説明

保守サービス支援システム

【課題】装置の異常状態の原因や対処方法を特定して表示する。
【解決手段】2次元コード生成部14は、エラー処理制御部13から供給された、医用診断装置10の異常状態を特定する情報から2次元コードを生成する。情報表示制御部15は、生成された2次元コードをモニタ10aに表示させる。2次元コード読み取り部21は、モニタ10aに表示されている2次元コードを読み取り、読み取った2次元コードに埋め込まれた異常状態履歴情報を認識する。サービス支援情報検索部22は、2次元コード読み取り部21で認識された異常状態履歴情報に基づいてサービス支援情報データベース23を検索し、異常状態が発生する原因とその対処方法を取得する。情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22で検索された原因とその対処方法をモニタ20aに表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保守サービス支援システムに関し、特に、医用診断装置の異常状態の内容を2次元コード化して表示し、携帯端末でその2次元コードを読み取り、装置の異常状態の原因や対処方法を特定して表示することができる保守サービス支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装置にトラブルが発生した場合、サービスマンが装置を稼働させてトラブル状態を再現させることがある。サービスマンは、この再現した状態、再現時に表示されるメッセージなどから、トラブルの原因を突き止め、不良部品の交換を実施する。
【0003】
トラブル再現時のメッセージ表示から原因を特定するにあたり、サービスマンは、膨大なマニュアルの中からどこの節・章を参照するべきかを探す必要がある。また、不良部品の交換作業のために、やはり、マニュアルの中からどこの節・章を参照するべきかを探す必要がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、車両の故障内容や修理案内を多次元バーコードとして生成・表示する故障診断装置と、そのバーコードを読み取り、車両の故障内容や修理案内などを抽出して表示する携帯端末とから構成される車両情報認識システムが提案されており、このシステムによれば、膨大なマニュアルを参照しなくても、容易に車両の故障内容や修理案内などを特定することができる。
【特許文献1】特開2007−8336号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、医用診断装置は、セキュリティ強化のために、外部とは遮断された、病院内の閉じたネットワークに接続されていることが多い。
【0006】
このような環境下にある医用診断装置が保守作業を必要とするような異常状態が発生した場合、異常状態の原因を特定し、異常状態から復帰させるための保守作業を、対象となる医用診断装置と外界のネットワーク環境とが遮断された状態で行わなければならない課題があった。
【0007】
一般に、保守作業のための知識やノウハウは、作業報告レポートの内容がコンピュータに入力されて保守会社のデータベースに蓄積されていくが、病院のような閉じたネットワーク環境下では、保守会社のデータベースに蓄積された、これらの知識やノウハウを有効に活用することができず、適切なサービス支援を受けることができない課題があった。
【0008】
またサービスマンが所有する携帯端末もセキュリティの関係上、病院のネットワークに接続することが好ましくなく、医用診断装置の情報を直接取得することは困難である課題があった。
【0009】
以上のような状況は、医用診断装置の異常状態の原因を適確に、かつ、速やかに特定するための障害となり、異常による医用診断装置のダウンタイムを長引かせる原因となっている。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、医用診断装置の異常状態の内容を2次元コード化して表示し、携帯端末でその2次元コードを読み取ることで、容易に、かつ、迅速に装置の異常状態の原因や対処方法を特定して表示することができる保守サービス支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明の特徴は、異常状態を特定する情報から所定画像を生成する生成手段と、生成手段により生成された所定画像を表示する第1の表示制御手段と、を有する医用診断装置と、異常状態の原因および原因の対処方法を含むサービス支援情報を記憶する記憶手段と、第1の表示制御手段に表示された所定画像を読み取り、所定画像に埋め込まれた異常状態を特定する情報を認識する読み取り手段と、読み取り手段により認識された異常状態を特定する情報に基づいて、記憶手段から対応するサービス支援情報を検索する検索手段と、検索手段により検索されたサービス支援情報を表示する第2の表示制御手段と、を有する携帯端末とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、医用診断装置の異常状態の内容を2次元コード化して表示し、携帯端末でその2次元コードを読み取ることで、容易に、かつ、迅速に装置の異常状態の原因や対処方法を特定して表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明を適用した医用診断装置の保守サービス支援システムの構成例を示す図である。この保守サービス支援システムにおいては、病院内に設置されている医用診断装置10、保守作業を行うサービスマンが携帯するサービスマン用携帯端末20、および保守作業を行う際にサービスマン用携帯端末20に表示するためのサービス支援情報を管理するサービスセンタ用コンピュータ装置30から構成されている。またサービスマン用携帯端末20とサービスセンタ用コンピュータ装置30は、ネットワーク40を介して相互に接続される。
