説明

便座装置

【課題】例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、あるいは磁器などといった高脆性材料を便蓋に用いても、その便蓋にひびや割れなどが生じにくい便座装置を提供することを目的とする。
【解決手段】便器に設置されるケーシングと、前記ケーシングに回動可能に装着されるヒンジ部を有する便座および便蓋と、を備え、前記便蓋は、前記ヒンジ部が設けられた基材と、前記基材を構成する材料よりも高い脆性を有する材料により形成され、前記基材の上方を覆うように前記基材に装着された天板と、を有し、前記基材と前記天板との間に緩衝材が設けられたことを特徴とする便座装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、便座装置に関し、具体的には洋式腰掛便器に装着される便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、便蓋や便座を有する便座装置に対して、より高い意匠性が求められる場合がある。例えば、便蓋の少なくとも一部に、ガラス、人工大理石、石、金属、陶器、あるいは磁器などといった従来とは異なる材質を利用して、使用者の好みやトイレ環境に合わせたデザインを得ようとする試みがある。
【0003】
そこで、ヒンジ部を有する外側部材とセンター部材とを異なる色調から構成し、両者の部材を平面方向に着脱自在に接合した便座装置がある(特許文献1)。特許文献1に記載された便座装置によれば、ツートンカラーが可能となり、美観が向上するとともに高級感が得られる。
【0004】
また、傷ついた便蓋部を交換可能にする観点から、ヒンジ部を有するフレームに対して、便蓋部を着脱可能に保持させたトイレ装置がある(特許文献2)。特許文献2に記載されたトイレ装置によれば、便蓋部を交換することにより、便蓋部とフレームとの色調を合わせたり、あるいは異ならせるなどして、便座装置の意匠性を高めることも可能である。
【0005】
しかしながら、特許文献1および2に記載された装置では、センター部材あるいは便蓋部は、樹脂材料を主体として形成されているため、それらの表現力には限界がある。ここで、例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、あるいは磁器などといった高脆性材料は、樹脂や金属とは異なった質感を持っている。そのため、このような高脆性材料を便蓋に用いることができれば、高い意匠性を持った便蓋を提供することができる。
【0006】
但し、高脆性材料を便蓋に用いた場合、便蓋に物が落ちたり、人が乗ったりすると、その便蓋には大きな荷重がかかるため、ひびや割れなどが生ずるおそれがある。
【特許文献1】特開2002−282165号公報
【特許文献2】特開2002−272645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、あるいは磁器などといった高脆性材料を便蓋に用いても、その便蓋にひびや割れなどが生じにくい便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、便器に設置されるケーシングと、前記ケーシングに回動可能に装着されるヒンジ部を有する便座および便蓋と、を備え、前記便蓋は、前記ヒンジ部が設けられた基材と、前記基材を構成する材料よりも高い脆性を有する材料により形成され、前記基材の上方を覆うように前記基材に装着された天板と、を有し、前記基材と前記天板との間に緩衝材が設けられたことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、基材と天板との間に、外部からの負荷や衝撃を吸収可能な緩衝材が設けられているため、天板に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板にひびや割れなどが生ずるおそれは少ない。その結果、高脆性材料を便蓋に用いることができるため、高い意匠性を持った便蓋を提供することができる。
なお、ここで、「上方」とは閉じた状態における便蓋の上方を指すものである。
【0009】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記基材は、前記天板の中央部を支持する支持部を有し、前記緩衝材は、前記支持部の周囲に設けられ、前記天板は、前記支持部において前記基材に取り付けられたことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、天板に対して加わった外部からの負荷や衝撃を吸収しつつ、天板をより安定的に基材に保持することができる。
【0010】
また、第3の発明は、第1の発明において、前記基材は、前記天板を支持する支持部を有し、前記緩衝材は、前記支持部と前記天板との間に設けられ、前記天板は、前記支持部において前記基材に取り付けられたことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、天板に対して加わった外部からの負荷や衝撃を吸収しつつ、天板をより安定的に基材に保持することができる。
【0011】
また、第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記基材の側方を覆うように前記基材に装着された側板をさらに備えたことを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、天板の素材に対して、意匠的に調和する側板を選択することができる。そのため、高い意匠性の便蓋を提供することができる。
