説明

会議制御装置、会議システム、会議制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

【課題】会議開催の機会損失を抑制可能なビデオ会議システムの提供。
【解決手段】会議コントローラ4は、予め仮想ポート41A〜41Dに割り当てが設定されている拠点ユーザ端末装置3A〜3D、および、空いている仮想ポート41E,41Fが割り当て可能であるとともに予約参加権が与えられている一般ユーザ端末装置3E,3Fのうち少なくとも一方と、空いている仮想ポート41E,41Fが割り当て可能であるとともに予約参加権が与えられていないオプションユーザ端末装置3G,3Hと、に6個の仮想ポート41A〜41Fを割り当てる。このため、オプションユーザ端末装置3G,3Hを拠点ユーザ端末装置3A〜3Dや一般ユーザ端末装置3E,3Fと同じビデオ会議に参加させることができ、会議室が使用できない場合やビデオ会議を予約していない場合でも、ユーザはオプションユーザ端末装置3G,3Hを利用することでビデオ会議に参加できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議制御装置、会議システム、会議制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して接続された複数の端末装置を利用して、会議をする会議システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、端末装置と、会議予約サーバと、ネットワーク管理サーバと、が通信制御装置からなるIPネットワークを介して相互に接続されている。会議予約サーバは、端末装置から会議の予約を受け付ける。ネットワーク管理サーバは、予約時間の直前になったときに、会議に参加する端末装置に対応する通信制御装置にQoS制御コマンドを設定し、端末装置の通信品質を確保している。
【0003】
【特許文献1】特開2003−309832号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のような構成では、事前に予約したユーザや予め会議参加のための通信経路が端末装置に確保されているユーザのみが会議に参加可能なため、予約していないあるいは通信経路を確保していないが参加したいユーザが参加できず、会議開催の機会を損失してしまうという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、会議開催の機会損失を抑制可能な会議制御装置、会議システム、会議制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して音声および画像のうち少なくとも一方のデータを送受信可能に接続された複数の端末装置の間で前記データを送受信させる会議を開催する会議制御装置であって、1個の前記端末装置に割り当てられて前記1個の端末装置が前記データを送受信可能に接続される複数の接続手段と、前記端末装置を特定する端末特定情報に基づいて、前記端末装置に前記接続手段を割り当てる接続管理手段と、この接続管理手段により前記接続手段が割り当てられた端末装置が参加する前記会議を開催する会議開催手段と、を具備し、前記接続管理手段は、予め前記接続手段の割り当てが設定されている第1の前記端末装置、および、他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約可能な第2の前記端末装置のうち少なくとも一方の端末装置と、他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約不可能な第3の前記端末装置と、に前記接続手段を割り当てることを特徴とする会議制御装置である。
【0007】
請求項4に記載の発明は、複数の端末装置と、ネットワークを介して音声および画像のうち少なくとも一方のデータを送受信可能に接続された前記複数の端末装置の間で前記データを送受信させる会議を開催する請求項1から請求項3のいずれかに記載の会議制御装置と、を具備したことを特徴とする会議システムである。
【0008】
請求項5に記載の発明は、演算手段により、ネットワークを介して音声および画像のうち少なくとも一方のデータを送受信可能に接続された複数の端末装置の間で前記データを送受信させる会議を開催する会議制御方法であって、1個の前記端末装置に割り当てられて前記1個の端末装置が前記データを送受信可能に接続される複数の接続手段を用い、前記演算手段は、前記端末装置を特定する端末特定情報に基づいて、前記端末装置に前記接続手段を割り当てる接続管理工程と、この接続管理工程により前記接続手段が割り当てられた端末装置が参加する前記会議を開催する会議開催工程と、を実施し、前記接続管理工程では、予め前記接続手段の割り当てが設定されている第1の前記端末装置、および、他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約可能な第2の前記端末装置のうち少なくとも一方の端末装置と、他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約不可能な第3の前記端末装置と、に前記接続手段を割り当てることを特徴とする会議制御方法である。
【0009】
請求項6に記載の発明は、演算手段を請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の会議制御装置として機能させることを特徴とする会議制御プログラムである。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の会議制御方法を演算手段に実行させることを特徴とする会議制御プログラムである。
【0011】
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載の会議制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とする会議制御プログラムを記録した記録媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
