説明

仮設橋

【課題】 本発明は、橋が非展開状態のときに重ねられるよう作成された橋要素(1−4)を含む仮設橋に関する。
本発明によれば、これらの橋要素(1−4)は互いに関節でつながれている。各々の橋要素はその少なくとも1つの端部に、他の橋要素の結合面といつでも協働できる結合面(8,9)を備え、それらが端部同士突き合わせて配置されるとこれらの橋要素(1−4)は組み立てられる。この橋は非展開位置と呼ばれる第一位置においては、他の橋要素の上に重ねられた各橋要素の移動要素を備え、この第一位置と、展開位置と呼ばれる第二位置との間で前記橋要素の結合面(8、9)と、前記もう1つの結合面は互いに対向して配置され、結合している。さらに、この橋は追加の、または追加でない通行レーンを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はギャップを渡るよう意図した、特に歩行者、車両、その他の可動装置の通過を意図した、仮設橋に関する。
【背景技術】
【0002】
他の要素と共に1つの要素を取り付けた一つ以上の橋要素を用いて、割れ目を渡ることを可能にした橋が知られている。
【0003】
しかしながら、これら橋要素を運搬し展開することは、この橋要素を配列するためのシステムを使うことが必要となる。これらの橋要素の展開システムは、これら橋要素の大きさがかなり大きいことばかりでなく、橋要素を配列するためのシステムの枠組みを提供する有効な領域、の両者を考慮すると、著しく複雑である。特に、このシステムは組み立てられた橋要素をこのシステムから離れた前方に置くことを可能にする乗出し構造体を必要とする。
【0004】
さらにこの橋要素の大きさは、それらを展開することができる開放された土地を必要とする。
【0005】
一例として、橋渡しする前記割れ目に森林地帯が隣接している場合には特に、有資格者が土地を準備することが、橋を架ける前に必要になる。
【0006】
それに加えて、これらの橋要素の通行レーンは一台以上の重量物車両を受け止める可能性がある。この通行レーンはこのように剛性があり、各々の橋要素と一体不可分である。一例として、通行レーンはスチール製、木製または複合材料製で実施され得る。この通行レーンは運搬されるべき橋の総重量を増加させることになる。
【0007】
しかしながら、橋要素が乗出し構造体よりも大きさが大きい場合には、従って組み立てられた橋要素の重量は、橋を下ろす間に起こり得るこの橋の不釣合いを避けるために、橋要素を配列するためのシステムの重量によって補償されねばならない。車両は適合した車体フレームを有する必要があり、かつでこぼこの土地ではあまり動きやすいものではない。
【0008】
最後にこれらの先行技術による渡河システムは自律的ではなく、サービス要員の存在が必要であり、従って例えば困難な地域においては特に人目にさらされ、損傷を受けやすい。
【0009】
従って、コンパクトで、遠隔的に展開され得る可能性のある自立的渡河構造を有することは興味深いことであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は従って、その設計およびその手順が簡単で、特に立入りが困難な地域において、およびどんな種類の作業環境であっても展開が可能なコンパクトかつ軽量な、ギャップの上に架けるためのシステムを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
特に、この仮設橋は、ひとたび展開領域に運ばれると地表面に直接配置される、縮小された長さのトレーまたはコンテナに収容され、そこから展開することができる。この橋要素の幅と同様に長さはトレーすなわち20フィートのISOコンテナに適合し、この橋要素の道路運搬または河川運搬が可能である。加えて、コンテナの強固な構造によって頂上部からの吊下げが容認され、この仮設橋を外部の攻撃から防御する利点がある。
【0012】
本発明のもう一つの目的は、より軽量化された設置設備を実施することを可能にし、従ってより可動的で、先行技術システムでは立入り不可能な荒地地帯に移動できそうな軽量な仮設橋を作り出すことである。この目的は軽量な通行レーンを用いて達成可能である。
【0013】
この仮設橋の通行レーンは、例えば、この橋要素の展開後に追加することができる。通行レーン無しで橋を展開すれば、複雑さがより少なく、もっとも迅速な展開システムを実施することが可能となる。
【0014】
従って本発明は、前記橋がいわゆる非展開状態であるである第一位置にあるときに、重ね合わされるように作成された橋要素を有する仮設橋に関するものである。
【0015】
本発明によれば、
−各橋要素(1-4)は、少なくともその端部の1つで他の橋要素の結合面(8,9)と協働できる(cooperate)結合面(8,9)を備え、前記橋要素(1-4)が端部と端部を接続して配置されると前記橋要素(1-4)が組み立てられ、
−これらの前記橋要素(1-4)は、前記橋要素に平行かつ長手方向に取付けられた少なくとも一対の連結アーム(6,7)によって他の橋要素と接続することによって、他の橋要素と連結しており、前記連結アーム(6,7)の端部は回転して可動であり、
−前記橋は、前記第一位置と、いわゆる展開された状態である第二位置との間で、前記第一位置において別の橋要素上に重ね合わされた各橋要素に移動部材を備え、この橋要素の結合面および前記別の橋要素の結合面が互いに対向して配置され、連結して、橋を形成し、そして
