説明

使用量管理システムおよび使用量管理方法

【課題】計量器が測定した電気、ガス、または水道の使用量をホストコンピュータにおいて容易かつ正確に管理することができるようにする。
【解決手段】計量器10には検針値が記憶される。ハンディターミナル20は、計量器10およびホストコンピュータ30のそれぞれと着脱可能に接続される。ハンディターミナル20は、計量器10に接続された場合に、計器IDと30分値を取得し、計器IDおよび30分値を含む計量情報を記憶する。ハンディターミナル20は、ホストコンピュータ30に接続された場合に、計量情報をホストコンピュータ30に送信し、ホストコンピュータ30は、ハンディターミナル20から計量情報を受信し、計量情報を含む電子メールを、所定のメールアドレスを宛先として送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用量管理システムおよび使用量管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気、ガス、または水道の使用量は、電力会社やガス会社、水道局などが計量器のメータを目視により検針し、あるいは、計量器に検針担当者が携帯するハンディターミナルを接続して検針値を取得し、取得した検針値をハンディターミナルのプリンタで印刷していた。近年では、ホストが通信回線を介して計量器から使用量を取得することが行われている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−63243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、通信により検針値をサーバに送信する機能および設備を計量器に設ける必要があり手間がかかる。一方、ハンディターミナルから印刷された検針値を手動でホストに入力するのは、手間がかかるとともに、入力ミスが生じる可能性も高い。
【0005】
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、計量器が測定した電気やガス、水道の使用量をホストコンピュータにおいて容易かつ正確に管理することのできる使用量管理システムおよび使用量管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、計量器が測定した電気、ガス、または水道の使用量を管理するシステムであって、前記計量器には前記使用量を示す使用量情報が記憶されており、前記使用量情報を管理するホストコンピュータと、前記ホストコンピュータおよび前記計量器のそれぞれに着脱可能に接続される可搬型端末とを含んで構成され、前記可搬型端末は、前記計量器に接続された場合に、前記計量器から前記計量器を示す計器IDおよび前記使用量情報を取得する使用量情報取得部と、前記計器IDおよび前記使用量情報を含む計量情報を記憶する計量情報記憶部と、前記ホストコンピュータに接続された場合に、前記計量情報記憶部に記憶されている前記計量情報を通信回線経由で前記ホストコンピュータに送信する計量情報送信部と、を備え、前記ホストコンピュータは、前記可搬型端末から前記計量情報を受信する計量情報受信部と、前記計量情報を含む電子メールを、所定のメールアドレスを宛先として送信する電子メール送信部と、を備えることとする。
【0007】
また、本発明の使用量管理システムでは、前記電子メール送信部は、前記計量情報を所定のフォーマットのデータに整形し、前記整形したデータを添付した前記電子メールを、前記所定のメールアドレスを宛先として送信するようにしてもよい。
【0008】
また、本発明の使用量管理システムでは、前記可搬型端末は、前記可搬型端末を操作している検針担当者を特定する検針担当者情報を取得する検針担当者情報取得部を備え、前記計量情報送信部は、前記計量情報に前記検針担当者情報を付帯させて前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、前記検針担当者情報に対応付けて、前記検針担当者のメールアドレスを記憶するメールアドレス記憶部を備え、前記電子メール送信部は、前記受信した計量情報に付帯されている前記検針担当者情報に対応する前記メールアドレスを前記メールアドレス記憶部から読み出し、前記読み出したメールアドレスを宛先として、前記受信した計量情報を含む電子メールを送信するようにしてもよい。
【0009】
また、本発明の使用量管理システムでは、前記可搬型端末は、前記計量器が設置されている、前記電気、ガス、または水道の供給先を示す供給先情報の入力を受け付ける供給先情報入力部を備え、前記計量情報送信部は、前記計量情報に前記供給先情報を付帯させて前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、前記計器IDに対応付けて、前記計器IDが示す前記計量器が設置されている前記供給先を示す前記供給先情報を記憶する供給先記憶部を備え、前記電子メール送信部は、前記受信した計量情報に付帯されている前記供給先情報に対応する前記計器IDを前記供給先記憶部から読み出し、前記読み出した計器IDと、前記受信した計量情報に含まれている前記計器IDとが一致する場合にのみ、前記電子メールを送信するようにしてもよい。
【0010】
また、本発明の使用量管理システムでは、前記電子メール送信部は、前記計量情報に含まれる1つ以上の項目の一部のみをキーとして前記計量情報を暗号化し、前記1つ以上の項目の全部を含むメッセージに、前記暗号化した計量情報を添付させた電子メールを、前記所定のメールアドレスを宛先として送信するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明の使用量管理システムでは、前記計量情報送信部は、現在日時を前記計量情報に含めて前記ホストコンピュータに送信し、前記1つ以上の項目は、前記計器IDおよび前記現在日時であることとしてもよい。
【0012】