なお、ここで、「側方」とは閉じた状態における便蓋の側方を指すものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の態様によれば、例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、あるいは磁器などといった高脆性材料を便蓋に用いても、その便蓋にひびや割れなどが生じにくい便座装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる便座装置を備えたトイレ装置を表した斜視模式図である。
【0014】
本実施形態にかかる便座装置は、洋式腰掛便器(以下、単に「便器」と称す)100に設置されたケーシング200と、ケーシング200に対して回動自在に軸支された便座300および便蓋400と、を備えている。便座300および便蓋400は、ヒンジ部を有し、それぞれのヒンジ部がケーシング200に装着されることにより、ケーシング200に対して回動自在に開閉できる。ケーシング200の内部には、例えば、便座300に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する局部洗浄機能部などが内蔵されている。
【0015】
また、ケーシング200の内部には、例えば、便器100のボウル内の空気を吸い込み、フィルタや触媒などを介して臭気成分を低減させる脱臭機能部や、便座300に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる温風乾燥機能部や、トイレ室内に温風を吹き出してトイレ室を暖房する室内暖房機能部などが内蔵されていてもよい。なお、局部洗浄機能部や脱臭機能部や温風乾燥機能部や室内暖房機能部などは、必ずしも設けなくてもよい。
【0016】
図2は、本実施形態の便蓋の一例を斜め前方から眺めた分解模式図である。
また、図3は、本実施形態の便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
なお、図3は、図2に表したA−A断面図に相当する。
【0017】
図2に表した便蓋400は、後部にヒンジ部411が設けられた基材410と、基材410の上方を覆うように基材410に装着される天板420と、を有している。便蓋400は、ヒンジ部411がケーシング200に装着されることにより、ケーシング200に対して回動自在に開閉できる。
【0018】
基材410は、例えば、樹脂などから形成されている。また、天板420は、基材410よりも高い脆性を有する材料(高脆性材料)から形成されている。なお、本願明細書において、「高い脆性を有する」とは、靭性が相対的に小さいこと、すなわち「シャルピー衝撃試験」から求められる衝撃値や「アイゾット衝撃試験」から求められる衝撃値が、基材410を構成する材料と比較して相対的に小さい材料をいう。例えば、基材410の材料としてポリプロピレンを用いた場合、天板420の材料としては、例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、磁器、ガラス繊維などで補強した樹脂、PMMA(Polymethylmethacrylate:アクリル樹脂)、あるいはBMC(Bulk Molding Compound)などを用いることができる。なお、本願明細書では、基材410よりも高い脆性を有する材料を、便宜上、「高脆性材料」ということもある。
【0019】
天板420の材料として前述したような高脆性材料を用いた場合、天板420に物が落ちたり、人が乗ったりすると、その天板420には大きな荷重がかかるため、ひびや割れなどが生ずるおそれがある。そこで、本実施形態の便蓋400では、基材410と天板420との間に、外部からの負荷や衝撃を吸収可能な緩衝材471が設けられている。緩衝材471の材料としては、例えば、ゴムやスポンジなどを用いることができる。また、緩衝材471をばね形状に形成することにより、緩衝材471の材料として金属を用いることもできる。
【0020】
緩衝材471は、基材410に設けられた緩衝材孔412に挿入され固定されている。なお、緩衝材471の固定方法については、例えば緩衝材471に「雄ねじ」が設けられ、一方で緩衝材孔412に「雌ねじ」が設けられ、その「雄ねじ」と「雌ねじ」とが螺合されることにより、緩衝材471は基材410に固定されていてもよい。あるいは、後に詳述するように、緩衝材は中空形状に形成されて、基材410の支持部に保持されていてもよい。
【0021】
また、天板420には、突起部421が設けられている。一方、基材410には、天板420の少なくとも一部を支持する支持部413が設けられている。図2に表した基材410では、支持部413は凹形状を有しており、図3に表した天板420では、凸形状を有している。これによれば、突起部421が支持部413に挿入されることにより、天板420を基材410に固定するための平面が確保され、天板420をより安定的に基材410に保持することができる。
【0022】
そして、例えば、ねじやボルトなどの固定部材472を基材410に設けられた固定部材孔414に下側から挿入して、突起部421に締結することによって、天板420を基材410の支持部413において取り付けることができる。なお、後に詳述するように、基材410の支持部413は凸形状を有していてもよく、天板420の突起部421はなくてもよい。
【0023】
図4は、本実施形態の便蓋の他の一例を斜め前方から眺めた分解模式図である。
図4に表した便蓋400は、図2および図3に表した便蓋に対して、基材410の側方を覆うように基材410に装着される側板430をさらに有している。側板430は、金属あるいは樹脂などから形成されている。側板430には突起部431が設けられ、その突起部431には固定部材孔432が設けられている。
【0024】
そして、突起部431を基材410に当接し、固定部材孔432の下側から図示しないねじやボルトなどの固定部材を挿入して、基材410に締結することによって、側板430は基材410に固定される。その他の構造については、図2および図3に表した便蓋と同様である。