【0015】
サービス支援情報とは、医用診断装置10に保守作業を必要とする異常状態が発生した際に、異常状態を特定する原因やその原因の対処方法などを表示するための情報である。
【0016】
医用診断装置10は、X線診断装置、CT(Computed Topography)装置、超音波診断装置、磁気共鳴診断装置(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置などからなる。医用診断装置10の本体は、一般的なコンピュータからなり、プログラムとこのプログラム処理に必要となるデータを記憶する主記憶装置(例えばHDD(Hard Disc Drive))、プログラムおよびデータに基づいて演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されている。また医用診断装置10には、処理結果などを表示するモニタ10a、操作者が各種の操作を行うための入力部10bが設けられている。
【0017】
医用診断装置10は、医用画像処理部11、装置構成情報記憶部12、エラー処理制御部13、2次元コード生成部14、情報表示制御部15、異常状態履歴記憶部16、および異常状態履歴表示制御部17などの機能を有している。また医用画像処理部11は、画像収集処理部11a、画像観察処理部11b、画像分析処理部11c、異常状態検出部11d、および実行機能/処理特定部11eの機能を有している。
【0018】
画像収集処理部11aは、医用診断装置10で撮影された、診断に用いるための生体内の画像を収集する。
【0019】
画像観察処理部11bは、操作者によって収集済みの画像が観察され、観察に伴う操作内容(例えば、拡大表示や縮小表示など)に応じた処理を施す。
【0020】
画像分析処理部11cは、操作者によって収集済みの画像が分析され、分析に伴う操作(例えば、患部計測など)に応じた処理を施す。
【0021】
異常状態検出部11dは、画像収集処理部11a、画像観察処理部11b、および画像分析処理部11cの処理を監視し、画像やデータの収集中、収集済み画像の観察中、または収集済み画像の分析中に保守作業を必要とする異常状態が発生したことを検出したとき、異常発生のトリガを生成する。
【0022】
ここでの異常状態とは、画像収集処理部11aでの画像収集処理、画像観察処理部11bや画像分析処理部11cでのハードウェアのエラーやソフトウェアの論理的エラーを想定しており、これらのエラーによって操作者が意図する機能を実行できない状態を表している。
【0023】
異常状態検出部11dは、生成した異常発生のトリガを、実行機能/処理特定部11e、およびエラー処理制御部13に供給する。また異常状態検出部11dは、エラー処理制御部13に異常発生時のエラー情報も供給する。
【0024】
実行機能/処理特定部11eは、画像収集処理部11a、画像観察処理部11b、および画像分析処理部11cを監視し、異常状態検出部11dから異常発生のトリガが供給されたときに実行中の機能や処理内容を特定する。特定した機能や処理内容を表す情報は、エラー処理制御部13に供給される。
【0025】
装置構成情報記憶部12には、医用診断装置10の装置基本構成、オプション構成、搭載ハードウェアバージョン、および搭載ソフトウェアバージョンなどの装置構成情報が記憶されている。
【0026】
エラー処理制御部13は、異常状態検出部11dから異常発生のトリガおよびエラー情報が供給されたとき、実行機能/処理特定部11eから、実行中の機能や処理内容の情報を取得するとともに、装置構成情報記憶部12から装置構成情報を取得する。
【0027】
エラー処理制御部13は、異常状態検出部11dから供給されたエラー情報、実行機能/処理特定部11eから取得した異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、装置構成情報記憶部12から取得した装置構成情報を2次元コード生成部14に供給し、2次元コードを生成させる。そしてエラー処理制御部13は、2次元コード生成部14で生成された2次元コードを取得する。
【0028】
ここで、2次元コードとは、複数の方形セルを所定の配列規則に従って水平方向と垂直方向の2次元方向に配置させることにより、黒と白の格子状のパターンで情報を表すことができるコードのことである。2次元コードには、例えば、QR(Quick Response)コードがある。
【0029】
エラー処理制御部13は、異常状態が発生した旨をサービスマンに提示するためのメッセージ、および、2次元コード生成部14で生成された2次元コードを情報表示制御部15に供給する。
【0030】
エラー処理制御部13は、発生日・時刻情報、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、装置構成情報、および2次元コードを関連付けて異常状態履歴記憶部16に記憶させる。
【0031】
2次元コード生成部14は、エラー処理制御部13から供給された、エラー情報、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、および装置構成情報から2次元コードを生成する。例えば、図2に示すような2次元コード50が生成される。この2次元コード生成部14が、異常状態を特定する情報から所定画像(2次元コード)を生成する生成手段として機能する。
【0032】
情報表示制御部15は、エラー処理制御部13から供給された、異常状態の発生を示すメッセージおよび2次元コードをモニタ10aに表示させる。
