付与具及び付与具を用いたマッサージ方法
【課題】本発明は骨折等の怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方でも、身体への負担軽減でき、気軽に筋力のマッサージやリハビリ等をすることができる付与具及び付与具を用いたマッサージ方法を得るにある。
【解決手段】筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とで付与具を用いたマッサージ方法を構成している。
【解決手段】筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とで付与具を用いたマッサージ方法を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等に用いる付与具及び付与具を用いたマッサージ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリハビリや筋力トレーニングは、ダンベルやバーベル等の重量物や、バネ、ゴム等の弾性力に基づく抵抗力等を利用して所望の筋肉部位に負荷を与え、その状態で一定の疲労を得る程度にその筋肉部位を伸縮運動させることによってリハビリやトレーニング効果を得るようにしている。
上記のトレーニング方法では、効果を上げるために、器具の重量や抵抗力を増やしたり、運動の回数や時間を増やしたりしていた。しかし、筋肉への負荷をむやみに増やしても、身体自体に過度の負荷をかけてしまったり、過度の疲労が蓄積したり、筋肉や関節等を損傷したりする欠点があるとともに、骨折等の怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方には、体を動かすこと自体が無茶で、リハビリを施すことが困難で、筋力等が衰えるのは仕方のないことという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、骨折等の怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方でも、身体への負担軽減でき、気軽に筋力のマッサージやリハビリ等をすることができる付与具及び付与具を用いたマッサージ方法を提供することを目的としている。
【0004】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とで付与具を用いたマッサージ方法を構成している。
【0006】
また、ラバーや発泡ゴム等の弾性素材や、伸縮性を有する布等でベルト形状に形成された付与具本体と、この付与具本体の両端部部位に締め付け力および長さを調節できるように設けられた固定手段とで付与具を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以下の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とを備えているので、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等が、身体に負担をかけることなく、簡単に筋力維持や健康増進等の運動やリハビリをすることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、他の場所やリハビリ施設等に移動することなく、リハビリや運動をしたり、マッサージを受けることができるので、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方が効率よく運動をしたり、リハビリ等を受けることができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、取付け工程で前記付与具を取付けて、ツボを刺激する状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージするマッサージ工程を備えているので、例えばダンベルやウエイト等の筋肉トレーニングを行う必要はなく、筋肉や関節の損傷を効率よく防ぐことができる。
【0011】
(4)請求項2〜10も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行うリハビリ等のマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体2に、基本は経絡の経穴の圧析すなわち、血液の流れを制限するように、あるいはツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具3を取付ける取付け工程である。
【0014】
前記取付け工程1で下肢や上肢、肘等の関節部等に、血液の流れを制限するように、あるいはツボを刺激するように取付けられる前記付与具3は、ラバーや発泡ゴム等の弾性素材や、伸縮性を有する布等でベルト形状に形成された付与具本体4と、この付与具本体4の両端部部位に締め付け力および長さを調節できるように設けられた、固定手段としての面ファスナー5、5とで構成されている。
前記付与具3は、固定手段としての前記面ファスナー5、5を介して、血液の流れを制限するように、あるいはツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に巻き付け状態で取付けられ、下肢や上肢に同時に取付けてもよく、どちらか一方に選択的に取付けてもよい。望ましくは、マッサージをする部位によって、その関連する部位に取付ける方がツボを刺激することができるので効果的である。
なお、前記付与具3は、サイズや色は、本発明では限定されないが、表面に模様等を施してもよい。また、通気性や吸湿性を適度に備えたものが好ましい。
また、アンダーウエア等の付与具を取付ける部位に対応する部位に、前記付与具を一体的に取付けたものを使用してもよい。
【0015】
6は前記取付け工程1で前記付与具3を下肢や上肢、肘等の関節部等に取付けた状態で、全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある適度な運動をするマッサージ工程である。このマッサージ工程6では、ベッド形状の台に横たわり、あるいは図示しない椅子形状の台に座り、下肢や上肢、肘等の関節部等に取付けた前記付与具3より、血流の下流部分をマッサージすることで、血流を制限されている状態、あるいはツボを刺激する状態で、マッサージ部位の血行をよくしようとする働きを、身体2に対して喚起することができる。この場合、マッサージ時間は、長時間する必要はなく、約5〜30分で十分である。
