説明

人体被覆体

【課題】必要最低限の露出で手や腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うことができ、また、医療現場において医療従事者は就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認でき、さらに使用しやすい人体被覆体を提供する。
【解決手段】医療事故防止機能付人体被覆体1は、二以上の部材を頭側の部材を上にして前記頭側の部材11と反対側の部材12の一部が重複するように連結部により相互に連結し、前記連結部の間に腕又は足の少なくとも一部を入れたり出したりすることを可能とする構成である人体被覆体1であって、前記連結部は、人体被覆体1の横方向における少なくとも中央部分で前記連結部を構成する部材を結合した第一結合部31,33と、人体被覆体1の横方向における一端部又は両端部の少なくとも一部で前記連結部32,34を構成する部材を着脱自在に結合した第二結合部とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に医療現場等で用いる人体被覆体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療従事者は、点滴がされた就寝中の患者について、点滴針が脱落していないか、点滴チューブが接続部から外れていないか、又は腕等に挿入した点滴針が血管を突き抜けていないか等を確認するために、点滴がされた就寝中の患者の掛け布団等を捲る必要があった。
【0003】
しかし、医療従事者が就寝中の患者の掛け布団等を捲ることにより、就寝中の患者を起こしてしまうという不都合があった。
【0004】
そこで、医療現場では医療従事者が患者を起こさずに点滴針が脱落していないか等を確認するために、例えば前腕に点滴針が挿入された場合、掛け布団等を患者の脇に抱えさせて、掛け布団等の上に点滴針が挿入された腕全体を露出させる場合があった。
【0005】
しかし、これでは、点滴針が挿入された部分以外の部分すなわち肩の部分等の本来露出させる必要の無い部分も露出することになり、肩等の冷えによるこりや疾痛を生ずることも有りえるという不都合がある。
【0006】
そこで、本願発明者は点滴を患者に行う際に、必要最低限の露出で腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うこと等が出来る掛け布団を開発した(意匠登録第1219447号、意匠登録第1219448号、特願2004−190949)。
【0007】
これにより、医療従事者は就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認でき、かつ、必要最低限の露出で腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うこと等が可能のため肩の冷え等を防ぐことができる。
【0008】
【非特許文献1】意匠登録第1219447号(意匠公報参照)
【非特許文献2】意匠登録第1219448号(意匠公報参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記意匠公報に記載された掛け布団によると、複数の部材を中央に設けた結合部のみにより結合しているため複数の部材を連結している連結部において、この連結部を構成する部材が不必要に捲られてしまい使用しづらい等の不都合な点があった。
【0010】
本発明は上記点に鑑みてなされたものでありその目的とするところは、主に、必要最低限の露出で手や腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うことができ、また、医療現場において医療従事者は就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認でき、さらに使用しやすい人体被覆体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の人体被覆体は、二以上の部材を頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結部により相互に連結し、前記連結部の間に腕又は足の少なくとも一部を入れたり出したりすることを可能とする構成である人体被覆体であって、前記連結部は、人体被覆体の横方向における少なくとも中央部分で前記連結部を構成する部材を結合した第一結合部と、人体被覆体の横方向における一端部又は両端部の少なくとも一部で前記連結部を構成する部材を着脱自在に結合した第二結合部とを備えることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2記載の人体被覆体は、前記第一結合部は人体被覆体の横方向に沿った一の直線的な形状又は互いに略平行な二以上の直線的な形状であることを特徴とする請求項1記載の人体被覆体である。
【0013】
請求項3記載の人体被覆体は、請求項1記載の第一結合部は、頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成されたことを特徴とする請求項1記載の人体被覆体である。
【0014】
請求項4記載の人体被覆体は、前記第一結合部の形状が互いに平行な二以上の直線的な形状である場合において、該第一結合部の形状は頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成されたことを特徴とする請求項2記載の人体被覆体である。
【0015】
