説明

保持装置および保持装置を有する搬送装置

【課題】被搬送物を着脱自在に確実にかつ安定して吸着して保持する保持装置を提供する
こと。
【解決手段】基部に配置されて第1通路111Aを有する継手部111と、第2通路11
3Aを有し第1通路111Aと第2通路113Aを通じて吸引することで被搬送物Dを保
持するノズル先端部113と、ノズル先端部113と継手部111を接続する伸縮自在な
胴体部114であり、第2通路113Aと第1通路111Aとを連絡する胴体部114と
、ノズル先端部113と継手部111の間に配置されてノズル先端部113を継手部11
1から離れる方向に沿って付勢するための付勢部材と、基部に対して固定されている受け
部116でありノズル先端部113が被搬送物Dを吸着する時にノズル先端部113を付
勢部材115の力に抗してノズル先端部113の軸方向に移動する際にノズル先端部11
3を案内する案内孔を有する受け部116を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被搬送物を着脱自在に保持するための保持装置および保持装置を有する搬送
装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IC(半導体集積回路装置)のようなデバイスは、その回路の信頼性や電気的な特性を
判定するために電気的な試験を行う。このようなデバイスは、いわゆるICテストハンド
ラと呼ばれる装置においてノズルにより吸着して搬送することにより各種の電気的な試験
を行うようになっている。たとえばデバイスに形成されている多数のバンプは、ICソケ
ット側の接触端子に接触されることにより、デバイスの電気的な特性や回路の信頼性を判
定する。
デバイスは、吸着することにより着脱可能に吸引して保持する構造のものにより保持し
て搬送される(たとえば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−1487号公報(第2頁、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている装置では、蛇腹状のスカート部が、ICを吸着して保持す
る構造になっていて、このスカート部は収縮するようになっている。ICは、ICソケッ
ト側に装着された後に、ICソケット側からまた取り外される。この場合に、蛇腹状のス
カート部は、ICの位置決め受けの中に配置されているが、蛇腹状のスカート部の上端部
は取付基部に取り付けられているが、蛇腹状のスカート部の下端部はICを吸着するため
に自由端となっていて、IC位置決め受けに対して位置が変わりやすい構造になっている
。このために、蛇腹状のスカート部の下端部が、ICの上面を吸着する場合にスカート部
の下端部の位置がずれる可能性があり、蛇腹状のスカート部がICを正確に吸着して保持
することができない恐れがある。
そこで本発明は上記課題を解消し、被搬送物を着脱自在に確実にかつ安定して吸着して
保持することができる保持装置および保持装置を有する搬送装置を提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、第1の発明にあっては、被搬送物を着脱自在に吸着して保持するための保
持装置であって、基部と、前記基部に配置されて第1通路を有する継手部と、第2通路を
有し、前記第1通路と前記第2通路を通じて吸引することで前記被搬送物を保持するノズ
ル先端部と、前記ノズル先端部と前記継手部とを接続する伸縮自在な胴体部であり、前記
ノズル先端部の前記第2通路と前記継手部の前記第1通路とを連絡する前記胴体部と、前
記ノズル先端部と前記継手部との間に配置されて、前記ノズル先端部を前記継手部から離
れる方向に沿って付勢するための付勢部材と、前記基部に対して固定されている受け部で
あり、前記ノズル先端部が前記被搬送物を吸着する時に前記ノズル先端部を前記付勢部材
の力に抗して前記ノズル先端部の軸方向に移動する際に前記ノズル先端部を案内する案内
孔を有する前記受け部と、を備えることを特徴とする保持装置により、達成される。
【0006】
第1の発明の構成によれば、継手部は、基部に配置されて第1通路を有する。ノズル先
端部は、第2通路を有し、このノズル先端部は第1通路と第2通路を通じて吸引すること
で被搬送物を保持する。
胴体部は、ノズル先端部と継手部とを接続する伸縮自在な部分である。この胴体部は、
ノズル先端部の第1通路と継手部の第2通路とを連絡する。
付勢部材は、ノズル先端部と継手部との間に配置されていて、ノズル先端部を継手部か
ら離れる方向に沿って付勢する。受け部は、基部に対して固定されている。この受け部は
、ノズル先端部を付勢部材の力に抗してノズル先端部の軸方向に移動する際にノズル先端
部を案内する案内孔を有している。
これにより、ノズル先端部が被搬送物を吸引して保持する際には、ノズル先端部の第1
通路および胴体部そして継手部の第2通路を通じて吸引することができる。付勢部材は、