【0033】
ここで表示するメッセージは、エラー情報と、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報とから特定されるメッセージなど、特にその表示内容は問わない。
【0034】
この情報表示制御部15が、生成手段により生成された所定画像を表示する第1の表示制御手段として機能する。
【0035】
異常状態履歴記憶部16には、例えば、図3に示すような異常状態履歴情報が記憶される。図3の例の場合、異常状態履歴情報には、発生日・時刻情報、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、および、基本構成、オプション、ハードウェアバージョン、ソフトウェアバージョンからなる装置構成情報、並びに2次元コード50が関連付けられている。
【0036】
異常状態履歴表示制御部17は、操作者が入力部10bを用いて入力した異常状態履歴情報表示の指示内容に基づいて、異常状態履歴記憶部16に記憶されている異常状態履歴情報を読み出してモニタ10aに表示する。
【0037】
サービスマン用携帯端末20は、例えば、デジタルスチルカメラが実装されたPDA(Personal Digital Assistant)からなり、CPU、ROM、RAMなどで構成されている。またサービスマン用携帯端末20には、処理結果などを表示するモニタ20a、サービスマンが各種の操作を行うための入力部20bが設けられている。
【0038】
サービスマン用携帯端末20は、CPUが2次元コード読み取りプログラムを読み込んで実行することにより、2次元コード読み取り部21、サービス支援情報検索部22、サービス支援情報データベース23、情報表示制御部24、サービス支援結果登録部25、およびサービス支援情報更新部26などの機能を実現する。
【0039】
2次元コード読み取り部21は、医用診断装置10のモニタ10aに表示されている2次元コード50を読み取り、読み取った2次元コードに埋め込まれた異常状態履歴情報を認識する。2次元コード読み取り部21は、認識した異常状態履歴情報をサービス支援情報検索部22に供給する。
【0040】
この2次元コード読み取り部21が、第1の表示制御手段に表示された所定画像を読み取り、所定画像に埋め込まれた異常状態を特定する情報を認識する読み取り手段として機能する。
【0041】
サービス支援情報検索部22は、2次元コード読み取り部21から供給された、異常状態履歴情報に含まれる異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、および、基本構成、オプション、ハードウェアバージョン、ソフトウェアバージョンからなる装置構成情報に基づいてサービス支援情報データベース23を検索する。
【0042】
サービス支援情報検索部22は、検索の結果、該当する装置構成、オプション、ハードウェアバージョン、ソフトウェアバージョンから、異常状態が発生する原因を特定できた場合には、原因とその対処方法のサービス支援情報を取得する。一方、異常状態が発生する原因を特定できなかった場合には、サービス支援情報検索部22は、原因を調べるための手順の内容を表す情報を取得する。
【0043】
サービス支援情報検索部22は、取得した原因とその対処方法のサービス支援情報、または、原因を調べるための手順の内容を表す情報を情報表示制御部24に供給する。
【0044】
このサービス支援情報検索部22が、読み取り手段により認識された異常状態を特定する情報に基づいて、記憶手段から対応するサービス支援情報を検索する検索手段として機能する。
【0045】
サービス支援情報データベース23には、図4に示すようなサービス支援情報が記憶される。図4の例の場合、サービス支援情報データベース23は、さらに、装置構成X用データベース23a、装置構成Y用データベース23b、および装置構成Z用データベース23cが用意されている。装置構成X用データベース23aに記憶されるサービス支援情報には、異常状態が発生した際に実行していた機能、エラー情報、原因群、および原因切り分け手順が関連付けられている。また原因は、その原因の対処方法および参照する掲載マニュアル/代替マニュアル情報がリンクされている。
【0046】
このサービス支援情報データベース23が、異常状態の原因およびその対処方法を含むサービス支援情報を記憶する記憶手段として機能する。
【0047】
情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22から供給された、原因とその対処方法のサービス支援情報、または、原因を調べるための手順の内容を表す情報をモニタ20aに表示させる。
【0048】
また情報表示制御部24は、サービスマンが入力部20bを用いて入力した指示内容に基づいて、表示内容を対話形式で順次切り替える。
【0049】
この情報表示制御部24が、検索手段により検索されたサービス支援情報を表示する第2の表示制御手段として機能する。
【0050】
サービス支援結果登録部25は、サービスマンが入力部20bを用いて入力した、異常状態に対する対処の内容が有効であったことを示す指示内容に基づいて、対処に成功した情報をサービス支援情報データベース23に登録する。
【0051】
ここで登録される情報には、例えば、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、および、装置構成、オプション、ハードウェアバージョン、ソフトウェアバージョンからなる装置構成情報、並びに、原因とその対処方法の情報などが関連付けられている。
【0052】
