説明

個人データを公開するために通信機器間の仮想関係を作成する方法及び構成

本発明は、第1のサーバに置いて、第1の通信機器である「第1の機器」が第2の通信機器である「第2の機器」と個人情報を共有する前に、当該第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための第1のサーバにおける方法に関する。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。方法は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、第1の機器から受信する工程(701)と、第1の機器のアカウントに関連付けられる、要求された招待を生成する工程(702)と、第1の機器に、生成した招待を送出する工程(703)とを有する。方法は、第1の機器と第2の機器との間の関係を生成するための招待であって、第2の機器において第1の機器からSMSで受信された招待を有する当該招待の受諾を、第2のサーバを介して第2の機器より受信する工程(706)をさらに有する。方法は、招待の受諾を第2の機器より受信した場合に、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成する工程(707)をさらに有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、第1の通信機器、第2の通信機器及び第1のサーバにおける方法及び構成に関する。特に、本発明は、個人情報を共有する前に第1の通信機器と第2の通信機器である「第2の機器」との間の仮想関係(virtual relationship)の作成に関する。
【背景技術】
【0002】
移動電気通信産業において、移動端末のユーザは様々なサービスについて、インターネットを益々使用している。インターネットを利用するソーシャルネットワークは、情報の受信及び公開、及び連絡先リストの記録のために、個人により使用される。そのようなソーシャルネットワークは、チャット、VOIP(voice over Internet Protocol)、ブログ、ファイルの転送及び共有、状態の更新等のサービスを提供する。よく知られている事業者には、例えばFace book、MSN(登録商標)、MySpace、Hi5がある。
【0003】
移動端末のユーザは、異なる場所に自身の連絡先リストを維持し、連絡先の大部分に連絡するか又はそれらから連絡を受けるために複数のサービスプロバイダに登録する。連絡先リストは、インスタントメッセージング、電子メールプログラム、オンラインゲーム又は移動電話におけるスクリーンネームの集合である。多くの場合、ソーシャルネットワークは1つの企業によって集中管理される。これらの集中管理されるネットワークの問題は、ネットワーク間の相互運用性が提供されないことである。現在の解決策は、サービスを統合する例えばFring又はNimbuzz等のマルチプロトコルクライアントを使用することであるが、そのようなマルチプロトコルクライアントは機能が非常に限定的であり、かつバッテリ消費が多大であるため、モバイル環境に適さない。問題は、一貫性のある個人の連絡先情報を他者と交換して、フィード又はブログに登録するために、多くの労力を必要とすることである。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、個人情報を共有する前に、第1の通信機器と第2の通信機器との間の仮想関係をより容易に且つ高速に作成する通信機器及びサーバの構造を提供することである。
【0005】
本発明の第1の態様によると、目的は、ユーザの個人情報を共有する前に、第1の通信機器である「第1の機器」において、当該第1の機器と第2の通信機器である「第2の機器」との間の仮想関係を作成する方法により達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。方法は、第1の機器内のアプリケーションにより実行される以下の工程であって、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、第1のサーバに送信する工程と、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための要求した招待を、第1のサーバから取得する工程と、SMSを第2の機器に送信する工程と、を有する。SMSは、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための取得した招待と、第1のサーバへのインターネットプロトコル「IP」リンクとを有する。第2の機器は、第2のサーバを介して第1のサーバに招待の受諾を送信できる。第1のサーバは、第2の機器から受信した招待の受諾により、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するようにトリガされる。
【0006】
本発明の第2の態様によると、目的は、個人情報を共有する前に、第2の通信機器である「第2の機器」において、第1の通信機器である「第1の機器」と第2の機器との間の仮想関係を作成する方法により達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。方法は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待と、第1のサーバへのインターネットプロトコル「IP」リンクとを有するSMSを、第1の機器から受信する工程と、招待の受諾及び第1のサーバのIPリンクを第2のサーバに送信する工程とを有し、第2のサーバは第1のサーバに招待の受諾を転送する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成するための招待を有する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するように、第1のサーバをトリガする。
【0007】
本発明の第3の態様によると、目的は、第1の通信機器である「第1の機器」が第2の通信機器である「第2の機器」と個人情報を共有する前に、第1のサーバにおいて、当該第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成する方法により達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。方法は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、第1の機器から受信する工程と、第1の機器のアカウントに関連付けられる、要求された招待を生成する工程と、第1の機器に、生成した招待を送信する工程と、を有する。方法は、第1の機器と第2の機器との間の関係を生成するための招待であって、第2の機器において第1の機器からショートメッセージサービス「SMS」で受信された招待を有する当該招待の受諾を、第2のサーバを介して第2の機器より受信する工程と、招待の受諾を第2の機器より受信した場合に、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成する工程と、をさらに有する。
【0008】
本発明の第4の態様によると、目的は、個人情報を共有する前に、第2のサーバにおいて、第1の通信機器である「第1の機器」と第2の通信機器である「第2の機器」との間の仮想関係を作成する方法により達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。方法は、第1のサーバへの「IP」リンク及び招待の受諾を第2の機器から受信する工程を有する。招待とIPリンクとは、第2の機器において第1の機器からSMSで受信される。招待は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待である。方法は、招待の受諾を第1のサーバに転送する工程をさらに有する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するように、第1のサーバにトリガする。
【0009】
本発明の第5の態様によると、目的は、個人情報を共有する前に、第1の通信機器である「第1の機器」において、当該第1の機器と第2の通信機器である「第2の機器」との間の仮想関係を作成する装置によっても達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。第1の機器内の装置は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、第1のサーバに送信する送信手段と、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための、要求した招待を、第1のサーバから取得する受信手段と、を有する。送信手段は、さらにSMSを第2の機器に送信する。SMSは、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための取得した招待と、第1のサーバへのインターネットプロトコル「IP」リンクとを有する。第2の機器は、第2のサーバを介して第1のサーバに招待の受諾を送信できる。第1のサーバは、第2の機器から受信した招待の受諾により、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するようにトリガされる。
【0010】
本発明の第6の態様によると、目的は、個人情報を共有する前に、第2の通信機器である「第2の機器」において、第1の通信機器である「第1の機器」と第2の機器との間の仮想関係を作成する装置によっても達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。第2の機器内の装置は、SMSを、第1の機器から受信する受信手段を有する。SMSは、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待と、第1のサーバへのインターネットプロトコル「IP」リンクとを有する。第2の機器内の装置は、招待の受諾及び第1のサーバのIPリンクを第2のサーバに送信する送信手段をさらに有する。第2のサーバは第1のサーバに招待の受諾を転送する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成するための招待を有する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するように、第1のサーバをトリガする。
