説明

二酸化炭素捕捉材

【課題】二酸化炭素の濃度が低いガスから二酸化炭素を捕捉・分離する。
【解決手段】細孔容積分布のピーク細孔径が1.5〜10nmのセリウム酸化物を含有する多孔体を含む二酸化炭素捕捉材を用いて、二酸化炭素を含有するガスから二酸化炭素を捕捉・分離する。前記多孔体は、さらに、Na、Mg、Y、La及びSmからなる群から選ばれた少なくとも一種類の元素を含むことが望ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素を捕捉するための材料に関する。
【背景技術】
【0002】
温室効果ガスの排出による地球温暖化が世界的な問題となっている。
【0003】
温室効果ガスには、二酸化炭素(CO)、メタン(CH)、フロン類(CFCs)等がある。影響が最も大きいものは二酸化炭素であり、排出量の削減が緊急の課題となっている。上記課題の解決策としては、化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、吸収分離法などがあるが、その中でも特に効率よくCOを回収できる材料の必要性が高まってきている。
特許文献1には、Si/Al原子比が1.0〜1.5のA型もしくはX型のゼオライトにアルカリ金属イオンまたはアルカリ土類金属イオンをイオン交換により担持した二酸化炭素吸着材が開示されている。
【0004】
特許文献2には、アルカリ土類金属、希土類金属及び遷移金属の複合酸化物とCOを反応させて、炭酸塩として吸収させることを特徴とする二酸化炭素吸収材が開示されている。
【0005】
特許文献3には、リチウムメタシリケートを5重量%以上、40重量%以下含むリチウムシリケートを用い、600℃で二酸化炭素を下記反応式(1)で示した反応を用いて吸収する二酸化炭素吸収材が記載されている。
【0006】
LiSiO+CO→LiSiO+LiCO …反応式(1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−202408号公報
【特許文献2】特開平10−272336号公報
【特許文献3】特開2008−105006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されているゼオライトを用いた二酸化炭素吸着材は、二酸化炭素の吸着容量が混合ガス中の二酸化炭素の濃度に依存するため、安定して二酸化炭素を回収できず、また、低濃度の二酸化炭素に対しては回収効率が低い。
【0009】
また、特許文献2及び3に記載されている複合酸化物による炭酸塩の形成及び分解による二酸化炭素の吸収及び脱離を用いた二酸化炭素の分離回収法は、炭酸塩の分解温度が高く、分離回収に大きな熱量を必要とする。
本発明は、二酸化炭素の濃度が低いガスから二酸化炭素を捕捉・分離するための二酸化炭素捕捉材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の二酸化炭素捕捉材は、細孔容積分布のピーク細孔径が1.5〜10nmのセリウム酸化物を含有する多孔体を含み、二酸化炭素を含有するガスから二酸化炭素を捕捉・分離するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、濃度が5体積%以下の二酸化炭素を効率よく捕捉する二酸化炭素捕捉材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】各種の二酸化炭素捕捉材の比表面積と二酸化炭素捕捉量との関係を示すグラフである。
【図2】各種の二酸化炭素捕捉材の塩素含有量と二酸化炭素捕捉量との関係を示すグラフである。
【図3】Sm添加量が異なる実施例の二酸化炭素捕捉材の二酸化炭素捕捉量を示すグラフである。
【図4】Sm添加量が異なる実施例の二酸化炭素捕捉材の二酸化炭素捕捉量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、細孔容積分布のピーク細孔径が1.5〜10nmのCe酸化物(セリウム酸化物)を含有する多孔体である二酸化炭素捕捉材を用いることにより、効率よく二酸化炭素を捕捉できることを見出した。これは、細孔径が1.5nm未満である場合、多孔体の内部に二酸化炭素が拡散しにくく、表面上の塩基点を効率的に使用できず、細孔径が10nmを超える場合、二酸化炭素と多孔体の表面との接触効率が減少するためと考えている。
【0014】
細孔容積分布のピーク細孔径の更に望ましい範囲は、1.5〜5nmである。
【0015】
また、前記多孔体に第二成分としてNa、Mg、Y、La及びSmからなる群から選ばれた少なくとも一種類の元素を添加することにより、更に効率よく二酸化炭素を捕捉できることを見出した。これは、Ce酸化物がこれらの元素と複合酸化物を形成することにより、塩基点が増加するためと考えている。