また、本発明の他の態様は、計量器が測定した電気、ガス、または水道の使用量を管理する方法であって、前記計量器には前記使用量を示す使用量情報が記憶されており、前記使用量情報を管理するホストコンピュータおよび前記計量器のそれぞれと着脱可能に接続される可搬型端末が、前記計量器に接続された場合に、前記計量器から前記計量器を示す計器IDおよび前記使用量情報を取得し、前記計器IDおよび前記使用量情報を含む計量情報を記憶し、前記ホストコンピュータに接続された場合に、記憶している前記計量情報を通信回線経由で前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータが、前記可搬型端末から前記計量情報を受信し、前記計量情報を含む電子メールを、所定のメールアドレスを宛先として送信することとする。
【0013】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、計量器が測定した電気、ガス、または水道の使用量をホストコンピュータにおいて容易かつ正確に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係る計量管理支援システムの全体構成を示す図である。
【図2】計量器10の構成を説明するための図である。
【図3】計量器10の構成を説明するための図である。
【図4】検針値記憶部104の構成例を示す図である。
【図5】検針値登録部102による検針情報の登録処理の流れを示す図である。
【図6】ハンディターミナル20のハードウェア構成を示す図である。
【図7】ハンディターミナル20のソフトウェア構成を示す図である。
【図8】計量情報データベース231に記憶される計量情報の構成例を示す図である。
【図9】30分値出力部214によりタッチパネルディスプレイ206に出力される画面51の一例を示す図である。
【図10】30分値出力部214によりタッチパネルディスプレイ206に出力される画面52の一例を示す図である。
【図11】30分値のホストコンピュータ30への登録処理および電子メールの送信処理に用いられる画面53の一例を示す図である。
【図12】ホストコンピュータ30のハードウェア構成を示す図である。
【図13】ホストコンピュータ30のソフトウェア構成を示す図である。
【図14】社員データベース332に記憶される社員情報の構成例を示す図である。
【図15】契約者データベース333に記憶される契約情報の構成例を示す図である。
【図16】30分値登録部311による計量情報の登録処理の流れを示す図である。
【図17】30分値メール送信部312による計量情報のメール送信処理の流れを示す図である。
【図18】電子メール70の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る計量情報管理システムについて説明する。計量情報管理システムは、電気やガス、水道などの単位時間当たりの使用量に関する情報(以下、「計量情報」という。)を管理するものである。本実施形態の計量情報管理システムでは、30分当たりの使用電力量を示す情報(以下、「30分値」という。本発明の「使用量情報」に該当する。)が管理されるものとする。なお、単位時間は、30分以外にも、5分、10分、15分、1時間、3時間、6時間など、任意の単位時間とすることもできる。また、ガスや水道についての計量情報の管理にも容易に適用できる。
【0017】
図1は、本実施形態に係る計量情報管理システムの全体構成を示す図である。本実施形態の計量情報管理システムは、計量器10、ハンディターミナル20、ホストコンピュータ30を含んで構成される。
【0018】
計量器10は、電力の需要者(電力の供給先)側に設置され、電力の使用量を測定する。計量器10は、例えば、所定の単位量ごとに増加するメータにより測定した使用量を記録する。すなわち、計量器10が備えるメータが示している値(以下、「指示数」という。)は、電力の使用量を示す値である。また、計量器10は、需要者による電力の使用量を30分ごとに測定して記憶する。なお、30分値は、需要者に対する参考値として用いられるものであり、電気料金の算出に用いられる電力の使用量とは一致しなくてもよい。
【0019】
ホストコンピュータ30は、電力需要者ごとの使用電力量を管理する、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、汎用機などのコンピュータである。ホストコンピュータ30からは、需要者や電力会社の従業員向けに、使用電力量に関する帳票が出力される。
【0020】
ハンディターミナル20(本発明の「可搬型端末」に該当する。)は、計量器10の検針を行う社員(以下、「検針担当者」という。)が操作する可搬型のコンピュータである。ハンディターミナル20には、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話端末、パーソナルコンピュータなどを採用することができる。ハンディターミナル20は、通信路41を介して計量器10と接続可能であり、通信路42を介してホストコンピュータ30と接続可能である。通信路41は、例えば、RS232やRS485、USB(Universal Serial Bus)、イーサネットなどに規格される通信ケーブルである。通信路42は、例えば、電話回線網や無線通信網、イーサネット(登録商標)などにより構築されるLAN(Local Area Network)やインターネットである。
【0021】
検針担当者がハンディターミナル20を計量器10に接続されると、計量器10から30分値がハンディターミナル20に転送される。また、検針担当者がハンディターミナル20をホストコンピュータ30に接続されると、計量器10から転送された30分値がハンディターミナル20からホストコンピュータ30に転送され、ホストコンピュータ30に30分値が蓄積される。
【0022】
==計量器10==
図2および3は、計量器10の構成を説明するための図である。