サービス支援情報更新部26は、サービスマンが入力部20bを用いて入力した、サービス支援情報の更新処理を実行する指示内容に基づいて、ネットワーク40を介してサービスセンタ用コンピュータ装置30と通信し、サービス支援情報データベース23に記憶されているサービス支援情報の更新処理を実行する。
【0053】
またサービス支援情報更新部26は、サービス支援情報データベース23に新たに登録されたサービス支援情報を読み出し、ネットワーク40を介してサービスセンタ用コンピュータ装置30に送信する。
【0054】
サービスセンタ用コンピュータ装置30は、例えば、ワークステーションからなり、プログラムとこのプログラム処理に必要となるデータを記憶する主記憶装置、プログラムおよびデータに基づいて演算処理を行うCPU、ROM、RAMなどから構成されている。
【0055】
ネットワーク40は、公衆回線網、ローカルエリアネットワーク、またはインターネットなどのネットワーク、デジタル衛星放送といった、有線または無線のいずれのものでもよい。
【0056】
次に、図5のフローチャートを参照して、医用診断装置10が異常状態を検出した場合における2次元コード生成処理について説明する。この処理は、異常状態検出部11dが、画像収集処理部11a、画像観察処理部11b、または画像分析処理部11cにおいて、画像やデータの収集中、収集済み画像の観察中、または収集済み画像の分析中に保守作業を必要とする異常状態が発生したことを検出した場合に開始される。
【0057】
ステップS1において、異常状態検出部11dは、異常状態が発生したことを検出することによって異常発生トリガを生成し、エラー情報とともにエラー処理制御部13に供給する。
【0058】
ステップS2において、エラー処理制御部13は、実行機能/処理特定部11eから、異常状態が発生したときに実行していた機能や処理内容の情報を取得するとともに、装置構成情報記憶部12から装置構成情報を取得し、2次元コード生成部14に供給する。またエラー処理制御部13は、異常状態検出部11dから供給されたエラー情報も2次元コード生成部14に供給する。
【0059】
ステップS3において、2次元コード生成部14は、エラー処理制御部13から供給された、エラー情報、異常状態が発生したときに実行していた機能や処理内容の情報、および装置構成情報から、図2に示したような2次元コード50を生成する。生成された2次元コードは、エラー処理制御部13に供給される。エラー処理制御部13は、異常状態が発生した旨をサービスマンに提示するためのメッセージ、および、2次元コード生成部14で生成された2次元コードを情報表示制御部15に供給する。
【0060】
ステップS4において、情報表示制御部15は、エラー処理制御部13から供給された、異常状態の発生を示すメッセージおよび2次元コード50をモニタ10aに表示させる。
【0061】
ステップS5において、エラー処理制御部13は、発生日・時刻情報、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、装置構成情報、および2次元コードを関連付けて異常状態履歴記憶部16に記憶させる。これにより、図3に示したような異常状態履歴情報が記憶される。
【0062】
以上のように、医用診断装置10に異常状態が発生する毎に、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、および装置構成情報が埋め込まれた2次元コードを生成し、生成された2次元コードを、異常状態の発生を示すメッセージとともにモニタ10aに表示させることができる。
【0063】
これにより、サービスマンは、所持しているサービスマン用携帯端末20を用いて、モニタ10aに表示された2次元コードを読み取り、読み取った2次元コードから認識した情報に基づいて、サービスマン用携帯端末20に記憶されている、原因とその対処方法を含むサービス支援情報を検索して表示することができる。なお、この処理の詳細は、図6のフローチャートを参照して後述する。
【0064】
また、異常状態が発生した際に生成された2次元コードを、異常状態が発生したときの機能や処理内容の情報、エラー情報、および装置構成情報と関連付けて異常状態履歴情報として異常状態履歴記憶部16に記憶させることができる。そして、異常状態履歴表示制御部17は、入力部10bからの入力信号に基づいて、異常状態履歴記憶部16に記憶された異常状態履歴情報を読み出してモニタ10aに表示させることができる。
【0065】
すなわち、サービスマンは、異常状態が発生したその場に居合わせなくても、のちに医用診断装置10の入力部10bを用いて、過去に発生した異常状態に関する異常状態履歴情報の表示を指示することにより、過去に発生した異常状態時の表示を容易に再現して、速やかに保守作業を行うことができる。
【0066】
次に、図6のフローチャートを参照して、サービスマン用携帯端末20が実行する、異常状態が発生した原因とその原因の対処方法の表示処理について説明する。この処理は、医用診断装置10のモニタ10aに、異常状態の発生を示すメッセージおよび2次元コード50が表示されており、保守作業が必要とされる場合に開始される。なお、処理をわかりやすくするため、適宜、図4に示したサービス支援情報データベース23を用いることにする。
【0067】
サービスマンは、モニタ10aに表示されている2次元コード50を読み取ることができるように、サービスマン用携帯端末20をモニタ10aにかざす。これにより、ステップS11において、2次元コード読み取り部21は、医用診断装置10のモニタ10aに表示されている2次元コード50を読み取る。2次元コード読み取り部21は、読み取った2次元コードに埋め込まれている異常状態履歴情報を認識し、その異常状態履歴情報をサービス支援情報検索部22に供給する。
【0068】
