説明

健康管理画面作成装置、健康管理システム、健康管理画面作成方法、制御プログラム及び記録媒体

【課題】複数の情報の中から、ユーザの健康上注意すべき情報を選択的にユーザに表示する。
【解決手段】ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する計測情報選択部104と、計測情報選択部104が選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成部105と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの健康を管理する画面を作成するための健康管理画面作成装置、及びこれを含む健康管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康管理、予防医療などへの関心の高まりから、様々な健康管理システム及び情報端末装置が開発されている。特に、通信ネットワークを介して、患者の健康に関する情報、例えば家庭におけるバイタル情報、食事情報、服薬情報などを収集及び蓄積し、これらの情報を用いて病院等の専門機関にて専門家が行なった診断の結果、アドバイス等を患者に提供するといった健康管理システムが多く提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、診断の結果等をテレビに表示する方法が記載されている。また、特許文献2には、診断結果をグラフ又は絵によって表示する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002‐259570号公報(2002年9月13日公開)
【特許文献2】特開平11‐197121号公報(1999年7月27日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、収集及び蓄積した患者の健康に関する多数の情報について、それらの間の関係を分かり易く表示したり、いずれの情報が注意すべき情報かを分かり易く表示したりすることができない。したがって、患者の健康に関する情報が増えれば増えるほど、患者がどの情報に注目すべきかが分かりづらくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の情報の中から、ユーザの健康上注意すべき情報を選択的にユーザに表示することを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る健康管理画面作成装置は、ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する計測情報選択手段と、上記計測情報選択手段が選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成手段と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る健康管理画面作成方法は、ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する計測情報選択工程と、上記計測情報選択工程において選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成工程と、を有することを特徴とする。
【0009】
上記の構成であれば、ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択的に表示する健康管理画面が作成されるため、ユーザは、表示装置等により表示された当該健康管理画面を見ることによって、健康上注意すべき計測情報が何であるかを容易に知ることができる。特に、本発明は、ユーザの健康に関連する情報である計測情報が多数ある場合には、その中から健康上注意すべき計測情報のみを選択的に表示することが可能となるため有用である。
【0010】
したがって、本発明を用いれば、ユーザに、自身の健康状態を的確に把握させることができるため、健康管理に自ら積極的に取り組ませることが可能となる。
【0011】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記複数の計測情報、及び上記ユーザの健康を管理する目的を示す健康管理目的情報を記憶する記憶部を備え、上記記憶部は、上記計測情報を、上記ユーザの行動により生じる情報を示す行動情報と、上記ユーザの行動により影響を受ける情報を示す結果情報と、上記ユーザの行動により影響を受けない情報を示す環境情報とのいずれかに分類するための分類条件情報を、上記健康管理目的情報に関連付けて予め記憶しており、かつ、上記健康管理目的情報と上記分類条件情報とに基づいて、上記複数の計測情報を分類して記憶するものであることが好ましい。
【0012】
上記の構成であれば、記憶部は、ユーザの健康を管理する目的によって、計測情報を、行動情報、結果情報及び環境情報に分類することができる。
【0013】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記計測情報選択手段は、上記行動情報に分類された計測情報、及び上記結果情報に分類された計測情報のそれぞれから、上記ユーザの健康上注意すべき計測情報を1つずつ選択するものであることが好ましい。
【0014】
上記の構成であれば、画面作成手段は、行動情報に分類された計測情報のうちのユーザの健康上注意すべき計測情報と、結果情報に分類された計測情報のうちのユーザの健康上注意すべき計測情報とを表示するための健康管理画面を作成することとなる。したがって、ユーザは、表示装置等により表示された当該健康管理画面を見ることによって、健康上注意すべき行動情報及び結果情報を知ることができ、結果情報から現状どのような健康状態であるかを知ることができるとともに、行動情報からその健康状態を招いたであろう行動は何かを的確に把握することが可能となる。
【0015】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記計測情報選択手段は、上記環境情報に分類された計測情報から、上記健康管理画面に表示するための計測情報を少なくとも1つ選択するものであることが好ましい。
【0016】
上記の構成であれば、画面作成手段は、行動情報及び結果情報から選択された、ユーザの健康上注意すべき計測情報とともに、環境情報に分類された計測情報を表示するための健康管理画面を作成することとなる。したがって、ユーザは、表示装置等により表示された当該健康管理画面を見ることによって、表示された環境情報から自身の健康状態及び行動と環境との関連性を的確に把握することが可能となる。
【0017】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記画面作成手段は、上記計測情報選択手段が選択した計測情報を、グラフ、図及び表のうちの少なくとも1つによって表示するための健康管理画面を作成するものであることが好ましい。
【0018】
上記の構成であれば、画面作成手段は、ユーザにとって計測情報の内容が一目で分かるように表示された健康管理画面を作成することができる。また、複数の計測情報を表示する場合には、各計測情報の関係を一目で理解し易いように表示された健康管理画面を作成することができる。
【0019】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記計測情報選択手段は、上記複数の計測情報の中から、医師が選択したことを示す医師選択情報が関連付けられた計測情報を選択するものであってもよい。
【0020】
上記の構成であれば、複数の計測情報の中から、ユーザの健康上注意すべき計測情報として、医師が選択した計測情報を健康管理画面に表示することができ、ユーザに自身の健康状態についてより的確に知らせることが可能となる。
