組み合わせた箱状に構成され、前記前面ケース1aの下部に前記電池ケースを覆い保護する電池パネル1cを備えている。
【0014】
また、前記機器本体1は、図1(b)及び(c)で示すように、前記背面ケース1bの下部に壁掛け用ホルダ1dが取付けられ、屋内で前記機器本体1を壁に掛けて戸別放送の受信等に使用できるようになっている。
【0015】
前記電池ケース2は、図2(a)に示すように、上部を開口面とする箱状に構成され、
この開口面に開閉可能に設け、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えた電池蓋2aを備えている。
【0016】
前記電池ケース2の両外側の後端上部と後端下部にそれぞれ、前記枠体に摺動可能に装着するためのガイド軸2b、2cを備えている。
【0017】
また、前記電池蓋2aには、前記位置決め部として前記電池蓋2a上に貫通する開口部2eaを備え、前記側面押え部として前記開口部2eaの周縁より垂下した突起部2ebを備えている。そして、前記電池蓋2aは、前記電池ケース2の開口面の前端両側で軸支する軸2dを設けた構成となっており、前記電池蓋2aの横幅方向に、前記開口部2eaを2個並べて設け、前記単二形乾電池または前記単三形乾電池が縦方向に挿入され、前記電池ケース2の高さ方向にガイドし、前記突起部2ebが前記単一形乾電池を前記電池ケース2の横幅方向に収容し押えるようになっている。
【0018】
前記電池ケース2の両外側には前記単一形乾電池、前記単二形乾電池、前記単三形乾電池に共通に用いられる乾電池接点バネ2fの一部が露出し、後述する前記枠体に固定された本体接点バネ3と接触するようになっている。
【0019】
そして、図2(b)及び(c)に示すように、前記電池ケース2の前記乾電池接点バネ2fは、前記電池ケース2を前記機器本体1へ収納時に、前記枠体に固定されている本体接点バネ3と接触して導通するようになっており、前記本体接点バネ3には前記機器本体1内の図示を省略した回路基板に接続する配線ケーブル4が繋がっている。
【0020】
また、前記電池ケース2の後ろ側面部分から前記開口部2eaにかけた位置に、前記電池ケース2を前記機器本体1へ収納時に、前記単二形乾電池及び前記単三形乾電池に共通に用いられ、2個の前記開口部2eaに前記単二形乾電池または前記単三形乾電池を収容すると、収容した2本の乾電池を直列に接続する前記機器本体1に固定された直列接続用バネ5を配置するようになっている。
【0021】
前記電池蓋2aの前記開口部2eaおよび前記突起部2ebによる形状は、図2(a)及び(c)に示すように、前記電池蓋2aの前記開口部2eaの周縁から前記電池ケース2の高さ方向に垂下した前記突起部2ebが、その断面形状が瓢箪型の筒となるように形成し、2つの円筒が一部分でオーバラップさせたような形状としてなり、左側の円筒に前記単二形乾電池を、右側の円筒に前記単三形乾電池を挿入するようになっており、前記突起部2ebの下部の開口端を前記単一形乾電池の円筒外形に対応する半円形端部を形成し、前記電池蓋2aで前記単一形乾電池を前記電池ケース2の高さ方向に押える機能を持たせている。
【0022】
以上の説明では、前記電池ケース2の外観上の構成部分を説明したが、次に前記電池ケース2内部の構成部分を、図3(a)〜図3(c)を用いて説明する。
【0023】
前記電池ケース2は、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の収容状態が、前記単一形乾電池の収容時の電極軸方向に対し交差する方向を電極軸方向として収容されるように形成されている。
【0024】
まず、前記乾電池接点バネ2fは、図3(a)に示すように、前記電池ケース2の両側面から底面の中央部に沿って、ほぼ直角に曲げられた2つの板バネからなり、それぞれの板バネは、その側面に前記単一形乾電池の電極となる単一接点部2fa、底面に前記単二形乾電池及び前記単三形乾電池共用の電極となる単二・単三接点部2fbとして機能し、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池にそれぞれ乾電池接点バネを備えた従来の乾電池収容ケースに比べて、2つの乾電池接点バネ2fで済むので部品点数を削減することができる。
【0025】
前記電池ケース2内部の底面には、前記単一形乾電池を収容するために、前記電池ケース2の横幅方向に前記単一形乾電池の電極軸方向が一致するように固定し、前記単一形乾電池の電極軸が前記単一接点部2faと一致する高さとなるように位置を決める第一位置決めリブ2gが所定間隔で形成されている。
【0026】
前記第一位置決めリブ2gは、前記電池ケース2内部の底面中央に前記単一形乾電池の円筒外形に対応する2つの半円形端部と、底面両側に前記乾電池接点バネ2fの配置のために中心部分を切欠き、前記単一形乾電池の円筒外形に対応する2つの半円形端部を備えた形状になっている。
【0027】
そして、前記第一位置決めリブ2gの前記半円形端部上で支持されるように、前記単一形乾電池が収容されることとなる。
【0028】
次に、図3(a)及び(b)に示すように、前記単二形乾電池または前記単三形乾電池を収容するために、前記電池ケース2の高さ方向に、前記単一形乾電池の電極軸方向に対し交差する方向(本実施例では直交する方向)の前記単二形乾電池または前記単三形乾電池の電極軸方向と一致するように固定し、前記単二形乾電池または前記単三形乾電池の電極軸が前記単二・単三接点部2fbと一致するように位置を決める第二位置決めリブ2hが、前記第一位置決めリブ2gの間に形成されている。
【0029】
前記第二位置決めリブ2hは、前記乾電池接点バネ2fの配置のために切欠きを有し、前記電池蓋2aの前記開口部2eaおよび前記突起部2ebに対応した位置に同様な形状の瓢箪型のリブを、前記電池ケース2の底面から立設した構造になっており、瓢箪型のリブで形成される左側の円筒部2iに単二乾電地を収容し、右側の円筒部2iに前記単三形乾電池を収容する構成となっている。
【0030】
このように、前記電池蓋2aの前記開口部2eaおよび前記突起部2ebによる形状と前記第二位置決めリブ2hの形状とを対応させて瓢箪型にすることで、前記単二形乾電池と前記単三形乾電池の収容部分の一部をオーバラップさせることによって、前記単二形乾電池と前記単三形乾電池を同時に挿入されないようにしている。
【0031】
