説明

使捨てコネクタでRFIDデバイスを動作させるシステム及び方法

本発明は、使捨てコネクタでRFIDタグを動作させるためのシステムを提供する。システムは、第1のRFIDタグを受けるように構成された第1の使捨てコネクタと、第2のRFIDタグを受けるように構成された第2の使捨てコネクタとを含む。また、本発明は、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグの近くに設置されたリーダを含む。リーダは、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定し、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定し、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定し、且つ第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定するように、構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使捨てコネクタでRFIDデバイスを動作させるためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
RFID(radio frequency identification)タグは、動物、衣料品などの物の自動識別、並びに容器の無断開封を検出するために、広く使用されている。物の識別に使用されているRFIDタグの例が幾つか存在する。
【0003】
まず、RFIDタグをホースに取り付ける方法及び追跡システムに関する米国特許第7195149号がある。このホース追跡システムは、製造中にホース内に埋め込まれ、成形されて、ホースに永久的に取り付けられた取付け済みRFIDタグを有するホース組立体を含む。RFIDタグは、特定のホース組立体に固有のIDで符号化される。RFIDタグリーダは、1つ以上の追跡可能な事象に対するユーザ入力を含み、少なくともコンピュータネットワークに接続可能であり、又はネットワークにアクセス可能なデバイスにID及び任意のユーザ入力をアップロードするように適合されている。ホースに関する情報を有する、ネットワークにアクセス可能なホースデータベースが用意される。ネットワークアクセス可能なホースデータベースは、1つ以上の追跡可能な事象に関するデータを受けて記憶しているRFIDタグからのIDに基づいて、ユーザにホース関連情報を得るためのアクセスを提供する。また、米国特許第7195149号に類似する別の米国特許第7328837号があり、米国特許第7328837号は、RFIDタグをホースに取り付ける方法及び追跡システムに関するものである。
【0004】
次に、分析用測定器内の交換部品を認識するための装置である、米国特許第5892458号がある。幾つかの分析用デバイスを有する分析用測定器の中、又は分析用測定システムの中の交換部品を認識するためのこの装置は、交換部品にそれぞれ取り付けられた識別モジュールを有する交換部品を含む。加えて、装置は、識別モジュールから情報信号を受けて識別モジュールに情報信号を送ることができる、送受信デバイスを有する。識別モジュールから読み出された情報が、例えば、品質に関して一定の条件を満たさない場合、制御デバイスは、メッセージを表示デバイス上に表示させることができる。
【0005】
次に、識別デバイスを追跡する方法及びシステムに関する別の米国特許第7135977号があり、これは、識別デバイスについてのデータをレジスタに記憶することを含み、記憶されるべきデータは、識別デバイスに関する情報が転送されることを要求している転送場所に関するデータを含む。識別デバイスが、監視されるべき物品に取り付けられる。方法は、識別デバイスが読み出され、情報に対する要求が受け取られたときに、レジスタにアクセスすることを含む。転送場所の詳細は、レジスタから得られる。要求が転送場所に転送され、識別デバイスに関する要求された情報が、転送場所から情報の要求者に送られる。
【0006】
上述のRFID発明は、RFIDタグに関連付けられたデバイスを識別することは可能であるが、これらの発明は、破損したRFIDタグの使用を防止するために必要な、RFIDタグが互いに動作するために1つのRFIDタグが1つ以上のRFIDタグと合致するか否かを正確に判定することはできない。それ故、使捨てバイオプロセス部品、特にガンマ線照射又は使捨てデバイス若しくは限定的な再使用デバイスの生物汚染度を低減するための適切な手段によって滅菌されるものの違法製造を防止するために、1つのRFIDタグが別のRFIDタグと確実に合致されうるか否かを判定することができる装置及びシステムが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0282026号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の技術的背景に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、使捨てコネクタでRFIDタグを動作させるためのシステム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の好ましい一実施形態では、使捨てコネクタでRFIDタグを動作させるためのシステムがある。このシステムは、第1のRFIDタグを受けるように構成された第1の使捨てコネクタと、第2のRFIDタグを受けるように構成された第2の使捨てコネクタとを含む。また、本発明は、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグの近くに設置されたリーダを含む。リーダは、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定し、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定し、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定し、且つ第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定するように構成される。