−該仮設橋は追加または非追加通行レーンを備える。
【0016】
仮設橋は、その非展開位置において、橋要素の積み重ねを包含する。これらの橋要素は、結合アームを介して他の橋要素と関節でつながれているものである。積み重ねられた2つの連続した橋要素、すなわち橋の一部を形成するように作成された2つの橋要素は、少なくとも一対の端部と端部を接続して配置され結合アームによってこのように結合している。この対になった結合アームは互いに平行で、かつ前記橋要素上に長手方向に組み付けされる。
【0017】
同じ対の結合アームは、橋要素の両側に組み付けすることができ、あるいは代替的にこれら要素の同じ端部上に組み付けされる。これらの結合アームは結合ロッドであり得る。
【0018】
仮設橋の展開は少なくとも2つの方法で行うことができる。第一の方法は、積み重ねられた橋要素を次々と移動させて、積み重ねの上部端から始めて、橋を形成するために端部と端部を接続して配置さすることにある。
【0019】
もう一つの方法は、これに反してn個の橋要素の積み重ねにおいて、この積み重ねの最後の橋要素、すなわち地面に最も近いもの、に対してこの積み重ねの最後から2番目の橋要素を移動させ、これらの橋要素を結合することによって端部同士を突合わせた関係にこれらの橋要素を位置づけることにある。最後から2番目の橋要素の上に配置される(n−2)個の他の橋要素は、もちろんこの全体とともに移動される。次いでこのようにして得られた橋要素の組立体に対して、この作業は(n−2)番目及びそれ以降の橋要素に対するまで反復され、仮設橋の展開が完成するまで行われる。
【0020】
橋展開を獲得するために実施される方法がどのようなものであれ、積み重ねの直ぐ下の橋要素に対する橋要素の移動は、少なくとも一対の結合アームによるこれらの橋要素の組立体により、前記上にある橋要素の循環式移行を必然的に伴う。この移動を許容するために、アーム端部は橋要素上で回転方向に可動であるように組み立てられる。
【0021】
この結合アーム対はそれが結合する2つの連続した橋要素の同一端部上に配置されるので、これらのアームはこれらの橋要素とともに標準の平行四辺形を形成し、上部橋要素が非展開位置から積み重ねの直ぐ下に配置される橋要素と端部同士が突き合わされた関係で配置されるその展開位置まで移動する間に、垂直面内で変形する場合がある。
【0022】
ここで、「通行レーン」によって理解されねばならないことは、歩行者、車両および他の移動装置が行き来することを目的とする仮設橋の外部表面であること、である。もちろん通行レーンを追加しなければならない場合に、自動車用に適したレーンを持つことはないにしても、これらの要素はこれらの車両および/または歩行者を構造的に支援する状態にある。このような橋要素は、従って、純粋に実例ベースで、格子構造から、または平行ビーム組立体からできており、これらのビームは互いに規則正しく、または規則正しくなく間隔があいている。
【0023】
この仮設橋の様々な特定の実施形態において、それぞれが特定の利点を有し、また多くの可能性のある技術的組合せが実行可能である:
−前記結合面は傾斜面であり、同じ橋要素の結合面の傾斜は異なっており、展開され、結合した前記橋要素がアーチ型を形成している。
−各々の橋要素は、その橋要素の結合面が別の橋要素の結合面と互いに対向して配置されるときに前記結合アームの移動をさえぎるために、少なくとも1つのその側端部に配置される少なくとも1つの止め具を備え、
−前記重ねられた複数の橋要素によって形成された積み重ねの下端を構成するよう意図された橋要素は、地面にしっかり固定するための手段を備え、
【0024】
もちろんこの橋は、吊上げ手段を含む装置によって貨物輸送車両から荷降ろしすることが依然として可能である。この吊上げ装置は伸縮自在の支柱組立体であることができ、この支柱組立体は例えば、伸縮自在のアームに結合している荷揚げジャッキを用いることによって、方向と斜面の制御が可能である。この吊上げ手段を含む装置は従って、仮設橋の展開中に釣合い錘を提供する。
【0025】
この装置に都合がいいのは、クロスカントリ型車両である。この装置はさらに仮設橋貨物輸送車両の後部車枠に積み込むことが可能である。この橋はこのように展開場所のより近くに、たとえばトラックによって運ぶことが可能であり、さらに吊上げ手段を含む装置は前記仮設橋をその設置地域に運び、かつこの仮設橋を展開中に必要な釣合い錘を提供する。
【0026】
この釣合い錘はまた、仮設橋のルーティング用に用いられた貨物輸送車両によっても提供され、あるいはこの橋が水域を含む割れ目を渡らせるよう意図されていれば、ポンプ装置によって液体バラストタンクを満杯にすることによって提供され得る。
【0027】
代替的には、釣合い錘はまた、仮設橋の非展開位置において前記重ねられた橋要素からなる積み重ねの下端を形成する橋要素によっても供給され、この橋要素は橋の展開中に釣合い錘として機能するのに必要な重量を有する。
【0028】
橋の乗り出しを確実にするために仮設橋の後部に釣合い錘を用いるのではなく、すなわち渡るべき裂け目上にこの釣合い錘を置くのではなく、仮設橋の前方に位置する暫定的な構造体を用いることも可能である。
【0029】
このように、非展開状態の仮設橋によって形成された積み重ねの上端に配置された橋要素は、それを地面にしっかり固定するための要素をその端部に備えた支柱ノズルを包含することができる。