ステップS12において、サービス支援情報検索部22は、2次元コード読み取り部21から供給された異常状態履歴情報からサービス支援情報データベース23を検索する。ステップS13において、サービス支援情報検索部22は、検索の結果、異常状態の原因を1つに特定できたか否かを判定し、異常状態の原因を1つに特定できたと判定した場合、ステップS14に進む。
【0069】
例えば、異常状態履歴情報に、異常状態が発生した際に実行していた「機能I」、「エラー情報A」、および「基本構成X」が含まれていた場合、図4に示したサービス支援情報データベース23の装置構成X用データベース23aから、「原因1」の情報が検索される。また、「原因1」の情報にリンクされている、「対処方法1」および参照する「掲載マニュアル/代替マニュアル情報1」も検索される。そして、検索された情報は、情報表示制御部24に供給される。
【0070】
ステップS14において、情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22から供給された情報に基づいて、原因1と対処方法1をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図7に示すような画面61が表示される。
【0071】
図7に示す画面61には、異常状態が発生した原因とその対処方法の内容を表すメッセージとして、「対処方法1」の対処手順が、「AAA」、「BBB」の順で実施される旨が表示されている。また画面61には、ガイドを開始する場合に押下される「ガイド開始」ボタン61aも表示されている。
【0072】
ステップS13において、異常状態の原因を1つに特定できていない、すなわち、複数の原因があると判定された場合、ステップS15に進む。
【0073】
例えば、異常状態履歴情報に、異常状態が発生した際に実行していた「機能I」、「エラー情報C」、および「基本構成X」が含まれていた場合、図4に示したサービス支援情報データベース23の装置構成X用データベース23aから、「原因3」、「原因4」、および「原因5」の情報が検索されるとともに、原因切り分け手順の情報も検索される。また、「原因3」の情報にリンクされている、「対処方法3」および参照する「掲載マニュアル/代替マニュアル情報3」、「原因4」の情報にリンクされている「対処方法4」および参照する「掲載マニュアル/代替マニュアル情報4」、「原因5」の情報にリンクされている「対処方法5」および参照する「掲載マニュアル/代替マニュアル情報5」も検索される。そして、検索された情報は、情報表示制御部24に供給される。
【0074】
ステップS15において、情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22から供給された情報に基づいて、原因候補と原因を特定するための調査手順をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図8に示すような画面62が表示される。
【0075】
図8に示す画面62には、原因候補と原因を特定するための調査手順の内容を表すメッセージが表示されている。また画面62には、原因を特定するための調査を開始する場合に押下される「調査開始」ボタン62aも表示されている。
【0076】
ステップS16において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「調査開始」ボタン62aが押下されたか否かを判定し、「調査開始」ボタン62aが押下されるまで待機する。そして、「調査開始」ボタン62aが押下された場合、ステップS17に進み、情報表示制御部24は、「調査手順1」をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図9に示すような画面63が表示される。
【0077】
図9に示す画面63には、調査手順1の内容を表すメッセージ、および、調査結果に応じた対処方法の内容を表すメッセージが表示されている。また画面63には、調査結果が「A」であった場合に押下される「1」ボタン63a、調査結果が「B」であった場合に押下される「2」ボタン63bも表示されている。
【0078】
ステップS18において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「1」ボタン63aが押下されたか否かを判定し、「1」ボタン63aが押下されたと判定した場合、ステップS19に進む。
【0079】
ステップS19において、情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22から供給された情報に基づいて、原因3と対処方法3をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図10に示すような画面64が表示される。
【0080】
図10に示す画面64には、異常状態が発生した原因とその対処方法の内容を表すメッセージとして、「対処方法3」の対処手順が、「FFF」、「GGG」の順で実施される旨が表示されている。また画面64には、ガイドを開始する場合に押下される「ガイド開始」ボタン64aも表示されている。
【0081】
またステップS18において、情報表示制御部24は、「1」ボタン63aが押下されず、「2」ボタン63bが押下されたと判定した場合、ステップS20に進む。
【0082】
ステップS20において、情報表示制御部24は、「調査手順2」をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図11に示すような画面65が表示される。
【0083】
