説明

健康マット

【課題】 使用者が横臥するマット本体に、マッサージ機構、または電位治療機構、或いは温熱治療機構の少なくともいずれか一つを内蔵して、リモートコントロール装置により機構操作できるようにした健康マットであり、室内環境が暗くてもマット本体上で横臥した使用者がリモートコントロール装置の存在場所を容易に確認でき、操作性を向上させるようにした健康マットを提供する。
【解決手段】 マット本体1aの前記リモートコントロール装置5aに発光体54aを具備させると共に、前記マット本体1aの人体平均手長範囲の外周側面部12aに発光体54aを発光させる発光体作動スイッチ8aを設け、該発光体作動スイッチ8aに対する使用者の手の接触によりこれを作動させて発光体54aが発光するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者が横臥するマット本体に、マッサージ機構、または電位治療機構、或いは温熱治療機構の少なくともいずれか一つを内蔵して、リモートコントロール装置により操作するよう構成した健康マットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、体質改善や病状緩和、さらには疲労回復などの効果・効能をもたらす機構を具備させて、健康増進を図った健康マットが存在しており、例えば、有クッション性のマット本体に複数の膨縮袋を内装して、空気給排装置により各膨縮袋を同時或いは順次に膨縮させて適宜の押圧施療を行い得るマッサージ機構を具備した商品が開発され、既に商品化されている。
【0003】
このようなマッサージ機構を具備した健康マットの開示例として、図13及び図14に示すような健康マットがある。すなわち、所定の厚みを有するマット本体10の内部に、複数の短冊状の空気袋18a〜18hが設けられており、これら空気袋18a〜18hのうち、空気袋18aは人体の頚に、空気袋18bは人体の肩に、空気袋18c〜18gは人体の腰から大腿部に、空気袋18hは人体の下腿部にそれぞれ対応している。また、各空気袋18a〜18hには内部ホース19a〜19hの一端が連結されている。
【0004】
この内部ホース19a〜19hの他端は、接続部17を介してホース部3の各エアホースに1対1で対応して連結されている。従って、装置本体20の給排気装置からの空気は、給排気装置に選択制御されつつホース部3及び内部ホース19a〜19hを介して各空気袋18a〜18hに独立的に供給される。
【0005】
装置本体20は、その正面に操作表示部21が設けられていると共に、一方の側面には配線ケーブル2の一端が接続される接続部20aとホース部3の一端が接続される接続部20bとが設けられ、他方の側面には装置本体20に電源を供給するための配線コード20cが接続されている。
【0006】
この操作表示部21には、各種機能を遠隔操作することも出来るリモートコントロール装置23が配設されている。このリモコン装置23は、正面凹部21a内の上下壁部に形成された係止爪によって、着脱可能に係止されるリモコン送信機と、この凹部21a内に配設され、前記リモコン送信機からの送信信号を受信する受信部とから主に構成されている。
【0007】
また、このようなマッサージ機構を具備した健康マットの他にも、マット本体内部において、電位治療用として電位線または導子電極を内設した電位治療機構、さらに、温熱治療用として発熱体を内設した温熱治療機構を適宜内装した構成のものも既存しており、この電位治療機構は、体内バランスを良くし、慢性便秘、頭痛、不眠症、肩こり等に効果・効能を有し、また温熱治療機構は、血行の促進や、疲労の回復、筋肉疲労の回復、神経痛を和らげる、胃腸の働きを活発にする等の効果・効能を有するものである。
【0008】
電位治療機構及び温熱治療機構を備えた健康マットの開示例として、図15に示すような構成のものがあげられる。すなわち、1は寝具として使用可能な緩衝体で、この上に人体が仰臥し、2は緩衝体1を覆う表布である。6は温熱手段で、緩衝体1内に設置されているが、コード状のヒータが蛇行して配置され、緩衝体1を加熱するものである。7は電位手段で、マイナスの高電圧を印加して電位治療を行うものであり、電位線よりなるもので、ヒータ線の内部に絶縁層を介して配設されているものである。
【0009】
15はコントローラ(リモートコントロール装置)で、電源ユニットから分岐し、緩衝体1から配線ケーブルを介して分離して設けられており、内部にはマイコンで構成された制御手段と、上面には操作キーが設けてあり、使用者の操作により温熱手段6と電位手段7等を制御するものである。
【特許文献1】特開平06−335494号公報(第6頁、図3及び図4)
