説明

仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法

仮想ゴルフシミュレーション装置は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、仮想のゴルフコース及び前記センサーによりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、ゴルファーに所定の音声案内をするための音声案内の内容に関するテキストデータが保存されるテキスト保存部を含む保存装置と、前記テキスト保存部に保存されているデータのうちの特定テキストデータを音声に変換する音声変換装置と、ゴルファーに音声案内をする状況であるか判断し、前記テキスト保存部から特定テキストデータを抽出または組み合わせして前記音声変換装置に伝送する制御部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法に係り、特に、ゴルファーが実際にゴルフクラブでゴルフボールを打ちながらゴルフ競技をする際に、あたかも実際にゴルフ場でゴルフ競技をするかのようなリアリティーを演出するように映像と音声などを提供する仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ゴルフに対する関心が高まるにつれて、室内でも実際にゴルフ場でゴルフ競技を楽しむかのようなリアリティーを提供する、いわゆる"スクリーンゴルフ"と呼ばれる仮想ゴルフシミュレーション装置が登場した。
【0003】
かかる仮想ゴルフシミュレーション装置は、ゴルファーが実際にゴルフ場でゴルフ競技をするかのようなリアリティーを提供するために、実際のゴルフ場と同じ映像を仮想現実として提供し、ゴルフボールを打つに伴うゴルフボールの移動映像も実際と同一に具現している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ゴルファーがゴルフ競技をする上で発生するそれぞれの状況に応じて必要な音声案内を十分に提供でき、特に、保存容量にかかわらずに多種多様な音声案内を提供できるため、音声提供の自由度が高く、システムに接続しているそれぞれのゴルファーを個別に認識し、各ゴルファーの個人的特性とプレー特性などを総合的に考慮して各ゴルファーに合わせて音声案内を個別に提供でき、多様な音声案内を提供することによってゴルファーにゴルフ競技に対する興味を誘発でき、且つ、より大きい便宜をゴルファーに提供することによってゴルファーの競技力の向上を誘導できる仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、仮想のゴルフコース及び前記センシング装置によりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、ゴルファーに所定の音声案内をするための音声案内の内容に関するテキストデータが保存されるテキスト保存部を含む保存装置と、前記テキスト保存部に保存されているデータのうち特定テキストデータを音声に変換する音声変換装置と、ゴルファーに音声案内をする状況であるか否か判断し、前記テキスト保存部から特定テキストデータを抽出または抽出して組み合わせて前記音声変換装置に伝送する制御部と、を含む。
【0006】
本発明の他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、仮想のゴルフコース及び前記センシング装置によりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、システムに登録された個別ゴルファーに関する情報を保存するゴルファー情報保存部、及びシステムにログインした個別ゴルファーに対するカスタマイズ音声案内のための音声データが保存されるカスタマイズ音声保存部を含む保存装置と、前記カスタマイズ音声保存部から抽出された音声データを特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整する音声調整部と、システムにログインしたゴルファーに関する情報を前記ゴルファー情報保存部から抽出して当該ゴルファーの特性及び当該ゴルファーのゲーム進行状況に応じたカスタマイズ音声案内がなされるようにする制御部と、を含む。
【0007】
一方、本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション方法は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングしてシミュレーションする仮想ゴルフシミュレーション方法であって、ゴルファーに音声案内をする状況であるか否か判断する段階と、音声案内をする状況である場合、音声案内のためのテキストデータが保存されているカスタマイズテキスト保存部から特定テキストデータを抽出または抽出して組み合わせする段階と、前記抽出または組み合わせした特定テキストデータを音声に変換して出力することによってゴルファーに音声案内をする段階と、を含む。
【0008】
本発明の他の実施例による仮想ゴルフシミュレーション方法は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングしてシミュレーションする仮想ゴルフシミュレーション方法であって、仮想ゴルフシミュレーションのために各ゴルファーがログインする段階と、ログインしたゴルファーに関する情報がゴルファー情報保存部から抽出されることによって該当のゴルファーを個別的に認識する段階と、ゴルファーがゲームを進行する上で発生する特定状況または条件を判断し、それに基づき、各ゴルファーに対してカスタマイズ音声案内をする段階と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法は、ゴルファーがゴルフ競技を進行する上で発生するそれぞれの必要な状況で必要な音声案内を十分に提供でき、特に、保存容量によらずに多量且つ多様な音声案内を提供できるから、音声提供の自由度が高く、システムに接続したそれぞれのゴルファーを個別的に認識し、各ゴルファーの個人的特性とプレー特性などを総合的に考慮して個別ゴルファーに合うカスタマイズ音声案内を提供でき、様々な音声案内を提供できるようにすることで、ゴルファーにゴルフ競技への興味を呼び起こし、より大きい便宜をゴルファーに提供できるため、ゴルファーの競技力向上を誘導できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すブロック図による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。
【図6】図2に示すブロック図による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。
【図7】図3に示すブロック図による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。
【図8】図4に示すブロック図による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図12】本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図14】図13に示すフローチャートによるシミュレーション方法の一具体例を示すフローチャートである。
【図15】図13に示すフローチャートによるシミュレーション方法の他の具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法について詳細に説明する。
【0012】
まず、図1を参照して、本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成について説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40、保存装置50、及び制御部Mなどを含む。
【0014】
スイングプレートユニット10は、ゴルファーがゴルフクラブでゴルフボールを打つように設けられたもので、ゴルフコースの状況に応じて所定角度傾斜するように設けられることが好ましい。
【0015】
映像処理装置20は、仮想のゴルフコースに関する映像、ゴルファーがゴルフボールを打つとセンサー30によりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像、及び各種情報に関する事項をスクリーン(いわゆるスクリーンゴルフなどの分野で使用されるスクリーンなど)のような画面に出力するように映像処理する役割を果たす。
【0016】
センサー30は、ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの速度、移動方向、角度などを感知して制御部Mに伝達するセンシング装置を含み、好ましくは、ゴルファーのゴルフクラブがゴルフボールを打つ時の角度とゴルフボールの打撃された部位を感知するエイミング(Aiming)感知装置なども含むことができ、ゴルファーのスイング姿勢などを撮像してそれを分析できるようにするスイング感知装置なども含むことができる。
【0017】
操作手段40は、ゴルファーがシステムにログインしたり仮想ゴルフシミュレーション装置を作動したりする上で必要な操作を行えるように設けられ、ゴルフボールの進行方向などの調節、及びその他必要な操作を可能にする。
