説明

二輪車の模型

【課題】 押下部材を押下することでその形態を変形させる二輪車の模型を提供すること。
【解決手段】 カウル部材の凸部を開口部から挿入して部材902を押圧し、バネ部材を押し縮めた状態におけるこの凸部を通路の下部から掛止する掛止部960と、スライド部材301が掛止されている状態における凹部1202にはまる凸部1203とを有する掛止部材1200が、スライド部材301が前方にスライドして凸部1203に圧接する部分がスライド部材301の下面になることで掛止部材1200の位置が押し下げられ、掛止部960によるカウル部材102の凸部102aの掛止を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車の模型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自転車やバイクなどの二輪車の模型は多数販売されており、形態を手動でロボット形状に変化させるものなどが知られている。
【特許文献1】実公平3−24216号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、押下部材を押下することでその形態を変形させることができる二輪車の模型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的を達成するために、本発明の二輪車の模型は、
模型本体と、
前記模型本体の前後方向に移動可能に前記模型本体内に配設されたスライド部材であって、前記模型本体の前方に突出する方向に第1のバネ部材によって付勢されており、下面に凹部を有するスライド部材と、
前記スライド部材を前記第1のバネ部材の弾性に抗して前記模型本体の後方に押し込んだ状態で前記スライド部材を掛止するための第1の掛止部材であって、当該状態における前記スライド部材の近傍に位置する第1の掛止部材と、
前記模型本体の後部に設けられており、押下することで前記第1の掛止部材による前記スライド部材の掛止を解除する押下部材と、
前記模型本体の左側面において前記スライド部材の下面よりも下方に設けられた開口部から、前記模型本体の左右方向に沿って前記模型本体の右側面に設けられた開口部に連通する通路内に配設される第1、2部材と、
左端が前記第1部材によって固定されており、右端が前記第2部材によって固定されており、前記第1部材を左側に押圧すると共に、前記第2部材を右側に押圧する第2のバネ部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記左側面における開口部から挿入して前記第1部材を押し込むことで前記第1部材を前記右側面側に押圧し、前記第2のバネ部材を押し縮める凸部を有する第1のカウル部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記右側面における開口部から挿入して前記第2部材を押し込むことで前記第2部材を前記左側面側に押圧し、前記第2のバネ部材を押し縮める凸部を有する第2のカウル部材と、
前記通路の下部に配設される第2の掛止部材であって、当該第2の掛止部材は、前記第1のカウル部材の凸部を前記左側面における開口部から挿入し、前記第1部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態としたとき、当該凸部を前記通路の下部から掛止する第1の掛止部と、前記第2のカウル部材の凸部を前記右側面における開口部から挿入し、前記第2部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態としたとき、当該凸部を前記通路の下部から掛止する第2の掛止部と、前記スライド部材が前記第1の掛止部材によって掛止されている状態において前記スライド部材の下面の凹部にはまる凸部とを有する第2の掛止部材と、
前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材に対して圧接する方向に、前記第2の掛止部材を付勢する第3のバネ部材とからなり、
前記第2の掛止部材は、前記押下部材が押下されることにより前記第1の掛止部材による前記スライド部材の掛止が解除されたとき、前記第1のバネ部材の弾性によって前記スライド部材が前方に移動して前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材の下面の凹部から脱して前記スライド部材の下面に圧接することで前記第3のバネ部材の弾性に抗して押し下げられることにより、前記第1、2の掛止部による前記第1、2のカウル部材の凸部の掛止を解除し、
前記第1、2のカウル部材は、前記第1、2の掛止部による各々の凸部の掛止が解除されたとき、前記第2のバネ部材の弾性により前記第1、2部材が模型本体の左方、右方に向かって各々移動することによって、各々凸部が前記開口部から脱する方向へ押し出されることによって、各々模型本体から脱することを特徴とする。
【0005】
