説明

作物体引抜き機

【課題】作物体引抜き機において、土落し装置を、詰まりが生じにくく、メンテナンスが容易に行えるものとすることを課題とする。
【解決手段】作物体引抜き機において、前記土落し装置40は、挟持搬送無端体22,22によって搬送される作物体Pの土付き個所に接触しながら回転する回転体41と、軸心が上下方向の回転体41の回転軸43とを備え、該回転体41に、該回転軸43から離れた個所で回転軸心に沿って長く形成した土落し作用部41aと、該土落し作用部41aを回転軸43に連結する連結部41bを設け、前記土落し作用部41aの上部側に前記連結部41bを設け、土落し作用部41aの下部側には前記連結部を設けない構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に植生する枝豆等の作物体を引抜く作物体引抜き機の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に記載されるような枝豆等の作物体の引抜き機があった。この文献に記載される作物体引抜き機は、機体を自走させる走行装置と、圃場に植生する作物体の茎部を挟持し後側斜め上方に搬送して作物体を圃場から引抜く挟持搬送無端体と、該挟持搬送無端体により搬送される作物体の根部に付着する土を落す土落し装置とを設けたものであり、そして、土落し装置は、挟持搬送無端体によって搬送される作物体の土付き個所に接触しながら回転する回転体を備えている。
【特許文献1】特開2001−103826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載の作物体引抜き機では、土落し装置の回転体の外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などが回転体の回転軸回りに絡み付いて詰まってしまいやすく、そして、その詰まりが大きくなると土落しが良好に行なえなくなる。また、回転軸回りに絡み付いた土や根や雑草などの除去が容易に行なえず、土落し装置のメンテナンスも容易に行えない。
【0004】
そこで、本発明は、作物体引抜き機において、土落し装置を、詰まりが生じにくく、メンテナンスが容易に行えるものとすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した。
請求項1記載の発明は、機体を自走させる走行装置1と、走行中に圃場Eに植生する作物体Pの下部を挟持し後側上方に搬送して作物体Pを圃場Eから引抜く挟持搬送無端体22,22と、該挟持搬送無端体22,22により搬送される作物体Pの根部rに付着する土を落す土落し装置40とを設けた作物体引抜き機において、前記土落し装置40は、挟持搬送無端体22,22によって搬送される作物体Pの土付き個所に接触しながら回転する回転体41と、軸心が上下方向の回転体41の回転軸43とを備え、該回転体41に、該回転軸43から離れた個所で回転軸心に沿って長く形成した土落し作用部41aと、該土落し作用部41aを回転軸43に連結する連結部41bを設け、前記土落し作用部41aの上部側に前記連結部41bを設け、土落し作用部41aの下部側には前記連結部を設けない構成としたことを特徴とする作物体引抜き機としたものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記土落し作用部41aの下部を前記回転軸43の下端部より下方に突出させて設けたことを特徴とする請求項1記載の作物体引抜き機としたものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、前記土落し作用部41aを棒状部材で形成したことを特徴とする請求項1或は請求項2記載の作物体引抜き機としたものである。
上記請求項1から請求項3に係る発明の作物体引抜き機は、走行装置1により機体が自走し、その走行中に挟持搬送無端体22,22が圃場Eに植生する作物体Pの下部を挟持し後側上方に搬送して作物体Pを圃場Eから引抜く。挟持搬送無端体22,22が作物体Pを搬送する途中で、土落し装置40の回転体41が作物体Pの土付き個所に接触しながら回転して、作物体Pの根部rに付着する土を落す。土落し装置40の回転体41には、軸心が上下方向の回転軸43と、該回転軸43から離れた個所で回転軸心に沿って長く形成した土落し作用部41aと、該土落し作用部41aを回転軸43に連結する連結部41bを設け、前記土落し作用部41aの上部側に前記連結部41bを設け、土落し作用部41aの下部側には前記連結部を設けない構成としているので、土落し作用部41aの外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などが下方に抜け出やすくなっている。また、土落し作用部41aに土や根や雑草などが絡み付いても、絡み付いた土や根や雑草などを下方に押し下げるだけで容易に除去できる。
【0008】