【0016】
上記のようなリハビリ等のマッサージ方法では、下肢や上肢等の関節等に付与具3を取り付けることにより圧力をかけて、身体部位をマッサージする運動で、付与具3により圧力をかけられることでツボが刺激され、例えば、筋肉は低酸素状態になり、乳酸等の疲労物質が溜まり、脳下垂体が成長ホルモンを分泌させることになることにより、精巣や副腎を刺激してホルモンを分泌させ、筋肉を形成するステロイドホルモンの分泌を活性化することができる。また、血流を制限している状態を、付与具3を取り外すことによって血流を開放し、マッサージで血行がよくなっている部位に流れ込むとともに、毛細血管での血液の流れを改善することができる。すなわち、全身を支配している全ての神経が正常に働き、また血液が滞りなく全身を流れている状態、健康を効果的に維持することができる。
したがって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等が、身体に負担をかけることなく、簡単に筋力維持や健康増進等のリハビリをすることができる。
また、指圧や整体等のマッサージは、慢性症状に対して治療効果があり、身体の免疫力を高めて、病気になりにくい身体にすることができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0017】
次に、図5ないし図10に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0018】
図5および図6に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、付与具3を取付ける取付け工程1の後に、前記付与具3を下肢や上肢、肘等の関節部等にツボを押さえるように取付けた状態で、全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージする第1マッサージ工程7、この第1マッサージ工程7後に、取付けられた前記付与具3を取り外した状態で、適度にマッサージを行う第2マッサージ工程8とからなるマッサージ工程6Aを備えた点で、このようなリハビリ等のマッサージ方法を行なっても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、血流がよくなると、皮膚のかゆみや前記付与具3が取付けられた部位の違和感等を効率よく取り除くことができる。
【0019】
図7および図8に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、内側面に指圧あるいは圧力を加えることができる弾力性のある、複数個の半球形状の突起9が設けられた付与具3Aを用いた点で、このような付与具を用いたリハビリ等のマッサージ方法を行なっても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、前記突起9には、ツボ等を押さえて指圧効果があるので、血流を良くし、毛細血管での血液の流れを改善することができるとともに、全身の神経が正常に働き、また血液が滞りなく全身を流れ、健康を効果的に維持することができる。また、身体の免疫力を高めて、病気になりにくい身体にすることができる。
なお、本実施例では、球形状に形成された突起を用いることについて説明したが、本発明ではこれに限らず、大小を問わず、台形形状、球形状等、前記付与具3Aを取付けた時に、ある程度のマッサージ効果を生み出す刺激や圧力を加えることができる形状に形成される。
【0020】
図9および図10に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、前記付与具本体4の両端部部位に、締め付け力および前記付与具本体4の長さを着脱可能に調節できる、固定手段としての複数個の凹凸具5Aを用いた点で、このような付与具3Bを用いたリハビリ等のマッサージ方法を行なっても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0021】
図11および図12に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、前記取付け工程で前記付与具3を取付けた状態で、水中ウォーキングをするマッサージ工程6Bを備えた点で、このようなリハビリ等のマッサージ方法を行なっても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、水中でのウォーキングなので、無理なく適度な運動ができると同時に、マッサージと同様の効果を得ることができる。
なお、水中ウォーキングと同様に、無理なく適度な運動ができる水中でのエアロビクス、ダンス等のエクササイズを行ってもよい。
【0022】
なお、前記本発明を実施するための各形態では付与具3、3A、3Bとして足の太股の関節部に使用するものに付いて図示して説明したが、本発明はこれに限らず、その他、手や足の等の関節部等に巻き付け状態で使用できるようにしたものであって、同様な効果が得られる。
また、本発明の異なる実施の形態では主に第1の実施の形態を基にして説明したが、本発明はこれに限らず、各実施の形態に使用された構成を組み合わせて使用しても同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明はリハビリ等のマッサージ方法を使用、実行する産業や業界で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の取付け工程の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態のマッサージ工程の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の付与具の説明図。
【図5】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図6】本発明を実施するための第2の形態のマッサージ工程の説明図。
【図7】本発明を実施するための第3の形態の付与具の正面図。
【図8】本発明を実施するための第3の形態の付与具の平面図。
【図9】本発明を実施するための第4の形態の付与具の正面図。
【図10】本発明を実施するための第4の形態の付与具の背面図。
【図11】本発明を実施するための第5の形態の工程図。
【図12】本発明を実施するための第5の形態のマッサージ工程の説明図。
【符号の説明】
【0025】