【0011】
本発明の第7の態様によると、目的は、第1の通信機器である「第1の機器」が第2の通信機器である「第2の機器」と個人情報を共有する前に、第1のサーバにおいて、当該第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成する装置によっても達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。第1のサーバ内の装置は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、第1の機器から受信する受信手段と、第1の機器のアカウントに関連付けられる、要求された招待を生成する生成手段と、を有しる。第1のサーバ内の装置は、生成した招待を送信する送信手段をさらに有する。受信手段はさらに、招待の受諾を、第2のサーバを介して第2の機器より受信する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の関係を生成するための招待を有する。招待は、第2の機器において第1の機器からSMSで受信される。第1のサーバ内の装置は、招待の受諾を第2の機器より受信した場合に、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成する作成手段をさらに有する。
【0012】
本発明の第8の態様によると、目的は、個人情報を共有する前に、第2のサーバにおいて、第1の通信機器である「第1の機器」と第2の通信機器である「第2の機器」との間の仮想関係を作成する装置によっても達成される。第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有する。第2のサーバ内の装置は、第1のサーバへのIPリンク及び招待の受諾を第2の機器から受信する受信手段を有する。招待とIPリンクとは、第2の機器において第1の機器からSMSで受信される。招待は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待である。第2のサーバ内の装置は、第1のサーバにトリガする招待の受諾を、第1のサーバに転送する送信手段をさらに有する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するように、第1のサーバをトリガする。
【0013】
このように、招待は個人データを公開するために第1の機器から送出されて第2の機器により受諾されてもよく、プロキシとして使用される第2のサーバ及び第1のサーバは適切なセキュリティレベル及び一貫性のあるデータ記憶を保証する。
【0014】
本発明の別の利点は、標準化又はユーザ設定が不要であることである。
【0015】
更なる利点は、如何なるサービスプロバイダ、及びオペレータでさえも、各加入者に対して個人的な記憶領域及びブログを提供できることを本発明が保証することである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】いくつかの実施形態に係る、第2の機器と通信する第1の機器を概略的に示すブロック図である。
【図2】いくつかの実施形態に係る方法を示す組み合わされた信号フロー及びフローチャートである。
【図3】第1の通信機器における方法の実施形態を示すフローチャートである。
【図4】第1の通信機器における構成の実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図5】第2の通信機器における方法の実施形態を示すフローチャートである。
【図6】第2の通信機器における構成の実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図7】第1のサーバにおける方法の実施形態を示すフローチャートである。
【図8】第1のサーバにおける構成の実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図9】第2のサーバにおける方法の実施形態を示すフローチャートである。
【図10】第2のサーバにおける構成の実施形態を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
簡潔に述べると、本解決策は、連絡先の関係を管理する役割を有するアプリケーションを導入し、リモートサーバへの個人情報の公開を許可する方法を提供する。アプリケーションは個人データを公開するために招待の送出及び受諾を行うために使用されてよく、一方でサーバシステムは適切なセキュリティレベル及び一貫性のあるデータ記録を保証するプロキシとして使用される。
【0018】
図1は、第2の通信機器110と通信するように構成された第1の通信機器100を示す。以下、第1の通信機器100を第1の機器100と呼び、第2の通信機器110を第2の機器110と呼ぶ。第1の機器100及び第2の機器110は、例えば汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM:Global System for Mobile communication)及び広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)等の技術を使用する無線通信システム、従来の音声電話サービスシステム(POTS:Plain Old Telephone Service system)又はインターネット等の通信システムに含まれる。第1の機器100及び第2の機器110は、例えばショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)ベアラ又は同様のベアラ(回線交換型でもパケット交換型でもよい)を使用し、SMS等を通じて装置が通信できるようにする電話番号又は他の種類の個別アドレスを有するポータブル装置、移動電話、パーソナルデジタルコンピュータ、POTS装置、コンピュータ、あるいは他の通信機器等の電子機器であってよい。本明細書において、SMSはマルチメディアメッセージングサービス(MMS:Multimedia Messaging Service)も含む。例えば第1の機器100及び第2の機器110は、装置に対する電話番号又は他の種類のアドレスを含む、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)カード、あるいはユニバーサル移動通信システムSIM(USIM:Universal Mobile Telecommunications System SIM)又はIPマルチメディアサブシステムSIM(ISIM:IP Multimedia Subsystem SIM)等の同様の機能を含んでもよい。本方法は、SIMカード等あるいは電話番号を有する装置が、電源投入されると直ぐにSMS(又は同様の)ベアラを介して直接接続可能になるという通信システムの特徴を利用する。
【0019】
現在、SIM(あるいはISIM又はUSIM)カードを有するコンピュータは、例えば汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)を使用してインターネットに接続でき、GSMを使用してSMSメッセージを送受信できる。また、そのようなコンピュータは潜在的に、例えば非対称デジタル加入者回線(ADSL:Asymmetric Digital Subscriber Line)又は広帯域アクセス等の固定電話用ケーブルを介してもインターネットに接続可能である。SIM(あるいはUSIM又はISIM等)カードは、それに到達できるようにする識別情報(Identity)を有する。この識別情報は、SMSの場合のように移動局国際ISDN番号(MSISDN:Mobile Station International ISDN Number、ISDNは統合サービスデジタル網を意味する)であってもよく、あるいはISIM(ISIMはIMSの場合に使用されるSIMカードアプリケーションである)の場合のようにセッション開始プロトコル統一資源識別子(SIP URI:Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)であってもよい。装置は、例えばGSMネットワークを介して、あるいはショートメッセージサービスセンタ(SMSC:Short Message Service Centre)への直接接続を有するインターネットを介する固定電話用ケーブルを介して、SMSメッセージを送受信できる。
【0020】
上述のように、第2の機器110に接続するために使用されるサービスはSMS又は同様のサービスであってよい。SMSサービスは一般に知られており、更なる説明は不要である。SMSサービスがいずれ他のサービスに置き換えられる可能性は高い。SMSサービスの特有の特徴は、SIM(あるいはUSIM又はISIM)カードが装置にインストールされると直ぐにSMSサービスが常時利用可能になることである。同様のサービスも同一の特徴を有する必要があるが、MSISDNの代わりに例えばSIP URI Identityを使用することにより更に効率的に実現可能である。本発明は、SMSに代わるサービスを更に範囲に含む。
【0021】
本方法は、装置の通常のSMS受信箱に出現することなく、特定のポートを直接アドレス指定することによって特定のアプリケーションを自動的に開始する、無線通信システム等のいくつかの通信システムにおいて定義されるSMSの特徴を更に使用してもよい。第2の機器110は、例えばJava(登録商標)又はUIQ機器等のアプリケーションのダウンロードを更にサポートする。Java(登録商標)は、Sun Microsystemsで開発されたオブジェクト指向プログラミング言語である。Java(登録商標)言語は、ワールドワイドウェブ(www:World Wide Web)において広範に使用される。UIQ 3は、Symbian OS v9に統合され、テストされているソフトウェアプラットフォームであり、電話技術及びネットワーキング等の主要な技術及びサービスを提供する。
【0022】
