位置検出装置、部品組立装置、および部品組立方法
【課題】より高い精度で部品等の位置を検出することができる位置検出装置を得る。
【解決手段】部品20の位置を検出する位置検出装置50は、表面11および裏面12を含むベース部材10と、ベース部材10の裏面12側に配置される撮像カメラ40と、を備え、部品20は、表面11に対して間隔Sを空けて配置され、撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取ることによって、部品20の位置を検出し、上記の間隔Sは、撮像カメラ40が部品20の位置を検出する際に、部品20の外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度40R外に位置するように設けられる。
【解決手段】部品20の位置を検出する位置検出装置50は、表面11および裏面12を含むベース部材10と、ベース部材10の裏面12側に配置される撮像カメラ40と、を備え、部品20は、表面11に対して間隔Sを空けて配置され、撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取ることによって、部品20の位置を検出し、上記の間隔Sは、撮像カメラ40が部品20の位置を検出する際に、部品20の外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度40R外に位置するように設けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置検出装置、部品組立装置、および部品組立方法に関し、特に、位置検出装置、その位置検出装置を備えた部品組立装置、および、その位置検出装置を使用する部品組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2006−133662号公報(特許文献1)に開示されるように、一般的な位置決め装置および部品組立装置等においては、撮像カメラを用いて部品等の位置が検出される。このような位置決め装置等においては、高精度に部品等の位置を検出することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−133662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、より高い精度で部品等の位置を検出することができる位置検出装置、その位置検出装置を備えた部品組立装置、および、その位置検出装置を使用する部品組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に基づく位置検出装置は、位置検出対象物の位置を検出する位置検出装置であって、第1主表面および上記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材と、上記光透過部材の上記第2主表面側に配置される撮像カメラと、を備え、上記位置検出対象物は、上記第1主表面に対して間隔を空けて配置され、上記撮像カメラは、上記位置検出対象物の外縁に沿いつつ上記第1主表面側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記位置検出対象物の位置を検出し、上記間隔は、上記撮像カメラが上記位置検出対象物の位置を検出する際に、上記位置検出対象物の上記外縁が上記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ上記光透過部材の上記第1主表面が上記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる。
【0006】
好ましくは、上記光透過部材の上記第1主表面上には、吸引孔を有する支持部材が設けられ、上記吸引孔を通して上記位置検出対象物が吸引されることによって、上記位置検出対象物は上記支持部材の表面上に固定される。好ましくは、上記支持部材は、金属製の部材から構成される。
【0007】
好ましくは、本発明に基づく上記の位置検出装置は、吸着パッドをさらに備え、上記吸着パッドは、上記位置検出対象物が上記第1主表面に対して上記間隔を空けて配置されるように、上記位置検出対象物を吸着する。
【0008】
本発明に基づく部品組立装置は、本発明に基づく上記の位置検出装置を備え、上記光透過部材上に固定された上記位置検出対象物に対して被載置部品を固定する部品組立装置であって、上記撮像カメラは、上記光透過部材を挟んで上記撮像カメラの反対側に配置された上記被載置部品の位置を検出し、上記被載置部品および上記位置検出対象物は、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される。
【0009】
本発明に基づく他の部品組立装置は、本発明に基づく上記の位置検出装置を備え、上記光透過部材に対して上記位置検出対象物を固定する部品組立装置であって、上記光透過部材の上記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、上記撮像カメラは、上記アライメントマーク側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記アライメントマークの位置を検出し、上記位置検出対象物は、検出された上記位置検出対象物の位置と検出された上記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、上記載置部の表面上に固定される。
【0010】
本発明に基づく部品組立方法は、第1主表面および上記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、上記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、上記光透過部材の上記第2主表面側に配置される撮像カメラ、ならびに、被載置部品、をそれぞれ準備する工程と、上記撮像カメラが、上記位置検出対象物の外縁に沿いつつ上記第1主表面側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記位置検出対象物の位置を検出する工程と、上記撮像カメラが、上記光透過部材を挟んで上記撮像カメラの反対側に配置された上記被載置部品の位置を検出する工程と、上記被載置部品および上記位置検出対象物が、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される工程と、を備え、上記間隔は、上記撮像カメラが上記位置検出対象物の位置を検出する際に、上記位置検出対象物の上記外縁が上記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ上記光透過部材の上記第1主表面が上記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる。
【0011】
本発明に基づく他の部品組立方法は、第1主表面および上記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、上記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、ならびに、上記光透過部材の上記第2主表面側に配置される撮像カメラ、をそれぞれ準備する工程と、上記撮像カメラが、上記位置検出対象物の外縁に沿いつつ上記第1主表面側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記位置検出対象物の位置を検出する工程と、を備え、上記光透過部材の上記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、さらに、上記撮像カメラが、上記アライメントマーク側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記アライメントマークの位置を検出する工程と、上記位置検出対象物が、検出された上記位置検出対象物の位置と検出された上記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、上記載置部の表面上に固定される工程と、を備え、上記間隔は、上記撮像カメラが上記位置検出対象物の位置を検出する際に、上記位置検出対象物の上記外縁が上記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ上記光透過部材の上記第1主表面が上記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、より高い精度で部品等の位置を検出することができる位置検出装置、その位置検出装置を備えた部品組立装置、および、その位置検出装置を使用する部品組立方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1における部品組立装置を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1における部品組立装置に備えられる位置検出装置を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1における位置検出装置に備えられるベース部材(光透過部材)および部品(位置検出対象物)を示す平面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
