説明

健康飲用水の製造方法

【課題】生理活性を有し、健康増進機能が顕著な健康飲料水を提供する。
【解決手段】ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水をオゾン処理することにより記憶用ベース水を調製し、次いで、調製した記憶用ベース水に、交流の電圧を印加する振動発信器により特定振動波を抱かせて水の記憶力と特定付加活力を保有した水とすることを特徴とする健康飲用水の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定処理水(記憶用ベース水)に目的別の特定振動波動を記憶させることにより目的別の健康飲用水を製造する方法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、微量のケイ酸鉱物を含有する原水にオゾン含有空気処理を施して記憶用ベース水を調製し、次いで該記憶用ベース水に交流電圧を印加することにより振動波動による作用効果を記憶させて、原水を生理活性効果を有する健康飲用水とするものであり、人間および動物の免疫、酵素の活性化機能などの改善に寄与できる優れた健康飲用水を製造し、提供するものである。
【背景技術】
【0002】
自然界にはいろいろな水があり“100%純水HO”は存在しない。現象としての水は必ず何がしかのミネラルと共存状態で存在している。ゆえにいろいろな水が存在し、夫々の場で様々な性質を発揮するのである。人工的には現在の分析範囲内で“超純水”と呼ばれているものが研究や実践の場で用いられているが、完璧と言える100%純水は存在しない。発明者らは「水」とは「水とミネラルの相互作用した水溶液」として取り扱う。
【0003】
従来、水溶液の機能・性質等に大きく影響を与えているのは水溶液を構成している各種元素及び各種分子レベルの個々の物質物性、すなわち物質の物質性が主であるとされ、これまでに開発されている技術の主体は電気化学的なイオン性の理論に基づくものであり、溶液の階層構造体がかもし出す溶液の相の合成振動波のコロイド性の物理的振動数の波動性は論外とされてきた。これまでの科学では、ナノテクノロジーの新たに創出される作用原理や、現代4大エネルギー矛盾といわれる筋収縮作用、触媒作用、酵素作用、生体内原子転換作用の解明の糸口すら全く示されていないのが現状である。
【0004】
エネルギーは波動であり、光とは粒子であり波動であると科学されている。小さくて周波数の高い(波長の短い)ものほど波動性が顕著に顕在化するのであり、大きくて周波数の低い(波長の長い)ものほど物質性が顕著に顕在化するのである。発明者らは、水はミネラルとの相互作用で複雑多様な集合体(複雑系秩序)を構成するとして、水は自らの水素結合と双極子的電気特性を活かし、構造体ミネラルと融合し、新たな自律リズムを生みだす振動の場と位置づけ具体的手法(特開2007-040924号公報)で証明した。すなわち、水も物質としての“物質性”と、物質・物体毎の振動・波動の“波動性”とで構成されていることの証である。「この世のすべての存在は物質性と波動性の同居体である」との真理に至るのである。拠って、発明者らは、水は多種多様な振動、波動、リズムを記憶し、伝播する律動媒体であり、“いのち”そのものであるとして生命・健康に関する研究開発を進めてきたのである。
【0005】
川田薫理学博士は著書「生命の招待は何か」の中で水とミネラルの相互作用について次のように述べている。
(1)ミネラルはケイ素を核に、酸素を頂点とする正四面体だ。一方、水は酸素を核として水素を頂点とする正四面体である。しかし、水の水素結合力よりもミネラルのケイ素と酸素の結合力がはるかに強く、水よりもケイ素を核にしたミネラルの結合力が強いのである。
(2)拠ってミネラルが入ると水は大きく影響を受け、極低濃度でも、水だけの場合とは全く違う状態になり、高濃度の場合は、水はミネラルの性質に負けて自らの性質を反映できなくなる。適度なミネラル濃度になるとお互いにバランスよく作用し合い、水だけやミネラルだけの時とは違う規則性のある並び方をするようになる。ミネラルと水の相互作用(ミネラル効果)の実態である。
【0006】
発明者らは、水溶液の“物質性”と“波動姓”の特徴についての研究成果を次のように要約している。
(1)水溶液とは、イオン特性とコロイド特性を有し、複雑且つ動的に集い合う“相”状集合体である。
(2)“相”状集合体は無機質のまとめ役ケイ素のSP混成軌道特性の影響下で秩序支配され、新たな複合集団機能=合成固有リズムを律動する。
【0007】