この一実施形態では、複数の端末装置の間で音声および画像の両方を送受信するビデオ会議を開催するビデオ会議システムを例示して説明するが、音声のみを送受信する会議システムや、画像のみを送受信する会議システムとしてもよい。
【0013】
[ビデオ会議システムの構成]
まず、ビデオ会議システムの構成について説明する。
図1は、ビデオ会議システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、端末装置の概略構成を示すブロック図である。図3は、会議コントローラの概略構成を示すブロック図である。図4は、ユーザ管理DBの概略構成を示す模式図である。図5は、会議管理DBの概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、会議システムとしてのビデオ会議システム1は、ネットワーク2と、第1の端末装置としての拠点ユーザ端末装置3A〜3Dと、第2の端末装置としての一般ユーザ端末装置3E,3Fと、第3の端末装置としてのオプションユーザ端末装置3G,3Hと、会議制御装置としての会議コントローラ4と、を備えている。なお、拠点ユーザ端末装置3A〜3D、一般ユーザ端末装置3E,3F、オプションユーザ端末装置3G,3Hのうち少なくとも2種類をまとめて表現する際には、単に端末装置と称して説明する。
【0014】
ネットワーク2には、端末装置3A〜3H、会議コントローラ4が接続されている。そして、ネットワーク2は、端末装置3A〜3Hと、会議コントローラ4と、を情報の送受信が可能な状態に接続する。このネットワーク2としては、例えばTCP/IPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、端末装置3A〜3H、会議コントローラ4間で情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。
【0015】
端末装置3A〜3Hは、例えば、設置型または携帯型のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話などである。拠点ユーザ端末装置3A〜3Dは、例えば、それぞれ図示しない会社の会議室A〜Dに設置されている。ここで、会議室A〜Dは、同じ建物の部屋であってもよいし、異なる建物の部屋であってもよい。一般ユーザ端末装置3E,3Fおよびオプションユーザ端末装置3G,3Hは、例えば、各ユーザの座席あるいは共有スペースなどに配置されている。
【0016】
また、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dには、拠点ライセンスが与えられている。この拠点ライセンスは、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dごとに一つずつ与えられるものであり、会議室などの常設に適している。
拠点ライセンスには、会議コントローラ4の後述する接続手段としての仮想ポート41A〜41Dが常時割り当てられており、常時利用権と、招集権と、会議主催権と、途中参加権と、が与えられている。
常時利用権は、ビデオ会議に常時参加可能な権限である。招集権は、端末装置3A〜3Hをビデオ会議に招集したり端末装置3A〜3Hからビデオ会議に招集されたりする権限である。会議主催権は、ビデオ会議を主催する権限である。途中参加権は、招集されていれば、途中からでもビデオ会議に参加できる権限である。
【0017】
一般ユーザ端末装置3E,3Fには、一般ライセンスが与えられている。この一般ライセンスは、一般ユーザ端末装置3E,3Fごとではなく、ユーザごとに与えられるものであり、ユーザが多数の大企業における利用に適している。このため、一般ユーザ端末装置3E,3Fは、特定の端末装置のみならず、ユーザにより一般ライセンスのライセンスキー422(図4参照)が入力されたいずれの端末装置も該当しうる。
一般ライセンスには、会議コントローラ4の仮想ポート41E,41Fが空いている場合のみに仮想ポート41E,41Fが割り当てられ、予約参加権と、会議主催権と、が与えられている。
予約参加権は、予約した場合のみ、ビデオ会議に参加可能な権限である。
【0018】
オプションユーザ端末装置3G、3Hには、オプションライセンスが与えられている。このオプションライセンスも、ユーザごとに与えられるものであり、特定の端末装置のみならず、ユーザによりオプションライセンスのライセンスキー422が入力されたいずれの端末装置も該当しうる。また、オプションライセンスは、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dの常設会議室が利用できなかったときのフロア利用など、一時的利用に適している。
オプションライセンスには、仮想ポート41E,41Fが空いている場合のみに仮想ポート41E,41Fが割り当てられ、会議主催権と、途中参加権と、が与えられている。
【0019】
次に、端末装置3A〜3Hの構成について説明する。
端末装置3A〜3Hには、図2に示すように、例えば図示しない操作ボタンなどを有する入力手段31と、撮影手段32と、マイクロフォン33と、表示手段34と、スピーカ35と、が接続されている。なお、この各構成31〜35のうち少なくとも一つは、端末装置3A〜3Hに内蔵されていてもよい。また、端末装置3A〜3Hは、端末ポート36と、メモリ37と、端末制御部38と、を備えている。
【0020】
拠点ユーザ端末装置3A〜3Dの端末ポート36には、仮想ポート41A〜41Dが常時接続されている。一般ユーザ端末装置3E,3Fおよびオプションユーザ端末装置3G,3Hの端末ポート36には、仮想ポート41E,41Fが空いている場合に接続される。
端末装置3A〜3Hのメモリ37には、ライセンスキー422などが適宜読み出し可能に記憶されている。
