説明

二脚ランプ組立品用のランプベース

少なくとも1つのオーバーサイズの脚取付け穴を備える二脚ランプ用のランプベースが提供される。オーバーサイズの取付け穴は温度による膨張及び収縮時にランプの脚の相対的な動きを許容する。1つの実施形態において、ランプの一方の脚のみがランプベースに接着される。他方の脚には接着剤が使用されないので、基本的に接着されない側の脚はランプベースに対して相対的に自由に動くことができる。オーバーサイズの脚取付け穴を1つだけ含む実施形態においては、オーバーサイズの脚取付け穴内部に配置される脚がオーバーサイズの穴内部で自由に動けるようにこの脚は接着されない。両方の脚取付け穴がオーバーサイズである実施形態においては、どちらかまたは両方の足を接着しないことが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はランプ組立品に使用するためのランプベースに関する。特に二脚を有するランプに使用するためのランプベースに関する。
【背景技術】
【0002】
UVランプ及び蛍光ランプの両方を含めて二脚構造の多様なガス放電ランプ組立品が入手可能である。二脚構造は比較的コンパクトなので、従来の単管ランプ組立品に比べて多数の利点をもたらす。従来の二脚ランプは、ブリッジによって相互接続される1対の並列する脚を含む。ブリッジは基本的に2本の脚を接合しその間を内部流通させる小さい中空管である。電極は各脚の端部に取り付けられる。中空ブリッジは一方の電極から他方の電極へ電気が流れるようにし、ランプを機能させるために必要な電気回路を完成する。脚及びブリッジは一般にガラス、クオーツまたはその他の適切な透明材料から一体的に形成される。多くの用途において、電極を含むランプの端部はランプベースに取り付けられる。ランプベースはランプを支持し、ランプ組立品を電源に接続するための電気プラグとなる。一般に、強く耐久性のある組立品を作るためにランプの2本の脚はベースに接着される。例えば、先行技術の1つの組立品200が図1〜2に示されている。図示される先行技術のランプ組立品200は、一般にランプ202、ランプベース204及びエンドキャップ206(図1)を含む。ランプ202はブリッジ211によって接合される2本の脚208、210を含む。各脚208、210の電極端はランプベース204の内部に受け入れられる。ランプベース204は1対の取付け穴214及び216を形成し、この1対の穴はそれぞれ脚208及び210をぴったりと受け入れるように設計される(図2A〜2D)。図示される組立品において、脚208及び210は主に円形の断面を持つ。同様に、取付け穴214及び216も主に円形の断面を持ち、各々対応する脚208及び210の外径よりわずかに大きい直径を有する。図2は、エンドキャップ206が取り除かれた状態の先行技術のランプ組立品200を示している。図2Dから分かるように、1つの実施形態において、両方の脚208及び210は、脚208及び210をベースに固定する接着剤218によって取り囲まれる。接着剤、及び取付け穴214及び216と脚208及び210との間の密着した嵌合い関係は、基本的に脚208および210の間の相対的な動きを妨げる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
二脚ランプは非常に信頼できるが、ブリッジの破損、亀裂またはその他の損傷の結果作動時に故障することが経験から明らかになった。従って、この問題に対処するランプ組立品が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の問題は本発明によって解決される。本発明において、二脚ランプ用のランプベースは少なくとも1つのオーバーサイズの脚取付け穴を備える。取付け穴は温度による膨張及び収縮時のランプ脚の相対的な動きを許容する。オーバーサイズの脚取付け穴は、その中に収められる脚がブリッジの長手方向に対して平行の方向に動くための隙間を与える。使用時に、オーバーサイズの穴はランプが加熱・冷却されるときに生じるランプの拡張及び収縮時にランプの2本の脚間の相対的な動きを許容する。
【0005】
1つの実施形態において、ランプの脚は基本的に円形の断面を持ち、ランプベースはブリッジの長手方向に対して平行の方向に細長い長円形の脚取付け穴を形成する。要望があれば、両方の脚取付け穴を長円形にすることができる。穴をどの程度長円形にするかは、脚がランプの熱関係の膨張及び収縮によって阻害されることなく動くための十分な隙間を与えるように選択される。
