説明

保護具

【課題】コネクタ近傍領域における同軸線を適切に保護し、かつ省スペース化を実現する構造の高周波用のコネクタに用いられる保護具を得る。
【解決手段】不織布がホットプレスされることにより得られる不織布保護具3のコネクタ保護部3aは連結面1aから高周波コネクタ1の大部分を含むコネクタ保護領域R11を覆うようにして形成されている。コネクタ保護部3aは高周波コネクタ1の形状に適切に反映した形状で形成される。不織布保護具3の同軸線保護部3bは、コネクタ近傍領域R10を一部に含む同軸線保護領域R21を覆うように形成される。同軸線保護部3bは連結面1aの形成幅及び上記幹線の断面形状に適切に反映した形状で形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、同軸線が連結される高周波用のコネクタに用いられる保護具に関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタに連結される電線を保護する保護具として特許文献1に開示されたコネクタ保護カバー等がある。
【0003】
図5は電線として同軸線が連結された高周波用コネクタに用いられる従来の保護材(その1)を模試的に示す説明図である。同図に示すように、同軸線12(図5で2本示している)及び電源線18を保護すべく、2本の同軸線12と1本の電源線18からなる幹線が、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)製等のチューブ形状の保護材13によって覆われている。ただし、高周波コネクタ11の近傍領域においては高周波コネクタ11に近づくに従い幹線の幅が大きくなるため保護材13は設けていない。
【0004】
図6は電線として同軸線が連結された高周波用コネクタに用いられる従来の保護材(その2)を模試的に示す説明図である。同図に示すように、同軸線12(図6で2本示している)及び電源線18を保護すべく、2本の同軸線12と1本の電源線18からなる幹線が上記幹線の大きさを反映した適切な太さの保護材14によって覆われている。保護材14は、高周波コネクタ11の近傍領域においても高周波コネクタ11の近づくに従いやや太くなる幹線の幅に合致させる形状にすることにより、高周波コネクタ11の近傍領域においても上記幹線を覆って形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−193840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高周波コネクタ11の端子とかしめて連結させる必要がある、同軸線の端末部分は、一般の電線に比べて断線し易い傾向がある。しかし、保護材13(その1)は同軸線12の端末部分(高周波コネクタ11の近傍領域における部分)に形成されていないため、保護材13は同軸線12の断線を適切に保護できていないという問題点があった。
【0007】
一方、上記問題点の解消を図るべく、保護材14(その2)は高周波コネクタ11の近傍領域(首下部)においても上記幹線を覆って形成されている。しかしながら、高周波コネクタ11の近傍領域まで保護材14を形成した場合、保護材14の存在によって同軸線12と高周波コネクタ11内の端子との圧着部にストレスが加わり、このストレスにより同軸線12が断線し易くなるため、高周波コネクタ11に突き当てるように同軸線12を含む上記幹線を覆って保護材14を形成することは実用的でないという問題点があった。
【0008】
また、保護材13及び保護材14のいずれの場合であっても、高周波コネクタ11の近傍の露出領域20が存在するため、高周波コネクタ11の取付時に他の部品に露出領域20が引っかかり同軸線12が断線してしまうという問題点をも有している。
【0009】
また、保護材13及び保護材14より十分太い領域で覆う拡大保護材を用いて、高周波コネクタ11の近傍領域まで同軸線12を覆うことも考えられるが、不要に大きい拡大保護材を用いることにより、拡大保護材の上記幹線への固定がしづらくなり、高周波コネクタ11を車両等の取付対象物に取り付ける際、上記拡大保護材が無駄なスペースを形成してしまい使用勝手を悪くしてしまう可能性が高いという問題点があった。
【0010】
