住宅用フロアパネルおよびその製造方法
【課題】止水性および防水性が高く、耐久性に優れた住宅用フロアパネルおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】住宅用フロアパネル1は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合した住宅用フロアパネル1である。接合部材7は、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられており、接合部材7に電磁誘導加熱を施し、金属シートを加熱させてホットメルトフィルムを溶融および硬化させることにより、床シート3と排水トラップ5とを接合させている。
【解決手段】住宅用フロアパネル1は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合した住宅用フロアパネル1である。接合部材7は、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられており、接合部材7に電磁誘導加熱を施し、金属シートを加熱させてホットメルトフィルムを溶融および硬化させることにより、床シート3と排水トラップ5とを接合させている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅用フロアパネルおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、住宅の浴室や洗面所の床面などに敷設する住宅用フロアパネルが公知である(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、浴室の床面に設けられた排水トラップ構造が開示されている。
【0003】
具体的には、洗い場部床パンの一部を下方に凹ませて円形の排水口を有する筒状囲壁を形成し、該筒状囲壁の下端部に、円環状の取付部材を介して排水トラップを取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−68156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の排水トラップ構造では、前記取付部材は、ビスによって筒状囲壁の下端部に締結されており、取付部材と筒状囲壁の下端部との結合部分にシール剤を充填しているため、取付部材と筒状囲壁の下端部との結合部分の止水性および防水性が必ずしも高くなかった。また、接着剤が劣化するため、耐久性の点でも問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、止水性および防水性が高く、耐久性に優れた住宅用フロアパネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る住宅用フロアパネルは、熱可塑性樹脂からなる床シートと排水トラップとをシート状の接合部材を介して接合した住宅用フロアパネルである。前記接合部材は、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられており、前記接合部材に電磁誘導加熱を施し、前記金属シートを加熱させてホットメルトフィルムを溶融および硬化させることにより、前記床シートと排水トラップとを接合させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る住宅用フロアパネルは、床シートと排水トラップとをシート状の接合部材を介して接合しているため、床シートと排水トラップとの間に隙間が生じにくく、止水性および防水性が向上する。また、電磁誘導加熱を用いて床シートと排水トラップとを接合するため、接合作業が容易で作業時間が短くてすむ。さらに、住宅用フロアパネルの耐久性が向上するメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態による住宅用フロアパネルを示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線による拡大断面図である。
【図4】図3のB部を拡大した断面図であり、(a)は接合部材を加熱する前の状態を示し、(b)は接合部材を加熱して床シートの開口周縁部が溶融および硬化した後の状態を示している。
【図5】本実施形態による住宅用フロアパネルの製造における第1工程を示す分解斜視図である。
【図6】図5のC−C線による拡大断面図である。
【図7】図5の断面図である。
【図8】図7の要部を拡大した断面図である。
【図9】本実施形態による住宅用フロアパネルの製造における第2,3工程を示す断面図である。
【図10】電磁誘導加熱装置を上方から見た平面図であり、(a)は製造工程初期の第1の位置を示し、(b)は第1の位置から図の下方に向けてスライドさせた第2の位置を示し、(c)は第2の位置から反時計回りに90°回転させた第3の位置と該第3の位置から図の左方向にスライドさせた第4の位置とを示している。
【図11】本発明の他の実施形態による住宅用フロアパネルの製造工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0011】