本実施例では、さらに安定して前記単一形乾電池を固定するため、前記第二位置決めリブ2hを前記単一形乾電池の円筒外形に対応する円形端部を備えた形状にしており、前記第一位置決めリブ2gの機能も兼ねたものとなり、前記単一形乾電池の土台として強化されている。
【0032】
次に、図3(a)乃至(c)に示すように、前記電池ケース2の後ろ側の左上部に切欠き部分が形成され、この切欠き部分に対応して前記電池ケース2を前記機器本体1に保持する電池ケース側保持部2jを備え、例えば、キャッチからなっている。
【0033】
以上のように、前記電池ケース2は、前記電池蓋2aの前記開口部2eaから挿入された前記単二形乾電池または前記単三形乾電池は、前記第二位置決めリブ2hによる円筒部2i内に固定され、前記開口部2eaおよび前記突起部2ebと、前記第二位置決めリブ2hによって上下で前記単二形乾電池または前記単三形乾電池を縦向きに固定するようにして倒れ防止を図っている。
【0034】
また、前記電池ケース2は、前記電池蓋2aを開き挿入された前記単一形乾電池は、前記第一位置決めリブ2gによる半円形端部に固定され、前記電池蓋2aを閉じた時に前記突起部2ebによる半円形端部によって前記単一形乾電池を上部から押えるようにして、安定した収容を可能とし、上部への飛び出し防止を図っている。
【0035】
次に、前記機器本体1に前記電池ケース2を摺動可能に装着するための前記枠体について、図4を用いて説明する。
【0036】
前記枠体6は、前記機器本体1に前記電池ケースを装着する装着部を構成し、前面が開放された箱状で、前記電池パネル1cに対応する位置に、前記機器本体1の前記背面ケース1b内下部に取付ける取付部によって取付けられている。
【0037】
前記枠体6の上部及び後部にかけた中央の側面には、前記直列接続用バネ5が係止され、前記枠体6の後部の左側面には、前記電池ケース側保持部2jに対応する本体側保持部6cを取付けている。
【0038】
そして、前記枠体6の両側の上部と下部それぞれに、前記電池ケース2の前記ガイド軸2b、2cに対応するガイド穴6a、6bを備え、前記ガイド穴6a、6bは、前記電池ケース2を引出しできるように横長のスリット状となっている。
【0039】
このように、前記ガイド穴6a、6bに沿って前記ガイド軸2b、2cがスライドするように、前記電池ケース2を収納または引き出しを可能にしている。
【0040】
更に、上部の前記ガイド穴6aの前端部がやや下方に傾斜した円弧に形成され、前記電池ケース2の下部の前記ガイド軸2cを中心にして、前記電池ケース2を引出したときに、最前部で前傾するようになっている。
【0041】
また、前記枠体6の両側には、前記ガイド穴6aと前記ガイド穴6bとの間に、前記本体接点バネ3が固定されており、前記本体接点バネ3の中央に凸部を備え、前記電池ケース2を収納したときに前記乾電池接点バネ2fと接触し導通するようになっている。
【0042】
これまでに説明してきた前記機器本体1の前記背面ケース1b、前記電池ケース2及び前記枠体6を組み立てて、前記機器本体1の前記背面ケース1bに取付けた前記枠体6に前記電池ケース2を装着した状態を示すと、図5(a)及び(b)のようになる。
【0043】
さらに、図5に示す装着状態に、前記機器本体1の前記前面ケース1b、前記電池パネル1cを加えて組み立て、その側断面を示すと、図6(a)及び(b)のようになる。
【実施例2】
【0044】
次に、電池ケース2内に単一形乾電池を収容した実施例を、図7乃至図9に基づいて説明する。
【0045】
まず、図7(a)及び(b)に示すように、機器本体1の電池パネル1cを取り外し、前記電池ケース2を手前に引出した状態で、電池蓋2aを手前に軸2dを軸にして回動させて開くことによって、前記前記単一形乾電池の収容部分が現れ、前記単一形乾電池を前記電池ケース2の上部から取り出すことができるようになっている。
【0046】
そして、図8(a)及び(b)で示すように、枠体6の本体側保持部6cから前記電池ケース2の電池ケース側保持部2jが外れ、前記電池ケース2をガイド穴6a、6bに沿ってスライドさせ前面側に引出すと、上部の前記ガイド穴6aは、下部の前記ガイド穴6bより縦幅が狭く、横幅が長く形成され、かつ、上部の前記ガイド穴6aが前端部でやや下方に傾斜した円弧に形成されており、また、これに対応してガイド軸2bがガイド軸2cより直径が短くなっていることから、前記電池ケース2を最前部で前傾した状態で支持され、また、前記単一形乾電池は第二位置決めリブ2hと第一位置決めリブ2gとにより前記電池ケース2の底面より上側で支持されるようになっているため、前記電池ケース2から前記単一形乾電池を前面側で上部より取り出し易くしている。
【0047】
さらに、図9(a)乃至(c)で示すように、前記電池ケース2内に前記単一形乾電池が収容された状態では、前記単一形乾電池は前記第二位置決めリブ2h及び前記第一位置決めリブ2gと、電池蓋2aの2個の突起部2ebの各先端部分によって、前記電池ケース2の上下から安定良く保持されるようにしている。
【実施例3】
【0048】
次に、電池ケース2内に単三形乾電池を収容した実施例を、図10乃至図12に基づいて説明する。
【0049】
まず、図10(a)及び(b)に示すように、機器本体1の電池パネル1cを取り外し、前記電池ケース2を手前に引出した状態で、電池蓋2aの2個の開口部2eaおよび突起部2ebのうち、それぞれ右側の円筒部に挿入されている前記単三形乾電池を前記電池ケース2の上部から取り出すことができるようになっている。
【0050】
そして、図11(a)及び(b)で示すように、実施例2と同様に、枠体6の本体側保持部6cから前記電池ケース2の電池ケース側保持部2jが外れ、前記電池ケース2をガイド穴6a、6bに沿ってスライドさせ前面側に引出すと、前記電池ケース2を最前部で前傾した状態で支持され、また、図10(a)で示すように、前記単三形乾電池は前記電池蓋2aの2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2ebのうち、それぞれ左側の円筒部によって空間が出来ているため、前記電池ケース2から前記単三形乾電池を前面側で上部より取り出し易くしている。
【0051】
さらに、図12(a)及び(b)で示すように、前記電池ケース2内に前記単三形乾電池が収容された状態では、前記単三形乾電池は前記第二位置決めリブ2hと、電池蓋2aの2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2eaの形状に沿って、前記電池ケース2の上下から安定良く保持されるようにしている。