請求項2に係る発明の作物体引抜き機は、更に、前記土落し作用部41aの下部を前記回転軸43の下端部より下方に突出させて設けたものなので、土落し作用部41aの外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などの下方への抜け出しが一層良好になる。
【0009】
請求項3に係る発明の作物体引抜き機は、更に、前記土落し作用部41aを棒状部材で形成したものなので、土落し作用部41aに土や根や雑草などが絡み付きにくく、また、絡み付いた土や根や雑草などの除去も一層容易にできる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1から請求項3に係る発明は、土落し作用部41aの外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などが下方に抜け出やすいものとなり、土落し装置への土や根や雑草などの詰まりが生じ難くなり、土落しを良好に行なえる。また、土落し作用部41aに土や根や雑草などが絡み付いても、絡み付いた土や根や雑草などを下方に押し下げるだけで容易に除去できるものとなり、土落し装置のメンテナンスも容易に行なえる。
【0011】
請求項2記載の発明では、更に、土落し作用部41aの外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などの下方への抜け出しが一層良好になって、土落しを一層良好に行なえる。
【0012】
請求項3記載の発明では、更に、土落し作用部41aに土や根や雑草などが絡み付きにくく、また、絡み付いた土や根や雑草などの除去も一層容易にできるものとなって、土落しを一層良好に行なえ、土落し装置のメンテナンスも一層容易に行なえる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明を実施した作物体引抜き機の例を、具体的には、圃場に植生する枝豆の作物体を圃場から引抜く枝豆引抜き機を詳細に説明する。
この作物体引抜き機は、図に示すように、走行装置1と、作物体Pの収穫作業を行う作業部Wとを設けたもので、走行装置1は機体を機体前方となる進行方向dに向って走行させ、その走行中に作業部Wが作物体Pの収穫作業を行っていく。これにより、この作物体引抜き機は、機体進行方向dにそって並ぶ作物体Pを機械的に且つ連続的に収穫していくことになる。
【0014】
走行装置1は、圃場Eに形成された畝Uの両側の谷部分Vを走行する左右一対の駆動回転する後輪5,5と左右一対の回転自在の前輪27,27を設けた四輪構成の走行装置で、これにより機体が自走するよう構成している。後輪5,5は、機体後部に配置されたエンジン6から動力が伝動されて駆動回転する。具体的には、エンジン6の動力が、エンジン6の前側に配置されエンジン6に連結するミッションケース7内の伝動機構に伝動し、該伝動機構を経てミッションケース7の左右両側部に装着した車輪伝動ケース8,8内の伝動機構に伝動し、該車輪伝動ケース8,8の下部の左右方向外側方に突出する後輪車軸9,9に伝動して該車軸9,9に取り付けている前記後輪5,5が駆動回転する構成としている。なお、後輪9,9をクローラに構成することもできる。
【0015】
また、機体の操縦部として歩行型の操縦ハンドル10をその左右のグリップ部11,11が機体後端に位置するように機体後部に設けている。操縦ハンドル10のグリップ部11,11から前側に延びる左右のハンドルフレーム12,12は下方に傾斜して前方に延び基部が引抜き搬送装置2への伝動フレーム17,17に固着している。また、操縦ハンドル10のグリップ部11,11には、操縦者の握り操作により操作されるサイドクラッチレバー13,13を左右に設けていて、これにより左右の後輪5,5への伝動を個々に遮断することができ機体の旋回が容易に行える。更に、引抜き搬送装置2への伝動を断接するクラッチの操作を行う操作レバー14を配置し、又、エンジン6からミッションケース7内の変速伝動機構への伝動を断接するクラッチの操作を行う操作レバー等も配置している。
【0016】
次に、作業部Wについて説明する。
作業部Wには、作業走行中に作物体Pの根本部rを挟んで上方に搬送し作物体Pを圃場Eから抜取る引抜き搬送装置2を設けている。従って、走行装置1によって機体を進行方向dに向って走行させ、そして、その走行中に、引抜き搬送装置2が、作物体Pの根本部rを挟んで上方に搬送し作物体Pを圃場Eから引抜いていく。なお、ここで根本部rとは、作物体Pの地表面位置の或はその付近の地上及び地中の幹部、或は地中の根部とを指して根本部と称している。
【0017】
作業部Wは、機体前部に配置していて、ミッションケース7の前部から斜め前側上方に延びる左右2本の伝動フレーム17,17と、ミッションケース7の前部から前側に延びる左右2本の支持フレーム18,18との各先端部に取り付けている。
【0018】