請求項5記載の人体被覆体は、前記連結部の間に入れられた腕又は足について前記連結部の間から腕又は足の少なくとも一部が露出可能となる構成にしたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載の人体被覆体である。
【0016】
請求項6記載の人体被覆体は、人体被覆体を人に掛けた場合に人体被覆体が肩まで掛かりかつ顔が出るように頭側の一端に凹部を設けることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項記載の人体被覆体である。
【0017】
請求項7記載の人体被覆体は、前記第一結合部は着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか1項記載の人体被覆体である。
【0018】
本発明において「腕」とは、肩から手首までの部分の他に手をも含む概念をいう。
【0019】
本発明において「人体被覆体の縦方向」とは、人体被覆体を仰向けになった人に掛けた場合に該人の身長方向をいう。
【0020】
本発明において「人体被覆体の横方向」とは、人体被覆体を仰向けになった人に掛けた場合に該人の左右方向(前記身長方向と垂直の方向)をいう。
【0021】
本発明において「頭側」とは、人体被覆体を仰向けになった人に掛けた場合に該人の頭がある方をいう。
【0022】
本発明において「足側」とは、人体被覆体を仰向けになった人に掛けた場合に該人の足がある方をいう。
【0023】
本発明において「端部」とは、端の他、端から近傍の部分をも含む概念である。
【0024】
本発明において「中央部分」とは、人体被覆体の横方向において前記両端部を除く部分の一部をいう。
【0025】
本発明において「直線的な形状」とは、直線又は略直線の形状の他、幅のある直線又は略直線の形状、ジグザグ形状等の直線上又は略直線上に伸びる形状をも含む概念である。
【0026】
本発明において「略平行」とは、平行の他に平行に近い形状も含む概念である。
【発明の効果】
【0027】
請求項1記載の発明によると、人体被覆体を人に掛けた場合に連結部の間に腕又は足の少なくとも一部を入れたり出したりすることが可能とするように人体被覆体について構成することにより、必要最低限の露出で腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うことができる。また、第二結合部を設けることにより、人体被覆体が掛けられた人が動いても連結部を構成する部材が該連結部から不必要に捲られず、人体被覆体1が使用しやすくなる。さらに、人体被覆体1を人に掛ける際にも、連結部を構成する部材が該連結部から不必要に捲られず、人体被覆体1が使用しやすくなる。
【0028】
さらに、請求項1記載の発明によると、例えば連結部から露出させた腕又は足に点滴針を挿入した場合であって第二結合部を着脱自在とすることにより点滴針が挿入されている際すなわち点滴中にトイレ等に行くような人体被覆体から出る場合に、第二結合部をはずすことで点滴針を一度もはずすことなく人体被覆体から出ることが出来る。
【0029】
さらに、請求項1記載の発明によると、例えば連結部から露出させた腕又は足に点滴針を挿入した場合であって人体被覆体が急激に移動した場合、例えば人体被覆体がベッドから落ちた場合、第二結合部が着脱自在であるため、第二結合部が点滴された腕等に引っかかっても、所定の力で第二結合部が外れるため、点滴針の脱落等を防止でき点滴の安全を確保できる。
【0030】
請求項2記載の発明によると、第一結合部の形状を人体被覆体の横方向に沿った一の直線的な形状又は互いに略平行な二以上の直線的な形状にした第一結合部の形状にするため、形状自体が単純なものであり、例えば縫い付ける場合、縫いやすく、特に機械により縫う場合に機械の設定上容易に縫うことが出来る。
【0031】
請求項3記載の発明によると、第一結合部の形状を互いに略平行な二以上の直線的な形状にした場合に該第一結合部の形状を、頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成することにより、第一結合部において頭側の部材を捲った場合に捲りやすくなる。
【0032】
請求項4記載の発明によると、第一結合部を頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成することにより、連結部において頭側の部材を捲った場合に捲りやすくなる。
【0033】
請求項5記載の発明によると、連結部の間から腕又は足の少なくとも一部が露出可能となるように構成することで、例えば前腕に点滴針を挿入する場合に、この挿入部位を連結部の間から露出させることができ、点滴時の点滴針の脱落等について人体被覆体を捲らずに確認することが出来、就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認出来る。また、必要最低限の露出で手や腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うこと出来るので、例えば肩等の余計な部分の露出も防ぎ冷え等を防止できる。
【0034】
請求項6記載の発明によると、凹部により、人体被覆体を人に掛けた場合に人体被覆体が肩まで掛かりかつ顔が出るようになる。これにより、肩の露出が少なくなり、夜間における肩の保温効果を高めることが可能となる。
【0035】