ところで、近年、洋の東西を問わず、自然治癒力を原理とした東洋医学(アーユルヴェーダ、ヨーガ、鍼灸、気功、導引術等)が見直され、統合医療における具体的代替医療として注目を浴び、混合医療として認められているものもある。中でも振動・波動を原理とする施術が深く研究され近代的手法で様々な応用開発がなされている。例を挙げれば、「振動・波動医学」がドイツにおいてはすでに5000箇所以上の診療所で振動医学(バイオレゾナンス・メソッド)が実施され、治癒率85%以上の好結果を挙げている。日本においてもジアテルミ療法(新陳代謝促進温熱療法)やハイパーサーミア(がん細胞温熱破壊電磁波療法)が一般の医療の現場で活躍している。アメリカでは振動の一種である超音波を利用した「超音波骨折治療法」が開発され、サッカーのベッカム選手や大リーガーの松井秀喜選手が通常の2分の一程度の期間で治癒し、日本の厚生労働省も先進医療として認可している。さらに振動の非共鳴破壊力を利用した、レーザーメスやγ線、X線によるがん治療などもある。振動と生命・健康の関係は、ミクロな原子・分子レベルでは物理学的な0点振動の法則から当然であるが、マクロな部分や統合的総体の集合体においても波動・リズムは不可分の仲である。
【0008】
電磁波の振動数は素粒子、ガンマー線などの超高周波数から次第に周波数が減少するにつれ、近紫外線、可視光線、近赤外線、遠赤外線、マイクロ波、そして通信用や放送用としての低周波電波が存在し、その用途(現象)は全く異なるのである。すなわち、振動数が高いほど小さな物質と関係し、低いほど大きな物体と関係しているのである。例えばガンマー線・X線は原子核、可視光線は原子の中の電子、赤外線は分子、ラジオ波は溶液階層構造体、超音波は分子の集合体と共振・共鳴の位置にあり、さらに、地球波動のシューマン共振波の7.8ヘルツは人間の脳波のα波(健康な人の共振波数)と同じ領域である。
【0009】
人間の身体はさまざまなしくみが複雑に関連しあって、生命活動を行っている。夫々が専任の目的機能をもって活動している。その作動、形状、大きさが異なり、集合体としての固有振動数も自律リズムも役目を全うするために当然異なるものである。夫々が特有の周波数を奏でているのである。
野呂瀬民知雄著「ドイツ振動医学が生んだ新しい波動健康法」でドイツ振動医学の人体部位別振動係数を紹介している。測定手法や係数値の問題はあるにせよ、少なくとも、人体部位別振動係数が存在することは社会認知の事実といえる。
頭頂チャクラ・・・100.0 前額チャクラ・・・95.0 喉チャクラ・・・70.0
心臓チャクラ・・・85.0 臍チャクラ・・・90.0 脾臓チャクラ・・・55.0
根チャクラ・・・45.0
胃・・・73.0 心臓・・・40.0 肝臓・・・56.0 腎臓・・・54.0 すい臓・・・26、52
子宮・・・88.0 前立腺・・・19.5 胸腺・・・69、79 大腸・・・61.0 神経・・・25.0
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
大部分の生命体は7割から9割は水で構成されている。人間も例外ではなく含水率は幼児期75%〜80%、青壮年期65%〜75%、老年期60%〜65%程度といわれている。また、人体は、ほぼ100日弱で新陳代謝し、骨を含む全細胞が恒常性を維持しつつ入れ替わる。生体の恒常性維持はDNAの複製がキチンと行われることが肝心である。そのためには、DNAを取り巻く環境、すなわち細胞内液、並びに細胞外液の恒常性維持が、紫外線、活性酸素、重金属等の外部環境変化に対応する防御緩衝材として欠かせない役目なのである。恒常性が脅かされ、ある範囲の閾値を越えると不健康、発病、合併症併発、重病・難病へと進展するのである。すなわち、水溶液の機能が生命体健康のカギを握っているといえるのである。
【0011】
生命健康体に求められる水溶液の機能とは、発明者らはこれまでの治験で、次に掲げる6つの特性のバランス範囲の維持であると判断している。
・秩序構築力・・階層構造型の集合体
・情報伝達力・・HOは電気双極子で量子電磁場形成
・溶媒力・・・・物を溶かし込み、物に入り込むすごい溶媒
・蓄熱力・・・・熱エネルギー保持力強い
・記憶力・・・・物質、物体、ゆらぎ振動で秩序・情報維持
・触媒・酵素力・ コロイド電荷安定、共鳴媒体で触媒・酵素力を整え、媒介し反応促進又は抑制
【0012】