端末制御部38は、入力手段31の設定入力に基づいて、後述する端末ユーザ名425やパスワード426(図4参照)や会議キー436(図5参照)、あるいは、メモリ37に記憶されたライセンスキー422などを会議コントローラ4へ適宜送信し、ビデオ会議を実施する。例えば、拠点ユーザ端末装置3Aの端末制御部38は、撮影手段32で撮影された画像やマイクロフォンで集音した音声をビデオ会議に出席している端末装置3B〜3Hへ送信し、端末装置3B〜3Hから受信した画像を表示手段34で表示させたり音声をスピーカ35から出力させたりする。なお、端末ユーザ名425、パスワード426、会議キー436は、メモリ37に記憶されていてもよい。
【0021】
会議コントローラ4は、図3に示すように、仮想ポート41A〜41Fと、ユーザ管理DB(データベース)42と、会議管理DB(データベース)43と、演算手段としての会議制御部44と、を備えている。なお、仮想ポートの数は、5個以下であってもよいし、7個以上であってもよい。
仮想ポート41A〜41Fは、仮想的なポートであり、端末装置3A〜3Hがネットワーク2を介して接続される。
【0022】
ユーザ管理DB42は、図4に示すように、拠点ライセンス、一般ライセンス、オプションライセンスが与えられた端末装置3A〜3Hやユーザに関する複数のユーザ管理情報421を備えている。このユーザ管理情報421には、ライセンスキー422と、ライセンス種別423と、端末物理アドレス424と、端末特定情報としての端末ユーザ名425と、端末特定情報としてのパスワード426と、が記録されている。
ライセンスキー422は、各ライセンスおよび端末装置3A〜3H固有のキーであり、対応するライセンスが与えられた端末装置3A〜3Hにも送信される。ライセンス種別423は、拠点ライセンス、一般ライセンス、オプションライセンスの種別を表す。端末物理アドレス424は、ライセンスキー422が与えられた端末装置3A〜3Hの固有のアドレスである。端末ユーザ名425には、拠点ライセンスの場合には会議室名などの設置場所を、一般ライセンスの場合にはユーザ名を、オプションライセンスの場合には一時利用端末である旨を表す。パスワード426は、一般ユーザ端末装置3E,3Fの認証に利用される。
なお、図4における「(無し)」とは、パスワード426が設定されていないことを表す。また、一般ライセンスのライセンスキー422は、現状認証などで利用することはない。
【0023】
会議管理DB43は、図5に示すように、端末装置3A〜3Hにより設定されたビデオ会議に関する少なくとも1個の会議管理情報431を備えている。この会議管理情報431には、会議名432と、会議主催者433と、会議参加人数434と、会議出席予定者435と、会議固有情報としての会議キー436と、会議時刻437と、が記録されている。なお、図5における「指定無し」とは、会議キー436あるいは会議時刻437が設定されていないことを表す。
【0024】
会議制御部44は、図3に示すように、各種プログラムから構成される、接続管理手段441と、会議設定手段442と、会議開催手段443と、を備えている。
接続管理手段441は、仮想ポート41A〜41Fと、端末装置3A〜3Hの接続状態を管理する。
具体的には、接続管理手段441は、端末装置3A〜3Hのうちいずれかからビデオ会議システム1にユーザ登録したい旨の要求を認識すると、ユーザ管理DB42を生成する。すなわち、登録が要求されたライセンス種別に応じて、ライセンスキー422を生成して、端末装置3A〜3Hへ送信する。そして、このライセンスキー422と、ライセンス種別423と、端末装置3A〜3H固有の端末物理アドレス424と、端末装置3A〜3Hにおいて適宜設定された端末ユーザ名425およびパスワード426と、を有するユーザ管理情報421を生成して、ユーザ管理DB42に登録する。
また、接続管理手段441は、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dから拠点ライセンスのライセンスキー422を取得すると、このライセンスキー422を送信した拠点ユーザ端末装置3A〜3Dに仮想ポート41A〜41Dを割り当てる。つまり、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dに、常時利用権を与える。さらに、接続管理手段441は、一般ユーザ端末装置3E,3Fから端末ユーザ名425およびパスワード426を取得して一般ライセンスのユーザであることを認識した場合、あるいは、オプションユーザ端末装置3G,3Hから端末ユーザ名425を取得してオプションライセンスのユーザであることを認識した場合、空いている仮想ポート41E,41Fを端末装置3E〜3Hに割り当てる。
【0025】
会議設定手段442は、ビデオ会議を設定する。
具体的には、会議設定手段442は、端末装置3A〜3Hのうちいずれかからビデオ会議の主催を要求する主催要求情報および会議キー436を取得すると、主催に必要な各種情報の設定入力を促す。そして、端末装置3A〜3Hからの設定入力に基づいて、会議名432と、会議主催者433と、会議参加人数434と、会議出席予定者435と、会議キー436と、会議時刻437と、を有する会議管理情報431を生成して、会議管理DB43に登録する。なお、会議キー436は、会議設定手段442が設定したものであってもよい。
また、会議設定手段442は、会議キー436を主催要求情報を送信した端末装置3A〜3Hへ送信する。つまり、端末装置3A〜3Hに会議主催権を与える。
さらに、会議設定手段442は、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dから主催要求情報を取得した場合、ビデオ会議への招集対象の端末装置3A〜3Hの特定を要求する招集要求情報を送信する。そして、招集対象の端末装置3A〜3Hを特定する招集端末情報を取得すると、この招集対象の端末装置3A〜3Hへ、すなわち会議出席予定者435の端末装置3A〜3Hへビデオ会議に招集されている旨の情報と会議キー436とを送信する。つまり、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dのみに招集権を与える。
