供給デバイスによって繊維分類デバイスに、特にコーミングデバイスに供給される織物繊維を含む、繊維束を繊維分類又は繊維選択するための、特にコーミングするための装置
【課題】生産性の向上及びコーミング済みスライバを改良する装置を提供する。
【解決手段】供給手段によって供給される織物繊維を含む繊維束を繊維分類又は繊維選択するための装置において、繊維束を挟持する挟持デバイスが備えられ、非挟持成分を繊維束の自由端からほぐして摘出するために、コーミング作用を生成する機械的手段が存在する。簡単な方法による生産性の実質的な増加及びコーミング済み束の改良をするために、供給手段の下流に、中断なしに急速に回転する少なくとも2つの回転可能に装着されるローラが配置され、それに繊維スライバ用の挟持デバイスが備えられ、それが前記ローラの少なくとも1つの周縁領域に離間して分布し、コーミング作用を生成するための手段がローラと関連付けられ、コーミングされるべき繊維材料を最適に送給する及び/又は位置決めするための手段が、コーミング作用を生成するための手段と関連付けられる。
【解決手段】供給手段によって供給される織物繊維を含む繊維束を繊維分類又は繊維選択するための装置において、繊維束を挟持する挟持デバイスが備えられ、非挟持成分を繊維束の自由端からほぐして摘出するために、コーミング作用を生成する機械的手段が存在する。簡単な方法による生産性の実質的な増加及びコーミング済み束の改良をするために、供給手段の下流に、中断なしに急速に回転する少なくとも2つの回転可能に装着されるローラが配置され、それに繊維スライバ用の挟持デバイスが備えられ、それが前記ローラの少なくとも1つの周縁領域に離間して分布し、コーミング作用を生成するための手段がローラと関連付けられ、コーミングされるべき繊維材料を最適に送給する及び/又は位置決めするための手段が、コーミング作用を生成するための手段と関連付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給デバイスによって繊維分類デバイスに、特にコーミングデバイスに供給される織物繊維を含む、繊維束を繊維分類又は繊維選択するための、特にコーミングするための装置であって、この装置に、繊維束の自由端からある距離で繊維束を挟持する挟持デバイスが設けられ、例えば、短繊維、ネップ、塵埃等の非挟持成分を繊維束の自由端からほぐして摘出するために、挟持部位から繊維束の自由端にコーミング作用を生成する機械的手段が存在する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
実際に、綿繊維又は羊毛繊維からそれらに含まれる天然の不純物を取り除くために、また繊維スライバの繊維を平行化させるために、コーミング機械が使用される。そのため、「繊維タフト」として知られる繊維の一定の長さ部分がニッパ装置の把持部の前方に突出するように、事前に前処理された繊維束が前記把持部の間で挟持される。ニードル針布(needle clothing)又は歯付き針布(toothed clothing)で充填される回転コーミングローラのコーミングセグメントによって、この繊維タフトがコーミングされ、したがって清掃される。取出しデバイスは、通常、コーミング済み繊維タフトを把持して前方に搬送する逆回転する2つのローラから成る。公知の綿コーミングプロセスは不連続プロセスである。ニップ動作中、全てのアセンブリ及びそれらの駆動手段とギヤが、加速、減速されまたある場合に再び反転される。高いニップ速度により、大きな加速が得られる。特に、ニッパの動力学の、ニッパ動作用のギヤ及び取外しローラのピルグリムステップ動作用のギヤの動力学の結果として、大きな加速力が引き起こされる。生じる力及び応力は、ニップ速度が増すほど大きくなる。公知のフラットコーミング機械は、そのニップ速度により性能限界に達し、これによって生産性の向上が妨げられる。さらに、運転の不連続モードのため、機械全体の振動が引き起こされ、動的な交互の応力が発生される。
【0003】
特許文献1は、例えば8つのコーミングヘッドが次々と同時に動作するコーミング機械を開示している。これらのコーミングヘッドの駆動は、長手方向シャフトを介してコーミングヘッドの個々の要素と駆動接続しているギヤユニットを有するコーミングヘッドに隣接して配置された側方駆動手段によって行われる。個々のコーミングヘッドで形成された繊維スライバは、コンベヤテーブル上で次々に後続の牽伸システムに移送され、この牽伸システムで繊維スライバが、共通のコーミング機械スライバを形成するために牽伸され、次に組み合わされる。次に、牽伸システムで製造された繊維スライバは、ファネルホイール(コイラープレート)によってカンに堆積される。コーミング機械の複数のコーミングヘッドの各々は、送給デバイスと、枢動的に装着される固定位置のニッパアセンブリと、このニッパアセンブリによって供給された繊維タフトを梳き取るためのコームセグメントを有する回転可能に装着される円形コームと、頂部コームと、梳き取られた繊維タフトをニッパアセンブリから取り外すための固定位置の取外しデバイスとを有する。ニッパアセンブリは、上方ニッパプレートと協働する下方ニッパを包含する。この場合に、上方ニッパプレートは、枢動軸を介して下方ニッパに枢動的に装着される。下方ニッパ及び上方ニッパは、それらの前端領域に相補的な形状で形成され、この領域を介して、ニッパアセンブリを閉じる時に、これらのニッパは送給シリンダを介して供給されたラップを挟持する。ニッパアセンブリからこの挟持位置に突出する繊維タフトFBは、円形コームのコームセグメントによってコーミングされる。ニッパアセンブリの下に配置された円形コームは、駆動接続部を介してギヤ機構に接続される円形のコームシャフトに、相対的な回転なしに固定される。ギヤ機構の駆動は主モータによって行われる。ニッパアセンブリは、枢動アームを介して円形のコームシャフトの軸に枢動的に装着される。枢動アームの自由端は、下方ニッパのフレームに固定される。下方ニッパの後部領域で、下方ニッパは、レバーが回転可能に装着される枢動軸を有する。このレバーは、軸を介してクランクディスクに回転可能に固定される。クランクディスクの軸は、駆動接続部を介して駆動モータと接続している。モータは、制御ラインを介して中央制御ユニットと接続している。電動駆動部と円形コームの駆動部とを整合させるために、ラインを介して制御ユニットと接続するセンサが設けられる。このセンサの機能は、円形コームのシャフトの特定の角度位置を検出して、制御ユニットに伝えることである。したがって、制御ユニットを介して関連のモータに適切な制御パルスを出力することが可能であり、この結果、一方で、コーミングセグメントは、規定された時点に繊維タフトFBを梳き取り、他方で、取外しローラ対又は搬送ローラ対の回転運動はニッパ運動と整合される。このようにして、繊維材料の機械的なコーミングが行われる。当該のコーミング機械の不都合は、特に、多数の機器が必要とされ、また時間当たりの生産速度が低いことである。合計で8つの送給デバイスを有する8つの個々のコーミングヘッド、8つの固定位置ニッパアセンブリ、コームセグメント付きの8つの円形コーム、8つの頂部コーム及び8つの取外しデバイスがある。特定の問題は、コーミングヘッドの不連続の動作モードである。他の不都合は、大きな質量の加速及び反転移動からもたらされ、その結果、高い動作速度が不可能である。最後に、機械の振動量が著しく、コーミング済みタフトの投入が不規則になる。さらに、軌間、すなわち下方ニッパプレートのニッパ唇部と取外しシリンダの挟持点との間の距離が、構造的かつ空間的に制限される。円形コームの回転速度は、遅い(不連続の)コーミングプロセス、特にニッパの不連続で遅い運動と整合され、且つこれによって制限される。さらに、上方及び下方ニッパの側面端部領域は、梳き取られるべき繊維タフトの遅い速度による送給又は配置にとって十分である。この装置による高速コーミングは不可能である。
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1586682号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の基礎となる課題は、言及した不都合を回避し、また特に簡単な方法で、時間当たりの生産量(生産性)の実質的な増加及びコーミング済みスライバの改良の実現を可能にする冒頭に記載した種類の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴部分によって解決される。
【0007】
梳き取られるべき繊維束を回転ローラ上で挟持して移動させる機能を実施することによって、公知の装置とは異なり、大きな質量の加速及び反転移動なしに、高い動作速度(ニップ速度)が達成される。特に、動作モードは連続的である。高速ローラを使用すると、時間当たりの生産速度(生産性)の相当の増大が達成され、このことは、以前の技術では可能と考えられていなかった。さらなる利点は、複数の挟持デバイスを有するローラのロータリ回転運動により、複数の繊維束の第1ローラ及び第2ローラへの単位時間当たり格別に速い供給がもたらされることである。特に、ローラの高い回転速度は、相当の生産増加を可能にする。
【0008】
繊維束を形成するために、送給ローラによって押し進められる繊維スライバが、一方の端部で挟持デバイスによって挟持され、旋回ロータの回転運動によって取り外される。挟持された端部は短繊維を含有し、自由領域は長繊維を含む。長繊維は、送給ニップに挟持された繊維材料から分離力によって引っ張られ、短繊維は保持力を介して送給ニップに残る。次に、繊維束が旋回ロータからコーミングロータに移送される時に、繊維束の端部は反転され、すなわち、コーミングロータの挟持デバイスは、長繊維の端部を把持して挟持し、この結果、短繊維を有する領域は挟持デバイスから突出して露出し、これによって短繊維を梳き取ることができる。繊維束は、公知の装置とは異なり、複数の挟持デバイスによって保持されて、回転しつつ搬送される。複数の挟持デバイスが繊維束用に利用可能であるので、特に有利な方法として、まさに単一の供給デバイスのみに起因する望ましくない時間遅延なしに、繊維束を順次にかつ迅速に連続して、それぞれ第1及び第2ローラに供給することが出来る。有利には、ローラに供給された繊維束は、支持のために吸引によってさらに作用される。ここで、繊維束の自由端は、非常に迅速に把持され、挟持デバイスが開いている間に挟持デバイスに引き込まれ、これにより、製造速度のさらに著しい増加がもたらされる。吸引空気流は、移送されるべき繊維束の整列と移動とに有利に影響を及ぼす。特定の利点は、高速ローラのために、コーミング要素によって複数の繊維スライバを非常に短時間に梳き取ることが出来ることである。そのために、手段、例えば空気圧式及び/又は機械的手段が、コーミングされるべき繊維材料の最適な送給及び/又は配置のために、コーミング要素に関連付けられる。中断なしに回転する高速ローラで挟持デバイスの回転配置を介して、複数の繊維束を短時間にまさに少数のコーミング要素に供給することが可能である。これによって、構造的な著しい単純化が実施される。
【0009】
請求項2から86は、本発明の有利な発展形態を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面に示した典型的な実施形態を参照して、本発明について以下により詳細に説明する。
【0011】
図1によれば、コーミング前処理機械1は、スライバが送給されかつラップを吐出する紡糸機械と、互いに平行に配置された2つの送給テーブル4a、4b(クリール)とを有し、送給テーブル4a、4bの各々の下方に繊維スライバ(図示せず)を収容する2列のカン5a、5bが配置されている。カン5a、5bから引き出された繊維スライバは、方向の変更後、前後に配置されるコーミング前処理機1の2つの牽伸システム6a、6b内に移動する。形成された繊維スライバウェブは、牽伸システム6aからウェブテーブル7にわたって案内され、牽伸システム6bの出口で、互いに積み重ねて置かれ、牽伸システム6bで製造された繊維スライバウェブと共に運ばれる。各々の場合に、牽伸システム6aと6bによって、複数の繊維スライバが組み合わされてラップが形成され、共に牽伸される。牽伸された複数のラップ(実施例では2つのラップが示されている)は、互いに上下に置かれることによって二重化される。このように形成されたラップは、下流のロータコーミング機械2の供給デバイス(送給要素)に直接導入される。繊維材料の流れは中断されない。コーミング済み繊維ウェブは、ロータコーミング機械2の出口で吐出され、ファネルを通過して、コーマスライバを形成し、また下流のスライバ投入デバイス3に投入される。参照符号Aは、動作方向を示している。
【0012】
オートレベラ牽伸システム50(図2参照)をロータコーミング機械2とスライバ投入デバイス3との間に配置することができる。これによって、コーマスライバが牽伸される。