【0021】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記計測情報選択手段は、上記複数の計測情報のそれぞれについて、健康上注意すべき度合いを表す評価値を算出し、上記複数の計測情報のうち当該評価値が大きいものから予め定められた数の計測情報を、上記ユーザの健康上注意すべき計測情報として選択するものであることが好ましい。
【0022】
上記の構成であれば、計測情報選択手段は、各計測情報における健康上注意すべき度合いを評価値によって客観的に比較することができるため、複数の計測情報からユーザの健康上注意すべき計測情報を容易に選択することができる。したがって、計測情報が多数ある場合に特に有用である。
【0023】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記計測情報選択手段は、上記計測情報が計測値を含んでいる場合には、当該計測値と、当該計測情報に対して予め定められている目標値との差に基づいて上記評価値を算出するものであることが好ましい。
【0024】
上記の構成であれば、計測情報選択手段は、計測値が目標値から離れている度合いによって評価値を算出することができる。
【0025】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記計測情報選択手段は、上記目標値と、上記計測情報に対して予め定められている基準単位とに基づき、上記計測値と上記目標値との差を当該基準単位で除して得られた値を上記評価値として算出するものであることが好ましい。
【0026】
上記の構成であれば、計測値と目標値との差を基準単位で除すことによって、計測値が目標値からどのくらい離れているかを客観的に表す評価値が算出されるように、計測情報ごとに基準単位を定めることが可能である。したがって、計測情報選択手段は、基準単位を用いて評価値を算出することによって、種類が異なる計測情報同士をより客観的に比較することが容易となる。
【0027】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記目標値と上記基準単位とは、上記健康管理目的情報に関連付けられていることが好ましい。
【0028】
上記の構成であれば、ユーザの健康を管理する目的によって異なる目標値及び基準単位を設定することができる。
【0029】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置では、上記画面作成手段は、上記計測情報選択手段が選択した計測情報を、時系列によって表示するための健康管理画面を作成するものであることが好ましい。
【0030】
上記の構成であれば、画面作成手段は、どの時期にどのような計測情報が得られたのかが一目で分かる健康管理画面を作成することができる。
【0031】
上記の課題を解決するために、本発明に係る健康管理システムは、上述したいずれかの健康管理画面作成装置と、ユーザの健康に関する計測情報を計測する、複数の計測機器とを含む健康管理システムであって、上記計測情報選択手段が、上記複数の計測機器によって計測された計測情報の中から、上記ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択するものであることを特徴とする。
【0032】
上記の構成であれば、健康管理画面作成装置によって、複数の計測機器によって計測された計測情報の中からユーザの健康上注意すべき計測情報を選択的に表示する健康管理画面が作成されるため、ユーザは、表示装置等により表示された当該健康管理画面を見ることによって、健康上注意すべき計測情報が何であるかを容易に知ることができる。
【0033】
したがって、本発明を用いれば、ユーザに、自身の健康状態を的確に把握させることができるため、健康管理に自ら積極的に取り組ませることが可能となる。
【0034】
また、本発明に係る健康管理システムでは、医療機関に設置されている情報処理端末に接続されているデータサーバを含み、上記データサーバは、上記計測情報を複数記憶しており、上記情報処理端末は、上記データサーバに記憶されている計測情報のうちの少なくとも1つに、医師が選択したことを示す医師選択情報を関連付ける計測情報処理手段を備え、上記計測情報選択手段は、上記データサーバに記憶されている計測情報の中から医師選択情報が関連付けられた計測情報を選択するものであることが好ましい。
【0035】
上記の構成であれば、健康管理画面作成装置によって、複数の計測情報の中から、ユーザの健康上注意すべき計測情報として、医師が選択した計測情報を選択的に表示する健康管理画面が作成されるため、ユーザに自身の健康状態についてより的確に知らせることが可能となる。
【0036】
また、本発明に係る健康管理画面作成装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記健康管理画面作成装置として動作させることにより、上記健康管理画面作成装置をコンピュータにおいて実現する制御プログラム、および、その制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る健康管理画面作成装置は、以上のように、ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する計測情報選択手段と、上記計測情報選択手段が選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成手段と、を備えているので、複数の情報から、ユーザの健康上注意すべき情報を選択的にユーザに表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る健康管理画面作成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る健康管理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す記憶部が記憶する分類条件リストの一例を示す図である。
【図4】「食事データ」、「運動データ」及び「服薬データ」に該当する計測情報の具体例を示す図である。
【図5】計測情報に対して予め定められる目標値及び基準単位の例を示す図である。
【図6】計測情報に含まれる計測値と、当該計測情報について算出された評価値との例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る健康管理画面作成装置における計測情報選択部が計測情報を選択する際に行なう動作の具体例のフローを示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る健康管理画面作成装置が作成した健康管理画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0040】
〔健康管理画面作成装置11の概要〕
本実施形態に係る健康管理画面作成装置11は、ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、一部の計測情報を当該ユーザの健康上注意すべき計測情報として選択し、これを表示するための健康管理画面を作成するものである。ユーザは、表示装置等により表示された当該健康管理画面を見ることによって、健康上注意すべき計測情報が何であるかを容易に知ることができるため、健康管理に積極的に取り組みやすい。特に、ユーザの健康に関連する情報である計測情報が多数ある場合に、これらを全て表示すると、どの計測情報が注目すべきものかが分かりづらいが、本実施形態に係る健康管理画面作成装置11を用いれば、健康上注意すべき計測情報を選択的に表示することが可能となる。
