説明

二機能性のステープリングされたポリペプチドおよびそれらの使用

本発明は、少なくとも2つの細胞性実体(例えばタンパク質)を繋ぎ止める、または極めて接近した状態にするために使用することができる、ターゲティングドメイン、リンカー部分、およびエフェクタードメインを含む、二機能性のステープリングまたはスティッキングされたペプチドに関する。ある特定の態様は、エフェクタードメインを通じてエフェクター生体分子に結合し、ターゲティングドメインを通じて標的生体分子に結合する、二機能性のステープリングまたはスティッキングされたペプチドに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲティングドメイン;
リンカー部分;および
エフェクタードメイン
を含む二機能性のステープリングされたペプチドであって、少なくとも一方のドメインがステープリングまたはスティッキング(stich)されているペプチド。
【請求項2】
両方のドメインがステープリングまたはスティッキングされている、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
少なくとも一方のドメインがステッチングまたはスティッキングされている、請求項1に記載のペプチド。
【請求項4】
両方のドメインがステッチングまたはスティッキングされている、請求項1に記載のペプチド。
【請求項5】
前記ステープリングまたはスティッキングされたペプチドがαへリックスを含む、請求項1に記載のペプチド。
【請求項6】
少なくとも一方のドメインが、次式を含む、請求項1に記載のペプチド
【化36】

[式中、
およびLの各例は、独立に、結合;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキニレン;置換もしくは非置換アリーレン;置換もしくは非置換ヘテロアリーレン;または置換もしくは非置換のアシレンであり;
の各例は、独立に、水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;環式もしくは非環式、置換もしくは非置換アシル;または適切なアミノ保護基であり;
の各例は、独立に、適切なアミノ酸側鎖;水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;環式もしくは非環式、置換もしくは非置換アシル;置換もしくは非置換のヒドロキシル;置換もしくは非置換チオール;置換もしくは非置換アミノ;シアノ;イソシアノ;ハロ;またはニトロであり;
の各例は、独立に、リンカー部分への結合、−R、−OR、−N(R、または−SRであり、Rの各例は、独立に、水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;置換もしくは非置換アシル;樹脂;適切なヒドロキシル保護基、アミノ保護基、またはチオール保護基であるか;あるいは−N(Rの2つのR基が一緒になって置換もしくは非置換の5〜6員の複素環式環または芳香族複素環を形成し;
の各例は、独立に、リンカー部分への結合;水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;置換もしくは非置換アシル;樹脂;適切なアミノ保護基;テザーによって場合により連結された標識であって、該テザーが環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキニレン;置換もしくは非置換アリーレン;置換もしくは非置換ヘテロアリーレン;または置換もしくは非置換のアシレンから選択される、標識であるか;あるいは末端アミノ酸のRおよびRが一緒になって置換もしくは非置換の5〜6員の複素環式環または芳香族複素環を形成し;
LLの各例は、独立に、水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;置換もしくは非置換アシル;置換もしくは非置換のヒドロキシル;置換もしくは非置換チオール;置換もしくは非置換アミノ;アジド;シアノ;イソシアノ;ハロ;ニトロであり;
または2つの隣接するRLL基が連結されて、置換もしくは非置換の5〜8員脂環式環;置換もしくは非置換の5〜8員ヘテロ脂環式環;置換もしくは非置換アリール環;または置換もしくは非置換ヘテロアリール環を形成し;
AAの各例は、独立に、天然アミノ酸または非天然アミノ酸であり;
zの各例は、独立に、2から6の間の整数であり;
jの各例は、独立に、1から10の間の整数であり;
sおよびtの各例は、独立に、0から100の間の整数であり;
qの各例は、独立に、0から2の間の整数であり;
【化37】