引抜き搬送装置2は、上側の駆動スプロケット19,19と下側の上下に鍔部を有する円盤状のプーリ20,20、そして遊転スプロケット21,21,21…を左右に設け、それら左右それぞれに引抜き搬送装置2の搬送体となるチェン構成の挟持搬送無端体22,22を巻き掛け、上側の駆動スプロケット19,19の駆動回転により左右の挟持搬送無端体22,22が駆動回転する構成としている。
【0019】
左右の挟持搬送無端体22,22への伝動構成については、ミッションケース7内の動力が、前記左右伝動フレーム17,17内の駆動軸23,23に伝動し、続いて、伝動フレーム17,17の上端部に取付けた伝動ケース17a,17a内の伝動機構(スプロケット17b,17b及び伝動チェン17c)によって上側の駆動スプロケット19,19の駆動軸19a,19aに伝動して上側の駆動スプロケット19,19が回転し、左右中央側の無端体外周部が後側上方に移動するように左右の挟持搬送無端体22,22が回転するというようになっている。上側の駆動スプロケット19,19、下側のプーリー20,20、及び遊転スプロケット21,21,21…は、挟持搬送無端体22,22の周回内側に配置したフレーム24,24に取付けている。このフレーム24,24は、伝動フレーム17,17の上端部に固着の伝動ケース17a,17aの上面側と、前記支持フレーム18,18の前端部に取付けている。また、該フレーム24,24には、挟持搬送無端体22,22の上側及び左右外側を覆うカバー25,25を取付けている。この左右のカバー25,25の左右中央側端部に、ゴム板等の可撓性シート25a,25aを、左右のカバー25,25の左右間の間隙部に張り出すように取付けていて、左右の挟持搬送無端体22,22が挟持搬送する作物体Pの茎部と左右のカバー25,25の左右内端部との隙間をゴム板等の可撓性シート25a,25aが覆うようになって、挟持搬送される作物体Pの下側にある最終収穫物Bが左右のカバー25,25の間の間隙部に入り込んで、傷めることが生じ難くなる。
【0020】
挟持搬送無端体22,22は、伝動用のチェンと同様な構成であり、上下の連結プレート22a,22b…と、上下の連結プレートの両端部を、他の連結プレートの端部と重ねて回動自在に連結する連結ピン22c…と、上下の連結プレート22a,22b…の上下間で連結ピン22c…の外周に回転自在に装着されるカラー22d…と、連結ピン22c…の抜け止め用の止め輪とを備える。このようなチェン構成の挟持搬送無端体22,22とすると、挟持搬送無端体22,22を上下幅の薄い構成とすることができ、上下幅の広いベルト構成の挟持搬送無端体とするよりも地面側に低く配置することが容易にでき、これにより、作物体Pのできるだけ下側個所を挟持することができ、地面付近にある最終収穫物Bを挟持搬送無端体が挟み込んで傷めることを生じにくくできる。
【0021】
また、本例のチェン構成とした挟持搬送無端体22,22は、作物体Pの茎部を確実に挟持するため、連結プレート22a,22b…の外周側部位に凹凸部22e…を形成している。従って、正面視上下方向で前後に設けた回転軸回りに周回する挟持搬送無端体22,22を左右に近接して設けて、その左右の挟持搬送無端体22,22の間に導入された作物体Pの茎部に、連結プレート22a,22b…の外周側部位に形成した凹凸部22e…が噛み込んで確実に挟持でき、そして、後側上方に搬送することで、作物体Pを圃場から適確に引抜くことができる。
【0022】
また、左右一方側の挟持搬送無端体22では、上側の連結プレート22aの外周側に凹凸部22e…を形成し、左右他方側の挟持搬送無端体22では、下側の連結プレート22bの外周側に凹凸部22e…を形成して、左右の左右一方側の挟持搬送無端体22,22の凹凸部22e…が上下にずれて位置するように設けている。これにより、凹凸部22e…を形成して作物体Pを確実に挟持できるようにしつつ、凹凸部22e…が作物体Pの茎部に噛み込みすぎて作物体Pが切断されるようなことを生じにくくできる。
【0023】
引抜き搬送装置2の搬送始端部Sにおいて挟持搬送無端体22,22を巻き掛けた下側プーリー20,20は、引抜き搬送装置2のフレーム24,24の下部に取付けた下側プーリー支持プレートで支持した回転軸20a,20aを軸として回転自在に取付けていてる。この下側プーリー20,20は、円盤状に設けていて、外周部の上下中間部に、チェン構成の挟持搬送無端体22,22の上下の連結プレート22a,22b…の上下間に入り込んでカラー22d…に当たるように設けた突条部20b,20bを設け、更に、該突条部20b,20bの上下に、巻き掛けた挟持搬送無端体22,22の上側連結プレート22a…の上方に重なるように張り出す上側鍔部20c,20cと、下側連結プレート22b…の下方に重なるように張り出す下側鍔部20d,20dを設けていて、挟持搬送無端体22,22を下側プーリー20,20から外れ難いようにしている。挟持始端部Sでは、作物体Pを挟持して後側上方に搬送するとき下方に強い引抜き抵抗を受ける。挟持始端部Sで挟持搬送無端体22,22を巻き掛けている回転部材をスプロケットにすると、引抜き抵抗によってスプロケットの歯がチェンに係合しないでチェンがスプロケットの歯に乗り上げて外れてしまうことがあるが、上記のように上記突条部20b,20bを設けた円盤状に形成することで、このような問題を回避できる。また、チェンとの係合が浅くなるが、上側鍔部20c,20cと下側鍔部20d,20dを設けているので外れ難く、また、引抜き抵抗によって挟持搬送無端体22,22が下方に引っ張られることになるが、下側鍔部20d,20dによって挟持搬送無端体22,22の外れにくいようになっている。