【0041】
ここで、ユーザの健康に関連する情報である「計測情報」とは、ユーザの健康状態に直接的又は間接的に関連する情報をさす。計測情報は、ユーザの健康管理目的によって、「行動情報」、「結果情報」及び「環境情報」に分類されることが好ましい。
【0042】
行動情報に分類される計測情報とは、ユーザの行動により生じる情報である。このような計測情報の例としては、例えば、ユーザが「食事」することにより生じる情報(食事データ)、ユーザが「運動」することにより生じる情報(運動データ)、ユーザが「服薬」することにより生じる情報(服薬データ)、ユーザが「喫煙」することにより生じる情報(喫煙データ)を示すものなどが挙げられる。「食事データ」の具体例としては、「摂取カロリー」、「栄養素ごとの摂取量」等がある。「運動データ」の具体例としては、「消費カロリー」、「歩数」等がある。「服薬データ」の具体例としては、「服薬コンプライアンス」を示す情報、すなわち指定された条件を守って服薬したか否かを示す情報等である。
【0043】
結果情報に分類される計測情報とは、ユーザの行動により影響を受ける情報である。「ユーザの行動により影響を受ける」とは、ユーザの行動によって計測結果が比較的容易に変動し得ることを意味する。すなわち、これらの計測情報は、ユーザの行動によって比較的容易に調整することができる計測情報である。このような計測情報の例としては、例えば、ユーザの「食事」、「運動」等の行動により影響を受ける「体重」「体脂肪率」等のバイタルデータ、ユーザの「食事」という行動により影響を受ける「血糖値」等のバイタルデータ、を示す情報などが挙げられる。
【0044】
環境情報に分類される計測情報とは、ユーザの行動により影響を受けない情報である。「ユーザの行動により影響を受けない」とは、ユーザの行動によって計測結果がほとんど変動しないことを意味する。すなわち、これらの情報は、ユーザの行動によって調整されにくい計測情報又はユーザの行動によって調整できない計測情報である。このような計測情報の例としては、例えば、ユーザの「基礎体温」、「体温」等のバイタルデータ、「外気温」、「ダスト量」、「アレルゲン量」等の外界データ、を示す情報などが挙げられる。
【0045】
計測情報には、計測値又は固定値が含まれていてもよい。「計測値」とは、計測した結果が数値で表され得る計測情報に含まれる、実際に計測機器等によって計測して得られた値である。「固定値」とは、計測した結果が数値で表されない状態について、当該状態に該当するか否か、該当する場合はその程度等を区分するための情報である。例えば健康状態に悪影響を及ぼす可能性が高い状態を示す計測情報に含まれる固定値は1、健康状態に影響を及ぼさない状態を示す計測情報又はよい影響を及ぼす可能性が高い状態を示す計測情報に含まれる固定値は0というように設定されてもよい。健康状態に悪影響を及ぼす可能性が高い状態としては、例えば「喫煙した」、「服薬しなかった」、「発熱している(体温が平熱より高い)」といった状態が挙げられ、例えば、計測情報として喫煙したことを示す情報は、「喫煙した」という状態を表す情報に固定値「1」が関連付けられた情報により構成される。
【0046】
また、「ユーザの健康上注意すべき計測情報」とは、当該ユーザの複数の計測情報の中で、当該ユーザの健康管理上注意すべき計測情報をさす。例えば、ユーザの健康上注意すべき計測情報は、健康体であれば得られると想定される計測値に基づいて予め定められている範囲を外れている計測情報、健康体となるために達成すべき目標の値に基づいて予め定められている範囲を外れている計測情報、ユーザの行動及び健康状態に影響を与えると予想される計測情報などであることが好ましい。
【0047】
また、健康管理画面作成装置11は、ユーザの健康を管理するための健康管理システム1に含まれる。まず、健康管理画面作成装置11の構成について詳細に説明する。
【0048】
〔健康管理画面作成装置11の構成〕
本実施形態に係る健康管理画面作成装置11の構成を図1に示す。図1は、本発明の一実施形態に係る健康管理画面作成装置の構成を示すブロック図である。
【0049】
健康管理画面作成装置11は、データ受信部101と、記憶部102と、計測情報選択部(計測情報選択手段)104と、画面作成部(画面作成手段)105と、健康管理画面出力部106と、診断情報出力部107とを備えている。
【0050】
データ受信部101は、健康管理画面作成装置11の外部からデータを受信する。データ受信部101は、例えばユーザの健康に関連する計測情報、健康管理目的情報などを受信する。また、データ受信部101は、後述するデータサーバ等から、さらに診断情報を受信してもよい。診断情報については後述する。
【0051】
データ受信部101は、計測情報を、種々の計測機器、入力装置等から受信することができる。また、データ受信部101は、健康管理目的情報を、入力装置等から受信することができる。なお、データ受信部101は、これらの情報を、計測機器又は入力装置等から直接受信してもよいし、後述するデータサーバ等からネットワークを介して受信してもよい。
【0052】
「健康管理目的情報」とは、ユーザの健康を管理する目的(以下、「健康管理目的」又は「目的」ともいう。)を示す情報である。当該目的としては、例えば「ダイエット」、「高血糖改善」、「呼吸器疾患管理」、「アレルギー疾患管理」などが挙げられる。当該目的は、ユーザの健康状態に適したものであることが好ましく、ユーザ自身が選択したものであってよい。
【0053】
記憶部102は、データ受信部101が受信した計測情報、健康管理目的情報、診断情報などを記憶する。また、記憶部102は、計測情報を「行動情報」、「結果情報」及び「環境情報」のうちのいずれかに分類するための分類条件を示す分類条件情報と健康管理目的情報とが関連付けられた情報を予め記憶している。そして、データ受信部101が受信した健康管理目的情報と、当該健康管理目的情報に関連付けられている分類条件情報とに基づいて、データ受信部101が受信した複数の計測情報のそれぞれが、行動情報、結果情報及び環境情報のいずれかに分類されたものを記憶する。なお、計測情報の分類は図示しないデータ処理部が行なう。分類とは、分類対象のデータを行動情報、結果情報及び環境情報のいずれかを示す識別情報に関連付けることにより行なう。例えば、食事データを行動情報に分類する場合、食事データを行動情報であることを識別する識別情報に関連付けることにより行なう。また、分類条件情報及び、分類条件情報と健康管理目的情報とが関連付けられた情報は、記憶部102に予め記憶されていればよく、ユーザによって予め設定されて入力されたものであってもよい。
【0054】
ここで、分類条件情報は、関連付けられた健康管理目的情報に関連するユーザの行動により生じる計測情報が、行動情報に分類されるように設定されたものであることが好ましい。例えば、健康管理目的情報が「ダイエット」を示すものである場合、「ダイエット」に関連するユーザの行動として「食事」、「運動」等が挙げられる。したがって、この健康管理目的情報に関連付けられた分類条件情報は、行動情報に「食事データ」、「運動データ」等を分類するものであってもよい。
【0055】
また、分類条件情報は、関連付けられた健康管理目的情報に関連するユーザの行動により影響を受ける計測情報が、結果情報に分類されるように設定されたものであることが好ましい。例えば、健康管理目的情報が「ダイエット」を示すものである場合、「食事」、「運動」等により影響を受ける計測情報として「体重」、「体脂肪率」等が挙げられる。したがって、この健康管理目的情報に関連付けられた分類条件情報は、結果情報に「体重」、「体脂肪率」等を分類するものであってもよい。