また、会議設定手段442は、一般ユーザ端末装置3E,3Fからの情報に基づき会議管理情報431を生成する際に、この情報を送信した一般ユーザ端末装置3E,3Fからビデオ会議への参加予約をする旨の参加予約情報を取得している場合、この一般ユーザ端末装置3E,3Fの参加を予約する。つまり、一般ユーザ端末装置3E,3Fに予約参加権を与える。
【0026】
会議開催手段443は、ビデオ会議を開催する。
具体的には、会議開催手段443は、端末装置3A〜3Hから開催前のビデオ会議の会議キー436を取得すると、会議管理DB43に基づいて、この端末装置3A〜3Hが参加を要求しているビデオ会議を特定する。そして、この特定したビデオ会議における会議出席予定者435の端末装置3A〜3Hから画像や音声を適宜取得して、この端末装置3A〜3Hへ送信することで、ビデオ会議を開催する。なお、画像や音声を送受信する際には、暗号化などのセキュリティをかけることが好ましい。また、会議開催手段443は、同じ時間帯に複数のビデオ会議を開催することができる。
また、会議開催手段443は、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dやオプションユーザ端末装置3G,3Hから、開催中のビデオ会議の会議キー436を取得すると、この会議キー436を送信した端末装置3A〜3D,3G,3Hのビデオ会議への途中参加を認めて、画像や音声を送受信する。つまり、会議開催手段443は、拠点ユーザ端末装置3A〜3D、オプションユーザ端末装置3G,3Hに途中参加権を与える。
【0027】
[ビデオ会議システムの動作]
次に、ビデオ会議システム1の動作について説明する。
【0028】
{拠点ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理}
図6および図7は、拠点ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
ビデオ会議システム1の例えば拠点ユーザ端末装置3Aは、図6に示すように、端末制御部38にて、図示しないスイッチの操作により起動すると(ステップS1)、初回の起動か否かを判断する(ステップS2)。そして、ステップS2において、端末制御部38は、初回の起動であると判断した場合、ライセンスキー422を会議コントローラ4へ送信することで、ライセンス認証要求をする(ステップS3)。
【0029】
会議コントローラ4の接続管理手段441は、ステップS3の処理によるライセンスキー422を取得すると、このライセンスキー422がユーザ管理DB42に登録されているか否かを判断する。そして、登録されていると判断し、かつ、拠点ライセンスのライセンスキー422であると判断した場合、拠点ユーザ端末装置3Aに仮想ポート41Aを割り当てて、認証が成功した旨の情報を拠点ユーザ端末装置3Aへ送信する。
例えば、「*******001」のライセンスキー422を取得した場合、図4に示すように、このライセンスキー422が拠点ライセンスのキーとしてユーザ管理DB42に登録されているため、仮想ポート41Aを割り当てるとともに、認証が成功した旨の情報を送信する。
【0030】
端末制御部38は、会議コントローラ4からの情報に基づいて、認証が成功したか否かを判断する(ステップS4)。このステップS4において、通信障害によりライセンスキー422が会議コントローラ4に送信されていないなどの理由により、失敗したと判断した場合、再度ステップS3の処理を実施する。一方、ステップS4において、成功したと判断した場合、認証を完了させて(ステップS5)、会議コントローラ4への接続処理を実施する(ステップS6)。また、ステップS2において、2回目以降の起動であると判断した場合も、ステップS6の処理をする。
このステップS6の処理とともに、端末制御部38は、端末ユーザ名425を会議コントローラ4へ送信する。
【0031】
接続管理手段441は、端末ユーザ名425を取得すると、この端末ユーザ名425がユーザ管理DB42に登録されているか否かを判断する。そして、登録されていると判断した場合、接続が成功した旨の情報を拠点ユーザ端末装置3Aへ送信する。
例えば、「会議室A」の端末ユーザ名425を取得した場合、図4に示すように、この端末ユーザ名425が拠点ライセンスのユーザとしてユーザ管理DB42に登録されているため、接続が成功した旨の情報を送信する。
【0032】
端末制御部38は、会議コントローラ4からの情報に基づいて、接続が成功したか否かを判断して(ステップS7)、通信障害により端末ユーザ名425が会議コントローラ4に送信されていないなどの理由により、失敗したと判断した場合、再度ステップS6の処理を実施する。一方、ステップS7において、成功したと判断した場合、接続を完了させて(ステップS8)、図7に示すように、他の拠点ユーザ端末装置3B〜3Dから会議への招集がされているか否かを判断する(ステップS9)。具体的には、端末制御部38は、会議コントローラ4の会議設定手段442から、招集されている旨の情報と会議キー436とを取得すると、招集されていると判断し、取得しないと招集されていないと判断する。
ここで、上述したように、招集権が拠点ユーザ端末装置3A〜3Dのみに与えられているため、一般ユーザ端末装置3E,3Fやオプションユーザ端末装置3G,3HからステップS9における会議への招集がかかることはない。
そして、ステップS9において、招集されていると判断した場合、ユーザの設定入力に基づいて、招集会議へ参加するか否かを判断する(ステップS10)。このステップS10において、参加すると判断した場合、会議キー436を入力して会議コントローラ4へ送信する(ステップS11)。なお、会議キー436が設定されていない場合には、空白の設定を入力する。
【0033】
会議コントローラ4の会議開催手段443は、ステップS11の処理による会議キー436を取得すると、この会議キー436が会議管理DB43に登録されているか否かを判断する。そして、登録されていると判断した場合、会議出席予定者435の例えば拠点ユーザ端末装置3B,3Cと、拠点ユーザ端末装置3Aとの間で画像や音声を送受信可能な状態を確立する。
【0034】