【図5】実施の形態1における位置検出装置に備えられるベース部材の裏面側から部品(位置検出対象物)を透過的に見た底面図である。
【図6】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第1工程を示す断面図である。
【図7】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。
【図8】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。
【図9】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。
【図10】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第1工程を示す断面図である。
【図11】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。
【図12】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。
【図13】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
【0015】
[実施の形態1]
(部品組立装置100)
図1を参照して、本実施の形態における部品組立装置100について説明する。図1は、部品組立装置100を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、部品組立装置100は、基台61と、基台61上に載置された電動スライダ62と、電動スライダ62上に設けられた補正部64と、補正部64上に設けられたステージ63と、基台61の上方に配備された電動スライダ67と、電動スライダ67から垂設された吸着パッド68と、部品台69と、基台61の下方に設けられた撮像カメラ40と、から構成される。
【0017】
電動スライダ62は、補正部64およびステージ63を、矢印Y方向に沿って往復移動させることができる。電動スライダ67は、吸着パッド68を、矢印X方向に沿って往復移動させることができる。吸着パッド68は、矢印Z方向に沿って昇降移動可能に構成される。
【0018】
ステージ63の先端側には、ベース部材10(図2参照、詳細は後述する)が設けられる。ベース部材10の近傍の光は、基台61に設けられた開口部65を通して、撮像カメラ40に到達する。部品台69上には、部品20(図2参照、詳細は後述する)、および部品30(図6参照、詳細は後述する)などが載置される。部品20は、位置検出の対象である。部品30は、部品20に対して組み付けられる。
【0019】
(位置検出装置50)
図2は、本実施の形態における部品組立装置100(図1参照)に備えられる位置検出装置50を示す斜視図である。図2に示すように、位置検出装置50は、撮像カメラ40およびベース部材10(光透過部材)から構成される。位置検出装置50は、部品20(位置検出対象物)の位置を検出する。
【0020】
ベース部材10は、表面11(第1主表面)および裏面12(第2主表面)を含む平板状に形成される。ベース部材10は、光透光性を有する部材から構成される。ベース部材10の材質は、たとえば、ポリカーボネート、アクリル、またはガラスである。
【0021】
上述のとおり、ベース部材10は、ステージ63(図1参照)の先端側において水平に配置される。ベース部材10は、電動スライダ62によって、図1中の矢印Y方向に沿ってステージ63とともに往復移動されることができる。ベース部材10は、補正部64によって、図1中の矢印X方向および矢印Y方向のそれぞれに沿ってステージ63とともに移動されることもできる。
【0022】
部品20は、たとえば薄板状に形成されたシリコンである。部品20の大きさは、たとえば、4mm×4mm×1mmである。部品20は、ベース部材10の表面11側に配置される。詳細は後述されるが、部品20とベース部材10の表面11との間には、間隔S(図4参照)が設けられる。
【0023】
撮像カメラ40は、ベース部材10を挟んで部品20の反対側に配置される。換言すると、撮像カメラ40は、ベース部材10の裏面12側に配置される。上述のとおり、ベース部材10の近傍の光は、基台61(図1参照)に設けられた開口部65(図1参照)を通して、撮像カメラ40に到達する。部品20の近傍の光40Lは、ベース部材10を表面11側から裏面12側に向かって透過した後、撮像カメラ40に到達する。
【0024】
図3は、ベース部材10および部品20を示す平面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。図3および図4に示すように、ベース部材10の表面11上には、複数の吸引孔14を有する支持部材13が設けられる。
【0025】
各吸引孔14は、支持部材13を厚さ方向に貫通するように設けられる。各吸引孔14は、図示しないエアー管に接続される。吸引孔14が部品20を吸引することによって、部品20は支持部材13の表面13S上に固定される。
【0026】
支持部材13は、所定の厚さを有する。支持部材13の表面13S上に吸着固定された部品20とベース部材10の表面11との間には、間隔S(図4参照)が形成される。部品20は、支持部材13によって、ベース部材10の表面11からは浮いた状態となる。
【0027】
支持部材13は、ベース部材10と一体的に形成されていてもよく、ベース部材10とは別体に形成された後にベース部材10の表面11上に接合されてもよい。支持部材13がベース部材10とは別体に形成される場合、支持部材13は、金属製の部材から構成されるとよい。支持部材13が金属製の部材から構成されることによって、支持部材13の表面13Sは高い平坦度を有することができる。ベース部材10は、高い水平度で支持されることが可能となる。
【0028】
図4を参照して、ベース部材10の裏面12側に配置された撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取る。
【0029】
この際、部品20の位置情報を高い精度で得るためには、撮像カメラ40が固定された状態で、部品20がベース部材10とともにステージ63(図1参照)等によってXY方向(図1参照)に移動されるとよい。部品20の移動に合わせて、撮像カメラ40は、部品20の4つの外縁20E(図3参照)のすべての位置情報を読み取るとよい。読み取った部品20の外縁20Eの位置情報に基づき、部品20の全体的な位置が検出される。
【0030】
ここで、上記の間隔Sは、撮像カメラ40が部品20の位置を検出する際に、部品20の外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度40R外に位置するように構成されている。
【0031】
図5は、部品20を、ベース部材10の裏面12側から透過的に見た(見上げた)底面図である。図5においては、便宜上、ベース部材10が一点鎖線で示されている。
【0032】
ベース部材10の表面11(図4参照)には、微細な傷が形成されていたり、微小な異物42が残留していたりすることがある。仮に、ベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置しているとすると、異物42等の存在によって、撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eを、点線20Fの位置として誤認してしまう。
