説明

二次元コード籤付きキャップ

【課題】
通常、商品に付帯させた籤は商品パッケージなどに印刷し、それら印刷物と送るなどして応募を行うために収集や保管が煩わしい。他方、二次元コードリーダによって読み込んだ情報を記憶し送信できることで収集や保管の煩わしさのない二次元コードは複製や生成が容易な為に籤に馴染まない。
【解決手段】
数字又は文字若しくは記号あるいはこれらの結合により構成する籤、又は当該籤を複数に分割した分割籤と、これら各籤又は各分割籤にチェックデジットを付加した認証コードを設け、これらの籤又は分割籤、及び認証コードを二次元コード化し、密閉状態では読み込めないようにペットボトルなどボトル容器のキャップ内側部分に当該二次元コードを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
当たり外れ等の籤情報を格納した二次元コードを付したボトル容器のキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品や商品パッケージに籤を付帯させた場合、商品や商品パッケージから籤部分を剥離するなどして受け渡すことにより応募を行う。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常、籤は紙などに印刷し応募の際にそれら印刷物の受け渡しを要する為に応募者側も募集者側も収集や保管が煩わしい。他方、二次元コードリーダによって読み込んだ情報を記憶できることで収集や保管の煩わしさのない二次元コードは複製や生成が容易な為に籤に馴染まない。そこで本発明は、収集や保管の煩わしさのない二次元コードでありながら不当な複製や生成を防止する二次元コード籤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
数字又は文字若しくは記号あるいはこれらの結合により構成する籤、又は当該籤を複数に分割した分割籤と、これら各籤又は各分割籤にチェックデジットを付加した認証コードを設け、これらの籤又は分割籤、及び認証コードを二次元コード化し、密閉状態では読み込めないようにペットボトルなどボトル容器のキャップ内側部分に当該二次元コードを印刷する。
【発明の効果】
【0005】
籤でありながら、二次元コードリーダにより読み込み記憶させることで、印刷物の保管や交換、発送が不要になる。
【0006】
籤情報を二次元コード化することで、ペットボトルなど透明な容器では外観から籤情報が目視できるにもかかわらず当落などの判別をできなくする。
【0007】
また、籤を複数に分割し二次元コード化することで、当落などの鑑別が不能になる。
【0008】
キャップ内側に二次元コードを付すことによって、密閉した容器から二次元コードリーダによる読み込みを不能にし、不当な読み込みや複製を防ぐ。
【0009】
認証手段を設けることで、複製や作成が容易な二次元コードでありながら、正規と偽造とを識別し、不正な応募を排除することができる。
【0010】
二次元コード籤の応募を電子メールを媒介にすることで、応募者の電子メールアドレスを取得することができ、別途クーポン券を発送するなどプロモーション手段として活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
数字4ケタの各数字と並びの順序が一致することにより当落が確定する籤であって、籤ごとに0から9のうち一つの籤番号を与え、チェックデジットを付加するために籤番号とそれを発行した順番を含む認証コードを算出し、籤の一つ一つにそれぞれ異なった認証コードを付与する。
【0012】
次に、籤番号と認証コードからQRコードを生成しQRコード籤1を設ける。
【0013】
QRコード籤1はペットボトルのキャップ内側部分に印刷しQRコード籤付きキャップ2を設け、ペットボトルに密栓する。
【0014】
籤の応募者は密栓されたペットボトルからQRコード籤付きキャップ2を開栓し、内側に印刷されているQRコード籤1を携帯電話が搭載するQRコードリーダにより読み込み、少なくとも4つのQRコード籤1を収集し、これらQRコード籤1を適宜な順序に並べることで格納される籤番号から4ケタ数字を編成し、それら内容を電子メールで送信することで応募を行う。
【0015】
募集者は、QRコードに格納されるチェックデジットにより整合性を判別する手段を設け、受信した4つのQRコード籤1について全てが整合すると当該応募は完了し、送信元電子メールアドレス宛へ受付確認のメールを返信する。
【0016】
募集者は募集の際に応募者の電子メールアドレスを入手することで、籤と関連した、あるいは関連しない情報の発信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例を示す全体図。
【符号の説明】
【0018】
1QRコード籤
2QRコード籤付きキャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
数字又は文字若しくは記号あるいはこれらの結合により構成する籤と、各籤にチェックデジットを含む認証コードを設け、籤と認証コードを二次元コード化しペットボトルなどボトル容器のキャップ内側部分に印刷したことを特徴とする籤付きキャップ。
【請求項2】
数字又は文字若しくは記号あるいはこれらの結合により構成する籤を複数に分割し、これら分割した籤の組み合わせにより当落を決する分割籤と、各分割籤にチェックデジットを含む認証コードを設け、分割籤と認証コードを二次元コード化しペットボトルなどボトル容器のキャップ内側部分に印刷したことを特徴とする分割籤付きキャップ。

【図1】
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【公開番号】特開2006−107075(P2006−107075A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−292117(P2004−292117)
【出願日】平成16年10月5日(2004.10.5)
【出願人】(503004677)株式会社十九上屋 (4)
【Fターム(参考)】