第1の機器100は、第1のサーバ120における登録アカウントを有する第1のアプリケーションを有する。第1のアプリケーションは第1のサーバ120に対して認証される。第1の機器100は、例えば認証された第1のサーバ120を介して第1のプロバイダから第1のアプリケーションを取得している。本明細書では、第1のアプリケーションを第1の機器内のアプリケーションとも呼ぶ。第2の機器110は、第2のサーバ120における登録アカウントを有する第2のアプリケーションを有する。第2のアプリケーションは第2のサーバ130に対して認証される。本明細書では、第2のアプリケーションを第2の機器110内のアプリケーションとも呼ぶ。第2の機器110は、例えば認証された第2のサーバ130を介して第2のプロバイダから第1のアプリケーションを取得している。第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションは同一の種類であり、デフォルトサーバへの自動登録及び第1の機器100と第2の機器110との間の情報交換の開始を可能にする。第1及び第2のアプリケーションは、例えばサーバからダウンロード可能な種類のアプリケーションであってもよい。以下、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションを「アプリケーション」と示す。アプリケーションは、アプリケーションのインストールを可能にする例えばJava(登録商標)又はUIQ等の何らかのオープン環境で記述されてもよい。アプリケーションは、例えば音声通信、画像通信、動画通信又は他の通信のような、第1の機器100と第2の機器110との間のリアルタイム通信を可能にするものであってもよい。
【0023】
典型的な状況は、第1の機器110及び第2の機器110等の2つの装置のユーザが連絡先情報の交換を希望する場合であり、この場合には一方が招待して他方が受諾する。
【0024】
第1の機器110は、第1のサーバ120、すなわち第1の機器110のデフォルトサーバ内の何らかの情報を共有するために第2の機器110を招待する。
【0025】
一般に、機器内のアプリケーションは、アプリケーションの供給元である、自身のデフォルトサーバ又はプロバイダサーバに接続する。装置内のアプリケーションがSMSを介して第1のサーバへのリンクを有する招待を受信すると、アプリケーションは自身のデフォルトサーバにリンク全体を送信する。デフォルトサーバ及び第1のサーバが異なる場合、デフォルトサーバは第1のサーバに接続する。これは、現在の装置に導入される場合は固定IPを有さないため直接のアクターになれないアプリケーションに対して、デフォルトサーバがプロキシとして動作するためである。
【0026】
アプリケーションを介して管理されているユーザ情報は、例えば氏名及びアドレス情報、誕生日、電話番号、ユニフォームリソースロケータ(URL)、ロゴ、写真、オーディオクリップ等を含むデータ集合であってもよく、それらは第1の機器100に格納された連絡先から最初にロードされる。
【0027】
その後、各データ集合は、第1のサーバ120において異なる種類の情報を共有するために、ユーザにより定義されるか又は「家族」、「友人」及び「同僚」等のデフォルトで定義される関係の種類に関連付けられてもよい。例えば、子どもの写真は「家族」グループにおいて共有されてもよく、休暇旅行先からの挨拶状は「友人」グループにおいて共有されてもよく、電子メールはグループ「同僚」が閲覧できてもよい。
【0028】
図2は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成する方法を説明する組み合わされた信号フロー及びフローチャートである。方法は、以下のステップから成る。
【0029】
201.第1の機器100は、実行中であり、かつ第1のサーバ120に認証された第1のアプリケーションを備える。第1の機器100は、場合によっては例えば「家族」等の特定の関係の種類に関連付けられる新しい連絡先に対する招待キーの作成を求める要求を第1のサーバ120に送出する。このステップは、第1のアプリケーションにより実行されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは「〜として招待する」を有するメニューを表示した後、「友人」、「同僚」等の複数のオプションを表示する。従って、第2の機器のユーザとの関係は、最初にこのステップにおいて第1の機器100により設定及び受諾されてもよい。
【0030】
202.第1のサーバ120は、新しい連絡先の招待及び場合によってはその関係の種類を第1の機器110のユーザアカウントに関連付ける。ユーザアカウントは、データを格納し且つデータの所有者を認証するためにサーバにより使用される。それは、メモリ空間及び認証証明書を有するデータベースエントリである。通信機器は、他のユーザの招待を進めるためにサービスプロバイダによるアカウントを必要としてもよい。第1のサーバ120は、招待キー及び第1の機器100の個人情報にアクセスするために使用される証明書を作成する。第1のサーバ120により生成された招待キーは、SMSメッセージで送出可能な文字列であってもよい。この文字列は約16〜64文字の長さであってもよく、第2の機器110が第1の機器100の個人データにアクセスすることを許可するために後で使用される。第1のサーバ120は、通信機器毎に関係の種類及びそれらのキーを有する許可テーブルを管理してもよい。
【0031】
203.第1のサーバ120は、第1の機器100に作成した招待キーを送出することにより返答する。保留中の招待の数を制限することによりセキュリティを高めるために、招待キーは一時的なものであってもよい。キーは、例えば1〜24時間等の短期間に有効であってもよい。
【0032】
204.第1の機器100は、第1のサーバ120から招待キーを取得する。第1の機器100は、第2の機器110にSMSを送出する。SMSは、仮想関係を作成するための招待及び取得された招待キーを含む。招待は、第1の機器100のデフォルトサーバ、すなわち第1のサーバ120へのリンクを更に含む。このリンクはIPリンクであってもよく、第1のサーバ120へのURLであってもよい。いくつかの実施形態において、SMSを生成するのは第1の機器100内の第1のアプリケーションである。招待は関係を確認するために送出され、第2の機器110にSMSを送出することにより、第1の機器100は何らかの個人情報を閲覧可能にすることを受諾する。
【0033】
205.第2の機器110はSMSを受信する。上述のように、第2の機器110内のアプリケーションは第2のサーバ130における登録アカウントを含む。すなわち、アプリケーションは第2のサーバ130に対して認証される。SMSは、特定のポートでリスニングしている第2の機器110内のアプリケーションにより受信されるのが好ましい。アプリケーションがまだ実行されていない場合、アプリケーションは開始される。アプリケーションは第2のサーバ130に対して認証される。第2のアプリケーションは自身により開始されてもよいし、SMSによりトリガされてもよい。いくつかの実施形態によれば、第2のアプリケーションは、インストール時に第2のアプリケーション自身をSMSポートに関連付け、その後、この特定のポートに対するSMSを受信することにより、第2の機器110はアプリケーションを開始し、その後、SMSが構文解析されるメッセージリスナ(message listener)を呼び出してもよい。
【0034】
206.いくつかの実施形態において、第1の機器110は、受信したSMSに含まれる招待キー及び第1のサーバ120へのリンクを使用して、第1のサーバ120に招待の詳細を求める要求を送出する。これは第2のアプリケーションにより実行されてもよい。
【0035】
207.第1のサーバ120は、ステップ406における要求への応答として、例えば招待者の氏名、グループ、招待の有効期限及び提案された関係の種類等の招待の詳細を第2の機器110に送出してもよい。他の詳細は、招待者のサービスプロバイダを含んでもよい。
【0036】
208.第2の機器110は、招待が受信されたことを第2のサーバ130に通知するために、第2のサーバ130に招待キー及び第1のサーバ120へのリンクを送出する。これは第2のアプリケーションにより実行されてもよい。これは招待の受諾(invitation acceptance)であり、このステップにおいて、第2のサーバ130はハンドシェークを受諾することを通知される。一般に、クライアントのアプリケーションは自身のデフォルトサーバに直接接続する。相手が別のデフォルトサーバを有する場合、接続する必要のあるサーバを示すクライアント自身のサーバに接続する際、完全なURL、すなわちIPリンクが使用される。これらの場合、クライアント自身のデフォルトサーバは、他方のユーザのサーバに接続する際のプロキシとして動作する。
【0037】
209.第2のサーバ130は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための招待を作成してもよい。これは条件付きの招待であるが、第2のサーバ130は第1のユーザアカウントに対する招待を作成してもよい。
【0038】
210.第2のサーバ130は、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための招待に対する証明書を求める要求を第1のサーバ120に送出してもよく、作成した第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための招待を、更に送出してもよい。第2のサーバ130は、関係の種類、ユーザ名等の招待が関連付けられる情報を第1のサーバ120に更に要求してもよい。
【0039】
211.第1のサーバ120は要求を受信し、リモートリファレンスとして第1の機器のユーザ情報を閲覧するための、例えばパスワード等の証明書を作成する。これは、別のサーバ、すなわち正確なパスワードを提供できる第2のサーバ130が第1の機器のユーザ情報又はデータにアクセスする方法を、第1のサーバ120が作成することを意味する。このように、第1の機器のユーザデータは認証処理を通じてリモートでアクセスされる。しかし、いくつかの実施形態において、2人のユーザが同一のホスティングプロバイダに格納された情報又はデータを共有したい場合は、いくつかの操作は不要な信頼できる環境であるため、第1のサーバ120は、例えばユーザテーブルを直接リンクすることにより認証処理を自由に最適化できる。