ノズル先端部を継手部から離れる方向に沿って付勢しているが、ノズル先端部を付勢部材
に抗してノズル先端部の軸方向に移動する際には、この受け部の案内孔はノズル先端部を
案内する。
ノズル先端部が被搬送物を吸着する際に、受け部の案内孔は、ノズル先端部を確実に軸
方向に沿って案内することができ、ノズル先端部の軸方向がぶれてしまうことが無く、ノ
ズル先端部は被搬送物を確実にかつ安定して着脱可能に吸着して保持することができる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記ノズル先端部の外周面は先細り形状を
有し、前記案内孔は前記ノズル先端部の前記外周面に対応した先細りの内周面を有してい
ることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、ノズル先端部の外周面は先細り形状であり、案内孔の内周
面も先細り形状になっている。
これにより、ノズル先端部は案内孔により軸方向に沿ってさらに確実に安定して案内す
ることができる。
【0008】
第3の発明は、第1の発明または第2の発明の構成において、前記付勢部材は圧縮コイ
ルバネであり、前記付勢部材は前記胴体部の内側または外側において同軸状に配置されて
いることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、付勢部材は圧縮コイルバネであり、付勢部材は胴体部の内
側または外側において同軸状に配置されている。
これにより、胴体部がたとえば低温により縮んだままになってしまうのを、付勢部材の
力により防ぐことができる。
【0009】
第4の発明は、第1の発明または第2の発明の構成において、前記付勢部材は圧縮コイ
ルバネであり、前記付勢部材は前記胴体部の内部に埋め込まれていることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、付勢部材は圧縮コイルバネであり、この付勢部材は胴体部
の中に埋め込まれている。
これにより、胴体部がたとえば低温により縮んでだままになってしまうのを、付勢部材
の力により防ぐことができるとともに、部品点数を少なくすることができる。
【0010】
第5の発明は、第1の発明の構成において、前記基部と前記受け部は、前記継手部と前
記胴体部を覆っていることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、基部と受け部は、継手部と胴体部を覆っている。
これにより、基部と受け部は、継手部と胴体部を外部から保護していて、破損が防げる

【0011】
第6の発明は、第1の発明の構成において、前記受け部は、前記ノズル先端部に対する
前記被搬送物の位置をガイドするためのガイド突起部を有していることを特徴とする。
第6の発明の構成によれば、受け部は、ガイド突起部を有していて、このガイド突起部
は、ノズル先端部に対する被搬送物の位置をガイドする。
これにより、ノズル先端部が被搬送物を吸着して保持する際に、ガイド突起部は被搬送
物の位置を正確にガイドすることができ、被搬送物の横滑り現象を防ぐことができる。
【0012】
第7の発明は、第6の発明の構成において、前記受け部は、前記被搬送物を収容してい
るトレイに突き当たることで前記受け部と前記ノズル先端部が前記被搬送物に対して押し
込まれすぎるのを阻止する押し込み防止突起部を有していることを特徴とする。
第7の発明の構成によれば、受け部は、被搬送物を収容しているトレイに突き当たるこ
とで受け部とノズル先端部が被搬送物に対して押し込まれるのを阻止する押し込み防止突
起部を有している。
これにより、受け部がトレイおよび被搬送物側に余計に押し込まれるのを防ぎ、余計な
圧力を被搬送物に対して与えることを確実に防ぐことができる。
【0013】
第8の発明は、第1の発明の構成において、前記胴体部は、低温度時に柔軟性を有する
ゴムにより形成されていることを特徴とする。
第8の発明の構成によれば、胴体部は、低温度時に柔軟性を有するゴムにより形成され
ている。
これにより、胴体部が低温度時において柔軟性が低下したり永久ひずみが生じるのを抑
えることができる。
【0014】
第9の発明は、第5の発明の構成において、前記基部と前記受け部が形成している空間
に前記胴体部を暖めるための加熱媒体を供給する加熱媒体供給部が前記基部に接続されて
いることを特徴とする。
第9の発明の構成によれば、基部と受け部が形成している空間に胴体部を暖めるための
加熱媒体を供給する加熱媒体供給部が基部に接続されている。
これにより、胴体部を暖めることができ、胴体部の低温による柔軟性の低下や永久ひず
みの発生を防ぐことができる。
【0015】
第10の発明は、第1の発明の構成において、前記基部と前記受け部が形成している空
間内の前記胴体部を暖めるための熱源を有していることを特徴とする。
第10の発明の構成によれば、基部と受け部が形成している空間内の胴体部を暖めるた
めの熱源を有している。