図11に示す画面65には、調査手順2の内容を表すメッセージ、および、調査結果に応じた対処方法の内容を表すメッセージが表示されている。また画面65には、調査結果が「C」であった場合に押下される「1」ボタン65a、調査結果が「D」であった場合に押下される「2」ボタン65bも表示されている。
【0084】
ステップS21において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「1」ボタン65aが押下されたか否かを判定し、「1」ボタン65aが押下されたと判定した場合、ステップS22に進む。
【0085】
ステップS22において、情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22から供給された情報に基づいて、原因4と対処方法4をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図12に示すような画面66が表示される。
【0086】
図12に示す画面66には、異常状態が発生した原因とその対処方法の内容を表すメッセージとして、「対処方法4」の対処手順が、「CCC」、「DDD」の順で実施される旨が表示されている。また画面66には、ガイドを開始する場合に押下される「ガイド開始」ボタン66aも表示されている。
【0087】
またステップS21において、情報表示制御部24は、「1」ボタン65aが押下されず、「2」ボタン65bが押下されたと判定した場合、ステップS23に進む。
【0088】
ステップS23において、情報表示制御部24は、サービス支援情報検索部22から供給された情報に基づいて、原因5と対処方法5をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図13に示すような画面67が表示される。
【0089】
図13に示す画面67には、異常状態が発生した原因とその対処方法の内容を表すメッセージとして、「対処方法5」の内容が表示されている。また画面67には、ガイドを開始する場合に押下される「ガイド開始」ボタン67aも表示されている。
【0090】
以上のように、モニタ10aに表示された2次元コード50をサービスマン用携帯端末20に読み取らせることにより、異常状態が発生した原因とその原因の対処方法を容易に表示させることができる。また、異常状態が発生した原因が複数ある場合にも、原因を特定するための調査手順を表示させることにより、容易に原因を1つに特定し、特定した原因とその原因の対処方法表示させることができる。
【0091】
次に、図14のフローチャートを参照して、サービスマン用携帯端末20が実行する、対処手順の表示処理について説明する。この処理は、図7に示した画面61の「ガイド開始」ボタン61aが押下されるか、図10に示した画面64の「ガイド開始」ボタン64aが押下されるか、図12に示した画面66の「ガイド開始」ボタン66aが押下されるか、図13に示した画面67の「ガイド開始」ボタン67aが押下された場合に開始される。ここでは、図7に示した画面61の「ガイド開始」ボタン61aが押下される場合を例に挙げて説明する。
【0092】
ステップS31において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「ガイド開始」ボタン61aが押下されたか否かを判定し、「ガイド開始」ボタン61aが押下されるまで待機する。そして、「ガイド開始」ボタン61aが押下された場合、ステップS32に進み、情報表示制御部24は、「対処手順AAA」の画面をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図15に示すような画面68が表示される。
【0093】
図15に示す画面68には、対処手順AAAの内容を表すメッセージ、および、参照する修理マニュアルのマニュアル番号(123-4567)と参照する章/節(3.5.2項)の情報が表示されている。また画面68には、「対処手順AAA」の次の「対処手順BBB」の画面を表示する場合に押下される「次へ」ボタン68aも表示されている。
【0094】
ステップS33において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「次へ」ボタン68aが押下されたか否かを判定し、「次へ」ボタン68aが押下されるまで待機する。そして、「次へ」ボタン68aが押下された場合、ステップS34に進み、情報表示制御部24は、「対処手順BBB」の画面をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図16に示すような画面69が表示される。
【0095】
図16に示す画面69には、対処手順BBBの内容を表すメッセージ、および、参照する修理マニュアルのマニュアル番号(123-4567)と参照する章/節(3.5.3項)の情報が表示されている。また画面69には、「対処手順BBB」の次の「結果判定」の画面を表示する場合に押下される「次へ」ボタン69aも表示されている。
【0096】
ステップS35において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「次へ」ボタン69aが押下されたか否かを判定し、「次へ」ボタン69aが押下されるまで待機する。そして、「次へ」ボタン69aが押下された場合、ステップS36に進み、情報表示制御部24は、「結果判定」するための画面をモニタ20aに表示させる。これにより、例えば、図17に示すような結果確認画面70が表示される。
【0097】
