説明

低温ゲル化チキソトロピー性つや出し組成物

本発明は、ブリックス値が20〜65の範囲内であり、0.1wt%以上かつ2.5wt%未満の低メトキシ化−アミド化(LMA)ペクチンと、34wt%以上の水とを含む、低温ゲル化チキソトロピー性つや出し組成物を提供する。かかる組成物の特徴は、十分にせん断して流動化させた後、静止条件下で安定したゲルを形成することである。本発明によるつや出し組成物は、せん断による顕著な減粘を示した後放置すると、安定した、粘着性のないゲルを形成する。したがって本つや出し組成物は、例えばかかる組成物を振動させて及び/又は攪拌して十分にせん断することにより、流動化させることができる。前記せん断により減粘した流動性のつや出し組成物は、食品の表面に直接適用することができ、その後、前記組成物は急速にゲル化して安定した光沢膜を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低温ゲル化チキソトロピー性つや出し組成物(glaze composition)に関する。本発明によるつや出し組成物は、せん断すると顕著な減粘(significant shear thinning)を示し、その後放置すると、安定した、粘着性のないゲルを形成する。したがって本つや出し組成物は、例えばかかる組成物を振動及び/又は攪拌して十分なせん断を加えることにより、流動化させることができる。前記せん断により減粘した流動性つや出し組成物は、食品の表面に直接適用することができ、その後前記組成物は急速にゲル化して、安定した光沢膜(glaze)を形成する。
【背景技術】
【0002】
大部分の市販のつや出し剤は、いわゆる熱可逆性つや出し剤に分類することができる。これは、これらのつや出し剤を流動化させるには、加熱しなければならないことを意味する。高温の流動性製品を低温の食品の表面に適用し、前記流動性製品が冷却するにつれ安定した光沢膜を形成する。熱可逆性つや出し剤を使用前に加熱しなければならないという要件は一般的に、この種のつや出し剤の重大な短所であるとみなされている。
【0003】
熱可逆性つや出し剤の代替物として、低温ゲル化チキソトロピー性つや出し剤が開発されてきた。これらのチキソトロピー性つや出し剤は、周囲条件(ambient condition)下で攪拌することにより、液化し得る。前記液化したつや出し剤は、静止条件下において脆弱なゲル(weak gel)を形成する。これらのチキソトロピー性つや出し剤の短所は、切断できないほど粘着性の光沢膜を形成することである。
【0004】
WO2005/077195号公報は、ペストリー菓子のつや出し剤について記載している。前記つや出し剤は、メトキシ化の程度が50%未満であり、アミド化の程度が0%超かつ30%以下である、Ca2+反応性の低メトキシ化−アミド化ペクチンを可溶化することにより得ることができる。このペストリー菓子つや出し剤は、
・適用前の外見は、液状又は半液状である
・ブリックス(brix)は約30°〜約60°である
・pHは酸性である、及び
・ゼリー化に必要なCa2+イオン及び/又はその他のイオンの含有量は、適用前にゼリー化させるには不十分である
このため前記つや出し剤は、ゼリー化に必要な追加量のCa2+イオン及び/又はその他のイオンを提供する食品支持体表面に適用されてはじめてゼリー化する。WO2005/077195号公報の実施例に記載のつや出し組成物は、28.5wt%のグルコース・シロップ(DE60)とともに、8.8〜32.4wt%の糖を含む。これらのつや出し組成物に安定した光沢膜を形成させるためには、前記ペストリー用つや出し組成物に追加的なCa2+イオン及び/又はその他のイオンを導入しなければならない。
【0005】
したがって、上記に記載のつや出し組成物の短所を有さないつや出し組成物の必要性は依然として満たされていない。
【特許文献1】WO2005/077195号公報
【発明の開示】
【0006】
本発明者らは、使用前に加熱する必要がない低温ゲル化つや出し組成物を開発した。前記つや出し組成物は、Ca2+等の多価カチオンを追加する等の特別な手段を何ら必要としない、安定した、粘着性のないつや出し剤を容易に形成する。本発明のつや出し組成物のブリックス値(Brix value)は、20〜65の範囲内であり、0.1wt%以上2.5wt%未満の低メトキシ化−アミド化(LMA)ペクチン及び34wt%以上の水を含む。
【0007】
本つや出し組成物は、明白なチキソトロピー性挙動を示す。しがたって、前記つや出し組成物は、単に十分なせん断を加えるだけで流動化させることができる。次に、前記流動性の製品は、通常のつや出し剤と同様に食品の表面に適用することができる。適用後、前記流動性のつや出し組成物は急速にゲル化して、安定した粘着性のない光沢膜を形成する。これはすべて、冷蔵条件下でも周囲条件下でも行うことができる。
【0008】