【0033】
これに対して、本実施の形態の位置検出装置50においては、上記の間隔Sが設けられることによって、部品20の外縁20Eは撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置しており、且つ、ベース部材10の表面11は撮像カメラ40の被写界深度40R外に位置している。ベース部材10の表面11上に形成された微細な傷およびベース部材10の表面11上に残留している微小な異物42は、撮像カメラ40にはほとんど検出されない。撮像カメラ40が部品20の外縁20Eを画像認識する上で、微小な異物42によって、測定結果が影響されることはほとんどない。したがって位置検出装置50によれば、部品20の位置を高い精度で検出することができる。
【0034】
(部品組立方法)
図6は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第1工程を示す断面図である。部品組立装置100を使用することによって、ピエゾ素子などの部品30は、部品20(図9参照)上に固定されることができる。
【0035】
図6に示すように、まず、部品30の位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、部品30が吸着パッド68によって吸着された状態で、部品30が撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR11参照)。撮像カメラ40は、部品30の外縁30Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取る。
【0036】
この際、可能であれば、撮像カメラ40と部品30との間にベース部材10が配置されないように構成するとよい。撮像カメラ40と部品30との間にベース部材10が配置される場合には、部品30とベース部材10の表面11との間には、間隔Sが設けられる。
【0037】
部品30は、吸着パッド68によって、ベース部材10の表面11からは浮いた状態となっている。間隔Sが設けられることによって、上述の図4の場合と同様に、撮像カメラ40が部品30の位置を検出する際に、部品30の外縁30Eが撮像カメラ40の被写界深度内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度外に位置するように構成されている。ベース部材10の表面11上に形成された微細な傷などによって測定結果が影響されることはほとんどない。部品30の位置は高い精度で検出される。部品30の位置が検出された後、部品30は撮像カメラ40に対して退避する。
【0038】
図7は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。図7に示すように、部品30(図6参照)が撮像カメラ40に対して退避した後、部品20の位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、部品20がベース部材10に設けられた支持部材13上に固定された状態で、部品20が撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR12参照)。撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取る。
【0039】
部品20は、支持部材13によって、ベース部材10の表面11からは浮いた状態となっている。間隔Sが設けられることによって、上述の図4の場合と同様に、撮像カメラ40が部品20の位置を検出する際に、部品20の外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度外に位置するように構成されている。部品20および表面11同士の間の間隔S(図7)と部品30および表面11同士の間隔S(図6)とは、同一であっても異なっていてもよい。部品20の場合においても、ベース部材10の表面11上に形成された微細な傷などによって、測定結果が影響されることはほとんどない。部品20の位置は高い精度で検出される。
【0040】
図8は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。部品20および部品30の位置が検出された後、部品20および部品30は、検出された各々の位置に基づいて位置決めされる(矢印AR13および矢印AR14参照)。本実施の形態においては、部品30が部品20の表面20Sに対向するように所定の位置に配置される。
【0041】
図9は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。部品20および部品30の双方が位置決めされたあと、吸着パッド68は下降移動する(矢印AR15参照)。部品30は、熱硬化型の接着剤などを挟んで、部品20の表面20S上に載置される。部品30は、接着剤などによって、部品20の表面20S上に固定される。
【0042】
本実施の形態における部品組立装置100を使用した部品組立方法によれば、部品20および部品30の位置が精度高く検出されている。部品30は、部品20に対して高い精度で固定されることができる。
【0043】
[実施の形態2]
図10を参照して、本実施の形態における部品組立装置200について説明する。ここでは、上述の実施の形態1における部品組立装置100との相違点について説明する。図10は、部品組立装置200の一部を示す断面図である。図10は、部品組立装置200を使用した部品組立方法の第1工程を示す断面図でもある。
【0044】
図10に示すように、部品組立装置200においては、表面11および表面11とは反対側の裏面12を含むベース部材10A(光透過部材)と、ベース部材10Aの裏面12側に配置される撮像カメラ40とによって、位置検出装置が構成される。位置検出装置50は、部品20A(位置検出対象物)および次述するアライメントマーク16の位置を検出する。
【0045】
ベース部材10Aは、光透過性を有する部材から構成される。ベース部材10Aの材質は、たとえばガラスである。ベース部材10Aの表面11には、表面11から突出する凸状の載置部15が設けられる。載置部15の表面15Sには、アライメントマーク16が凹設される。 ベース部材10Aは、ステージ63によって水平に支持される。
【0046】
部品20Aは、たとえば薄板状に形成されたシリコンである。部品20Aの大きさは、たとえば、30mm×40mm×1mmである。部品20Aは、ベース部材10の表面11側に配置される。部品20Aが吸着パッド68によって吸着されることによって、部品20Aとベース部材10の表面11との間には、間隔Sが設けられる。
【0047】
以上のように構成される部品組立装置200においては、部品組立方法の第1工程として、まず、部品20Aの位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、部品20Aが吸着パッド68によって吸着された状態で、部品20Aが撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR21参照)。この際、部品20Aは、図109に示すように、載置部15からは(水平方向に)ずれた位置に配置される。撮像カメラ40は、部品20Aの外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10Aを透過した光40Lを読み取る。
【0048】
可能であれば、撮像カメラ40と部品20Aとの間にベース部材10Aが配置されないように構成するとよい。撮像カメラ40と部品20Aとの間にベース部材10Aが配置される場合には、部品20Aとベース部材10Aの表面11との間に、上記の間隔Sが設けられる。
【0049】
部品20Aは、吸着パッド68によって、ベース部材10Aの表面11からは浮いた状態となっている。間隔Sが設けられることによって、撮像カメラ40が部品20Aの位置を検出する際に、部品20Aの外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度外に位置するように構成されている。ベース部材10Aの表面11上に形成された微細な傷などによって測定結果が影響されることはほとんどない。部品20Aの位置は高い精度で検出される。部品20Aの位置が検出された後、部品20Aは撮像カメラ40に対して退避する。