【0025】
これによれば、例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、あるいは磁器などの材質から選択した天板420に対して、意匠的に調和する側板430を選択することができる。したがって、便蓋400は外観部分の調和をとりつつ高い意匠性を有することができる。また、基材410の側方を覆い隠すことができるため、便蓋400はより高い意匠性を有することができる。
【0026】
図5は、本実施形態の便蓋のさらに他の一例を斜め前方から眺めた分解模式図である。 図5に表した便蓋400は、図3に表した便蓋に対して、側板430に側方を覆われるようにして基材410の下側に設けられた断熱材440と、同じく側板430に側方を覆われるようにして断熱材440の下側に設けられた化粧板450と、をさらに有している。その他の構造については、図2および図3に表した便蓋と同様である。
【0027】
断熱材440は、基材410の下側に両面テープなどの接着剤により接合されている。この断熱材440は、便座300を暖房したり保温したりして、便座300に着座した使用者の臀部を暖めることができる暖房便座からの熱が放熱することを抑制できる。また、基材410や断熱材440などを覆い隠している。そのため、基材410や断熱材440は、使用者によって見られることはない。これによれば、便蓋400は、暖房便座の放熱を抑制しつつ、より高い意匠性を持つことができる。
【0028】
化粧板450は、便蓋クッション475によって押さえられるようにして断熱材440の下側に設けられ、断熱材440や側板430を固定する図示しない固定部材などを覆い隠している。そのため、断熱材440や固定部材などは、使用者によって見られることはない。これによれば、本実施形態にかかる便蓋400は、より高い意匠性を持つことができる。
【0029】
本発明の実施の形態において、側板430、断熱材440、および化粧板450は、必ずしも設けなくともよいが、以下においては、側板430、断熱材440、および化粧板450が設けられた場合を例に挙げて説明する。
【0030】
図6は、本実施形態の便蓋を斜め後方から眺めた斜視模式図である。
また、図7は、本実施形態にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図8は、便蓋の前端部を拡大して眺めた拡大模式図である。
なお、以下の図7〜図31は、図6に表したB−B断面図に相当する。
【0031】
天板420は、図2および図3に関して前述したように、例えば、ガラス、人工大理石、石、陶器、磁器、ガラス繊維などで補強した樹脂、PMMA(Polymethylmethacrylate:アクリル樹脂)、あるいはBMC(Bulk Molding Compound)などの高脆性材料から形成されている。そのため、天板420に物が落ちたり、人が乗ったりすると、その天板420には大きな荷重がかかるため、ひびや割れなどが生ずるおそれがある。
【0032】
そこで、本実施形態の便蓋400では、図7および図8に表したように、基材410と天板420との間に、外部からの負荷や衝撃を吸収可能な緩衝材471が設けられている。緩衝材471は、図2および図3に関して前述したように、例えば、ゴムやスポンジなどの弾性を有する材料から形成されているため、外部からの負荷や衝撃を吸収したり、やわらげることができる。そのため、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれは少ない。
【0033】
また、本実施形態の便蓋400では、図8に表したように、側板430と天板420との間に間隙Cが存在する。天板420に対して外部から負荷や衝撃が加わり、緩衝材471が圧縮変形したとしても、間隙Cは、そのときの天板420の変形量よりも大きい。そのため、天板420に対して外部から負荷や衝撃が加わり、緩衝材471が圧縮変形したとしても、天板420が側板430に衝突するおそれは少ない。そのため、天板420が側板430に衝突して、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれは少ない。
【0034】
つまり、本願明細書において、「弾性」とは、荷重や衝撃を受けて圧縮変形するが、天板420が側板430や基材410などの他の部材に接触するほどには圧縮変形しない性質をいう。
【0035】
図9は、側板の変形例を例示した模式図であり、便蓋の前端部を拡大して眺めた拡大模式図である。
本変形例の便蓋400では、側板430aは天板420の周囲面423を覆うようにして設けられている。つまり、側板430aの上端部433は、天板420の周囲面423よりも外側に配置されている。その他の構造については、図6〜図8に関して前述した便蓋400と同様である。
【0036】
そのため、本変形例の便蓋400は、天板420と側板430aとの間に水平方向の間隙Dを有する。これによれば、上下方向に対して外部から非常に強い負荷や衝撃が天板420に加わったとしても、天板420と側板430aとの衝突をより確実に回避することができる。また、天板420の周囲面423は、側板430aによって覆われているため、使用者によって触られるおそれはほとんどない。そのため、天板420の周囲面423が粗い場合であっても、安全性をより確保することができる。
【0037】
図10は、基材と天板との取付位置を拡大して眺めた断面模式図である。
図2および図3に関して前述したように、天板420の中央部には突起部421が設けられている。そして、突起部421には、図10に表したように、ナット422が挿入されている。なお、ナット422は、天板420の形成時に予め挿入されていてもよいし、天板420の形成後に挿入されてもよい。
【0038】