理論にとらわれることを本発明者らは望まないが、本つや出し組成物の望ましい特性は、前記組成物が相当程度の糖類、特に二糖類を含有する場合のみ実現させることができる。前記LMAペクチンが含有するアミド残基は、前記糖類のヒドロキシル基との低エネルギー結合を形成すると考えられる。攪拌中にこれらの結合が分断し、これにより、前記つや出し組成物の流動性が高まる。その後、静止条件下においてこれらの結合が再形成され、前記組成物はそのゲル特性を回復する。
【0009】
本発明はまた、本明細書に定義した、せん断により減粘した流動性のつや出し組成物を食品の表面に適用することによる、食品のつや出し方法、及び前記つや出し組成物でつや出しした食品を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
したがって本発明の1つの態様は、ブリックス値が20〜65の範囲内であり、0.1wt%以上かつ2.5wt%未満の低メトキシ化−アミド化(LMA)ペクチンと、34wt%以上の水とを含有する低温ゲル化チキソトロピー性つや出し組成物に関する。前記組成物は、十分にせん断して流動化させた後に温度6℃の静止条件下に60分間放置した場合、ゲル強度10g以上のゲルを形成する(予め6℃に温度調整(tempered)した場合)。
【0011】
「低メトキシ化−アミド化ペクチン」なる用語は、アミド化の程度が10%以上であり、メトキシ化の程度が5%以上のペクチンを意味する。
【0012】
本つや出し組成物の重要かつ有利な特徴は、流動化させて食品の表面に適用した後に、安定した、切断可能な光沢膜を形成する能力にある。WO2005/077195号公報に記載のつや出し剤と異なり、本つや出し剤は、Ca2+又はその他の多価カチオンの非存在下でも、切断可能な光沢膜を形成する。本つや出し組成物は、支持体が多価金属カチオンを提供するか否かにかかわらず、安定した光沢膜を支持体上で形成することが見い出された。実際、前記支持体(例えば果物)における、例えばCa2+イオンの存在は実質的に、本つや出し組成物の凝結特性(setting property)に影響しない。
【0013】
本つや出し組成物の有利な特性は、かかる組成物を温度6℃の静止条件下に60分間放置した場合に安定したゲルを形成するという事実に反映されている。前述の条件下において、本組成物はゲル強度が、好ましくは15g以上、より好ましくは20g以上、最も好ましくは25g以上であるゲルを形成する。前記ゲル強度は、直径2cmのプローブを用い、TAXT2i(Stable Micro Systems社製)を用いて測定することが適切である。前記プローブを、予め6℃に温度調整した試料に、速度0.5mm/秒で20秒間通す。この速度を維持するために必要とした最大強度(単位はグラム)を記録する。これがゲル強度を表す。前記試料は、十分量の前記つや出し組成物を、内径57mmのカップに、試料の高さが26mmになるまで注ぐことにより調製することができる。
【0014】
本(ゲル化)つや出し組成物の、せん断で減粘させることにより流動化する能力は、好適な実施形態に反映されている。この実施形態において、速度0.04s−1で1000秒間せん断した後に前記つや出し組成物が示した粘度は、10,000mPa.s未満であった。前記粘度はより好ましくは1,000mPa.s未満であり、さらにより好ましくは300mPa.s未満であり、最も好ましくは100mPa.s未満である。上記粘度はHaake(登録商標)VT550粘度計で、FL100プローブを0.2rpmで用いて測定することが適切である。前記プローブは、1000秒間回転させる。この間に観察された最低粘度を記録する。分析中に用いたせん断速度で減粘が生じ、その結果、相対的に低粘度の流動性組成物が得られた。上記分析を経た本つや出し組成物を温度6℃の静止条件下に60分間放置すると、本明細書中に既に定義したように、再び安定なゲルを形成する。
【0015】
本つや出し組成物のブリックス値は好ましくは、25〜62の範囲内である。前記ブリックス値は最も好ましくは、28〜60の範囲内である。
【0016】
本明細書中に既に説明したように、所望のチキソトロピー性挙動を実現するためには、本つや出し組成物に糖類、特に二糖類を相当程度含有させなければならない。本つや出し組成物において使用すると有利な二糖類としては、スクロース、ラクトース、マルトース、及びそれらの組合せを挙げることができる。
【0017】
本つや出し組成物は典型的には、20〜65wt%の単糖類、二糖類、及び/又は三糖類を含有する。特に好適な実施形態によれば、本つや出し組成物は、20〜65wt%の二糖類を含有する。より好ましくは本つや出し組成物は、24〜55wt%の二糖類を含有し、最も好ましくは26〜52wt%の二糖類を含有する。二糖類の他に、本組成物は単糖類を含有していてもよい。本つや出し組成物の単糖濃度は典型的には、30wt%以下である。前記単糖濃度はより好ましくは20wt%以下であり、最も好ましくは15wt%以下である。単糖類、二糖類、及び三糖類の総量に基づいて計算した場合、本組成物は好ましくは、60wt%未満、より好ましくは50wt%未満、最も好ましくは40wt%未満の単糖類を含有する。