【0016】
さらに、Na、Mg、Y、La及びSmからなる群から選ばれた少なくとも一種類の元素の含有量は、Ceに対するモル比で0.1〜10であることが望ましく、特に、0.1〜1である場合に効率的に二酸化炭素を捕捉できる。
【0017】
第二成分の含有量は、モル比で0.1未満の場合、第二成分の効果が低く、10を超えると構造が不安定になり、比表面積が低くなると考えている。
【0018】
前記多孔体の比表面積が30m/g以上である場合、更に効率的に二酸化炭素を捕捉できる。これは、酸化物表面上に露出する塩基点が増加するためと考えている。前記多孔体の比表面積は、50m/g以上であることが特に望ましい。
【0019】
前記多孔体中に含まれる塩素の量が3重量%以下である場合、効率的に二酸化炭素を捕捉できる。1重量%以下である場合、更に効率的に二酸化炭素を捕捉でき、0.01重量%以下である場合、特に効率的に二酸化炭素を捕捉できる。これは、塩素による塩基点の被毒を抑えるためと考えている。
【0020】
これらの多孔体の調製方法としては、例えば、含浸法、混練法、共沈法、ゾルゲル法、イオン交換法、蒸着法などの物理的調製方法や化学反応を利用した調製方法などを用いることができる。中でも、化学反応を利用した調製方法を用い、酸素を含むガス中で300℃以上の高温で焼成することで捕捉材の結晶性が高くなり、二酸化炭素捕捉能が高まる。
前記多孔体の出発原料としては、硝酸化合物、塩化物、酢酸化合物、錯体化合物、水酸化物、炭酸化合物(炭酸塩)、有機化合物などの種々の化合物、金属、金属酸化物を用いることができる。
前記多孔体をアルミナ(Al)、シリカ(SiO)、ゼオライトなどの多孔体に担持してもよい。この場合、含浸法、混練法、共沈法、ゾルゲル法、イオン交換法、蒸着法などの物理的調製方法や化学反応を利用した調製方法などを用いることができる。中でも、化学反応を利用した調製方法を用いることにより、担体と二酸化炭素捕捉材成分との結合が強固になり、シンタリング等を防止できる。
【0021】
上記の二酸化炭素捕捉材の形状は、用途に応じて適宜調整できる。例えば、コージェライト、SiC(炭化ケイ素)、ステンレス鋼等の各種材料で形成されたハニカム構造体に、上記の二酸化炭素捕捉材をコーティングして得られるハニカム形状をはじめ、ペレット状、板状、粒状、粉末状などが挙げられる。ハニカム形状の場合、その基材はコージェライトが最適であるが、二酸化炭素捕捉材の温度が高まるおそれがある場合には、二酸化炭素捕捉材の成分と反応しにくい基材、例えばFeを主成分とするメタルハニカム等の基材を用いることが好ましい。また、多孔体、及び二酸化炭素捕捉材の成分のみを用いてハニカムを形成しても良い。
【0022】
二酸化炭素捕捉材は、どのような温度で使用しても良いが、600℃以下であることが好ましい。二酸化炭素捕捉材の温度が600℃以上である場合、シンタリングにより比表面積が低下する等、二酸化炭素捕捉材の性能が低下する。また、二酸化炭素を捕捉する際は、0〜100℃の温度で使用することが好ましい。二酸化炭素の捕捉を促進できるからである。
【0023】
上記二酸化炭素捕捉材は、二酸化炭素を1〜5体積%含有する混合ガスから二酸化炭素を捕捉することができる。混合ガスの成分は、酸素、窒素、水、窒素酸化物、硫黄酸化物などが挙げられるが、塩基点の被毒を抑制するため、二酸化炭素以外の酸性ガスの含有量が低いことが望ましい。
【0024】
本発明によれば、濃度5体積%以下の二酸化炭素を比較的低温で効率よく捕捉する二酸化炭素捕捉材を提供できる。
【0025】
以下、実施例を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0026】
界面活性剤としてPluronic−123(商品名、BASF社製:(HO(CHCHO)20(CHCH(CH)O)70(CHCHO)20)H)1gをビーカー内に仕込み、10gのエタノールを加え、攪拌して前記界面活性剤を溶解した。これに塩化セリウム七水和物 (CeCl・7HO)8mmolを加え、10分間攪拌して溶解した。攪拌後、得られたゾル溶液をシャーレーに移し、空気中で60℃の温度に保たれたオーブンの中で7日間熟成し、ゲルを形成させた。
【0027】
次いで、得られたゲルを真空中350℃で10時間の加熱を行った後、空気雰囲気下の電気炉でサンプルを300℃で10時間焼成することにより、メソポーラス酸化セリウムを得た。このメソポーラス酸化セリウムを二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例2】
【0028】