【0013】
さらなる構造によれば、1つ以上のロータコーミング機械2が設けられる。例えば2つのロータコーミング機械2aと2bが存在する場合に、吐出された2つのコーマスライバ17は、下流のオートレベラ牽伸システム50を共に通過し、牽伸されたコーマスライバとしてスライバ投入デバイス3に投入することが出来る。
【0014】
スライバ投入デバイス3は、回転するコイラーヘッド3aを備え、このヘッドによってコーマスライバをカン3bに、又はカンなしの繊維スライバパッケージの形態(図示せず)で投入することが出来る。
【0015】
図2は、送給ローラ10及び送給トレイ11を備える供給デバイス8を有し、第1ローラ12(旋回ロータ)と、第2ローラ13(コーミングロータ)と、取出しローラ14を備える取出しデバイス9と、回転カード頂部コーミングアセンブリ15とを有するロータコーミング機械2を示している。ローラ10、12、13と14の回転方向は、曲線矢印10a、12a、13aと14aでそれぞれ示されている。入着する繊維ラップは参照番号16で示され、吐出された繊維ウェブは参照番号17で示されている。ローラ10、12、13と14は、前後に配置される。矢印Aは動作方向を示している。
【0016】
第1ローラ12の外周縁の領域には、複数の第1挟持デバイス18が設けられ、これらのデバイスはローラ12の幅にわたって延び(図3参照)、これらのデバイスの各々は上方ニッパ19(把持要素)と下方ニッパ20(対向要素)とから構成される。ローラ12の中心点又は枢動軸に面する当該ローラの一方の端部領域において、各々の上方ニッパ19は、ローラ12に取付けられる枢動軸受24aに回転可能に装着される(図12参照)。下方ニッパ20は、固定され又は移動可能であるようにローラ12に装着される。上方ニッパ19の自由端は、ローラ12の周縁に面する。上方ニッパ19及び下方ニッパ20は、繊維束16、301、302を把持(挟持)し、かつ解放できるように協働する(図12a〜図12c)。
【0017】
第2ローラ13の外周縁の領域には、複数の2部分の挟持デバイス21が設けられ、これらのデバイスはローラ13の幅にわたって延び(図3参照)、これらのデバイスの各々は上方ニッパ22(把持要素)と下方ニッパ23(対向要素)とから構成される。ローラ13の中心点又は枢動軸に面する当該ローラの一方の端部領域において、各々の上方ニッパ22は、ローラ13に取付けられる枢動軸受24b(図11参照)に回転可能に装着される。下方ニッパ23は、固定され(図8参照)又は移動可能である(図11参照)ようにローラ13に装着される。上方ニッパ22の自由端は、ローラ13の周縁に面する。上方ニッパ22及び下方ニッパ23は、繊維束302、303を把持(挟持)し、かつ解放できるように協働する(図8、図10a、10b、図12c、12d)。ローラ12の場合に、送給ローラ10と第2ローラ13との間のローラ周縁の周りで、挟持デバイス18が閉じられ(それらは一方の端部で繊維束(図示せず)を挟持し)、及び第2ローラ13と送給ローラ10との間で挟持デバイス18が開かれる。ローラ13では、第1ローラ12とドッファ14との間のローラ周縁の周りで、挟持デバイス21が閉じられ(それらは一方の端部で繊維束(図示せず)を挟持し)、またドッファ14と第1ローラ12との間で挟持デバイス21が開かれる。参照番号50は、牽伸システム、例えばオートレベラ牽伸システムを示している。牽伸システム50は、有利には、コイラーヘッド3aの上方に配置される。参照番号51は、駆動される上昇するコンベヤ、例えばコンベヤベルトを示している。搬送のために、上方に傾斜した板金等を使用することも可能である。
【0018】
図3によれば、2つの固定カムディスク25と26が設けられ、それらを中心に、第1挟持デバイス18を有するローラ12及び第2挟持デバイス21を有するローラ13が、矢印12aと13aの方向にそれぞれ回転される。装着された上方ニッパ19と22は、カムディスク25、26の外周縁とローラ12、13の内側円筒状表面との間の中間スペースに配置される。カムディスク25と26を中心にローラ12と13を回転させることによって、上方ニッパ19と22は枢動軸24aと24bを中心にそれぞれ回転される。そのようにして、第1挟持デバイス18及び第2挟持デバイス21の開閉が実施される。図4によれば、繊維束303は、一方の端部で、上方ニッパ22と下方ニッパ23との間の挟持デバイス21の一部によって挟持され、すなわち、それらの自由端から離れて挟持される。次に、繊維束303はそれらの自由端の方向に曲げられ、繊維束303の自由端領域の各々は、回転方向13aに対し逆方向に向けられる。回転頂部コーミングアセンブリ15は、2つの案内ローラ15aと15bの周りで無限に回転する可撓性ベルト要素15cから成り、複数のコーミング要素31がベルト要素の外側に装着されている。コーミング要素31のコーム歯33の自由端は、ベルト要素15cから離れた方向を指す。コーミング要素31は、ローラ13の周縁部から離れて梳き取り領域に配置される。梳き取り領域では、ベルト要素15cの運動方向15d及びローラ13の運動方向13aは同一であり、すなわち同一方向の動作が適用される。しかし、一方でコーミング要素31を有するベルト要素15cの速度、及びスライバ束303を含む挟持要素21を有するローラ13の速度は異なり、すなわち、相対速度が適用される。動作領域(コーミング領域)のローラ13の円周速度は、コーミング要素31の運動速度よりも大きい。
【0019】
図4では、参照番号63は、繊維、ネップ、塵埃等の梳き取られた成分をコーミング要素31からから解して、それらを収集及び抽出デバイス56内に押し込む回転清掃ローラを示している。図5では、同様に、コーミングローラ32に、抽出デバイス66を備える清掃ローラが設けられる。
【0020】
図5によれば、コーミング要素は、ドッファ14とローラ12との間の領域のローラ13の周縁(図2参照)と向き合って当該周縁から離れて位置する複数の回転コーミングローラ32によって実装される。
【0021】
図6は、円形コーム34を示し、この円形コームには、円形コームキャリア36が固定手段(図示せず)によって円形コームシャフト35に回転に対して固定して装着される。ベースプレート37は、固定手段(図示せず)を介して円形コームキャリア36の外面に固定される。異なって構成された列の歯付き針布がベースプレート37に装着される。歯付き針布38、例えば鋸歯ワイヤストリップ(全鋼鉄針布)が、集合してコーミングセグメントを形成する。歯付き針布38は、接着によって又は確実接続によってベースプレートに固定される。円形コーム34は、方向36aに回転する。コーミング要素31(図4参照)を対応して構成することが出来る。歯付き針布38は凸状に配向される。
【0022】
図7によれば、コーミング要素31は支持要素31aを有し、この上に又は中に、コーム歯33が、例えばニードルの端部の一方が固定される。各々のニードルの他方の端部は自由である。コーミングニッパ22、23から突出する繊維束303の繊維タフトは、挟持されない繊維を含み、これらの繊維はコーミングによって摘出される。繊維束303のコーミングは、コーミング要素31のコーム歯33への推進係合によって行われる。
【0023】
円形コーム34を使用する時に、規定された方法で有用なコーミングされた長さを調整するために、円形コームの表面の向かい側に、図8aでは抑え付け要素40が、図8bではカバー要素41が、図8cでは、ストリッピング要素42が位置している。有用なコーミングされた長さは、参照符号b(図8a)、c(図8b)及びd(図8c)でそれぞれ示される。
【0024】
コーミング要素31のコーミング歯33は、真っ直ぐに整列することが出来る(図9a)、又は湾曲形状(図9b)を有し、図9bによれば一定のコーミングニップが循環全体にわたって確保される。
【0025】
コーミングセグメント31を使用する時に、図12に示すように、外観は楔の形状でこれらを装着することが出来る。この場合に、キャリア要素31aは、楔状の構造であり、コーミング歯33は同一の高さである。図10a、10bによれば、針布331〜333の各々は、連続的に増大する高さ(又は自由歯又はワイヤ長さ)を備え、それぞれのコーミング要素311〜313に挿入される(図10bと比較)。コーミング要素311〜313のキャリア要素31a1〜31a3の各々は、中間要素431〜433(図10c参照)を介して、例えば円形コーム36の表面の凹部27に固定される。半径方向の中間要素431〜433(図10c参照)の高さeは、回転方向36aに増大し、その効果は、コーミングニップが回転方向36aと反対側に増加することである。両方の実施形態(楔状の配置と異なる高さの針布)において、針布33の自由先端の面とローラ13の周縁に対する接平面は、互いに角度αを形成する。両方の構造は、例えば、優しいコーミングを可能にする。
【0026】
図11a〜図11cは、繊維タフトの送給に対するニッパ形状の影響を示している。上方ニッパ22及び下方ニッパ23は、それらの前端領域に相補的な構造の形状を有し、これによって、ニッパアセンブリが閉鎖して、繊維タフト303の端部領域を挟持する。ニッパアセンブリからこの挟持位置で突出する繊維タフトは、例えば円形コーム34のコーミングセグメント31によってコーミングされる。このようにして、繊維束303の繊維タフトのコーミング要素31への最適な送給は、(上方ニッパ22と下方ニッパ23を包含する)コーミングロータニッパ21のニッパ形状によって、したがって機械的案内によって行われる。
【0027】
さらに、繊維束303の繊維タフトの最適な送給を、コーミングロータ13の周縁で、摺動可能な案内要素45(図13a)又は枢動可能な案内要素46(図13b)によって、すなわち機械的案内によって行うことが出来る。図13aによれば、案内要素45の端部領域は、矢印H、Iの方向に摺動するように、コーミングロータ13の周縁の溝47等に配置される。案内要素45を、矢印K、Lの方向に摺動する(図示せず)ように配置することが出来る。図13bによれば、案内要素は、矢印M、Nの方向に枢動軸受48を中心に枢動可能であるブレード46a等を有する。
【0028】
図14によれば、コーミング要素は、回転コーミングローラ32の形態である。繊維束303の繊維タフトのコーミング要素への最適な送給は、コーミング要素(例えば円筒面32aと針布36)が空気通過開口部32cを有し、且つその内部32dが負圧源(図示せず)に接続されるように、コーミング要素が設計されるという事実の結果として行われる。参照番号49は、空気通過開口部32cの一部を覆い隠すスクリーン要素を示している。空気流Rは、覆われていない空気通過開口部を通して外側から内側32dに通過し、繊維タフト303をコーミングローラ32上に引き、従って繊維タフトを真っ直ぐにする。
【0029】
図15によれば、2つのコーミングローラ321と323は、コーミングロータ12と協働する。コーミングローラ321と323との間に、コーミングローラ321と322の両方を清掃する清掃ローラ65が配置される。コーミングローラ321が清掃される領域で、及びコーミングローラ323が清掃される領域で、それぞれの抽出フード66a、66bが清掃ローラ65と関連付けられる。
【0030】
図16は、図2と同様のロータコーミング機械を示しており、吸引デバイス52と53は、第1ローラ12の挟持デバイス18と、第2ローラ13の挟持デバイス21とそれぞれ関連付けられる。
【0031】
図16によれば、挟持デバイス19、20と22、23を備える回転可能に装着されるローラ12と13は、さらに吸引チャネル52と56(吸引開口部)をそれぞれ装備し、これらの吸引チャネルは、供給デバイス8とローラ12との間の吐出領域において及びローラ12と13の間の吐出領域において、搬送される繊維の整列及び移動に影響を及ぼす。そのようにして、供給デバイス8から第1ローラ12への繊維材料の巻き取り時間、及び第2ローラ13への吐出時間が相当に低減され、この結果、ニップ速度を高めることが出来る。吸引開口部52、56は、ローラ12と13内にそれぞれ配置され、ローラと共に回転する。少なくとも1つの吸引開口部が、各々の挟持デバイス19、20と22、23(ニッパデバイス)と関連付けられる。吸引開口部52、56の各々は、把持要素(上方ニッパ)と対向要素(下方ニッパ)との間に配置される。ロータ12、13の内部に、吸引開口部52、56で吸引流SとTのそれぞれによって生成された減圧領域53〜55と57〜59がそれぞれ存在する。流れ発生機に接続することによって減圧を生成することが出来る。個々の吸引開口部52、56の吸引流を、ローラ円周部の選択された特定の角度位置でのみ適用するように、減圧領域と吸引開口部との間で切り換えることが出来る。切換えのために、対応する角度位置に開口部57と59をそれぞれ備えるバルブ又はバルブ管54、58を使用することが出来る。吸引流の解除もまた、把持要素(上方ニッパ)の移動によって行うことが可能である。さらに、対応する角度位置にのみ、減圧領域を配置することが可能である。