【特許文献2】特開2005−021465号公報(第16頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、健康マットに設けられたリモートコントロール装置については、上記の通り、マット本体適所から配線ケーブルを介して取り付ける形態や、または配線ケーブルを必要としない遠隔操作が可能なケーブルレスの形態などのものがあり、使用者がどのような姿勢であっても、リモートコントロール装置を操作し易くしている。
【0011】
しかしながら、この種の健康マットは、就寝と並行して使用される場合が多く、室内照明を暗くした環境のもとでマッサージや治療を行う場合、リモートコントロール装置をどこに置いたのかが使用者にとって分かりづらく、手探りで探すか、または、リモートコントロール装置の配線ケーブルを手繰り寄せるかをして、リモートコントロール装置を手にして操作を行っていた。
【0012】
また、そのような暗い環境では、リモートコントロール装置のキー操作部が見え難く、操作を誤ってしまう事も懸念されていた。
【0013】
そのため、使用者はマッサージや治療に専念できず、ストレスを生じさせて睡眠に入るのを妨げるなど、健康マットの目的または効果を減少させてしまうという問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記問題点を解消する為に成されたものであり、室内の照明環境が良くない暗い状態でもマット本体上で横臥した使用者がリモートコントロール装置の存在場所を容易に知る事ができると共に、リモートコントロール装置の操作性を向上させた健康マットを提供する事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
すなわち、本発明の健康マットは、使用者に各種マッサージ動作を付与しうるマッサージ機構、または電位治療機構、或いは温熱治療機構の少なくとも何れか一つをマット本体に内蔵すると共に、これらの何れかの機構の操作を使用者が伏臥状態や仰臥状態或いは横臥状態でも行えるようにしたリモートコントロール装置を備えている健康マットであって、前記リモートコントロール装置に発光体を具備させると共に、前記マット本体の人体平均手長範囲の外周側面部に発光体を発光させる発光体作動スイッチを設け、該発光体作動スイッチに対する使用者の手の接触によりこれを作動させて発光体が発光するように構成したものである。
【0016】
また、本発明の健康マットは、前記発光体が、発光体作動スイッチが作動したときに発光状態を維持し、所定時間経過後に発光状態が自動停止して消灯状態にすることができるよう構成するのが望ましい。
【0017】
さらに、本発明の健康マットは、前記リモートコントロール装置に、リモートコントロール装置の発光体を発光させる発光体作動スイッチを設けた構成にできる。
【発明の効果】
【0018】
よって、本発明の健康マットは、前記リモートコントロール装置に発光体を具備させると共に、前記マット本体の人体平均手長範囲の外周側面部に発光体を発光させる発光体作動スイッチを設け、該発光体作動スイッチに対する使用者の手の接触によりこれを作動させて発光体が発光するように構成したものである為、室内照明を暗くした環境のもとで、使用者がマット本体に仰向け姿勢の状態やうつ伏せ姿勢の状態の他、横たわった姿勢の状態であっても、発光体作動スイッチに容易に手が届いて作動させる事ができ、該発光体作動スイッチの作動により、リモートコントロール装置に具備した発光体を発光させて、リモートコントロール装置の存在場所を明確に知る事ができる。また、該発光体がリモートコントロール装置のキー操作部を明るく照らして、操作性を容易にする事ができる。
【0019】
また、本発明の健康マットは、前記発光体が、発光体作動スイッチが作動したときに発光状態を維持し、所定時間経過後に発光状態が自動停止して消灯状態にすることができるよう構成する事により、発光体が不必要に発光を継続する事なく、省電力となる。
【0020】
さらに、本発明の健康マットは、前記リモートコントロール装置に、リモートコントロール装置の発光体を発光させる発光体作動スイッチを設ける事により、リモートコントロール装置を持った手元でリモートコントロール装置に備えられた発光体作動スイッチを任意に操作して発光体を発光させる事ができるので、わざわざマット本体の側面部に設けた発光体作動スイッチに手を伸ばさなくてもよくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明の健康マットを、図面に示す一実施形態に基づきこれを詳細に説明する。図1は本発明の健康マットの一実施形態を示す斜視図であり、図2及び図3は本発明の健康マットの一実施形態を示す使用状態説明図であり、図4は本発明の健康マットにおける発光体作動スイッチとリモートコントロール装置の発光体及びキー操作部との関連動作に関する一実施形態を示すブロック図であり、図5乃至図11は本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図であり、図12は本発明の健康マットにおける発光体作動スイッチを備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図であり、図13乃至図15は従来技術を示す参考図である。