【0010】
本発明の別の好ましい実施形態では、RFIDタグを動作させるための装置がある。この装置は、第1の使捨てコネクタを有する第1のRFIDタグ及び第2の使捨てコネクタを有する第2のRFIDタグの近くに設置されたリーダを含む。リーダは、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定し、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定し、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定し、且つ第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定するように構成される。
【0011】
本発明の上記及び他の利点は、以下の説明を添付の図面と併せ読めばより明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る図1のRFIDタグが使用される方法の流れ図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る典型的な使捨てコネクタの一例を示す図である。
【図4A】本発明の一実施形態に係る使捨てコネクタの円形ジオメトリに組み込まれたRFIDタグを示す概略図である。
【図4B】本発明の一実施形態に係る使捨てコネクタの環状ジオメトリに組み込まれたRFIDタグを示す概略図である。
【図5A】本発明の一実施形態に係る2つの対向するフランジを有する使捨てコネクタの設計を示す図である。
【図5B】本発明の一実施形態に係る2つの対向するフランジを有する使捨てコネクタの設計を示す別の図である。
【図5C】本発明の一実施形態に係る2つの対向するフランジを有する使捨てコネクタの設計を示すさらに別の図である。
【図6A】本発明の一実施形態に係るRFIDタグが実装される使捨てコネクタの設計を示す図である。
【図6B】本発明の一実施形態に係るRFIDタグが実装される使捨てコネクタの設計を示す別の図である。
【図6C】本発明の一実施形態に係るRFIDタグが実装される使捨てコネクタの設計を示すさらに別の図である。
【図6D】本発明の一実施形態に係るRFIDタグが実装される使捨てコネクタの設計を示すさらに別の図である。
【図7】本発明による、使捨てコネクタに組み込まれたRFIDタグを示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの使捨てコネクタ内への一体化を示す図である。
【図9】本発明による、使捨てコネクタ内に一体化されたRFIDタグの圧力応答を表すグラフである。
【図10】ガンマ線照射の前と後の、RFIDタグの周波数応答の主成分分析の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の現在好ましい実施形態が、同じ要素が同じ数字で識別される図面を参照して説明される。好ましい実施形態の説明は例示的であり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0014】
図1は、RFID(RFID)タグが使捨てコネクタで正常に動作しているか否かを判定するためのシステムのブロック図を示す。システム100は、リーダ103と、第1のRFIDタグ107を有する第1の使捨てコネクタ105と、第2のRFIDタグ111を有する第2の使捨てコネクタ109と、コンピュータ113とを含む典型的な測定デバイス(ライタ/リーダ)101を含む。このコンピュータ113は、測定デバイス101に接続される。リーダ103は、情報をコンピュータ113と往復して送受する。また、この情報は無線で、又はケーブルを使用するときは有線で送られてよい。コンピュータ113は、データベースを含むメモリなど、コンピュータに付随する典型的なコンポーネントを含む。このデータベースは、RFIDタグ107及び111並びに任意の他の典型的なタグに関する情報を含む。この情報は、RFIDタグ107及び111など関連するRFIDタグのガンマ線滅菌、RFIDタグ107及び111などRFIDタグの使用法(RFIDタグの過去、現在及び将来の利用を含む)、RFIDタグ107及び111が真正なRFIDタグであるか否か、RFIDタグ107及び111など関連するRFIDタグが互いに合致することができるか否か、並びにRFIDタグ107及び111が互いに動作可能であるか否かを含む。ユーザは、上述の情報のすべてをコンピュータ113のデータベースにインストールすることができる。本発明の別の好ましい実施形態では、たとえ2個だけのRFIDタグが本発明において使用されるとしても、3個、4個、100個又はそれ以上のRFIDタグが、使捨てコネクタ上のRFIDタグの代わりに使用されてよい。また、使捨てコネクタ105及び109は、使捨てのバイオプロセスコンポーネントと呼ばれてよい。使捨てバイオプロセスコンポーネントの他の例は、貯蔵袋、生物反応器、フィルタ、配管、及び分離塔を含む。
【0015】
第1のRFIDタグ107は、以下の図6A〜図6Dに開示する方法のいずれかによって、第1の使捨てコネクタ105に組み込まれる。第2のRFIDタグ111は、以下の図6A〜図6Dに開示する方法のいずれかによって、第2の使捨てコネクタ109に組み込まれる。リーダ/ライタ103は、Wave Logic LLC(Scotts Valley、CA)、SkyeTek(Westminster、CO)、又は他の供給源による代表的なリーダ/ライタデバイスである。RFIDタグ107及び111(オンボード整流ブリッジ及び他のRFフロントエンドデバイス)は、不揮発性メモリを含む。タグ107及び111は、リーダ103によって送信される、時間変動電磁高周(RF)波(キャリア信号と呼ばれる)によってエネルギーを与えられる。RFIDタグは、120〜140kHzにわたる範囲、13.56MHz付近、800〜980MHzにわたる範囲、2.45GHz付近、及び5.8GHz付近の周波数において動作されうる。また、RFIDタグ107及び111は、集積回路メモリチップ、リード−ライトメモリ、リードオンリメモリ及びメモリなし(チップレスタグ)を含んでよい。RFIDタグ107及び111の動作において、120〜140kHzの周波数範囲は低周波(LF)として知られ、13.56MHz付近の周波数範囲は高周波(HF)として知られ、800〜980MHzの周波数範囲は極超短波(UHF)として知られ、2.45GHz及び5.8GHz付近の周波数範囲はマイクロ波周波数(MF)として知られる。