これにより、熱源は胴体部を暖めることにより、胴体部が低温時に柔軟性が低下したり
永久ひずみが生じるのを防ぐことができる。
【0016】
第11の発明は、第10の発明の構成において、前記熱源により加熱された温度を検出
する測温センサを有していることを特徴とする。
第11の発明の構成によれば、熱源により加熱する際の温度を測温センサにより検出す
ることで、胴体部の温度を適正に保つことができる。
【0017】
第12の発明は、第1の発明の構成によれば、前記基部は、搬送用のロボットハンドに
おいてフローティング機構を介して設けられていることを特徴とする。
第12の発明の構成によれば、フローティング機構により基部は搬送用のロボットハン
ドに対して浮遊状態に保持することができる。
【0018】
上記目的は、第13の発明にあっては、被搬送物を着脱自在に保持するための保持装置
を有し、前記保持装置により保持された前記被搬送物を搬送する搬送装置であって、前記
保持装置は、基部と、前記基部に配置されて第1通路を有する継手部と、第2通路を有し
、前記第1通路と前記第2通路を通じて吸引することで前記被搬送物を保持するノズル先
端部と、前記ノズル先端部と前記継手部とを接続する伸縮自在な胴体部であり、前記ノズ
ル先端部の前記第2通路と前記継手部の前記第1通路とを連絡する前記胴体部と、前記ノ
ズル先端部と前記継手部との間に配置されて、前記ノズル先端部を前記継手部から離れる
方向に沿って付勢するための付勢部材と、前記基部に対して固定されている受け部であり
、前記ノズル先端部が前記被搬送物を吸着する時に前記ノズル先端部を前記付勢部材に抗
して前記ノズル先端部の軸方向に移動する際に前記ノズル先端部を案内する案内孔を有す
る前記受け部と、を備えることを特徴とする保持装置を有する搬送装置により、達成され
る。
これにより、ノズル先端部が被搬送物を吸引して保持する際には、ノズル先端部の第1
通路および胴体部そして継手部の第2通路を通じて吸引することができる。付勢部材は、
ノズル先端部を継手部から離れる方向に沿って付勢しているが、ノズル先端部を付勢部材
に抗してノズル先端部の軸方向に移動する際には、この受け部の案内孔はノズル先端部を
案内する。
ノズル先端部が被搬送物を吸着する際に、受け部の案内孔は、ノズル先端部を確実に軸
方向に沿って案内することができ、ノズル先端部の軸方向がぶれてしまうことが無く、ノ
ズル先端部は被搬送物を確実にかつ安定して着脱可能に吸着して保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の搬送装置の好ましい実施形態であるICハンドラの構造例を示す平面図。
【図2】図1のICハンドラにおけるB−B線付近の構造を示す図。
【図3】図1のICハンドラにおけるA−A線付近の構造を示す図。
【図4】本発明の保持装置の好ましい実施形態を示す断面図。
【図5】図4におけるノズル受け部、ノズル先端部およびジャバラ形状パッドなどを含む領域を拡大して示す図。
【図6】ノズル先端部がデバイスの表面に突き当たっている状態を示す図。
【図7】ノズル先端部によりデバイスが吸着されている状態を示す図。
【図8】吸着されたデバイスが保持装置により上昇された状態を示す図。
【図9】本発明の別の実施形態を示す図。
【図10】本発明のさらに別の実施形態を示す図。
【図11】本発明のさらに別の実施形態を示す図。
【図12】本発明のさらに別の実施形態を示す図。
【図13】本発明のさらに別の実施形態を示す図。
【図14】本発明のさらに別の実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の保持装置を有する搬送装置の好ましい実施形態を示している。図1に
示す搬送装置は、一例としてICハンドラ10である。このICハンドラ10は、ICテ
ストハンドラとも呼ぶことができる。このICハンドラ10は、ベース11、常温チャン
バ12、低温チャンバ13、供給ロボット20、回収ロボット21、スライドテーブル4
21、スライドテーブル422、複数のコンベア23ないし28を有している。
【0021】
ベース11は、上述した各要素を搭載しているが、ベース11はたとえば図1の平面図
で見て矩形形状を有している。常温チャンバ12は、ベース11の大きな領域を囲ってい
る部分であり、この内部にはドライエアーが供給されている。常温チャンバ12の中には
、上述した供給ロボット20、回収ロボット21、低温チャンバ13、スライドテーブル
421,422などが収容されている。
【0022】
コンベア23ないし28の一端部は常温チャンバ12の外に位置しているが、コンベア
23ないし28の他端部は常温チャンバ12の中に位置している。
図1において、図面左右方向がX方向であり、図面上下方向がY方向である。そして図
面垂直方向がZ方向であり、X,Y,Z方向は、それぞれ直交している。
コンベア23ないし28は、トレイ30をY1方向あるいはY2方向に沿って搬送する
ためのものである。これによりトレイ30は、常温チャンバ12の外から常温チャンバ1