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、コネクタ近傍領域における同軸線を適切に保護し、かつ省スペース化を実現する構造の高周波用のコネクタに用いられる保護具を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る請求項1記載の保護具は、所定の連結面から少なくとも1本の同軸線が連結される高周波用のコネクタに用いられる保護具であって、不織布がホットプレスされることにより、前記所定の連結面を含むコネクタ保護領域を覆うようにして形成されたコネクタ保護部と、不織布がホットプレスされることにより、前記コネクタの近傍領域における前記同軸線を含む同軸線保護領域を覆うようにして形成され、前記コネクタ保護部と一体化された同軸線保護部とを備えている。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の保護具であって、前記コネクタ保護領域は前記コネクタと前記コネクタ保護部との間に接着力が働く程度の領域を含む。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2記載の保護具であって、前記コネクタ保護部は、裏面に塗布された接着材によって前記コネクタの前記コネクタ保護領域で接着される。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の保護具であって、前記同軸線保護部は、前記同軸線保護領域において所定の曲げ半径で屈曲された形状で前記同軸線を固定する。
【0015】
請求項5の発明は、請求項4記載の保護具であって、前記所定の曲げ半径は、前記同軸線の許容曲げ半径以上に設定される。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1記載の保護具であって、前記コネクタ保護領域は前記所定の連結部のみを実質的に含み、前記同軸線保護領域は前記コネクタの近傍領域のみを含む。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の本願発明である保護具はコネクタの近傍領域における同軸線を含む同軸線保護領域を覆うようにして形成されるため、コネクタ近傍領域における同軸線を保護することができ、コネクタ及び同軸線の取付時にコネクタの所定の連結面が意図しない障害物に引っかかる可能性を確実に回避することができる。
【0018】
さらに、不織布のホットプレス加工時に、コネクト保護部及び同軸線保護部の形状をコネクタ及び同軸線の接続内容を反映した適切な形状に設定することにより、保護具を設けることによるスペース増加を必要最小限に抑えることができる。
【0019】
加えて、コネクタ保護部と同軸線保護部とが一体化された単一構造の保護具のみによって同軸線を保護することができるため、保護部材の部品点数の低減化を図ることができる。
【0020】
請求項2記載の本願発明は、コネクタ保護領域におけるコネクタと保護具のコネクタ保護部との間に生じる接着力によって、コネクタ,同軸線間の引っ張り強度の向上を図ることができる。
【0021】
請求項3記載の本願発明において、コネクタ保護部は接着材によってコネクタのコネクタ保護領域で接着されることにより、上記引っ張り強度のさらなる向上を図ることができる。
【0022】
請求項4記載の本願発明は、所定の曲げ半径で屈曲された形状で同軸線がコネクタに連結される構造を比較的簡単に得ることができる。
【0023】
請求項5記載の本願発明は、所定の曲げ半径は、前記同軸線の許容曲げ半径以上に設定することにより、同軸線を曲げによる断線等の影響を確実に回避することができる。
【0024】
請求項6記載の本願発明は、コネクタ保護領域及び同軸線保護領域を必要最小限に抑えることにより、さらなる省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】この発明に実施の形態1である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【図2】この発明に実施の形態2である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【図3】この発明に実施の形態3である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【図4】この発明に実施の形態4である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【図5】同軸線が連結された高周波用コネクタに用いられる従来の保護材(その1)を模試的に示す説明図である。