【0006】
1つの実施形態において、ランプの一方の脚のみがランプベースに接着される。片方の脚が接着されないことは、接着されない方の脚のベースに対して相対的な自由な動きを基本的に許容する。オーバーサイズの脚取付け穴を1つしか含まない実施形態において、オーバーサイズの穴内部で脚が自由に動けるように、オーバーサイズの脚取付け穴内部に配置される脚は接着されない。両方の脚取付け穴がオーバーサイズである実施形態においては、脚のいずれか(または両方)を接着しないことが可能である。
【0007】
1つの実施形態において、ランプベースは、接着剤をベースの片側に保持するために2つの脚取付け穴の間に配置される仕切りを含む。使用時に、仕切りはランプの一方の脚に塗布される接着剤が反対側の脚に流れるのを防止し、それによって、ランプの少なくとも一方の脚がベースに対して相対的に自由に動けるようにすることができる。
【0008】
本発明は二脚ランプ組立品のブリッジを損傷する危険を大幅に減少する単純で効果的なランプベースを提供する。脚取付け穴をオーバーサイズにすることによって、ベースはランプの熱膨張及び収縮時に脚が動くことを妨げない。さらに、一方の脚に接着剤が使用されないので、脚が自由に動くことができる。少なくとも一方の脚が熱膨張及び収縮に合わせて動くことができることによって、ランプの両方の脚を固定位置に保持する従来のランプベースの場合に生じたようなブリッジに対する望ましくない応力及びその他の力が減少する。
【0009】
以上の及びその他の本発明の目的、利点及び特徴は次の実施形態の詳細な説明及び図面を参照することによって容易に理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】先行技術の二脚ランプ組立品の正面図である。
【図1B】先行技術の二脚ランプ組立品の右側面図である。
【図1C】先行技術の二脚ランプ組立品の上面図である。
【図2A】先行技術のランプベースの上からの斜視図である。
【図2B】先行技術のランプベースの上面図である。
【図2C】先行技術のランプベースの底面図である。
【図2D】ランプベースに接着されたランプを示すためにエンドキャップが取り除かれた上体の先行技術の二脚ランプ組立品の底面図である。
【図3A】本発明の1つの実施形態によるランプベースの上からの斜視図である。
【図3B】同じ実施形態のランプベースの上面図であり、移動位置にあるランプの脚の一方を点線で示す。
【図3C】同じ実施形態のランプベースの底面図である。
【図4】二脚ランプの正面図である。
【図5】二脚ランプ組立品及びエンドキャップの下からの斜視図である。
【図6】エンドキャップが取り除かれた状態の二脚ランプ組立品の下からの斜視図である。
【図7】同じ実施形態によるランプ組立品の底面図である。
【図8】第二の実施形態によるランプベースの上からの斜視図である。
【図9】第二の実施形態によるランプベースの上面図である。
【図10】第二の実施形態によるランプベースの底面図である。
【図11】第二の実施形態によるランプベース及び二脚ランプの正面からの部分斜視図である。
【図12】第三の実施形態によるランプ組立品の底面図である。
【図13】第三の実施形態によるランプ組立品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の1つの実施形態によるランプ組立品が図5に示されており、全体が10で示される。ランプ組立品10は、一般に二脚ランプ12、ランプベース14及びエンドキャップ16を含む。二脚ランプは2本の脚18及び20を含み、両方の脚はランプベース14内部に取り付けられる。ランプベース14は1対のオーバーサイズの穴22及び24を形成し、穴はランプ12の脚18及び20を受け入れる。図示される実施形態において、一方の脚18のみがランプベースに接着される。穴22及び22がオーバーサイズであること及び一方の脚20に接着剤がないことによって、ランプが熱膨張及び収縮できるようにする。従来の二脚ランプ組立品に関連して説明するが、本発明は複数の脚及びブリッジを有する基本的にどのようなランプに使用するのにも適する。
【0012】
