説明

事故点探査装置

【課題】地絡等の発生した配電線W1,W2,W3の事故点を安全かつ容易に特定可能な事故点探査装置1を提供すること。
【解決手段】事故点探査装置1は、配電線W1,W2,W3に先端部が接続される接続ケーブル部21,22,23と、接続ケーブル部21,22,23の基端部に接続され、接続ケーブル部21,22,23に直流電圧を印加可能な直流電源部51と、接続ケーブル部21,22,23の先端部近傍に設けられ、接続ケーブル部21,22,23に流れる直流電流を検出するCTセンサ部31,32,33と、CTセンサ部31,32,33に設けられ、CTセンサ部31,32,33により前記直流電流が検出されると発光する発光部41,42,43と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地絡等の事故が発生している箇所を探査するための事故点探査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
配電線に地絡が発生した場合には、速やかに事故発生箇所(以下、「事故点」という)を修復して、当該配電線における電力供給の復旧を図ることが要求される。そのためには、事故点を速やかに特定すると共に、必要に応じて事故点を含む事故発生区間を遮断して、事故点の修復を行うことが必要である。
【0003】
しかしながら、事故点の特定は、例えば、絶縁抵抗の測定や作業者の目視による点検では発見が困難である。特に、柱上に設けられた開閉器の内部の短絡は発見しにくい。そのため、従来より、事故点を速やかに特定するために、事故点探査装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
事故点探査装置は、事故発生区間の配電線に直流電圧を印加し、直流電圧の印加により配電線を流れる直流電流の有無を探査する。つまり、配電線における直流電源部による直流電圧の印加地点と事故点との間には地絡による地絡電流(直流電流)が流れるが、配電線のそれ以外の地点では地絡電流が流れないため、作業者は、この地絡電流検出の有無により事故点を特定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2−17468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、事故点探査装置により配電線に印加を行う際には、作業者は、アーク等が発生すると危険であるため、通常、配電線から離れた安全な場所に移動して直流電圧の印加を行う。そのため、直流電圧が印加された配電線や直流電圧の印加により直流電流が流れた配電線等の判別が困難になる場合がある。特に、三相3線式配電線の場合においては、3線同時に直流電圧を印加すると、どの配電線に直流電流が流れているかを特定しにくい場合があった。
【0007】
本発明は、地絡等の発生した配電線の事故点を安全かつ容易に特定可能な事故点探査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、配電線に先端部が接続される接続ケーブル部と、前記接続ケーブル部の基端部に接続され、前記接続ケーブル部に直流電圧を印加可能な直流電源部と、前記接続ケーブル部の前記先端部近傍に設けられ、前記接続ケーブル部に流れる直流電流を検出するCTセンサ部と、前記CTセンサ部に設けられ、前記CTセンサ部により前記直流電流が検出されると発光する発光部と、を備えることを特徴とする事故点探査装置に関する。
【0009】
また、前記接続ケーブル部は、複数設けられることが好ましい。
【0010】
また、本発明は、前記直流電圧を印加した前記接続ケーブル部を報知する報知部を更に備えることが好ましい。
【0011】
また、前記報知部は、発光体により構成されることが好ましい。
【0012】
また、前記接続ケーブル部は、前記先端部にクランプ部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、地絡等の発生した配電線の事故点を安全かつ容易に特定可能な事故点探査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る事故点探査装置の概略構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施形態に係る事故点探査装置の課電装置の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る事故点探査装置1の概略構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る事故点探査装置1は、赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3を有する三相3線式の配電線W1,W2,W3の地絡事故発生時に、健全区間から切り離した事故区間の赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3に直流パルス電圧を印加して、赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3に流れる直流電流としての地絡電流の有無を探査する。作業者は、事故点探査装置1により探査された赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3に流れる地絡電流の有無により、事故点を特定する。
【0016】