[住宅用フロアパネルの構造]
図1〜3に示すように、本実施形態による住宅用フロアパネル1は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合して形成される。この住宅用フロアパネル1は、浴室や洗面所の床面などに広く用いられる。
【0012】
前記床シート3は、複数の凸形状の滑り止めパターン4や絞模様が表面に形成され、矩形状の開口9を有する。ここで、滑り止めパターン4に代えて絞模様を設けても良い。絞模様としては、皮絞模様、梨地絞模様、布柄絞模様、木目絞模様などを適宜採用することができる。また、前記接合部材7は、平面視でロ字状に形成されている。前記床シート3の材料としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、オレフィン系エラストマー(TPO)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、ポリエステル、アクリル系エラストマー、エチレン酢酸ビニル(EVA)、EPDM、ポリ塩化ビニル(PVC)などが好ましい。あるいは、これらをベースに充填材や強化材を加えた複合材料なども好ましい。
【0013】
そして、前記排水トラップ5は、略筒状に形成され、下端部に円形の排水口11が設けられている。具体的には、図3に示すように、排水トラップ5は、床シート3に略平行に延在すると共に平面視がロ字状に形成されたフランジ部13と、該フランジ部13の内周端13bから屈曲して下方(即ち、床シート3から離間する方向)に延びる縦壁部15と、該縦壁部15の下端から内周側に向けて床シート3に略平行に延在する横壁部17と、該横壁部17の内周端から下方に延びる縦面19と、該縦面19の下端から内周側に向けて床シート3に略平行に延在する横面21とから一体形成されている。前記横面21の内周端が、前述した円形の排水口11になっている。
【0014】
なお、前記排水トラップ5の材質としては、ポリエチレンPE)、ポリエチレンテレフタラート(PET、PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ乳酸(PLA)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ABS樹脂(ABS)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリアセタール樹脂(POM)などが好ましい。
【0015】
そして、図4(b)に示すように、前記床シート3の開口9の内周端9aと、前記排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bとを径方向で略同一位置に配置している。従って、内周端9a,13bは、断面形状において上下方向に沿って直線状に形成されている。前記接合部材7は、床シート3の開口9の周縁部の下面3aと排水トラップ5の前記フランジ部13の上面13aとを接合している。具体的には、接合部材7を構成する上側のホットメルトフィルム23が床シート3の下面3aに接合され、下側のホットメルトフィルム25が排水トラップ5のフランジ部13の上面13aに接合されている。ここで、図4(b)に示すように、床シート3の開口9の内周端9aの下部27は、断面略三角形に形成されており、排水トラップ5におけるフランジ部13と縦壁部15とが交差する角部29に密着して形成されている。この密着によって、床シート3と排水トラップ5のフランジ部13との間に液体が浸入しにくい止水構造(防止構造)を構成している。
【0016】
[住宅用フロアパネルの製造方法]
次いで、本実施形態による住宅用フロアパネル1の製造方法を説明する。
【0017】
まず、第1工程として、図5〜図8に示すように、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5との間に、金属シート31の両面にホットメルトフィルム23,25が設けられた接合部材7を配設する。
【0018】
即ち、図5,7に示すように、排水トラップ5のフランジ部13の上に接合部材7を載置したのち、床シート3の開口9の周縁部の下側に配置した状態で台座33の上に載置する。また、床シート3の開口9の周縁部の上側には、接合部材7とほぼ同じ形状と大きさの押さえゴム35を載置し、この押さえゴム35の上に押さえ板37を配置する。そして、押さえ板37の上に電磁誘導加熱装置39を載置する。
【0019】
ここで、前記押さえ板37は、矩形状の平板部38と、該平板部38の下側に設けた円盤部40と、一体形成されている。前記円盤部40の下面にはピストン42のロッド44が取り付けられている。該ロッド44を下方に移動させることにより、押さえ板37と台座33とで、床シート3、接合部材7および排水トラップ5が上下方向(厚さ方向)に挟持される。
【0020】
なお、図6に示すように、接合部材7は、アルミニウムや鉄等の金属からなる金属シート31と、該金属シート31の上面および下面に固着されたホットメルトフィルム23,25と、から3層構造に構成されている。
【0021】
