説明

充電スタンド、充電スタンドのICカード排出制御方法及びICカード読み取り装置

【課題】充電スタンドの扉の内側にICカードを置き忘れるのを防止することである。
【解決手段】ICカード22がICカード読み取り装置15の内部の特定の位置まで挿入されたことが検出されると、第2アクチュエータ18によりロック板26が垂直下方向に押し下げられ、ロック板26により挿入口21が閉じられる。従って、利用者が充電スタンド11の扉12を開けても、ICカード22を取り出すことができないので、扉12の内側にICカード22を置き忘れることが無くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電スタンド、充電スタンドのICカード排出制御方法及び充電スタンドに用いられるICカード読み取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やプラグインハイブリッド車が実用化されるのに伴って、それらの車両を充電する充電設備が必要となっている。
特許文献1には、ICカードの挿入口を開放・閉塞するシャッタを有し、ICカードをカード挿入路の奥まで挿入すると、シャッタが閉じて挿入口を閉じるICカードリーダについて記載されている。
【0003】
充電スタンドには、開閉式の扉が設けられ、内部に充電用ケーブル等が収納される構造のものがある。充電スタンドを利用するときには、利用者はICカードをICカード認証装置の挿入口に挿入して認証を受けた後、収納部の扉を開いて充電ケーブルを取り出して充電を行う。このとき、ICカードを扉の内側に一時的に置いて充電作業を行うことがあり、充電作業が終了したときに、ICカードが中にあるのを忘れて扉を閉めてしまうことがある。扉は一旦ロックされると、ICカードを用いて認証を行わないとロックを解除することができないので、そのままではICカードを取り出すことができなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−263602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、利用者が充電スタンドの扉の内側にICカードを置き忘れるのを防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、開閉式の扉を有する充電スタンドにおいて、ICカードの挿入口と、前記ICカードに記録されているデータの読み出しを行うICカード読み出し部と、前記ICカードが前記挿入口から装置内部の所定の位置まで挿入されたか否かを検出するICカード位置検出部と、前記充電スタンドの前記扉をロックする扉ロック部と、前記扉が開いた状態か、閉じた状態かを検出する扉開放検出部と、前記挿入口からの前記ICカードの排出を制限する排出制限部と、前記ICカード位置検出部により前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記ICカードが前記挿入口から排出されないように前記排出制限部を制御し、前記扉開放検出部により前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出されたとき、前記排出制限部による制限を解除して、前記挿入口から前記ICカードを排出させる制御部とを備える充電スタンド。
【0007】
このような構成を有することで、充電作業を行う際に、扉の内側にICカードを置き忘れたまま扉を閉めてしまうのを防止できる。
上記の充電スタンドにおいて、前記ICカード排出制限部は、前記挿入口を開閉する移動可能なロック板である。
【0008】
このような構成を有することで、例えば、充電作業中、利用者はICカードを取り出すことができないので、ICカードを充電スタンドの扉の内側に置き忘れて扉がロックされるのを防止できる。
【0009】
上記の充電スタンドにおいて、前記ICカード排出制限部は、前記挿入口を開閉するロック板と、前記挿入口を閉じる位置と、挿入口を開放する位置の2つの位置に前記ロック板を移動させるアクチュエータを有する。
【0010】
このような構成を有することで、例えば、扉を開いているときには、挿入口をロック板で閉じ、利用者がICカードを取り出せないようにすることができる。
上記の充電スタンドにおいて、前記制御部は、前記ICカード位置検出部により前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記アクチュエータを制御して前記ロック板を前記挿入口を塞ぐ位置に移動させ、前記扉開放検出部により前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出された場合に、前記アクチュエータを制御して前記ロック板を前記挿入口を開放する位置に移動させる。
【0011】