【0022】
すなわち、本発明の健康マットは、図1及び図2の実施形態で示したように、使用者に各種マッサージ動作を付与しうるマッサージ機構2a、または電位治療機構3a、或いは温熱治療機構4aの少なくとも何れか一つを有クッション性のマット本体1aに内蔵すると共に、これらの何れかの機構の操作を使用者が伏臥状態や仰臥状態或いは横臥状態でも行えるようにしたリモートコントロール装置5aを備えて構成したものである。
【0023】
前記マット本体1aは、平坦矩形状であり、図2に示すように、使用者の頭部から足先部までの全身を十分に載せられる大きさに形成している。尚、複数の使用者が使用するタイプのものであれば、マット本体1aの幅を広げて大きく形成できる。尚、使用者よりも小さなタイプの部分的なマット体でもよい。
【0024】
前記マット本体1aの表面には、表布11aを張設しており、その内部には通気性と放湿性に優れ、また、体圧を分散する事ができるクッション性の繊維素材(図示せず)や、非クッション性の保形部材(図示せず)などからなる、複数の内部層を構成するものとしている。
【0025】
前記マット本体1aの内部適所において、前記各マッサージ機構2a、電位治療機構3a、温熱治療機構4aなどを含む前記マット本体1aの全ての電源供給を一局集中的に入切する回路が内蔵された電源ユニット6aを設けており、図1の形態では、マット本体1aにおける外周側面部12aに該電源ユニット6aを内設させている。
【0026】
また、前記電源ユニット6aの前記マット本体1aの外周側面部12aに面する部分には、主電源スイッチ61aを設け、該主電源スイッチ61aによりマット本体1aの全電源供給を入切するようにしている。
【0027】
前記マッサージ機構2aは、前記マット本体1aの前記内部層の適層間、または前記表布11aと前記内部層との間に設けられるものであるが、例として、図1に示すのは、マット本体1a内部における使用者の足側付近に、エアコンプレッサ及び空気分配器を有する空気給排装置22aを内設すると共に、該空気給排装置22aによる給排気によりエアホース(図示せず)を介して膨縮する複数の膨縮袋21aを、前記表布11aの裏側に配設した形態のマッサージ機構2aである。
【0028】
また、前記複数の膨縮袋21aは、使用者の頸や肩、また背部や腰部、それに大腿部や下腿部に夫々対応するように設けられ、それら使用者の各部位に対して押圧マッサージや挟圧マッサージを行ったり、またはストレッチやひねり作用をもたらす膨縮動作を行ったりする事が可能である。
【0029】
尚、前記マッサージ機構2aは、前記膨縮袋21aによるマッサージに限らず、他にもバイブレータなどの振動部材や、施療子が移動しながらマッサージする移動施療部材からなる構成であってもよい。
【0030】
前記温熱治療機構4aは、前記マット本体1aの前記内部層の適層間に設けられるものであるが、一実施例として、送電される電気で抵抗発熱する発熱体を備えたコード状のヒータ41aを採用しており、図1に示すように、該ヒータ41aは、前記マット本体1aの適層間に、蛇行状に配置して構成している。
【0031】
尚、図示しないが、前記ヒータ41aは、コード状に限らず、面状に形成された面状ヒータであってもよい。
【0032】
前記電位治療機構3aは、前記温熱治療機構4aと同様、前記マット本体1aの前記内部層の適層間に設けられ、電位を生じさせる電位線(図示せず)からなるもので、前記コード状のヒータ41aの内部に絶縁層(図示せず)を介して配設したものを採用している。尚、該ヒータ41aとは別に該電位治療機構3aを設けてもよい。
【0033】
前記リモートコントロール装置5aは、前記マット本体1aから配線ケーブル51aを介して分離して設けられており、その表面には、前記各マッサージ機構2a、電位治療機構3a、温熱治療機構4aの全機構やマット本体1aにおける全機能を、使用者が選択するためのキー操作部52a及び液晶などの表示部53aを備えている。
【0034】
また、図1に示すように、前記リモートコントロール装置5aの内部には、電子回路で構成された制御手段7aを設けており、該制御手段7aは、前記キー操作部52aから入力された信号により、前記マット本体1aにおける前記全機構や全機能を制御するためのものである。また、マット本体1aにおける前記全機構や全機能を一定の動作プログラムによって作動させる場合も同様に、該制御手段7aにより動作プログラムの実行を制御するよう構成できる。