【0030】
仮設橋がその上に設けられる渡るべき割れ目の反対側に支持をとるよう意図した、この橋要素は、その支柱ノズルを収納するよう意図したハウジングを備える。
【0031】
この支柱ノズルは、仮設橋の前方に突出物を形成するべくこのハウジングから部分的に移行することが可能である。
【0032】
この支柱ノズルがハウジング内に収納されている第一位置と、仮設橋の前方に前記突出物を形成するためにハウジングから部分的に外に出ている作業位置との間の支柱ノズル移動は、手動で、または油圧式もしくは空圧起動によって制御可能である。
【0033】
支柱ノズルの移動は、その一端で橋要素の本体に結合し、他端で支柱ノズルに結合している油圧式、空圧、電気起動ジャッキの少なくとも1つによって、このように得ることができ、このジャッキは橋要素の内部に配置される。
【0034】
支柱ノズルはまた、ジャッキの柄を受入れるための中空部を備えることができる。このジャッキはまた、伸縮自在のジャッキであることができ、したがって全体の大きさを小さくできる。
【0035】
支柱ノズルの移動はラックシステムによっても制御可能である。純粋に実例ベースでこのシステムは、支柱ノズルのハウジングに組み付けられた歯つきホイールを回転する電気または油圧式モーターを備えることが可能であり、このホイールは支柱ノズル本体に、たとえばビーム上に位置付けされた切欠きと協働することを目的とし、支柱ノズルを駆動し移行する。また、それはさらにベルト、チェーンあるいは索道駆動システムであることができ、その場合このシステムはプーリーおよび1つ以上のモーターを含む。
【0036】
しかしながら、支柱ノズルの移動をもたらすよう意図されたこれらの様々な機構は、仮設橋が乗出す場合に支柱ノズルは自由に再度運動を開始できるように、あるいは仮設橋が元に戻る場合に支柱ノズルは自由に退出移動ができるように、離脱可能でなければならない。
【0037】
上述したラックシステムでは、例えば切欠きと協働するように意図されたホイールはフリーホイールである。
【0038】
支柱ノズルは強固なビームであり、その支柱ノズの端部において地面への固定要素はしっかりと固定されている。
【0039】
地面への固定要素は、少なくとも1つの半円筒の表面に円周上に配列された尖頭を含むことが可能である。これら尖頭はさらに、支柱ノズルが地面を確実に掴むように、直線で構成され得るか、および/または軽微な彎曲をしていることがあり得る。
【0040】
この特定の実施形態では、支柱ノズルはその静止位置において必ずしも全体がハウジング内に受取られている必要はない。ビームだけがハウジング内に入っていて、固定要素は橋要素から突出していることも可能である。
【0041】
その上、支柱ノズルを受取る橋要素は、支柱ノズルのそのハウジング方向へ、およびハウジングからの移行移動をガイドすることを可能にするガイド部材を備えることができる。そのようなガイド要素は、たとえば互いに対向して位置し、両者の間を支柱ノズルが通過できるように間隔をあけた1対の支持体から作ることができる。これらの支持体は、支柱ノズルハウジングの入り口に位置するが、それらはまた支柱ノズルが出て行くときに確実に戻り作用をすることが可能である。これらの支持体はPTFE製または自己潤滑性材料製であることが可能である。
【0042】
支柱ノズルの長手軸を展開位置にある仮設橋の長手軸に対して傾けるようにして、これらのガイド部材の設置を行うこともまた可能である。この実施方法により、固定要素が地面と接触するのを容易に確実にすることができる。
【0043】
仮設橋を乗出させるためには、第一に橋要素の垂直な積み重ねは渡るべき割れ目の脇に配置される。
【0044】
次いで橋要素および支柱ノズルが、このように形成された仮設橋が前記割れ目の上に部分的に位置するように展開され、一方、支柱ノズルだけによってこの裂け目の反対側に結合している。
【0045】
次いで、仮設橋が上に持上げられて、この橋がもっぱら支柱ノズルによって地面上に静止するようにする。このためにはたとえば、仮設橋を搬送するために使用された貨物輸送車両上に配置され得る吊上げ手段によって、支柱ノズルに対して反対側にこの仮設橋を持ち上げることが可能である。
【0046】
橋要素は、次いで渡るべき裂け目の前記反対側の方向に移行され、支柱ノズルはそのハウジング内に戻り、仮設橋の橋要素の少なくとも端部が、次いで割れ目の反対側の地表面上に配置される。
【0047】
地面への固定要素は、支柱ノズルが反対側の地面上で滑らないようにすることが可能であり、それが障害物(岩石、泥、・・・)によりさえぎられる危険につながることもあり得る。
【0048】
橋要素の移動は吊上げ手段を裂け目方向に移動させることによって、たとえば貨物輸送車両の移動によって獲得することができる。
【0049】
最後に仮設橋が、渡るべき裂け目の両側に静止するように下方に旋回される。
【0050】
仮設橋を設置する工程は可逆的であり、すなわちその工程は裂け目の上に架けられた仮設橋を元に戻すために実施することもできる。
【0051】
この場合には、仮設橋は橋要素によって相対する土手上に支持されており、地面への固定要素が仮設橋から突出していることがはじめに確認される。前に記述した工程が使われるが、以下の点が異なり、すなわち支柱ノズルがそのハウジングに戻る代わりに橋要素端部を反対側の土手の上に持って行き、支柱ノズルはこのハウジングから取り出されて橋要素端部が中空に位置される。