【実施例4】
【0052】
実施例2及び実施例3では、電池ケース2内に2本の単一形乾電池または2本の単三形乾電池を収容した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、2本の単二形乾電池を収容した場合でもよく、機器本体1の電池パネル1cを取り外し、前記電池ケース2を手前に引出した状態で、電池蓋2aの2個の開口部2eaおよび突起部2ebのうち、それぞれ左側の円筒部に挿入された前記単二形乾電池を前記電池ケース2の上部から取り出すようにしてもよい。
【0053】
また、前記電池蓋2aの2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2ebに、2本の前記単二形乾電池または2本の前記単三形乾電池を収容した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2eaのうち、一方に前記単二形乾電池を収容するとともに、他方に前記単三形乾電池を収容した場合も適用できる。
【実施例5】
【0054】
さらに、実施例1から実施例4における電池ケース2では、前記電池ケース2の開口端面に備えた電池蓋2aに2個の開口部2eaおよび突起部2ebを設け、前記電池ケース2の底面に、第二位置決めリブ2hと前記第一位置決めリブ2gとを2つずつ設けて、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池までを選択的に2本ずつ収容した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、前記電池蓋2aに1個の前記開口部2eaおよび前記突起部2ebを設け、前記電池ケース2の底面に、前記第二位置決めリブ2hと前記第一位置決めリブ2gとを1つずつ設けて、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池までを選択的に1本収容した場合も適用できる。
【0055】
この場合には、図2(b)に示した機器本体1に固定された直列接続用バネ5の替わりに、前記直列接続用バネ5を片側半分としたような乾電池接点バネを配置し、同乾電池接点バネに前記機器本体1内の図示を省略した回路基板に接続する配線ケーブルを繋げるようにするとともに、図3(a)に示した電池ケース2の両側面から底面の中央部に沿って、ほぼ直角に曲げられた2個の板バネからなる乾電池接点バネ2fの替わりに、1組の前記第二位置決めリブ2h及び前記第一位置決めリブ2gに対応する大きさで、前記乾電池接点バネ2fのような2個の板バネを配置し、同乾電池接点バネ2fの前記電池ケース2の底面側が前記単二形乾電池または前記単三形乾電池の電極となるように、一方の板バネに単二接点部を、他方の板バネに単三接点部の機能を持たせ、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池までのいずれかを収容しても、正電極と負電極になるように配線接続回路を設計するようにする。
【実施例6】
【0056】
また、実施例1から実施例5における電池ケース2では、第一位置決めリブ2gの配置に加えて、さらに安定して単一形乾電池を固定するため、第二位置決めリブ2hを前記単一形乾電池の円筒外形に対応する円形端部を備えた形状にし、前記第一位置決めリブ2gの機能も兼ねたものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、前記電池ケース2の底面に、側面押え部および位置決め部に対応する前記単一形乾電池、単二形乾電池および単三形乾電池を位置決めする位置決めリブを設けることにより、前記第一位置決めリブ2gと前記第二位置決めリブ2hの機能を持った前記位置決めリブのみの配置とした場合も適用でき、前記単一形乾電池、前記単二形乾電池および前記単三形乾電池の土台として、前記電池ケース2の形成、形状を簡単にすることができる。
【0057】
以上説明してきた本発明によれば、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とする効果がある。
【0058】
また、本発明によれば、直径、長さが異なる異種類の乾電池を同一筐体内に収容するためのアダプタ等を別体で設ける必要がなく、部品点数の削減や使い勝手の良さ等を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明による乾電池収容装置の機器本体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は背面図、(c)は上面図である。
【図2】本発明による乾電池収容装置の電池ケースの外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は別の斜視図、(c)は(b)の正面からみた正面図である。
【図3】本発明による乾電池収容装置の電池ケースの別の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は別方向からみた斜視図である。
【図4】本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は別方向からみた斜視図である。
【図5】本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体に電池ケースを装着した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図6】本発明による乾電池収容装置の乾電池の未収容状態を示す図で(a)は電池ケースを引き出した状態の側断面図、(b)は電池ケースを収納した状態の側断面図である。
【図7】本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図8】本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図である。
【図9】本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は上面側断面図、(c)は側断面図である。