界面活性剤としてPluronic−1231gをビーカー内に仕込み、10gのエタノールを加え、一時間攪拌して前記界面活性剤を溶解した。これに塩化セリウム水和物(CeCl・HO)4mmolと塩化ランタン(LaCl)4mmolとを加え、30分間攪拌して溶解した。攪拌後、得られたゾル溶液をシャーレーに移し、空気中で40℃の温度に保たれたオーブンの中で7日間熟成し、ゲルを形成させた。
【0029】
次いで、得られたゲルを空気雰囲気下の電気炉を用いて500℃で5時間焼成することにより、メソポーラスセリウムランタン複合酸化物を得た。このメソポーラスセリウムランタン複合酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例3】
【0030】
実施例2において、塩化ランタンの代わりに塩化イットリウム(YCl)4mmolを加えたこと以外は同様の調製法でメソポーラスセリウムイットリウム複合酸化物を得た。このメソポーラスセリウムイットリウム複合酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例4】
【0031】
実施例2において、塩化ランタンの代わりに塩化サマリウム(SmCl)4mmolを加えたこと以外は同様の調製法でメソポーラスセリウムサマリウム複合酸化物を得た。このメソポーラスセリウムサマリウム複合酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例5】
【0032】
実施例2において、塩化ランタンの代わりに塩化ナトリウム4mmol(NaCl)を加え、空気雰囲気下の電気炉を用いて500℃で5時間焼成させる代わりに空気雰囲気下の電気炉にて400℃で10時間焼成させたこと以外は同様の調製法でメソポーラスセリウムナトリウム複合酸化物を得た。このメソポーラスセリウムナトリウム複合酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例6】
【0033】
実施例5において、塩化ナトリウムの代わりに塩化マグネシウム(MgCl)4mmolを加えたこと以外は同様の調製法でメソポーラスセリウムマグネシウム複合酸化物を得た。このメソポーラスセリウムマグネシウム複合酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例7】
【0034】
硝酸セリウム六水和物(Ce(NO・6HO)10mmolに対し、水1736gを加えて激しく攪拌しながら濃度28重量%のアンモニア水溶液4.4gを滴下した。12時間の攪拌の後、遠心分離によって沈着した粉末を電気炉で70℃に保ちながら12時間乾燥させた。その後、空気雰囲気下の電気炉にて500℃で5時間焼成し、セリウム酸化物を得た。このセリウム酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例8】
【0035】
実施例7において硝酸セリウム六水和物を加える代わりに硝酸セリウム六水和物9mmolと硝酸サマリウム六水和物(Sm(NO・6HO)1mmolとを加えたこと以外は同様の調製法でセリウムサマリウム酸化物を得た。このセリウムサマリウム酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【実施例9】
【0036】
実施例7において硝酸セリウム六水和物を加える代わりに硝酸セリウム六水和物7mmolと硝酸サマリウム六水和物3mmolとを加えたこと以外は同様の調製法でセリウムサマリウム酸化物を得た。このセリウム−サマリウム酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。
【0037】
(比較例1)
酸化マグネシウム(和光純薬工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
【0038】
(比較例2)
酸化セリウム(和光純薬工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
【0039】
表1に調製した二酸化炭素捕捉材一覧を示す。
【0040】
【表1】

【0041】
(比表面積測定)
実施例1〜9及び比較例1〜2の二酸化炭素捕捉材について窒素の77Kにおける吸着等温線測定を行うことにより、比表面積及び細孔分布を測定した。
【0042】
(二酸化炭素捕捉材の評価方法)
二酸化炭素捕捉材の性能を評価するため、次の条件で二酸化炭素捕捉量を計測した。
【0043】
実施例1〜9及び比較例1〜2で得られた二酸化炭素捕捉材を0.5mm〜1.0mmの粒状に成型し、石英ガラス製反応管の中に固定した。石英ガラス製反応管にHeを流通させながら、二酸化炭素捕捉材の温度を500℃とすることにより、不純物を除去した。
【0044】