2の中へ、あるいは常温チャンバ12の中から常温チャンバ12の外へ搬送することがで
きる。
【0023】
供給ロボット20は、X軸フレーム31とY軸フレーム32により構成されている。回
収ロボット21は、X軸フレーム31と、Y軸フレーム33により構成されている。
X軸フレーム31は、X方向に配置されている。Y軸フレーム32,33は、それぞれ
Y方向に沿って平行に配置されていて、図示しない駆動源によりX軸フレーム31におい
てX方向に沿って移動して位置決め可能である。
Y軸フレーム32は供給ロボット20側のものであり、Y軸フレーム33は回収ロボッ
ト21側のものである。しかしX軸フレーム31は、供給ロボット20と回収ロボット2
1に共通して用いられている。供給ロボット20は、ロボットハンドユニット40を有し
ている。回収ロボット21はロボットハンドユニット41を有している。ロボットハンド
ユニット40は、Y軸フレーム32に沿って図示しない駆動源によりY方向に移動して位
置決めできる。ロボットハンドユニット41は、Y軸フレーム33に沿って図示しない駆
動源によりY方向に移動して位置決めできる。
【0024】
供給ロボット20は、トレイ30の上に搭載されている被搬送物であるデバイスDをた
とえばスライドテーブル421側に供給するためのロボットである。供給ロボット20の
ロボットハンドユニット40によりスライドテーブル421側に供給されたデバイスDは
、低温チャンバ13の中において測定ロボット35内のソケット36に置かれることによ
り、デバイスDの電気的特性などを判定するようになっている。判定されたデバイスDは
、ソケット36側からスライドテーブル422側に移された後、回収ロボット21のロボ
ットハンドユニット41により回収側のコンベア26,27,28のいずれかの上にある
トレイ30の上に排出できるようになっている。
【0025】
図2は、図1のB−B線付近における構造例を示していて、供給ロボット20と回収ロ
ボット21付近を示している。
ロボットハンドユニット40,41は、複数のノズル先端部50を有している。このノ
ズル先端部50により、図1に示すたとえばコンベア23の上のトレイ30の上に搭載さ
れているデバイスDを吸着した後に、たとえばスライドテーブル421側に搬送するよう
になっている。そしてロボットハンドユニット41は、たとえばスライドテーブル422
に移されたデバイスDを、たとえば排出側のコンベア28の上にあるトレイ30の上に測
定済みのデバイスDとして排出することができる。
【0026】
図3は、図1におけるA−A線付近における構造例を示している。
測定ロボット35は、ロボットハンドユニット60,61を有している。ロボットハン
ドユニット60,61は、それぞれモータ62とボールネジ63によりZ方向に上下動し
て位置決め可能である。
ロボットハンドユニット61は、別のモータ64とボールネジ65により、Y方向に移
動して位置決め可能である。ロボットハンドユニット60,61は、図1に示すスライド
テーブル421とソケット36の間におけるデバイスDのやり取りを行ったり、ソケット
36とスライドテーブル422側におけるデバイスDのやり取りを行うことができる。
【0027】
図4は、保持装置の好ましい実施形態を示している。保持装置100は、たとえば図2
に示すロボットハンドユニット40ないし41あるいは図3に示すロボットハンドユニッ
ト60ないし61に適用することができる。
保持装置100は、ロボットハンドユニット40,41,60,61に対してフローテ
ィング機構101を介して接続されている。このフローティング機構101は、ロボット
ハンドユニットをZ方向に関してある程度浮遊できる構造である。このフローティング機
構101は、実施例では、コイルバネを用いている。
【0028】
図4の保持装置100は、ロボットハンド先端部102、基部110、ノズル継手部1
11、ノズル先端部113、胴体部としてのジャバラ形状パッド114、付勢部材である
圧縮コイルバネ115、そして受け部としてのノズル受け部116を少なくとも有してい
る。
ロボットハンド先端部102はたとえば金属により作られていて、ロボットハンド先端
部102の下部には基部110が固定されている。この基部110は、ロボットハンド先
端部102と同様に、たとえば金属により作られている。
【0029】
ノズル継手部111は、継手部の一例であるが、ノズル継手部111は、基部110の
接続孔110Aに着脱可能に接続されている。
このノズル継手部111は第1通路111Aを有している。第1通路111Aは、基部
110内の第3通路110Cに対して接続されている。第3通路110Cは、チューブ1
19の一端部に接続されている。チューブ119の他端部は、真空吸引および圧力気体供
給部120に対して接続されている。
【0030】
ノズル継手部111は、胴体部の一例であるジャバラ形状パッド114の上端部に対し
て着脱可能になるようにしかも抜けないようにして接続されている。ノズル継手部111