【0016】
リーダ103は、エネルギーをタグ(RFIDタグ107及び111)に送信し、後方散乱変調を検出することによって、そのタグから戻る情報を読み出すように設計された、出力コイルと、ピーク検出器ハードウェアと、比較器と、ファームウェアとを有するマイクロコントローラベースのユニットである。RF場がアンテナコイルを通過すると、AC電圧がコイルの両端に発生する。この電圧は、RFIDタグ107及び111に電力を供給するために、メモリチップの変調回路によって整流される。RFIDタグ107及び111に記憶された情報が、リーダ103に戻して送信される(後方散乱される)。リーダ103は、タグ107及び111のタグアンテナから受信した信号を復調し、さらなる処理のために信号を解読する。
【0017】
図2は、リーダが、RFIDタグが動作可能であるか否かを判定する方法の流れ図を示す。ブロック201で、図1に示すように、リーダ103が、第1のRFIDタグ107を有する第1の使捨てコネクタ105、及び第2のRFIDタグ111を有する第2の使捨てコネクタ109に隣接して設置される。第1のRFIDタグ107及び第2のRFIDタグ111からリーダ103が存在しなければならない読取り範囲がある。この読取り範囲は、動作周波数、リーダの電力、RFIDタグの形状、リーダアンテナの形状、タグに対するリーダの角度位置、タグとリーダとの間のクラッタの量、及び他のパラメータを始めとする幾つかの要因に応じて決まる。読取り範囲は、数mm未満から数mまでありうる。例えば、リーダ103と、第1のRFIDタグ107及び第2のRFIDタグ111との間の距離は、1〜100mmから1〜20mまでの任意の場所にあってもよい。
【0018】
次に、ブロック203で、リーダ103は、RFIDタグ107及びRFIDタグ111がガンマ線滅菌されているか否かを判定する。上述のように、リーダ103は、コンピュータ113上のRFIDタグ107及び111についての情報にアクセス可能である。リーダ103がこの情報を受けると、リーダ103は、RFIDタグ107及び111がガンマ線滅菌されているか否かを確認するために検査する。RFIDタグがガンマ線滅菌されていない場合、この処理は終了する。しかし、RFIDタグ107及び111がガンマ線滅菌されている場合、この処理はブロック205に続く。また、RFIDタグ107及び111のガンマ線滅菌は、タグのICメモリチップの読取り範囲及び給電要件の変更につながる。また、これらの変更は、タグが照射されたか否かを判定するために使用されてよい。例えば、リーダ103と、RFIDタグ107及び111との間の距離は、5〜70mm(ガンマ線照射前)から15〜55mm(RFIDタグ107及び111のガンマ線照射後)まで変化する。
【0019】
ブロック205で、リーダ103は、RFIDタグ107及び111が以前に使用されたか否かを判定するために、コンピュータ113上に記憶されているRFIDタグ107及び111についての情報にアクセスする。RFIDタグ107及び111が使用されたことがあることを、リーダ103が見出した場合、この処理は終了する。しかし、RFIDタグ107及び111が以前に使用されていないとリーダ103が判定した場合、この処理はブロック207に続く。
【0020】
次に、ブロック207で、リーダ103は、RFIDタグ107及び111が真正であるか否かを判定するために、コンピュータ上に記憶されているRFIDタグ107及び111についての情報にアクセスする。リーダ103は、コンピュータ113上のRFIDタグ107及び111についての情報にアクセスする。RFIDタグ107及び111が真正でないことをリーダ103が確認した場合、この処理は終了する。しかし、RFIDタグ107及び111が真正であるとリーダ103が判定した場合、この処理はブロック209に続く。
【0021】
ブロック209で、リーダ103は、RFIDタグ107及び111が互いに合致し、互いに動作可能であるか否かを判定するために、コンピュータ113上に記憶されているRFIDタグ107及び111についての情報にアクセスする。RFIDタグ107及び111が、コネクタ105及び109の中又は上の、コネクタが共に接続されるように意図されている場所に配置される場合に、RFIDタグ107及び111は合致可能である。コネクタ105及び109が、製造システムの設計によって共に接続されるように意図されていない場合、この情報は、コンピュータ113のデータベースの中にあるであろう。これらのコネクタが、誤って又は不適切に、図らずも接続された場合は、それらの関連するRFIDタグ107及び111がリーダ103でスキャンされ、リーダ(又はコンピュータ又は別のデバイス)は、接続が正しくないというメッセージをコンピュータ113に送る。リーダ103は、コンピュータ113上のRFIDタグ107及び111についての情報にアクセスする。リーダ103が、RFIDタグ107及び111が互いに動作可能ではないことを確認すると、処理は終了する。しかし、リーダ103が、RFIDタグ107及び111が互いに動作可能であると判定すると、RFIDタグ107及び111は、ブロック211において互いに十分に動作可能である。2つ以上のRFIDタグが単一のRFIDリーダと共に動作するために、知られている衝突防止アルゴリズムが利用される。RFIDシステムにおけるタグの衝突は、RFIDタグリーダ103が複数のタグを同時にエネルギーを与え、それら個別の信号を反射させて同時にリーダに戻すときに生じる。この問題は、多数のタグが、同じRF場の中で一緒に読み出されなければならない場合によくみられる。リーダはこれらの信号を区別できず、タグ衝突は、リーダ103を混乱させる。幾つかの知られている衝突防止アルゴリズムがコンピュータ113上に記憶され、アクセスされ、1つのタグからの高周波が別のタグからの高周波と干渉しないようにするために、測定デバイス101及びリーダ103によって使用される。本発明で使用されうる衝突防止アルゴリズムの例は、ビットベースアルゴリズム、バイナリツリーアルゴリズム、動的スロット割り当て(DSA)アルゴリズム、及びALOHAベースアルゴリズム(ALOHA、スロットALOHA、フレームスロットALOHA及び動的フレームスロットALOHAなど)を含む。RFIDタグ107及び111が互いに動作した後、この処理は終了する。図2は、段階203、205、207、及び209の連続的な動作を示すが、別の実施形態では、これらの段階が、別の順序で実施されてよく、又はこれらの段階が、並列に実施されてよい。