本発明は、ランプ組立品10(主に従来のランプ組立品)に関連して説明される。上述のように、ランプ組立品10は一般にランプ12、ランプベース14及びエンドキャップ16を含む。ランプ12は一般に従来の二脚UVランプである。従って、ランプ12については詳細に説明しない。ランプ12はブリッジ26によって相互に接続される2本の脚18及び20を含むと述べるだけで十分である。1つの実施形態において、ランプの脚18と20はほぼ平行であり、ブリッジはその間にほぼ直角に伸びる。ブリッジ26は中空であり、それによって脚18の内部と脚20の内部との間の流通を可能にする。ランプ12はさらに1対の電極28、30を含み、各脚18及び20内部に1つずつ取り付けられる。リード線32a〜b及び34a〜bは電極28〜30からランプ12の外部へ伸びる。下でもっと詳細に説明するようにリード線32a〜b及び32a〜bはエンドキャップ16に接続される。
【0013】
上述のように、ランプ12はランプベース14に取り付けられる。ランプベース14は一般にランプレセプタクル(図示せず)内部に嵌るように設計され、要望があれば、ランプベース14とランプレセプタクルの整列、嵌め合い及び(または)インターロックを支援するために取付けタブおよび(または)その他の構造を含むことができる。従って、予定されるランプレセプタクルに合わせるために用途によってランプベースの設計および構造を変えることができる。図3A〜Cから分かるように、ランプベース14は、一般に上壁36及び上壁36の周縁から下向きに伸びる側壁38を含む。上壁36及び側壁38は協働して、ランプ12の脚の端部を受け入れるのに十分なサイズの内部空間40を形成する。ランプベース14に関連して使用される方向を表す用語、「上」、「下向き」などは図3Aに示されるランプベースの向きに基づく。これらの用語は便宜上使用されるのであって、本発明を特定の方向に限定するためのものではない。図示される実施形態のランプベース14は仕切り壁42も含む。仕切り壁は各脚18及び20を取り囲む空間の間をある程度分離するために内部空間40内に配置される。仕切り壁42は一方の脚に塗布された接着剤が他方の脚に流れるのを防止するセパレータとなる(図7)。これによって、脚18及び20の一方のみに接着剤を塗布しやすくなる。脚取付け穴22及び24は上壁36に形成される。図6及び7から分かるように、ランプ12の脚18及び20は取付け穴22の中に嵌め込まれる。図3A〜Cを参照すると、脚取付け穴22及び24は図3Bにおいて矢印Aによって示される方向にオーバーサイズになっている。これによって対応する穴22及び24内部における少なくとも一方の脚18及び20の動きを可能にする。基本的に所望の脚18及び20の動きを許容するどのような方法ででも取付け穴をオーバーサイズにすることができるが、図示される実施形態の取付け穴22及び24は全体に楕円形であり、図3Bの矢印Aで示される方向に長くなっている。細長い取付け穴22及び24はおおむね円形の脚18及び20が取付け穴22及び24内部で動けるようにする。図3Bは、第一の位置にある取り付け穴22の中の脚18を実線で、第二の位置を点線で示している。図3Bに示される位置の変化は取付け穴22及び24内部における脚18及び20の運動の範囲を表す。図8〜11は図3A〜Cに示されるものとは多少異なる取付け穴の形状を示す。図示されるように、図8〜11の取り付け穴22及び24は図3A〜Cの形状よりもっと不規則な形状を持つ。どちらの場合も、取付け穴22及び24は矢印Aで示される方向にオーバーサイズであり(例えば、対応するランプの脚18及び20より大きい)、ランプ12が熱膨張及び収縮するとき脚18及び20が動くために十分な隙間を与える。図示される実施形態のランプベース14は2つのオーバーサイズの取り付け穴22及び24を形成するが、一部の応用においては、取付け穴の一方しか細長くするまたはその他の方法でオーバーサイズにする必要がない。
【0014】
脚18及び20をランプベース12に固定することができる。図示される実施形態において、脚18のみがランプベース12に固定される(図7)。これによって、脚20はランプが熱膨張及び収縮するとき取付け穴22内部で自由に動ける。図7に示されるように、ランプの脚18は接着剤48によってランプベース14に固定される。接着剤48は脚18を取り囲んで脚18とランプベース14を相互接続する。仕切り壁42は接着剤48をランプベース14の片側に保持して、脚20が接着されずに取付け穴22内部で自由に動けるようにする。
【0015】