【0056】
また、分類条件情報は、ユーザの行動により影響を受けない計測情報のうち、当該分類条件情報に関連付ける健康管理目的情報に関連するものが環境情報に分類されるように設定されたものであることが好ましい。
【0057】
例えば、筋肉が付いている人では、冬など気温が低い環境では代謝が上がる傾向にあるため、健康管理目的情報が「ダイエット」を示すものである場合、これに対応する分類条件情報は、環境情報に「気温」等を分類するように設定されたものであってもよい。
【0058】
また例えば、健康管理目的情報が「呼吸器疾患管理」を示すものである場合、これに対応する分類条件は、環境情報に「ダスト量」等を分類するように設定されたものであってもよい。
【0059】
また例えば、健康管理目的情報が「アレルギー疾患管理」を示すものである場合、これに対応する分類条件情報は、環境情報に「アレルゲン量」等を分類するように設定されたものであってもよい。
【0060】
なお、分類条件情報は、行動情報、結果情報及び環境情報にそれぞれ1つ以上の計測情報を分類するものであることが好ましいが、関連付けられる健康管理目的によっては、行動情報、結果情報及び環境情報のいずれかに計測情報を1つも分類しないものであってもよい。また、分類条件情報は、環境情報には計測情報を多くとも1つ分類するものであってもよい。
【0061】
計測情報選択部104は、記憶部102に記憶されている複数の計測情報の中から、ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する。そして、選択した計測情報の種類を示す計測情報選択情報を画面作成部105に送信する。
【0062】
なお、計測情報選択部104は、記憶部102に記憶されている複数の計測情報のそれぞれについて、評価値を算出してもよい。そして、それぞれの計測情報について算出した評価値を比較して、複数の計測情報のうち当該評価値が大きいものから予め定められた数の計測情報を、ユーザの健康上注意すべき計測情報として選択してもよい。
【0063】
「評価値」とは、健康上注意すべき度合いを表す値であり、例えば、その計測情報に含まれる計測値が健康体であれば得られると想定される予め定められている値又は範囲からどのくらい離れているかを示す度合い、当該計測値が健康体となるために達成すべき目標として予め定められている値又は範囲からどのくらい離れているかを示す度合い、ユーザの行動及び健康状態に影響を与える度合いなどを表す値であってもよい。評価値の算出方法については後述する。
【0064】
なお、「予め定められた数」は、1以上であればよい。また、当該数は、記憶部102に予め記憶されていてもよく、ユーザによって予め設定されて入力されたものであってもよい。
【0065】
また、計測情報選択部104は、行動情報に分類された計測情報、及び結果情報に分類された計測情報のそれぞれから、ユーザの健康上注意すべき計測情報を1つずつ選択することが好ましい。これにより、後述する画面作成部105は、行動情報に分類された計測情報のうちのユーザの健康上注意すべき計測情報と、結果情報に分類された計測情報のうちのユーザの健康上注意すべき計測情報とを表示するための健康管理画面を作成することとなる。
【0066】
また、計測情報選択部104は、環境情報に分類された計測情報から、当該健康管理画面に表示するための計測情報を少なくとも1つ選択するものであることが好ましい。これにより、画面作成部105は、上述したユーザの健康上注意すべき計測情報と併せて環境情報を表示するための健康管理画面を作成することとなる。
【0067】
ここで、計測情報選択部104が環境情報から選択する計測情報は、環境情報に分類されている計測情報全てであってもよいし、予め定められたものであってもよい。なお、行動情報及び結果情報から選択されたユーザの健康上注意すべき計測情報と関連する計測情報であることが好ましい。
【0068】
したがって、ユーザは、表示装置等により表示された当該健康管理画面によって、表示された結果情報から現状どのような健康状態であるかを知ることができるとともに、表示された行動情報からその健康状態を招いたであろう行動は何かを知ることができ、さらに表示された環境情報からそれらの健康状態及び行動と環境との関連性を的確に把握することが可能となる。そのため、ユーザは、健康状態を改善するためにとるべき行動、効率的に健康状態を改善するための当該行動を行なうタイミングなどを容易に理解することができる。
【0069】
また、計測情報選択部104は、複数の計測情報の中から、後述する医師選択情報が関連付けられた計測情報を選択するものであってもよい。これにより、複数の計測情報の中から、ユーザの健康上注意すべき計測情報として、医師が選択した計測情報を健康管理画面に表示することができ、ユーザに自身の健康状態についてより的確に知らせることが可能となる。
【0070】
また、計測情報選択部104は、医師選択情報が関連付けられた計測情報がある場合には、当該計測情報を優先的に選択し、医師選択情報が関連付けられた計測情報がない場合には、計測情報に関連付けられた評価値が大きいものから予め定められた数の計測情報を選択してもよい。なお、本発明における計測情報選択手段は、計測情報に医師選択情報が関連付けられていれば、当該計測情報が医師により選択されたものであるとみなす。換言すれば、医師が計測情報を選択することで、計測情報に医師選択情報が関連付けられる(例えば、後述のように医師選択フラグとして1が関連付けられる)ものとする。
【0071】
画面作成部105は、計測情報選択部104から受信した計測情報選択情報に基づいて、選択された計測情報を記憶部102から取得し、それらの計測情報を表示するための健康管理画面を作成し、記憶部102に記憶させる。
【0072】
画面作成部105は、当該計測情報を、グラフ、図、表等、又はこれらの組み合わせの形式によって表示するための健康管理画面を作成することが好ましい。グラフは、棒グラフ、折れ線グラフ等の一般的な形式のものを好適に用いることができる。いずれの形式によって表示するかは、表示する計測情報によって予め定められていてもよい。これにより、画面作成部105は、ユーザにとって計測情報の内容、変動等が一目で分かるように表示された健康管理画面を作成することができる。また、複数の計測情報を表示する場合には、各計測情報の関係を一目で理解し易いように表示された健康管理画面を作成することができる。
【0073】
また、画面作成部105は、最新に作成された計測情報を表示するための健康管理画面を作成するものであってもよいし、一定期間内に作成された複数の計測情報を統計処理したものを表示するための健康管理画面を作成するものであってもよい。統計処理したものとしては、複数の計測情報に含まれる計測値の平均値を含む計測情報等が挙げられる。
【0074】
また、画面作成部105は、一定期間内に一定間隔において継続して得られた計測情報を、得られた順に表示する(すなわち、時系列によって表示する)ための健康管理画面を作成するものであってもよい。さらに、画面作成部105は、時系列グラフによって表示するための健康管理画面を作成するものであることが好ましい。これにより、どの時期にどのような計測情報が得られたのかが一目で分かる健康管理画面を表示することができる。
【0075】
また、画面作成部105は、計測情報選択部104が複数の計測情報を選択した場合には、それらの計測情報を組み合わせて表示するための健康管理画面を作成することが好ましい。例えば、計測情報選択部104が、行動情報、結果情報及び環境情報から計測情報を1つずつ選択した場合には、画面作成部105は、これらを組み合わせて表示するための健康管理画面を作成することが好ましい。
【0076】