【0032】
さらに、供給デバイス8の領域及び/又はローラ間の移送領域に、送風流を提供することが出来る。送風流の供給源(送風ノズル39)は、送給ローラ10の内側に配置され、供給デバイスの空気透過性表面又は空気通過開口部を介して、第1ローラの方向で外側に向かう効果を有する。同様に、供給デバイス8の領域において、送風空気流を生成するための要素を供給デバイス8の直下に又は直上に固定配置することが出来る。ローラ12、13の間の移送領域において、送風空気流源を各々のニッパデバイスの直下又は直上で第1ローラ12の周縁に配置することが出来る。送風空気を発生するために、圧縮空気ノズル又は空気ブレードを使用してもよい。
【0033】
吸引流Sは、好ましくは、案内するだけでなく、供給デバイス8の領域におけるラップと摘出されるべきタフトとの間の分離プロセスにも影響を及ぼし、当該プロセスを短縮することが出来る。
【0034】
追加の空気案内要素60及び側方スクリーン61、62を設けた結果として、流れの方向に影響を及ぼし、ロータで巻き込まれた空気を分離することが出来る。そのようにして、位置合わせの時間をさらに短縮することが出来る。特に、ラップ上の第1ロータ12と供給デバイス8との間のスクリーン要素、及びローラの両側のスクリーン要素が有用であることが判明している。
【0035】
梳き取りされた繊維部分303は、第2ローラ13から継ぎ合わせローラ14に移動する。
【0036】
ロータ13の内部には、圧力開口部68で圧力流Uを発生する加圧領域67が存在する。流れ発生機に接続することによって加圧を生成することが出来る。圧力開口部68の圧力流を、ローラ周縁の選択された特定の角度位置でのみ適用するように、加圧領域と圧力開口部68との間で切換えることが出来る。切換えのために対応する角度位置で、圧力開口部68を備えるバルブ又はバルブ管58を使用することが出来る。圧力開口部68は、空気通過開口部71に接続される。さらに、対応する角度位置でのみ、加圧領域を配置することが可能である。バルブ管58とローラ13の外周縁との間の領域で、下方ニッパ23と上方ニッパ22とを通過する(図16a参照)圧力ライン69が、各々のニッパ対21と関連付けられる。ローラ13の回転方向で見てコーミング要素31の直前の領域において、現在その点に位置する圧力ライン69の一方の開放端は、圧力開口部68と接続し、他方の開放端は大気と接続している。圧力流Uは、圧力開口部68を介して圧力ライン69を初めから終わりまで通過して繊維タフトを吹き、従って、繊維タフトはローラ13の表面から離れて、ある程度整列される(図16a参照)。従って、配置された繊維束303の繊維タフトは、コーミング要素31に送給され、図7に示した方法で機械的に梳き取られる。
【0037】
本発明によるロータコーミング機械2を使用して、2000ニップス/分以上、例えば3000〜5000ニップス/分が達成される。
【0038】
本発明によるロータコーミング機械の使用において、コーミングされるべき繊維材料の機械的コーミングが達成され、すなわち、コーミングのために機械的手段が使用される。コーミングされるべき繊維材料の空気圧コーミングはなく、すなわち、空気流、例えば吸引空気流及び/又は送風空気流はコーミングのために使用されない。
【0039】
本発明によるロータコーミング機械において、中断なく急速に回転し、及び挟持デバイスを有するローラが存在する。中断を伴って回転する、段階的に回転する又は静止状態と回転状態との間で交互に回転するローラは使用されない。
【0040】
円周速度は、例えば、送給ローラについて約0.2〜1.0m/秒、第1ローラ12について約2.0〜6.0m/秒、第2ローラ12について約2.0〜6.0m/秒、ドッファについて約0.4〜1.5m/秒、及び回転カード頂部アセンブリについて約1.5〜4.5m/秒である。第1ローラ12及び第2ローラ13の直径は、例えば、約0.3m〜0.8mである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】コーミング前処理デバイス、ロータコーミング機械及びスライバ投入デバイスを包含する、繊維材料をコーミングするためのデバイスの線斜視図である。
【図2】2つのローラを有する、本発明によるロータコーミング機械の線側面図である。
【図3】2つのカムディスクを有する、図2によるロータコーミング機械の斜視図である。
【図4】挟持デバイスとコーミング要素用の回転カード頂部アセンブリとを備える第2のローラ(コーミングローラ)の側面図である。
【図5】挟持デバイスとコーミング要素としての円形コーム(コームローラ)とを備える第2のローラ(コーミングローラ)の側面図である。
【図6】円形コームの線側面図である。
【図7】コーミング要素との起動の係合を介して、繊維束のコーミングを図式で示す。
【図8a】有用なコーミング長さの規定された調整のための抑え付け要素を示す。
【図8b】有用なコーミング長さの規定された調整のためのカバー要素を示す。
【図8c】有用なコーミング長さの規定された調整のためのストリッパ要素を示す。
【図9a】直線形状の個別のコーミング要素を示す。
【図9b】湾曲形状の個別々のコーミング要素を示す。
【図10a】コーミングセグメントの連続的に増加する高さ有する針布を示す。
【図10b】コーミング長さに対するコーミングニップの関係を示す。
【図10c】楔形状の中間要素に装着された針布を示す。
【図11a】繊維束の送給に対するニッパ形状の影響を示す。
【図11b】繊維束の送給に対するニッパ形状の影響を示す。
【図11c】繊維束の送給に対するニッパ形状の影響を示す。
【図12】一様の高さの針布及び楔形状のキャリア要素を有するコーミングセグメントを示す。
【図13a】繊維束の最適な送給のためのコーミングロータの周縁で摺動可能な案内要素を示す。
【図13b】繊維束の最適な送給のためのコーミングロータの周縁で枢動可能な案内要素を示す。
【図14】減圧源に接続された空気通過開口部を備えるコーミング要素を示す。
【図15】清掃ユニットによる複数のコーミング要素の清掃を示す。
【図16】吸引デバイスが、取出しのための挟持デバイスと関連付けられ、押圧デバイスが、配置のための及びコーミング要素に送給するための挟持デバイスと関連付けられる、図2と同様のロータコーミング機械を示す。
【図16a】繊維束のコーミング要素への最適な送給のための押圧ライン及び送風空気流を備える、図16からの切り取り拡大図を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給デバイスによって繊維分類デバイスに、特にコーミングデバイスに供給される織物繊維を含む、繊維束を繊維分類又は繊維選択するための、特にコーミングするための装置であって、この装置に、繊維束の自由端からある距離で繊維束を挟持する挟持デバイスが設けられ、例えば、短繊維、ネップ、塵埃等の非挟持成分を繊維束の自由端からほぐして摘出するために、挟持部位から繊維束の自由端にコーミング作用を生成する機械的手段が存在する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
実際に、綿繊維又は羊毛繊維からそれらに含まれる天然の不純物を取り除くために、また繊維スライバの繊維を平行化させるために、コーミング機械が使用される。そのため、「繊維タフト」として知られる繊維の一定の長さ部分がニッパ装置の把持部の前方に突出するように、事前に前処理された繊維束が前記把持部の間で挟持される。ニードル針布(needle clothing)又は歯付き針布(toothed clothing)で充填される回転コーミングローラのコーミングセグメントによって、この繊維タフトがコーミングされ、したがって清掃される。取出しデバイスは、通常、コーミング済み繊維タフトを把持して前方に搬送する逆回転する2つのローラから成る。公知の綿コーミングプロセスは不連続プロセスである。ニップ動作中、全てのアセンブリ及びそれらの駆動手段とギヤが、加速、減速されまたある場合に再び反転される。高いニップ速度により、大きな加速が得られる。特に、ニッパの動力学の、ニッパ動作用のギヤ及び取外しローラのピルグリムステップ動作用のギヤの動力学の結果として、大きな加速力が引き起こされる。生じる力及び応力は、ニップ速度が増すほど大きくなる。公知のフラットコーミング機械は、そのニップ速度により性能限界に達し、これによって生産性の向上が妨げられる。さらに、運転の不連続モードのため、機械全体の振動が引き起こされ、動的な交互の応力が発生される。
【0003】
特許文献1は、例えば8つのコーミングヘッドが次々と同時に動作するコーミング機械を開示している。これらのコーミングヘッドの駆動は、長手方向シャフトを介してコーミングヘッドの個々の要素と駆動接続しているギヤユニットを有するコーミングヘッドに隣接して配置された側方駆動手段によって行われる。個々のコーミングヘッドで形成された繊維スライバは、コンベヤテーブル上で次々に後続の牽伸システムに移送され、この牽伸システムで繊維スライバが、共通のコーミング機械スライバを形成するために牽伸され、次に組み合わされる。次に、牽伸システムで製造された繊維スライバは、ファネルホイール(コイラープレート)によってカンに堆積される。コーミング機械の複数のコーミングヘッドの各々は、送給デバイスと、枢動的に装着される固定位置のニッパアセンブリと、このニッパアセンブリによって供給された繊維タフトを梳き取るためのコームセグメントを有する回転可能に装着される円形コームと、頂部コームと、梳き取られた繊維タフトをニッパアセンブリから取り外すための固定位置の取外しデバイスとを有する。ニッパアセンブリは、上方ニッパプレートと協働する下方ニッパを包含する。この場合に、上方ニッパプレートは、枢動軸を介して下方ニッパに枢動的に装着される。下方ニッパ及び上方ニッパは、それらの前端領域に相補的な形状で形成され、この領域を介して、ニッパアセンブリを閉じる時に、これらのニッパは送給シリンダを介して供給されたラップを挟持する。ニッパアセンブリからこの挟持位置に突出する繊維タフトFBは、円形コームのコームセグメントによってコーミングされる。ニッパアセンブリの下に配置された円形コームは、駆動接続部を介してギヤ機構に接続される円形のコームシャフトに、相対的な回転なしに固定される。ギヤ機構の駆動は主モータによって行われる。ニッパアセンブリは、枢動アームを介して円形のコームシャフトの軸に枢動的に装着される。枢動アームの自由端は、下方ニッパのフレームに固定される。下方ニッパの後部領域で、下方ニッパは、レバーが回転可能に装着される枢動軸を有する。このレバーは、軸を介してクランクディスクに回転可能に固定される。クランクディスクの軸は、駆動接続部を介して駆動モータと接続している。モータは、制御ラインを介して中央制御ユニットと接続している。電動駆動部と円形コームの駆動部とを整合させるために、ラインを介して制御ユニットと接続するセンサが設けられる。このセンサの機能は、円形コームのシャフトの特定の角度位置を検出して、制御ユニットに伝えることである。したがって、制御ユニットを介して関連のモータに適切な制御パルスを出力することが可能であり、この結果、一方で、コーミングセグメントは、規定された時点に繊維タフトFBを梳き取り、他方で、取外しローラ対又は搬送ローラ対の回転運動はニッパ運動と整合される。このようにして、繊維材料の機械的なコーミングが行われる。当該のコーミング機械の不都合は、特に、多数の機器が必要とされ、また時間当たりの生産速度が低いことである。合計で8つの送給デバイスを有する8つの個々のコーミングヘッド、8つの固定位置ニッパアセンブリ、コームセグメント付きの8つの円形コーム、8つの頂部コーム及び8つの取外しデバイスがある。特定の問題は、コーミングヘッドの不連続の動作モードである。他の不都合は、大きな質量の加速及び反転移動からもたらされ、その結果、高い動作速度が不可能である。最後に、機械の振動量が著しく、コーミング済みタフトの投入が不規則になる。さらに、軌間、すなわち下方ニッパプレートのニッパ唇部と取外しシリンダの挟持点との間の距離が、構造的かつ空間的に制限される。円形コームの回転速度は、遅い(不連続の)コーミングプロセス、特にニッパの不連続で遅い運動と整合され、且つこれによって制限される。さらに、上方及び下方ニッパの側面端部領域は、梳き取られるべき繊維タフトの遅い速度による送給又は配置にとって十分である。この装置による高速コーミングは不可能である。