【0035】
前記キー操作部52aには、図5に示すように、電源入切キー521a、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aが設けられている。
【0036】
前記電源入切キー521aは、前記電源ユニット6aの主電源スイッチ61aが電源入の場合にのみ作動するようにしており、さらに電源入切キー521aが電源入の場合にのみ、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aが作動するように構成している。
【0037】
前記マッサージ関連キー522aは、前記マッサージ機構2aにおける全機能を選択または設定するためのものであり、また、前記電位・温熱関連キー523aは、前記電位治療機構3aと前記温熱治療機構4aの各全機能を選択または設定するためのものである。
【0038】
本発明の健康マットは、図3及び図5に示すように、前記リモートコントロール装置5aに発光体54aを具備しており、前記マット本体1aの人体平均手長範囲の外周側面部12aに発光体54aを発光させる発光体作動スイッチ8aを設け、該発光体作動スイッチ8aに対する使用者の手の接触によりこれを作動させて発光体54aが発光するように構成したものである。
【0039】
この人体平均手長範囲とは、前記マット本体1aの中央において、平均身長または平均手長の使用者が、伏臥状態または仰臥状態で前記外周側面部12aに手が接触できる範囲の事である。
【0040】
日本人の実測データによると、身長が185センチの男性において、直立して腕を垂下させた状態で肩部上面から指先までの長さは約77センチであり、また、身長が145センチの女性においては、その長さが約60センチとなる。すなわち、肩部上面から指先までの長さを1とすると、身長は約2.4となる比率である。男性の平均身長を170センチ、女性の平均身長を158センチとすると、男女合わせた平均身長は164センチとなり、この164センチを本発明の健康マットで使用する使用者の平均身長とすると、肩部上面から指先までの長さは約68センチとなり、これを人体平均手長とする事ができる。
【0041】
前記人体平均手長範囲内において、矩形状の前記マット本体1aの中央に伏臥または仰臥した使用者にとって、前記外周側面部12aにおける最も離れている部分とは、マット本体1aの使用者頭部側の左右両隅角であり、該左右両隅角の外周側面部12aの部分に人体平均手長の使用者の手が接触できるように、マット本体1aの平面形状を規定する事ができる。
【0042】
図5の形態の前記発光体54aは、リモートコントロール装置5aの上端部に配設されている。該発光体54aの表面を球面状に形成すれば、発光する光の視認性を高める事ができる。
【0043】
前記リモートコントロール装置5aに具備した前記発光体54aとして、例えば、高輝度LEDなどを採用する事ができるが、発光素子を備えたものであれば何でもよい。
【0044】
前記発光体54aは、前記制御手段7aにより制御され、様々な発光態様を可能とするものであってもよい。すなわち、一定の期間において点灯、または点滅させたり、発光色を変化させたりする他、徐々に輝度の増減を行ったり、さらにはランダムに点滅の速度や発光色の変化、また輝度の増減を実施したりする事ができる。また、それらの点滅の速度や発光色の変化、また輝度の増減の各要素を組み合わせる事も可能である。
【0045】
前記発光体作動スイッチ8aは、使用者が前記マット本体1aの外周側面部12aに触れて、前記発光体54aが発光するものであればどんな形態のものでもよいが、例えば、従来のタッチ電極を備えたタッチスイッチを採用し、該タッチスイッチを前記マット本体1aの外周側面部12a全域に適数設ける事ができる。尚、従来のタッチスイッチには、他にも赤外線タッチスイッチ、光学式タッチスイッチ、感熱式タッチスイッチなどがあり、適宜使用できる。
【0046】
また、本発明の健康マットは、図4に示すように、前記発光体54aが、発光体作動スイッチ8aが作動したときに発光状態を維持し、所定時間経過後に発光状態が自動停止して消灯状態にすることができるよう構成している。この構成により、発光体54aが不必要に発光を継続する事なく、省電力となる。
【0047】
さらに、図12に示すのは、前記リモートコントロール装置5aに、該リモートコントロール装置5aの発光体54aを発光させる発光体作動スイッチ8aが設けられた構成である。この構成により、使用者が該リモートコントロール装置5aの操作中に所定時間が経過して、前述した省電力機能により前記発光体54aが消灯し、キー操作部52aが暗くて見えにくくなった場合、使用者がわざわざマット本体1aの外周側面部12aに設けた前記発光体作動スイッチ8aに手を伸ばさなくても、手元のリモートコントロール装置5aに設けた発光体作動スイッチ8aを押して再度発光体54aを発光させ、キー操作部52aを明るくした状態で操作する事ができる。