また、本発明の目的を達成するために、本発明の二輪車の模型は、
模型本体と、
前記模型本体の前後方向に移動可能に前記模型本体内に配設されたスライド部材であって、前記模型本体の前方に突出する方向に第1のバネ部材によって付勢されており、表面に凹部を有するスライド部材と、
前記スライド部材を前記第1のバネ部材の弾性に抗して前記模型本体の後方に押し込んだ状態で前記スライド部材を掛止するための第1の掛止部材と、
前記模型本体の後部に設けられており、押下することで前記第1の掛止部材による前記スライド部材の前記掛止を解除する押下部材と、
前記模型本体の左側面に設けられた開口部から、前記模型の左右方向に沿って前記模型本体の右側面に設けられた開口部に連通する通路内に配設される第1、2部材と、
左端が前記第1部材によって固定されており、右端が前記第2部材によって固定されており、前記第1部材を左側に押圧すると共に、前記第2部材を右側に押圧する第2のバネ部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記左側面における開口部から挿入して前記第1部材を押し込むことで前記第1部材を前記右側面側に押圧し、前記第2のバネ部材を押し縮める凸部を有する第1のカウル部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記右側面における開口部から挿入して前記第2部材を押し込むことで前記第2部材を前記左側面側に押圧し、前記バネ部材を押し縮める凸部を有する第2のカウル部材と、
前記通路近傍に配設される第2の掛止部材であって、当該第2の掛止部材は、前記第1のカウル部材の凸部を前記左側面における開口部から挿入し、前記第1部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態としたとき、当該凸部を前記通路内に掛止する第1の掛止部と、前記第2のカウル部材の凸部を前記右側面における開口部から挿入し、前記第2部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態における当該凸部を前記通路内に掛止する第2の掛止部と、前記スライド部材が前記第1の掛止部材によって掛止されている状態において前記スライド部材の凹部にはまる凸部とを有する第2の掛止部材と、
前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材に対して圧接する方向に、前記第2の掛止部材を付勢する第3の弾性部材とからなり、
前記第2の掛止部材は、前記押下部材が押下されることにより前記第1の掛止部材による前記スライド部材の掛止が解除されたとき、前記第1のバネ部材の弾性によって前記スライド部材が前方に移動して前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材の下面の凹部から脱して前記スライド部材の表面に圧接することで前記第3のバネ部材の弾性に抗して押し下げられることにより、前記第1、2の掛止部による前記第1、2のカウル部材の凸部の掛止を解除し、
前記第1、2のカウル部材は、前記第1、2の掛止部による各々の凸部の掛止が解除されたとき、前記第2のバネ部材の弾性により前記第1、2部材が模型本体の左方、右方に向かって各々移動することによって、各々凸部が前記開口部から脱する方向へ押し出されることによって、各々模型本体から脱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の構成によれば、押下部材を押下することでその形態を変形させることができる二輪車の模型を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。なお、以下の説明では、二輪車としてバイクを用いるが、自転車等の二輪車を用いても良く、その外形は特には問わない
図1は、バイクの模型の上面図である。同図において100は模型本体であり、この模型本体100の左右側面にはそれぞれカウル部材101,102(第1、第2のカウル部材)が着脱可能に装着されている。カウル部材101、102は後述する掛止部材(第2の掛止部材)によってそれぞれ模型本体100の左側部、右側部に装着されている。
【0008】
103は、模型本体100後部に備わっている押下部材であり、同図104で示す矢印方向に押下することができる。また同図において点線で示す軸106は模型本体100の中心軸であり、同図105で示す矢印は、この中心軸106に沿った模型本体100の前後方向を示す。従って以下の説明で登場する「左右方向」は、この中心軸106に直交する。また、押下部材103を押下する方向を示す矢印104は、この中心軸106と直交する。図2は、バイクの模型の斜視図である。
【0009】
ここで、上述の通り、カウル部材101、102は模型本体100側で掛止された状態で模型本体100に装着されているので、この掛止を解除することでカウル部材101、102を模型本体100から外すことができる。