図2に示すように、計量器10には、表示端末11が接続可能になっている。なお、表示端末11は、契約の内容に応じて計量器10に取り付けられる。計量器10の前面には開口部12が設けられ、開口部12の内部には、ハンディターミナル20と接続するための接続コネクタ13が配置される。なお、ハンディターミナル20と接続しないときには、開口部12には蓋がされる。
【0023】
図3に示すように、計量器10は、接続コネクタ13、接続コネクタ101、検針値登録部102、30分値提供部103、検針値記憶部104、計器ID記憶部105を備えている。また、表示端末11は、接続コネクタ111および検針値補助記憶部112を備えている。
【0024】
接続コネクタ101および111は、計量器10と表示端末11とを接続するためのコネクタである。接続コネクタ13並びに接続コネクタ101および111は、例えば、RS232やRS485、USBなどの規格に規定されるインタフェースである。
計器ID記憶部105は、計量器10を特定するための情報(以下、「計器ID」という。)を記憶する。計器ID記憶部105には、予め計器IDが記憶されているものとする。
【0025】
計量器10が備える検針値記憶部104および表示端末11が備える検針値補助記憶部112はそれぞれ、30分値を算出するための情報の履歴を記憶する。本実施形態では、30分値を算出するための情報とは、電力使用量の30分ごとの累計値(検針値;上記30分値とともに、本発明の「使用量情報」に該当する。)であるものとするが、例えば、30分ごとの電力の使用量を測定して30分値そのものとしてもよい。
【0026】
検針値記憶部104および検針値補助記憶部112はそれぞれ、検針値を含む情報(以下、検針情報という。)を、所定数(例えば、過去12時間分や過去96時間分、過去1週間分など)記憶する。なお、検針値記憶部104が記憶しうる検針情報の所定数と、検針値補助記憶部112が記憶しうる検針情報の所定数とは同じでもよいし、異なってもよい。後述するように、所定数を越えて検針情報を登録する場合には、最も古い検針情報が削除された後、新しい検針情報が登録される。
【0027】
検針値記憶部104の構成例を図4に示す。同図に示すように、検針値記憶部104に記憶される検針情報には、日付、時間帯および指示数が含まれている。時間帯は、30分の単位時間の開始時刻である。指示数は、計量器10が測定した電力の使用量を表すメータが示す値である。検針値記憶部104には、最新の所定数の検針情報が所定数記憶される。なお、検針値補助記憶部112の構成も検針値記憶部104の構成と同様である。
【0028】
検針値登録部102は、30分ごとに計量器10のメータが示す指示数を取得し、取得した指示数を含む検針情報を検針値記憶部104に登録する。検針値登録部102による検針情報の登録処理の流れを図5に示す。
【0029】
検針値登録部102は、現在の日時を取得し、取得した日時の日付を検針情報1の日付とし、取得した日時の時刻から最も近い30分単位の時刻を、検針情報1の時間帯とする(S401)。検針値登録部102は、現時点での指示数を取得して、検針情報1の指示数とする(S402)。なお、検針値の取得は、一般的な電力メータや水道メータなどの検針値を取得する方法により行われるものとする。
【0030】
検針値登録部102は、検針値記憶部104に記憶されている検針情報の数(登録数)をカウントし、登録数が所定数未満であれば(S403:NO)、ステップS410に進み、登録数が所定数以上であれば(S403:YES)、表示端末11が計量器10に接続されているか否かを判定する(S404)。表示端末11が接続されていなければ(S404:NO)、ステップS409に進み、表示端末11が接続されていれば(S404:YES)、検針値記憶部104に記憶されている最古の検針情報を読み出して、検針情報2とする(S405)。検針値登録部102は、検針値補助記憶部112に登録されている検針情報の数(補助登録数)をカウントし、補助登録数が所定数以上であれば(S406:YES)、検針値補助記憶部112から最古の検針情報を削除する(S407)。検針値登録部102は、検針情報2を検針値補助記憶部112の先頭に登録する(S408)。検針値登録部102は、検針値記憶部104から最古の検針情報を削除し(S409)、検針情報1を検針値記憶部104の先頭に登録する(S410)。
【0031】
以上のようにして、検針情報が登録される。
【0032】
30分値提供部103は、ハンディターミナル20が計量器10に接続されたときに、30分値をハンディターミナル20に提供する。30分値提供部103は、検針値記憶部104から検針情報を新しい順に読み出し、表示端末11が計量器10に接続されている場合には、検針値補助記憶部112からも、検針情報を新しい順に読み出す。30分情報提供部103は、最新の検針情報から順に、当該検針情報と次の検針情報の検針値との差を、当該検針情報の時間帯に対応する30分値として算出する。30分値提供部103はまた、計器ID記憶部105に記憶されている計器IDを読み出し、読み出した計器IDと上記日付、時間帯および30分値の一覧とをハンディターミナル20に送信する。
【0033】
==ハンディターミナル20==
図6は、ハンディターミナル20のハードウェア構成を示す図である。ハンディターミナル20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力キー205、タッチパネルディスプレイ206、印刷インタフェース207、接続コネクタ208を備えている。
【0034】