【0018】
別の好適な実施形態によれば、本つや出し組成物は、4以上の単糖単位を含む炭水化物ポリマーを、10wt%未満、好ましくは7wt%未満、より好ましくは5wt%未満含有する。本つや出し組成物は同様に、6以上の単糖単位を含む炭水化物ポリマーを、5wt%未満、好ましくは3wt%未満含有する。
【0019】
別の特に好適な実施形態によれば、本つや出し組成物が含有する、LMAペクチンを除く炭水化物材料の総量の90wt%以上、より好ましくは95wt%以上が、単糖類及び/又は二糖類である。さらにより好ましくは、本つや出し組成物が含有する、LMAペクチンを除く炭水化物材料の50wt%以上、より好ましくは60wt%以上が二糖類である。
【0020】
所望の特性を示すつや出し組成物は、2.5wt%未満のLMAペクチン、好ましくは0.1〜2.0wt%のLMAペクチンを含有させることにより得られることが見い出された。LMAペクチンが0.1〜1.5wt%、より好ましくは0.15%〜1.0wt%の濃度で存在する場合、特に有用なつや出し組成物を得ることができる。
【0021】
本発明のつや出し組成物のpHは、酸性であることが有利である。前記つや出し組成物のpHは典型的には5.0未満である。前記つや出し組成物のpHは好ましくは2.5〜5.0の範囲内であり、より好ましくは3.0〜4.5の範囲内である。
【0022】
本明細書中に既に説明したように、本つや出し組成物は、LMAペクチンゲル構造の形成誘導能を有する多価金属カチオンの非存在下でも、安定した、切断可能なゲルを形成することができる。LMAペクチンをゲル構造内に架橋することができる多価金属カチオンの例としては、Ca2+及びMg2+を挙げることができる。つや出し組成物中には、かかるつや出し組成物中に実質的に完全に溶解する1又は複数の塩類の形態で少量の多価金属カチオンが存在する場合がある。前記つや出し組成物が含有する溶解した多価金属カチオンは典型的には、1mM未満である。溶解した多価カチオンは、好ましくは0.25mM以下の濃度で存在する。つまり前記つや出し組成物は、溶解多価カチオンを好ましくは36mg未満、より好ましくは10mg未満含有する。
【0023】
本発明にしたがって用いるLMAペクチンのメトキシ化の程度は、好ましくは5〜50%、より好ましくは10〜40%、最も好ましくは15〜35%である。前記LMAペクチンのアミド化の程度は、好ましくは10〜50%、より好ましくは15〜40%、最も好ましくは20〜30%の範囲内である。
【0024】
本発明者らは、前記つや出し組成物に少量の脂質を含有させると、かかるつや出し組成物の適用性がさらに向上することを見い出した。脂質を含有させると特に、せん断により減粘した組成物の粘度が低下し、及び/又は、滑らかさが向上するため、例えば前記組成物を食品の表面にハケで塗布するのが容易になること、及び脂質を含有させるとさらに、より口当たりの良い柔らかなゲルをもたらすことが見い出された。したがって好適な実施形態においては、前記つや出し組成物は0.03〜5wt%、好ましくは0.05〜2wt%の脂質を追加的に含有する。使用に適した脂質の例としては、脂肪酸エステルを挙げることができる。前記脂質はより好適には、トリグリセリド類、ジグリセリド類、モノグリセリド類、リン脂質類、及びそれらの組合せからなる群から選択される。本つや出し組成物に用いられる脂質は好ましくは、周囲温度(ambient temperature)の脂質である。
【0025】
本発明のつや出し組成物は、乳化剤(消泡剤)、香味料、及び着色料等の追加的な成分を含むのが適切な場合がある。前記つや出し組成物は好ましくは、甘い食品の表面に適用する。したがって前記つや出し組成物は塩味(savory)香味料ではなく甘味香味料を含有することが好ましい。
【0026】
本発明の別の態様は、食品のつや出し方法に関する。かかる方法は、本明細書中に既に定義した、せん断により減粘した流動性のつや出し組成物を食品表面に適用するステップを含む。本方法によりつや出しすることが適切な製品としては、焼成品、デザート類、及び菓子等の食品を挙げることができる。本方法において、前記食品は最も好ましくは焼成品である。
【0027】
本発明のさらなる別な態様は、本明細書中に既に定義したつや出し組成物でつや出しした食品に関する。光沢膜は好ましくは、平均0.2〜5mm、好ましくは0.3〜2mmの厚さの層として適用される。
【0028】
以下の実施例により、本発明をさらに説明する。
[実施例]
【実施例1】
【0029】
以下の製法を用いてつや出し組成物を調製した(単位は重量%)。
【0030】
【表1】