【0052】
仮設橋のこの設置/戻し工程は、その実施は簡単であり、ひとたび橋が架けられると支柱ノズルは有利なことに取り外す必要がない。実際にこの支柱のノズルはそのハウジング内に入れられる。この工程により、橋を架けるために裂け目の反対側に立ち入ることは必要とされない。
【0053】
その上、仮設橋の設置または撤去は容易になり、必要な労力は、そのハウジングからの支柱ノズルの出し入れに限定されている仮設橋の移動を行うことが、貨物輸送車両によって与えられなければならないことである。
車両が滑る危険はこのようにして回避され、また特に貨物輸送車両はこの仕事に専用の重量車両である必要はない。
−前述の仮設橋は追加の通行レーンを含み、前記レーンは柔軟性のある通行レーンであり、また前記橋はこの柔軟性のあるレーンを橋要素にしっかりと固定する固定具を備え、
【0054】
また、前記追加された通行レーンは他に対して関節で結合された金属プレートを備えることが可能である。
−この通行レーンはいくつかのレーン区画を含み、これらのレーン区画のそれぞれは橋要素と一体になっており、
−この通行レーンは一体型で着脱可能であり、
−柔軟性のある通行レーンは少なくとも1つの織物構造を含み、
【0055】
この通行レーンはまた、鎖状糸の層および横糸の層を含む補助的な織物構造を含み、前記織物構造は前記補助織物構造の上に重ねられ、2つの織物構造の間の結合は、2つの構造間でところどころに鎖状糸または横糸により方向付けされた管状のポケットを構成するために具現化されている。
【0056】
特に、これらのポケットが橋の長手方向に方向付けされる場合は、それらは様々な目的のために加えられた要素を受取るためのハウジングとして機能することができる。特に、橋要素の相対的移動を提供する手段である電力供給のため、1本以上のケーブルを通すことが可能である。さらにまた通信ケーブルまたは仮設橋の照明用に電力供給ケーブルを通すことが可能である。
【0057】
これらのポケットはまた、金属製または複合材料の強化ロッド(棒)を受取ることもできる。これらのポケットが横方向の強化ロッドを装備している場合は、これらの棒の端部は橋要素上に配置されたガイドレール要素と協働するよう意図された突出物を形成する。これらの棒の端部は、このようにしてC字型またはU字型断面を有するレールにスライドし、これによって前記橋要素に沿って転動起動のガイドを確実にすることができるばかりでなく、その上にあることもまた確実にすることができる。
【0058】
より一般的な方法では、通行レーンはその上を行き来する車両の良好な付着に対して必要とされる表面起伏を有する上面を備え、たとえば本出願人が特許出願第WO 95/26435号で記述している織物構造であり、また通行レーンが橋要素上でのスリップを安全にする下面を備える。この下面は前記補助的織物構造から作ることが可能である。
【0059】
この下面はまた、前記通行レーンを橋要素にしっかり固定するために必要な固定具を備えることができる。特定の実施形態においては、この下面は橋要素の表面上に位置した、突出物を受取るよう意図した目穴を含むことができる。これら突出物はそれらの上端に止め具を含むピンであり得て、このピンは従って目穴に強制的に挿入される。
【0060】
これらの目穴は、補助的構造と織物構造の結合によって形成されるポケットの上に位置することが好ましく、前記突出物を受取る可能性のあるハウジングを形成する。
−各々の橋要素は、その側端部の少なくとも1つの上にガイドレール要素を備え、これらのレール要素は、端部同士が突き合わされた関係で橋要素が配置されると他のレールと協働してガイドレールを規定する、前記橋に沿った前記レーンの移動をガイドすることができ、
−移動部材は、旋回するように組み付けられた少なくとも1つのアクチュエータを含み、このアクチュエータの端部は結合アームの1つと結合して、前記橋要素が積み重ねられていて非展開位置と呼ばれる第一位置と、前記橋要素の結合面が結合のために他の結合面と向かい合っていて展開位置と呼ばれる第二位置との間で、橋要素を別の橋要素に対して相対的に移動させ、
−このアクチュエータは油圧式、電磁気または電気的に起動するジャッキであり
【0061】
結合アームの回転駆動はモーター、またはネジおよびナットを介したクランク、またはエンドレスのネジシステムによって提供することが可能である。
−アクチュエータは電気式ジャッキであり、橋はこれらの電気アクチュエータに供給するための独立した電力供給装置を備え、
−前記橋要素の少なくとも1つは、少なくとも1つの突出物を備え、前記突出物は、前記橋要素の前方、結合面の下方に位置しており、前記橋要素と突き合わせた関係に配置される橋要素を支持するよう意図され、
−それは橋要素の移動を個別に制御するための点検装置および制御装置を備え、前記制御装置は遠隔制御指令を受信するための送受信装置を含み、
−これらの橋要素はケースベイで構成される。
【0062】
