説明

人の接近あるいは接触を検知するセンサー

【課題】 金属製、又はその他の導電体製の 金庫、ロッカー、ショーケース、展示物等、屋内に設置された物品そのものを、人体検地センサーとして使用する。
【解決手段】(1a)金庫1、(1b)ロッカー1、に人の持つ静電容量を検知する装置2を接続することにより、(1a)金庫1、(1b)ロッカー1その物を人体検知センサーとして使用する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明を[請求項1]に関して説明すれば、人の持つ静電容量を検出する装置を接続又は組み込むことにより、金属製、又はその他の導電体製の、金庫、ロッカー、ショーケース、展示物等、屋内に設置された物品そのもの、すなわち収納庫それ自体又は貴重品それ自体、あるいは展示物それ自体を、盗難防止センサーあるいは人の接近を検知するセンサーとして、活用しようとするものである。
又屋外においては車両等 人が容易に移動する事のできる物品に、装着することにより物品そのものを盗難防止センサーとして、活用しようとするものである。
なお[請求項2]に関して説明すれば、集客施設、事務所、住宅等の建築中には建築足場等に設置することにより作業員あるいは建築関連者の、居るはずの無い時間或いは時期に足場等そのものが、侵入者を検知するセンサーとして作動し、盗難防止装置或は危険予知装置として役立てることができる。
【背景技術】
【0002】
従来、人の接近又は侵入を検知する為には、物品の置かれている部屋あるいは周囲又は近傍に人を検知する為の光電式センサー、焦電センサー、TVカメラ等のセンサーを配置していた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従ってこれらの方式を防犯の目的に活用した場合、侵入者がセンサーの存在を知ろうとすればいずれは発見され、センサーを逐次無力化することによりその働きを回避することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、金属製、又はその他の導電体製の 金庫、ロッカー、ショーケース、展示物等、屋内に設置された物品それ自体を、センサーとして使用する為に、金属製、又はその他の導電体製の 金庫、ロッカー、ショーケース、展示物等に、人の持つ静電容量を検知する回路を接続又は組み込む事により、金属製、又はその他の導電体製の 金庫、ロッカー、ショーケース、展示物等、そのもの自体をセンサー化しようとするものである。
人が物品に接近あるいは接触すればセンサー化した物品等により検知される。
従って防犯センサーが物品に設置されていることが明らかであっても、センサー化した物品から静電容量を検知する回路を簡単に取り外し無力化すことは困難である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
〔第1の実施の形態〕本発明を図面によって説明すれば
図1(1a)螺子留め用の螺子穴を明けることの出来ない金庫1に、静電容量検知装置2の検知入力線3を、金庫1と静電容量検知装置2の電気的結合点として、4の様に接着剤あるいは導電性粘着テープ等で設置する。
又(1b)ロッカー1の様に螺子止めできる物品の場合は静電容量検知装置2の検知入力線3をロッカー1と静電容量検出装置2の電気的結合点として、4の様に螺子止めすることによって設置する。
以上の様に装置を設置することによって金庫1そのものロッカー1そのものを、人の接近又は人の接触を検知するセンサーとすることができる。
静電容量検出装置2は静電容量検出回路6及び電源回路7より成る。
静電容量検知回路6には様々方策があるが、一般的に高感度タッチセンサーと称される物、又は設置物の静電容量を環境変化と供に常に監視し静電容量を有する物の接近や接触を設置物の静電容量の変化としてとらえるもの、あるいは楽器にみられるテルミン等、身体の接近又は接触を検知して電気信号を出力できる装置のことである。
電源回路7では乾電池等の電池類又は商用電源からの充電電池、あるいは商用電源を直流電源に変換する様々な装置等を使用することができる。
5はセンサー検出出力線であり警報装置、表示装置、電話伝送装置等に接続する。
図2はシステムの回路図である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の装置を設置すれば、進入者は、設置された各種のセンサーを、無力化し、あるいはかいくぐって目的物に到達したとしても、対象物その物自体が防犯センサーであり強力な防犯システムとして機能する。
なお当該装置は受動的であり小電力で作動するためランニングコストも能動的な装置を設置するより節約できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 (1a)〜(1b)は静電容量検出装置の金庫又はロッカーへの取り付け図である。
【図2】 システムの回路図である。
【符号の説明】
【0008】
[図1]
1 金庫又はロッカー
2 静電容量検知装置
3 検知入力線
4 静電容量検知装置と耐火金庫又はロッカーを電気的に結合する点
5 センサー検出出力線
6 静電容量検出回路
7 電源回路
8 電源電流の流れ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製又はその他の導電体製で盗難等犯罪に遭う可能性がある物品に設置し物品そのものを、人の接近あるいは接触を検知するセンサーとして使用し物品そのものを盗難防止装置として活用する為の方策。
【請求項2】
金属製又はその他の導電体製で、本来人が接近あるいは接触することの無い場所に設置された物品に装着することにより、物品そのものを人の進入を検知するセンサーとし防犯装置或は危険予知装置として活用する為の方策。

【図1】
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【図2】
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