は、金属により作られている。
ノズル先端部113は、その内部に第2通路113Aを有している。この第2通路11
3Aは、ノズル先端部113の軸方向に形成されている。この第2通路113Aは、第1
通路111Aに対して同じ延長線(軸方向,Z方向)上に配置されている。ジャバラ形状
パッド114の下端部は、ノズル先端部113に対して接続されている。
このジャバラ形状パッド114は、ノズル先端部113とノズル継手部111とを機械
的に接続する伸縮自在なものであり、ノズル先端部113の第2通路113Aとノズル継
手部111の第1通路111Aとを連絡している。
【0031】
ジャバラ形状パッド114は、ジャバラ形状を有していて、軸方向、すなわちZ方向に
伸縮可能な部材である。このジャバラ形状パッド114は、好ましくは低温度に対応した
たとえばゴム材質により作ることができる。このゴム材質としては、フェニル基のシリコ
ンゴムなどを採用できる。このような低温度対応のゴムを使用することにより、ジャバラ
形状パッド114は、低温度時における柔軟性の低下や永久ひずみの発生を抑えることが
できる。
ジャバラ形状パッド114は、筒状またはジャバラ状の形状であり、弱い力(たとえば
数グラム)で弾性変形可能な部材である。
圧縮コイルバネ115は、図4に示すようにノズル継手部111とノズル先端部113
の間に配置されていて、圧縮コイルバネ115はノズル先端部113をノズル継手部11
1から離れる方向、すなわち図4において下方向に沿ってノズル受け部116の内面11
6A側へ付勢するためのものである。
【0032】
図5は、ノズル先端部113、圧縮コイルバネ115、ジャバラ形状パッド114、ノ
ズル継手部111などの付近を拡大して示している。
図4と図5に示すように、圧縮コイルバネ115は、ジャバラ形状パッド114と同軸
であって、しかも外側に配置されている。この圧縮コイルバネ115は、ジャバラ形状パ
ッド114が低温度状態にさらされた場合であっても、ジャバラ形状パッド114が縮ん
だままの状態を保持するのを防いで、ノズル受け部116の内面116A側へ伸ばすとと
もに、ノズル先端部113をノズル受け部116の内面116A側に付勢することができ
る。
【0033】
図5のノズル先端部113は、たとえば略円筒状の部材であり、フランジ部113Fを
有している。このフランジ部113Fは、ノズル受け部116の内面116Aに対して突
き当たることにより、ノズル先端部113がY方向すなわち、下方向にこれ以上下がらな
いように止める役割を果たしている。
【0034】
次に、図4と図5のノズル受け部116について説明する。
ノズル受け部116は、基部110の下面側において固定されていて、基部110とノ
ズル受け部116は、ノズル継手部111、圧縮コイルバネ115、ジャバラ形状パッド
114およびノズル先端部113のフランジ部113Fを収容して外部から覆って保護し
ている。図4と図5に示すように、ノズル受け部116は、断面で見て略U字型を有して
いる。
【0035】
ノズル受け部116は、側面部116Sと底面部116Tを有している。側面部116
Sは、たとえば円筒状の部分であり、底面部116Tは平坦面になっている。この底面部
116Tの中央には、断面円形で軸方向に沿って同じ内径の案内孔125を有している。
案内孔125は、ノズル先端部113の外周面を案内することで、ノズル先端部113の
X方向およびY方向に関する位置決めを行うためのものである。ノズル受け部116の案
内孔125は、ノズル先端部113が被搬送物であるデバイスDを吸着する時に、ノズル
先端部113を圧縮コイルバネ115の力に抗してノズル先端部113の軸方向(Z)方
向に移動する際に、ノズル先端部113を案内する。
【0036】
これにより、ノズル先端部113がデバイスDの表面に接触して吸着する時に、ノズル
先端部113の軸方向は常にノズル受け部116の案内孔125の中心に対して強制的に
合わせることができる。したがって、ノズル先端部113はトレイ30内のデバイスDの
表面の正しい位置を確実に吸着することができる。
【0037】
図4と図5に示すように、ノズル受け部116は、この他にガイド突起部130と押し
込み防止突起部133を有している。
ガイド突起部130は、図4のデバイスDの側面135に接することにより、デバイス
Dを倣わせることができる。このために、ノズル先端部113がデバイスDの表面を吸着
した後に、ガイド突起部130はデバイスDの側面135を確実にガイドすることができ
、デバイスDの横滑り現象を防ぐことができる。
【0038】
押し込み防止突起部133は、複数設けられており、この押し込み防止突起部133は
、ノズル受け部116を含む保持装置100がデバイスDおよびトレイ30に近付き過ぎ
ることによる余計な押圧力をデバイスDにかけてしまうことを防ぐことができる。つまり
、押し込み防止突起部133はトレイ30の表面30Sに突き当たることにより、ノズル
受け部116を含む保持装置100が、トレイ30およびデバイスDに対してこれ以上、
