説明

充電コネクタ用照明ユニット

【課題】耐久性向上、見栄え向上、汎用性向上を図ることが可能な、また、コスト高になるのを抑制することが可能な充電コネクタ用照明ユニットを提供する。
【解決手段】LED17及び発光表示部18を透過性ハウジング20や非光透過性カバー21で覆うようにする。光源の保護は勿論のこと、全体的に破損し難い構造になる。仮に給電側コネクタ2のぶつかりがあって非光透過性カバー21に傷付きや破損が生じても、この非光透過性カバー21のみを交換すれば済む。この他、光通過窓40の開口面積を変えた非光透過性カバー21を幾つか用意する。照射範囲が異なる車両であっても、非光透過性カバー21のみの交換で照明ユニット8の横展開が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電コネクタ用の照明ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車において、バッテリーへの充電は給電側コネクタ及び受電側コネクタ(車両側インレット)から構成される充電コネクタが用いられている。
【0003】
下記特許文献1には充電コネクタに関する技術が開示されている。この開示技術によれば、受電側コネクタは、車両における受電側収容室に設けられている。受電側収容室には、ランプも設けられている。ランプは、照明ユニットを構成する一部品であって、受電側収容室の開閉蓋を開閉する際に点灯又は消灯するようになっている。ランプは、夜間での給電側コネクタ及び受電側コネクタの結合・離脱作業をし易くするために設けられている。ランプは、むき出しの状態且つ突出した状態で受電側収容室に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−325834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術にあっては、給電側コネクタ及び受電側コネクタの結合・離脱作業をする際に、給電側コネクタを誤ってむき出し状態且つ突出した状態のランプにぶつけてしまうという問題点を有している。仮に給電側コネクタをランプにぶつけ、このランプを破損させてしまった場合には、照明ユニット全体を交換しなければならないということも十分にあり得る。照明ユニット全体を交換したり、ランプを交換したりすることは、コスト高に繋がってしまうことにもなる。
【0006】
ところで、受電側収容室に意匠カバーを設け、この意匠カバーの所定位置に開口部を貫通形成し、そして、開口部から受電側コネクタ及びランプをそれぞれ突出させるようにすると、ランプと意匠カバーとに関しては、次のような問題点を有している。すなわち、位置ズレ等に配慮して開口部をランプ外形よりも一回り大きく形成すると、当然のことながら隙間が生じて見栄えが悪くなってしまうという問題点を有している。
【0007】
この他、ランプを含む照明ユニットを別の車両に横展開するにあたっては、次のような問題点を有している。すなわち、車両が異なると照射範囲も異なる場合があることから、照明ユニットを別の車両に横展開できない虞があるという問題点を有している。横展開できない場合には、当然のことながら照明ユニットを新設する必要があり、汎用性の悪い照明ユニットになってしまうことになる。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、耐久性向上、見栄え向上、汎用性向上を図ることが可能な、また、コスト高になるのを抑制することが可能な充電コネクタ用照明ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の充電コネクタ用照明ユニットは、給電側コネクタ及び受電側コネクタからなる充電コネクタの前記受電側コネクタ周辺に設けられ、且つ構成に光源を含む充電コネクタ用照明ユニットにおいて、前記光源を光透過性ハウジングに収容し、該光透過性ハウジングの光透過部を非光透過性カバーにて着脱自在に覆い、該非光透過性カバーに前記光源からの光を通過させる光通過窓を貫通形成することを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する本発明によれば、光源を光透過性ハウジングで覆い、この光透過性ハウジングを着脱自在な非光透過性カバーで覆う。光源からの光は、光透過性ハウジングの光透過部を透過するとともに、非光透過性カバーの光通過窓を通過して受電側コネクタを照射する。本発明によれば、仮に給電側コネクタのぶつかりがあって非光透過性カバーに傷付きや破損が生じても、この非光透過性カバーのみを交換すれば済む。また、本発明によれば、光源を透過性ハウジングや非光透過性カバーで覆うことから、破損し難い構造を有する。さらに、本発明によれば、光通過窓の開口面積を変えた非光透過性カバーを幾つか用意すれば、照射範囲が異なる車両であっても、非光透過性カバーのみの交換で照明ユニットの横展開を可能にする。以上、本発明によれば、照明ユニット全体の交換に繋がらず、結果、コスト高を抑制する。
【0011】