一方、基材410には、天板420を支持する支持部413が設けられている。図2に表した基材410では、支持部413は凹形状を有しており、図3に表した天板420では、凸形状を有している。そして、基材410をその上面に対して略垂直に見た場合の支持部413の形状と、天板420をその下面に対して略垂直に見た場合の突起部421の形状と、は略相似形であり、支持部413の形状は突起部421の形状よりもやや大きい。そのため、突起部421が支持部413に挿入された際には、基材410に対する天板420の位置が簡略的に決定される。
【0039】
続いて、例えば、ねじやボルトなどの固定部材472を基材410に設けられた固定部材孔414に下側から挿入して、ナット422に締結することによって、天板420を基材410の支持部413において取り付けることができる。これによれば、開閉を繰り返す便蓋400において天板420を強固に取り付けることができる。そのため、便蓋400の開閉時に天板420が脱落するおそれはない。
【0040】
ナット422に締結された状態の固定部材472の下側には、断熱材440が取り付けられ、その断熱材440の下側には化粧板450がさらに取り付けられている。そのため、固定部材472は、化粧板450によって覆い隠されており、使用者によって見られることはない。これによれば、本実施形態にかかる便蓋400は、より高い意匠性を持つことができる。
【0041】
なお、前述したように、基材410の支持部413は凸形状を有していてもよく、天板420の突起部421はなくてもよい。また、図2〜図10に関して前述した便蓋400においては、緩衝材471が基材410の周囲部に設けられ、天板420は基材410の中央部に設けられた支持部413において支持されているが、これだけに限定されない。例えば、支持部413は基材410の周囲部に設けられ、天板420はその周囲部に設けられた支持部413において支持されていてもよい。あるいは、緩衝材は、基材410の中央部に設けられていてもよい。以下、これらの他の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
【0042】
まず、緩衝材が基材410の周囲部に設けられた具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図11は、緩衝材が基材の周囲部に設けられた具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図12は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図13は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図13(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図13(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0043】
本具体例にかかる便蓋400においては、図12に表したように、緩衝材471aは基材410の周囲部に設けられている。この緩衝材471aは、中空形状を有している。なお、緩衝材471aの材料は、図2および図3に関して前述した緩衝材471の材料と同様である。
【0044】
また、本具体例の基材410は、その周囲部に支持部413を有している。この支持部413は、図13(a)に表したように、凸形状を有している。そして、凸形状を有する支持部413を緩衝材471aの中空部に挿入するようにして、その緩衝材471aは支持部413に保持されている。
【0045】
またさらに、本具体例の天板420は、その周囲部に突起部421を有している。この突起部421は、図13(a)に表したように、凸形状を有している。そして、凸形状を有する突起部421を緩衝材471aの中空部に挿入するようにして、天板420は緩衝材471aに保持されている。すなわち、緩衝材471aは、支持部413の側面において基材410と天板420との間に設けられている。
【0046】
但し、支持部413は、凸形状だけに限定されず、図2、図4、および図5に表したような凹形状を有していてもよい。支持部413が凹形状を有する場合には、緩衝材471aはその凹形状の支持部413に挿入されて、支持部413と天板420との間に介在することになる。そのため、凸形状を有する支持部413の側面において基材410と天板420との間に緩衝材471aが設けられた状態は、本願明細書において「支持部413と天板420との間に緩衝材471aが設けられた状態」の範囲に属するものとする。
【0047】
続いて、固定部材472を基材410に設けられた固定部材孔414に下側から挿入して、突起部421に締結することによって、天板420は基材410の支持部413において取り付けられ、支持されている。
【0048】
このとき、基材410の支持部413と、天板420の突起部421と、は当接しておらず、支持部413と突起部421との間には、図13に表したように、間隙Eが存在している。また、固定部材472と、断熱材440と、は当接しておらず、それらの間には間隙Fが存在している。そして、固定部材472は、天板420に締結され、基材410には締結されていない。このように、支持部413と天板420とが当接していなくとも、天板420が緩衝材を介して間接的に支持部413に支持されている状態は、本願明細書において「支持されている」という範囲に属するものとする。
【0049】
そのため、天板420に物が落ちたり、人が乗ったりして、天板420に外部から荷重や衝撃が加わると、天板420は固定部材472とともに上下方向に移動する。これに伴い、緩衝材471aは圧縮変形して、天板420に加わった荷重や衝撃を吸収したり、あるいはやわらげることができる。これによれば、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれは少ない。