【0050】
図11は、部品組立装置200を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。図11に示すように、部品20A(図10参照)が撮像カメラ40に対して退避した後、アライメントマーク16の位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、ベース部材10Aが移動することによって、アライメントマーク16が撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR22参照)。撮像カメラ40は、アライメントマーク16側から裏面12側に向かってベース部材10Aを透過した光40Lを読み取る。
【0051】
図12は、部品組立装置200を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。部品20Aおよびアライメントマーク16の位置が検出された後、部品20Aおよびベース部材10Aは、検出された部品20Aの位置と検出されたアライメントマーク16の位置とに基づいて位置決めされる(矢印AR23および矢印AR24参照)。本実施の形態においては、外縁20Eとアライメントマーク16とが対向するように配置される。
【0052】
図13は、部品組立装置200を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。部品20Aおよびベース部材10Aの双方が位置決めされたあと、吸着パッド68は下降移動する(矢印AR25参照)。部品20Aは、熱硬化型の接着剤などを挟んで、載置部15の表面15S上に載置される。部品20Aは、接着剤などによって、載置部15の表面15S上に固定される。
【0053】
本実施の形態における部品組立装置200を使用した部品組立方法によれば、部品20Aおよびベース部材10Aの位置が精度高く検出されている。部品20Aは、ベース部材10Aに対して高い精度で固定されることができる。
【0054】
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0055】
10,10A ベース部材(光透過部材)、11 表面(第1主表面)、12 裏面(第2主表面)、13 支持部材、13S,15S,20S 表面、14 吸引孔、15 載置部、16 アライメントマーク、20,20A 部品(位置検出対象物)、20E,30E 外縁、20F 点線、30 部品(被載置部品)、40 撮像カメラ、40L 光、40R 被写界深度、42 異物、50 位置検出装置、61 基台、62,67 電動スライダ、63 ステージ、64 補正部、65 開口部、68 吸着パッド、69 部品台、100,200 部品組立装置、AR11,AR12,AR13,AR14,AR15,AR21,AR22,AR23,AR25,AR34 矢印、S 間隔。
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置検出装置、部品組立装置、および部品組立方法に関し、特に、位置検出装置、その位置検出装置を備えた部品組立装置、および、その位置検出装置を使用する部品組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2006−133662号公報(特許文献1)に開示されるように、一般的な位置決め装置および部品組立装置等においては、撮像カメラを用いて部品等の位置が検出される。このような位置決め装置等においては、高精度に部品等の位置を検出することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−133662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、より高い精度で部品等の位置を検出することができる位置検出装置、その位置検出装置を備えた部品組立装置、および、その位置検出装置を使用する部品組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に基づく位置検出装置は、位置検出対象物の位置を検出する位置検出装置であって、第1主表面および上記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材と、上記光透過部材の上記第2主表面側に配置される撮像カメラと、を備え、上記位置検出対象物は、上記第1主表面に対して間隔を空けて配置され、上記撮像カメラは、上記位置検出対象物の外縁に沿いつつ上記第1主表面側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記位置検出対象物の位置を検出し、上記間隔は、上記撮像カメラが上記位置検出対象物の位置を検出する際に、上記位置検出対象物の上記外縁が上記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ上記光透過部材の上記第1主表面が上記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる。
【0006】
好ましくは、上記光透過部材の上記第1主表面上には、吸引孔を有する支持部材が設けられ、上記吸引孔を通して上記位置検出対象物が吸引されることによって、上記位置検出対象物は上記支持部材の表面上に固定される。好ましくは、上記支持部材は、金属製の部材から構成される。
【0007】
好ましくは、本発明に基づく上記の位置検出装置は、吸着パッドをさらに備え、上記吸着パッドは、上記位置検出対象物が上記第1主表面に対して上記間隔を空けて配置されるように、上記位置検出対象物を吸着する。
【0008】
本発明に基づく部品組立装置は、本発明に基づく上記の位置検出装置を備え、上記光透過部材上に固定された上記位置検出対象物に対して被載置部品を固定する部品組立装置であって、上記撮像カメラは、上記光透過部材を挟んで上記撮像カメラの反対側に配置された上記被載置部品の位置を検出し、上記被載置部品および上記位置検出対象物は、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される。
【0009】
本発明に基づく他の部品組立装置は、本発明に基づく上記の位置検出装置を備え、上記光透過部材に対して上記位置検出対象物を固定する部品組立装置であって、上記光透過部材の上記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、上記撮像カメラは、上記アライメントマーク側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記アライメントマークの位置を検出し、上記位置検出対象物は、検出された上記位置検出対象物の位置と検出された上記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、上記載置部の表面上に固定される。
【0010】
本発明に基づく部品組立方法は、第1主表面および上記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、上記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、上記光透過部材の上記第2主表面側に配置される撮像カメラ、ならびに、被載置部品、をそれぞれ準備する工程と、上記撮像カメラが、上記位置検出対象物の外縁に沿いつつ上記第1主表面側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記位置検出対象物の位置を検出する工程と、上記撮像カメラが、上記光透過部材を挟んで上記撮像カメラの反対側に配置された上記被載置部品の位置を検出する工程と、上記被載置部品および上記位置検出対象物が、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される工程と、を備え、上記間隔は、上記撮像カメラが上記位置検出対象物の位置を検出する際に、上記位置検出対象物の上記外縁が上記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ上記光透過部材の上記第1主表面が上記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる。
