説明

介護用ぬいぐるみ

【課題】 高齢者に対してあたかも本物の動物に触れたときのような温かみを与えることができて優れた癒し効果を発揮することが可能であって、痴呆症の予防や解消に優れた効果を発揮することができ、介護者の負担の軽減に役立てることが可能な介護用ぬいぐるみを提供すること。
【解決手段】 ぬいぐるみ本体と、該ぬいぐるみ本体の表面温度を人体の体温付近の温度に温める加温体とからなる介護用ぬいぐるみとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高齢者等の介護のために用いられる介護用ぬいぐるみに関する。
【背景技術】
【0002】
我が国は本格的な高齢化社会の到来を迎えており、これに伴って老人性痴呆症にかかる高齢者の数も増加している。
このような高齢者には日常生活を補助するための介護者が必要であるが、痴呆症にかかった高齢者は徘徊や暴力等の不穏行動が多いため、身内や介護施設の介護者にとって精神的、肉体的負担が非常に大きかった。
【0003】
痴呆症を緩和する方法として近年注目されている方法の一つとして、アニマルテラピー(正式にはアニマル・アシステッド・テラピー)と呼ばれる方法がある。
アニマルテラピーとは、人間は動物に触れたり眺めたりすることでストレスや孤独感が解消されて精神的に癒されるという作用を利用した治療方法であり、アルツハイマー病患者の治療に効果が認められている。
このことから、実際に高齢者の介護施設等において、痴呆症を緩和して介護者の負担を減らすことを目的として、痴呆症の高齢者を犬や猫等の動物と触れ合わせることも行われている。
しかし、動物は生き物であり、ウイルス、細菌による感染及びアレルギー源となり得る。また「ペットの死」による喪失体験など情緒的にネガティブな影響を与えることもある。さらに犬や猫等の動物を飼うと餌や糞などの世話をしなければならないため、その分の手間や費用が余分にかかり、介護者に別の大きな負担を強いることとなっていた。
【0004】
一方、本物の動物に代えて、動物のぬいぐるみを高齢者の痴呆防止のために用いる方法も提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1の開示技術は、人形や動物のぬいぐるみに、1日の生活に合わせて予め設定されている複数の時刻に音声メッセージを発生させる機構を具備させることによって、高齢者に時間の流れを意識させて痴呆症の予防効果を得ようとするものである。
【0005】
【特許文献1】特開2002−172274号公報
【0006】
しかしながら、このような従来のぬいぐるみは、抱いた感触があくまでも人工物であるぬいぐるみの域を出るものではないため、上記したような、動物に触れることで精神的に癒されるというアニマルセラピーの作用が充分に発揮され得ないものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、高齢者に対してあたかも本物の動物に触れたときのような温かみを与えることができて優れた癒し効果を発揮することが可能であって、痴呆症の予防や解消に優れた効果を発揮することができ、介護者の負担の軽減に役立てることが可能な介護用ぬいぐるみを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、ぬいぐるみ本体と、該ぬいぐるみ本体の表面温度を人体の体温付近の温度に温める加温体とからなることを特徴とする介護用ぬいぐるみに関する。
請求項2に係る発明は、前記加温体が発熱体からなることを特徴とする請求項1記載の介護用ぬいぐるみに関する。
請求項3に係る発明は、前記加温体が蓄熱体からなることを特徴とする請求項1記載の介護用ぬいぐるみに関する。
請求項4に係る発明は、前記発熱体が金属粉の酸化作用を利用した懐炉からなることを特徴とする請求項2記載の介護用ぬいぐるみに関する。
【0009】
請求項5に係る発明は、前記加温体が、ぬいぐるみ本体の内部に出し入れ可能に収容されてなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の介護用ぬいぐるみに関する。
請求項6に係る発明は、前記ぬいぐるみ本体及び/又は発熱体にマイナスイオン発生物質が含まれてなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の介護用ぬいぐるみに関する。
請求項7に係る発明は、前記ぬいぐるみ本体及び/又は発熱体に遠赤外線放射物質が含まれてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の介護用ぬいぐるみに関する。
【0010】
請求項8に係る発明は、前記ぬいぐるみ本体内に収容可能な重りを備えてなり、該重りは複数の小塊からなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の介護用ぬいぐるみに関する。