また、前記電磁誘導加熱装置39は、矩形状の平板からなる本体部41と、該本体部41の左右両端部の下面に取り付けられて下方に突出する加熱部43,43と、からなる。前記加熱部43の内部には、螺旋状のコイル45が収容されている。コイル45に高周波電流を流すと、コイル45の周りに磁力線が生じる。この磁力線によって、接合部材7における金属シート31に渦電流が流れ、ジュール熱によって金属シート31が加熱される。
【0022】
また、図4(a)に示すように、前記床シート3の開口9の内周端9aと、前記排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bと、を径方向で略同一位置に配置する。また、図8に示すように、接合部材7の内周端7a(図6参照)は、排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bおよび床シート3の開口9の内周端9aよりも周方向外側に所定間隔Dだけオフセット配置されている。なお、オフセット量である前記所定間隔Dは、例えば1〜2mmが好ましい。
【0023】
次に、第2工程では、前記電磁誘導加熱装置39のコイル45に高周波電流を流し、コイル45の周りに磁力線を発生させる。この磁力線によって、接合部材7における金属シート31に渦電流が流れ、ジュール熱によって金属シート31が加熱される。
【0024】
そして、第3工程では、図9に示すように、前記金属シート31の熱でホットメルトフィルム23,25を溶融させたのち硬化させることによって、前記床シート3と排水トラップ5とを接合部材7を介して接合する。また、図4(b)に示すように、床シート3の開口9の内周端9aの下部27は、熱によって溶融することで下方に流れ、断面略三角形に形成される。この断面略三角形に形成された下部27は、排水トラップ5におけるフランジ部13と縦壁部15とが交差する角部29に密着する。
【0025】
次に、電磁誘導加熱装置39の動きを図10を用いて説明する。なお、図10では、実際にはコイルは隠れているが、説明を明確にするために実線で示す。
【0026】
図10(a)に示すように、加熱部43には、長手方向に沿って一定の距離L0をおいてコイル45が複数配列されている。そして、この10(a)に示す第1の位置P1において電磁誘導加熱が施される。
【0027】
次に、図10(b)に示すように、電磁誘導加熱装置39は、第1の位置P1から図の下方に向けてスライド(平行移動)して第2の位置P2に移動する。この移動距離L1は、隣接するコイル同士の距離L0の1/2である。この第2の位置P2において、電磁誘導加熱が施される。
【0028】
さらに、第2の位置P2から反時計回りに90°回転させて図10(c)に示す第3の位置P3に配置され、この第3の位置P3において電磁誘導加熱が施される。
【0029】
そして、最後に、第3の位置P3から図の左方向に距離L1だけスライドして第4の位置P4に配置され、この第4の位置P4において電磁誘導加熱が施される。
【0030】
以上より、隣接するコイル45,45の間の加熱不足を補い、排水トラップ5のフランジ部13の全周に亘って均一な加熱を施すことができる。
【0031】
[他の実施形態]
次いで、本発明の他の実施形態について説明する。
【0032】
前述した実施形態では、排水トラップ5におけるフランジ部13の上に床シート3を接合したが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
図11に示すように、排水トラップ5におけるフランジ部13の下に接合部材7を配置し、該接合部材7の下に床シート103を配置した状態で、電磁誘導加熱を施しても良い。この場合は、床シート103における開口の周縁部の上面を下方に凹ませて薄く形成し、この凹ませた凹部104に接合部材7と排水トラップ5のフランジ部13とを配置する。こののち、電磁誘導加熱を施すことによって、排水トラップ5におけるフランジ部13の下に床シート3の周縁部を接合することができる。
【0034】
[本実施形態による作用効果]
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
【0035】
(1)本実施形態による住宅用フロアパネル1は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合した住宅用フロアパネル1である。前記接合部材7は、金属シート31の両面にホットメルトフィルム23,25が設けられており、前記接合部材7に電磁誘導加熱を施し、前記金属シート31を加熱させてホットメルトフィルム23,25を溶融および硬化させることにより、前記床シート3と排水トラップ5とを接合させている。
【0036】
このように、本実施形態による住宅用フロアパネル1は、床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合しているため、床シート3と排水トラップ5との間に隙間が生じにくく、止水性および防水性が向上する。また、電磁誘導加熱を用いて床シート3と排水トラップ5とを接合するため、接合作業が容易で作業時間が短くてすむ。さらに、住宅用フロアパネル1の耐久性が向上するメリットもある。
【0037】