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1586682号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の基礎となる課題は、言及した不都合を回避し、また特に簡単な方法で、時間当たりの生産量(生産性)の実質的な増加及びコーミング済みスライバの改良の実現を可能にする冒頭に記載した種類の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴部分によって解決される。
【0007】
梳き取られるべき繊維束を回転ローラ上で挟持して移動させる機能を実施することによって、公知の装置とは異なり、大きな質量の加速及び反転移動なしに、高い動作速度(ニップ速度)が達成される。特に、動作モードは連続的である。高速ローラを使用すると、時間当たりの生産速度(生産性)の相当の増大が達成され、このことは、以前の技術では可能と考えられていなかった。さらなる利点は、複数の挟持デバイスを有するローラのロータリ回転運動により、複数の繊維束の第1ローラ及び第2ローラへの単位時間当たり格別に速い供給がもたらされることである。特に、ローラの高い回転速度は、相当の生産増加を可能にする。
【0008】
繊維束を形成するために、送給ローラによって押し進められる繊維スライバが、一方の端部で挟持デバイスによって挟持され、旋回ロータの回転運動によって取り外される。挟持された端部は短繊維を含有し、自由領域は長繊維を含む。長繊維は、送給ニップに挟持された繊維材料から分離力によって引っ張られ、短繊維は保持力を介して送給ニップに残る。次に、繊維束が旋回ロータからコーミングロータに移送される時に、繊維束の端部は反転され、すなわち、コーミングロータの挟持デバイスは、長繊維の端部を把持して挟持し、この結果、短繊維を有する領域は挟持デバイスから突出して露出し、これによって短繊維を梳き取ることができる。繊維束は、公知の装置とは異なり、複数の挟持デバイスによって保持されて、回転しつつ搬送される。複数の挟持デバイスが繊維束用に利用可能であるので、特に有利な方法として、まさに単一の供給デバイスのみに起因する望ましくない時間遅延なしに、繊維束を順次にかつ迅速に連続して、それぞれ第1及び第2ローラに供給することが出来る。有利には、ローラに供給された繊維束は、支持のために吸引によってさらに作用される。ここで、繊維束の自由端は、非常に迅速に把持され、挟持デバイスが開いている間に挟持デバイスに引き込まれ、これにより、製造速度のさらに著しい増加がもたらされる。吸引空気流は、移送されるべき繊維束の整列と移動とに有利に影響を及ぼす。特定の利点は、高速ローラのために、コーミング要素によって複数の繊維スライバを非常に短時間に梳き取ることが出来ることである。そのために、手段、例えば空気圧式及び/又は機械的手段が、コーミングされるべき繊維材料の最適な送給及び/又は配置のために、コーミング要素に関連付けられる。中断なしに回転する高速ローラで挟持デバイスの回転配置を介して、複数の繊維束を短時間にまさに少数のコーミング要素に供給することが可能である。これによって、構造的な著しい単純化が実施される。
【0009】
請求項2から86は、本発明の有利な発展形態を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面に示した典型的な実施形態を参照して、本発明について以下により詳細に説明する。
【0011】
図1によれば、コーミング前処理機械1は、スライバが送給されかつラップを吐出する紡糸機械と、互いに平行に配置された2つの送給テーブル4a、4b(クリール)とを有し、送給テーブル4a、4bの各々の下方に繊維スライバ(図示せず)を収容する2列のカン5a、5bが配置されている。カン5a、5bから引き出された繊維スライバは、方向の変更後、前後に配置されるコーミング前処理機1の2つの牽伸システム6a、6b内に移動する。形成された繊維スライバウェブは、牽伸システム6aからウェブテーブル7にわたって案内され、牽伸システム6bの出口で、互いに積み重ねて置かれ、牽伸システム6bで製造された繊維スライバウェブと共に運ばれる。各々の場合に、牽伸システム6aと6bによって、複数の繊維スライバが組み合わされてラップが形成され、共に牽伸される。牽伸された複数のラップ(実施例では2つのラップが示されている)は、互いに上下に置かれることによって二重化される。このように形成されたラップは、下流のロータコーミング機械2の供給デバイス(送給要素)に直接導入される。繊維材料の流れは中断されない。コーミング済み繊維ウェブは、ロータコーミング機械2の出口で吐出され、ファネルを通過して、コーマスライバを形成し、また下流のスライバ投入デバイス3に投入される。参照符号Aは、動作方向を示している。
【0012】
オートレベラ牽伸システム50(図2参照)をロータコーミング機械2とスライバ投入デバイス3との間に配置することができる。これによって、コーマスライバが牽伸される。
【0013】
さらなる構造によれば、1つ以上のロータコーミング機械2が設けられる。例えば2つのロータコーミング機械2aと2bが存在する場合に、吐出された2つのコーマスライバ17は、下流のオートレベラ牽伸システム50を共に通過し、牽伸されたコーマスライバとしてスライバ投入デバイス3に投入することが出来る。
【0014】
スライバ投入デバイス3は、回転するコイラーヘッド3aを備え、このヘッドによってコーマスライバをカン3bに、又はカンなしの繊維スライバパッケージの形態(図示せず)で投入することが出来る。
【0015】
図2は、送給ローラ10及び送給トレイ11を備える供給デバイス8を有し、第1ローラ12(旋回ロータ)と、第2ローラ13(コーミングロータ)と、取出しローラ14を備える取出しデバイス9と、回転カード頂部コーミングアセンブリ15とを有するロータコーミング機械2を示している。ローラ10、12、13と14の回転方向は、曲線矢印10a、12a、13aと14aでそれぞれ示されている。入着する繊維ラップは参照番号16で示され、吐出された繊維ウェブは参照番号17で示されている。ローラ10、12、13と14は、前後に配置される。矢印Aは動作方向を示している。
【0016】
第1ローラ12の外周縁の領域には、複数の第1挟持デバイス18が設けられ、これらのデバイスはローラ12の幅にわたって延び(図3参照)、これらのデバイスの各々は上方ニッパ19(把持要素)と下方ニッパ20(対向要素)とから構成される。ローラ12の中心点又は枢動軸に面する当該ローラの一方の端部領域において、各々の上方ニッパ19は、ローラ12に取付けられる枢動軸受24aに回転可能に装着される(図12参照)。下方ニッパ20は、固定され又は移動可能であるようにローラ12に装着される。上方ニッパ19の自由端は、ローラ12の周縁に面する。上方ニッパ19及び下方ニッパ20は、繊維束16、301、302を把持(挟持)し、かつ解放できるように協働する(図12a〜図12c)。
【0017】
第2ローラ13の外周縁の領域には、複数の2部分の挟持デバイス21が設けられ、これらのデバイスはローラ13の幅にわたって延び(図3参照)、これらのデバイスの各々は上方ニッパ22(把持要素)と下方ニッパ23(対向要素)とから構成される。ローラ13の中心点又は枢動軸に面する当該ローラの一方の端部領域において、各々の上方ニッパ22は、ローラ13に取付けられる枢動軸受24b(図11参照)に回転可能に装着される。下方ニッパ23は、固定され(図8参照)又は移動可能である(図11参照)ようにローラ13に装着される。上方ニッパ22の自由端は、ローラ13の周縁に面する。上方ニッパ22及び下方ニッパ23は、繊維束302、303を把持(挟持)し、かつ解放できるように協働する(図8、図10a、10b、図12c、12d)。ローラ12の場合に、送給ローラ10と第2ローラ13との間のローラ周縁の周りで、挟持デバイス18が閉じられ(それらは一方の端部で繊維束(図示せず)を挟持し)、及び第2ローラ13と送給ローラ10との間で挟持デバイス18が開かれる。ローラ13では、第1ローラ12とドッファ14との間のローラ周縁の周りで、挟持デバイス21が閉じられ(それらは一方の端部で繊維束(図示せず)を挟持し)、またドッファ14と第1ローラ12との間で挟持デバイス21が開かれる。参照番号50は、牽伸システム、例えばオートレベラ牽伸システムを示している。牽伸システム50は、有利には、コイラーヘッド3aの上方に配置される。参照番号51は、駆動される上昇するコンベヤ、例えばコンベヤベルトを示している。搬送のために、上方に傾斜した板金等を使用することも可能である。
【0018】
図3によれば、2つの固定カムディスク25と26が設けられ、それらを中心に、第1挟持デバイス18を有するローラ12及び第2挟持デバイス21を有するローラ13が、矢印12aと13aの方向にそれぞれ回転される。装着された上方ニッパ19と22は、カムディスク25、26の外周縁とローラ12、13の内側円筒状表面との間の中間スペースに配置される。カムディスク25と26を中心にローラ12と13を回転させることによって、上方ニッパ19と22は枢動軸24aと24bを中心にそれぞれ回転される。そのようにして、第1挟持デバイス18及び第2挟持デバイス21の開閉が実施される。図4によれば、繊維束303は、一方の端部で、上方ニッパ22と下方ニッパ23との間の挟持デバイス21の一部によって挟持され、すなわち、それらの自由端から離れて挟持される。次に、繊維束303はそれらの自由端の方向に曲げられ、繊維束303の自由端領域の各々は、回転方向13aに対し逆方向に向けられる。回転頂部コーミングアセンブリ15は、2つの案内ローラ15aと15bの周りで無限に回転する可撓性ベルト要素15cから成り、複数のコーミング要素31がベルト要素の外側に装着されている。コーミング要素31のコーム歯33の自由端は、ベルト要素15cから離れた方向を指す。コーミング要素31は、ローラ13の周縁部から離れて梳き取り領域に配置される。梳き取り領域では、ベルト要素15cの運動方向15d及びローラ13の運動方向13aは同一であり、すなわち同一方向の動作が適用される。しかし、一方でコーミング要素31を有するベルト要素15cの速度、及びスライバ束303を含む挟持要素21を有するローラ13の速度は異なり、すなわち、相対速度が適用される。動作領域(コーミング領域)のローラ13の円周速度は、コーミング要素31の運動速度よりも大きい。
【0019】
図4では、参照番号63は、繊維、ネップ、塵埃等の梳き取られた成分をコーミング要素31からから解して、それらを収集及び抽出デバイス56内に押し込む回転清掃ローラを示している。図5では、同様に、コーミングローラ32に、抽出デバイス66を備える清掃ローラが設けられる。
【0020】
図5によれば、コーミング要素は、ドッファ14とローラ12との間の領域のローラ13の周縁(図2参照)と向き合って当該周縁から離れて位置する複数の回転コーミングローラ32によって実装される。
【0021】
図6は、円形コーム34を示し、この円形コームには、円形コームキャリア36が固定手段(図示せず)によって円形コームシャフト35に回転に対して固定して装着される。ベースプレート37は、固定手段(図示せず)を介して円形コームキャリア36の外面に固定される。異なって構成された列の歯付き針布がベースプレート37に装着される。歯付き針布38、例えば鋸歯ワイヤストリップ(全鋼鉄針布)が、集合してコーミングセグメントを形成する。歯付き針布38は、接着によって又は確実接続によってベースプレートに固定される。円形コーム34は、方向36aに回転する。コーミング要素31(図4参照)を対応して構成することが出来る。歯付き針布38は凸状に配向される。
【0022】
図7によれば、コーミング要素31は支持要素31aを有し、この上に又は中に、コーム歯33が、例えばニードルの端部の一方が固定される。各々のニードルの他方の端部は自由である。コーミングニッパ22、23から突出する繊維束303の繊維タフトは、挟持されない繊維を含み、これらの繊維はコーミングによって摘出される。繊維束303のコーミングは、コーミング要素31のコーム歯33への推進係合によって行われる。
【0023】
円形コーム34を使用する時に、規定された方法で有用なコーミングされた長さを調整するために、円形コームの表面の向かい側に、図8aでは抑え付け要素40が、図8bではカバー要素41が、図8cでは、ストリッピング要素42が位置している。有用なコーミングされた長さは、参照符号b(図8a)、c(図8b)及びd(図8c)でそれぞれ示される。
【0024】
コーミング要素31のコーミング歯33は、真っ直ぐに整列することが出来る(図9a)、又は湾曲形状(図9b)を有し、図9bによれば一定のコーミングニップが循環全体にわたって確保される。
【0025】