記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリなどである。CPU201は、記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより各種の機能を実現する。通信インタフェース204は、通信路42に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース204は、例えば、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタや、電話回線網に接続するためのモデム、無線通信機などである。入力キー205は、ハンディターミナル20を操作する検針担当者からデータの入力を受け付けるための入力装置である。入力キー205は、例えば、ボタンやキーボードなどとして実現することができる。タッチパネルディスプレイ206は、各種の情報を出力するとともに、検針担当者からのデータの入力を受け付ける。印刷インタフェース207は、プリンタ21と接続するためのインタフェースである。印刷インタフェース207は、例えば、パラレルインタフェースやUSBシリアルインタフェースなどである。接続コネクタ208は、計量器10と接続するためのコネクタであり、例えば、RS232やRS485、USBなどの規格に規定されるインタフェースである。
【0035】
図7は、ハンディターミナル20のソフトウェア構成を示す図である。ハンディターミナル20は、社員番号入力部211、契約番号入力部212、30分値取得部213、30分値出力部214、30分値転送部215、30分値メール送信部216、30分値削除部217、計量情報データベース231を備えている。
【0036】
なお、社員番号入力部211、契約番号入力部212、30分値取得部213、30分値出力部214、30分値転送部215、30分値メール送信部216、30分値削除部217は、ハンディターミナル20が備えるCPU201が、記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。また、計量情報データベース231、社員データベース332、契約者データベース333は、ハンディターミナル20が備えるメモリ202や記憶装置203の記憶領域として実現される。
【0037】
社員番号入力部211(本発明の「検針担当者情報取得部」に対応する。)は、ハンディターミナル20を操作しているユーザ(本実施形態では検針担当者であることを想定している。)から、ユーザを特定する情報(以下、「社員番号」という。本発明の「検針担当者情報」に対応する。)の入力を受け付ける。なお、ハンディターミナル20を操作する検針担当者が固定されている場合には、社員番号を予め記憶装置203などに記憶させておき、そこから社員番号を読み出すようにしてもよい。
【0038】
契約番号入力部212(本発明の「供給先情報入力部」に該当する。)は、ハンディターミナル20が接続されている計量器10が設置されている需要者を特定する情報(本実施形態では、電力供給契約を識別する「契約番号」であるものとする。)の入力を受け付ける。契約番号入力部212は、ハンディターミナル20が計量器10に接続されたことを検知して、検針担当者から契約番号の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0039】
計量情報データベース231は、30分値を含む情報(以下、「計量情報」という。)を記憶する。図8は、計量情報データベース231に記憶される計量情報の構成例を示す図である。計量情報には、計器ID、契約番号、社員番号、取得日、転送日時、メール日時、日付および時間帯別の指示数が含まれる。社員番号は、社員番号入力部211が受け付けた社員番号である。取得日は、後述する30分値取得部213が30分値を取得した日付である。転送日時は、30分値をホストコンピュータ30に送信した日時である。メール日時は、30分値を電子メールで送信した日時である。
【0040】
30分値取得部213は、ハンディターミナル20が計量器10に接続された場合に、計量器10から時間帯および30分値の一覧と計器IDとを受信することにより、計量器10から30分値を取得する。30分値取得部213は、受信した計器ID、契約番号入力部212が受け付けた契約番号、社員番号入力部211が受け付けた社員番号、現在の日付、ならびに上記受信した時間帯および30分値を含む計量情報を計量情報データベース231に登録する。
30分値出力部214は、計量情報を、タッチパネルディスプレイ206やプリンタ21に出力する。これにより、検針担当者が計量器10から取得した30分値を把握することができる。
【0041】
図9および図10は、30分値出力部214によりタッチパネルディスプレイ206に出力される画面の一例を示す図である。
まず、30分値出力部214は、図9に示す画面51を出力する。画面51は、計量情報の一覧表示欄511を備える。30分値出力部214は、社員番号入力部211が受け付けた社員番号に対応する計量情報を計量情報データベース231から読み出し、読み出した計量情報の計器ID、契約番号、取得日の一覧を一覧表示欄511に表示する。また、計量情報の転送日時に値が設定されている場合には「済」を、設定されていない場合には「未」を一覧表示欄511のホスト列に表示し、計量情報のメール日時に値が設定されている場合には「済」を、設定されていない場合には「未」を一覧表示欄511のメール列に表示する。
【0042】
チェックボックス512のいずれかがチェックされて、印刷ボタン514が押下されると、30分値出力部214は、チェックされたチェックボックス512に対応する計量情報をプリンタ21に出力する。
チェックボックス512のいずれかがチェックされて、明細ボタン513が押下されると、チェックされたチェックボックス512に対応する計量情報に含まれる30分値を表示する画面52が表示される。図10は、画面52の一例を示す図である。
【0043】