【0018】
保存装置50は、仮想ゴルフシミュレーション装置の作動及びゲーム進行に必要な各種映像情報などのシステム情報が保存されるシステム情報保存部52を含む。
【0019】
システム情報保存部52は、別の保存機器としてもよく、一つの保存機器において他のデータとともにシステム情報が保存されるように構成されてもよい。
【0020】
一方、制御部Mは、操作手段40の操作に応じて、システム情報保存部52から必要なシステム情報を抽出して仮想ゴルフシミュレーション装置を作動させ、必要な映像関連情報をシステム情報保存部52から抽出して映像処理装置20を介して所定の画面に画像出力させる。
【0021】
そして、センサー30で感知したゴルフボールの速度、方向、角度などの要素に基づいてゴルフボールの移動に対する映像を構成し、これを映像処理装置20を介して所定の画面(例えば、スクリーンゴルフシステムに使用されるスクリーン)に画像出力し、必要な場合、スイングプレートユニット10を駆動させる。
【0022】
一方、図1に示す本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、テキスト保存部54、音声変換装置60及びスピーカー64をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
テキスト保存部54は、ゴルファーに音声案内する内容をテキスト形式のデータとして保存するもので、所定のテキストデータが保存された別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報などと共に所定のテキストデータが保存されるように構成されてもよい。
【0024】
すなわち、テキスト保存部54は、テキストデータが保存される別の保存機器としてもよく、一つの保存機器においてテキストデータが保存される物理的な一部領域としてもよい。
【0025】
このように、音声データ自体を保存せず、音声のためのテキストデータを保存するから、限定された保存容量においても、音声データに比べてはるかに多量且つ多様なテキストデータを保存することができ、音声提供の自由度を格段に高めることができる。
【0026】
一方、音声変換装置60は、テキスト保存部54に保存された特定テキストデータを音声に変換する役割を果たす。
【0027】
そして、スピーカー64は、音声変換装置60で音声に変換されたデータを増幅し、ゴルファーが聞き取れる音声として出力する機能を担う。
【0028】
すなわち、ゴルファーがシステムにログインしたり、ログイン後にゴルフ競技を進行したりする上であらかじめ設定された特定状況が発生する場合、制御部Mは、その状況に応じた特定の音声案内のためのテキストデータをテキスト保存部54から抽出したり、または抽出したテキストを組み合わせたりして、それを音声変換装置60に伝達する。音声変換装置60は、当該テキストデータを音声に変換してスピーカー64に送り、スピーカー64はこの特定音声を出力する。
【0029】
ここで、音声変換装置60は、抽出されたまたは組み合わせられたテキストデータを、特定音色、特定音程及び特定音量を持つ複数個の音声のうち、いずれか一つの音声に選択的に変換させることができる。
【0030】
例えば、音声変換装置60は、抽出されたテキストデータを有名人の肉声に変換して出力することができる。
【0031】
音声案内のための仮想ゴルフシミュレーション方法に関する具体的な実施例については後述する。
【0032】
次に、図2を参照して、本発明の他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0033】
図2に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40、保存装置50及び制御部Mなどは、図1に示す実施例と実質的に同一であり、音声変換装置60とスピーカー64との間に音声調整部62がさらに設けられる点が異なる。
【0034】
したがって、本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、異なる構成の部分についてのみ説明する。
【0035】
音声調整部62は、音声変換装置60で変換された音声を、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整する機能を担う。
【0036】
すなわち、制御部Mで判断した特定状況において、テキスト保存部54からローディングした特定テキストデータが音声変換装置60で音声に変換され、音声調整部62で特定音色、特定音程、そして特定音量を持つように調整された後、スピーカー64から出力されるようにすることが可能である。
【0037】
例えば、各ゴルファーにそれぞれ異なる音声で音声案内サービスを提供する場合、各ゴルファーに対する案内音声を音声調整部62で調整してから音声出力させることができる。
【0038】
また、一名のゴルファーへの音声案内においても、状況によって、例えば、一般音声で音声案内を提供する場合もあり、滑稽な音声などのような特別な音声で音声案内を提供する場合があり、この場合、音声の調整を通じてそれぞれ異なる特性の音声案内を提供することが可能である。
【0039】
そして、図2では、音声変換装置60と音声調整部62をそれぞれ分離して示しているが、音声変換装置60と音声調整部62を統合して一つの音声変換装置とすることもできる。
【0040】
図2に示す実施例による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例は後述される。
【0041】
一方、図3を参照して、本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0042】
図3に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40及び制御部Mなどの構成は、図1に示す実施例と実質的に同一であり、保存装置50の構成、及び制御部Mと音声変換装置60及びスピーカー64との連結関係などにおいて異なる。
【0043】
したがって、本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同一の構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
【0044】
図3に示すように、本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置における保存装置50は、システム情報保存部52及びテキスト保存部54に加えて、音声データ保存部56をさらに含むことを特徴とする。
【0045】
音声データ保存部56は、所定の音声に関する音声データが保存されているもので、音声データが保存された別の保存機器とすることもでき、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報及びテキストデータなどと共に音声データが保存されるように構成されてもよい。
【0046】
すなわち、音声データ保存部56は、音声データが保存された別の保存機器にしてもよく、一つの保存機器において音声データが保存された物理的な一部領域であってもよい。
【0047】
本実施例では、仮想ゴルフシミュレーション装置から提供する音声案内を、一般音声案内とカスタマイズ音声案内とに分類でき、一般音声案内では、音声データ保存部56に保存されている音声データを音声出力し、カスタマイズ音声案内では、テキスト保存部54に保存されているテキストデータを音声変換装置60で音声に変換して音声出力する。
【0048】
ここで、一般音声案内は、ゴルファーのゲーム進行にかかわらず、ゴルファーに特定案内をするためのもので、カスタマイズ音声案内は、ゴルファーがゲームを進行する上で発生する特定状況において、個別ゴルファーの特性、プレースタイル、その他の内容などを考慮して、各ゴルファーにカスタマイズ案内を音声として提供するためのものである。
【0049】
例えば、一般音声案内は、ゴルファーがシステムにログインする場合、"○○○ゴルフ場へようこそ"のような歓迎の挨拶や"どうぞ、楽しいラウンドを!"のような挨拶、または画面で映像情報をローディングしている場合、"ローディング中ですので、しばらくお待ちください"のような注意事項などを音声案内することができる。
【0050】
そして、カスタマイズ音声案内は、ゴルファーがゲームを進行する上で発生する状況、すなわち、ゴルファーがログインをした時、"○○○様、お久しぶりです"または"○○○様、20日ぶりですね。またお会いできて嬉しいです"のような案内をしたり、ゴルファーがスイングをする場合、"○○○様、ティーショットをして下さい"または"○○○様、バンカーショットをして下さい。飛距離が40%減少します"のような案内をしたりすることができる。
【0051】
また、ゴルファーの現在記録を、"○○○様、現在、○○打です"または"○○○様、後、○○メートル(○○ヤード)です"のように案内したり、バーディーやイーグルなどを取った場合、"○○○様、今日初のバーディーです"または"○○○様、初のバーディーを記録しました。おめでとうございます"のような祝いの挨拶を音声案内したりすることができる。