請求項2記載の本発明の充電コネクタ用照明ユニットは、請求項1に記載の充電コネクタ用照明ユニットにおいて、LED、ランプ、発光表示部のうちの少なくとも一つを前記光源とすることを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する本発明によれば、光源としてLED又はランプを採用する。或いは、光源として充電状態の表示をする発光表示部を採用する。本発明によれば、仕様に応じた光源を採用すればよい。本発明によれば、LEDと発光表示部との組み合わせであってもよいものとする。
【0013】
請求項3記載の本発明の充電コネクタ用照明ユニットは、請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタ用照明ユニットにおいて、前記非光透過性カバーの内側又は前記光透過性ハウジングの外側に弾性接触部を一体又は別体で設けることを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する本発明によれば、弾性接触部の弾性変形量に応じて位置ズレ等を吸収する。弾性接触部の弾性変形は、非光透過性カバーの内側において、光源を覆った状態の光透過性ハウジングの調心を可能にする。本発明によれば、仮に給電側コネクタのぶつかりがあったとしても、弾性力により衝撃を吸収し、以て破損を防止したり低減したりする。
【0015】
請求項4記載の本発明の充電コネクタ用照明ユニットは、請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタ用照明ユニットにおいて、前記非光透過性カバー自体を弾性体として形成することを特徴とする。
【0016】
このような特徴を有する本発明によれば、弾性体である非光透過性カバーの弾性変形量に応じて位置ズレ等を吸収する。非光透過性カバーは、この弾性変形により光源を覆った状態の光透過性ハウジングの調心を可能にする。本発明によれば、仮に給電側コネクタのぶつかりがあったとしても、弾性力により衝撃を吸収し、以て破損を防止したり低減したりする。本発明は、非光透過性カバーを、ゴム等を含む柔軟性且つ弾力性のあるエラストマー製とすることが好適であるものとする。
【0017】
上記請求項3及び請求項4記載の本発明によれば、意匠カバーを受電側収容部に設ける場合に有効な発明であり、位置ズレ等の吸収にあっては、意匠カバーに大きな開口部を形成しなくても照明ユニット側で弾性変形により吸収できるようになる。意匠カバーは、隙間の発生を抑える大きさの開口部を形成することができるようになる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載された本発明によれば、光源を光透過性ハウジングで覆い、更に光通過窓を有する着脱自在な非光透過性カバーで覆う充電コネクタ用照明ユニットであることから、耐久性及び汎用性の向上を図ることができるという効果を奏する。また、コスト高になるのを抑制することもできるという効果を奏する。
【0019】
請求項2に記載された本発明によれば、充電コネクタ用照明ユニットを構成する光源のより良い形態を提供することができるという効果を奏する。
【0020】
請求項3に記載された本発明によれば、弾性接触部を設けることにより、耐久性の向上を更に図ることができるとともに、見栄えの向上も図ることができるという効果を奏する。
【0021】
請求項4に記載された本発明によれば、非光透過性カバー自体を弾性体にすることにより、耐久性の向上を更に図ることができるとともに、見栄えの向上も図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の充電コネクタ用照明ユニットに係る図であり、(a)は受電側収容室における照明ユニット及び受電側コネクタの配置を示す図、(b)は照明ユニットにおける調心機構の断面図である。
【図2】照明ユニットの要部断面図である。
【図3】照明ユニットの斜視図である。
【図4】本発明の充電コネクタ用照明ユニットの他の例に係る断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
充電コネクタ用照明ユニットは、受電側コネクタに向けて光を照射する部分を次のようにしてなるものとする。すなわち、光源を光透過性ハウジングで覆い、これを更に光通過窓を有する着脱自在な非光透過性カバーで覆ってなるものとする。
【実施例1】
【0024】
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明の充電コネクタ用照明ユニットに係る図であり、(a)は受電側収容室における照明ユニット及び受電側コネクタの配置を示す図、(b)は照明ユニットにおける調心機構の断面図である。また、図2は照明ユニットの要部断面図、図3は照明ユニットの斜視図である。
【0025】
以下の説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができるものとする。
【0026】
電気自動車やハイブリッド自動車には、モータを駆動するために高圧のバッテリーが搭載されている。このバッテリーへの充電としては、充電コネクタが用いられている。(以下説明での充電コネクタは、直流のもの、交流のもののいずれであってもよいものとする)。