画面52の表示欄521には、取得した30分値の日付の範囲、すなわち、チェックされたチェックボックス512に対応する計量情報に含まれる最古の日付と最新の日付が表示される。30分値出力部214はまず、最古の日付に対応する時間帯および30分値の組を計量情報から抽出し、抽出した時間帯と30分値との組を時間帯の順にリスト522に表示する。また、30分値出力部214は、ボタン524が押下されると、日付を一日増やして、増やした日付に対応する時間帯と30分値との組をリスト522に表示し、ボタン523が押下されると、日付を一日減らして、減らした日付に対応する時間帯と30分値との組をリスト522に表示する。
印字ボタン525が押下されると、30分値出力部214は、リスト522に表示されている時間帯および30分値の組をプリンタ21に出力して印刷する。
【0044】
契約番号の入力欄526に契約番号が入力され、変更ボタン527が押下された場合には、30分値出力部214は、入力欄526に入力された契約番号に対応する計量情報を計量情報データベース231から読み出し、読み出した計量情報に含まれる最古の日付に対応する時間帯および30分値の組を抽出してリスト522に出力するようにする。
以上のようにして、30分値が出力される。
【0045】
30分値転送部215は、ハンディターミナル20がホストコンピュータ30に接続された場合に、計量情報データベース231に記憶されている計量情報を登録するように指示するコマンド(以下、「30分値登録要求」という。)をホストコンピュータ30に送信する。30分値転送部215は、計量情報の指定を受け付けて、指定された計量情報を計量情報データベース231から読み出し、読み出した計量情報の転送日時に現在の日時を設定して計量情報データベース231を更新するとともに、読み出した計量情報を含む30分値登録要求をホストコンピュータ30に送信する。
【0046】
30分値メール送信部216は、30分値を電子メールで送信するように指示するコマンド(以下、「30分値メール送信要求」という。)をホストコンピュータ30に送信する。なお、後述するように、社員番号に対応する検針担当者のメールアドレスがホストコンピュータ30に管理されており、電子メールは、検針担当者のメールアドレスを宛先として送信される。30分値メール送信部216は、30分値の指定を受け付けて、師弟された計量情報を計量情報データベース231から読み出し、読み出した計量情報のメール日時に現在の日時を設定して計量情報データベース231を更新するとともに、読み出した計量情報を含む30分値メール送信要求をホストコンピュータ30に送信する。
【0047】
図11は、30分値のホストコンピュータ30への登録処理および電子メールの送信処理に用いられる画面53の一例を示す図である。画面53には、上述した画面51と同様にして表示される、計量情報の一覧が一覧表示欄531に表示される。チェックボックス532のいずれかがチェックされた後、転送ボタン534が押下されると、30分値転送部215により、チェックされたチェックボックス532に対応する計量情報を含む30分値登録要求がホストコンピュータ30に送信され、メールボタン533が押下されると、30分値メール送信部216により、チェックされたチェックボックス532に対応する計量情報を含む30分値メール送信要求がホストコンピュータ30に送信される。
30分値削除部217は、検針担当者からの操作に応じて、計量情報データベース231から計量情報を削除する。
【0048】
==ホストコンピュータ30==
図12は、ホストコンピュータ30のハードウェア構成を示す図である。ホストコンピュータ30は、CPU301、メモリ302、記憶装置303、通信インタフェース304、入力装置305、出力装置306、印刷インタフェース307を備えている。記憶装置303は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリなどである。CPU301は、記憶装置303に記憶されているプログラムをメモリ302に読み出して実行することにより各種の機能を実現する。通信インタフェース304は、通信路42に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース304は、例えば、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタや、電話回線網に接続するためのモデム、無線通信機などである。入力装置305は、データの入力を受け付ける、例えば、キーボードやマウス、マイクロフォン、タッチパネルなどである。出力装置306は、データを出力する、例えばディスプレイやスピーカなどである。印刷インタフェース307は、プリンタ31と接続するためのインタフェースである。印刷インタフェース307は、例えば、パラレルインタフェースやUSBシリアルインタフェースなどである。なお、プリンタ31が通信ネットワークを介して印刷要求を受け付ける場合には、印刷インタフェース307を省略し、通信インタフェース304を介して印刷要求をプリンタ31に送信するようにしてもよい。
【0049】
図13は、ホストコンピュータ30のソフトウェア構成を示す図である。ホストコンピュータ30は、30分値登録部311、30分値メール送信部312、30分値出力部313、計量情報データベース331、社員データベース332、契約者データベース333を備えている。
【0050】
なお、30分値登録部311、30分値メール送信部312、30分値出力部313は、ホストコンピュータ30が備えるCPU301が記憶装置303に記憶されているプログラムをメモリ302に読み出して実行することにより実現される。また、計量情報データベース331、社員データベース332、契約者データベース333は、ホストコンピュータ30が備えるメモリ302や記憶装置303が提供する記憶領域として実現される。これらのデータベース331〜333の一部または全部を、ホストコンピュータ30とは別のコンピュータであるデータベースサーバに実現させ、ホストコンピュータ30がデータベースサーバにアクセスするようにしてもよい。
【0051】