本実施形態に係る事故点探査装置1は、先端部が三つ又に分岐された接続ケーブル部2と、接続ケーブル部2の分岐された先端部それぞれの近傍に設けられる複数のCTセンサ部31,32,33と、複数のCTセンサ部31,32,33に設けられる複数の発光部41,42,43と、課電装置5と、配電線を流れる直流電流を検出するための直流電流検出部8と、を備える。
【0017】
接続ケーブル部2の先端部は、赤相配電線W1に接続される第1接続ケーブル部21と、白相配電線W2に接続される第2接続ケーブル部22と、黒相配電線W3に接続される第3接続ケーブル部23とにより構成されている。
【0018】
なお、第1接続ケーブル部21、第2接続ケーブル部22及び第3接続ケーブル部23は構成が同じであるため、第1接続ケーブル部21の構成を説明することにより、第2接続ケーブル部22の構成要素には22番台、第3接続ケーブル部23の構成要素には23番台を付すものとして、第2接続ケーブル部22及び第3接続ケーブル部23の説明は省略する。
【0019】
第1接続ケーブル部21は、ケーブル部21aと、ケーブル部21aの先端に設けられるクランプ部21bと、を備える。クランプ部21bは、ヒンジにより回動自在に連結された一対のクランプ部材により構成されている。クランプ部21bは、一対のクランプ部材を回動させて赤相配電線W1の芯線等の導体部(図示せず)をその内部に挟み込むようにして赤相配電線W1を把持可能に構成されている。
【0020】
複数のCTセンサ部31,32,33は、第1接続ケーブル部21の先端部近傍に設けられる第1CTセンサ部31と、第2接続ケーブル部22の先端部近傍に設けられる第2CTセンサ部32と、第3接続ケーブル部23の先端部近傍に設けられる第3CTセンサ部33とにより構成されている。
第1CTセンサ部31は、第1接続ケーブル部21に流れる直流電流を検出する。同様に、第2CTセンサ部32は、第2接続ケーブル部22に流れる直流電流を検出し、第3CTセンサ部33は、第3接続ケーブル部23に流れる直流電流を検出する。
【0021】
複数の発光部41,42,43は、第1CTセンサ部31に設けられる第1発光部41と、第2CTセンサ部32に設けられる第2発光部42と、第3CTセンサ部33に設けられる第3発光部43とにより構成されている。
【0022】
第1発光部41は、第1CTセンサ部31が第1接続ケーブル部21に流れる直流電流を検出した場合に発光する。同様に、第2発光部42は、第2CTセンサ部32が第2接続ケーブル部22に流れる直流電流を検出した場合に発光し、第3発光部43は、第3CTセンサ部33が第3接続ケーブル部23に流れる直流電流を検出した場合に発光する。なお、発光部における発光体には、LEDが用いられる。
【0023】
課電装置5は、電源部9に接続されており、高電圧(例えば、5kV)の直流パルス電圧を生成する。また、課電装置5には、接続ケーブル部2の基端部が接続されており、接続ケーブル部2の先端部である第1接続ケーブル部21、第2接続ケーブル部22及び第3接続ケーブル部23それぞれに生成した高電圧(例えば、5kV)の直流パルス電圧を同時に印加する。
【0024】
ここで、図2に本実施形態に係る事故点探査装置1の課電装置5の回路図を示す。
図2に示すように、課電装置5は、筐体50と、直流電源部としての直流高圧発生回路51と、メータ表示部52と、DC/ACコンバータ59と、スイッチ部6と、報知部7と、を備える。
【0025】
筐体50は、課電装置5の外観を構成しており、絶縁体により形成されている。また、筐体50には、アース端子部53と、入力端子部54とが設けられている。アース端子部53にはアースコード53aが接続されており、アースコード53aは地面Gに接地されている。入力端子部54には外部に設けられる電源部9が接続されている。
【0026】
直流高圧発生回路51は、一方側がアース端子部53に接続され、他方側が筐体50の内部に設けられる高圧出力端子部55に接続されており、高電圧の直流パルス電圧を生成する。
また、アース端子部53と高圧出力端子部55との間には、直流高圧発生回路51と直列に制限抵抗56が接続されている。
【0027】
メータ表示部52は、アース端子部53と高圧出力端子部55との間において、直流高圧発生回路51と並列に接続されている。メータ表示部52は、直流高圧発生回路51で生成される高電圧の直流パルス電圧の出力量を表示する。
【0028】
更に、アース端子部53と高圧出力端子部55との間には、直流高圧発生回路51と並列に、スイッチ57を介して放電抵抗58が接続されている。放電抵抗58は、課電装置5の安全装置を構成する。
例えば、三相3線式配電線W1,W2,W3と地面Gとの間の対地静電容量が大きい場合、作業後に課電装置5の出力を低下させても三相3線式配電線W1,W2,W3に高電圧が長時間充電されているため、作業者が誤って三相3線式配電線W1,W2,W3に接触すると感電事故が発生するおそれがある。そのため、課電装置5の電源を切ると自動的にスイッチ57が入り、高圧出力端子部55とアース端子部53の間が放電抵抗58を介して接地されることとなり、三相3線式配電線W1,W2,W3の対地静電容量に蓄えられた電荷が放電され、三相3線式配電線W1,W2,W3の充電電圧を強制的に降下させることができるようになっている。
【0029】
DC/ACコンバータ59は、直流高圧発生回路51と入力端子部54との間に接続されている。DC/ACコンバータ59は、例えば、電源としての車載バッテリを用いた場合には、車載バッテリのDC12Vを昇圧する。
【0030】