1:取付け工程、 2:身体、
3、3A、3B:付与具、 4:付与具本体、
5、5A:固定手段、 6、6A、6B:マッサージ工程、
7:第1マッサージ工程、 8:第2マッサージ工程、
9:突起。
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等に用いる付与具及び付与具を用いたマッサージ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリハビリや筋力トレーニングは、ダンベルやバーベル等の重量物や、バネ、ゴム等の弾性力に基づく抵抗力等を利用して所望の筋肉部位に負荷を与え、その状態で一定の疲労を得る程度にその筋肉部位を伸縮運動させることによってリハビリやトレーニング効果を得るようにしている。
上記のトレーニング方法では、効果を上げるために、器具の重量や抵抗力を増やしたり、運動の回数や時間を増やしたりしていた。しかし、筋肉への負荷をむやみに増やしても、身体自体に過度の負荷をかけてしまったり、過度の疲労が蓄積したり、筋肉や関節等を損傷したりする欠点があるとともに、骨折等の怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方には、体を動かすこと自体が無茶で、リハビリを施すことが困難で、筋力等が衰えるのは仕方のないことという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、骨折等の怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方でも、身体への負担軽減でき、気軽に筋力のマッサージやリハビリ等をすることができる付与具及び付与具を用いたマッサージ方法を提供することを目的としている。
【0004】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とで付与具を用いたマッサージ方法を構成している。
【0006】
また、ラバーや発泡ゴム等の弾性素材や、伸縮性を有する布等でベルト形状に形成された付与具本体と、この付与具本体の両端部部位に締め付け力および長さを調節できるように設けられた固定手段とで付与具を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以下の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とを備えているので、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等が、身体に負担をかけることなく、簡単に筋力維持や健康増進等の運動やリハビリをすることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、他の場所やリハビリ施設等に移動することなく、リハビリや運動をしたり、マッサージを受けることができるので、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方が効率よく運動をしたり、リハビリ等を受けることができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、取付け工程で前記付与具を取付けて、ツボを刺激する状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージするマッサージ工程を備えているので、例えばダンベルやウエイト等の筋肉トレーニングを行う必要はなく、筋肉や関節の損傷を効率よく防ぐことができる。
【0011】
(4)請求項2〜10も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行うリハビリ等のマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体2に、基本は経絡の経穴の圧析すなわち、血液の流れを制限するように、あるいはツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具3を取付ける取付け工程である。
【0014】
前記取付け工程1で下肢や上肢、肘等の関節部等に、血液の流れを制限するように、あるいはツボを刺激するように取付けられる前記付与具3は、ラバーや発泡ゴム等の弾性素材や、伸縮性を有する布等でベルト形状に形成された付与具本体4と、この付与具本体4の両端部部位に締め付け力および長さを調節できるように設けられた、固定手段としての面ファスナー5、5とで構成されている。
前記付与具3は、固定手段としての前記面ファスナー5、5を介して、血液の流れを制限するように、あるいはツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に巻き付け状態で取付けられ、下肢や上肢に同時に取付けてもよく、どちらか一方に選択的に取付けてもよい。望ましくは、マッサージをする部位によって、その関連する部位に取付ける方がツボを刺激することができるので効果的である。
なお、前記付与具3は、サイズや色は、本発明では限定されないが、表面に模様等を施してもよい。また、通気性や吸湿性を適度に備えたものが好ましい。
また、アンダーウエア等の付与具を取付ける部位に対応する部位に、前記付与具を一体的に取付けたものを使用してもよい。
【0015】
6は前記取付け工程1で前記付与具3を下肢や上肢、肘等の関節部等に取付けた状態で、全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある適度な運動をするマッサージ工程である。このマッサージ工程6では、ベッド形状の台に横たわり、あるいは図示しない椅子形状の台に座り、下肢や上肢、肘等の関節部等に取付けた前記付与具3より、血流の下流部分をマッサージすることで、血流を制限されている状態、あるいはツボを刺激する状態で、マッサージ部位の血行をよくしようとする働きを、身体2に対して喚起することができる。この場合、マッサージ時間は、長時間する必要はなく、約5〜30分で十分である。
【0016】
上記のようなリハビリ等のマッサージ方法では、下肢や上肢等の関節等に付与具3を取り付けることにより圧力をかけて、身体部位をマッサージする運動で、付与具3により圧力をかけられることでツボが刺激され、例えば、筋肉は低酸素状態になり、乳酸等の疲労物質が溜まり、脳下垂体が成長ホルモンを分泌させることになることにより、精巣や副腎を刺激してホルモンを分泌させ、筋肉を形成するステロイドホルモンの分泌を活性化することができる。また、血流を制限している状態を、付与具3を取り外すことによって血流を開放し、マッサージで血行がよくなっている部位に流れ込むとともに、毛細血管での血液の流れを改善することができる。すなわち、全身を支配している全ての神経が正常に働き、また血液が滞りなく全身を流れている状態、健康を効果的に維持することができる。