【0048】
図4は、前記発光体作動スイッチ8aと前記発光体54aと前記キー操作部52aとの関連動作について説明したものである。発光体作動スイッチ8aが無作動の状態では、発光体54aは無発光の状態であるが、発光体作動スイッチ8aが作動すれば、該発光体54aは発光する事になる。
【0049】
また、前記発光体54aの発光・無発光の状態に関係なく、前記キー操作部52aにおける前記各電源入切キー521a、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aのうち、最後にいずれかのキーを操作して無操作になった時点から所定時間経過するまで発光体54aは発光状態を維持し、該所定時間経過後に発光体54aが自動的に消灯(無発光)するようにしている。
【0050】
さらに、前記発光体54aが無発光になっても、再度前記各電源入切キー521a、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aのうち、いずれかのキーの操作を開始すると同時に、発光体54aは再度発光するよう構成する事ができる。
【0051】
図6に示すのは、前記リモートコントロール装置5aの側面部に発光体54aを設けた構成である。図面の形態はリモートコントロール装置5aの上半分における左右側面部及び上端側面部に連続的に発光体54aを設けるようにしたものである。このような部分に発光体54aを設ける事により、発光体54aの光が広範囲に及ぶようにする事ができる。
【0052】
さらに、図7に示すのは、前記キー操作部52aの全範囲が前記発光体54aにより発光するよう構成したものである。
【0053】
前記キー操作部52aは、タッチパネルキーの形態であれば望ましい。前記発光体54aがタッチパネルの下部から発光して、該タッチパネルの表面に印字された非透過性の各文字をくっきりと映し出す事ができ、視認性を高められる。
【0054】
図8に示すように、前記各電源入切キー521a、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aの各キーを構成する各ボタン自体を発光させる発光体54aを、該各ボタンの夫々に内設するよう構成してもよい。
【0055】
このように構成する事により、前記発光体54aが発光した時、使用者が前記リモートコントロール装置5aの存在場所を認知するだけでなく、キー操作部52aの各キーの操作を行い易くする事ができる。
【0056】
また、このような構成の前記発光体54aは、前記各電源入切キー521a、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aの操作順序を示す発光形態であってもよい。
【0057】
例えば、使用者が前記リモートコントロール装置5aを使用するにあたって、まず最初に、前記電源入切キー521aを押すよう促す事ができる。
【0058】
すなわち、使用者が前記発光体作動スイッチ8aを作動させると共に、前記各電源入切キー521a、マッサージ関連キー522a、電位・温熱関連キー523aの全キーが発光した図8に示す形態と、電源入切キー521aのみの発光した図9に示す形態とが、一定期間交互になるようにして前記発光体54aを発光させれば、使用者に電源入切キー521aを目立つようにする事ができ、使用者は最初に該電源入切キー521aを押すよう促せる。
【0059】
さらに、使用者が前記電源入切キー521aを押した後、次に操作するキーを、前記発光体54aにより知らせるよう構成してもよい。
例えば、前記マッサージ関連キー522aの全てを発光させた図10に示す形態と、前記電位・温熱関連キー523aの全てを発光させた図11に示す形態とが、一定期間交互になるようにして前記発光体54aを発光させれば、使用者にとってマッサージ関連キー522aと電位・温熱関連キー523aとの区別がし易くなる。
【0060】
尚、前記マッサージ関連キー522aまたは前記電位・温熱関連キー523aのどちらかのキーを押した場合、所定時間は、押した側の関連キー全体が発光を継続するようにしてもよい。該所定時間経過後は、発光していた関連キーが消灯すると共に、無発光の他側の関連キー全体が所定時間発光を継続するよう構成する事ができる。
【0061】
さらに、図1に示すように、前記リモートコントロール装置5aの内部に振動部材9aを内蔵してもよい。該振動部材9aは、例えば既存のバイブレータで構成する事ができる。
【0062】