【図6】同軸線が連結された高周波用コネクタに用いられる従来の保護材(その2)を模試的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
<実施の形態1>
図1はこの発明に実施の形態1である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【0027】
同図に示すように、連結面1aから同軸線2(図1では2本)と電源線8とが連結される高周波コネクタ1に対し、一体化したコネクタ保護部3a及び同軸線保護部3bからなる不織布保護具3が設けられる。
【0028】
不織布保護具3のコネクタ保護部3aは連結面1aから高周波コネクタ1の大部分を含むコネクタ保護領域R11を覆うようにして形成されている。但し、コネクタ保護部3aは高周波コネクタ1の形状に適切に反映した形状で形成される。
【0029】
不織布保護具3の同軸線保護部3bは、コネクタ近傍領域R10を一部に含む同軸線保護領域R21を覆うように形成される。コネクタ近傍領域R10は同軸線2が高周波コネクタ1の連結面1aかけて広がっていく結果、同軸線2と電源線8とからなる幹線の断面積が広がっていく領域である。同軸線保護領域R21はコネクタ近傍領域R10に加え、同軸線2及び電源線8が束ねられて上記幹線の断面積が一定の大きさで安定している領域の一部をも含んでいる。したがって、同軸線保護部3bは連結面1aの形成幅及び上記幹線の断面形状を含む幹線の接続内容を適切に反映した形状で形成される。
【0030】
コネクタ保護領域R11が高周波コネクタ1の大部分の領域をしめているため、不織布保護具3の成型後はコネクタ保護部3aと高周波コネクタ1との間に少なからず接着力が働く。
【0031】
このような構成の実施の形態1の不織布保護具3は以下で示す効果を奏する。
【0032】
不織布保護具3はコネクタ近傍領域R10を含む同軸線保護領域R21を覆うようにして形成されるため、コネクタ近傍領域R10における同軸線12を確実に保護することができる(第1の効果)。この際、不織布保護具3は高周波コネクタ1方向に幅広に形成されており、不織布は柔軟性の富むため、同軸線2と高周波コネクタ1内の端子との圧着部にストレスが加わることもない。
【0033】
さらに、同軸線保護領域R21には露出領域20が含まれているため、高周波コネクタ1及び同軸線2の取付時に高周波コネクタ1の連結面1aが意図しない障害物に引っかかる可能性を確実に回避することができる(第2の効果)。
【0034】
また、コネクタ保護部3aと同軸線保護部3bとが一体化された単一構造の不織布保護具3のみによって同軸線2を保護することができるため、保護部材の部品点数の低減化を図ることができる(第3の効果)。
【0035】
一方、図5及び図6で示した従来の構成では、保護材13(14)に加え、さらにその外周を覆うPVCシート(図5,図6では図示せず)等が必要となり、保護材13以外の保護部材をさらに必要としてしまう。
【0036】
加えて、コネクタ保護部3a並びに同軸線保護部3bは、高周波コネクタ1並びに連結面1aの形成幅及び同軸線2を含む幹線の断面形状を適切に反映した形状で形成されることにより、不織布保護具3を設けることによるスペース増加を必要最小限に抑えることができる(第4の効果)。
【0037】
すなわち、不織布のホットプレス加工時に、コネクタ保護部3a及び同軸線保護部3bの形状を高周波コネクタ1及び同軸線2(幹線)の接続内容を反映した適切な形状に設定することにより、不織布保護具3を設けることによるスペース増加を必要最小限に抑えることができる。
【0038】
さらに、コネクタ保護領域R11における高周波コネクタ1とコネクタ保護部3aとの間に生じる接着力によって、高周波コネクタ1,同軸線2間の引っ張り強度の向上を図ることができる(第5の効果)。
【0039】
<実施の形態2>
図2はこの発明に実施の形態2である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【0040】
同図に示すように、連結面1aから同軸線2(図2では2本)と電源線8とが連結される高周波コネクタ1に対し、コネクタ保護部4a及び同軸線保護部4bからなる不織布保護具4が設けられる。
【0041】
不織布保護具4のコネクタ保護部4aは連結面1aのみを実質的に含むコネクタ保護領域R12を覆うようにして形成されている。但し、コネクタ保護部4aは高周波コネクタ1の形状を適切に反映した形状で形成される。