【0024】
更に、下側プーリー20,20から挟持搬送無端体22,22の挟持搬送下手側において、挟持搬送無端体22,22の周回内側部位に係合して挟持搬送無端体22,22をガイドするガイド部材21a,21a,21a…を設けている。このガイド部材21a,21a,21a…は、長いプレート状部材で構成し、その内側端部がチェン構成の挟持搬送無端体22,22の上下の連結プレート22a,22b…の上下間に入り込んでカラー22d…に当たるように設けている。また、挟持搬送無端体22,22に沿って複数個配置し、また、弾発部材を介して支持していて、挟持搬送無端体22,22が左右外側方向に移動しようとするとその弾発部材による弾発力によって押えられるようになっていて、挟持搬送無端体22,22の挟持力が付与されるようになっている。これにより、作物体Pを適確に挟持搬送できるようにし、また、作物体Pの重量や引抜き抵抗によって挟持搬送無端体22,22が下方にたるんで、挟持搬送無端体22,22が駆動スプロケット19や下側プーリー20から脱落するのを防止する。
【0025】
上記ガイド部材21a,21a,21a…は、具体的には、挟持搬送無端体22,22の周回内側に配置した引抜き搬送装置2のフレーム24,24にスプリング21b…を介して左右外側方向に移動自在に取付けていて、そのスプリング21b…の弾発力によって左右の挟持搬送無端体22,22に挟持力を付与するようにしている。具体的には、フレーム24,24に支持ロッド21c,21c…を左右動自在に貫通させて設け、その支持ロッド21c,21c…の左右中央側端部にガイド部材21a,21a,21a…を固着している。また、スプリング21b…を、支持ロッド21c,21c…のガイド部材21a,21a,21a…の左右外側で且つフレーム24,24の左右内側に位置する部位の外側に嵌合する状態で取付けている。スプリング21b…の左右内側端部はガイド部材21a,21a,21a…に接当する状態となっている。スプリング21b…の左右外側端部と、フレーム24,24の左右内側面との間にスプリング支持プレート21d…を支持ロッド21c,21c…を左右動自在に貫通させた状態で取付けている。支持ロッド21c,21c…のフレーム24,24の左右外側に位置する端部にはガイド部材21a,21a,21a…の左右位置を調節するためのナット21e,21e…を支持ロッド21c,21c端部に形成したネジ部に取り付けている。スプリング支持プレート21d…には、ボルト21f,21f…を取り付けていて、フレーム24,24の左右内側面との間隔を調節可能して、スプリング21b…の弾発力を調節可能に設けている。
【0026】
引抜き搬送装置2のフレーム24,24は、その後端部を伝動ケース17a,17aに固定した上下方向の取付軸24a、24aに左右回動自在に取付け、前部側を支持フレーム18,18の前端部に対して手回し可能なボルト24b,24bと、ナット24c,24c等の固定部によって固定可能に設けている。よって、この固定部を操作して、フレーム24,24を、後端部の取付軸24a、24a回りに前部側を左右外方に回動させられる。これにより、このフレーム24,24で支持された左右の挟持搬送無端体22,22の左右間隔を広げることができ、左右の挟持搬送無端体22,22の間に石などの大きなきょう雑物がき噛み込んで挟持搬送無端体22,22の駆動回転に支障をきたすような状況になったとき、そのきょう雑物を容易に取り外すことができる。
【0027】
左右一方側のフレーム24の前部は、支持フレーム18に対する固定位置を左右調節可能に設けて、そのフレーム24で支持している挟持搬送無端体22の左右位置を、左右反対側の挟持搬送無端体22に対して容易に調節することができる。また、左右他方側のフレーム24の前部は、支持フレーム18に対して設定位置に固定及び固定解除可能に設けている。したがって、左右他方側のフレーム24を左右外方に容易に回動させることができ、挟持搬送無端体22,22が噛み込んだきょう雑物の除去を容易に行なうことができ、また、その後で、設定位置に戻す作業も正確に且つ容易に行なえ、なお且つ、このような操作を行っても、左右位置調節した左右一方側の挟持搬送無端体22の左右位置を変更することがない。
【0028】
