説明

使用済遊技機の回収方法

【課題】使用済遊技機の回収と代金の支払との円滑化を図る。
【解決手段】遊技店4が使用済遊技機11に関する売渡情報12を端末5からインターネット10で遊技機製造会社1のサーバ2に送信すると、サーバ2が受信した売渡情報12を蓄積し、運送業者6が端末7でインターネット10を経由してサーバ2の売渡情報12の中から受取情報14を取得して使用済遊技機11を遊技店4から遊技機製造会社1に運搬するとともに受け取った使用済遊技機11に関する回収情報15を端末7からインターネット10でサーバ2に送信し、遊技機製造会社1のコンピュータ3がサーバ2の回収情報15に関する支払情報16を銀行8のコンピュータ9に送信するファームバンキングを実行し、銀行8が支払情報16に基づく代金17を遊技店4の口座および運送業者6の口座に振り込むことによって支払う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済遊技機の回収と代金の支払とが円滑になる使用済遊技機の回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
使用済遊技機の回収方法には、遊技店が使用済遊技機に関する情報をコンピュータからインターネットで管理センターのコンピュータに送信し、管理センターのコンピュータが使用済遊技機に関する情報をホームページとしてインターネットで公開し、遊技機製造会社のコンピュータがインターネットで公開された使用済遊技機に関する情報を取得し、遊技機製造会社が買取意思の有る場合にコンピュータで買取意思を上記インターネットで公開されている管理センターのホームページに表示し、使用済遊技機に対する遊技店と遊技機製造会社との売買契約が成立すると、遊技店から遊技機製造会社に使用済遊技機を運搬するようにしたものがある。しかしながら、管理センターが遊技機製造会社と遊技店との間を仲立ちするので、遊技店から遊技機製造会社への使用済遊技機の回収と、遊技機製造会社から遊技店への代金の支払とが、長時間になるという欠点がある。
【特許文献1】特開2004−213192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明が解決しようとする問題点は、使用済遊技機の回収と代金の支払とが円滑に行えないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る使用済遊技機の回収方法は、遊技機製造会社がサーバおよびコンピュータを備え、遊技店および運搬業者が端末を備え、銀行がコンピュータを備え、サーバと端末およびコンピュータがインターネットで相互に接続され、遊技店が使用済遊技機に関する売渡情報を端末からインターネットでサーバに送信し、サーバが受信した売渡情報を蓄積し、運送業者が端末でインターネットを経由してサーバの売渡情報の中から受取情報を取得して使用済遊技機を遊技店から遊技機製造会社に運搬するとともに受け取った使用済遊技機に関する回収情報を端末からインターネットでサーバに送信し、遊技機製造会社がコンピュータでサーバの回収情報に関する支払情報をインターネットで銀行のコンピュータに送信するファームバンキングを実行し、銀行が支払情報に基づく代金を遊技店の口座および運送業者の口座に振り込むことで支払うことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る使用済遊技機の回収方法は、遊技店が使用済遊技機に関する売渡情報を端末からインターネットでサーバに送信すると、サーバが受信した売渡情報を蓄積し、運送業者が端末でインターネットを経由してサーバの売渡情報の中から受取情報を取得して遊技店から使用済遊技機を受け取って遊技機製造会社に運搬するとともに受け取った使用済遊技機に関する回収情報を端末からインターネットでサーバに送信し、遊技機製造会社がサーバの回収情報に基づく代金をファームバンキングで遊技店に支払うので、使用済遊技機の回収と代金の支払とが円滑に行えるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1および図2は、発明を実施するための最良の形態である。図1は使用済遊技機の回収方法を示し、図2は使用済遊技機の回収方法の処理手順を示す。
【0007】
図1を参照し、使用済遊技機回収方法について説明する。遊技機製造会社1がサーバ2およびコンピュータ3を備え、遊技店4が端末5を備え、運送業者6が端末7を備える。銀行8がコンピュータ9を備える。サーバ2および端末5;7がインターネット10で相互に接続される。コンピュータ3;9が、インターネット10で相互に接続され、ファームバンキングを構築する。つまり、コンピュータ3;9は、遊技機製造会社1と銀行8との間におけるネットバンキング用のコンピュータである。
【0008】
そして、遊技店4が使用済遊技機11に関する売渡情報12を端末5からインターネット10を経由してサーバ2に送信し、サーバ2が受信した売渡情報12をデータベース13に蓄積する。次に、運送業者6が端末7でインターネット10を経由してサーバ2の売渡情報12の中から受取情報14を取得し、取得した受取情報14に基づき運送業者6が遊技店4から使用済遊技機11を受け取って遊技機製造会社1に運搬するとともに受け取った使用済遊技機11に関する回収情報15を端末7からインターネット10を経由してサーバ2に送信する。
【0009】
運送業者6は、遊技機製造会社1が使用済遊技機の回収を許可する契約を行った特定の業者である。よって、運送業者6が端末5を操作する場合、遊技機製造会社1と運送業者6との間で取り決められたパスワードを添付する。このパスワードが端末7からインターネット10を経由してサーバ2に入力されると、サーバ2が入力されたパスワードの正否を判定し、適正な場合だけインターネット10上で端末7との通信を実行する。
【0010】
その後、遊技機製造会社1がサーバ2の回収情報15に関する支払情報16をコンピュータ3からインターネット10を経由して銀行8のコンピュータ9に送信する。つまり、遊技機製造会社1が支払情報16をファームバンキングで銀行8に指示し、銀行8が支払情報16に基づく代金17を遊技店4の口座および運送業者6の口座に振り込むことで支払う。
【0011】