(2)前記排水トラップ5は、前記床シート3と略平行に延在する環状のフランジ部13と、該フランジ部13の内周端13bから屈曲して前記床シート3から下方(床シート3から離間する方向)に延びる縦壁部15と、を備えている。前記床シート3に開口9を設け、該開口9の内周端9aと、前記排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bと、を径方向で略同一位置に配置し、前記排水トラップ5のフランジ部13と前記床シート3との間に前記接合部材7を載置すると共に、この接合部材7の内周端7aを、前記床シート3の開口9の内周端9aおよび排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bよりも外周側に所定間隔をおいて配置した状態で電磁誘導加熱を施した。
【0038】
従って、電磁誘導加熱を施して金属シート31を加熱させると、熱可塑性樹脂からなる床シート3の開口9の内周端9aの下部27が溶融して下方に流れ、排水トラップ5におけるフランジ部13と縦壁部15とが交差する角部29に密着する。この密着によって、床シート3の開口9と排水トラップ5のフランジ部13との間に液体が浸入しにくくなるため、止水性および防水性がさらに向上する。
【0039】
(3)本実施形態による住宅用フロアパネル1の製造方法は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5との間に、金属シート31の両面にホットメルトフィルム23,25が設けられた接合部材7を配設する第1工程と、前記接合部材7に電磁誘導加熱を施し、前記金属シート31を加熱させる第2工程と、前記金属シート31の熱でホットメルトフィルム23,25を溶融させたのち硬化させることによって、前記床シート3と排水トラップ5とを接合部材7を介して接合する第3工程と、を含んでなる。
【0040】
従って、床シート3と排水トラップ5との間に隙間が生じにくく、止水性および防水性が向上する。また、電磁誘導加熱を用いて床シート3と排水トラップ5とを接合するため、接合作業が容易で作業時間が短くてすむ。さらに、住宅用フロアパネル1の耐久性が向上するメリットもある。
【0041】
(4)前記第2工程における電磁誘導加熱は、電磁誘導加熱装置39を用いて施されると共に、前記接合部材7における所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材7に対して電磁誘導加熱装置39を平行移動させて電磁誘導加熱を施し、その後、平面視で、所定角度分(本実施形態では90°)だけ電磁誘導加熱装置39を回転させて前記接合部材7における別の所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材7に対して電磁誘導加熱装置39を平行移動させて電磁誘導加熱を施す。
【0042】
このように、本実施形態では、電磁誘導加熱装置39が、平行移動と回転移動とを組み合わせた動きをするため、隣接するコイル45,45の間の加熱不足を補い、排水トラップ5のフランジ部13の全周に亘って均一な加熱を施すことができる。
【符号の説明】
【0043】
1…住宅用フロアパネル
3,103…床シート
5…排水トラップ
7…接合部材
7a…内周端
15…縦壁部
23,25…ホットメルトフィルム
31…金属シート
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅用フロアパネルおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、住宅の浴室や洗面所の床面などに敷設する住宅用フロアパネルが公知である(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、浴室の床面に設けられた排水トラップ構造が開示されている。
【0003】
具体的には、洗い場部床パンの一部を下方に凹ませて円形の排水口を有する筒状囲壁を形成し、該筒状囲壁の下端部に、円環状の取付部材を介して排水トラップを取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−68156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の排水トラップ構造では、前記取付部材は、ビスによって筒状囲壁の下端部に締結されており、取付部材と筒状囲壁の下端部との結合部分にシール剤を充填しているため、取付部材と筒状囲壁の下端部との結合部分の止水性および防水性が必ずしも高くなかった。また、接着剤が劣化するため、耐久性の点でも問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、止水性および防水性が高く、耐久性に優れた住宅用フロアパネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る住宅用フロアパネルは、熱可塑性樹脂からなる床シートと排水トラップとをシート状の接合部材を介して接合した住宅用フロアパネルである。