コーミングセグメント31を使用する時に、図12に示すように、外観は楔の形状でこれらを装着することが出来る。この場合に、キャリア要素31aは、楔状の構造であり、コーミング歯33は同一の高さである。図10a、10bによれば、針布331〜333の各々は、連続的に増大する高さ(又は自由歯又はワイヤ長さ)を備え、それぞれのコーミング要素311〜313に挿入される(図10bと比較)。コーミング要素311〜313のキャリア要素31a1〜31a3の各々は、中間要素431〜433(図10c参照)を介して、例えば円形コーム36の表面の凹部27に固定される。半径方向の中間要素431〜433(図10c参照)の高さeは、回転方向36aに増大し、その効果は、コーミングニップが回転方向36aと反対側に増加することである。両方の実施形態(楔状の配置と異なる高さの針布)において、針布33の自由先端の面とローラ13の周縁に対する接平面は、互いに角度αを形成する。両方の構造は、例えば、優しいコーミングを可能にする。
【0026】
図11a〜図11cは、繊維タフトの送給に対するニッパ形状の影響を示している。上方ニッパ22及び下方ニッパ23は、それらの前端領域に相補的な構造の形状を有し、これによって、ニッパアセンブリが閉鎖して、繊維タフト303の端部領域を挟持する。ニッパアセンブリからこの挟持位置で突出する繊維タフトは、例えば円形コーム34のコーミングセグメント31によってコーミングされる。このようにして、繊維束303の繊維タフトのコーミング要素31への最適な送給は、(上方ニッパ22と下方ニッパ23を包含する)コーミングロータニッパ21のニッパ形状によって、したがって機械的案内によって行われる。
【0027】
さらに、繊維束303の繊維タフトの最適な送給を、コーミングロータ13の周縁で、摺動可能な案内要素45(図13a)又は枢動可能な案内要素46(図13b)によって、すなわち機械的案内によって行うことが出来る。図13aによれば、案内要素45の端部領域は、矢印H、Iの方向に摺動するように、コーミングロータ13の周縁の溝47等に配置される。案内要素45を、矢印K、Lの方向に摺動する(図示せず)ように配置することが出来る。図13bによれば、案内要素は、矢印M、Nの方向に枢動軸受48を中心に枢動可能であるブレード46a等を有する。
【0028】
図14によれば、コーミング要素は、回転コーミングローラ32の形態である。繊維束303の繊維タフトのコーミング要素への最適な送給は、コーミング要素(例えば円筒面32aと針布36)が空気通過開口部32cを有し、且つその内部32dが負圧源(図示せず)に接続されるように、コーミング要素が設計されるという事実の結果として行われる。参照番号49は、空気通過開口部32cの一部を覆い隠すスクリーン要素を示している。空気流Rは、覆われていない空気通過開口部を通して外側から内側32dに通過し、繊維タフト303をコーミングローラ32上に引き、従って繊維タフトを真っ直ぐにする。
【0029】
図15によれば、2つのコーミングローラ321と323は、コーミングロータ12と協働する。コーミングローラ321と323との間に、コーミングローラ321と322の両方を清掃する清掃ローラ65が配置される。コーミングローラ321が清掃される領域で、及びコーミングローラ323が清掃される領域で、それぞれの抽出フード66a、66bが清掃ローラ65と関連付けられる。
【0030】
図16は、図2と同様のロータコーミング機械を示しており、吸引デバイス52と53は、第1ローラ12の挟持デバイス18と、第2ローラ13の挟持デバイス21とそれぞれ関連付けられる。
【0031】
図16によれば、挟持デバイス19、20と22、23を備える回転可能に装着されるローラ12と13は、さらに吸引チャネル52と56(吸引開口部)をそれぞれ装備し、これらの吸引チャネルは、供給デバイス8とローラ12との間の吐出領域において及びローラ12と13の間の吐出領域において、搬送される繊維の整列及び移動に影響を及ぼす。そのようにして、供給デバイス8から第1ローラ12への繊維材料の巻き取り時間、及び第2ローラ13への吐出時間が相当に低減され、この結果、ニップ速度を高めることが出来る。吸引開口部52、56は、ローラ12と13内にそれぞれ配置され、ローラと共に回転する。少なくとも1つの吸引開口部が、各々の挟持デバイス19、20と22、23(ニッパデバイス)と関連付けられる。吸引開口部52、56の各々は、把持要素(上方ニッパ)と対向要素(下方ニッパ)との間に配置される。ロータ12、13の内部に、吸引開口部52、56で吸引流SとTのそれぞれによって生成された減圧領域53〜55と57〜59がそれぞれ存在する。流れ発生機に接続することによって減圧を生成することが出来る。個々の吸引開口部52、56の吸引流を、ローラ円周部の選択された特定の角度位置でのみ適用するように、減圧領域と吸引開口部との間で切り換えることが出来る。切換えのために、対応する角度位置に開口部57と59をそれぞれ備えるバルブ又はバルブ管54、58を使用することが出来る。吸引流の解除もまた、把持要素(上方ニッパ)の移動によって行うことが可能である。さらに、対応する角度位置にのみ、減圧領域を配置することが可能である。
【0032】
さらに、供給デバイス8の領域及び/又はローラ間の移送領域に、送風流を提供することが出来る。送風流の供給源(送風ノズル39)は、送給ローラ10の内側に配置され、供給デバイスの空気透過性表面又は空気通過開口部を介して、第1ローラの方向で外側に向かう効果を有する。同様に、供給デバイス8の領域において、送風空気流を生成するための要素を供給デバイス8の直下に又は直上に固定配置することが出来る。ローラ12、13の間の移送領域において、送風空気流源を各々のニッパデバイスの直下又は直上で第1ローラ12の周縁に配置することが出来る。送風空気を発生するために、圧縮空気ノズル又は空気ブレードを使用してもよい。
【0033】
吸引流Sは、好ましくは、案内するだけでなく、供給デバイス8の領域におけるラップと摘出されるべきタフトとの間の分離プロセスにも影響を及ぼし、当該プロセスを短縮することが出来る。
【0034】
追加の空気案内要素60及び側方スクリーン61、62を設けた結果として、流れの方向に影響を及ぼし、ロータで巻き込まれた空気を分離することが出来る。そのようにして、位置合わせの時間をさらに短縮することが出来る。特に、ラップ上の第1ロータ12と供給デバイス8との間のスクリーン要素、及びローラの両側のスクリーン要素が有用であることが判明している。
【0035】
梳き取りされた繊維部分303は、第2ローラ13から継ぎ合わせローラ14に移動する。
【0036】
ロータ13の内部には、圧力開口部68で圧力流Uを発生する加圧領域67が存在する。流れ発生機に接続することによって加圧を生成することが出来る。圧力開口部68の圧力流を、ローラ周縁の選択された特定の角度位置でのみ適用するように、加圧領域と圧力開口部68との間で切換えることが出来る。切換えのために対応する角度位置で、圧力開口部68を備えるバルブ又はバルブ管58を使用することが出来る。圧力開口部68は、空気通過開口部71に接続される。さらに、対応する角度位置でのみ、加圧領域を配置することが可能である。バルブ管58とローラ13の外周縁との間の領域で、下方ニッパ23と上方ニッパ22とを通過する(図16a参照)圧力ライン69が、各々のニッパ対21と関連付けられる。ローラ13の回転方向で見てコーミング要素31の直前の領域において、現在その点に位置する圧力ライン69の一方の開放端は、圧力開口部68と接続し、他方の開放端は大気と接続している。圧力流Uは、圧力開口部68を介して圧力ライン69を初めから終わりまで通過して繊維タフトを吹き、従って、繊維タフトはローラ13の表面から離れて、ある程度整列される(図16a参照)。従って、配置された繊維束303の繊維タフトは、コーミング要素31に送給され、図7に示した方法で機械的に梳き取られる。
【0037】
本発明によるロータコーミング機械2を使用して、2000ニップス/分以上、例えば3000〜5000ニップス/分が達成される。
【0038】
本発明によるロータコーミング機械の使用において、コーミングされるべき繊維材料の機械的コーミングが達成され、すなわち、コーミングのために機械的手段が使用される。コーミングされるべき繊維材料の空気圧コーミングはなく、すなわち、空気流、例えば吸引空気流及び/又は送風空気流はコーミングのために使用されない。
【0039】
本発明によるロータコーミング機械において、中断なく急速に回転し、及び挟持デバイスを有するローラが存在する。中断を伴って回転する、段階的に回転する又は静止状態と回転状態との間で交互に回転するローラは使用されない。
【0040】
円周速度は、例えば、送給ローラについて約0.2〜1.0m/秒、第1ローラ12について約2.0〜6.0m/秒、第2ローラ12について約2.0〜6.0m/秒、ドッファについて約0.4〜1.5m/秒、及び回転カード頂部アセンブリについて約1.5〜4.5m/秒である。第1ローラ12及び第2ローラ13の直径は、例えば、約0.3m〜0.8mである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】コーミング前処理デバイス、ロータコーミング機械及びスライバ投入デバイスを包含する、繊維材料をコーミングするためのデバイスの線斜視図である。
【図2】2つのローラを有する、本発明によるロータコーミング機械の線側面図である。
【図3】2つのカムディスクを有する、図2によるロータコーミング機械の斜視図である。
【図4】挟持デバイスとコーミング要素用の回転カード頂部アセンブリとを備える第2のローラ(コーミングローラ)の側面図である。
【図5】挟持デバイスとコーミング要素としての円形コーム(コームローラ)とを備える第2のローラ(コーミングローラ)の側面図である。
【図6】円形コームの線側面図である。
【図7】コーミング要素との起動の係合を介して、繊維束のコーミングを図式で示す。
【図8a】有用なコーミング長さの規定された調整のための抑え付け要素を示す。
【図8b】有用なコーミング長さの規定された調整のためのカバー要素を示す。
【図8c】有用なコーミング長さの規定された調整のためのストリッパ要素を示す。
【図9a】直線形状の個別のコーミング要素を示す。
【図9b】湾曲形状の個別々のコーミング要素を示す。
【図10a】コーミングセグメントの連続的に増加する高さ有する針布を示す。
【図10b】コーミング長さに対するコーミングニップの関係を示す。
【図10c】楔形状の中間要素に装着された針布を示す。
【図11a】繊維束の送給に対するニッパ形状の影響を示す。
【図11b】繊維束の送給に対するニッパ形状の影響を示す。
【図11c】繊維束の送給に対するニッパ形状の影響を示す。
【図12】一様の高さの針布及び楔形状のキャリア要素を有するコーミングセグメントを示す。
【図13a】繊維束の最適な送給のためのコーミングロータの周縁で摺動可能な案内要素を示す。
【図13b】繊維束の最適な送給のためのコーミングロータの周縁で枢動可能な案内要素を示す。
【図14】減圧源に接続された空気通過開口部を備えるコーミング要素を示す。
【図15】清掃ユニットによる複数のコーミング要素の清掃を示す。
【図16】吸引デバイスが、取出しのための挟持デバイスと関連付けられ、押圧デバイスが、配置のための及びコーミング要素に送給するための挟持デバイスと関連付けられる、図2と同様のロータコーミング機械を示す。
【図16a】繊維束のコーミング要素への最適な送給のための押圧ライン及び送風空気流を備える、図16からの切り取り拡大図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給デバイスによって繊維分類デバイスに供給される織物繊維を含む、繊維束を繊維分類又は繊維選択するための装置であって、
前記繊維束をその自由端からある距離で挟持する挟持デバイスが備えられ、非挟持成分を前記繊維束の自由端からほぐして摘出するために、前記挟持部位から前記繊維束の自由端にコーミング作用を生成する機械的手段が存在する装置において、
前記供給デバイス(8;10、11)の下流に、中断なしに急速に回転する少なくとも2つの回転可能に装着されるローラ(12;13)が配置され、前記ローラに、順番に搬送される前記繊維束(16;301〜303)用の挟持デバイス(18、19、20;21、22、23)が備えられ、該挟持デバイスが前記ローラの少なくとも一つの周縁領域に離間して分布し、コーミング作用を生成するための手段(15、31、311、312、313;32、321、323、323;33、331、332、333;34、37、38)(コーミング要素)が、前記ローラ(13)と関連付けられ、コーミングされるべき前記繊維材料(303)を最適に送給する及び/又は配置するための手段(22、23;32c、32d;40;41;42;45;46;68、69、70、71、U)が、コーミング作用を生成するための前記手段(15、31、311、312、313;32、321、322、323;33、331、333、333;34、37、38)と関連付けられることを特徴とする装置。