【0022】
図3は、典型的な使捨てコネクタを示す。使捨てコネクタ300は、フランジ301と、通気ポート303と、延長部305と、流れコネクタキャップ307とを含む。使捨てコネクタ300は、異なる種類及び寸法の延長部305を有し、ときには通気ポート303を含む。また、使捨てコネクタ300は、フランジ、延長部、及びコネクタ300の任意の他の場所に配置された典型的なRFIDタグを有してよい。RFIDタグの好ましい形状は、円形又は環状であるが、他の形状が、類似の目的のために使用されてよい。
【0023】
強誘電体メモリ(FRAM)のガンマ線耐性についての初期の観測は、数十年前にさかのぼる。Scott、J.F.;Paz De Araujo、C.A.、「Ferroelectric memories」、Science 1989、246、1400〜1405、及びBenedetto、J.M.;Delancey、W.M.;Oldham、T.R.;McGarrity、J.M.;Tipton、C.W.;Brassington、M.;Fisch、D.E.、「Radiation evaluation of commercial ferroelectric nonvolatile memories」、IEEE Trans.Nucl.Sci.1991、38(6 pt 1)、1410〜1414。現在、FRAMは、最も広く研究されている種類の放射線耐性の非電荷ベース記憶メモリである。Scott、J.F.;Paz De Araujo、C.A.、「Ferroelectric memories」、Science 1989、246、1400〜1405;Messenger、G.C.;Coppage、F.N.、「Ferroelectric memories:A possible answer to the hardened nonvolatile question」、IEEE Trans.Nucl.Sci.1988、35(6 pt 1)、1461〜1466、及びScott、J.F.;Araujo、C.A.;Meadows、H.B.;McMillan、L.D.;Shawabkeh、A.、「Radiation effects on ferroelectric thin−film memories:Retention failure mechanisms」J.Appl.Phys.1989、66、1444〜1453。
【0024】
ガンマ線耐性でありうるRFIDメモリチップは、FRAMメモリ材料及び相補型金属酸化膜半導体(CMOS)回路を含む。ガンマ線滅菌されたコンポーネントと共に動作するためのRFIDタグのメモリチップデバイスを使用する能力を達成するために、(1)非電荷ベースの不揮発性記憶メモリ材料の材料的限界及び(2)ガンマ線に暴露されたときのデバイス全体としてのICメモリチップのCMOS回路のデバイス的限界に対処することが不可欠である。
【0025】
材料レベルにおいて、強誘電体材料は、EEPROMよりもガンマ線に耐性があるが、それでもなお、強誘電体材料は、1.17及び1.33MeV(60Co)及び0.6614MeV(137Cs)のガンマ線を放出する一般的な60Co及び137Csのガンマ線源によるガンマ線照射の影響を受ける。Scott、J.F.;Paz De Araujo、C.A.、「Ferroelectric memories」、Science 1989、246、1400〜1405;Derbenwick、G.F.;Isaacson、A.F.、「Ferroelectic memory:on the brink of breaking through」、IEEE Circuits & Devices 2001、January、20〜30;及びScott、J.F.;Araujo、C.A.;Meadows、H.B.;McMillan、L.D.;Shawabkeh、A.、「Radiation effects on ferroelectric thin−film memories:Retention failure mechanisms」J.Appl.Phys.1989、66、1444〜1453。
【0026】
ガンマ線のこのエネルギーは、強誘電体材料内に変位損傷を潜在的に引き起こすのに十分なほど高い。Schwank、J.R.;Nasby、R.D.;Miller、S.L.;Rodgers、M.S.;Dressendorfer、P.V.、「Total−dose radiation−induced degradation of thin film ferroelectric capacitors」、IEEE Trans.Nucl.Sci.1990、37(6 pt 1)、1703〜1712。実際に、ガンマ線に暴露された後、強誘電体材料は、内部場の変動による強誘電体のスイッチング特性の変化によって、保持される分極電荷が減少する。この放射線で誘発された強誘電体のスイッチング特性の劣化は、放射線で誘発された電荷が強誘電体材料内で移送され、電極の近くでトラップされることによる。ひとたびトラップされると、電荷は、双極子周りの局所場を変え、印加される電圧に応じてスイッチング特性を変える可能性がある。トラップサイトに対して2つの知られているシナリオは、FRAMの製作方法(例えば、スパッタリング、ゾル−ゲル堆積、スピンオン堆積、有機金属化学気相堆積、液体ミスト化学堆積)に応じて、粒子境界にあるか又は強誘電体内に分散する欠陥の中にある。電荷トラップに加えて、ガンマ線は又、個々の双極子又はドメインの分極率を直接変える可能性がある。
【0027】
デバイスレベルにおいて、RFIDタグのFRAMメモリチップは、標準的な電気的CMOS回路と、分極双極子がFRAMのメモリ書き込み動作の間に配向される一列の強誘電体キャパシタとからなる。これらのキャパシタでは、強誘電体材料が、データを記憶するためにキャパシタの誘電体膜として使用される。FRAMデバイスは、機能的故障及び記憶データ異常を含む2つのモードのメモリ劣化を有する。従って、メモリチップ内の放射線反応の影響は、メモリチップ内の不揮発性メモリとCMOSコンポーネントとの組合せである。CMOS内の放射線障害は、閾値電圧シフトと、漏れ電流の増加と、短絡ラッチアップとを含むが、限定はされない。
【0028】
従来のCMOS/FRAMメモリデバイスでは、ガンマ線で誘発されるデバイス性能(メモリチップに対してデータを書き込み読み出す能力)の損失は、メモリチップの硬化していない市販のCMOSコンポーネントによって影響を受ける。Benedetto、J.M.;DeLancey、W.M.;Oldham、T.R.;McGarrity、J.M.;Tipton、C.W.;Brassington、M.;Fisch、D.E.、「Radiation evaluation of commercial ferroelectric nonvolatile memories」、IEEE Trans.Nucl.Sci.1991、38(6 pt 1)、1410〜1414;及びCoiec、Y.M.;Musseau、O.;Leray、J.L.、A studyof radiation vulnerability of ferroelecric material and device、IEEE Trans.Nucl.Sci.1994、41、495〜502。
【0029】
設計による硬化(hardened−by−design)の技術は、半導体メモリの放射線硬化CMOSコンポーネントを製造するために使用されてよい。設計による硬化のCMOSコンポーネントの例は、メモリアレイ内のpチャネルトランジスタと、環状のnチャネルゲート構造と、p型のガードリングと、ロバスト/冗長に論理ゲートを保護するラッチと、シングルイベント効果に耐性のあるラッチとを含む。Kamp、D.A.;DeVilbiss、A.D.;Philpy、S.C.;Derbenwick、G.F.、「Adaptable ferroelectic memories for space application」、Non−Volatile Memory Technology Symposium、NVMTS04 2004、149〜152;及びKamp、D.A.;DeVilbiss、A.D.;Haag、G.R.;Russell、K.E.;Derbenwick、G.F.、「High density radiation hardened FeRAMs on a 130 nm CMOS/FRAM process」、Non−Volatile Memory Technology Symposium、NVMTS05 2005、48〜50。
【0030】
設計による硬化の技術は、放射線硬化ラッチが、デバイスの論理を通して伝播するシングルイベントトランジェント(SET)によってセットされるのを防止する。RFIDタグにおけるFRAMメモリの利用が、早くから、米国特許第6808952号及び米国特許第6201731号に記載されている。
【0031】
また、ガンマ線を照射されたRFIDタグにおけるFRAMメモリの利用が、米国特許第6806808号に記載されている。
【0032】
FRAMベースのRFIDタグの性能に対する強誘電体材料及びCMOSデバイスの特性に関する発明者らの詳細な理解が、利用可能な、発明者らがカスタム生産したタグを用いた発明者らの実験と、さらに結びつけられた。照射されたタグからのデータが読み出せず、照射されたタグに新しいデータが書き込めない、ガンマ線照射されたRFIDタグの故障率が著しいことを、発明者らは実測している。FRAMベースメモリチップに対する以前の研究により、ガンマ線で誘発されたデバイス性能損失は、(1)非電荷ベースの記憶メモリ材料に対する放射線の影響、及び(2)ICメモリチップのアナログ及びディジタルのCMOS回路コンポーネントの性能に対する放射線の影響などの、2つの別々の源に起因することが示唆された。
【0033】
従って、FRAMベースのRFIDタグの性能の信頼性を大幅に改良するために、発明者らは、滅菌されたバイオプロセスコンポーネントを確実に識別し、追跡し、認証するために、残された難題及び紹介されたガンマ線滅菌可能なRFIDタグ技術を注意深く分析した。ガンマ耐性のRFIDタグの性能の信頼性を高めるために、2つの方法が使用されるべきであることを発明者らは発見した。
【0034】
第1の方法は、ガンマ線照射段階を成功裏に通過するために不可欠な、書き込まれるデータの一時的な冗長を実施することである。ガンマ線照射の後、データの冗長は、FRAMメモリチップ上でユーザ定義データのためのメモリを開放するために取り除かれてよい。この方法は、主に、ICチップのメモリ内の強誘電体キャパシタに起こりうる故障を対象とする。
【0035】
第2の方法は、可変RF電力を用いてRFIDタグに問い合わせて、タグに幾つかの許容電力レベルを提示することである。ガンマ線暴露によって、ICチップのCMOSコンポーネントは、それらの電気的特性を変える。結果として、タグにガンマ線を照射する前に使用した読取り/書き込みの電力レベルは、ガンマ線を照射された後で、修正されたものとなる。この方法は、主に、ICチップのCMOS回路に起こりうる故障を対象とする。
【0036】
これらの2つの方法は、タグの性能の信頼性を劇的に改良する可能性ばかりでなく、ガンマ照射されたタグのシグネチャを提供する可能性を提供する。そのようなシグネチャは、タグのガンマ線照射線量と関連することができるので、RFIDタグは、ガンマ線滅菌の指標として、又は信頼性のある線量計として働く。
【0037】
図4A及び図4Bは、使捨てコネクタ内に組み込まれたRFIDタグを示す。使捨てコネクタ401は、円形のRFIDタグ403を含む。使捨てコネクタ405は、環状のRFIDタグ407を含む。RFIDタグ403及び407は、上で説明したRFIDタグ107及び111に相当する。RFIDタグ403及び407は、円形又は環状形状を有するが、これらのRFIDタグは、任意の形状を有してよい。RFIDタグ403及び407は、製剤過程に必要な典型的なレベル(25〜50kGy)に対してガンマ線照射耐性がある。ガンマ線照射耐性(ガンマ線照射の影響への耐性)は、幾つかの方法、即ち、1.そのエラー訂正を可能にするのに必要なディジタル情報を記憶することによって、2.RFIDタグ上に放射線硬化CMOS回路を使用することによって、又はガンマ線照射後の標準CMOSの回復を制御することによって、3.FRAMメモリを使用することによって、及び4.ガンマ線照射の後のRFIDタグをリーダの異なる電力レベルを用いて若しくはリーダとRFIDタグとの間の異なる距離で読み出すことによって、提供される。
【0038】
図5Aは、2つの対向するフランジを有する、典型的な使捨てコネクタの設計である。使捨てコネクタ501は、フランジ間に延長部507を有する2つの対向するフランジ503及び505を有する。RFIDタグは、フランジ503と505との間の延長部507に組み込まれるか又は配置されるであろう。
【0039】
図5Bは、ジェンダーレスタイプの2つの対向するフランジを有する、典型的な使捨てコネクタの設計である。使捨てコネクタ509は、ジェンダーレスタイプの511及び513の2つの対向するフランジを有する。RFIDタグ515は、フランジ511及び513の内部に組み込まれるか又は配置されるであろう。
【0040】
図5Cは、雌雄タイプの2つの対向するフランジを有する、典型的な使捨てコネクタの設計である。使捨てコネクタ517は、2つの対向するフランジ519及び521を有する。雌アダプタ523がフランジ519の外面に配置され、雄アダプタ525がフランジ521の外面に配置される。RFIDタグ527は、フランジ519及び521の内部に組み込まれるか又は配置される。
【0041】
図6A、図6B、図6C、及び図6Dは、RFIDタグを種々の方法で組み込む幾つかの使捨てコネクタを示す。図6Aに対して、使捨てコネクタ601は、延長部605を有するフランジ603を含む。延長部605の頂部に、RFIDタグ608が配置されるRFID挿入点607が存在する。図6Bでは、使捨てコネクタ609は、フランジ611及び延長部613を含む。RFIDセンサ612を延長部613内に快適に設置するために、RFIDセンサ612は、延長部613の挿入点615内に成形される(即ち、永久的に取り付けられる)。
【0042】
図6Cでは、使捨てコネクタ617は、フランジ619及び延長部621を含む。RFIDセンサ624及びピックアップが、使捨てコネクタ617の挿入点623内に成形される。図6Dに対して、使捨てコネクタ625は、フランジ627及び延長部629を含む。今回は、ファクタが、RFIDセンサ632組立体を事前成形された場所、即ち延長部629の挿入点631内に挿入する。
【0043】
図7は、使捨てコネクタ内に一体化されたRFIDタグを示す。この使捨てコネクタは、RFIDタグ703が配置される事前成形された場所を有する、典型的な使捨てコネクタ701である。本発明のためのRFIDタグは、FRAMメモリチップMB89R118A(Fujitu Corp.、日本)を用いて製作される。これらのチップは、強誘電体メモリに結合された、標準の0.35μmのCMOS回路を使用して作製される。MB89R118Aチップのメモリの合計は、2000バイトである。FRAMメモリチップは、直径10mmのアンテナ形状を有するRFIDタグ内に一体化された。ディジタルデータの書き込み及び読取りは、Wave Logic LLC(Scotts Valley、CA)によるリーダ/ライタを使用して実施された。ディジタルIDは、E008 011 1ACO D948として、一体化されたRFIDタグから測定された。
【0044】
図8は、使捨てコネクタ内のRFID圧力センサの一体化を示す。使捨てコネクタ801は、フランジ803及び延長部805を含む。延長部805は、RFIDタグ807、圧力センサ809及びピックアップコイル811が設置される、事前成形された場所を含む。ピックアップコイル811は、ピックアップコイル811と、圧力センサ809を有するRFIDタグ807との間に設定距離をもたらす、延長部805上に配置された位置合わせ点を介して取り付けられる。この取り付けは、複数の方法、即ち、ピックアップコイル811を延長部805と接触する所定の点に、手動で位置合わせするか又は自動設置することと、後続の、音波又は熱で溶接するか、又は溶剤結合するか、又は物理的に捕捉してピックアップコイル811と延長部805との一体封止を達成すること、によって実施されてよい。圧力RFIDセンサ813は、事前に作製されたタグ807を圧力センサ809に接続することによって作製される。結果としてもたらされたセンサは、共鳴構造を有する。RFID圧力センサ813は、事前成形された場所による方法を使用して、コネクタ801内に一体化される。使捨てのコネクタ及びコンポーネント内の他のRFIDセンサの幾つかの例は、温度センサ、pHセンサ、伝導度センサ、溶存酸素センサ、二酸化炭素センサ、及びグルコースセンサを含む。
【0045】
図9は、使捨てコネクタ内に一体化されたRFIDタグの圧力応答のグラフ表示である。RFIDセンサの複素インピーダンスの測定が、Lab VIEWを使用したコンピュータ制御の下でネットワークアナライザを使用して実施された。アナライザは、関心のある範囲(典型的には、13MHzを中心に約10MHzのスキャン範囲)にわたる周波数をスキャンし、RFIDセンサから複素インピーダンス応答を収集するために使用された。収集された複素インピーダンスデータは、Excel(Microsoft Inc.Seattle、WA)、或いはKaleidaGraph(Synergy Software、Reading、PA)と、Matlab(The Mathworks Inc.、Natick、MA)と共に動作するPLS_Toolbox(Eigenvector Research,Inc.、Manson、WA)とを使用して分析された。ディジタルデータの書き込み及び読取りは、Wave Logic LLC(Scotts Valley、CA)によるリーダ/ライタを使用して実施された。ディジタルIDは、E008 011 1ACO D9CAとして、一体化されたRFID圧力センサから測定された。圧力RFIDセンサの動作では、センサの最初の読みは約536オームであった。圧力(例えば、3psi(20.685kPa)及び7.5psi(51.712kPa))を印加すると、センサ信号は、それぞれ約534オーム及び約528オームに変化した。