これらの橋要素は固定された幅を持つか、または調整式の幅を有することが可能である。実際のところ、その保管および輸送のためにこれらの橋要素に対しては小さくした寸法を維持することが興味のあることであり得るが、一方通行レーンの幅は有意である。そのために各々の橋要素はビーム組立体を備え、このビーム組立体は中央ビームとこれらの縦方向ビームとの間の間隔調整システムによって縦方向ビームに結合した固定中央ビームを備えている。純粋に実例ベースで、この調整システムはその端部が前記ビームに結合し、それらの間に位置するジャッキを備えることができる。これらのジャッキはたとえば、油圧式起動のジャッキである。
【0063】
もちろん、転動起動が、それぞれ橋要素に一体化されたいくつかのレーン区画で構成される場合は、これらのレーン区画の各々は少なくとも部分的に重ねられた少なくとも2つの部分を含み、他方に対して一つをずらして橋要素の幅の変化に適合させる可能性を有する。
【0064】
これらの部分の各々は、たとえば側方ビームと一体化される。この側方ビームの中央ビームに対する移動は、レーン区画の部分の対応するずれを伴う。
【0065】
本発明はまた、いくつかの通行レーンを有する仮設橋に関する。本発明によれば、この橋はこれまで記述したように少なくとも2つの仮設橋を含み、これらの橋は平行に配置され、かつ互いに連結することが好ましい。
【0066】
仮設橋の1つは第一の橋および展開される最後の橋の展開中に釣合い錘として機能することが可能で、他の橋の展開はこの第一の橋上に支持を取ることによって実施することが可能であり、その結果外部の釣合い錘を必要としない利点がある。
【0067】
最後に、本発明はこれまでに記述したように仮設橋に付随した設置設備に関するものである。
【0068】
この設置設備は、このものが非展開位置、および通行レーンのための格納領域にある場合に、積み重ねられた橋要素を受取るよう意図されたトレーを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0069】
通行レーンは、顕著な表面レリーフを有する織物構造のごとき様相を呈し、かつ巻き上げられているので、格納領域はこの織物構造を様々な速度で確実に解き開く、解き開き装置を備えることができる。
【0070】
本発明は添付の図面を参照して、もっと詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
−図1は、本発明の特定の実施形態による展開作業における仮設橋の概略を表わしている。
−図2は、図1の仮設橋の一部が展開された後の状態を模式的に表わしている。
−図3は、展開された図1の仮設橋を、明確にするために追加された通行レーンを省略して、模式的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0072】
図1は、第一の実施形態による、非展開状態の仮設橋を示している。この仮設橋は橋要素1から4を含み、それらは重ね合わされており、そのため垂直な積み重ねを形成し、かつ他の橋要素に対して関節でつながれている。
【0073】
これらの橋要素1から4は、互いに可動的に結合しており、この橋の長さを変化させ、かつ渡るべき割れ目5にこのものを適合させることを可能にしている利点がある。
【0074】
各々の橋要素は、橋の終端を形成するよう意図されている1、4の一つのみに、または2つの他の橋要素2、3に、結合アームが結合するこれらの橋要素1から4の両側に1対ずつ組み付けられている、2対の結合アームによって結合している(明確にするために片側のみが示されている)。これら複数のアーム対の各々は、これら橋要素1から4上で長手方向に組み付けされた2つの平行アーム6、7を含み、これらの端部は橋要素1から4の相対的移動を可能にする回転可動型である。
【0075】
これらのアームは、1つの橋要素が、その橋要素と関節でつながれた橋要素に対して移動する場合には、変形する可能性のある平行四辺形の形状を呈する。
【0076】
各々の橋要素1から4は、このようにその端部に、もう1つの橋要素の結合面9といつでも協働できる結合面8を備え、これらの橋要素が端部同士を突き合わせた関係で配置されると、これらの橋要素は組み立てられる。
【0077】
これらの結合面8、9は斜めに切られた断面を有するが、結合面8、9の端部同士が付き合わされた関係に配置される場合に、結合面8、9をブロックできる形状であればどのような形状を有してもよい。
【0078】
さらに加えて、ここではこれらの面8、9は一対の橋要素から他の橋要素へと等しい値の斜面を提示しているが、これらの傾斜はまた、橋要素1から4の2つの間で彎曲を形成するように異なっていることも可能である。
【0079】
この彎曲は、アーチ型を形成するために特に漸進的であり得る。この幾何学的形状のために、戻り作用によってより優れた機械的強度の仮設橋を提供され、導管または他などの障害物を補うことが可能になる。
【0080】
各々の橋要素1から4はさらに、結合面8、9を結合した位置でブロックすることを可能にする固定用機械的部材を備えることができる。これらの固定用部材は、たとえばバネを含む。
【0081】
さらに追加して、各々の橋要素1から4は、前記橋要素3の結合面8がもう1つの橋要素4の結合面9に対向して配置されるときに、結合アーム6、7の少なくとも1つの移動を止めるようにその側面端の各々に配置された少なくとも1つの止め具を備え、このようにしてその許容された移動が終了する(図1)という利点がある。
【0082】
この橋は、非展開位置と呼ばれる第一位置において、別の橋要素2から4の上に重ねられた橋要素1から3各々の移動部材を包含する。