エンドキャップ16はランプベース14の開放端に嵌め込まれる(図5)。要望に応じてエンドキャップ16をランプベース14に接着、溶接またはその他の方法で固定することができる。図示される実施形態において、エンドキャップ16は、エンドキャップを貫通しこれから突き出る2対の電気ピン(electrical prong)44a〜b及び46a〜bを含む。電気ピンはランプ12を電源に電気的に接続するためのコネクタとなる。例えば、図示される実施形態の電気ピン44a〜b及び46a〜bはランプレセプタクル(図示せず)の対応するソケット(図示せず)の中に嵌るように設計される。要望があれば、互換性を図るために基本的な標準仕様と一致するようにピン44a〜b及び46a〜bのサイズ、形状及び配列を選択することができる。ランプ12のリード線32a〜b及び34a〜bは、例えばクリンプ加工(crimping)、はんだ付けまたはその他の従来の技法によってピン44a〜b及び46a〜bに電気的に接続される。ランプベース14と同様、エンドキャップ16は一般にランプレセプタクル(図示せず)内部に嵌るように設計され、要望があれば、ランプベース14とランプレセプタクルの整列、嵌め合い及び(または)インターロックを支援するために取り付けタブ及び(または)その他の構造を含むことができる。従って、予定されるランプレセプタクルに合わせるために用途によってエンドキャップの設計及び構造を変えることができる。
【0016】
多様な方法でランプ組立品10を組み立てることができる。しかし、開示を目的として1つの組み立て方法についてのみ説明する。1つの実施形態において、ランプ組立品10は事前製造の二脚ランプを入手して組み立てられる。二脚ランプは多様な製造者から多様な型式で入手できる。プラスチックまたはその他の適切な材料からランプベース14及びエンドキャップ16を製造することができる。例えば、特定の用途に関連する温度限界に耐えることができるプラスチック材からランプベース14及びエンドキャップ16を射出成型することができる。電気ピン44a〜b及び46a〜bはエンドキャップ16の開口に嵌め込まれる。摩擦嵌めによってまたは締結具または接着剤など他の技法によってピン44a〜b及び46a〜bを保持することができる。
【0017】
ランプ12はランプベース14に挿入される。より詳細に述べると、各脚18及び20の電極端が脚取付け穴22及び24に適切な深さまで挿入される。ランプ12とランプベース14を相互に固定するために、ランプベース14及び脚18に接着剤48が塗布される。上壁36、側壁38及び仕切り壁42が協働して脚18を取り囲む「カップ」を形成するようにランプベース14を逆さにすることによって接着剤48を塗布することができる。接着剤48は脚18を取り囲むカップに注入またはその他の方法で供給される。硬化したら、接着剤48は所望の接着をもたらす。ランプ12をランプベース14に固定するために多様な接着剤を使用することができる。例えば、接着剤48をエポキシ及び高温シリコン接着剤とすることができる。
【0018】
エンドキャップ16はランプベース14の底部に固定される。これによって内部空間40は閉鎖され、ランプ組立品10に所望の電気ピン44a〜b及び46a〜bが与えられる。上述のように、ランプ12のリード線32a〜b及び34a〜bは、例えばはんだ付けまたはその他の従来の技法によってピン44a〜b及び46a〜bに電気的に接続される。接着、音波溶接またはその他の方法によってエンドキャップ16をランプベース14と相互接続することができる。一部の用途において、ランプ12をランプベース14に接着する前にリード線32a〜b及び34a〜bとピン44a〜b及び46a〜bとの間を電気的に接続することが望ましい場合がある。脚18及び20をランプベース14に着座させると、ランプベース14が形成する輪郭は必要な電気接続をより困難にする可能性がある。接着剤48が塗布される前に接続が行われる場合には、ランプベース14内部からランプ端部を押し出しながら接続を行うことができるので、工程が容易になる。
【0019】
図示される実施形態において、ランプ12は脚18の周りに塗布される接着剤48を用いてランプベース14に固定される。他の接続メカニズムを用いてランプ12をランプベース14に固定することができる。例えば、保持クランプ(図示せず)を用いてランプ12をランプベース14に固定することができる。このような実施形態においては、例えば締結具によってクランプをランプベース14に接続するか、またはエンドキャップ16が設置されたらランプベース14から引き出すことができないようにクランプを取付け穴22及び24より大きくすることができる。