具体的には、図2に示すように、ステップ101において、遊技店4では端末5を操作し自らの管理に係る使用済遊技機11に関する売渡情報12をインターネット10でサーバ2に送信する。売渡情報12としては、遊技店名、使用済遊技機11の機種名、売渡台数、引渡場所、引渡希望日などである。ステップ102では、サーバ2が、端末5から送信された売渡情報12をそのままデータベース13に蓄積する。
【0012】
ステップ103では、運送業者6が端末7でインターネット10を経由してサーバ2の売渡情報12の中から受取情報14を取得する。受取情報14としては、引取遊技店名、引取機種名、引取台数、引取場所、引取日時などである。受取情報14の引取遊技店は、売渡情報12の遊技店名に相当する。受取情報14の引取機種名は、売渡情報12の使用済遊技機11の機種名に相当する。受取情報14の引取台数は、売渡情報12の売渡台数に相当する。受取情報14の引取場所は、売渡情報12の引渡場所に相当する。受取情報14の引取日時は、売渡情報12の渡希望日に相当する。
【0013】
その後、運送業者6が、トラックで引渡場所に行き、当該引取場所で引取台数の使用済遊技機11を受け取ってトラックに載せ、遊技機製造会社1の回収場所に運搬する。運送業者6が使用済遊技機11を受け取る場合、使用済遊技機11が受け取るべきものであるかを検証し、検証の結果を遊技店4に伝え、遊技店4の了解のもと、受け取るべきものである使用済遊技機11だけを遊技機製造会社1の回収場所に運搬する。さらに、運送業者6は、携帯した端末7を操作し、回収情報15をインターネット10によりサーバ2に送信する。回収情報15としては、使用済遊技機11の機種名、引取台数、引取日時などである。使用済遊技機11の機種名は、運送業者6が携帯した端末7で使用済遊技機11に付されたQRコードなどからなる製造番号を読み取ってもよい。
【0014】
ステップ104において、遊技機製造会社1ではコンピュータ3を操作しサーバ2の回収情報15に関する支払情報16をインターネット10により銀行8のコンピュータ9に送信する。支払情報16としては、回収情報15の引取台数と単価とこれらから計算された支払金額などである。つまり、遊技機製造会社1が支払情報16をファームバンキングで銀行8に指示する。コンピュータ3が支払情報16の遊技機製造会社1から銀行8への指示の完了をサーバ2に出力すると、サーバ2が回収情報15および売渡情報12に使用済遊技機11に関する売買の完了したことを示すマークを添付する。これによって、遊技機製造会社1と遊技店4および運送業者6が互いに売買の完了を確認することができるという利点がある。使用済遊技機11に関する売買の完了したことを示すマークの添付された回収情報15および売渡情報12は、遊技機製造会社1と遊技店4および運送業者6の間で取り交わした規定期間が経過した時点で消去する。これによって、データベース13の保持データのスリム化が図れるという利点がある。
【0015】
ステップ105では、銀行8がステップ105での支払情報16に基づく代金17を遊技店4の口座および運送業者6の口座に振り込む。
【0016】
よって、最良の形態によれば、遊技機製造会社1と遊技店4の間で、申込書や確認書などの書類をやり取りすることなく、インターネット10を利用したペーパーレスによって使用済遊技機11を商品として公正に取引をすることができ、遊技機製造会社1と銀行8との間で、上記取引に対する代金17をインターネット10によるファームバンキングで決済することができ、遊技機製造会社1では遊技店4から回収した使用済遊技機11の部品を使用目的に合わせて再使用することで、産業廃棄物の量を削減できるという利点がある。
【0017】
つまり、遊技店4が使用済遊技機11に関する売渡情報12を端末5からインターネット10でサーバ2に送信すると、運送業者6が端末7でインターネット10を経由してサーバ2の売渡情報12の中から受取情報14を取得して使用済遊技機11を遊技店から遊技機製造会社1に運搬するとともに受け取った使用済遊技機11に関する回収情報15を端末7からインターネット10でサーバ2に送信し、遊技機製造会社1がサーバ2の回収情報に基づく代金17をファームバンキングで遊技店4の口座や運送業者6の口座に支払うので、使用済遊技機11の回収と代金17の支払とが円滑に行えるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0018】
使用済遊技機11としては、遊技盤だけ、遊技機枠だけ、遊技盤の装着された遊技機枠、スロットマシーンと呼ばれる回胴式遊技機などの形態である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】使用済遊技機回収方法の模式図(最良の形態)。
【図2】使用済遊技機回収方法のフローチャート(最良の形態)。
【符号の説明】
【0020】
1は遊技機製造会社、2はサーバ、3はコンピュータ、4は遊技店、5は端末、6は運送業者、7は端末、8は銀行、9はコンピュータ、10はインターネット、11は使用済遊技機、12は売渡情報、13はデータベース、14は受取情報、15は回収情報、16は支払情報、17は代金。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機製造会社がサーバおよびコンピュータを備え、遊技店および運搬業者が端末を備え、銀行がコンピュータを備え、サーバと端末およびコンピュータがインターネットで相互に接続され、遊技店が使用済遊技機に関する売渡情報を端末からインターネットでサーバに送信し、サーバが受信した売渡情報を蓄積し、運送業者が端末でインターネットを経由してサーバの売渡情報の中から受取情報を取得して使用済遊技機を遊技店から遊技機製造会社に運搬するとともに受け取った使用済遊技機に関する回収情報を端末からインターネットでサーバに送信し、遊技機製造会社がコンピュータでサーバの回収情報に関する支払情報をインターネットで銀行のコンピュータに送信するファームバンキングを実行し、銀行が支払情報に基づく代金を遊技店の口座および運送業者の口座に振り込むことで支払うことを特徴とする使用済遊技機の回収方法。

【図1】
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【図2】
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