請求項7記載の発明によると、第一結合部を着脱自在とすることにより、人体被覆体を構成する部材を取り外し出来るため、例えば汚れた一部の部材のみを洗濯できたり、一部の部材のみを交換できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本発明の実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面中において同じ又は対応する部分については同じ符号をつけて説明する。また、図中において、説明が既にされており、あらためて説明が不要な部分については適宜符号を省略する。
【0037】
(第一実施形態1)
第一実施形態に係る人体被覆体1の概略について図1を参照して説明する。図1は第一実施形態に係る人体被覆体1の一例の使用例を示した図である。
【0038】
第一実施形態に係る人体被覆体1は、例えば図1のように、第一部材11、第二部材12、第三部材13を有し頭側連結部21、足側連結部22により相互に連結してなる。
【0039】
また、人体被覆体1を人に掛けた場合に、頭側連結部21の間から腕の少なくとも一部が、足側連結部22の間から足の少なくとも一部が露出可能となるように人体被覆体1を構成する。第一部材11等の寸法は適宜決定する。
【0040】
そして、図1に示すように人体被覆体1が人に掛けられると、例えば図1のように、腕の一部として前腕が頭側連結部21の間から露出可能となり、足の一部として足首が足側連結部22の間から露出可能となる。
【0041】
このように構成することで、図1のように露出された前腕に点滴がされると、必要最低限の露出で腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うことが可能となり、点滴時において、肩等の余計な部分を露出せずに点滴部位を露出することが出来るため肩等の冷えを防止等できる。さらに点滴部位を露出することで医療従事者が人体被覆体1を捲らずに点滴針が脱落していないか等を確認できるため、医療従事者は就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認できる。
【0042】
図1においては足も連結部の間に入れて露出させているが、当然点滴針を挿入する腕又は足のみを連結部の間に入れて露出させればよい。
【0043】
第一実施形態に係る人体被覆体1の構成について図2ないし図4を参照して説明する。また、適宜図1も参照する。ここで、図2等の人体被覆体1と図1記載の人体被覆体1は寸法等が若干異なる。
【0044】
ここで、図2は第一実施形態1にかかる人体被覆体の一例の平面図である。図3は第一実施形態1に係る人体被覆体の一例の側面図である。図4は第一実施形態1に係る人体被覆体の結合部の一例を示した図である。
【0045】
人体被覆体1は二以上の部材を頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結部により相互に連結されることにより構成される。
【0046】
具体的には図2、図3のように人体被覆体1は人体被覆体の第一部材11、第二部材12、第三部材13の三つの部材を備える。これら三つの部材は人体被覆体1の縦方向に配置され、縦方向に第一部材11と第二部材12は頭側連結部21により連結される。第二部材12と第三部材13は足側連結部22により連結される。
【0047】
ここで、図4のように頭側連結部21は頭側第一結合部31を備え、足側連結部22は足側第一結合部33を備え、これらの結合部により各部材は結合される。これにより、二以上の部材は連結部により相互に連結される。
【0048】
また、図3のように、隣り合う第一部材11と第二部材12のうち頭側(図3では向かって左側)にある第一部材11を上に、反対側(足側すなわち図3では向かって右側)にある第二部材12を下にして第一部材11の一部と第二部材12の一部を重複するように第一部材11と第二部材12とを頭側第一結合部31(図4参照)により連結する。
【0049】
同様に、第二部材12と第三部材13は足側連結部22で第二部材12を上にして足側第一結合部33(図4参照)により連結される。
【0050】
このようにして、二以上の部材は頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結部により相互に連結される。
【0051】
頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結することにより、人体被覆体1を人に掛けた場合に、頭側連結部21の間、すなわち第一部材11と第二部材12とが重複する部分の間に腕を入れたり出したりすることが可能となる(図1参照)。
【0052】
同様に人体被覆体1を人に掛けた場合に、足側連結部22の間、すなわち第二部材12と第三部材13とが重複する部分の間に足を入れたり出したりすることが可能となる(図1参照)。
【0053】
人体被覆体1を人に掛けた場合に人体被覆体1が肩まで掛かりかつ顔が出るように頭側の一端に凹部100を設ける。具体的には図2に示すように、第一部位11の頭側(図2にあっては向かって左側)に凹部100を設ける。
【0054】
凹部100により、人体被覆体1を人に掛けた場合に人体被覆体1が肩まで掛かりかつ顔が出るようになる(図1参照)。これにより、肩の露出が無くなる又は少なくなり、夜間における肩の保温効果を高めることが可能となる。
【0055】
なお、図2において凹部100は略U字型に形成されているが、例えば略V字型等の形でも良い。凹部100の形状は、人体被覆体本体1を体に掛け場合に凹部100から顔が出て肩の露出が無くなる又は少なくなる形状であればよい。
【0056】