【0027】
図1において、充電コネクタ1は、給電側コネクタ2と、受電側コネクタ3(車両側インレット)とを備えて構成されている。給電側コネクタ2及び受電側コネクタ3は、これらが結合・離脱することができる構造を有している。受電側コネクタ3は、充電口4及びキャップ5を有している。このような受電側コネクタ3は、車両の所定位置に配置される受電側収容室6に設けられている。この受電側収容室6には、受電側コネクタ3の他に、意匠カバー7と、本発明に係る照明ユニット8(充電コネクタ用照明ユニット)とが更に設けられている。照明ユニット8は、受電側コネクタ3を照明するためや、充電状態の発光表示をするために設けられている。
【0028】
給電側コネクタ2及び受電側コネクタ3は、公知のものが用いられており、ここでの説明は省略するものとする。
【0029】
意匠カバー7は、受電側コネクタ3及び照明ユニット8の所定部分のみを露出させる板状部材であって、公知の固定手段を用いて受電側収容室6に取り付けられている。意匠カバー7には、受電側コネクタ3に対する開口部9と、照明ユニット8に対する開口部10とが形成されている。開口部9及び10は、それぞれ所定の大きさで開口するように形成されている。
【0030】
開口部9及び10のうち、少なくとも開口部10は、照明ユニット8との間に極力隙間が生じないように開口形成されている。開口部10に関し、照明ユニット8側には調心機構が設けられている。この調心機構により意匠カバー7側では、位置ズレ等に配慮した大きな開口のものを形成しなくても済むようになっている。上記調心機構により隙間が従来よりも格段に小さくなり、結果、見栄えの向上を図ることができるようになっている。
【0031】
照明ユニット8は、受電側コネクタ3に向けて光11を照射し、所望の明るさで受電側コネクタ3を照明することができるようになっている。照明ユニット8は、夜間や暗所での給電側コネクタ2及び受電側コネクタ3の結合・離脱作業をし易くするために設けられている。本実施例における照明ユニット8は、特に限定するものでないが、タイマー機能や防水機能を有している。
【0032】
図1ないし図3において、照明ユニット8は、本発明の要部となる照明機能部12と、車両の図示しない充電回路に接続するためのコネクタ13(図3参照)と、これら照明機能部12及びコネクタ13を電気的に繋ぐハーネス部14と、このハーネス部14を適宜固定するための図示しない固定手段(例えば公知のクリップなど)とを含んで構成されている。コネクタ13、ハーネス部14、及び固定手段(図示省略)は公知のものが用いられている。ハーネス部14は、複数本の電線15と、この複数の電線15を保護するコルゲートチューブ16とを備えて構成されている。
【0033】
照明機能部12は、LED17や発光表示部18などの光源と、この光源を実装してなるタイマー基板アッシー19と、光透過性ハウジング20と、非光透過性カバー21と、カラー22と、ホルダー23と、パッキン24と、ゴム栓25と、ホルダーカバー26とを備えて構成されている。
【0034】
タイマー基板アッシー19は、矩形状の基板を有している。この基板には、LED17及び発光表示部18を発光させるための所定回路や、タイマー回路等が設けられている。上記回路の接続部分には、電線15の導体が半田付け等により電気的に接続されている。LED17は、受電側コネクタ3に向けて光11を照射することができるように配置されている。また、発光表示部18も充電状態を発光表示することができるように配置されている。尚、LED17による光11の照射範囲は、非光透過性カバー21の後述する光通過窓39の形状により調節することができるようになっている。
【0035】
光透過性ハウジング20は、光透過性を有する合成樹脂材料を用いて成形されている。光透過性ハウジング20は、本実施例において全体が透明になるように樹脂成形されている。光透過性ハウジング20は、上記の如く透明であることから、全体が光を透過する光透過部27となっている。
【0036】
光透過性ハウジング20は、タイマー基板アッシー19を収容固定する部分としてハウジング本体部28を有している。また、光透過性ハウジング20は、ハウジング本体部28の側壁29に、これよりも外側へ膨出する部分として膨出部30、31を有している。さらに、光透過性ハウジング20は、ハウジング本体部28及び膨出部30、31に連続するフランジ状の部分として固定部32を有している。
【0037】
ハウジング本体部28は、断面が矩形となる筒形状に形成されている。このような形状のハウジング本体部28は、図中上端の位置に上壁33を有するとともに、図中下端の位置に開口部34を有している。開口部34は、この開口面が固定部32の下面と同一平面上に位置するように配置形成されている。ハウジング本体部28は、開口部34の奥位置に段部35を有している。
【0038】
段部35は、この内面部分がホルダー23の挿入量を決めるストッパとして機能するように形成されている。このような段部35よりも若干上方の部分は、パッキン24に対するシール面として機能するように形成されている。
