説明

代替ラジオに関連付けられた物理抽出レイヤで定義された代替ラジオの状態をレポートするための基準を備えた、ブルートゥース/代替ラジオ統合端末

ブルートゥースと代替ラジオとが混在する環境では、中間レベル・ソフトウェア・レイヤが、上位レベルであるスーパバイザ・ソフトウェア・レイヤのためのブルートゥース・ラジオの動作状態を解釈する。中間レベル・ソフトウェア・レイヤはまた、代替ラジオへインタフェースする下位レベル・ソフトウェア・レイヤと上位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間をインタフェースする。下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、代替ラジオの状態を上位レベル・ソフトウェア・レイヤへレポートするための基準を定義する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般に、ラジオ通信に関し、さらに詳しくは、複数の異なるラジオ・リンクを使用するラジオ通信に関する。
【背景技術】
【0002】
事業設計者は、最近、実質的に同じ上位レイヤ・ソフトウェアの下、例えばWiMedia(ウルトラ・ワイド・バンド)およびWiFiのような、異なる、高速ラジオをサポートするために、レガシー・ブルートゥース(登録商標)デバイスのスタックの一部を改良した。AMP(オルタネートMAC/PHY)アーキテクチャと呼ばれるこの努力の成果が、図1に図解的に例示されている。
【0003】
図1に示すように、AMPアーキテクチャは、ブルートゥース(BT)ラジオ・ユニットに加えて、複数のラジオ・ユニットRadio1乃至RadioNの使用に備えている。これら追加されたラジオ・ユニットRadio1乃至RadioNは、BTリンク以外の各ラジオ・リンクにおける無線通信をサポートする。セレクタ・アレンジメント13は、遠隔の外部ラジオ・ユニットとの通信のために、複数のラジオ・ユニットから、対応するラジオ・リンクを選択する。このアーキテクチャはさらに、一般に15で示されるデータ処理部を含む。これは、このデバイスの機能に関連付けられた動作処理14を実施する。14における動作処理の例は、(例えば、フラッシュ・カード、プリンタ、ユーザ・インタフェース等への)データ転送と、ユーザ・インタフェースの制御とを含む。
【0004】
再びレガシーBTデバイスを参照して、データ処理部におけるL2CAPソフトウェア・レイヤは、BTラジオ・ユニットのための制御、および、レガシーBTデバイスの動作処理を提供する上位レベル・スーパバイザ・ソフトウェア・レイヤと、BTラジオ・ユニットとの間をインタフェースする。このインタフェーシングは、上位レベル・レイヤのためのBTラジオの動作状態を解釈することを含む。図1のAMPアーキテクチャでは、マージ・レイヤと呼ばれる中間レベル・ソフトウェア・レイヤ12が、BTラジオ・ユニットを上位レベル・レイヤ11へインタフェースさせるレガシー機能のみならず、図1においてPAL A乃至PAL Nとして示されている物理抽出レイヤと呼ばれる下位レベル・ソフトウェア・レイヤと上位レベル・レイヤ11との間をインタフェースするさらなる機能を含むレガシーL2CAPレイヤの拡張を表す。上位レイヤ11は、図1のAMPアーキテクチャにおける動作処理14およびラジオ・ユニットのための制御を提供する。レイヤPAL A乃至PAL Nは、それぞれ対応するラジオ・ユニットRadio1乃至RadioNに関連付けられた動作信号を抽出し、これによって、これら信号から抽出された情報が、便利なことに、上位レイヤ11によって処理されるようになる。これらPALはまた、上位レイヤ11によって生成された情報を、関連付けられたラジオ・ユニットに適切な対応するシグナリングへ変換する。
【0005】
上位レイヤによって使用される、対応するラジオ・リンク状態レポートを必要に応じて生成するために、複数のPALのうちの所与の1つによって抽出された情報を解釈する機能を提供することが望ましい。さらに、上位レイヤ設計における複雑さを回避するために、上位レイヤの下のレイヤにこの機能を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
ブルートゥースと代替ラジオとが混在する環境では、中間レベル・ソフトウェア・レイヤが、上位レベルであるスーパバイザ・ソフトウェア・レイヤのためのブルートゥース・ラジオの動作状態を解釈する。中間レベル・ソフトウェア・レイヤはまた、代替ラジオへインタフェースする下位レベル・ソフトウェア・レイヤと上位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間をインタフェースする。下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、代替ラジオの状態を上位レベル・ソフトウェア・レイヤへレポートするための基準を定義する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下の添付図面では、無線通信システムのさまざまな態様が、例によって、限定することなく例示される。
【図1】図1は、先行技術の無線通信装置を図解的に例示する。
【図2】図2は、本発明の典型的な実施形態にしたがう無線通信装置の下位レベル物理抽出レイヤを図解的に例示する。
【図3】図3は、本発明の典型的な実施形態にしたがう中間レベル・マージ・レイヤを図解的に例示する。
【図4】図4は、本発明の典型的な実施形態にしたがう上位レベル・スーパバイザ・レイヤを図解的に例示する。
【図5】図5は、本発明の典型的な実施形態にしたがって追加されたイベント・メッセージを図解的に例示する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図面に関連して以下に記載される詳細説明は、本発明のさまざまな実施形態の説明として意図されており、本発明が実現される唯一の実施形態を表すとは意図されていない。詳細説明は、本発明の完全な理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、本発明は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが当業者に明らかになるであろう。いくつかの事例では、周知の構造および構成要素が、本発明の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
【0009】
「典型的な」という用語は、本明細書では、「例、事例、あるいは例示として役立つ」ことを意味するために使用される。本明細書で「典型的である」と記載されたあらゆる実施形態は、他の実施形態によりも好適であるとか有利であるとか解釈される必要は必ずしもない。
【0010】
前述したAMPアーキテクチャ開発の最初の焦点は、レガシー・ブルートゥース・デバイスへWiMediaラジオ・ユニットを追加することであった。このアーキテクチャは、イベント、つまりWiMediaラジオ・リンクが失われた(あるいは、まさに失われようとしている)可能性があることを認識することが可能である。特に、マージ・レイヤ12は、WiMediaラジオ・ユニットにおいて、信号から抽出された動作情報を解釈し、もしもイベントが認識されると、マージ・レイヤ12は、このイベントを示すイベント・メッセージを生成する。さらに詳しくは、WiMediaビーコンで、4つのWiMediaスーパフレームが、遠隔デバイスに関するある情報を見ることなく通過したことを、抽出された動作情報が示す場合、マージ・レイヤ12は、イベント・メッセージを上位レイヤ11へ送信する。この手順は、1つの(WiMedia)ラジオ技術に関連付けられているので、図1のために提供される代替ラジオ(例えば、WiFi)のうちの他方には無関係である。さらに、複数のラジオ・ユニットから抽出された動作状態情報を解釈するために、マージ・レイヤ12を使用することは、ソフトウェアの設計が比較的複雑になるという問題がある。さらに、AMPアーキテクチャは、イベント・メッセージが、(例えば、4つではなく6つのスーパフレームの通過をトリガすることのように、)異なる動作状態で送信されることを可能にする統一された方式を提供しない。さらに、WiMediaのコンテキスト内でさえ、イベント・メッセージが、例えば、リンク喪失イベントの重症度を示すインジケーションのような追加情報を提供するための統一された方式は存在しない。
【0011】
本発明の典型的な実施形態は、中間レベル・マージ・レイヤから、下位レベルPALへと、イベント・メッセージが送信される具体的なラジオ・ユニット動作状態の定義を移動させる。いくつかの実施形態は、イベント・メッセージが発行される状況に関する追加情報を提供するために、個々のPALの設計者によって使用されうるパラメータ・フィールドを加えることによって、イベント・メッセージに追加する。本発明にしたがい、このように追加されたイベント・メッセージの例が図5に示されている。このメッセージは、イベント・メッセージの性質を明示するための定性的な情報(例えば、リンク品質またはリンク喪失インジケーション)を含むカテゴリ・フィールドと、イベント・メッセージを発行させる状況に関する追加の(例えば、定性的な)情報を提供するためのパラメータ・フィールドとを含む。
【0012】
いくつかのラジオ・ユニットでは、ある規則的にスケジュールされたリンク・イベント(例えば、前述したビーコン情報のWiMediaでの受信)が発生することは、このリンクが未だに良好な状態にあることを示す。いくつかの実施形態では、PALは、そのように規則的にスケジュールされたイベントが、所与の期間中にいくつ観察に失敗したのかをモニタする。この数が、あるしきい値を超える場合、PALは、カテゴリ・フィールドが、「喪失リンク・イベントによる潜在的なリンク喪失」を示し、パラメータ・フィールドが、規則的にスケジュールされたリンク・イベントのうちのいくつが、所与の期間中に観察されなかったかを示す数を含む、イベント・メッセージを発行する。
【0013】
ほとんどのラジオ・ユニットは、受信信号強度を測定し、しばしばRSSIとして知られている対応するインジケーションを生成する。いくつかの実施形態では、PALによってRSSIの値がモニタされ、この値が、あるしきい値よりも下がった場合、カテゴリ・フィールドが「RSSIがしきい値を下回った」ことを示し、パラメータ・フィールドが、測定されたRSSIの値を含む、対応するRSSIイベント・メッセージの送信がトリガされる。さまざまな実施形態は、受信機に関連するさまざまなパラメータを使用する。例えば、PALは、前述したRSSIイベント・メッセージに類似しているが、RSSIの代わりにビット誤り率(BER)あるいはパケット誤り率(PER)に関連付けられている別のイベント・メッセージを送信するためのトリガしきい値を定義しうる。
【0014】
いくつかのラジオ技術は、遠隔デバイスへの範囲を決定する能力を持っている。いくつかの実施形態は、潜在的な問題を示すインジケーションとしてこれを使用する。例えば、この範囲があるしきい値を超える場合、リンク品質が、著しく低下し始め、もって、カテゴリ・フィールド「範囲がしきい値を超えた」と、この範囲値を含むパラメータ・フィールドとを有するイベント・メッセージが発行されることが知られうる。
【0015】
いくつかのラジオ技術は、高い電力干渉を回避するために、周波数スペクトルにわたって送信を拡散し、利用可能な個別のチャネル数に依存する。このようなラジオは、通常、所与の任意の時間においてブロックされたチャネル数をモニタすることができる。いくつかの実施形態では、この数がしきい値を超えた場合、PALは、カテゴリ・フィールドが「しきい値を超えてブロックされたチャネル数」を示し、パラメータ・フィールドが、ブロックされたチャネル数を含む、イベント・メッセージを生成する。イベント・メッセージは、その代わりに、しきい値を下回りブロックされていないチャネル数の観点から送信されうる。
【0016】
イベント・メッセージのパラメータ・フィールドが、数値を含むいくつかの実施形態では、PALは、この数値を、例えば、1−10スケールのような所望のスケールで符号へ変換する。ここで、1は、最も厳しくない状態に対応し、10は、最も厳しい状態を示す。いくつかの実施形態では、PALのすべてが、さまざまなイベント・メッセージでレポートするさまざまなパラメータに対して、同じ厳しさのスケール符号化を共通して適用する。
【0017】
いくつかの実施形態では、PALは、利用可能なさまざまなインジケータを結合し、イベント・メッセージの内容を生成する。例えば、RSSI、BER、PER、範囲、ブロックされたチャネルの数、あるいは、その他のインジケータが、統合されうる。いくつかの実施形態では、有用に統合することが困難でありうるさまざまなインジケータ値が統合された使用を容易にするために、重症度スケール符号化が使用される。
【0018】
有利なことに、すべてのラジオ・ユニットからのイベント・メッセージのフォーマットは共通であるので、対応するラジオ・ユニットと独立してイベント・メッセージを分析するために、上位レイヤ・ソフトウェアが設計されうる。無線リンク状態信号のすべての解釈は、PALによって実行されるので、ラジオ・ユニット自身は上位レイヤに対して透過的である。
【0019】
いくつかの実施形態では、上位レイヤは、例えば、パラメータ・フィールドの内容を追跡することによって、所与のリンクの実際の状態を、移動平均として判断する。リンク品質が下降傾向にある場合、さまざまな実施形態が、さまざまな方式で応答する。いくつかの実施形態では、上位レイヤは、例えば、ラジオ・ユニットに対してラジオ・ユニット制御命令を送信し、ラジオ・ユニットに対して遠隔デバイスにおける送信電力レベルの増加を要求するように指示することによって、ラジオ・ユニット自身に対して救済措置を講じさせることを試みる。いくつかの実施形態では、上位レイヤが、ラジオ・ユニットに対して異なる変調スキームを選択するように指示する。この動作はデータ・レート全体を下げうるが、それでもやはり、悪化するリンク・シナリオにおいては(少なくとも一時的には)有益でありうる。
【0020】
いくつかの実施形態では、上位レイヤは、例えばディスプレイ上に適切なメッセージを表示することによって、可聴警報を発することによって、あるいは、デバイスを振動させることによって、デバイスのユーザに対して、潜在的な問題を警告することを試みる。いくつかの実施形態では、上位レイヤは、リンク喪失が切迫していると判定すると、リンク喪失の結果の重症度を最小化するためのステップを講じる。例えば、上位レイヤは、オーディオ・リンクをミュートさせるか、あるいは、転送のために現在開かれているファイルを適切にクローズする。
【0021】
いくつかの実施形態は、イベントの重症度にしたがって、講じられる動作の性質を調節するために、イベント・メッセージ・パラメータ・フィールドの内容を用いる。いくつかの実施形態は、例えば、指定された期間にわたり、上位レイヤによるRSSI値のフォロー・アップ・チェックを定期的に(例えば、毎秒)スケジューリングすることによって、わずかに低いRSSIのような比較的小さな問題を示すインジケーションに対して応答する。例えば、遠隔デバイスがほとんど範囲外にあるような、比較的厳しい問題を示すインジケーションは、上位レイヤに対して、ユーザへ通知させる。上位レイヤは、極端に緊急の問題に対し、接続の喪失が切迫していると予想した場合、アクティブなデータの転送の適切な終了を開始することによって応答する。上位レイヤは、相対的重症度の判定を支援する情報へのアクセスを有するので、上位レイヤは、リンクを不必要に終了させようとはしない。したがって、不必要にネガティブなユーザ経験を回避する。
【0022】
イベント・メッセージ・パラメータ・フィールドのさらなる利点は、上位レイヤ・ソフトウェアが、(単に切迫した喪失だけではない)ラジオ・リンクの改良を学習し、適切な応答動作を講じることができるようになることである。例えば、さまざまな実施形態において、パラメータ値の移動平均における上昇傾向によって、上位レイヤは(1)ラジオ・ユニット送信電力を下げることを指示し(あるいは、ラジオ・ユニットに対して、遠隔デバイスの送信電力を下げることを要求することを指示し)、(2)ユーザへの警告をキャンセルし、または、(3)リンク・ティア・ダウンを終了させる。
【0023】
いくつかの実施形態は、ラジオ・リソース管理のためにイベント・メッセージを使用する。ここでは、任意の所与の状況において使用するための最良のラジオ・リンクを、例えばコスト、電力消費量、持続時間、およびその他のような変数に基づいて決定できることが望ましい。どのラジオ・ユニットを選択するのかを決定する際に、リンク品質は、有用なファクタである。なぜなら、最もありうるデータ転送レートを示す良好なインジケーションを与えるからである。本明細書に記載されたイベント・メッセージによって、さまざまなリンク関連パラメータが、例えばRSSI、BER、送信電力レベル、およびその他の多くのような値を特徴付け、(異なるラジオ・ユニットを)比較するタスクを簡素化するフォーマットで、上位のスーパバイザ・レイヤへ渡されるようになる。上位レイヤは、対応するラジオ・ユニットが、上位レイヤに透過的でありながら、互いに対するラジオ・リンクを評価することができる。
【0024】
いくつかの実施形態は、単に全体的なリンク品質に関する情報のみならず、さまざまなラジオ・ユニットに関連付けられたその他のラジオ・パラメータをも渡すために、イベント・メッセージを使用する。このようなラジオ・パラメータは、代替ラジオ・ユニットへの切り換えが有益であるかを判定するために使用されうる。
【0025】
図2は、本発明の典型的な実施形態にしたがって、下位レベルPAL20の適切な部分を図解的に例示する。いくつかの実施形態では、PAL20の対応する例はそれぞれ、図1のPAL A乃至PAL Nと置き換わり、それぞれ、Radio1乃至RadioNにそれぞれ関連付けられた信号から情報を抽出するために、PAL A乃至PAL Nの既存の機能を含む。PAL 20では、ラジオ・モニタ部22が、対応するラジオ・ユニットにおける動作状態を示す信号200をモニタし、これら信号から、対応する動作状態情報28を抽出する。プログラマブル定義部24は、利用可能なイベント・メッセージ・カテゴリと、これらカテゴリそれぞれに対応するように定義されたラジオ・ユニット動作状態とを指定する。判定部23は、動作状態情報28を、24における定義と比較する。判定部23が、24における定義の中から、動作状態情報28によって示される状態に対応するラジオ・ユニット動作状態を識別すると、判定部23は、メッセージ生成部26に対して、識別された動作状態に関連付けられたカテゴリに関するイベント・メッセージを生成するように指示する。
【0026】
メッセージ生成部26は、動作状態情報28から、判定部23が識別したカテゴリに関連付けられたパラメータを抽出する。このパラメータはその後、識別されたカテゴリへ追加され(図5参照)、27において、要求されたイベント・メッセージが生成される。いくつかの実施形態では、メッセージ生成部26は、(例えば上述したような)重症度スケール符号化を、抽出されたパラメータに適用し、重症度スケール符号化された結果を、イベント・メッセージのパラメータ・フィールドとして使用する。
【0027】
例として、定義部24が、前述のカテゴリ「RSSIがしきい値を下回った」を含んでいる場合、判定部23は、動作状態情報28から、RSSIがしきい値未満であるかを判定する。もしもしきい値未満であるならば、判定部23は、メッセージ生成部26に対して、カテゴリ・フィールド「RSSIがしきい値を下回った」を有するイベント・メッセージを生成するように指示する。メッセージ生成部26は、動作状態情報28からRSSI値を抽出し、このRSSI値(または、対応する重症度スケール符号化された値)を、「RSSIがしきい値を下回った」カテゴリ・フィールドへ追加し、これによって、要求されたイベント・メッセージが生成される。このメッセージはその後、(後により詳細に説明される)マージ・レイヤへ送られる。
【0028】
図2のPAL20はさらに、(以下により詳細に説明される)上位レイヤにおいて発行され、前述したマージ・レイヤによってPAL20へ渡されるラジオ・ユニット制御命令25を受信するラジオ制御部21を含む。上位レイヤからのラジオ・ユニット制御命令群のいくつかの例が上述された。ラジオ制御部21は、25において受信された各命令における情報を変換する。これは、ラジオ・ユニットに適切な、変換された対応するシグナリング29を、対応するラジオ・ユニットに提供するためである。
【0029】
図3は、本発明の典型的な実施形態にしたがって、中間レベル・マージ・レイヤ30の適切な部分を図解的に例示している。いくつかの実施形態では、マージ・レイヤ30は、図1のマージ・レイヤ12に置き換わる。そして、図1のBTラジオとインタフェースするためのマージ・レイヤ12の既存の機能を含んでいる。図3に示すように、マージ・レイヤ30は、PAL20から、イベント・メッセージ27A乃至27Nをそれぞれ受信する。これらのイベント・メッセージは31でバッファされ、37で上位レイヤへ転送される。マージ・レイヤ30はまた、35において、上位レイヤからラジオ・ユニット制御命令群を受信し、これら命令群を(32において)、PAL20のうちの適切な1つへルーティングする。ラジオ・ユニット制御命令群は、25A乃至25Nにおいて、それぞれのPAL20に提供される。
【0030】
図4は、本発明の典型的な実施形態にしたがう上位レベル・スーパバイザ・レイヤ40の適切な部分を図解的に例示する。いくつかの実施形態では、上位レイヤ40は、図1の上位レイヤ11と置き換わる。そして、マージ・レイヤ12を介してBTラジオ・ユニットとインタフェースするための上位レイヤ11の既存の機能を含んでいる。47において、上位レイヤ40は、PAL20からマージ・レイヤ30を経由して転送されたイベント・メッセージを受信する。判定部41は、受信したイベント・メッセージを解釈し、適切な動作を講じる。上述したように、いくつかの実施形態では、判定部41は、以下のうちの1または複数を実行しうる。(1)1または複数の利用可能なユーザ警報機能に対して、ユーザ警報を発行するように指示する。(2)デバイスの1または複数の動作処理(例えば、オーディオ・リンクのミュート、開いているファイルを適切に閉じること等)を調節する。(3)マージ・レイヤ30を経由して、関連付けられたラジオ・ユニットへルーティングされるべきラジオ・ユニット制御命令群45を発行する。
【0031】
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されることを理解するであろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
【0032】
当業者であればさらに、本明細書に開示された実施形態に関連して記載された例示的なさまざまな論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されうることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションに応じて変化する方法で上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0033】
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0034】
本明細書において開示された実施形態に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、あるいは、これら2つの組み合わせで実現されうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、この記憶媒体から情報を読み取ったり、この記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサに接続される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在することができる。ASICは、ユーザ端末内に存在することもできる。あるいはプロセッサと記憶媒体とは、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在することができる。
【0035】
開示された実施形態における上述の記載は、当業者をして、本発明の製造または利用を可能とするように提供される。これら実施形態に対する様々な変形例もまた、当業者には明らかであって、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の主旨または範囲から逸脱することなく他の例にも適用されうる。このように、本発明は、本明細書で示された実施形態に限定されことは意図されておらず、本明細書に記載された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当するものとされる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置であって、
ブルートゥース・ラジオ・リンク上の外部装置と通信する第1のラジオ・ユニットと、
前記ブルートゥース・ラジオ・リンク以外の第2のラジオ・リンク上の外部装置と通信する第2のラジオ・ユニットと、
上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および下位レベル・ソフトウェア・レイヤを実装するデータ処理部とを備え、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第1のラジオ・ユニットと前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・ユニットと前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤと前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤおよび前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記装置が前記第1のラジオ・ユニットの動作に関連付けられた第1のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記装置が前記第2のラジオ・ユニットの動作に関連付けられた第2のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第1のイベントおよび前記第2のイベントを通知し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第2のイベントの発生を示すイベント・インジケータを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・ユニットから受信され、前記第2のラジオ・ユニットに関連付けられた動作状態を示す情報に基づいて、さらに、前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤに含まれる情報に基づいて、前記イベント・インジケータを提供するとともに、前記イベント・インジケータと前記動作状態との間の対応を定義する装置。
【請求項2】
前記定義される情報は、プログラム可能な情報である請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤはさらに、前記動作状態に関連する情報を、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供する請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記関連する情報は、数値の符号化されたバージョンを含み、前記数値は、前記動作状態を定量化する請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤはさらに、前記動作状態の重症度を示す情報を、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ブルートゥース・ラジオ・リンクおよび前記第2のラジオ・リンク以外の第3のラジオ・リンク上の外部装置と通信する第3のラジオ・ユニットを含み、
前記データ処理部は、前記第3のラジオ・ユニットと前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供するさらなる下位レベル・ソフトウェア・レイヤを実装し、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤと、前記さらなる下位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間をインタフェースすることを提供し、
前記上位ベル・ソフトウェア・レイヤ、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および前記さらなる下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記装置が、前記第3のラジオ・ユニットの動作に関連付けられた第3のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第3のイベントを通知し、
前記さらなる下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第3のイベントの発生を示すさらなるイベント・インジケータを前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供し、