【0040】
212.第1のサーバ120は、作成した第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を、第2のサーバ130に送出する。
【0041】
213.第1のサーバ120は、第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を第2のサーバ130に更に送出する。
【0042】
214.第2のサーバ130は要求を受信し、第2の機器のアカウントに関連付けられる証明書、すなわち第1の機器100が第2の機器のユーザ情報及びいくつかの実施形態においては第1の機器100に対する第2の機器の関係を閲覧するための証明書を作成する。
【0043】
215.第2のサーバ130は、第1の機器が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための作成した証明書、すなわち第2の機器のユーザ情報にアクセスするために第1の機器100により使用される証明書を第1のサーバ120に送出する。
【0044】
216.第1のサーバ120は、連絡先リストが第2の機器の新しい連絡先を用いて更新されたという通知を第1の機器100に送出してもよい。
【0045】
217.第2のサーバ130は、連絡先リストが第1の機器の新しい連絡先を用いて更新されたという通知を第2の機器110に送出してもよい。すなわち、各サーバは、第1の機器100のユーザ及び第2の機器110のユーザに連絡先リストが更新されたこと及び双方の装置が各々の個人情報の閲覧可能部分をダウンロードできることをそれぞれ通知してもよい。
【0046】
この時点で、ハンドシェークは終了する。第1の機器100のユーザ及び第2の機器110のユーザは、互いの閲覧可能情報を閲覧できる。
【0047】
第1のサーバ120及び第2のサーバ130が同一である場合、ハンドシェークは同一トランザクションにおいて証明書及び関係をローカルで維持することにより簡略化されてもよい。
【0048】
第1の機器100のユーザが写真又はテキスト等を公開したい場合、あるいは自身の連絡先情報が変更されたことを通知したい場合、第1の機器100内のアプリケーションは第1のサーバ120にこれを送出し、第1のサーバ120は例えばアクセス権を有するブログエントリ等の新規のフィードエントリとしてこれを維持する。
【0049】
例えば、第1の機器100のユーザが第2の機器110のユーザを含む「家族」グループ内の装置の全ユーザに「ハロー」と伝えるために新規フィードを配布したい場合、以下の動作が実行される。
【0050】
−第1の機器100内の第1のアプリケーションは、第1のサーバ120を認証し、関係の種類「家族グループ」に関連付けられたテキスト「ハロー」を第1のサーバ120に送出する。第1の機器のアプリケーションのアカウントはユーザ名及びパスワードを有してもよく、サーバは自身のユーザ(例えば、形式証明書、基本証明書、RSA証明書等)を認証する役割を有する。
【0051】
−第1のサーバ120はこの情報を格納し、許可された各証明書に対してダウンロードするデータが存在することを示すフラグを設定する。これは、ダウンロードする新しいデータが存在することが他のユーザにわかるように、個人データベースのバージョンを増分することにより実行されてもよい。
【0052】
−第1のユーザからデータを読み取るために、第2の機器110は第2のサーバ130をプロキシとして使用し、ダウンロードするデータが第1のユーザアカウントに存在する場合に要求する。その後、第2のサーバ130は、証明書及び第1のサーバ120に接続するためのURL(事前格納済み)を使用し、データベースのバージョン番号を要求する。ダウンロードするデータが存在する場合、第2の機器110を含む家族グループ内の各装置は、それらが要求する場合に新しいテキストメッセージを受信及び表示してもよい。
【0053】
なお、本解決策では、中央サーバは存在せず、全てが招待を作成/受諾/拒否する同一のプロトコルを実行して内容の公開/読み取りを行う、多くのサーバ及びクライアント、すなわち第1の機器及び第2の機器等の通信機器が存在する。
【0054】
第2の機器110等の装置は、自身の招待の状態を追跡し、それを適宜キャンセルしてもよい。
【0055】
第2の機器110等の装置は、関係を更新し、第1の機器が当該変化を受諾するまで待機してもよい。
【0056】
第1の機器100及び第2の機器110内のアプリケーションは、カレンダのエントリ、場所の変化等を自動的に公開するように構成されてもよい。
【0057】
第2の機器110等の装置は、他のフィード供給元(ブログ、ニュースチャンネル等)への登録を受諾してもよい。
【0058】
次に、第1の機器100の観点から見て上記の方法を説明する。図3は、第1の機器100において、個人のユーザ情報を共有する前に第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための本方法を説明するフローチャートである。上述のように、第1の機器110は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。方法は、第1の機器内のアプリケーションにより実行される更なるステップから成る。
【0059】
301.第1の機器100は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待を生成するための要求を第1のサーバ120に送出する。
【0060】
いくつかの実施形態において、第1のサーバ120への要求は、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報を更に含む。
【0061】
302.第1の機器100は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための要求された招待を第1のサーバ120から取得する。この招待を上記の招待キーと呼ぶ。
【0062】
303.次に、第1の機器100は第2の機器110にSMSを送出する。SMSは、取得された、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を含む。SMSは、第1のサーバ120へのIPリンクを更に含む。第2の機器110は招待の受諾を送出できる。第2の機器110から招待の受諾を受信した場合、第1のサーバ120は、第1の機器100と第2の機器120との間の仮想関係を作成するためにトリガされる。第2の機器110が仮想関係を作成するために必要なアプリケーションを備えない場合、アプリケーションは第1のサーバ120から第2の機器にダウンロード可能である。
【0063】
304.これはオプションのステップである。第1の機器100は、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係が作成されたという通知を第1のサーバから受信する。
【0064】
個人情報を共有する前に第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための上記の方法ステップを実行するために、第1の機器100は図4に示す構成400を備える。本明細書における構成は装置と呼ばれてもよい。上述のように、第1の機器100は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ130における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。いくつかの実施形態において、第1の機器100は移動電話である。
【0065】
第1の機器の構成400は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待を生成するための要求を第1のサーバ120に送出するように構成された送出部410を備える。第1のサーバ120への要求は、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報を更に含んでもよい。
【0066】
送出部410は、第2の機器にショートメッセージサービス「SMS」を送出するように更に構成される。SMSは、取得された、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待と、第2の機器が第2のサーバ130を介して招待の受諾を送出できる第1のサーバ120へのインターネットプロトコル「IP」リンクとを含む。第1のサーバ120は、第2の機器110から受信した招待の受諾により、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するためにトリガされる。
【0067】
第1の機器の構成400は、要求した、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待を第1のサーバ120から取得するように構成された受信部420を更に備える。
【0068】
いくつかの実施形態において、受信部420は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたという通知を第1のサーバ120から受信するように更に構成される。
【0069】
次に、第2の機器110の観点から見て上述の方法を説明する。図5は、第2の機器110において、個人のユーザ情報を共有する前に第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための本方法を説明するフローチャートである。上述のように、第1の機器110は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。方法は、第2の機器110内のアプリケーションにより実行される更なるステップを含む。
【0070】
501.第2の機器110は第1の機器100からSMSを受信する。SMSは、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待を含む。SMSは、第1のサーバ120へのIPリンクを更に含む。この招待を上記の招待キーと呼ぶ。
【0071】
502.これはオプションのステップである。第2の機器110は、IPリンクを使用することにより第1のサーバ120に招待の詳細に対する要求を送出してもよい。
【0072】