【図10】本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図11】本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図である。
【図12】本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は側断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1 機器本体
1a 前面ケース
1b 背面ケース
1c 電池パネル
1d 壁掛け用ホルダ
2 電池ケース
2a 電池蓋
2b ガイド軸
2c ガイド軸
2d 軸
2ea 開口部(位置決め部)
2eb 突起部(側面押さえ部)
2f 乾電池接点バネ
2fa 単一接点部
2fb 単二・単三接点部
2g 第一位置決めリブ
2h 第二位置決めリブ
2i 円筒部
2j 電池ケース側保持部
3 本体接点バネ
4 配線ケーブル
5 直列接続用バネ
6 枠体(装着部)
6a ガイド穴
6b ガイド穴
6c 本体側保持部
【技術分野】
【0001】
本発明は、異種類の乾電池を収容できるようにした乾電池収容装置に係わり、より詳細には、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とする構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異種類の乾電池を収容できるようにした乾電池収容ケースは、例えば、防災無線関連機器等に用いられ、単一形乾電池を長辺方向に収容できるケースに、単二形乾電池から単四形乾電池までを長辺方向に対して垂直に挿入する領域を設け、各乾電池を電気的に並列接続するようにした構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記乾電池収容ケースによれば、緊急時に備えて前記単一形乾電池から前記単四形乾電池のいずれかを使用でき、各乾電池に共通する占有部分を有した省スペース構造になっている。
【0004】
しかしながら、前記乾電池収容ケースでは、省スペース構造になっている反面、前記ケースに対する各乾電池の挿入方向が共通し、前記ケースの開口面に沿って前記単二形乾電池から前記単四形乾電池までを垂直に挿入する前記領域の区画形成によって密集した構造となっているため、各乾電池が取出し難いという問題点があった。
【0005】
また、前記ケースの前記防災無線関連機器への組込み構造によっては、前記防災無線関連機器を携帯使用し、振動を伴うような場合等に各乾電池の位置ずれを起こし、安定した収容状態にならないという問題点があった。
【0006】
【特許文献1】特開平10−003894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点に鑑み、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とした構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するため、単一形乾電池、単二形乾電池、単三形乾電池を選択的に収容する電池ケースと、同電池ケースの開口面を覆う電池蓋と、前記電池ケースを機器本体に装着する装着部を備えた乾電池収容装置において、前記電池ケースは、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の収容状態が、前記単一形乾電池の収容時の電極軸方向に対し交差する方向を電極軸方向として収容されるように形成され、前記電池蓋は、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えた構成となっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電池蓋を、単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、単二形乾電池または、および単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えた構成としたので、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とした構造となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。図1は本発明による乾電池収容装置の機器本体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は背面図、(c)は上面図、図2は本発明による乾電池収容装置の電池ケースの外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は別の斜視図、(c)は(b)の正面からみた正面図、図3は本発明による乾電池収容装置の電池ケースの別の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は別方向からみた斜視図、図4は本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は別方向からみた斜視図、図5は本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体に電池ケースを装着した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【0011】
図6は本発明による乾電池収容装置の乾電池の未収容状態を示す図で(a)は電池ケースを引き出した状態の側断面図、(b)は電池ケースを収納した状態の側断面図、図7は本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図、図8は本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図、図9は本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は上面側断面図、(c)は側断面図、図10は本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図、図11は本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図、図12は本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は側断面図である。