下方向に押し付けられるのを確実に防止することができる。
この押し込み現象を防止することにより、ノズル先端部113、圧縮コイルバネ115
、ジャバラ形状パッド114に対して余計な負荷をかけないで済むので、保持装置100
および保持装置100を含むロボットハンドユニットなどの耐久性を高めることができる

【0039】
図4と図5に示すようにノズル受け部116は、この他に穴116Hを有している。こ
れに対応して、トレイ30は、ピン30Pを有している。ピン30Pは、穴116Hには
まり込むことにより、トレイ30とノズル受け部116の相対的な位置を機械的に強制的
に確保することができる。しかも、トレイ30とノズル受け部116との平行度も保つこ
とができる。
図4に示すように、トレイ30は凹部126を有している。この凹部126は平坦な底
面127と傾斜した側面127Aを有している。底面127の上には、デバイスDの底面
側が配置されている。この凹部126にこのような要領でデバイスDが収容されている。
【0040】
次に、図4、図6、図7および図8を参照して、保持装置100がトレイ30内のデバ
イスDを吸着して保持する動作について説明する。
図4は、保持装置100がトレイ30のデバイスDの上方に配置された状態を示してい
る。図6は、保持装置100がZ方向に沿って下がり、ノズル先端部113がデバイスD
の表面に接触している状態を示している。
図7は、ノズル先端部113がデバイスDの表面を吸着して保持してデバイスDを少し
持ち上げた状態を示している。図8は、保持装置100自体がZ方向に沿って上昇するこ
とにより、デバイスDがトレイ30の上方に離れた状態を示している。
【0041】
図4において、真空吸引および圧力気体供給部120が、真空吸引を行うことにより、
ノズル先端部113の第2通路113Aは、チューブ119、第3通路110Cおよび第
1通路111Aとジャバラ形状パッド114の中とを通じて真空吸引される。
この状態では、圧縮コイルバネ115はノズル先端部113のフランジ113Fをノズ
ル受け部116の内面116A側に押し付けている。各ガイド突起部130は、トレイ3
0内のデバイスDの各側面135に略対応する位置にある。
【0042】
図6において、保持装置100がZ方向に沿って下がると、押し込み防止突起部133
がトレイ30の表面30Sに突き当たる。これにより、保持装置100がこれ以上、下方
向に沿ってトレイ30およびデバイスD側に押し込まれるのを防ぐことができる。ガイド
突起部130をデバイスDの側面135を倣わせることにより、ノズル先端部113に対
するデバイスDの姿勢が矯正される。ノズル先端部113はデバイスDの表面を吸引し始
める。
図7に示すようにノズル先端部113はデバイスDを吸着するとともに、ジャバラ形状
パッド114はZ方向に弾性変形して収縮する。この場合には、圧縮コイルバネ115の
力に抗してジャバラ形状パッド114が収縮した状態になり、この結果ノズル先端部11
3は上方向に上昇してフランジ部113Fは内面116Aから離れることになる。図6に
おける装着状態では、フランジ部113Fは、内面116Aからやや離れた状態にある。
この場合では案内孔125はノズル先端部113の外周面を案内していて、ノズル先端部
113の軸方向にぶれは生じない。
【0043】
そして、図8に示すように保持装置100がさらに上昇することにより、デバイスDは
トレイ30の凹部126から上方に持ち上げることができる。
その後、保持装置100が移動して、たとえば図1に示すようにスライドテーブル42
1上の別のトレイ30に置かれる場合には、図1に示す真空吸引および圧力気体供給部1
20が、真空吸引を止めて、圧力気体を逆にチューブ119、第3通路110C、第1通
路111A、ジャバラ形状パッド114を通じて第2通路113Aに供給することにより
、ノズル先端部113はデバイスDをトレイ30の上に即座に放すことができる。
【0044】
図9ないし図14は本発明の別の実施形態を示している。
図9ないし図14に示す各実施形態において、図4に示す実施形態と同じ箇所には同じ
符号を記してその説明を用いることにする。
図9に示す実施形態が図4の実施形態と異なるのは、圧縮コイルバネ115が、ジャバ
ラ形状パッド114の内側に配置されていることである。この圧縮コイルバネ115は、
ノズル継手部111とノズル先端部113の間に配置されており、圧縮コイルバネ115
は、ジャバラ形状パッド114と同軸状に配置されている。
【0045】
図10に示す実施形態が、図4に示す実施形態と異なるのは、圧縮コイルバネ115が
、ジャバラ形状パッド114の内部に内蔵されている点が異なる。圧縮コイルバネ115
は、ノズル継手部111とノズル先端部113の間に配置されている。これにより、圧縮
コイルバネとジャバラ形状パッドが別部材であるのに比べて部品点数が減らせる。
【0046】
図11に示す実施形態が図4に示す実施形態と異なるのは、ノズル先端部の外周面11