【0020】
図12及び13は別のランプベース14’を示している。この実施形態においては、保持カップ50’及び52’によってランプ12’の脚18’及び20’をランプベース14’内部に保持することができる。保持カップ50’及び52’は、少なくともその一方がランプベース14’の内部空間40’内部において「浮遊(float)」して、熱膨張及び収縮時の脚18’及び20’の相対的な動きを許容にするようなサイズ及び形状を持つ。保持カップ50’及び52’は、熱膨張及び収縮時の動きを許容にするように少なくともブリッジの長手方向に対して平行の方向に動くことができると言う意味でランプベース14’内部において浮遊する。要望があれば、保持カップ50’及び52’の一方のみがランプベース14’内部で浮遊するようにこの実施形態を変更することができる。この実施形態の保持カップ50’及び52’は脚18’及び20’の端部に被せて嵌められて、接着剤48’を用いて固定される。要望があれば、他の技法を用いてカップを固定することができる。例えば、一部の用途においては、保持カップ50’及び52’を脚18’及び20’に摩擦嵌めすることが可能かも知れない。図12及び13の実施形態においては、ランプベース14’は上に説明するように2つの別個の取付け穴22及び24を形成するか、2つの別個の穴22及び24を脚18’及び20’の両方を受け入れるのに十分なサイズを持つ単一のもっと大きい穴22’に替えて、熱膨張及び収縮時に脚18’及び20’が相互に相対的に動けるようにすることができる。この実施形態は2つの別個の保持カップ50’及び52’を図示するが、本発明は、一部の用途において保持カップを1つだけ含むことができる(図示せず)。保持カップを1つだけ含む実施形態においては、上述のようにランプベース内部で浮遊するように保持カップを設計することができる。ただし、単一の保持カップに接続されない脚がランプベース内部で動くことができる場合、保持カップをランプベースに対して固定位置にすることができる。
【0021】
以上の説明は本発明の現在の実施形態の説明である。特許請求の範囲において定義される本発明の思想及び広義の形態から逸脱することなくさまざまな改変及び変更を加えることができ、これらは均等物の原則を含む特許の原則に従って解釈される。請求の範囲に記載のある要素を単数で表す場合、これは要素を単数に限定するものとして解釈されないものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が直径を有する2本の脚を有するランプと、
前記脚を接続するブリッジと、
2つの脚取付け穴を形成するランプベースと、
を備え、
前記ランプの脚の各々が前記脚取付け穴の1つの中まで伸び、前記脚取付け穴のうち一方がオーバーサイズであり、前記オーバーサイズの取付け穴の中へ伸びる一方の前記ランプの脚が前記オーバーサイズの取付け穴内部で動くのを許容するランプ組立品であって、
前記オーバーサイズの取付け穴の中へ伸びる一方の前記ランプの脚は、前記ランプベースに固定されておらず、一方の前記ランプの脚は前記オーバーサイズの取付け穴の中で自由に動き、他方の前記ランプの脚は前記ランプベースに固定されており、
前記オーバーサイズの取付け穴は、おおむね長円形であり、前記オーバーサイズの取付け穴の中へ伸びる一方の前記ランプの脚が他方の前記ランプの脚から離れる動きを許容する方向に細長く伸びていることを特徴とする、ランプ組立品。
【請求項2】
前記オーバーサイズの脚取付け穴は、前記オーバーサイズの脚取付け穴において前記脚の前記一方が前記ブリッジの長手方向に対して平行の方向にのみ動くことを許容する形状となっていることを特徴とする、請求項1に記載のランプ組立品。
【請求項3】
前記オーバーサイズの脚取付け穴の中まで伸びる前記脚が前記ランプベースに接着されず、他方の脚が前記ランプベースに接着されることを特徴とする、請求項1に記載のランプ組立品。
【請求項4】
前記ランプベースが上壁及び前記上壁から下向きに伸びる側壁を含み、前記上壁と前記側壁が協働して内部空間を形成し、前記脚取り付け穴が前記上壁に形成されることを特徴とする、請求項3に記載のランプ組立品。
【請求項5】