【実施例1】
【0012】
本発明による乾電池収容装置は電池ケースと枠体とをそれぞれ備え、前記電池ケースを前記枠体によって機器本体に摺動可能に装着するように構成され、前記電池ケースに単一形乾電池、単二形乾電池、単三形乾電池のいずれかを選択的に2本ずつ収容する。
【0013】
まず、図1(a)で示すように、機器本体1は、例えば、市町村防災無線システムで各家庭に設置される戸別受信機本体として、前面ケース1aと背面ケース1bを組み合わせた箱状に構成され、前記前面ケース1aの下部に前記電池ケースを覆い保護する電池パネル1cを備えている。
【0014】
また、前記機器本体1は、図1(b)及び(c)で示すように、前記背面ケース1bの下部に壁掛け用ホルダ1dが取付けられ、屋内で前記機器本体1を壁に掛けて戸別放送の受信等に使用できるようになっている。
【0015】
前記電池ケース2は、図2(a)に示すように、上部を開口面とする箱状に構成され、
この開口面に開閉可能に設け、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えた電池蓋2aを備えている。
【0016】
前記電池ケース2の両外側の後端上部と後端下部にそれぞれ、前記枠体に摺動可能に装着するためのガイド軸2b、2cを備えている。
【0017】
また、前記電池蓋2aには、前記位置決め部として前記電池蓋2a上に貫通する開口部2eaを備え、前記側面押え部として前記開口部2eaの周縁より垂下した突起部2ebを備えている。そして、前記電池蓋2aは、前記電池ケース2の開口面の前端両側で軸支する軸2dを設けた構成となっており、前記電池蓋2aの横幅方向に、前記開口部2eaを2個並べて設け、前記単二形乾電池または前記単三形乾電池が縦方向に挿入され、前記電池ケース2の高さ方向にガイドし、前記突起部2ebが前記単一形乾電池を前記電池ケース2の横幅方向に収容し押えるようになっている。
【0018】
前記電池ケース2の両外側には前記単一形乾電池、前記単二形乾電池、前記単三形乾電池に共通に用いられる乾電池接点バネ2fの一部が露出し、後述する前記枠体に固定された本体接点バネ3と接触するようになっている。
【0019】
そして、図2(b)及び(c)に示すように、前記電池ケース2の前記乾電池接点バネ2fは、前記電池ケース2を前記機器本体1へ収納時に、前記枠体に固定されている本体接点バネ3と接触して導通するようになっており、前記本体接点バネ3には前記機器本体1内の図示を省略した回路基板に接続する配線ケーブル4が繋がっている。
【0020】
また、前記電池ケース2の後ろ側面部分から前記開口部2eaにかけた位置に、前記電池ケース2を前記機器本体1へ収納時に、前記単二形乾電池及び前記単三形乾電池に共通に用いられ、2個の前記開口部2eaに前記単二形乾電池または前記単三形乾電池を収容すると、収容した2本の乾電池を直列に接続する前記機器本体1に固定された直列接続用バネ5を配置するようになっている。
【0021】
前記電池蓋2aの前記開口部2eaおよび前記突起部2ebによる形状は、図2(a)及び(c)に示すように、前記電池蓋2aの前記開口部2eaの周縁から前記電池ケース2の高さ方向に垂下した前記突起部2ebが、その断面形状が瓢箪型の筒となるように形成し、2つの円筒が一部分でオーバラップさせたような形状としてなり、左側の円筒に前記単二形乾電池を、右側の円筒に前記単三形乾電池を挿入するようになっており、前記突起部2ebの下部の開口端を前記単一形乾電池の円筒外形に対応する半円形端部を形成し、前記電池蓋2aで前記単一形乾電池を前記電池ケース2の高さ方向に押える機能を持たせている。
【0022】
以上の説明では、前記電池ケース2の外観上の構成部分を説明したが、次に前記電池ケース2内部の構成部分を、図3(a)〜図3(c)を用いて説明する。
【0023】
前記電池ケース2は、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の収容状態が、前記単一形乾電池の収容時の電極軸方向に対し交差する方向を電極軸方向として収容されるように形成されている。
【0024】
まず、前記乾電池接点バネ2fは、図3(a)に示すように、前記電池ケース2の両側面から底面の中央部に沿って、ほぼ直角に曲げられた2つの板バネからなり、それぞれの板バネは、その側面に前記単一形乾電池の電極となる単一接点部2fa、底面に前記単二形乾電池及び前記単三形乾電池共用の電極となる単二・単三接点部2fbとして機能し、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池にそれぞれ乾電池接点バネを備えた従来の乾電池収容ケースに比べて、2つの乾電池接点バネ2fで済むので部品点数を削減することができる。
【0025】
前記電池ケース2内部の底面には、前記単一形乾電池を収容するために、前記電池ケース2の横幅方向に前記単一形乾電池の電極軸方向が一致するように固定し、前記単一形乾電池の電極軸が前記単一接点部2faと一致する高さとなるように位置を決める第一位置決めリブ2gが所定間隔で形成されている。
【0026】
前記第一位置決めリブ2gは、前記電池ケース2内部の底面中央に前記単一形乾電池の円筒外形に対応する2つの半円形端部と、底面両側に前記乾電池接点バネ2fの配置のために中心部分を切欠き、前記単一形乾電池の円筒外形に対応する2つの半円形端部を備えた形状になっている。
【0027】
そして、前記第一位置決めリブ2gの前記半円形端部上で支持されるように、前記単一形乾電池が収容されることとなる。
【0028】
次に、図3(a)及び(b)に示すように、前記単二形乾電池または前記単三形乾電池を収容するために、前記電池ケース2の高さ方向に、前記単一形乾電池の電極軸方向に対し交差する方向(本実施例では直交する方向)の前記単二形乾電池または前記単三形乾電池の電極軸方向と一致するように固定し、前記単二形乾電池または前記単三形乾電池の電極軸が前記単二・単三接点部2fbと一致するように位置を決める第二位置決めリブ2hが、前記第一位置決めリブ2gの間に形成されている。
【0029】
前記第二位置決めリブ2hは、前記乾電池接点バネ2fの配置のために切欠きを有し、前記電池蓋2aの前記開口部2eaおよび前記突起部2ebに対応した位置に同様な形状の瓢箪型のリブを、前記電池ケース2の底面から立設した構造になっており、瓢箪型のリブで形成される左側の円筒部2iに単二乾電地を収容し、右側の円筒部2iに前記単三形乾電池を収容する構成となっている。