また、画面作成部105は、計測情報選択部104が行動情報及び結果情報から計測情報を1つずつ選択するとともに環境情報から複数の計測情報を選択した場合には、行動情報及び結果情報から選択された計測情報と、環境情報から選択された計測情報のいずれか1つとを組み合わせて表示するための健康管理画面を、環境情報から選択された計測情報のそれぞれについて作成してもよい。
【0077】
例えば、計測情報選択部104が、行動情報から「歩数」を、結果情報から「体重」を、環境情報から「基礎体温」及び「外気温」を選択した場合には、画面作成部105は、「歩数」、「体重」及び「基礎体温」を表示するための健康管理画面と、「歩数」、「体重」及び「外気温」を表示するための健康管理画面との2つを作成してもよい。この場合、後述する健康管理画面出力部106は、両方の健康管理画面を同時に出力してもよいし、図示しない指示受付手段によってユーザから受け付けた、いずれかの健康管理画面を表示させる旨の指示に基づいて、一方のみを出力してもよい。
【0078】
また、画面作成部105は、記憶部102に診断情報が記憶されている場合には、当該診断情報を計測情報とともに表示するための健康管理画面を作成してもよい。
【0079】
健康管理画面出力部106は、記憶部102に記憶されている健康管理画面を、健康管理画面作成装置11の外部にある表示装置等に出力して表示させる。なお、健康管理画面出力部106は、これに限らず、画面作成部105から健康管理画面を直接取得して出力するものであってもよい。
【0080】
診断情報出力部107は、データ受信部101が受信した診断情報を表示装置等に出力して表示させる。診断情報出力部107は、例えば、データ受信部101が診断情報を受信したときに、データ受信部101から当該診断情報を取得して、当該診断情報を表示するための画面を表示装置等に出力してもよい。また、診断情報出力部107は、データ受信部101から診断情報を受信したことを示す情報を取得して、診断情報を受信したことを知らせるための画面を表示装置等に出力してもよい。
【0081】
また、診断情報出力部107は、図示しない指示受付手段によって、ユーザから診断情報を表示するための指示を受け付けたときに、記憶部102から診断情報を取得して出力してもよい。
【0082】
また、診断情報出力部107が診断情報をテレビジョン受像機(以下、「TV」と略す。)等に出力する場合には、ユーザがTVを視聴しているか否かによって、診断情報を表示するための画面を出力するか、診断情報を受信したことを知らせるための画面を出力するかが決定されてもよい。
【0083】
例えば、健康管理画面作成装置11は、TVが視聴中(電源がONである状態)であることを示す視聴情報をTVから取得する視聴情報取得手段を備えていてもよい。診断情報出力部107は、視聴情報取得手段が視聴情報を取得しているときには、診断情報を受信したことを知らせるための画面を出力してもよい。また、診断情報出力部107は、視聴情報取得手段が視聴情報を取得していないとき(すなわちTVの電源がOFFのとき)には、その後に視聴情報を取得したとき(すなわちTVの電源がONされたとき)に、診断情報を受信したことを知らせるための画面又は診断情報を表示するための画面を出力してもよい。
【0084】
〔健康管理システム1〕
次に、本実施形態に係る健康管理システム1について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る健康管理システムの構成を示すブロック図である。
【0085】
本実施形態に係る健康管理システム1は、ユーザの健康を管理するためのシステムであり、ユーザの家庭10内に設置されている上述した健康管理画面作成装置11、表示装置12、入力装置13、複数の計測機器(1〜n)14、及びゲートウェイ15と、データサーバ20と、医療機関に設置されている情報処理端末30とを含む。ゲートウェイ15とデータサーバ20と情報処理端末30とは、ネットワーク40を介して接続されている。すなわち健康管理システム1は、ユーザの家庭10と医療機関とを繋いだシステムである。
【0086】
ユーザの家庭10内において、健康管理画面作成装置11は、表示装置12及びゲートウェイ15と接続されている。なお、健康管理画面作成装置11、表示装置12及びゲートウェイ15は、それぞれ別々の装置であってもよいし、少なくともいずれか2つが一体となって構成されていてもよい。
【0087】
健康管理画面作成装置11における健康管理画面出力部106は、健康管理画面を表示装置12に出力する。また、診断情報出力部107は、診断情報を表示装置12に出力する。表示装置12は、入力された健康管理画面及び診断情報を表示する。表示装置12としては、例えばモニター、TV等が挙げられる。
【0088】
入力装置13は、ユーザにより健康に関連する情報及び健康管理目的が入力される装置であり、例えばパソコンのキーボード、携帯電話等が挙げられる。例えばユーザは、入力装置13として携帯電話等を用いて食事画像を撮影することによって食事内容の情報を入力したり、服薬状況などの情報を入力したりすることができる。またユーザは、入力装置13を用いて、例えば複数の予め定められている健康管理目的の中から1つを選択して入力することができる。入力装置13は、入力された情報及び健康管理目的から計測情報及び健康管理目的情報を作成し、ゲートウェイ15を介してネットワーク40上のデータサーバ20に出力する。
【0089】
複数の計測機器(1〜n)14は、ユーザの健康に関連する計測値を計測して計測情報を作成する機器であり、例えば血圧計、体重計等が挙げられる。計測機器(1〜n)14は、それぞれ計測情報を、ゲートウェイ15を介してデータサーバ20に出力する。
【0090】
ゲートウェイ15は、健康管理画面作成装置11、入力装置13、及び種々の計測機器(1〜n)14をネットワーク40に接続させ、データのやりとりを行なうための装置である。
【0091】
データサーバ20は、情報蓄積部201を備えている。
【0092】
情報蓄積部201は、ネットワーク40を介して受信した計測情報と健康管理目的情報とを記憶する。また、情報蓄積部201は、情報処理端末30から受信した診断情報を記憶する。
【0093】
情報処理端末30は、計測情報処理部(計測情報処理手段)301と、診断情報送信部302とを備えている。
【0094】
計測情報処理部301は、データサーバ20の情報蓄積部201に記憶されている計測情報のうちの少なくとも1つに、医師が選択したことを示す医師選択情報を関連付ける。
【0095】
なお、計測情報処理部301は、例えば医師から、あるユーザにおける複数の計測情報のうち少なくとも1つを、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報として選択することを示す選択指示情報を取得してもよい。選択指示情報は、例えば、図示しない入力装置等を用いて情報処理端末30に入力されたものであってもよい。そして、計測情報処理部301は、当該選択指示情報に基づいて、データサーバ20の情報蓄積部201に記憶されている計測情報のうち医師により選択された計測情報に、医師選択情報を関連付ける処理を行なってもよい。
【0096】
診断情報送信部302は、診断情報をデータサーバ20に送信する。
【0097】
「診断情報」とは、ユーザの健康状態に対する診断の結果、アドバイス等を示す情報である。なお、診断情報は、医師などの専門家がユーザの計測情報に基づいて行なった診断結果又はアドバイスを示す情報であってもよいし、専門家を介さずに、計測情報から診断情報を作成するためのプログラム等によって自動で作成されたものであってもよい。診断情報は、図示しない入力装置等を用いて情報処理端末30に入力されたものであってもよい。
【0098】