【0083】
仮設橋を展開するためには、まず最初に、最後の橋要素4の上に位置している3つの橋要素1から3によって形成された積み重ねが、地面に接触して移動される。これらの橋要素1から3はそれらが第4の橋要素4上に積み重ねられた第一位置から、展開位置と呼ばれ、橋要素1から3の前記積み重ねの最後の橋要素3と第4の橋要素4の結合面8、9が向き合う関係に位置し結合している、第二位置へ向かって移動される。その後、この展開ステップは、すでに結合している第3橋要素3と共に重ね合わされた2つの橋要素1、2を、それらが重ね合わされている第一位置から、第2橋要素2および第3橋要素3の結合面8、9が向き合う関係に位置し結合している、第二位置へ向かって移動することによって繰返される。このステップはまだ結合していない第一橋要素1に対して繰返される。この工程によって、移動されるためのてこ比率を軽減することができる。
【0084】
移動部材は各橋要素2から4上に旋回式にかつ長手方向に組み付けられ、非展開位置と呼ばれる第一位置にある橋要素1から3を支えるよう意図された、アクチュエータ10を含む。
【0085】
このアクチュエータ10の端部は、前記橋要素1から4よりももっと前で結合アームと結合し、このアクチュエータ10の端部の直線的移動が積み重ねられた橋要素の回転運動に伴って生じ、結合面8,9を向き合う関係にしている。
【0086】
このアクチュエータ10は例えば、油圧式、電磁気または電気的に起動するジャッキである。アクチュエータ10が油圧式起動ジャッキであれば、橋は、液体タンク、油圧式ポンプおよび橋要素1から4の他の橋要素に対する動きにすぐ適合できる配管部を含む液体配送回路を包含する。これら部分の各々には例えば、結合ロッドの回転部のような関節の高さレベルに位置し、他方と柔軟なチューブ部分で結合した2つの剛体管を含むことが可能である。
【0087】
好ましくは、この橋は橋要素1から4の移動を個々に制御するための点検装置および制御装置を備え、この制御装置は遠隔制御指令を受信する発信−受信装置を含む。
【0088】
このようなそれ自身の供給源を有し、かつ自立的である橋は、技術者集団を困難な地域にさらす可能性を避ける遠隔操作による展開を行うために、渡河すべき裂け目5に近接して位置することができる利点がある。
【0089】
この点検装置および制御装置は、前記橋要素が展開され、端部と端部が次々と接続して配置されるように、前記要素それぞれの移動を遅延させるための電気的手段をさらに備えることができる。これらの電気的手段は遅れ装置を含むことができる。また、これらの橋要素は同時に展開することが可能である。
【0090】
この点検装置および制御装置は、橋要素1から4の他に対しての良好な位置を確認するための検知センサーをさらに備えることができる。
【0091】
この特定の実施形態では、橋要素1から4の各々は、2つの突出物11、12をそれぞれ前記橋要素の前方で結合面8の下方に、および後方で他の結合面9の下方に、備える。これらの突出物11、12は、端部と端部が次々と接続して配置される橋要素1から4を、この橋要素1から4によって支えることを目的としている。これらの突出物11、12は、たとえば長方形のプレートで構成される。
【0092】
前記第一位置において重ねられた、前記橋要素1から4により形成された積み重ねの下端を構成するよう意図された橋要素4は、地面への固定手段を備える(図示せず)という利点がある。
【0093】
この仮設橋は、柔軟な転動起動である追加の通行レーン(図示せず)、およびこの柔軟な転動起動を橋要素1から4にしっかり固定するための固定具、を備える。
【0094】
この通行レーンは、前記橋に隣接する地面領域13、14を覆うようにひとたび展開されると、橋の長さよりも長い長手方向寸法を示す利点がある。
【0095】
この通行レーンは例えば、単一層によって配列された鎖状の糸および同じく単一層によって配列された横糸で作られた織物構造であり、織物構造の織り模様は、各縦糸が、織り模様の横列と縦列との交差部分の好適かつおおよそ半分で横糸と交差し合うように構成され、縦糸は、各縦糸に対して、1つの浮き出し域を伴う少なくとも1つの単純締めつけ模様域を得るように残りの交差部分に残され、該異なる域が交互に織られることによって横糸を締めつけ、このように構成される織物にはっきりとした凹凸をつけることを特徴とするものである。
【0096】
「好適かつおおよそ」という用語は、とられた数と残された数が同数であることが絶対的ではなく、例えば10〜15%あるいはそれ以上開きがあってもよいことを意味し、厳密に同数であることから離れれば離れるほど、織り機は調整が必要となる。
【0097】
横糸はおよそ1/5000〜1/20000mmの直径を有し、縦糸は好ましくは横糸の直径よりも小さな直径を有する利点がある。
【0098】
橋要素1から4は、他と互いに間隔をあけて平行に取付けられたビーム15を含む。これらのビーム15は、スチール、チタン、アルミニウム合金または複合材料で構成されるグループから選択された硬い材料で実現される。これらのビーム15は、各々の端部が転動起動を支持するための平坦な表面を有する、長方形またはI字型断面を有する。これらのビーム15はさらに、水抜きのための孔明けができる底部16によって結合することができる。
【0099】