【0052】
一般音声案内は、ゲームをする全てのゴルファーに一様に適用され、カスタマイズ音声案内は、各ゴルファーの状況に合わせて適用される。
【0053】
したがって、一般音声案内のように定形化した音声の場合は、該当の内容の音声データを音声データ保存部56に保存しておき、そのままスピーカー64から音声出力する。また、カスタマイズ音声案内のように各状況別にそして各ゴルファー別にそれぞれ異なる内容または異なる音声で音声出力をしなければならない場合は、各状況別にテキストデータをテキスト保存部54に保存しておき、必要なテキストデータを抽出してまたは抽出されたテキストを組み合わせて音声変換し、スピーカー64から音声出力する。
【0054】
図3に示す実施例による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例については後述する。
【0055】
一方、図4を参照して、本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0056】
図4に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40、保存装置50及び制御部Mなどの構成は、図3に示す実施例と実質的に同一であり、ただし、音声変換装置60とスピーカー64との間に音声調整部62がさらに含まれるという点が異なる。
【0057】
したがって、本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図3に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
【0058】
音声調整部62は、音声変換装置60で変換された音声を、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整する機能する役割を果たす。
【0059】
すなわち、制御部Mで判断した特定状況において、テキスト保存部54からローディングされた特定テキストデータが音声変換装置60で音声に変換され、音声調整部62で特定音色、特定音程、そして特定音量を持つように調整された後、スピーカー64から出力される。
【0060】
例えば、各ゴルファーにそれぞれ異なる音声で音声案内サービスを提供する場合、各ゴルファーに対する案内音声を、音声調整部62で調整して音声出力することができる。
【0061】
また、ある一名のゴルファーへの音声案内の場合にも、状況に応じて、例えば、一般音声で音声案内を提供する場合もあり、滑稽な音声のような特別な音声で音声案内を提供する場合もあるが、この場合、音声調整を通じてそれぞれ異なる特性の音声案内を提供することが可能である。
【0062】
図4に示す実施例による仮想ゴルフシミュレーション方法の一例については後述する。
【0063】
一方、図5を参照して、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレーション方法の一例を説明する。
【0064】
ゲームが進行されると(S10)、音声案内のための特定状況が発生するか否かを、制御部が判断する(S20)。
【0065】
この時、一般音声案内をする状況てあるか(S30)、カスタマイズ音声案内をする状況であるか(S40)を判断する。
【0066】
もし、一般音声案内をする状況であれば(S30)、制御部は、テキスト保存部から一般音声案内のためのテキストデータを抽出し(S32)、抽出したテキストデータを音声変換装置に伝送し、音声変換装置で当該テキストデータを音声に変換する(S34)。該音声変換されたデータは、スピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0067】
もし、カスタマイズ音声案内をする状況であれば(S40)、制御部は、テキスト保存部からカスタマイズ音声案内のためのテキストデータを抽出する(S42)。
【0068】
この時、テキストデータは、あらかじめ設定された状況別に分類して保存されているテキストデータを抽出したり、テキストデータを抽出して組み合わせたりすることができる。
【0069】
制御部は、抽出したテキストデータを音声変換装置に伝送し、音声変換装置で当該テキストデータを音声に変換する(S44)。
【0070】
ここで、テキストデータを音声に変換する時、各ゴルファーにそれぞれ異なる音声案内ができるように、音声特性、すなわち、音色、音程及び音量のうち少なくとも一つを、互いに異なるように音声変換させることも可能である。
【0071】
該音声変換されたデータは、スピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0072】
制御部は、音声案内が終了するか否かを判断(S60)し、音声案内が終了すると次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S30及びS40のいずれかの段階から繰り返し行う。
【0073】
本実施例では、制御部が、音声案内を、一般音声案内の場合とカスタマイズ音声案内の場合とに区別して判断するようにしたが、必ずしも一般音声案内とカスタマイズ音声案内とに区別して判断する必要はなく、音声案内をする状況になると、その状況に応じた音声のテキストデータを抽出または組み合わせしてそれを音声に変換して出力する方式も可能である。
【0074】
一方、図6を参照して、図2に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレーション方法の一例を説明する。
【0075】
ゲームが進行されると(S10)、音声案内のための特定状況が発生するか否かを制御部が判断する(S20)。
【0076】
この時、一般音声案内をする状況であるか(S30)、カスタマイズ音声案内をする状況であるか(S40)を判断する。
【0077】
もし、一般音声案内をする状況であれば(S30)、制御部は、テキスト保存部から一般音声案内のためのテキストデータを抽出し(S32)、抽出したテキストデータを音声変換装置に伝送し、音声変換装置で当該テキストデータを音声に変換する(S34)。該音声変換されたデータはスピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0078】
もし、カスタマイズ音声案内をする状況であれば(S40)、制御部は、テキスト保存部からカスタマイズ音声案内のためのテキストデータを抽出する(S42)。
【0079】
この時、あらかじめ設定された状況別に分類して保存されているテキストデータを抽出することもでき、テキストデータを抽出して組み合わせることもできる。
【0080】
制御部は、抽出したテキストデータを音声変換装置に伝送し、音声変換装置で当該テキストデータを音声に変換する(S44)。
【0081】
そして、該変換された音声データに、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持たせるためにデータを調整する(S46)。すなわち、各ゴルファーにそれぞれ異なる音声でカスタマイズ音声案内をする等の場合に適用可能である。
【0082】
該調整されたデータは、スピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0083】
制御部は、音声案内が終了するか否か判断(S60)し、音声案内が終了すると次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S30及びS40のいずれかの段階から繰り返し行う。
【0084】
一方、図7を参照して、図3に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレーション方法の一例を説明する。
【0085】
ゲームが進行されると(S10)、音声案内のための特定状況が発生するか否かを制御部が判断する(S20)。
【0086】
この時、一般音声案内をする状況であるか(S30)、カスタマイズ音声案内をする状況であるか(S40)を判断する。
【0087】
もし、一般音声案内をする状況であれば(S30)、制御部は、音声保存部から一般音声案内のための音声データを抽出する(S33)。該抽出された音声データはスピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0088】
もし、カスタマイズ音声案内をする状況であれば(S40)、制御部は、テキスト保存部からカスタマイズ音声案内のためのテキストデータを抽出する(S42)。
【0089】
この時、あらかじめ設定された状況別に分類して保存されているテキストデータを抽出することもでき、テキストデータを抽出して組み合わせることもできる。
【0090】
制御部は、抽出したテキストデータを音声変換装置に伝送し、音声変換装置で当該テキストデータを音声に変換する(S44)。
【0091】
ここで、テキストデータを音声に変換する時、各ゴルファーにそれぞれ異なる音声案内ができるように、音声特性、すなわち、音色、音程及び音量のうち少なくとも一つを、互いに異なるように音声変換させることも可能である。
【0092】
該音声変換されたデータは、スピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0093】