端末制御部38は、ステップS11の処理の後に、他拠点(他の端末装置3B〜3H)の開催会議へ参加して(ステップS12)、拠点ユーザ端末装置3B,3Cとの間で画像や音声を送受信する。以上により、ビデオ会議の開催処理が終了する。
【0035】
また、端末制御部38は、ステップS9において会議へ招集されていない、または、ステップS10において招集会議へ参加しないと判断した場合、ユーザの設定入力に基づいて、開催中のビデオ会議へ途中参加するか否かを判断する(ステップS13)。そして、ステップS13において、途中参加すると判断した場合、ステップS11の処理として、例えば開催中のビデオ会議の参加者から予め入手していた会議キー436を入力する。また、ステップS13において、途中参加しないと判断した場合、ユーザの設定入力に基づいて、ビデオ会議を主催するか否かを判断する(ステップS14)。
このステップS14において、主催しないと判断した場合、開催処理が終了する。一方、ステップS14において、主催すると判断した場合、ユーザの設定入力に基づき会議キー436を設定して(ステップS15)、主催要求情報とともに会議コントローラ4へ送信する。
【0036】
会議コントローラ4の会議設定手段442は、会議キー436および主催要求情報を取得すると、主催に必要な情報の設定入力を拠点ユーザ端末装置3Aに促す。そして、拠点ユーザ端末装置3Aからの情報に基づいて、会議管理情報431を生成して会議管理DB43へ登録する。さらに、会議設定手段442は、拠点ユーザ端末装置3Aへ招集要求情報を送信する。
【0037】
端末制御部38は、招集要求情報を取得すると、ユーザの設定入力に基づいて、他拠点を招集するか否かを判断する(ステップS16)。そして、招集すると判断した場合、招集する例えば端末装置3B,3Cを特定する招集端末情報を会議コントローラ4へ送信する。すなわち、他拠点を招集する(ステップS17)。
ここで、上述したように、招集権が拠点ユーザ端末装置3A〜3Dのみに与えられているため、一般ユーザ端末装置3E,3Fやオプションユーザ端末装置3G,3Hを特定する招集端末情報が送信されることはない。
【0038】
会議設定手段442は、招集端末情報を取得すると、この招集端末情報で特定される拠点ユーザ端末装置3B,3Cへ、招集されている旨の情報と会議キー436とを送信する。そして、会議開催手段443は、会議キー436を入力した拠点ユーザ端末装置3B,3Cと拠点ユーザ端末装置3Aとの間で画像や音声を送受信して会議を主催して(ステップS18)、開催処理が終了する。
なお、拠点ユーザ端末装置3Aは、以下のような処理により一般ユーザ端末装置3E,3Fをビデオ会議に参加させることができる。
すなわち、拠点ユーザ端末装置3Aは、ビデオ会議に参加する一般ユーザ端末装置3E,3Fの数を指定して、会議キー436を設定する。そして、参加対象の一般ユーザ端末装置3E,3Fのユーザに会議キー436を教えて、一般ユーザ端末装置3E,3Fを利用したユーザをビデオ会議に参加させることができる。
なお、一般ユーザ端末装置3E,3Fも同様にして、他の一般ユーザ端末装置をビデオ会議に参加させることができる。
【0039】
{一般ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理}
図8および図9は、一般ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
ビデオ会議システム1の例えば一般ユーザ端末装置3Eは、図8に示すように、端末制御部38にて、起動すると(ステップS21)、会議コントローラ4への接続処理を実施する(ステップS22)とともに、端末ユーザ名425とパスワード426とを会議コントローラ4へ送信する(ステップS23)。
【0040】
接続管理手段441は、端末ユーザ名425およびパスワード426を取得すると、これらがユーザ管理DB42に登録されているか否かを判断して、登録されていると判断した場合、認証が成功した旨の情報を一般ユーザ端末装置3Eへ送信する。
例えば、「佐藤」の端末ユーザ名425と「AB******」のパスワード426を取得した場合、図4に示すように、この端末ユーザ名425およびパスワード426が一般ライセンスのユーザとしてユーザ管理DB42に登録されているため、認証が成功した旨の情報を送信する。
【0041】
端末制御部38は、会議コントローラ4からの情報に基づいて、認証が成功したか否かを判断して(ステップS24)、通信障害により端末ユーザ名425やパスワード426が会議コントローラ4に送信されていないなどの理由により、失敗したと判断した場合、再度ステップS22の処理を実施する。一方、ステップS24において、成功したと判断した場合、接続を完了させる(ステップS25)。
【0042】
この後、接続管理手段441は、図9に示すように、空いている仮想ポート41E,41Fがあるか否かを判断する(ステップS26)。つまり、一般ユーザ端末装置3Eには、常時利用権が与えられていないため、ステップS26の処理をする。そして、ステップS26において、空いている仮想ポート41E,41Fがないと判断した場合、開催処理が終了する。一方、ステップS26において、例えば仮想ポート41Eが空いていると判断した場合、この仮想ポート41Eを一般ユーザ端末装置3Eに割り当てて、認証完了した旨の情報を一般ユーザ端末装置3Eへ送信する。すなわち、一般ユーザ端末装置3Eは、空いている仮想ポート41Eを獲得して(ステップS27)、認証を完了させることでビデオ会議に参加可能にする(ステップS28)。
【0043】
端末制御部38は、一般ユーザ端末装置3E自身あるいは他の一般ユーザ端末装置3Fが予約済みのビデオ会議へ参加するか否かを判断する(ステップS29)。具体的には、端末制御部38は、会議コントローラ4の会議設定手段442から、予約されているビデオ会議に関する情報を取得すると、ユーザの設定入力に基づいて、予約済み会議へ参加するか否かを判断する。
ここで、上述したように、予約参加権が一般ユーザ端末装置3E,3Fのみに与えられているため、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dやオプションユーザ端末装置3G,3Hがビデオ会議を予約することはない。