人体被覆体1は毛布、掛け布団等が該当する。基本的に第一部材11ないし第三部材13の素材は、毛布、布団等のもので統一されるが、第一部材11ないし第三部材13について同様のものでなくとも良い。例えば、人体被覆体1の構成は、第一部材11は毛布、第二部位12は布団、第三部位13は毛布という構成でも良い。
【0057】
各部材(第一部材11ないし第三部材13)の形状、寸法等、連結部(頭側連結部21及び足側連結部22)の形状、縦方向の長さ(図2においては実線から破線までの長さ)等については適宜決定し得る。
【0058】
但し、人体被覆体1を人に掛けた場合に連結部の間に腕又は足の少なくとも一部を入れたり出したりすることが可能とするように人体被覆体1について構成する。
【0059】
具体的には、頭側連結部21の間に腕の少なくとも一部を入れたり出したりすることが可能となり、足側連結部22の間に足の少なくとも一部を入れたり出したりすることが可能となるように上記寸法等を決定する(図1参照)。
【0060】
このような構成により必要最低限の露出で手や腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うことができる。
【0061】
さらに、人体被覆体1を連結部の間に入れられた腕又は足について連結部の間から腕又は足の少なくとも一部が露出可能となる構成にする。
【0062】
具体的には、頭側連結部21の間に入れられた腕について頭側連結部21の間から腕の少なくとも一部(例えば前腕)が露出可能となり、足側連結部22の間に入れられた足について足側連結部22の間から足の少なくとも一部(例えば足首)を入れたり出したりすることが可能となるように上記寸法等を決定する(図1参照)。
【0063】
このように連結部の間から腕又は足の少なくとも一部が露出可能となるように構成することで、図1のような前腕に点滴針を挿入する場合に、この挿入部位を連結部の間から露出させることができ、点滴時の点滴針の脱落等について人体被覆体1を捲らずに確認することが出来、就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認出来る。また、必要最低限の露出で腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うこと出来るので、例えば肩等の余計な部分の露出も防ぎ冷え等を防止できる。
【0064】
同様に、足首に点滴をする場合でも、この挿入部位を連結部の間から露出させることができ、点滴時の点滴針の脱落等を布団を捲らずに確認することが出来、かつ、例えば太もも等の余計な部分の露出も防ぎ冷え等を防止できる。
【0065】
ここで結合部について説明する。連結部は第一結合部及び第二結合部を備える。
【0066】
具体的には、図4のように頭側連結部21は頭側第一結合部31及び頭側第二結合部32を備え、足側連結部22は足側第一結合部33及び足側第二結合部34を備える。
【0067】
第一結合部は人体被覆体の横方向における少なくとも中央部分で連結部を構成する部材を結合する。具体的には図4のように頭側第一結合部31は第一部材11と第二部材12を結合する。足側第一結合部33は第二部材12と第三部材13を結合する。例えば、図4の頭側第一結合部31や足側第一結合部33に示すように、第一結合部は人体被覆体の横方向における中央に位置させる。ここで「中央」とは人体被覆体に横方向における中央及びその近傍の一部分又は全部分をいい、人体被覆体の横方向に多少ずれても良い。
【0068】
さらに、第一結合部の形状を人体被覆体の横方向に沿った一の直線的な形状又は互いに略平行な二以上の直線的な形状にする。結合部について結合する手段は例えば縫い付けることにより実現される。
【0069】
図4のように第一結合部の形状を人体被覆体の横方向(図3にあっては縦方向)に沿った互いに略平行な二の直線的な形状にする。
【0070】
図4の頭側第一結合部31や足側第一結合部33に示すように、第一結合部を人体被覆体の横方向における中央に位置させることにより、左右一方又は両方の腕、左右一方又は両方の足の一部連結部の間に入れたり出したりすることが出来る。さらに、左右一方又は両方の腕、左右一方又は両方の足の一部を連結部の間から露出可能とすることが出来る。
【0071】
連結部の間から露出可能とすることにより、例えば両腕の前腕に点滴針を挿入しても、点滴針が挿入された部位を露出させることが出来る。また、点滴針を左右一方の腕の前腕に点滴針を挿入する場合でも点滴針を挿入しやすい腕を選ぶことが出来る。
【0072】
また、第一結合部の形状を人体被覆体の横方向に沿った一の直線的な形状又は互いに略平行な二以上の直線的な形状にした第一結合部の形状は、形状自体が単純なものであり、例えば縫い付ける場合、縫いやすく特に機械により縫う場合に機械の設定上容易に縫うことが出来る。
【0073】
また、直線的な形状についてそれぞれが交差しないため、人体被覆体1を清潔に保つことが出来る。例えば人体被覆体1について洗濯等を繰り返した場合に交差した部分すなわち直線的な形状同士の交点部分があると、この交点部分にゴミがたまり、不衛生になってしまうということがあるからである。
【0074】
さらに、例えば図4の頭側第一結合部31や足側第一結合部33に示すように、第一結合部は連結部を構成する部材それぞれの人体被覆体1の縦方向の端部近傍において人体被覆体の横方向に沿って連結部を構成する部材を結合している。
【0075】
具体的には、図4の頭側第一結合部31に示すように第一部材11の人体被覆体1の縦方向の端部近傍(図4にあっては第一部材11の向かって右側の端部近傍)及び第二部材12の人体被覆体1の縦方向の端部近傍(図4にあっては第二部材12の向かって左側の端部近傍)において、頭側第一結合部31は人体被覆体の横方向に沿って連結部を構成する部材を結合している。足側第一結合部33についても同様である。