また、支持フレーム18に対して設定位置に固定及び固定解除可能に設けた側のフレーム24には、フレーム24を設定位置から左右外方に回動しないように規制する状態と、該規制状態を解除してフレーム24の設定位置から左右外方への回動を許容する状態とに切換え可能なフレーム回動規制カム24dを設けている。これにより、挟持搬送無端体22,22が噛み込んだきょう雑物の除去をした後に、フレーム24を設定位置に戻すとき、正確に且つ確実に設定位置に戻すことができ、適切な状態で作業を再開できる。このフレーム回動規制カム24dは、フレーム24に回動可能に取付けていて、フレーム24を設定位置にする位置に回動すると、フレーム回動規制カム24dが支持フレーム18に当たって、左右外側に回動したフレーム24を強制的に設定位置まで左右内側方向に回動させ、フレーム24が設定位置から左右外方に回動しないように規制する状態となる。また、回動規制カム24dをフレーム24を左右外方への回動を許容する位置に回動すると、上記のフレーム回動規制カム24dと支持フレーム18との接当が解除されて、フレーム24が左右外方に回動できる状態となる。なお、回動規制カム24dの回動操作は、回動規制カム24dに設けたレバー24eで操作できる。
【0029】
なお、引抜き搬送装置2は作物体Pを機体に対して斜め後上方へ搬送するが、搬送装置2の斜め後上方への搬送速度のうち機体後方水平方向の速度成分の大きさは、走行装置1による機体前方水平方向への作業走行速度の大きさと略同じ大きさとなるよう設定する。このように設定すると、作業走行中、作物体Pは、引抜き搬送装置2によって、圃場Eに対して前後に倒れないで略垂直姿勢で搬送されるようになる。
【0030】
作業部Wの前部下側左右には、作業部Wを圃場E(畝Uの左右の谷部V,V)に支持させる支持体としての左右一対の前輪27,27を設けている。この前輪27,27を設けたことにより、引抜き搬送装置2が畝U上に生育する作物体Pを挟んで上方に搬送することによって作物体Pを畝Uから抜取るときに作業部Wが下降しようとするのを、この前輪27,27で突っ張るようにして作業部Wを支持するものとなる。前輪27,27は、前記支持フレーム18,18に回動自在に取付けた横軸28aに取付け該横軸から前方にのびる前輪支持部材28,28の前端部に取り付けている。また、左右の前輪27,27は前記横軸28aの回動調節機構28bによって高さ調節自在に設けている。回動調節機構28bは、本例では、横軸28aに固着したアーム28cと機体後部の取付け部28dと、該アーム28cと取付け部28dとを連結するネジ孔を有する筒軸とその筒軸ネジ孔に螺合状態で挿入させたネジ軸からなる伸縮ロッド28eと、該伸縮ロッド28eを伸縮操作する操作ハンドル28fを備えた伸縮操作部とで構成し、操作ハンドル28fを回動操作すると伸縮操作部内のベベルギヤ対を介してネジ軸が回動してネジ軸がネジ筒に対して突出側或は引込み側に移動し伸縮ロッド28eが伸縮動作する。これにより、前記アーム28cが回動して横軸28aが回動し、横軸28aの左右両端部に一体回転するように取付けた左右の前輪支持部材28,28が上下回動して前輪27,27が上下動する構成としている。なお、手動操作により上下動するのに換えて、油圧シリンダ等の駆動機構の駆動力によって前輪27,27を上下動する構成としてもよい。以上のように、前輪27,27を上下動可能に構成することで、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sを畝Uの高さに応じて適当な高さに調節でき、これにより引抜き搬送装置2による作物体Pの挟持個所を適確な位置に上下調節して作物体Pの引抜き作業が良好に行える。
【0031】
左右の前輪27,27の各前方には、分草体29,29を配置し、前輪27,27の前方に位置する作物体Pの茎葉を掻き分けて、前輪27,27が作物体Pを巻き込んだり踏み付けたりしないようにしている。また、分草体29,29は、前輪支持部材28,28の前端部上下回動調節可能に取付けた分草体取付部材29a,29aで取付け支持しているので、分草体の取付け支持構成が、前輪支持部材を利用した簡略な構成となっている。
【0032】
また、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sの前側には、作物体Pが植生している畝上面の作物体Pの左右両側近傍個所に接地する左右の接地体3,3を設けている。この接地体3,3は、引抜き搬送装置2に取付けているので、機体が前下りになるような状態になっても、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sを畝上面位置に対して上下方向設定位置に支持させることができる。
【0033】