そして、端末制御部38は、ステップS29において、参加すると判断した場合、会議キー436を入力して会議コントローラ4へ送信する(ステップS30)。なお、会議キー436が設定されていない場合には、空白の設定を入力する。
【0044】
会議開催手段443は、ステップS30の処理による会議キー436を取得すると、会議管理DB43に基づいて、この会議キー436で特定されるビデオ会議の会議出席予定者435の例えば一般ユーザ端末装置3Fと、一般ユーザ端末装置3Eとの間で画像や音声を送受信可能な状態に接続する(ステップS31)。
【0045】
端末制御部38は、ステップS31の処理の後に、予約済み会議へ参加する(ステップS32)。以上により、開催処理が終了する。
【0046】
また、端末制御部38は、ステップS29において、予約済みのビデオ会議へ参加しないと判断した場合、ユーザの設定入力に基づいて、会議を主催するか否かを判断する(ステップS33)。そして、ステップS33において、主催しないと判断した場合、開催処理が終了する。一方、ステップS33において、主催すると判断した場合、即時に主催するか否かを判断する(ステップS34)。このステップS34において、即時主催すると判断した場合、ユーザの設定入力に基づき会議キー436を設定して(ステップS35)、主催要求情報とともに会議コントローラ4へ送信する。また、端末制御部38は、会議キー436を参加して欲しい例えば端末装置3A〜3C、3Gへ送信する。
【0047】
会議設定手段442は、会議キー436および主催要求情報などの各種情報を取得して、会議管理情報431を会議管理DB43へ登録する。
そして、会議キー436を入力した端末装置3A〜3C、3Gとの間で画像や音声を送受信して会議を主催して(ステップS36)、開催処理が終了する。
【0048】
端末制御部38は、ステップS34において、即時主催しないと判断した場合、ビデオ会議を予約する(ステップS37)。具体的には、端末制御部38は、参加予約情報を会議コントローラ4へ送信する。
会議設定手段442は、参加予約情報に基づくビデオ会議の予約を設定して、会議管理情報431を会議管理DB43へ登録する。
端末制御部38は、ステップS37の処理の後に、ビデオ会議の予約時刻になったか否かを判断し(ステップS38)、なったと判断した場合、ステップS35の処理をして、なっていないと判断した場合、ステップS38の処理を再度実施する。
【0049】
{オプションユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理}
図10および図11は、オプションユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
ビデオ会議システム1の例えばオプションユーザ端末装置3Gは、図10に示すように、端末制御部38にて、起動すると(ステップS41)、上述のステップS2〜S5と同様のステップS42〜S45の処理をする。
すなわち、端末制御部38はステップS42で初回の起動と判断すると、ステップS43でオプションライセンスのライセンスキー422を送信することでライセンス認証要求をする。そして、接続管理手段441は、ステップS44でライセンスキー422がオプションライセンスのものとしてユーザ管理DB42に登録されていることを認識すると、認証が成功した旨の情報を送信する。
端末制御部38は、ステップS44で認証が成功したと判断すると、ステップS45で認証を完了させて、会議コントローラ4への接続処理を実施する(ステップS46)とともに、端末ユーザ名425を会議コントローラ4へ送信する。このようなオプションライセンスのライセンスキー422を発行する際に、ビデオ会議システム1のユーザとして登録しても問題が無いかをチェックすることにより、ビデオ会議システム1のセキュリティを確保している。
一方、端末制御部38は、ステップS42で初回の起動でないと判断すると、ステップS46の処理をする。また、ステップS44で認証が失敗したと判断すると、再度ステップS43の処理をする。
【0050】
接続管理手段441は、端末ユーザ名425を取得すると、オプションユーザ端末装置3Gがオプションライセンスのユーザとしてユーザ管理DB42に登録されているか否かを判断する。
例えば、「一時利用端末A」の端末ユーザ名425を取得した場合、図4に示すように、この端末ユーザ名425がオプションライセンスのユーザとしてユーザ管理DB42に登録されていると判断する。そして、接続管理手段441は、オプションユーザ端末装置3Gには、常時利用権が与えられていないため、空いている仮想ポート41E,41Fがあるか否かを判断して(ステップS47)、空いている仮想ポート41E,41Fがないと判断した場合、ステップS46の処理を再度実施する。一方、ステップS47において、例えば仮想ポート41Eが空いていると判断した場合、この仮想ポート41Eをオプションユーザ端末装置3Gに割り当てて、認証および接続完了した旨の情報をオプションユーザ端末装置3Gへ送信する。すなわち、オプションユーザ端末装置3Gは、空いている仮想ポート41Eを獲得して(ステップS48)、認証を完了させることでビデオ会議に参加可能にするとともに(ステップS49)、接続を完了させる(ステップS50)。
【0051】
この後、端末制御部38は、図11に示すように、上述のステップS13の処理を実施して、開催中会議へ途中参加するか否かを判断する。そして、途中参加すると判断した場合、端末制御部38および会議開催手段443は、上述のステップS11,S12の処理をして、開催処理が終了する。また、ステップS13において、途中参加しないと判断した場合、上述のステップS14の処理をして、会議を主催するか否かを判断する。そして、主催しないと判断した場合、開催処理が終了し、主催すると判断した場合、上述のステップS15,S18の処理をして、開催処理が終了する。