このような構成を有することで、アクチュエータを駆動又は非駆動状態にしてロック板を移動させ、ロック板により挿入口を開閉することができる。これにより、例えば、充電作業中は、利用者がICカードを取り出せないようにして、ICカードを扉の内側に置き忘れるのを防止できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、利用者がICカードを充電スタンドの開閉式の扉の内側に置き忘れたまま扉を閉め、ICカードが取り出せなくなるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態の充電スタンドの構成を示す図である。
【図2】ICカード読み取り装置の内部の構造を示す図である。
【図3】ICカード読み取り装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】充電スタンドの認証前状態、認証状態及び認証後に扉を閉じた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
特許請求の範囲に記載のアクチュエータは、実施例としては電磁ソレノイドやステッピングモータを使用する。以下、電磁ソレノイド(ソレノイド)を用いた実施例として説明する。
【0015】
図1は、実施の形態の充電スタンド11の要部の構成を示す図であり、図2は、ICカード読み取り装置15の内部の構造を示す図である。
充電スタンド11には、開閉式の扉12が設けられており、その扉12の内部に充電ケーブル(図示せず)が収納されている。
【0016】
ロック機構13は、制御装置16から出力される制御信号に従って、扉12をロック又はアンロックする。ロック機構13は、扉ロック部に対応する。
扉開放検出部14は、扉12が開いた状態か、閉じた状態かを検出し、それらの検出信号を制御装置16に出力する。
【0017】
ICカード読み取り装置15は、制御装置16と、第1ソレノイド17と、第2ソレノイド18と、ICカードリーダ/ライタ(R/W)19と、リミットスイッチ20とを有する。
【0018】
第1ソレノイド17は、ICカード読み取り装置15の内部に挿入されたICカード22を外部に排出するためのものである。第1ソレノイド17は、例えば、電磁ソレノイドなどからなる。
【0019】
第2ソレノイド18は、後述するロック板26を移動させてICカード22の挿入口21を開閉するためのものである。第2ソレノイド18は、電磁ソレノイドに対応する。
ICカードリーダ/ライタ19は、ICカード22に記録されているデータの読み取り又はデータの書き込みを行う。ICカードリーダ/ライタ19は、ICカード22の読み取り機能のみを有するものでも良い。ICカードリーダ/ライタ19は、ICカード読み取り部に対応する。
【0020】
リミットスイッチ20は、ICカード22が装置内部の所定の位置まで挿入されたことを検出するためのスイッチである。リミットスイッチ20は、ICカード22がICカード読み取り装置15の内部の所定の位置まで挿入されたとき、ICカード22又はICカード22におり押圧される部材によりオン又はオフになる位置に設けられている。リミットスイッチ20は、ICカード位置検出部に対応する。
【0021】
ここで、ICカード読み取り装置15の内部の構造を、図2を参照して説明する。
ICカード読み取り装置15の挿入口21の奥側には、押し出し部材23と、その押し出し部材23を水平左方向(図2に矢印で示す方向)に押し出す第1ソレノイド17と、ICカードリーダ/ライタ19と、ICカード22が装置内部の特定の位置まで挿入されたときオン(又はオフ)となるリミットスイッチ20とが設けられている。
【0022】
押し出し部材23は、第1ソレノイド17のレバー24に取り付けられており、第1ソレノイド17が非駆動状態のときには、押し出し部材23は自由に水平方向に移動できるようになっている。
【0023】
ICカードリーダ/ライタ19は、ICカード22が装置内部の特定の位置まで挿入されてリミットスイッチ20がオンとなったとき、ICカード22に記録されているデータの読み取り及びデータの書き込みを非接触で行う。
【0024】
ICカード読み取り装置15の挿入口21の上側には、ロック板26と、そのロック板26を垂直下方向(図2の正面から見て)に押し出す第2ソレノイド18が設けられている。第2ソレノイド18は、例えば、駆動状態のときレバー25をソレノイドの外に押し出すタイプのものであり、非駆動状態のときには、第2ソレノイド18内部のバネ等によりレバー25は垂直上方向に引き上げられる構造となっている。
【0025】
ロック板26は、第2ソレノイド18のレバー25に取り付けられており、第2ソレノイド18が非駆動状態のときには、ロック板26は垂直上方向に引き上げられて挿入口21は開放された状態になる。第2ソレノイド18が駆動状態のときには、レバー25によりロック板26は垂直下方向に押し下げられ、挿入口21はロック板26により閉じられた状態になる。ロック板26と第2ソレノイド18は、排出制限部に対応する。