また、接地体3,3をソリ状の板体で構成し、その上面側にあっては、左右中央側の後端側部分に下方に凹ませた凹部3a,3aを形成し、その凹部3a,3aの上方に引抜き搬送装置2の挟持搬送始端部Sが入り込んだ状態となるように設けている。接地体3,3の底面側にあっては、接地体3,3の底面側の左右中央側個所で下方に突出し、且つ、その突出部の正面視で現れる面を左右方向外側向きに傾斜した面となるように形成した突起部3b,3bを設けていて、接地体3,3が畝上面に接地して前進すると、この突起部3b,3bによって作物体Pの地中にある根本部rの左右の土を左右外側に寄せる排土作用を生じるものとなる。
【0034】
接地体3,3は、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sの上側固定部に固定して設けた支持部材3c,3cに軸心が左右横方向の横軸3d,3dを介して接地体3,3の上面側に設けた取付部3e,3eに連結していて、接地体3,3を、引抜き搬送装置2に対して横軸3d,3d回りに回動自在に取付けている。従って、機体の前後姿勢が変化しても接地体3,3の底面全体が接地して引抜き搬送装置2の挟持始端部Sの支持を良好に行なうことができる。
【0035】
よって、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sは、作物体Pが植生している畝上面の作物体Pの左右両側近傍個所に接地する左右の接地体3,3によって畝上面に支持させるので、機体が前下りになるような状態になっても、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sを畝上面位置に対して上下方向設定位置に支持させることができ、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sが下がり過ぎて引抜き搬送装置2が土を大きく噛みこんで詰まってしまうようなことが防止される。
【0036】
また、接地体3,3をソリ状体で構成し、左右中央側の後端側部分に下方に凹ませた凹部3a,3aを形成し、その凹部3a,3aの上方に引抜き搬送装置2の挟持搬送始端部Sが入り込んだ状態に設けているので、作物体Pの茎部にあってできるだけ下側部分を挟持できて、作物体Pの地面付近にある最終収穫物B(本例では枝豆)を引抜き搬送装置2が挟んで傷つけることが生じにくく、なお且つ、そのように、引抜き搬送装置2の挟持搬送始端部Sを低く位置させても引抜き搬送装置2ができるだけ土を噛み込まないようにすることができて、作物体Pの挟持搬送を良好に行なえるようになる。
【0037】
また、接地体3,3の底面側の左右中央側個所で下方に突出し、且つ、その突出部の正面視で現れる面を左右方向外側向きに傾斜した面となるように形成した突起部3b,3bを設けている。従って、接地体3,3が畝上面に接地して前進すると、この突起部3b,3bによって作物体Pの地中にある根本部rの左右の土を左右外側に寄せる排土作用を生じるものとなり、これにより、作物体Pのできるだけ下側部分を挟持できて、作物体Pの地面付近にある最終収穫物B(本例では枝豆)を引抜き搬送装置2が挟んで傷つけることが生じにくくなる。
【0038】
接地体3,3をソリ状の板体で構成し、その上面側に形成する前記凹部3a,3aを、左右方向にあっては左右中央側ほど深く前後方向にあっては後側ほど深くなるような形状に塑性変形によって形成すると、それによって底面側で下方に突出することになる前記突起部3b,3bは、その突出部の正面視で現れる面が左右方向外側向きに傾斜した面となるように形成される。従って、前記凹部3a,3aと前記突起部3b,3bの形成を容易に行なえ、且つ、前記凹部3a,3aを、引抜き搬送装置2の挟持搬送始端部Sの下端側の円弧状部に沿って左右中央側ほど深い形状に形成できて、引抜き搬送装置2の挟持搬送始端部Sを凹部3a,3aに入り込ませやすくなり、また、前記突起部3b,3bによる排土作用を良好に生じさせられるようになる。
【0039】
左右の接地体3,3の各左右内端部には、前側が左右外側に向けて曲り、後側が左右の接地体3,3の各左右内端部に沿って前後方向に延びた状態に形成した作物ガイド体4,4を設けていて、これにより、作物体Pの茎部を引抜き搬送装置2の挟持始端部Sに案内する。また、作物ガイド体4,4の前部から後上がり姿勢の第二ガイド体32,32を設けていて、これにより、引抜き搬送装置2の挟持始端部Sに案内された作物体Pの下側の枝部や葉部が引抜き搬送装置2の前部に引っ掛からないようにして引抜き搬送装置2により後側上方に搬送されるようにすることができる。
【0040】