請求項9に係る発明は、前記ぬいぐるみ本体が、動物又は人間の乳幼児の外観を模した形態を有することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の介護用ぬいぐるみに関する
請求項10に係る発明は、前記動物が犬又は猫であることを特徴とする請求項9記載の介護用ぬいぐるみに関する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、ぬいぐるみに触れた高齢者に対して恰も本物の動物に触れているかのような温かみを与えることができる。これにより、高齢者に対して精神的に大きな癒し効果を与えることができ、痴呆症の予防や改善につながるとともに介護者の負担を軽減することができる。
請求項2に係る発明によれば、ぬいぐるみ本体を短時間で所定の温度まで温めることが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、ぬいぐるみ本体が過熱されることが防がれ、長時間に亘って適度な温度に温めることができる。
請求項4に係る発明によれば、加温体を安価且つコンパクトに形成することができる。
【0012】
請求項5に係る発明によれば、加温体が外観的に視認されることがないとともに加温体に直接触れることによる火傷等を防止することができ、しかも必要に応じて加温体を交換することができるため便利である。
請求項6に係る発明によれば、マイナスイオンの作用によって、ぬいぐるみの周囲環境のイオンバランスを適正化することができ、高齢者の身体に対して好影響を与えることが可能となる。
請求項7に係る発明によれば、遠赤外線の作用によって、ぬいぐるみを抱いた高齢者の血行を良くすることができ、健康増進効果を得ることができる。
【0013】
請求項8に係る発明によれば、本物の動物に近い重さになるようにぬいぐるみの重さを容易に調節することができるとともに、高齢者の年齢や性別に応じてぬいぐるみの重さを調節することも可能となる。
請求項9に係る発明によれば、ぬいぐるみを抱いた高齢者が恰も本物の動物や人間の乳幼児を抱いているような感覚を得ることができ、癒し効果が高まる。
請求項10に係る発明によれば、最も身近で親しみ易い動物である犬又は猫のいずれかの形態であることにより、高い癒し効果を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る介護用ぬいぐるみの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図3は本発明に係る介護用ぬいぐるみの好適な実施形態を示す外観図である。
本発明に係る介護用ぬいぐるみは、ぬいぐるみ本体(1)と、該ぬいぐるみ本体(1)の表面温度を人体の体温付近の温度に温める加温体(2)とから構成されている。尚、加温体(2)は、後述する図4乃至図6において示されている。
【0015】
ぬいぐるみ本体(1)の外観形態は、人の心が癒されるような愛らしい外観を備えていればよく特に限定されるものではないが、動物又は人間の乳幼児の外観を模した形態とすることが好ましい。尚、ここでいう外観には大きさも含まれる。即ち、ぬいぐるみ本体(1)の大きさは、模された動物や乳幼児と同程度の大きさとされる。
図1は犬の外観を模した形態、図2は猫の外観を模した形態、図3は人間の乳幼児の外観を模した形態のものをそれぞれ示している。
【0016】
模される動物の種類は図示の例に限定されず、うさぎ、ねずみ、りす、鳥、たぬき、きつね、猿などのあらゆる種類の動物の形態とすることができるが、一般的にペットとして飼われる恒温動物とすることが好ましい。
これは、このような動物は、身近であるために外観的に強い親しみを感じるとともに、触ったときに温かみを感じることができるため、優れた癒し効果を発揮するからである。特に、図示したように、犬、猫、人間の乳幼児を模した外観とすると、親しみを感じる度合いがより強くなり、癒し効果がより高くなるため好ましい。犬や猫とする場合には犬の種類や猫の種類は特に限定されず、人間の乳幼児とする場合には男児と女児のいずれでもよい。
【0017】
ぬいぐるみ本体(1)には、該ぬいぐるみ本体(1)の表面温度を人体の体温付近の温度に温めるための加温体(2)を備えられている。
加温体(2)は、ぬいぐるみ本体(1)の内部に入れてもよいし、表面に付設してもよいが、外観的に加温体が視認されることがないとともに加温体に直接触れることによる火傷等を防止することができるため、内部に入れることが好ましい。
【0018】
図4乃至図6はぬいぐるみ本体(1)を腹部側から見た図であり、図示例ではぬいぐるみ本体(1)の腹部にファスナーによって開閉可能な開口部(3)が設けられており、この開口部(3)内に加温体(2)を収容する様子が示されている。
このような構造とすると、必要に応じて加温体(2)を開口部(3)から出し入れして交換することができるため便利である。