これまでの科学では、水は水、エレメント(一般的に表現されているミネラル=元素)はエレメントとしての、それぞれの単独的な生命・健康との係わりで理論体系化されてきた。しかしこれでは溶液の本当のマクロな性質機能(性格=波動特性)は見出せない。水とミネラル(構造をもった鉱物)の相互作用による新形態が創生するもっとも大事な新機能(波動特性)、すなわち、秩序力、情報記憶・伝達力、触媒・酵素力が抜け落ちているのである。発明者らは、ナノテクノロジーに代表される、原子や分子の単独単体やあるいは塊との機能の比較において、ナノサイズの構造体が全く新しい機能を発揮、あるいは触媒力が1万倍以上も向上する現象技術と同様の動きが、水とミネラルの相互作用で階層構造相状態の振動波動で新機能が創出されることを結果並びに新たな独自の分析手法でその存在を視認し、確信するに至った。作用原理は、表面的には電気化学的作用が現出さているが、その原点はすべて振動であるとの結論に至った。宇宙物理におけるエネルギーなどに関する超ヒモ理論支持が趨勢となっている科学の状況からも裏付けられる事象である。すなわち水も物質としての“物質性”と、物質・物体毎の振動・波動の“波動性”とで構成されていることの証であり、「この世のすべての存在は物質性と波動性の同居体である」との真理なのである。
【0013】
水とミネラルの作用原則論を見届けることができたが、現実的に安心できる安定的な機能発揮力のある記憶水となるベース水を如何にすれば造れるか、そして、特殊目的別振動(波動特性)を如何に付加、持続させるか、さらに、機能検証基準を如何設定するかが製造装置開発技術の要となるのである。
そこで、本発明の目的は、発明者の一人渡辺が長年の経験と治験で得た感性に基づいた生体・病体の恒常性維持の補正振動係数(波動特性)を夫々に記憶させた健康飲用水の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、以下の(1)〜(11)の健康飲用水の製造方法を要旨とする。
(1)ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水をオゾン処理することにより記憶用ベース水を調製し、次いで、該記憶用ベース水に振動発信器により交流の電圧を印加して特定振動波を抱かせることにより記憶力と特定付加活力を保有した水とすることを特徴とする健康飲用水の製造方法。
(2)ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水が、原水を、ろ過処理、イオン交換処理、活性炭処理および溶質の添加処理から選ばれた1以上の処理することにより調製され、水素イオン濃度(pH)が5〜7の範囲にある水である上記(1)に記載の健康飲用水の製造方法。
(3)ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水が、溶質分を200ppm以下含有する水である上記(1)または(2)に記載の健康飲用水の製造方法。
(4)オゾン処理することにより、処理後の水素イオン濃度が、処理前よりも1.8〜2.0の範囲で高くなった記憶用ベース水を調製する上記(1)から(3)のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
(5)オゾン処理が、容器内に間隙を置いて配置されたスペーサーを挟むように網状電極が配置され、かつ該電極に高電圧が印加されている放電装置中に空気を通すことによって得たオゾン含有空気による上記(1)から(4)のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
(6)振動発信器を記憶用ベース水に浸漬し、適宜選択された周波数および波形の交流振動波でもって、適宜選択された間隙時間をおいて交流電圧を印加する上記(1)から(5)のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
(7)振動発信器が、目的別の周波数および波形の振動を発振できるように、電極板を適宜間隙を置いて積層配置することにより、目的別の特定振動係数を記憶用ベース水に印加することができる機能を有する上記(1)から(6)のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
(8)振動発信器の電極板の材質が目的別の振動係数範囲に応じて選定され、目的別の水の記憶度、秩序度の強弱に応じて、印加する電圧、印加時間、印加回数、および印加処理の間隙時間の要素を組み合わせて電圧印加処理条件を設定する上記(7)に記載の健康飲用水の製造方法。
(9)振動発信器が、電極板一枚毎に短絡が生じないよう絶縁片を組み込み組み合わせて固定した複数枚の電極板が設置され、電極板一枚置き毎に別極リード線を接続した構造からなる上記(6)から(8)に記載の健康飲用水の製造方法。