前記挟持搬送無端体22,22の搬送終端部下方に受け台34を設け、該受け台34の左右両側に作物体Pを横倒し姿勢で載置する載置台35,35を設け、該載置台35,35を前記挟持搬送無端体22,22の搬送終端部より下方で前後方向略水平姿勢に配置するとともに、載置台35,35の前後中間位置を前記後輪5,5の車軸位置よりも前側に位置するように配置した構成としている。なお、左右の載置台35,35は、その左右内側部に設けた回動支点を中心に機体内側へ上方回動可能に設けている。隣接する畝の未引抜き作業側は、畝に植生する作物体Pが繁っているので、この側の載置台35は作業走行中機体内側に移動させておく。一方、反対側に隣接する畝は既に引抜き作業が行われた後になるから、この側の載置台35は作業走行中機体外側に移動させて、この載置台35上に圃場から引抜いた作物体Pを横倒し姿勢で載置する。満載状態になったら、載置台35上の作物体P…をまとめて取り出して圃場に置いて行く。
【0041】
以上のように本例の作物体引抜き機は、走行装置1が機体進行方向dに向って走行させ、そして、その走行中に、引抜き搬送装置2が、作物体Pの茎部の根本部rを挟んで上方に搬送し作物体Pを圃場Eから引抜いていく。従って、枝豆等の作物体Pを圃場Eから抜取るという収穫作業を、機械的に且つ連続的に行え、従来人力によっていたものと比べ省力化が図れる。
【0042】
また、本例の作物体引抜き機は、走行装置1に、走行中に作物体Pの下部を挟持して後側上方に搬送し作物体Pを圃場Eから引抜く左右一対の挟持搬送無端体22,22を備えた引抜き搬送装置2を設けた作物体引抜き機において、前記走行装置1は、回転自在の前輪27,27と駆動回転する後輪5,5を備えるとともに、後部にエンジン6とミッションケース7と歩行操縦用の操縦ハンドル10を備え、前記引抜き搬送装置2の挟持搬送無端体22,22は、搬送始端部を機体前部側低位置に配置するとともに搬送終端部を機体側面視で前記後輪5,5の上端部の略上方位置に配置して全体を後上がり傾斜状態に配置し、前記挟持搬送無端体22,22の搬送終端部下方に受け台34を設け、該受け台34の左右両側に作物体Pを横倒し姿勢で載置する載置台35,35を設け、該載置台35,35を前記挟持搬送無端体22,22の搬送終端部より下方で前後方向略水平姿勢に配置するとともに、載置台35,35の前後中間位置を前記後輪5,5の車軸位置よりも前側に位置するように配置した構成としている。これにより、機体の作業走行とともに作業者が後輪5,5の前後近傍を歩行しながら、挟持搬送無端体22,22の搬送終端部から排出される作物体Pを取り出して、載置台35,35の左右一方側に載置していく作業が楽な姿勢で能率的に行える。また、作業の進行により載置台35上に載置した引抜いた作物体Pが多くなると、機体前部側の重量が重くなって、圃場の凹凸による機体前部側の上昇が起こり難くなる。これにより、挟持搬送無端体22,22の搬送始端部の浮き上がりが生じにくくなって、地上部に最終収穫物Bがある枝豆等の作物体Pを引抜く場合に、挟持搬送無端体22,22の挟持位置が高くなって地上近くにある最終収穫物Bを無端体で挟んで傷めてしまうことが起こり難くなり、一層、良好な作業が行える。
【0043】
本例の作物体引抜き機は、機体を自走させる走行装置1と、走行中に圃場Eに植生する作物体Pの茎部を挟持し後側斜め上方に搬送して作物体Pを圃場Eから引抜く挟持搬送無端体22,22と、該挟持搬送無端体22,22により搬送される作物体Pの根部rに付着する土を落す土落し装置40とを設けた作物体引抜き機において、前記土落し装置40は、挟持搬送無端体22,22によって搬送される作物体の土付き個所に接触しながら回転する回転体41と、軸心が上下方向の回転体41の回転軸43とを備え、該回転体41に、該回転軸43から離れた個所で回転軸心に沿って長く形成した土落し作用部41aと、該土落し作用部41aを回転軸43に連結する連結部41bを設け、前記土落し作用部41aの上部側に前記連結部41bを設け、土落し作用部41aの下部側には前記連結部を設けない構成としている。
【0044】
従って、このように構成した作物体引抜き機は、走行装置1により機体が自走し、その走行中に挟持搬送無端体22,22が圃場Eに植生する作物体Pの茎部を挟持し後側斜め上方に搬送して作物体Pを圃場Eから引抜く。挟持搬送無端体22,22が作物体Pを搬送する途中で、土落し装置40の回転体41が作物体Pの土付き個所に接触しながら回転して、作物体Pの根部rに付着する土を落す。土落し装置40の回転体41には、軸心が上下方向の回転軸43と、該回転軸43から離れた個所で回転軸心に沿って長く形成した土落し作用部41aと、該土落し作用部41aを回転軸43に連結する連結部41bを設け、前記土落し作用部41aの上部側に前記連結部41bを設け、土落し作用部41aの下部側には前記連結部を設けない構成としているので、土落し作用部41aの外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などが下方に抜け出やすいものとなり、土落し装置への土や根や雑草などの詰まりが生じ難くなり、土落しを良好に行なえる。また、土落し作用部41aに土や根や雑草などが絡み付いても、絡み付いた土や根や雑草などを下方に押し下げるだけで容易に除去できるものとなり、土落し装置のメンテナンスも容易に行なえる。
【0045】