【0011】
本発明に基づく他の部品組立方法は、第1主表面および上記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、上記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、ならびに、上記光透過部材の上記第2主表面側に配置される撮像カメラ、をそれぞれ準備する工程と、上記撮像カメラが、上記位置検出対象物の外縁に沿いつつ上記第1主表面側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記位置検出対象物の位置を検出する工程と、を備え、上記光透過部材の上記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、さらに、上記撮像カメラが、上記アライメントマーク側から上記第2主表面側に向かって上記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、上記アライメントマークの位置を検出する工程と、上記位置検出対象物が、検出された上記位置検出対象物の位置と検出された上記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、上記載置部の表面上に固定される工程と、を備え、上記間隔は、上記撮像カメラが上記位置検出対象物の位置を検出する際に、上記位置検出対象物の上記外縁が上記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ上記光透過部材の上記第1主表面が上記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、より高い精度で部品等の位置を検出することができる位置検出装置、その位置検出装置を備えた部品組立装置、および、その位置検出装置を使用する部品組立方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1における部品組立装置を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1における部品組立装置に備えられる位置検出装置を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1における位置検出装置に備えられるベース部材(光透過部材)および部品(位置検出対象物)を示す平面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
【図5】実施の形態1における位置検出装置に備えられるベース部材の裏面側から部品(位置検出対象物)を透過的に見た底面図である。
【図6】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第1工程を示す断面図である。
【図7】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。
【図8】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。
【図9】実施の形態1における部品組立装置を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。
【図10】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第1工程を示す断面図である。
【図11】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。
【図12】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。
【図13】実施の形態2における部品組立装置を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
【0015】
[実施の形態1]
(部品組立装置100)
図1を参照して、本実施の形態における部品組立装置100について説明する。図1は、部品組立装置100を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、部品組立装置100は、基台61と、基台61上に載置された電動スライダ62と、電動スライダ62上に設けられた補正部64と、補正部64上に設けられたステージ63と、基台61の上方に配備された電動スライダ67と、電動スライダ67から垂設された吸着パッド68と、部品台69と、基台61の下方に設けられた撮像カメラ40と、から構成される。
【0017】
電動スライダ62は、補正部64およびステージ63を、矢印Y方向に沿って往復移動させることができる。電動スライダ67は、吸着パッド68を、矢印X方向に沿って往復移動させることができる。吸着パッド68は、矢印Z方向に沿って昇降移動可能に構成される。
【0018】
ステージ63の先端側には、ベース部材10(図2参照、詳細は後述する)が設けられる。ベース部材10の近傍の光は、基台61に設けられた開口部65を通して、撮像カメラ40に到達する。部品台69上には、部品20(図2参照、詳細は後述する)、および部品30(図6参照、詳細は後述する)などが載置される。部品20は、位置検出の対象である。部品30は、部品20に対して組み付けられる。
【0019】
(位置検出装置50)
図2は、本実施の形態における部品組立装置100(図1参照)に備えられる位置検出装置50を示す斜視図である。図2に示すように、位置検出装置50は、撮像カメラ40およびベース部材10(光透過部材)から構成される。位置検出装置50は、部品20(位置検出対象物)の位置を検出する。
【0020】
ベース部材10は、表面11(第1主表面)および裏面12(第2主表面)を含む平板状に形成される。ベース部材10は、光透光性を有する部材から構成される。ベース部材10の材質は、たとえば、ポリカーボネート、アクリル、またはガラスである。
【0021】
上述のとおり、ベース部材10は、ステージ63(図1参照)の先端側において水平に配置される。ベース部材10は、電動スライダ62によって、図1中の矢印Y方向に沿ってステージ63とともに往復移動されることができる。ベース部材10は、補正部64によって、図1中の矢印X方向および矢印Y方向のそれぞれに沿ってステージ63とともに移動されることもできる。
【0022】
部品20は、たとえば薄板状に形成されたシリコンである。部品20の大きさは、たとえば、4mm×4mm×1mmである。部品20は、ベース部材10の表面11側に配置される。詳細は後述されるが、部品20とベース部材10の表面11との間には、間隔S(図4参照)が設けられる。
【0023】
撮像カメラ40は、ベース部材10を挟んで部品20の反対側に配置される。換言すると、撮像カメラ40は、ベース部材10の裏面12側に配置される。上述のとおり、ベース部材10の近傍の光は、基台61(図1参照)に設けられた開口部65(図1参照)を通して、撮像カメラ40に到達する。部品20の近傍の光40Lは、ベース部材10を表面11側から裏面12側に向かって透過した後、撮像カメラ40に到達する。
【0024】
図3は、ベース部材10および部品20を示す平面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。図3および図4に示すように、ベース部材10の表面11上には、複数の吸引孔14を有する支持部材13が設けられる。
【0025】
各吸引孔14は、支持部材13を厚さ方向に貫通するように設けられる。各吸引孔14は、図示しないエアー管に接続される。吸引孔14が部品20を吸引することによって、部品20は支持部材13の表面13S上に固定される。
【0026】
支持部材13は、所定の厚さを有する。支持部材13の表面13S上に吸着固定された部品20とベース部材10の表面11との間には、間隔S(図4参照)が形成される。部品20は、支持部材13によって、ベース部材10の表面11からは浮いた状態となる。
【0027】
支持部材13は、ベース部材10と一体的に形成されていてもよく、ベース部材10とは別体に形成された後にベース部材10の表面11上に接合されてもよい。支持部材13がベース部材10とは別体に形成される場合、支持部材13は、金属製の部材から構成されるとよい。支持部材13が金属製の部材から構成されることによって、支持部材13の表面13Sは高い平坦度を有することができる。ベース部材10は、高い水平度で支持されることが可能となる。