【0026】
充電スタンド11の利用者が、ICカード読み取り装置15の挿入口21にICカード22を挿入すると、ICカード22の先端部により押し出し部材23が水平右方向に押し込まれる。そして、ICカード22が装置内部の特定の位置まで挿入されると、押し出し部材23がリミットスイッチ20を押圧し、リミットスイッチ20がオン状態(又はオフ状態)となる。
【0027】
制御装置16は、リミットスイッチ20がオン状態か、オフ状態かを検出しており、リミットスイッチ20がオン状態となったことを検出すると、ICカードリーダ/ライタ19にデータの読み取りを指示すると共に、第2ソレノイド18を駆動する信号を出力する。
【0028】
第2ソレノイド18が駆動状態(オン状態)となると、第2ソレノイド18のレバー25が垂直下方向に移動する。これにより、レバー25に固定されているロック板26が垂直下方向に移動し、ロック板26により挿入口21が閉じられる。
【0029】
なお、第2ソレノイド18は、駆動状態のとき、レバー25が垂直上方向に引き上げられ、非駆動状態のとき、内部のバネ等によりレバー25が垂直下方向に押し下げられる構造のものでも良い。この場合、第2ソレノイドを非駆動状態にすることで、ロック板26を垂直下方向に移動させて挿入口21を閉じることができる。
【0030】
制御装置16は、ICカード22から利用者を識別するデータを読み取り、利用者の認証を行う。認証が成功すると、制御装置16は、充電スタンド11の扉12のロックを解除する。これにより、利用者は扉12を開いて充電ケーブルを取り出すことができる。利用者が扉12を開くと、扉開放検出部14により扉12が開いたことが検出され、その検出信号が制御装置16に出力される。
【0031】
利用者の認証が成功した場合でも、挿入口21はロック板26により閉じられたままとなるので、その時点では、利用者はICカード22を取り出すことができない。従って、充電作業のときに、ICカード22を扉12の内側に置き忘れるのを防止できる。
【0032】
利用者が充電作業を終了して扉12を閉じると、扉開放検出部14により扉12が閉じられたことが検出され、その検出信号が制御装置16に出力される。制御装置16は、扉12が開かれた後、閉じられたことを示す検出信号を受け取ると、第2ソレノイド18を駆動状態から非駆動状態に切り換える。第2ソレノイド18が非駆動状態になると、第2ソレノイド18に内蔵されるバネ等によりレバー25が垂直上方向に引き上げられ、ロック板26は挿入口21を開放する位置に移動する。
【0033】
次に、制御装置16は、第1ソレノイド17を非駆動状態から駆動状態に切り換える。第1ソレノイド17が駆動状態になると、レバー24が水平左方向に押し出され、それに伴って押し出し部材23も水平左方向に押し出される。これにより、ICカード22が水平左方向に押し出され、挿入口21から外にICカード22が排出される。
【0034】
すなわち、充電作業が終了して扉12を閉じた時点で、ICカード22が挿入口21から排出され、利用者はICカード22を取り出すことができる。
ここで、ICカード読み取り装置15の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。以下の処理は、制御装置16のCPU等により実行される。
【0035】
リミットスイッチ20がオンか、オフかを判定する(S11)。リミットスイッチ20がオフのときには(S11、OFF)、ステップS11のリミットスイッチ20の検出処理を繰り返す。
【0036】
リミットスイッチ20がオンのときには(S11、ON)、ステップS12に進み、第2ソレノイド18をオン状態にしてロック板26を挿入口21を閉じる位置に移動させると共に、ICカード22の読み取りを行う。
【0037】
上記のステップS11及びS12の処理では、例えば、制御装置16が、リミットスイッチ20がオンか、オフかを判定し、リミットスイッチ20がオンのときには、第2ソレノイド18を駆動状態にする。第2ソレノイドが駆動状態となると、ロック板26が挿入口21の位置に移動し、挿入口21がロック板26により閉じられる。
【0038】
次に、ICカード22から読み取ったデータにより、利用者が登録者か否かを判定する(S13)。この実施の形態では、ICカード22を利用して予め登録を行った人が充電スタンド11を利用できるものとしている。
【0039】
利用者が登録者であると判定されたときには(S13、YES)、ステップS14に進み、扉12のロックを解除する。
ステップS13において、登録者ではないと判定されたときには(S13、NO)、ステップS13の処理を繰り返す。なお、挿入されたICカード22の持ち主が登録者ではないと判定されたときには、第2ソレノイドを非駆動状態にしてICカード22を外部に排出するようにしても良い。