スイッチ部6は、高圧出力端子部55と接続ケーブル部2の基端部との間に設けられている。
スイッチ部61は、作業者による押圧(選択)により接続ケーブル部2に直流パルス電圧を印加させる。接続ケーブル部2への直流パルス電圧の印加により、第1接続ケーブル部21に接続された赤相配電線W1、第2接続ケーブル部22に接続された白相配電線W2及び第3接続ケーブル部23に接続された黒相配電線W3に直流パルス電圧が印加される。
【0031】
報知部7は、発光体としてのLEDにより構成されている。また、報知部7は、作業者によるスイッチ部6の押圧により所定の電流が流れるように構成されており、これによりLEDが発光するようになっている。
【0032】
直流電流検出部8は、図1に示すように、棒状に形成された絶縁操作棒80と、絶縁操作棒80の先端部に連結される検出部81と、を備える。
絶縁操作棒80は、繊維強化プラスチック等の絶縁体により形成されており、例えば、高所作業車に搭乗した作業者が絶縁操作棒80の基端部を把持して、先端部の検出部81を高所にある赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3それぞれに係止させるために用いられる。
【0033】
なお、絶縁操作棒80は、例えば、径の異なる複数本の絶縁筒を軸方向に伸縮可能に連結した継ぎ手式のものを用いることも可能であり、継ぎ手式にすることにより、例えば、高所作業車等における少ない移動量で三相3線式配電線の遠くの位置まで検出部81を位置させることが可能になる。
【0034】
検出部81は、本体部82と、赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3それぞれに係止させる係止部83と、係止部83を係止させた赤相配電線W1、白相配電線W2又は黒相配電線W3に流れる直流電流を検出する電流検出器(図示せず)と、を備える。
本体部82は、略直方体状に形成されており、本体部82の下部には、絶縁操作棒80の先端部が連結されている。また、本体部82は、検出部81が屋外で使用されることから、防滴構造を有している。
【0035】
係止部83は、本体部82の下部において、絶縁操作棒80の連結部に隣接した位置(近傍)に形成されている。また、係止部83は、本体部82の上方に向かって厚さ方向に貫通した状態で切り欠かれるように形成されている。
係止部83は、本体部82の下方側から配電線を挿入させ、本体部82を配電線に引っ掛けるようにして赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3に係止させるために設けられる。
電流検出部は、本体部82に内蔵されており、赤相配電線W1、白相配電線W2及び黒相配電線W3を流れる地絡電流を検出する。
【0036】
なお、検出部81は、電流検出器により検出された地絡電流の出力を判定するレベル検出回路と、レベル検出回路により判定された地絡電流の出力レベルに応じて所定の色に発光する複数の発光体を設ける構成としてもよい。レベル検出回路の地絡電流の出力レベルにより発光体が所定の色に発光する構成にすることにより、地絡電流の有無に加えて、例えば、下方から目視により容易に地絡電流の出力レベルを確認することが可能になる。
【0037】
次に、本実施形態に係る事故点探査装置1の使用方法について説明する。
まず、作業者は、課電装置5に設けられるアースコード53aを地面Gに接地させる。
次いで、作業者は、第1接続ケーブル部21を赤相配電線W1に接続させる。具体的には、作業者は、第1接続ケーブル部21の先端に設けられたクランプ部21bを、赤相配電線W1に設けられた接続用の導体部(図示せず)に把持させて、第1接続ケーブル部21を赤相配電線W1に接続させる。
【0038】
第1接続ケーブル部21を赤相配電線W1に接続すると、作業者は、次いで、第2接続ケーブル部22を白相配電線W2に接続し、同様に第3接続ケーブル部23を黒相配電線W3に接続させる。
【0039】
第1接続ケーブル部21を赤相配電線W1に接続し、第2接続ケーブル部22を白相配電線W2に接続し、第3接続ケーブル部23を黒相配電線W3に接続させると、作業者は、次いで、課電装置5を電源部9に接続する。例えば、電源部9としての車載バッテリを用いる場合には、車載バッテリに接続する。
【0040】
課電装置5を電源部9に接続すると、作業者は、スイッチ部6を押圧して、接続ケーブル部2に直流パルス電圧を印加する。
作業者がスイッチ部6を押圧すると、課電装置5に設けられる報知部7が発光して、接続ケーブル部2に直流パルス電圧が印加されたことを報知する。同様に、メータ表示部52に出力された直流パルス電圧の出力量が表示される。
【0041】
ここで、健全区間から遮断された事故区間において、図1に示す赤相配電線W1のA地点で地絡が発生していた場合には、クランプ部21bの接続地点からA地点を介して地面Gに地絡電流が流れる。そして、第1接続ケーブル部21に地絡電流が流れると、第1CTセンサ部31が第1接続ケーブル部21に電流が流れたことを検知し、第1CTセンサ部31に設けられる第1発光部41が発光する。
これにより、第1接続ケーブル部21に直流電流が流れていることが分かる。つまり、赤相配電線W1が地絡していることが分かる。
【0042】
次いで、作業者は、直流電流検出部8を赤相配電線W1の任意の位置に、直流電流検出部8の係止部33に赤相配電線W1を引っ掛けるようにして係止させ、赤相配電線W1の地絡を確認する。
このようにして、作業者は、赤相配電線W1における事故地点を特定することが可能になる。