【0050】
一方、図13(b)に表したように、基材410の中央部には、支持部413は設けられていない。また、天板420の中央部には、突起部421は設けられていない。そして、基材410および天板420の中央部には、緩衝材471aは設けられていない。つまり、基材410および天板420の中央部において、天板420は基材410に支持されていない。なお、図13(b)に表した緩衝材471aは、図12に表した領域Z内に存在する緩衝材471aであり、基材410および天板420の中央部において、緩衝材471aが介在しているわけではない。
【0051】
本具体例のように、緩衝材471aが基材410の周囲部に設けられ、天板420が基材410の周囲部に設けられた支持部413において支持された場合でも、緩衝材471aが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収することにより、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずることを抑えることができる。
【0052】
図14は、緩衝材が基材の周囲部に設けられた他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図15は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図16は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図16(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図16(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0053】
本具体例の基材410は、図15に表したように、その周囲部だけではなく、その中央部にも支持部413を有している。基材410の中央部に設けられた支持部413は、凸形状を有している。また、本具体例の天板420は、図16(b)に表したように、その中央部に突起部421を有している。天板420の中央部に設けられた突起部421は、凸形状を有している。そして、基材410の中央部に設けられた支持部413と、天板420の中央部に設けられた突起部421と、は当接している。続いて、固定部材472を基材410に設けられた固定部材孔414に下側から挿入して、突起部421に締結することによって、天板420は基材410の支持部413において取り付けられ、支持されている。その他の構造については、図11〜図13に表した便蓋の構造と同様である。
【0054】
本具体例によれば、天板420は、その略全体に亘って、基材410の支持部413において支持されている。そのため、図11〜図13に表した便蓋よりも強固に天板420を基材410に取り付けることができる。これによれば、天板420が脱落するおそれをより抑えることができる。さらに、緩衝材471aが基材410の周囲部に設けられ、天板420がその周囲部に設けられた支持部413において支持されているため、図11〜図13に関して前述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0055】
次に、緩衝材が基材410の中央部に設けられた具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図17は、緩衝材が基材の中央部に設けられた具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図18は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図19は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図19(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図19(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0056】
本具体例にかかる便蓋400においては、図18に表したように、緩衝材471bは基材410の中央部に設けられている。この緩衝材471bは、板状を有している。なお、緩衝材471bの材料は、緩衝材471、471aの材料と同様である。
【0057】
また、本具体例の基材410は、その中央部に支持部413を有している。基材410の中央部に設けられた支持部413は、図19(b)に表したように、凸形状を有している。そして、その支持部413の上に緩衝材471bが配置されている。
【0058】
また、本具体例の天板420は、中央部には突起部421を有していない。つまり、図19(b)に表したように、天板420の中央部には段差は設けられておらず、その中央部は略同一平面である。そして、天板420は、基材410の中央部に設けられた支持部413において支持されている。すなわち、天板420の中央部は、緩衝材471bを介して基材410の中央部に設けられた支持部413において支持されている。
【0059】
そのため、天板420に物が落ちたり、人が乗ったりして、天板420に外部から荷重や衝撃が加わったとしても、緩衝材471bは圧縮変形して、天板420に加わった荷重や衝撃を吸収したり、あるいはやわらげることができる。また、緩衝材471bは板状を有しており、天板420の中央部のより広範囲に亘って荷重や衝撃を吸収できる。これによれば、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれはより少ない。
【0060】