前記接合部材は、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられており、前記接合部材に電磁誘導加熱を施し、前記金属シートを加熱させてホットメルトフィルムを溶融および硬化させることにより、前記床シートと排水トラップとを接合させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る住宅用フロアパネルは、床シートと排水トラップとをシート状の接合部材を介して接合しているため、床シートと排水トラップとの間に隙間が生じにくく、止水性および防水性が向上する。また、電磁誘導加熱を用いて床シートと排水トラップとを接合するため、接合作業が容易で作業時間が短くてすむ。さらに、住宅用フロアパネルの耐久性が向上するメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態による住宅用フロアパネルを示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線による拡大断面図である。
【図4】図3のB部を拡大した断面図であり、(a)は接合部材を加熱する前の状態を示し、(b)は接合部材を加熱して床シートの開口周縁部が溶融および硬化した後の状態を示している。
【図5】本実施形態による住宅用フロアパネルの製造における第1工程を示す分解斜視図である。
【図6】図5のC−C線による拡大断面図である。
【図7】図5の断面図である。
【図8】図7の要部を拡大した断面図である。
【図9】本実施形態による住宅用フロアパネルの製造における第2,3工程を示す断面図である。
【図10】電磁誘導加熱装置を上方から見た平面図であり、(a)は製造工程初期の第1の位置を示し、(b)は第1の位置から図の下方に向けてスライドさせた第2の位置を示し、(c)は第2の位置から反時計回りに90°回転させた第3の位置と該第3の位置から図の左方向にスライドさせた第4の位置とを示している。
【図11】本発明の他の実施形態による住宅用フロアパネルの製造工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0011】
[住宅用フロアパネルの構造]
図1〜3に示すように、本実施形態による住宅用フロアパネル1は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合して形成される。この住宅用フロアパネル1は、浴室や洗面所の床面などに広く用いられる。
【0012】
前記床シート3は、複数の凸形状の滑り止めパターン4や絞模様が表面に形成され、矩形状の開口9を有する。ここで、滑り止めパターン4に代えて絞模様を設けても良い。絞模様としては、皮絞模様、梨地絞模様、布柄絞模様、木目絞模様などを適宜採用することができる。また、前記接合部材7は、平面視でロ字状に形成されている。前記床シート3の材料としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、オレフィン系エラストマー(TPO)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、ポリエステル、アクリル系エラストマー、エチレン酢酸ビニル(EVA)、EPDM、ポリ塩化ビニル(PVC)などが好ましい。あるいは、これらをベースに充填材や強化材を加えた複合材料なども好ましい。
【0013】
そして、前記排水トラップ5は、略筒状に形成され、下端部に円形の排水口11が設けられている。具体的には、図3に示すように、排水トラップ5は、床シート3に略平行に延在すると共に平面視がロ字状に形成されたフランジ部13と、該フランジ部13の内周端13bから屈曲して下方(即ち、床シート3から離間する方向)に延びる縦壁部15と、該縦壁部15の下端から内周側に向けて床シート3に略平行に延在する横壁部17と、該横壁部17の内周端から下方に延びる縦面19と、該縦面19の下端から内周側に向けて床シート3に略平行に延在する横面21とから一体形成されている。前記横面21の内周端が、前述した円形の排水口11になっている。
【0014】
なお、前記排水トラップ5の材質としては、ポリエチレンPE)、ポリエチレンテレフタラート(PET、PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ乳酸(PLA)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ABS樹脂(ABS)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリアセタール樹脂(POM)などが好ましい。
【0015】
そして、図4(b)に示すように、前記床シート3の開口9の内周端9aと、前記排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bとを径方向で略同一位置に配置している。従って、内周端9a,13bは、断面形状において上下方向に沿って直線状に形成されている。前記接合部材7は、床シート3の開口9の周縁部の下面3aと排水トラップ5の前記フランジ部13の上面13aとを接合している。具体的には、接合部材7を構成する上側のホットメルトフィルム23が床シート3の下面3aに接合され、下側のホットメルトフィルム25が排水トラップ5のフランジ部13の上面13aに接合されている。ここで、図4(b)に示すように、床シート3の開口9の内周端9aの下部27は、断面略三角形に形成されており、排水トラップ5におけるフランジ部13と縦壁部15とが交差する角部29に密着して形成されている。この密着によって、床シート3と排水トラップ5のフランジ部13との間に液体が浸入しにくい止水構造(防止構造)を構成している。