(10)振動発信器に、ステンレス、真鍮、亜鉛、チタニウム、マグネシウム、タングステン、または銅を主要構成成分とする複数の電極板が設置されている上記(6)から(9)に記載の健康飲用水の製造方法。
(11)振動発信器の電極板が、ステンレス、チタニウム、マグネシウムおよびタングステンの4種類の電極板の組み合わせからなる上記(10)に記載の健康飲料水の製造方法。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、生命体の健康維持である恒常性、すなわち免疫性の補完補正が容易に可能となり、生体の予防医学に貢献することができる。また、生命・健康の基礎原理の証であり、新しい医療、医薬、健康食品の技術開発応用に活用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、記憶持続力を維持するためのケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有した水に情報となる特定振動波を抱かせて製造する健康飲用水の製造方法であって、原水を、ろ過、イオン交換樹脂処理、原水中へ溶質分の添加などの処理を行い原水中の溶質分を調整する工程、処理した原水をオゾン含有空気によるバブリング処理して記憶用ベース水を製造する工程、およびベース水に交流の電圧を印加して特定振動を抱かせる工程を順次実施することにより健康飲用水を製造する方法に関するものである。図1には、本発明の製造工程の概要を図示す。
【0017】
水に印加された交流電圧による特定振動波の作用効果は処理水に記憶され、その記憶持続力は溶質のミネラル(ケイ酸塩を主とした構造体の鉱物)の質と量、すなわち溶質の粒子性に大きく左右され、その性質は特定付加振動エネルギーの強度に左右されるが、水とミネラルの相互作用の秩序性、すなわち波動性にも左右される。これまでの経験で蒸留水は記憶持続力が弱く、溶質分が200ppm超える水は溶質力が強すぎて特定エネルギー付加には適さないことを会得している。本発明は、こうした水の記憶力と特定付加活力からなる水の性格基本則、すなわち物質性と波動性のバランスハーモニーを達成したこと特徴とする健康飲用水の製造方法に関するものである。
【0018】
原水としては、微量な(0.1〜0.5ppm)溶解性ケイ酸塩を含有する水および/または岩石抽出ミネラルあるいは焼成カルシウム抽出ミネラルで添加補正した水および/または玄武岩、火山噴出岩類との接触溶出ケイ酸塩で補正した水を基準原水とし、交換樹脂および/または活性炭により処理して得た水素イオン濃度(pH)5.5〜6.5の範囲にある精製水、原水をイオン交換樹脂および/または活性炭により処理して得たpH5〜7の範囲にある水が使用され、いずれも水に含まれる溶解性ケイ酸塩の含有量が0.1〜0.5ppmに調整されている。
【0019】
記憶力持続を図るためには、残留溶質分にケイ酸塩を含む処理水にオゾン含有空気を吸収させ、pHを1.8〜2.0高くした範囲の記憶用ベース水とし、これを健康飲用水製造に使用する。オゾン含有空気を生成させるには、容器内に間隙を置いて配置されたスペーサーを挟むように網状電極が配置され、かつ該電極に高電圧が印加されている放電装置中に空気を通すことができるように構築されたオゾン発生装置による。
【0020】
上記のようにして調製した記憶用ベース水中に、目的別振動発信器を浸漬して交流電圧、またはパルス電圧を印加することにより本発明の健康飲用水が製造されるが、印加する電圧の電圧および周波数、波形は、目的とする健康飲用水の性質に応じて適宜選定される。また、記憶用ベース水に印加される電圧の発信器より発信される目的別周波数・波形の振動波を特定時間×特定電圧×特定回数で、特定間隙時間をおいて印加すること、すなわち断続的に印加することが好ましい。
【0021】
振動発信器としては、例えば、図2に示す概要図の如く、励起エネルギーとして単相交流を電源とし、発明者が特定した振動係数にあわせた目的別振動(周波数・波形)発信用電極板を複数、間隙を置いて積層配置した目的別振動発信器により特定振動係数を印加する。上記目的別振動(周波数・波形)発信用電極板は振動係数範囲別にまた材質別で大別し、記憶度×秩序度の強弱は特定時間×特定電圧×特定回数を、特定間隙時間をおいて印加する夫々の要素の変位の組み合わせで設定するものである。
【0022】
電極版としては、ステンレス、真鍮、亜鉛、チタニウム、マグネシウム、タングステン、および銅の材質から作製された7種類を用意し、例えば、これらの電極板の中から3〜4種類を選び、それらの適宜数枚を図2に示す如く電極板一枚毎に短絡が生じないよう絶縁片を組み込み組み合わせて固定する。そして電極板一枚置き毎に別極リード線を接続して、目的別振動(周波数・波形)発信器ユニットとしている。極板の組み合わせにおいては少なくとも百通り以上の目的別振動発信が可能となる。