計量情報データベース331は、計量情報を記憶する。なお、本実施形態では、説明を簡単にするため、計量情報データベース331は、ハンディターミナル20が備える計量情報データベース231と同様の構成であるものとするが、例えば、転送日時やメール日時などを省略してもよい。
【0052】
社員データベース332(本発明の「メールアドレス記憶部」に該当する。)は、検針担当者を含む電力会社の従業員に関する情報(以下、「社員情報」という。)を記憶する。図14は、社員データベース332に記憶される社員情報の構成例を示す図である。社員情報には、社員番号とメールアドレスとが含まれている。なお、社員情報には、社員の氏名や所属部署などの情報を含めるようにしてもよい。
【0053】
契約者データベース333は、電力供給契約の相手方当事者である需要者側に設置されている計量器に関する情報(以下、「契約情報」という。)を記憶する。図15は、契約者データベース333に記憶される契約情報の構成例を示す図である。契約情報には、契約番号と計器IDとが含まれている。なお、例えば複数の計量器10が設置されている需要者については、契約情報に複数の計器IDが含まれていてもよい。また、契約情報には、需要者の氏名や住所など、重要者に関する各種の情報を含めるようにしてもよい。
【0054】
30分値登録部311は、ハンディターミナル20がホストコンピュータ30に接続された場合に、ハンディターミナル20から30分値登録要求を受信し、受信した30分値登録要求に含まれている計量情報を計量情報データベース331に登録する。図16は、30分値登録部311による計量情報の登録処理の流れを示す図である。
【0055】
30分値登録部311は、ハンディターミナル20から30分値登録要求を受信すると(S601)、30分値登録要求に含まれている計量情報のそれぞれについて、計量情報に含まれている計器IDに対応する契約番号を、契約者データベース333から読み出してリストとする(S602)。30分値登録部311は、計量情報に含まれている契約番号が、上記リストに含まれているか否かを判定し(S603)、リストに含まれていれば(S603:YES)、計量情報を計量情報データベース331に登録し(S604)、含まれていなければ(S603:NO)、エラーメッセージを出力する(S605)。なお、エラーメッセージは、出力装置306やプリンタ31に出力するようにしてもよいし、ハンディターミナル20にエラーメッセージを送信するようにしてもよい。
【0056】
以上の処理を各計量情報について行うことにより、計器IDに対応する契約番号が契約者データベース333に登録されている場合、すなわち、契約番号の入力ミスがない場合にのみ、計量情報を計量情報データベース331に登録させるようにすることができる。
【0057】
30分値メール送信部312(本発明の「電子メール送信部」に該当する。)は、ハンディターミナル20がホストコンピュータ30に接続された場合に、ハンディターミナル20から30分値メール送信要求を受信し、受信した30分値メール送信要求に含まれている計量情報を、検針担当者のメールアドレス宛てに電子メールで送信する。図17は、30分値メール送信部312による計量情報のメール送信処理の流れを示す図である。
【0058】
30分値メール送信部312は、ハンディターミナル20から30分値メール送信要求を受信すると(S621)、30分値メール送信要求に含まれている計量情報のそれぞれについて、以下の処理を行う。
【0059】
30分値メール送信部312は、計量情報に含まれている社員番号に対応するメールアドレスを社員データベース332から取得して宛先とする(S622)。30分値メール送信部312は、計量情報に含まれている計器IDに対応する契約番号を契約者データベース333から読み出してリストとする(S627)。30分値メール送信部312は、計量情報に含まれる契約番号が上記リストに含まれていなければ(S624:NO)、不正な契約番号である旨を表す本文と宛先とを含む電子メールを作成して宛先に送信する(S625)。一方、契約番号が上記リストに含まれていれば(S624:YES)、30分値メール送信部312は、計量情報の計器ID、契約番号、社員番号、取得日、転送日時、メール日時を記述したメッセージを本文とし(S626)、計量情報に含まれている日付、時間帯、30分値の組のそれぞれについて、1組を1レコードとして、所定のフォーマットで記述したデータを添付データとする(S627)(データ整形部)。例えば、フォーマットがCSV(Comma Separated Values)形式であれば、日付、時間帯、30分値をカンマ「,」で区切ったテキストを各行として記述したテキストファイルを作成する。
【0060】
30分値メール送信部312は、計量情報に含まれているメール日時の時を示す2桁の数字、メール日時の分を示す2桁の数字、および、計器IDの下4桁を連結した文字列を暗号キーとして(S628)、暗号キーを用いて添付データを暗号化する(S629)。なお、暗号化は共通鍵方式の一般的な手法により行うことができる。
【0061】
30分値メール送信部312は、本文と宛先とを含む電子メールに暗号化した添付データを添付ファイルとして添付させて宛先に送信する(S630)。なお、添付ファイルの添付や電子メールの送信は、一般的な電子メールに用いられる方法により行うことができる。
【0062】
以上の処理を各計量情報について行うことで、計器IDに対応する契約番号が契約者データベース333に登録されている場合、すなわち、契約番号などの入力ミスがない場合にのみ、計量情報を電子メールに添付させて送信することができる。
【0063】
図18は、上記計量情報のメール送信処理によって送信される電子メール70の一例を示す図である。電子メール70のヘッダには、宛先71として、社員番号に対応する電子メールアドレスが記述される。また、本文には、社員番号72、メール日時73、契約番号74、計器ID75、取得日76が記述される。また、電子メール70には添付ファイル77が添付される。添付ファイル77は、計量情報を所定のフィーマットで記述したデータを、メール日時73の時および分と、計器ID75の下4桁とを連結したキーを用いて暗号化したものである。図18の例では、メール日時73の時分は「1326」であり、計器ID75の下4桁は「0777」であるので、暗号化に用いられるキーは、「13260777」となる。