【0039】
固定部32は、受電側収容室6の底に対し、ボルト止めにて固定される部分であって、金属製のカラー22が設けられている。
【0040】
非光透過性カバー21は、光透過性のない合成樹脂材料を用いて成形されている。非光透過性カバー21は、光透過性ハウジング20を着脱自在に覆うことができる形状に形成されている。非光透過性カバー21は、光透過性ハウジング20のハウジング本体部28における側壁29及び上壁33を覆う第一カバー部36と、光透過性ハウジング20の膨出部30、31を覆う第二カバー部37と、これらを繋ぐカバー段部38とを有している。
【0041】
第一カバー部36の側壁39には、LED17からの光11を通過させる光通過窓40が貫通形成されている。光通過窓40は、LED17の位置に合わせて配置形成されている。また、光通過窓40は、照射範囲に配慮した形状に形成されている。
【0042】
尚、照射範囲が異なる車両に照明ユニット8を横展開しようとする場合は、光通過窓40の形状を変えた非光透過性カバー21を幾つか用意しておくことで対応可能である。これは、非光透過性カバー21を交換するだけで横展開をすることが可能になるからである。
【0043】
第一カバー部36の上壁41には、発光表示部18からの光42を通過させる光通過窓43が形成されている。光通過窓43は、本実施例において円形状に貫通するように形成されている。
【0044】
第一カバー部36の側壁39の内面には、複数の弾性リブ44(弾性接触部)が一体に設けられている(別体であってもよいものとする)。弾性リブ44は、弾性変形可能に形成されている。弾性リブ44は、この弾性変形の範囲内で光透過性ハウジング20を調心することができるようになっている。意匠カバー7の開口部10に対し位置ズレがあった場合、この位置ズレは複数の弾性リブ44の弾性変形により吸収されるようになっている(図1(b)の仮想線を参照)。
【0045】
尚、位置ズレの吸収をすることが可能であれば、弾性リブ44に替えて例えばスポンジやゴム等の弾性体を、側壁39の内面と光透過性ハウジング20との間に介在させてもよいものとする。弾性リブ44は、側壁39の内面に限らず、光透過性ハウジング20側に設けてもよいものとする。
【0046】
カバー段部38は、上記の如く第一カバー部36と第二カバー部37とを繋ぐ部分になっている。このようなカバー段部38は、開口部10を介して意匠カバー7の内部を見えないようにすることができる有効な部分になっている。
【0047】
ホルダー23は、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて成形されている。ホルダー23は、この外周面にパッキン24を設けた状態で、また、複数の電線15を挿通した状態で光透過性ハウジング20のハウジング本体部28に挿入されるようになっている。
【0048】
ホルダー23は、電線15の本数分の電線挿通室45を有している。この電線挿通室45は、ゴム栓25を取り付けた状態の電線15を水密に収容することができるように形成されている。
【0049】
ホルダーカバー26は、、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて成形されている。ホルダーカバー26は、ハウジング本体部28の開口部34に嵌合するように形成されている。ホルダーカバー26は、ホルダー23の脱落を防止することができるように形成されている。
【0050】
電線15は、図示の如く略クランク形状に屈曲した状態でホルダー23及びホルダーカバー26により保持されている。尚、本実施例のように屈曲保持するのは、仮に電線15に引き抜き方向の外力が加わった場合であっても、タイマー基板アッシー19に対する電線15の接続部分に外力を作用させないようにできるためである。
【0051】
上記構成及び構造において、図1に示す如くLED17から受電側コネクタ3に向けて光11を照射すると、受電側コネクタ3は明るく照らされ、給電側コネクタ2及び受電側コネクタ3の結合・離脱作業が容易になる。また、発光表示部18からの光42にて充電が完了したか否かの状態が確認可能になる。
【0052】
以上、図1ないし図3を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、仮に給電側コネクタ2のぶつかりがあって非光透過性カバー21に傷付きや破損が生じても、この非光透過性カバー21のみを交換すれば済むという効果を奏する。また、本発明によれば、LED17及び発光表示部18を透過性ハウジング20や非光透過性カバー21で覆うことから、光源の保護は勿論のこと、全体的に破損し難い構造を有するという効果を奏する。さらに、本発明によれば、光通過窓40の開口面積を変えた非光透過性カバー21を幾つか用意すれば、照射範囲が異なる車両であっても、非光透過性カバー21のみの交換で照明ユニット8の横展開を可能にすることができるという効果を奏する。従って、発明によれば、照明ユニット8全体の交換に繋がらず、結果、コスト高を抑制することができるという効果を奏する。
【0053】