【0028】
図4を参照して、ベース部材10の裏面12側に配置された撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取る。
【0029】
この際、部品20の位置情報を高い精度で得るためには、撮像カメラ40が固定された状態で、部品20がベース部材10とともにステージ63(図1参照)等によってXY方向(図1参照)に移動されるとよい。部品20の移動に合わせて、撮像カメラ40は、部品20の4つの外縁20E(図3参照)のすべての位置情報を読み取るとよい。読み取った部品20の外縁20Eの位置情報に基づき、部品20の全体的な位置が検出される。
【0030】
ここで、上記の間隔Sは、撮像カメラ40が部品20の位置を検出する際に、部品20の外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度40R外に位置するように構成されている。
【0031】
図5は、部品20を、ベース部材10の裏面12側から透過的に見た(見上げた)底面図である。図5においては、便宜上、ベース部材10が一点鎖線で示されている。
【0032】
ベース部材10の表面11(図4参照)には、微細な傷が形成されていたり、微小な異物42が残留していたりすることがある。仮に、ベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置しているとすると、異物42等の存在によって、撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eを、点線20Fの位置として誤認してしまう。
【0033】
これに対して、本実施の形態の位置検出装置50においては、上記の間隔Sが設けられることによって、部品20の外縁20Eは撮像カメラ40の被写界深度40R内に位置しており、且つ、ベース部材10の表面11は撮像カメラ40の被写界深度40R外に位置している。ベース部材10の表面11上に形成された微細な傷およびベース部材10の表面11上に残留している微小な異物42は、撮像カメラ40にはほとんど検出されない。撮像カメラ40が部品20の外縁20Eを画像認識する上で、微小な異物42によって、測定結果が影響されることはほとんどない。したがって位置検出装置50によれば、部品20の位置を高い精度で検出することができる。
【0034】
(部品組立方法)
図6は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第1工程を示す断面図である。部品組立装置100を使用することによって、ピエゾ素子などの部品30は、部品20(図9参照)上に固定されることができる。
【0035】
図6に示すように、まず、部品30の位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、部品30が吸着パッド68によって吸着された状態で、部品30が撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR11参照)。撮像カメラ40は、部品30の外縁30Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取る。
【0036】
この際、可能であれば、撮像カメラ40と部品30との間にベース部材10が配置されないように構成するとよい。撮像カメラ40と部品30との間にベース部材10が配置される場合には、部品30とベース部材10の表面11との間には、間隔Sが設けられる。
【0037】
部品30は、吸着パッド68によって、ベース部材10の表面11からは浮いた状態となっている。間隔Sが設けられることによって、上述の図4の場合と同様に、撮像カメラ40が部品30の位置を検出する際に、部品30の外縁30Eが撮像カメラ40の被写界深度内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度外に位置するように構成されている。ベース部材10の表面11上に形成された微細な傷などによって測定結果が影響されることはほとんどない。部品30の位置は高い精度で検出される。部品30の位置が検出された後、部品30は撮像カメラ40に対して退避する。
【0038】
図7は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。図7に示すように、部品30(図6参照)が撮像カメラ40に対して退避した後、部品20の位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、部品20がベース部材10に設けられた支持部材13上に固定された状態で、部品20が撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR12参照)。撮像カメラ40は、部品20の外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10を透過した光40Lを読み取る。
【0039】
部品20は、支持部材13によって、ベース部材10の表面11からは浮いた状態となっている。間隔Sが設けられることによって、上述の図4の場合と同様に、撮像カメラ40が部品20の位置を検出する際に、部品20の外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度外に位置するように構成されている。部品20および表面11同士の間の間隔S(図7)と部品30および表面11同士の間隔S(図6)とは、同一であっても異なっていてもよい。部品20の場合においても、ベース部材10の表面11上に形成された微細な傷などによって、測定結果が影響されることはほとんどない。部品20の位置は高い精度で検出される。
【0040】
図8は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。部品20および部品30の位置が検出された後、部品20および部品30は、検出された各々の位置に基づいて位置決めされる(矢印AR13および矢印AR14参照)。本実施の形態においては、部品30が部品20の表面20Sに対向するように所定の位置に配置される。
【0041】
図9は、部品組立装置100を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。部品20および部品30の双方が位置決めされたあと、吸着パッド68は下降移動する(矢印AR15参照)。部品30は、熱硬化型の接着剤などを挟んで、部品20の表面20S上に載置される。部品30は、接着剤などによって、部品20の表面20S上に固定される。
【0042】
本実施の形態における部品組立装置100を使用した部品組立方法によれば、部品20および部品30の位置が精度高く検出されている。部品30は、部品20に対して高い精度で固定されることができる。
【0043】
[実施の形態2]
図10を参照して、本実施の形態における部品組立装置200について説明する。ここでは、上述の実施の形態1における部品組立装置100との相違点について説明する。図10は、部品組立装置200の一部を示す断面図である。図10は、部品組立装置200を使用した部品組立方法の第1工程を示す断面図でもある。
【0044】
図10に示すように、部品組立装置200においては、表面11および表面11とは反対側の裏面12を含むベース部材10A(光透過部材)と、ベース部材10Aの裏面12側に配置される撮像カメラ40とによって、位置検出装置が構成される。位置検出装置50は、部品20A(位置検出対象物)および次述するアライメントマーク16の位置を検出する。
【0045】
ベース部材10Aは、光透過性を有する部材から構成される。ベース部材10Aの材質は、たとえばガラスである。ベース部材10Aの表面11には、表面11から突出する凸状の載置部15が設けられる。載置部15の表面15Sには、アライメントマーク16が凹設される。 ベース部材10Aは、ステージ63によって水平に支持される。
【0046】
部品20Aは、たとえば薄板状に形成されたシリコンである。部品20Aの大きさは、たとえば、30mm×40mm×1mmである。部品20Aは、ベース部材10の表面11側に配置される。部品20Aが吸着パッド68によって吸着されることによって、部品20Aとベース部材10の表面11との間には、間隔Sが設けられる。