これらのビーム15間の間隔は、通行レーンが橋の展開後に、または展開中に順次解き開かれるときに、通行レーン牽引要素を受取る可能性のあるパイプ要素を規定する。この橋は、このようにこのレーンを解き開きまたは巻き上げるためのモーターを備える。各々の橋要素1から4は、一端に、前記牽引要素を受取る可能性のある少なくとも1つの戻し部材を備える。この戻し部材はプーリーであり得る。
【0100】
橋を展開される位置に作る、第一および最後の橋要素1、4は、それらの自由端で前記橋に立入るための傾斜通路を備える利点がある。この傾斜通路は、仮設橋面上に持込まれて移動する設備または歩行者に対して当前記傾斜通路を適合させるべく関節でつなぐ方法で組み立て可能である。
【0101】
この橋要素1から4は同一であろうとなかろうと、それらはおよそ2mから6m、+/−10%の間の長手方向寸法範囲を有し、幅の範囲はおよそ1.5mから3m、+/−10%である。それらの6mの長さとおよそ2mの幅であれば、3.4m、+/−10%の幅を有する通行レーンは、平行に配列された2つの仮設橋を合体することにより得られる利点がある。
【符号の説明】
【0102】
1 橋要素
2 橋要素
3 橋要素
4 橋要素
5 割れ目
6 連結アーム
7 連結アーム
8 結合面
9 結合面
10 アクチュエータ
11 止め具
12 止め具
13 地面領域
14 地面領域
15 ビーム
16 底部
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮設橋であって、前記橋がいわゆる非展開状態である第一位置にあるときに、重ね合わせられるよう作成された橋要素(1-4)を有し、
−各橋要素(1-4)は、少なくともその端部の1つで他の橋要素の結合面(8,9)と協働できる(cooperate)結合面(8,9)を備え、前記橋要素(1-4)が端部と端部を接続して配置されると前記橋要素(1-4)が組み立てられ、
−これらの前記橋要素(1-4)は、前記橋要素に平行かつ長手方向に取付けられた少なくとも一対の連結アーム(6,7)によって他の橋要素と接続することによって、他の橋要素と連結しており、前記連結アーム(6,7)の端部は回転して可動であり、
−前記橋は、前記第一位置と、いわゆる展開された状態である第二位置との間で、前記第一位置において別の橋要素上に重ね合わされた各橋要素に移動部材を備え、この橋要素の結合面および前記別の橋要素の結合面が互いに対向して配置され、連結して、橋を形成し、そして
−該仮設橋は追加または非追加通行レーンを備える、
ことを特徴とする仮設橋。
【請求項2】
前記橋要素は、前記仮設橋の長さを変化可能にするよう取り外し可能な方法で、1つの前記橋要素の1つが他の橋要素に連結することを特徴とする、請求項1に記載の仮設橋。
【請求項3】
前記重ね合わされた橋要素によって形成された積み重ねの下端を構成する橋要素は、地面への固定手段を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の仮設橋。
【請求項4】
前記結合アームは前記橋要素の両側に取付けられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項5】
前記連結アームは前記橋要素の同じ端部に取り付けられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項6】
各橋要素は、結合面が別の橋要素の結合面と互いに対向して配置されているときに前記連結アームが移動しないように、橋要素の側端部の少なくとも1つに配置される少なくとも1つの止め具を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項7】
前記結合面は傾斜面であり、同じ橋要素の該結合面の傾斜は、展開かつ連結した前記橋要素がアーチ型を形成するよう異なっていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項8】
前記仮設橋は追加の通行レーンを含み、前記レーンは柔軟性のある通行レーンであり、また前記橋はこの柔軟性のあるレーンを前記橋要素に固定する固定具を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項9】
前記通行レーンはいくつかのレーン区画からなり、これらのレーン区画のそれぞれは橋要素と一体になっていることを特徴とする、請求項8に記載の仮設橋。
【請求項10】
前記通行レーンは一枚構成で着脱可能であることを特徴とする、請求項8に記載の仮設橋。
【請求項11】
前記通行レーンは、展開されると前記橋に隣接する地面の領域を覆うように、橋の長さよりも長い長手方向の寸法を示すことを特徴とする、請求項8から10のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項12】
前記通行レーンは、少なくとも織物構造を備えることを特徴とする、請求項8から11のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項13】
前記織物構造は、単一層に配列された縦糸および単一層に配列された横糸で形成され、この織物構造の織布は、各縦糸が、好ましくは、当該織布の列と行の交差部のほぼ半分で横糸と織り合わされ、当該縦糸は、各縦糸が少なくとも1つの堅く織られた一重の織物領域と、これに続く緩く織られた領域が得られるように、残りの交差部では織り合わされず様々な前記領域の変化が当該横糸の締め直しを誘発し、このように形成された織物の大きな起伏を生成することを特徴とする、請求項12に記載の仮設橋。