【0040】
次に、扉開放検出部14から出力される扉開放検出信号がONか、OFFかを判定する(S15)。扉開放検出信号は、例えば、扉12が閉じているときONとなり、扉12が開いているときOFFとなる信号である。
【0041】
扉開放検出信号がOFF、すなわち扉12が開いた状態のときには(S15、OFF)、ステップS15の扉12の開放検出処理を繰り返す。
他方、扉開放検出信号がONのとき、つまり、扉開放検出信号がOFFからONに変化したときには(S15、ON)、ステップS16に進み、制御装置16は、ロック機構13に施錠を指示し、第2ソレノイド18を非駆動状態、第1ソレノイド17を駆動状態にする信号を出力する。
【0042】
ステップS15及びS16の処理では、例えば、扉12が開いた状態から閉じた状態に変化したか否かを判定し、判定がイエスの場合には、第2ソレノイド18を非駆動状態に切り換えてロック板26を挿入口21を開く位置に移動させる。さらに、第1ソレノイド17を駆動状態にして、ICカード22を挿入口21の外に排出する。
【0043】
次に、リミットスイッチ20がオンか、オフかを判定する(S17)。リミットスイッチ20がオンのときには(S17、ON)、ステップS17の処理を繰り返す。
リミットスイッチ20がオフのときには(S17、OFF)、すなわち、押し出し部材23がリミットスイッチ20から離れたときには、ステップS18に進み、一定時間後に第1ソレノイド17をオフ状態(非駆動状態)にする。第1ソレノイド17が非駆動状態になると、ICカード22の水平左方向への移動が終了する。
【0044】
図4は、充電スタンド11の認証前状態と、認証状態と、認証後に扉12を閉じた状態(認証前状態と同じ)を示す図である。
充電スタンド11の正面側には、ICカード読み取り装置15と扉12が設けられている。図4の左側に示す認証前状態は、ICカード22を挿入して認証を行う前の状態であり、このとき、扉12はロックされている。
【0045】
図4の中央に示す認証状態は、認証が成功して、利用者が扉12を開いたときの状態を示している。認証が成功すると、制御装置16の指示によりロック機構13が解錠(アンロック)状態になる。ロック機構13が解錠状態となると、扉12を自由に開けることができるので、利用者は、扉12の内側に収納されている充電ケーブルを取り出して車両の充電を行うことができる。このとき、ICカード22はICカード読み取り装置15の内部に挿入されたままの状態であり、挿入口21はロック板26により閉じられている。従って、利用者が扉12を開いても、ICカード22を扉12の内側に置き忘れることが無くなる。
【0046】
図4の右側に示す認証前状態は、充電作業が終了して扉12を閉じたときの状態を示している。充電作業が終了して扉12を閉じると、扉開放検出部14により扉12が閉じられたことが検出され、その検出信号が制御装置16に出力される。
【0047】
制御装置16は、扉12が開かれた後、閉じられたことを示す検出信号を受け取ると、第2ソレノイド18を非駆動状態に切り換え、ロック板26を垂直上方向に移動させ、挿入口21を開いた状態にする。その後、第1ソレノイド17を駆動状態にしてICカード22を挿入口21の外に排出させる。
【0048】
上述した実施の形態によれば、ICカード読み取り装置15にICカード22を挿入して認証を行った場合に、利用者は、認証が終了した時点ではICカードを取り出すことができず、充電作業が終了して扉12を閉じた後に、ICカード22を取り出すことができる。従って、充電作業のときに扉12の内側にICカード22を一時的に置いて扉12を閉じ、ICカード22を取り出せなくなるというトラブルを回避できる。
【0049】
上述した実施の形態では、排出制限部の一例とし、ロック板26をソレノイド18で移動させて挿入口21を開閉する構造について説明したが、ICカード22の排出を制限する構造はこのような構造に限らない。例えば、ICカード読み取り装置15にカードの搬送機構を設け、挿入されたICカード22を装置内部に取り込み、扉12を閉じるまでICカード22を外部に排出しないような構造でも良い。あるいは、挿入口21を開閉する扉を設け、充電スタンド11の扉12を閉めないと、挿入口21の扉が開かない構造にしても良い。
【符号の説明】
【0050】
11 充電スタンド
12 扉
13 ロック機構
14 扉開放検出部
15 ICカード読み取り装置
16 制御装置
17 第1ソレノイド
18 第2ソレノイド
19 ICカードリーダ/ライタ
20 リミットスイッチ
21 挿入口
22 ICカード
23 押し出し部材
24、25 レバー
26 ロック板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉式の扉を有する充電スタンドにおいて、