前記ランプベースが前記内部空間内部に配置される仕切り壁を含み、該仕切り壁が前記2つの脚取付け穴の間に配置されて、前記脚の各々を取り囲む空間の間を分離することを特徴とする、請求項4に記載のランプ組立品。
【請求項6】
前記オーバーサイズの脚取付け穴がおおむね楕円形であり、前記他方の脚に対して直角を成す方向のみの動きを許容する方向に細長くなることを特徴とする、請求項5に記載のランプ組立品。
【請求項7】
第一及び第二の脚及びブリッジを有するランプであって、前記脚が一般に第一の方向に平行に伸び、前記ブリッジが前記脚の間に伸びて前記脚を接続する、ランプと、
上壁及び前記上壁から伸びる側壁を有するランプベースであって、前記上壁が第一及び第二の脚取付け穴を形成し、前記第一のランプの脚が前記第一の脚取付け穴を貫通して伸び、前記第二のランプの脚が前記第二の脚取付け穴を貫通して伸び、前記第二の脚が前記ランプベースに固定され、前記第一の脚取付け穴が前記第一のランプの脚に比べてオーバーサイズであり、前記第一の脚が前記ランプベースに固定されず、前記第一のランプの脚の前記第一の脚取付け穴内部における動きを許容する、ランプベースと、
を備えるランプ組立品であって、
前記第一の脚取付け穴がおおむね長円形であり、前記第一の脚が前記第二の脚から離れる動きを許容する方向に細長くなることを特徴する、ランプ組立品。
【請求項8】
前記側壁が前記上壁から下向きに伸び、かつ前記ランプベースが前記上壁から下向きに伸びる仕切り壁を含むことを特徴とする、請求項7に記載のランプ組立品。
【請求項9】
前記第二の脚が前記ランプベースに接着され、接着剤が前記第一の脚に接触するのを前記仕切り壁が防止することを特徴とする、請求項8に記載のランプ組立品。
【請求項10】
前記上壁の反対側で前記側壁に取り付けられるエンドキャップを含み、該エンドキャップが前記ランプを電源に接続するための電気コネクタを含むことを特徴とする、請求項9に記載のランプ組立品。
【請求項11】
前記第一の脚取付け穴が楕円形であることを特徴とする、請求項10に記載のランプ組立品。
【請求項12】
2本の脚及び前記脚を接続するブリッジを有するランプであって、前記脚が各々直径及び端部を有し、電気接点が前記端部から伸びる、ランプと、
上壁及び前記上壁から伸びる側壁を含むランプベースであって、前記上壁及び前記側壁が協働して内部空間を形成し、前記上壁が少なくとも1つの穴を形成し、前記脚のうち少なくとも一方が前記穴を貫通して前記内部空間の中まで伸び、前記少なくとも1つの穴が長円形でありかつ前記少なくとも一方の脚の他方の脚に対する相対的な動きを許容する方向に前記少なくとも一方の脚の前記直径より実質的に大きく、前記少なくとも一方の脚が前記ランプベースに固定されず、前記少なくとも一方の脚が前記他方の脚から離れる方向に動けるようにし、前記他方の脚が前記ランプベースに固定される、ランプベースと、
を備えるランプ組立品。
【請求項13】
前記上壁が2つの穴を形成し、前記脚の各々が前記穴の一方を貫通して伸びることを特徴とする、請求項12に記載のランプ組立品。
【請求項14】
前記脚の一方が前記穴内で接着され、前記他方の脚が接着されず、該脚が前記穴内部で動けるようにすることを特徴とする、請求項13に記載のランプ組立品。
【請求項15】
前記上壁の反対側で前記側壁に取り付けられるエンドキャップを含み、前記エンドキャップが前記ランプの脚から伸びる前記電気接点に接続される電気接点を含む、請求項14に記載のランプ組立品。
【請求項16】
前記内部空間内部に2つの保持カップを含み、各保持カップが前記ランプの脚の端部の一方を受け入れ、前記保持カップが合わせられても前記内部空間より小さく、前記ランプの脚の相互に対して相対的な動きを許容する、請求項15に記載のランプ組立品。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2010−516039(P2010−516039A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546038(P2009−546038)
【出願日】平成20年1月15日(2008.1.15)
【国際出願番号】PCT/IB2008/050129
【国際公開番号】WO2008/087588
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【Fターム(参考)】