【0023】
例えば、振動波発生器の電極板として4種類(ステンレス、チタニウム、マグネシウム、タングステン)を選定し、図2のごとく積層ユニットとしてベース水に浸漬させ、特定した波動印加工程として、9V×28分間、10分間休憩、19V×38分間、10分間休憩、29V×48分間のプログラムに従い施行することにより、糖尿病患者の飲用に最適な健康飲用水を製造することができる。
本発明の健康飲用水は、例えば、約10mL〜20mL、好ましくは10〜15mLを一回、一日あたり2回から3回飲用し、これを毎日続けることにより体内の生理活性が励起され健康の増進が達成されるため、さまざまな病気の患者の健康回復のための飲用に適している。
【0024】
[健康飲用水の性能検証方法]
健康飲用水の性状分析はアクアアナライザ装置(特許第3961930号)でその波動性能を検証している。本分析器は溶液の階層構造の階層別相集団の夫々が有する固有振動数を波形図として表示することができ、溶液の表向きの機能・性格(波動性)を読むことができる。波形図に示された共鳴吸収相互作用は波動特性に大きく左右され溶質濃度等による変節域があり一辺倒性向でないため、解析は周知の補完データを参酌しての総合判断が必要である。
基本的には次のような原則に基づいて波動性の定性的な傾向、すなわち性格を判定している。
1)波高は、溶質量×コロイド活性度の溶液相励起振動力
2)波形幅は、溶質種類数×コロイド活性度影響の溶媒と溶液の自立バラン
ス度
3)波形凹凸は溶液内コロイド個々の電荷力による活性度の溶液相励起振動
力。激しい変化ほど触媒力が強いことを意味する。また、電解物質が多い場合や溶質濃度が濃い場合は単調波形化する
4)波形全体が低周波域に偏向する場合は、水の機能がより強い溶液と判断されるが、極端に変移する場合は特定範囲の周波数エネルギーが添加されたものである
5)波形全体が高周波域に偏向する場合は、溶質の機能がより強い溶液、すなわち溶質濃度が濃く、かつ含有物質種類が多いことを表している
6)電解物質が多い場合は、波形全体が縮小し、低周波域に変移する
【0025】
次に、図3について説明をする。
波形(1)は検体が空の場合の波形図であり、計測全域同一電圧差“0”であり、溶液は存在しないので波形は生じない。計測器のチェックラインである。
波形(2)は検体が純水の波形図であり、溶液判定の基準となる波形である。
波形(3)は検体が水道水の波形図であり、(4)は検体が水道水に次亜素酸を添加した場合の波形図である。水道水波形(3)に殺菌用次亜塩素酸ソーダを6ppm添加すると波形(4)を示す。これは電解物質がコロイド粒子電荷と相殺し塩析現象を生じ、波形全体が低周波域へシフトし、さらに溶質物の影響度が減退し波高が低下、高周波域での非共鳴が進展したものである。ミネラルを添加すると全く正反対の現象が得られる。
【0026】
波形(5)は検体が海水の場合の波形図であり、(6)は検体が岩石抽出ミラルを添加した水の場合の波形図である。海水(濃度約32000ppm)の波形(5)と川田岩石抽出ミネラル(濃度1000ppm以下)の波形(6)の一番大きな差異は、溶質濃度が数十倍も異なる電解質物質を多量に含む海水とNaClを含まない極微小コロイド状ミネラル溶液の特質差である。海水は電解物質影響の好例であり、川田岩石抽出ミネラルはコロイド極微粒子の電荷力と水の見事な相互作用の好例である。
波形(7)は検体が触媒水の場合の波形図である。水道水並みの溶質濃度にも拘らず、波形立ち上がりは200kHz高周波側へシフト、且つ最大波高が0.3ボルト高く、山頂部分は乱降下が激しく2800kHz以降の高周波域でも波高は低いがしっかりと乱降下し存在を示している。コロイド電荷力が向上し周囲水を惹起、より確かな振動を励起させ、パルス電磁波と相互作用して共鳴吸収が行われているのである。
【0027】
波形(8)および(9)は検体が水道水の場合における他社の装置による測定結果である。水道水の共振(散逸率極大ポイント=計測等価リアクタンス“0”位置)は電極溶液接触計測型では1480kHzで凸山形となり、同非溶液接触型は1800kHzで棒状となっている。水溶液の水性格を示唆する立ち上がり周波数域との合一は心強い。人為的な電気回路リアクタンス調節による共振位置であり、溶液の一部振動共鳴を捉えているに過ぎない。先に述べた溶液の2面性(イオン性とコロイド性)を捉える必要性を示唆している。