【0016】
[住宅用フロアパネルの製造方法]
次いで、本実施形態による住宅用フロアパネル1の製造方法を説明する。
【0017】
まず、第1工程として、図5〜図8に示すように、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5との間に、金属シート31の両面にホットメルトフィルム23,25が設けられた接合部材7を配設する。
【0018】
即ち、図5,7に示すように、排水トラップ5のフランジ部13の上に接合部材7を載置したのち、床シート3の開口9の周縁部の下側に配置した状態で台座33の上に載置する。また、床シート3の開口9の周縁部の上側には、接合部材7とほぼ同じ形状と大きさの押さえゴム35を載置し、この押さえゴム35の上に押さえ板37を配置する。そして、押さえ板37の上に電磁誘導加熱装置39を載置する。
【0019】
ここで、前記押さえ板37は、矩形状の平板部38と、該平板部38の下側に設けた円盤部40と、一体形成されている。前記円盤部40の下面にはピストン42のロッド44が取り付けられている。該ロッド44を下方に移動させることにより、押さえ板37と台座33とで、床シート3、接合部材7および排水トラップ5が上下方向(厚さ方向)に挟持される。
【0020】
なお、図6に示すように、接合部材7は、アルミニウムや鉄等の金属からなる金属シート31と、該金属シート31の上面および下面に固着されたホットメルトフィルム23,25と、から3層構造に構成されている。
【0021】
また、前記電磁誘導加熱装置39は、矩形状の平板からなる本体部41と、該本体部41の左右両端部の下面に取り付けられて下方に突出する加熱部43,43と、からなる。前記加熱部43の内部には、螺旋状のコイル45が収容されている。コイル45に高周波電流を流すと、コイル45の周りに磁力線が生じる。この磁力線によって、接合部材7における金属シート31に渦電流が流れ、ジュール熱によって金属シート31が加熱される。
【0022】
また、図4(a)に示すように、前記床シート3の開口9の内周端9aと、前記排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bと、を径方向で略同一位置に配置する。また、図8に示すように、接合部材7の内周端7a(図6参照)は、排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bおよび床シート3の開口9の内周端9aよりも周方向外側に所定間隔Dだけオフセット配置されている。なお、オフセット量である前記所定間隔Dは、例えば1〜2mmが好ましい。
【0023】
次に、第2工程では、前記電磁誘導加熱装置39のコイル45に高周波電流を流し、コイル45の周りに磁力線を発生させる。この磁力線によって、接合部材7における金属シート31に渦電流が流れ、ジュール熱によって金属シート31が加熱される。
【0024】
そして、第3工程では、図9に示すように、前記金属シート31の熱でホットメルトフィルム23,25を溶融させたのち硬化させることによって、前記床シート3と排水トラップ5とを接合部材7を介して接合する。また、図4(b)に示すように、床シート3の開口9の内周端9aの下部27は、熱によって溶融することで下方に流れ、断面略三角形に形成される。この断面略三角形に形成された下部27は、排水トラップ5におけるフランジ部13と縦壁部15とが交差する角部29に密着する。
【0025】
次に、電磁誘導加熱装置39の動きを図10を用いて説明する。なお、図10では、実際にはコイルは隠れているが、説明を明確にするために実線で示す。
【0026】
図10(a)に示すように、加熱部43には、長手方向に沿って一定の距離L0をおいてコイル45が複数配列されている。そして、この10(a)に示す第1の位置P1において電磁誘導加熱が施される。
【0027】
次に、図10(b)に示すように、電磁誘導加熱装置39は、第1の位置P1から図の下方に向けてスライド(平行移動)して第2の位置P2に移動する。この移動距離L1は、隣接するコイル同士の距離L0の1/2である。この第2の位置P2において、電磁誘導加熱が施される。
【0028】
さらに、第2の位置P2から反時計回りに90°回転させて図10(c)に示す第3の位置P3に配置され、この第3の位置P3において電磁誘導加熱が施される。
【0029】
そして、最後に、第3の位置P3から図の左方向に距離L1だけスライドして第4の位置P4に配置され、この第4の位置P4において電磁誘導加熱が施される。
【0030】
以上より、隣接するコイル45,45の間の加熱不足を補い、排水トラップ5のフランジ部13の全周に亘って均一な加熱を施すことができる。
【0031】
[他の実施形態]
次いで、本発明の他の実施形態について説明する。
【0032】
前述した実施形態では、排水トラップ5におけるフランジ部13の上に床シート3を接合したが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