【0076】
このように結合することで、連結部を構成する部材が不必要に捲くられるのを防ぐことが出来る。
【0077】
また、第一結合部の形状を互いに略平行な二以上の直線的な形状にすることで、連結部における連結の強度を上げることが出来る。
【0078】
さらに、例えば、図4の頭側第一結合部31や足側第一結合部33に示すように、互いに略平行な二以上の直線的な形状について、頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとを同じに形成する。
【0079】
このように、第一結合部すなわち頭側第一結合部31や足側第一結合部33が互いに平行な二以上の直線的な形状である場合において、第一結合部すなわち頭側第一結合部31や足側第一結合部33の形状を、頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側(図4にあっては左側)の方が長く形成することにより、第一結合部すなわち頭側連結部21や足側連結部22において頭側の部材を捲った場合に、捲る部分の面積を大きく取ることが出来、図4のように頭側の部材が捲りやすくなる。
【0080】
頭側第一結合部31や足側第一結合部33すなわち第一結合部の形状を人体被覆体の横方向に沿った一の直線的な形状又は互いに略平行な二以上の直線的な形状にしない場合でも、第一結合部を頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成することにより、第一結合部すなわち頭側連結部21や足側連結部22において頭側の部材を捲った場合に、捲る部分の面積を大きく取ることが出来、図4のように部材が捲りやすくなる。
【0081】
第二結合部は連結部内の人体被覆体の横方向における一端部又は両端部の少なくとも一部で前記連結部を構成する部材を着脱自在に結合する。例えば、図4に示すように、頭側連結部21の人体被覆体1の横方向における両端部において頭側第二結合部32により第一部材11と第二部材12を着脱自在に結合する。足側連結部22の人体被覆体1の横方向における両端部において足側第二結合部34により第二部材12と第三部材13を着脱自在に結合する。
【0082】
この第二結合部を設けることにより、人体被覆体1が掛けられた人が動いても連結部を構成する部材が該連結部から不必要に捲られず、人体被覆体1が掛けられた人に体の一部を不必要に露出するのを防ぐことができ、人体被覆体1が使用しやすくなる。さらに、人体被覆体1を人に掛ける際にも、連結部を構成する部材が該連結部から不必要に捲られず、人体被覆体1が使用しやすくなる。
【0083】
頭側第二結合部32や足側第二結合部34すなわち第二結合部を設ける人体被覆体1の横方向における前記連結部の「端部」は、第二結合部で結合した場合に連結部を構成する部材が該連結部から不必要に捲られるのを防げる位置であればよく、上述のように端の他、端から近傍の部分をも含む概念である。
【0084】
また、頭側第二結合部32や足側第二結合部34すなわち第二結合部を着脱自在とすることにより例えば図1のように点滴針が挿入されている際すなわち点滴中にトイレ等に行くような人体被覆体1から出る場合に、第二結合部をはずすことで点滴針を一度もはずすことなく人体被覆体1から出ることが出来る。
【0085】
さらに人体被覆体1が急激に移動した場合、例えば人体被覆体1がベッドから落ちた場合、第二結合部が着脱自在であるため、第二結合部が点滴された腕等に引っかかっても、所定の力で第二結合部が外れるため、点滴針の脱落等を防止でき点滴の安全を確保できる。
【0086】
頭側第二結合部32や足側第二結合部34すなわち第二結合部は、スナップボタン、面ファスナー等により実現される。図4にあってはスナップボタンが採用されている。
【0087】
頭側第一結合部31や足側第一結合部33すなわち第一結合部の形状、大きさ、結合箇所、結合箇所の数、位置は適宜変更し得る。ただし、連結部内の人体被覆体1の横方向における少なくとも中央部分で連結部を構成する部材を結合する。頭側第二結合部32や足側第二結合部34すなわち第二結合部の形状、大きさ、結合箇所、結合箇所の数、位置は適宜変更し得る。ただし、連結部内の人体被覆体1の横方向における一端部又は両端部の少なくとも一部で前記連結部を構成する部材を着脱自在に結合する。
【0088】
さらに、第一結合部及び第二結合部は、連結部の間に腕又は足の少なくとも一部を入れたり出したりすることを可能となるように設ける。さらに、第一結合部及び第二結合部は、前記連結部の間に入れられた腕又は足について前記連結部の間から腕又は足の少なくとも一部が露出可能となるように設ける。
【0089】
つまり、頭側第一結合部31や足側第一結合部33の第一結合部については、頭側連結部21や足側連結部22の連結部において、第一結合部と人体被覆体1の横方向における一端部又は両端部との間の所定位置に所定の範囲で結合しない部分が存在するように、人体被覆体1の横方向における少なくとも中央部分で(連結部内の一部を占める範囲で)第一結合部を設ける。これにより結合しない部分に両腕又は片腕、両足又は片足を連結分内に入れたり出したり等出来る。
【0090】