なお、情報処理端末30は、医療機関にいる医師によって、情報蓄積部201に記憶されている計測情報を取得又は閲覧し得るように構成されていてもよい。これにより、医師は、あるユーザにおける複数の計測情報を取得し又は閲覧し、これらのうちいずれが、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報かを判断することが可能となる。また医師は、データサーバ20におけるユーザの計測情報を、医療機関等にあるカルテ等とともに参照することにより、当該ユーザに対する的確な診断及びアドバイスを行なうことが可能となる。
【0099】
健康管理画面作成装置11におけるデータ受信部101は、ゲートウェイ15及びネットワーク40を介してデータサーバ20の情報蓄積部201に記憶されている計測情報、健康管理目的情報及び診断情報を受信する。なお、医師選択情報が関連付けられた計測情報がある場合には、データ受信部101は、当該計測情報とともに当該医師選択情報を受信する。
【0100】
なお、本発明に係る健康管理システムは、上述した構成に限らず、少なくとも、健康管理画面作成装置と、ユーザの健康に関する計測情報を計測する、複数の計測機器とを含むものであればよく、健康管理画面作成装置は、複数の計測機器から計測情報を直接取得することができるものであってもよい。
【0101】
〔分類条件情報と健康管理目的情報とが関連付けられた情報〕
次に、分類条件情報と健康管理目的情報とが関連付けられた情報の一例について説明する。当該情報は、例えば図3に示すようなリスト(分類条件リスト)として記憶部102に予め記憶されている。図3は、図1に示す記憶部が記憶する分類条件リストの一例を示す図である。
【0102】
分類条件リストにおいて、分類条件情報は、健康管理目的情報に関連付けられている。例えば図3にしめす分類条件リストでは、健康管理目的情報「ダイエット」に関連付けられている分類条件情報は、「食事データ」及び「運動データ」を行動情報に分類し、「体重」及び「体脂肪率」を結果情報に分類し、「基礎体温」を環境情報に分類するための情報である。図示しないデータ処理部は、この分類条件リストを参照して、分類対象のデータが「食事データ」であれば行動情報に分類し、「体重」であれば結果情報に分類するなどの処理を行なう。
【0103】
ここで、「食事データ」、「運動データ」及び「服薬データ」に該当する計測情報の具体例を図4に示す。
【0104】
図4に示すように、「食事データ」に該当する計測情報としては、「摂取カロリー」、「栄養素ごとの摂取量」、「食事画像」等が挙げられる。「摂取カロリー」、「食事画像」等は、ユーザが入力装置13等を用いて入力することによって取得できる。また、「運動データ」に該当する計測情報としては、万歩計(登録商標)によって計測された「歩数」、加速度センサによって計測された「消費カロリー」等が挙げられる。「服薬データ」に該当する計測情報としては、「服薬コンプライアンス」を示す情報等が挙げられる。
【0105】
〔評価値の算出方法〕
次に、計測情報選択部104が評価値を算出する方法について、詳細に説明する。
【0106】
計測情報選択部104は、計測情報に計測値が含まれる場合には、当該計測値と、当該計測情報に対して予め定められている目標値との差に基づいて評価値を算出してもよい。この場合には、算出される評価値は、計測値が目標値からどのくらい離れているかを示す度合いを表す値となる。なお、「目標値」とは、ユーザがその計測情報について目標とするのに妥当な値であればよく、健康体であれば得られると予想される計測値の平均値、健康体となるために達成すべき目標の値などであってもよい。
【0107】
また、計測情報選択部104は、行動情報及び結果情報に分類された計測情報に計測値が含まれる場合には、計測情報に対して予め定められている目標値と基準単位とに基づき、当該計測情報に含まれる計測値と当該目標値との差を当該基準単位で除して得られた値を評価値として算出してもよい。
【0108】
「基準単位」とは、計測値と目標値との差から評価値を算出するために基準となる単位であり、計測情報に対して予め定められる固有の単位である。基準単位は、計測値と目標値との差を除すことによって計測値が目標値からどのくらい離れているかを客観的に表す評価値を算出することができる単位である。したがって、基準単位を用いて算出された評価値を用いれば、種類が異なる計測情報同士をより客観的に比較することが容易となる。
【0109】
当該目標値及び当該基準単位は、記憶部102に記憶されていてもよい。また、目標値及び基準単位は、健康管理目的情報に関連付けられて記憶部102に記憶されていてもよい。また、目標値及び基準単位は、ユーザの身長、体重、年齢等に基づいて設定されることが好ましい。
【0110】
例えばユーザの健康を管理する目的が「ダイエット」の場合、計測情報「摂取カロリー」に対して設定される目標値及び基準単位は、単位時間当たりに減量させたい体重などを考慮して設定してもよい。このように、目標値及び基準単位は、ユーザの健康管理目的、健康状態等を総合的に考慮して、健康管理目的ごとに設定されることが好ましい。
【0111】
また、計測情報選択部104は、行動情報及び結果情報に分類された計測情報に固定値が含まれる場合には、当該固定値に、当該計測情報に関連付けられた重み付け係数を乗じた値を評価値として算出してもよい。重み付け係数は、予め設定され、記憶部102に記憶されていることが好ましい。また、重み付け係数は、健康管理目的ごとに設定され、健康管理目的情報に関連付けられて記憶部102に記憶されていてもよい。なお、重み付け係数は、関連付けられる健康管理目的情報に対応する分類条件によって行動情報及び結果情報に分類される計測情報との関係を鑑みて設定することができる。
【0112】
例えば、健康管理目的が「血圧管理」であり、行動情報に「食事データ」、「運動データ」及び「喫煙データ」が分類されている場合に、「喫煙データ」のうち「喫煙した」ことを示す計測情報に含まれる固定値は1であり、「喫煙しなかった」ことを示す計測情報に含まれる固定値は0であってもよい。例えば、「喫煙した」ことを示す計測情報に関連付けられている重み付け係数が20である場合には、当該計測情報について算出される評価値は20(=1×20)となる。
【0113】
このとき、「喫煙」が、「食事」又は「運動」よりも血圧に悪影響を及ぼす可能性が高いなど、血圧管理にとって特に重要な管理項目である場合には、「喫煙した」ことを示す計測情報に関連付けられる重み付け係数は、食事データ、運動データにおいて算出される評価値の最大値よりも大きくなるように予め設定されてもよい。これにより、ユーザが喫煙した場合には、食事データ、運動データについての計測値がどのようなものであっても、ユーザの健康上注意すべき計測情報として「喫煙データ」が選択されることとなる。
【0114】
また、計測情報選択部104は、環境情報に分類される計測情報が複数存在する場合には、それらのうち2つ以上、又はそれら全ての計測情報を選択してもよい。なお、記憶部102は、健康管理目的情報と関連付けて優先的に選択されるべき計測情報の種類についての情報を予め記憶していてもよく、計測情報選択部104は、当該情報を参照して計測情報を選択してもよい。
【0115】
また、計測情報選択部104は、行動情報、結果情報又は環境情報のいずれかに、計測情報が1つのみ分類されている場合には、その計測情報を選択してもよい。
【0116】
また、計測情報選択部104は、行動情報、結果情報又は環境情報のいずれかに、計測情報が1つも分類されていない場合には、それ以外の行動情報、結果情報又は環境情報についてのみ計測情報を選択してもよい。
【0117】