【0010】
図3は、カウル部材101、102を模型本体100から外した場合のバイクの模型の上面図である。同図において301は、中心軸106に沿って模型の前後方向に移動可能なスライド部材であり、同図では、スライド部材301が模型前方に移動した状態における模型の上面を示している。
【0011】
以下では、カウル部材101、102を模型本体100から外すための各部品とその機構について説明する。
【0012】
図4は、中心軸106に沿った断面における模型本体100の側面の断面図である。同図において401は、スライド部材301と同様に、中心軸106に沿って模型の前後方向にスライド可能な押し出し部材である。バネ部材402(第1のバネ部材)の一端は押し出し部材401側に固定されており、他端は模型本体100側に固定されているので、このバネ部材402が伸張すると、押し出し部材401は模型前方に押し出されることになる。
【0013】
403は掛止部材であり、スライド部材301を掛止するためのものであり、410で示す軸点でもって軸支されている。404はバネ部材であり、一端は模型本体100側で固定されており、他端は掛止部材403側で固定されており、掛止部材403を押圧する程度に常に押し縮められている。
【0014】
ここで、掛止部材403によってスライド部材301を掛止するための機構について説明する。
【0015】
図5は、図4において掛止部材403近傍を拡大した図である。同図では、ここでの説明で用いる部品についてのみ示している。
【0016】
掛止部材403は上述の通り軸点410で軸支されており、同図矢印520で示す如く可動可能なように配設されている。更に掛止部材403は上述の通り、バネ部材404によって同図矢印501で示す方向に押圧されているので、爪部505の位置は模型下方に押し下げられることになる。
【0017】
ここで、本模型の遊技者がスライド部材301を模型後方に押し込むと、スライド部材301は押し出し部材401を模型後方に圧接し、模型後方に押し込むことになる。もちろんこれに伴ってバネ部材402は押し縮められることになる。ここで、図5に示す如く、スライド部材301の上面には凹部509が設けられており、この凹部509が爪部505の略真下に移動すると、爪部505は凹部509に引っかかり、押し出し部材401を掛止することになる。
【0018】
以上の構成により、本模型の遊技者がスライド部材301を模型後方に押し込み、爪部505が凹部509を掛止すると、この掛止を解除しない限りはスライド部材301は模型前方に飛び出すことはない。
【0019】
次に、この掛止部材403によるスライド部材301の掛止を、押下部材103によって解除する為の機構について説明する。
【0020】
図6は、図4に示した各機構の斜視図である。図7は、押下部材103と掛止部材403との関係を示す図である。同図では上面から見た押下部材103と、側面から見た掛止部材403との、押下部材103の押下方向(同図矢印703で示す矢印方向)における位置関係を示している。押下部材103には同図に示す如く、テーパー部701が設けられている。このテーバー部701の斜辺は、押下部材103を押し込まない限りは掛止部材403において斜線で示した面(当接面)には当接しない。しかし、押下部材103を押し込むと、この斜辺は当接面に当接するだけでなく、押し込む深さが深くなることに伴って、当接面を押圧する圧力が大きくなる。即ち、押下部材103を押し込むと、当接面を同図矢印705で示す方向に押圧するので、軸点410を軸として掛止部材403を同図矢印702で示す方向に回転させることになる。
【0021】
その結果、爪部505は上方に移動するので、スライド部材301の掛止が解除される。これにより、バネ部材402は伸張して押し出し部材401を模型前方に押し出すので、押し出し部材401は、スライド部材301を模型前方に押し出すことになる。
【0022】
以上説明した機構により、押下部材103を押下することで、スライド部材301を前方に押し出すことができる。なお、押下部材103を押下することで掛止部材403によるスライド部材301の掛止を解除するための機構については様々なものが考えられる。
【0023】
図3に戻って、310は、模型本体100の左側面においてスライド部材301の下面よりも下方に設けられた開口部であり、320は、模型本体100の右側面においてスライド部材301の下面よりも下方に設けられた開口部である。そして、開口部310から開口部320に連通する通路は、中心軸106と直交する方向(模型本体100の左右方向)に沿ったものである。図8は、模型本体100の左側面図であり、上述のとおり、開口部310は、模型本体100の左側面においてスライド部材301の下面よりも下方に設けられている。これは開口部320についても同様である。
【0024】
図9は、開口部310から開口部320に連通する通路内の機構を模型本体100の正面から見た場合の正面図である。
【0025】