更に、前記土落し作用部41aの下部を前記回転軸43の下端部より下方に突出させて設けているので、土落し作用部41aの外周側から回転軸心側に入り込んだ土や根や雑草などの下方への抜け出しが一層良好になって、土落しを一層良好に行なえる。
【0046】
また、前記土落し作用部41aを棒状部材で形成したものなので、土落し作用部41aに土や根や雑草などが絡み付きにくく、また、絡み付いた土や根や雑草などの除去も一層容易にできるものとなって、土落しを一層良好に行なえ、土落し装置のメンテナンスも一層容易に行なえる。なお、本例では、土落し作用部41aを回転軸心回りに4体設けているが、その個数は本例に限定されるものではない。
【0047】
また、本例では、更に、以下のように構成したものである。
土落し装置40の回転体41,41は、左右のフレーム24,24のそれぞれに回転軸43,34を回転自在に取付けて、左右に複数を設けている。また、左右の回転体41,41は、左右の伝動ケース17a,17a内の駆動軸23,23の上端部に設けたスプロケット17d,17dから伝動チェン17e,17eを介して、回転体41,41の回転軸43,43の上端部に設けたスプロケット17f,17fに伝動し、回転体41,41を駆動回転している。また、回転体41,41の土落し作用部41a…の回転は、挟持搬送部無端体22,22の周回速度より速い速度で回転するように設けているので、土落し作用が良好に行なわれる。
【0048】
左右の挟持搬送無端体22,22の対向部の下方の左右両側に配置した回転体41,41は、回転体41,41の土落し作用部41…を左右の挟持搬送無端体22,22の対向部のそれぞれ左右反対側に突出する状態で回転するように配置したので、搬送中の作物体Pに対する土落し作用が確実に行われ、一層良好な土落しが行える。
【0049】
左右一方側の挟持搬送無端体22側下方に設けた回転体41の左右反対側には、回転体41の作用を受ける作物体Pに接触して抵抗を与える抵抗部材44,44を設けている。これにより、回転体41の作用を受ける作物体Pが回転体41から逃げる方向に移動するのを抑制して、回転体41による土落し作用を良好に行なわれるようにしている。抵抗部材44,44は、本例では、下方に延びる棒状部材で構成している。
【0050】
回転体41は、連結部41b…を固着したボス41cを回転軸43の下端部に対して着脱容易に組み付けているので、取付け及びメンテナンスが容易である。
また、回転体41の土落し作用部41aは、図8に示すような各種形態に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】作物体引抜き機の側面図。
【図2】作物体引抜き機の平面図。
【図3】作業部の側面図。
【図4】作業部の平面図。
【図5】引抜き搬送装置の挟持始端部を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面視断面図。
【図6】引抜き搬送装置の挟持搬送無端体支持構成を示す正面視断面図。
【図7】土落し装置の回転体の組付け構成を示す斜視図。
【図8】土落し装置の回転体の異なる実施例(a)〜(f)を示す斜視図。
【図9】接地体を示す図で、(a)は上面側斜視図、(b)は底面側斜視図。
【符号の説明】
【0052】
1:走行装置
2:引抜き搬送装置
3:排土装置
22,22:挟持搬送無端体
40:土落し装置
41:回転体
45:回転軸
41a:土落し作用部
41b:連結部
43:回転軸
d:機体進行方向
S:挟持始端部
P:作物体
r:作物体の根本部
B:最終収穫物
E:圃場


【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体を自走させる走行装置1と、走行中に圃場Eに植生する作物体Pの下部を挟持し後側上方に搬送して作物体Pを圃場Eから引抜く挟持搬送無端体22,22と、該挟持搬送無端体22,22により搬送される作物体Pの根部rに付着する土を落す土落し装置40とを設けた作物体引抜き機において、前記土落し装置40は、挟持搬送無端体22,22によって搬送される作物体Pの土付き個所に接触しながら回転する回転体41と、軸心が上下方向の回転体41の回転軸43とを備え、該回転体41に、該回転軸43から離れた個所で回転軸心に沿って長く形成した土落し作用部41aと、該土落し作用部41aを回転軸43に連結する連結部41bを設け、前記土落し作用部41aの上部側に前記連結部41bを設け、土落し作用部41aの下部側には前記連結部を設けない構成としたことを特徴とする作物体引抜き機。
【請求項2】
前記土落し作用部41aの下部を前記回転軸43の下端部より下方に突出させて設けたことを特徴とする請求項1記載の作物体引抜き機。
【請求項3】
前記土落し作用部41aを棒状部材で形成したことを特徴とする請求項1或は請求項2記載の作物体引抜き機。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate