説明

使用済遊技機の回収方法

【課題】使用済遊技機の回収と代金の支払との円滑化を図る。
【解決手段】遊技機製造会社1が買取申込書2を遊技店に発行し、この買取申込書2に遊技店3が売渡情報4を記入して遊技機製造会社1に渡し、遊技機製造会社1が受け取った売渡情報4に基づき着払送状5および梱包材6を遊技店3に送り、遊技店3が使用済遊技機8を梱包材6に格納して着払送状5を梱包材6に添付し宅配業者7に運搬依頼を行い、運搬依頼を受けた宅配業者7が着払送状5に基づき使用済遊技機8の格納された梱包材6を遊技店3から遊技機製造会社1の指定場所に運搬し、遊技機製造会社1が宅配業者7から受け取った使用済遊技機8の正否を検収して検収の結果に基づき買取通知書9を作成して遊技店3に渡すとともに検収結果に基づく代金10を遊技店3の口座に振り込みで支払い、また、遊技機製造会社1が配達結果に基づき運賃11を宅配業者7の口座に振り込みで支払う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済遊技機の回収と代金の支払とが円滑になる使用済遊技機の回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
使用済遊技機の回収方法には、遊技店が使用済遊技機に関する情報をコンピュータからインターネットで管理センターのコンピュータに送信し、管理センターのコンピュータが使用済遊技機に関する情報をホームページとしてインターネットで公開し、遊技機製造会社のコンピュータがインターネットで公開された使用済遊技機に関する情報を取得し、遊技機製造会社が買取意思の有る場合にコンピュータで買取意思を上記インターネットで公開されている管理センターのホームページに表示し、使用済遊技機に対する遊技店と遊技機製造会社との売買契約が成立すると、遊技店から遊技機製造会社に使用済遊技機を運搬するようにしたものがある。しかしながら、管理センターが遊技機製造会社と遊技店との間を仲立ちするので、遊技店から遊技機製造会社への使用済遊技機の回収と、遊技機製造会社から遊技店への代金の支払とが、長時間になるという欠点がある。
【特許文献1】特開2004−213192号公報
【特許文献2】特開2005−185639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明が解決しようとする問題点は、使用済遊技機の回収と代金の支払とが円滑に行えないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る使用済遊技機の回収方法は、遊技機製造会社が買取申込書を遊技店に発行し、この買取申込書に遊技店が使用済遊技機に関する売渡情報を記入して遊技機製造会社に渡し、遊技機製造会社が受け取った売渡情報に基づき着払送状および梱包材を遊技店に送り、遊技店が使用済遊技機を梱包材に格納して着払送状を梱包材に添付し宅配業者に運搬依頼を行い、運搬依頼を受けた宅配業者が着払送状に基づき使用済遊技機の格納された梱包材を遊技店から遊技機製造会社に運搬し、遊技機製造会社が宅配業者から受け取った使用済遊技機の正否を検収して検収の結果に基づき買取通知書を作成して遊技店に渡すとともに検収結果に基づく代金を遊技店に支払い、また、遊技機製造会社が配達結果に基づき運賃を宅配業者に支払うことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る使用済遊技機の回収方法は、遊技店が買取申込書に使用済遊技機に関する売渡情報を記入して遊技機製造会社に渡し、遊技機製造会社が受け取った売渡情報に基づき着払送状および梱包材を遊技店に送り、遊技店が使用済遊技機を梱包材に格納して着払送状を梱包材に添付し宅配業者に運搬依頼を行い、運搬依頼を受けた宅配業者が着払送状に基づき使用済遊技機の格納された梱包材を遊技店から遊技機製造会社に運搬し、遊技機製造会社が宅配業者から受け取った使用済遊技機の正否を検収して検収の結果に基づき買取通知書を作成して遊技店に渡すとともに検収結果に基づく代金を遊技店に支払い、また、遊技機製造会社が配達結果に基づき運賃を宅配業者に支払うので、使用済遊技機の回収と代金の支払とが円滑に行えるうえ、不特定多数の宅配業者を利用でき遊技店は運賃負担がないという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、発明を実施するための最良の形態に係る使用済遊技機の回収方法を示す。図1において、遊技機製造会社1が買取申込書2を特定するためのコードが印刷された買取申込書2を遊技店3に発行する。遊技店3が買取申込書2に使用済遊技機8に関する売渡情報4を記入して遊技機製造会社1に郵送またはFAXなどで渡す。売渡情報4としては、遊技店名、遊技店の法人名、機種名、売渡台数、着払送状5や梱包材6の発送希望日、着払送状5や梱包材6の送付先などである。
【0007】
次に、遊技機製造会社1が受け取った買取申込書2の売渡情報4に基づき着払送状5および梱包材6を売渡情報4の送付先に郵送または宅配便で送る。着払送状5に記載される情報としては、依頼主としての遊技店名、遊技機製造会社1の指定場所としての送先の住所や名前および電話番号、申込コード、引取機種名、引取台数などである。着払送状5の遊技店名は、売渡情報4の遊技店名に相当する。着払送状5の引取機種名は、売渡情報4の使用済遊技機8の機種名に相当する。着払送状5の引取台数は、売渡情報4の売渡台数に相当する。着払送状5の引取主としての遊技店住所は、売渡情報4の遊技店住所に相当する。
【0008】
その後、遊技店3が使用済遊技機8を遊技機製造会社1から受け取った梱包材6に格納し、遊技機製造会社1から受け取った着払送状5を梱包材6に添付し、宅配業者7に運搬依頼を行う。運搬依頼を受けた宅配業者7は、トラックで引渡場所に行き、当該引取場所で使用済遊技機8の格納された梱包材6を受け取ってトラックに載せて着払送状5に記載された遊技機製造会社1の指定場所に運搬する。
【0009】
遊技機製造会社1は、宅配業者7から受け取った使用済遊技機8の格納された梱包材6を開封し、使用済遊技機8が受け取るべきものであるかを検収する。使用済遊技機8が受け取るべきでないものである場合、受け取るべきでない理由を遊技店3に連絡するとともに受け取るべきでない使用済遊技機8を宅配便で遊技店3に返却する。
【0010】
その後、遊技機製造会社1は、検収の結果に基づき買取通知書9を作成して遊技店3に郵送またはFAXなどで渡すとともに検収結果に基づく代金10を遊技店3の口座に振り込みで支払う。また、遊技機製造会社1は、配達結果に基づき運賃11を宅配業者7の口座に振り込みで支払う。買取通知書9に記載された情報としては、申込コード、買取機種名、買取台数、買取単価、買取金額、振込先、振込予定日などである。
【0011】
最良の形態によれば、遊技店3が買取申込書2に売渡情報4を記入して遊技機製造会社1に渡し、遊技機製造会社1が受け取った売渡情報4に基づき着払送状5および梱包材6を遊技店3に送り、遊技店3が使用済遊技機8を梱包材6に格納して着払送状5を梱包材6に添付し宅配業者7に運搬依頼を行い、運搬依頼を受けた宅配業者7が着払送状5に基づき使用済遊技機8の格納された梱包材6を遊技店3から遊技機製造会社1の指定場所に運搬し、遊技機製造会社1が宅配業者7から受け取った使用済遊技機8の正否を検収して検収の結果に基づき買取通知書9を作成して遊技店3に渡すとともに検収結果に基づく代金10を遊技店3の口座に振り込みで支払い、また、遊技機製造会社1が配達結果に基づき運賃11を宅配業者7の口座に振り込みで支払うので、使用済遊技機8の回収と代金10や運賃11の支払とが円滑に行えるという利点がある。不特定多数の宅配業者7を利用でき遊技店は運賃を負担しなくてもよいという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0012】
使用済遊技機8としては、遊技盤だけ、遊技機枠だけ、遊技盤の装着された遊技機枠、スロットマシーンと呼ばれる回胴式遊技機などの形態である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】使用済遊技機回収方法の模式図(最良の形態)。
【符号の説明】
【0014】
1は遊技機製造会社、2は買取申込書、3は遊技店、4は売渡情報、5は着払送状、6は梱包材、7は宅配業者、8は使用済遊技機、9は買取通知書、10は代金、11は運賃。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機製造会社が買取申込書を遊技店に発行し、この買取申込書に遊技店が使用済遊技機に関する売渡情報を記入して遊技機製造会社に渡し、遊技機製造会社が受け取った売渡情報に基づき着払送状および梱包材を遊技店に送り、遊技店が使用済遊技機を梱包材に格納して着払送状を梱包材に添付し宅配業者に運搬依頼を行い、運搬依頼を受けた宅配業者が着払送状に基づき使用済遊技機の格納された梱包材を遊技店から遊技機製造会社に運搬し、遊技機製造会社が宅配業者から受け取った使用済遊技機の正否を検収して検収の結果に基づき買取通知書を作成して遊技店に渡すとともに検収結果に基づく代金を遊技店に支払い、また、遊技機製造会社が配達結果に基づき運賃を宅配業者に支払うことを特徴とする使用済遊技機の回収方法。

【図1】
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【公開番号】特開2008−212259(P2008−212259A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−50945(P2007−50945)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】