は、単結合または二重結合に対応する]。
【請求項7】
両方のドメインが次式を含む、請求項6に記載のペプチド。
【化38】

【請求項8】
少なくとも1つのドメインが次式を含む、請求項6に記載のペプチド。
【化39】

【請求項9】
両方のドメインが次式を含む、請求項8に記載のペプチド。
【化40】

【請求項10】
少なくとも1つのドメインが次式を含む、請求項6に記載の方法。
【化41】

【請求項11】
両方のドメインが次式を含む、請求項10に記載の方法。
【化42】

【請求項12】
少なくとも1つのドメインが次式を含む、請求項1に記載の方法
【化43】

[式中、
K、L、LおよびMの各例は、独立に、結合;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキニレン;置換もしくは非置換アリーレン;置換もしくは非置換ヘテロアリーレン;または置換もしくは非置換のアシレンであり;
の各例は、独立に、水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;環式もしくは非環式、置換もしくは非置換アシル;または適切なアミノ保護基であり;
の各例は、独立に、適切なアミノ酸側鎖;水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;環式もしくは非環式、置換もしくは非置換アシル;置換もしくは非置換のヒドロキシル;置換もしくは非置換チオール;置換もしくは非置換アミノ;シアノ;イソシアノ;ハロ;またはニトロであり;
の各例は、独立に、リンカー部分への結合、−R、−OR、−N(R、または−SRであり、Rの各例は、独立に、水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;置換もしくは非置換アシル;樹脂;適切なヒドロキシル保護基、アミノ保護基、またはチオール保護基であるか;あるいは−N(Rの2つのR基が一緒になって置換もしくは非置換の5〜6員の複素環式環または芳香族複素環を形成し;
の各例は、独立に、リンカー部分への結合;水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;置換もしくは非置換アシル;樹脂;適切なアミノ保護基;テザーによって場合により連結された標識であって、該テザーは、環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のアルキニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルケニレン;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロアルキニレン;置換もしくは非置換アリーレン;置換もしくは非置換ヘテロアリーレン;または置換もしくは非置換のアシレンから選択される、標識であるか;あるいはRおよびRが一緒になって置換もしくは非置換の5〜6員の複素環式環または芳香族複素環を形成し;
KL、RLLおよびRLMの各例は、独立に、水素;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換の脂肪族;環式もしくは非環式、分岐もしくは非分岐、置換もしくは非置換のヘテロ脂肪族;置換もしくは非置換アリール;置換もしくは非置換ヘテロアリール;置換もしくは非置換アシル;置換もしくは非置換のヒドロキシル;置換もしくは非置換チオール;置換もしくは非置換アミノ;アジド;シアノ;イソシアノ;ハロ;ニトロであり;
または2つの隣接するRKL基が連結されて、置換もしくは非置換の5〜8員脂環式環;置換もしくは非置換の5〜8員ヘテロ脂環式環;置換もしくは非置換アリール環;または置換もしくは非置換ヘテロアリール環を形成し;2つの隣接するRKL基が連結されて、置換もしくは非置換の5〜8員脂環式環;置換もしくは非置換の5〜8員ヘテロ脂環式環;置換もしくは非置換アリール環;または置換もしくは非置換ヘテロアリール環を形成し;または2つの隣接するRLM基が連結されて、置換もしくは非置換の5〜8員脂環式環;置換もしくは非置換の5〜8員ヘテロ脂環式環;置換もしくは非置換アリール環;または置換もしくは非置換ヘテロアリール環を形成し;
AAの各例は、独立に、天然アミノ酸または非天然アミノ酸であり;
yおよびzの各例は、独立に、2から6の間の整数であり;
jの各例は、独立に、1から10の間の整数であり;
pの各例は、独立に、0から10の間の整数であり;
sおよびtの各例は、独立に、0から100の間の整数であり;
u、vおよびqの各例は、独立に、0から2の間の整数であり;
【化44】