一方、本具体例の基材410は、その周囲部にも支持部413を有している。この支持部413は、図19(a)に表したように、凸形状を有している。また、本具体例の天板420は、その周囲部に突起部421を有している。この突起部421は、図19(a)に表したように、凸形状を有している。
【0061】
そして、基材410の周囲部に設けられた支持部413と、天板420の周囲部に設けられた突起部421と、は当接している。続いて、固定部材472を基材410に設けられた固定部材孔414に下側から挿入して、突起部421に締結することによって、天板420は基材410の支持部413において取り付けられ、支持されている。
【0062】
本具体例にように、緩衝材471bが基材410の中央部に設けられ、天板420が基材410の周囲部に設けられた支持部413において支持された場合でも、緩衝材471bが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収することにより、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずることを抑えることができる。
【0063】
図20は、緩衝材が基材の中央部に設けられた他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図21は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図22は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図22(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図22(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0064】
本具体例の基材410は、図22(b)に表したように、その周囲部だけではなく、その中央部にも固定部材孔414を有している。そして、固定部材472を基材410の中央部に設けられた固定部材孔414に下側から挿入して、天板420に締結することによって、天板420は基材410の支持部413において取り付けられ、支持されている。その他の構造については、図17〜図19に表した便蓋の構造と同様である。
【0065】
このとき、固定部材472と、断熱材440と、は当接しておらず、図13(a)に表した具体例と同様に、それらの間には間隙Fが存在している。そして、固定部材472は、天板420に締結され、基材410には締結されていない。そのため、天板420に物が落ちたり、人が乗ったりして、天板420に外部から荷重や衝撃が加わると、天板420は固定部材472とともに上下方向に移動する。
【0066】
これに伴い、緩衝材471aは圧縮変形して、天板420に加わった荷重や衝撃を吸収したり、あるいはやわらげることができる。これによれば、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれは少ない。また、天板420は、その略全体に亘って、基材410の支持部413において支持されている。そのため、図17〜図19に表した便蓋よりも強固に天板420を基材410に取り付けることができる。これによれば、天板420が脱落するおそれをより抑えることができる。
【0067】
次に、緩衝材が基材410の中央部および周囲部に設けられた具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図23は、緩衝材が基材の中央部および周囲部に設けられた具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図24は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図25は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図25(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図25(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0068】
本具体例にかかる便蓋400においては、図24に表したように、緩衝材471は基材410の周囲部に設けられ、且つ緩衝材471bは基材410の中央部に設けられている。なお、緩衝材471、471bの材料および形状は、前述した通りである。
【0069】
また、本具体例の基材410は、その中央部に支持部413を有している。基材410の中央部に設けられた支持部413は、図25(b)に表したように、凸形状を有している。そして、その支持部413の上に緩衝材471bが配置されている。そして、天板420を支持する構造や、緩衝材471aが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収する作用については、図22(b)に表した便蓋の中央部の構造および作用と同様である。
【0070】
一方、基材410の周囲部には、緩衝材孔412が設けられている。そして、緩衝材471は、緩衝材孔412に挿入され固定されている。そのため、本具体例にかかる便蓋400では、基材410の周囲部においても、緩衝材471は圧縮変形して、天板420に加わった荷重や衝撃を吸収したり、あるいはやわらげることができる。
【0071】
本具体例のように、緩衝材471、471aが基材410の中央部および周囲部にそれぞれ設けられ、天板420が基材410の中央部に設けられた支持部413において支持された場合には、天板420の略全体に亘って荷重や衝撃を吸収することができる。そのため、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれはより少ない。