【0030】
このように、前記電池蓋2aの前記開口部2eaおよび前記突起部2ebによる形状と前記第二位置決めリブ2hの形状とを対応させて瓢箪型にすることで、前記単二形乾電池と前記単三形乾電池の収容部分の一部をオーバラップさせることによって、前記単二形乾電池と前記単三形乾電池を同時に挿入されないようにしている。
【0031】
本実施例では、さらに安定して前記単一形乾電池を固定するため、前記第二位置決めリブ2hを前記単一形乾電池の円筒外形に対応する円形端部を備えた形状にしており、前記第一位置決めリブ2gの機能も兼ねたものとなり、前記単一形乾電池の土台として強化されている。
【0032】
次に、図3(a)乃至(c)に示すように、前記電池ケース2の後ろ側の左上部に切欠き部分が形成され、この切欠き部分に対応して前記電池ケース2を前記機器本体1に保持する電池ケース側保持部2jを備え、例えば、キャッチからなっている。
【0033】
以上のように、前記電池ケース2は、前記電池蓋2aの前記開口部2eaから挿入された前記単二形乾電池または前記単三形乾電池は、前記第二位置決めリブ2hによる円筒部2i内に固定され、前記開口部2eaおよび前記突起部2ebと、前記第二位置決めリブ2hによって上下で前記単二形乾電池または前記単三形乾電池を縦向きに固定するようにして倒れ防止を図っている。
【0034】
また、前記電池ケース2は、前記電池蓋2aを開き挿入された前記単一形乾電池は、前記第一位置決めリブ2gによる半円形端部に固定され、前記電池蓋2aを閉じた時に前記突起部2ebによる半円形端部によって前記単一形乾電池を上部から押えるようにして、安定した収容を可能とし、上部への飛び出し防止を図っている。
【0035】
次に、前記機器本体1に前記電池ケース2を摺動可能に装着するための前記枠体について、図4を用いて説明する。
【0036】
前記枠体6は、前記機器本体1に前記電池ケースを装着する装着部を構成し、前面が開放された箱状で、前記電池パネル1cに対応する位置に、前記機器本体1の前記背面ケース1b内下部に取付ける取付部によって取付けられている。
【0037】
前記枠体6の上部及び後部にかけた中央の側面には、前記直列接続用バネ5が係止され、前記枠体6の後部の左側面には、前記電池ケース側保持部2jに対応する本体側保持部6cを取付けている。
【0038】
そして、前記枠体6の両側の上部と下部それぞれに、前記電池ケース2の前記ガイド軸2b、2cに対応するガイド穴6a、6bを備え、前記ガイド穴6a、6bは、前記電池ケース2を引出しできるように横長のスリット状となっている。
【0039】
このように、前記ガイド穴6a、6bに沿って前記ガイド軸2b、2cがスライドするように、前記電池ケース2を収納または引き出しを可能にしている。
【0040】
更に、上部の前記ガイド穴6aの前端部がやや下方に傾斜した円弧に形成され、前記電池ケース2の下部の前記ガイド軸2cを中心にして、前記電池ケース2を引出したときに、最前部で前傾するようになっている。
【0041】
また、前記枠体6の両側には、前記ガイド穴6aと前記ガイド穴6bとの間に、前記本体接点バネ3が固定されており、前記本体接点バネ3の中央に凸部を備え、前記電池ケース2を収納したときに前記乾電池接点バネ2fと接触し導通するようになっている。
【0042】
これまでに説明してきた前記機器本体1の前記背面ケース1b、前記電池ケース2及び前記枠体6を組み立てて、前記機器本体1の前記背面ケース1bに取付けた前記枠体6に前記電池ケース2を装着した状態を示すと、図5(a)及び(b)のようになる。
【0043】
さらに、図5に示す装着状態に、前記機器本体1の前記前面ケース1b、前記電池パネル1cを加えて組み立て、その側断面を示すと、図6(a)及び(b)のようになる。
【実施例2】
【0044】
次に、電池ケース2内に単一形乾電池を収容した実施例を、図7乃至図9に基づいて説明する。
【0045】
まず、図7(a)及び(b)に示すように、機器本体1の電池パネル1cを取り外し、前記電池ケース2を手前に引出した状態で、電池蓋2aを手前に軸2dを軸にして回動させて開くことによって、前記前記単一形乾電池の収容部分が現れ、前記単一形乾電池を前記電池ケース2の上部から取り出すことができるようになっている。
【0046】
そして、図8(a)及び(b)で示すように、枠体6の本体側保持部6cから前記電池ケース2の電池ケース側保持部2jが外れ、前記電池ケース2をガイド穴6a、6bに沿ってスライドさせ前面側に引出すと、上部の前記ガイド穴6aは、下部の前記ガイド穴6bより縦幅が狭く、横幅が長く形成され、かつ、上部の前記ガイド穴6aが前端部でやや下方に傾斜した円弧に形成されており、また、これに対応してガイド軸2bがガイド軸2cより直径が短くなっていることから、前記電池ケース2を最前部で前傾した状態で支持され、また、前記単一形乾電池は第二位置決めリブ2hと第一位置決めリブ2gとにより前記電池ケース2の底面より上側で支持されるようになっているため、前記電池ケース2から前記単一形乾電池を前面側で上部より取り出し易くしている。
【0047】
さらに、図9(a)乃至(c)で示すように、前記電池ケース2内に前記単一形乾電池が収容された状態では、前記単一形乾電池は前記第二位置決めリブ2h及び前記第一位置決めリブ2gと、電池蓋2aの2個の突起部2ebの各先端部分によって、前記電池ケース2の上下から安定良く保持されるようにしている。
【実施例3】
【0048】
次に、電池ケース2内に単三形乾電池を収容した実施例を、図10乃至図12に基づいて説明する。
【0049】
まず、図10(a)及び(b)に示すように、機器本体1の電池パネル1cを取り外し、前記電池ケース2を手前に引出した状態で、電池蓋2aの2個の開口部2eaおよび突起部2ebのうち、それぞれ右側の円筒部に挿入されている前記単三形乾電池を前記電池ケース2の上部から取り出すことができるようになっている。
【0050】
そして、図11(a)及び(b)で示すように、実施例2と同様に、枠体6の本体側保持部6cから前記電池ケース2の電池ケース側保持部2jが外れ、前記電池ケース2をガイド穴6a、6bに沿ってスライドさせ前面側に引出すと、前記電池ケース2を最前部で前傾した状態で支持され、また、図10(a)で示すように、前記単三形乾電池は前記電池蓋2aの2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2ebのうち、それぞれ左側の円筒部によって空間が出来ているため、前記電池ケース2から前記単三形乾電池を前面側で上部より取り出し易くしている。