【0042】
不織布保護具4の同軸線保護部4bは、コネクタ近傍領域R10のみを含む同軸線保護領域R22を覆うように形成される。ただし、同軸線保護部4bは同軸線保護部3bのコネクタ近傍領域R10対応部分と同様、幹線(同軸線2+電源線8)の接続内容を適切に反映した形状で形成される。
【0043】
このような構成の実施の形態2の不織布保護具4は実施の形態1で述べた上記第1〜第3の効果に加え、以下の効果を奏する。
【0044】
実施の形態2の不織布保護具4は、コネクタ保護領域R21及び同軸線保護領域R22を必要最小限の領域に設定することにより、実施の形態1以上に省スペース化を図ることができる(実施の形態1に優る第4の効果)。
【0045】
<実施の形態3>
図3はこの発明に実施の形態3である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【0046】
同図に示すように、連結面1aから同軸線2(図3では2本)と電源線8とが連結される高周波コネクタ1に対し、コネクタ保護部5a及び同軸線保護部5bからなる不織布保護具5が設けられる。
【0047】
不織布保護具5のコネクタ保護部5aは連結面1aから高周波コネクタ1の大部分を含むコネクタ保護領域R13(=R11)を覆うようにして形成されている。但し、コネクタ保護部5aは、実施の形態1のコネクタ保護部3aと同様、高周波コネクタ1の形状を適切に反映した形状で形成される。
【0048】
この際、不織布保護具5の裏側全面に成形前から接着材7を塗布することにより、接着材7によってコネクタ保護部5aと高周波コネクタ1との間に強力な接着力が働くようにしている。
【0049】
不織布保護具5の同軸線保護部5bは、コネクタ近傍領域R10を一部に含む同軸線保護領域R23(=R21)を覆うように形成される。同軸線保護領域R23はコネクタ近傍領域R10に加え、同軸線2及び電源線8が束ねられて上記幹線が一定の断面積で安定している領域の一部を含んでいる。但し、同軸線保護部5bは、実施の形態1の同軸線保護部3bと同様、幹線(同軸線2+電源線8)の接続内容を適切に反映した形状で形成される。
【0050】
このような構成の実施の形態3の不織布保護具5は実施の形態1で述べた上記第1〜第4の効果に加え、以下の効果を奏する。
【0051】
不織布保護具5のコネクタ保護部5aは接着材7を用いて高周波コネクタ1のコネクタ保護領域R13において強力に接着されることにより、高周波コネクタ1,同軸線2間の引っ張り強度の飛躍的な向上を図ることができる(実施の形態1を優る第5の効果)。
【0052】
<実施の形態4>
図4はこの発明に実施の形態4である高周波コネクタ用の不織布保護具を模式的に示す説明図である。
【0053】
同図に示すように、連結面1aから同軸線2(図4では2本)と電源線8とが連結される高周波コネクタ1に対し、コネクタ保護部6a及び同軸線保護部6bからなる不織布保護具6が設けられる。
【0054】
不織布保護具6のコネクタ保護部6aは連結面1aから高周波コネクタ1の大部分を含むコネクタ保護領域R14(=R11)を覆うようにして形成されている。但し、コネクタ保護部6aは、実施の形態1のコネクタ保護部3aと同様、高周波コネクタ1の形状を適切に反映した形状で形成される。
【0055】
不織布保護具6の同軸線保護部6bは、コネクタ近傍領域R10を一部に含む同軸線保護領域R24を覆うように形成される。但し、同軸線保護部6bは、実施の形態1の同軸線保護部3bと同様、幹線(同軸線2+電源線8)の接続内容を適切に反映した形状で形成される。
【0056】
同軸線保護領域R24はコネクタ近傍領域R10を含むとともに、同軸線2を設定曲げR(半径)を屈曲させている領域を含んでいる。なお、設定曲げRは同軸線2の許容曲げR(使用可能な最小曲げ半径)以上に設定されている。
【0057】
例えば、同軸線2の許容曲げRが自己の直径の5倍程度であり、直径(φ)が3mmの同軸線2を用いている場合、許容曲げRは15mm程度に設定され、同軸線保護領域R24によって同軸線2は曲げR15mm以上を満足するように設定される。
【0058】
したがって、不織布保護具6の同軸線保護部6bは、同軸線保護領域R24において同軸線2が設定曲げRで屈曲される形状で固定している。
【0059】
コネクタ保護領域R14が高周波コネクタ1の大部分の領域をしめているため、コネクタ保護部6aと高周波コネクタ1との間に少なからず接着力が働く。