尚、開口部(3)は、腹部以外の場所、例えば、背中、腕、脚、頭などの任意の位置に設けることができるが、腹部に設けると目立たない上に、抱っこした際に温かみを感じ易くなるため好ましい。
【0019】
加温体(2)としては、発熱体又は蓄熱体が好適に用いられる。
発熱体としては、鉄粉等の金属粉の酸化作用を利用して発熱する所謂使い捨て懐炉(使い切りタイプ懐炉)を用いることが好ましい。このような使い捨て懐炉は、一般的に、発熱体である鉄粉、反応触媒作用のある水と食塩、触媒を保持したり温度を保つための木粉、活性炭、バーミキュライトを混合して袋内に収容した構造を有しており、このような懐炉を用いることで、加温体(2)を安価且つコンパクトに形成することができる。
尚、本発明においては、発熱体として、このような使い捨て懐炉の他に、電気ヒータのような電力を利用するもの、油等の燃料の燃焼を利用するものを用いることも可能である。
【0020】
蓄熱体としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、酢酸ナトリウム、アルミニウムミョウバン等を袋や容器に封入したものを使用することができる。また、お湯の潜熱を利用した湯たんぽのようなものを用いることも可能である。
【0021】
上記した加温体(2)によってぬいぐるみ本体(1)が温められるが、このときぬいぐるみ本体(1)の表面温度が、人体の体温付近の温度、好ましくは人体の体温よりも僅かに高い温度となるように、加温体(2)の種類、数、位置などが調節される。
このような温度は具体的には37〜39℃程度であり、このような温度設定とすることで、ぬいぐるみを触った際に心地よい適度な温かみを感じることが可能となる。
【0022】
1つのぬいぐるみ本体(1)に備えられる加温体(2)の数は、1つでもよいが2つ以上とすることも可能である。2つ以上とする場合、ぬいぐるみ本体(1)の複数箇所に開口部(3)を設けてそれぞれに加温体(2)を収容する構成とすることができ、これにより、ぬいぐるみ本体(1)全体を満遍なく温めることができ、より本物の動物に近い温もりを得ることが可能となる。
【0023】
本発明においては、ぬいぐるみ本体(1)及び/又は加温体(2)にマイナスイオン発生物質が含まれていることが好ましい。
マイナスイオン発生物質としては、トルマリン、モナズ石、変成ジルコン、サマルスキー石、ヘエルグゾン石、ゼノタイム、トリウム石、竹炭等を例示することができ、例えばこれらの粉末をぬいぐるみ本体(1)と加温体(2)のいずれか一方もしくは両方に配合することができる。
このようなマイナスイオン発生物質を配合することにより、ぬいぐるみの周囲環境のイオンバランスを適正化することができ、高齢者の身体に対して好影響を与えることが可能となる。
【0024】
また、本発明においては、ぬいぐるみ本体(1)及び/又は加温体(2)に上記マイナスイオン発生物質に加えて或いは代えて、遠赤外線放射物質が含まれていることが好ましい。
遠赤外線放射物質としては、アルミナ系セラミックス、ジルコニウム系セラミックス、シリコン系セラミックス等を例示することができ、例えばこれらの粉末をぬいぐるみ本体(1)と加温体(2)のいずれか一方もしくは両方に配合することができる。
このような遠赤外線放射物質を配合することにより、ぬいぐるみを抱いた高齢者の血行を良くすることができ、健康増進効果を得ることができる。
【0025】
本発明に係る介護用ぬいぐるみは、ぬいぐるみ本体(1)内に収容可能な重り(4)を備えている。
図7は、重り(4)を開口部(3)からぬいぐるみ本体(1)内に収容する様子を示す図である。尚、重り(4)は加温体(2)と同じ開口部(3)に収容してもよいし、異なる開口部(3)に収容してもよい。
重り(4)は1つの塊としてもよいが、複数の小塊から構成することが好ましい。図示例では、重り(4)は袋(5)内に収容された複数の球体(6)から構成されている。球体は、金属やプラスチック等の任意の材料から構成される。
このように、複数の小塊からなる重り(4)をぬいぐるみ本体(1)内に収容する構成とすることで、本物の動物に近い重さになるようにぬいぐるみの重さを容易に調節することができる。尚、抱き心地の良さの観点から、人間の乳幼児と同程度の重さ(約3kg程度)とすることも好ましい。また、高齢者の年齢や性別に応じてぬいぐるみの重さを過度の負担とならないように調節することも容易に可能となる。
【0026】
ぬいぐるみ本体(1)の素材は、一般的なぬいぐるみに用いられている公知の素材を適宜選択して用いることができ、例えば、袋状に縫製された布からなる外皮の内部に、スポンジや発泡ポリウレタン等の弾力性を有する材料、或いはビーズや籾殻等の詰め物を充填した構造のものとすることができる。また、模される動物の種類に応じて、外皮表面に髪の毛、髭、体毛等が適当に植設される。
上記したマイナスイオン発生物質や遠赤外線放射物質をぬいぐるみ本体(1)に含ませる場合、外皮と詰め物のいずれに配合してもよく、両方に配合してもよい。