【0028】
原水には微量(0.1〜0.5ppm)のケイ酸塩が含まれることが好ましい。しかし、硬度の高いカルシウム、マグネシウムの含有量が多いものは1次ろ過処理したあとに岩石抽出ミネラルあるいは焼成カルシウム抽出ミネラルでの添加補正/または玄武岩、火山噴出岩類との接触溶出ケイ酸塩での補正したほうが好ましい。
【0029】
本発明の詳細を実施例で説明する。本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。
【実施例1】
【0030】
原水として青梅市水道水を使用した。この原水は、図4に示す如く、微量なケイ酸塩を含有するものであり、交換樹脂および活性炭により処理してpH5.3の精製水を得、一方、容器内に間隙を置いて配置されたスペーサーを挟むように網状電極が配置され、かつ該電極に電圧1700Vが印加されている放電装置中に空気を通すことによってオゾン含有空気を得、次いで前記精製水に該オゾン含有空気を吸収させることによってpHを1.9高めpH7.2の記憶用ベース水(ケイ酸塩鉱物含有量0.1〜0.5ppm)を得た。このベース水を波動印加工程に従い、振動波発生器電極板ユニットの電極版として、ステンレス、チタニウム、マグネシウム、タングステンを選定し、波動印加工程、9V×28分間、10分間休憩、19V×38分間、10分間休憩、29V×48分間のプログラムに従い施行し、糖尿病患者の飲用に適した本発明の健康飲用水を製造した。
【0031】
各段階における水の分析データは下記表1並びに図4および図5の通りである。
本発明の健康飲用水は還元され、密度は若干高めであるにもかかわらず、表面張力が減少している。これは本発明の健康飲用水が規則的な整列し秩序を増し、さらに表面張力が、溶質濃度が低下したにもかかわらず低下しているのは秩序を維持しながら活性度が向上したことを意味している。水が生理活性的な機能を発揮する状態にあるといえる。
【0032】
【表1】

【0033】
図5において、波形(1)は水道水を、波形(2)は精製水を、波形(3)は記憶水を、そして、波形(4)は本発明の健康飲用水である。
水道水の精製処理により、溶質分がかなり除去され、波形は低周波域に遷移し、波高は低下、高周波域の波形は消滅し水の性格を強く示している。
オゾン、好ましくはオゾン含有空気封入により記憶水は精製水より波形立ち上がりが少し高周波域のシフトし、波高が全体に若干高くなっているのは溶質の活性化がなされ振動共鳴がされやすい状態となっていることを示している。
健康飲用水は電極板振動を添加したもので、記憶水が情報を添加され、溶質濃度が変化しないにもかかわらず、波形はさらに高周波域にシフトされ、波高も明らかに高く、且つ高周波域に拡幅し凹凸を増している。すなわち、振動の記憶がしっかりと波形に示されているのであり、視認できる確かな検証手法である。
【0034】
図4は、上記4種類の水の蒸発残留残渣の微乾燥顕微鏡写真であり、溶質分のケイ素を主体とするケイ酸塩の存在が確認できる。写真(1)は水道水を、写真(2)は精製水を、写真(3)は記憶水を、そして、写真(4)は糖尿病患者に有用な本発明の健康飲用水である。
水道水の写真(1)の矢印模様がケイ酸塩鉱物のコロイド模様である。精製水写真(2)は水道水の溶質分(構造体の鉱物=ミネラル)がかなり除去され、溶質沈積模様はかなり減少している。また、オゾン封入により記憶水写真(3)は精製水よりコロイド粒子が全域に拡散、分布され溶質個々の活性化がなされ振動共鳴がされやすい状態となっていることを示している。そして、本発明の健康飲用水写真(4)は電極版振動を添加したもので、記憶水が情報を添加され、コロイド粒子の再寄り集いにて明確な発信情報を行う態勢を整えた状態である。すなわち、微乾燥顕微鏡写真においても、情報である振動の記憶がしっかりと溶質沈積模様に示されているのであり、視認できる確かな検証手法である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の健康飲用水は生命体の恒常性、すなわち免疫力向上に貢献するにとどまらず、生命体の基本的視点への寄与、生体の活動の原理の見直しの新たな視点への寄与と現代科学、医療が抱える様々な課題の解決に直接に結びつく情報の提供ができ、これからの地球環境自然維持や人類の健康の研究開発に大いに貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の健康飲用水の製造フローシートを示す。
【図2】本発明の健康飲用水の製造用振動付加発信装置を示す。
【図3】電波分光器アクアアナライザの溶液分析例を示す。