【0060】
このような構成の実施の形態4の不織布保護具6は実施の形態1で述べた上記第1〜第5の効果に加え、以下の効果を奏する。
【0061】
実施の形態4の不織布保護具6は、設定曲げRで屈曲された形状で同軸線2が高周波コネクタ1に連結する構造を比較的簡単に得ることができる効果を奏する(第6の効果)。
【0062】
したがって、高周波コネクタ1及び同軸線2を車両に搭載する場合、同軸線保護部6b内の同軸線2を車両搭載状態に合致した曲げRに設定することにより、使い勝手の良い高周波コネクタ1、同軸線2及び不織布保護具6からなる保護具付きコネクタ部品を得ることができる。
【0063】
さらに、同軸線2の許容曲げR以上に設定曲げRを設定することにより、同軸線2の曲げによる断線等の影響を確実に回避することができる(第7の効果)。
【0064】
<不織布保護具3〜不織布保護具6の製造方法>
実施の形態1〜実施の形態4における不織布保護具3〜6は、それぞれの形状が実現可能な金型を用いて不織布をホットプレスすることにより、コネクタ保護領域R11(〜R14)と同軸線保護領域R21(〜R24)とを一体化して形成することができる。なお、ホットプレスとは、加工対象物である不織布を金型間に挟み込み、加熱状態で金型に圧を加えて不織布を成型加工することをいう。
【0065】
なお、実施の形態3の不織布保護具5の形成時においては、さらに、不織布の裏側全面に接着材7(図3の太い点線内)を塗布した後にホットプレスすることにより実現される。
【0066】
また、実施の形態3では、不織布保護具5の裏面全面に接着材7を塗布することなく、コネクタ部分、不織布保護具5で覆う同軸線2の端部部分(図3では左側端部部分)等、不織布保護具5の裏面に選択的に塗布しても良い。
【0067】
<その他>
なお、実施の形態1、実施の形態2及び実施の形態4において、同軸線保護領域R21(R23,R24)を同軸線2の一部領域に設定した例を示したが、同軸線2の全領域を同軸線保護領域R21(R23,R24)に設定しても良い。
【0068】
また、実施の形態4のコネクタ保護領域R14及び同軸線保護領域R24を、設定曲げRを満足させながら実施の形態2のコネクタ保護領域R12及び同軸線保護領域R22のように必要最小限の領域に設定しても良く、実施の形態3のように不織布保護具6の裏面に接着材を塗布するようにしても良い。
【符号の説明】
【0069】
1 高周波コネクタ
2 同軸線
3〜6 不織布保護具
3a〜6a コネクタ保護部
3b〜6b 同軸線保護部
R10 コネクタ近傍領域
R11〜R14 コネクタ保護領域
R21〜R24 同軸線保護領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の連結面から少なくとも1本の同軸線が連結される高周波用のコネクタに用いられる保護具であって、
不織布がホットプレスされることにより、前記所定の連結面を含むコネクタ保護領域を覆うようにして形成されたコネクタ保護部と、
不織布がホットプレスされることにより、前記コネクタの近傍領域における前記同軸線を含む同軸線保護領域を覆うようにして形成され、前記コネクタ保護部と一体化された同軸線保護部とを備えた、
保護具。
【請求項2】
請求項1記載の保護具であって、
前記コネクタ保護領域は前記コネクタと前記コネクタ保護部との間に接着力が働く程度の領域を含む、
保護具。
【請求項3】
請求項2記載の保護具であって、
前記コネクタ保護部は、裏面に塗布された接着材によって前記コネクタの前記コネクタ保護領域で接着される、
保護具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の保護具であって、
前記同軸線保護部は、前記同軸線保護領域において所定の曲げ半径で屈曲された形状で前記同軸線を固定する、
保護具。
【請求項5】
請求項4記載の保護具であって、
前記所定の曲げ半径は、前記同軸線の許容曲げ半径以上に設定される、
保護具。
【請求項6】
請求項1記載の保護具であって、
前記コネクタ保護領域は前記所定の連結部のみを実質的に含み、
前記同軸線保護領域は前記コネクタの近傍領域のみを含む、
保護具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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