3Gの形状と、案内孔135の内周面135Tの形状が異なる点である。外周面113G
と内周面135Tは、ともにテーパ状、すなわち図11において、Z方向に沿って下に向
かうに従って、先細りになった形状になっている。つまり外周面113Gと内周面135
Tは、ともにテーパ状を有している。
このように、外周面113Gが内周面135Tに嵌合し合う形状にすることにより、ノ
ズル先端部113がデバイスDの表面に接触して吸引する場合に、ノズル先端部113の
軸は、常にノズル受け部116の案内孔135の中心に位置させることができる。このた
めに、ノズル先端部113は、デバイスDの表面の正確な位置に対してより安定してかつ
確実に吸着して保持することができる。
【0047】
図12のさらに別の実施形態が、図4に示す実施形態と異なるのは、基部110に対し
て、加熱媒体用の配管160と排気用の配管161が接続されていることである。加熱媒
体用の配管160は、加熱媒体供給部163に接続されている。加熱媒体供給部163は
、加熱媒体用の配管160および基部110の通路165を通じて、空間166の中に供
給することができる。
この空間166は、基部110とノズル受け部116により囲まれてかつ覆われて形成
された空間である。この空間166の中にはジャバラ形状パッド114が配置されている
。このために、加熱媒体は、ジャバラ形状パッド114を外部から加熱することができる
ので、低温状態にさらされた場合であっても、ジャバラ形状パッド114の柔軟性が低下
したり永久ひずみを生じたりするのを防ぐことができる。
【0048】
図13の別の実施形態が、図4の実施形態と異なるのは、熱源としてのランプ200が
、基部110に固定されていることである。このランプ200は、空間166内のジャバ
ラ形状パッド114を加熱できる。ランプ200は、電源200Rにより点灯する。これ
によりランプ200がノズル受け部116の空間166内の空気を通じてジャバラ形状パ
ッド114を加熱することにより、ジャバラ形状パッド114の柔軟性の低下や永久ひず
みの発生を防止することができる。
【0049】
図14のさらに別の実施形態が、図4の実施形態と異なるのは、熱源としてのヒータ2
01と測温センサ203が設けられていることである。ヒータ201は、基部110に対
して設けられている。このヒータ201が発熱することにより、空間166内の空気を通
じてジャバラ形状パッド114を加熱することができる。この場合の加熱温度は、測温セ
ンサ203により測温することにより、ジャバラ形状パッド114がどの程度加熱されて
いるかを知ることができ、ジャバラ形状パッド114の加熱温度を適正に保てる。ヒータ
201はジャバラ形状パッド114を加熱することにより、ジャバラ形状パッド114の
柔軟性の低下や永久ひずみの発生を防ぐことができる。
【0050】
本発明の実施形態では、ノズル先端部が被搬送物を吸引して保持する際には、ノズル先
端部の第1通路およびジャバラ形状パッドそしてノズル継手部の第2通路を通じて吸引す
ることができる。圧縮コイルバネは、ノズル先端部をノズル継手部から離れる方向に沿っ
て付勢しているが、ノズル先端部を圧縮コイルバネの力に抗してノズル先端部の軸方向に
移動する際には、この受け部の案内孔はノズル先端部を案内する。
これにより、ノズル先端部が被搬送物を吸着する際に、ノズル受け部の案内孔は、ノズ
ル先端部を確実に案内することができ、ノズル先端部の軸方向がぶれてしまうことが無く
、ノズル先端部は被搬送物を確実にかつ安定して着脱可能に吸着して保持することができ
る。
【0051】
本発明の実施形態では、ジャバラ形状パッドがたとえば低温により縮んだままになって
しまうのを圧縮コイルバネは防ぐことができる。ノズル先端部が被搬送物を吸着して保持
する際に、ガイド突起部は被搬送物の位置を正確にガイドすることができ、被搬送物の横
滑り現象を防ぐことができる。
【0052】
本発明の実施形態では、ランプやヒータは、ジャバラ形状パッドを低温度時において加
熱することができ、柔軟性が低下したり永久ひずみが生じるのを抑えることができる。
【0053】
ノズル先端部の材質は、たとえば変形の少ない樹脂や金属により作ることができる。も
しノズル先端部が柔軟性のあるゴム材質で作られていると、低温度使用時においてひずみ
変形が残ってしまう場合がある。
ノズル先端部がジャバラ形状パッドの伸張力および/または圧縮コイルバネの伸張力に
よりノズル先端部の軸上の方向(下方向)に押し出された時に、ノズル受け部はノズル先
端部の一部分と接触してノズル先端部を受けるようになっている。これにより、ノズル先
端部がデバイスに接触する時に、ノズル先端部の軸方向の位置を常に一定の位置にするこ
とができる。
【0054】
図4において、チューブ119、第3通路110C、第1通路111A、ジャバラ形状
パッド114の内部および第2通路113Aの中が、大気圧に近くなるか、もしくは大気
圧より高くなった場合には、圧縮コイルバネ115の復元力により、ゴム材質のジャバラ