【図4】微乾燥顕微鏡写真の溶液分析例を示す。
【図5】電波分光器アクアアナライザの溶液分析例を示す。
【符号の説明】
【0037】
図2において
1:白色板電極群
2:鼠色板電極群
3:鼠色板電極群リード線
4:白色板電極群リード線
5:電圧調整器(スライダック)
6:単相交流100V電源
7:対電極板交互積層止め絶縁バー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水をオゾン処理することにより記憶用ベース水を調製し、次いで、該記憶用ベース水に、振動発信器により交流の電圧を印加して特定振動波を抱かせて記憶力と特定付加活力を保有した水とすることを特徴とする健康飲用水の製造方法。
【請求項2】
ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水が、原水を、ろ過処理、イオン交換処理、活性炭処理および溶質の添加処理から選ばれた1以上の処理にすることにより調製され、水素イオン濃度(pH)が5〜7の範囲にある水である請求項1に記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項3】
ケイ酸塩鉱物を0.1〜0.5ppm含有する水が、溶質分を200ppm以下含有する水である請求項1または2に記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項4】
オゾン処理することにより、処理後の水素イオン濃度が処理前よりも1.8〜2.0の範囲で高くなった記憶用ベース水を調製する請求項1から3のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項5】
オゾン処理が、容器内に間隙を置いて配置されたスペーサーを挟むように網状電極が配置され、かつ該電極に高電圧が印加されている放電装置中に空気を通すことによって得たオゾン含有空気による請求項1から4のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項6】
振動発信器を記憶用ベース水に浸漬し、適宜選択された周波数および波形の交流振動波でもって、適宜選択された間隙時間をおいて交流電圧を印加する請求項1から5のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項7】
振動発信器が、目的別の周波数および波形の振動を発振できるように、電極板を適宜間隙を置いて積層配置することにより、目的別の特定振動係数を記憶用ベース水に印加することができる機能を有する請求項1から6のいずれかに記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項8】
振動発信器の電極板の材質が振動係数範囲に応じて選定され、目的とする水の記憶度、秩序度の強弱に応じて、印加した電圧、印加時間、印加回数、および印可処理の間隙時間の要素を組み合わせて電圧印加処理条件を設定する請求項7に記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項9】
振動発信器が、電極板一枚毎に短絡が生じないよう絶縁片を組み込み組み合わせて固定した複数枚の電極板が設置され、電極板一枚置き毎に別極リード線を接続した構造からなる請求項8に記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項10】
振動発信器に、ステンレス、真鍮、亜鉛、チタニウム、マグネシウム、タングステン、または銅を主要構成成分とする複数の電極板が設置されている請求項9に記載の健康飲用水の製造方法。
【請求項11】
振動発信器の電極板が、ステンレス、チタニウム、マグネシウムおよびタングステンの4種類の電極板の組み合わせからなる請求項10に記載の健康飲料水の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−269001(P2009−269001A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−123712(P2008−123712)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【特許番号】特許第4276286号(P4276286)
【特許公報発行日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(392010636)
【Fターム(参考)】