図17に示す結果確認画面70には、結果判定の内容を表すメッセージ、および、参照する修理マニュアルのマニュアル番号(123-4567)と参照する章/節(3.5.4項)の情報が表示されている。また画面70には、対処に成功した場合に押下される「対処完了」ボタン70a、対処を終了する場合に押下される「終了する」ボタン70b、原因と対処方法の画面を再び表示させる場合に押下される「原因と対処方法へ戻る」ボタン70cも表示されている。
【0098】
ステップS37において、情報表示制御部24は、サービスマンにより入力部20bが操作されて「対処完了」ボタン70aが押下されたか否かを判定し、「対処完了」ボタン70aが押下されたと判定した場合、ステップS38に進む。
【0099】
ステップS38において、サービス支援結果登録部25は、「対処完了」ボタン70aが押下されたことを受けて、異常状態に対する対処の内容が有効であったと判断し、対処に成功した保守作業の内容を含む情報をサービス支援情報データベース23に登録する。ここで登録される情報には、例えば、「機能I」、「エラー情報A」、「基本構成X」、「原因1」、および「対処方法1」の情報などが関連付けられている。
【0100】
ステップS37において、「対処完了」ボタン70aが押下されていないと判定された場合、ステップS39に進み、情報表示制御部24は、さらに「終了する」ボタン70bが押下されたか否かを判定する。
【0101】
ステップS39において、「終了する」ボタン70bが押下されたと判定された場合、処理は終了される。この場合には、異常状態に対する対処の内容が無効であったと判断され、保守作業の内容を含む情報はサービス支援情報データベース23に登録されない。
【0102】
またステップS39において、「対処完了」ボタン70aおよび「終了する」ボタン70bが押下されず、「原因と対処方法へ戻る」ボタン70cが押下されたと判定された場合、情報表示制御部24は、ステップS40に進み、原因1と対処方法1の画面をモニタ20aに表示させる。これにより、再び図7に示した画面61がモニタ20aに表示される。
【0103】
以上のように、表示された対処方法のガイドを開始することにより、マニュアルの掲載番号や参照する章/節などを容易に表示させることができる。従って、従来、膨大な量の紙物のマニュアルの中から、異常状態に対する対処方法を見つけ出すことが困難であったが、本発明を適用することにより、容易に、参照する対処方法を見つけて表示させることが可能になり、迅速に保守作業を行うことができる。
【0104】
なお、サービスマンが該当するマニュアルを所持していなかった場合、代替マニュアルへの変更を指示することで、代替マニュアルにおける参照する章/節の情報を表示させるようにしてもよい。
【0105】
次に、図18のフローチャートを参照して、サービスマン用携帯端末20が実行する、サービス支援情報の更新処理について説明する。この処理は、サービスマンが入力部20bを用いて、サービス支援情報の更新処理の実行を指示したときに開始される。
【0106】
ステップS51において、サービス支援情報更新部26は、サービスマンからの指示に応じて入力部20bから供給された入力信号に基づいて、ネットワーク40を介してサービスセンタ用コンピュータ装置30に接続する。
【0107】
ステップS52において、サービス支援情報更新部26は、サービス支援情報データベース23に記憶されているサービス支援情報の更新日時と、サービスセンタ用のコンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報の更新日時を比較する。
【0108】
ステップS53において、サービス支援情報更新部26は、ステップS52の処理による比較の結果、サービスセンタ用コンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報の方が新しいか否かを判定し、サービスセンタ用コンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報の方が新しいと判定した場合、ステップS54に進む。
【0109】
ステップS54において、サービス支援情報更新部26は、ネットワーク40を介してサービスセンタ用コンピュータ装置30から最新のサービス支援情報を取得し、サービス支援情報データベース23の記憶内容を更新する。
【0110】
一方、ステップS53において、サービスセンタ用コンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報と更新日時が同じであるか、あるいは、サービスセンタ用コンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報の方が古いと判定した場合、更新処理は行われない。
【0111】
以上のように、サービスマン用携帯端末20には、常に最新のサービス支援情報が記憶される。また、サービスマン用携帯端末20に記憶されているサービス支援情報の方がサービスセンタ用コンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報より新しい場合、ネットワーク40を介してサービス支援情報をサービスセンタ用コンピュータ装置30に送信し、サービスセンタ用コンピュータ装置30で管理しているサービス支援情報に反映させることも可能である。
【0112】
なお、サービス支援情報の更新処理は、サービスマンからの指示によって実行されるようにしたが、これに限らず、例えば、定期的にサービスセンタ用コンピュータ装置30に自動で接続し、逐次更新処理を行うようにしてもよい。
【0113】
以上のように、外界のネットワーク環境と遮断された医用診断装置10で異常状態が発生した場合にも、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、エラー情報、装置構成情報が埋め込まれた2次元コードを生成してモニタ10aに表示させ、サービスマン用携帯端末20がその2次元コードを読み取ることにより、容易に異常状態の内容を把握することができる。