その後、電気炉で試料温度を50℃に保ちながら二酸化炭素パルス捕捉試験を実施し、二酸化炭素の捕捉量を測定した。サンプルガスとしては、4体積%の二酸化炭素と96体積%のヘリウムとを含む混合ガスを使用し、キャリアガスとしてヘリウムガスを使用した。
【0045】
(含有塩素量の評価方法)
実施例4の塩素含有量をX線光電子分光により測定した。また、実施例8及び9の塩素含有量を燃焼・吸収−イオンクロマトグラフィーにより測定した。
【0046】
表2に比表面積、細孔容積のピーク細孔径及びCO捕捉量を示す。
【0047】
【表2】

【0048】
(検討結果)
実施例1〜9及び比較例1〜2の二酸化炭素捕捉材の二酸化炭素捕捉量を評価した。
【0049】
図1は、表2の結果をグラフに示したものであり、実施例1〜6及び比較例1〜2の比表面積と二酸化炭素捕捉量との相関を示したものである。
【0050】
本図から、比表面積が30m/g以上の場合に二酸化炭素捕捉量が多くなり、比表面積が大きい二酸化炭素捕捉材ほど、二酸化炭素捕捉量が大きい傾向がわかる。したがって、比表面積の大きい多孔体を用いることにより、効率的に二酸化炭素を捕捉できることが分かる。
【0051】
また、表2から、細孔容積のピーク細孔径が1.5〜10nmのCe酸化物を含有する多孔体である実施例1〜9の二酸化炭素捕捉材を用いることにより、効率的に二酸化炭素を捕捉できることがわかる。
【0052】
図2は、実施例4、8及び9の塩素含有量と二酸化炭素捕捉量との相関を示したものである。
【0053】
本図から、塩素含有量が0.01重量%以下である多孔体の場合に効率的に二酸化炭素を捕捉できることが分かる。
【0054】
図3は、実施例1及び4の二酸化炭素捕捉量を比較して示したものである。
【0055】
図4は、実施例7〜9の二酸化炭素捕捉量を比較して示したものである。
【0056】
実施例1及び7は、表1に示すように、組成がCeOであり、Smを含まない。これに対して、実施例4、8及び9は、SmをCeに対するモル比で0.1〜1含む。
【0057】
したがって、SmをCeに対するモル比で0.1〜1含有する二酸化炭素捕捉材を使用する方が、二酸化炭素捕捉量が大きいことがわかる。すなわち、Ceとのモル比でSmを0.1〜1添加することにより、効率的に二酸化炭素を捕捉できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化炭素を含有するガスから二酸化炭素を捕捉・分離するための二酸化炭素捕捉材であって、細孔容積分布のピーク細孔径が1.5〜10nmのセリウム酸化物を含有する多孔体を含むことを特徴とする二酸化炭素捕捉材。
【請求項2】
前記多孔体は、さらに、Na、Mg、Y、La及びSmからなる群から選ばれた少なくとも一種類の元素を含むことを特徴とする請求項1記載の二酸化炭素捕捉材。
【請求項3】
前記元素の含有量は、Ceに対するモル比で0.1〜10であることを特徴とする請求項2記載の二酸化炭素捕捉材。
【請求項4】
前記多孔体の比表面積は、30m/g以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の二酸化炭素捕捉材。
【請求項5】
前記多孔体の塩素含有量は、3重量%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の二酸化炭素捕捉材。
【請求項6】
前記多孔体は、アルミナ、シリカ又はゼオライトに担持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の二酸化炭素捕捉材。
【請求項7】
前記多孔体は、コージェライト、炭化ケイ素又はステンレス鋼に担持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の二酸化炭素捕捉材。
【請求項8】
細孔容積分布のピーク細孔径が1.5〜10nmのセリウム酸化物を含有する多孔体を含む二酸化炭素捕捉材を用いて、二酸化炭素を含有するガスから二酸化炭素を捕捉・分離する際、前記二酸化炭素捕捉材の温度を0〜100℃として前記ガスから二酸化炭素を捕捉することを特徴とする二酸化炭素の捕捉方法。
【請求項9】
前記ガスに含まれる二酸化炭素の濃度を1〜5体積%とすることを特徴とする請求項8記載の二酸化炭素の捕捉方法。
【請求項10】
前記ガスは、ボイラの排ガスであることを特徴とする請求項8又は9に記載の二酸化炭素の捕捉方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−24648(P2012−24648A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162517(P2010−162517)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】