なお、会議コントローラ4は、会議設定手段442によりステップS15の処理で送信された会議キー436などに基づきビデオ会議を設定し、ステップS18では、会議開催手段443により会議キー436を入力した例えば拠点ユーザ端末装置3B,3Cとオプションユーザ端末装置3Gとの間で画像や音声を送受信して会議を主催する。
【0052】
[ビデオ会議システムの作用効果]
上述したように、ビデオ会議システム1では、以下のような作用効果を奏することができる。
【0053】
(1)会議コントローラ4に6個の仮想ポート41A〜41Fを設けている。そして、接続管理手段441は、端末装置3A〜3Hから送信される端末ユーザ名425やパスワード426に基づいて、予め仮想ポート41A〜41Dに割り当てが設定されている拠点ユーザ端末装置3A〜3D、および、空いている仮想ポート41E,41Fが割り当て可能であるとともに予約参加権が与えられている一般ユーザ端末装置3E,3Fのうち少なくとも一方と、空いている仮想ポート41E,41Fが割り当て可能であるとともに予約参加権が与えられていないオプションユーザ端末装置3G,3Hと、に6個の仮想ポート41A〜41Fを割り当てる。
このため、オプションユーザ端末装置3G,3Hを、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dや一般ユーザ端末装置3E,3Fと同じビデオ会議に参加させることができる。したがって、会議室が使用できない場合や、ビデオ会議を予約していない場合でも、ユーザはオプションユーザ端末装置3G,3Hを利用することで、ビデオ会議に参加でき、会議開催の機会損失を抑制できる。よって、ユーザ間のコミュニケーション機会を増やすことができる。
【0054】
(2)ビデオ会議に参加させるための会議キー436を設定し、この会議キー436を送信してきた端末装置3A〜3Hのみをビデオ会議に参加させている。
このため、ビデオ会議へ参加する端末装置3A〜3Hを規制でき、重要な情報の漏洩を防止できる。
【0055】
(3)仮想ポート41A〜41Dの割り当てが予め設定されている拠点ユーザ端末装置3A〜3Dのみに招集権を与えている。
ここで、一般ユーザ端末装置3E,3Fやオプションユーザ端末装置3G,3Hに招集権を与えた場合、例えば一般ユーザ端末装置3Eを招集したにもかかわらず、仮想ポート41E,41Fを割り当てることができないため、参加させたいユーザを参加させることができないおそれがある。これに対して、本実施形態では、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dのみに招集権を与えているため、参加させたいユーザを確実に参加させることができる。また、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dを即時に招集したい場合にも、効果がある。すなわち、Eメールなどで会議キー436を送付して、受け取ったユーザが入力して会議に参加するという各ステップを省略でき、招集受け取りから会議参加までの流れを1回の入力操作などの簡単な操作で実現できる。
【0056】
[実施形態の変形]
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0057】
すなわち、ビデオ会議に会議キー436を設定しなくてもよい。また、一般ユーザ端末装置3E,3Fやオプションユーザ端末装置3G,3Hに招集権を与えてもよい。そして、拠点ユーザ端末装置3A〜3D、一般ユーザ端末装置3E,3F、オプションユーザ端末装置3G,3Hの数は、いくつにしてもよい。
さらに、ビデオ会議システム1に拠点ユーザ端末装置3A〜3Dを設けなくてもよいし、一般ユーザ端末装置3E,3Fを設けなくてもよい。
【0058】
また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、上述したように取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
【0059】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0060】
[実施形態の効果]
上述したように、上記実施形態では、会議コントローラ4の接続管理手段441は、端末装置3A〜3Hから送信される端末ユーザ名425やパスワード426に基づいて、予め仮想ポート41A〜41Dに割り当てが設定されている拠点ユーザ端末装置3A〜3D、および、空いている仮想ポート41E,41Fが割り当て可能であるとともに予約参加権が与えられている一般ユーザ端末装置3E,3Fのうち少なくとも一方と、空いている仮想ポート41E,41Fが割り当て可能であるとともに予約参加権が与えられていないオプションユーザ端末装置3G,3Hと、に6個の仮想ポート41A〜41Fを割り当てる。
このため、オプションユーザ端末装置3G,3Hを、拠点ユーザ端末装置3A〜3Dや一般ユーザ端末装置3E,3Fと同じビデオ会議に参加させることができる。したがって、会議室が使用できない場合や、ビデオ会議を予約していない場合でも、ユーザはオプションユーザ端末装置3G,3Hを利用することで、ビデオ会議に参加でき、会議開催の機会損失を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態に係るビデオ会議システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記一実施形態における端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】前記一実施形態における会議コントローラの概略構成を示すブロック図である。
【図4】前記一実施形態におけるユーザ管理DBの概略構成を示す模式図である。
【図5】前記一実施形態における会議管理DBの概略構成を示す模式図である。
【図6】前記一実施形態における拠点ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
【図7】前記一実施形態における拠点ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