【0064】
このように、電子メール70の宛先71には、予め登録されている検針者のメールアドレスが記述されるので、検針担当者は宛先71の入力をしなくてもよく、電子メール70の送信を容易に行うことができる。また、これにより、社員でない宛先に計量情報を送信してしまうようなミスを低減することができる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態の計量情報管理システムによれば、ハンディターミナル20が計量器10から取得した30分値を、ホストコンピュータ30に登録したり、電子メールにより所定のアドレスに送信したりすることができる。したがって、従来のように、ハンディターミナル20から印刷された30分値を手入力する必要がなくなるので、誤入力を防止し、入力作業にかかる手間を軽減することができる。
【0066】
また、計量情報は、メール日時73の時分および計器ID75の下4桁を連結した文字列をキーとして暗号化されて電子メールに添付されるので、電子メールが傍受されたとしても、添付データが暗号化されているので、簡単に解読することができないようにすることができる。さらに、メール日時73や計器ID75は電子メールの本文に記述されているので、検針担当者は暗号化のためのキーを記憶しておく必要がなく、暗号化のキーがメール日時73の時分および計器ID75の下4桁であることを知っておけば、容易に添付ファイルを復号化することができるので便利である。その一方で、メール日時73や計器ID75の全部をキーとして利用しないので、メールの本文からキーを予想し難く、安全性を高めることができる。
【0067】
なお、本実施形態の計量情報管理システムでは、添付ファイル77の暗号化には、メール日時73の時および分と、計器ID75の下4桁とを結合した文字列をキーとするものとしたが、これに限らず、社員番号の一部や契約番号の一部、取得日76の一部などに基づいてキーを作成するようにしてもよい。すなわち、計量情報に含まれる1つ以上の項目を利用し、かつ各項目の一部のみを連結することにより、暗号化のキーを電子メール70の本文から予測し難くするとともに、復号化のキーを本文中に記述することができる。また、計器IDや契約番号などは、需要者ごとに異なるため、これらの項目を暗号化のキーの一部として使用し、需要者ごとに異なるパスワードとすることができる。その一方で、ユーザは、暗号化のキーとして用いられる項目と、各項目のどの部分を用いてキーとするかのルールを覚えておくのみよいので、パスワードを記憶するユーザの手間を軽減することができる。
【0068】
また、本実施形態の計量情報管理システムでは、電子メール70の作成および送信をホストコンピュータ30が行うものとしたが、ハンディターミナル20が行うようにしてもよい。この場合、ハンディターミナル20が30分値メール送信部312や社員データベース332、契約者データベース333を備えるようにして、ハンディターミナル20が通信ネットワークに接続した場合に、図17の処理を行うようにすることができる。また、社員データベース332に代えて、宛先となる所定のメールアドレスを記憶しておくようにし、図17のステップS622において、宛先を上記所定のメールアドレスとするようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態の計量情報管理システムでは、契約番号と計器IDとが正しい組合せであるか否かを確認するものとしたが、これを省略するようにしてもよい。この場合、図16の処理では、ステップS602、S603およびS605を省略することができる。また、図17の処理では、ステップS624およびS625を省略することができる。
【0070】
また、本実施形態の計量情報管理システムでは、検針担当者のメールアドレスのみを宛先として電子メール70を送信するものとしたが、需要者に対して電子メール70を送信するようにしてもよい。この場合、需要者のメールアドレスを、例えば、契約者データベース333に記憶するようにして、図17のステップS622において、計器IDに対応する需要者のメールアドレスを取得して宛先71として電子メール70に設定するようにすることができる。
【0071】
また、社員番号に対応するメールアドレスが社員データベース332に登録されていない場合に、その旨を示すエラーメッセージを出力するようにしてもよい。
【0072】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0073】
10 計量器
11 表示端末
12 開口部
13 接続コネクタ
101 接続コネクタ
102 検針値登録部
103 30分値提供部
104 検針値記憶部
105 計器ID記憶部
111 接続コネクタ
112 検針値補助記憶部
20 ハンディターミナル
21 プリンタ
201 CPU
202 メモリ
203 記憶装置
204 通信インタフェース
205 入力キー
206 タッチパネルディスプレイ
207 印刷インタフェース
208 接続コネクタ
211 社員番号入力部
212 契約番号入力部
213 30分値取得部
214 30分値出力部
215 30分値転送部
216 30分値メール送信部
217 30分値削除部
231 計量情報データベース
30 ホストコンピュータ
31 プリンタ
301 CPU
302 メモリ
303 記憶装置
304 通信インタフェース
305 入力装置
306 出力装置
307 印刷インタフェース
311 30分値登録部
312 30分値メール送信部
313 30分値出力部
331 計量情報データベース
332 社員データベース