【0051】
さらに、図12(a)及び(b)で示すように、前記電池ケース2内に前記単三形乾電池が収容された状態では、前記単三形乾電池は前記第二位置決めリブ2hと、電池蓋2aの2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2eaの形状に沿って、前記電池ケース2の上下から安定良く保持されるようにしている。
【実施例4】
【0052】
実施例2及び実施例3では、電池ケース2内に2本の単一形乾電池または2本の単三形乾電池を収容した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、2本の単二形乾電池を収容した場合でもよく、機器本体1の電池パネル1cを取り外し、前記電池ケース2を手前に引出した状態で、電池蓋2aの2個の開口部2eaおよび突起部2ebのうち、それぞれ左側の円筒部に挿入された前記単二形乾電池を前記電池ケース2の上部から取り出すようにしてもよい。
【0053】
また、前記電池蓋2aの2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2ebに、2本の前記単二形乾電池または2本の前記単三形乾電池を収容した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、2個の前記開口部2eaおよび前記突起部2eaのうち、一方に前記単二形乾電池を収容するとともに、他方に前記単三形乾電池を収容した場合も適用できる。
【実施例5】
【0054】
さらに、実施例1から実施例4における電池ケース2では、前記電池ケース2の開口端面に備えた電池蓋2aに2個の開口部2eaおよび突起部2ebを設け、前記電池ケース2の底面に、第二位置決めリブ2hと前記第一位置決めリブ2gとを2つずつ設けて、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池までを選択的に2本ずつ収容した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、前記電池蓋2aに1個の前記開口部2eaおよび前記突起部2ebを設け、前記電池ケース2の底面に、前記第二位置決めリブ2hと前記第一位置決めリブ2gとを1つずつ設けて、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池までを選択的に1本収容した場合も適用できる。
【0055】
この場合には、図2(b)に示した機器本体1に固定された直列接続用バネ5の替わりに、前記直列接続用バネ5を片側半分としたような乾電池接点バネを配置し、同乾電池接点バネに前記機器本体1内の図示を省略した回路基板に接続する配線ケーブルを繋げるようにするとともに、図3(a)に示した電池ケース2の両側面から底面の中央部に沿って、ほぼ直角に曲げられた2個の板バネからなる乾電池接点バネ2fの替わりに、1組の前記第二位置決めリブ2h及び前記第一位置決めリブ2gに対応する大きさで、前記乾電池接点バネ2fのような2個の板バネを配置し、同乾電池接点バネ2fの前記電池ケース2の底面側が前記単二形乾電池または前記単三形乾電池の電極となるように、一方の板バネに単二接点部を、他方の板バネに単三接点部の機能を持たせ、前記単一形乾電池から前記単三形乾電池までのいずれかを収容しても、正電極と負電極になるように配線接続回路を設計するようにする。
【実施例6】
【0056】
また、実施例1から実施例5における電池ケース2では、第一位置決めリブ2gの配置に加えて、さらに安定して単一形乾電池を固定するため、第二位置決めリブ2hを前記単一形乾電池の円筒外形に対応する円形端部を備えた形状にし、前記第一位置決めリブ2gの機能も兼ねたものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、前記電池ケース2の底面に、側面押え部および位置決め部に対応する前記単一形乾電池、単二形乾電池および単三形乾電池を位置決めする位置決めリブを設けることにより、前記第一位置決めリブ2gと前記第二位置決めリブ2hの機能を持った前記位置決めリブのみの配置とした場合も適用でき、前記単一形乾電池、前記単二形乾電池および前記単三形乾電池の土台として、前記電池ケース2の形成、形状を簡単にすることができる。
【0057】
以上説明してきた本発明によれば、同一筐体内で直径、長さが異なる乾電池のいずれかを収容でき、また、同種類の乾電池同士や直径が異なる乾電池同士を組合せた収容ができ、前記乾電池を取出し易くかつ安定した収容を可能とする効果がある。
【0058】
また、本発明によれば、直径、長さが異なる異種類の乾電池を同一筐体内に収容するためのアダプタ等を別体で設ける必要がなく、部品点数の削減や使い勝手の良さ等を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明による乾電池収容装置の機器本体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は背面図、(c)は上面図である。
【図2】本発明による乾電池収容装置の電池ケースの外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は別の斜視図、(c)は(b)の正面からみた正面図である。
【図3】本発明による乾電池収容装置の電池ケースの別の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は別方向からみた斜視図である。
【図4】本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体の外観を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は別方向からみた斜視図である。
【図5】本発明による乾電池収容装置の機器本体に取付けた枠体に電池ケースを装着した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図6】本発明による乾電池収容装置の乾電池の未収容状態を示す図で(a)は電池ケースを引き出した状態の側断面図、(b)は電池ケースを収納した状態の側断面図である。
【図7】本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図8】本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図である。
【図9】本発明による乾電池収容装置に単一形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は上面側断面図、(c)は側断面図である。
【図10】本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図11】本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は側断面図、(b)は別の側断面図である。
【図12】本発明による乾電池収容装置に単三形乾電池を収容した状態を示す別の図で(a)は正面側断面図、(b)は側断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1 機器本体
1a 前面ケース
1b 背面ケース
1c 電池パネル
1d 壁掛け用ホルダ
2 電池ケース
2a 電池蓋
2b ガイド軸
2c ガイド軸
2d 軸
2ea 開口部(位置決め部)
2eb 突起部(側面押さえ部)
2f 乾電池接点バネ
2fa 単一接点部
2fb 単二・単三接点部
2g 第一位置決めリブ
2h 第二位置決めリブ
2i 円筒部
2j 電池ケース側保持部
3 本体接点バネ
4 配線ケーブル
5 直列接続用バネ
6 枠体(装着部)
6a ガイド穴
6b ガイド穴
6c 本体側保持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一形乾電池、単二形乾電池、単三形乾電池を選択的に収容する電池ケースと、同電池ケースの開口面を覆う電池蓋と、前記電池ケースを機器本体に装着する装着部を備えた乾電池収容装置において、前記電池ケースは、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の収容状態が、前記単一形乾電池の収容時の電極軸方向に対し交差する方向を電極軸方向として収容されるように形成され、前記電池蓋は、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えたことを特徴とする乾電池収容装置。
【請求項2】
前記位置決め部を前記電池蓋上に貫通する開口部で構成し、前記側面押さえ部を前記開口部の周縁より垂下した突起部で構成したことを特徴とする請求項1記載の乾電池収容装置。
【請求項3】
前記電池ケースの底面に、前記側面押え部に対応する前記単一形乾電池を位置決めする第一位置決めリブと、前記位置決め部に対応する前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池を位置決めする第二位置決めリブとを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の乾電池収容装置。
【請求項4】
前記電池ケースの底面に、前記側面押え部および前記位置決め部に対応する前記単一形乾電池、前記単二形乾電池および前記単三形乾電池を位置決めする位置決めリブを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の乾電池収容装置。
【請求項5】
前記装着部を両側面にガイド穴を備えた枠体で構成し、前記電池ケースの両側面に前記ガイド穴に対応するガイド軸を設けてなり、前記電池ケースを前記ガイド穴に沿って摺動可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の乾電池収容装置。
【請求項1】
単一形乾電池、単二形乾電池、単三形乾電池を選択的に収容する電池ケースと、同電池ケースの開口面を覆う電池蓋と、前記電池ケースを機器本体に装着する装着部を備えた乾電池収容装置において、前記電池ケースは、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の収容状態が、前記単一形乾電池の収容時の電極軸方向に対し交差する方向を電極軸方向として収容されるように形成され、前記電池蓋は、前記単一形乾電池の側面押さえ機能を有する側面押さえ部と、前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池の位置決め機能を有する位置決め部を備えたことを特徴とする乾電池収容装置。
【請求項2】
前記位置決め部を前記電池蓋上に貫通する開口部で構成し、前記側面押さえ部を前記開口部の周縁より垂下した突起部で構成したことを特徴とする請求項1記載の乾電池収容装置。
【請求項3】
前記電池ケースの底面に、前記側面押え部に対応する前記単一形乾電池を位置決めする第一位置決めリブと、前記位置決め部に対応する前記単二形乾電池または、および前記単三形乾電池を位置決めする第二位置決めリブとを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の乾電池収容装置。
【請求項4】
前記電池ケースの底面に、前記側面押え部および前記位置決め部に対応する前記単一形乾電池、前記単二形乾電池および前記単三形乾電池を位置決めする位置決めリブを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の乾電池収容装置。
【請求項5】
前記装着部を両側面にガイド穴を備えた枠体で構成し、前記電池ケースの両側面に前記ガイド穴に対応するガイド軸を設けてなり、前記電池ケースを前記ガイド穴に沿って摺動可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の乾電池収容装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−19109(P2006−19109A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194982(P2004−194982)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】
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