【請求項14】
前記横糸は有利におよそ1/5000から1/20000mmの直径を有し、縦糸は好ましくは横糸の直径より小さな直径を有することを特徴とする、請求項13に記載の仮設橋。
【請求項15】
橋要素は、その側端部の少なくとも1つの上にガイドレール要素を備え、これらのガイドレール要素は、橋要素の端部と端部が接続して配置される際に他のガイドレール要素と協働して前記橋に沿って前記レーンの移動を案内することが可能な案内レールを規定することを特徴とする、請求項8から請求項10および14のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項16】
各橋要素は、他と互いに間隔をあけて平行に取り付けられたビームを含み、これらのビーム間の間隔は前記通行レーンの牽引要素を受取り可能なパイプ要素を規定し、各橋要素は、少なくとも一端において前記牽引要素を受取り可能な戻し部材備えることを特徴とする、請求項15に記載の仮設橋。
【請求項17】
前記移動部材は、旋回するように取り付けられた少なくとも1つのアクチュエータを含み、このアクチュエータの端部は、いわゆる前記橋要素が重ね合わせられた非展開状態である第一位置と、前記橋要素の結合面が結合するために他の結合面と対向しているいわゆる展開状態である第二位置との間で、各橋要素を別の橋要素に対して相対的に移動するために、前記連結アームの1つと連結することを特徴とする、請求項1から16のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項18】
前記アクチュエータは油圧式、電磁気または電気的に起動するジャッキであることを特徴とする、請求項17に記載の仮設橋。
【請求項19】
前記アクチュエータは電気式ジャッキであり、前記橋はこれらの電気アクチュエータに供給するための独立した電力供給装置を備えることを特徴とする、請求項18に記載の仮設橋。
【請求項20】
前記アクチュエータは油圧式起動ジャッキであって、前記橋は液体タンクおよび液体配送回路を備え、前記油圧式起動ジャッキは前記回路に接続していることを特徴とする、請求項18に記載の仮設橋。
【請求項21】
前記橋は前記橋要素の移動を個別に制御するための点検および制御装置を備え、前記制御装置は遠隔制御指令を受信するための送受信装置を含むことを特徴とする、請求項17から20のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項22】
前記制御装置は、前記橋要素が展開され、端部と端部が次々と接続して配置されるように、前記橋要素それぞれの移動を遅延させるための電気的手段を備えることを特徴とする、請求項21に記載の仮設橋。
【請求項23】
前記橋要素の少なくとも1つは少なくとも1つの突起を備え、前記突起は、前記橋要素の前方、結合面の下方に位置しており、前記橋要素の端部と端部が接続して配置される橋要素を支持することを特徴とする、請求項1から22のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項24】
前記橋を展開された状態にする、前記橋の最初と最後の橋要素は、それらの自由端に前記橋に入るための傾斜通路を備えることを特徴とする、請求項1から23のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項25】
前記橋要素は同一であろうとなかろうと、それらは約2mから6mの範囲の長手方向の寸法、と約1.5mから3mの範囲の幅を有することを特徴とする、請求項1から24のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項26】
前記橋は、支柱ノズルを地面に固定する要素をその端部に備えた支柱ノズルを備え、前記支柱ノズルは、非展開状態の仮説橋によって形成された積み重ねの上端に位置する橋要素上に取り付けられ、前記橋要素は前記支柱ノズルを支えるよう構成されたハウジングを備え、前記支柱ノズルは前記支柱ノズルがハウジング内に支えられている第一静止位置と、当該仮設橋の前方に突起を形成するためにハウジングから部分的に外にある作業位置との間で移動するように構成されることを特徴とする、請求項1から25のいずれか1項に記載の仮設橋。
【請求項27】
請求項1から26のいずれか1項に記載の少なくとも2つの仮設橋を含み、これらの橋は互いに平行に置かれ、互いに連結されることを特徴とする、いくつかの通行レーンを有する仮設橋。

【公表番号】特表2009−539002(P2009−539002A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−512607(P2009−512607)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際出願番号】PCT/EP2007/055349
【国際公開番号】WO2007/138100
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(504144895)
【Fターム(参考)】