503.これは、ステップ502が実行された場合に実行されるオプションのステップである。第2の機器110は、第1のサーバ120から応答を受信してもよい。応答は、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報を含む。
【0073】
504.第2の機器110は、第2のサーバ130に招待の受諾及び第1のサーバのIPリンクを送出する。第2のサーバ130は、第1のサーバ120に招待の受諾を転送する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成するための招待を含む。招待の受諾は、第1の機器100と第2の機器120との間の仮想関係を作成するために第1のサーバ120をトリガする。
【0074】
505.これはオプションのステップである。第2の機器110は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたという通知を第2のサーバ130から受信してもよい。
【0075】
個人情報を共有する前に、第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための上記の方法ステップを実行するために、第2の機器110は図6に示す構成600を備える。上述のように、第1の機器100は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ130における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。いくつかの実施形態において、第2の機器110は移動電話である。
【0076】
第2の機器の構成は、第1の機器100からショートメッセージサービス「SMS」を受信するように構成された受信部610を備える。SMSは、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待及び第1のサーバ120へのインターネットプロトコル「IP」リンクを含む。
【0077】
受信部610は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたという通知を第2のサーバ130から受信するように更に構成されてもよい。
【0078】
第2の機器の構成は、第2のサーバ130に招待の受諾及び第1のサーバのIPリンクを送出するように構成された送出部620を備える。第2のサーバ130は、第1のサーバ120に招待の受諾を転送する。招待の受諾は、第1の機器と第2の機器との間の関係を作成するための招待を含む。招待の受諾は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するために、第1のサーバ120をトリガする。
【0079】
送出部620は、IPリンクを使用することにより招待の詳細に対する要求を第1のサーバ120に送出するように更に構成されてもよい。受信部610は、第1のサーバ120から応答を受信するように更に構成されてもよい。応答は、第2の機器に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報を含む。
【0080】
次に、第1のサーバ120の観点から見て上述の方法を説明する。図7は、第1のサーバ120において、第1の機器100が第2の機器110と個人情報を共有する前に、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための本方法を説明するフローチャートである。上述のように、第1の機器100は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ130における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。方法は以下のステップから成る。
【0081】
701.第1のサーバ120は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待を生成するための要求を第1の機器100から受信する。この招待を上記の招待キーと呼ぶ。
【0082】
いくつかの実施形態において、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報は招待を生成するための要求に含まれる。
【0083】
702.第1のサーバ120は要求された招待を生成し、第1の機器のアカウントにそれを関連付ける。
【0084】
第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報が招待を生成するための要求に含まれる実施形態において、生成された招待は第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に更に関連付けられる。
【0085】
703.第1のサーバ120は、第1の機器100に生成した招待を送出する。
【0086】
704.これはオプションのステップである。第1のサーバ120は、第2の機器110から招待の詳細に対する要求を受信する。
【0087】
705.これは、ステップ704が実行される場合に実行されてもよいオプションのステップである。第1のサーバ120は第2の機器110に応答を送出する。応答は、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報を含む。
【0088】
706.第1のサーバ120は、第2のサーバ130を介して第2の機器110から招待の受諾を受信する。招待の受諾は、第1の機器100からのショートメッセージサービス「SMS」で第2の機器110により受信された第1の機器100と第2の機器110との間の関係を作成するための招待を含む。
【0089】
707.第2の機器110から招待の受諾を受信した場合、第1のサーバ120は第1の機器と第2の機器との間の関係を作成する。第1の機器と第2の機器との間の関係を作成するステップは、第1のサーバ120が、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を第2のサーバ130から受信し、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を作成し、第2の機器が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための要求された証明書を第2のサーバ130に送出することにより実行されてもよい。第1の機器と第2の機器との間の関係を作成するステップは、第1の機器110が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を第1のサーバ120が第2のサーバ130に送出することと、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための要求した証明書を第1のサーバ120が受信することとを更に含んでもよい。
【0090】
708.これはオプションのステップである。第1のサーバ120は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたことを第1の機器100に通知してもよい。
【0091】
個人情報を共有する前に第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための上記の方法ステップを実行するために、第1のサーバ120は図8に示す構成800を備える。上述のように、第1の機器100は第1のサーバ120における登録アカウントである「第1の機器のアカウント」を有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ130における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。
【0092】
第1のサーバの構成800は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待を生成するための要求を第1の機器100から受信するように構成された受信部810を備える。
【0093】
いくつかの実施形態において、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報は、招待を生成するための要求に含まれる。
【0094】
いくつかの実施形態において、受信部810は、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を第2のサーバ130から受信するように更に構成される。
【0095】
第1のサーバの構成800は、第1の機器のアカウントに関連付けられる要求された招待を生成するように構成された生成部820を更に備える。
【0096】
いくつかの実施形態において、第1の機器のアカウントに関連付けられる生成された招待は、第2の機器に関連付けられる特定の種類の関係に更に関連付けられる。
【0097】
第1のサーバの構成800は、第1の機器100に生成した招待を送出するように構成された送出部830を更に備える。
【0098】
受信部810は、第2のサーバ130を介して第2の機器110から招待の受諾を受信するように更に構成される。招待の受諾は、第1の機器100からのショートメッセージサービス「SMS」で第2の機器110により受信された、第1の機器100と第2の機器110との間の関係を作成するための招待を含む。
【0099】
第1のサーバの構成800は、第2の機器110から招待の受諾を受信した場合に第1の機器100と第2の機器110との間の関係を作成するように構成された作成部840を更に備える。
【0100】
受信部810は、第2の機器100から招待の詳細に対する要求を受信するように更に構成されてもよい。
【0101】
送出部830は、第2の機器110に応答を送出するように更に構成されてもよい。応答は、第2の機器110に関連付けられる特定の種類の関係に関する情報を含む。
【0102】
受信部810は、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を第2のサーバ130から受信するように更に構成されてもよい。
【0103】
作成部840は、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を作成するように更に構成されてもよい。