【0072】
図26は、緩衝材が基材の中央部および周囲部に設けられた他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図27は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図28は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図28(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図28(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0073】
本具体例の基材410は、その周囲部に支持部413を有している。この支持部413は、図28(a)に表したように、凸形状を有している。そして、凸形状を有する支持部413を緩衝材471aの中空部に挿入するようにして、その緩衝材471aは支持部413に保持されている。そして、天板420を支持する構造や、緩衝材471aが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収する作用については、図13(a)に表した便蓋の周囲部の構造および作用と同様である。
【0074】
一方、本具体例の基材410は、その中央部にも支持部413を有している。基材410の中央部に設けられた支持部413は、図28(b)に表したように、凸形状を有している。そして、その支持部413の上に緩衝材471bが配置されている。天板420を支持する構造や、緩衝材471bが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収する作用については、図19(b)に表した便蓋の中央部の構造および作用と同様である。
【0075】
本具体例のように、緩衝材471a、471bが基材410の周囲部および中央部にそれぞれ設けられ、天板420が基材410の中央部および周囲部に設けられた支持部413において支持された場合には、天板420の略全体に亘って荷重や衝撃を吸収することができる。そのため、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれはより少ない。
【0076】
図29は、緩衝材が基材の中央部および周囲部に設けられたさらに他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
また、図30は、本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
また、図31は、本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。なお、図31(a)は、便蓋の周囲部の断面を表した断面模式図であり、図31(b)は、便蓋の中央部を表した断面模式図である。
【0077】
本具体例の基材410は、その周囲部に支持部413を有している。この支持部413は、図31(a)に表したように、凸形状を有している。そして、凸形状を有する支持部413を緩衝材471aの中空部に挿入するようにして、その緩衝材471aは支持部413に保持されている。そして、天板420を支持する構造や、緩衝材471aが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収する作用については、図13(a)に表した便蓋の周囲部の構造および作用と同様である。
【0078】
また、本具体例の基材410は、その中央部にも支持部413を有している。基材410の中央部に設けられた支持部413は、図31(b)に表したように、凸形状を有している。そして、その支持部413の上に緩衝材471bが配置されている。そして、天板420を支持する構造や、緩衝材471aが天板420に加わった荷重や衝撃を吸収する作用については、図22(b)に表した便蓋の中央部の構造および作用と同様である。
【0079】
本具体例のように、緩衝材471a、471bが基材410の周囲部および中央部にそれぞれ設けられ、天板420が基材410の中央部および周囲部に設けられた支持部413において支持された場合には、天板420の略全体に亘って荷重や衝撃を吸収することができる。さらに、天板420は、その略全体に亘って、基材410の支持部413において支持されている。そのため、より強固に天板420を基材410に取り付けることができる。
【0080】
以上説明したように、本実施形態によれば、基材410と天板420との間に、外部からの負荷や衝撃を吸収可能な緩衝材471が設けられている。そして、天板420は、基材410の支持部413において支持されている。そのため、天板420に対して外部からの負荷や衝撃が加わったとしても、高脆性材料から形成された天板420にひびや割れなどが生ずるおそれは少ない。また、天板420をより安定的に基材410に保持することができる。
【0081】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便蓋400などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや緩衝材471、471a、471bの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、緩衝材471、471aの形状は、四角柱や三角柱などであってもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の実施の形態にかかる便座装置を備えたトイレ装置を表した斜視模式図である。
【図2】本実施形態の便蓋の一例を斜め前方から眺めた分解模式図である。