同図において901,902はそれぞれ、通路内を左右移動可能に配設されている部材(第1,2部材)である。しかし、通路上部には張り出し部901a、902aが設けられており、通路下部には後述する掛止部材の一部である掛止部950,960が突き出ている。これにより、部材901は同図点線Xよりも同図右側に移動することはないし、部材902は同図点線Yよりも同図左側に移動することはない。
【0026】
また、部材901側にはバネ部材903(第2のバネ部材)の一端が固定されており、部材902側にはバネ部材903の他端が固定されており、バネ部材903は張り出し部901a、902aの間に部材901、902が配置されることにより、押し縮められた状態とされている。即ち、部材901,902はそれぞれ、バネ部材903によって同図右側、左側に押圧されていることになる。
【0027】
次に、カウル部材101、102について説明する。なお、カウル部材101、102は共に左右対称の形状を有しているので、以下ではカウル部材102について説明する。図10は、カウル部材102の上面図である。102aは、開口部320内に挿入し、部材902を模型左側に押圧してバネ部材903を押し縮めるための部分(凸部)である。部分102aには穴部1002が設けられている。
【0028】
図11は、この部分102aを開口部320内に挿入した場合における様子を示す図である。
【0029】
同図(a)左側は、部分102aを開口部320内に挿入したときの通路内の様子を示しており、上述の通り、掛止部960(第2の掛止部)が通路下部から突き出ており、部材902はバネ部材903によってこの掛止部960に対して押圧されている。ここで、部分102aを更に奥側(同図矢印方向)に押し込むと、部分102aは部材902を押圧する事になり、その結果、部材902を奥側に押し込むので、部材902と掛止部960との間には隙間が発生する。そこで、同図(a)右側に示す如く、穴部1002に掛止部960がはまることができ、このことによりカウル部材102は模型本体100に装着される。このとき、部材902は押し込まれているので、バネ部材903は押し縮められており、部分102a(カウル部材102)を模型本体100右側に押圧していることに注意されたい。しかし、掛止部960が穴部1002にかみ合うことにより、部分102aを掛止していることから、カウル部材102は模型本体100右側に押し出されることはない。
【0030】
図11(b)は、図11(a)に示した様子を、模型本体100の正面から見た場合における様子を示している。同図左側に示す如く、部分102aを開口部320内に挿入し、押し込むと、同図(b)右側に示す如く、部分102aが有する穴部1002に掛止部960がはまる。
【0031】
以上のことは、模型本体100左側についても同様である。
【0032】
次に、この掛止部960による部分102aの掛止を解除する為の機構について説明する。
【0033】
図12は、開口部320近傍の右側面図である。左側面から見た場合における左側面図は、図12と対象の図面となる。
【0034】
同図において1200は掛止部材(第2の掛止部材)であり、上記掛止部960(掛止部950)を有しており、この掛止部960が通路下部から突き出ている。また、掛止部材1200の下部にはバネ部材1201(第3のバネ部材)が取り付けられている。バネ部材1201の下部は模型本体100側で固定されており、上部は掛止部材1200側で固定されている。バネ部材1201は押し縮められた状態で取り付けられているので、掛止部材1200は常に上方(スライド部材の方向)に押圧されていることになる。
【0035】
ここで、スライド部材301が最も模型本体100後方に押し込まれており、掛止部材403によって掛止されている状態では、掛止部材1200の掛止部1203(凸部)は、スライド部材301の下面に設けられた凹部1202内にはまっている。
【0036】
ここで、押下部材103を押下し、上述の機構により、スライド部材301が模型本体100前方に移動した場合について図13を用いて説明する。図13は、図12において、スライド部材301と、掛止部材1200と、部材902との関係を示す図である。
【0037】
同図左側は、スライド部材301が最も模型本体100後方に押し込まれており、掛止部材403によって掛止されている状態におけるスライド部材301、掛止部材1200、部材902を示している。ここで、押下部材103を押下したことで、スライド部材301が模型本体100前方に移動した場合、同図右側に示す如く、凹部1202もまた模型本体100前方に移動することになるので、掛止部1203は凹部1202から脱し、スライド部材301の下面に当接することになる。これにより同図に示す如く、掛止部材1200の位置は下方にbだけ押し下げられることになる。
【0038】
これに伴い、掛止部960もまた押し下げられることになる。ここで、掛止部材1200が押し下げられたときに、掛止部960が通路からはみ出ていない程度に掛止部960を設計する必要がある。
【0039】