【請求項2】
送給する及び/又は配置するために、案内手段が存在することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
空気圧式の案内手段が存在することを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記案内手段が吸引デバイスを包含することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記案内手段が送風デバイスを包含することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
機械的案内手段が存在することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
互いに協働する挟持要素よりも少ないコーミング要素が存在することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータの周縁と関連付けられることを特徴とする、請求項1又は7に記載の装置。
【請求項9】
前記コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータの周縁に及び向かい側に配置されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータの周縁の向かい側に配置されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
追加の要素が、前記コーミングロータに一体化されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記コーミングロータからの前記コーミング用デバイスの距離が、調整可能であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記繊維ラップから分離された繊維タフトが、前記コーミング用デバイスに送給されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記コーミング用のデバイスに送給する際に、前記繊維タフトが前記コーミングロータの挟持部位に対して静止していることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記挟持された繊維タフトが、前記材料の流れ方向にロータ軸の周りで順番に移動することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
コーミング用の複数のデバイスが、前記材料の流れ方向に連続して配置されることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記繊維タフトをコーミングするための複数のデバイスが存在し、前記材料の流れ方向の前記コーミング要素の間隔が可変であることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記材料の流れ方向の前記コーミング要素の間隔が、連続して小さくなることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記コーミング要素が円形コームであることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記コーミング要素がローラであることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記コーミング要素が、無限回転コーミング要素(回転カードフラット)であることを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータに対し軸方向に平行に回転可能に装着されることを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
循環全体に関し、前記循環コーミング要素が、前記コーミングロータから一定の間隔で配置可能であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
循環全体に関し前記材料の流れ方向において、前記循環コーミング要素が、楔形状に配置可能であることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記個別の要素(コーミング要素)が、プラス方向のオフセットを有することを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記個別の要素(コーミング要素)が、マイナス方向のオフセットを有することを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記コーミングロータに関し狭幅点が、前記個別の要素(コーミング要素)の中央に配置可能であることを特徴とする、請求項1から26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記個別の要素(コーミング要素)が直線構造であることを特徴とする、請求項1から27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記個別の要素(コーミング要素)が、前記コーミングロータの直径に対応して湾曲形状を有し、この結果、一定のコーミングニップが循環全体にわたって確保されることを特徴とする、請求項1から28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記コーミング要素の回転方向が、前記コーミングロータと同一方向になることを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記コーミング要素の回転方向が、前記コーミングロータと反対方向になることを特徴とする、請求項1から30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記コーミング要素の循環速度が調整可能であることを特徴とする、請求項1から31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記ロータコーミング機械の生産性が、コーミング要素と繊維タフトとの間の相対速度とは無関係であることを特徴とする、請求項1から32のいずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記コーミング要素及び前記コーミングロータの回転方向が同一である時に、前記コーミングロータの速度と前記コーミング要素の速度との間の速度比が、1よりも大きいことを特徴とする、請求項1から33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
反対の回転方向に関し、コーミングロータとコーミング要素との間の速度比が1よりも大きいことを特徴とする、請求項1から34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
反対の回転方向に関し、コーミングロータとコーミング要素との間の速度比が1未満であることを特徴とする、請求項1から35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
反対の回転方向に関し、コーミングロータとコーミング要素との間の速度比が1に等しいことを特徴とする、請求項1から36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記繊維タフトをコーミングするために複数のデバイスを使用する時に、最適なコーミング結果を達成するために、前記コーミング要素の回転方向及び速度比を異なるように選択することが出来ることを特徴とする、請求項1から37のいずれか一項に記載の装置。
【請求項39】
最終の梳き取り段階として、前記コーミング要素が、すでに予め清掃された前記繊維タフトを集中的に再コーミングするために、逆方向に動作可能であることを特徴とする、請求項1から38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
コーミング要素を使用する場合に、ストリッパ要素、カバー要素、又は抑え付け要素を使用することができ、有用なコーミング長さは、規定の方法で調整可能であることを特徴とする、請求項1から39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
前記ストリッパ要素、前記カバー要素、又は前記抑え付け要素が、前記コーミング要素に対するそれらの位置で、交換可能及び調整可能であることを特徴とする、請求項1から40のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
前記コーミング要素の表面が、全鋼鉄製針布を包含することを特徴とする、請求項1から41のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記コーミング要素の表面が、可撓性の針布を包含することを特徴とする、請求項1から42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記コーミング要素の表面が、ニードルを包含することを特徴とする、請求項1から43のいずれか一項に記載の装置。
【請求項45】
前記表面を形成する時に、完全な針布付きの表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から44のいずれか一項に記載の装置。
【請求項46】
全面を覆う針布付きセグメントを表面に使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
表面の一部分のみを覆う針布付きセグメントを表面に使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
前記セグメントが、表面に楔形で装着されることを特徴とする、請求項1から47のいずれか一項に記載の装置。
【請求項49】
連続的に増加する高さを有する針布を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から48のいずれか一項に記載の装置。
【請求項50】
前記繊維タフトをコーミングするための複数のデバイスを使用する時に、先端密度に関して異なるコーミング要素の表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記繊維タフトをコーミングするための複数のデバイスを使用する時に、作用角度に関して異なるコーミング要素の表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
前記繊維タフトをコーミングするために複数のデバイスを使用する時に、針布の高さに関して異なるコーミング要素の表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給のために、前記コーミングロータから空気噴射(1つ又は複数の圧縮空気ジェット)が行われることを特徴とする、請求項1から52のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
前記空気噴射圧力が調整可能であることを特徴とする、請求項1から53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項55】
空気噴射角度が調整可能であることを特徴とする、請求項1から54のいずれか一項に記載の装置。
【請求項56】
ノズルの位置が調整可能であることを特徴とする、請求項1から55のいずれか一項に記載の装置。
【請求項57】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給のために、外部に装着されるノズル配置が存在することを特徴とする、請求項1から56のいずれか一項に記載の装置。
【請求項58】
前記空気噴射圧力又は前記空気噴射角度及び/又は前記外部に装着されるノズル配置のノズル位置が、調整可能であることを特徴とする、請求項1から57のいずれか一項に記載の装置。
【請求項59】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給が、前記コーミングロータニッパのニッパ形状によって、機械的案内が在って果たされることを特徴とする、請求項1から58のいずれか一項に記載の装置。