前記振動部材9aは、前記発光体54aの発光と同時に作動するよう構成してもよい。そうすれば、使用者は発光体54aの発光が作用を及ぼす視覚だけでなく、該振動部材9aの振動が作用を及ぼす聴覚や触覚によって、前記リモートコントロール装置5aの存在場所を認知する事が可能となるのである。
【0063】
または、前記マット本体1aの外周側面部12aに設けた発光体作動スイッチ8aを使用者が一回目に触れば、前記発光体54aのみが発光し、次いで発光体作動スイッチ8aを二回目として触れば、該発光体54aの発光と共に前記振動部材9aが作動するようにしてもよい。
【0064】
さらには、使用者が前記リモートコントロール装置5aにおいて、前記発光体54aと前記振動部材9aの使用・不使用の選択が行えるようにする事もできる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の健康マットの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の健康マットの一実施形態を示す使用状態説明図である。
【図3】本発明の健康マットの一実施形態を示す使用状態説明図である。
【図4】本発明の健康マットにおける発光体作動スイッチとリモートコントロール装置の発光体及びキー操作部との関連動作に関する一実施形態を示すブロック図である。
【図5】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図6】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図7】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図8】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図9】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図10】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図11】本発明の健康マットにおける発光体を備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図12】本発明の健康マットにおける発光体作動スイッチを備えたリモートコントロール装置の一実施形態を示す正面説明図である。
【図13】従来技術を示す参考図である。
【図14】従来技術を示す参考図である。
【図15】従来技術を示す参考図である。
【符号の説明】
【0066】
1a マット本体
11a 表布
12a 外周側面部
2a マッサージ機構
21a 膨縮袋
22a 空気給排装置
3a 電位治療機構
4a 温熱治療機構
41a ヒータ
5a リモートコントロール装置
51a 配線ケーブル
52a キー操作部
521a 電源入切キー
522a マッサージ関連キー
523a 電位・温熱関連キー
53a 表示部
54a 発光体
6a 電源ユニット
61a 主電源スイッチ
7a 制御手段
8a 発光体作動スイッチ
9a 振動部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者に各種マッサージ動作を付与しうるマッサージ機構、または電位治療機構、或いは温熱治療機構の少なくとも何れか一つをマット本体に内蔵すると共に、これらの何れかの機構の操作を使用者が伏臥状態や仰臥状態或いは横臥状態でも行えるようにしたリモートコントロール装置を備えている健康マットにおいて、前記リモートコントロール装置に発光体を具備させると共に、前記マット本体の人体平均手長範囲の外周側面部に発光体を発光させる発光体作動スイッチを設け、該発光体作動スイッチに対する使用者の手の接触によりこれを作動させて発光体が発光するように構成した事を特徴とする健康マット。
【請求項2】
前記発光体は、発光体作動スイッチが作動したときに発光状態を維持し、所定時間経過後に発光状態が自動停止して消灯状態にすることができるようにしてある事を特徴とする請求項1記載の健康マット。
【請求項3】
前記リモートコントロール装置に、リモートコントロール装置の発光体を発光させる発光体作動スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1記載の健康マット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−36093(P2008−36093A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−213893(P2006−213893)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(000136491)株式会社フジ医療器 (137)
【Fターム(参考)】