【0114】
また、異常状態の対処方法を示すサービス支援情報をサービスマン用携帯端末20に記憶させ、2次元コードから読み取った情報に基づいて適切なサービス支援情報を検索し、対処手順を対話形式で表示させて保守作業の流れを支援することにより、サービスマンの技量にかかわらず、適切な対処方法で保守作業を行うことができる。
【0115】
同様に、異常状態の発生に複数の原因があり、複数の原因の中から原因を特定する場合にも、やはり、原因を特定するための調査手順を対話形式で表示させて保守作業の流れを支援することにより、サービスマンの技量にかかわらず、適切な調査方法で保守作業を行うことができる。
【0116】
さらに、異常状態が発生したその場にサービスマンが居合わせなくても、異常状態履歴記憶部16に記憶されている異常状態履歴情報を読み出してモニタ10aに表示させることにより、過去に発生した異常状態時の表示を容易に再現して、速やかに保守作業を行うことができる。
【0117】
このように、セキュリティの関係上、閉じたネットワークにある病院内の医用診断装置10に異常が発生しても、サービスセンタ用コンピュータ装置30で管理している保守作業のための知識やノウハウに関する情報を有効に活用して、速やかに保守サービス支援を行うことができるとともに、医用診断装置のダウンタイムを最小限に抑えることができる。
【0118】
なおこの発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせたりすることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】保守サービス支援システムの構成例を示す図である。
【図2】2次元コードの例を示す図である。
【図3】異常状態履歴情報のデータ構造例を示す図である。
【図4】サービス支援情報データベースに記憶されるサービス支援情報のデータ構造例を示している。
【図5】2次元コード生成処理を説明するフローチャートである。
【図6】原因と対処方法の表示処理を説明するフローチャートである。
【図7】原因1と対処方法1の画面の表示例を示す図である。
【図8】原因候補と原因を特定するための調査手順の画面の表示例を示す図である。
【図9】調査手順1の画面の表示例を示す図である。
【図10】原因3と対処方法3の画面の表示例を示す図である。
【図11】調査手順2の画面の表示例を示す図である。
【図12】原因4と対処方法4の画面の表示例を示す図である。
【図13】原因5と対処方法5の画面の表示例を示す図である。
【図14】対処手順の表示処理を説明するフローチャートである。
【図15】対処手順AAAの画面の表示例を示す図である。
【図16】対処手順BBBの画面の表示例を示す図である。
【図17】結果確認画面の表示例を示す図である。
【図18】更新処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
10 医用診断装置
14 2次元コード生成部
15 情報表示制御部
20 サービスマン用携帯端末
21 2次元コード読み取り部
22 サービス支援情報検索部
23 サービス支援情報データベース
24 情報表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常状態を特定する情報から所定画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記所定画像を表示する第1の表示制御手段と、
を有する医用診断装置と、
前記異常状態の原因および前記原因の対処方法を含むサービス支援情報を記憶する記憶手段と、
前記第1の表示制御手段に表示された前記所定画像を読み取り、前記所定画像に埋め込まれた前記異常状態を特定する情報を認識する読み取り手段と、
前記読み取り手段により認識された前記異常状態を特定する情報に基づいて、前記記憶手段から対応する前記サービス支援情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記サービス支援情報を表示する第2の表示制御手段と、
を有する携帯端末と
を備えることを特徴とする保守サービス支援システム。
【請求項2】
前記異常状態を特定する情報は、少なくとも、エラー情報、異常状態が発生した際に実行していた機能や処理内容の情報、および装置構成情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の保守サービス支援システム。
【請求項3】
前記所定画像は、2次元コードである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の保守サービス支援システム。
【請求項4】
前記第2の表示制御手段は、前記サービス支援情報を対話形式で表示する
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の保守サービス支援システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、前記記憶手段に記憶されている前記サービス支援情報を更新する更新手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の保守サービス支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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