この他、本発明によれば、弾性リブ44の弾性変形量に応じて位置ズレ等を吸収することができるという効果を奏する。弾性リブ44の弾性変形は、非光透過性カバー21の内側において光透過性ハウジング20を調心可能にすることができるという効果を奏する。本発明によれば、仮に給電側コネクタ2のぶつかりがあったとしても、弾性力により衝撃を吸収し、以て破損を防止したり低減したりすることができるという効果を奏する。
【0054】
位置ズレ等の吸収は、意匠カバー7に大きな開口部を形成しなくても済むことになり、結果、見栄えを向上させることができるという効果を奏する。尚、非光透過性カバー21に関しては、カバー段部38も見栄えを向上させることができるという効果を奏する。
【実施例2】
【0055】
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図4は本発明の充電コネクタ用照明ユニットの他の例に係る断面図である。尚、上記実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0056】
図4において、照明ユニット8′は、光透過性ハウジング20に対し着脱自在な非光透過性カバー21′を備えており、この非光透過性カバー21′のみが実施例1の照明ユニット8(図2参照)に対し異なる構成になっている。
【0057】
非光透過性カバー21′は、この全体が弾性体となるように形成されている(ゴム等を含む柔軟性且つ弾力性のあるエラストマー製の非光透過性カバー21′に形成する)。非光透過性カバー21′は、光通過窓40及び43を有する第一カバー部36′と、第二カバー部37′と、これらを繋ぐカバー段部38′とを有している。第一カバー部36′は、光透過性ハウジング20のハウジング本体部28を隙間なく覆うことができるように形成されている(一例であるものとする)。
【0058】
上記構成及び構造において、非光透過性カバー21′は、この弾性変形量に応じて位置ズレ等を吸収することができるという効果を奏する。従って、光透過性ハウジング20を調心することができるという効果を奏する。本発明によれば、仮に給電側コネクタ2のぶつかりがあったとしても、弾性力により衝撃を吸収し、以て破損を防止したり低減したりすることができるという効果を奏する。
【0059】
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0060】
1…充電コネクタ
2…給電側コネクタ
3…受電側コネクタ
4…充電口
5…キャップ
6…受電側収容室
7…意匠カバー
8、8′…照明ユニット(充電コネクタ用照明ユニット)
9、10…開口部
11…光
12…照明機能部
13…コネクタ
14…ハーネス部
15…電線
16…コルゲートチューブ
17…LED(光源)
18…発光表示部(光源)
19…タイマー基板アッシー
20…光透過性ハウジング
21、21′…非光透過性カバー
22…カラー
23…ホルダー
24…パッキン
25…ゴム栓
26…ホルダーカバー
27…光透過部
28…ハウジング本体部
29…側壁
30、31…膨出部
32…固定部
33…上壁
34…開口部
35…段部
36、36′…第一カバー部
37、37′…第二カバー部
38、38′…カバー段部
39…側壁
40…光通過窓
41…上壁
42…光
43…光通過窓
44…弾性リブ(弾性接触部)
45…電線挿通室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電側コネクタ及び受電側コネクタからなる充電コネクタの前記受電側コネクタ周辺に設けられ、且つ構成に光源を含む充電コネクタ用照明ユニットにおいて、
前記光源を光透過性ハウジングに収容し、該光透過性ハウジングの光透過部を非光透過性カバーにて着脱自在に覆い、該非光透過性カバーに前記光源からの光を通過させる光通過窓を貫通形成する
ことを特徴とする充電コネクタ用照明ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の充電コネクタ用照明ユニットにおいて、
LED、ランプ、発光表示部のうちの少なくとも一つを前記光源とする
ことを特徴とする充電コネクタ用照明ユニット。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタ用照明ユニットにおいて、
前記非光透過性カバーの内側又は前記光透過性ハウジングの外側に弾性接触部を一体又は別体で設ける
ことを特徴とする充電コネクタ用照明ユニット。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタ用照明ユニットにおいて、
前記非光透過性カバー自体を弾性体として形成する
ことを特徴とする充電コネクタ用照明ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−171441(P2012−171441A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34114(P2011−34114)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】