【0027】
また、ぬいぐるみ本体(1)は関節部分を可動とすると、手足を適当に動かして高齢者が扱い易い任意のポーズにすることができるため好ましい。
更に、必要に応じて、手足を動かすための機構や、模された動物の鳴き声や乳幼児の泣き声或いは笑い声を発することができる機構を具備させてもよい。
また、ぬいぐるみ本体(1)及び/又は加温体(2)に、脱臭剤、芳香剤、殺菌剤等を適宜配合することもできる。
【0028】
図8は、本発明に係る介護用ぬいぐるみの使用状態の一例を示す図である。
図示のように本発明に係る介護用ぬいぐるみを抱くことによって、加温体により温められたぬいぐるみ本体の熱が、生きている動物の体温の温かみの如く高齢者の身体に伝わるので、ぬいぐるみを抱いた高齢者は恰も本物の動物を抱いているような感覚を覚えて精神的に大いに癒されることとなる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、高齢者の痴呆の予防や治療を目的とする介護用ぬいぐるみとして用いられるものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る介護用ぬいぐるみの好適な実施形態を示す外観図であり、犬の外観を模した形態とした例を示す図である。
【図2】本発明に係る介護用ぬいぐるみの好適な実施形態を示す外観図であり、猫の外観を模した形態とした例を示す図である。
【図3】本発明に係る介護用ぬいぐるみの好適な実施形態を示す外観図であり、人間の乳幼児の外観を模した形態とした例を示す図である。
【図4】図1示のぬいぐるみを腹部側から見た図であって、加温体を開口部からぬいぐるみ本体内に収容する様子を示している。
【図5】図2示のぬいぐるみを腹部側から見た図であって、加温体を開口部からぬいぐるみ本体内に収容する様子を示している。
【図6】図3示のぬいぐるみを腹部側から見た図であって、加温体を開口部からぬいぐるみ本体内に収容する様子を示している。
【図7】重りを開口部からぬいぐるみ本体内に収容する様子を示す図である。
【図8】本発明に係る介護用ぬいぐるみの使用状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ぬいぐるみ本体
2 加温体
3 開口部
4 重り
5 袋
6 球体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ぬいぐるみ本体と、該ぬいぐるみ本体の表面温度を人体の体温付近の温度に温める加温体とからなることを特徴とする介護用ぬいぐるみ。
【請求項2】
前記加温体が発熱体からなることを特徴とする請求項1記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項3】
前記加温体が蓄熱体からなることを特徴とする請求項1記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項4】
前記発熱体が金属粉の酸化作用を利用した懐炉からなることを特徴とする請求項2記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項5】
前記加温体が、ぬいぐるみ本体の内部に出し入れ可能に収容されてなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項6】
前記ぬいぐるみ本体及び/又は加温体にマイナスイオン発生物質が含まれてなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項7】
前記ぬいぐるみ本体及び/又は加温体に遠赤外線放射物質が含まれてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項8】
前記ぬいぐるみ本体内に収容可能な重りを備えてなり、該重りは複数の小塊からなることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項9】
前記ぬいぐるみ本体が、動物又は人間の乳幼児の外観を模した形態を有することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の介護用ぬいぐるみ。
【請求項10】
前記動物が犬又は猫であることを特徴とする請求項9記載の介護用ぬいぐるみ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−20961(P2006−20961A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203621(P2004−203621)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(504266315)
【出願人】(504266360)
【出願人】(504266382)
【Fターム(参考)】