掛止部材1200が押し下げられたことで、掛止部960は通路から突き出ていない状態となるので、掛止部960による部分102aの掛止は解除される。この解除がなされるまではバネ部材903は押し縮められた状態であるので、この解除がなされると、バネ部材903は伸張し、部材902を模型本体100右側に押し出す。押し出された部材902は部分102aを押圧し、結果として、カウル部材102を模型本体100右側にとばすことになる。
【0040】
以上説明したカウル部材102をとばすための機構については模型本体100左側についても同様であるので、この機構により、カウル部材101もとばすことができる。
【0041】
以上説明した機構によれば、押下部材103を押下することにより、スライド部材301が模型本体100前方にスライドするだけでなく、このスライドにより、カウル部材101、102が模型本体100からはずれる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】バイクの模型の上面図である。
【図2】バイクの模型の斜視図である。
【図3】カウル部材101、102を模型本体100から外した場合のバイクの模型の上面図である。
【図4】中心軸106に沿った断面における模型本体100の側面の断面図である。
【図5】図4において掛止部材403近傍を拡大した図である。
【図6】図4に示した各機構の斜視図である。
【図7】押下部材103と掛止部材403との関係を示す図である。
【図8】模型本体100の左側面図である。
【図9】開口部310から開口部320に連通する通路内の機構を模型本体100の正面から見た場合の正面図である。
【図10】カウル部材102の上面図である。
【図11】部分102aを開口部320内に挿入した場合における様子を示す図である。
【図12】開口部320部近傍の右側面図である。
【図13】図12において、スライド部材301と、掛止部材1200と、部材902との関係を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車の模型であって、
模型本体と、
前記模型本体の前後方向に移動可能に前記模型本体内に配設されたスライド部材であって、前記模型本体の前方に突出する方向に第1のバネ部材によって付勢されており、下面に凹部を有するスライド部材と、
前記スライド部材を前記第1のバネ部材の弾性に抗して前記模型本体の後方に押し込んだ状態で前記スライド部材を掛止するための第1の掛止部材であって、当該状態における前記スライド部材の近傍に位置する第1の掛止部材と、
前記模型本体の後部に設けられており、押下することで前記第1の掛止部材による前記スライド部材の掛止を解除する押下部材と、
前記模型本体の左側面において前記スライド部材の下面よりも下方に設けられた開口部から、前記模型本体の左右方向に沿って前記模型本体の右側面に設けられた開口部に連通する通路内に配設される第1、2部材と、
左端が前記第1部材によって固定されており、右端が前記第2部材によって固定されており、前記第1部材を左側に押圧すると共に、前記第2部材を右側に押圧する第2のバネ部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記左側面における開口部から挿入して前記第1部材を押し込むことで前記第1部材を前記右側面側に押圧し、前記第2のバネ部材を押し縮める凸部を有する第1のカウル部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記右側面における開口部から挿入して前記第2部材を押し込むことで前記第2部材を前記左側面側に押圧し、前記第2のバネ部材を押し縮める凸部を有する第2のカウル部材と、
前記通路の下部に配設される第2の掛止部材であって、当該第2の掛止部材は、前記第1のカウル部材の凸部を前記左側面における開口部から挿入し、前記第1部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態としたとき、当該凸部を前記通路の下部から掛止する第1の掛止部と、前記第2のカウル部材の凸部を前記右側面における開口部から挿入し、前記第2部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態としたとき、当該凸部を前記通路の下部から掛止する第2の掛止部と、前記スライド部材が前記第1の掛止部材によって掛止されている状態において前記スライド部材の下面の凹部にはまる凸部とを有する第2の掛止部材と、
前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材に対して圧接する方向に、前記第2の掛止部材を付勢する第3のバネ部材とからなり、