図11に示すように、排水トラップ5におけるフランジ部13の下に接合部材7を配置し、該接合部材7の下に床シート103を配置した状態で、電磁誘導加熱を施しても良い。この場合は、床シート103における開口の周縁部の上面を下方に凹ませて薄く形成し、この凹ませた凹部104に接合部材7と排水トラップ5のフランジ部13とを配置する。こののち、電磁誘導加熱を施すことによって、排水トラップ5におけるフランジ部13の下に床シート3の周縁部を接合することができる。
【0034】
[本実施形態による作用効果]
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
【0035】
(1)本実施形態による住宅用フロアパネル1は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合した住宅用フロアパネル1である。前記接合部材7は、金属シート31の両面にホットメルトフィルム23,25が設けられており、前記接合部材7に電磁誘導加熱を施し、前記金属シート31を加熱させてホットメルトフィルム23,25を溶融および硬化させることにより、前記床シート3と排水トラップ5とを接合させている。
【0036】
このように、本実施形態による住宅用フロアパネル1は、床シート3と排水トラップ5とをシート状の接合部材7を介して接合しているため、床シート3と排水トラップ5との間に隙間が生じにくく、止水性および防水性が向上する。また、電磁誘導加熱を用いて床シート3と排水トラップ5とを接合するため、接合作業が容易で作業時間が短くてすむ。さらに、住宅用フロアパネル1の耐久性が向上するメリットもある。
【0037】
(2)前記排水トラップ5は、前記床シート3と略平行に延在する環状のフランジ部13と、該フランジ部13の内周端13bから屈曲して前記床シート3から下方(床シート3から離間する方向)に延びる縦壁部15と、を備えている。前記床シート3に開口9を設け、該開口9の内周端9aと、前記排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bと、を径方向で略同一位置に配置し、前記排水トラップ5のフランジ部13と前記床シート3との間に前記接合部材7を載置すると共に、この接合部材7の内周端7aを、前記床シート3の開口9の内周端9aおよび排水トラップ5のフランジ部13の内周端13bよりも外周側に所定間隔をおいて配置した状態で電磁誘導加熱を施した。
【0038】
従って、電磁誘導加熱を施して金属シート31を加熱させると、熱可塑性樹脂からなる床シート3の開口9の内周端9aの下部27が溶融して下方に流れ、排水トラップ5におけるフランジ部13と縦壁部15とが交差する角部29に密着する。この密着によって、床シート3の開口9と排水トラップ5のフランジ部13との間に液体が浸入しにくくなるため、止水性および防水性がさらに向上する。
【0039】
(3)本実施形態による住宅用フロアパネル1の製造方法は、熱可塑性樹脂からなる床シート3と排水トラップ5との間に、金属シート31の両面にホットメルトフィルム23,25が設けられた接合部材7を配設する第1工程と、前記接合部材7に電磁誘導加熱を施し、前記金属シート31を加熱させる第2工程と、前記金属シート31の熱でホットメルトフィルム23,25を溶融させたのち硬化させることによって、前記床シート3と排水トラップ5とを接合部材7を介して接合する第3工程と、を含んでなる。
【0040】
従って、床シート3と排水トラップ5との間に隙間が生じにくく、止水性および防水性が向上する。また、電磁誘導加熱を用いて床シート3と排水トラップ5とを接合するため、接合作業が容易で作業時間が短くてすむ。さらに、住宅用フロアパネル1の耐久性が向上するメリットもある。
【0041】
(4)前記第2工程における電磁誘導加熱は、電磁誘導加熱装置39を用いて施されると共に、前記接合部材7における所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材7に対して電磁誘導加熱装置39を平行移動させて電磁誘導加熱を施し、その後、平面視で、所定角度分(本実施形態では90°)だけ電磁誘導加熱装置39を回転させて前記接合部材7における別の所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材7に対して電磁誘導加熱装置39を平行移動させて電磁誘導加熱を施す。
【0042】
このように、本実施形態では、電磁誘導加熱装置39が、平行移動と回転移動とを組み合わせた動きをするため、隣接するコイル45,45の間の加熱不足を補い、排水トラップ5のフランジ部13の全周に亘って均一な加熱を施すことができる。
【符号の説明】
【0043】
1…住宅用フロアパネル
3,103…床シート
5…排水トラップ
7…接合部材
7a…内周端
15…縦壁部
23,25…ホットメルトフィルム
31…金属シート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂からなる床シートと排水トラップとをシート状の接合部材を介して接合した住宅用フロアパネルであって、