【0047】
以上のように構成される部品組立装置200においては、部品組立方法の第1工程として、まず、部品20Aの位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、部品20Aが吸着パッド68によって吸着された状態で、部品20Aが撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR21参照)。この際、部品20Aは、図109に示すように、載置部15からは(水平方向に)ずれた位置に配置される。撮像カメラ40は、部品20Aの外縁20Eに沿いつつ表面11側から裏面12側に向かってベース部材10Aを透過した光40Lを読み取る。
【0048】
可能であれば、撮像カメラ40と部品20Aとの間にベース部材10Aが配置されないように構成するとよい。撮像カメラ40と部品20Aとの間にベース部材10Aが配置される場合には、部品20Aとベース部材10Aの表面11との間に、上記の間隔Sが設けられる。
【0049】
部品20Aは、吸着パッド68によって、ベース部材10Aの表面11からは浮いた状態となっている。間隔Sが設けられることによって、撮像カメラ40が部品20Aの位置を検出する際に、部品20Aの外縁20Eが撮像カメラ40の被写界深度内に位置し且つベース部材10の表面11が撮像カメラ40の被写界深度外に位置するように構成されている。ベース部材10Aの表面11上に形成された微細な傷などによって測定結果が影響されることはほとんどない。部品20Aの位置は高い精度で検出される。部品20Aの位置が検出された後、部品20Aは撮像カメラ40に対して退避する。
【0050】
図11は、部品組立装置200を使用する部品組立方法の第2工程を示す断面図である。図11に示すように、部品20A(図10参照)が撮像カメラ40に対して退避した後、アライメントマーク16の位置が撮像カメラ40によって検出される。具体的には、ベース部材10Aが移動することによって、アライメントマーク16が撮像カメラ40の撮像範囲内に含まれるように搬送される(矢印AR22参照)。撮像カメラ40は、アライメントマーク16側から裏面12側に向かってベース部材10Aを透過した光40Lを読み取る。
【0051】
図12は、部品組立装置200を使用する部品組立方法の第3工程を示す断面図である。部品20Aおよびアライメントマーク16の位置が検出された後、部品20Aおよびベース部材10Aは、検出された部品20Aの位置と検出されたアライメントマーク16の位置とに基づいて位置決めされる(矢印AR23および矢印AR24参照)。本実施の形態においては、外縁20Eとアライメントマーク16とが対向するように配置される。
【0052】
図13は、部品組立装置200を使用する部品組立方法の第4工程を示す断面図である。部品20Aおよびベース部材10Aの双方が位置決めされたあと、吸着パッド68は下降移動する(矢印AR25参照)。部品20Aは、熱硬化型の接着剤などを挟んで、載置部15の表面15S上に載置される。部品20Aは、接着剤などによって、載置部15の表面15S上に固定される。
【0053】
本実施の形態における部品組立装置200を使用した部品組立方法によれば、部品20Aおよびベース部材10Aの位置が精度高く検出されている。部品20Aは、ベース部材10Aに対して高い精度で固定されることができる。
【0054】
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0055】
10,10A ベース部材(光透過部材)、11 表面(第1主表面)、12 裏面(第2主表面)、13 支持部材、13S,15S,20S 表面、14 吸引孔、15 載置部、16 アライメントマーク、20,20A 部品(位置検出対象物)、20E,30E 外縁、20F 点線、30 部品(被載置部品)、40 撮像カメラ、40L 光、40R 被写界深度、42 異物、50 位置検出装置、61 基台、62,67 電動スライダ、63 ステージ、64 補正部、65 開口部、68 吸着パッド、69 部品台、100,200 部品組立装置、AR11,AR12,AR13,AR14,AR15,AR21,AR22,AR23,AR25,AR34 矢印、S 間隔。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置検出対象物の位置を検出する位置検出装置であって、
第1主表面および前記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材と、
前記光透過部材の前記第2主表面側に配置される撮像カメラと、を備え、
前記位置検出対象物は、前記第1主表面に対して間隔を空けて配置され、
前記撮像カメラは、前記位置検出対象物の外縁に沿いつつ前記第1主表面側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記位置検出対象物の位置を検出し、
前記間隔は、前記撮像カメラが前記位置検出対象物の位置を検出する際に、前記位置検出対象物の前記外縁が前記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ前記光透過部材の前記第1主表面が前記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる、
位置検出装置。
【請求項2】
前記光透過部材の前記第1主表面上には、吸引孔を有する支持部材が設けられ、
前記吸引孔を通して前記位置検出対象物が吸引されることによって、前記位置検出対象物は前記支持部材の表面上に固定される、
請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記支持部材は、金属製の部材から構成される、
請求項2に記載の位置検出装置。
【請求項4】
吸着パッドをさらに備え、
前記吸着パッドは、前記位置検出対象物が前記第1主表面に対して前記間隔を空けて配置されるように、前記位置検出対象物を吸着する、
請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の位置検出装置を備え、前記光透過部材上に固定された前記位置検出対象物に対して被載置部品を固定する部品組立装置であって、
前記撮像カメラは、前記光透過部材を挟んで前記撮像カメラの反対側に配置された前記被載置部品の位置を検出し、
前記被載置部品および前記位置検出対象物は、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される、
部品組立装置。
【請求項6】
請求項1に記載の位置検出装置を備え、前記光透過部材に対して前記位置検出対象物を固定する部品組立装置であって、
前記光透過部材の前記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、
前記撮像カメラは、前記アライメントマーク側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記アライメントマークの位置を検出し、
前記位置検出対象物は、検出された前記位置検出対象物の位置と検出された前記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、前記載置部の表面上に固定される、
部品組立装置。
【請求項7】
第1主表面および前記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、前記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、前記光透過部材の前記第2主表面側に配置される撮像カメラ、ならびに、被載置部品、をそれぞれ準備する工程と、
前記撮像カメラが、前記位置検出対象物の外縁に沿いつつ前記第1主表面側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記位置検出対象物の位置を検出する工程と、
前記撮像カメラが、前記光透過部材を挟んで前記撮像カメラの反対側に配置された前記被載置部品の位置を検出する工程と、
前記被載置部品および前記位置検出対象物が、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される工程と、を備え、