【図8】前記一実施形態における一般ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
【図9】前記一実施形態における一般ユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
【図10】前記一実施形態におけるオプションユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
【図11】前記一実施形態におけるオプションユーザ端末装置が参加する場合のビデオ会議開催処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
1…会議システムとしてのビデオ会議システム
2…ネットワーク
3A〜3D…第1の端末装置としての拠点ユーザ端末装置
3E,3F…第2の端末装置としての一般ユーザ端末装置
3G,3H…第3の端末装置としてのオプションユーザ端末装置
4…会議制御装置としての会議コントローラ
41A〜41F…接続手段としての仮想ポート
44…演算手段としての会議制御部
425…端末特定情報としての端末ユーザ名
426…端末特定情報としてのパスワード
436…会議固有情報としての会議キー
441…接続管理手段
442…会議設定手段
443…会議開催手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して音声および画像のうち少なくとも一方のデータを送受信可能に接続された複数の端末装置の間で前記データを送受信させる会議を開催する会議制御装置であって、
1個の前記端末装置に割り当てられて前記1個の端末装置が前記データを送受信可能に接続される複数の接続手段と、
前記端末装置を特定する端末特定情報に基づいて、前記端末装置に前記接続手段を割り当てる接続管理手段と、
この接続管理手段により前記接続手段が割り当てられた端末装置が参加する前記会議を開催する会議開催手段と、を具備し、
前記接続管理手段は、
予め前記接続手段の割り当てが設定されている第1の前記端末装置、および、他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約可能な第2の前記端末装置のうち少なくとも一方の端末装置と、
他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約不可能な第3の前記端末装置と、に前記接続手段を割り当てる
ことを特徴とする会議制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の会議制御装置において、
前記端末装置から前記会議の主催を要求する主催要求情報を取得すると、この要求された前記会議を設定するとともに、前記会議固有の会議固有情報を生成する会議設定手段を具備し、
前記会議開催手段は、前記接続手段を介して前記会議固有情報を送信してきた前記端末装置のみを、前記会議固有情報に対応する前記会議に参加させる
ことを特徴とする会議制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の会議制御装置において、
前記接続管理手段は、前記第1の端末装置と、前記第2の端末装置と、前記第3の端末装置と、に前記接続手段を割り当て、
前記会議開催手段は、前記第1の端末装置から前記主催要求情報を取得すると、前記会議に招集する前記端末装置を特定する旨を要求する招集要求情報を前記第1の端末装置へ送信し、前記招集する端末装置を特定する招集端末情報を取得した場合、前記招集端末情報で特定される前記端末装置に前記会議固有情報を送信し、前記第2の端末装置または前記第3の端末装置から前記主催要求情報を取得しても、前記招集要求情報を前記第2の端末装置または前記第3の端末装置へ送信しない
ことを特徴とする会議制御装置。
【請求項4】
複数の端末装置と、
ネットワークを介して音声および画像のうち少なくとも一方のデータを送受信可能に接続された前記複数の端末装置の間で前記データを送受信させる会議を開催する請求項1から請求項3のいずれかに記載の会議制御装置と、
を具備したことを特徴とする会議システム。
【請求項5】
演算手段により、ネットワークを介して音声および画像のうち少なくとも一方のデータを送受信可能に接続された複数の端末装置の間で前記データを送受信させる会議を開催する会議制御方法であって、
1個の前記端末装置に割り当てられて前記1個の端末装置が前記データを送受信可能に接続される複数の接続手段を用い、
前記演算手段は、
前記端末装置を特定する端末特定情報に基づいて、前記端末装置に前記接続手段を割り当てる接続管理工程と、
この接続管理工程により前記接続手段が割り当てられた端末装置が参加する前記会議を開催する会議開催工程と、を実施し、
前記接続管理工程では、
予め前記接続手段の割り当てが設定されている第1の前記端末装置、および、他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約可能な第2の前記端末装置のうち少なくとも一方の端末装置と、
他の端末装置に割り当てられていない前記接続手段が割り当て可能であるとともに前記会議への参加を予約不可能な第3の前記端末装置と、に前記接続手段を割り当てる
ことを特徴とする会議制御方法。
【請求項6】
演算手段を請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の会議制御装置として機能させる
ことを特徴とする会議制御プログラム。
【請求項7】
請求項5に記載の会議制御方法を演算手段に実行させる
ことを特徴とする会議制御プログラム。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の会議制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
ことを特徴とする会議制御プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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