【0031】
前記つや出し組成物は、脱塩水の中にペクチンを分散し、5分間沸騰させることにより調製した。次にその他の材料を追加して、さらに5分間沸騰させ続けた。香味料を添加した後、得られた組成物をプラスチック製のバケツに入れ(バケツ1個当たり組成物1kg)、周囲温度まで冷却した。前記つや出し組成物の最終pHは、約3.5であった。
【0032】
冷却している間に、前記つや出し組成物全体がゲルを形成した。かかるゲル化した組成物は、手で10秒間バケツを振動させることにより、容易に流動化させることができた。次に、試料を1時間ではなく一晩保管することを除き、本明細書中に既に記載した手順を用いて前記ゲル化したつや出し組成物のゲル強度を測定し、以下の結果を得た。
【0033】
【表2】

【実施例2】
【0034】
0.239wt%の油を加え、水の含有量を0.239wt%減少させる以外は、実施例1に記載のつや出し組成物1Dの製法を用いて、つや出し組成物を調製した。このようにして得たつや出し組成物は、攪拌によって流動化させた後の粘度が、より低いことが見い出された。
【0035】
さらに、このつや出し組成物を流動化させると、つや出し組成物1Dにより調製したゲルよりも崩壊しやすい、より柔軟なゲル(ゲル強度25.7g)ができた。
【実施例3】
【0036】
実施例1に記載のつや出し組成物1Dの製法を用いて、つや出し組成物を調製した(試料3A)。0.01wt%の酢酸カルシウムを添加した以外は、同じ製法を用いて別のつや出し組成物を調製した(試料3B)。前記つや出し組成物を流動化させて、静止条件下(1時間及び一晩)に保管した後、本明細書中に既に記載した手順を用いてゲル強度を測定し、以下の結果を得た。
【0037】
【表3】