【請求項60】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給が、前記コーミングロータの周縁の案内要素によって、機械的案内が実行されて果されることを特徴とする、請求項1から59のいずれか一項に記載の装置。
【請求項61】
前記コーミングロータに対する前記案内要素の間隔及び/又は位置が、調整可能であることを特徴とする、請求項1から60のいずれか一項に記載の装置。
【請求項62】
前記コーミングロータ内に引込むことが可能な(コーミング工程中に引込む)案内要素が存在することを特徴とする、請求項1から61のいずれか一項に記載の装置。
【請求項63】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給のために、前記コーミング要素及び/又は針布が、空気出口開口部を有し、負圧源に接続されることを特徴とする、請求項1から62のいずれか一項に記載の装置。
【請求項64】
前記コーミング要素の円筒面が、空気通過開口部を有することを特徴とする、請求項1から63のいずれか一項に記載の装置。
【請求項65】
前記コーミング要素の円筒面に配置される針布が、空気透過性の部材を包含することを特徴とする、請求項1から64のいずれか一項に記載の装置。
【請求項66】
前記針布付きセグメントが、空気透過性であるために形状化された脚部を包含することを特徴とする、請求項1から65のいずれか一項に記載の装置。
【請求項67】
針布付きセグメントを使用する時に、前記空気通過開口部が前記個別のセグメントの間に設置されることを特徴とする、請求項1から66のいずれか一項に記載の装置。
【請求項68】
可撓性の針布を使用する時に、基部であるカード頂部材料が穿孔されることを特徴とする、請求項1から67のいずれか一項に記載の装置。
【請求項69】
減圧が調整可能であることを特徴とする、請求項1から68のいずれか一項に記載の装置。
【請求項70】
前記コーミング要素が、吸引によって連続的に作用されることを特徴とする、請求項1から69のいずれか一項に記載の装置。
【請求項71】
前記コーミング要素が、時限管理の吸引によって作用されることを特徴とする、請求項1から70のいずれか一項に記載の装置。
【請求項72】
前記取出しローラの内部円筒面の部分が、スクリーン要素によってシール可能であることを特徴とする、請求項1から71のいずれか一項に記載の装置。
【請求項73】
半径方向で、前記コーミング要素と前記スクリーン要素の間隔が小さいことを特徴とする、請求項1から72のいずれか一項に記載の装置。
【請求項74】
前記コーミング要素と前記スクリーン要素の間隔が、0mmであることを特徴とする、請求項1から73のいずれか一項に記載の装置。
【請求項75】
清掃装置がコーミング要素と関連付けられることを特徴とする、請求項1から74のいずれか一項に記載の装置。
【請求項76】
前記清掃装置が回転ローラであることを特徴とする、請求項1から75のいずれか一項に記載の装置。
【請求項77】
前記ローラが、前記ローラの周縁にワイヤ又は剛毛を有することを特徴とする、請求項1から76のいずれか一項に記載の装置。
【請求項78】
前記清掃装置が抽出デバイスを含むことを特徴とする、請求項1から77のいずれか一項に記載の装置。
【請求項79】
前記清掃装置がストリッパ又はスクレーパを含むことを特徴とする、請求項1から78のいずれか一項に記載の装置。
【請求項80】
清掃が、カードのカード頂部循環の清掃と同様に計画されることを特徴とする、請求項1から79のいずれか一項に記載の装置。
【請求項81】
前記清掃が、円形コームの清掃と同様に計画されることを特徴とする、請求項1から80のいずれか一項に記載の装置。
【請求項82】
前記清掃が、ストリッピングローラの清掃と同様に計画されることを特徴とする、請求項1から81のいずれか一項に記載の装置。
【請求項83】
清掃装置が、少なくとも2つのコーミング要素を清掃出来ることを特徴とする、請求項1から82のいずれか一項に記載の装置。
【請求項84】
中断なしに急速に回転する前記少なくとも2つの回転可能に装着されるローラが、旋回ロータ(12)とコーミングロータ(13)とを包含することを特徴とする、請求項1から83のいずれか一項に記載の装置。
【請求項85】
前記旋回ロータ(12)及び前記コーミングロータ(13)が、反対の回転方向(それぞれ12aと13a)を有することを特徴とする、請求項1から84のいずれか一項に記載の装置。
【請求項86】
前記供給された束(301、302)の吸引のために、少なくとも1つの吸引デバイス(31、32、33、34;35、36、37、38)が、前記供給デバイス(8;10、11、27a、27b、28a、28b)から前記第1ローラ(12)への前記繊維束(301)の取出し領域で、及び/又は前記第1ローラ(12)から前記第2ローラ(13)への前記繊維材料(302)の移送領域で、前記挟持デバイス(18、19、20;21、22、23)と関連付けられることを特徴とする、請求項1から85のいずれか一項に記載の装置。
【請求項1】
供給デバイスによって繊維分類デバイスに供給される織物繊維を含む、繊維束を繊維分類又は繊維選択するための装置であって、
前記繊維束をその自由端からある距離で挟持する挟持デバイスが備えられ、非挟持成分を前記繊維束の自由端からほぐして摘出するために、前記挟持部位から前記繊維束の自由端にコーミング作用を生成する機械的手段が存在する装置において、
前記供給デバイス(8;10、11)の下流に、中断なしに急速に回転する少なくとも2つの回転可能に装着されるローラ(12;13)が配置され、前記ローラに、順番に搬送される前記繊維束(16;301〜303)用の挟持デバイス(18、19、20;21、22、23)が備えられ、該挟持デバイスが前記ローラの少なくとも一つの周縁領域に離間して分布し、コーミング作用を生成するための手段(15、31、311、312、313;32、321、323、323;33、331、332、333;34、37、38)(コーミング要素)が、前記ローラ(13)と関連付けられ、コーミングされるべき前記繊維材料(303)を最適に送給する及び/又は配置するための手段(22、23;32c、32d;40;41;42;45;46;68、69、70、71、U)が、コーミング作用を生成するための前記手段(15、31、311、312、313;32、321、322、323;33、331、333、333;34、37、38)と関連付けられることを特徴とする装置。
【請求項2】
送給する及び/又は配置するために、案内手段が存在することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
空気圧式の案内手段が存在することを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記案内手段が吸引デバイスを包含することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記案内手段が送風デバイスを包含することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
機械的案内手段が存在することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
互いに協働する挟持要素よりも少ないコーミング要素が存在することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータの周縁と関連付けられることを特徴とする、請求項1又は7に記載の装置。
【請求項9】
前記コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータの周縁に及び向かい側に配置されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータの周縁の向かい側に配置されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
追加の要素が、前記コーミングロータに一体化されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記コーミングロータからの前記コーミング用デバイスの距離が、調整可能であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記繊維ラップから分離された繊維タフトが、前記コーミング用デバイスに送給されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記コーミング用のデバイスに送給する際に、前記繊維タフトが前記コーミングロータの挟持部位に対して静止していることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記挟持された繊維タフトが、前記材料の流れ方向にロータ軸の周りで順番に移動することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
コーミング用の複数のデバイスが、前記材料の流れ方向に連続して配置されることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記繊維タフトをコーミングするための複数のデバイスが存在し、前記材料の流れ方向の前記コーミング要素の間隔が可変であることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記材料の流れ方向の前記コーミング要素の間隔が、連続して小さくなることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記コーミング要素が円形コームであることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記コーミング要素がローラであることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記コーミング要素が、無限回転コーミング要素(回転カードフラット)であることを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記コーミング用のデバイスが、前記コーミングロータに対し軸方向に平行に回転可能に装着されることを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
循環全体に関し、前記循環コーミング要素が、前記コーミングロータから一定の間隔で配置可能であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
循環全体に関し前記材料の流れ方向において、前記循環コーミング要素が、楔形状に配置可能であることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記個別の要素(コーミング要素)が、プラス方向のオフセットを有することを特徴とする、請求項1から24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記個別の要素(コーミング要素)が、マイナス方向のオフセットを有することを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記コーミングロータに関し狭幅点が、前記個別の要素(コーミング要素)の中央に配置可能であることを特徴とする、請求項1から26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記個別の要素(コーミング要素)が直線構造であることを特徴とする、請求項1から27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記個別の要素(コーミング要素)が、前記コーミングロータの直径に対応して湾曲形状を有し、この結果、一定のコーミングニップが循環全体にわたって確保されることを特徴とする、請求項1から28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記コーミング要素の回転方向が、前記コーミングロータと同一方向になることを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記コーミング要素の回転方向が、前記コーミングロータと反対方向になることを特徴とする、請求項1から30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記コーミング要素の循環速度が調整可能であることを特徴とする、請求項1から31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記ロータコーミング機械の生産性が、コーミング要素と繊維タフトとの間の相対速度とは無関係であることを特徴とする、請求項1から32のいずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記コーミング要素及び前記コーミングロータの回転方向が同一である時に、前記コーミングロータの速度と前記コーミング要素の速度との間の速度比が、1よりも大きいことを特徴とする、請求項1から33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