【図3】本実施形態の便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図4】本実施形態の便蓋の他の一例を斜め前方から眺めた分解模式図である。
【図5】本実施形態の便蓋のさらに他の一例を斜め前方から眺めた分解模式図である。
【図6】本実施形態の便蓋を斜め後方から眺めた斜視模式図である。
【図7】本実施形態にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図8】便蓋の前端部を拡大して眺めた拡大模式図である。
【図9】側板の変形例を例示した模式図であり、便蓋の前端部を拡大して眺めた拡大模式図である。
【図10】基材と天板との取付位置を拡大して眺めた断面模式図である。
【図11】緩衝材が基材の周囲部に設けられた具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図12】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図13】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【図14】緩衝材が基材の周囲部に設けられた他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図15】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図16】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【図17】緩衝材が基材の中央部に設けられた具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図18】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図19】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【図20】緩衝材が基材の中央部に設けられた他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図21】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図22】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【図23】緩衝材が基材の中央部および周囲部に設けられた具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図24】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図25】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【図26】緩衝材が基材の中央部および周囲部に設けられた他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図27】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図28】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【図29】緩衝材が基材の中央部および周囲部に設けられたさらに他の具体例にかかる便蓋の内部構造を表す断面模式図である。
【図30】本具体例にかかる便蓋から天板を取り除いた状態を表す断面模式図である。
【図31】本具体例にかかる便蓋の内部構造を拡大して表した拡大模式図である。
【符号の説明】
【0083】
100 便器、 200 ケーシング、 300 便座、 400 便蓋、 410 基材、 411 ヒンジ部、 412 緩衝材孔、 413 支持部、 414 固定部材孔、 420 天板、 421 突起部、 422 ナット、 423 周囲面、 430 側板、 430a 側板、 431 突起部、 432 固定部材孔、 433 上端部、 440 断熱材、 450 化粧板、 471 緩衝材、 471a 緩衝材、 471b 緩衝材、 472 固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器に設置されるケーシングと、
前記ケーシングに回動可能に装着されるヒンジ部を有する便座および便蓋と、
を備え、
前記便蓋は、
前記ヒンジ部が設けられた基材と、
前記基材を構成する材料よりも高い脆性を有する材料により形成され、前記基材の上方を覆うように前記基材に装着された天板と、
を有し、
前記基材と前記天板との間に緩衝材が設けられたことを特徴とする便座装置。
【請求項2】
前記基材は、前記天板の中央部を支持する支持部を有し、
前記緩衝材は、前記支持部の周囲に設けられ、
前記天板は、前記支持部において前記基材に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の便座装置。
【請求項3】
前記基材は、前記天板を支持する支持部を有し、
前記緩衝材は、前記支持部と前記天板との間に設けられ、
前記天板は、前記支持部において前記基材に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の便座装置。
【請求項4】
前記基材の側方を覆うように前記基材に装着された側板をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−82074(P2010−82074A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−252921(P2008−252921)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】