形状パッド114は、Z下方向に伸びるのであるが、この伸びた形状は常に一定の寸法に
はならない。つまり、ノズル先端部は基部110から見て下方向に一定の高さにはならな
いことがある。
このために、ノズル受け部116が設けられており、ジャバラ形状パッド114が圧縮
コイルバネ115の力により下方向に伸びて形状が復帰する時に、フランジ部113Fが
ノズル受け部116の内面116Aに突き当たることにより、ノズル先端部113の下面
(吸着面)は常にトレイ30の表面30Sから、あるいは基部110側から見て一定の高
さにすることができる。
【0055】
ジャバラ形状パッド114を低温度対応のゴム材質にすることで、低温度環境において
も柔軟性の低下を抑えることができる。この結果、デバイスDを吸着する時に、デバイス
Dに対する衝撃力を抑えることができる。圧縮コイルバネ115のような付勢部材をジャ
バラ形状パッド114に設けることにより、低温度環境においてもジャバラ形状パッド1
14の形状復元性を常に維持することができるとともに、ノズル先端部113のZ方向の
高さ位置を安定させることができる。このために、ノズル先端部113は、デバイスDを
安定かつ確実に吸着することができる。
なお、図4に示す押し込み防止突起部133は、ノズル受け部116に設ける以外に、
ロボットハンドユニットのロボットハンド先端部102側に設けても良いし、トレイ30
側に設けるようにしても同様の機能を果たすことができる。
【0056】
本発明の実施形態では、搬送装置としてICハンドラを例に挙げている。しかしこれに
限らず、搬送装置としては他の種類の装置であっても勿論構わないし、被搬送物がデバイ
ス以外のものであっても勿論構わない。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更
を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合
わせることができる。
【符号の説明】
【0057】
10・・・ICハンドラ(搬送装置の一例)、30・・・トレイ、40,41,60,
61・・・ロボットハンドユニット、100・・・保持装置、111・・・ノズル継手部
(継手部の一例)、113・・・ノズル先端部、114・・・ジャバラ形状パッド(胴体
部の一例)、115・・・圧縮コイルバネ(付勢部材)、116・・・ノズル受け部(受
け部の一例)、130・・・ガイド突起部、133・・・押し込み防止突起部、D・・・
デバイス(被搬送物の一例)、111A・・・第1通路、113A・・・第2通路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物を保持するための保持装置であって、
基部と、
前記基部に配置され、第1通路を有する継手部と、
第2通路を有し、前記第1通路と前記第2通路を通じて吸引することで前記被搬送物を
保持するノズル先端部と、
前記ノズル先端部と前記継手部とを接続し、前記第2通路と前記第1通路とを連絡する
胴体部と、
前記胴体部の前記第2通路とは異なる側において、前記胴体部と同軸に配置され、前記
ノズル先端部を前記継手部から離れる方向に付勢するための付勢部材と、
前記基部に固定され、前記ノズル先端部を案内する案内孔を有する受け部と、
を備えることを特徴とする保持装置。
【請求項2】
前記ノズル先端部の外周面は先細り形状を有し、前記案内孔は前記ノズル先端部の前記
外周面に対応した先細りの内周面を有していることを特徴とする請求項1に記載の保持装
置。
【請求項3】
被搬送物を保持するための保持装置を有し、前記保持装置により保持された前記被搬送
物を搬送する搬送装置であって、
前記保持装置は、
基部と、
前記基部に配置され、第1通路を有する継手部と、
第2通路を有し、前記第1通路と前記第2通路を通じて吸引することで前記被搬送物を
保持するノズル先端部と、
前記ノズル先端部と前記継手部とを接続し、前記第2通路と前記第1通路とを連絡する
胴体部と、
前記胴体部の前記第2通路とは異なる側において、前記胴体部と同軸に配置され、前記
ノズル先端部を前記継手部から離れる方向に沿って付勢するための付勢部材と、
前記基部に固定され、前記ノズル先端部を案内する案内孔を有する受け部と、
を備えることを特徴とする搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−269171(P2009−269171A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188934(P2009−188934)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【分割の表示】特願2005−44532(P2005−44532)の分割
【原出願日】平成17年2月21日(2005.2.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】