【0038】
試料3Bは、「崩壊したゲル(broken gel)」に典型的な組織特性(textural properties)を示した。
【実施例4】
【0039】
別のペクチン類で、実施例1に記載のつや出し組成物1Eの製法を用いてつや出し組成物を調製した。本明細書中に既に記載したように前記つや出し組成物のゲル強度を測定し、以下の結果を得た。
【0040】
【表4】

【0041】
これらの結果により、LMAペクチンではなくLMCペクチンを用いた場合は、ゲルが形成されないことが示された。
【実施例5】
【0042】
以下の製法に基づき、つや出し組成物を調製した(単位は重量%)。
【0043】
【表5】

【0044】
つや出し組成物を、実施例1に記載の方法と同様に調製した。このつや出し組成物の場合も、最終pHは約3.5であった。
【0045】
つや出し組成物5Eを除き、前記の全てのつや出し組成物は5分間放置後にゲルを形成した。かかるゲル化した組成物は、手で10秒間振動させることにより容易に流動化させることができた。本明細書中に既に記載した手順を用いて前記つや出し組成物のゲル強度を測定し、以下の結果を得た。
【0046】
【表6】

【0047】
試料5A及び5Bは、優れた弾力性を示した。これは、崩壊する以前に、これらの試料が大きく変形し得ることを意味する。
【実施例6】
【0048】
以下の製法に基づき、別のつや出し組成物を調製した(単位は重量%)。
【0049】
【表7】

【0050】
カルシウムをわずかに含む水道水を使用すること以外、実施例1に記載の方法と同様につや出し組成物を調製した。このつや出し組成物の場合も、最終pHは約3.5であった。
【0051】
前記つや出し組成物を流動化させた後、6℃の静止条件下に1時間保管してから本明細書中に既に記した手順を用いてゲル強度を測定したところ、ゲル強度は34gであった。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリックス値が20〜65の範囲内である、低温ゲル化チキソトロピー性つや出し組成物であって、0.1wt%以上2.5wt%未満の低メトキシ化−アミド化(LMA)ペクチンと、34wt%以上の水とを含有し、前記組成物を十分にせん断して流動化させた後に温度6℃の静止条件下に60分間放置した場合、ゲル強度10g以上のゲルを形成することを特徴とするつや出し組成物。
【請求項2】
単糖類、二糖類、及び/又は三糖類を20〜65wt%、好ましくは24〜55wt%含むことを特徴とする請求項1記載のつや出し組成物。
【請求項3】
二糖類が、スクロース、ラクトース、マルトース、及びそれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項2記載のつや出し組成物。
【請求項4】
速度0.4s−1で1000秒間せん断した後の組成物の粘度が、10,000mPa.s未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のつや出し組成物。
【請求項5】
単糖単位を4以上含む炭水化物ポリマーを10wt%未満、好ましくは7wt%未満含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のつや出し組成物。
【請求項6】
0.1〜2.0wt%のLMAペクチン、好ましくは0.15〜1.0wt%のLMAペクチンを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のつや出し組成物。
【請求項7】
pHが、5.0未満であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載のつや出し組成物。
【請求項8】
LMAペクチンのメトキシ化の程度が5〜50%であり、アミド化の程度が10〜50%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のつや出し組成物。
【請求項9】
LMAペクチンのメトキシ化の程度が15〜35%であり、アミド化の程度が15〜30%であることを特徴とする請求項10記載のつや出し組成物。
【請求項10】
0.03〜5wt%の脂質をさらに含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載のつや出し組成物。
【請求項11】
せん断によって減粘して流動化した請求項1〜10のいずれか記載のつや出し組成物を、食品の表面に適用すること含む、食品のつや出し方法。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか記載のつや出し組成物でつや出しした食品。

【公表番号】特表2009−525752(P2009−525752A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554164(P2008−554164)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際出願番号】PCT/NL2007/050049
【国際公開番号】WO2007/091888
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(506298932)シーエスエム ネーダーランド ビー.ブイ. (4)
【Fターム(参考)】