計測情報選択部104が評価値を算出する方法の具体例について、図5及び図6を用いて説明する。なお、ここでは、計測情報選択部104が、計測情報に対して予め定められている目標値と基準単位とに基づき、当該計測情報に含まれる計測値と当該目標値との差を当該基準単位で除して得られた値を評価値として算出する場合について説明する。
【0118】
図5は、計測情報に対して予め定められる目標値及び基準単位の例を示す図である。例えば計測情報「摂取カロリー」に対して目標値を定める場合には、ユーザの身長、体重、年齢、単位時間当たりに減量させたい体重などを考慮して、まず目標の数値範囲を計算し、その数値範囲の中間の値を目標値としてもよい。例えば計算された目標の数値範囲が1250〜1390kcalである場合には、目標値を1320kcalとし、基準単位を70kcal(=1370−1320)としてもよい。
【0119】
図6は、計測情報に含まれる計測値と、当該計測情報について算出された評価値との例を示す図である。なお、図6には、各計測情報に対して予め定められている目標値及び基準単位も示されている。例えば「摂取カロリー」の計測値が1970kcalである場合には、計測情報選択部104は、当該計測値と目標値と基準単位とに基づき、評価値として+9.3{=(1970−1320)÷70}を算出する。
【0120】
なお、図6に示す例において、計測情報選択部104は、それぞれの計測情報に関連付けられた評価値を比較して、最も大きい評価値が関連付けられている計測情報を選択する。すなわち計測情報選択部104は、行動情報に分類された計測情報の中から「摂取カロリー」を選択し、結果情報に分類された計測情報の中から「体脂肪率」を選択する。なお、ここでは環境情報は省略している。
【0121】
また、図6に示すように、それぞれの計測情報には、医師選択情報として医師選択フラグが関連付けられていてもよい。例えば、医師によって選択された計測情報には医師選択フラグとして1が、それ以外の計測情報には医師選択フラグとして0が関連付けられていてもよい。
【0122】
計測情報選択部104は、医師選択フラグとして1が関連付けられている計測情報を選択するものであってもよい。また、計測情報選択部104は、通常は最も大きい評価値が関連付けられている計測情報を選択するものであり、医師選択フラグとして1が関連付けられている計測情報がある場合にのみ、その計測情報を優先的に選択するものであってもよい。また、医師選択フラグとして1が関連付けられている計測情報が複数ある場合には、それらの計測情報の中から、最も大きい評価値が関連付けられている計測情報を選択してもよい。
【0123】
〔健康管理画面作成装置11が行なう動作〕
次に、健康管理画面作成装置11が行なう動作について詳細に説明する。
【0124】
(計測情報選択工程)
健康管理画面作成装置11は、計測情報選択部104によって、ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を少なくとも1つ選択する計測情報選択工程を行なう。この動作の具体例について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る健康管理画面作成装置における計測情報選択部が計測情報を選択する際に行なう動作の具体例のフローを示す図である。
【0125】
なお、計測情報選択部104は、例えば図示しない指示受付手段によって、ユーザから健康管理画面を表示するための指示を受け付けたときに、本動作を開始してもよい。本動作は、以下のステップS1〜S8により行なわれる。
【0126】
まず、計測情報選択部104は、記憶部102から健康管理目的情報を取得する(S1)。次に、当該健康管理目的情報に関連付けられている分類条件情報を記憶部102から取得する(S2)。そして、ステップS2において取得した分類条件情報に基づいて、行動情報、結果情報及び環境情報のそれぞれに分類されている計測情報を記憶部102から取得する(S3)。
【0127】
次に、計測情報選択部104は、ステップS3において取得した計測情報に対して予め定められている目標値及び基準単位を記憶部102から取得し、それぞれの計測情報について評価値を算出する(S4)。
【0128】
次に、計測情報選択部104は、行動情報に分類されている計測情報の中から、算出された評価値が最も大きいものを選択する(S5)。また、結果情報に分類されている計測情報の中から、算出された評価値が最も大きいものを選択する(S6)。また、環境情報に分類されている計測情報の中から、算出された評価値が最も大きいものを選択する(S7)。
【0129】
次に、計測情報選択部104は、ステップS5〜S7において選択した計測情報の種類を示す計測情報選択情報を画面作成部105に送信する(S8)。
【0130】
以上のステップによって、ユーザの健康上注意すべき計測情報が選択される。
【0131】
(画面作成工程)
次に、健康管理画面作成装置11は、画面作成部105によって、計測情報選択部104が選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成工程を行なう。
【0132】
画面作成部105が作成する健康管理画面の具体例を図8に示す。図8は、本発明の一実施形態に係る健康管理画面作成装置が作成した健康管理画面の一例を示す図である。
【0133】
ここでは、計測情報選択部104が、行動情報から「摂取カロリー」を、結果情報から「体脂肪率」を、環境情報から「基礎体温」を選択した場合について説明する。
【0134】
画面作成部105は、計測情報選択部104から受信した計測情報選択情報に基づいて、選択された計測情報「摂取カロリー(kcal)」、「体脂肪率(%)」及び「基礎体温(℃)」を記憶部102から取得し、各計測情報を表すそれぞれのグラフを作成する。そして、作成したグラフを組み合わせて、健康管理画面401を作成する。なお、ここでは、一定期間内に一定間隔において継続して得られた各計測情報を、得られた順に表示する例について説明する。
【0135】
画面作成部105は、作成した健康管理画面401を記憶部102に記憶させる。その後、健康管理画面出力部106が、記憶部102に記憶されている健康管理画面401を表示装置12に出力して表示させることとなる。
【0136】
ユーザは、表示装置12によって表示された健康管理画面401を見ることによって、例えば摂取カロリーが以前よりも増えており、その結果として体脂肪率が増加傾向に転じているのではないかということを容易に予想できる。また、ユーザは、健康管理画面401から、摂取カロリーが増加する時期における基礎体温の状況を容易に把握できる。そのため、ユーザは、基礎体温が高温期のとき、すなわち痩せにくいといわれる時期に多くのカロリーを摂取していたため、体脂肪率が増加したことを容易に予想することができる。
【0137】
ユーザは、健康管理画面401を見ることによって、体脂肪率を減少させるためにカロリーの摂取を控えればよいことが容易に理解できるため、健康管理に対するモチベーションを向上させ、かつ維持することができる。
【0138】
なお、画面作成部105は、健康管理画面に計測情報を表示するとともに、当該計測情報に対して予め定められている目標値を表示してもよい。これにより、当該健康管理画面を見たユーザは、計測値が目標値からどの程度離れているかを容易に知ることができる。
【0139】
以上の各工程によって、健康管理画面作成装置11は、健康管理画面14を作成することができる。そのため、表示装置等に健康管理画面14を表示させることによって、ユーザに、自身の健康状態を的確に把握させることができるため、健康管理に自ら積極的に取り組ませることが可能となる。
【0140】
〔付記事項〕
最後に、健康管理画面作成装置11の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0141】