したがって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等が、身体に負担をかけることなく、簡単に筋力維持や健康増進等のリハビリをすることができる。
また、指圧や整体等のマッサージは、慢性症状に対して治療効果があり、身体の免疫力を高めて、病気になりにくい身体にすることができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0017】
次に、図5ないし図10に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0018】
図5および図6に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、付与具3を取付ける取付け工程1の後に、前記付与具3を下肢や上肢、肘等の関節部等にツボを押さえるように取付けた状態で、全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージする第1マッサージ工程7、この第1マッサージ工程7後に、取付けられた前記付与具3を取り外した状態で、適度にマッサージを行う第2マッサージ工程8とからなるマッサージ工程6Aを備えた点で、このようなリハビリ等のマッサージ方法を行なっても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、血流がよくなると、皮膚のかゆみや前記付与具3が取付けられた部位の違和感等を効率よく取り除くことができる。
【0019】
図7および図8に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、内側面に指圧あるいは圧力を加えることができる弾力性のある、複数個の半球形状の突起9が設けられた付与具3Aを用いた点で、このような付与具を用いたリハビリ等のマッサージ方法を行なっても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、前記突起9には、ツボ等を押さえて指圧効果があるので、血流を良くし、毛細血管での血液の流れを改善することができるとともに、全身の神経が正常に働き、また血液が滞りなく全身を流れ、健康を効果的に維持することができる。また、身体の免疫力を高めて、病気になりにくい身体にすることができる。
なお、本実施例では、球形状に形成された突起を用いることについて説明したが、本発明ではこれに限らず、大小を問わず、台形形状、球形状等、前記付与具3Aを取付けた時に、ある程度のマッサージ効果を生み出す刺激や圧力を加えることができる形状に形成される。
【0020】
図9および図10に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、前記付与具本体4の両端部部位に、締め付け力および前記付与具本体4の長さを着脱可能に調節できる、固定手段としての複数個の凹凸具5Aを用いた点で、このような付与具3Bを用いたリハビリ等のマッサージ方法を行なっても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0021】
図11および図12に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、前記取付け工程で前記付与具3を取付けた状態で、水中ウォーキングをするマッサージ工程6Bを備えた点で、このようなリハビリ等のマッサージ方法を行なっても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、水中でのウォーキングなので、無理なく適度な運動ができると同時に、マッサージと同様の効果を得ることができる。
なお、水中ウォーキングと同様に、無理なく適度な運動ができる水中でのエアロビクス、ダンス等のエクササイズを行ってもよい。
【0022】
なお、前記本発明を実施するための各形態では付与具3、3A、3Bとして足の太股の関節部に使用するものに付いて図示して説明したが、本発明はこれに限らず、その他、手や足の等の関節部等に巻き付け状態で使用できるようにしたものであって、同様な効果が得られる。
また、本発明の異なる実施の形態では主に第1の実施の形態を基にして説明したが、本発明はこれに限らず、各実施の形態に使用された構成を組み合わせて使用しても同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明はリハビリ等のマッサージ方法を使用、実行する産業や業界で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の取付け工程の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態のマッサージ工程の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の付与具の説明図。
【図5】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図6】本発明を実施するための第2の形態のマッサージ工程の説明図。
【図7】本発明を実施するための第3の形態の付与具の正面図。
【図8】本発明を実施するための第3の形態の付与具の平面図。
【図9】本発明を実施するための第4の形態の付与具の正面図。
【図10】本発明を実施するための第4の形態の付与具の背面図。
【図11】本発明を実施するための第5の形態の工程図。
【図12】本発明を実施するための第5の形態のマッサージ工程の説明図。
【符号の説明】
【0025】
1:取付け工程、 2:身体、
3、3A、3B:付与具、 4:付与具本体、
5、5A:固定手段、 6、6A、6B:マッサージ工程、
7:第1マッサージ工程、 8:第2マッサージ工程、
9:突起。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とを備えたことを特徴とする付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項2】
筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程ので前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をする第1マッサージ工程と、この第1マッサージ工程後に、取付けられた前記付与具を取り外した状態で、適度にマッサージを行う第2マッサージ工程と備えたことを特徴とする付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項3】
締め付け力を付与する付与具は、ベルト形状に形成され、締め付け力および長さを調節できるように固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項4】
締め付け力を付与する付与具は、ベルト形状に形成され、弾性素材で成形されていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項5】
締め付け力を付与する付与具は、ベルト形状に形成され、内側面に指圧あるいは圧力を加えることができる突起が設けられていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項6】
締め付け力を付与する付与具は、アンダーウエア形状に形成され、部分的に締め付け力を付与することができることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項7】
前記マッサージ工程では、前記取付け工程で前記付与具を取付けた状態で、水中ウォーキングをすることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項8】
前記マッサージ工程では、前記取付け工程で前記付与具を取付けた状態で、水中でエクササイズをすることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項9】
ラバーや発泡ゴム等の弾性素材や、伸縮性を有する布等でベルト形状に形成された付与具本体と、この付与具本体の両端部部位に締め付け力および長さを調節できるように設けられた固定手段とからなることを特徴とする付与具。
【請求項10】
前記付与具本体の内側面に指圧あるいは圧力を加えることができる突起が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の付与具。
【請求項1】
筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢、肘等の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程で前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をするマッサージ工程とを備えたことを特徴とする付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項2】
筋肉に負荷を与えるように締め付け力を付与し、筋肉に疲労を生じさせて行う付与具を用いたマッサージ方法であって、骨折などの怪我や寝たきりで体を動かすこと自体困難な方等の身体に、血液の流れを制限したり、ツボを刺激するように下肢や上肢の関節部等に締め付け力を付与する付与具を取付ける取付け工程と、この取付け工程ので前記付与具を取付けた状態で全身あるいは特定の患部を所定時間マッサージあるいはマッサージ効果のある運動をする第1マッサージ工程と、この第1マッサージ工程後に、取付けられた前記付与具を取り外した状態で、適度にマッサージを行う第2マッサージ工程と備えたことを特徴とする付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項3】
締め付け力を付与する付与具は、ベルト形状に形成され、締め付け力および長さを調節できるように固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項4】
締め付け力を付与する付与具は、ベルト形状に形成され、弾性素材で成形されていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項5】
締め付け力を付与する付与具は、ベルト形状に形成され、内側面に指圧あるいは圧力を加えることができる突起が設けられていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項6】
締め付け力を付与する付与具は、アンダーウエア形状に形成され、部分的に締め付け力を付与することができることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項7】
前記マッサージ工程では、前記取付け工程で前記付与具を取付けた状態で、水中ウォーキングをすることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項8】
前記マッサージ工程では、前記取付け工程で前記付与具を取付けた状態で、水中でエクササイズをすることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の付与具を用いたマッサージ方法。
【請求項9】
ラバーや発泡ゴム等の弾性素材や、伸縮性を有する布等でベルト形状に形成された付与具本体と、この付与具本体の両端部部位に締め付け力および長さを調節できるように設けられた固定手段とからなることを特徴とする付与具。
【請求項10】
前記付与具本体の内側面に指圧あるいは圧力を加えることができる突起が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の付与具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−237314(P2008−237314A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−78965(P2007−78965)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(597178456)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(597178456)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]