制御部は、音声案内が終了するか否かを判断(S60)し、音声案内が終了すると次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S30及びS40のいずれかの段階から繰り返し行う。
【0094】
一方、図8を参照して、図4に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレーション方法の一例を説明する。
【0095】
ゲームが進行されると(S10)、音声案内のための特定状況が発生するか否かを制御部が判断する(S20)。
【0096】
この時、一般音声案内をする状況であるか(S30)、カスタマイズ音声案内をする状況であるか(S40)を判断する。
【0097】
もし、一般音声案内をする状況であれば(S30)、制御部は、音声データ保存部から一般音声案内のための音声データを抽出する(S33)。該抽出された音声データは、スピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0098】
もし、カスタマイズ音声案内をする状況であれば(S40)、制御部は、テキスト保存部からカスタマイズ音声案内のためのテキストデータを抽出する(S42)。
【0099】
この時、あらかじめ設定された状況別に分類して保存されているテキストデータを抽出することもでき、テキストデータを抽出して組み合わせることもできる。
【0100】
制御部は、抽出したテキストデータを音声変換装置に伝送し、音声変換装置で当該テキストデータを音声に変換する(S44)。
【0101】
そして、該変換された音声データに、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持たせるためにデータを調整する(S46)。すなわち、各ゴルファーにそれぞれ異なる音声でカスタマイズ音声案内をする等の場合に適用可能である。
【0102】
該調整されたデータは、スピーカーで増幅されて出力される(S50)。
【0103】
制御部は、音声案内が終了するか否かを判断(S60)し、音声案内が終了すると次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S30及びS40のいずれかの段階から繰り返し行う。
【0104】
一方、図1乃至図4にそれぞれ示す本発明の各実施例において、テキスト保存部54から抽出または抽出されて組み合わせられたテキストデータが音声に案内される時、映像処理装置20は、該当のテキストデータを画面上に画像出力することで、提供される音声案内に関する内容のテキストが画面上にも提供されるようにすることが好ましい。
【0105】
また、音声データ保存部56から抽出されて音声提供される場合にも、提供される音声案内の内容に関するテキストデータを生成し、それを映像処理装置20を介して画像出力することも可能である。
【0106】
一方、図9を参照して、本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置の構成を説明する。
【0107】
図9に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40、及び制御部Mなどの構成は、図1に示す実施例と実質的に同一であり、ただし、保存装置50に関する構成と音声出力に関する構成などが異なる。
【0108】
したがって、本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、異なる構成部分を中心に説明する。
【0109】
図9に示すように、保存装置50は、システム情報保存部52、カスタマイズ音声保存部55、及びゴルファー情報保存部58を含む。
【0110】
カスタマイズ音声保存部55は、特定状況/条件下で提供されるカスタマイズ音声の音声データを保存する役割を果たす。
【0111】
このような音声データは、特定状況/条件別に分類されて完成した文章として保存されていてもよいが、単語形態で保存され、特定状況/条件下でいくつかの単語が組み合わせられて一つの文章とされ、音声提供されるようにしてもよい。
【0112】
そして、カスタマイズ音声保存部55は、音声データが保存された別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器において音声データが保存された物理的な一部領域としてもよい。
【0113】
一方、ゴルファー情報保存部58は、システムに登録された個別ゴルファーに関する身上情報、各種記録情報及び各種プレー特性に関する情報などを保存する役割を果たす。
【0114】
すなわち、仮想ゴルフシミュレーション装置の使用者であるゴルファーが、会員加入を通じてシステムに自身の情報を登録すると、その登録情報がゴルファー情報保存部58に保存される。
【0115】
そして、システムに登録されたゴルファーが、仮想ゴルフシミュレーション装置を通じてゴルフゲームをすると、それに関する記録情報及びそのゴルファーのプレー特性を分析した情報などを含めて、様々な情報をゴルファー情報保存部58に保存することが好ましい。
【0116】
ゴルファー情報保存部58は、別の保存機器としてもよく、一つの保存機器においてゴルファー情報が保存されている物理的な一部領域としてもよい。
【0117】
したがって、ゴルファーがゲームを進行する上で特定状況/条件が発生すると、制御部Mは、ゴルファー情報保存部58に保存されているゴルファーの特徴や記録特性、そしてプレー特性などを分析し、これに基づいてカスタマイズ音声保存部55から必要な音声データを抽出し、それをスピーカー64から出力することで、当該ゴルファーにカスタマイズ音声案内を提供することができる。
【0118】
本実施例に係るカスタマイズ音声案内のための具体的な方法については後述される。
【0119】
一方、図10を参照して本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0120】
図10に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理装置20、センサー30、操作手段40、保存装置50及び制御部Mなどの構成は、図9に示す実施例と実質的に同一であり、図9に比べて、カスタマイズ音声保存部55の代わりにカスタマイズテキスト保存部57が設けられる点と音声変換装置60がさらに設けられる点が異なる。
【0121】
本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図9に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、異なる構成部分を中心に説明する。
【0122】
カスタマイズテキスト保存部57は、特定状況/条件下で提供されるカスタマイズ音声のテキストデータを保存する役割を果たす。
【0123】
このようなテキストデータは、特定状況/条件別に分類されて完成した文章として保存されていてもよいが、単語形態で保存され、特定状況/条件下でいくつかの単語が組み合わせられて一つの文章とされ、音声提供されるようにしてもよい。
【0124】
そして、カスタマイズテキスト保存部57は、テキストデータを保存した別の保存機器としてもよく、保存装置50という一つの保存機器においてシステム情報及びゴルファー情報などと共にテキストデータが保存されるように構成してもよい。
【0125】
一方、音声変換装置60は、カスタマイズテキスト保存部57に保存されている特定テキストデータを音声に変換する役割を果たす。
【0126】
すなわち、ゴルファーがシステムにログインしたり、ログイン後にゴルフ競技を進行する上で特定状況/条件が発生した場合に、制御部Mは、ゴルファー情報保存部58に保存されているゴルファーの特徴や記録特性、そしてプレー特性などを分析し、これに基づいてカスタマイズテキスト保存部57から必要なテキストデータを抽出し、それを音声変換装置60に伝達してテキストデータを音声に変換させ、該変換された音声をスピーカー64から音声出力することで、当該ゴルファーにカスタマイズ音声案内を提供する。
【0127】
ここで、音声変換装置60は、テキストデータを音声に変換する時、特定の音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持たせるように調整可能な構成にしてもよい。
【0128】
すなわち、制御部Mで判断した特定状況/条件の下でカスタマイズテキスト保存部57からローディングされた特定テキストデータが、音声変換装置60で特定音色、特定音程、そして特定音量を持つように音声変換された後、スピーカー64から出力されるようにすることも可能である。
【0129】
本実施例によるカスタマイズ音声案内のための具体的な方法については後述される。
【0130】
一方、図11を参照して、本発明のさらに他の実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0131】
図11に示す実施例は、基本的に、スイングプレートユニット10、映像処理部20、センサー30、操作手段40、保存装置50及び制御部Mなどの構成は、図9に示す実施例と実質的に同一であり、ただし、音声調整部62がさらに備えられる点が異なる。
【0132】