【0043】
以上のような構成を有する本実施形態に係る事故点探査装置1によれば、以下のような効果を奏する。
【0044】
本実施形態に係る事故点探査装置1は、第1接続ケーブル部21、第2接続ケーブル部22及び第3接続ケーブル部23に流れる直流電流を検出する第1CTセンサ部31、第2CTセンサ部32及び第3CTセンサ部33と、第1CTセンサ部31、第2CTセンサ部32及び第3CTセンサ部33が直流電流を検出したときに発光する第1発光部41、第2発光部42及び第3発光部43と、を備える。そのため、離れた場所で接続ケーブル部2に直流電圧を印加した場合においても、先端のどの接続ケーブル部に地絡による直流電流が流れているかを容易に判断することが可能になる。つまり、どの配電線が地絡しているかを容易に判断することが可能になる。これにより、安全かつ容易に事故点の探査作業を行うことが可能になる。
【0045】
また、本実施形態に係る事故点探査装置1は、接続ケーブル部2に直流電圧を印加したことを発光体の発光により報知する報知部7を備える。そのため、作業者は、接続ケーブル部2に直流電圧が印加されていることを容易に認識することが可能になる。これにより、安全に事故点の探査作業を行うことが可能になる。
【0046】
また、本実施形態に係る事故点探査装置1は、三つ又の接続ケーブル部の先端部として、先端にクランプ部を有する、いわゆるケーブルクランプが用いられている。そのため、例えば、絶縁ヤットコを操作してクランプ部を配電線に取り付けることが可能になる。これにより、接続ケーブル部の取り付け作業が容易となり、事故点の探査作業が容易となる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、先端部が三つ又に分岐された接続ケーブル部2を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。接続ケーブル部2の先端は、接続する配電線の本数にあわせて変更することができる。
【0048】
また、本実施形態においては、複数のCTセンサ部31,32,33に設けられる複数の発光部41,42,43としてLEDを用いて説明したが本発明においてはこれに限定されない。複数の発光部41,42,43は、LED以外の発光体により構成されたものであってもよく、発光可能なものであればよい。
【0049】
また、本実施形態においては、報知部7を構成する発光体として、LEDを用いて説明したが本発明においてはこれに限定されない。報知部7は、LED以外の発光体により構成されてもよい。
【0050】
また、報知部7は、発光体を発光させて報知を行う構成の他に、例えば、音声を出力して報知を行う構成であってもよい。その場合においては、接続ケーブル部ごとに異なる音声とすることが好ましい。
【0051】
また、本実施形態においては、第1接続ケーブル部21、第2接続ケーブル部22及び第3接続ケーブル部23それぞれの先端に設けられるクランプ部21b,22b,23bと、先端部近傍に設けられるCTセンサ部31,32,33とをそれぞれ個別に設ける構成としたが、クランプ型のCTセンサのようにクランプ部21b、22b、23bとCTセンサ部31,32,33とが一体に構成されたものを用いてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 事故点探査装置
2 接続ケーブル部
5 課電装置
6 スイッチ部
7 報知部
8 直流電流検出部
9 電源部
21 第1接続ケーブル部
21b 第1クランプ部
22 第2接続ケーブル部
22b 第2クランプ部
23 第3接続ケーブル部
23b 第3クランプ部
51 直流高圧発生回路(直流電源部)
W1 赤相配電線
W2 白相配電線
W3 黒相配電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電線に先端部が接続される接続ケーブル部と、
前記接続ケーブル部の基端部に接続され、前記接続ケーブル部に直流電圧を印加可能な直流電源部と、
前記接続ケーブル部の前記先端部近傍に設けられ、前記接続ケーブル部に流れる直流電流を検出するCTセンサ部と、
前記CTセンサ部に設けられ、前記CTセンサ部により前記直流電流が検出されると発光する発光部と、
を備えることを特徴とする事故点探査装置。
【請求項2】
前記接続ケーブル部は、複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の事故点探査装置。
【請求項3】
前記直流電圧を印加した前記接続ケーブル部を報知する報知部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の事故点探査装置。
【請求項4】
前記報知部は、発光体により構成されることを特徴とする請求項3に記載の事故点探査装置。
【請求項5】
前記接続ケーブル部は、前記先端部にクランプ部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の事故点探査装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−256135(P2010−256135A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105540(P2009−105540)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】