また、頭側第二結合部32や足側第二結合部34の第二結合部については、頭側連結部21や足側連結部22の連結部において、第一結合部と人体被覆体1の横方向における一端部又は両端部との間の所定位置に、第二結合部を結合した場合、上記第一結合部で結合しない部分に入れたり出したりする両腕又は片腕、両足又は片足の邪魔にならないように、連結部内の人体被覆体1の横方向における一端部又は両端部において第二結合部を設ける。当然、連結部を構成する部材が該連結部から不必要に捲られるのを防ぐために、第二結合部を設ける点にも留意して、第二結合部を設ける場所(一端部又は両端部)を決定し、第二結合部を連結部内の人体被覆体1の横方向における一端部又は両端部において設ける。
【0091】
なお、特に限定するわけでは無いが、前記所定位置の第一結合部で結合しない部分については、広く取り連結部の間に入れた腕又は足がある程度自由に動くのが望ましい。
【0092】
図5は第一実施形態1にかかる人体被覆体の一例の斜視図である。図5のように人体被覆体1を構成する。寸法等は上記図1等に記載の人体被覆体1とは若干異なる。
【0093】
なお、点滴針を挿入する部分については、上記のような前腕、足首に限らない。足に点滴針を挿入して点滴する際に、太ももに点滴針を挿入する場合がある。この場合は、図6に示すように足側連結部22の第二部材12を捲り点滴針を太ももに挿入する。ここで、図6は第一実施形態に係る人体被覆体1の一例の使用例を示した図である。寸法等は上記図1等に記載の人体被覆体1とは若干異なる。また、頭側連結部21、足側連結部22について誇張して描かれている。
【0094】
足側第二結合部34については結合をはずすことが出来るので、図6のような足側連結部22の第二部材12を捲ることが可能となる。
【0095】
腕についても、前腕より頭側の位置に点滴針を挿入する場合は点滴針を太ももに挿入する場合と同様に、頭側連結部21の第一部材11を捲り、点滴針を挿入する。
【0096】
点滴針を太もも等に挿入する点滴時には、第一部材11や第二部材12を捲ったままにしておけば、点滴部位を露出させたままにすることが出来、医療従事者の点滴針の脱落等の確認が確認のたびに人体被覆体1を捲らずに出来る。
【0097】
(第一実施形態2)
第一結合部すなわち頭側第一結合部31及び又は足側第一結合部33を着脱自在としてもよい。第一実施形態にかかる人体被覆体1においては、人体被覆体1を構成する部材をそれぞれ取り外しが出来ないため、洗濯する際に丸洗いが可能であるが、この第一実施形態2においては、人体被覆体1を構成する部材を取り外し出来るため、例えば汚れた第一部材11のみを洗濯できる等の一部の部材のみを交換できる。
【0098】
第一結合部を着脱自在とした場合、第一結合部は図7又は図8に示すように面ファスナー、スナップボタン等により実現される。
【0099】
図7は頭側第一結合部31や足側第一結合部33の第一結合部と、頭側第二結合部32や足側第二結合部34の第二結合部とを面ファスナーにした場合の結合部を示した図である。
【0100】
図8は頭側第一結合部31や足側第一結合部33の第一結合部と、頭側第二結合部32や足側第二結合部34の第二結合部とをスナップボタンにした場合の結合部を示した図である。
【0101】
図7のように面ファスナーの第二結合部が人体被覆体1の縦方向にある程度長さを持つと人体被覆体1の縦方向における連結部の長さを調節できる。これにより人の体型に合わせた人体被覆体1を使用出来る。
【0102】
図8のようにスナップボタンの第二結合部が人体被覆体1の縦方向に複数配置されると人体被覆体1の縦方向における連結部の長さを調節できる。これにより人の体型に合わせた人体被覆体1を使用出来る。
【0103】
(第一実施形態3)
図9、図10に示すように、連結部の間に入れた腕や足を露出可能としなくても良い。ここで、図9、図10は第一実施形態に係る人体被覆体1の一例の使用例を示した図である。なお、図9や図10記載の人体被覆体1は寸法等が若干異なっている。
【0104】
この場合、図9のように前腕に点滴針が注射された腕の少なくとも一部は頭側連結部21の間に位置することになる。足首に点滴針が挿入された場合は、足の少なくとも一部は足側連結部22の間に位置することになる(図示せず)。
【0105】
このような場合は図10に示すように頭側連結部21において第一部材11の一部を捲ることで、点滴針の脱落等を確認できる。足首に点滴針が挿入されていないが図10のように足首に点滴針が挿入された場合についても足側連結部22から第二部材12の一部を捲ることで、点滴針の脱落等を確認できる。
【0106】
このようにすることで、点滴針の脱落等を確認する際に、人体被覆体1の本体を捲る必要がないため、就寝中の患者を起こしてしまうことを防げる。また、必要最低限の露出で腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うこと出来るので、例えば肩等の余計な部分の露出も防ぎ冷え等を防止できる。
【0107】
また、使用方法として図10のように第一部材11の一部、第二部材12の一部を捲り、捲ったままにすることにより点滴針の挿入された部分を露出させたままにすることが出来る。図10においては足も連結部の間に入れているが、当然点滴針を挿入する腕又は足をのみを連結部の間に入れればよい。
【0108】
このようにすることで、点滴時の点滴針の脱落等について人体被覆体1を捲らずに確認することが出来、就寝中の患者を起こさずに点滴針の脱落等を確認出来る。また、必要最低限の露出で手や腕又は足等に点滴針を挿入し点滴を行うこと出来るので、例えば肩等の余計な部分の露出も防ぎ冷え等を防止できる。
【0109】
(第一実施形態4)
頭側第一結合部31、頭側第二結合部32、足側第一結合部33、足側第二結合部34はそれぞれを異なる形状等にしても良い。
【0110】