前記間隔は、前記撮像カメラが前記位置検出対象物の位置を検出する際に、前記位置検出対象物の前記外縁が前記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ前記光透過部材の前記第1主表面が前記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる、
部品組立方法。
【請求項8】
第1主表面および前記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、前記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、ならびに、前記光透過部材の前記第2主表面側に配置される撮像カメラ、をそれぞれ準備する工程と、
前記撮像カメラが、前記位置検出対象物の外縁に沿いつつ前記第1主表面側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記位置検出対象物の位置を検出する工程と、を備え、
前記光透過部材の前記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、
さらに、
前記撮像カメラが、前記アライメントマーク側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記アライメントマークの位置を検出する工程と、
前記位置検出対象物が、検出された前記位置検出対象物の位置と検出された前記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、前記載置部の表面上に固定される工程と、を備え、
前記間隔は、前記撮像カメラが前記位置検出対象物の位置を検出する際に、前記位置検出対象物の前記外縁が前記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ前記光透過部材の前記第1主表面が前記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる、
部品組立方法。
【請求項1】
位置検出対象物の位置を検出する位置検出装置であって、
第1主表面および前記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材と、
前記光透過部材の前記第2主表面側に配置される撮像カメラと、を備え、
前記位置検出対象物は、前記第1主表面に対して間隔を空けて配置され、
前記撮像カメラは、前記位置検出対象物の外縁に沿いつつ前記第1主表面側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記位置検出対象物の位置を検出し、
前記間隔は、前記撮像カメラが前記位置検出対象物の位置を検出する際に、前記位置検出対象物の前記外縁が前記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ前記光透過部材の前記第1主表面が前記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる、
位置検出装置。
【請求項2】
前記光透過部材の前記第1主表面上には、吸引孔を有する支持部材が設けられ、
前記吸引孔を通して前記位置検出対象物が吸引されることによって、前記位置検出対象物は前記支持部材の表面上に固定される、
請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記支持部材は、金属製の部材から構成される、
請求項2に記載の位置検出装置。
【請求項4】
吸着パッドをさらに備え、
前記吸着パッドは、前記位置検出対象物が前記第1主表面に対して前記間隔を空けて配置されるように、前記位置検出対象物を吸着する、
請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の位置検出装置を備え、前記光透過部材上に固定された前記位置検出対象物に対して被載置部品を固定する部品組立装置であって、
前記撮像カメラは、前記光透過部材を挟んで前記撮像カメラの反対側に配置された前記被載置部品の位置を検出し、
前記被載置部品および前記位置検出対象物は、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される、
部品組立装置。
【請求項6】
請求項1に記載の位置検出装置を備え、前記光透過部材に対して前記位置検出対象物を固定する部品組立装置であって、
前記光透過部材の前記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、
前記撮像カメラは、前記アライメントマーク側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記アライメントマークの位置を検出し、
前記位置検出対象物は、検出された前記位置検出対象物の位置と検出された前記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、前記載置部の表面上に固定される、
部品組立装置。
【請求項7】
第1主表面および前記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、前記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、前記光透過部材の前記第2主表面側に配置される撮像カメラ、ならびに、被載置部品、をそれぞれ準備する工程と、
前記撮像カメラが、前記位置検出対象物の外縁に沿いつつ前記第1主表面側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記位置検出対象物の位置を検出する工程と、
前記撮像カメラが、前記光透過部材を挟んで前記撮像カメラの反対側に配置された前記被載置部品の位置を検出する工程と、
前記被載置部品および前記位置検出対象物が、検出された各々の位置に基づいて位置決めされた状態で互いに固定される工程と、を備え、
前記間隔は、前記撮像カメラが前記位置検出対象物の位置を検出する際に、前記位置検出対象物の前記外縁が前記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ前記光透過部材の前記第1主表面が前記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる、
部品組立方法。
【請求項8】
第1主表面および前記第1主表面とは反対側の第2主表面を含む光透過部材、前記第1主表面に対して間隔を空けて配置される位置検出対象物、ならびに、前記光透過部材の前記第2主表面側に配置される撮像カメラ、をそれぞれ準備する工程と、
前記撮像カメラが、前記位置検出対象物の外縁に沿いつつ前記第1主表面側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記位置検出対象物の位置を検出する工程と、を備え、
前記光透過部材の前記第1主表面には、アライメントマークを有する凸状の載置部が設けられ、
さらに、
前記撮像カメラが、前記アライメントマーク側から前記第2主表面側に向かって前記光透過部材を透過した光を読み取ることによって、前記アライメントマークの位置を検出する工程と、
前記位置検出対象物が、検出された前記位置検出対象物の位置と検出された前記アライメントマークの位置とに基づいて位置決めされた状態で、前記載置部の表面上に固定される工程と、を備え、
前記間隔は、前記撮像カメラが前記位置検出対象物の位置を検出する際に、前記位置検出対象物の前記外縁が前記撮像カメラの被写界深度内に位置し且つ前記光透過部材の前記第1主表面が前記撮像カメラの被写界深度外に位置するように設けられる、
部品組立方法。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1】
【公開番号】特開2012−245606(P2012−245606A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122021(P2011−122021)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】
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