【0104】
いくつかの実施形態において、送出部830は、第1の機器が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を第2のサーバ130に送出するように更に構成される。
【0105】
上記の実施形態において、受信部は、要求した、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を受信するように更に構成されてもよい。
【0106】
いくつかの実施形態において、送出部830は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたことを、第1の機器100に通知するように更に構成される。
【0107】
次に、第2のサーバ130の観点から見て上述の方法を説明する。図9は、第2のサーバ130において、第1の機器100が第2の機器110と個人情報を共有する前に、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための本方法を説明するフローチャートである。上述のように、第1の機器100は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ130における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。方法は以下のステップから成る。
【0108】
901.第2のサーバ130は、第1のサーバ120への「IP」リンク及び招待の受諾を第2の機器110から受信する。招待及びIPリンクは、第1の機器100からのショートメッセージサービス「SMS」で第2の機器110により受信されたものである。招待は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待である。
【0109】
902.第2のサーバ130は、第1のサーバ120に招待の受諾を転送する。招待の受諾は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するために第1のサーバをトリガする。
【0110】
903.これはオプションのステップである。第2のサーバ130は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を、第1のサーバ120から受信する。
【0111】
904.これは、ステップ903が実行される場合に実行されるオプションのステップである。第2のサーバ130は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を作成する。
【0112】
905.これは、ステップ904が実行される場合に実行されるオプションのステップである。第2のサーバ130は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための要求された証明書を、第1のサーバ120に送出する。
【0113】
906.これはオプションのステップである。第2のサーバ130は、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を、第1のサーバ120に送出する。
【0114】
907.これは、ステップ906が実行される場合に実行されるオプションのステップである。第2のサーバ130は、要求した、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を、第1のサーバ120から受信する。
【0115】
908.これはオプションのステップである。第2のサーバ130は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたことを、第2の機器110に通知してもよい。
【0116】
個人情報を共有する前に第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成するための上記の方法ステップを実行するために、第2のサーバ130は図10に示す構成1000を備える。上述のように、第1の機器100は第1のサーバ120における登録アカウントを有するアプリケーションを備え、第2の機器110は第2のサーバ130における登録アカウントを有するアプリケーションを備える。
【0117】
第2のサーバの構成1000は、第1のサーバ120への「IP」リンク及び招待の受諾を第2の機器から受信するように構成された受信部1010を備える。招待及びIPリンクは、第1の機器100からのショートメッセージサービス「SMS」で第2の機器110により受信されたものである。招待は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するための招待である。
【0118】
受信部101は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を、第1のサーバ120から受信するように更に構成されてもよい。
【0119】
第2のサーバの構成1000は、第1のサーバ110に招待の受諾を転送するように構成された送出部1020を更に備える。招待の受諾は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係を作成するために、第1のサーバ120をトリガする。
【0120】
送出部1020は、第1の機器100と第2の機器110との間の仮想関係が作成されたことを第2の機器110に通知するように更に構成されてもよい。
【0121】
第2のサーバの構成1000は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を作成するよう構成された作成部1030を更に備えてもよい。
【0122】
送出部1020は、第1の機器100が第2の機器のユーザ情報を閲覧するための要求された証明書を、第1のサーバに送出するように更に構成されてもよい。
【0123】
いくつかの実施形態において、送出部1020は、第2の機器100が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を求める要求を、第1のサーバ120に送出するように更に構成される。
【0124】
上記の実施形態において、受信部1010は、要求した、第2の機器110が第1の機器のユーザ情報を閲覧するための証明書を、第1のサーバ120から受信するように更に構成されてもよい。
【0125】
本発明の構造を共有するアプリケーションは、図4に示す第1の機器100内のプロセッサ430、図6に示す第2の機器110内のプロセッサ630、図8に示す第1のサーバ120内のプロセッサ850又は図10に示す第2のサーバ130内のプロセッサ1040等の1つ以上のプロセッサ、及び本発明の機能を実行するコンピュータプログラムコードを介して実現可能である。上述のプログラムコードは、例えば第1の機器100、第2の機器110、第1のサーバ120又は第2のサーバ130にロードされた場合に本方法を実行するコンピュータプログラムコードを記憶した、データ記憶媒体の形態であるコンピュータプログラムプロダクトとして更に提供されてもよい。そのような記憶媒体の1つは、CD−ROMディスクの形態であってもよい。しかし、memory stick(登録商標)等の他のデータ記憶媒体も可能である。更に、コンピュータプログラムコードは、サーバ上の純粋なプログラムコードとして提供され、第1の機器100、第2の機器110、第1のサーバ120又は第2のサーバ130にリモートでダウンロードされてもよい。
【0126】
本発明は、上述の好適な実施形態に限定されない。種々の変更、変形及び等価物が使用されてもよい。従って、上記の実施形態は、添付の請求の範囲により定義される本発明の範囲を限定するものとして考えられるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの個人情報を共有する前に、第1の通信機器である第1の機器において、当該第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成する方法であって、
前記第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記方法は、前記アプリケーションにより実行される工程であって、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、前記第1のサーバに送信する工程と、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための、前記要求した招待を、前記第1のサーバから取得する工程と、
ショートメッセージサービス(SMS)を、前記第2の機器に送信する工程と、を有し、
前記SMSは、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための前記取得した招待と、前記第1のサーバへのインターネットプロトコル(IP)リンクとを有し、
前記第2の機器は、前記第2のサーバを介して前記第1のサーバに招待の受諾を送信可能であり、
前記第1のサーバは、前記第2の機器から受信した前記招待の受諾により、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するようにトリガされる、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のサーバから、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成されたことの通知を受信する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサーバへの要求は、前記第2の機器に関連づけられた特定の種類の関係についての情報をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
第1の通信機器である第1の機器において、当該第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成するためのコンピュータプログラムであって、