例えば、頭側第一結合部31と頭側第二結合部32の形状が異なっても良い。頭側第二結合部32は面ファスナーで、足側第二結合部34はスナップボタンでも良い。頭側第一結合部31は面ファスナーで、頭側第二結合部32はスナップボタンでも良い。頭側第一結合部31は面ファスナーで、足側第一結合部33はスナップボタンでも良い。
【0111】
(第二実施形態)
第二実施形態について図11ないし図13を参照して説明する。図11は第二実施形態にかかる人体被覆体の一例の斜視図である。図12は第二実施形態に係る人体被覆体1の一例の使用例を示した図である。図13は第一結合部と第二結合部とを面ファスナーにした場合の結合部を示した図である。図11ないし図13記載の人体被覆体は寸法が若干異なっている。
【0112】
図11、図12に示すように、第二実施形態に係る人体被覆体1は二の部材を頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結部により相互に連結し、連結部の間に腕の少なくとも一部を入れたり出したりすることを可能とする構成であり、さらに、前記連結部の間に入れられた腕について前記連結部の間から腕の少なくとも一部が露出可能となる構成にしてある。
【0113】
すなわち、第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1と大きく異なる点は、第二実施形態に係る人体被覆体1は二の部材、第一部材11及び第二部材12を連結してなる点であり、第二実施形態に係る人体被覆体1は頭側連結部21を有し、足側連結部22を有さない点である。
【0114】
第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1は腕や足に点滴針が挿入されて点滴されることを想定しているが、第二実施形態に係る人体被覆体1は腕に点滴針が挿入されて点滴されることを想定している。
【0115】
図11に示すように第二実施形態に係る人体被覆体1は二の部材、第一部材11及び第二部材12を頭側連結部21により連結してなるので、当然に、第二実施形態に係る人体被覆体1の第二部材12は、第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1の第二部材12よりも人体被覆体1の縦方向に長くなる。
【0116】
また図11ないし図13に図示していないが、頭側連結部21は第一結合部及び第二結合部を有する。
【0117】
頭側連結部21、第一結合部、第二結合部等の説明やその他の説明については第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1についての上記の頭側連結部21、頭側第一結合部31、頭側第二結合部32等の説明やその他の説明に準じるので説明を省略する。
【0118】
(第三実施形態)
第三実施形態について図14ないし図17を参照して説明する。図14は第三実施形態にかかる人体被覆体の一例の斜視図である。図15は第三実施形態に係る人体被覆体1の一例の使用例を示した図である。図16は第三実施形態に係る人体被覆体1の一例の使用例を示した図である。図17は第一結合部と第二結合部とを面ファスナーにした場合の結合部を示した図である。図14ないし図17記載の人体被覆体は寸法が若干異なる場合がある。
【0119】
図14、図15に示すように、第三実施形態に係る人体被覆体1は二の部材を頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結部により相互に連結し、連結部の間に足の少なくとも一部を入れたり出したりすることを可能とする構成であり、さらに、前記連結部の間に入れられた足について前記連結部の間から足の少なくとも一部が露出可能となる構成にしてある。
【0120】
すなわち、第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1と大きく異なるのは、第三実施形態に係る人体被覆体1は二の部材、第一部材11及び第三部材13を連結してなる点であり、第三実施形態に係る人体被覆体1は足側連結部22を有し、頭側連結部21を有さない点である。
【0121】
第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1は腕や足に点滴針が挿入されて点滴されることを想定しているが、第三実施形態に係る人体被覆体1は足に点滴針が挿入されて点滴されることを想定している。
【0122】
図14に示すように第三実施形態に係る人体被覆体1は二の部材、第一部材11及び第二部材13を連結してなるので、当然に、第三実施形態に係る人体被覆体1の第一部材11は、第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1の第一部材11よりも人体被覆体1の縦方向に長くなる。
【0123】
また図14ないし図17に図示していないが、連結部は第一結合及び第二結合部を有する。
【0124】
連結部、第一結合部、第二結合部等の説明やその他の説明については第一実施形態1ないし4に係る人体被覆体1についての上記の足側連結部22、足側第一結合部33、足側第二結合部34等の説明やその他の説明に準じるので説明を省略する。
【0125】
第三実施形態に係る人体被覆体1について、足の少なくとも一部を足側連結部22の間から露出可能とすることにより、例えば、図16に示すように足側連結部22の間から骨折した足を露出させ、この足を吊ることが出来る。この場合、もう一方の骨折していない足については、人体被覆体1から露出させないので、余計な冷え等を防げる。第一実施形態1等に係る人体被覆体1でも同様の使用方法が可能である。