【0046】
図10は、FRAMベースのメモリチップMB89R118A(Fujitsu Corp.、日本)を用いたHF RFIDタグの、35kGyでのガンマ線照射の前と後の動作特性の差をグラフで表示したものである。メモリチップを動作(活性化)させるために、適切な量のRFエネルギーをタグに加えることが重要であることは、よく知られている。メモリチップの活性化は、ネットワークアナライザでタグを励起したときの、RFIDタグの周波数応答における変化ではっきりと分かる。RFIDタグの活性化の測定は、ネットワークアナライザの電力レベルを、−5dBm〜+10dBmの範囲で変化させて実施された。そのような測定は、ガンマ線照射の前と後のRFIDタグを用いて実施された。測定された周波数応答スペクトルは、周波数スペクトルの複雑な形状を定量的に比較するために、主成分分析(PCA)法を使用して、さらに処理された。図10は、PCA法を使用してスペクトル分析された結果を示す。このプロットでは、それぞれの元のスペクトルは、単一のデータ点として表され、ネットワークアナライザによる電力レベル(dBm単位)である数字でラベル表示される。そのようなデータ点がこのPCAプロットに近いほど、元のスペクトルは、より類似している。このPCAプロットは、予想通り、RFIDタグ上のFRAMメモリチップが活性化するために、ネットワークアナライザによって加えられる電力に応じて、周波数スペクトルが変化することを示す。また、FRAMメモリチップのCMOS及びFRAMのコンポーネントに対するガンマ線の影響についての文献で知られるように、メモリチップの電力−活性化の条件は、そのガンマ線照射の後で変わる。この変化は、最終的に、FRAMメモリチップの、それらへのガンマ線照射の前と後の周波数応答の差として示される。
【0047】
本発明は、2つ以上のRFIDタグが互いに動作可能であるか否かを認証し、判定することができるシステム及び装置を提供する。ユーザは、使捨てコネクタ上の1つ以上のRFIDタグが、使捨てコネクタ上の別のRFIDタグと動作可能であるか否かを、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定すること、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定すること、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定すること、及び第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定することによって、判定することができる。本発明は、真正でない低品質の使捨てコネクタがバイオプロセスの中で使用されず、及び/又は真正でない低品質のRFIDタグが使捨てコネクタで使用されないという責務を軽減する、RFIDタグを認証するための方法を含む。
【0048】
本発明の上述の詳細な説明は、限定としてではなく例としてみなされること、並びに本発明の範囲を定義するように意図されるものは、すべての相当物を含む以下の特許請求の範囲であることが理解されること、が意図されている。
【符号の説明】
【0049】
100 システム
101 測定デバイス
103 リーダ
105 第1の使捨てコネクタ
107 第1のRFIDタグ
109 第2の使捨てコネクタ
111 第2のRFIDタグ
113 コンピュータ
300 使捨てコネクタ
301 フランジ
303 通気ポート
305 延長部
307 流れコネクタキャップ
401 使捨てコネクタ
403 円形のRFIDタグ
405 使捨てコネクタ
407 環状のRFIDタグ
501 使捨てコネクタ
503、505 フランジ
507 延長部
509 使捨てコネクタ
511、513 ジェンダーレスタイプのフランジ
515 RFIDタグ
517 使捨てコネクタ
519、521 フランジ
523 雌アダプタ
525 雄アダプタ
527 RFIDタグ
601 使捨てコネクタ
603 フランジ
605 延長部
607 RFID挿入点
608 RFIDタグ
609 使捨てコネクタ
611 フランジ
612 RFIDセンサ
613 延長部
615 挿入点
617 使捨てコネクタ
619 フランジ
621 延長部
623 挿入点
624 RFIDセンサ
625 使捨てコネクタ
627 フランジ
629 延長部
631 挿入点
632 RFIDセンサ
701 使捨てコネクタ
703 RFIDタグ
801 使捨てコネクタ
803 フランジ
805 延長部
807 RFIDタグ
809 圧力センサ
811 ピックアップコイル
813 圧力RFIDセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使捨てコネクタでRFIDタグを動作させるためのシステムであって、
第1のRFIDタグを受けるように構成された第1の使捨てコネクタと、
第2のRFIDタグを受けるように構成された第2の使捨てコネクタと、
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグの近くに設置されたリーダと
を備え、前記リーダが、
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定するように構成されたシステム。
【請求項2】
第1の使捨てコネクタがガンマ線滅菌される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