は、単結合または二重結合に対応する]。
【請求項13】
両方のドメインが次式を含む、請求項12に記載のペプチド。
【化45】

【請求項14】
少なくとも1つのドメインが次式を含む、請求項12に記載のペプチド。
【化46】

【請求項15】
両方のドメインが次式を含む、請求項14に記載のペプチド。
【化47】

【請求項16】
少なくとも1つのドメインが次式を含む、請求項12に記載のペプチド。
【化48】

【請求項17】
両方のドメインが次式を含む、請求項16に記載のペプチド。
【化49】

【請求項18】
前記ターゲティングドメインが、ステープリングまたはスティッキングされたタンパク質である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項19】
前記エフェクタードメインが、ステープリングまたはスティッキングされたタンパク質である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項20】
前記リンカーがタンパク質新生性である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項21】
前記リンカーが非タンパク質新生性である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項22】
前記リンカーがポリマーである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項23】
前記リンカーがアミノヘキサン酸のモノマーまたはポリマーである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項24】
前記リンカーが、1〜10単位のアミノヘキサン酸で構成されている、請求項23に記載のペプチド。
【請求項25】
前記リンカーがポリエチレングリコールである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項26】
前記ターゲティングドメインが、タンパク質、核酸、またはリン脂質に結合する、請求項1に記載のペプチド。
【請求項27】
前記ターゲティングドメインが、β−カテニン、Myc、Ras、または低酸素誘導因子に結合する、請求項26に記載のペプチド。
【請求項28】
前記ターゲティングドメインが、前記エフェクタードメインを対象の部位に局在化させる、請求項1に記載のペプチド。
【請求項29】
前記ターゲティングドメインがβ−カテニンに対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項30】
前記ターゲティングドメインがステープリングされたバージョンのBcl9である、請求項29に記載のペプチド。
【請求項31】
前記ステープリングされたバージョンのBcl9が切断されている、請求項30に記載のペプチド。
【請求項32】
前記ターゲティングドメインがステープリングされたバージョンのTcf−4である、請求項30に記載のペプチド。
【請求項33】
前記ステープリングされたバージョンのTcf−4が切断されている、請求項32に記載のペプチド。
【請求項34】
前記ターゲティングドメインがMycに対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項35】
前記ターゲティングドメインがステープリングされたバージョンのMaxである、請求項34に記載のペプチド。
【請求項36】
前記ステープリングされたバージョンのMaxが切断されている、請求項35に記載のペプチド。
【請求項37】
前記ターゲティングドメインがステープリングされたバージョンのMadである、請求項34に記載のペプチド。
【請求項38】
前記ステープリングされたバージョンのMadが切断されている、請求項37に記載のペプチド。
【請求項39】
前記ターゲティングドメインがステープリングされたバージョンのMxiである、請求項34に記載のペプチド。
【請求項40】
前記ステープリングされたバージョンのMxiが切断されている、請求項39に記載のペプチド。
【請求項41】
前記ターゲティングドメインがRasに対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項42】
前記ターゲティングドメインが低酸素誘導因子に対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項43】
前記エフェクタードメインが酵素の活性を調節する、請求項1に記載のペプチド。
【請求項44】
前記酵素が、ユビキチン化酵素、グリコシル化酵素、ヒストン脱アセチル化酵素、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ、またはリン酸化酵素である、請求項43に記載のペプチド。
【請求項45】
前記エフェクタードメインがユビキチン化酵素に対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項46】
前記エフェクタードメインがE3ユビキチンリガーゼに対するリガンドである、請求項45に記載のペプチド。
【請求項47】
前記E3ユビキチンリガーゼがhDM2である、請求項46に記載のペプチド。
【請求項48】
hDM2に対する前記リガンドがステープリングされたバージョンのp53である、請求項47に記載のペプチド。
【請求項49】
前記ステープリングされたバージョンのp53が切断されている、請求項48に記載のペプチド。
【請求項50】
前記E3ユビキチンリガーゼがmDM2である、請求項46に記載のペプチド。
【請求項51】
前記E3ユビキチンリガーゼがユビキチンタンパク質リガーゼE3Aである、請求項46に記載のペプチド。
【請求項52】
前記E3ユビキチンリガーゼがRINGフィンガードメインである、請求項46に記載のペプチド。
【請求項53】
前記E3ユビキチンリガーゼがSCF E3リガーゼ複合体である、請求項46に記載のペプチド。
【請求項54】
前記エフェクタードメインがグリコシル化酵素に対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項55】
前記エフェクタードメインがヒストン脱アセチル化酵素に対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項56】
前記エフェクタードメインがヒストンアセチルトランスフェラーゼに対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項57】
前記エフェクタードメインがキナーゼに対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項58】
前記エフェクタードメインがホスファターゼに対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項59】
次式を有する、請求項1に記載のペプチド
【化50】

[式中、
【化51】

はステープリングされたバージョンのTcf4であり;
【化52】

はステープリングされたp53のアルファ−へリックスであり;
【化53】

はリンカーである]。
【請求項60】
【化54】

が、QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号29)の配列を含む、請求項59に記載のペプチド。
【請求項61】
【化55】

が、DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLSDVKSSLVN(配列番号30)の配列であって、βAlaがβ−アラニンである配列を含む、請求項59に記載のペプチド。
【請求項62】
【化56】

が、DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLADVKSSLVN(配列番号31)の配列であって、βAlaがβ−アラニンである配列を含む、請求項59に記載のペプチド。
【請求項63】
【化57】

が、2つ、3つ、または4つのアミノヘキサン酸残基で構成されるリンカーである、請求項59に記載のペプチド。
【請求項64】
DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLSDVKSSLVN(Ahx)QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号15)の配列であって、βAlaがβ−アラニンであり、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項59に記載のペプチド。
【請求項65】
DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLADVKSSLVN(Ahx)QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号16)の配列であって、βAlaがβ−アラニンであり、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項59に記載のペプチド。
【請求項66】
次式を有する、請求項1に記載のペプチド
【化58】

[式中、
【化59】

はステープリングされたバージョンのTcf4であり;
【化60】

はステープリングされたp53のアルファ−へリックスであり;
【化61】

はリンカーである]。
【請求項67】
【化62】

が、QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号29)の配列を含む、請求項66に記載のペプチド。
【請求項68】
【化63】

が、DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLSDVKSSLVN(配列番号30)の配列であって、βAlaがβ−アラニンである配列を含む、請求項66に記載のペプチド。
【請求項69】
【化64】

が、DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLADVKSSLVN(配列番号31)の配列であって、βAlaがβ−アラニンである配列を含む、請求項66に記載のペプチド。
【請求項70】
【化65】

が、2つ、3つ、または4つのアミノヘキサン酸残基で構成されるリンカーである、請求項66に記載のペプチド。
【請求項71】
QSQQTFRNLWRLLSQN(Ahx)DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLSDVKSSLVN(配列番号13)の配列であって、βAlaがβ−アラニンであり、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項66に記載のペプチド。
【請求項72】
QSQQTFRNLWRLLSQN(Ahx)DELISFKDEGEQE(βAla)ERDLADVKSSLVN(配列番号14)の配列であって、βAlaがβ−アラニンであり、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項66に記載のペプチド。
【請求項73】
次式を有する、請求項1に記載のペプチド
【化66】

[式中、
【化67】

はステープリングされたバージョンのBcl9であり;
【化68】

はステープリングされたp53のアルファ−へリックスであり;
【化69】

はリンカーである]。
【請求項74】
【化70】

が、QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号29)の配列を含む、請求項73に記載のペプチド。
【請求項75】
【化71】

が、SQEQLRHRERSLSTLRDIQRMLF(配列番号32)の配列を含む、請求項73に記載のペプチド。
【請求項76】
【化72】

が、SQEQLEHRERSLSTLRSIQRMLF(配列番号33)の配列を含む、請求項73に記載のペプチド。
【請求項77】
【化73】

が、SQEQLEHRSRSLSTLRDIQRMLF(配列番号34)の配列を含む、請求項73に記載のペプチド。
【請求項78】
【化74】

が、2つ、3つ、または4つのアミノヘキサン酸残基で構成されるリンカーである、請求項73に記載のペプチド。
【請求項79】
SQEQLRHRERSLSTLRDIQRMLF(Ahx)QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号4)の配列であって、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項73に記載のペプチド。
【請求項80】
SQEQLEHRERSLSTLRSIQRMLF(Ahx)QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号5)の配列であって、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項73に記載のペプチド。
【請求項81】
SQEQLEHRSRSLSTLRDIQRMLF(Ahx)QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号6)の配列であって、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項73に記載のペプチド。
【請求項82】
次式を有する、請求項1に記載のペプチド
【化75】