すなわち、健康管理画面作成装置11は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである健康管理画面作成装置11の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記健康管理画面作成装置11に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0142】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、PLD(Programmable logic device)等の論理回路類などを用いることができる。
【0143】
また、健康管理画面作成装置11を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0144】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0145】
本発明は、複数の情報の中から、ユーザの健康上注意すべき情報を選択的にユーザに表示できるので、ユーザの健康管理を目的とする装置、システム等に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0146】
1 健康管理システム
11 健康管理画面作成装置
14 計測機器(1〜n)
20 データサーバ
30 情報処理端末
40 ネットワーク
102 記憶部
104 計測情報選択部(計測情報選択手段)
105 画面作成部(画面作成手段)
301 計測情報処理部(計測情報処理手段)
401 健康管理画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する計測情報選択手段と、
上記計測情報選択手段が選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成手段と、を備えていることを特徴とする健康管理画面作成装置。
【請求項2】
上記複数の計測情報、及び上記ユーザの健康を管理する目的を示す健康管理目的情報を記憶する記憶部を備え、
上記記憶部は、
上記計測情報を、上記ユーザの行動により生じる情報を示す行動情報と、上記ユーザの行動により影響を受ける情報を示す結果情報と、上記ユーザの行動により影響を受けない情報を示す環境情報とのいずれかに分類するための分類条件情報を、上記健康管理目的情報に関連付けて予め記憶しており、かつ、
上記健康管理目的情報と上記分類条件情報とに基づいて、上記複数の計測情報を分類して記憶するものであることを特徴とする請求項1に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項3】
上記計測情報選択手段は、上記行動情報に分類された計測情報、及び上記結果情報に分類された計測情報のそれぞれから、上記ユーザの健康上注意すべき計測情報を1つずつ選択するものであることを特徴とする請求項2に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項4】
上記計測情報選択手段は、上記環境情報に分類された計測情報から、上記健康管理画面に表示するための計測情報を少なくとも1つ選択するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項5】
上記画面作成手段は、上記計測情報選択手段が選択した計測情報を、グラフ、図及び表のうちの少なくとも1つによって表示するための健康管理画面を作成するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項6】
上記計測情報選択手段は、上記複数の計測情報の中から、医師が選択したことを示す医師選択情報が関連付けられた計測情報を選択するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項7】
上記計測情報選択手段は、上記複数の計測情報のそれぞれについて、健康上注意すべき度合いを表す評価値を算出し、上記複数の計測情報のうち当該評価値が大きいものから予め定められた数の計測情報を、上記ユーザの健康上注意すべき計測情報として選択するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項8】
上記計測情報選択手段は、上記計測情報が計測値を含んでいる場合には、当該計測値と、当該計測情報に対して予め定められている目標値との差に基づいて上記評価値を算出するものであることを特徴とする請求項7に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項9】
上記計測情報選択手段は、上記目標値と、上記計測情報に対して予め定められている基準単位とに基づき、上記計測値と上記目標値との差を当該基準単位で除して得られた値を上記評価値として算出するものであることを特徴とする請求項8に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項10】
上記目標値と上記基準単位とは、上記健康管理目的情報に関連付けられていることを特徴とする請求項9に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項11】
上記画面作成手段は、上記計測情報選択手段が選択した計測情報を、時系列によって表示するための健康管理画面を作成するものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の健康管理画面作成装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の健康管理画面作成装置と、ユーザの健康に関する計測情報を計測する、複数の計測機器とを含む健康管理システムであって、
上記計測情報選択手段が、上記複数の計測機器によって計測された計測情報の中から、上記ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択するものであることを特徴とする健康管理システム。
【請求項13】
医療機関に設置されている情報処理端末に接続されているデータサーバを含み、
上記データサーバは、上記計測情報を複数記憶しており、
上記情報処理端末は、上記データサーバに記憶されている計測情報のうちの少なくとも1つに、医師が選択したことを示す医師選択情報を関連付ける計測情報処理手段を備え、
上記計測情報選択手段は、上記データサーバに記憶されている計測情報の中から医師選択情報が関連付けられた計測情報を選択するものであることを特徴とする請求項12に記載の健康管理システム。
【請求項14】
ユーザの健康に関連する情報である複数の計測情報の中から、当該ユーザの健康上注意すべき計測情報を選択する計測情報選択工程と、
上記計測情報選択工程において選択した計測情報を表示するための健康管理画面を作成する画面作成工程と、を有することを特徴とする健康管理画面作成方法。
【請求項15】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の健康管理画面作成装置が備える各手段又は各部として、コンピュータを動作させる制御プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−244848(P2011−244848A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117806(P2010−117806)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】