【0126】
(その他)
本発明に係る人体被覆体は医療現場以外でも使用が可能である。例えば、第二実施形態に係る人体被覆体1について、図18に示すように腕の少なくとも一部を頭側連結部21の間から露出可能とすることにより、腕を頭側連結部21の間から出すことにより、人体被覆体1を人に掛けた場合に、仰向けのまま楽に読書等が出来る。また、肩等の余計な部分を露出せずに本等を読むことが出来る。これにより、肩等の冷えを防止できる。第一実施形態1等に係る人体被覆体1でも同様の使用方法が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図2】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の平面図である。
【図3】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の側面図である。
【図4】第一実施形態に係る人体被覆体の結合部の一例を示した図である。
【図5】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の斜視図である。
【図6】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図7】第一結合部と第二結合部とを面ファスナーにした場合の結合部を示した図である。
【図8】第一結合部と第二結合部とをスナップボタンにした場合の結合部を示した図である。
【図9】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図10】第一実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図11】第二実施形態に係る人体被覆体の一例の斜視図である。
【図12】第二実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図13】第一結合部と第二結合部とを面ファスナーにした場合の結合部を示した図である。
【図14】第三実施形態にかかる人体被覆体の一例の斜視図である。
【図15】第三実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図16】第三実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【図17】第一結合部と第二結合部とを面ファスナーにした場合の結合部を示した図である。
【図18】第二実施形態に係る人体被覆体の一例の使用例を示した図である。
【符号の説明】
【0128】
1 人体被覆体
11 第一部材
12 第二部材
13 第三部材
21 頭側連結部
22 足側連結部
31 頭側第一結合部
32 頭側第二結合部
33 足側第一結合部
34 足側第二結合部
100 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二以上の部材を頭側の部材を上にして前記頭側の部材と反対側の部材の一部が重複するように連結部により相互に連結し、前記連結部の間に腕又は足の少なくとも一部を入れたり出したりすることを可能とする構成である人体被覆体であって、
前記連結部は、
人体被覆体の横方向における少なくとも中央部分で前記連結部を構成する部材を結合した第一結合部と、
人体被覆体の横方向における一端部又は両端部の少なくとも一部で前記連結部を構成する部材を着脱自在に結合した第二結合部と
を備えることを特徴とする人体被覆体。
【請求項2】
前記第一結合部は人体被覆体の横方向に沿った一の直線的な形状又は互いに略平行な二以上の直線的な形状であることを特徴とする請求項1記載の人体被覆体。
【請求項3】
請求項1記載の第一結合部は、頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成されたことを特徴とする請求項1記載の人体被覆体。
【請求項4】
前記第一結合部の形状が互いに平行な二以上の直線的な形状である場合において、該第一結合部の形状は頭側の人体被覆体の横方向における長さと足側の人体被覆体の横方向における長さとが略同じか頭側の方が長く形成されたことを特徴とする請求項2記載の人体被覆体。
【請求項5】
前記連結部の間に入れられた腕又は足について前記連結部の間から腕又は足の少なくとも一部が露出可能となる構成にしたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載の人体被覆体。
【請求項6】
人体被覆体を人に掛けた場合に人体被覆体が肩まで掛かりかつ顔が出るように頭側の一端に凹部を設けることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項記載の人体被覆体。
【請求項7】
前記第一結合部は着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか1項記載の人体被覆体。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−61556(P2007−61556A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−255143(P2005−255143)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(504090581)
【出願人】(504090592)
【出願人】(302030882)
【Fターム(参考)】