第2の使捨てコネクタがガンマ線滅菌される、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されており、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されておらず、第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であり、且つ第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致する場合、第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと動作可能である、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが前記使捨てコネクタに永久的に取り付けられる、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが前記使捨てコネクタに成形によって永久的に取り付けられる、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記リーダがコンピュータに接続される、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがHF RFIDタグである、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがUHF RFIDタグである、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがMF RFIDタグである、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
RFIDタグを動作させるための装置であって、
第1の使捨てコネクタを有する第1のRFIDタグと、第2の使捨てコネクタを有する第2のRFIDタグとの近くに設置されたリーダを備え、前記リーダが、
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定するように構成された装置。
【請求項12】
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが0.5mm〜20mの範囲内の距離で前記リーダの付近にある、請求項11記載の装置。
【請求項13】
使捨てバイオプロセスコンポーネント上でRFIDタグを動作させるためのシステムであって、
第1のRFIDタグを受けるように構成された第1の使捨てバイオプロセスコンポーネントと、
第2のRFIDタグを受けるように構成された第2の使捨てバイオプロセスコンポーネントと、
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグの近くに設置されたリーダと
を備え、前記リーダが、
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグがガンマ線滅菌されているか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが以前に使用されたか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグ及び第2のRFIDタグが真正であるか否かを判定し、及び/又は
第1のRFIDタグが第2のRFIDタグと合致するか否かを判定するように構成されたシステム。
【請求項14】
第1の使捨てバイオプロセスコンポーネント及び第2の使捨てバイオプロセスコンポーネントがガンマ線滅菌される、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
前記ガンマ線滅菌が前記RFIDタグの検出可能な破損を結果として導く、請求項13記載のシステム。
【請求項16】
ガンマ線滅菌による第1のRFIDタグの前記検出可能な破損が修正される、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
ガンマ線滅菌による第1のRFIDタグの前記検出可能な破損が、放射線硬化CMOS回路を使用することによって防止される、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
ガンマ線滅菌による第1のRFIDタグの前記検出可能な破損が、FRAMメモリと放射線硬化CMOS回路とを使用することによって防止される、請求項16記載のシステム。
【請求項19】
ガンマ線滅菌による第1のRFIDタグの前記検出可能な破損が、FRAMメモリと、前記CMOS回路の動作パラメータに与える放射線の影響を補正するアルゴリズムとを使用することによって防止される、請求項16記載のシステム。
【請求項20】
ガンマ線滅菌による第1のRFIDタグの前記検出可能な破損が、FRAMメモリと、前記FRAMメモリの動作パラメータに与える放射線の影響を補正するアルゴリズムとを使用することによって防止される、請求項16記載のシステム。
【請求項21】
第1のRFIDタグがRFIDセンサとしても動作する、請求項13記載のシステム。
【請求項22】
第1のRFIDタグが1つ以上のセンサ入力を有する、請求項13記載のシステム。
【請求項23】
第1のRFIDタグが圧力、温度、pH、伝導度、溶存酸素、二酸化炭素、グルコースなど、1つ以上のパラメータを感知するためのRFIDセンサとしても動作する、請求項13記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図6D】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2012−516494(P2012−516494A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−547864(P2011−547864)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際出願番号】PCT/SE2010/050083
【国際公開番号】WO2010/087764
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
【出願人】(507169657)ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・バイオプロセス・コーポレイション (9)
【Fターム(参考)】