本実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置において、図1に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置と実質的に同じ構成要素についての説明は、重複説明を避けるために省略し、異なる構成部分を中心に説明する。
【0133】
音声調整部62は、カスタマイズ音声保存部55に保存されている音声データを、特定音声特性、すなわち、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように加工する役割を果たす。
【0134】
すなわち、制御部Mで判断した特定状況/条件において、カスタマイズ音声保存部55からローディングされた特定音声データが、音声調整部62で特定音色、特定音程、そして特定音量を持つように加工された後、スピーカー64から出力されるようにすることが可能である。
【0135】
本実施例によるカスタマイズ音声案内のための具体的な制御方法については後述される。
【0136】
一方、ゴルファーがシステムにログインしてゴルフゲームを進行し、ゲームが終了するまで発生する特定状況/条件に対する具体的な例について説明する。
【0137】
【表1】

【表2】

【0138】
上記の表1及び表2は、ゴルファーがログインしてゲームを進行し、ゲームが終了するまで発生しうる状況をあらかじめ設定し、各状況で発生しうる条件をあらかじめ設定し、各状況及びその状況における各条件別にそれぞれ案内音声の内容を表示したものである。
【0139】
特定状況が発生した時、条件無く案内音声が提供されることもでき、特定状況で特定条件が発生する場合に案内音声が提供されることもでき、特定状況で複数個の条件が設定された場合には、複数個の条件に対してそれぞれ優先順位をあらかじめ設定し、同じ状況で複数個の条件が発生した場合、その優先順位に従って案内音声が提供されることもできる。
【0140】
そして、特定状況/条件で案内音声を複数個設定して保存しておき、ゴルファーの特性に応じて、各ゴルファーに対して同じ状況/条件下でも、それぞれ異なる案内音声が提供されるようにすることもできる。
【0141】
該当のゴルファーに対する特定状況/条件が発生した場合、制御部は、ゴルファー情報保存部からローディングされたデータ、ゴルファーにより打撃されてセンサーで感知されたデータ、ゴルフコース及びラウンド環境に関するシステム情報を保存するシステム情報保存部からローディングされたデータ、ゴルファーのスイング姿勢に対して感知されたデータ、ゴルフボールの打撃状態に対して感知されたデータ、そして操作手段の操作によって変化された環境に対するデータのうち少なくとも一つのデータに基づいて情報を分析し、その分析結果に基づいて該当のゴルファーに該当の状況/条件に応じた音声案内を提供することが好ましい。
【0142】
以下、図12乃至図15を参照して、図9乃至図11に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレーション方法の一例について説明する。
【0143】
まず、図12及び図13を参照して、図9乃至図11に示す実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレーション方法の一例について説明する。図12及び図13において表示されたAは、図12に示すフローチャートが図13に示すフローチャートに続くということを意味する。
【0144】
図12に示すように、制御部は、ゴルファーがシステムにログインするか否か判断する(S10)。
【0145】
もし、ゴルファーがシステムにログインしないと、制御部は、この非ログインゴルファーに、あらかじめ設定された内容に基づいて音声サービスを提供(S11)することが好ましい。
【0146】
もし、ゴルファーがログインすると、制御部は、ゴルファー情報保存部に保存されているデータを確認し、該ログインしたゴルファーの情報があるか否か判断する(S20)。
【0147】
もし、ゴルファー情報保存部に、ログインしたゴルファーに関する情報が存在しない、または、システムに登録してから初めてゲームをする場合であれば、制御部は、この新規ログインゴルファーに別途の音声案内を提供(S25)することが好ましい。
【0148】
もし、ログインしたゴルファーに関する情報がゴルファー情報保存部に存在すると、ゴルファー情報保存部から当該ゴルファーに関する情報が抽出され、制御部にローディングされる(S21)。
【0149】
当該ゴルファーに関する情報がローディングされることで、制御部は、そのゴルファーについて認識することができる。
【0150】
制御部が当該ゴルファーを認識した後、カスタマイズ音声保存部から音声データを抽出/組み合わせしたり、カスタマイズテキスト保存部からテキストデータを抽出/組み合わせしたりする(S22)。
【0151】
そして、この抽出/組み合わせした音声データをスピーカーから出力したり、抽出/組み合わせしたテキストデータを音声変換装置で音声に変換してから出力する(S23)。
【0152】
例えば、ゴルファーのログインは特定状況と設定され、該当のゴルファーが最終ログインから7日以内にログインした場合に対する条件、該当のゴルファーが最終ログインから7日〜30日以内にログインした場合に対する条件、そして該当のゴルファーが最終ログインから30日以降にログインした場合に対する条件などは特定条件と設定され、各条件のいずれか一方に該当する場合、この該当する条件に対するデータをカスタマイズ音声保存部またはカスタマイズテキスト保存部から抽出/組み合わせして音声として出力することで、音声案内を行う(表1参照)。
【0153】
すなわち、ローディングしたゴルファーの情報のうち、当該ゴルファーの名前、ニックネームまたはIDのいずれかを呼称とし、音声案内のための所定のデータを抽出または組み合わせし、該抽出または組み合わせしたデータを用いて当該ゴルファーに音声案内を提供する場合を取り上げることができる。
【0154】
一方、制御部は、他のゴルファーがログインするか否かを判断し(S30)、もし他のゴルファーがログインすると、上記S25及びそれ以降の段階を行ったり、上記S21及びそれ以降の段階を行う。
【0155】
これにより、ログインするゴルファーのそれぞれの特性を把握し、各ゴルファー別にカスタマイズ音声案内を提供することが可能になる。
【0156】
一方、全てのゴルファーのログインが完了すると初期設定をし、初期設定が完了した後には、図13に示す段階に移行する。すなわち、ゲームが進行される(S40)。
【0157】
ゲームが進行される上で、制御部は、各ゴルファーに対して特定状況/条件が発生するか否か判断する(S50)。
【0158】
もし、あるゴルファーに特定状況/条件が発生すると、制御部は、このゴルファーに該当する状況/条件に関する内容を分析する(S50a)。
【0159】
そして、この分析結果による音声データをカスタマイズ音声保存部から抽出/組み合わせしたり(図9及び及び図11参照)、音声に対するテキストデータをカスタマイズテキスト保存部から抽出/組み合わせする(図10参照)(S50c)。
【0160】
そして、抽出/組み合わせした音声データを音声として出力したり(図9参照)、抽出/組み合わせした音声データを調整して出力したり(図11参照)、抽出されたテキストデータを音声に変換して音声出力(図10参照)したりする(S50d)。
【0161】
上記S50a、S50c及びS50dの段階は、S50の段階において特定状況/条件が具体的にどのようなものかによってさらに具体化できる。この具体例は、図14及び図15を参照して説明する。
【0162】
上記S50a、S50c及びS50dの段階は、ゴルファーがプレーを実行する前に行ってもよく、ゴルファーがプレーを実行した後に行ってもよく、ゴルファーのプレー前及び後に行われてもよい。
【0163】
以上の過程が完了すると、制御部は、当該ゴルファーのプレー内容をゴルファー情報保存部に保存する(S70)。
【0164】
そして、当該ゴルファーに対して他の状況/条件が発生するか否か、及び他のゴルファーに対して特定状況/条件が発生するか否か判断する(S80)。
【0165】
すなわち、制御部は、現在音声案内を提供しているゴルファー、すなわち、当該ゴルファーに対して他の状況/条件が発生したか否か判断し、もし、当該ゴルファーに他の状況/条件が発生しなかった場合は、他のゴルファーに特定状況/条件が発生したか否か判断する。
【0166】
もし、当該ゴルファーに他の状況/条件が発生した場合は、当該ゴルファーに対して上記S50a、S50c及びS50dなどの段階を行い、他のゴルファーに特定状況/条件が発生した場合は、他のゴルファーに対して上記S50a、S50c及びS50dなどの段階を行う。
【0167】
例えば、3名のゴルファーがゴルフゲームをしているとすれば、ある一人のゴルファーがスイングをし、引き続きゲームのルールによって再びスイングすることもあるが、この場合、制御部は、各ゴルファーに対して順次に特定状況/条件を判断するのではなく、既にプレーをしたゴルファーに対しても他の特定状況/条件が発生するか否か判断し、全てのゴルファーに対して、順序によらず、それぞれの特定状況/条件を把握することができる。
【0168】
一方、制御部は、いかなるゴルファーに対してもそれ以上特定状況/条件の発生がないと判断する場合、ゲームを終了するか否か判断し(S90)、ゲームを続行したりゲームを終了したりする。
【0169】
一方、図14では、上記S50段階における特定状況/条件に関するいくつかの例を示し、そのそれぞれの具体化された過程において上記S50a、S50c及びS50dの段階が具体化された例を示しており、これは、ある一人のゴルファーに対してこのゴルファーがプレーを実行する前に行われる一連の過程である。
【0170】
図14に示すように、ゲームが進行されると(S40)、制御部は、該当のゴルファーに対する特定状況/条件の発生有無を判断する(S50)。
【0171】
ここで、非常に多い特定状況と特定条件があらかじめ設定されており、これらの特定状況/条件をいくつかの大きいカテゴリーに分類すると、該当のゴルファーのプレー状態に関して音声案内サービスをする場合(S51)、該当のゴルファーに対するカスタマイズアドバイスに関する音声案内サービスをする場合(S52)、そして該当のゴルファーに対するカスタマイズゴルフクラブ推奨に関する音声案内サービスをする場合(S53)などが可能である。
【0172】
ます、該当のゴルファーのプレー状態に関して音声案内サービスをする場合について説明する。
【0173】
該当のゴルファーのプレー状態に関する音声案内は、該当のゴルファーが現在ゲームを進行しているホールの特性と現在どんなスイングをするかなど、そして該当のゴルファーの過去プレー特性などから把握された現在ホールでのプレー特性などに関する音声案内を含むことができる。
【0174】
例えば、該当のゴルファーが現在ティーショットをすべき状況であるか、アイアンショットをすべき状況であるか、またはバンカーショットをすべき状況であるか、ラフでショットをすべき状況であるか、パットをすべき状況であるか等について案内する。
【0175】
そして、該当のゴルファーが過去最も悪い記録を出したホールであるか否かなども判断し、それについての注意事項などを伝達する音声案内も可能である。
【0176】
すなわち、上記S50段階で制御部が該当のゴルファーのプレー状態に関する音声案内サービスをすると判断した場合(S51)、まず、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから必要な情報を抽出し、該当のゴルファーのプレー状態に関する情報を分析する(S51a)。
【0177】
そして、この分析結果によって、制御部は、音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S51c)。
【0178】
そして、抽出/組み合わせした音声データを音声出力したり、音声調整後に出力したり、抽出/組み合わせしたテキストデータを音声変換して出力する(S51d)。
【0179】
一方、該当のゴルファーに対するカスタマイズアドバイスに関する音声案内をするということは、該当のゴルファーの競技力向上のためのアドバイスを音声としてサービスする場合を意味する。
【0180】
例えば、該当のゴルファーのスイング姿勢を分析し、それについてアドバイスしたり、ゴルフボール打撃に対するエイミング(Aiming)を分析し、それについてアドバイスしたり、前方にあるバンカーやラフなどについて案内をしながらどの経路にショットするか等についてアドバイスしたりする。
【0181】
すなわち、上記S50段階で、制御部が、該当のゴルファーにカスタマイズアドバイスに関する音声案内をすると判断した場合(S52)、まず、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから必要な情報を抽出し、当該ゴルファーの過去記録に関する情報や現在プレー状態などに関する情報などを分析する(S52a)。
【0182】
そして、この分析結果によって、制御部は、音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S52c)。
【0183】
そして、抽出/組み合わせした音声データを音声出力したり、音声加工後に出力したり、抽出/組み合わせしたテキストデータを音声変換して出力したりする(S52d)。
【0184】
一方、該当のゴルファーにカスタマイズゴルフクラブ推奨に関して音声案内をするということは、該当のゴルファーの競技力向上のために、そのゴルファーの過去記録などから、現在プレー状態に最も適合するゴルフクラブを選択し、それを当該ゴルファーに薦める案内音声を提供するサービスに該当する。
【0185】
例えば、現在該当のゴルファーがアイアンショットをすべき状況であれば、制御部は、当該ゴルファーに関する過去記録などを全部分析し、ゴルフクラブ別に当該ゴルファーの記録を分類した後、現在プレー状態に最適のゴルフクラブを選択し、それを当該ゴルファーに音声案内することができる。
【0186】
もし、以降の飛距離を考慮して、5番アイアンを使用するのが一般であるが、該当のゴルファーの過去記録などから各ゴルフクラブ別に分類した記録などを分析した結果、当該ゴルファーには現在の状況で3番アイアンを使用した方が最適の結果を得るのに有利であると判断されると、制御部は、当該ゴルファーに3番アイアンクラブを推奨する音声案内をする。
【0187】
すなわち、上記S50段階で、制御部が、該当のゴルファーにカスタマイズゴルフクラブ推奨に関する音声案内をすると判断した場合(S53)、まず、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから必要な情報を抽出し、当該ゴルファーのゴルフクラブ別記録に関する情報を分析する(S53a)。この時、過去の全体期間における記録を分析せず、任意の一定期間における記録を選別して分析することも可能である。
【0188】
上記の分析結果、制御部は、現在のプレー状態で当該ゴルファーに最適のゴルフクラブに関する情報を抽出する(S53b)。
【0189】
そして、この分析結果に基づき、制御部は、音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S53c)。
【0190】
そして、抽出/組み合わせした音声データを音声出力したり、音声加工後に出力したり、抽出/組み合わせしたテキストデータを音声変換して出力したりする(S53d)。
【0191】
これらの過程を行った後、制御部は、該当のゴルファーに対する特定状況/条件での音声案内が終了したか判断し(S55)、音声案内が終了したと判断されると、次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S51、S52及びS53などに分類された内容のうち、いずれか一方に対する過程を行う。
【0192】
一方、該当のゴルファーへの音声案内が終了すると、当該ゴルファーはプレーを実行し(SP)、ゴルファーがプレーを実行した後、そのプレー内容を保存部に保存する(S70)。
【0193】
そして、当該ゴルファーに他の状況/条件が発生するか否か、及び他のゴルファーに特定状況/条件が発生するか否かを判断する(S80)。
【0194】
もし、当該ゴルファーに他の状況/条件が発生すると、当該ゴルファーに対して上記S51、S52及びS53などに関する過程のうち一つ以上の過程が行われ、もし、該当ゴルファーに他の状況/条件が発生しないとともに、他のゴルファーに特定状況/条件が発生した場合は、他のゴルファーに対して上記S51、S52及びS53などに関する過程のうち一つ以上に関する過程が行われる。
【0195】
いかなるゴルファーに対してもそれ以上特定状況/条件の発生がないと、ゲームが終了したか否か判断し(S90)、ゲームを続行したりゲームを終了する。
【0196】
上記S51、S52及びS53は、具体的な状況/条件分類の一例を示すもので、これらの分類に限定されず、様々な分類が可能である。
【0197】
一方、図15では、該当のゴルファーがプレーを実行した後に発生する特定状況/条件に対して行われる段階の具体例を示す。
【0198】
図15に示すように、ゲームが進行されると(S40)、該当のゴルファーのプレーが実行される(SP)。そして、制御部は、当該ゴルファーに対する特定状況/条件の発生有無を判断する(S60)。
【0199】
ここで、非常に多い特定状況と特定条件があらかじめ設定されており、これらの特定状況/条件をいくつかの大きいカテゴリーに分類すると、該当のゴルファーのプレーに関する記録について音声案内サービスをする場合(S61)、該当のゴルファーのプレーに対する評価及び応援などについて音声案内サービスをする場合(S62)などが可能である。
【0200】
ここで、該当のゴルファーのプレーに関する記録についての音声案内サービスは、該当のゴルファーがプレーをした後にそれに関する記録などを音声として案内する場合に該当する。
例えば、該当のゴルファーが今までの競技で始めてバーディーやイーグルなどを取った場合、または、今日の競技で始めてバーディーやイーグルなどを取った場合に、それについて音声案内をしたり、最終打数などを音声で案内することができる。
すなわち、上記S60段階で、制御部が、該当のゴルファーのプレーに対する記録を音声案内すると判断した場合(S61)、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから当該ゴルファーの歴代記録などに関する情報及び当該ゴルファーの現在プレー内容と記録などを分析する(S61a)。
【0201】
そして、この分析結果によって、制御部は、音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S61b)。
【0202】
そして、抽出/組み合わせした音声データを音声出力したり、音声加工後に出力したり、抽出/組み合わせしたテキストデータを音声変換して出力したりする(S61c)。
【0203】
一方、該当のゴルファーのプレーに対する評価及び応援などに関する音声案内サービスは、該当のゴルファーの過去記録などと比較して現在記録がどうであるか音声案内をしたり、現在記録が過去記録などと比較して向上した場合、それについて褒める音声案内をしたり、現在記録が過去記録に及ばない場合は、それについて応援のメッセージを伝達したりすることができる。
【0204】
例えば、該当のゴルファーの現在記録が過去記録に及ばない場合、一層奮発するように誘導する応援メッセージを音声案内したり、該当のゴルファーの現在記録が他のゴルファーのそれと比較して劣る場合、より奮発することを促す応援メッセージを音声案内したりすることができる。
【0205】
すなわち、上記S60段階で、制御部が、該当のゴルファーの記録に対する評価及び応援などに関する音声案内をすると判断した場合(S62)、制御部は、ゴルファー情報保存部とシステム情報保存部などから、該当のゴルファーの歴代記録などに関する情報及び該当のゴルファーの現在プレー内容と記録などを分析する(S62a)。
【0206】
そして、この分析結果によって、制御部は、音声データまたはテキストデータを抽出または組み合わせする(S62b)。
【0207】
そして、抽出/組み合わせした音声データを音声出力したり、音声加工後に出力したり、抽出/組み合わせしたテキストデータを音声変換して出力したりする(S62c)。
【0208】
これらの過程を行った後、制御部は、該当のゴルファーに対する特定状況/条件での音声案内が終了したか判断し(S65)、音声案内が終了したと判断されると次の段階に移行し、音声案内が終了しなかった場合は、上記S61及びS62などの分類された内容のいずれか一方に対する過程を行う。
【0209】
一方、該当のゴルファーに対する音声案内が終了した場合、そのプレー内容を保存部に保存する(S70)。そして、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生するか否か、及び他のゴルファーに特定状況/条件が発生するか否かを判断する(S80)。
【0210】
もし、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生したとすれば、該ゴルファーに対して上記S61及びS62などに関する過程のうち一つ以上の過程が行われ、もし、該当のゴルファーに他の状況/条件が発生せず、他のゴルファーに特定状況/条件が発生したとすれば、他のゴルファーに対して上記S61及びS62などに関する過程のうち一つ以上の過程が行われる。
【0211】
いかなるゴルファーに対してもそれ以上特定状況/条件が発生しないと、ゲームが終了したか否か判断し(S90)、ゲームを続行したりゲームを終了する。
【0212】
上記S61及びS62は、具体的な状況/条件分類の一例を示すもので、これらの分類に限定されず、様々な分類が可能である。
【0213】
一方、図9乃至図11にそれぞれ示す本発明の各実施例において、カスタマイズ音声保存部55から抽出または組み合わせした音声データが音声出力される時、当該音声の内容に関するテキストデータを生成し、それを映像処理装置20を介して画面上に画像出力させることで、提供される音声の内容を画面からも確認できるようにすることが好ましい。
【0214】
また、カスタマイズテキスト保存部57から抽出または組み合わせしたテキストデータが音声に変換されて出力される時、このテキストデータを映像処理装置20を介して画面上に画像出力させることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0215】
本発明に係る仮想ゴルフシミュレーション装置及びその方法は、例えば、いわゆるスクリーンゴルフシステムなどに適用されてゴルファーが仮想のゴルフ競技を楽しむようにする際に、ゴルファーに興味を呼び起こし、かつ、より大きい便宜をゴルファーに提供できるという産業上の利用可能性を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、
仮想のゴルフコース及び前記センサーによりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、
ゴルファーに所定の音声案内をするための音声案内の内容に関するテキストデータが保存されるテキスト保存部を含む保存装置と、
前記テキスト保存部に保存されているデータのうちの特定テキストデータを音声に変換する音声変換装置と、
ゴルファーに音声案内をする状況であるか判断し、前記テキスト保存部から特定テキストデータを抽出または組み合わせして前記音声変換装置に伝送する制御部と、
を含む、仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項2】
前記音声変換装置は、
前記抽出されたテキストデータを、特定音色、特定音程及び特定音量を持つ複数個の音声のうちいずれか一つの音声に選択的に変換するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項3】
前記音声変換装置で音声に変換されたデータを、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整する音声調整部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項4】
前記保存装置は、ゴルファーに所定の音声案内をするための音声の音声データを保存する音声データ保存部をさらに含み、
前記制御部は、ゴルファーに一般音声案内をする状況であるか、カスタマイズ音声案内をする状況であるか判断し、前記一般音声案内をする状況である場合には、前記音声データ保存部から特定音声データを抽出して出力させ、前記カスタマイズ音声案内をする状況である場合には、前記テキスト保存部から特定テキストデータを抽出して前記音声変換装置に伝送するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項5】
前記保存装置は、システムに登録された個別ゴルファーに関する情報を保存するゴルファー情報保存部をさらに含み、
前記制御部は、システムにログインしたゴルファーに関する情報を前記ゴルファー情報保存部から抽出し、当該ゴルファーの特性及び当該ゴルファーのゲーム進行状況に応じたカスタマイズ音声案内を行うように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項6】
前記テキスト保存部は、ゴルファーへのカスタマイズ音声案内のためのテキストデータを特定状況または条件別に分類して保存し、
前記制御部は、前記ゴルファーのゲーム進行状況によって特定状況または条件になると、前記テキスト保存部から前記テキストデータを抽出して前記音声変換装置に伝送するように構成されることを特徴とする、請求項5に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ゴルファーのゲーム進行状況によって特定状況または条件になると、前記テキスト保存部から抽出されたテキストデータを前記特定状況または条件に合うように組み合わせて前記音声変換装置に伝送するように構成されることを特徴とする、請求項5に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項8】
前記制御部は、音声案内を提供するとともに、前記テキスト保存部から抽出または組み合わせしたテキストデータを前記映像処理装置を介して映像提供するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項9】
ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングするセンサーと、
仮想のゴルフコース及び前記センシング装置によりセンシングされてシミュレーションされるゴルフボールの軌跡に関する映像を処理する映像処理装置と、
システムに登録された個別ゴルファーに関する情報を保存するゴルファー情報保存部、及びシステムにログインした個別ゴルファーへのカスタマイズ音声案内のための音声データが保存されるカスタマイズ音声保存部を含む保存装置と、
前記カスタマイズ音声保存部から抽出された音声データを、特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整する音声調整部と、
システムにログインしたゴルファーに関する情報を前記ゴルファー情報保存部から抽出し、前記ゴルファーの特性及び前記ゴルファーのゲーム進行状況に応じたカスタマイズ音声案内がなされるようにする制御部と、
を含む、仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項10】
前記カスタマイズ音声保存部は、ゴルファーへのカスタマイズ音声案内のための音声データを特定状況または条件別に分類して保存し、
前記制御部は、前記ゴルファーのゲーム進行状況によって特定状況または条件になる場合、前記カスタマイズ音声保存部から前記音声データを抽出して出力するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記ゴルファーのゲーム進行状況によって特定状況または条件になる場合、前記カスタマイズ音声保存部から抽出された音声データを前記特定状況または条件に合うように組み合わせて出力するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記カスタマイズ音声案内を提供するとともに、前記カスタマイズ音声保存部から抽出された音声データに該当するテキストデータを生成して前記映像処理装置を介して映像提供するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項13】
ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングしてシミュレーションする仮想ゴルフシミュレーション方法であって、
ゴルファーに音声案内をする状況であるか否か判断する段階と、
音声案内をする状況である場合、音声案内のためのテキストデータが保存されているカスタマイズテキスト保存部から特定テキストデータを抽出または抽出して組み合わせる段階と、
前記抽出または組み合わせした特定テキストデータを音声に変換して出力することによってゴルファーに音声案内をする段階と、
を含む、仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項14】
ゴルファーへの案内音声として、特定音色、特定音程及び特定音量を持つ複数個の音声のうちいずれか一つが選択される段階をさらに含み、
前記テキストデータを音声に変換して出力する段階は、前記抽出されたテキストデータが前記選択された音声に変換されて出力される段階を含むことを特徴とする、請求項12に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項15】
前記テキストデータを音声に変換して出力する段階は、
抽出または組み合わせしたテキストデータを音声に変換する段階と、
前記音声に変換されたデータを特定音色、特定音程及び特定音量を持つように調整する段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項16】
ゴルファーにより打撃されたゴルフボールの動きをセンシングしてシミュレーションする仮想ゴルフシミュレーション方法であって、
仮想ゴルフシミュレーションのために各ゴルファーがログインする段階と、
ログインしたゴルファーに関する情報がゴルファー情報保存部から抽出されることによって前記ゴルファーを個別的に認識する段階と、
ゴルファーがゲームを進行することによって発生する特定状況または条件を判断し、それに基づいて各ゴルファーにカスタマイズ音声案内をする段階と、
を含む、仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項17】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
前記抽出されたゴルファーの情報から当該ゴルファーの名前、ニックネーム及びIDのうちのいずれか一つを呼称とし、音声案内のための所定のデータを抽出または組み合わせする段階と、
前記呼称及び抽出または組み合わせしたデータを用いて前記ゴルファーに音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項18】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーのプレー状態に対して特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報、現在ゲーム中のゴルフコース、ラウンド環境に関する情報及びゲーム進行状況に関する情報のうち少なくとも一つから、当該ゴルファーのプレー状態に関する情報を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記特定状況又は条件による前記ゴルファーのプレー状態に関する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項19】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーのプレー後に、当該ゴルファーの記録に関する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに対する過去競技記録及び現在競技記録に関する情報を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記特定状況又は条件による前記ゴルファーの記録に関する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項20】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーのプレーに対するカスタマイズアドバイス提供に関する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報、当該ゴルファーの記録に関する情報、現在ゲーム中のゴルフコース、ラウンド環境に関する情報及び当該ゴルファーのプレー状態に関する情報のうち少なくとも一つから情報の分析をする段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記特定状況又は条件に応じて前記ゴルファーに対するカスタマイズアドバイスに関する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項21】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーのプレーに対するカスタマイズクラブ推奨サービス提供に関する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況又は条件が発生した場合、当該ゴルファーに関する情報及び当該ゴルファーの記録に関する情報から、各ゴルフクラブ別記録または所定の期間における各ゴルフクラブ別記録を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記ゴルファーに対して現在プレー状態での最適ゴルフクラブに関する情報を抽出する段階と、
前記抽出する段階において抽出された情報に基づき、前記ゴルファーの前記特定状況又は条件に合う最適のゴルフクラブを推奨する音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項22】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゴルファーに対する特定状況又は条件の発生有無を判断する段階と、
前記ゴルファー情報保存部から抽出されたデータ、ゴルファーにより打撃されてセンシングされたデータ、ゴルフコース及びラウンド環境に関するシステム情報を保存するシステム情報保存部から抽出されたデータ、ゴルファーのスイング姿勢に対して感知されたデータ、ゴルフボールの打撃状態に対して感知されたデータ、そして操作手段の操作によって変化した環境に対するデータのうち少なくとも一つのデータに基づいて情報を分析する段階と、
前記分析する段階における分析結果に基づき、前記ゴルファーに前記特定状況又は条件に応じた音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項23】
前記カスタマイズ音声案内をする段階は、
ゲーム進行によって前記ゴルファーに対して特定状況が発生するか否か判断する段階と、
前記ゴルファーに対して特定状況が発生した場合、前記特定状況で特定条件が発生するか否か判断する段階と、
前記ゴルファーに対する前記特定状況における前記特定条件に応じた音声案内を提供する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。
【請求項24】
前記特定状況で特定条件が複数個発生するか否か判断する段階と、
前記特定条件が複数個発生する場合、各条件に対してあらかじめ設定された優先順位によって前記特定条件が決定される段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項23に記載の仮想ゴルフシミュレーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2012−519569(P2012−519569A)
【公表日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553959(P2011−553959)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001557
【国際公開番号】WO2010/104355
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(511212505)ゴルフゾン カンパニー リミテッド (4)
【Fターム(参考)】