前記接合部材は、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられており、
前記接合部材に電磁誘導加熱を施し、前記金属シートを加熱させてホットメルトフィルムを溶融および硬化させることにより、前記床シートと排水トラップとを接合させたことを特徴とする住宅用フロアパネル。
【請求項2】
前記排水トラップは、前記床シートと略平行に延在する環状のフランジ部と、該フランジ部の内周端から屈曲して前記床シートから離間する方向に延びる縦壁部と、を備え、
前記床シートに開口を設け、該開口の内周端と、前記排水トラップのフランジ部の内周端とを径方向で略同一位置に配置し、
前記排水トラップのフランジ部と前記床シートとの間に前記接合部材を載置すると共に、この接合部材の内周端を、前記床シートの開口の内周端および排水トラップの縦壁部の内周端よりも外周側に所定間隔をおいて配置した状態で電磁誘導加熱を施したことを特徴とする請求項1に記載の住宅用フロアパネル。
【請求項3】
熱可塑性樹脂からなる床シートと排水トラップとの間に、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられた接合部材を配設する第1工程と、
前記接合部材に電磁誘導加熱を施し、前記金属シートを加熱させる第2工程と、
前記金属シートの熱でホットメルトフィルムを溶融させたのち硬化させることによって、前記床シートと排水トラップとを接合部材を介して接合する第3工程と、を含んでなる住宅用フロアパネルの製造方法。
【請求項4】
前記第2工程における電磁誘導加熱は、電磁誘導加熱装置を用いて施されると共に、前記接合部材における所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材に対して電磁誘導加熱装置を平行移動させて電磁誘導加熱を施し、その後、平面視で、所定角度分だけ電磁誘導加熱装置を回転させて前記接合部材における別の所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材に対して電磁誘導加熱装置を平行移動させて電磁誘導加熱を施すことを特徴とする請求項3に記載の住宅用フロアパネルの製造方法。
【請求項1】
熱可塑性樹脂からなる床シートと排水トラップとをシート状の接合部材を介して接合した住宅用フロアパネルであって、
前記接合部材は、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられており、
前記接合部材に電磁誘導加熱を施し、前記金属シートを加熱させてホットメルトフィルムを溶融および硬化させることにより、前記床シートと排水トラップとを接合させたことを特徴とする住宅用フロアパネル。
【請求項2】
前記排水トラップは、前記床シートと略平行に延在する環状のフランジ部と、該フランジ部の内周端から屈曲して前記床シートから離間する方向に延びる縦壁部と、を備え、
前記床シートに開口を設け、該開口の内周端と、前記排水トラップのフランジ部の内周端とを径方向で略同一位置に配置し、
前記排水トラップのフランジ部と前記床シートとの間に前記接合部材を載置すると共に、この接合部材の内周端を、前記床シートの開口の内周端および排水トラップの縦壁部の内周端よりも外周側に所定間隔をおいて配置した状態で電磁誘導加熱を施したことを特徴とする請求項1に記載の住宅用フロアパネル。
【請求項3】
熱可塑性樹脂からなる床シートと排水トラップとの間に、金属シートの両面にホットメルトフィルムが設けられた接合部材を配設する第1工程と、
前記接合部材に電磁誘導加熱を施し、前記金属シートを加熱させる第2工程と、
前記金属シートの熱でホットメルトフィルムを溶融させたのち硬化させることによって、前記床シートと排水トラップとを接合部材を介して接合する第3工程と、を含んでなる住宅用フロアパネルの製造方法。
【請求項4】
前記第2工程における電磁誘導加熱は、電磁誘導加熱装置を用いて施されると共に、前記接合部材における所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材に対して電磁誘導加熱装置を平行移動させて電磁誘導加熱を施し、その後、平面視で、所定角度分だけ電磁誘導加熱装置を回転させて前記接合部材における別の所定部位に電磁誘導加熱を施したのち、前記接合部材に対して電磁誘導加熱装置を平行移動させて電磁誘導加熱を施すことを特徴とする請求項3に記載の住宅用フロアパネルの製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−53457(P2013−53457A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192377(P2011−192377)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000244280)盟和産業株式会社 (48)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000244280)盟和産業株式会社 (48)
【Fターム(参考)】
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