[式中、
【化76】

はステープリングされたバージョンのBcl9であり;
【化77】

はステープリングされたp53のアルファ−へリックスであり;
【化78】

はリンカーである]。
【請求項83】
【化79】

が、QSQQTFRNLWRLLSQN(配列番号29)の配列を含む、請求項82に記載のペプチド。
【請求項84】
【化80】

が、SQEQLRHRERSLSTLRDIQRMLF(配列番号32)の配列を含む、請求項82に記載のペプチド。
【請求項85】
【化81】

が、SQEQLEHRERSLSTLRSIQRMLF(配列番号33)の配列を含む、請求項82に記載のペプチド。
【請求項86】
【化82】

が、SQEQLEHRSRSLSTLRDIQRMLF(配列番号34)の配列を含む、請求項82に記載のペプチド。
【請求項87】
【化83】

が、2つ、3つ、または4つのアミノヘキサン酸残基で構成されるリンカーである、請求項82に記載のペプチド。
【請求項88】
QSQQTFRNLWRLLSQN(Ahx)SQEQLRHRERSLSTLRDIQRMLF(配列番号1)の配列であって、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項82に記載のペプチド。
【請求項89】
QSQQTFRNLWRLLSQN(Ahx)SQEQLEHRERSLSTLRSIQRMLF(配列番号2)の配列であって、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項82に記載のペプチド。
【請求項90】
QSQQTFRNLWRLLSQN(Ahx)SQEQLEHRSRSLSTLRDIQRMLF(配列番号3)の配列であって、Ahxがアミノヘキサン酸であり、nが2、3または4である配列を有する、請求項82に記載のペプチド。
【請求項91】
請求項1に記載のステープリングされたペプチドを含む医薬組成物。
【請求項92】
被験体における疾患、障害、または状態を治療する方法であって、治療有効量の請求項1に記載のステープリングされたペプチドを、該治療を必要とする被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項93】
前記疾患ががんである、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
請求項1に記載のペプチドのライブラリーをスクリーニングする方法であって、
請求項1に記載のペプチドのライブラリーを準備するステップと、
標的生体分子とエフェクター生体分子とを極めて接近した状態にする能力を有するペプチドをスクリーニングするステップと
を含む方法。
【請求項95】
ターゲティングドメインのライブラリーをスクリーニングする方法であって、
ステープリングされたターゲティングドメインのライブラリーを準備するステップと、
標的生体分子に対する活性をスクリーニングするステップと
を含む方法。
【請求項96】
エフェクタードメインのライブラリーをスクリーニングする方法であって、
ステープリングされたエフェクタードメインのライブラリーを準備するステップと、
エフェクター生体分子に対する活性をスクリーニングするステップと
を含む方法。
【請求項97】
二機能性のステープリングされたペプチドを合成する方法であって、
ステープリングされた標的ドメインを準備するステップと;
ステープリングされたエフェクタードメインを準備するステップと;
該ステープリングされた標的ドメインと該ステープリングされたエフェクタードメインを架橋結合させるステップと
を含む方法。
【請求項98】
二機能性のステープリングされたペプチドを合成する方法であって、
ステープリングされていない標的ドメインを準備するステップであって、該標的ドメインは、ステッチングまたはステープリングに適した非天然アミノ酸残基を含む、ステップと;
ステープリングされていないエフェクタードメインを準備するステップであって、該エフェクタードメインは、ステッチングまたはステープリングに適した非天然アミノ酸残基を含む、ステップと;
該ステープリングされていない標的ドメインと該ステープリングされていないエフェクタードメインとを架橋結合させるステップと;
該ペプチドをステープリングするステップと
を含む方法。
【請求項99】
二機能性のステープリングされたペプチドを合成する方法であって、
ステッチングまたはステープリングされた標的ドメインを準備するステップと;
ステッチングまたはステープリングされたエフェクタードメインを準備するステップと;
該標的ドメインと該エフェクタードメインとをライゲーションするステップと
を含む方法。
【請求項100】
二機能性のステープリングされたペプチドを合成する方法であって、
ステープリングされていない標的ドメインを準備するステップであって、該標的ドメインは、ステッチングまたはステープリングに適した非天然アミノ酸残基を含む、ステップと;
ステープリングされていないエフェクタードメインを準備するステップであって、該エフェクタードメインは、ステッチングまたはステープリングに適した非天然アミノ酸残基を含む、ステップと;
該標的ドメインと該エフェクタードメインとをライゲーションするステップと;
該ステッチングまたはステープリングされていないペプチドをステッチングまたはステープリングするステップと
を含む方法。
【請求項101】
前記ターゲティングドメインがSin3に対するリガンドである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項102】
前記ターゲティングドメインが、ステープリングされたバージョンの、Mad1のSin3相互作用ドメイン(SID)である、請求項101に記載のペプチド。
【請求項103】
前記ステープリングされたバージョンのSIDが、
【化84】

の配列を含む、請求項102に記載のペプチド。
【請求項104】
前記ステープリングされたバージョンのSIDが、
【化85】

の配列であって、非天然アミノ酸Sが架橋している配列を含む、請求項102に記載のペプチド。
【請求項105】
前記エフェクタードメインによって、Sin3で制御される遺伝子の活性が調節される、請求項104に記載のペプチド。
【請求項106】
前記エフェクタードメインがステープリングされたバージョンのMLLである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項107】
前記エフェクタードメインがステープリングされたバージョンのcMybである、請求項1に記載のペプチド。
【請求項108】
MLLが切断されている、請求項106に記載のペプチド。
【請求項109】
cMybが切断されている、請求項107に記載のペプチド。
【請求項110】
前記エフェクタードメインが、
【化86】

の配列であって、「」が架橋に適した非天然アミノ酸であり、これらのアミノ酸が架橋している配列を含む、請求項108に記載のペプチド。
【請求項111】
前記エフェクタードメインが、
【化87】

の配列であって、「」が架橋に適した非天然アミノ酸であり、これらのアミノ酸が架橋している配列を含む、請求項109に記載のペプチド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2012−532929(P2012−532929A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520592(P2012−520592)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/001952
【国際公開番号】WO2011/008260
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(502072134)プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ (92)
【氏名又は名称原語表記】President and Fellows of Harvard College
【Fターム(参考)】