前記第2の掛止部材は、前記押下部材が押下されることにより前記第1の掛止部材による前記スライド部材の掛止が解除されたとき、前記第1のバネ部材の弾性によって前記スライド部材が前方に移動して前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材の下面の凹部から脱して前記スライド部材の下面に圧接することで前記第3のバネ部材の弾性に抗して押し下げられることにより、前記第1、2の掛止部による前記第1、2のカウル部材の凸部の掛止を解除し、
前記第1、2のカウル部材は、前記第1、2の掛止部による各々の凸部の掛止が解除されたとき、前記第2のバネ部材の弾性により前記第1、2部材が模型本体の左方、右方に向かって各々移動することによって、各々凸部が前記開口部から脱する方向へ押し出されることによって、各々模型本体から脱することを特徴とする模型。
【請求項2】
前記押下部材は押下方向に対して前記第1の掛止部材を前記スライド部材の掛止を解除する方向に押圧するためのテーパー部を有することを特徴とする請求項1に記載の模型。
【請求項3】
前記通路内には、前記模型本体の左側面における開口部から左側に前記第1部材が移動しないように開口面積を縮小させるような張り出し部が設けられていると共に、前記模型本体の右側面における開口部から右側に前記第2部材が移動しないように開口面積を縮小させるような張り出し部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の模型。
【請求項4】
前記第1、2の掛止部は、前記第2の掛止部材の位置が押し下げられた場合に、前記通路にはみ出ないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の模型。
【請求項5】
二輪車の模型であって、
模型本体と、
前記模型本体の前後方向に移動可能に前記模型本体内に配設されたスライド部材であって、前記模型本体の前方に突出する方向に第1のバネ部材によって付勢されており、表面に凹部を有するスライド部材と、
前記スライド部材を前記第1のバネ部材の弾性に抗して前記模型本体の後方に押し込んだ状態で前記スライド部材を掛止するための第1の掛止部材と、
前記模型本体の後部に設けられており、押下することで前記第1の掛止部材による前記スライド部材の前記掛止を解除する押下部材と、
前記模型本体の左側面に設けられた開口部から、前記模型の左右方向に沿って前記模型本体の右側面に設けられた開口部に連通する通路内に配設される第1、2部材と、
左端が前記第1部材によって固定されており、右端が前記第2部材によって固定されており、前記第1部材を左側に押圧すると共に、前記第2部材を右側に押圧する第2のバネ部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記左側面における開口部から挿入して前記第1部材を押し込むことで前記第1部材を前記右側面側に押圧し、前記第2のバネ部材を押し縮める凸部を有する第1のカウル部材と、
前記模型本体に着脱可能に取り付けられ、前記右側面における開口部から挿入して前記第2部材を押し込むことで前記第2部材を前記左側面側に押圧し、前記バネ部材を押し縮める凸部を有する第2のカウル部材と、
前記通路近傍に配設される第2の掛止部材であって、当該第2の掛止部材は、前記第1のカウル部材の凸部を前記左側面における開口部から挿入し、前記第1部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態としたとき、当該凸部を前記通路内に掛止する第1の掛止部と、前記第2のカウル部材の凸部を前記右側面における開口部から挿入し、前記第2部材を押圧して前記第2のバネ部材を押し縮めた状態における当該凸部を前記通路内に掛止する第2の掛止部と、前記スライド部材が前記第1の掛止部材によって掛止されている状態において前記スライド部材の凹部にはまる凸部とを有する第2の掛止部材と、
前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材に対して圧接する方向に、前記第2の掛止部材を付勢する第3の弾性部材とからなり、
前記第2の掛止部材は、前記押下部材が押下されることにより前記第1の掛止部材による前記スライド部材の掛止が解除されたとき、前記第1のバネ部材の弾性によって前記スライド部材が前方に移動して前記第2の掛止部材の凸部が前記スライド部材の下面の凹部から脱して前記スライド部材の表面に圧接することで前記第3のバネ部材の弾性に抗して押し下げられることにより、前記第1、2の掛止部による前記第1、2のカウル部材の凸部の掛止を解除し、
前記第1、2のカウル部材は、前記第1、2の掛止部による各々の凸部の掛止が解除されたとき、前記第2のバネ部材の弾性により前記第1、2部材が模型本体の左方、右方に向かって各々移動することによって、各々凸部が前記開口部から脱する方向へ押し出されることによって、各々模型本体から脱することを特徴とする模型。

【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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