前記さらなる下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第3のラジオ・ユニットから受信され、前記第3のラジオ・ユニットに関連付けられた動作状態を示す情報に基づいて、さらに、前記さらなる下位レベル・ソフトウェア・レイヤに含まれる情報に基づいて、前記さらなるイベント・インジケータを提供するとともに、前記さらなるイベント・インジケータと、前記第3のラジオ・ユニットに関連付けられた動作状態との間の対応を定義する請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記イベント・インジケータおよび前記さらなるイベント・インジケータを、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供し、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・ユニットと前記第3のラジオ・ユニットとが前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤに対して透過的である間に、前記第2のラジオ・ユニットと前記第3のラジオ・ユニットとを互いに対して評価するために前記イベント・インジケータおよび前記さらなるイベント・インジケータを使用する請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記動作状態情報は、RSSI、BER、PER、外部装置の範囲、および利用可能なチャネル数のうちの1つを示す情報を含む請求項1に記載の装置。
【請求項9】
無線通信装置であって、
ブルートゥース・ラジオ・リンク上の外部装置と通信する第1の手段と、
前記ブルートゥース・ラジオ・リンク以外の第2のラジオ・リンク上の外部装置と通信する第2の手段と、
上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および下位レベル・ソフトウェア・レイヤを実装する第3の手段とを備え、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第1の手段と前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2の手段と前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤと前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤおよび前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記装置が前記ブルートゥース・ラジオ・リンク上の通信に関連付けられた第1のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記装置が前記第2のラジオ・リンク上の通信に関連付けられた第2のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第1のイベントおよび前記第2のイベントを通知し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第2のイベントの発生を示すイベント・インジケータを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・リンク上の通信と連携して生成され、前記第2のラジオ・リンク上の通信に関連付けられた動作状態を示す情報に基づいて、さらに、前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤに含まれる情報に基づいて、前記イベント・インジケータを提供するとともに、前記イベント・インジケータと前記動作状態との間の対応を定義する装置。
【請求項10】
前記定義される情報は、プログラム可能な情報である請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤはさらに、前記動作状態に関連する情報を、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供する請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記関連する情報は、数値の符号化されたバージョンを含み、前記数値は、前記動作状態を定量化する請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤはさらに、前記動作状態の重症度を示す情報を、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供する請求項9に記載の装置。
【請求項14】
無線通信方法であって、
ブルートゥース・ラジオ・リンク上の外部装置と通信することと、
前記ブルートゥース・ラジオ・リンク以外の第2のラジオ・リンク上の外部装置と通信することと、
上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および下位レベル・ソフトウェア・レイヤを実装することとを備え、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記ブルートゥース・ラジオ・リンクに関連付けられた第1のラジオ・ユニットと前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・リンクに関連付けられた第2のラジオ・ユニットと前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤと前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤおよび前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、1度目に述べられた通信に関連付けられた第1のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、