333 契約者データベース
41 通信路
42 通信路
51 画面
511 一覧表示欄
512 チェックボックス
513 明細ボタン
514 印刷ボタン
52 画面
521 表示欄
522 リスト
523 ボタン
524 ボタン
525 印字ボタン
526 入力欄
527 変更ボタン
53 画面
531 一覧表示欄
532 チェックボックス
533 メールボタン
534 転送ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計量器が測定した電気、ガス、または水道の使用量を管理するシステムであって、
前記計量器には前記使用量を示す使用量情報が記憶されており、
前記使用量情報を管理するホストコンピュータと、前記ホストコンピュータおよび前記計量器のそれぞれに着脱可能に接続される可搬型端末とを含んで構成され、
前記可搬型端末は、
前記計量器に接続された場合に、前記計量器から前記計量器を示す計器IDおよび前記使用量情報を取得する使用量情報取得部と、
前記計器IDおよび前記使用量情報を含む計量情報を記憶する計量情報記憶部と、
前記ホストコンピュータに接続された場合に、前記計量情報記憶部に記憶されている前記計量情報を通信回線経由で前記ホストコンピュータに送信する計量情報送信部と、
を備え、
前記ホストコンピュータは、
前記可搬型端末から前記計量情報を受信する計量情報受信部と、
前記計量情報を含む電子メールを、所定のメールアドレスを宛先として送信する電子メール送信部と、
を備えること、
を特徴とする使用量管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の使用量管理システムであって、
前記電子メール送信部は、前記計量情報を所定のフォーマットのデータに整形し、前記整形したデータを添付した前記電子メールを、前記所定のメールアドレスを宛先として送信すること、
を特徴とする使用量管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の使用量管理システムであって、
前記可搬型端末は、前記可搬型端末を操作している検針担当者を特定する検針担当者情報を取得する検針担当者情報取得部を備え、
前記計量情報送信部は、前記計量情報に前記検針担当者情報を付帯させて前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは、前記検針担当者情報に対応付けて、前記検針担当者のメールアドレスを記憶するメールアドレス記憶部を備え、
前記電子メール送信部は、前記受信した計量情報に付帯されている前記検針担当者情報に対応する前記メールアドレスを前記メールアドレス記憶部から読み出し、前記読み出したメールアドレスを宛先として、前記受信した計量情報を含む電子メールを送信すること、
を特徴とする使用量管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の使用量管理システムであって、
前記可搬型端末は、前記計量器が設置されている、前記電気、ガス、または水道の供給先を示す供給先情報の入力を受け付ける供給先情報入力部を備え、
前記計量情報送信部は、前記計量情報に前記供給先情報を付帯させて前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは、前記計器IDに対応付けて、前記計器IDが示す前記計量器が設置されている前記供給先を示す前記供給先情報を記憶する供給先記憶部を備え、
前記電子メール送信部は、前記受信した計量情報に付帯されている前記供給先情報に対応する前記計器IDを前記供給先記憶部から読み出し、前記読み出した計器IDと、前記受信した計量情報に含まれている前記計器IDとが一致する場合にのみ、前記電子メールを送信すること、
を特徴とする使用量管理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の使用量管理システムであって、
前記電子メール送信部は、前記計量情報に含まれる1つ以上の項目の一部のみをキーとして前記計量情報を暗号化し、前記1つ以上の項目の全部を含むメッセージに、前記暗号化した計量情報を添付させた電子メールを、前記所定のメールアドレスを宛先として送信すること、
を特徴とする使用量管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の使用量管理システムであって、
前記計量情報送信部は、現在日時を前記計量情報に含めて前記ホストコンピュータに送信し、
前記1つ以上の項目は、前記計器IDおよび前記現在日時であること、
を特徴とする使用量管理システム。
【請求項7】
計量器が測定した電気、ガス、または水道の使用量を管理する方法であって、
前記計量器には前記使用量を示す使用量情報が記憶されており、
前記使用量情報を管理するホストコンピュータおよび前記計量器のそれぞれと着脱可能に接続される可搬型端末が、前記計量器に接続された場合に、前記計量器を示す計器IDおよび前記使用量情報を取得し、前記計器IDおよび前記使用量情報を含む計量情報を記憶し、前記ホストコンピュータに接続された場合に、記憶している前記計量情報を通信回線経由で前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータが、前記可搬型端末から前記計量情報を受信し、前記計量情報を含む電子メールを、所定のメールアドレスを宛先として送信すること、
を特徴とする使用量管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−282494(P2010−282494A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136349(P2009−136349)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】