ICカードの挿入口と、
前記ICカードに記録されているデータの読み出しを行うICカード読み出し部と、
前記ICカードが前記挿入口から装置内部の所定の位置まで挿入されたか否かを検出するICカード位置検出部と、
前記充電スタンドの前記扉をロックする扉ロック部と、
前記扉が開いた状態か、閉じた状態かを検出する扉開放検出部と、
前記挿入口からの前記ICカードの排出を制限する排出制限部と、
前記ICカード位置検出部により前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記ICカードが前記挿入口から排出されないように前記排出制限部を制御し、前記扉開放検出部により前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出されたとき、前記排出制限部による制限を解除して、前記挿入口から前記ICカードを排出させる制御部とを備える充電スタンド。
【請求項2】
前記排出制限部は、前記挿入口を開閉する移動可能なロック板である請求項1記載の充電スタンド。
【請求項3】
前記排出制限部は、前記挿入口を開閉するロック板と、前記ロック板を前記挿入口を閉じる位置と、挿入口を開放する位置の2つの位置に移動させるアクチュエータを有する請求項1記載の充電スタンド。
【請求項4】
前記制御部は、前記ICカード位置検出部により前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記アクチュエータを制御して前記ロック板を前記挿入口を塞ぐ位置に移動させ、前記扉開放検出部により前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出された場合に、前記アクチュエータを制御して前記ロック板を前記挿入口を開放する位置に移動させる請求項3記載の充電スタンド。
【請求項5】
前記制御部は、前記ICカード読み出し部により読み出されたデータを用いて認証を行い、認証が成功した場合に、前記扉ロック部のロックを解除し、前記扉が閉じられたとき、前記扉ロック部に前記扉をロックさせる請求項1、2、3又は4記載の充電スタンド。
【請求項6】
開閉式の扉を有する充電スタンドのICカードの排出制御方法であって、
前記ICカードが挿入口から装置内部の所定の位置まで挿入されたか否かを検出し、
前記扉が開いた状態か、閉じた状態かを検出し、
前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記ICカードが前記挿入口から排出されないように排出制限部を制御し、前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出されたとき、前記排出制限部による制限を解除して、前記挿入口から前記ICカードを排出させる制御を行う充電スタンドのICカード排出制御方法。
【請求項7】
開閉式の扉を有する充電スタンドに用いられるICカード読み取り装置であって、
ICカードの挿入口と、
前記ICカードに記録されているデータの読み出しを行うICカード読み出し部と、
前記ICカードが前記挿入口から装置内部の所定の位置まで挿入されたか否かを検出するICカード位置検出部と、
前記挿入口からの前記ICカードの排出を制限する排出制限部と
前記ICカード位置検出部により前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記挿入口から前記ICカードを排出しないように前記排出制限部を制御し、前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出されたとき、前記排出制限部による制限を解除して、前記挿入口から前記ICカードを排出させる制御部とを備えるICカード読み取り装置。
【請求項8】
前記排出制限部は、前記挿入口を開閉するロック板と、前記ロック板を前記挿入口を閉じる位置と、挿入口を開放する位置の2つの位置に移動させるアクチュエータを有し、
前記制御部は、前記ICカード位置検出部により前記ICカードが装置内部の所定の位置まで挿入されたことが検出されたとき、前記アクチュエータを制御して前記ロック板を前記挿入口を塞ぐ位置に移動させ、前記扉が開かれた後、閉じられたことが検出された場合に、前記アクチュエータを制御して前記ロック板を前記挿入口を開放する位置に移動させる請求項7記載のICカード読み取り装置。


【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−53843(P2012−53843A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−197929(P2010−197929)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】