前記第2の機器において読み込まれた場合に、前記第1の機器に配置されたコンピュータ内の処理手段に、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の各工程の実行を制御させるためのコンピュータプログラムコードを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項5】
個人情報を共有する前に、第2の通信機器である第2の機器において、第1の通信機器である第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成する方法であって、
前記第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記方法は、
ショートメッセージサービス(SMS)であって、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待と、前記第1のサーバへのインターネットプロトコル(IP)リンクとを有するSMSを、前記第1の機器から受信する工程と、
招待の受諾及び前記第1のサーバのIPリンクを前記第2のサーバに送信する工程と、を有し、
前記第2のサーバは前記第1のサーバに前記招待の受諾を転送し、
前記招待の受諾は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を作成するための前記招待を有し、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するように、前記第1のサーバをトリガすることを特徴とする方法。
【請求項6】
前記IPリンクを用いることにより、招待の詳細の要求を前記第1のサーバに送信する工程と、
前記第2の機器に関連づけられた特定の種類の関係についての情報を有する応答を、前記第1のサーバから受信する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成されていることの通知を、前記第2のサーバから受信する工程、をさらに有することを特徴とする請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
第1の通信機器である第1の機器において、第1の通信機器である第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成するためのコンピュータプログラムであって、
前記第2の機器において読み込まれた場合に、第2の機器に設けられたコンピュータの処理手段に、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の各工程の実行を制御させるためのコンピュータプログラムコードを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
第1の通信機器である第1の機器が第2の通信機器である第2の機器と個人情報を共有する前に、第1のサーバにおいて、当該第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成する方法であって、
前記第1の機器は、前記第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記方法は、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、前記第1の機器から受信する工程と、
前記第1の機器のアカウントに関連付けられる、要求された前記招待を生成する工程と、
前記第1の機器に、前記生成した招待を送信する工程と、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を生成するための前記招待であって、前記第2の機器において前記第1の機器からショートメッセージサービス(SMS)で受信された前記招待を有する当該招待の受諾を、前記第2のサーバを介して前記第2の機器より受信する工程と、
前記招待の受諾を前記第2の機器より受信した場合に、前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を作成する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
前記第2の機器に関連付けられる特定の種類の関係についての情報は、前記招待を生成するための要求に含まれており、
前記第1の機器のアカウントに関連付けられる、前記生成した招待は、さらに前記第2の機器に関連付けられる前記特定の種類の関係に関連付けられる
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を作成する工程は、
前記第2のサーバから要求を受信して、前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第2の機器用の証明書を要求し、
前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第2の機器用の証明書を生成し、
前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第2の機器用の証明書を前記第2のサーバに送信する
ことにより行われることを特徴とする請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
招待の詳細の要求を前記第2の機器から受信する工程と、
前記第2の機器に関連付けられる特定の種類の関係についての情報を有する応答を、前記第2の機器に送信する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のサーバに要求を送信し、前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第1の機器用の証明書を要求する工程と、
前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第1の機器用の証明書を受信する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成されたことを、前記第1の機器に通知する工程をさらに有することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
第1のサーバにおいて、第1の通信機器である第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成するためのコンピュータプログラムであって、
前記第1のサーバにおいて読み込まれた場合に、第1のサーバに設けられたコンピュータの処理手段に、請求項9乃至14のいずれか1項に記載の各工程の実行を制御させるためのコンピュータプログラムコードを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
個人情報を共有する前に、第2のサーバにおいて、第1の通信機器である第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成する方法であって、
前記第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記方法は、
前記第1のサーバへの(IP)リンク及び招待の受諾を前記第2の機器から受信する工程であって、前記招待と前記IPリンクとは、前記第2の機器において前記第1の機器からショートメッセージサービス(SMS)で受信され、前記招待は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待である工程と、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するように、前記第1のサーバをトリガする前記招待の受諾を、前記第1のサーバに転送する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項17】
前記第1のサーバから要求を受信して、第2の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第1の機器用の証明書を要求する工程と、
前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第1の機器用の証明書を生成する工程と、
前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第1の機器用の証明書を前記第1のサーバに送信する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のサーバに要求を送信し、前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第2の機器用の証明書を要求する工程と、
前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第2の機器用の証明書を前記第1のサーバから受信する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成したことを前記第2の機器に通知する工程をさらに有することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
第2のサーバにおいて、第1の通信機器である第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成するためのコンピュータプログラムであって、
前記第2のサーバにおいて読み込まれた場合に、第2のサーバに設けられたコンピュータの処理手段に、請求項16乃至19のいずれか1項に記載の各工程の実行を制御させるためのコンピュータプログラムコードを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項21】
個人情報を共有する前に、第1の通信機器である第1の機器において、当該第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成する装置であって、
前記第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第1の機器内の装置は、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、前記第1のサーバに送信する送信手段と、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための前記要求した招待を、前記第1のサーバから取得する受信手段と、を有し、