2度目に述べられた通信に関連付けられた第2のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第1のイベントおよび前記第2のイベントを通知し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第2のイベントの発生を示すイベント・インジケータを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記2度目に述べられた通信と連携して生成され、前記2度目に述べられた通信中の動作状態を示す情報に基づいて、さらに、前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤに含まれる情報に基づいて、前記イベント・インジケータを提供するとともに、前記イベント・インジケータと前記動作状態との間の対応を定義する方法。
【請求項15】
前記定義される情報は、プログラム可能な情報である請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤはさらに、前記動作状態に関連する情報を、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供する請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記関連する情報は、数値の符号化されたバージョンを含み、前記数値は、前記動作状態を定量化する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤはさらに、前記動作状態の重症度を示す情報を、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤへ提供する請求項14に記載の方法。
【請求項19】
コンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
少なくとも1つのデータ・プロセッサに対して、ブルートゥース・ラジオ・リンクを含む通信経路を経由して、外部装置と通信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのデータ・プロセッサに対して、前記ブルートゥース・ラジオ・リンク以外の第2のラジオ・リンクを含む通信経路を経由して、外部装置と通信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのデータ・プロセッサに対して、上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および下位レベル・ソフトウェア・レイヤを実装させるためのコードとを備え、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記ブルートゥース・ラジオ・リンクに関連付けられた第1のラジオ・ユニットと前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・リンクに関連付けられた第2のラジオ・ユニットと前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤと前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤとの間のインタフェースを提供し、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤおよび前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記ブルートゥース・ラジオ・リンク上の通信に関連付けられた第1のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤ、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤ、および前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・リンク上の通信に関連付けられた第2のイベントに応答することを許可するために協調可能であり、
前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記上位レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第1のイベントおよび前記第2のイベントを通知し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記中間レベル・ソフトウェア・レイヤに対して、前記第2のイベントの発生を示すイベント・インジケータを提供し、
前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤは、前記第2のラジオ・リンク上の通信と連携して生成され、前記第2のラジオ・リンク上の通信中における動作状態を示す情報に基づいて、さらに、前記下位レベル・ソフトウェア・レイヤに含まれる情報に基づいて、前記イベント・インジケータを提供するとともに、前記イベント・インジケータと前記動作状態との間の対応を定義するコンピュータ・プログラム製品。
【請求項20】
前記定義される情報は、プログラム可能な情報である請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−514897(P2012−514897A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544650(P2011−544650)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/020083
【国際公開番号】WO2010/078567
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】