反対の回転方向に関し、コーミングロータとコーミング要素との間の速度比が1よりも大きいことを特徴とする、請求項1から34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
反対の回転方向に関し、コーミングロータとコーミング要素との間の速度比が1未満であることを特徴とする、請求項1から35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
反対の回転方向に関し、コーミングロータとコーミング要素との間の速度比が1に等しいことを特徴とする、請求項1から36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記繊維タフトをコーミングするために複数のデバイスを使用する時に、最適なコーミング結果を達成するために、前記コーミング要素の回転方向及び速度比を異なるように選択することが出来ることを特徴とする、請求項1から37のいずれか一項に記載の装置。
【請求項39】
最終の梳き取り段階として、前記コーミング要素が、すでに予め清掃された前記繊維タフトを集中的に再コーミングするために、逆方向に動作可能であることを特徴とする、請求項1から38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
コーミング要素を使用する場合に、ストリッパ要素、カバー要素、又は抑え付け要素を使用することができ、有用なコーミング長さは、規定の方法で調整可能であることを特徴とする、請求項1から39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
前記ストリッパ要素、前記カバー要素、又は前記抑え付け要素が、前記コーミング要素に対するそれらの位置で、交換可能及び調整可能であることを特徴とする、請求項1から40のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
前記コーミング要素の表面が、全鋼鉄製針布を包含することを特徴とする、請求項1から41のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記コーミング要素の表面が、可撓性の針布を包含することを特徴とする、請求項1から42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記コーミング要素の表面が、ニードルを包含することを特徴とする、請求項1から43のいずれか一項に記載の装置。
【請求項45】
前記表面を形成する時に、完全な針布付きの表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から44のいずれか一項に記載の装置。
【請求項46】
全面を覆う針布付きセグメントを表面に使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
表面の一部分のみを覆う針布付きセグメントを表面に使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
前記セグメントが、表面に楔形で装着されることを特徴とする、請求項1から47のいずれか一項に記載の装置。
【請求項49】
連続的に増加する高さを有する針布を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から48のいずれか一項に記載の装置。
【請求項50】
前記繊維タフトをコーミングするための複数のデバイスを使用する時に、先端密度に関して異なるコーミング要素の表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記繊維タフトをコーミングするための複数のデバイスを使用する時に、作用角度に関して異なるコーミング要素の表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
前記繊維タフトをコーミングするために複数のデバイスを使用する時に、針布の高さに関して異なるコーミング要素の表面を使用することが出来ることを特徴とする、請求項1から51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給のために、前記コーミングロータから空気噴射(1つ又は複数の圧縮空気ジェット)が行われることを特徴とする、請求項1から52のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
前記空気噴射圧力が調整可能であることを特徴とする、請求項1から53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項55】
空気噴射角度が調整可能であることを特徴とする、請求項1から54のいずれか一項に記載の装置。
【請求項56】
ノズルの位置が調整可能であることを特徴とする、請求項1から55のいずれか一項に記載の装置。
【請求項57】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給のために、外部に装着されるノズル配置が存在することを特徴とする、請求項1から56のいずれか一項に記載の装置。
【請求項58】
前記空気噴射圧力又は前記空気噴射角度及び/又は前記外部に装着されるノズル配置のノズル位置が、調整可能であることを特徴とする、請求項1から57のいずれか一項に記載の装置。
【請求項59】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給が、前記コーミングロータニッパのニッパ形状によって、機械的案内が在って果たされることを特徴とする、請求項1から58のいずれか一項に記載の装置。
【請求項60】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給が、前記コーミングロータの周縁の案内要素によって、機械的案内が実行されて果されることを特徴とする、請求項1から59のいずれか一項に記載の装置。
【請求項61】
前記コーミングロータに対する前記案内要素の間隔及び/又は位置が、調整可能であることを特徴とする、請求項1から60のいずれか一項に記載の装置。
【請求項62】
前記コーミングロータ内に引込むことが可能な(コーミング工程中に引込む)案内要素が存在することを特徴とする、請求項1から61のいずれか一項に記載の装置。
【請求項63】
前記繊維タフトの前記コーミング要素への最適な送給のために、前記コーミング要素及び/又は針布が、空気出口開口部を有し、負圧源に接続されることを特徴とする、請求項1から62のいずれか一項に記載の装置。
【請求項64】
前記コーミング要素の円筒面が、空気通過開口部を有することを特徴とする、請求項1から63のいずれか一項に記載の装置。
【請求項65】
前記コーミング要素の円筒面に配置される針布が、空気透過性の部材を包含することを特徴とする、請求項1から64のいずれか一項に記載の装置。
【請求項66】
前記針布付きセグメントが、空気透過性であるために形状化された脚部を包含することを特徴とする、請求項1から65のいずれか一項に記載の装置。
【請求項67】
針布付きセグメントを使用する時に、前記空気通過開口部が前記個別のセグメントの間に設置されることを特徴とする、請求項1から66のいずれか一項に記載の装置。
【請求項68】
可撓性の針布を使用する時に、基部であるカード頂部材料が穿孔されることを特徴とする、請求項1から67のいずれか一項に記載の装置。
【請求項69】
減圧が調整可能であることを特徴とする、請求項1から68のいずれか一項に記載の装置。
【請求項70】
前記コーミング要素が、吸引によって連続的に作用されることを特徴とする、請求項1から69のいずれか一項に記載の装置。
【請求項71】
前記コーミング要素が、時限管理の吸引によって作用されることを特徴とする、請求項1から70のいずれか一項に記載の装置。
【請求項72】
前記取出しローラの内部円筒面の部分が、スクリーン要素によってシール可能であることを特徴とする、請求項1から71のいずれか一項に記載の装置。
【請求項73】
半径方向で、前記コーミング要素と前記スクリーン要素の間隔が小さいことを特徴とする、請求項1から72のいずれか一項に記載の装置。
【請求項74】
前記コーミング要素と前記スクリーン要素の間隔が、0mmであることを特徴とする、請求項1から73のいずれか一項に記載の装置。
【請求項75】
清掃装置がコーミング要素と関連付けられることを特徴とする、請求項1から74のいずれか一項に記載の装置。
【請求項76】
前記清掃装置が回転ローラであることを特徴とする、請求項1から75のいずれか一項に記載の装置。
【請求項77】
前記ローラが、前記ローラの周縁にワイヤ又は剛毛を有することを特徴とする、請求項1から76のいずれか一項に記載の装置。
【請求項78】
前記清掃装置が抽出デバイスを含むことを特徴とする、請求項1から77のいずれか一項に記載の装置。
【請求項79】
前記清掃装置がストリッパ又はスクレーパを含むことを特徴とする、請求項1から78のいずれか一項に記載の装置。
【請求項80】
清掃が、カードのカード頂部循環の清掃と同様に計画されることを特徴とする、請求項1から79のいずれか一項に記載の装置。
【請求項81】
前記清掃が、円形コームの清掃と同様に計画されることを特徴とする、請求項1から80のいずれか一項に記載の装置。
【請求項82】
前記清掃が、ストリッピングローラの清掃と同様に計画されることを特徴とする、請求項1から81のいずれか一項に記載の装置。
【請求項83】
清掃装置が、少なくとも2つのコーミング要素を清掃出来ることを特徴とする、請求項1から82のいずれか一項に記載の装置。
【請求項84】
中断なしに急速に回転する前記少なくとも2つの回転可能に装着されるローラが、旋回ロータ(12)とコーミングロータ(13)とを包含することを特徴とする、請求項1から83のいずれか一項に記載の装置。
【請求項85】
前記旋回ロータ(12)及び前記コーミングロータ(13)が、反対の回転方向(それぞれ12aと13a)を有することを特徴とする、請求項1から84のいずれか一項に記載の装置。
【請求項86】
前記供給された束(301、302)の吸引のために、少なくとも1つの吸引デバイス(31、32、33、34;35、36、37、38)が、前記供給デバイス(8;10、11、27a、27b、28a、28b)から前記第1ローラ(12)への前記繊維束(301)の取出し領域で、及び/又は前記第1ローラ(12)から前記第2ローラ(13)への前記繊維材料(302)の移送領域で、前記挟持デバイス(18、19、20;21、22、23)と関連付けられることを特徴とする、請求項1から85のいずれか一項に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11a】
【図11b】
【図11c】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16a】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11a】
【図11b】
【図11c】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16a】
【公開番号】特開2009−13573(P2009−13573A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169029(P2008−169029)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(590002323)ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (85)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(590002323)ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (85)
【Fターム(参考)】
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