前記送信手段は、さらにショートメッセージサービス(SMS)を、前記第2の機器に送信し、
前記SMSは、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための、前記取得した招待と、前記第1のサーバへのインターネットプロトコル(IP)リンクとを有し、
前記第2の機器は、前記第2のサーバを介して前記第1のサーバに招待の受諾を送信可能であり、
前記第1のサーバは、前記第2の機器から受信した前記招待の受諾により、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するようにトリガされる、
ことを特徴とする第1の機器内の装置。
【請求項22】
前記受信手段はさらに、前記第1のサーバから、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成されたことの通知を受信することを特徴とする請求項21に記載の第1の機器内の装置。
【請求項23】
前記第1のサーバへの要求は、前記第2の機器に関連づけられた特定の種類の関係についての情報をさらに有することを特徴とする請求項21または22に記載の第1の機器内の装置。
【請求項24】
前記第1の機器は携帯電話であることを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の第1の機器内の装置。
【請求項25】
個人情報を共有する前に、第2の通信機器である第2の機器において、第1の通信機器である第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成する装置であって、
前記第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器内の装置は、
ショートメッセージサービス(SMS)であって、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待と、前記第1のサーバへのインターネットプロトコル(IP)リンクとを有するSMSを、前記第1の機器から受信する受信手段と、
招待の受諾及び前記第1のサーバのIPリンクを前記第2のサーバに送信する送信手段と、を有し、
前記第2のサーバは前記第1のサーバに前記招待の受諾を転送し、
前記招待の受諾は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を作成するための前記招待を有し、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するように、前記第1のサーバをトリガする
ことを特徴とする第2の機器内の装置。
【請求項26】
前記送信手段はさらに、前記IPリンクを用いることにより、招待の詳細の要求を前記第1のサーバに送信し、
前記受信手段はさらに、前記第2の機器に関連づけられた特定の種類の関係についての情報を有する応答を、前記第1のサーバから受信する
ことを特徴とする請求項25に記載の第2の機器内の装置。
【請求項27】
前記受信手段はさらに、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成されていることの通知を、前記第2のサーバから受信することを特徴とする請求項25または26に記載の第2の機器内の装置。
【請求項28】
前記第2の機器は携帯電話であることを特徴とする請求項25乃至27のいずれか1項に記載の第2の機器内の装置。
【請求項29】
第1の通信機器である第1の機器が第2の通信機器である第2の機器と個人情報を共有する前に、第1のサーバにおいて、当該第1の機器と第2の機器との間の仮想関係を作成する装置であって、
前記第1の機器は、前記第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第1のサーバ内の装置は、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待を生成する要求を、前記第1の機器から受信する受信手段と、
前記第1の機器のアカウントに関連付けられる、要求された前記招待を生成する生成手段と、
前記第1の機器に、生成した前記招待を送信する送信手段と、を有し、
前記受信手段はさらに、前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を生成するための前記招待であって、前記第2の機器において前記第1の機器からショートメッセージサービス(SMS)で受信された前記招待を有する当該招待の受諾を、前記第2のサーバを介して前記第2の機器より受信し、
前記第1のサーバ内の装置は、さらに、
前記招待の受諾を前記第2の機器より受信した場合に、前記第1の機器と前記第2の機器との間の関係を作成する作成手段
を有することを特徴とする第1のサーバ内の装置。
【請求項30】
前記第2の機器に関連付けられる特定の種類の関係についての情報は、前記招待を生成するための要求に含まれており、
前記第1の機器のアカウントに関連付けられる、前記生成した招待は、さらに前記第2の機器に関連付けられる、前記特定の種類の関係に関連付けられる
ことを特徴とする請求項29に記載の第1のサーバ内の装置。
【請求項31】
前記受信手段はさらに、前記第2のサーバから要求を受信して、前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第2の機器用の証明書を要求し、
前記生成手段は、前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第2の機器用の証明書を生成する
ことを特徴とする請求項29または30に記載の第1のサーバ内の装置。
【請求項32】
前記受信手段はさらに、招待の詳細の要求を前記第2の機器から受信し、
前記送信手段はさらに、前記第2の機器に関連付けられる特定の種類の関係についての情報を有する応答を、前記第2の機器に送信する
ことを特徴とする請求項29乃至31のいずれか1項に記載の第1のサーバ内の装置。
【請求項33】
前記送信手段はさらに、前記第2のサーバに要求を送信して、前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第1の機器用の証明書を要求し、
前記受信手段はさらに、前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第1の機器用の証明書を受信する
ことを特徴とする請求項29乃至32のいずれか1項に記載の第1のサーバ内の装置。
【請求項34】
前記送信手段はさらに、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成されたことを、前記第1の機器に通知することを特徴とする請求項29乃至33のいずれか1項に記載の第1のサーバ内の装置。
【請求項35】
個人情報を共有する前に、第2のサーバにおいて、第1の通信機器である第1の機器と第2の通信機器である第2の機器との間の仮想関係を作成する装置であって、
前記第1の機器は、第1のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2の機器は、第2のサーバにおける登録アカウントを有するアプリケーションを有し、
前記第2のサーバ内の装置は、
前記第1のサーバへの(IP)リンク及び招待の受諾を前記第2の機器から受信する受信手段であって、前記招待と前記IPリンクとは、前記第2の機器において前記第1の機器からショートメッセージサービス(SMS)で受信され、前記招待は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するための招待である受信手段と、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係を作成するように、前記第1のサーバをトリガする前記招待の受諾を、前記第1のサーバに転送する送信手段と、
を有することを特徴とする第2のサーバ内の装置。
【請求項36】
前記受信手段はさらに、前記第1のサーバから要求を受信して、第2の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第1の機器用の証明書を要求し、
前記第2のサーバ内の装置は、さらに
前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第1の機器用の証明書を生成する生成手段を有し、
前記送信手段はさらに、前記第2の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第1の機器用の証明書を前記第1のサーバに送信する
ことを特徴とする請求項35に記載の第2のサーバ内の装置。
【請求項37】
前記送信手段はさらに、前記第1のサーバに要求を送信して、前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための前記第2の機器用の証明書を要求し、
前記受信手段はさらに、前記第1の機器のユーザ情報を閲覧するための、前記要求した第2の機器用の証明書を前記第1のサーバから受信する
ことを特徴とする請求項35または36に記載の第2のサーバ内の装置。
【請求項38】
前記送信手段はさらに、前記第1の機器と前記第2の機器との間の仮想関係が作成したことを前記第2の機器に通知することを特徴とする請求項35乃至37のいずれか1項に記載の第2のサーバ内の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−512448(P2012−512448A)
【公表日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539974(P2011−539974)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【国際出願番号】PCT/EP2009/060826
【国際公開番号】WO2010/097126
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】